Zynga、2014年Q4決算は売上1.92億ドル、次期予測低調で9%安


Zyngaは今日(米国時間2/12)の取引時間終了後に、2014年第4四半期の決算を報告し、売上1.925億ドル、1株当たり利益0.00ドルだった。投資家の予測は、売上2.01億ドル、利益0.00ドルだった。同社は四半期のブッキング(バーチャルグッズ販売による仮の売上)が1.824億ドルだったことも報告した。

同社の1株当たりゼロ利益は調整後利益に基づいている。通常会計原則を用いると、Zyngaの損失は4513万ドル、1株当たり0.05ドルとなる。前年同期、Zyngaの売上は1.7636億ドルで、損失は2524万ドル、1株当たり0.03ドルだった。つまりZyngaはこの1年間で売上をわずか9%しか伸ばしていない。

Zyngaは決算報告書で、中国のゲームスタジオを閉鎖し、71名の従業員が影響を受けると発表した。同社は年間700万ドルの経費削減を見込んでいる。

同社の株価は、通常取引で5%前後低値をつけ、目標未達の決算報告を受けた時間外取引には10%近く下落した。

明るい話題として、Zyngaは現金およびその相当物を11.5億ドル保有している他、同サービスの「月間モバイル消費者」が対前年比で87%増加している。つまり、会社はモバイルビジネスの成長を維持するための十分な現金を持っている。

Zyngaは数年前にFacebookの力を背景に莫大な成長を見せたが、モバイルゲームへの移行に苦闘してきた。3億ドル以上あった売上は32億ドル以下へと急落した。同社は新たなCEOにDon MattrickをMicrosoftから迎え、挽回をはかっている。

海外売上は、全体の35%とゲーム会社としては通常の範囲内だ。

Zyngaの日間アクティブユーザー数(DAU)2500万人、月間アクティブユーザー数(MAU)1.08億人だった。直前四半期にはそれぞれ、2600万人および1.12億人だった。

同社の売上ダウンだけでは、なぜZynga株が時間外取引で急落したかを説明できない。残る答はガイダンスだ。同社は今四半期の売上を1.55~1.65億ドル、6000~5200万ドルの損失と予測している。調整後ベースでは今四半期の1株当たり損失を0.02~0.03ドルと見込んでいる。

投資家の次期予測は、調整後利益ゼロ、売上2.0087億ドルだ。痛っ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。