週末に頭を休めたい人にはMS-DOS(テキスト画面)上のdefragのシミュレーションがおすすめ

この前デフラグしたのは、何年前だろう。とくに最近は、コンピューターがそれを必要としない理由がいろいろある。でも、そんな人間こそ、デフラグをやるべきなのだ。一方、週末の休日に自分の脳をデフラグするためには、DOSマシンのシミュレーションの上で、ファンとハードディスクのノイズ付きで、えんえんと続くデフラグ過程を眺めるのが、最良の方法ではないだろうか。

それを見せてくれるのが、このTwitchのストリーミングだ。それはただただ、あなたの目の保養のために、defrag.exeを無限に動かし続ける。

自分がこういう画面と音を必要としていることは、実際に見てから分かった。ASCII文字のビジュアルには、なぜか癒やし効果がある。そして小さなブロックが動いて整列していく姿は、満足感を与える。ハードディスクの右下の方は、これからどうなるのだろう、と気になってしまう。

これが終わったら、Quake 2のような高難度のゲームをロードして、はやくなったことを確認しよう。

ハードディスクの、ブーンという音もいいね。その音も、もちろんある。ハードディスクのノイズだな、と信じてしまう。ハードディスクが、水責めに遭ってるようだ。静かな夜にプログラムを動かして、小さなノイズだけ聞こえるのは、いずれにしても良いムードだ。ときどき、ガーガーとうるさい音になるが、ちゃんと仕事をしていると分かって安心する。

誤字はわざとだろう。

もちろんこのデフラグ過程はシミュレーションだ。何十年も前のハードウェアの上で、たくさんのハードディスクとdefragが、ぼくを楽しませるために実際に動いているのではない。実際にそれをやるべきなのは、ぼくの古いコンピューターの方だ。でも、このシミュレーションは完璧だ。DOSを16:9/1080pのモニタで動かした人はいないと思うが、それは当然だ。本物らしさを犠牲にして、Windowsボックスを不要にしたんだから。

このTwitchDefragsのデフラグは、永遠に終わらないから癒やしになる。98SEの動くPCを作らなくてもよい。ハードディスクを断片化するために、いろんなファイルをコピーする必要もない。でもこのデフラグ・シミュレーションは、その過程と音も含めるべきだった。ぼくにとって、無限に鳴ってるホワイトノイズは、鯨たちが発するノイズより断然良い。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ニューラルネットワークに塗料の色の名前をつけさせたら、不可解だけど笑える結果ばかり!

今や、どんなものでも機械学習にやらせようとしている。しかも機械学習は、なんでもあっさりとやってのける。でも、そうでなかった仕事もある。それは、ニューラルネットワークを使って、塗料の色に気取った名前…“春の雨”、“港の霧”など…をつける、という試みだ。だって、そのニューラルネットワークが命名した“dorkwood”色や“stanky bean”色の塗料を使って、自分の家を塗装したい人なんか、いるわけないもんね?。〔訳注: どちらもワイセツな含意があるので日本語訳を控えます。〕

塗料の色の命名に機械学習を利用しようとして、今回失敗した研究者Janelle Shaneは、フルート奏者としてニューラルネットワークと“共演”することも、ときどきあるそうだ。

そのニューラルネットワークは、さまざまなRGBの値に対応する7700種の色の名前を教育訓練され、色と言葉とのあいだにある秘密の関係を会得した(はずだった)。

最初のうちは、まあまあだった。システムはどうやら幼稚な論理を編み出したようだが、色の名前として、実在する言葉を選んでいない:

上の3つめの例で”a”が抜けているのは、紫っぽい色調を表しているのだろうか? 三回登場する”Caae”は、共通する中間調の明度に対応しているのか? それはわれわれには分からないけど、ニューラルネットワークの中で立派な芸術的文法が生まれようとしているのかもしれない。

何度もデータを与えると、ニューラルネットワークはだんだんクリエイティブになり、独創的な色名を作り出すようになった。ホームセンターで売ってる塗料の、“greige”(生成り色)とか“royal purple”(王室紫)みたいな、平凡陳腐なやつは一つもない:

Dondarf? Burble Simp? Bank butt? Catbabel? … 独創的すぎる!

Bunflow? Rose Hork? Dope? …Turdly? … なんと思い切った名前!

StargoonやCaring Tan、Snowbonkなんかは、ぼくも本当に気に入ったけど、でも彼女のクリエティビティに、早産は禁物だったようだ。もっと気長に、教育訓練すべきだね。それまでは、Shaneの貴重な仕事をTumblrに再投稿してその回数を増やし、彼女への感謝のシルシにしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

いまさら聞けない機械学習入門

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機械学習についての沢山の記事を目にして、何やら深遠なものが発見されつつあると思う人もいるかもしれないが、実際はその技術はコンピューティングと同じくらい古いものだ。

歴史上最も影響力のある計算機科学者のひとりであるアラン・チューリングが1950年に、コンピューティングに関する彼の論文の中で「機械は考えることはできるか?」という問いかけを始めたことは偶然ではない。空想科学小説から研究室に至るまで、私たちは長い間、自分自身を人工的な複製が、私たちに自分自身の意識の原点、より広義には、私たちの地上での役割、を見出すことの役にたつのだろうかと問いかけてきた。残念ながら、AIの学習曲線は本当に急峻だ。歴史を少しばかり辿ってみることによって、機械学習が一体全体何物であるのかに関しての、基本概念位は見出してみたい。

もし「十分に大きな」ビッグデータを持っていれば、知性を生み出すことができるのか?

自分自身を複製しようとする最初の試みには、機械に情報をギチギチに詰め込んで、上手くいくことを期待するようなやり方もあった。真面目な話、ただ膨大な情報を繋ぎ合わせすれば意識が発生するといった、意識の理論が優勢を占めていた時もあった。Googleはある意味このビジョンの集大成のように見做すこともできるが、同社がすでに30兆ページのウェブを収集したにも関わらず、この検索エンジンが私たちに神の実在について問いかけ始めることを期待するものはいない。

むしろ、機械学習の美しさは、コンピューターに人間のふりをさせて、単に知識を流し込むことではなく、コンピューターに推論させ、学んだことを一般化させて、新しい情報へ対応させるところにある。

世の中ではよく理解されていないが、ニューラルネットワーク、ディープラーニング、そして強化学習は、すべて機械学習である。それらはいずれも、新しいデータに対する分析を行うことのできる一般化されたシステムを作り出す方法である。別の言い方をすれば、機械学習は多くの人工知能技術の1つであり、ニューラルネットワークとディープラーニングといったものは、より広範なアプリケーションのための優れたフレームワークを構築するために使用できるツールだというだけのことだ。

1950年代のコンピューティングパワーは限られていて、ビッグデータへのアクセスもなく、アルゴリズムは初歩的だった。これが意味することは、機械学習の研究を進めるための私たちの能力は、極めて限られていたということだ。しかし、それは人びとの研究の意欲を削いだりはしなかった。

1952年のこと、Arthur Samuelはアルファ・ベータ法と呼ばれるAIの非常に基本的な形式を利用して、チェッカープログラムを作った。これは、データを表す探索木上で作業する場合に、計算負荷を減らす方法の1つであるが、全ての問題に対する最善の戦略を常に与えてくれるわけではない。ニューラルネットワークでさえ、Frank Rosenblattの懐かしのパーセプトロンが現れたものである。

いずれにせよ読む必要のある、複雑で大げさなモデルScreen Shot 2016-08-25 at 1.53.58 PM

パーセプトロンは随分と時代に先行したものだった、機械学習を進めるために神経科学を利用したのだ。紙の上で、そのアイデアは右に示したスケッチのようなものだった。

それがやっていることを理解するために、まず大部分の機械学習問題は、分類(classification)もしくは回帰(regression)の問題に分解できることを理解しなければならない。分類はデータをカテゴリ分けするために用いられ、一方回帰モデルは傾向からの外挿を行い、予測を行う。

パーセプトロンは、分類装置の1例である – それはデータの集合を受け取り、複数の集合に分割する。この図の例では、それぞれの重みの付いた2つの特徴量の存在が、このオブジェクトを「緑」カテゴリーだと分類するために十分であることが示されている。こうした分類装置は、現在は受信ボックスからスパムを分離したり、銀行における不正を探知するために使われている。

Rosenblattのモデルは一連の入力を使うものだ。長さ、重さ、色といった特徴にそれぞれ重みのついたものを考えてみるとよい。モデルは、許容誤差以内に出力が収まるまで、連続的に重みを調整していく。

例えば、ある物体(それはたまたまリンゴであるとする)の重量が100グラムであると入力することができる。コンピュータは、それがリンゴであることを知らないが、パーセプトロンはその物体を、既知のトレーニングデータに関する分類装置の重みを調整することによって、「リンゴのような物体」あるいは「リンゴではないような物体」に分類することができる。そして分類装置が調整されると、それは理想的には、これまで分類されたことのない未知のデータセットに対して再利用することができる。

まあ仕方がない、AI研究者たちでさえ、こうしたことには混乱しているのだ

コンピュータと少年パーセプトロンは、機械学習の分野で行われた多くの初期の進歩の、ほんの1例に過ぎない。ニューラルネットワークは、協力して働くパーセプトロンの大きな集まりのようなものである。私たちの脳や神経の働き方により似通っていて、それが名前の由来にもなっている。

数十年が過ぎて、AIの最先端では、単に私たちが理解した内容を複製しようとするのではなく、心の仕組みを複製する努力を続けている。基本的な(または「浅い」)ニューラルネットワークは、今日まだ利用されているものの、ディープラーニングが次の重要事項として人気を博している。ディープラーニングモデルとは、より多くの層を持つニューラルネットワークである。この信じられないほど満足感の得られない説明に対する、完全に合理的な反応は、その層とは何を意味するのかと問うことだ。

これを理解するためには、コンピューターが猫と人間を2つのグループに分類できるからといって、コンピューター自身はその仕事を人間と同じようには行っていないことを認識しておかなければならない。機械学習フレームワークは、タスクを達成するために抽象化のアイデアを活用する。

人間にとっては、顔には目があるものである。コンピュータにとっては、顔には線の抽象を構成する明暗のピクセルがあるものだ。ディープラーニングの各層は、コンピュータに同じオブジェクトに対して、違うレベルの抽象を行わせるものである。ピクセルから線、それから2Dそして3Dへ。

圧倒的な愚かさにもかかわらず、コンピューターは既にチューリングテストに合格した

人間とコンピュータが世界を評価する方法の根本的な違いは、真の人工知能を作成するための重大な挑戦を表している。チューリングテストは、AIの進捗状況を評価するために概念化されたものだが、この事実は無視してきた。チューリングテストは、人間の反応をエミュレートするコンピュータの能力を評価することに焦点を当てた、行動主義のテストである。

しかし模倣と確率的推論は、せいぜい知性と意識の謎の一部でしかない。2014年の時点で私たちはチューリングテストに合格したと考える者もいる、5分間のキーボードによる対話の間、30人の科学者のうち10人を、人間を相手にしているものだと信じさせることができたからだ(にもかかわらずSiriは質問の3件に1つはGoogleを検索しようとする)。

それで、「AIの冬」のためにジャケットを用意する必要はあるのか?

こうした進歩状況にもかかわらず、科学者や起業家を問わず、AIの能力への過剰な約束は迅速だった。この結果引き起こされた騒ぎと破綻は一般的に「AIの冬」(AI winters)と呼ばれている。

私たちは、機械学習によっていくつもの信じがたいことができるようになってきた、例えば自動運転車のためのビデオ映像内の物体の分類をしたり、衛星写真から収穫の予測をしたりといったことだ。持続する短期記憶は、私たちの機械に、ビデオ中の感情分析のような時系列への対処をさせることを可能にしている。ゲーム理論からのアイデアを取り込んだ強化学習は、学習を報酬を通じて支援するための機構を備えている。強化学習は、Alpha GoがLee Sodolを追い詰めることができた、重要な要因の1つだった。

とは言うものの、こうした進歩にもかかわらず、機械学習の大いなる秘密は、通常私たちは与えられた問題の入力と出力を知っていて、それらを仲介する明示的なコードをプログラムするものなのに、機械学習のモデルでは入力から出力を得るための道筋を特定することが常にできるわけではない、ということなのだ。研究者はこの挑戦を、機械学習のブラックボックス問題と呼んでいる。

ひどくがっかりする前に指摘しておくならば、人間の脳自身もブラックボックスだということを忘れてはならない。私たちはそれがどのように動作しているかを本当に知らず、抽象の全てのレベルでそれを調べることもできない。もし誰かに、脳を解剖してその中に保持されている記憶を探させてくれと頼んだら、即座にクレイジーというレッテルを貼られてしまうだろう。しかし、何かを理解できないということはゲームオーバーを意味しない。ゲームは続くのだ。

この記事では、機械学習を支える多くの基本的な概念を紹介したが、将来の「いまさら聞けない(WTF is …?)」シリーズのための沢山のネタがテーブル上に残されている。ディープラーニング、強化学習、そしてニューラルネットは、それぞれより深い議論に進むことが可能だが、願わくばこの記事を読んだ後、読者のこの分野への見通しが良くなって、日々私たちがTechCrunchで取り上げている沢山の企業間の関連が理解しやすくなることを期待している。

他の「いまさら聞けない(WTF is)」シリーズ

いまさら聞けないコンテナ入門

いまさら聞けないクリックベイト入門【英語】

いまさら聞けないミラーレスカメラ入門【英語】

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(翻訳:Sako)

Microsoft、乗っ取られたチャットボットTayの「極めて不適切な」ツイートを謝罪

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先週起きたMicrosoftのTwitterベースのチャットボット、Tayの壮大なる失敗は多くの疑問を引き起こした。いったいなぜ起きたのか?責任は誰にあるのか?ヒトラーが悪くないというのは本当なのか?

1日間の沈黙(とおそらく悔悛)の後、Microsoftは質問の少なくとも一部に応えようと行動した。同社は、Microsoft Research副社長、Peter Leeのブログ記事で、すべての罪を認めた。

Tayが意図されない攻撃的で傷つけるツイートを発信したことを深くお詫びする。

Tayは現在停止中であり、当社の本質と価値を損なう発言をすることがないと確信が持てるまで公開を控える

システムの悪用について様々な手段を想定していたが、この攻撃に関して致命的な見落としがあった。その結果、Tayは極めて不適切で非難されるべき言葉と画像をツイートした。責任はすべてわれわれにあり、今後二度と起こさないことを約束する

具体的な侵入行為についての説明はないが、Tayの全体構想は、ターゲット層の言葉遣いを学習し、18〜24歳のソーシャルメディア慣れした人々の得意は発言を取り込み、それを生意気で魅力あるツイートにして発信するボットだ。

悪いことに、10代の人々がボットに新しいホットな言葉を教えるかわりに、Tayは「一部の人間による組織的攻撃」の対象となり、差別語や恐ろしいキャッチフレーズを繰り返し発言し続けた。

人種差別などの発言に対するフィルターがなかったことはちょっと信じがたいが、おそらくそれもMicrosoftが言及した「致命的な見落とし」の一部なのだろう。Stephen Merityが、Tayのしくみとデータセットの欠陥をさらに指摘している — 4chanなどにシステム破壊の責任を押し付けることはできない。

しかしMicrosoftは諦めていない。Tayは戻って来る。さらに同社は、別のチャットボット、Xiaolceが中国で4000万人のユーザーを喜ばせており、ホロコーストを否定したことは〈一度もない〉ことを指摘した。

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「AIを正しく運用するためには、多くの人々と、しばしば公開の場でテストを繰り返す必要がある」とLeeは書いた。「ひとつひとつに細心の注意を払い、人々を傷つけないように、一歩一歩学習して改善していく必要がある」

次に生まれ変わったTayに期待したい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ミシガン州銃乱射事件の容疑者は、Uberのドライバーだった

Crime Scene - Do Not Cross

Uberは、同社の登録ドライバー、Jason Daltonが、ミシガン州カラマズーで起きた銃乱射事件の容疑者であることを正式に認めた。Daltonは、犯行の合い間に乗客を乗せ、料金を受け取った疑いがある。同容疑者の犯行のために既に6名が死亡し、14歳の少女が重体となっている。

Daltonの乗客の一人の女友達がFacebookに、自分の男友達がJasonという男の車に拾われ、狂気じみた運転で停止信号を無視していたと投稿した。

「この男が逮捕され、もし病気が彼の行動の原因ならすぐに入院することを願っている」と女性は書いている。警察は問題のUberドライバーが被疑者のプロフィールと一致することを確認した。投稿はその後削除された。

Dalton(45)は日曜日(米国時間2/21)の午前、土曜午後6時頃に開始された大規模な犯人追跡の末に逮捕され、現在ミシガン警察に身柄を確保されている。

計8名の人々が、移動中の3つの場所で銃弾を浴び、一人目はDaltonのアパートのすぐ外にいた女性だった。その後Daltonは、レストランの駐車場で女性4人と14歳の少女を、自動車ディーラーの駐車場で座っていた男性とその息子を次々に射った。

Uberは、Daltonが身元確認に合格していたことを認めた。

「私たちはミシガン州カラマズーで起きた無法な凶行に恐怖を感じ心を痛めている。この恐ろしい犯罪の犠牲者および負傷から回復しつつある人たちとその家族には、深い哀悼の意を表したい」とUberの最高セキュリティー責任者、Joe Sullivanが声明に書いた。「当社は警察に連絡を取り、捜査に全面協力をすることを伝えた」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

海中で有害なヒトデを見つけて殺すロボットをオーストラリアの大学が開発…有毒ヒトデを毒殺

ご存知だったかな、今や、海中で海星(ヒトデ)を毒殺するロボットまであるのだ。問題の海星はCrown of Throns Sea Star(オニヒトデ)といって、珊瑚(サンゴ)を食害する。繁殖力が強くて、1平方キロメートルあたり10万個体以上という大発生を見せることもある。

そこで、海の中を泳いで彼らを殺すロボットが登場する。Queensland University of Technology(クィーンズランド工科大学)が開発したCOTSBotは。機械学習と低消費電力のコンピュータにより、海星を見つける。海星狩りの能力はロボット自身が持っているので、人間が水面上から操作する必要はない。海星を見つけたCOTSBotは、チオ硫酸塩などから成る化学物質を“注射”して海星の細胞を壊死させる。

開発に10年を要したこのロボットは、あらゆる種類の海星を殺すが、人間が駆除できる適当な量は残る。また海星を食餌にしている生物が、飢えるほどでもない。いずれにしても、今後は珊瑚の大々的な食害はなくなるだろう。CTOSBotの詳細は、大学のWebサイトのここにある。この自律性のあるロボットは、やがて、人間を見つけて狩るようになるだろう。期待しよう。

出典: Spectrum

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

風力エネルギーを重力エネルギーに変換して保存する“エネルギーバッテリー”が発明された!眉に唾してよーく見よう

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あなたは、永久運動がある、と信じますか? 地球が平面であるという理論は? 国の政府を裏で蜥蜴(とかげ)が操作している、という説は? そんなあなたに、お似合いのプロジェクトがある。その、風力エネルギーを重力で保存する計画は、風力エネルギーを“重力バッテリー”に保存し、スイッチひとつで、保存されていた力を運動エネルギーの形で取り出す。Mike Blakemoreという人が作ったこの技術は、近い将来、人類を化石燃料から乳離れさせてくれるだろう。

と言うのは大げさだが、でもこいつはけっこうクールだ。ほんの数時間で3Dプリントできるこの装置は、風で充電ならぬ充力する重力バッテリーの、ささやかな概念実証だ。泡立て器のようなタービンが回転して、波型の切れ込みのある棒を最上部まで押し上げる。それによって“たまった”重力を開放してやれば、そこに保存されていたエネルギーを取り出せる。もちろん現状は効率的ではないし、今後の実用化に関しても問題がたくさんある。しかしそれでも、すごく楽しい。

3Dモデルをここからダウンロードできるので、誰もが重力バッテリーを自作できる。もっと長い棒をプリントしたら、蓄積できるエネルギーの量も多くなる。ただし、大手石油帝国の逆鱗に触れない程度に、ささやかにやろうね。あなたは、水上を走る自動車を発明して海底に沈んでしまった、あの男のようになるかもしれないが。

出典: 3DPrint

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君も人類史上初の宇宙撮影ポルノ(マジ)に出資してみないか?!

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面白いものが出てくる時代になった。ポルノビデオ撮影のための資金をあつめるべくクラウドファンディングが行われているのだが、その額がなんと300万ドルなのだ。これはもちろんただのポルノではなく、なんと宇宙にて撮影を行うものだとのこと。この初めての宇宙ポルノのためのキャンペーンページはこちらだ。プロジェクトのタイトルは「SEXPLORATION」と名付けられている。俳優と、おそらくはカメラクルーを宇宙に送り込み、そして本格宇宙ポルノを撮影する予定であるとのこと。

「ポルノ!」「宇宙!」「クラウドファンディング!」、「本格的ポルノ!」なんて言葉を並べれば、いかにもうさんくさい。しかし単なる宣伝文句としてでなく、実際に宇宙での撮影に成功すれば、それはなかなか面白いことかもしれない。もちろん史上最高予算のポルノビデオとなるのも間違いないだろう。関係者は以下のように述べている。

歴史上に、偉大な冒険を志す人がいなかったなら、この世界はいまとは全く異なったものとなっていたことでしょう。冒険精神のおかげで新世界を発見し、産業および文化の進化もそこに端を発したのでした。冒険家の勇気が、世界の在り方や、あるいは私たちの過ごし方を根本から変えたのです。名前をあげるならコロンブス、ガリレオ、ダ・ヴィンチ、エジソン、あるいはフォードなどの名前を挙げることができるでしょう。彼らの存在があってこそ、わたしたちのホームプラネットである地球の今があるのです。

今、「わたしたちのホームプラネット」と言いましたが、現代になって、この「ホームプラネット」を飛び出すようなアイデアもいろいろと登場してきています。たとえば火星を植民地化する計画があったり、あるいは2050年までに宇宙エレベーターを建築するというプランもあります。そうした時代にあって、宇宙における生活の在り方についても注目があつまっています。もちろん、その中でも大きな存在が「セックス」です。

そうした中、PornhubはDigital Playgroundと組み、アームストロングやガガーリンにならって重力に挑戦しながら世界初の宇宙ポルノを撮影し、新世界/新時代のセックスを表現しようと立ち上がったのです。これはアダルト業界に新しいジャンルが生まれるというだけのことではありません。人類にとって大事な振る舞いを宇宙空間にて行う、全人類史的に大きな出来事となるのです。

十分な資金が得られなければ、出資を表明した額は返金されることになる。また関係者曰く、無重力空間におけるセックスは可能なものであり、決して不可能なことを行うとして金を奪う詐欺行為ではないと述べている。

なかなか興味深いキャンペーンだが、希望額を手に入れるのはなかなか難しいのかもしれない。たとえば1ドルの出資で「参加証明」(Certificate of Endorsement)が得られ、また15万ドルを出資すれば、俳優が着用した宇宙服(および下着)を入手できる。しかしこれを手に入れて自慢したいと考える人は少数かもしれない。また、NASAの協力が得にくいであろうことも難点だ。しかしElon Muskも言うように、宇宙探検の将来は「個人的なもの」となってきており、あるいはこのプロジェクトが嚆矢となることもあるのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H

日本のAmazonは本物のメカロボスーツを1億円で売っている

数年前に本誌は、Kuratasというものを記事にしたことがある。そのメカロボットスーツを着ると、敵の匂いをいち早く嗅ぎつけて、BBガトリングガンを撃ち、相手を殲滅できるのだ。2012年にそれが登場したときは、誰もがおかしなジョークだと思ったが、今回は本当にそれが、日本のAmazonから100万ドルで発売された(1億2000万円)。

もちろん、その歩き方はぎごちない。近くのショッピングモールを全壊させるほどのパワーもない。時速約5マイルで移動できるが、腕は別売だ。どっちかというと、オタク向けのアート作品だが、メカ的には本物であり、したがってお値段も高い。卒業祝い、あるいは女の子なら成人〔原文: Bat Mitzvah〕のお祝いに最適だ。将来、地球と全人類を支配するロボット君主たちがこれなら、大歓迎だね。

出典: Technabob

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


スペイン新聞協会、Google Newsの閉鎖に悲鳴


インターネットは、まるで熱帯雨林の繊細な生態系のようだ。一人の演者を取り去ると、残り全員が苦しみ死に至る。先週、政府がGoogleに厳しい処置を取ったスペインでそれが起きた。スペイン政府は同社に対して、スペインのニュースコンテンツがサイトに現れるたびに、ニュース提供者に支払いをすることを要求した。これに応じて検索巨人は当地でGoogle Newsを閉鎖したため、El Pais、La Vanguardiaを始めとする同国の主要新聞コンテンツは現在見ることができない。

ご想像の通り、これは悪いニュースだ。新聞業界は、外部の助けなしにインターネット時代を生き延びられると長年主張しているが、これは大きな間違いだ。ニュースサイトへのトラフィックの大部分が検索から来ていることを考えれば ― 「新しいレーザープリンター」から「ベティ・ホワイトは結婚しているか」まですべてがニュースソースの情報を返している ― スペインの新聞メディアが、リーチやビジター数でどれほどGoogleに依存しているかは容易に想像できる。

Spain Reportによると、スペイン新聞出版社協会は慈悲を請い始めている。

昨夜スペイン新聞出版社協会(AEDE)は声明を発表し、Google Newsは「単に市場で独占的立場を与えられたサービスが閉鎖しただけではない」と述べ、Googleの決定は「間違いなくスペイン市民に負の影響を与える」ことを認識している。

一方Googleは、今回の行動を次のように説明した。

この新たな法律はスペインの全出版社に対して、Google Newsのようなサービスが出版物のたとえわずか一部でも表示した時、望むと望まないとにかかわらず料金を徴収することを義務付けた。Google News自身は収益をもたらしていないため(当社は同サイトに一切広告を掲載していない)、この新しいアプローチを維持することは不可能である。このため誠に遺憾ながら、当社は12月16日(新法が発効される1月以前)をもってGoogle Newsからスペインの出版物を削除し、スペインにおけるGoogle Newsを閉鎖する。

要するに、スペインメディアのロビイストたちひは能力以上のことをやろうとしたわけだが、これは小銭を稼ぐよりずっと効率的な方法があることにメディア企業が気付くまで、何度でも繰り返されるだろう。それまでの間、善意の弁護士たちがメディア列車を脱線させるまで操縦し続けるのを見守るしかないだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


中国のプログラマーがWindows 95をiPhone 6 Plusに載せた


本日の「本来ではない場所に何かを載せる」コーナーでは、xyq058775というユーザーと、買ったばかりのiPhoneにWindows 95をインストールしたという彼のワクワクする告白を紹介したい。使ったのは iDosというツールで、これはiOSにインストールするオープンソースのDOSBoxライクなアプリだ。彼曰く、ほぼ完全に動作したが、Windows XPにアップグレードできなかったそうだ。そして彼はDoomもプレイできたと私たちは想像している。

ここで行われていることに新規性は殆どない ― 人々は初代VAXマシンの時代からエミュレーターを走らせてきた ― しかし、よみがえったソフトウェアがこんなに早く新しいハードウェアで動くところを見るのはクールだ。私には実用的使い道を思いつくことができないが(たぶんタイピング練習のMavis Beaconは走らせる必要があるだろう)、理論的実験としてはすばらしい。誰か、POSDTを動かすかもしれないし。

中国語FAQの拙い翻訳を以下に載せた:

1.Q: Can I install WINDOWS XP? A: The answer is yes you can, but certainly not by idos, because idos simply simulate the DOS environment is not the true sense of the virtual machine, so the system is more difficult to run the DOS and idos simulation environment and do not have XP running basic environmental needs, so later if transplanted XP system, then I will make use of their leisure time with friends ios platform to write a plug-in to run XP virtual machine system.

2.Q: Why are you doing this? Why not use Remote Desktop. A: First, to show that this kind of thing tall Remote Desktop is currently no support on win98 systems, not to use during system installation and tool methods have sent me here.

3.Q: Why is the process I installed the explorer process wrong? A: Because idos simulator only simulates the 16’s dos environment, although win98 16/32 hybrid system but Explorer and exe process large part needed is a 32-bit environment, so when they need 32 program calls some system environment variables and support libraries when an error occurs, LZ modify some of the resource is designed to allow him to run in idos environmental good, However, this modification will change the part of the machine, which has led some device errors when using LZ modify the good image. After LZ according to everyone’s feedback slowly improve!

全体手順の説明は、中国語が読めればここにある。読めなければ、インストールは読者の練習としておこう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


がれきの中に生存者を見つける昆虫ロボットは微細な音を捉えるマイクロフォンを装備

昆虫型ロボットはときどき登場するが、今度のは本物の虫がオーディオセンサを搭載している。ノースカロライナ州立大学のAlper Bozkurt博士とMatt Shipmanは、小さな回路基板を生きたゴキブリに乗せ(載せ)、リード線を虫の脳に接続した。基板が脳に特殊な音を送ることにより、ゴキブリは右や左に曲がる。こうして虫は、リモートコントロールできるバイオロボットになる。

この不気味な軍団には二種類の虫がいる。ドローンとセンサだ。ドローンはリモートで受信した信号に基づいて右や左へ動き、センサはドローンに、聞こえる音の方向を教える。そして多数の虫を、たとえば瓦礫(がれき)の中へ送り込むと、センサが音を捉える。そして音が聞こえたら、ドローンたちが救出隊に知らせる。その虫を、食べてもよいかもしれない〔ジョーク〕。

電気工学と計算機工学の助教授Alper Bozkurt博士によると、“崩壊した建物の中では音が生存者を見つける最良の方法だ”。彼はこの救急ゴキロボに関する論文を、すでに二つ書いていて、その特徴は動きを制御する電子回路のバックパックを背負っていることだ。彼の研究チームが作った二つのタイプの特製バックパックは、どちらもマイクロフォンを装備している。そのうちの一つは、微細な音をとらえてワイヤレスでレスポンダへ送る。

また、虫たちの動きをコントロールすることによって、実質的に彼らの活動範囲を救助領域に限定できる。彼らの活動時間を長くするために太陽光発電セルを使うことも、試行中だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ペンギンコロニーに入るためには、ペンギンモフモフが有効であるとの実証実験

AIを使って人間のように振る舞うロボットが出てきそうな昨今、外見からロボットと見破られないための方法も必要となるだろう。そしてNature Methodの記事によれば、ともかく外見を接近対象(人間など)と同じにするのが非常に有効なのだそうだ。外見を似せることで、RFIDタグの読み取りができるほどの近距離にまで、接近を許してくれることがあるらしい。

もちろん、人類に似せたAIロボットが人類を研究するというのはまだ先の話だろう。なので、Nature Method記事の有効性を確認するため、ペンギンを対象とした実験をみてみたいと思う。テリトリーを侵してコロニーへの侵入を企てると、ペンギンも(人間と同じように)大騒ぎになるのが普通なのだそうだ。

まず、ペンギン観察のために小型のローバーを使ってみたのだが、やはりペンギンにストレスを感じさせてしまっていたのだそうだ。そのような中、うまい方法がないものかと模索した結果、ロボットにモフモフのペンギン着ぐるみを着せてみたのだそうだ。するとペンギンに簡単に接近できたのみならず、暖を取るためのハドルに、ロボットペンギンも混ぜてくれたのだそうだ。

研究者の言葉を引いておこう。

コロニーを作っているペンギンに近づくための方策を探ろうと、コウテイペンギン(学名:Aptenodytes forsteri)へのアプローチを試みてみました。このペンギンは、コロニーの中では個別のテリトリーを主張しません。そのコロニーにローバーを送り込んでみたところ158羽中44羽(28%)が警告的な動きをみせました。この警告動作がみられたときには、直ちに実験を中止しています。ちなみに75羽(47%)は何の反応もみせませんでした。さらに39羽(25%)は自らローバーに近づき、接近してきたものがいったい何であるのかを確認しようとしていました。しかしローバーをペンギンの着ぐるみでカモフラージュしたところでは、成体・幼体双方のペンギンが、すぐ近くにまで接近することを許してくれたのでした。さらにはなんと、仲間に対するのと同様の声かけ行動まで確認することができました。すなわち、ペンギン社会にストレスを与えるkとなく、接近する手段を得ることができたわけです。

まさに研究者の言葉通りであるようだ。着ぐるみをきせることで、調査ロボットはペンギン社会にやさしく受け入れてもらえているようだ。将来的にはロボットにTシャツとジーンズを着せて、人間のフリをしてハッカソンに参加するようなロボットも登場してくるのかもしれない。但し、そういうロボットの登場までにはいましばらくの時間が必要だ。コウテイペンギンがシリコンバレーにいるはずもなく、カモフラージュによる異種生物交流の様子をみることも、いまのところはおあずけといた段階ではある。

via Spectrum

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(翻訳:Maeda, H


見よ、この驚きの「透明自動車」を

IEEE Spectrumは、日本の研究者が製作した驚きの「透明」自動車のビデオを掲載した。この車はプロジェクター、カメラ、および特殊な鏡を使用して、車の外を車の中に投影する。その映像によって、車の周囲で何が起きているかを車内から見ることができる ― 自分の後方や死角にあたる場所であっても。

慶応大学大学院メディアデザイン学科の舘暲(たち すすむ)教授と稲見昌彦教授によるこのプロジェクトは、運転者が常に周囲に注意を払うために開発された。テクノロジー自体は新しくないが ― この種の映像カムフラージュは以前から見られた ― これをコンパクト化して車内に塔載することによって、逆カムフラージュと言えるものが可能になった。光で物体を隠すのではなく、プロジェクターがトヨタ・プリウスをビデオで「透明に」レンダリングする。

将来これが実用化されることはあるのだろうか? 製作者らはこう語る。

次はトヨタ・プリウス専用で、後部座席を事実上透明にして、バックする際に運転者が車の後方にあるものすべてを見られるようにします。この設定ではシステムはプロジェクター1台とレンズ6基を使用し、システムが運転者の頭の動きを追跡しなくてもよくなるので運転者が自然に振舞えます。こうして作られたパノラマ映像は運転者が直感的に利用することができます ― 後方カメラの出力をダッシュボードのディスプレイに表示する現在の直感に反するシステムとは大きく異なるものです。現在自動車メーカーおよび自動車エレクトロニクス会社数社と協力して、われわれのコンセンプトを商品化する準備を進めています。

上のビデオからもわかるように、テクノロジーは未だかなり不安定だ。しかし、プロジェクターが明るくなり、カメラが良くなり、小型化が進めば、いつ日か誰もが、ハイウェーを走るワンダーウーマンの気分を味わえるようになるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


日本の変な人たちプロフェッショナルが作るリアル・トランスフォーマー

日本からまたとんでもないものが登場してきた。普通に立ち上がって歩くかと思えば、車に変身して走ることもできる、すなわちトランスフォーマーロボットだ。名前を「ジェイダイト」という。このたびリリースされたものは全高1.3mだが、将来的にはフルサイズのトランスフォーマーロボットの製作を目指している。「変形し、合体してこそ、ロボット」の信念で取り組んでいるそうだ。

開発チームを率いるのはBrave Roboticsの石田賢司氏およびAsratecの吉崎航氏だ。トランスフォーマーの実現に向けたプロジェクトを2012年に開始し、このたびテーブルトップサイズのモデルを送り出した。最終的には全高5mとなるはずだが、とりあえず来年には2.5mモデルのリリースを計画している。

ロボット界を席巻するかもしれないこのトランスフォーマーにつき、興味のある人向けに若干のスペックを掲載しておこう。

ロボットモード時の全高およびビークルモードでの全長:1.3m
重量:35kg
バッテリ最大出力:3kw
稼働時間:1時間
座席数:2
搭載OS:V-Sido OS
動力:双葉電子工業株式会社製サーボモーター
最高歩行速度:1km/h
把持重量:0.1kg
最高走行速度:10km/h
最低地上高:40mm

歩行速度は人間の徒歩よりも遅く、走行速度も自転車に負ける。しかしこれはあくまでもスタートなのだ。きっとこのジェイダイトは、メガトロンはもちろんスタースクリームなどよりもずっと後の時代を担うものなのだろう(もちろん、オプティマス・プライムあるいはコンボイに乗って移動するのなら「後の時代」などという言葉も意味をもたないのかもしれないが)。いずれにせよ、ホンモノが登場してくることで、よくわからないトランスフォーマー的タイムラインが理解可能なものとなるのかもしれない。

via Simplebotics

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(翻訳:Maeda, H


NBAのLAクリッパーズのオーナーに収まったスティーブ・バルマー、Apple製品追放を宣言

Microsoftの前CEO、スティーブ・バルマーは今やプロフットボール・リーグNBAのLAクリッパーズのオーナーだ〔日本版:LAクリッパーズの前オーナーの不動産王ドナルド・スターリングの人種差別発言が発覚し、スターリングはNBAから終身追放の処分を受けた。バルマーはチームの所有権を持つ別居中のスターリングの妻から20億ドルでチームを買収した〕。バルマーは相変わらずMicrosoft製品の売り込みに真剣なようだ。

ロイターズとのインタビューでバルマーは自分のチームにはApple製品は使わせないと宣言している。

クリッパーズの選手やスタッフは大半がWindowsを使っているが、使っていなものもいる。 ドク〔リバーズ監督〕は、これが問題だと気づいている。私に最初に会ったときに、最初に言ったのが「iPadを使うのは止めなきゃいけないだろうね?」だった。私は「そうだな。そういうことになるだろう」と答えた。しかし〔切り替えは〕シーズンオフにやると約束した。

気の毒だがiPadは追放だ。

Microsoft製品への切り替えによるチームの士気とパフォーマンスへの影響はいまのところ不明だ。

画像: FLICKR USER MICROSOFT SWEDEN UNDER CC BY 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN CROPPED)

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


スマートフォンが手元にないとパニックになる人へ ― 満を持してnoPhone登場

ふと気づくとiPhoneのバッテリーが切れてしまっていることが多い。いつもいつも、こうしてバッテリーを切らしてしまうのだ。同じことをしている人も多いことと思う。ちょっと離れたところで充電しておくよりも、手元に置いておきたいと考えてしまうのだ。ほとんど「病気」の域だが、少なくとも私の場合はそうなのだ。

そんな人のためを思ってか、noPhoneなるものが登場した。

主要な目的は、とにかく身近にスマートフォンがないと落ち着かないという人への対処だ。そして実世界に集中すべき時、従来のスマートフォンに変えて手元においておくと便利だという狙いもある。

noPhoneならば、お客との会話中にスマートフォンばかりが気になってしまうということもない。手元に置いておけば、他の場所に置き忘れてしまったとパニックになることもない。また電波状況の悪いキャンプ場や、ハイキングのときなどでも全く問題ない。いつでも幸せを感じさせてくれる、世界とつながっていることを感じさせてくれるカタチをポケットにいれておくことができる。

代替機として活用する方法もあるだろう。すなわち充電中でもスマートフォン(のカタチ)を手放したくないという人は、充電中はこちらのnoPhoneの方を手元においておけば良い。

このnoPhoneはトイレに落としてしまっても大丈夫だ。万が一、日々が入ってしまっても動作には問題ない。防塵に気を配る必要もない。バッテリー無用で面倒なソフトウェアアップデートも永久に不要だ。

気になった方はサイトをチェックしてみて欲しい。

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(翻訳:Maeda, H


怪我をしたら治し方を自分で見つけて実践するロボット

もしもあなたが、昆虫を真似た六脚ロボットで、その脚が一本折れたらどうするかな? ギブアップするか? 倒れて炎上するか? 涙の出ない目で泣くか? それとも、試行錯誤をしながら自分の怪我の手当をして、折れた脚を隠し、歩く努力をするか?

そう、そのとおり。

ロボット研究家のAntoine CullyとJeff CluneとJean-Baptiste Mouretの三人は、六脚ロボットを訓練して、“知能を伴う試行錯誤”により、いろんな歩き方をトライできるようにした。アルゴリズムの最初のバージョンでは、20分間よたよた歩いて、転んだりしているうちに、だんだん直線上をまっすぐ歩けるようになる、というものだった。最新のシステムでは、ロボットは約2分間で歩き方を覚える。

上のビデオでお分かりのように、ロボットはいろんな歩行スタイルを試みる。最初は、ちょっと跳んでみる。次に負傷した脚を上にあげてバランスを保とうとする。ロボットはつねに、部屋の中の自分の位置と自分の速度をセンスしている。まっすぐにはやく歩ける足取りを見つけたら、それを最後まで続ける。

このアルゴリズムでは、データが物を言う。研究者は六脚ロボットのシミュレータ(ソフトウェア)を使って、そいつにいろんな歩き方をさせ、13000種類の足取り〜歩行スタイルを収めたデータベースを用意した。またロボット自身は、自分のダメージを分類して(支柱の破損、脚の挫傷、など)、データベースをクェリする。それからいろんな歩行スタイルを試行して、最良の足取りを見つける。

これはいわゆる人工知能ではないが、データベースを使うおかげでロボットは現場で短時間で解を見つけることができる。そして自力で使命を続行できることが、重要なメリットだ。不死身のロボットが完全に人間を支配する未来においては、この能力こそがいちばん重要だ。

出典: Spectrum

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


スマートフォンのアンロックを行うためのタトゥーシール登場

実際にありそうなジョークグッズの話だろう、と最初は思った。しかしジョークではなく本当のプロダクトであるようだ。

モトローラがVivaLnkと提携し、スマートフォンをアンロックするのに利用できるタトゥーシールの提供に乗り出したらしい。これを利用すればPINコードの入力も不要になる。肌の上にタトゥーシールを貼り、そこにスマートフォンをかざせばアンロックできるというものだ。

身体埋め込み型アンロックシステムが使えるのならば、ジェスチャーや顔認識によるアンロック機能など無用になるのかもしれない。

どのような仕組みなのか。これは身体には影響のない(とされている)メディカルグレードの3M粘着テープにより、超薄型NFC回路を身体に貼り付けることにより動作させるものだ。

タトゥーシール10枚で10ドルとなっている。モトローラによれば水泳など各種エクササイズでも剥がれることはなく、5日間は皮膚に張り付いているはずだとのこと。つまり10枚組であれば1ヶ月以上にわたって利用できるということになる。

面白そうだとオーダーに走る人もいるかもしれないが、ちょっと注意事項も記しておこう。現在のところ、このタトゥーシール型アンロックシステムは、Motorola Xシリーズのみで利用できるようになっている(このような極限的ニッチプロダクトを、当初から多デバイス対応とするのはあまりにリスクが大きいのだ)。他のAndroidフォンを使っているような場合、このタトゥーシールを使ったアンロックはできない。

(尚、上のビデオではこのタトゥーシールが格好良く見えるように工夫したとも言っているが、どうやら何か病気による痣のように見えるという意見があることも付記しておく)。

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(翻訳:Maeda, H


このチョコレート製ドローンは、目的の胃に直接飛んでいく

ご覧あれ。あなたにも私にも、ここで何が起きているかがわかる。これは、Milkaチョコレートのバイラル広告か何かかもしれないが、ひとまずマーケティング用アンテナをしまって、アイデアを楽しむことに集中しよう。これは、チョコレートでできたクワッドコプターのビデオだ。機体は、チョコレートで作られている。モーターはもちろん金属で、プロペラはプラスチックだが、それ以外の部分はチョコレートだ。これがあなたのチョコ塊をくすぐらなければ、何がそうされるのか私にはわからない。

作り方は単純だ。「シェフ」(連中の名前は調査中)は、料理用チョコレートにMilkaを加えて溶かす。それをモーターに付かないようにX字型の型に流し込み、冷蔵庫で固める。数時間後にはデリシャスなクワッドコプターが出来上がり、緑に包まれた草原を、カカオの香りを放ち、ローターを回し、ジャズ音楽を流しながら飛び回った。

これ以上何を望むというのか?

そして、プロジェクトは完全に成功した。

Hackadayのひょうきん者がこう書いていた。「良い点は、次回私が操縦している時、突風が吹いてドローンが壊れてしまったら、残骸を食べてしまえることだ」。

お次は何か? Michaelと彼のガールフレンドから成る「チョコレートコプター」チームは、アイスコプターに挑戦だ。ようこそ未来へ、そこではあらゆるものがショコラーデ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook