Google Driveが非Googleファイルのオフライン利用をベータテスト

Google Driveのオフライン機能が強化される。現在ユーザーはGoogle Chromeを使って、ドキュメント、スプレッドシート、およびスライドのファイルをオフラインで利用できる。火曜日(米国時間6/25)、同社はオフライン機能をGoogle以外のファイルフォーマットにも拡張するベータ版を公開すると発表した。PDF、画像、Microsoft Office文書などがオフラインで使えるようになる。

このベータテストは「Google Drive Offline for Binary Content Beta」と呼ばれ、G SuiteドメインでDrive File Streamを有効にしている管理者だけに公開される。ドキュメント、スプレッドシート、およびスライドのオフライン機能のアルファテストに参加していた管理者は自動的にベータテストに参加できる。

現在は限定ベータだが、新機能のバグがとれて安定すれば、G Suiteユーザーだけでなく、一般向けGoogle Driveでも公開されるはずだ。

オフライン機能が有効になると、ファイルのプレビューが可能になるだけでなく、非Googleファイルを右クリックして、Microsoft Officeなどのネイティブアプリケーションを使って開くことができる。

ChromeOSは現在未対応だが、将来は対応するとGoogleは言っている。

ベータテストされる新機能は、Google Driveの抱える、企業ユーザーにとって特に重要な、問題に対応しようとするものだ。職場にはGoogle形式以外のファイルがたくさんあり、その多くはオフラインで容易に扱える必要がある。出張先で通信環境が悪い場合にはなおさらだ。現在は、Google Driveのファイルをオフラインストレージと同期したり、ダウンロードすればオフラインでも利用できる。デスクトップ・クライアント・アプリを使ってオフラインアクセスすることも可能だ。

Google Driveのライバル、Dropboxは、エンタープライズ・コラボレーション・ワークスペースに向かって着々と前進している。ユーザーはG Suiteのショートカットを使ってアプリを起動したり、Zoom、Slackなどと統合したりできる。Dropboxは単なるファイルストレージ・プラットフォームではなく、職場のポータルになろうとしている。

G Suiteは未だにMicrosoft Officeを打ち負かしていない。ビジネス向けOffice 365には現在1.8億人の月間アクティブユーザーがいる(Googleによると2018年末のG Suiteのクライアント数は500万社)。個人向けサービスでは、iCloud DriveがmacOSの最新バージョンでアップデートされ、ファイルだけでなくフォルダー共有ができるようになる。Google DriveやDropboxのユーザー移行させるためには必要とされていた機能だ

一般公開の時期についてはGoogleは何も言っていない。

Android Policeが最初のこのベータテストを発見した。さらに同誌は、これがChromeのみの機能であるという制限を大きな問題であると指摘している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Gmail、Googleドライブで全世界的な障害が発生中(2019年3月13日午後12時現在)

eng-logo-2015日本時間3月13日お昼前ごろより、メールサービスGmailや、クラウドストレージGoogle DriveといったGoogleのサービスに障害が発生している模様です。主な症状はGmailの「送受信がまったくできない」といったお手上げなものから、「テキストや画像を添付したメールの送受信はできるもののその他の添付ファイルがあると送信できない」、「メールを書いている途中にエラーになる」などさまざまです。

GoogleがG Stuiteサービスのパフォーマンス状況として提供している「G Suite ステータス ダッシュボード」によれば、障害が発生しているのはGmailとGoogle ドライブの2つだけの模様。添付ファイルの取り扱いでエラーが多いのはこのあたりが関係しているのかもしれません。

なお、障害は日本だけでなく、米国の東西海岸部、東南アジア、オーストラリア/ニュージーランドをはじめ世界中で影響が出ている模様です。リアルタイムな状況はダウンディテクターOutege.Reportなどで確認できるものの、障害発生マップはそれぞれのページで異なる傾向を示しているようなのであくまでもご参考程度に。

Engadget 日本版からの転載。

Google Docs, Sheets, Slides, SitesがMaterial Designへ装いを一新

Googleが今日(米国時間1/15)、Google Docs, Sheets, Slides, Sitesのアップデートで待望のMaterial Designを実装する、と発表した。同社はG Suiteアプリケーションのこのアップデートを昨年、Google Driveのデザイン一新でテストしていた。

なお、デザインは一新されるが、機能の追加や変更はない。機能的には前のままで、ピクセルが増えたり減ったりする。つまり、デザインのリフレッシュだけがアップデートの目的だ。

アップデートが完了してあなたが気づくのは、インタフェイスのフォントが変わっている; コントロールもやや変わった; 新しいアイコンがある; といったところだ。あちこちで、色も変わっている。以上が、すべてである。

Googleは新しいデザインの展開を今日、G SuiteのRapid Releaseスケジュール上のサブスクライバから開始し、その人たちは15日以内に新デザインを取得する。アドミンがやや臆病でScheduled Releaseのスケジュールに固執しているところは、展開は2月11日ごろになる。いつものように、無料ユーザーに関してGoogleは無言だが、でもまあ、来月中には新デザインになるだろう、と思うけどね。

GoogleはMaterial DesignへのアップデートをWebやモバイルアプリの多くに対して過去数か月間やってきた。その最新の例のひとつがGoogle Calendarで、今回G Suiteの生産性アプリケーションが加わると、ほぼすべてが完了する。最後には、Material Designのガイドラインもアップデートしてもらいたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleがGoogle Driveを単独のサービスとしても提供、いずれはG Suiteのユーザーにするつもり?

企業でGoogle Driveを使いたければ、G Suiteの有料会員になるしかない。そこに含まれる、いろんな生産性ツールに用がなくても。でも今日(米国時間7/25)からは、あなたの会社はGoogle Driveだけの有料会員ユーザーになれる。

これまで、Googleのクラウド上のオフィスツールに関して企業からの要望がもっとも多かったのが、この、“Driveだけ”だった。そこで今回より、Google Driveは単独のサービスとしても使えるようになった。個人的には、そんなに需要は大きくないのでは、と思うけれども、そのストレージ機能や共有機能はG Suite上のバージョンとまったく同じだ。

基本料金はアクティブユーザー一人あたり月額8ドルで、それプラス、全社の保存量1GBにつき4セントだ。

Googleとしては、単独のGoogle Driveのユーザーを将来のG Suiteの見込み客とみなしているだろう。またGoogle自身も、まだまだレガシーのメールクライアントやWord, Excelなどデスクトップの生産性ツールに依存している企業が多いことを、百も承知だ。そんな企業に、いきなりクラウドを使えと言っても無理である。

Googleによれば、Driveのユーザーは今週中に10億に達する。“達した”と言わずに、“達する”と言うのは、なかなか奥ゆかしいね。でも実際に達した暁には、Googleの8番目のユーザー10億超えアプリケーションになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleドライブのユーザー、今週中に10億人の大台へ

Googleにはユーザー数10億人を超えるプロダクトが7つある。具体的には、フラグシップ事業である検索エンジンに加えて、Gmail、Chrome、Googleマップ、YouTube、Android、Google Play Storeだ。Android のユーザーは20億以上だ。

そして今週中には8番目のサービスがリストに加わることになる。Googleのオンライン・ファイル・ストレージ、Google Driveドライブだ。このサービスがスタートしたのは2012年にさかのぼる

Googleはサンフランシスコで開催中のCloud Nextカンファレンスでこれを発表した。ただし、まだユーザー数10億人を達成しているわけではなく、いつ達成するか正確な日時を予測することは避けた。今のところ「今週末あたり」というのがいちばん近いようだ。お祝いに花火を打ち上げるつもりなら買いに行く時間はまだ1日、2日ある。

実のところGoogleドライブのユーザー数についての発表はしばらくぶりだ。 去年の5月のGoogle I/Oカンファレンスではドライブはは2兆ファイルを保管し1日あたりアクティブ・ユーザーは8億人だということだった。今年のI/OではGoogleはドライブのユーザー数について触れなかった。これは10億人の大台に乗るタイミングを見計らっていたためだろう。

この1年、GoogleはドライブにTeam DrivesやDrive File Streamなど企業向けサービスをいくつも追加してきた。また機械学習を利用した機能を広く提供している。昨年夏にはMacとWindowsユーザーを対象にドライブを利用したバックアップと同期のツールを公開している。

画像: Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

新しいGoogle One、ストレージ半額でサポートも充実――2TBが月10ドル、24時間年中無休ヘルプなど

今日(米国時間5/14)、Googleは一般ユーザー向けクラウド・ストレージの料金を大幅値下げすると発表した。 新しく月額2.99ドルで200GBのプランが設けられ、2TBのプランは従来の月額19.99ドルから月額9.99ドルに値下げされた(これにともない月額9.99ドルで1TBのプランは廃止された)。またクラウド・ストレージ・サービスのブランドはGoogle Oneに変更された(ただしGoogleドライブのブランドはそのまま)。

またこのアップデートの実施後、ユーザーは契約ストレージ容量を家族最大5人までと共有できるようになる。

最近では4Kビデオや高精細画像が普及したため、100GBくらいはまたたくまに使ってしまう。しかし今回のアップデートにはもうひとつ重要な狙いがある。新しいブランド名のGoogle Oneには、あらゆるGoogleサービスからワンタップでGoogle Expertsにアクセスして援助を受けることができるという意味がある。

Google Expertsを担当するのは人間の専門家で、生半可やAIチャットボットなどではない。Expertsサービスは24時間年中無休、月額1.99ドルで100GBという入門編のプランでも利用可能だ。メールでも電話でも受け付ける。当初はアメリカ市場でスタートするが、Googleによれば「このワンタップ・サポートをあらゆる地域に拡大し、日々改良していく〔のがわれわれの〕目的だ〕ということだ。

GoogleではG Suiteで有料のビジネスユーザー向けに24時間年中無休のサポートを提供しているが、一般向けサービスでのライブ・ヘルプの提供は今回が初めてだ。

なお、15GBで無料というプランはこれまでどおりで内容に変更はない。

契約者はライブでサポートを受けることができるようになるだけでない。Google Oneのディレクター、Larissa Fontaineが私に語ったところによれば、契約者はGoogle検索で発見したホテルの宿泊料金その他Google Payで支払を行う各種サービス、プロダクトについて特別割引を受けることができるという。Fontaineは「カバー内容を次第に拡大していきたい」と述べた。

Google Oneグループのプロダクトマネージャー、Brandon Badgerに取材したところでは、「われわれがユーザーのクラウド・ストレージの利用状況を調べたところ4Kビデオを撮影して家族と共有するという使い方が増えていた。こういう場合、利用するデバイスの数も多くなっていた。新しいプランはこういう利用スタイルに合わせたものだ」という。

またFontaineによれば、クラウドストレージのユーザーは概してGoogleのヘビーユーザーであり、ストレージとヘルプを一体化するのはきわめて理にかなっているという。

ひとつ残念なのは、既存の契約者に対するアップグレードに多少の時間がかかるという点だ。Googleはここ数ヶ月かけて順次既存の契約をGoogle Oneのアカウントに変更していくという。まずアメリカ市場が対象で、以降世界に拡大していく。Googleはクラウドストレージの契約(ファイルではない)を管理するための新しいAndroidアプリを準備している。

今回のアップグレードはクラウドストレージに関するものだが、Google Oneは料金値下げやヘルプサービスの追加だけに留まるものではない。Google Oneは新しい野心的なプランの第一歩であることは間違いない。Google Oneは今のところそのブランド名にもかかわらずストレージという分野しかカバーしていない。新しい総合的なサービスが今後発表されていくだろう。たとえば、Googleのあらゆる一般向けサービス、つまりドライブ、YouTube、Red、Play Music(それにまだ発表されていない新サービス)などを一括して契約、管理できるサービスも考えられる。

〔日本版〕Googleドライブのページにはまだアップグレードに関する発表はない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleドライブでOffice文書/PDF/画像にコメントできるようになった

本日(米国時間2/7)GoogleはGoogle Driveのアップデートを公開し、G SuiteとMicrosoft Officeが混在する職場や組織で、同僚や顧客との共同作業を便利にする機能を追加した。

このアップデートで、Google DriveユーザーはOffice文書やPDF、画像などにDriveのプレビュー画面内でコメントできるようになり、Microsoft OfficeやAcrobat Readerなどのツールを(場合によっては有償で)使う必要がない —— Googleドキュメントやシートやスライドのファイルに変換する必要もない。これは、G SuiteやOffice 365のリアルタイムコメント機能とまではいかないものの、OfficeとG Suiteの間でしょっちゅう相互変換するよりは便利だ。

この機能は、Drive plugin for Outlookを始めとするOfficeとG Suiteの相互運用性を高める取組みの一環だ。もちろんGoogleの理想世界では誰もがG Guiteだけを使っている。しかしここ数年Googleはプロダクティビティー市場に足跡を残してはいるものの、ほとんどの企業では未だにMicrosoft Officeの方がはるかに優勢だ。この傾向は大企業では特に顕著だ。そこはGoogleが切望しながらもいまだに苦闘を続けている市場でもある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleが今日ローンチしたDrive File StreamはG SuiteユーザーのGoogle Driveデスクトップアプリケーションをリプレースする

Googleが今日(米国時間9/7)、Google Driveのユーザーのための新しいデスクトップアプリケーションDrive File Streamを発表した。G Suiteの顧客は、今すでにそれを使える。このアプリケーションはGoogle Driveのデスクトップアプリケーションに置き換わるもので、こちらは来年、最終的に閉鎖される。エンタープライズの顧客にとっても、十分に長い移行期間と言えるだろう。

この移行についてGoogleは前に、詳細を報じていた

7月のGoogleの発表では、消費者向けのGoogle DriveとGoogle Photosのデスクトップファイルシンクアプリケーションを“Backup and Sync”と呼ばれる新しい単一のアプリケーションに一本化する、とされた。そしてそのあと、Google PhotosとGoogle DriveのMac用およびPC用のクライアントアプリケーションのサポートは終了することになった。

それと関連して、Drive File Streamと呼ばれるエンタープライズ向けソリューションがローンチされることになり、それは後日G Suiteの顧客全員に展開される、と言われた。そのときは、Drive File StreamのEarly Adopter Program(初心者入門事業)も開始された。

消費者アプリケーションとエンタープライズバージョンの主な違いは、その管理機能(アドミン機能)だ。

G SuiteのAdmin Consoleには今日から、Drive File Streamのセッティングが表示される。そこでアドミンは、シンクのon/offや、ソフトウェアのインストールの仕方、手作業でアップデートする場合のGoogle Updateの無効化など、さまざまな構成項目を指定できる。

Drive File Streamの設定は今日からできるが、実際にそれらが有効になるのは9月26日の火曜日からだそうだ。

ただしDrive File StreamがリプレースするMac, PC用のGoogle Driveは、今日から公式に非推奨になる。

そしてGoogle Driveのデスクトップソフトウェアのサポート終了は12月11日、完全閉鎖は2018年3月12日とされている。

さらにGoogleは曰く、消費者向けツールBackup and Syncは、エンタープライズソフトウェアのDrive File Streamの代わりに使ってもよいし、併用してもよい。

Backup and Syncはコラボレーション用のTeam Drivesをサポートしていないが、Drive File Streamとともに、DocumentsやDesktopなどDriveのフォルダーをシンクできる。その機能の一部はDrive File Streamと重複している。ついでに両者を一本化/単純化してほしいけどね、Googleさん。

この記事の文章だけではよく分からない人は、このページの表(上図)をご覧いただきたい。

このローンチのニュースと並行して今日は、Google Driveクラウドサービスの不具合が報じられた。今朝はDriveとGoogle Classroomがダウンしたのだが、後者はアタッチメントの保存にDriveを使用している。この問題は、二時間後に解決した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleがPhotosとDriveのデスクトップアプリケーションを一本化してBackup and Syncをローンチ

Googleが先月予告していた“Backup and Sync”ツールが、今日(米国時間7/12)ローンチされた。その名のとおりユーザーのコンピューター上のファイルをバックアップしシンクするツールで、これによりMacやPC上ではGoogle PhotosのデスクトップアプリケーションやGoogle Driveのクライアントアプリケーションが要らなくなる。

要するにこれまで二つあったアプリケーションが一本化されるだけであり、コンピューター上のファイルをGoogleのクラウドへアップロードするのに、写真はコレ、そのほかのファイルはアレ、というアプリケーションの使い分けが不要になる。

新しいツールはインタフェイスもシンプルで、Googleのアカウントにサインインして、今後Google Driveに継続的にバックアップしてもらいたいフォルダを指定するだけだ。その際、Google Driveに対するこれまでの設定はそのまま生きる。そのことは、先月も説明された

デスクトップコンピューターからファイルをバックアップできるだけでなく、カメラなどのUSBデバイスやSDカードから写真のバックアップもできる。バックアップしたファイルは、コンピューター、スマホ、タブレットなどどんなデバイスからでも、Google Driveにアクセスすれば見たりダウンロードしたりできる。ファイルが写真やビデオなら、Google Photosでアクセスできる。

PhotosDriveも今ではアップデートされたソフトウェアに対応しており、一般消費者はそれをどちらからでも無料でダウンロードできる。

Googleによると、G Suiteを使っている企業ユーザーは、現時点ではこの新しいソフトウェアユーティリティをダウンロードすべきではない。

同社の計画では、企業向けにはG Suite内のツールとしてDrive File Streamというものが、ビジネス、エンタープライズ、教育、非営利のどのドメインでも今年後半に展開される。その前にこのツールを試したい人は、ここに申し込むとよい。

Backup and Syncのソフトウェアでは、いろいろな設定ができる。たとえばGoogleのクラウドにアップロードされる写真やビデオは、元のクォリティーを保持するか、それとも単なる高品質を選ぶか、など。プロの写真家などは、オリジナル・クォリティーを選ぶだろう。

そのほか、ファイルの削除を指定した場合のオプションや、ダウンロードやアップロードの速度なども指定できる。

さらに、このアプリケーションからGoogle Driveの会員契約のアップグレードができる。これを機会に自分のデスクトップをまるごとクラウドに保存したい、なんて人は、より大きな容量へ契約を更新したくなるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google DriveがiOSからAndroidへの移行をお助けする

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このところGoogleは、iPhoneユーザーをAndroidに乗り換えさせる作戦に熱心だ。たとえば同社のスマートフォン新製品Pixelには“Quick Switch”と呼ばれるアダプターがあって、iPhoneとPixel間のデータ転送が容易にできる。また一般人向けにGoogleが今日リリースしたのは、iOSのデータをGoogle Driveにバックアップできるツールだ。そのデータはPixelだけでなく、一般のAndroid機への転送もできる。

The Vergeはこの機能を、Androidの“Switch”ページに見つけた。そこには、iOS上のデジタル人生をAndroidへ移送するやり方が書かれている。そのページの別の場所には、iOSからGoogle Driveを使ってデータをバックアップする方法の説明もある。対象となる主なアプリは、Contacts(アドレス帳), Calendar, Photos, Videosなどだ。

これらのサービスからのデータは、Google Contacts, Google Calendar, Google Photosなどへそれぞれバックアップされる。

googledrive-switch

上の図では、データの総量が多いとバックアップに“数時間”かかるから、時間と外部電源とWi-Fi接続のある場所ないし機会にやれ、と言っている。アプリはオープンにしたままで、バックアップが終わるまで画面上にいる必要がある。

便利ではあるけれども、音楽のコレクションや、iMessageやSMSのテキストメッセージなど、ユーザーにとって個人的にたいせつなデータがサポートされていない。ただしPixelで前述のQuick Switchアダプターを使えば、これらも大丈夫だ。iPhoneからAndroidへ初めて引っ越すユーザーは、Pixelを選んだ方が良さそうだ。

デバイス間の移行を容易にしようと努めているのは、もちろんGoogleだけではない。Appleには、“Move to iOS”というAndroid用のユーティリティがあり、上記の逆をやってくれる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

SlackとGoogleが戦略的連携を発表―SlackとGoogleドライブが緊密化する

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今朝(米国時間12/7)、ビジネス向けチャットのSlackはGoogleと戦略的な提携を結んだことを発表した。これによりGoogleクラウドにはいくつもの新機能が加わる。Googleの各種サービスはチームでの利用に一層適切に対応できるようになると期待される。

Slackとの提携で追加される機能には、ユーザーに随時通知を送るボットや最近発表されたビジネス向けのチーム利用におけるドキュメントのプレビューやきめ細い管理権限の設定などが含まれる。

この提携はSlackに MicrosoftFacebookという手強いライバルが出現した時期に行われた。Microsoft Teamsは簡単にいえばMicrosoftのSlackクローンだが、広く普及しているSkypeと Office 365を始め各種生産性ツールと連携していることがセールスポイントだ。

独立の企業であるSlackには残念ながら生産性ツールのような連携するプロダクトはない。多くの企業が魅力に感じるような既存の生産性ツールを独自にもたないため、Slackはサードパーティーとの連携に活路を見出すことにしたようだ。GoogleとSlackはすでにこの方向で共同作業を始めていたが、正式な提携の発表はこれが最初だ。

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GoogleドライブはSlackと連携する最初のサービスだが、Slackによればドライブとの関係はすでに非常に密接なものとなっている。Googleドライブのファイルは週末を除いて1日当たり平均6万回もSlackで共有されているという。これは1.4秒ごとに1回の共有だ。

今後ユーザーの利便性を向上させるためにSlackはGoogleのデベロッパーと協力していく。両者のユーザー・ベースには重なる部分が多い。提携の成果はとりあえず今日発表された新機能だが、将来に向けてさらに拡張されていくという。

Slackとの提携によって生まれたGoogleドライブのボットはSlackに通知、コメント、ファイルを開く要請などを送る。ユーザーはSlackからコメントに答えたり、ファイル開いたり(拒絶したり)できる。また必要に応じてGoogleドライブのファイル上での共同作業に移ることも可能だ。

SlackのユーザーはGoogleドキュメントのファイルをSlack内からプレビューできる。またドキュメントのファイルが共有された場合、Slackはファイルの共有プロパティをチェックする。もしファイルを共有しようとしている相手に共有権限がない場合、Slackは共有設定を更新しなければならないことを告げてくれる。

SlackはGoogleのビジネス向け共同作業プラットフォームのTeam Drivesとも連携する。企業がTeam Drivesの最新版を利用している場合、Slackで共有されたファイルは自動的にTeam Driveにアップロードされる。逆にTeam Drive上での編集はSlack上でも共有される。

またIT管理者はG Suite(以前のGoogle Apps for Work)のダッシュボードを通じてSlackの設定や資源管理を行うことができる。これは新チームだけでなく既存のチームに対して遡及的に実施することも可能だ。

Google CloudのGlobal Technology Partnersの責任者、Nan Bodenは公式ブログでこう書いている。「GoogleとSlackは 将来の企業内コミュニケーションに関して同じビジョンを共有している。スマートなソフトウェアがチームを効率化し、すべての会話と作業が一つのプラットフォームから行えるようになるだろう。その結果、チームの作業はスピードアップされ、はるかに効果的に動けるようになる」。
BodenはまたGoogleはSlackのビジネスの規模拡大にもそのテクノロジーを役立てていくと述べている。

今日発表されたSlackとGoogleの提携は、GoogleとSlackのユーザーにとって魅力的なキャッチフレーズを多く含んでいるが、機能自体を一般のユーザーが利用できるようになるのは2017年の前半になるもようだ。

〔日本版〕Slackはサードパーティー・アプリのSlack内プレビュー機能をすでに持っており、Slack内からGoogleドライブのファイルもデフォールトでプレビューできる(「今後Googleドキュメントをプレビューしない」などのオプションの選択も可能)。またSlackではチームを作るとデフォールトでSlack Botというボットがメンバーとして参加する。ユーザーがSlack BotにダイレクトメッセージでHow do I add a new team? などと質問すると即座に手順の説明が返信される。現在のところボットは英語のみ対応。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、企業向けファイル共有サービス、Team Drivesを公開ベータへ―対象はEAPメンバー

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今日(米国時間11/21)、Googleは企業向けの新しいファイル共有プロダクト、Team Drivesの受付を開始した。このアプリケーションはこの秋に入ってすぐ予告されていた。Team Drivesの主たる目的は企業における組織横断的なファイル共有を助けると同時に、共有フォルダのコンテンツに応じたきめ細かいアクセス権が設定できるようにするところにある。

これ以前、GoogleはGoogle DriveでDropboxに対抗していたが、このプロダクトはどちらかと言えば個人の生産性ツールだった。企業の場合はファイル共有の範囲は多数の組織にまたがるため、アクセス・コントロールにはさらに高い機能が必要とされる。

たとえば、ある文書について、一部のユーザーには編集権を与え、別のユーザーには閲覧だけを許して故意、偶然を問わず、削除や変更ができないようにする必要があるかもしれない。

Googleが最初にTeam Drivesを発表したとき、同社ではGoogle Driveのテクノロジーを再構築してこうしたアクセス制御を導入するとしていた。Team Drivesはバグを潰している段階で、現在のところアーリー・アダプターを対象とするEAプログラムのメンバーのみベータテストの申し込みができる。

Team Drivesは間もなく稼働するという。ただし申し込みの受付にあたってはいくつかの制限がある。まず申込者は G Suite Business and Educationプログラムのメンバーである必要がある(G SuiteはGoogleのGoogle Apps for Workの新しい名称)。

またG Suiteの管理者はTeam Drivesにサインアップし、プライマリー・ドメイン全体をTeam Drivesに登録しなければならない(今のところセコンダリー・ドメインの登録はできない)。

Googleによれば、管理者はTeam Drives内の個別コンテンツについてはアクセス制限が可能だが、 Team Drivesそのものは全ユーザーから認識、アクセスが可能だという。言い換えれば、Team Drivesに参加するには会社のトップの承認が必要ということになる。IT部門が一部のユーザーだけを対象に内密にテストするということはできない。

Team Drivesの最大のメリットは企業として重要なファイルを中央で一括管理できることだろう。Team Drivesを使えば、「囲い込み問題」、つまり企業にとって決定的な情報を含むファイルが一部のユーザーの個人フォルダ内にあって共有されていないという問題を避けることができる。Team Drivesであれば、他のユーザーもこうした情報にアクセス可能だし、何よりもファイルのオーナーであった社員が異動したり退社したりした後でもファイルを従来どおり利用できる。

Googleではこれまでも少数のユーザーを対象にTeam Drivesのテストを行ってきた。しかし今日の発表で Early Adopter Program参加者という従来より広い範囲のユーザーがテストに参加できることになった。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleのBigQueryによる大規模データ分析をGoogle DriveやGoogle Sheetsのユーザーにも可利用に…CloudとAppsの融合を進める

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Googleが今日(米国時間5/6)、Google Cloud PlatformとGoogle Appsのツールを部分的に接近させるような発表を行った。Googleの、サーバー不要(serverless)の分析型データウェアハウジングサービスBigQueryが、これからは、Google Driveからファイルを読んだり、Google Sheetsのスプレッドシートにアクセスできるようになる。

これまでは、Googleのクラウドコンピューティングサービスと、Google Appsの消費者ないし企業向けの一連の生産性ツールは、まるで両者間にファイヤーウォールでもあるかのように、互いに遮断されていた。しかし今日Googleのスポークスパーソンが述べたところによると、同社は今、両サービスを統合するためのより良い方法を模索しており、それにより今後はGoogle AppsとGoogle Cloud Platformの両方を合わせたような、統一的ソリューションを提供していく予定だ。

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そのスポークスパーソンはこう語る: “Diane Greeneが何度か指摘したように、顧客はGoogleの複数のプロダクトを使っているので、弊社としてもエンタープライズチーム全体との協働により統一的なソリューションを作り、最良のユーザー体験を提供していきたい。今回の統合によって、高度で大規模なデータ分析を生産性アプリケーションのエンドユーザーが気軽に利用できるようになり、データ主体のワークロードを単純化し、エンタープライズの顧客がGoogle Cloud PlatformとGoogle Appsの両方を容易に使いこなせるようにしていきたい”。

具体的にはこうなる: ユーザーはBigQueryによる分析結果を直接、Google Sheets(“GoogleのExcel”)にエキスポートできる。またBigQueryから直接、Google Driveのファイルにアクセスして分析を行える(データをいったんBigQueryにロードする必要がない)。さらにBigQueryは、編集中のGoogle Sheetsにも直接アクセスできる。

ユーザーはGoogle Driveに、最大5TBまでのファイルを保存できる。BigQueryはもっと大きなデータベースでも楽に扱えるが、でもGoogle Driveからのユーザーは、もっと小さなファイルを使用/保有しているだろう。非常に大きなデータベースともなれば、BigQueryの料金も必ずしもお安くはないが、各月の最初の1TBのデータ処理は無料だから、小さなデータ集合やGoogle Drive上の大きなスプレッドシートでBigQueryを試すぶんには、ふところもほとんど痛まないだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

朗報―Googleドライブ内のファイルがずっと見つけやすくなった

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実はこのアップデートは私自身が長年待ち望んでいたものだった。Googleドライブ内にあるファイルがずっと見つけやすくなった。ユーザーはファイルの種類、作成者、作成ソフト、開くことができるソフトなどをあらかじめ指定して検索ができる。

ウェブ、Android、 iOSその他どんなデバイスからでもこのファイルタイプによる絞込み検索は可能だ。また検索窓から「高度な検索」が可能になった。「最近使ったファイル」へのアクセスも簡単だし、
3D TouchのあるiOSのホームスクリーンからドライブ内を検索することもできる。Googleアプリをいちいち開くことなく、iOSの検索窓からドライブを検索することができる。

すべて朗報だ。

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今回のアップデートについてGoogleのチームはこう書いている

ユーザーの目に見えにくいところで努力したおかげで、検索結果が以前よりずっと改良されました。…だれでも以下のような検索ができます。:
– メールアドレスまたは所有者名を使って共有ファイルを探す.
– 「ファイルが最後に編集された時期」、「ファイルの含む単語数」、「共有者」など「高度な検索」機能を利用してファイルを探す

われわれは引き続きGoogleドライブでファイルを見つけやすくするための改良を続けます。アップデートは今後数週間にわたって世界各地で続けられる予定です。

Dropbox、Box、UpThereのような人気のクラウド・ストレージにもこうした高度検索機能が切実に必要とされているが、実装したのはGoogleドライブが初めてということになる。Googleは膨大なデータを持っている上に検索機能は得意中の得意だ、ということが(残念ながら)関係しているのだろう。それにしても時間がかかったことではある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Driveのモバイルアプリが共有を通知で知らせるなどモバイル的UIをやっと実装

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Google Driveのモバイルアプリは、今のぼくにとってすごく重要だ。ノートをとるときでも、ブログ記事などを書いているときでも、それらを外出先から同僚と簡単に共有できるからだ。

今日(米国時間11/4)はそれの、スピードを速くし、共有とコラボレーションを助けるための新しい機能が発表された。これまで、これらの要素は、モバイル上で遅く感じられることがあった。

そう、これまでのGoogle Driveは共有リクエストやドキュメントへの招待をメールで送るのだ。今どき、なんたること!。

でもこれからは、iOSでもAndroidでも、共有は通知で知らされる。ファイルやフォルダを共有したら、指定したアプリに通知がやってくる。その通知をタップすると、そのドキュメントに直行する。この便利さはとても重要だ。

Androidでは、ファイルやフォルダへのアクセスを一回のタップでリクエストできる。通知がiOSやAndroidにやってくると、アクセスが素早く認められる。これまでは、リクエストと応答のキャッチボールで、かったるかった。

しかもこれからは、GoogleのアカウントがなくてもAndroid上でファイルをプレビューできる。デスクトップでは今でもできるが、Googleにログインしていないときには便利な機能だ。iOSでもできるようにならないと、便利さは100点とは言えないけど。

このアップデートが可利用になるのは、来週中だそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Googleドライブがダウン、そんなバカな!(復旧済み)

harddrives

アップデート:全サービスは復旧し、Google広報担当者から以下の声明文が本誌に寄せられた。

Googleドライブ、ドキュメントエディター、およびClassroomは、影響を受けたユーザーの99.5%については西海岸時刻午後1:01に、残る0.5%は午後2:10に復旧した。問題発生中、当社の最優先事項はサービスの復旧だった。現在はサービス停止の原因に注意が向けられている。当社の予備診断によると、コードプッシュが広く展開された際にテスト中と異なる挙動を示したためとみられている。影響を受けた方々には、この問題が起こした混乱についてお詫びする。現在当社の企業ユーザーに与えた影響を計算中であり、適切なSLAクレジットを発行する予定である。全詳細は追って当社のインシデントレポートにて報告する。

OMG OMG OMG OMG OMG.

もし今日(米国時間10/9)、Googleドライブとそこにファイルを保存しているアプリの動きが少し不安定だと感じたなら、それはあなた一人ではない。Googleはアプリステータスページを更新し、現在報告された問題を調査中である旨が表示されている。

Screen Shot 2015-10-09 at 12.17.38 PM

表示は「サービス停止」となっており、〈完全に〉ダウンしているものはない。しかし、一切読み込みもされない。

Screen Shot 2015-10-09 at 12.23.59 PM

//platform.twitter.com/widgets.js

私の個人的体験によると、上記サービスの動作は異常に遅く、ファイルは全く読み込まれない。個人アカウント、ビジネスアカウントいずれもだ。

だから、そう。日々の教訓。常にローカルであれ。

Screen Shot 2015-10-09 at 12.28.23 PM

本誌はGoogleに追加コメントを求めているので、情報が入り次第続報する予定。

アップデート:地獄は終っていないが、私のところは万事オーケー。しかしTwitterは上を下への大騒ぎが続いている。

Screen Shot 2015-10-09 at 1.33.47 PM

//platform.twitter.com/widgets.js

Screen Shot 2015-10-09 at 1.21.47 PM

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、アプリケーションからGoogle DriveにバックアップするAPIを公開。早速WhatsAppが対応へ

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スマートフォンをバスタブなど水の中に落としてしまったとき、まず気になるのが「バックアップはしてあっただろうか」ということだ。とくに気になるのが、頻繁にやりとりするメッセージのバックアップをきちんと行なっていたかどうかだ。大事な情報をいろいろとやりとりしていて、これが失われるかと思うとぞっとしてしまう。

こうした危惧も杞憂となる日がやってきたようだ。Google DriveはバックアップするためのAPIを提供し、それをまずWhatsAppにて提供することとしたのだ。これは数ヶ月にわたって順次公開されていく予定であるそうだ。この機能を使えば、WhatsApp上でやり取りしたコンテンツがGoogle Driveに自動的にバックアップされることとなる。Android上でWhatsAppを使っている人にとっては朗報だろう。

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データをスマートフォンの上にだけおいておいて安心する人はいないでしょう(壊れてしまう可能性だってあります)。その心配に対処するため、WhatsApp for Androidにコンテンツのバックアップ機能を加えました。やりとりしたチャット、ボイスメッセージ、写真、そしてビデオがGoogle Driveにバックアップされるようになります。バックアップしておけば、端末を変更しても簡単にコンテンツを復活させることができます。

今回アナウンスしたバックアップ機能は、数ヶ月のうちに順次公開していく予定となっています。新版がリリースされた際には設定メニューをチェックしてみてください。今回のアップデートの詳細については、Help Centerなどにも記載しています。また自作アプリケーションにGoogle Driveへのバックカップ機能を搭載しようかと考えている方は、開発者向けサイトのチェックもお願いします。

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これからもGoogle Driveへのバックアップ機能を搭載するアプリケーションは増えていくことだろう。やりとりするビデオ、写真、住所情報や大切な数字などを手軽に保存しておきたいと考えている人も多いはずなのだ。10〜12のアプリケーションがすぐにも対応を始めるのではないだろうか。

Androidオンリーであるという点と、写真やビデオが自動的にGoogle Photoに展開されないという点に不満を感じはする。ただ機能は徐々に改善されていくのだろう。API側からどのコンテンツをどこにバックアップするという制御ができるようにもなるかもしれない。iOS版では今のところこの機能を利用する方法はない。

Google Driveへのバックアップ機能を実装する方法については、冒頭にも記載したこちらの記事からチェックすることができる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Google、カスタム地図作成ツール、マイマップをGoogleドライブに追加

2015-07-02-googlemaps

誰でも簡単にカスタム地図が作れるGoogleのマイマップツールはかなり前から公開されている。しかし、たまに誰か他の人が作ったカスタム地図を見て気づく以外には、このツールの存在はあまり知られていない。今日(米国時間7/1)、GoogleはマイマップをGoogleドライブの「新規」メニューに追加した。スプレッドシートやスライドに並んでマイマップが表示される〔そこに表示されない場合は「その他」のサブメニューに表示される〕。

この変更でマイマップの存在があまねく知られるようになるわけではないだろうが、マイマップのユーザーが作成した地図をドライブに保存するのが簡単になった。

Googleはすべての生産性ツールをドライブに集約しようとしている。

CreateMenu

なおGoogleは最近、マップ関係のいくつかのプロダクトの終了を発表した。この中にはモバイルデバイスを利用して外出中の社員を管理するMaps CoordinateやMaps Engine(2016年終了)が含まれる。またGoogle Earthのエンタープライズ版、Google Earth APIも今年いっぱいで提供が終了する。

つまりGoogleのプラットフォームでカスタム地図を作りたければマイマップを使えということなのだろう。

Googleが解説しているとおり、マイマップにGoogleフォームなど他のドライブ製品からのデータを埋め込むのは簡単だ。また作成した地図はドキュメントなどと同様、 共有したり、ドライブの検索ボックスから検索したりできる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、カスタム地図の「マイマップ」をGoogleドライブに統合


Googleのマイマップは、自分だけの経路や地点を書き込んだカスタムマップを作ることのできるツールだ。このほどこれがGoogle Driveに統合された。これは、新規ドキュメントやスプレッドシートを作るのと同じ感覚で、カスタムマップを作れという意味だ。

マイマップ機能をGoogleドライブの中に取り込むことは、Googleのクラウドベース生産性計画について何かを物語っている ― Office 365等のライバルに差をつけて、単に仕事をこなすだけではないユーザーのために、幅広い機能を持つ。

アップデートは来週にかけて全Googleドライブ利用者に展開され、ドライブからマップを作るだけでなく、カスタムマップをフォルダーに整理したり、他のファイル同様検索したりできる他、他のユーザーとの共有も簡単になる。マイマップツール自身に改善が加えられ、カスタムマップにレイヤーや関心スポットを付加できるようになった。

マイマップは、現代のコンピュータ利用者にとって、ワープロやプレゼンソフトと同じく関連の深いものなので、Googleがそれを認識して、他のツールとまとめて扱うようになったことは実に喜ばしい。果たしてこれでマイマップがメジャーになれるかどうか注目したい ― 私は未だに友達や親戚のヨーロッパ旅行のマイマップを受け取ったことがないが、これからはもっと多くの潜在ユーザーの意識に上るようになるだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google Drive、デスクトップアプリとの連携を強化


Googleは今日(米国時間11/5)、オンラインストレージサービス Google Driveの新機能を発表し、クラウドに保存したファイルをデスクトップの好きなアプリケーションで開けるようになった。ただし本機能は単体製品ではなく、Chromeの拡張機能として提供される。インストールしたら、Google Driveに保存されたファイルを右クリックして、パソコン上の対応アプリで開くことができる。

拡張機能が動作するためには、最新バージョン(ver. 1.18)のDriveアプリ(MacまたはPC)がインストールされていて、ファイルはパソコンと同期されている必要がある。

Google ― ユーザーをMicrosoft Office等のデスクトップアプリから、自社のオンラインOfficeスイートへ誘導しようとしている会社 ― が、ウェブユーザーにデスクトップアプリを使い続けさせようとしているのは少々奇異に感じる。しかし、重要なのはデスクトップとクラウドの境界線を曖昧にすることだ。この機能追加によって、デスクトップアプリと、GoogleのDocs、Sheets、Slidesは、ある意味で同じ土俵に立ったことになる。

これはまた、何の理由であれクラウドアプリケーションに完全移行できない、あるいはしたくない一部ユーザーたちへの答でもある。GoogleのOfficeアプリがサポートしていない機能を使ってるからかもしれないし、ただ使い慣れたMicrosoft WordやExcelを不満なく使っているだけかもしれない。あるいは、Googleがオンラインでは提供していない複雑なソフトウェアを必要とする仕事をしているのかもしれない。

この拡張機能は、一見大したことはなさそうだが、それらのユーザーのワークフローをブラウザーへと誘惑する甘言になるかもしれない。これがあれば、お気に入りのデスクトッププログラムを使い続けながら、クラウドにファイルを保存することで有効になる機能を活用し始めることができる ― それが競合するOfficeスイートであれ、高度なビデオや画像の編集ツールや、3Dアニメーション、デザインツールであれ何であれ。

Googleによると、新しい拡張機能は今日から数日のうちに有効になる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook