Vusayは、どんなビデオにもニコ動風コメントを付けられるサービス

悲しい現実:20%の人が、最初の10秒でビデオを見るのをやめてしまう。しかし、Vusayは、動画の特定の時点にコメントをひも付けすることによって視聴者の目を釘付けにしようとしている。これは、SoundCloudの時間指定コメントのビデオ版だ。

ニュースサイト、デジタルメディアのチャンネル、その他のウェブサイトは、自分のビデオをVusayのラッパーで囲むことによって、無料で視聴時間の増加を促進できる。Vusayのコメントは、ヒデオ画面の右側にスクロール表示されるので、従来のYouTubeスタイルの画面下に埋もれてしまうコメントより、ずっと目に入りやすい。

かつてVH1がやっていたポップアップビデオを覚えているだろうか? あれは退屈なミュージックビデオを、ちょっとした関連トリビアを重ねることによって再び面白くした。Vusayは、「ずごい、この場面が最高だ」とか「あれじゃ誰も助からないな」といったコメントによって、クライアントのビデオが注目され続けたり、再度見られることを期待している。Vusayのファウンダー、Wendell Brownは私に、「Vusayは、ビデオの各人にとって意味のある部分を通じて、人と人とをつなごうとしている。どの瞬間にも意味はある」と話した。

しくみは以下の通り。

Vusayは、ビデオのシェアもやりやすくする。コメントをつけたユーザーは、そのコメントと共にビデオをFacebookやTwitterで簡単にシェアできる。コメントはキーワード検索することが可能で、裏では管理人が荒らしやスパマーに目を光らせている。

実は、ユーザーがコメントをつけることは、Vusayがビデオの内容を理解するのを手助けする。このメタデータは、ビデオパブリッシャーが広告をターゲットする際に利用できる。

Vusayは、Teleo(Microsoftが買収)、eVoice(AOLが買収)、およびWalksoftly(Cybermediaが買収)を立ち上げた連続起業家、Wendell Brownによる最新のスタートアップだ。Brownは、Vusayが開発を始めたのは、2012年12月にスタートしたSoundCloudの時間指定コメントを見る前だったと主張する。SoundCloudは、”HERE COMES THE BASS!” のおかげで時間指定コメントシステムの代表的存在になった。

馴じみのないインターフェースを視聴者に提供することを危惧する向きもある。しかし、もしVusayが普及すれば、時間指定されたコメントによって視聴者は、巨大なリビングルームでインターネット全体と共にビデオを見ている気分になれるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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