Webサイト用検索ボックスの最高傑作Algoliaが$18.3を獲得、CrunchBaseも使ってるぞ

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リアルタイム検索をSaaSで提供しているAlgoliaがこのほど、Accel Partnersが指揮するラウンドにより1830万ドルを調達し、AccelのパートナーPhilippe Botteriを取締役会に迎えた。同社としては、120万ドルのシード資金の次の、本格的な資金導入である。Algoliaは、Webサイトが備える使いやすい検索ボックスを提供し、その快適な使い心地は、OS XのSpotlightをWebで使ってるような感じだ。

また、AlgoliaはSaaSなので、ユーザが自分のWebサイトに実装するのがとても簡単だ。たとえば自分のデータベースのための検索ボックスを同社の検索エンジンで実装するためには、同社のAPIをJSON形式のデータで呼び出すコードを、ほんの数行書くだけだ。その際、ニーズに合わせたカスタマイズもできる。それだけで、ユーザはそのWebサイトで検索ができるようになる。検索ボックスはページの上辺にあるから、ユーザは今のページにいながらにして検索ができる。Algoliaはデータセンターを地球上の12箇所に置き、グローバルな応答性を確保しようとしている。

Webサイトで検索をしようとすると、苦痛な経験に終ることが多い。どんなクェリを入力すればよいのかも、分からない。[Enter]を押すと、急に、結果表示用の別のページへ連れて行かれる。しかもそのページに、かんじんの、自分が探しているものがないことが多い。そこでしぶしぶ、Googleの検索を立ち上げ、クェリの後ろに’site:’オプションをつけて検索する始末だ。

AlgoliaとほかのWebサイトを比べると、月とスッポンだ。Algoliaでは、結果が今見てるページの上にドロップダウンリストで出るから、その中のどれかをクリックするのはGoogleの場合よりもはやい。機能もたくさあり、人気や地理的な位置、タグ、日付などで結果を絞り込むこともできる。

Webサイトの検索機能にイライラしたときは、いつも、Algoliaを使えばよいのに!と思う。今では600社がAlgoliaを使っており、毎月40億件あまりのクェリを処理している。CrunchBase、Genius.com、Vevo、Medium、WeWork、Teespring、Arc’teryx、Product HuntなどもAlgoliaのユーザ企業だ。

フランス生まれの企業だが、今はサンフランシスコに本社がある。これまでの投資家Alven Capital、Point Nine Capital、それにStorm Venturesも今日のラウンドに参加した。そのほか、Edge CapitalやParseのIlya Sukhar、DockerのSolomon Hykes、Kevin Rose、SplunkのErik Swanなどなども。新たな資金で同社は開発のサイクルを早め、また新たな顧客獲得のための営業活動も活発化するだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa