スタートアップのための最新コンテンツマーケティングを伝授

【編集部注】これは、Extra Crunchに掲載されているスタートアップのための専門家による最新アドバイスの無料サンプルです。このテーマで執筆をご希望される方は、ec_columns@techcrunch.comまでお問い合わせください(Extra Crunchは現在、英文記事のみのサービスです)。

成長著しい優秀なマーケターであっても、コンテンツマーケティングがうまく行かないことがある。その多くは、4年前の古びた戦術を、いまだ漫然と使っている。

ここでは、SEOで今年最も成功した事例の背景にある実際のデータを、あらゆる雑音を排したかたちで届けする。

私たちは、Growth MachineBell Curve(私の会社)という2つのマーケティング代理店で、クライアントが示したコンテンツマーケティングの効果を調査した。これらの代理店は、Perfect Keto、Tovala、Framer、Crowd Cow、Imperfect Produce、その他100社あまりの企業を成長させてきた。

それらのクライアントは、どんなコンテンツを書いているのか? 検索エンジンの掲載順位を上げるために、どのような最適化(SEO)をしているのか? 読者から顧客へのコンバージョンをどのように行っているのか?これからみなさんにお伝えするのは、ほとんどのスタートアップがブログの運営方法を間違えているということだ。

月間の閲覧者数15万件を記録するCupAndLeaf.comの戦略を参考に見ていこう。

短い文章で深く書く

以前、Googleは、良質な記事を見分けて積極的に紹介する技術を持ち合わせていなかった。彼らのアルゴリズムは、「コンテンツファーム」の質の悪い記事に振り回されていたのだ。しかし、それはもう過去の話。

今日、Googleは本来の社命に戻りつつある。それは「世界の情報を整理して、あまねくアクセス可能にし、利用しやすくする」というものだ。言い換えれば、現在Googleは、良質な記事を確実に見分けることができる。ではどうやてて? 強いつながりを示すエンゲージメントの兆候をモニターしているのだ。ブラウザーの「戻る」ボタンをクリックすると、Googleはそれを検知する。これは、閲覧者が記事を読もうとクリックした直後に離脱して、前のページに戻ったことを示す。

これが度重なると、Googleはその記事の掲載順位を下げる。質が低いと判断されるのだ。例えば、下の図は(古い)Googleウェブマスターツールの画面だ。記事の質の評価プロセスが示されている。この例では「デザインパッケージのアイデア」というキーワードで検索できるある記事の掲載順位の推移がわかる。Googleは最初に25ポイントを与えている。

しかし、時間が経過するにつれて閲覧者のエンゲージメントが低下し、Googleは次第にこの記事の掲載順位を下げ、最終的にはこの画面でわかるとおりの結果になっている。

教訓は?閲覧者のエンゲージメントを保つために質の高い記事を書くこと。それ以外は、ほとんどが雑音だ。私たちのクライアントを研究するうちに、エンゲージメント率の高い記事を書くための4つの法則がわかった。

1.記事の優先度を上げる検索クエリを書き込む

記事の中で、検索クエリがうまく使われていない場合がある。下の画像は、「personalized skincare」(個別のスキンケア)の検索結果だ。

見てわかるとおり、Googleは記事(article)よりもクイズ(quiz)を優先させている。そのため、個別のスキンケアに関する記事を書く前に、こうした下調べをしておかないと、時間を無駄にすることになる。なぜならこのところ、Googleは一部の検索クエリで、地元のお勧め、動画、クイズなど、読み物以外のタイプの順位を上げるようになっているからだ。原稿を書き始める前に、気を落ち着けて調べておこう。

2.閲覧者がコンテンツから得られるものを正確にタイトルに入れ込む

閲覧者が製品を買いたくてサイトに訪れるのなら、ぜひとも製品のリンクを入れたい。レシピを探しているのなら、それを提供する。タイトルが示しているとおりの内容を、閲覧者に提示しなければならい。そうでなければ閲覧者は離脱する。Googleは離脱の回数を数えているので、それが増えれば順位が落とされる。

3.検索者に結論を与える記事を書く

目標は、あなたのサイトが人々の検索の旅の終点になることだ。つまり、あなたの記事を読んだ人が、Google検索に現れた他のサイトを見に行かなかったとしたら、あなたのサイトはその人が求めていたものを提供したとGoogleは推論する。それは、検索者を最短距離で目的地に導くというGoogleの第一の使命でもある。

検索者の旅を終わらせるには、次の2つの技を使う。探していると思われる項目すべてをカバーする、十分に詳しい情報を提供する。探している情報に関連する可能な限りのページにリンクを張る。そのために私たちはClearscopeを使っている。記事の検索順位に大きく影響する決定的な情報を確実に見つけてくれるツールだ。

4.詳しいながら簡潔な文章を書く

2019年、最も検索順位が高かったブログに共通しているものは?前書きを省き、段落を短くして要点を書くことだ。さらに、滞りなくナビゲーションできるよう「目次」も備えている。

それを真似よう。読本の形から抜け出すのだ。私たちのクライアントで、パフォーマンスが高いブログを書いている人たちは、みなそうしている。

詳しく知りたい方は、Extra CrunchのJulian Shapiroの記事「What’s the cost of buying users from Facebook and 13 other ad networks?」(Facebookと他の13の広告ネットワークからユーザーを買うコストは?)と「Which types of startups are most often profitable?」(最も利益率の高いスタートアップのタイプは?)をお読みいただきたい(英語のみ)。

バックリンクよりもエンゲージメントを優先させる

データの調査から、もうひとつ、「バックリンク」に関する大きな発見があった。バックリンクとは、他所から自分のサイトへのリンクを意味するマーケティング用語だ。

4年前、SEOの世界では、バックリンクと、質の高いサイトからのリンクの多さを表す「ドメインレーティング」(0から100のポイントで示される)が重要とされていた。当時は、バックリンクを気にすることが正しかったのだ。

現在は、私たちのデータによれば、バックリンクに以前ほどの力は見られない。たしかに助けにはなるが、それはしっかりとしたコンテンツがあっての話だ。ほとんどのコンテンツマーケターは、まだそこに気がついていない。下の画像は、ドメインレーティングが非常に低い中小企業が、今日の巨大企業を打ち負かした様子を示している。

ここからわかるとおり、バックリンクがなくても、Googleは喜んで高い順位を与えてくれるということだ。Googleはサイトのエンゲージメントの強さから判断しているので、あなたのサイトにTechCrucnhからのリンクがなくても関係がない。

Googleには、googleアナリティクス、Google検索、Google広告、そしてGoogle Chromeのデータがあり、あなたのサイトに対する検索者のエンゲージメントがどれほどあるかをモニターしている。信じて欲しい。あなたのコンテンツのエンゲージメントを知りたければ、Googleにはいくらでも方法があるのだ。バックリンクに頼る必要などないのだ。

だが、バックリンクが役立たずだと言っているわけではない。私たちのデータは、バックリンクには、かなり低くなってはいるものの、まだ価値があることを示している。とりわけ、バックリンクがあれば、Googleの「考慮」にいち早く入ることができる。権威ある関連性の高いサイトからのバックリンクがあれば、Googleは安心してあなたのページにテストトラフィックを送ることができる。通常は数カ月かかるところを、もしかしたら数週間で来る。

「テストトラフィック」とは、こういうことだ。記事を公開してから数週間が経つと、Googleがそのサイトの存在に気がつき、そのページを関連するキーワードの検索結果の上位に試験的に表示する。そして、そのページへの検索者のエンゲージメントをモニターする(戻るボタンをすぐにクリックしないか)。エンゲージメント率が高いとわかれば、そのページの露出度が徐々に高められ、検索順位も次第に上がってくる。良いバックリンクがあれば、このプロセスが数カ月から2、3週間程度に縮まる可能性がある。

数よりもコンバージョンを優先させる

エンゲージメントは最終目標ではない。それは本来の目的、つまり登録、購読、購入(マーケターは「コンバージョン・イベント」と呼ぶ)を促すための前処理に過ぎない。サイトの来訪者がコンバージョンに至る過程は3種類ある。

ショート:最初の記事を読んですぐにコンバージョンする。

ミディアム:最初の記事と、さらにいくつかの記事を読んで、最後にコンバージョンする。

ロング(これがもっとも多い):ニュースレターを購読して、後で戻ってくる。

ショートまたはミディアムの率を高めるには、ブログ記事の文章、デザイン、行動の誘因を最適化しなければならない。私たちは、それを実施する際の2つのルールを特定した。

1.滑らかに売り込みにつなげる

記事の後半に至るまでに宣伝を入れてはいけないと、私たちのデータは示している。なぜか?導入部分に宣伝を入れてしまうと胡散臭くなるからだ。また、良い記事に読者が引き込まれるほど、あなたのブランドに対する親近感や信頼感が高まる。そうなれば、宣伝が始まっても読み飛ばされることが少なくなる。

2.売り込みの言葉を宣伝らしくしない

ほとんどのブログは、製品の売り込みを、大きくて邪魔くさいバナー広告のような形で組み入れている。私たちのデータによれば、こうした視覚的に派手な宣伝は、反射的に拒絶される。そうではなく、製品を通常のテキストのリンクとして組み入れるのだ。他の文章のリンクとまったく同じスタイルにする。健康ブログのWoodpathは、Amazonの販売ページへの誘導をうまく処理している。

ページビューではなくファネルで考える

最後になるが、私たちのクライアントの中でも最高のパフォーマンスを誇る企業は、Googleアナリスティックのデータよりも、読者の満足度に重点を置いている。読者に電子メールを送ってくれるよう促し、それに対して電子メールを「段階的」に連続して送っている(ドリップ)。理想的には、これによってブランドの信頼が高まり、最終的に来訪者のコンバージョンが実現する。

彼らは、来訪者に広告で「リターゲティング」しているのだ。そうして、来訪者がブログで読んだ記事の内容に深く結びついた製品を、広告を使って売り込んでゆく(FacebookとInstagramは、こうしたトラフィックの区分に必要な大まかな操作手段を提供している)。リターゲティング広告について詳しく知りたい方は、私の「Growth Marketing」(成長マーケティング)ハンドブックを読んでいただきたい(本文は英語)。

リターゲティングは大きな力になる。FacebookやInstagramに100社を超えるスタートアップの広告を出すうちに判明したのだが、リターゲティングで購入に至るまでのコストは、私たちのサイトを見たことがない人に広告を打って購入させた場合の3分の1に留まる。

ブログのトラフィックではひとつも結果を出せなかったクライアントでも、サイトを見てくれた人をリターゲティングしただけで数千件という結果を出すことがある。

まとめ

月間5万件の来訪者を誇るブログが、何も得られないということもある。つまり、数ではなく、来訪者とのエンゲージメントを優先させるべきなのだ。もっとも重要な指標「ヒーローメトリクス」を、来訪者あたりの収益と総収益に置くことだ。そうすれば、重要な中間目標、つまりコンバージョンを考えている来訪者を惹きつけることから目が離れずに済む。

そうした来訪者をサイトにつなぎとめるのだ。そして、彼らを説得しコンバージョンに導く。手短に言えば、人を行くべきところへ導き、その行程の摩擦をできる限り小さくする仕事をGoogleに手伝わせることだ。

Julian Shapiroのその他の記事はExtra Crunchに掲載されています。スタートアップへの最先端のアドバイスを記事にして発表したいとお考えの方は、Extra Crunch編集部(ec_columns@techcrunch.com)までお知らせください(英文のみ)。

[原文へ]

(翻訳:金井哲夫)

Tumblr、 全アダルトコンテンツを本日削除

一つの時代が終わる。今月 Tumblrは12月7日(米国時間)をもってアダルトコンテンツをすべて削除すると発表した。友よ、その日は、今日だ。

同ブログプラットフォームは12月3日の削除方針発表以来、猛烈な勢いで対象記事に不適切フラグを付加してきた。今日からこれらフラグの付けられた記事はすべて視界から消える。同サイトはコンテンツのフラグ付けをコンピューターで行っている。

「コンピューターは人間よりもプロセスのスケーリングに長けている——われわれにはそれが必要だ。しかし、状況に応じた微妙な判断は得意ではない」とTumblrは言う。「これは進化中のプロセスであり、今後改善していくことを約束する。コンテンツがアダルトと判定された人には必ず通知を送り、レビューのうえ必要に応じて何らかのアクションをとる機会を与えているのはそのためだ。」

かなり大胆なフラグ付けプロセスは、すでにおかしな勘違いを生んでいる。サイトオーナーのためにレビュー手続きが設けられてはいるが、自動的にフラグを付けられたページはコンテンツフィルターによってブロックされ続ける。

Tumblrのブログコンテンツに関する決断は、Appleが児童ポルノを懸念して、アプリをApp Storeから削除したことに端を発する。同社はこの問題に対して一種の焦土作戦を選択した。この決定はアーティストやセックス労働者らを心配させることになった。多くの人々が、ポルノの終わりはTumbler(ちなみに同サービスはTechCrunchを所有する同じ会社が所有している)の終わりを意味するだろうと憶測していた。

しかし、そんな懸念をよそにTumblrの賭けは功を奏したようで、アプリはApp Storeに戻った。一方ブログオーナーたちは、よりアダルトフレンドリーなコンテンツプラットフォーム探しを急いでいる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Mediumが有償購読制を開始

Mediumが新しいビジネスモデルをローンチした。有償購読制(paid subscriptions)だ、これは同社が既に2月上旬のUpfront Summitでこの四半期にデビューすると発表していたものだ。今年のMediumは厳しいスタートを切った、その中にはレイオフや方針の変更なども含まれる。なので多くの有償会員を集められるかどうかが勝負ということだ。

Mediumの有償購読モデルは、独占コンテンツに対して喜んで支払いをする読者のためのもので、コンテンツに力を入れるサイトによく見られるタイプのものだ。これがMediumの有償購読制が、読者からの直接の収入を望む他のサイトとある程度共通している点だ。だが実のところ、他のコンテンツビジネスであるポッドキャストなどの方が似通っているかもしれない、こうしたモデルでは大部分のコンテンツは無償で提供し、ほんの1部の独占コンテンツだけを有償会員に提供している。

他にMediumの有償購読に参加する利点としては、新しい機能にいち早くアクセスできるというものがある。また製品の方向性に対する助言も可能だ、有償会員からの入力を、無償会員からの入力よりも重要視するのは当然だろう。

そして、有償会員はオフライン読書を行うことも可能だ、例えばどのようなデバイスにも持って行けるMedium専用Pocketなどがそれに当たる。

Mediumの創業者兼CEOのEv Williamsは、有償購読制の目的とデザインについての詳細をMedium の投稿で(!)語っている。最初に提供される新しいコンテンツは「私たちが着目するトピックの専門家たちによって、注意深く選ばれた限定ストーリー集」の読書体験だ。WilliamsはこれだけでもMediumが設定する月5ドルの価値があると言う(これは最初だけの特別価格であることに注意)。

更に、独占コンテンツもあり、Mediumは「最初の数ヶ月」の間にサインアップした人から受け取った収入は100%ライターに手渡という。その理由は、Mediumの有償メンバーシップ計画は、同プラットフォームが、クリックを追求するためではない、高い品質のコンテンツの作成に、資金を供給し続けることができることを確実にすることを意図しているからだ、とWilliamsは書いている。

ちなみに、私もサインアップしようとしたものの、メンバーシッププログラムは「現在は限定リリース」であるというメッセージが表示され、本当に利用可能になったときに通知を受け取るオプションが示された。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

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2015年版 ブログ査定パーフェクトチェックリスト

先日、究極のマーケティング・チェックリストを紹介しましたが、今回はよりブログに特化した内容の記事を。コンテンツマーケティング全盛時代、その基本となるべきブログの戦略や戦術を考える上で、参考になる点満載の内容です。 — SEO Japan

Definitive 2015 Blog Assessment Checklist
新たな1年が始まった。自分のブログを見て、パフォーマンスを改善するために何か出来ることはないのか考えるには、うってつけの時期だ。

昨年、ブログが期待以上の成果を挙げたにせよ、目標の達成に失敗したにせよ、気持ちを切り替え、ブログを成功に導こう。

ブログを精査し、変更を加えたいなら、今以上に良いタイミングは他にない。

2015年版 ブログ査定パーフェクトチェックリスト

出直すことが出来るように、この2015年版 ブログ査定パーフェクトチェックリストを活用してもらいたい。このチェックリストは、アイデアを紙(またはコンピュータ)に書き出しやすいように質問形式を採用している。

Definitive 2015 Blog Checklist


1. ブログの指標を見直す。

通常、私は指標や分析はマーケティングのチェックリストでは後回しにする。しかし、ブログの場合、2014年終了時のブログの状態を理解するため、最初に分析データに着手する価値はある。

ブログの分析データを精査し、ビジネスにどのように貢献しているのか特定することが重要だ。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. 現在、どの指標を計測しているのか?
  2. 2014年にとりわけ多くのトラフィックをもたらしたのはどの投稿か? 共通点はあるか?良い成果をもたらした要因は、コンテンツのトピックであったか?それとも、タイトルだったか?
  3. とりわけ多くのEメールの登録者をもたらしたのはどの投稿か? 当該の記事の特徴は何か? これから投稿する記事をどのように改善することが出来るか?
  4. とりわけ多くの被リンクを獲得したのはどの投稿か?この記事の特徴は何か?
  5. 特定のタイプのコンテンツは別のタイプのコンテンツよりもパフォーマンスが良いか? ゲスト投稿、ポッドキャスト等。
  6. とりわけ多くのトラフィックをもたらし、読者を長く滞在させるコラムニストはいるか? どのようなトピックが取り上げられているか?他のコラムニストとの違いは何か?
  7. タイトルは記事のトラフィックに大きな影響を与えているか? Upworthyが実施した調査によると、タイトルの影響力は絶大だ。
  8. トラフィックの最大のソースはどこか? トラフィックの大半が少数の特定のプラットフォームやサイトから寄せられているため、ブログは危険な状況か?トラフィックを多様化するために何をすればいいのか?
  9. ブログはリード & セールス生成のプロセスに貢献しているか? 注記: コールトゥアクションを盛り込み、ニュースレターを送信するEメールアドレスを集めよう。また、ブランディング、そして、売上げに影響を与えるため、ブログの位置づけを軽視するべきではない。
  10. 2014年、ブログの運営に幾ら費やしたか? 最低でも、投稿1本当たりに必要な平均時間を割出し、投稿の総数で掛け、続いて、テクノロジーサポート、および、その他の有料の製品の価格を加えていこう。
  11. ブログを宣伝するために幾ら費やしたか?

2. ブログの競合状況を調べる。

毎分新たにブログが生まれている。そのため、同分野の他のブログの動向を監視することが求められる。

客観的に自分のブログと競合者のブログを比較する必要がある。広い範囲を見てもらいたい。フォーマットにかかわらず、顧客候補の注目を巡って争うあらゆる形式の情報が含まれる。

他社がブログをブログと呼んでいなくても、信念を貫くべきだ。また、業界内の最大のライバル以外にも注意しておこう。

複数の分野にまたがる主なライバルに注目し、ライバルは行っているものの、自分は行っていない取り組みがあるか確認すると良いだろう。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. 同分野の他のブログはどんなトピックを網羅しているか?
  2. その他の多くのブログが提供する情報と同じ情報を配信しなくても済むように、拡大の余地のあるトピックを取り上げているか?
  3. 競合するブログはプロのライターを雇っているか?
  4. 競合するブログは定期的にコラムを提供しているか?
  5. 競合するブログはどれぐらいの期間に渡って投稿を行っているか?
  6. 競合するブログとその他大勢との違いは何か?自分のブログとの違いは何か?
  7. 競合するブログはどのぐらいの頻度で新たなにコンテンツを投稿しているか?
  8. 競合するブログのタイトルをどう評価するか?
  9. 競合するブログが利用する画像をどう評価するか?
  10. 競合するブログのブランディングをどう評価するか?

3. ブログのコンテンツを評価する。

コアのブログのコンテンツを精査しよう。特に「自分のブログの投稿は他のブログの投稿よりも秀でているか?」について考えてもらいたい。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. 2-4つの同じトピックを継続的に取り上げているか?
  2. 各カテゴリーをある程度深く追求しているか? ブログからメリットを得られると読者は感じているか?
  3. トピックはビジネスと顧客候補の双方にとって妥当か?
  4. ブログで新たにどの領域を取り上げる必要があるか? ソーシャルメディアとGoogle トレンドから有益なアドバイスを得られる。
  5. 顧客候補の購入に関連する疑問に答えているか? コンタクトを取る前に、読者が既に購入プロセスの半分以上を過ぎている点を忘れないでもらいたい。
  6. 定期的にブログで特集を提供しているか? 提供しているなら、パフォーマンスを評価しよう。例えば、ジニ・ディートリッヒはソーシャルメディア、および、コンテンツマーケティング業界のキーパーソンにインタビューを行うSpin Sucks Inquisitionを実施していた。また、Twitterのフォロワーにインタビューを行うコーナーもあった。
  7. 定期的に他のサイトのコンテンツをキュレートしているか? その場合、オーディエンスに受け入れられているか?
  8. ブログではどのようなトーンを採用しているか? 本物の人間が話をしているようなトーンが用いられているか?
  9. 文章に個人的な意見を少し盛り込んでいるか? 個人的な意見ばかりを詰め込むべきではないが、時折個人の意見を織り交ぜると、信頼感、そして、読者が共感を覚える個性を記事にもたらすことが可能だ。

4. 記事以外のブログのコンテンツを精査する。

コンテンツのフォーカスをブログの別の領域に広げよう。一貫したトーンが用いられており、良い印象をビジターに与えていることを裏づけておきたいところだ。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. Aboutページ」はブロガーおよび会社を適切に描写しているか? 記事と同じトーンを採用しているか?人気の高い記事へのリンクが含まれているか?
  2. 「リソース」にどのようなコンテンツがリストアップされているか? Eメール登録ページへのリンクが掲載されているか?
  3. ナビゲーションに「初めて訪れた方へ」セクションを用意しているか? (私もこのセクションの作成に取り掛かる必要がある)。新たにブログにやって来たビジターを案内する上で有効だ。何を読んでもらいたいのか考えよう。
  4. 「連絡先」情報は最新の状況を反映しているか? 必要に応じて、住所(と地図)、電話番号、Eメールアドレスを盛り込んでおこう。
  5. (妥当な場合)製品にアクセスするポイントを用意しているか?
  6. Eメールニュースターの登録は目立つか? 自信がないなら、母親に尋ねよう。コンピュータに詳しい可能性が低いためだ。母親が見つけることが出来ないなら、変更を加える必要がある。
  7. ブログで広告を受け入れているか? 受け入れている場合、フッターのリンクやその他の明白な手段を用意し、広告主を魅了しているか?
  8. アフィリエイトプログラムは明確に記されているか? 連邦取引委員会が求める適切な法律文を掲載しているか?
  9. その他の法律関連の細則は最新の状態が保たれているか? 忘れずにブログの下の著作権の日付を変えておこう。
  10. ブログで証言広告を提供しているか? 最新の状態は保たれているか?

5. ブログのルック & フィール。

このセクションではデザインの要素に注目する。デザインの要素は会社、もしくは、個人のブランドと合致していなければならない(ブランディングの経験が浅いなら、この記事で確認しておこう)。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. ブログのデザインに流行を反映させることは可能か? 手を掛けたくないなら、季節や祭日を反映させるだけでも良い。Googleはドゥードルを加え、ブランドのロゴを見せつつ、この取り組みを巧みに行っている。
  2. 削除することが可能なグラフィックの要素はあるか? 時間の経過とともに、ブログはガラクタの集まりになってしまう傾向がある。
  3. 期限の切れたオファーや広告は存在するか? ページを整理することを念頭に置いてもらいたい。どれがコンテンツなのか分からない状況は避けたい。
  4. ブログの色はブランドと一致しているか? 色を使って、ブログに清潔感をもたらすことは可能か?
  5. ブログに加えることが可能な最近撮影した写真を持っているか? 特にライターの写真、および、「About」ページに掲載する写真。
  6. 同じフォントを継続して利用しているか? 異なる要素の利用を減らすことは可能か?
  7. ボタンは目立つか? 視覚的なデザインのスタイルと一致しているか?

6. ブログのコンテンツを最適化する。

ブログの各コンテンツの効果を出来るだけ高くすることを目標に掲げてもらいたい。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. タイトルは読者をコンテンツに引き込んでいるか? 本文に進む読者は全体の20%しかいない点を肝に銘じておこう。
  2. 画像を少なくとも1枚記事に掲載しているか? 画像は検索およびソーシャルメディアを考慮して最適化されているか?
  3. オーディオ、動画、プレゼン、インフォグラフィック、PDF等の記事以外のコンテンツのフォーマットを加えているか? ブログを活用して、ポッドキャストや動画シリーズをサポートすると良いだろう。
  4. 情報を切り分けて、読みやすくなるように心掛けているか?
  5. 読者が目を通せるように、要点を提供しているか?
  6. モバイルデバイスを考慮した最適化を行っているか?
  7. コンテンツにSEOを実施しているか? 少なくとも、助っ人としてプラグインを利用するべきだ。
  8. 過去の記事やウェブサイトの別の領域にリンクを張っているか?

7. ブログを大勢の人に読んでもらえる準備が整っているかどうか確かめる。

記事を書き、投稿ボタンを押す以外にもブログには様々なタスクが存在する。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. 記事をどのぐらいの頻度で投稿しているか? Hubspotのリサーチによると、毎日投稿した場合の成果と週に2-3本投稿した場合の成果はほとんど変わらないようだ。
  2. 理想的なタイミングで投稿を行っているか? 自信がないなら、別の日に投稿してみよう。 コンテンツの焦点によって結果が多少変わる可能性があることを理解しておく必要がある。
  3. コンテンツを編集しているか? 文法と誤字脱字を確認する必要がある。自信がないなら、アン・ハンドリーの「Everybody Writes」に目を通しておこう。
  4. ブログに対する特別なテクニカルサポートを必要としているか? 必要としている場合、助けを求めることが出来る人がいるか?(因みに、私の場合、ウェブマスターのラリー・アーロンソンが該当する)
  5. 必要に応じて、他のライターやフォトグラファーの名前を掲載し、リンクを張っているか? 大学で論文を書くようなものだ。

8. ブログのコンテンツの配信を最大限まで高める。

ブログの読者がどれだけ大勢いても、コンテンツの配信をサポートし、出来るだけ大勢のオーディエンスに届いていることを確認する必要がある(アドバイスが必要なら、この37点のコンテンツ配信の選択肢を確認しておこう)。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. Eメールアドレス帳にアドレスが掲載されている人に毎回投稿をEメールで知らせているか? コンテンツ全体、または、一部を提供することが可能だ。イアン・クリアリはそれだけで満足せず、読者を魅了するためにオリジナルのEメール用コピーを作り、さらに、過去の関連する記事をキュレートしている。
  2. フィード(RSS)を読者に提供しているか? フィードは最新のツールとはかけ離れているが、フィードのユーザーは多くのコンテンツを読んでくれる傾向がある。
  3. ブログの記事を各種のソーシャルメディアでシェアしているか? 少なくとも、Facebook、Twitter、LinkedIn、Google+を利用するべきだ。
  4. Pinterestでブログの記事を掲載するピンボードを作ったか? BuzzFeedにはプラスに働いたようだ。
  5. 最新のブログの記事をウェブサイトで宣伝しているか?
  6. 必要に応じて、製品ページからブログの記事にリンクを張っているか?
  7. カスタマーサービスのEメール内からブログの記事にリンクを張っているか?
  8. 従業員にブログの記事をEメールで知らせているか?
  9. 従業員全員の仕事用のEメールの署名欄に最新の記事に向かうリンクを掲載しているか?
  10. とりわけソーシャルメディアでブログの記事を広告で補強しているか?

9. ブログのコンテンツのクリエーターを評価する。

ブログの作成プロセスを精査する必要がある。自分一人で全てのタスクを行っているとしても、このセクションに目を通して、新しいアイデアを得られるかどうか確認してもらいたい。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. ブログの取り組みを指揮するプロのエディターがいるか?
  2. 数名の熱心なライターを抱えているか? 仕事の一部になっているか?
  3. ブログの記事にブログの運営に携わっていない従業員を関わらせることは可能か? EメールのBCC、動画、写真を活用することが出来る点を思い出そう。
  4. 幹部の従業員はブログに関与しているか? 関与している場合、人間らしいトーンが用いられているか?(念の為に言っておくが、これはジョークではない)
  5. 顧客はコンテンツの作成に関与しているか? 関与しているなら、顧客に手を貸しているか?
  6. 有料でライターやインフルエンサーに寄稿してもらっているか?
  7. ゲスト投稿を認めているか? プロセスの管理に役立つ一連のガイドラインを定めているか?
  8. 他のサイトのコンテンツをキュレートしているか? コンテンツのキュレーションを誰かが担当しているか?
  9. まとめ記事を作成しているか? posts? 作っているなら、手順は定められているか?

10. ブログでのエンゲージメントを促す。

ブログをソーシャルメディアアクティビティの中心として活用しよう。ブログもオウンドメディアに該当する。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. コメントを促しているか? 記事の最後に質問を投げ掛けるだけで良い(ちなみにCopybloggerはコメントをGoogle+に移動している)。
  2. コメント用のプラグインを利用しているか? どれだけ注意していても、コメントスパムが投稿される可能性はある。私はDisqusを利用している。
  3. 自分、または、記事の著者はコメントに返信しているか? この取り組みはさらなる会話をもたらす。
  4. 記事で取り上げたことを本人に伝えているか? 脚光を浴びれば誰だって喜ぶ。
  5. ソーシャルシェアアイコンを用意しているか? ソーシャルシェアを増やす方法を学習しておこう)

2015年版 実用的なブログ査定チェックリストを作成したのは、て新年を迎え、ブロガーとし新たなスタートを切ってもらいたかったからだ。(ブログをレベルアップさせたいなら、31通りのテクニックと例を紹介したこの記事を読んでおくことを薦める)。

ただし、1度に全てを変えようとするのではなく、1つの領域を修正し、次の領域に進むアプローチを心掛けてもらいたい。適切な場合、テストを行って、変更や修正が理想的な結果をもたらしていることを裏づけると良い。


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「The Definitive 2015 Blog Assessment Checklist」を翻訳した内容です。

圧倒的なボリュームではありますが、1つ1つ取り組んでいくことが大事&最終的な差別化につながると思います。地道に頑張りましょう。 — SEO Japan

ブログを書く時に問うべき40の問い

コンテンツマーケティングはブログだけじゃないと書いておきながら、やっぱり基本はブログということで、今回はそのブログをより有益な存在にするためのアドバイス記事をカリスマブロガーのニール・パテルに学びます。 — SEO Japan

content marketing

コンテンツマーケティングの長所は、多数のソーシャルシェア、新たなEメールの購読者、そして、コメントをもたらしてくれる点だ。ただし、前提として、コンテンツの質が高く、また、コンテンツマーケティングを適切に実施する必要がある。

しかし、コンテンツマーケティングのタスクはあまりにも多く、失念してしまうこともある。

そこで、この取り組みを成功に導くため、チェックリストを策定した。これから紹介するリストのアイテムの大部分を実施していれば、コンテンツは有効に働く。

タイトル

以下に、タイトルを作成する際に問い掛けてもらいたい質問を挙げていく:

  1. Googleで検索してもらえるか? – してもらえるなら、検索経由のトラフィックが流れ込んでくる可能性が高い。
  2. タイトルは好奇心をくすぐるか? – 好奇心を喚起するヘッドラインはクリックしてもらえる確率が高い。
  3. タイトルは簡潔で、要点を反映しているか? – タイトルが57文字以上(注:日本語の場合、30文字程度)なら、Googleの検索結果ページで省略されてしまう。
  4. タイトルは分かりやすいか? – 分かりやすさは大事だ。コンテンツの内容が分からないなら、直帰されてしまう。
  5. 感情を利用しているか? タイトルで一般的な欲望を掻き立てることが出来ると、より大勢の人達を魅了することが可能だ。
  6. タイトルには人気の高いキーワードやフレーズが盛り込まれているか? – 盛り込まれていない場合、Googleで上位にランクインすることは難しい。

導入部

ブログの記事には必ず導入部が用いられる。導入部を作る際に、問い掛けてもらいたい質問を挙げていく:

  1. 読者を魅了しているか? – 導入部の段落で質問を投げ掛けると良いだろう。
  2. 簡潔にまとめられているか? – 出来るだけ早く本文に到達したいところだ。段落は3つあれば十分だ。
  3. 要約を提供しているか? – 導入部を読み終えた時点で、読むべきかどうかが分かる程度の情報を与える必要がある。
  4. 写真を盛り込んでいるか? – 何らかのメディアを導入部で利用してもらいたい。写真であれ、動画であれ、クリックを促すアイテムが必要だ。

本文

ブログの記事を作る際に問い掛けてもらいたい質問を挙げていく:

  1. 小見出しを使っているか? – 小見出しを使うと読者は記事を読みやすくなり、飛ばし読みすることが可能になる。
  2. 各段落は5行以下に収まっているか? – 段落は5-6行以下に収める必要がある。このリミットを越えてしまうと、気軽には読めなくなる。
  3. 読者と対話しているか? – コンテンツでは「私/僕」と「君/皆さん」を利用しよう。会話をしている気分にさせる効果があるためだ。
  4. 疑問にイタリック体を用いているか? – 記事内の問いにはイタリック体を使おう。コンテンツに個性を加えることが出来る。
  5. ストーリーを伝えているか? – 常に魅了しなければ読者に飽きられてしまう。そのためには、ストーリーを聞かせる手が一番有効だ。
  6. メディアを使ってコンテンツを強化しているか? – チャート、画像、動画、そして、オーディオに至るまで、メディアは記事に個性を与えることが可能だ。
  7. コンテンツは簡潔にまとめられているか? – どうでもよい情報が大量に詰め込まれているなら、誰にもコンテンツを読んでもらえない。
  8. 賢く見せようとしているか? – 難解なワードを使い、読者を見下した態度の文章を綴ると、あっと言う間に嫌われる。
  9. 何らかの時事ネタに結び付けているか? – GoogleニュースやYahoo!ニュースを用いてトレンドを特定すると、トラフィックをもたらすコンテンツを作りやすくなる。
  10. どの感情に訴えかけているのか? – ユーモアや怒り等、特定の感情に訴えかけるべきだ。1つか2つ選んで、コンテンツ全体で利用しよう。昼ドラのように感情を常に揺さぶることを目標に掲げると良いだろう。
  11. 記事を正しくフォーマットしているか? – 箇条書き、引用符等、ブログのプラットフォームが提供するフォーマットツールを使えば、さらに読みやすくなる。
  12. 外部のサイトにリンクを張っているか? – 適切な場合、外部のウェブサイトにリンクを張るべきだ。すると、記事を配信した際にサイトのオーナーにEメールを送り、ソーシャルメディアのアカウントでシェアを要請することが可能になる。
  13. 記事の中で専門家に言及しているか? – 記事の中に他の専門家の発言や意見を盛り込んでおくと、コンテンツに対する信頼が増す。また、取り上げた専門家に連絡を取り、ソーシャルメディアでのシェアをお願いすることが可能である。
  14. 主張を裏付けているか? – 何らかの主張を行うと、必ず疑いを持たられる。スタッツとデータを用いて、読者に信頼してもらえれば、エキスパートとしての地位を確固たるものにすることが出来る。

結論

記事をまとめる際に問い掛けてもらいたい質問を挙げていく:

  1. 問いで記事を結んでいるか? – 問いで記事を終えると、コメントを多く獲得する効果が見込める。問いの部分をイタリック体で入力することを薦める。
  2. 3つの短い段落で記事をまとめているか? – 短く、要領を得た結論を作り、記事の要点を読者に提供する。
  3. まとめは200ワード以下か? – 200ワード(注:日本語で400文字程度)を越えると長過ぎる。出来れば100ワードから150ワード(注:日本語で200~300文字程度)にまとめておきたいところだ。
  4. 読者の意見を受け入れているか? – 最終的な決定を下すようなトーンは避けるべきだ。代わりに、読者に会話に参加してもらおう。
  5. 記事を読みたいと思うような結論になっているか? – 本文を読む前に結論を読む人もいる。魅力的なら、導入部まで戻って読んでくれるはずだ。

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記事を投稿する前に問い掛けてもらいたい質問を挙げていく:

  1. 理想的な日時に投稿しているか? – コンテンツマーケティングには科学的な要素もある。このチャートに目を通し、コンテンツ配信の適切なタイミングを把握しておこう。
  2. 自分のサイトに投稿するべきか、または、別のサイトに投稿するべきか? – 通常は、他のサイトに質の高いコンテンツを投稿する方が効果は高い。この記事を読めば理由が分かる
  3. Eメールアドレスを集めているか? – Eメールアドレスを集めていないなら、コンテンツを配信するべきではない。Eメールはサイトに戻って来てもらう上で強力な手段となる。
  4. リードマグネットを持っているか? – リードマグネットは、Eメールアドレスを引き寄せる効果がある。EメールアドレスとEブックやPDFを交換すると良い。
  5. 記事全体にソーシャルシェアボタンを散りばめているか?Flare等の自動スクロール型ソーシャルプラグインやリンクをツイートするツールを利用し、出来るだけソーシャルシェアを呼び掛けよう。
  6. 同分野の人物のソーシャルネットワークリストを作成しているか? – 記事を投稿する度に、コンテンツのシェアを要請するべきだ。私のブログは毎月大勢のビジターを獲得しているものの、いまだにこの取り組みを行っている。
  7. ソーシャルメディアのメタタグを使っているか?使っていない場合、使っている時と比べ、メジャーなソーシャルネットワークでシェアされた際のパフォーマンスが落ちる。
  8. シェアする際にエキスパートの情報源に言及しているか? – ツイート内でユーザーネームを盛り込むと、RTしてもらえる確率が高くなる。
  9. LinkedInでインフルエンサーに直接メッセージを送っているか? – 単純だが、シェアを増やしてくれる可能性がある。この記事でLinkedIn向けのメッセージのテンプレートを紹介している。
  10. コンテンツを再利用しているか? – ブログの記事をPDFやスライドにまとめ、ウェブでシェアすると、より多くのトラフィックを稼ぐことが出来る。Slideshare等のサイトに投稿すれば、さらにトラフィックは増える。ただし、コンテンツの重複によるペナルティーから逃れるためにコンテンツを調整しておく必要がある。
  11. 1回以上コンテンツをシェアしているか? – Twitter等のソーシャルメディアで少なくとも2回はシェアするべきだ。最初のツイートを全てのフォロワーが見るとは限らないためだ。

結論

今回紹介した40点の問いに答えれば、コンテンツマーケティングを成功に導く上で必要なタスクを実施しているかどうかがすぐに分かる。

全ての取り組みを実施していなくても構わない…事実、この記事を作成する際、全ての手段を活用したわけではない。しかし、実施するタスクが多ければ多いほど、良い結果を得られる。

その他にも記事を投稿する前に問い掛けるべき質問をご存知なら、教えてもらいたい。


この記事は、Quicksproutに掲載された「The Ultimate Content Marketing Checklist: 40 Questions to Ask Yourself before Publishing Your Next Blog Post」を翻訳した内容です。

このリスト、かなり良くできているのではないでしょうか?!LinkedInの話以外はほぼ日本語でもそのまま使えるように思います。ブログ初心者はもちろん、日常的に書いている人でも一読すると何か新しい気づきがあるかもしれません。コンテンツマーケティングを活用する上でもまずが基本が大事ですよね。 — SEO Japan

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