Windows 8の大企業用途向けバージョンWindows 8.1 Enterpriseが機能山盛りでプレビューリリース

今日(米国時間7/30)Microsoftは、Windows 8.1 Enterpriseのプレビューバージョンをリリースした。それはWindows 8の来るべきアップデートの早期ビルドで、マシンやソフトウェアやデータのセキュリティを重視する大企業が主な対象だ。

そういうものとご縁のある方は、ここでダウンロードできる(ドキュメンテーションもあり)。

Windows 8.1によってWindows 8の寿命が延びるのではなく、今日のMicrosoftのブログ記事によると、Widows 8.1のサポート期限は2023年の1月10日までで、現在のWindows 8のユーザは8.1の公式リリースから2年以内にアップデートしないといけない。それをしなかったユーザは、Windows 8の正規ユーザとしてサポートしてもらえない。

本日のEnterprise PreviewのリリースとともにMicrosoftは、いくつかの新機能の説明もしている。たとえばドメインが同一のマシン/デバイス間ならアプリケーションのサイドローディングができる。また、企業ネットワークの内部でリソースにリモートアクセスできるDirectAccess機能がある(VPN不要)。

また企業ネットワーク内でのデータのセキュリティを確保するために、ストレージへのアクセスを制限できる。Windows 8.1マシンからのハッキング行為を、不可能にする。

最初の立ち上げ時のWindows 8はエンタプライズというよりもむしろ、消費者とタブレットを意識した製品だったと思う。でもWindows 7のアップデートはもう今後ないから、Microsoftとしてもエンタプライズ向けの中核的かつ安定的なオペレーティングシステムが必要だ。8.1のEnterpriseビルドに大量の新機能を盛り込んだことは、Windows 8に、立ち上げ時にはなかった役割を与え、成熟させようという試みだ。

Windows 8.1の正式リリースは年内だ。それが、落ち込む一方のPCの売上にどんな影響を及ぼすか、それは未知数だ。

画像クレジット: Dell Inc.

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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