Wear OSではGoogle Fit以外のタイルも利用可能に

Google(グーグル)は米国時間5月1日、ちょっと目を引くWear OSの新機能を発表した。Googleは、この機能を「タイル」と呼んでおり、いろいろな情報を左方向へのスワイプで切り替えて表示できる。たとえば、今いる場所の天気予報、ニュースの見出し、カレンダーにある次のイベント、運動量の目標と心拍数、それからWear OSの内蔵タイマーなど、ツールの画面も含まれる。

すでに最新バージョンのWear OSでは、1回のスワイプ操作で表示できる一種のタイル表示が実現されていた。ただし、それはGoogle Fitの画面に限られていた。今後は、スワイプするたびに、いろいろなタイルが次々と表示されるようになるはずだ。

こうしたタイルにはデフォルトの順番というものが設定されているが、それもユーザーがカスタマイズできる。そのためには、タイルを長押ししてから、左右にドラッグして順番を入れ替えるだけでいい。Googleでは、徐々にタイルの種類も増やす予定となっている。

この新たなタイル機能は、今後数ヶ月のうちに、Wear OSを採用したすべてのスマートウォッチで利用可能となる。ただし、デバイスの種類によっては、一部の機能が利用できないこともある。たとえば、心拍数のモニタ機能がないデバイスでは、当然ながらそのタイルは表示されない。

全体的に見て、今回のアップデートは、Wear OSというプラットフォームにとって理にかなったもののように思える。というのも、これで4種類の操作の明確な区分けが完成したからだ。つまり、下向きのスワイプでは設定、上向きのスワイプでは通知、右向きスワイプではGoogle Assistant、そして左向きスワイプではタイルが、それぞれ表示される。これまでのように、左方向スワイプでGoogle Fitしか表示されないのは、変に偏った機能のように感じられるものだった。このアップデートで、それも解消されたわけだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

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TechCrunch Japan

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