Web上にロボットたちのソーシャルなVRを作るMozillaのHubsはWebVRの実験作

Web上のソーシャルなネットワークは厳しくて怖いものでもあるけど、フレンドリーなロボットとチャットできたら、それがもっと気楽になるかもしれない。

今日(米国時間4/26)、WebブラウザーFirefoxを作っているMozillaが、Hubsというサービスのプレビューを公開した。それは、すごくシンプルでソーシャルなWebVR体験で、ユーザーが二度のクリックでそこに入ると、URLを共有してほかの人たちと出会える。それは、モバイルからでも、デスクトップからでも、あるいはVRの中からでもよい。

それは架空世界Second Lifeではないし、ましてやソーシャルVRのFacebook Spacesでもない。もっとローキーだ。あなたは控えめで慎ましやかなロボットになり、ほかの人たちもロボットになって、互いにお友だちになる。

こういうユーモラスで子どもっぽいVRのソーシャルアプリは、ほかにもある。PS1(プレイステーション1)のようなグラフィクスと、参加型ゲームClub Penguinのような設定が、そんな感じを与える。でも、ここでねらっているのは、高品質で細かいグラフィクスや巧妙なインタフェイスではなく、みんなが一緒にソーシャルな環境に入って互いに結びつく、それだけの単純さだ。

Mozillaがここで取り組んでいる問題はほかの者たちと同じだが、MozillaはHubsをWebVRだけで作ることによって、最初から、クロスプラットホームな互換性という重いアプローチで行こうとしている。MozillaによるとHubsは、今あるメジャーなVRヘッドセットのすべてをサポートしている。WebをVRサービスのバックボーンにすることは一見安易だが、でも、そのほかのソーシャルVR体験の多くは、アプリストアとかダウンロードというものを必要とする。URLを使ってソーシャルな環境に飛び込むのは、なぜかユニークだ。

VRの実現能力としてはWebVRはまだまだだが、Mozillaは実験を継続してデベロッパーたちを惹きつけようとしている。Hubsもまだ現状はプレビューだが、次は新しいアバターシステムを導入し、その中に独自な空間を作れるためのツールを提供する予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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