フェイスブックの投稿やノートをGoogleドキュメントやBlogger、WordPress.comに転送する新機能が登場

米国時間4月19日、FacebookはユーザーがFacebookの投稿やノートをさまざまな他社サービスに書き出せる新機能を発表した。Facebookに投稿した情報をダウンロードするツールはかなり前から提供されていたが、今回公開されたツールは投稿やノートをGoogleドキュメントやBlogger、WordPress.comなどの人気サービスに書き出すもので、データを保存する手段としてはこれまで以上に実用的だ。

この最新機能は「設定」の「あなたのFacebook情報」にある「あなたのFacebook情報のコピーを転送」から利用できる。画面に表示されたステップに従って設定し、自分のデータを目的の転送先にコピーする。

他の書き出しと同様に、転送が開始される前にデータ保護のためユーザーにパスワードの再入力を求めるという。また他社サービスとの間で転送する際にデータが暗号化されるとFacebookは説明している。

FacebookがニュースレタープラットフォームのSubstackと競合するサービスを開発していると報じられた中で、テキストベースのコンテンツの書き出しに対応したことは興味深い。Facebookはニュースレター業界の成長の勢いに乗ろうとしている。ニュースレター業界では最近、トップの書き手の多くが有料ニュースレターを通じて読者と直接つながろうと大手の発行元から去っている。Twitterもニュースレター企業のRevueを買収し、同様のゴールを目指している。Facebookは今回発表した書き出し機能が今後のプロダクトに含まれるかどうかについては言及していないが、Facebookが新しいサービスを展開するとなったらこの書き出し機能はあらゆる反競争的な主張に対する有効な防衛手段だ。

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今回の新機能はFacebookが参加しているData Transfer Projectの一環だ。Data Transfer Projectはテック大手企業の共同プロジェクトで、ユーザーが異なるサービス間で自分のコンテンツを移動する手段を増やすことを目的としている。このプロジェクトの成果として、例えば2020年にFacebookは写真やビデオをGoogleフォトに書き出す機能を公開した。現在は写真やビデオをBackblazeやDropbox、Koofrに書き出すこともできる。

Facebookは今回の発表とともに、データポータビリティの分野における規制についても主張している。同社は、どのデータをポータブルにするか、転送後のデータの保護に関して誰に責任があるかを定める法律が必要だと述べた。さらに、2020年にFTCに提出したコメントやデータポータビリティツールの開発に関するプライバシーの問題を研究したホワイトペーパーにも言及した。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:FacebookGoogleドキュメントBloggerWordPress.comData Transfer Project

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

WordPress.comが社内コミュニケーションツールのP2をリリース

Automatticの1部門であるWordPress.comが「P2」という新しいプロダクトをリリースした。これは非公開グループの内部コミュニケーションを向上させることを目的としたプロダクトだ。リモートで業務をしているAutomatticは、何年にもわたって社内でP2を使って非同期でコミュニケーションをとってきた。P2は長期間共有する投稿やオンボーディング用のドキュメントなどずっと利用される重要な書類を置いておく場所だ。

P2はWordPress上に構築されている。チームメンバー間で考えを共有するというコンセプトに基づいて大幅にカスタマイズされた、チーム向けWordPressのように思える。今や多くの企業が複数の社内コミュニケーションツールを利用している。P2はそうしたツールの一部を置き換えるものになるかもしれないが、コミュニケーションツールを完全に刷新することを目指しているわけではない。

例えばP2はSlackの競合ではない。リアルタイムのチャットには利用できないからだ。しかしP2を重要な通知の共有に使うことはできる。イントラネットのポータルに置いておくような通知のことだ。

画像クレジット:WordPress.com

P2は長期にわたるプロジェクトにも使うことができる。またチーム専用のP2を作ることもできる。この場合、P2はFacebookのWorkplaceやMicrosoftのYammerの直接の競合になる。非同期コミュニケーションの効果を上げるために、P2にはシンプルなWordPressのブログより便利な機能がいくつかある。

例えば、同僚に「@」付きのメンションで通知を送ったり、投稿をフォローして最新情報を受け取ったりすることができる。チェックリストの作成、PDF書類の埋め込み、重要なポストをホームページの最上部に固定、自分が離れていた間の情報のフォローといった機能もある。新規の投稿やコメント、自分宛のメンションを見るための専用メニューもある。

理論的には従来のWordPressのバックエンドにもアクセスできるものの、P2を離れなくても新規投稿を書いたり既存の投稿を編集したりコメントを付けたりすることができる。新しいブロックエディタで見出しやリスト、埋め込みのビデオやメディアを追加して視覚的に編集することができるようになっている。SquarespaceのエディタやNotionにちょっと似ているもので、参照している、あるいはコメントを付けようとしているコンテンツのすぐ横にある新しいエディタを活用するのは大いに理にかなっている。

常に参照できるコンテンツとして、特定の公開日を設けずコメントを付けられないドキュメントを作成する機能もある。このようなドキュメントはカテゴリーで整理され、全社で簡単に共有できる。社内のポリシーやガイドライン、重要な連絡先情報などのドキュメントに利用できるものだ。この種のドキュメントの管理にはGoogleドキュメントやGoogle Driveの共有フォルダを利用している企業が多い。P2はそうした共有フォルダの代替として情報の主要なリポジトリになる可能性がある。

デフォルトではP2のサイトは非公開だが、自社プロダクトの最新情報をクライアントと共有したい場合や、P2を公開イベントに利用したい場合は、サイトを公開することができる。

WordPressのエコシステムをよく知っている人なら、P2というWordPressのテーマをご存じかもしれない。米国時間8月6日に発表されたP2は新しいプロダクトで、以前のP2のアイデアをさらに推し進めたものだ。Automatticはこのコンセプトをイテレーションし、同社の1300人の従業員で912個もの社内P2サイトを利用してきた。

WordPress.comはP2インスタンスをホストして提供する。誰でもP2を無料で作成し、他の人を招待できる。WordPress.comは将来的には有料サブスクリプションで高度な機能を提供する計画だ。つまり、P2をSaaSプロダクトにしようとしている。その一方で、セルフホスティング可能なオープンソース版も引き続き提供される予定だ。

筆者はP2インスタンスをいくつか立てて使ってみた。デフォルトではWordPressの複雑さが隠されていて良いというのが全体の印象だ。目的が明確なすっきりとしたプロダクトで、全社的なメールとSlackの中で行方不明になりがちな通知の間を埋める存在として特に有効だろう。

画像クレジット:WordPress.com

画像クレジット:Dylan Gillis / Unsplash

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(翻訳:Kaori Koyama)

WordPress.comがAtavistの買収で支払い決済や有料購読制をサポートか

本誌TechCrunchのベースシステムであるブログプラットホームWordPressを作り、そのほかにもWooCommerce, Longreads, Simplenoteなどのプロダクトを提供しているAutomatticが、ブルックリンのスタートアップAtavistを買収する。

Atavistは、主に個人のブロガーやライターのための、コンテンツ管理システム(CMS)を提供している。AtavistのWebサイトから、誰もが簡単に、画像やビデオや地図など多様なメディアを含むストーリーを書いて公開できる。

そうやって自分のWebサイトを作るのなら、そもそもWordPress.com(AutomatticがホストするWordPress)でよいではないか。SquarespaceのようなWebサイトビルダーもある。でも、Atavistを使うとペイウォール(paywall, 支払い決済システム)を作れるし、購読などの有料会員制(サブスクリプション, subscriptions)のセットアップもできる。

多くのライターが、Webサイトの技術的な細部を自分で扱いたくない、と思っているから、そんな人たちのためにAtavistは便利なツールを用意し、ユーザーが自分のストーリーに集中できるようにしている。

Atavist自身にも、Atavist Magazineという刊行物がある。これ自身もやはり、Automatticの傘下になる。Longreadsの一部になるのか、独自性を維持するのか、それはまだ分からない。

AtavistのCMS本体はそのままではなく、WordPressに統合される、とAutomatticは言っている。これが、この買収ドラマのおもしろい部分だ。

CMSとしてはWordPressの方がたぶんAtavistより相当にしっかりしているが、Automatticはさらに、サブスクリプションとペイウォールの提供を開始したいのかもしれない。月額のサブスクリプションをネイティブで(本体機能として)提供するWordPress.comのWebサイトを想像できる。

今や、全Webサイトの30%がWordPress上だ、と言われる。自分のサーバーの上でオープンソースのWordPressを動かしているところもあるし、本誌TechCrunchのように、Automatticがホストし動かしているWordPress CMS、すなわちWordPress.comの上にブログなどを構築提供するところも少なくない。

このWordPress.comでサブスクリプションができるようになると、それはWebにとって良いニュースだ。Mediumはそのサブスクリプションプログラムを唐突にやめてしまい、個人の出版者の多くが途方に暮れた。購読の有料制を導入したい個人ライターは、もうMediumを信ずる気にならないだろう。

AutomatticはAtavistをベースに、複数の出版サイトのサブスクリプションを管理するシームレスなポータルを作れる。そして、広告のない優れたコンテンツが増えるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleドキュメントからWordPress.comに記事を投稿できるようになった

WordPress.comはGoogleドキュメントと競争するのではなく連携する道を選んだようだ。ChromeブラウザのGoogleドキュメントで記事を書き、人気のウェブ・エディター、WordPress.comで保存、公開できるようになった。WordPressでGoogleドキュメントが使えるのはたいへん便利だ。他の人々と共同で記事を編集するのが非常に簡単になった。

ウェブの4分の1はWordPressだ。つまりWordPressのadminインターフェイスには何百万人ものユーザーがいて、毎日ブログを書いている。そもそもTechCrunch自体がWordPress.com VIPのユーザーだ。われわれの同僚は仕事中、長時間にわたって下のような画面をにらんでいる。

もちろんこのadminインターフェイスはシンプルかつカスタマイズ可能だが、ドラフトを別のアプリやサービスで書くユーザーも多い。われわれの同僚にはMicrosoft
Wordを使うものも Googleドキュメントを使うものもいる。私はUlyssesを愛用している。

重要な点はWordPress.comではリアルタイムで共有ができないことだ。つまりチームでの共同編集はできない。 もし記事の公開前に誰かがレビューする場合は、オリジナルのライターはいったんWordPressを閉じる必要がある。 Googleドキュメントは共有に関してはるかに強力で、複数のユーザーが同一のドキュメントを開き、同時に編集することが可能だ。

しかし毎日記事を書いている場合には、Googleドキュメントで書いた原稿をコピー&ペーストでWordPressに移すのは余計な手間に感じられる。また画像を利用するには、改めてWordPressアップロードしてフォーマットを変換する必要がある。WordPress.comは強力なREST APIを公開しているのでサードパーティーのサービスをWordPress.comに統合するのが簡単になった。

今日(米国時間3/7)発表された新機能を利用すれば、Googleドキュメントで記事の原稿を書き、WordPress.comに送ることができる。レイアウトや画像は原稿に正しく適用される。Googleドキュメントから記事のアップデートもできる。

この機能を利用するにはまずGoogle Docsのアドオンをインストールする必要がある(これ自身もちろんオープンソースだ)。Googleドキュメントのメニューから「アドオン」を開くとWordPress.com for Google Docsというオプションが表示される。このアドオンは最初に開いたときに自分が投稿しようとするWordPress.comサイトに関連付ける手続きが必要だ。これが終われば、あとは普通にGoogleドキュメントで文書を作成すればよい。リンクや画像を追加するのも普段どおりだ。原稿を書き終わったら右サイドバーのSave DraftアイコンをクリックすれWordPress.comに下書きとして送信される。

このアドオンはユーザーのGoogleドライブのすべてのファイルにアクセスできるわけではない。ユーザーがWordPress.comに連携させた文書だけを閲覧、編集できる。アドオンはすべてのWordPress.comサイトまたはWordPress site with Jetpackに連携できる。

非常に便利なのは、いったん投稿した記事を再び開いたとき、WordPressエディター側で編集されていた場合は、そのことを警告してくれる点だ。またGoogleドキュメント内から何回でも繰り返し記事のアップデートができる。TechCrunchの同僚はここ数週間テストを続けてきたが、これまでのところ信頼性は極めて高い。

WordPressのバックエンドにはなんら変更はない。これはあくまでWordPress.comで公開する記事の下書きを作成する新たなオプションだ。WordPressを提供しているAutomatticは数年前にSimplenoteを買収し、Simperiumを提供している。こうしたことからして私は将来WordPress自体でリアルタイムの共同作業ができるようになるのではないかと期待している。

画像Shutterstock

〔日本版〕「アドオン」は原文ではextension。Chrome自体の拡張期機能と混同するおそれがあるのでGoogleドキュメントの表示どおり「アドオン」とした。なおWordPressアドオンはGoogleドキュメントの「アドオン」メニューから「アドオンを取得」を選んでも取得できる。Chromeブラウザの「拡張機能」ではないので注意。なおこのアドオンはChromeだけでなくOperaブラウザでも作動、表示されるが他ブラウザでの信頼性等は確かめていない。
このアドオンを実際に使ってみたが、利用法は簡単で日本語も特に問題なく表示された。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

WordPress.comがMediumのインポートツールを提供

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パブリッシングプラットフォームのMediumが、最近数十名を解雇した。なので、もしあなたの貴重な書き込みを、いまだにビジネスモデルを模索中のスタートアップの手に委ねたくないのなら、コンテンツをWordPress.comへわずか数回のクリックで移すことができる。

WordPress.comを運営するAutomattic社が、MediumのコンテンツすべてをWordPress.comサイトに簡単にコピーするためのインポートツールをリリースした。

Mediumは、その設定ページから、あなたの投稿と下書きを便利な .zip アーカイブとしてエクスポートしてくれる良い市民であり続けている。エクスポートが終わったら、WordPress.comの設定ページを開き、この.zipファイルをアップロードすることができる。

アップロード完了後15分ほどで、全ての投稿が正しいタイムスタンプと共に公開され、Mediumの下書きはWordPressの下書きに変換される。まあ大体はそんな感じで片付く。

Mediumは洗練されたインターフェースと、素晴らしい配布ツールを持っている。例えばもしTwitter上に既に沢山のフォロワーがいるのなら、大勢の読者を獲得するのは容易だ。

しかしMediumはテキストコンテンツを最終的に所有するプラットフォームになることを望んでいる。同社はあなたの投稿の内容に反する広告を出すことができるし、あなたの記事を用いて何でも望むことを行うことができる。WordPress.comは、何年にもわたって明確なビジネスモデルと共に、よりオープンなアプローチを採用していて、私個人はMediumよりもWordPress.comを信用している。

もしMediumに留まりたい場合でも、あなたのウェブサイトを他のプラットフォームに移行するための簡単なツールがあることをを知っていることは良いことだ。もしMediumの決定に同意できない場合には、そこをいつでも立ち去ることができる。

更新:Mediumはもはやプロモーション付ストーリーの掲載を行っていない。現在新しい収入源を探しているところだ。

名前のありません

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(翻訳:Sako)

GoogleがBlogspotのすべてのサイトでHTTPS接続をデフォルト化

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Googleが今日(米国時間5/3)から、同社のBlogspotドメイン上のすべてのサイトで、HTTPS接続をデフォルトにする

GoogleがBlogpostを最初にHTTPS化したのは昨年の9月だったが、そのときはまだ、オプトインの機能だった。今日からは、暗号化接続がデフォルトで有効となる。

なお、これが適用されるのはBlogspotのブログだけで、それらはドメインが.blogspot.comだ。独自のドメイン名を使っているブログは、HTTPSにならない。

Blogspotのユーザーは、現在も意外と多くて、Alexaのグローバルなランクでは43位のサイトだ。彼らは自分のブログのユーザーを自動的に、HTTPSバージョンのブログへリダイレクトできる。

すなわちデフォルトでは、BlogspotはHTTPとHTTPSの両方を提供する。テンプレートやウィジェットの多くが、HTTPSでは正しく動作しないかもしれないからだ。HTTPSに切り替える前に、両バージョンをテストした方がよいだろう。

WordPress.comが、同社のネットワーク上のすべてのサイトでHTTPSのサポートを提供したのは2014年からで、最近はカスタムドメインもサポートしている。

独自に自分のブログをやっている人も、Let’s Encryptの証明発行事業を利用すれば、独自に運用しているサイト上で正しい証明を容易に入手でき、HTTPSを有効にできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

WordPress.comが傘下のすべてのWebサイトをHTTPSで暗号化へ

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WordPress.comが、そのすべてのブログにHTTPSをサポートする。あなたのWordPressブログがカスタムドメインであっても、あるいはwordpress.comドメイン(たとえば:bestcrabrestaurantsinportland.wordpress.com)であっても、同じ扱いになる。

FacebookやTwitterのようなソーシャルサービスは、その多くがかなり前からHTTPSをサポートしているが、WordPress.comはカスタムドメインに関しては遅れていた。

2014年から、WordPress.comのサブドメインはHTTPSをサポートしたが、ほかはまだだった。しかし何かのスイッチを入れるように簡単にカスタムドメインに切り替えることはできない。証明が必要だから。

しかしLet’s Encryptプロジェクトのおかげで、WebのどこでもHTTPSを実装することが安く簡単にできるようになった。WordPress.comも、これを利用しようとしている。これからは各WebサイトがSSLの証明を持ち、URL欄にはグリーンの鍵が表示されるようになる。〔この鍵をクリックするとSSL認証に関連したいろんな情報が表示される。〕

嬉しい副作用として、GoogleはHTTPだけのWebサイトよりもをHTTPSをサポートしているサイトの方を優遇する。WordPress.comのWebサイトも、Googleの検索結果でランクが上がるだろう。

今、あなたの頭の中には、でっかいクエスチョンマークがあるだろう。HTTPSを有効にするには、何をする必要があるのか? 昼間の主婦向けトーク番組ふうに言えば、WordPress.comがすべてのWebサイトでHTTPSを有効にするから、あなたは何もしないでよい。あなたはSSLの証明をもらう! 誰もがSSLの証明をもらうのだ!

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

WordPress.comがオープンソース化して過去最大のアップデート―Macアプリも公開

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昨日米国時間11/23)、WordPressのウェブホスト版のWordPress.comが過去最大のアップデートを受けた。親会社のAutomatticがCalypsoと名付けた今回のアップデートで、WordPress.comは事実上、ゼロから作り直された。まず最大の変化から紹介していこう。

第一に、 WordPress.comは、WordPressコアから完全に独立した。 WordPress.comはウェブサイトの管理者向けインターフェイスとなり、WordPressコアだけでなく、他のサードパーティのアプリのウェブサービスやアプリもコントロールできるようになった。WordPress.comは投稿の取得、新規投稿、写真のアップロード、その他あらゆる処理をREST APIを通じて処理する。

第二に、WordPress.comチームはまったく新しい開発環境に乗り換えた。これまではPHPとMySQLを使っていたが、新しいスタックは全面的にJavaScriptとAPI呼び出しが採用された。つまりユーザーがウェブサイトを訪問すると、サーバーは即座に大部分がブラウザ内で作動するWordPressクライアントを割り当ててくれる。

新しいWordPress.comはシングルページ・アプリケーションだ。このインターフェイスにはローディングしなければならないスクリーンがほんのわずかしかない。したがってパソコンだけでなく画面の小さいスマートフォンや非力なタブレットでも十分軽快に作動する。もし現在、ユーザーがWordPressの管理者バックエンドを使っているなら、これからも直接そのバックエンドにアクセスできる。しかし同時に、WordPress.comを使うことも可能になった。WordPress.com、ジェットパック・プラグインを使ったセルフサービス・ブログ、またはWordPressのVIPサイト(TechCrunchはこれだ)のいずれかを使っているならこのオプションが利用できる。

最後に、新しいサイトは完全にオープンソース化され、 ソースコードはGitHubから手に入ることを付け加えおく必要がある。ユーザーはソースコードを調べて必要に応じてフォークさせ、再利用することができる(当然だがGNU GPL v2に示された条件を守る必要がある)。

開発チームはさらに、WordPress.comにアクセスするための新しいMacアプリも提供している。いろいろな意味でこのMacアプリはSlackのデスクトップ・アプリに似ている。最新のウェブ・テクノロジーとデスクトップのいいことを合わせ持っており、WordPress.comのウェブサイトでできることはほぼ全部できる上に通知など付加機能もある。Windows版、Linux版のアプリは開発中だ。

私はMacアプリをダンロードして短時間だが試してみた。WordPress.comに馴染みがあれば、アプリを開いただけで操作方法はすっかり分かってしまうだろう。実際そっくりなインターフェイスだ。それでもMacのドックにアプリのアイコンが表示されるのは安心感をさそうものがある。

WordPress.comの親会社であるAutomatticがこれほど膨大な手間のかかる作業に取り組むことにした理由は使ってみればわかる。新しいWordPress.comはローカルで作動する最新のウェブ・アプリのように感じる。つまり新興のライバルであるMediumのように軽快なのだ。

私はTechCrunchの一部のライターのような WordPressのパワーユーザーではないが、それでも新しいWordPress.comがクリーンで効率的な記事執筆のプラットフォームだということは見てとれた。インターフェイスは現在ウェブ上で記事を書いている人々の大部分に魅力的だろう。

現在、世界のウェブサイトの25%はWordPressで動いているという。これは決してささいな数ではない。 WordPressはもはや最近生まれた元気いっぱいのスタートアップではなく、ウェブの巨人だ。しかし今日のアップデートでAutomatticは依然として環境の変化とライバルの動向に敏感であることを示した。WordPressの将来にとってこれはよいことだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

WordPress.com、特定業界向けテーマを拡充。今回はホテル、B&Bなど宿泊施設向けをリリース

WordPress.comで、ホテル、イン、B&B運営会社ないしマネジャー向けのテーマが公開された。簡単に宿泊施設向けのサイトが構築できるようになっている。同時に、この宿泊施設向けテーマの活用事例ページ公開して、WordPress.comを利用して如何にホテルなどの施設のプロモーションを行なっていくかのサンプルを提示している。

WordPress.comは、これまでにもさまざまな業種向けのテーマを加えてきている。ここ数ヵ月のうちに、レストラン向け教育系、ないしは写真家あるいはデザイナーが利用するポートフォリオ用のテンプレートなど、さまざまな分野が追加されてきている。こうした各種ツールを用意することにより、WordPress.comが単なるブロギングツールなのではなく、さまざまなニーズに応じたコンテンツ管理システムとして機能し得るものであることを示そうとしているわけだ。

今回リリースされた宿泊施設向けのレスポンシブテーマも、もちろん自身の施設に合致するようにカスタマイズできるようになっている。たとえば、特定の部屋やアメニティ施設についての詳細を掲載したいのであれば、ページテンプレートを用いて行う。また必要事項を簡単に記述して登録ができる予約ウィジェットも提供されている。ちなみにこのウィジェットはあくまでも汎用的なニーズに応える形のもので、ウィジェット経由で直ちに予約を完了できるような仕組みにはなっていない。また支払いシステムとリンクするような機能も提供されていない。

WordPressは、各種機能のアナウンスをする際には、しばしば有料版へのアップグレードについても詳細を報じていた。有料版ではカスタムドメインを利用でき、ディスク容量も増え、カスタマイズ可能な範囲も広がることとなる。但し、ホテル系利用者の多くは有料版へのアップグレードを必要しないと判断したのだろう。アナウンスに有料版アップグレードについての話はとくに見られない。しかしもちろん、次々に各種業務向けテンプレートを追加していくことで、「業務目的」の利用者が増えることを狙っていることに変わりはない。業務向けに利用していれば、さまざまなニーズから有料版にアップグレードする人も増えてくるという目論見だ。

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(翻訳:Maeda, H)


WordPress.com、一連の「分野向け」サイト構築ツールに「教育系」を追加

chalkboardWordPress.comが教育系サイトを簡単に構築する機能をまとめたページを公開している。先生が、自分のクラスの内容をまとめた格好良いページを簡単に作成できるようにするものだ。WordPress.comというのは、オープンソースのコンテンツ管理システムであるWordPressを利用することができるオンラインサービス。このWordPress.comでは、ここ数ヵ月にわたってレストランサイトミュージシャンのためのサイト、あるいは個人用ポートフォリオ作成のためのサイトを構築するためのページを次々に公開している。今回のものもこの流れの一環であり、教育ビジネス分野にも参入することとなったわけだ。

教育用ページの立ちあげにともなって、Chalkboardなどの教育用テーマもいろいろとリリースしている。

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「高校の歴史プロジェクトで利用するグループブログが必要であったり、あるいは小学生のクラスで、校外学習についての案内を父兄に対して行いたいときなど、WordPress.comにはベストなソリューションが用意されています」とのこと。学校側の決め事や、あるいは両親からの希望により、クラスの情報を外部に対して完全にオープンにしたくないというケースもあるだろう。そうした場合、サイト全体ないしは個々のページをパスワードによって非公開にすることもできる。

features-organizeいろいろと新しい分野向けのツールをリリースしているのは、WordPressの柔軟性を示すことが目的だ。テーマを自在に設定して、投稿の表示スタイルも自由に調整することができる。基本的で汎用的なブログツールとしてではなく、特定の業界向けにカスタマイズした機能もいろいろと備えていることをアピールしようとしているわけだ。

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(翻訳:Maeda, H)