Windows上のFirefoxユーザはプラグインなしでNetflixを見られるようになった

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みなさまは、MicrosoftにFlashに対抗するSilverlightというものがあったことを、まだおぼえておられるだろうか? Microsoft自身がかなり前に放棄したから、今の人は知らないかもしれない。でも、FirefoxブラウザでNetflixを見るためにはSilverlightが必要、という年月は長かった。しかし今日(米国時間12/17)からは、Windows上のFirefoxで、プラグインのインストール一切不要でNetflixを見られる

今それは、Firefoxの最新バージョンを32ビットと64ビットのWindowsで使う場合のみだが、FirefoxとNetflix両者によると、OS XとLinuxのサポートは来年になるそうだ。

非常に長期にわたってMozillaは、FirefoxにDRMソリューションを組み込むことを拒否してきた。それがなければ、NetflixはビデオをHTML5のプレーヤーで再生できない。しかし今年になってからMozillaは実用性重視を決断し、Adobeらと協働してDRMありのコンテンツをFirefoxで見られるようにした。

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そこでFirefoxの最新バージョンでは、HTML5がPremium Video Extensions(有料ビデオを見るためのHTML5の拡張)をサポートしている。それによりNetflixは、コンテンツプロバイダにDRMによる保護を提供できる。またビデオのストリームを可利用な帯域に合わせることもできる。同社はAdobeと密接に協力し、Mozillaの<video>タグがAdobeのPrimetime Content Decryption Module(CDM)を使って、Netflixを視聴できるようにした。

というわけで今のFirefoxはDRMソリューションありになったが、DRMのないバージョンをインストールすることもできる。しかし今やPrimetime CDMがデフォルトでインストールされるのだから、よっぽどのDRM批判者でないかぎり、わざわざそうする人はいないだろう。

このアップデートにより、Netflixはすべてのメジャーなブラウザの上のHTML5プレーヤーをサポートすることになる。それらは、Internet Explorer、Safari、Firefox、そしてChromeだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

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TechCrunch Japan

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