Zoomの新3Dアバター機能で、ちょっと不気味な動物としてミーティングに参加できるように

百聞は一見にしかず、というが、このZoom(ズーム)の新機能のイメージは次のひと言で言い表せる。「はぁ?」。

Zoomは米国時間3月22日、ウサギ(または犬、キツネ、パンダ、馬など)の姿でミーティングに参加できる機能を発表した。アバター機能は、ユーザーの頭の動きや顔の表情をミラーリングするために目、鼻、口の形を認識するが、同社は発表の中で、この機能は顔認識を使用しておらず、生体情報も保存しないことを明らかにしている。

これらのアバターは、Zoom疲れしている人に、実際にカメラに映ることなくボディランゲージや顔の表情を伝える方法を提供することを目的としている。その一方で、あなたが高校の教師だとして、クラスを教えるためにログインしたのに、代わりに25匹のウサギがズラッと画面に並び、まるでパンデミック時代の「ドニー・ダーコ」のリイマジニングの登場人物であるかのように、あなたをぼんやり見つめ返しているとしたら……。

アバターは、Zoomバージョン5.10.0以降であれば、WindowsとmacOSのデスクトップデバイス、およびiOSモバイルデバイスの両方で利用できる(馬になりたいAndroidユーザーの方、ごめんなさい)。この機能を使用するには「ビデオの開始 / 停止」ボタンの横にあるキャレット(^)マークをクリックする。「バーチャル背景を選択」または「ビデオフィルターを選択」のどちらかを選択すると「アバター」というタブが表示され、種族間変身を完成させることができる。

アバターは、バーチャル背景に対応している。しゃべる動物のアバターは、パーカーとTシャツのどちらかを着られるということも重要なポイントだ。

展開当初は動物アバターのみだが、今後、他の種類のアバターが追加されることは容易に想像できる(ここでまったく根拠のない予想を文章にしてみると、ZoomはUniversal Picturesと提携し、あなたの上司がミニオンに変身することだろう)。

Zoomは、この機能がバーチャルな小児科受診、子どもの科学教室、または「バーチャルイベント中のアイスブレーカー」として役立つかもしれないと提案している。最後の1つは無理があるかもしれない。しかし、もしZoomが、世界的なパンデミックの2年目に突入した我々のZoom疲れを癒したいのであれば、これをどうしたらもっと盛り上げられるか、いくつかの提案がある。

  • ボイスモジュレーターを取り入れる。そしてダース・ベイダーのように話しかけて、同僚を威嚇する
  • Zoomにポイントをつけてゲーム化する。ポイントは何の役に立つのかって?私はプロダクトデザイナーではないのでそれは知らない
  • タイムリミットのあるZoomルームにHPバーを追加する。時間の終わりに近づくと、画面の横に炎が現れ、会議が終わると爆発gifになる
  • Zoomで通話した人の10万人に1人が「トロン」風にコンピューターに吸い込まれることを伝えて、ユーザーベースにアドレナリンを放出させる。自分の肉体を再びコントロールできるようになる唯一の方法は、先延ばしにしていたメールを送ることだけ
  • 釣りのミニゲーム。企業向けソフトウェアでも、釣りのミニゲームさえあればすべてよりうまくいくものだ

画像クレジット: Zoom

原文へ

(文:Amanda Silberling、翻訳:Den Nakano)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。