Amazon、FireタブレットおよびKindleの新モデルを正式アナウンス

Amazonが新たに6つのデバイスをリリースした。出荷は10月中の予定で、ホリデーシーズンにも間に合う。新たに発表されたのは別の記事でも紹介したe-inkタブレットのVoyageとfire HD、そして8.9インチでKitKatベースのFire OS 4.0を搭載して読書のみならずゲームや仕事をも意識したfire HD8.9だ。

尚、fire HDには、25ドルのラバーケースを装着して特別にパッケージングした子供向けのモデル(訳注:日本では未発表の様子)もあり、ペアレンタルコントロールのためのソフトウェアやアプリケーションが同梱されている。

細かくみていこう。まず新しいKindle Fire HDには6インチモデルおよび7インチモデルがあり、以前のFireより薄くなっている。デザイン的には以前のものと変わらないのだが、薄くなりつつパワーは増しているのだ。クアッドコアプロセッサーを搭載し、フロントおよびリアの両面にカメラを備え、ブラック、ホワイト、ブルー、レッド、およびイエローのカラーバリエーションがある。値段の方は6インチモデルが99ドル(訳注:日本では発売記念価格9,980円)で、7インチモデルが139ドル(訳注:日本では16,280円から)となっている。

新しいHDXモデルの価格は379ドル(訳注:日本では40,980円から)となっている。2.5GHzのプロセッサーを搭載し、ディスプレイ解像度は339ppiとなっている。これがフラッグシップ機となるもので、別売りで59ドルでワイヤレスのFire Keyboardというものを使うこともできる。これをつなげば、キーボードからドキュメントの編集を行ったり、画面を操作することができるようになる。

Fire for Kids(子供向け版)はラバーケースを装着していていて、1年間のFreeTimeサブスクリプションも含まれている。これは映画、ゲーム、アプリケーション、書籍などが見放題、使い放題となるサービスだ。6インチモデルが149ドルで7インチモデルが189ドルとなっている。ちなみにこちらの方の保証期間が2年間となっているのも嬉しいところだろう。期間内に何らかの理由で不具合が生じた場合、デバイスを送り返せば新しいモデルと交換してもらえる。子供というのは落としたり叩いたり、あるいは踏みつけてしまったりするものだ。そういう場合にも対応してもらえるようだ。

e-inkファンはやはりVoyageに注目するのだろう。驚くほど薄く、そして軽い。価格は199ドルと高くなっているが、解像度などの面で改良が加えられている。まるで1枚の金属板の上に文字が表示されているような印象を受ける。デバイスの左右にはページ送りのためのセンサーが配置されている。もちろん画面はタッチ対応で、1度の充電で6週間使うことができる。従来のKindleは79ドル(訳注:日本では6,980円から)の新デバイスに収斂させることになるのかもしれない。

デバイスはすべてAmazonが買収したGoodReadsのサービスを使えるようにもなっている。友人と読書の進捗を共有したりすることができる。またWord Wiseという機能も搭載され、これにより難しい言葉などの語釈を画面に表示させることもできる。これは学生や、あるいは英語学習者にとって嬉しい機能だろう。

すべてのデバイスは既にプレオーダーできるようになっている。出荷時期は10月の予定となっており、クリスマスプレゼントにも使えるようになっている。

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(翻訳:Maeda, H


Amazon、GameCircleにメジャー・アップデート―全Androidデバイスが対象に

AmazonがAppleのGame Centerに対抗してスタートさせたGameCircleをメジャー・アップデートした。GameCircleはこれまでKindle Fireだけが対象だったが、今日(米国時間7/1)からすべてのAndroidデバイスにサポートが拡大される。

これまでの成績記録、リーダーボード掲示板、デバイス間のデータ同期に加えて、コンフリクトが生じた場合の解決機能も新たに加えられた。これはAmazonのWhispersyncテクノロジーの強化によって可能となった。ゲームの状態はローカルで待ち行列に保存され、オフラインでのプレイを可能にする。

Amazonはブログ記事でこれらの改良について詳しく説明しているが、ユーザーが一時オフラインでゲームをプレイしていてもそのデータは次にオンラインになったときにデバイス間で自動的に同期されるということだ。一方、デベロッパーはそうしたデータの保存や同期の詳細をいちいち自前で実装する必要がなくなり、ゲームの開発そのものに集中できる。

AmazonがGameCircleをリリースしたのはほぼ1年前で、Kindle Fire向けゲームだけを扱っていたものの、当時Amazon自身が独自のスマートフォンに進出するという噂が流れていたため、その準備ではないかという推測が出ていた。

GameCircleはKindle Fireから削除したゲームを再インストールするにも使えるが、それよりも有用な使い方として考えられるのは、複数のデバイスの間でゲームの状態を同期することだった。

GameCircleの当初の参加者にはImangi Studios(Temple Run)、Spry Fox(Triple Town)、GameHouse(DoodleJump、Collapse)などが含まれていた。現在は500以上のKndle Fireゲームが登録されており、Whispersyncで同期が可能となっている。

最近Googleが発表したGoogle Play Game ServicesとI/Oカンファレンスで発表されたSDKを利用すると、デベロッパーはゲームの状態、リーダーボード、成績のクラウド保管や、デバイス間同期、リアルタイム・マルチプレイヤー・ゲームなどを簡単に実現できる。今回Amazon GameCircleがより広いAndroidエコシステムをサポートしたことで、Googleのサービスに対抗できるようになったわけだ。ただしGoogleのGameServicesテクノロジーはAndroidだけでなくiOSとウェブもサポートするのに対してAmazonのプラットフォームは現在のところ、ndroidのみのサポートとなっている。

Googleは公式にタイトル数を発表していないが、検索した結果ではGoogle Playには少なくも1000タイトルが登録されているもようだ。

AmazonのGameCircleのアップグレードの技術的詳細についてはこちらを参照

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


速報:Amazon、Amazon Coinsを発表―Kindle Fire向けバーチャル通貨、5月に運用開始

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AmazonはさきほどKindle Fire向けの新しいバーチャル通貨Amazon Coinsについて発表した。FireユーザーはAmazon Appstoreを通じてこの通貨をアプリ購入、アプリ内のアイテムやコンテンツの購入に利用できる。

このサービスが実際に運用開始されるのは来る5月の予定だ。

スタート時のキャンペーンではAmazonはユーザーに対して何千万ドル分ものAmazon Coinsを無償配布することを計画しているという。ユーザーは通常のAmazonアカウントを通じてCoinsを購入することができる。

すでにAmazonのアプリ・ストアにアプリを登録しているデベロッパーはAmazon Coinsに対応するために何もする必要がない。しかしバーチャル通貨の利用開始に間に合せたい新規のデベロッパーは4月25日までにAppstoreでアプリの承認を受けなければならないという。

AmazonはKindle Fireプラットフォームでのユーザーのコンバージョン率は極めて高いとしており、Amazon Coinsはこの利点を生かしてユーザーにさらにスピーディーな支払い方法を提供するのが狙いだ。Amazonでは最近アプリ内購入を可能にしてデベロッパーに対しより多くの収入確保の道を開いたところだ。

バーチャル通貨の導入はいちいちクレジットカードから支払いを行う必要をなくし、ユーザーの支出のハードルを下げることによってデベロッパーの収入を増やそうという狙いだ。

デベロッパーはAmazon Coinsによる支払いでも従来のクレジットカードによる支払いと同様、すべての購入金額の70%を得る。

Amazonのコインに関するFAQによると、1 Amazon Coinは1セントに相当する。つまり2.99ドルのアプリは299 Amazon Coinsに相当することになる。

Amazon Coinシステムは当面アメリカ国内のみで運用される。また定期購入・購読には用いることができない。

Amazon自身が計画しているような顧客にAmazon Coinsを配布するようなプロモーションをデベロッパーも行えるかどうかは現在明らかでない。

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