Windows Phoneの米国内シェアは横ばい

米国スマートフォン市場に関するComscoreの最新データは、Microsoftにとって芳しいものではなかった。同社のWindows Phoneプラットフォームは成長を見せず、5月末までの3ヵ月平均市場シェアは3.4%で、2月から変わっていない。

Androidも横ばい、Appleが0.6%増、Blackberryが0.6%減だった。しかし、AndroidとAppleがほぼすべてを支配している米国市場において、動きのなさは驚きではない。モバイル戦略に数十億ドルを注ぎ込んでいるMicrosoftにとって、シェアの維持だけでは足りない ― 成長が必要だ。

Microsoftは、国際市場におけるWindows Phoneでは一定の成功を収めているようだが、デベロッパー密度に関する米国市場の重要性を踏まえると、膝元を放置しておくことはできない。最近Microsoftは、同社モバイルプラットフォームの支持拡大を期待して、OEMキットを発表した。

いちかばちかWindows Phoneか、というところか。レドモンド拠点の同社は最近、自社モバイル事業促進のために、70億ドル以上をはたいてNokiaのハードウェア部門を買い取った。たしかに、Windows Phoneは年を重ねるごとに良くなってきている。

米国でブレークスルーを起こすためにMicrosoftに何ができるかは、明確ではない。最近同社が発表したWindows Phone 8.1 アップデートには、数々の新機能が盛り込まれており、音声認識デジタルアシスタントのCortanaは、AppleのSiriとよく比較されている。

Nokiaとの契約が完了し、今やMicrosoftは用意していた戦略を自由に実行できる。次回の調査結果にどう反映されるか注目したい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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