Appleが世界中のStoreで今年の‘Hour of Code’イベントのための学習会を開催

Appleは、今年のHour of Codeに参加する。世界中の若者と児童生徒たちにプログラミング教育への関心を喚起し、教育へのアクセスの機会を提供するこのイベントも、今年で第二回になる。Appleの参加は同社の小売部門Apple Storeで開催する1時間の無料ワークショップの形で行われる。各店では来場者に、基礎的なコンピュータ科学の入門編を提供する。

Houe of Codeを主催している非営利団体Code.org*は、今年もさまざまな企業の協力を得ながら、イベントを展開している。資金はMicrosoftなどから獲得し、年内に世界中で1億人の子どもたちが参加することを、目標にしている。〔*: Code.org過去記事(日本語)。〕

Appleのワークショップは12月11日に、合衆国とそれ以外の国のストアで行われる。昨年は合衆国のストアだけだった。またAppleは一週間にわたるComputer Science Education Weekを賛助して、さまざまな講演会などのイベントを展開する。そして未来のプログラマたちに、App Storeや同社のデベロッパポータルにある各種のリソースを、新しい学習スペースから紹介してイベントを盛り上げる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


マーク・ザッカーバーグとジョン・ドーア、”Hour of Code” に100万ドルを寄付


IndieGogoキャンペーンが始まってから3週間で、Code.orgによる、Hour of Codeに参加する生徒を増やすための指導者教育をクラウドファンドするプロジェクトは、約29万4000ドルを集めた。キャンペーンが掲げる目標額500万ドルの6%だ。

この数字がまもなく飛躍的に増える。FacebookのCEO Mark Zuckerbergと妻のPriscilla Chanが50万ドルを寄付する。John DoerrとAnn Doerrの夫妻も50万ドルを支援し、Code.orgがTechCrunchに伝えたところによると、連続起業家のRich Bartonが2万5000ドルを寄付するという。

Code.orgは、目標達成までの期間をかなり長くとっていた ― IndieGogoのキャンペーンは12月14日に終了する。これで47日を残して100万ドルの壁を越え、しかもこれに、Microsoftのビル・ゲイツ、Reid Hoffman、Salesforce、Google等からの同額寄付が加わる。Code.orgは、もし500万ドルを達成した場合は、Hour of Codeを1億人に広げめられると言っている。それは恐ろしく高い目標と思われ、同NPOがキャンペーンによって教育する先生の数が約1万人であることを踏まえるとなおさらだ。しかし、殆どの生徒にとって小中学校でコンピュータサイエンスに触れる機会がないことを考えれば、たとえ部分的な成功であっても感動的だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ノーベル平和賞受賞のマララさん、世界中の女性に “Hour Of Code”[1時間のプログラミング]への参加を呼びかける

パキスタンの若き活動家でノーベル平和賞受賞者のマララ・ユサフザイさんが、Code.orgのプログラム、Hour of Code[1時間のプログラミング]を支持し、世界中の若い女性や少女たちのコンピュータ・サイエンス進出を促進している。

史上最年少ノーベル賞受賞者になってからわずか数日後、マララさんはYouTubeを通じて、あらゆる国の若い女性と少女たちに1時間のプログラミングを薦めた。「あなたにも出来るのです、たとえコンピュータを持っていなくても」と彼女は視聴者に訴えた。

このプログラムは、オバマ大統領をはじめ、多数の政治家、有名人、Google、MicrosoftといったIT巨人等が、昨年12月に草の根キャンペーンを通じて支援した。その狙いは、あらゆる学生・生徒にコーディングを体験させることにある。

Code.orgのファウンダー、Hadi PartoviとAli Partoviは、昨年のキャンペーン開始時に、約500万人の学生が参加することを期待していた。Hour of Codeは、この1年間に200ヵ国以上で計4000万人の学生に届けられた。Facebookのファウンダー、Mark ZuckerbergとMicrosoftの共同ファウンダー、ビル・ゲイツがオンライン・チュートリアルの一部を提供している他、多くの著名なIT企業が、キャンペーンのために時間、資金、および広報全般をサポートしてきた。今年の目標は、1万人のコンピュータ・サイエンス教員を養成し、1億人の生徒に1時間のプログラミングを行わせることだ。

Code.orgは、同プログラムの多様性向上にも努力している。今年の参加者の約48%は女性で、現在プログラムは30ヵ国語以上で利用できる。

「コンピュータ・サイエンスは、ソフトウェア技術者を志望する人だけでなく、あらゆる学生のための基礎だ」とHadiは言う。「Hour of Codeは、何千万人ものあらゆる年齢の女性たちを、この歴史的に男性が支配してきた分野に呼び入れるものであり、うち何百万人かの女性は最初の1時間を超えて学習を続けるだろう」

Partovi兄弟は、新たなIndiegogoキャンペーンを立ち上げ、これらの生徒と先生たちを国際レベルに到達されるべく500万ドルを募っている。昨年の協力者のほぼ全員が今年も支援を表明しており、Indiegogoで集まった募金と同額を寄付する。500ドル寄付した人は、“CODE Like a Girl” パーカーがもらえる。

キャンペーンが終了する12月14日まであと63日。現在までの募金額は、同額補助を含めて8万5000ドル。

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Code.orgのCode Studioは、子供たちにプログラミングを教えるためのツールとカリキュラム


創設以来、Code.orgのミッションは、プログラミングを全米の教育カリキュラムに組み込むことだ。今日(米国時間9/11)、NPO団体はKindergarten(幼稚園年長)から高校までの生徒に、ガイド付レッスンを通じてプログラミングの基本概念に興味を持たせる、ツールとカリキュラムを合わせたセット、Code Studioを公開した。

子供たちにPythonやJava等の言語を教える(大学等のコンピュータサイエンスの授業のように)のではなく、Code Studioは、ロジックのブロックを操作させることによってプログラミングの基本概念を教える。適切な順番に並べることで、キャラクターを動かしたり、図形を描いたりできる。インターフェースは、MITのScratchによく似ているが、Code.orgの製品担当ディレクター、Mona AkmalがGoogle Hangoutで私に話したところによると、Code Studioには、MITのものとはいくつか重要な違いがあると言い、中でも、HTML 5を使っていること(このため殆どのブラウザーで動作する)と、K-12(Kindergartenから高3まで)生徒向けにパズルベースのレッスンプランがあることを挙げた。

ユーザーインターフェースそのもの以外でも、Code.orgはその大義(“Hour of Code” キャンペーンに後押しされた)にまつわる認知度を利用して、概念を紹介するビデオにMark Zuckerberg、ビル・ゲイツといったビッグネームを登場させたり、Angry Birds等の人気ブランドのキャラクターをレッスンで利用したりしている。

もう一つCode Studioの大きな特徴は、教師が生徒の進捗をモニターできるインターフェースがあることだ。教師が自分のクラス経営を行ったり、司書やコンピュータ室スタッフが様々な学年の生徒向けにカリキュラムを組むためには、当然必要な機能だ(Code.orgはこうしたカリキュラムを学校に浸透させることが目的)。

Code.orgは、学校が生徒にCode Studioを紹介することを期待すると同時に、子供たちが学年に見合ったレッスンを修了した後、自分たち独自のゲームやアプリを作ってシェアするための環境を提供したという認識を持っている。そんなシェア活動を促進するために、近々Code Studioは、プロジェクトへのリンクを生成してSMSやソーシャルネットワークを通じて、友達や家族に自分の作品をプレイしてもらえるようにする予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Code.orgの提唱した「Hour of Code」、2週間で2000万人が学び、生まれたコードは6億行

一年ほど前、Hadi PartoviとAli Partoviの兄弟がCode.orgを立ち上げた。目的はアメリカにおけるコンピュータサイエンスやSTEM教育の普及を支援するためだ。合衆国中でSTEMに力を入れる学校やコースを増やすことを目指している。どうやら、このCode.orgの動きは大きな流れとなり始めているようだ。

12月9日、Code.orgはHour of Codeという全国キャンペーンをスタートさせた。Code.orgにあるコーディングコースやチュートリアルを使って、アメリカ中の先生に初歩のコンピューターサイエンスの授業を1時間行ってもらおうとするものだ。Computer Science Education Weekと時を同じくして開催された。キャンペーンの具体的な目的は、現在までのところ10校中9校ではコンピューターサイエンスに関わる講座が設けられていないというアメリカ教育会の現状に変革を迫ろうとするものだ。

こうした全国を巻き込んだキャンペーンやロビー活動が、どうやら実を結びそうな展開となっている様子だ。政策面でもコンピューターサイエンスの重要性が各地で認められつつあるようであるし、またHour of Codeのキャンペーンも大きな注目を集めた。たとえばアラバマ州、メリーランド州、そしてウィスコンシン州は、州内の教育ポリシーの変更をアピールした(ないしアナウンスする予定となっている)。またChicago Public SchoolsおよびNew York City Department of Educationもコンピューターサイエンス授業の採用を予定していることが発表された。

さらに、Partovi達によれば、Computer Science Education Weekの期間に1500万以上の学生がHour of Codeに参加して、トータルで5億行ものプログラムを書いたのだとのこと。Computer Science Education Weekは12月16日に閉幕したわけだが、Hour of Codeの方は続いていて、参加者数は2000万を超え、書かれたコード行数も6億7500万行となっているのだそうだ。

ちなみに、このHour of Code参加者には海外からの参加者も含まれている。参加者の国数を数えると170ヵ国にのぼるそうだ。それでも海外からの参加者と、大人の数を覗いてカウントすると、アメリカ国内のK-12段階の生徒の4人に1人がHour of Codeに参加したのだとのこと。また学校単位でHour of Codeに参加しているところから、この2週間のうちに参加した女子の数が、公立学校生徒に通う女子でコンピューターサイエンス授業を受けた女子の総数(全歴史)を上回ることにもなったのだそうだ。

Hour of Code参加者の数値をもう少し詳細に見ておこう。Code.orgの発表によれば、参加者総数は2000万以上で、83%がアメリカからの参加だった。74%がK-12レベルの生徒たちで、51%が女子だったようだ。アフリカンアメリカンの率は8%で、ヒスパニック率は14%だった。この数字がこれをきっかけに伸びていくのか、また1時間のプログラミング教育の効果のほどがどの程度のものであるのかといったことは、今後検証していくことになる。しかしHour of Codeはかなりの成果をあげたということができるのではなかろうか。

これだけ大きなムーブメントとなるために、キャンペーンで行ったことはなんだっただろうか。

まず、Hour of Codeは数々のビッグネームによる支援されていた。TechCrunchでも記事にしたようにMicrosoftやAppleも、自らの小売店舗にてHour of Codeのクラスを開催した。また、Appleはこの催しについてホームページを通じて広く告知してもいた。さらにGoogleはアメリカのコンピューターサイエンティストでCOBOL言語の開発者であるGrace Hopperを偲ぶGoogle DoogdleにてComputer Science Education Weekの幕を開けた。また、このGoogle Doodleの下にはHour of Codeキャンペーンへのリンクも掲載していた。

さらに、YouTube、MSN、Bing、Yahoo、Disney(などなど)で広くフィーチャーされ、有名な政治家、ミュージシャン、スポーツ選手なども支援を表明していた。たとえば芸能人でいえばシャキーラ、アシュトン・カッチャー、アンジェラ・バセット、またアスリートで言えばクリス・ボッシュ、Warren Sapp、あるいはドワイト・ハワードなどだ。テック界からもスティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、およびSusan Wojcickiなどが支援者に名前を連ねている。

政治家も党派を問わず賛意を示していた。名前をあげればオバマ大統領や多数党院内総務を務めるEric Cantor、Cory Booker上院議員、ニュート・ギングリッチ、合衆国教育省の長を務めるArnie Duncanなどだ。

生徒たちにプログラミングを指導するのを支援するためにCode.orgは、企業、非営利組織、ないし大学などの協力を仰いでオンラインチュートリアルを用意した。こうしたチュートリアルを求める動きも活発で、たとえばAll Things Dの記事によれば、Khan Academyで用意したビデオを見るトラフィックが増大し、サイトが一時的にダウンしてしまうほどだったとのこと。

キャンペーン自体は大いに注目を集め成功であると評価して良いものと思う。しかし今回の2000万人はあくまでもスタート地点だ。興味をもった人は、自身でもHour of Codeのサイトから面白そうなコースを見つけて参加してみては如何だろうか。また先に示した記事の中にも、オバマ大統領などからのメッセージビデオも掲載している。またComputer Science Education Week期間中の動きについてのインフォグラフィックを下に掲載しておこう。

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(翻訳:Maeda, H


プログラミングを学校の必須科目にするためのキャンペーン”Hour of Code”と国の”コンピュータ科学教育週間”が同時期に

今年の1月にAli/Hade Partovi兄弟が立ち上げたCode.orgのミッションは、単純だった: プログラミングとコンピュータ科学を、アメリカ人がこれらに対してこれまで持っていたイメージを変えて、大衆化すること。

ほぼ1年たった今、Code.orgはどうなっているだろうか。そして多くのアメリカ人が、STEM*を国家的最優先事項にする必要があることを、認めるようになっているだろうか。その答えが、今週、ある程度分かるだろう。今週(12/9-15)行われるコンピュータ科学教育週間(Computer Science Education Week)の幕開けの祝辞としてオバマ大統領と共和党の下院院内総務Eric Cantorがそれぞれ、合衆国の児童生徒学生はプログラミングの学習を全員必須とすべし、とメッセージする、ビデオによる声名を発表した。〔*: STEM, science, technology, engineering, mathematics; 理数系~理工系教科。〕

一方Code.orgも今週、数か月かけて準備したキャンペーン”Hour of Code“(1時間のプログラミング)を立ち上げる。コンピュータ科学教育週間と同じ週にこのキャンペーンは、合衆国の教師たち全員に、児童生徒にコンピュータ科学とプログラミングを教える時間を1時間確保するよう、求める。全員だから、英語や歴史の先生も対象に含まれる。

Partovi兄弟がCode.orgを立ち上げた動機も、今のアメリカの学校におけるコンピュータ科学やプログラミング教育の乏しさにある。だいたい10校のうち9校は教科にコンピュータ科学が含まれない。今は少しずつ変わり始めてはいるが、それでもコンピュータ科学とプログラミングが選択科目である学校が多い。つまりそれらは、成績証明に含まれない。Partovi兄弟とCode.orgは、カリフォルニア州に対してはこれまで積極的にロビー活動を積み重ね、徐々に状況を変えつつある。

Hadi Partovi(元Microsoft、MySpace、iLikeなど)によると、Code.orgの最初のミッションは、各州がコンピュータ科学を必須学科にすることだ。官僚主義とのたたかいは容易ではなかったが、彼らの説得に耳を傾ける州も少しずつ増えつつある。“ロビイスト活動の中では、むしろ、それほど苦労しなかった方ではないか”、とHadiは言っている。

そして今度は、州に次いで国が腰をあげる。また、”Hour of Code”キャンペーンに参加するのは合衆国の学校だけでなく、世界167か国の33000のクラスの500万人あまりの児童生徒の参加が期待されている。Hadiの“500万人あまり”とは、1000万のことだ。

Code.orgのその目標達成を助けるために、AppleとMicrosoftは全世界の小売アウトレットで”Hour of Code”のクラスを行う。Appleは、各店で”Hour of Code”のクラスを展開することを、専用のWebサイトで公示している。同社によると、‘きわめて対話的な’状況および雰囲気の中でプログラミングの基礎を教えるそうだ。こうやって、自社の店舗などでこのキャンペーンを助けるという企業は、100社近くある。その中には、テクノロジ系でない企業もある。

Googleの検索ページは、右図のようなGoogle Doodleでコンピュータ科学教育週間を祝っている。この絵に登場する女性は、女性プログラマの元祖でCOBOLプログラミング言語を作ったGrace Hopperだ。絵の下には”Hour of Code”へのリンクもある。このほかCode.orgは、Yahoo、Youtube、Apple、MSN、Bing、Disney、 有力政治家たち、映画などのスターやアスリートたちにも、キャンペーンの宣伝への貢献を求めている。

現在協力を表明している俳優やミュージシャンはShakira、Ashton Kutcher、Angela Bassettら、アスリートはChris Bosh、Warren Sapp、Dwight Howardら、テクノロジ世界のリーダーの中からは生前のSteve Jobs、Bill Gates、Mark Zuckerberg、Susan Wojcickiらだ。全国レベルの政治家では、民主党、共和党の両派が協力を表明し、オバマ大統領と共和党下院院内総務Eric Cantorのほかに、上院議員Cory BookerNewt Gingrich、教育大臣Arnie Duncanらが、”Hour of Code”を支持するビデオを掲出している。

Code.orgは、”Hour of Code”キャンペーンに協賛してチュートリアルを提供する企業や大学、非営利団体などのリストと、 Mard Zuckerbeg、Chris Bosh、Bill Gatesらが登場するビデオチュートリアルを提供している。この前の”Learn to Code”キャンペーンのビデオは2週間で1200万回見られた。

また10月には、LinkedInのCEO Reid Hoffmanが、なぜ全アメリカ人がプログラミングを学ぶべきか、その実利的な理由を本誌の記事で語っている。

下のビデオは、オバマ大統領のメッセージと、Code.orgによる、多くの有名人が登場する”Hour of Code”の立ち上げビデオだ。

さて、これからのアメリカはどうなるか。全国民がプログラミングを学ぶだろうか? まずCode.orgのページを見ながら考えてみよう。〔*: 日本でも現安倍政権の構想では、“いずれ”義務教育からプログラミング教育が導入されるらしい。〕

〔訳注: Code.orgに関する過去記事: (1)(2)(3)。〕

〔Code.orgのビデオの大阪弁バージョン。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


アメリカの将来はソフトウェアに―ザッカーバーグ、ゲイツ、ドーシーたちが子どもたちにプログラミングを勧めるビデオに登場

Code.org先月発足したコンピュータ科学教育の振興を目指す新しいNPOで、ベンチャー投資家のAliHadi Partoviの兄弟によって設立された。Code.orgは世界でももっとも有名かつ成功したプログラマーのオールスターを揃えたビデオを公開した。このビデオで彼らはプログラミングがいかに人生を変えたかを振り返り、プログラミングは知らないものが思うほど難しいものではないと説明している。

上にエンベッドした5分間((9分間のロング・バージョンもある)のビデオの監督はWaiting for Superman〔スーパーマンを待ちわびて〕 やAn Inconvenient Truth〔不都合な真実〕のプロデューサーとして有名なレスリー・チルコットだ。出演者はマーク・ザッカーバーグビル・ゲイツジャック・ドーシードルー・ハウストン〔Dropboxのファウンダー〕、トニー・シェイ〔ザッポスのファウンダー〕、マイアミ・ヒートの選手クリス・ボッシュ(NBAに入る前、ジョージア工科大でコンピュータ科学を専攻していた)、その他そうそうたるメンバーだ。

プログラミングという難しげなテーマにもかかわらず、出演者の人間味があふれる楽しいビデオになっている。

私の電話インタビューに答えて「楽しいビデオにすることがカギだった」とHadi Partoviは語った。このビデオは一般の人々、特に子どもたちや若い層に訴えかけるのが目的だからだという。プログラマーの不足という根深い問題を解決するには草の根からの運動が重要となるというのがHadiらの考えだ。

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大学でプログラミングのコースを選ぶ学生の比率は依然として低い。さらに悪いことに、プログラマーはアメリカでもっとも急速に求人が増加している職種であるにもかかわらず、アメリカの学校ではまったくといってよいほどプログラミングを教えていない。Partoviによればアメリカの学校では10校に9校までがプログラミングを教えておらず、教えている学校もほとんどが選択科目にしていて、卒業に必要な必修単位にしていないという。「木材工芸なみの扱いだ」と。Partoviは言う。

事実、統計によれば(上のグラフ参照。詳細はCode.orgのサイトに)、今後予測されるアメリカにおけるプログラマーの求人数とプログラミング技術を持った卒業生の数の間には非常に大きなギャップが存在する。このことはIT業界の関係者が常日頃痛感しているとおりだ。

100万人の雇用というのは5000億ドルの経済規模だ。 財政の断崖にも匹敵する金額である。Partoviはこう説明する。「これはアメリカ経済にとって非常に大きな問題だ。われわれは高度な技術を持った移民の受け入れを容易にすることで対処しようと努力している。これも重要だが、長期的に本当に重要なのはプログラミングをより多くの人々に教えることだ」”

ではわれわれにもできることはあるだろうか? 第一歩は簡単だ。このビデオを家族、友だち、同僚、知人などできる限り多くの人と共有して見てもらうようにすることだ。

その上でさらにいくつか可能なことがある。読者が教員ならCode.orgを訪問して自分の学校にコンピュータ・プログラミングのコースを設けるよう訴える請願に署名する。自身がコンピュータ・エンジニアであれば、時間を割いて子どもたちにプログラミングを教えるボランティアに加わる。両親であるなら子どもたちにCode.orgのウェブサイトで簡単なプログラミングを学ぶよう勧める。あるいは近所でプログラミングを教える学校を探す。そういったことができるはずだ。

非常に大きな問題だが、Code.orgは解決に向けて正しい方向に一歩を踏み出したようだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

コンピュータ科学とプログラミングの全国民“一般教科化”を目指すCode.org

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ハッカソンで何かを簡単に手早く作ってしまうプログラマたちを見ていると、世の中の一般人は、宅配ピザの空き箱とRed Bullの缶が散乱したHarvard(ハーバード大学)の学生寮の、薄暗い一室を想像するかもしれない。なぜなら、世界の、サンフランシスコとニューヨークを除くあらゆる部分で、人びとはプログラマという人種を映画“The Social Network”でしか見たことがないからだ。Hadi Partovi/Ali Partovi兄弟は、今日(米国時間1/22)非営利事業として立ち上げたCode.orgでもってこの状況を変え、コンピュータ科学とプログラミングを誰もがアクセスできるものにしたい、と考えている。誰もがとは、プログラミングをしたい人という意味ではなくて、文字どおり、誰でも、世の中の人すべて、という意味だ。

文章を書くことに比べてコンピュータのプログラムを書くことには、なぜ今のような大きな格差があるのか、昨日Hadiに会ったぼくは、まずそれを聞いてみた。彼は、“それは放っておいてよい格差ではなく、この国が解決しなければならない重要な問題だ”、と言った。格差の原因の一部は、本当なら今や誰もが学ぶべきコンピュータ科学を、学校が教科として教えないことだ。また教師をはじめ今の世の中の一般人は、プログラミングが読み書きと同格の必須スキルであることを、理解していない。Partoviは、この大きな問題に挑戦することを自分のライフワークとし、そのための行動の一環として Code.orgを立ち上げた。

Partoviはこれまでの経歴がすばらしくて、iLikeやTellmeのファウンダの一員だったし、FacebookやDropboxやAirbnbなどにも投資やアドバイスを提供している。

私はこの業界で過ごした経験から貴重なものを多く学び、そして、ソフトウェアというもののおかげで世界が完全に変わってしまったことも知った。そこでは、新しい仕事が増えているだけでなく、産業の形も大きく変わっている。にもかかわらず、学校は逆の方向を向いている。しかし、世界でもっとも高い給与をもらっている人に、世界でもっとも低い給与の仕事をやってもらうことは、困難である*。

〔*: もっとも高い給与をもらっている人==プログラマ(など)、もっとも低い給与の仕事==学校の先生。〕

スタートアップという仕事は、必ずしも収入の良い仕事ではないが、そのことも学生たちのあいだでコンピュータに人気がない理由かもしれない。でも、誰もがある程度コードを書けるようになったら、これまでアイデア倒れに終わっていたような発想にも、実現に向かう道が開けるはずだ。コンピュータプログラミングは、ふつうの仕事に就いた若者にも、そのための道具や武器を与える。

実はPartoviのこのCode.orgプロジェクトを紹介する短編ビデオには、自分のアイデアをプログラミングを通じて大きく実現した人物像のモデルとしてMark Zuckerberg(Facebook CEO)が、出演する可能性もある。Zuckerbergと並んで、Bill Gatesも出演するらしい。このビデオの目的は子どもたちに、コンピュータのプログラミングは勉強する意義のあるすばらしいものであり、しかも、考えていたよりも楽しいことを、伝えることにある。楽しみとしてのプログラミングはそろそろ、親の家の地下室に住む“スーパースマートキッズ”たちの独占を脱し、広く一般に開放される必要がある。

なお、この短編ビデオを作ったLesley Chilcottは、Code.orgのチームの一員であると同時に、映画“An Inconvenient Truth”や“Waiting For Superman”のプロデューサーでもあった人だ。

そのビデオは、制作時の契約に基づいて、全米で50万以上のクラスに寄贈される。先生たちは、それを教室で再生するだろうか? それはまだ未知数だが、ビデオには先生たちに対する啓蒙の意味もある。Code.orgがやっていることに関心のある先生や親たちは、寄贈対象になってなくても、ぜひそのビデオをもらうべきだ。

数字が語る真実

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Partoviによると、コンピュータ業界にはおよそ140万の仕事があるが、これまでコンピュータ科学を専攻して大学を卒業した者の合計はわずか40万だ。その差は、小学生にも分かる、約100万だ。コンピュータを仕事とする人材が、絶対的に不足している。だからこそ、これからは、プログラミングを義務教育の必須教科にしていくことが重要なのだ。Partoviは次のように言う:

オバマ大統領は、税金を上げる必要も、歳出をカットする必要もない。子どもたちをしっかり教育して、それらの仕事が海外に逃げて行かないようにすればよいのだ。

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[インフォグラフィック訳:
2020年にはコンピュータ関連の仕事の数がコンピュータ科学専攻学生の数より100万多い。

コンピュータ科学は大卒の中で二番目に高収入の学位、コンピュータプログラミングの仕事は全国平均の倍以上の成長率。

仕事はコンピュータ科学に多く、しかし専攻学科はコンピュータ科学がとても少ない。

大卒でコンピュータ科学の学位取得者は全学卒の2.4%以下、しかも10年前よりも減少。

高校教師でコンピュータ科学専任は1000人中6人。

あなたの学校をcode.orgに登録しよう。
]

数字の話の続きとしてPartoviとぼくは、スタートアップとテクノロジ企業を全部合わせると今後の雇用機会はどれぐらいになるのか、という話をした。関連してレストランやバーといったサービス業の開業や雇用機会も増えることを、忘れてはならない。Justin KanのExecのようなサービスは、各種サービス業のプロたちと、彼らへのニーズを結びつける。

平等公平なアクセス

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重要なのはアクセス性だ。Code.orgも、そこから始める。Partoviは次のように説明する:

だから、本当は100万以上もの新しい雇用機会がある。それによって、この国の最大の問題が解決できる。しかしその機会に実効性があるためには、すべての子どもや児童生徒学生たちが、全員、簡単にプログラミングを学べるのでなくてはだめだ。

もちろん、プログラミングができることイコール、プロのプログラマになることではない。どんな仕事でも、今および将来は、コンピュータとネットワークと日常使うアプリケーションを正しく理解して、数行のスクリプトぐらい自分で書けることが重要なのだ。医師も弁護士も、クラウドについて、あるいはドキュメントがどこに保存されているかについて、基本的なことを知っているべきだ。Partoviの説では、農家の人たちでさえ、農業は今やテクノロジと無縁ではないから、コンピュータ科学の基礎を理解していないと次世代のイノベーションについて行けなくなるだろう。

Partoviの話は、だんだん熱を帯びてくる:

これは、一業界の問題ではなく、国家の問題だ。宇宙開発に着手したときと同じぐらい、あるいはそれ以上に重要な、全国民の抜本的な能力開発だ。やるかやらないか。今やらなければ、アメリカはずっと後方に置き去りになる。これからの子どもたちには、何を備えさせてやるべきか、真剣に考えよう。わが国の教育システムは150年間変わっていない。その間、新しいものは何一つ加わっていない。だから、今加えるべきものが、ものすごく重要なのだ。

Code.orgが今やろうとしているのは、何らかの形でプログラミングを教えているクラスのデータベースを作ることだ。高校、大学、子どもたちの週末行事、などなど。このデータベースの作成には、誰もが参加できる。うまくいけばそれは、この種のデータベースとしては世界最大のものになるはずだ。今は、まだ始まったばかりだが。

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学ぼうと思えば、公立校の11歳のヒスパニックの少女でも学べるのに、今はまだ、たとえば2〜3人の少女たちがコンピュータを囲んでプログラミングをしている、なんて、ありそうな画像が実はまったくない。この状況をこそ、変える必要がある。

Codecademyなどのサービスも、この問題の克服に取り組んでいる。それは、浅瀬で足を濡らしてみるのに適したサービスだし、また友だちを誘うのにも適している。

テクノロジは多くのドアを多くの人びとに開放しているし、個人にとっての参入障害はほとんどまったくない。コンピュータとインターネットへの接続があれば、今すぐにでも勉強を開始できる。次の”Mark Zuckerberg”は、Zuckが思わず感心してしまうような子どもたちの中から、出現するだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))