Windows 10の累積アップデート「KB5001330」でパフォーマンス低下やブートループ発生か

Windows 10の累積アップデート「KB5001330」でパフォーマンス低下やブートループ発生か

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マイクロソフトは14日にWindows 10の累積アップデートKB5001330を公開しましたが、一部のユーザーからゲームのパフォーマンス低下などの問題が起きたと報告されています。

大手掲示板Redditの投稿によると、主な症状はゲーム画面のフレームレートが落ちているということ。これはVSyncn設定に関連していると推測されています。また他の問題としては、ときおりゲームスピードが大幅に落ちたり、音が途切れ途切れになることなどが報告されています。

テック系ブログGhacksが少し前のGTX 1650でKB5001330に更新してテストしてみたところ、そうしたトラブルはなかったそうです。そしてRedditでの苦情を総合すると、この問題はNVidia 2000、3000、AMD R5シリーズのといった新しいGPUにのみ影響を与える可能性がある、と指摘されています。

現時点で最も簡単な解決方法は、KB5001330をアンインストールすることの模様です。ただしKB5001330はゼロデイ脆弱性を修正しているため、削除すればPCが危険に晒されることに留意しておく必要があります。

またKB5001330をWindows Updateからダウンロードできない、インストール後にブートループ(勝手に再起動を繰り返す)が起きた、ChromeやEdgeのウィンドウサイズを変更するとき画面がちらつくなどの症例も報告されています。上記のセキュリティリスクを念頭に置きつつも、しばらくアップデートは見合わせた方が賢明かもしれません。

(Source:RedditGhacks。via:MSPoweruserEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:Windows(製品・サービス)Windows 10(製品・サービス)Microsoft / マイクロソフト(企業)

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TechCrunch Japan

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