Yahoo株、2006年以来の38ドル越え

今日(米国時間12/4)Yahoo株は38ドル以上で引けた。これは2006年始め以来初めてのことで、今日株価は4%上がった

Yahooは、CEO交代と方向性の欠如による長い冬に耐えてきた。しかし、CEO Marissa Mayerが、2012年7月の就任以来リーダーシップを発揮し、株価は盛り返しを見せていた。Yahooは未だに検索、広告共に収益減少に悩まされているが、Mayerのモバイルファースト戦略は好調の兆しを見せている。Mayerは、長年失われていたYahooの威信を取り戻し、人材雇用や社員維持に役立っている。

投資家らは、同社の矢継ぎ早の買収を喜んでいるが、Alibabaが上場した暁にYahooが膨大な現金を得ることは銘記しておくべきだ。最近同社は、実際Alibabaが市場に出た際には大はの株を保持し続けると発表した。Alibabaの価値が上がれば、Yahooの持つ大量の株の金銭的価値も上がり、結果的にYahoo自身の価値も高まる。Mayer人気とYahooのモバイルユーザー基盤の成長(現在月間アクティブ3.5億人)にAlibabaのストーリーが加わったことにより、同社の価値は上がった。

下に株価変動グラフを貼った。

Yahooは未だに売上減少の問題を解決できていない。最近の雇用 ― 前評判の高いCouricとPogueを含む ― は、Yahooがコンテンツへの集中による売上増を期待していることの、明確な証だ。しかし、モバイル利用の急上昇は、まだ新たな売上に結びついていない。

Yahooは2つの作戦のシナジー効果を証明していない。今、急上昇を満喫しているが、もし長続きさせたいのなら、対前年比売上の成長は必須だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。