MarkForgedが壊れないオブジェクトを3Dプリントできる秘密がわかった

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CESで初めて見たMarkForgedは、ほとんど壊れない(壊せない)オブジェクトを作る3Dプリンタをデモしていた。プラスチックの層と層のあいだに炭素繊維を織り込むことによって、彼らは、今まで見たことのない、最高にクールなオブジェクトを3Dプリントしていた

 

先日ボストンで、MarkForgedのファウンダGreg Markが、彼のワークショップの全貌を見せてくれた。そこで初期のプロトタイプと最終製品を見て、カーボンファイバという地球上でいちばん硬いものをどうやって3Dプリントするのか、その秘密が分かった。

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なぜ創造的職業の社会的地位は高くないのか?


Matt Burnsが書いた、先週彼の息子が学校で遭遇した状況は、米国内のほぼどこででも起き得ることだ。学校の職業体験の日、彼の7歳の息子は将来ゲームデザイナーになりたいと先生に言った。先生の反応は熱狂的どころか彼の夢を否定するものであり、それより本物の職業につくようにと息子に言った。

私はこの話が極めて稀なことだと思いたいが、そうではない。メーカー(作り手)は、クリエイターから科学者、プログラマーに至るまで、アメリカにおける社会的地位が他の専門職より依然として低い。誰もが起業家精神を賛えるが、自分の子供や家族がそれを目指すことを望む人は少ない ― べイエリアの中心地でさえも。

創造性は趣味か職業か

創造的経済は主流となるはずあり、専門家はわれわれに対して、子供たちの創造的才能を育み労働市場のオートメーション化と戦うべきだと説く。しかしこの国の高等学校を見ると、ことごとく焦点はものづくり以外に当てられている。工作の時間、アートスタジオ、エレクトロニクス実験室、そして学校新聞は消えつつあり、高いレベルのコンピューターサイエンスはもやは高学力生徒向けカリキュラムに含まれていない

こうした変化が起きている純粋な実施上の理由はいくらでもある。予算削減は国中の公立学校を襲い、教師はテストや説明責任に対する圧力の高まりによって、創造的科目以外に費す時間を増やすことを強いられている。

しかし、そうした理由だけでは「作ること」に対する敬意が未だに高まらないことを説明できない。作る人々に対する偏見を調べるために、文化をより深く堀り下げてみる必要がある。例えば、アメリカのテレビを見てみよう。医者や警察官や弁護士に関する番組はずっと前から数多くあるが、「メーカー」についてはどうか?シリコンバレーからは、パロディー番組2つと、コメディー番組のThe Big Bang Theoryが生まれたが、いずれもオタクに同情的でかなり面白いものの、最悪のステレオタイプがいじられているように思える。

アメリカのデレビ界は、趣味としての創造性と職業としての創造性を隔てる動かしがたい溝を表している。学校カリキュラムには創造性のための時間があり、教師や教育委員会も肯定的で協力的であるが、その協力は、ひとたび生徒が自分の好きなことを職業にしたいと言うと完全に萎えていく。

信じられないなら、高校の、いや大学のキャリア開発センターに立ち寄ってみるといい。オピニオンリーダーたちは長年にわたり、人々を職種でラベル付けすることを止め「自分の仕事をデザイン」するよう薦めてきた。しかし、それを現実にするための支援を求めると、投資銀行や経営コンサルタント等の職業リストを渡される。

創造性とリスク

未だにわれわれの社会は、何らかのリスクを伴う職業に対して強い偏見を持っている。急激な変化がもたらした経済不安は、職業を選ぶ際の保守性を助長する ― それはまさしく最も革新的になるべき時なのだが。製品を開発し、インターネットのツールを使って売り出すのに今ほど適した時期はないが、経済全般への恐怖が社会を麻痺させ、最も安全な選択肢を推奨させる。

教師が「本物の職業に就け」と言う時、彼らは正にこれを言っている。法曹、会計、そして医療は市場の変動に影響されないことから安全と考えられている。人々は経済の状態によらず病気になり、会社は常に貸借対照表を計算しなければならない。

公正を期して言うと、経済の変化があまりに速いため、インターネットがいかに一部の専門職を破壊したかが、社会的地位に反映されていない。例えば、法曹界は今も自信をもって推奨される職業だが、世界的経済不況以来この業界の労働市場は驚くべき破壊を受けている

物を作るためのツールはもはや高価でなくごく一部の富裕層の手を離れた。誰でも音楽を作り、小説や記事を出版し、ソフトウェアを書くことができる。3Dプリンティングは自分だけの物理的品物を作る障壁さえ下げ、今後さらに安くなることが期待されている。

しかし、われわれはツールを使いやすくはしたが、キャリア形成を簡単にはできていない。クリエイティブ市場のほぼすべては、労働経済学者が言うトーナメント・モデルであり、勝てるチャンスは小さいが、その業種のトップに登りつめれば取り分は膨大である。

国でトップの音楽アーティストは本物の大富豪であり、トップのデザイナーやプログラマーも同様だ。しかし、取り分は適切に分配されておらず、ミュージシャンやゲームデザイナーの中央値の人たちでさえ、自分たちの仕事を職業というより情熱プロジェクトとして受け入れざるを得ないことがある。

認識を変え、リスクを変える

われわれは2通りの方法でこれに取り組まなくてはならない。第一に、どうすれば「メーカー」になれるかを示し、その職種が十分現実的であり、さらには利益を生む可能性があるようなロールモデルを、もっと育成する必要がある。今の経済は変化が著しく古いルールは従来のように適用できない。そうした職業を選ぶことが、学生にとって、さらには親にとっても心地よく感じられる事例が必要だ。

第二に、そして最も重要なのは、そうした職業が直面するリスクへの取り組みだ。われわれはその一部をクラウドファンディングによって実現している。KickstarterやIndiegogo等のサイトを通じて資金を集める手段が提供されている。しかし、長期にわたるリスクを軽減するしくみはまだ作られていない。創造性のために市場の回復力を高めるにはどうすればよいのだろうか? PatreonやBandcampのような、定期購読サービスは理想的な一歩だが、できることはまだ山ほどある。

社会はまだリスクへのアプローチを変えようとしていないが、創造的職業に就くことに対する認識と実際のリスクを変えることはわれわれにもできる。メーカーが「本物の職業ではない」と言われる子供がいてはならない。われわれの経済は、創造性を支援することだけでなく、もっと多くの創造性を必要としている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


3Dデザイナー集団、逮捕された日本人メーカーに敬意を表して「イムラ」リボルバーを設計

日本の警察が、3Dプリンターでリボルバー拳銃を作った疑いで居村佳知を逮捕した時、いくつかのサークルの3Dプリント支持者が立ち上がった。問題の銃は、空砲しか発射できないZig-Zagと呼ばれるシンプルなテストモデルだった。このほぼ居村の3Dプリンティングにおける業績に敬意を表して、あるCADデザイナーが、新たにより高性能な実弾を発射できる銃を設計した。

自らをWarFairyと呼ぶそのデザイナーは、 Free Open Source Software & Computer Aided Designというデザイン集団の一員だ。彼は、まず銃の写真をツイートし、その後それを定評あるモデル群に追加した。念のため言っておくと、この銃はまだ実際に実弾を発射したことはないが、通常使用に耐えるよう設計されている。

WarFairyは米国外に住み匿名を望んでおり、このモデルの設計には非常に苦労したと言っている。完成版キットには、ATF規制準拠および燃焼室補強用の金属部品が含まれている。WarFairyはこのデザインは政治的声明ではないと言った。「われわれがこれをImuraと名付けたのは、弾倉に彫られた溝が、日本で逮捕される前に居村が作ったリボルバー式シングルアクション空砲銃を真似たものだからだ。政治的声明があるとしたら、それはユーザーが推察したものだ」

「ちゃんとプリントするためにひどく苦労している」と彼がIRCチャットで語った。「鋼鉄のスリーブを使っている。フレーム前部には、0.75インチの旋条が刻まれていて、ピストルに旋条を義務付けているATFの要求を満たしている。現在これを作るのに使われていたプリンターは全部壊れてしまっている。近く作業を再開する予定だ」と彼は言った。

新しい拳銃をダウンロードできるのはいつだろうか。

この質問に対してWarFairyは「スタートアップでお馴みのセリフ『その時が来たら』」と答えた。それまでの間チームは、政治的ではなく、探究精神に則っとってモデルやビデオを公開するつもりだ。

via 3Dprint

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ウェアラブルなオモチャ「Moff」、Amazon.co.jpとTokyo Otaku Modeで予約開始

Moff取締役エンジニアの米坂元宏氏と代表取締役の高萩昭範氏

クラウドファンディングサービスKickstarterで、目標金額の約4倍にあたる7万8800ドルを集めた日本発ハードウェアスタートアップMoffのウェアラブルなオモチャ「Moff band」。これまでKickstarterでしか手に入らなかったこの商品の一般予約が始まった。国内向けにはAmazon.co.jp(送料込みで5616円)、欧米向けにはTokyo Otaku Mode(送料別で53.99ドル)でそれぞれ予約できる。国内での発売は10月15日、海外では10月後半となっている。当初製造を予定するのは数千個。その後、ブラックフライデー(感謝祭翌日の11月の第4金曜日)以降に始まるクリスマス商戦に備えて増産していく予定だ。

Moff bandは、腕時計のように腕に巻き付けて利用するオモチャだ。内蔵する加速度センサーとジャイロセンサーによって人の動きを感知。Bluetooth 4.0でiOSのデバイスと連携し、専用アプリ上で、感知した動きにあわせて音を鳴らすことができる。

現時点では、チャンバラごっこや電子銃、ギター、ドラム、ピアノ、テニス、ゴルフなど、シンプルな動作で子どもが手軽に遊べるようなテーマを用意している。僕が実際に見せてもらったデモはドラムだったのだが、これが意外とすごいのだ。手を上に向けて振る、地面と水平くらいの向きに振る、下に振るという異なる動きをすると、上向きに振ったときはシンバル、水平に振ったときはスネアドラムというように、それぞれの動きにあわせて異なる音を鳴らすことができる。

Moff代表取締役の高萩昭範氏によると、これは高さの情報を取得するようなセンサーを内蔵しているわけではなく、前述の2つのセンサーで縦に手が動いている、横に手が動いているといった動きの「種類」をとらえており、その種類にあわせて音を変えているそうだ。ドラムのデモは残念ながら含まれていないのだけれど、以下がKickstarterで公開されていたイメージ動画になる。

高萩氏がMoffを設立するに至った経緯については、「『苦痛を感じるほどの課題はあるか?』、MoffがハッカソンからHWスタートアップで起業するまで」という記事で紹介しているが、同氏はコンサルティング会社のA.T.カーニーと、メルセデス・ベンツの商品企画に携わったのち、電子書籍のスタートアップの立ち上げ準備をしていたそうだ。この電子書籍の事業に関しては前述の記事にもない話だったのだけれど、その事業を始める前に参加した大阪市主催のハッカソン「ものアプリハッカソン」をきっかけに、ウェアラブルデバイスの開発を目指すことになったそうだ。「もともとは著作権切れした書籍を読めるサービスを考えていた。だが前職を考えても、正直なところ電子書籍よりIoT(Internet of Things)、特にT(Things)のほうが得意だった」(高荻氏)

Kickstarterでの注文に関しては、現在金型を作成しており、9月末にも購入者の手元に届くという。製品の組み立ては日本で行う予定。当初は中国の工場での組み立ても検討したが、最初に小ロット生産するのであれば、コミュニケーションにかかるコストも考慮して日本で組み立てるほうが安価だと判断したそうだ。なお、Kickstarterで集めた資金でKickstarterでの注文分の生産は可能だそうだが、Amazon.co.jpやTokyo Otaku Modeでの注文に向けて、現在エンジェルからの投資、そして融資で資金を調達しているとのこと。「すでにベンチャーキャピタルから出資を受けていると思われていることもあるのだがそんなことはない。ハードウェアを作るので、集めるときには大きく集めないといけないと思っている」( 高萩氏)


Pinball Hall Of Fameで歴史に思いを馳せつつ、もちろん素直に遊んできた

パックマンやポン(Pong)、あるいはスペース・インベーダーなどが流行る前、誰もが興じていたのはピンボールだった。懐かしく思い出す人も多いことだろう。

ご存知のように、先週はCES 2014のためにラスベガスに滞在していた。取材の合間を縫って、なんとかPinball Hall of Fameを訪問することができた。電気機械式のゲームマシンを集めた非常に面白い施設だ。Things And Stuff(Stuff and Thingsでも良いらしい)のDirectorであるTim Arnoldに話を聞くことができた。電気機械式ゲームマシンをきちんとメンテナンスして使えるようにしておくことをライフワークとしている。

Arnoldは何年もかかってコレクションを充実させてきた。彼はピンボール機の大手メーカーであるBally社で技術者として働いていた経歴を持ち、現在もその技術を活かして数百台にのぼるマシンのメンテナンスを行っている。ピンボール台は、多くのピンボールファンたちと競いながら、ファイアーセールなどで入手したものだ。全く動かなくなったものを修理したり、またパーツを取り出して他のマシンに移植したりして、壮大なピンボールミュージアムのマシンたちを稼働させている。

ここにくればないものはないと言っても良いのではないかと思う。Gottlieb、バリー、Midwayなど、さまざまのものを展示している。置いているのはピンボール台だけでなく、たとえば、トランジスタ制御となった初期のゲーム機であるBally Road Runnerなどもある。また古いマシンの修理のワークショップなども開催していて、製造から60年も経過するマシンを動かし続けることに尽力している。

歩き回ればゲーム機を巡る歴史などについても勉強になることが多い。ところでArnoldは技術屋の代表のような人物で、何でも自分の手で組み立ててしまう。若者にも、何かを組み合わせるだけでなく、自分の力でいちからつくり上げることが大切なのだと説いている。技術を身に付けることで職にあぶれることもなく、世の中から常に必要とされる人材になるのだとのこと。

Pinballも、小さなピンボールパーラーに設置されていた昔から、いろいろな変化を積み上げてきているのだと改めて思い知らされる。純然たる機械式のものから、現代のものには完全な電子制御式のものもある。ここ20年程度を振り返っても、ゲーム機はガソリンスタンドやアーケードから、家庭で扱うコンソールの中に居場所を移してきたのだ。もちろん、そういうめんどうな話など抜きにしても、Pinball Hall of Fameは本当に楽しい場所だった。

尚、「makers」のタグを付けて、TechCrunch Makersではクールな「maker」たちを取り上げている。もし「ぜひとも俺を取り上げろ」という方がいらっしゃれば、ぜひともメールでご連絡いただきたい。


(訳注:他にも写真が登録されていますので、気になる方は原文のギャラリーをご参照ください)

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(翻訳:Maeda, H


iRobotのファウンダに聞くRoomba開発苦労史

ボストン郊外の大自然の中で暮らすマッドサイエンティストたちのチームが、人の生活を支える究極のロボットを作った。iRobotのRoombaだ。今では世界中の人が知っている自動真空掃除機だが、それはわれわれ一般人にとって初めての、自律性のあるロボットだった。Roombaの脳は、その先祖が軍用の地雷除去機、パーツは最初、子どものおもちゃを利用した。そして、掃除機の自律ロボット化というアイデアは、床にワックスを塗るロボットからひらめいた。Roombaは長年の研究の成果であり、これまでのロボットの中ではもっとも複雑で、もっともクールなものの一つだ。

Roomba 800シリーズのローンチを記念して、iRobotのCEOでファウンダのColin Angleのランダムアクセスメモリの中にある、思い出の数々をうかがった。今や国際的企業のトップとなった人物の、おだやかだが辛口の頭脳は、Roombaの研究開発史、とくに、ブラシに髪の毛が絡みつく問題を解決した経緯を語るとき、生き生きと輝いた。リビングルームの床のごみを吸い込むことに、半生を捧げたこの人物に、われわれはあらためて感謝すべきだろう。

今回のTechCrunch Makersでは、クールな新しい消費者製品をゼロから作り出すために欠かせぬ要件と、犬の毛という古典的な問題がいかに難題であったかを知ることができる。では、お楽しみを!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


“電子回路のLego”で好調のLittleBitsが$11.1Mを調達してハードウェア設計のB2Bプラットホームに進化

電子回路を構成するLego的ブロック玩具、ニューヨークのlittleBitsが今日、1110万ドルのシリーズB資金の調達と、ハードウェアのイノベーションのためのB2Bプラットホームの構築を発表した。MITのMedia Lab(メディアラボ)でファウンダのAyah Bdeirが着想し、ラボの所長Joi Itoも後押ししている同社は、最初の製品である、子どもやホビイスト向けのブロック玩具(下にビデオ)で、すでにかなり成功している。

すでに何人もの科学者や技術者たちがlittleBitsとそのプラットホームに協力しているが、Bdeirは、最初のB2B製品が出る来年までは彼らの名前を公表しない、と言っている。

この最新の投資ラウンドはTrue Venturesと新しい投資家Foundry Groupが仕切り、新たな投資家としてTwo Sigma VenturesとVegas Tech Fund(ZapposのTony Hseihのファンド)も参加した。ほかに、Khosla Ventures、Mena Ventures、Neoteny Labs、O’Reilly AlphaTech、Lerer Ventures、およびそのほかのエンジェル投資家たちが参加している。FoundryのBrad Feldが、littleBitsの取締役会に加わった。シリーズAの365万ドルと、シードの85万ドルを加えると、同社の資金調達総額は1500万ドルを超える。2012年のシリーズAのときには、littleBitsはPCH Internationalと製造およびサプライチェーン管理で提携関係を結んだ。

Bdeirによると、消費者製品だけでなくB2Bもやることは、最初から構想にあった。“シードラウンドのときから、その方針はあった”。それは二段階から成り、最初は子ども用教育用のキットを作り、“誰もが電子工作に気軽に手を出せるようにする”。そしてその次がB2Bプラットホームだ。それはレベルをやや上げて、回路設計者をターゲットにする。

そうするのは、Bdeirによると、littleBitsが“発明のためのツールでありプラットホームだから”だ。B2Bに力を入れることによってlittleBitsは、“ハードウェアのイノベーションの世界的なプラットホームになり、発明と設計と研究開発のための交流の場になる”。

たしかに、ハードウェアの世界には最近そんなソーシャルな動きが顕著だ。同じニューヨークのMakerbotは、3Dプリントのためのデザインセンターでもある。それにイギリスのBergがローンチしたBerg Cloudは、物のインターネットのためのプラットホームだ。

(Bergの場合は、同社自身が作ったLittle PrinterプロジェクトがCEOのMatt Webbらにインスピレーションをもたらし、業態転換の契機になった。同社はConnect VenturesやInitial Capital、Index Venturesらから130万ドルのシード資金を獲得して‘インターネット/Webに接続されるハードウェア’の開発を支援するプラットホームを作った。)

最初の製品、子ども用電子回路ブロック玩具の売上は公表されていないが、本誌がそれを取り上げたときには高すぎると思われた価格は、今では100ドル未満になっている。そして売上は昨年1年で4倍に増えたそうだ。だから得られた資金の一部は、ブロック玩具の増産に充てられる。また、流通チャネルも拡大したいし、ブロックの種類も増やしたい。“たった一種類のブロック玩具だが、SKUはすでに80に近い。今後は数百にはなるだろう”、とBdeirは豪語する。

B2Bプラットホームの方は、プロトタイプと製品の両方のためのソーシャルな交流の場となる。その中にはlittleBits自身からの提供物もある。製品や設計が売れたら、littleBitsがマージンをいただく。“個人だけでなく、自社だけでは研究開発の余力のない小企業も支援したい”、とBdeirは言う。“これまでのイノベーションはどちらかというと大企業主導だったが、最近ではゲームやMakerbotなどの例に見られるように、小さなイノベーターが活躍している。電子工学でも、うちなどは草の根のレベルだ。今でも強烈にトップダウンな世界だが、今後徐々に、個人化・民主化が進むだろう”。

下のビデオは、littleBits社の電子回路ブロック玩具をデモしている。さらにその下は、Korgとのコラボレーションによるキットだ。これなどは、サードパーティが参加するプラットホームの形を表してもいる。

関連記事。〕

littleBits Synth Kit in collaboration with KORG from littleBits on Vimeo.

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プログラミングにより極性や強度を変えられる磁石

磁石は今やありふれた存在だ。異極同士は引きあい、同極同士は反発する。冷蔵庫にメモを貼るために使う。でも、磁石がプログラマブルになり、プログラムによって反応を変えると、どうなるだろう? アラバマ州ハンツビルのCorrelated Magnetics Researchが作ったそんな磁石は、びっくりするようなことができる。中には、ちょっとこわいのもある。

これらの磁石は、人間が手で触らずに、全部を一箇所にあつめたり、逆にばらばらにしたりできる。磁石を使ったモーターのような動きもする。CMRのVPのStephen Strausがやって見せたクールなデモでは、磁石たちが一定の距離では反発し合い、近づけるとくっつき合う。“永久機関だ!”、と叫んで逃げ出す必要はない。ちゃんと物理学の法則に従ってるのだから。

CMRは磁石を製造時にプログラミングし、世界中のユーザ企業が磁石を使うソリューションにそれらを利用する。トルクや動きをコントロールし、金属と金属のあいだに“空隙”を保ちたい、といったニーズだ。同社にはWeb上のストアもあるので、あなたご自身が磁石を使った不思議で対話的なマシンを作ることもできる。

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3Dプリントショップの全国展開を進めるShapeways, ロングアイランド市の新開店をビデオ取材した

スタートアップの時期をとっくに卒業して安定企業になっているのに、それでもなお前衛的、というShapewaysみたいな企業は本当に珍しい。同社は2007年にRoyal Philips Electronicsからスピンオフして、個別注文制の3Dプリントサービスを開始し、またプリント済みのプラスチック製品もオンラインで売っている。しかしここ数年、同社は素材をびっくりするほど多様化して、スチールやセラミック、あるいはサンドストーンにまで手を広げている。どれも、フルカラーの3Dプリントで提供できるのだ。

今では同社は合衆国各地に店開きしつつあり、今日(米国時間5/15)はニューヨークのロングアイランド市のプリントショップの開店に、われわれ報道陣が招待された。大きな倉庫のような建物にアクリル樹脂用のプリンタ数台と少人数のカスタマサービスのチームがいる。プリンタの列は今すでに壮観だが、今後も増やす計画だ。目標は合衆国のすべての大都市圏にプリントショップを開き、プリントの待ち時間を減らすとともに、いろんな工場の製造工程でも3Dプリントを利用してもらうことだ。ロングアイランド市のプリントショップは、プリンタの総台数の目標が30から50台だ。

協同ファウンダのPeter Weijmarshausenに、Shapewaysのやり方、プリンタ、そして3Dプリントという若い市場で強力な企業を築いた秘訣などについて聞いた。このようなクールな企業がどんどん成長している様子を見るのはすばらしいし、また開店直前直後のあわただしい店内を見るのも楽しい。上のビデオでその楽しさを共有していただくとともに、今後のTechCrunch Makers!
シリーズもお楽しみに!

TechCrunch Makersのビデオシリーズは、クールな物を作っている人たちを特集する。自分も出たい、という方はメールをください!。

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Adafruit Industriesの本社工場でLimor FriedとAdabotに会う

本誌がMakersシリーズを始めて以来ずっと、Adafruit Industriesをぜひ取材したいと思っていた。Limor Friedが経営しているニューヨークマンハッタンのすばらしいエレクトロニクスショップ(shop, 工房)だ。彼女は自分の会社をMITの学生寮で興し、クールな電子工作キットを友人たちに売っていた。そして徐々に、Arduino基板用のいろんなアドオンなど、ホビイストのための多様な製品を作るようになった。今では電子工作のハウツー本や、ケース類も作っている。今、製品の点数(品目数)は1302で、毎日約600の注文がある。

年商は1500万ドル。VCからの支援はいっさいない。Fried(愛称Ladyada)の一人舞台だ。

本誌はマンハッタンのソーホー地区にある彼女の新しい社屋…倉庫兼デザインセンター兼工場を訪れた。ここで彼女とそのチームが、見事なガジェットを作っているのだ。同社はまた、Circuit Playgroundという楽しいiPhone/iPadアプリで*、子どもたちにSTEM(science, technology, engineering, mathematics)のおもしろさを伝えようとしている。〔*: Android用も制作中。Android上の類似アプリ。〕

今回の訪問では、同社のミニ組み立てラインや、自家製のCRMシステムなどを見学した。そしてもっとも重要な、同社のマスコットAdabotにも会えた。

ビデオシリーズTechCrunch Makersには、クールな「物」を作っている人たちが出演している。ぜひ自分も出たい、という方はメールをください!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))