VPNアクセスを許容していたNetflixがグローバル展開とともに厳しい取締りに転ず

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Netflixは今月初めにグローバルになり、そして今度は、この合衆国の企業は、VPNソフトウェアを使って自分たちの国では見れないコンテンツにアクセスする顧客を厳しく取り締まる、と言っている

Netflixは、こう声明している: “一部の会員がプロキシやブロック解除ソフトウェアを使って、自分の国の外で見られるタイトルにアクセスしている。数週間後には、これらプロキシやアンブロッカーを使っているユーザも、自分が今いる国のサービスにしかアクセスできないようになる”。

私を含め多くのNetflixユーザが、かなり前から会費を払い、大規模な国際展開の以前にはサポートされていなかった国から、VPNでアクセスしていた。しかし今やNetflixは全世界にローンチし、中国とシリアと北朝鮮とクリミアを除く各国でサービスが提供されているが、しかしそれでも、VPNを使うべき理由はある。それは、先週も説明したように、各国向けの制限された特選タイトル集ではなく、Netflixの国際的なライブラリのすべてにアクセスしたいときだ。

これまでのNetflixはVPNユーザに対し好意的だったが、事業がグローバル化した今では、ライセンスを持つコンテンツ製作者を怒らせないために、追い払うしかない。とはいえ、VPNの取締りはもぐらたたきゲームだ。コンテンツサービスとVPNソフトウェアの技術は、Netflixの言葉を借りれば日に日に“進化して”おり、NetflixのグローバルコンテンツにVPNする方法も必ず登場するだろう。その使い方は、今のVPNより難しいかもしれないけど。

Netflix自身は、VPNなんか使わずに、国の別を問わず世界のすべてのユーザに普遍的なカタログを提供したいと願っている。しかしそんな同社も、“世界のどこにいる人にも同じ映画やテレビ番組を提供できるようになるまでは、違うやり方を採らざるをえない”のだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

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TechCrunch Japan

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