YouTubeビデオのパフォーマンスを無料で分析してくれるStrike Social

新人スタートアップStrike Socialは、YouTubeを自分のビデオの配布メディアとして利用している人たち(“YouTubeパブリッシャー”)に、それらのビデオの、YouTube上やソーシャルネットワーク上のパフォーマンス(視聴実績)を教えてくれる。しかも、その料金がとても魅力的、つまり無料だ。

Strike Socialはまず、Strike Scoreと呼ばれる数字を見せてくれる。それは、あなたのYouTubeビデオの全体的なパフォーマンスだ。CEOのPatrick McKenna曰く、このスコアを計算するためにYouTubeやFacebookやTwitterの100種類以上のデータ集合を使っている、数字は時系列でも見られるから、パフォーマンスの推移も分かる、と。

ビューの総数のほかに、エンゲージメントの回数、チャネルの登録会員数、個々のビデオのパフォーマンスなども分かる。さらに、ビデオのコメントはソーシャルメディア上のフォロー数でソートできるし、Strike Socialの中からレスできる。McKennaが言うには、競合製品に比べてとりわけ強いのは、Facebook上のアクション性だ。

ではなぜ、これだけのツールを無料で提供するのか? McKennaによると、将来的には有料サービスを提供したいが、そのときも、今ある機能は無料だ。また同社はいずれ、広告ツールも売っていきたい。それに関して同社のFAQページには、“Strike SocialにはYouTubeマーケティングのエキスパートがたくさんいるので、オンラインビデオによるプロモーション〔広告宣伝〕サービスもご提供していきたい”、とある。

有料バージョンでは機能がやや増えるが、今の無料バージョンでも、Facebookのエンゲージメントなど独自の機能があるので、既存の有料製品よりも良い、と彼は主張している。

彼との会話の中で、有料の競合製品としてvidIQの名前が何度か挙がったが、でもvidIQの協同ファウンダでCEOのRobert Sandieによると、vidIQにも無料バージョンがあり、有料プランは月額2000ドルからだそうだ。

McKennaによると、現状はまだバージョン“0.1”だという。今後は配布経路別、地域別、ソーシャルネットワーク別などのデータも取り上げたいし、通常ビデオと広告ビデオの両方でリコメンデーションも拾いたい、と彼は抱負を述べている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。