YouTubeが、友人たちとビデオを共有できる実験的アプリUptimeをローンチ

YouTubeビデオの視聴をよりソーシャルな体験にする方法を探して、Googleの社内インキュベーターのArea 120が、ビデオを友人たちと一緒に見ることができるようにするアプリUptimeをローンチした。アプリは当初iOSデバイスに対してのみ提供される(14日10時の時点では日本のStoreでは提供されていない)、通常のYouTube体験とはとても異なる感覚を受けるものだ。

アプリは若々しく、活気のあるデザインを採用している、そしてTwitterのPeriscopeや、Facebook Liveのようなライブストリーミングサービスに触発された「リアクション」機能も備えている。

ビデオを見ている最中、あなたのプロフィールアイコンがビデオの周りを回遊し、そしてビデオにコメントしたり、笑い顔、驚き顔、目がハートマーク顔、怒り顔などの絵文字をポストしたりすることもできる、このリアクションはこのビデオを見る人全員に表示される(たとえ彼らが後からそのビデオを見たとしても)。またスクリーンをタップすることで画面上に「キラキラ」を表示することもできるが、これはリアルタイムで一緒に見ているひとにしか表示されない。

共同視聴体験を提供しようと、過去にもYouTubeSocialWeMeshLiveLeadAirTimeといったアプリがリリースされてきた。しかしUptimeが目指すのは、洗練されたデザインは言うまでもなく、友達がすぐに視聴に参加できなくても、経験を分かち合えるようにすることだ。

このアプリに最初に注目したのはThe Vergeである。そこでは縦型のビデオの方が楽しめると指摘されている。

YouTubeのビデオクリップを検索しUptime上で共有することで、そのビデオを他の人が見つけられるようになる。投稿すると同時に、友人たちに通知を行うためのチェックボックスもある。現時点では、このアプリであまり沢山の友人と繋がることはできない、またソーシャルネットワークからのインポート機能やアドレス帳との同期機能もなく、ただ友人たちを招待することができるだけだ。

また、はっきりさせておきたいが、このアプリはパブリックな共有を提供するものであり、プライベートなメッセージングを提供するものではない YouTube自身は、最近そのモバイルアプリケーションにアプリ内メッセージ機能を提供した。それを使えば、他のメッセージングアプリやSNSに切り替えることなく、友人たちとビデオとコメントを共有することができる。Uptimeはこうしたプライベート共有のためにはデザインされていない、その代わりビデオコンテンツそのものに対する、よりパブリックな共有性を追求しようとしている。

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アプリ内のコンテンツの多くは、アプリの作成者によって準備されている。こうした「スタッフの今日のお勧め」がアプリのフィードを占めている。お勧めには、猫動画から、テレビ番組のクリップ、面白い動画など、一緒に見て意味のある様々なものが取り上げられている。

しかしUptimeにまだ欠けているものは、ビデオをジャンルで選んだり、既にシェアされているものを検索したりして、コミュニティでシェアされているものをフィルターする機能だ。あとスクリーンの一番上の場所をタップすることで一番上にスクロールバックする機能もない。これはiOSの共通ジェスチャなので、少し戸惑う。これは意図的なデザインなのかもしれない、アプリはひたすら連続してスクロールして行き、フィード上の全てのエントリーを見せようとは意図していないからだ。

また、ライブストリーミングもサポートされていない。しかしそうした機能や他の機能は、開発者たちが様々な種類のコンテンツに向けて開発や実験を行う中で追加されて行くだろう。

Uptimeは現在「招待のみ」で運営されているが、招待コード “PIZZA” で利用することができる。
(日本版:上にも書いたが3月14日10時の時点ではまだ日本のApp Storeでは提供されていない)。

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(翻訳:Sako)