WhatsAppで最大4人のグループ音声通話とビデオ通話が可能に

WhatsAppが、とても要求の多かった新機能を追加し、ユーザーがグループでの音声およびビデオ通話を行うことを可能にした。

Facebookによって所有されている同社が、音声通話を導入してから3年以上が経過した(音声通話の1年後にはビデオ会話機能を追加している)。現在WhatsAppは、毎月15億人を超えるユーザーを抱えていて、毎日そのサービスを通じて20億分の通話が行われていると言う。

今週から通話参加者は、スクリーン上の右上にある「参加者を追加」を意味するボタンを押すことで、他の友人たちを通話に追加することができるようになった。参加の最大数は4人であり、素晴らしいことにWhatsAppは通話がエンドツーエンドで暗号化されていると述べている。

それは簡単なことではない。自らをセキュアなメッセージアプリだと呼ぶTelegramでも、グループメッセージは暗号化されていない、ましてグループ通話はなおさらだ。

暗号化の面では、WhatsAppはWhisperSystemsと長年協力を行い、プラットフォーム上の全てのメッセージや通話を、盗聴から守ってきた。とは言え、WhatAppの共同創業者であるBrian Actonが彼の資産のうちの5000万ドルこの資産は2014年にFacebookによって買収されたときに手に入ったものだ)をWhisperSystemsに関係するSignal Foundationに寄付したことで、事情は少々複雑になった。

Actonは昨年Facebookを退職した。今年彼は、人びとにソーシャルネットワークを辞めるように呼びかけたが、それはデータとプライバシーの問題によるものだった。一方彼の仲間であるWhatsApp共同創業者のJan Koumも、今年の5月の時点で彼の後を追うように辞職した

Acton同様に、Koumもケンブリッジ・アナリティッティカのようなスキャンダルに悩まされていたようだが、彼の公式の辞職理由は「テクノロジーを離れて楽しみたい。例えば珍しい空冷ポルシェを集めたり、車の整備をしたり、究極のフリスピーでプレイしたりね」ということだ。それぞれが自分の道を…。

[原文へ]
(翻訳:sako)

写真: Chris Ratcliffe/Bloomberg、Getty Images (画像編集済)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。