ZOZO前澤氏「#dearMoon」プロジェクトで日本ベンチャーを含む“宇宙業界全体を盛り上げたい”

イーロン・マスク氏率いるSpaceXのBig Falcon Rocket(BFR)で月の周回飛行をする初の民間人となる、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZO代表取締役社長の前澤友作氏。10月9日、日本外国特派員協会で開催された記者会見にて同氏は最大8名の世界的なアーティストたちを月旅行へと招待するというアート・プロジェクト「#dearMoon」に関して記者たちの質問に答えた。同プロジェクトは「1週間かけて月と地球を周回飛行し、月と丸い地球を見て受けたインスピレーションをもとに作品を創作してもらおう」というものだ。

具体的な情報は解禁されなかったものの、同氏はこの前代未聞のプロジェクトに対する熱い想いを約1時間にわたり語った。

招待するアーティストたちに関して、「ミュージシャンだけではなくて、画家さんだったり映画監督だったりファッションデザイナーであったり……まだ分野はしっかりと決めていない。だが、僕の夢は“世界平和”なので、“世界を自分のクリエーションによって何らかの形で良くしたい”という想いの強い方を探して声をかけたいと思う」と前澤氏は話した。「自分がその方の作品が好きというのも大事だ」(前澤氏)

現段階では誰を招待するかはまだ白紙の状態で、声かけなどの活動も始めていないという。ちなみに、交際中の女優・剛力彩芽さんも「私も行きたいな」と話しているそうだ。剛力さんの参加に関して、前澤氏は「(今回のプロジェクトでは)それぞれのアーティストがそれぞれの役割を担っている。彼女にもし何らかの役割やミッションがあって、それを全ての乗員たちが受け入れてくれるのであれば、彼女にも行くチャンスはあるのではないかと思う」と説明した。

#dearMoonによる本人およびZOZOの知名度アップに関して、前澤氏は「バスキアの前澤と世界で知られていたが、月のバスキアにアップデートされた。ZOZOという我々のブランドを広げる大きなきっかけにもなる。(このチャンスを)うまく使っていきたい」と述べた。「ZOZO SUITSなどは海外でも面白いと言われている。良いスタートをきれているんではないか」(前澤氏)

また、同氏は「宇宙業界全体を盛り上げたい」とも話した。「日本にもたくさんある宇宙に関連するベンチャー企業のみなさまに会う機会も最近増えてきた。僕がこういう形で(月の周回飛行に)行くことになるので、どうか僕をうまく使ってビジネスを盛り上げてもらって構わない。みんなでうまく盛り上げていきたい」(前澤氏)

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TechCrunch Japan

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