Netflix、初のオリジナルVRコンテンツは番組Stranger Thingsが舞台のホラー作品

Netflixのオリジナル番組であるStranger Thingsを見たことがあっても、そうでなくても(もしないなら、この記事を読んだ後にすぐ見てほしい)、Google Cardboard、Gear VRといった360度VRヴューアでのこの動画の視聴体験を楽しめるだろう。NetflixがVRを試すのにStranger Thingsはもってこいのコンテンツだ。VRでその恐ろしくも雰囲気のある、番組の舞台となる古めかしい80年代の世界観に浸かることができる。

この360度のYouTube動画はほんの2分弱しかないが、視聴者は実際の番組に出てくる場面の少し変えたバージョンに入りこむことができる。番組の中でも特に緊張感のある場面だ。結末を見逃してしまわないよう、動画内の誘導に沿って動くことをおすすめする。

Netflixは、これまでVRコンテンツの制作に関して積極的に発表してこなかったが、この分野に注目していることは間違いない。今年2月、Netflixでプロダクトイノベーション部門のVPを務めるDavid Jaffeは、 Trusted Reviewsに対し、現在VRは「ゲーム領域で良い立ち位置にある」とし、同社も「物語を伝える領域においてどう発展するか」に関心を持っていると話していた。また、NetflixはGear VR用のアプリをローンチしているが、このコンテンツにはVRの要素はない。単に2DのNetflix動画を仮想空間で視聴できるというものだ。

「特定の番組のプロモーションのために、Google CardboardとVRを使ったのはこれが初めての試みです(360度動画を含まない)」とNetfixはTechCrunchに声明で伝えた。「Stranger Thingsは特有の雰囲気のあるシリーズで、視聴者がリッチな世界に没入する面白い方法を制作することの契機になりました。視聴者は物語のスリルとミステリーを体験することができ、シリーズを視聴する楽しみを提供します」。

このStranger Thingsの予告編はよくできたVRの実験であり、NetflixがどのようにVRを使ってストーリーを伝えるかを検討していることを示すものだ。この初期のステップが今後、長編のVR動画の制作につながるかどうかはもう少し時間が経ってみれば明らかとなるだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Instagramは検索タブからユーザーにパーソナライズした動画を届ける機能を追加

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Instagramは、Snapchat Discoverに「Picked For You(あなたのための選りすぐり動画)」で対抗する。本日Instagramはユーザーが気に入っているトピックの最高の動画を見る新たな機能をローンチした。

「Picked for You」は検索タブにある。ここでは毎日、Instagramがそのユーザーが関心を持っているトピックの動画を20以上のチャンネルから選んで表示する。それらのチャンネルはスポーツ、ファッション、テクノロジーといったありきたりな分類ではない。Instaramは例えば、クッキー、特殊メイク、ソフトボール選手といった細い分類のチャンネルをローンチする。

Instagramのこの機能追加は、ユーザーのこれまでの視聴、ライク、コメントした動画の種類をもとに、ユーザーが興味を持っているニッチなトピックが何であるかを特定することに自信があることを示している。Instagramはここ6ヶ月でユーザーが動画を同社のプラットフォーム上で視聴する時間が150%増加したと伝えた。分析できる視聴データは大量にある。

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Instagramが検索タブに 「Videos You Might Like(ユーザーにオススメの動画)」チャンネルを追加して2ヶ月が経つ。しかし、それは今回ローンチされるような多様で細分化されたトピックではなく、全てのトピックやテーマからビュッフェのように異なる動画を取り揃えたものだ。ユーザーが見たいと思う動画も中にはあっただろうが、ユーザーは1つのジャンルの動画を視聴したいと思っていたとしても、そこには多様な動画が含まれていた。

この新たなキュレーションと最近搭載されたアルゴリズムに基づくフィードで、Instagramはユーザーが見落としたコンテンツを見つけ出して表示したい考えだ。現在5億人のユーザーがいて、プラットフォームには十分すぎる数の面白い動画が投稿されている。しかし問題は、どうやってそれを見つけるかだ。

完全にパーソナライズしたアルゴリズムフィードを構築するのは難しい。コンピューターが推理するような処理を大量にしたり、あるいは高くつく人間のキュレーターが必要だ。この機能は次の目標に向かう適切な足場となる。Instagramはアルゴリズムを使って、ユーザーが見たいチャンネルを特定し、最も人気の動画をそこに配置する。その後、人間のキュレーターがユーザーが気に入るだろう動画クリップをチャンネルに追加していく。

チャンネルは以下の通りだ。
不思議とスッキリする動画、チアリーダー、ダンサー、カリグラフィー、特殊メイク、コメディアン、美容師、ケーキデコレーション、陶芸、コミックブック・アーティスト、ピットブル犬、体操選手、ネイルアーティスト、髪の結び方、歌手、パン屋、メイクアップ法、バレエダンサー、トリックショット、アーティスト、ものづくりや職人、野球選手、スケボー選手だ。

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このアップデートはまずアメリカ国内で展開を始めるが、他の国にも「Picked For You」機能を近いうちに展開する計画だ。将来的に、広告が視聴者にとって有益なものであると保証できるようなら、「Picked For You」のチャネルのトピックと合致するマーケティング機能がつくこともあるかもしれない。

「Picked For You」が成功すれば、通常のフィード以上にInstagramに中毒性を持たせることができるだろう。SnapchatがDiscover機能で、友達の投稿にユーザーが飽きた時のために、他のコンテンツも届けようとしているのと同じだ。誰もこのチャンネル名のハッシュタグを検索して、スパムや品質の低いコンテンツを探し回ることはしたくないのだ。アルゴリズムと人の手で、Instagramに眠っている良いコンテンツを発掘することができるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website

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図解で分かる”コンテンツSEO” : コンテンツ配信→リンク蓄積→流入増のサイクルを作る

土居です。割と個人的にはほぼ死語だと思っていますが多くの人に都合良く遣われている「コンテンツSEO」なるものについて、皆さんにそれがザックリどういう取り組みであるのかをイメージして頂けるように、とりあえず一般化して図解でまとめました。

「SEOに優れたサイト」と、「上手なSEOを行っているサイト」は全然違うという話

土居です。今月は色々あって(ないですけど)更新が滞っておりました。

さて突然ですが、自社で運営しているApplivっていうメディアがありまして。2012年のリリースから2年もたち(マジか)、少しずつ知名度が出て参りまして、一般ユーザー以外でもアプリ業界の方々とSEOに関する方々にもたまに見てもらう機会はあるのではないかなと思います。

それなりにランキングも付いているように見えるからか「ApplivのSEO良いですね」的なことを言われるケースも出てきておりまして、それについて色々思うところを書きます。

ApplivのSEOって普通のことをやってるだけ

結論としては、自分が言うのもなんですけど、ていうかDVD売ったりしていながらアレなんですけど、そんな特別優れているわけじゃないですよ。むしろ「特別なことをやらなくてもできるSEO」を一生懸命やってきたつもりです。

もちろんその分、参考にして頂けることもそれなりにはあるとは思っておりますが「SEOに優れているサイトの代名詞」とは程遠いものという認識でいます。

誤解を生まないために:SEOは上手にできてると思います

誤解を生みそうなので予め弁解しておくと、あのサイトのSEOはうまい事やっているほうだと思っていますし、今のところ、自然検索トラフィックを中心にPVも収益も良い感じに伸びています。検索結果においても全体的には良いポジションです。

少なくともはアプリ系の検索ではおそらく国内ではかなり高いポジションにいるサイトの1つだと思いますし、日常的にアプリを検索サービスを使って探す方には高確率で見てもらえる機会があるサイトだとは思います。

SEOが上手い、とSEOに優れている、というのはちょっと違う

しかしSEOをうまい事やってる」のと「SEOに優れている」というのは個人的には別ものだと思っておりまして、今のApplivの場合は前者という感じなのですね。

※どんな事やっているの、の詳細はこちらのDVDで語っていますので是非買って下さい。
【DVD】Web担当者のためのSEOノウハウセミナー ~広告を一切使わず1年で1000万PVのメディアを作る方法~

ApplivのSEOの核となっているもの

今のApplivのSEOの核は、「スマホアプリの情報を網羅して、探しやすいように整理して掲載する」ことです。逆に言えば大半の検索トラフィックはこれを日々繰り返しているだけで獲得しているものとも言えます。

あとはクローラビリティだとか内部リンクだとかっていうところとか、あとはテンプレート毎にどうテキスト吐くかとかそのくらいで、サイトのSEO要件のお話ですので決して”核”ではありません。

“機能”や”特徴”は何の差別化でもない

ここがけっこう勘違いされがちなのですが。

カテゴリ切り分けてる、内部リンク頑張ってるとかを挙げる方もいらっしゃるかと思いますがそれはぶっちゃけやろうと思えば誰でもできるので何の差別化でもなく、サイトの仕様です。

それらはSEOやユーザビリティといった点で良いこともあるのかもしれませんが、他に真似できない強みかと言われれば決してそうではありません。それは強みでも差別化でもありません。

ApplivのSEOにおける強みって?

現時点評価では、これまでの運用実績がほぼ全てだと思います。

  • 社内のライターさんや編集スタッフが頑張ってレビューコンテンツをためてきたこと
  • レビューを掲載して紹介していく中で多くのアプリ開発者さんや広告代理店さん、メディアさんとのアカウントを築けたこと
  • 彼らと関係を築いていく過程で数多くのリンクをもらえてきたこと。
  • 次第に一般ユーザーに知ってもらう機会も増えて、少しずつサイトの認知が広まってきたこと
  • 結果として定常的に自然リンクを集められるサイトになったこと

このように、企画や運営の地道な活動に、いわゆる検索エンジン最適化の視点をアドオンしたオペレーションを取り入れることで、初めてSEOの有機的なサイクルが回っているのですね。

参考:SEOで月間1000万PVを集めたサイトの「SEOノウハウ」を公開します

これは「SEOのやり方を知っている」だけでは同じことは出来ないことだと思うのでその辺のSEO屋さんで同じことやろうとしてもそんなに簡単にはできないでしょう。

ここの部分がうちの媒体の今のところの強みというか、同じことやろうとした人が簡単にマネできない点であって、それはSEOの最新テクニックとかなんとか言われるような胡散臭いものでは決してありません。

検索エンジンの仕様を根拠にサイト運営しない

繰り返しですがSEOに強いメディア、というのを事業にしているのではなくて、事業を営む上で行われる様々な活動の中にSEOの戦略を組み込むことによって、それが結果的に検索トラフィックに転換されるように設計しているのです。インハウスSEOの基本はここにあると思います。

一昔前「SEOしないことがSEO」という禅問答のようなフレーズがちょっと流行りましたが、「検索エンジンの今の仕組みをサイト運営の根拠にしない」はやっぱり大切です。その上でもちろんSEOはちゃんとしますけど。

事業としてSEOに注力するのであればこうしたことは常に念頭においておきたいものです。

「独自の付加価値を持った情報」が重要な理由

よく言われる話ですが、「独自の情報」と「独自の付加価値を持った情報」は異なります。前者はただ独自性があるだけですが、後者はそれがどれだけ良いものなのですか、ということです。

Googleのような検索サービスはもともとユーザーが(自分にとって価値ある)情報を発見するために利用されるサービスです。

もちろん現時点では、独自の情報を持たないWebサイトこそ検索結果からおおよそ姿を消しつつありますが、一方で本当に価値のある情報を持っているWebサイトが必ずしも優先表示されるような性能では今のところありません。

しかし、Googleの性能が向上すればするほど、ユーザーは求める情報にダイレクトに辿り着ける確率が高くなるはずです。

従って「情報を見つけるためのサイト」の色が強いサイトは将来的にはGoogleの検索結果における価値を失っていくことになり、その一方で、独自の付加価値を持つ情報を多く保有するサイトこそSEOにおける優位性を獲得してくるようになるでしょう。

今すぐの話では到底なさそうですが、そう遠くない将来、ここから何もしなければApplivも他人ごとではありませんし、他の縦型検索系媒体も同じような課題に直面することになると思います。

「検索結果に優先表示される理由」を持っているサイトこそ、SEOに優れているサイトだと思う

結論というか、今回の記事で言いたいことはここで、皆さんに強く意識されたいポイントです。

今は何かしらの方法で大量のデータを集めて、それらをコンテンツとして一度にWebに公開してインデックスさせることが比較的容易にできてしまう時代です。

それを分かりやすく整理して掲載してあげることで、それらしきサイトの体裁が成り立ちます。テーマにもよりますが、その上である程度のプロモーションを行っていけばそうしたページが検索にヒットすることも出てくるでしょう。

でもそれでは決して十分ではないはずです。何故ならばそのサイトは「多くのコンテンツをWebに掲載している」だけで、「自分たちで価値ある情報を生み出している」わけではないためです。

それであれば「他のサイトで良いじゃない」とか「Googleが検索結果で直接提示してあげれば良いじゃない」ってことになってしまいますね。検索結果にそのサイトが提示されなくても困る人はほとんどいないでしょうし。

結論としては、検索結果に他のサイトより優先して表示される理由を生み出すこと、それがSEOの基本であり、同時に奥義となり得ると思っております。そういう理由をたくさん有しているサイトこそ、「SEOに優れたサイト」と言えるのではないでしょうか。

もちろんまだまだテクニカルな対処で改善させられることはたくさんあるのですけど、SEOのテクニックというのは、あくまでも保有している情報の価値が前提にあって、それを最大限活かすためのテクニックですので。

まとめ

とりあえず今後Applivはどのような施策を打つのですか、ということについては僕がここで語ることではないので割愛しますけど、まぁ色々試行錯誤しながらきちんと今よりも独自の価値を持つサービスとして成長できるように頑張っていっている感じです(多分)。

少なくとも「検索したらよく見かけるサイトを作る」をゴールにするつもりはありませんので、そのあたりは是非温かく見守っていて頂けると幸いです。
(勝手に色々話しましたけどまぁ外からみて分かる人には分かってる情報だと思いますので大丈夫でしょう。)

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ライターに「良いコンテンツ」を書いてもらうために必要なこと

昨日に引き続き、寺田です。改めて語るまでもありませんが、コンテンツマーケティングだとかオウンドメディアといった言葉がバズワード的に流行しているように、コンテンツにどのような戦略的役割を持たせるか?はみなさんにとっても大きな課題となっていることでしょう。

しかし一方で、コンテンツの制作量が増えるほど「書いてほしかった原稿とイメージが違うかも?」「なんか、このコンテンツ…微妙。」といった、制作するライター側と依頼するディレクター側の間でズレが生じる機会も増えていきます。

コンテンツ制作の現場で日々起こりうるそのようなズレをなるべく少なくし、より良い文章を書いてもらうためにはどうしたら良いのでしょうか? 雑誌制作を10年以上続けてきた経験から「良い文章をライターに書いてもらうための方法」をみなさんと一緒に考えてみたいと思います。

人によって「良い文章」の定義が違う

意外と見落としがちですが、文章ほど人の好みが出るものは無いかもしれません。

ある意味、料理の味付けに通じるところがあります。ラーメンとかわかりやすいですね。「あそこの店のコッテリ感がたまらない」「いやいや、こっちの店は麺と絡んで…」といったように、“味覚”は人によって左右されます。文章も近いものがあります。

それでも一般的には、下記のような文章が「良い文章」の最低限を満たしていると言えるのではないでしょうか。

  • 読みやすい
  • わかりやすい
  • 読み手に伝わる

作家の井上ひさしは、

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ゆかいなことをいっそうゆかいに」

と、座右の銘を語ったといいます。なんかイメージはできますね。

でも、ここで「日本語」について考え始めてしまうと、どれだけ時間があっても足りません。結論を言うと、100%発注者のイメージ通りという文章は発注者が自分で書かない限りは世の中に存在しません(想像以上という、うれしい場合はけっこうあります)。

例えば、上の文章を

「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く、面白いことを真面目に、真面目なことを愉快に、愉快なことをいっそう愉快に」

と漢字に変えてみたらどうでしょう?

パッと見て意味がわかりやすくなったと思いますが、なんだか堅い印象になってしまいましたね。同じことを書いていても文章は文体や語彙で雰囲気がけっこう変わってしまうものなのです。

つまり、文体や語彙など文章表現のレベルで「良い文章」は定義できないのです。

大事なことは文章表現よりも文章構成

話を少しビジネスの方に戻すと、Webコンテンツで重要視すべきことはターゲットユーザーに何を伝えられるか、彼らにどう行動してほしいのかという部分です。

コンテンツマーケティングで語られるように、多くのコンテンツはユーザーごとに異なる不安や需要を満足させるためのものであり、大切なことはその文章によってどれだけの「気づき」があったかという点です。

これは表現に左右される部分もありますが、それよりも何が書かれているか論理的に筋が通っているかという文章構成によって決まります。つまり、大切なことは文章のネタ(材料)です。

やってはいけない依頼方法の代表例:「とりあえず書いてみて」

ところで、これをやったら必ずライターに嫌われるという発注方法があります。

それは「とりあえず書いてみて。それに修正の指示を入れていくから」というもの。こう言われてしまうと、ライター側としても「どうせ修正されるんだから…」と100%のエネルギーを注ぎにくくなります。

そもそも「とりあえず書いて」と言われても、何を書いてほしいのかわからないですしね。必然的に納品されるコンテンツのクオリティも下がります。地雷担当者とライターの間で繰り広げられる会話というのは、だいたいこんな感じでしょう。

発注者 :とりあえずテーマは” ○○○”で書いてみて。それに修正の指示を入れていくから
ライター:はーい。わかりましたー。(どうせ修正されるんだから、サクッと書こうっと)
発注者 :コレじゃないんだよなぁ。修正。もっとユーザーを意識した原稿に…と。よし。
ライター:ユーザーって…何をどう書けって言うんだよ!? (たぶん、こういうことだろう)
発注者 :うーん。微妙だなぁ。このへんとか書き直してもらおうかー。
ライター:うわっ! 直した意味ないじゃん! もう言われた通りの仕事しかしない! 送信!!
発注者 :もらった原稿、ユーザーを意識した原稿になってないけど?
ライター:いや、指示通りユーザーを意識して書きましたよ!
発注者 :いやいや。ユーザーってさぁ

不毛ですね。デスマーチ一直線です。さすがにここまで極端なケースは少ないと思いますが、ここでの問題点はライターと担当者、どちらも①ターゲットユーザーと、②伝えたいこと(気づいてほしいこと)の認識共有ができていないという部分にあります。

書いてみてから気づきましたが、これはライティングだけではなく、Webデザインなども全く同じことが言える気がしますね。

重要なのは依頼の事後よりも事前

「後始末より前始末」という言葉があります。これはトラブルやクレームになった後始末よりも、そうならないための事前準備をしっかりと行うことで仕事の効率化をはかった方が、結果として成果もあがりますよねという考え方です。

Webライティングにおいては少なくとも、以下の4項目は事前に共有した上で、ライターに書き始めてもらうことが大切です。

  • ターゲットユーザー
  • 伝えたいこと(気づいてほしいこと)
  • 競合他社と差別化したい(特筆したい)点
  • 上記を満たしたうえでの文章の着地点

例えば、弊社では、コンテンツ制作の際、事前にクライアントからヒアリングした内容を元にライターへ制作指示を出します。

上記の4項目はもちろん、全体でだいたい20~30項目ほどになるでしょうか。それらをディレクターが理解した上でヒアリングシートと呼ぶ製作依頼書にまとめ、ライターと打ち合わせて制作業務に入ります。

弊社は社内にライターを抱えているので、クライアントが抱える課題やサイト全体のコンテンツ戦略など依頼の背景についても顔を合わせて話をしながら、互いのイメージをすり合わせることができます。(弊社のサービスページにそれらしき図があったのでそのまま持ってきました)。

社内でワチャワチャやってあれこれやりとりしてようやく記事が納品できます

一見、ライティング業務以外に比重を置き過ぎているように思えるかもしれませんが、実はこのすり合わせこそが、文章構成(材料)だけではなく文章表現(味付け)まで含めた仕上がりの質を向上させることに大きく影響します。

例えば、あなたがもしクラウドソーシングなど外部ライターに制作を依頼する場合でも、できるだけ「文章にした依頼」と「口頭での説明」を併用することをおすすめします。

特に初めて一緒に仕事をする場合は、人によって「良い文章」の考え方は大きく異なります。例えば電話1本、数分だけ言葉を交わすことでも互いに見落としていた部分に気づけ、「後始末」に必要な時間を数十分単位で少なくすることができるはずです。

ライターのスキルを最大化するには?

ライターは機械ではありません。どれほどベテランのライターであっても、感情を害されれば納品物の質が下がることはあっても上がることはあまり期待できませんね。

逆に気持ちよく仕事に取り組んでもらうことで、期待以上の働きをしてくれる可能性も高まります。では、ライターに気持よく仕事をしてもらうためにディレクターが今すぐできることとは何でしょう?

  1. 最初に1~2記事を書いてもらって、互いの理解が共有できているかを確認する
  2. ズレていると感じた場合、どこがどのように違うのか具体的に修正依頼する
  3. 細かい表現についてはライターに任せる
  4. 原稿が納品されたら早めにチェック、遅くとも翌日には返す
  5. 返した原稿の修正点について電話でもいいので簡単に話す

書き出してしまえば珍しいことではないですね。メールと一緒で、早めに返事をもらえると人間誰しもうれしいものです。(5)まで当然のようにできれば、たとえ修正が多くなってしまってもライターはよろこんで次の仕事の相談に応じてくれるはずです

ライターは「育てる」意識が重要

雑誌制作の現場においては、ライターは編集者と個人の結びつきが強い存在です。お互いに「育てた(育ててもらった)」という、ある種の職人的な関係性があるからでしょうか。

これは「良い文章」という主観的な成果物を制作するための、ある意味で効率的な仕組みなのかもしれません。Webコンテンツは紙媒体に比べて単価や制作時間が軽くなる傾向があるためか、ライターとディレクターの関係もその場限りになってしまいがちです。

しかし今後企業サイトのオウンドメディア化が普及すると、コンテンツの差別化をはかるためには、より専門性の高い、或いは他と違う視点で作られた、など”他にはない”コンテンツが必要となります。その時に頼りとすべきライターチームがいるかいないかは、サイト運営戦略のキーポイントになりそうです。

チルチルとミチルではありませんが、良い文章を書いてもらうためにはまず自分のまわりを見渡してみることが大事かもしれません。一朝一夕で実現できることではありませんが、ぜひこの機会にライターとの関係を考えてみてはいかがでしょうか。

ライターさん、随時募集してます

ライターの方、弊社で一緒に仕事をしませんか?ご興味ありましたら是非ご連絡下さい。経験やスキルに応じて、ライティング、校正、編集、取材、様々なお仕事があります(結構、あります)。Webライティング実績のある方は特に大歓迎です。

詳細:Webライター(メディアライター) | 採用情報 |ヴォラーレ株式会社

コンテンツは誰のため?何のため?コンテンツマーケティングを成果に導く5つの質問

コンテンツ制作チームの寺田です。前回、コンテンツマーケティングに関してWebと雑誌という業界の違いに着目した記事を書かせてもらいましたが、多くの方から反響をいただき「コンテンツマーケティング」に対する皆さんの関心の高さを改めて実感しています。

そこで今回は、コンテンツマーケティングの思考にもとづくコンテンツ拡充策で間違ってしまいがちな5つのポイントを取り上げつつ、価値あるWebコンテンツについてより深く考えていきましょう。

コンテンツマーケティングを成果に導くための5つの質問

1. そのコンテンツは誰のために書いている?
2. そのコンテンツは何のために書いている?
3. そのコンテンツはビジネス上の成果につながる?
4. どこでユーザーとコンテンツは接点を持つ?
5. 上記を踏まえて、運営できる体制は整っている?

1. そのコンテンツは誰のために書いている?

SNSでは毎日のように「ホントっ!?」という記事やニュースがシェアされています。いわゆるバズるというやつですが、サイト運営やメディア展開に不慣れな方が話題性を重視して同じようなことを企画しても必ずと言っていいほど成果につながりません。

個人的に大好きな「前田建設ファンタジー営業部」というコンテンツがあります。ご存知の方も多いと思いますが、これはゼネコン大手の前田建設さんが、架空の部署のストーリーとしてサイト上に立ち上げた「ファンタジー営業部」の苦闘が描かれています。

前田建設ファンタジー営業部
URL: http://www.maeda.co.jp/fantasy/

例えば、宇宙戦艦ヤマトの発進準備に必要な基地建造を前田建設が行うとしたらどのように実現するのか? といったような奇想天外なプロジェクトがとても具体的に紹介されています。

企画も文章も非常にクオリティが高い、良質なコンテンツとなっていますが「じゃあ、ウチの商品を同じように空想ネタで…」みたいなことを考えても、絶対にうまくいきません。

仮にキャッチ感のある写真やインパクトあるタイトルコピーで瞬間的に目を引くことはできたとしても、それはあくまで一時的なこと。多くは商品を購入する「お客さん」にならず、「一見さん」で終わってしまいます

まず大事なことは「誰のためにコンテンツがあるのか?」ということ。あなたのサイトが本当に仲良くなりたい(なるべき)ターゲットユーザーに、伝えたい内容が届くかどうかです。

2.そのコンテンツは何のために書いている?

上記と関連性の高い内容ですが、目的が明確でないコンテンツを量産してもターゲットユーザーには届きません。

届くか届かないかは単純にコンテンツひとつひとつのクオリティという問題もあるかもしれませんが、むしろ表面的な文章の品質よりも重要なのは「何のためのコンテンツなのか?」、つまり「何を伝えたいか(=ユーザーに気づいて欲しいか?)」という視点です。

前述した「ファンタジー営業部」の記事を読んでいただければ気づくと思いますが、プロジェクトが奇想天外な反面、実現するための手段は驚くほど現実的に受け取れます。「こんなことが出来るのか!」と、素人ながらに感心してしまいます。

私はダムを作るわけでもビルを建てるわけでもありませんので前田建設のターゲットユーザーではありませんが、意図は伝わっていますし、ド素人の私ですら、このコンテンツをきっかけに企業に興味を持ち、結果として好感を持っていとことは間違いありません。

3. そのコンテンツはビジネス上の成果につながる?

「これからはリンクじゃなくてコンテンツ」という文脈でホワイトハットSEOやコンテンツSEOが語られる際に、わりとありがちな話なのかもしれません。

ただ「コンテンツマーケティング」とか「コンテンツSEO」なるものを、「コンテンツをたくさん作ること」と勘違いしていると、期待するような効果はまったく得られないでしょう。必要なのは、ビジネス上の成果につながるかどうか? という視点です。

上で述べたように、ターゲットユーザーへサイトの魅力を伝えて「お客さん」になってもらうためにはいくつかのプロセスが必要です。「必要だから今すぐ買いたい!」というユーザーにしても「何でもいいから売ってくれ!」というわけではないですし。

当たり前ですが、商品の魅力を的確に伝えて「これなら悩みが解決できる!」とユーザーが納得してもらわないと購入にはつながりません。その商品が必要かどうか、自分の悩みを明確に理解していないユーザーにはなおさらですね。

参考:“ホワイトハットSEOが上手くいかない”という人へのアドバイス

4. どこでユーザーとコンテンツは接点を持つ?

先に述べた3つと比べると、これは若干テクニカルな領域です。コンテンツ戦略として、どのターゲットユーザーとどこで出会うか?は意識しておく必要があります。

それがFacebookなどSNSを流入経路に設定するコンテンツであれば、目を留めたくなるような写真は必須でしょう。シェアや拡散もされやすくなります。また検索や広告を流入チャネルに設定するのであれば、当然キーワードに応じたコンテンツマップも考えておくべきです。

大事なことは、これらのマップが何かしらの形で用意された上で、関係者の共通認識のもとでコンテンツ制作がスタートできるということです。

全体の事前設計を描いた上で、例えば最新事例を取り上げたコラム記事で外部リンク獲得やソーシャル拡散を狙い、独自ノウハウを盛り込んだQ&A記事は検索キーワードから、期間限定キャンペーンLPはリスティング広告で効果的なキーワードを、といった感じで各コンテンツの流入経路までを決めておく必要があります。

5. 上記を踏まえて、運営できる体制は整っている?

身も蓋もないのですが、上記の1~4を満たしてコンテンツマップを事前に描いていても狙い通りの成果があがるとは限りません。作ることと平行して、定めた目標に対する効果検証を行っていくような体制づくりも重要なポイントです。

この点で誤解を恐れずに言えば、大事なことは以下の2つだけです。

・コンテンツを書くのは誰か?
・コンテンツの解析と戦略を行うのは誰か?

手を動かす人と、頭を動かす人が必要ということです。小さなサイトやブログであれば担当者1人でも両方カバーできるでしょうが、ある程度の事業規模が必要な場合は、それぞれに専門の人間を置いた方が効率的です。内部リソースに限りがあるのであれば外部の協力者に一部業務を委託することも検討しても良いとは思いますが、ただし丸投げは禁物です。

まとめ

どれほどコンテンツの中身が素晴らしいものでも、それが検索流入に反映されたりやユーザー認知が高まるまではある程度の時間がどうしてもかかります。

「成功の秘訣は、成功するまで続けることだ」という名言もありますが、根気よく世の中に対して価値ある情報を発信していくことはエネルギーが必要です。

ただ、おそらく最後までこの文章にお付き合いいただいたあなたのサイトには、何かしら他にはない魅力を持った商品やサービスがあるはずです。その1点をまずは明確にして、競合他社には出来ないようなコンテンツを考えることから始めてみてはいかがでしょうか?

戦略のあるコンテンツは必ず資産としてサイトの中で効果を発揮し続け、中長期的に相当な投資対効果をもたらしてくれます。

サイトの成果に不満がある、またはコンテンツマーケティングにもとづくサイト運営を導入しようと考えている方は、ぜひ冒頭の5つの質問を投げかけてみてはいかがでしょうか。

なお、弊社でもコンテンツ戦略と関連したSEOコンサルティングコンテンツ作成支援サービスなどサイト運営のサポートを行っています。何かお困りの際にはぜひお気軽にご相談ください。