自分で組み立てて遊ぶポータブルゲーム機「ClockworkPi GameShell」

ポータブルゲーム機自体は新しいものではないが、Switchのおかげもあって、普通に世界で最も人気のあるゲーム用デバイスとなった。しかし、ClockworkPiのGameShellは、かなりユニークなタイプの製品であり、また出先でゲームをしてみたいという気持ちを思い起こさせてくれるものとなっている。このよくできたDIYの組み立てキットには、自宅で自分専用のポケットゲーム機を組み立てるのに必要なものがすべて揃っている。カスタマイズも可能なオープンソースのハードウェアデザインを採用し、その上でLinuxベースのオープンソースソフトウェアを走らせる。

GameShellは、Kickstarterキャンペーンの成功例の1つだ。昨年に支援者への出荷を開始した。現在は同社から直接、またはAmazonから購入できる。価格は159.99ドル(約1万6980円)だが、この記事を執筆している時点では、セール中で139.99ドル(約1万4860円)で購入できる(日本のアマゾンでは、現在1万3500円だ)。その価格には、Wi-Fi、Bluetooth、1GBのDDR3メモリを含むクアッドコアのCortex A7マザーボードをはじめとして、ゲーム機を組み立てるのに必要なものすべてが含まれている。それが未組立の状態で出荷される。

ハンダごては必要ない。基板にはすべての部品が取り付け済となっている。ディスプレイパネル、キーパッド、CPU、バッテリー、スピーカーモジュールを組み立て、付属のケーブルで接続する。あとは、それらをGameBoyに似た、スリムなプラスチックケースに組み込むだけでいい。というと、メカや電気に詳しくない人は、ちょっと気が引けるかもしれない。私自身、すべての箱を開けて、部品を全部目の前に並べてみたときには、ちょっと心配になった。

しかし、付属の説明書は、Lego(レゴ)やIkea(イケア)のものと同じようにイラストだけで、かなり簡単に手順を追うことができる。また初心者にも分かりやすいようにタスクを細かく分割しているので、とまどうことはない。なんだかんだで、私は1時間もかからずに組み立てることができた。このゲーム機にファンクションキーを追加するLightkey部分を組み立てる際に、プラスチックのバリを取り除く必要があって、ちょっとやっかいだったが、手に負えないと感じたり、難し過ぎると思ったことはまったくなかった。以下の早送りビデオは、組み立てを始めてから完了するまで、全行程を含んでいる。

組み立てが完了すると、完璧に機能するポータブルゲーム機を手にすることができる。ClockworkPiが自ら開発したLinuxベースのオープンソースOS、Clockwork OSが実行できるのだ。その中には、過去数十年でもっとも名の知られたインディーゲームの1つ、Cave Storyのほか、何種類かのエミュレーターが内蔵されている。エミュレーターを利用することは、倫理的にも法律的にもグレーの領域に踏み込むことになるが、ユーザーがすでに所有しているファミコンや、スーファミのゲームを、手軽に持ち運んで簡単にプレイすることを可能にしてくれる。

GameShellの周囲には、非常に活発なコミュニティがあり、このゲーム機用に何本かのインディーゲームを提供している。また、既存のゲームをこの機種用に変更したり、最適な方法で使えるようにするためのヒントやツボを公開してくれている。さらにGameShellは、STEM教育用のリソースとして利用することも考えて設計されている。子どもたちが日常的に使っている電子機器のフロントパネルの裏で、実際に何が起こっているのかを見てみるのに最適というだけでなく、本機の上で動作するソフトウェアのコーディングに手を出すことも可能なのだ。独自のソフトウェアをロードするのも簡単だ。付属のmicroSDストレージカード、またはWi-Fiを介して、Windowsマシン、またはMacから手軽に転送できる。

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GameShellでは、すべての部分をプログラムすることができる。また、マイクロHDMIのビデオ出力、音楽プレーヤー機能、ヘッドフォン接続用のBluetoothも標準的にサポートしている。技術的なスキルがほとんどない人でも、それなりに楽しむことができ、より深く探求して可能性を追求したい人にとっては、無限に拡張したり、ハックすることが可能となっている。

前面パネルとバックパネルが交換可能な構造となっているだけでなく、そうした部品の3Dモデルも公開されている。それにより、コミュニティの手でハードウェア的な機能拡張を開発したり、改造したりすることも十分に可能となる。このデバイス自体がモジュール式となっているため、将来的にはより大容量のバッテリーモジュールを採用したり、より高性能なメイン基板に交換したり、といったパワーアップも可能となるかもしれない。

GameShellのようなデバイスは、以前にもあったことはあったが、これほどのアクセス性の高さと、高性能、カスタマイズの可能性を兼ね備えていたものは、ほとんどなかった。GameShellは高速で、優れたサウンドと卓越したディスプレイを備えており、耐久性も高そうに見える。バッテリー寿命は、Wi-Fiの使用状況や画面の明るさなどによっても異なるが、連続使用で3時間前後、あるいはもうちょっと長く使えそうだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

AIをビジネスに活かすうえで企業が見落してきた道はDIY

1856年、ヘンリー・ベッセマー卿が特許を取得したベッセマー法は、第二の産業革命のもっとも大きな要因となった発明だ。溶鋼に空気を吹き込み酸化還元するという画期的な方法で鉄の不純物を取り除くことで、安価で大量生産が可能な新しい製鋼技術の波を起こした。

ベッセマー卿は、この発明をいち早く利益につなげようと、いくつかの製鋼所に特許をライセンシングを行おうとした。しかし期待に反して、その技術の難しさと独占欲の強さのため、大手製鋼所とは望ましい条件でのライセンス契約が結べなかった。

なんとかこの技術を活かしたかったベッセマー卿は、自分で製鋼所を立ち上げて競合他社を蹴散らそうと考えた。この試みは大成功し、ともに苦労したパートナーたちは14年間の付き合いの末に81倍の投資収益を手にすることができた。

それからおよそ162年。今でも新しい技術を顧客に受け入れさせようとする新興企業の苦悩が続いている。たとえそれが、顧客の最大の関心事であっても難しい。しかし、ベッセマー卿などの実業家を手本とする今日の画期的なスタートアップは、あることに気が付き始めている。いくつもの技術に精通した「フルスタック」な事業を自分で起こして、独自の自動化技術で最適化した従来型のサービスを提供するほうが理に適っていると。

Andreessen HorowitzのChris Dixon氏は、深層学習革命の直前の2014年、「フルスタックスタートアップ」という言葉を流行らせた。彼によれば、フルスタックスタートアップとは、「既存の企業に頼ることなく、最初から最後まで完全な製品やサービスを製造」できる企業のことだ。

フルスタックの考え方は、深層学習革命が頂点に達する前に、UberやTeslaのような企業を生み出した。そして、データと人間によるラベル付けに依存する今日のAI第一の世界では、スタートアップエコシステムにおけるフルスタックスタートアップの役割は、ますます重要性を高めている。

フルスタックには、旧来型のインセンティブ構造から切り離されるという利点がある。古い体質の業界に居座る大手企業では、インセンティブのために自動化の導入が抑制されている。

(写真:Andrew Spear / Getty Images ワシントンポスト向け)

DIY AIとはどんなものか?

BSVポートフォリオ企業のCognition IPAtriumは、そのよい実例を示してくれるスタートアップだ。書類の上では、これらはまったく昔ながらの法律事務所のようだ。弁護士を雇って、特許とスタートアップに関する法律関連の業務を行っている。しかし、従来の法律事務所は1時間単位の料金の請求にインセンティブがあるのに対して、これらのフルスタックのスタートアップの場合は、消費者に利用してもらうことがインセンティブになっているため、迅速で安価でより良い戦略の開発することが利益につながる。

ベッセマーのように、古いインセンティブ構造を改変することで、フルスタックは、さまざまなフィードバックのループから存分に恩恵を回収し、終わりのない複雑な仕事を排除し、ラベル付け作業を過去のものにするチャンスを企業にもたらす。

ラベル付けは、機械学習に依存するスタートアップには避けられない決定的な責務だ。 Amazon Mechanical TurkやFigure Eightは、スタートアップが比較的管理しやすいラベル付けの責任能力を有している場合には有効だが、ラベル付けや、人と機械の共同の意志決定が日々の業務の中心となっているスタートアップは、それを内部で処理するために人を雇う必要がある。

こうした企業が規模を拡大しようとすれば、費用がかさみ作業量は膨大になる。しかしフルスタックにすれば、ラベル付けの作業を他の仕事に統合できる可能性が拓かれる。これまで顧客や企業に関わる通常のサービス業務を行ってきた従業員に、少ない負担でラベル付けを担当させることができるのだ。その作業を機械で支援してやれば、彼らは次第に生産性を高め、ラベル付けされたデータが増え、その支援モデルは正確さを増してゆく。

フルスタックの本質的な性質から得られる2つめの利点に、強力で好ましいデータのフィードバックループを発生させ、さらに所有できることがある。データフローを所有すれば、単に静的データセットを囲い込むよりも、頑丈な堀を築くことができる。たとえばDeep Sentinelは、消費者向けセキュリティーの分野に天然の堀を持っている。同社は正確な分類能力を有するばかりか、その正確な分類能力が、同社のコントロールが及ぶ環境で発生した現実のデータによって継続的に改善されているのだ。

写真提供:Flickr/Tullio Saba

自動化の推進はリスクと報酬のバランスが問題

1951年、フォードの業務部長デル・ハーダーは、会社の生産ラインを、生産工程に部品を移動させる完全なオートメーションシステムに改良することを決断した。それから5年をかけて、クリーブランドにあったフォードのエンジン組み立て工場で試行錯誤を繰り返し技術を完成させ、他の工場に拡大していった。しかし、それまで生産工程から独立していた部品を連鎖させたことで、ハーダーは、その相互依存関係に新たな頭痛の種を生み出すことになった。

現在、製造や農業といった伝統的な産業で企業を立ち上げた人たちは、みな同様にこう考えている。規模を拡大すると細部に悪魔が宿ると。フルスタックの方式を採り入れたスタートアップの場合は、独自のプロセスを統合するときに一度だけ心配すれば済むところに利点がある。

だがその半面、フルスタックの場合、規模を拡大するときに膨大な出費が必要となる。資金を提供してくれるベンチャー投資家は、リスク、利益、希薄化に関してのみ、ある程度まで意味を成す。そのため、規模の拡大を計画する企業創設者の多くは、借金での資金調達に走ることになる。

幸いなことに、今は低金利で経済的に有利な時期にある。TeslaやUberといった古参のフルスタック企業は、借金で多額の資金を得ている。また、Opendoorのような新参企業も、この資金調達作戦に転向した。この忌まわしい景気低迷によって、みんなが予定を狂わされている。

技術の進歩は周期的なものであり、成功は、非常に短時間の好機に実行するか否かに大きく関わってくる。FedExやAppleのような、資本集約的でベンチャー投資家に支えられた企業が、別の資金調達環境でスタートしていたら成功できたかどうかは疑問だ。

機械学習の以前にあった無数の自動化技術がそうであったように、深層学習革命で勝利して莫大な利益を得られるのは、人間と協調的に働くよう最適化したテクノロジーを持つスタートアップだ。フルスタックは難しい。金もかかるし、それだけが勝利の道筋ではない。しかしそれは、過小評価されているものの、今日の機械学習に支えられたスタートアップには非常に有効な戦略となる。

【編集者注】John Mannes氏はBasis Set Venturesの投資家。同社は1億3600万ドル(約152億円)規模のアーリーステージのベンチャー投資企業として、おもに、業界全体にわたる大きな問題を機械学習で解決しようとするスタートアップを支援している。Basis Set Venturesに加わる以前、JohnはTechCrunchのライターとして、人工知能スタートアップ、機械学習研究、巨大ハイテク企業の大規模なAI主導の活動などを取材してきた。

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(翻訳:金井哲夫)

MakerPhoneは100ドルの携帯電話組み立てキット(要はんだ付け)

暇な日曜日を潰す面白い電子工作キットはいくらでもあるが、こいつは手元に携帯電話が残る。MakerPhoneはKickstarterで資金を募っているキットで、いくつかの基板と部品を組み立てて動作する携帯電話を作れる。しかもそのルックスは予想以上にとっぴだ。

およそ100ドルで、メインボード、ケース、LCD、無線モジュール、プロセッサーなど、最小限のスマートフォンを作るのに必要なものが手に入る。これを使ってInstagramを見ることはできないが、電話をかけたりテキストを送ったりSnakeをプレイすることだってできる。それでこと足りていた頃を思い出してみよう。

もちろんこれは専用に作られたハードウェアで、部品を1個ずつ組み合わせていくのではないが、単なるプラグアンドプレイでもない。はんだこてとニッパーと、ちょっとPythonをかじる必要がある(美味なニシキヘビ[python]肉ではなく、プログラミング言語のPython)。

MakerPhoneのマイクロコントローラーはArduino互換なので、改変や拡張もできる。しかし作者は(かつて似たようなDIYハンドヘルドゲーム機を販売していた)、作るために経験は一切必要ないと言っている。まったくの基本から教えてくれて、必要なツールを揃えられるプレッジのコースもある。

ごついUIも気に入っている。私は大きなピクセルが好きなので。嘘ではない。

たしかにこれは、あなたが日々使う端末にはならない(巨大だ!)だろうが、楽しいプロジェクトだし、ちょっと変わった家庭用メッセージングマシンにはなるかもしれない。わからないけど。クリエイティブになろうじゃないか!

MakerPhoneはすでに1万5000ドルのゴールを優に達成していて、そのほとんどが89ドルのアーリーバードコースをみんなが買い尽くした結果だ。しかしまだ94ドルのコースがたくさん残っている。ツールキット付きは119ドル。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

強力なDIYボードUDOO BOLTは小さいけどMacやPCを超えてワークステーション並の性能

この前会ったときのUDOOは、Raspberry Piを使った強力なDIYボードで、多くのポートがあり、良いプロセッサーを選び、いろんな機能を用意していた。そして今日(米国時間7/3)彼らが発売したUDOO BOLTは、“AAA(スリーA)ゲーム”を動かせると称するDIYボードで、AMD Ryzen Embedded V1202B 3.2 GHz SoCプロセッサーとRadeon Vega 3グラフィクスカードを搭載している。Arduinoと互換性があるので、ロボティクスをはじめ、さまざまな電子工作プロジェクトをこれに接続できる。

BOLTに大量のRAMを載せれば、作者たちに言わせると、“Intel i5を搭載した13インチのMacBook Proの2倍、Mac Miniの3倍のパワーがある”そうだ。これだけでほとんど完全なコンピューターだから、ケースに収めてUSBキーボードや、マウス、モニタ用のHDMIなどがあれば、ミニ・ワークステーションになる。BOLTは4つのモニターをドライブでき、内二つは4KのHDMI、二つはUSB-Cだ。LinuxやWindowsを、動かせる。

発売は2018年12月を予定している。Kickstarter上で、スターターキットは298ドル、電源と4GBのRAMがある。8GB RAMでSATAとワイヤレスをサポートするタイプは、409ドルだ。

DIYボードにこれだけのプロセッサーとグラフィクスを載せるのは、やり過ぎだろうか? もちろん、やり過ぎだ。でもこのシステムは実験やオンザフライの設計用を想定しているから、商業用やワークステーションとしても十分使える。しかも、すごくポータブルだから、学校のデスクに数台置いて、子どもたちに好きなことをやらせるのも良いね。この、ピーナッツバターやジェリービーンズのパッケージぐらいのサイズのマシンで、VRゲームを楽しむこともできる。

UDOOのチームは長年、Raspberry PiやArduinoにいろんなものを足すことを仕事にしてきたから、ベーシックなボードをさらにさらにパワフルにすることのエキスパートだ。初期のモデルでもAndroidの上でドローンや多足ロボットを動かせたから、今度の強力な新製品は特級品だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

年末年始休暇にはAlexaとFurbyを合体させる神をも恐れぬDIYプロジェクトに挑戦しよう

時間の終わり(End Times, 世界の終末)が近づけば、きっとその大きな兆候があるだろう。これまでの死者が全員起き上がって世界中を歩きまわる、と言われている。空から大きな火が降(ふ)ってきて悪人も善人も差別なく焼きつくす。そして、FurbyがAlexaの声で話す。Turtle of the Universeが口から自分の子を吐き出して、人類の普遍的優越意識に裁きの鉄槌を下す。

少なくとも、これらのうちの一つが現実になった。この巧妙なDIYプロジェクト*は、Raspberry Pi Zero Wを昔のFurbyに組み込んで小さなモンスターを訓練し、ペーパータオルを発送しました、などと喋れるようにする。〔*: 関連日本語記事

このプロジェクトが使うのは1998年製の初代のFurbyで、そのボケてるCPUを現代のシングルボードコンピュータとアンプとマイクロフォンでリプレースする。Raspberry PiをFurbyの顔の表情に接続し、そしてFurbyの赤外線センサーとエミッターにも接続する計画があるが、今回はそこまではやってない。

このFurbyは、Alexa Voice Servicesにより、Amazon Echoと完全に同じことができる。天気予報も聞けるし、電灯も消してくれる。

構想に数か月を要したこのプロジェクトも、すべての正しいパーツを組み立てるだけなら数時間でできる。作者のZach Levineは、すごく難しいプロジェクトだった、と言っている。

彼はこう語る: “たぶん、これまででいちばん長くかかったプロジェクトだね。やったりやらなかったりで、一年は経っている。やり直しも多かったし、何匹ものFurbyと苦戦した。とにかく、相手は小さいからね、実装が難しい。Raspberry Pi Zeroを使うことは前から決めていたけど、Raspberry Pi Zero W(wireless)は、最初のころまだなかった。それなのにこのプロジェクトは、Wi-Fiが必須なんだ。運良く、プロジェクトの途中でWが出たから、ものすごく楽になった。でも、ほかに難しい部分はたくさんあったけどね”。

あなたが、雹(ひょう)の嵐の中で暗黒神に、命だけは助けてくださいとお願いしたり、Tokyoは今何時ですか、と尋ねたいときには、この奇妙で神秘的な電子のキメラ(A…とF…の合体)があなたを護ってくれるだろう。あるいは、あなたに最後の審判を下すだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

自分用ミニ地球ローバーを手に入れるチャンスだ

火星は遠く離れていて、辿り着くには途轍もないコストがかかるので、もし自分自身の火星ローバーを所有するという夢があっても、それが実現することはおそらくないだろう。しかし、 地球ローバーが必要な場合は、資金調達目標に達することがでできれば、それを提供できる新しいKickstarterプロジェクトがある。Turtle Roverは、これまでヨーロッパ、ドイツ、スウェーデンの宇宙機関のための、いくつもの火星ローバープロトタイププロジェクトに取り組んできた小さなチームによって開発された新しいロボットだ。

5人のチームが、彼らのローバーを「着陸」させるために6万ユーロ(約7万1500ドル)を調達しようとしている。車両の出荷は来年の4月を目標にしていて、DIYキットもしくは完全に組立済のマシンとして支援者には提供される。最低額はおよそ1000ドルだ。

Turtle(ローバーの名前)は、内蔵バッテリーに対する1回の充電で、最大4時間運転できる4輪の地上無人機で、ほとんどのコンピュータ、タブレット、スマートフォンで使えるアプリを介して簡単に制御することができる。Turtleは外部の通信グリッドに接続されていない場合でも、独自のWi-Fiネットワークを構成することが可能だ。これは大事なことだ。なぜなら、こうしたものは未踏の地に分け入るためにデザインされているものだからだ。

Raspbianで動作するRaspberry Pi 3コンピュータを搭載していて、ビデオキャプチャとライブストリーミング用のフルHDカメラを装備している。デザインは水密性があり、プロジェクトのクリエイターによれば、悪影響なしに完全に水没させることが可能だ。最大500グラム程度のものを持ち上げることのできるロボットアームも用意されている。また、これは完全にカスタマイズ可能なため、奥行きや環境検知用のために、Microsoft KinectやLiDARセンサーなどの、独自のアドオンを組み込むこともできる。

5キロまでの荷物を載せることができるので、実際にDSLRとレンズを搭載することや、遠隔洞窟探検をする際に、興味深い地質サンプルを集めるための箱を載せることもできる。すべてのハードウェアとソフトウェアは完全にオープンソースであり、プロジェクトのクリエイターたちは、これを開発プラットフォームまたは教育プラットフォームとして使うことを推奨している。

Turtle Roverは人間がアクセス困難な場所に、より簡単にアクセスできるように、そして足取りの重い人間のように邪魔にならないようにデザインされている。ビデオでは、人間が探索できない場所をTurtleがいかに探索できるかを見ることができる。チームはまた、ローバーが非常に低い重心を持ち、実際のNASA火星ローバーに触発されたサスペンションは、厄介な地形を航行するのに役立つ筈だと語る。

Turtle Roverは、Simon Dzwonczyk、Julia Marek、Martin Twardak、Aleksander Dziopa、Justyna Pelcの5人のチームで外部資金を使わずに作製され、現時点では支援者に100%頼っている。それにもかかわらず、5人は企業の仕事を辞めて6ヵ月で完全に機能するプロトタイプを作製した。彼らによれば、Turtleを実際に構築する能力を示すことができたので、現在ベンチャーキャピタルからの接触も受けているところだという。

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自己資金で設立されたハードウェアスタートアップにとって、これはとても有望な話だ。そして自分の興味を更に掘り下げたいアマチュアの宇宙もしくは無人機ホビーイストたちにもアピールするだろう、また真のメイカープロジェクトで教育に使うこともできる。Kickstarterのキャンペーンは9月24日に終了する、この記事の執筆時点における達成額は半分ほどだ。

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(翻訳:Sako)

HoloKitはARのためのGoogle Cardboardだ、レンズとミラーで像を二重化

Google Cardboardから得た啓示は、スマートフォンを目に十分近づけるとVRのヘッドセットになることだった。でも、MicrosoftのHoloLensのような混成現実(mixed reality, MR)の装備では、それほど単純ではない。…じゃないかな? しかしここにご紹介するHoloKitは、最小限の装置で拡張現実の体験を拙速に作り出す、とても巧妙なDIY製品だ。

そのアイデアはとても単純で、一対の鏡がスマートフォンのディスプレイを、角度のついた、半透明のフレネルレンズに反射する。そうすると、画像とその後ろの世界がARのように重なって見える。一方スマートフォンは、カメラとセンサーで目の前の世界を追跡する。

うまいやり方だし、数十年前にあった、ハーフミラー状のガラスを使う光学的トリックを思い出す。ARは二つの視像を重ねなければならないから、構造はCardboardほど単純ではない。でもこれなら、HoloLensを買うほどのお金がない人でも安上がりにARアプリケーションを試せるし、複数買ってグループに配布することもできる。

たとえば博物館が、あの有線方式の大げさで高価なHoloLensを導入して子どもたちに、ティラノザウルスの骨格の上にその体の画像を重ねて見せたりするだろうか? ありえないだろうね。でもこの製品なら、そんな目的にも使える。ユーザーがデバイスの方にばかり気を取られないようにするためには、ストラップを使うなど、装着方法を工夫すべきだね。

今HoloKitは(Microsoftが文句を言いそうな名前だが)、iPhone 7と同Plus, Google Pixel, そしてProject Tangoのハードウェアをサポートしている。

これを作ったAmber Garageは、Botao Huが創業したAR企業だ。彼は昨日(米国時間6/1)これを、Augmented World Expoでプレゼンし、コードとドキュメンテーションを来週GitHub上で公開する。

あなたも、欲しい? 組み立てキットは7月に発売される。Webサイトをチェックし、来週行われるAR in Actionで注文しよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Nintendoさんへ、Switchのトラベル用ドックをみんな欲しがってます

Nintendo Switchのユーザーは、もっと小さくて軽いドックを本気で欲しがっているようだ。〈中は殆ど空気〉の今のドックでスーツケースを一杯にすることなく、旅先のテレビに繋ぐためだ。

先週私は、あるDIY好きが現在のドックを改造して作ったトラベルドックについて書いた。すると驚くほど多くの人たちから詳しく知りたいという問い合わせが来た。どうやら需要はありそうだ。

しかし、いまだに出来合いの製品がないのでみなさんそれぞれ努力を続けている。

私の以前の記事が公開されてから数日後、 billyjo182という読者が彼なりのポータブルドックのアイデアを送ってきてくれた。

ほかの作品と同じくこのミニドックもNintendoドックの中枢部を借りて、3Dプリント製のむだな隙間を省いた筐体に乗せ換えている。元のドックにあるポップアップ式USB-Cコネクターをそのまま使っているのでSwitch本体を載せるだけで使える。ドックの上にあるちいさなでっぱりがSwitchを良い角度に保ち、接続部分に力がかかりすぎのを防いでいる。

人によって方法に特長はあるが、全体としてのメッセージは同じだ:これをやる方法はある、そしてSwitchオーナーはそれを欲しがっている

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

インテリアやアクセサリーの自作レシピを共有できる「Creon」のβ版がリリース

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日本のWondershakeが開発した、女性向けDIYレシピ共有サービス「Creon(クレオン)」のβ版が本日よりリリースされる。既存サービスである女性向けライフスタイル・メディア「Locari」との相乗効果にも期待ができ、来年3月予定の公式リリースまでに、月間10万人のアクティブユーザーの獲得を目指す。

DIY版クックパッド

本日Wondershakeがβ版をリリースしたCreonは、「DIY版のクックパッド」とも言えるサービスだ。インテリアやアクセサリー、コスメ、ガーデニングなど、幅広いジャンルのDIYレシピをユーザー同士が共有することができる。利用は完全無料で、メインターゲットは25歳から39歳の女性だ。

同社はすでに女性向けのライフスタイル提案メディアである「Locari(ロカリ)」を運営しており、同メディアのMAUは1000万人とのこと。同じ女性向け、そしてライフスタイル関連のサービスであるLocariとCreonの相乗効果にも期待ができそうだ。

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既存サービスのLocari

女性向けDIY市場

「DIY」とは、自分で何かを作ったり、修理をすることを指した言葉だ。ここ数年でよく耳にするようになったという読者も多いことだろう。だが意外にもその歴史は長く、第2次世界大戦によって破壊されたロンドンの街を市民の力で復興させようというスローガン、「Do it Yourself」がその起原だという。

海外に目を向けてみると、DIYのレシピをブログのような形で共有できるinstructableや、ハウツーガイドアプリのSnapguideなどがある。2015年1月にはinstructableのユニークユーザー数が3000万人を突破しており、DIYレシピというものに一定のニーズがあることがうかがえる。

特に日本では「女性向けのDIY」というコンセプトが定着しつつあり、女性誌でDIYが特集されたり、通信カタログのフェリシモが女性向けDIYの専門サイト、「女子DIY部」を立ち上げるなどしている。

今回取材をした、Creon事業責任者の山田光氏によれば、Wondershakeが女性向けDIYについての市場調査を行ったところ、「調査対象430名のうち、70%が興味があると答え、35%がDIYの経験があると答えた」そうだ。

女性がDIYにチャレンジするきっかけを提供する

しかし、DIYに興味はあるが「どこで材料を買っていいか分からない。とっつきにくい」という女性がいることも事実だ。

そこで、DIY経験者が自分のレシピを簡単に共有することができ、フィードバックも受け取れるというプラットフォームを提供することで、女性とDIYとのあいだにある壁を取り除くというのがCreonのコンセプトだ。

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Creon事業責任者の山田 光氏

材料の揃え方が分からないという意見を踏まえ、山田氏は「将来的には広告モデルはもちろん、Creonで直接パーツを変えるような仕組みをつくったり、クラフトキットを販売したりというマネタイズの方法を考えている」と話す。ただ、「当分の間はユーザー獲得に専念する」とのこと。

そのために、SNSやメディア媒体でDIY作業中の動画などを流していくことで、「女性向けDIY」というコンセプトの浸透を図っていく。

フェリシモの女子DIY部などのように、メディア提案型のDIY関連サービスはすでに存在する一方で、ユーザー参加型のサービスは今のところ見当たらない。考えられる競合として山田氏は、「インテリアの実例写真を共有できるルームクリップなどが間接的な競合」だと話している

2011年創業のWondershakeの社名には「驚きで世界、そして人の心を揺らしたい」という想いが込められているそうだ。

Creonのβ版リリースは本日11月15日、公式リリースは3月を予定している。震源地はここ、日本だ。

Raspberry Piをファミコンのカートリッジに収納してレトロゲームのエミュレータが完成

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Zachと名乗るメイカーが、その破壊的だけどとびきり巧妙なハックにより、NESのカートリッジ〔スーパーファミコンのカートリッジ〕の中身を抜いてRaspberry Pi ZeroとAmazonのUSBハブを詰め込み、究極的にレトロなNESエミュレータを作った。しかもそれは、オリジナルの筐体にしっくり収まるから保存性も良い。〔NES, Nintendo Entertainment System, ファミコンのこと〕

このプロジェクトは、驚くほど単純だ。やることといえば、カートリッジのケースをこじ開けてパーツを配置するだけだ。それからケースを閉じて蓋をはめ込む。インターネットの接続はないが、後でWi-Fiアダプタを加えるのは簡単だ。

このプロジェクトは、RetroPieというエミュレータソフトを使っている。電源はミニUSBケーブルで供給する。

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Zachはこう書いている:

この、ぼくがPi Cartと読んでるもの(いい名前だろ?)の基本は、Raspberry Pi Zeroと昔のNESのカートリッジ、小さなUSBハブ、そしていろんなサイズのアダプターだ。もっとケチって手作りしたい人以外は、ハンダ付けは不要だ。

 

ぼくが本当に見たいのは、Raspberry Piと本物のカートリッジの基板を接続して、昔のNESに新しい脳を提供することだ。でもそれは、不格好な結果になりそうだから、こっちの方がむしろ良いかもね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

巧妙なハック作品Synesthesia Maskは色を匂いとして感じさせてくれる

シネシージア(synesthesia, 共感覚)は超能力として畏れられているが、その多くは、色を数として感じるなど、退屈なものが多い。でもこのDIY的ハッカー的作品では、色を匂いとして感じるから、虹を見ると果物の匂いがするかもしれない。

このシステムは、いろんな物の表面の色を読み、それに対応する香りを出力する。香りはファンでユーザの顔に到達し、さまざまな色を匂いとして感じる。以下、説明書より:

Synesthesia Maskは匂いのピクセルだ。赤、緑、青(光の三原色)のピクセルが混じりあっていろんな色になるように、このマスクはあなたが触っている物の色の赤、緑、青の量にマッチする匂いを発散する。実際には、香気マニホールドの先端にあるファンが、赤、緑、青に相当する匂いが入っている試験管から空気を送り出す。それぞれの試験管についているサーボが管の傾斜角度を調節することによって、管中の香油からの香りの排出量が加減される。そのようにして、あなたが手にしているセンサが読み取った色に含まれている、赤、緑、青の量に応じた匂いが、マスクに吹き出し、あなたの鼻に届く。

 

このシステムはIntelのEdisonボードと小さなサーボを使って、香りをユーザの顔に噴射する。色は、ユーザが手に持っているセンサが判読し、内蔵されているカメラが色の各ピクセルを匂いに換える。たとえば、赤をバラの香り、青をスミレの香りにして地下鉄の地図をスワイプしたら、花の香りの大爆発が起きるだろう。

この楽しくて簡単なプロジェクトで、あなたはミュータントになる。そして、地球という星に住む人間という愚かな生き物を、やっつけるのだ。楽しい休日プロジェクトだね。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Marbleocityは純木製のビー玉コース作成キット

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少年時代の熱き夢。私はセサミストリートの一枚のスケッチに心を奪われた。長い曲がりくねったレールを上へ下へと転がるボールが最後に粉の山に落ちる。一連の動きはわれわれに存在の非永続性を教え、もっと重要なことに私をビー玉転がし好きにした。

今、Adam HochermanというGoing It Aloneというシリーズの著者で発明家でもある男が夢を再現しようとしている。

彼の新しいプロジェクト、MarbleocityはDIYビー玉実験キットだ。すべて木製で、あなたやあなたの科学好きの子供たちは時計じかけの機械を作ったり、ビー玉転がしコースを作ったりできる。最初のプロジェクト、Dragon CoasterはKickstarterのプレッジ額50ドルで、来年2月に出荷される。

「私の体験はアジア製のプラスチック成型タイプの電子機器を作ることだった。それを10年以上楽しみ、すばらしい友達や工場の知り合いもできたが、私はアメリカで何かをやりたかった」とHochermanは言う。「個人的にはもっと感情面でつながる何かをやりたかった。教育は私の家で常に重要だった ― こうした教育製品に関わることは私の心に強く訴えた」

セサミストリートのあのスケッチを越えるものはないが、この種のキットは本物の木製おもちゃへの欲求をメッセージと共に満たすものだ。私の子供たちはビー玉競争のコースを作り、重い玉が走り回るのを見る彼らの目には、もっと大きな本格的なものを欲しがっている様子が見えた。

Hockermanは既に目標の1万4000ドルを優に上回っており、キットはレーザーカットした木材を使ってアメリカ国内で作られる予定だ。

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14の少年が手作りの時計を学校に持参して逮捕された

テキサス州Irvingの14歳の少年Ahmed Mohamedが、学校に手作りの時計を持参したあと、警察に拘留された。 Dallas Morning Newsの記事によると、日ごろから“ラジオを自作したりゴーカートを自分で修理したりしている”この少年は、工作の先生に自分の作品を見せたいと思った。

学校の職員たちは最初、彼の時計を爆弾だと思ったが、今では“爆弾ふうのいたずら”と呼んでいる。校長のDan Cummings弁解の書簡の中で、子どもたちには“禁止されているものを学校に持ってきてはいけない”と申し渡してある、と書いている。理科のプロジェクトもいけない、ということなのか。

Ahmed自身は、時計を工作の教師に見せたかっただけだ。それは、板の上にデジタルの表示器と虎のホログラムを載せたものにすぎないが、教師は、どこかに隠した方がよいと勧めた。教室で時計がビープ音を発したとき、別の教師がそれを取り上げた。そして、Ahmedは逮捕された。彼はすぐに親の手に戻されたが、警察は、子どもがやってることには日頃からよく注意するように、と言った。

Ahmedは工作好きの子どもだが、父親のMohamed Elhassan Mohamedはスーダン出身で、反イスラム的な政策に抗議することで有名だった。Irvingの市長Beth Van Duyneは、反イスラム主義で有名だ。つまりAhmedは、有色人種のメイカーだったために逮捕された。

“彼は人間の役に立つものを作りたいだけです”、とAhmedの父Mohamed Elhassan Mohamedは言った。彼はスーダンからの移民だが、帰国して大統領選に立候補したこともある。“でも彼の名前がMohamedで日にちが9月11日だったから、息子は間違った扱いを受けたのだと思います”。”

 

メイカー系の起業家であるAnil Dashが、工作好きの少年へのヘルプを求めている。またテク・ライターのAndy Ihnatkoが、学校と警察の非道行為について説明している。“ぼくもAhmedだ。有色人種ではないけど”、と彼は書いた。“Ahmed、きみはすばらしい子だよ。そして世界は、今きみが住んでいる町よりずっとずっと大きい。小さな町の愚か者たちに、きみが誰であるかを定義する資格はない”。

ぼくには、この子がすぐに分かった。彼は、小学生時代のぼくだ。まだ6年生だったけど、教室のぼくの机のキャビネットの中は、電池を収めた弁当箱や、ワイヤ、いろんな回路板などでいっぱいだった。数年後にはマニュアルを読んで6502のアセンブリ言語を覚えたが、それは教師たちが見たら、ナチスの暗号文としか思えなかっただろう。通学のカバンに壊れたフロッピードライブの部品が入っていたら、暗号趣味の悪童、というイメージが固まっただろう。写真用のプリンタを作ろうと思って苦労していたときは、カバンの中はいろんな化学薬品の匂いで充満していた。これまたまさに、爆弾マニアと思われてしまうような光景だった。そのカバンを抱えてぼくは、ドアのノブを回し、鍵のかかっていない暗室に入った。

 

Ahmedが回したのは、彼のハイスクールの正面玄関のドアノブだった。

アップデート – 警察はAhmedに対する事件を取り下げた。

〔この記事の続報。〕

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この小さなApple IIcにあなたが生涯必要とするコンピューティングパワーのすべてがある

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第二の情報時代がすでに始まっているから、身の回りの持ち物はできるだけ少ない方がよい。たとえば、灰皿と、パドルゲーム。ぼくなら、それだけでよい。それと、テレビのリモコン。それからこの、ちっちゃなちっちゃなAppleコンピュータも。

このCharles Manginのプロジェクトは、Raspberry Pi Model A+をApple IIcの形をしたケースに入れたものだ。ファイルはここでダウンロードできるから、それを自分でプリントするか、きれいなのをEtsyで買ってもよい。その小さなIIcのケースとモニタがあれば、それをコンピュータにつなぐ。さらにUSBキーボードとマウスをつなげば、この史上最小のコンピュータの上でRaspbian Linux、あるいはAppleエミュレータすら動かせる。SDカードリーダーもあるが、それはフロッピーディスクドライブに似ている。以上で万全だ。

これらのパーツはどれも50ドルでプリント済みのを入手できる。でもDIY人間なら、自分でやるべきだ。Manginは念の為に、“キーボードは動作しない”と書いている。

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DIYショップやECサイト運営をする“創業78年のベンチャー”大都、GCPなどから4.5億円の資金調達

体験型DIYショップ「DIY FACTORY」やDIY用品のECサイト「DIYツールドットコム」を運営する大都は7月27日、グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)およびみずほキャピタルを引受先とする総額約4億5000万円の第三者割当増資を実施したことを明らかにした。また今回の資金調達にあわせてGCPの仮屋園聡一氏が同社の社外取締役に就任する。

工具の卸問屋からスタート、創業78年のベンチャー

大都は1937年(昭和12年)にスタートとした、創業78年の会社だ。もともと工具の卸問屋として創業したという同社が、今回のように資金を調達し、ベンチャー的な事業展開をするきっかけとなったのは、3代目となる現・代表取締役の山田岳人氏が入社したことなのだという。

大都代表取締役の山田岳人氏

大都代表取締役の山田岳人氏

当初大阪のリクルートで勤務していた山田氏は2代目代表取締役の娘と結婚したことを契機に大都に入社。社員15人ほどの工具問屋だった同社で、自らトラックを運転し、問屋やメーカー、ホームセンターを自ら回っていたのだという。「その頃初めて決算書を見たが真っ赤な状態。問屋業だけでは売上は出るが収益も悪化する一方だった」(山田氏)

そこで2002年頃にオンラインで商品の販売を開始。楽天市場に出店するところからスタートして、山田氏が問屋業の合間に対応するというところから1年半でやっと年商100万円を達成。そこからは専任の担当者も採用した。

それでもECの売上で業績を変えられる状況ではなく、問屋業の収益悪化から2006年にはいよいよ廃業をするかどうかという状況になった。そこで先代の代表と話して「(潰れるくらいなら)好きにやっていい」ということになり、当時の社員を全員解雇するという苦渋の決断をする。そして問屋業を縮小させ、EC化を進めた。

商品点数の拡大が成長の契機に

EC事業は徐々に成長するが、2009年前半に売上が鈍化した。「それまでは商品数1万8000点で日本最大級のDIY用品のECサイトをうたっていたが、問屋として持っていた10万点の商品データベースへの対応を進めた。アイテム数が増えて価格と納期が明確であれば、商品は売れる」(山田氏)。現在では実に90万点という商品数を誇っている。

増える発注に対応すべく、メーカーへの発注のシステムも2010年に内製した。「DIY用品のメーカーだとPCすら持っていないというケースも多かったが、売上がついてくれば認めてくれる。現在では86%がオンライン化されている」(山田氏)

DIYの楽しさを伝えていくためのリアル店舗

商品数の増加によって売上は伸びたが、それでも2013年頃からまた鈍化した。山田氏がそこで考えたのは、「競合も出てくる中で、我々がやりたいことは何なのかと考えた。日本にはDIYの文化はそれほど根付いていない。そうであれば、工具の使い方や、作る楽しさを未来に向けて伝えないといけない」ということ。それを形にしたのがDIY用品を購入できるだけでなく、ワークショップを通じてDIYの体験ができるリアル店舗だ。同社は2014年、大阪・難波に体験型DIYショップのDIY FACTORY1号店をオープンした。

DIY FACTORY2号店の店内

DIY FACTORY2号店の店内

店舗には、メーカー向けに月額5万円の壁面展示スペースを25カ所用意した。「メーカー向けにショースペースを提供することで、メーカーは自分たちの好きな商品を出す場所を確保できる。実は日本一のペンチメーカー、ドライバーメーカーなどは(同社の本社がある)大阪にあるのだが、そんなものは多くの人に知られていない。そういうモノを紹介する場所を提供することでメーカーは認知を高め、ユーザーはいい工具と出会え、我々は売ろう売ろうとしなくても収益を担保できる、という三方よしになるように考えた」(山田氏)

メーカー向けに提供する展示スペース

メーカー向けに提供する展示スペース

実際、このスペースの収入もあって、店舗は初月から黒字運営を実現している。2015年には東京・二子玉川の二子玉ライズに2号店をオープン。休日には7000人以上が訪れることもあるそうだ。

店舗を運営してはじめて理解したことも少なくない。「『電気ドリルを下さい』なんていって店舗に来る人はいない。たとえば『洗濯機の上に棚が欲しい』とかみんなやりたいことがあって店舗にくる。だからそのために商品や使い方を説明しないといけない。これは店舗を出してやっと分かったことだ。ユーザーが欲しがっているのは『モノ(商品)』ではなく『コト(体験)』」(山田氏)。これを受けて、ECサイトでも「やりたいこと」を基準にした検索機能を実装した。

店舗運営、ECサイトに加えてハウツー動画サイトを展開

大都が今回の資金調達を契機に進めるのは、店舗の拡大、ECサイトの強化・改善、ハウツー動画サイト運営の3点だ。

まず店舗については、都心部を中心に複数店舗を出店。DIYやセルフリノベーション向けのワークショップを積極的に開催する予定。「ABCクッキングスタジオのDIY版といった立ち位置を取っていく」(山田氏)。次にECサイトについては、在庫商品を増やして即納体制を強化。さらにシステム面での機能強化を予定する。さらにDIYのハウツーを動画で紹介するサイト「MAKIT!」を展開する。以下はMAKIT!で実際に紹介されている動画の一部だ。

メイソンジャーの中にファイルをバックアップする、Raspberry Preserveベースのサーバー

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DropboxやBoxのようなバックアップサービスの概念は好きだけど、自分のデータのコントロールは放棄したくない?そんなあなたのために、自宅のパントリーでファイルを安全に保存できるシステムができた ― フルーツや野裁の入った瓶のすぐ隣に。

ひとりの革新的DIYマニアが、BitTorrent Syncの走るRaspberry Piを伝統的メイソンジャーの中に巧みに組み込んだ。出来あがったのは、持っているデバイス全部のファイルを同期するホームメードのサービスだ。

個々に必要なソフトウェアのセットアップは、Raspberry PiとSSHでつなぎ、BitTorrent SyncのRaspberry Piバージョン(その名もふさわしいRaspberry Preserve[ラズべリージャム])とNode.js他いくつかのパッケージをインストールすることだけだ。PiにオプションでLEDをつなぎ、データの受信状態に応じて点滅、点灯させることもできる。

原作者は、メイソンジャーを木製の台に固定しているが、デバイスの美的センスにどこまで力を入れるかはあなた次第だ。

BitTorrent Syncは、BitTorrentを作った同じグループによって開発された。このシステムを簡単に説明するなら、BitTorrentと同じピアツーピアネットワークだが、ピアは全部自分のデバイス、というシステムだ。つまり、ノートパソコンの同期フォルダーにファイルを置くと、それがメイソンジャーの中のPiに置かれたノードホストと同期し、そこからスマホ、デスクトップ等々とシェアされる。

ソリューション全体がPiベースなので、プロジェクトは基本的にどんなレベルにもアップグレードできる。例えば、ハードディスクを追加してジャーそのものの中に大容量ストレージを統合することもできるし、USB WiFiアダプターをつなげばジャーをEthernetケーブルから解放させられる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

電子回路プリンタVolteraがKickstarterの初日で目標額の4倍を突破

本誌のHardware Battlefieldで絶賞され、今日Kickstarterに出たその製品は、やはり圧倒的にすごい。

CES 2015のステージでは初期の完動プロトタイプだったが、今度からは受注して販売できる正規の完成製品だ。このプリンタは要するにPCBメーカーで、ボードを置いて回路図をアップロードしてやると、導電性インクでその回路をプリントする。そのあと、必要な部品をハンダ付けする。

初期の出資支援者は1499ドルでこのシステムを買える(もっと安いのもあったがそれは売り切れ)。目標額5万ドルに対し初日ですでに20万ドルを超えている。CESの時点で完動品だったから製品に関して問題はないと思うが、大量の受注に対するサプライチェーンの問題はどうだろう? 使用目的は特殊だが、すばらしい製品だ。ぼくがPCBを自作できるほど優秀な人だったら、必ず買っていただろう。

本誌のHardware Alleyのときのプレゼンを、下のビデオで見られる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


工作マニアは「忘れ物防止箱」を自作してはいかかが? 〔ハウツービデオあり〕

私はちょっとした工作をいろいろ紹介してきたが、Sean Raganの「忘れ物防止箱」はその中でも傑作の部類に入ると思う。メガネ、サイフ、薬、お守り、その他忘れてはいけない物をなんであれ、この箱に入れておくと、 家を出るときにベルとランプの点滅で警告してくれるというものだ。

最近、われわれが持ち歩かねばならない物の数は増える一方だ。さらにさまざまなデバイスの発達でわれわれの注意は現実世界を離れてバーチャル世界にしばしば逸らされる。そんなわけで薬局のカウンターで処方箋を忘れてきたことに気づき、出張先のホテルで携帯の充電器を忘れてきたことに気づく。空港でパスポートを忘れたことに気づいたら悲惨だ。こうして途方もないエネルギーと時間が無駄になっている。

というわけでこの発明となったわけだが、自分で「忘れ物防止器」を作ってみたければ詳しい工作マニュアルはこちらににある。ただ上のビデオを見て楽しむだけでもよい。

via Adafruit

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


このスチームパンクなブレスレットで、テトリスをプレイしよう


Keven Batesは、Arduboyというプログラマブル名刺を作った男だが、次のプロジェクトは、最高にクールなブレスレットの中に詰め込まれている。この銅でできた回路基板むき出しの(当然水濡れ禁止)ウェアラブルは、小さな液晶画面でテトリスをプレイできる。ブレスレットの左右をタップして移動したブロックが、複数に分割された画面を上から下へ落ちてくる。スコアも残る。

このブレスレットは現在プロトタイプだが、Batesはこれに3Dプリント部品を加え、本物のウェアラブルらしくして、見た人がショックを受けないようにする予定だ。ブレスレットには小さなコンピュータが塔載されていて、完全にプログラマブルだ。誰か腕Angry Birdsを作らないかな?

via Giz

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ステッピングモーターが音楽をかなでるRasPi/Arduino製の珍作

この、ArduinoとRaspberry-Piで作ったミュージックボックスは、シンプルなステッピングモーターを使って楽しいメロディーを奏(かな)で、二つのサーボがパーカッションを担当する。

Jeremy Weatherfordが作ったこのボックスは、とてもシンプルだ。Raspberry Piが音楽を収めていて、正しいタイミングでステッピングモーターを動かす。モーターの振動の周波数と持続時間が変わることによって、音楽になる。かなりくだらなくて、やりすぎなところが、楽しい。Weatherfordは、こう書いている:

“全体を木の箱に入れて、部品をパネルにマウントするときが、楽しかった。電源スイッチは電源に接続するとLEDが点灯する。LiPoバッテリーは使ってない。play/stopボタンがあり、後ろには壁からの電源用のジャックがある。だからLiPoバッテリーの爆発事故はありえない。”。

このボックスは絶対的にキュートなハックだが、さらにいかしてるのは、演奏する曲が“Sweet Child Of Mine”であることだ。ぼくはこのボックスを、愛してしまった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))