Webカメラの前で人間が表情を作るとキャラクタがそんな表情をアニメするMixamoのFace Upツール

Mixamoは、ゲームデベロッパが3Dのキャラクタをアニメしたいとき助けてくれるサービスだが、今日(米国時間8/28)はちょいと気の利いた機能をローンチした。そのFace Plusと呼ばれる機能は、デベロッパがWebカメラに向かって表情を作ると、キャラクタがそんな顔をする、というもの。デベロッパはWebカメラの前に座って表情を作るだけで、あとは何もしなくてよい。

下のビデオを見ると、それがよく分かる。一応対象はデベロッパだが、いろんなゲームやアプリの中で消費者がこれを使うシーンがあると、子どもたちは大喜びするのではないか。

だいたい、顔の表情をアニメで作るのは難しい。その難しい部分を、Face Plusが代わってやってくれる。商用ゲームは単純な2Dからリッチな3Dに移行しつつあり、制作費用も高騰しているから、こんな便利なツールはありがたい。Face Plusを使うために必要なものは、Webカメラ、Unityのエディタ、そしてMixamoの有料会員になることだ(一人あたり年額1500ドル)。

“Webカメラは、Best Buyで20ドルで売ってるようなのでよい”、と同社のCEOで協同ファウンダのStefano Corazzaは言う。“キャリブレーション機能は要らない”。

このサービスには、あの半導体メーカーAMDも力を貸した。AMDはMixamoに“戦略的投資”をしている。AMDは、異機種混在的なシステムにおける並列処理プログラミングのオープンスタンダード、OpenCLを使ったツールを開発してMixamoを助けた。

Face Plusのアルゴリズムのかんじんの部分は、年齢や人種の異なる人びとの数百にものぼる表情の画像やビデオを使って、ソフトウェアを訓練することによって作られた。

同社はこれまで、約1100万ドルの資金を調達しており、顧客の中にはMicrosoftやEA、Sony、Blizzard、Gameloftなどもいる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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