アプリでソーシャルな共有などいろいろできるスマートヘッドフォーンMuzikが$10Mを調達

オーディオアクセサリのMuzikが、設計に2年を要したという新製品を今日(米国時間11/25)発売する。その、Muzikの耳かけ式スマート(smart, 電脳)ヘッドフォーンは、定価が299ドルで、年末クリスマス商戦を待たずして発売され、しかも同社は営業マーケティングを強化するための資金として1000万ドルの資金を調達した。

何がどこがスマートかというと、ホットキーがいくつかあって、その機能をユーザが指定できる。モーションセンサがあるので、頭の動きを入力として利用できる。製品の初期設定では、今聞いている曲をツイートする、Facebookで共有する、付属アプリのお気に入りリストに曲を保存する、友だちにテキスティングやメールができる。…これらの制御はすべて、右の耳カップにあるボタンで行う。

AndroidとiOS用の同梱アプリMuzik Connectが上記のソフトウェア機能をすべて担当し、またオープンソースで提供しているデベロッパプラットホームもある。ということは、Muzikの公式アプリではなく、デベロッパが勝手に作ったアプリがMuzikのAPIを呼び出して、いろんなことができる。お気に入りへの登録、Rdioでオフラインで再生、などなど。モーションセンサは、ユーザの動きでヘッドフォーンを制御できるので、たとえば、外してどこかに置いたら電源を切って電池を節約、といったこともできる。

本体はアルミ製で、耳カップには形状記憶素材を使っている。お値段はほかのヘッドフォーン並だが、ソーシャル機能というおまけが付く。昨年のCESで発表されたが、すぐには発売せず、1年間磨いてから、次のCES(来年1月)の直前に発売されたのだ。

MuzikのファウンダでCEOのJason Hardiはこう語る: “音楽は大好きだ。人と人を結びつけるし、ストーリーがあるし、逃げる場所にもなるし、貴重な時間を作ることもある。うちのビジョンは、ヘッドフォーンのインテリジェントな設計を通じて音楽体験をより豊かにすること。これまでの1年は、そのことに集中していた”。

ヘッドフォーンとしての機能に不満がなければ、Muzikの持つスマート機能は顧客が手を出す強力な差別化要因になるだろう。Beatsはスタイルで評判になり、セレブが使っているというブランドイメージを作った。若者市場をねらう新人ブランドは、ドラゴンを何頭も倒してからでないと、なかなか注目されない。でもアプリの、デベロッパが自由に利用できるプラットホームがあるMuzikは、今後のアプリ次第で大化けする可能性もある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


デジタル音楽でとことん満足したい人のための今年のギフトガイド

アメリカのホリデイシーズン(今年は11/29~暮れ)には空気中に音楽が満ちる。ショッピングモールのスピーカーからはクリスマスキャロルや有線の聞き古した定番曲が垂れ流される。でもこのギフトガイドでご紹介するのは、そんな騒音ではなく、人の聴覚に喜びを与える品々だ。しかもここでは、音楽性の点でも文句ないものを選び抜いた。

Phiaton Chord MS 530 ($349)

快適さと、良いスタイルと、優れたノイズキャンセリングと、良い音を一つの製品にまとめるのは難しいし、それにBluetoothまで加えるとなると、ほとんどクレイジーだ。でもPhiatonのPhiaton Chord MS 530は、それを実現している(コードが要らないのにコードという名前なのは皮肉だが)。このPhiatonsはほぼ同じ価格のBose QC15と違って、ノイズキャンセルをoffにできる。でも耳に密着するヘッドフォーンは、音楽を聴くための理想の環境ではないけどね。なお、Bluetoothを使えない環境では、ふつうにコードをつけて使える。

Cambridge Audio Minx Xi ($899)

これは前に詳しいリビューを書いたことがあるが、でも再び取り上げる価値があると言えるほど、良い製品だ。CambridgeのオールインワンストリーマーとDACは、音楽愛好家のベストフレンドだ。とくにオフィスでMacを使ってると相性が良い。有線でもワイヤレスでも性能に差はないし、ポッドキャストやインターネットラジオのストリーミングを簡単確実につかまえる。少々お高いが、デジタル音楽の愛好家に今年何かを贈るなら、これできまりだ。

Blue Microphones Nessie USB Mic ($99.95)

音楽といえば、実は出力ばかりではない。Blue Microphones Nessie USB Mic (マイクロフォン)はその逆だ。ポッドキャスト用のマイクとしては最高だ、と思う。しかも平均的なユーザにとっては、Yeti Proなどの高価な専用機よりずっと良い。ガシガシといったノイズは、内蔵のフィルタが消してくれるし、スタンドが良いからデスクからのノイズも拾わない。ヘッドについている位置調整アームが、ちょっと扱いにくいと思うのだが、それが欠点だとしても良い製品であることは変わらない。

Sennheiser HD 598 ($187.46)

これは新製品ではないけど、ぼくの最高のお気に入りのヘッドフォンだ。上の写真で分かるようにオープンバックだからノイズは垂れ流すから、オフィスとか、音楽趣味の異なる同伴者がいるとまずいかもしれないが、それほど気になる音量でもない。音漏れゼロにしたいならQC 15にすべきだが、HD 598はスタジオなどふつうの空間で聴くのと変わらない音楽が聴ける。上のMinx Xiのような良いDACを使うと、なお良い。

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デジタル音楽は本格的なオーディオファンからずっとバカにされてきたが、でもここでご紹介した製品は、そのギャップを填めてくれる。音にうるさい人にプレゼンとしたって、恥ずかしくはない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Appleが画期的イアホン・テクノロジーの特許を取得―ユーザーの耳道形状に合わせて音質がカスタマイズされる

今朝(米国時間7/4)、アメリカ特許商標局がAppleに対して興味ある特許を認めたAppleInsiderが報じた。

最近のiPhoneとiPod付属のイアホンは多少改良されているものの、全体としてAppleのイアホンはあまり上出来とはいえない。個々のユーザーの耳道の形状に合わせて音質がカスタマイズされるという今回の特許は画期的なイアホン・テクノロジーとなる可能性を秘めている。

いささかSFっぽく聞こえる特許だが、概要としては、ユーザーの耳の電導や音の反響のスペクトルなどの情報をセンサーで収集し、それに基づいてイアホンから出力される音のレベル、バランス、イコライザーの設定、ノイズ・キャンセルなどを最適化するのだという。

これによって小型のイアホンが持つ不完全なシーリングという問題に効果的な対処ができるということだ。またこの特許にはイアホンの装着状態が不適切な場合にユーザーに注意を喚起する機能が含まれている。つまりイアホンを耳に入れなおすよう求めるのだろう。

Appleはこれまでもイアホン・テクノロジーの改良に努力してきたが、ホームランといえるほどのプロダクトは生み出していない。この特許が実際の製品に応用されれば革命的な改良となるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


音声の場合と同じ原理によるノイズキャンセル技術が地球サイズの長距離光ファイバの帯域を5倍にアップ

最近の研究によると、ノイズキャンセル技術は、長時間のフライトで隣の席の赤ん坊の泣き叫ぶ声や男女のおしゃべりをブロックするだけでなく、インターネット接続の品質と信頼性とスピードを高めることができる。VentureBeatが見つけたNature Photonics掲載の研究論文が、そう述べている。ノイズキャンセル技術はバックグラウンドノイズを排除するわけだから、光ファイバ上の信号を掃除して接続の速度と質を増進することもできるのだ。

長距離光ファイバネットワークの上を旅する主信号に付随するノイズを、それらを打ち消す光線を照射してキャンセルすると、スピードを最大でそれまでの400%に上げることができる。Bell Laboratories(ベル研)のXiang Liuが率いる研究チームが、そう述べている。それにより、12800キロメートルを超える長さのケーブル上で毎秒400ギガビットの送信が可能になる(サイクリストのRyan Stotlandが2009年に南米の7か国を自転車ツアーしたときの全走行距離は、これよりも短かった)。すなわち、複数の大陸にまたがる高速インターネットが可能になる。

国際データ通信において、接続インフラの感度を上げるための高価なハードウェア投資をしなくてもすむようになる、という意味でこの技術の価値は大きい。しかもこの研究がもたらす変化はスループットの今後の段階的な改善ではなくて、一挙に400%の改善だから、世界中で日に日に急速に増加する一方の帯域需要に即応できる可能性がある。それはGoogleがKansas CityAustinやユタ州のProvoなどで実験している野心的な超高速光ファイバインターネット事業よりも、はるかに大きな可能性だ。

実用化試験はまだまだ先のようだが、ネットワーク技術者や科学者たちを長年悩ませてきた、ノイズによる信号の劣化という問題を解決するエレガントなソリューションとして期待は大きい。Google的に全米を高速光ファイバでおおうと110億ドルぐらいかかるらしい。こちらのノイズキャンセル技術の、実用化費用はどれぐらいになるのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))