クラウドファンディングで製品ができない大失敗から学んだLockitronが力を抜いた第二打席に賭ける

Y Combinator出身のLockitronが今日(米国時間1/27)ローンチしたBoltは、この前クラウドファンディングでつまづいたキーレスエントリー製品の第二弾で、お値段は99ドルだ。

Lockitronの協同ファウンダCameron Robertsonによると、同社はこの前の失敗から多くを学んだ。特注品の多い独自の部品を40近くも使っていたが、今回は高品質の一般市販品を使って誤作動とコストを減らし(前作は売価が179ドル)、サイズも小さくした。

また、デッドボルトを完全に交換するという最初の設計に復帰した。バックアップとして古いキーも使えるが、いろんなデッドボルトにフィットする普遍性のある製品は目指さないことにした。なぜなら、世の中に出回っている鍵の種類は予想外に多く、“何にでも合う”はずの彼らのソリューションも、同社が“わずか”20分とうたっていたセットアップ時間が実際には1時間もかかる。とにかく、長い。

Robertsonと彼のチームは、Nestを見習ってもうすこし複雑なセットアップでもいける、と確信していた。でも、“誰にでもできる20段階ぐらいの小さな作業でセットアップを終えるためには、元からあるデッドボルトを捨てざるをえなかった”、とRobertsonは語っている。

BoltはBluetooth LEでスマートフォンと接続し、ユーザが自分の家やアパートに近づくとドアをアンロックする。同社の49ドルのWiFiアダプタを買えば、PCやルータからデータを送って、いろんなことができる。たとえば今仕事中でも、自分の家を訪れたお客さんのためにドアを開けてあげられる。

またメールやSMSで鍵にアクセスできるから、友だちや家族もキーレスでお家(うち)に入れる。いつも決まった日時に来るベビーシッターやお掃除の人のために、そのときだけドアを開ける機能も、近く加わる予定だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。