VR特化の広告ネットワークを手がけるVRizeが資金調達、VR動画アプリ制作用CMSも提供へ

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8月にVRコンテンツ特化のアドネットワーク「VRize Ad」のクローズドベータテストを開始したVRize。同社が10月17日、B DASH VENTURES、Speeeを引受先とした第三者割当増資を実施したことを明らかにした。調達額や出資比率は非公開。VRizeはこれまでにTLM、East Venturesから資金を調達しているが、累計での資金調達額は数千万円後半になるという。同社はこの資金を元に開発体制の強化を図るとしている。

VRizeでは、今回の発表にあわせてVR動画アプリ制作環境の「VRize Video」を発表している。このVRize Videoはマルチプラットフォーム対応のVR動画アプリ制作用CMSで、作成したアプリでは360度動画の閲覧、VR空間内に設置した大型スクリーンによる2D動画の閲覧、ライブストリーミングの配信などが可能。解析機能も提供するとしている。VRizeにとっては、CMSにアップロードされる共通のフォーマットの素材でVR動画アプリを制作できるというコスト上のメリットもあるようだ。料金は問い合わせ。

VR特化のアドネットワークを提供するVRizeがVR動画アプリの制作環境までを提供する背景には、広告ネットワークの配信先を拡大するという意図があるようだ。VRize代表取締役の正田英之氏に聞いたところによると、VRize Adの発表以降、同社には問い合わせは多く来ているのだそう。だが一方で広告の配信先——すなわちVRのコンテンツ自体——はまだまだ多くないという状況。同社としては創業時からアドネットワークの提供とあわせてVRコンテンツの制作環境までを展開することを検討していたのだという。

「『VRize』という会社名のとおり、VRを普及させていくというミッションがベースにある。その実現のためにはマネタイズの手法を確立することと、優れたVR体験を提供するアプリ作りを支援するという2つが必要だと考えている。VRize Adは前者、VRize Videoは後者のソリューションに当たる」(正田氏)

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TechCrunch Japan

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