Kindleがソフトウェアアップデート。家族とコンテンツの共有ができるようになる!

Kindleの新しいソフトウェアアップデートがアナウンスされた。最新版Kindle、Kindle Voyage、および新しいKindle Paperwhiteにて利用可能となるものだ。アップデートの内容はといえば、難しい語を行間スペースを使って言い換えてくれるWord Wiseの改良や、月間2.99ドルで子供向け書籍が読み放題になるKindle FreeTime Unlimited、そしてFamily Libraryだ。Family Libraryとは、家族間で購入したKindle書籍を共有することのできるサービスだ。

と、さらりと書いてみたが、多くの人はきっとこのFamily Libraryに、大いに盛り上がることとなるのだろう。ペーパーバックのように家族間で自由に書籍を共有したいという意見は、以前から多くあった。今回のアップデートで、デバイス毎にふたつのアカウントを設定できるようになり、家族やパートナーとコンテンツを共有できるようになるのだ。これまでのように、ひとつのアカウントを2人で共有するというような無理なスタイルは無用となる。さらに、ここに4人までの子供アカウントを関連付けることもできるようになっている。

個人的には(多くの人と同様に)Family Libraryでお腹いっぱいの感じでもあるが、他のアップデートについても触れておこう。

まずはKindleのWord Wise。実はこの機能については、知育の成長を無駄に阻害するものであるとも感じていた。しかし読書能力を身につけようとしている人にとっては良い機能であるようだ。またFreeTime Unlimitedも、読書能力を身につけようとする子供たちにとって、大いに役立つものだろう。子供に読書週間を身につけさせようと考えつつ、しかし、たとえばハリーポッターシリーズを全巻買い揃えることに多少の抵抗を感じる保護者にとってありがたいオプションとなり得る。また、間違って成人向けの内容を手にしてしまうリスクもなくすことができる。

さらに、本の概要を知ることのできるX-Ray機能の改良も行われた。AmazonによるGoodreadsのコンテンツをより有効に活用するようにという方向だ。検索機能が拡充され、Kindleストアとの連携が強化され、KindleライブラリとGoodreadsの情報をひと目で確認することができるようにもなった。「About This Book」(この本について」で本を読みながら、書籍の帯に記されるような情報や図書情報などを随時確認できるようにもなった。

アップデートは自動で行われるようになっている。しかし待ちきれないという人はソフトウェアアップデートのページからアップデートすることもできる。

訳注:本記事内容につき、日本での適用範囲については一切確認しておりません。

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(翻訳:Maeda, H


クリスマスを前に戦争は終わった―HachetteとAmazonがKindle版価格設定問題で和解

メリー・クリスマスと叫ぶのにはまだ少し早いが、例の戦争は終わった。AmazonとHachette Book Groupはeブックと印刷本の販売に関して「複数年にわたる合意」に達したという。この合意によれば、Hachetteはすべてのeブックに関して価格を自由に設定できる。 ただしHachetteは「低い価格に対してよりよい販売条件を得られる」という。つまりHachetteは自分で価格を設定できるが、無茶な設定をしなければ得をするらしい。

AmazonのKindle担当副社長、David Naggarはプレスリリースで、「今回の合意に、Hachetteが価格を引き下げればメリットがあるようなインセンティブの仕組みを導入できたことを嬉しく思っている。これは読者、著者をともに大きく利するものだと信ずる」と述べた。

新たな合意によるeブックの価格設定は2015年から適用となるが、AmazonはHachetteのタイトルに対する制裁をすぐに中止するという。制裁を受けていたHachetteの本は再び「目立つようにプロモーションされる」ようになる。

簡単に言えば、AmazonはHachetteに価格設定権というアメを与えたわけだ。しかしHachetteがAmazonの価格ルールに従えばメリットがあるような仕組みが導入されたことは大きな効果があるだろう。HachetteがAmazonに対して独占的な低価格でKindle版を提供すればAmazonストアのショーウィンドウの目立つ位置に飾ってもらえる、ということなのだろう。Hachetteは価格設定の自由を手に入れはしたが、やがてこれも「悪魔との契約」だったと考えるようになるかもしれない。 

画像: Stephen Woods/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


AmazonのクラウドライティングサービスWriteOnは読者と作者のコミュニティ、Wattpadなどにも対抗

Amazonが、クラウドエディティング/ライティングサービス(crowd-editing and -writing service)WriteOnを非公開ベータで立ち上げた。Kindle Author Forums上の発表によると、このサイトは、“読者と筆者が対話をしながら良いストーリーを作っていったり、すぐれたストーリーをさらに良くしていく”ための場だ。

読者は、招待コードX9RJTE9Hでここからベータに参加できる。

このサービスでは、まず著者がストーリーやその部分的な章を自分の著者ページにアップロードする(ぼくのページはここ)。すると、好評のストーリーが徐々にランクの上の方へ上がっていく。

今日の発表声明から引用しよう:

自分の作品を磨きたい人や、フィードバックのスキルを研ぎ澄ましたい人、あるいは熱心な読者や筆者のグループを見つけて参加したい人のためのコミュニティを構築します。しかも、まだベータ状態の新しいKindleプロジェクトの、今後の内容や方向性について、あなたが介入し手助けすることもできます。それはちょっとした実験であり、一種の出たとこ勝負であり、そして参加者全員に楽しい時間を過ごしていただきたいと願う試みです。参加は、完全に自由です。作品を投稿するにあたり、契約義務のようなものはまったくありません。ですから、いつでも取り下げることができます。ただ、みんなの力で良い作品を作りたいという願いや、ほかの人の作品を良くしていくために自分も参加したいという熱意だけが、このプロジェクトを支えます。https://writeon.amazon.com/を訪ねて、X9RJTE9Hを入力し、この助け合いの場に参加してください。

このサービスは夏から始まっていたが、広く知られるようになったのはThe Digital Readerのおかげだ。まだ機能が少なくて、ブログに毛が生えた程度のもののようだが、すでに多くのインディー作品がアップロードされている。

この種のサービスはほかにもあるが、けっこうトラフィックを稼げるサイトだろう。Wattpadなんかは、ユーザ数が数百万、すでに数百万ワードの作品がアップロードされた、と言っており、成功例もある。Amazonは同社のKindle Worldsサービスでインディーのライターたちに取り入ろうとしていた。それは、ファン・フィクションをアップロードして公開するという、奇妙なシステムだった。しかしWriteOnは、オリジナルのフィクションや短編など、もっとふつうの著作をねらっているようだ。

Amazonはすでに、インディーにとって重要な場の一つだ。でもこれまでは、彼らのコミュニティがなかった。WriteOnを手始めとする今後の取り組みによって、その穴をうめていくのだろう。どこまで良質なコミュニケーションが行われるか、それが今後の見ものだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon、FireタブレットおよびKindleの新モデルを正式アナウンス

Amazonが新たに6つのデバイスをリリースした。出荷は10月中の予定で、ホリデーシーズンにも間に合う。新たに発表されたのは別の記事でも紹介したe-inkタブレットのVoyageとfire HD、そして8.9インチでKitKatベースのFire OS 4.0を搭載して読書のみならずゲームや仕事をも意識したfire HD8.9だ。

尚、fire HDには、25ドルのラバーケースを装着して特別にパッケージングした子供向けのモデル(訳注:日本では未発表の様子)もあり、ペアレンタルコントロールのためのソフトウェアやアプリケーションが同梱されている。

細かくみていこう。まず新しいKindle Fire HDには6インチモデルおよび7インチモデルがあり、以前のFireより薄くなっている。デザイン的には以前のものと変わらないのだが、薄くなりつつパワーは増しているのだ。クアッドコアプロセッサーを搭載し、フロントおよびリアの両面にカメラを備え、ブラック、ホワイト、ブルー、レッド、およびイエローのカラーバリエーションがある。値段の方は6インチモデルが99ドル(訳注:日本では発売記念価格9,980円)で、7インチモデルが139ドル(訳注:日本では16,280円から)となっている。

新しいHDXモデルの価格は379ドル(訳注:日本では40,980円から)となっている。2.5GHzのプロセッサーを搭載し、ディスプレイ解像度は339ppiとなっている。これがフラッグシップ機となるもので、別売りで59ドルでワイヤレスのFire Keyboardというものを使うこともできる。これをつなげば、キーボードからドキュメントの編集を行ったり、画面を操作することができるようになる。

Fire for Kids(子供向け版)はラバーケースを装着していていて、1年間のFreeTimeサブスクリプションも含まれている。これは映画、ゲーム、アプリケーション、書籍などが見放題、使い放題となるサービスだ。6インチモデルが149ドルで7インチモデルが189ドルとなっている。ちなみにこちらの方の保証期間が2年間となっているのも嬉しいところだろう。期間内に何らかの理由で不具合が生じた場合、デバイスを送り返せば新しいモデルと交換してもらえる。子供というのは落としたり叩いたり、あるいは踏みつけてしまったりするものだ。そういう場合にも対応してもらえるようだ。

e-inkファンはやはりVoyageに注目するのだろう。驚くほど薄く、そして軽い。価格は199ドルと高くなっているが、解像度などの面で改良が加えられている。まるで1枚の金属板の上に文字が表示されているような印象を受ける。デバイスの左右にはページ送りのためのセンサーが配置されている。もちろん画面はタッチ対応で、1度の充電で6週間使うことができる。従来のKindleは79ドル(訳注:日本では6,980円から)の新デバイスに収斂させることになるのかもしれない。

デバイスはすべてAmazonが買収したGoodReadsのサービスを使えるようにもなっている。友人と読書の進捗を共有したりすることができる。またWord Wiseという機能も搭載され、これにより難しい言葉などの語釈を画面に表示させることもできる。これは学生や、あるいは英語学習者にとって嬉しい機能だろう。

すべてのデバイスは既にプレオーダーできるようになっている。出荷時期は10月の予定となっており、クリスマスプレゼントにも使えるようになっている。

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(翻訳:Maeda, H


Amazon新Kindleの名前は「Voyage」、ベゼル部分にはページ送りのためのセンサーを搭載

Amazonは、専用の電子書籍リーダーであるKindleの次世代版を世に送り込む準備を整えたようだ。ドイツおよび日本のAmazonサイトにて、新製品のデータが漏れでてしまったようなのだ(via The Verge)。どうやら名前はKindle Voyageになるようで、高解像度ディスプレイを備える。またベゼル部分にページ送りのためのセンサーを配置する。漏洩した情報によればリリース日は(少なくともドイツでは)11月4日となっている。もしかするとアメリカではもう少し早めのリリースになるのかもしれない。

Voyageには、従来通り3G対応版とWi-Fi版があって、両者で価格が異なる(繰り返しになるが、リーク情報に基づく話だ)。現行のPaperwhiteと比較すると、両モデルともに価格は上がっている。ディスプレイサイズは6インチで変わらず、しかし解像度が300ppiとなっており、これまでよりもより精細なフォントで電子書籍を楽しめるようになる。

KoboのAura HDおよびAura H2Oの解像度は265ppiとなっている。Aura H2Oのレビュー記事にも書いたように、それくらいの解像度があれば、AppleのiPhoneなどがリードするRetina時代にふさわしい解像度となっている。見やすいe-inkでレティナ解像度を実現することで、さらに見やすく感じもする。

昨年末でも報じたように、Voyageの魅力は300ppiの解像度のみではない。その頃から言っていたように、さらに薄く、そして軽くなっているのだ。日本サイトの情報から見るに、厚さは8mmで重さは186gであるとのこと。これら数値はいずれもPaperwhiteを凌いでいる。リークしたとされるマニュアルによれば、ベゼルの左右部分にセンサーが備えられており、ここでページ送りの操作ができるようにもなっているらしい。画面まで指を伸ばす必要がなくなるわけだ。ちなみに、初代Kindleにはページ送りのためのボタンがあったが、タッチスクリーンモデルとなってからは、このボタンは廃されていた。

どうやら漏れでた情報もかなり確度の高いもののように思える。そのような中、Amazonからはまだ正式なアナウンスはない。ただ、リリース日に関する情報から考えるに、正式なアナウンスもさほど遠くないものと思われる。

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(翻訳:Maeda, H


KindleのeBookでAmazonアカウントに侵入するハック

かなり厄介な欠陥 ― 電子書籍の題名テキスト中でスクリプトを実行できる ― によって、Amazonアカウントのセキュリティーが破られる恐れがある。この欠陥は、過去にパッチされた後最近また現れたもので、電子書籍ファイルにプログラムを埋め込んでおくと、AmazonのKindle用ツールでその本を扱った時に実行される。現在は塞がれているようだが、アプリや他のサイトには影響を与える可能性がある。

このハックは、Kindleストアの “Manage Your Content and Devices”および“Manage your Kindle”ページに侵入する。

詳しくはここに書いてあるが、簡単に言えば本のタイトルに「<script src=”ttps://www.example.org/script.js”></script>」のようなテキストを埋め込むことによって行われる。上に挙げたページでこの種の本を調べると、スクリプトが実行されクッキーが読まれて悪質な改竄が行われる。

殆どの合法的eBookは安全だが、ハッカーはこれを利用して海賊本をターゲットにする可能性がある。研究者のBenjamin Daniel Musslerがこう書いている。

この脆弱性の被害にあう可能性が最も高いのは、電子書籍を信用できないサイト(=海賊版サイト)から入手して、Amazonの “Send to Kindle”サービスを利用して端末に送るユーザーだ。この種の脆弱性はアクティブなAmazonアカウントにアクセスする機会を提供するものだ。

Kindleは、海賊本で(合法な本でも)よく使われるフォーマットである .mobiファイルを読むことができる。Amazon独自の .azw フォーマットは影響を受けない。Musslerは、Kindleのアカウントページにポップアップウィンドウを表示する概念実証用ファイルを作った。このデモ文書は既に無効のようだが ― 私は2度試してみた ― 脆弱性が今も生きていることを示すスクリーンショットがいくつある。

今のところこの脆弱性は殆ど無害のようだが、今後同種のハックが他のアプリやサービスに侵入する可能性はある。というわけで、海賊版や自作電子本をダウンロードする時は要注意だ。

via TheDigitalReader

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazon、電子書籍定額($9.99)読み放題の「Kindle Unlimited」を準備中(?!)

Amazonが、驚愕の(と言ってよいだろう)サービスを提供しようとしているらしい。Kindle利用者に対し、60万もの電子書籍およびオーディオブックを月額9ドル99セントにて無制限に提供しようとするサービスだ。情報のでどころはこちらのキャッシュに残るウェブページだ。本件を最初に報じたのはGigaOMだった。

これは、たとえばスタートアップのOysterなどが提供しようとする「電子書籍版Netflix」を大規模に展開しようとするものといえよう。Kindleはかなりの成功を納めており、Amazonの利用者も多い。類似サービスと比較して規模の麺では圧倒することとなりそうだ。但し、先ほどのキャッシュが残るページには、Oysterには提供を行なっているSimon & SchusterHarperCollinsなど、いわゆるビッグファイブからの書籍提供については言及されていない。

最大手の出版社は多額(米ドルにて最低7桁)の前払金を求め、さらに読まれるごとに費用が発生するという仕組みを求めている様子。また、新刊書は従来のようにまずは通常の販売チャネル用として確保しておきたいと考えている。Amazonとしてはそうした例外的条件をつけることなくサービスの展開を行いたいわけで、そうした両者の思惑のぶつかり合いから、先述のページにビッグファイブの名前が見られない状況となっているのだろう。

さらにAmazonはAudibleを買収し、Whyspersync for Voiceという機能を通じて8000ほどのオーディオブックを提供しているのも大きな魅力となるだろう。利用者は目的や状況に応じて、電子書籍とオーディオブックを自在に切り替えて楽しめるようにもなる。

このKindle UnlimitedはAmazonにとっても新たなチャレンジとなるものだ。書籍関連分野に限定したもので、たとえばAmazonプライムなどとは独立したサービスとして展開されることになるのだろう。これまで年間99ドルのプライム会員費用にてサブスクリプションサービス(インスタント・ビデオ、Kindle Lending Library、そしてPrime Music)を展開していた。そのような中、独立したサービスとしてKindle Unlimitedを投入することで、さらなる売上向上を目指すことができるようになるわけだ。しかもこのサービスの対象となる人は、Amazonの最も熱心な利用者層でもある。

詳細はAmazonに問い合わせ中。何かわかれば続報をお届けしたい。

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(翻訳:Maeda, H


Amazonの1600名のR&D部門はいろんなものを作ってるけど、クールなのは超薄型Kindleぐらいかな

このところAmazonは、近く出る3Dインタフェイスのスマートフォンや、ハードウェアのR&DをやっているLab126が主な話題になっているが、実はもっともっといろんなことをやってるらしい。Businessweek誌の最近の記事が、同社のスマートフォン開発裏話とともに、その“いろんなこと”についても触れている。たとえば音声でコントロールするBluetoothスピーカー、Squareキラーを目指すクレジットカードリーダー、どこでも使えるプロジェクターなど。でもそれらの中でいちばんおもしろいのは、一見平凡に思える超薄型のKindleかもしれない。

Bloombergの記事はLab126の組織構成を詳しく述べているが、その人数はLinkedInの情報によればおよそ1600名だ。彼らは今年すでに、二つのデバイスをローンチしている。テレビ用ストリーミングセットトップボックスFire TVと、食料品をスキャンするAmazon Dashだ。

Fire TVは一応好評だが、アメリカのPrimeユーザにしか使えない。そしてDashはAmazonFreshの供用地域でしか用がない…まだまだとても限られた地域だ。明日発表されるAmazonのスマートフォンも、懐疑的な見方がとても多い。実物に触ったことのある某情報筋は、彼の同類たちほぼ全員が、3Dというギミックに感動していなかった、と言っている。9to5MacのMark Gurmanの情報筋など、ほかにも実物を見たことのある複数の人たちが、同じ感想を述べている。

実のところ、Businessweekが報じているほかの製品も、ぼくはデザインやコンセプトがおかしい、と感じた。“コンピュータの画面をどこにでも投射できるプロジェクター”は、要するにピコプロジェクターである。音声で制御できるスピーカーは、Siriとラジカセを合体させたような、無用の長物だ。Squareと競合するクレジットカードリーダーは、Amazonにとって、オンラインと地域小売店とのギャップを橋渡しするかもしれないが、でも一人の消費者として見れば、計画中の製品の中でいちばん魅力を感じるのはKindle Paperwhiteの新型機種だ。

AmazonのKindleは、今でも同社のもっともおもしろい消費者向けハードウェア製品だし、もっとも成功した製品かもしれない(Amazonは売上台数を公表しない)。中でもPaperwhiteは、元々よくできてるKindle製品でありながらその後も改良を加え、ついに今度はニューモデルが出るらしい。Lab内でWineというコードネームで呼ばれているその製品は、相当良いみたい。本誌の先走り記事は、軽いことと、300ppiのハイレゾディスプレイ、そして物理ボタンの復帰について触れていた。Businessweekの記事は、“すごく薄い”としか言ってないが、それだけでも市場は歓迎するだろう。

Amazonがインタフェイスや対話性に工夫を凝らした新しいハードウェアの開発に各種取り組んでいるのはすごいことだし、今後も次々と斬新な製品が世に出てくるのだろう。明日のスマートフォンの発表も楽しみだが、ぼくが本当に期待したいのは、今年後半に出るらしいeインクベースのeリーダー(Kindle Paperwhite)の仕上がり具合だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Pixar出身のファウンダーがeブックの制作を容易にするMacアプリ、Vellumをローンチ―主要3プラットフォームに対応

VellumはPixar出身の2人がリーダーを務めるグループによって開発されたMacアプリだ。その目的はeブックの制作過程の困難を大幅に軽減することにある。

現在のeブック制作はフラストレーションの塊だ。特にKindleはひどい。フォーマットを変換する際、さまざまな部分が入り組んだ関係を作っており、あちらを直せばこちらに別の不具合が出るという具合だ。しかもKindleストアに公開して初めて発見される不具合も少なくない。AppleのiBookは多少増しだが、それでも満足なものではないという。紙版ではせっかく優れたデザイン、フォント、組版で優雅に仕上げられた本がeブックでは凡庸なものになってしまう。

Brad WestとBrad Andalmanの2人がVellumを開発しようとした目的は独立系出版社や個人の著作家でも大手版元の出版物に劣らぬ品質のeブックを制作できるようにすることだった。WestとAndalmanはともにPixarで10年以上の経験を積んだベテランだ。Westは1996年に入社し Brave、ミスター・インクレディブルやファインディング・ニモ、トイ・ストーリー2などの傑作で利用されたソフトウェアを開発した。

Vellumは無料のMacアプリで、Microsoft Wordのような執筆用プラットフォームからテキストをインポートし、さまざまなツールを利用して著者自身でeブックに仕上げることができる。eブック用のファイルが完成した時点で1冊につき49.99ドルでKindleその他のプラットフォームにエクスポートができる。同一の本であればエクスポートの回数は無制限だ。3冊99ドル、5冊149ドルのパッケージもある。

Vellumの最大のセールスポイントはライブ・プレビュー機能だ。著者は制作したeブックがさまざまなプラットフォームでどのように表示されるか正確にプレビューできる。

Kindleでは著者は一連のツールでWordファイルをKindleフォーマットに変換し、カスタムフォントを追加し、プレビューしてからKindleにエクスポートする。エクスポートされた後で何か問題が発見されるとこのプロセスを一からやり直さねばならない。Vellumでは現在標準的になっている電子組版機能を取り入れており、コンテンツトが変更された場合、それに応じてインデント、スペースなどの調整が自動的に行われる。

Vellumではeブック用の著作権表示、あとがきなどを素早く追加でき、プラットフォームにアップロードする前に本の全体を読者が読むのとまったく同一のビューで即座にチェックすることができる。iBooks、Kindle、Nookの各プラットフォームへのアップロードはワンクリックですむ。また書評やプロモーションのためにEPubファイルの事前配布も可能だ。

eブックの市場が大きく拡大したにもかかわらず、クロスプラットフォームでのeブック制作はここ何年も驚くほど進歩がなかった。既存のツールは貧弱でひどいフラストレーションを引き起こすようなものばかりだ。Vellumのようなツールないしサービスには非常に大きな可能性があると思う。ダウンロードは制作会社のサイトから直接に行える。

〔日本版:詳しいスライドショーは原文参照〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazonがオンラインで算数を教えるTenMarksを買収, いよいよ教育アプリ/コンテンツに本腰

Amazonが、オンライン教育のTenMarksを買収する、と発表した。後者は現在、算数のカリキュラムを提供しているが、AmazonのKindle担当VP Dave Limpの声明では、“ AmazonとTenMarksは共に、リッチでマルチプラットホームな、そして先生たちと親たちと児童生徒に愛される、教育コンテンツとアプリケーションを開発していきたい”、ということだ。

TenMarksは2008年に創業され、これまで何度か、投資ではなく融資を得てきたが、至近の2011年9月には、Catamount VenturesとBirchmereから300万ドルの投資を獲得した。

TenMarksのサービスTenMarks Mathは、教師が指定した難度とコンセプトに基づいて、‘プレイリスト’と呼ばれる個人化されたカリキュラムを作る。教師はこのサービスを無料で利用でき、今では全国数万校で採用されているという。

TenMarksの協同ファウンダRohit Agarwalは今日(米国時間10/10)の声明の中で、“AmazonとTenMarksは、学校や家族が実装しやすいソリューションを誠意をもって真剣に開発していく”、と述べている。“弊社は現在、教師と児童生徒と親に、算数の全国標準必修カリキュラムの効果的な履修を助けるリソースを提供している。それらによって、大規模でプロフェッショナルな授業展開や、親とのコミュニケーションが可能になっている。弊社のビジネスモデルはこの信念を反映して、先生たちの登録と利用は無料、ほかに必要に応じて有料の機能も利用できる、という形になっている。今後は、AmazonとTenMarksが協力して、K-12の分野に重要なイノベーションを作り出せると信じている”。

しかしTenMarksのこれまでのビジネスモデルは、Amazonの一翼となる今後は意味のないものになるだろう。買収の完了は2013年の第四四半期内とされ、金額条件等は公表されていない。

Amazonは教育コンテンツと教育アプリ/アプリケーションを‘マルチプラットホーム’向けに制作提供していく、と言ってるのだから、それらがKindle向けに限定されないことは明らかだ。Kindleそのものも今では、iOSと‘ふつうの’Android用にアプリがあり、またKindleコンテンツをブラウザ上で読むことのできるWebアプリケーションもある〔日本はまだのよう〕。いわばAmazonは伝統的に、マルチプラットホームだ。

また、タブレットの教育利用では、教科書なども含めてApple iPadがダントツに強いが、当然Amazonは、Kindleと今回のような内製コンテンツで、食い込みをねらうだろう。今あるKindle Textbook Rental(教科書レンタル)も、今後はそういったアプリと連携して、より魅力的なパッケージを提供していくだろう。

現在のAmazonは、アプリの量ではGoogleやAppleに大きく差をつけられている。しかしそのことは、今後の教育市場開拓とは無関係だ。重要なのは、学校と親がとても気に入るような、魅力的なコアカリキュラムを、今回のように教育テクノロジ企業とのパートナーシップで作っていくことだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazonのスマートフォンの詳細がリーク: 視線追跡型3Dモデルと廉価版の二機種

【抄訳】

本誌が得た情報によると、Amazonはスマートフォン二機種を開発中である。ひとつは低価格モデル、もうひとつは3Dの視線追跡インタフェイスがある。詳細情報は乏しいが、これらは今年の初めごろ得られた情報や噂とも合致している。

Amazonは、二つのデバイスを企画している。最初のそれは、これまで‘高価格’バージョンと噂されていたもので、3Dのユーザインタフェイスや視線追跡機能などがある。両デバイスを合わせて‘プロジェクトB’と呼ばれ、それが今年初めにWSJにリークされた。その後高価格モデルは’Duke’というコードネームで呼ばれるようになり、今では’Smith’になっている。計画では、発売は年内ではない。

デバイスの詳細はHacker Newsに匿名氏が投稿し、本誌の情報筋がその一部を確認した。

その細部はWSJの記事と符合している:

しかしこの企画に近い筋によると、予定されているハードウェア製品はきわめて幅広く、スマートフォンとセットトップボックスはそれらの一部にすぎない。ほかにも、オーディオストリーミングデバイスや3D画面のハイエンドスマートフォンなどが計画されている。

カリフォルニア州クパチーノにあるAmazonのR&D施設Lab126で、これらのデバイスは開発されてきた。それらの取り組みはプロジェクトA、B、C、Dなどと呼ばれ、アルファベットプロジェクトと総称されているという。

‘Smith’プロジェクトのデバイスには、強力なハードウェアが含まれているようだ。画面そのものは3Dではないが、4隅に搭載した計4基のカメラがユーザの目や頭の動きをとらえてインタフェイスを動かし、3Dの‘印象’を与える。ユーザの動きの捕捉をAppleがiOS 7でやってるように内部のセンサで行うのではなく、ユーザの視線とその位置の変化で行う。画面上のコンテンツの3D表現は、その方がより正確になるだろう*。〔*: センサはデバイスの動きはとらえるが、ユーザの顔・目の位置の変化はとらえない。〕

ソフトウェアが、ユーザの顔はとらえるがそのまわりの顔はとらえないようにするなど、テストが行われたようだ。3Dの像が、あなたの顔ではなく、友だちの顔の動きに合わせて変わったんじゃ困るものね。

また、これは最初のリリースには含まれないようだが、ユーザがそこらで撮った写真をAmazonのプロダクトとマッチさせて購入をすすめるという、画像認識機能も計画されている。上記HNの投稿には、ユーザにAmazonで買い物させることを前提として、製品のコスト転嫁を抑えられるだろう、とある。

このデバイスのOSについては情報がないが、Androidに3Dビューをサポートさせた改作バージョンであることは、間違いないだろう。聞くところによると、ユーザが頭を動かすとメディアプレーヤーのボタンが表示され、正面からは見えないスクリーンの端が、ちらっと見えたりするそうだ。

【中略】

これらのデバイスは今Amazonの社内で、鍵のかかった金属ケースに入った状態で一部の社員が試用している。在宅の技術者も含めて、社外持ち出しは許されていない。Lab126のそのフロアも鍵がかかり、出入り自由ではない。開発中のハードウェアに関するこのような守秘体制は、Appleでもおなじみのものだ。デバイスの開発チームは、サニーベールとシアトルの二か所に分けられている。

【後略】

画像クレジット: Puamelia

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


メーデー!メーデー!Amazonのオンデマンドサポートはスケーリングの悪夢を呼ぶかもしれない

問題をGoogleするよりテクニカルサポートに電話した方が簡単だと何が起きるか? Amazonは、新しいタブレットKindle Fire HDXの持ち主が、同社のオンテマンド・ビデオ・カスタマーサポート機能をどれだけ使うかによっては、その答えが高価なものになることを発見するかもしれない。Amazon自身がどう行動するかによっても。

Mayday は、Kindle HDXのクイック設定メニューのトップにあるボタンだ。24時間年中無休で、サポート・エージェントが映しだされた小さなビデオウィンドウがポップアップする。相手からこちらは見えないが、声を聞き、しゃべりかけ、画面に描いて指示することもできる。画面を制御して助けてくれることさえ可能だ。

Farhad Manjooが言うように、Maydayは最大の技術的問題の一つを解決することはできないかもしれない。ネットがつながらない時だ。それでも、老若を問わず始終困惑する人たちから来る大量の問い合わせに答えなければならないことに変わりない。Maydayを利用しているところのビデオはここで見られる。

もしAmazonがMaydayをスケーリングできたら、それは驚くべきことだ。多くの人々のテクノロジー生活を楽にするという意味でも、並ひ外れたロジスティックの偉業という意味でも。これは、高付加価値サービスの業界ベンチマークになるかもしれない。是非成功してもらいたいものだ。

サポート乱用のハードルがない

今日、多くの企業がオンラインサポートに力を注いでいるが、人間に構まってもらいたければ、それなりの努力が必要だ。

Appleのジーニアスバーを見てほしい。予約を取り、小売店に出向き、時間通りに現れなくてはならない.これはユーザーにとって障壁であると同時に、本当に手助けが必要な時のための選択肢を与えているこのにもなる。

電話によるカスタマーサポートでは、電話番号を調べ、音声ガイダンスをくぐり抜け、待たされ、何をしてほしいかを、事実上計器飛行しているサポート担当者に説明しなくてはならない。

このあらゆる摩擦が悪悪だ。ではなぜ存在するのか? 費用効率がいいからだ。

オンデマンドでデバイスと直接つながるサポート要員が山ほどいることは素晴らしい・・・かつAmazonにとって非常に高くつく可能性がある。Maydayはこの端末の大きなセールスポイントになり、返品の損失を防ぐことで自らペイするかもしれない。しかし、人々があのボタンを必要以上に押しまくるかどうかは、ギャンブルだ。

問題は、Amazonがどこまでそのビジョンを妥協できるかだ。同社は記者団に対して、Maydayが毎回15秒以内にユーザーがサポートを受けられるようにしたいと語った。忙しいクリスマスの朝にも。回数の制限もなく。Amazon CEOのJeff BezosはMaydayについて、同社の他のコールセンターと同じように機能すると本誌に語った。結局のところ、この会社はEコマースのスケーリングにおいて相当数のミラクルを演じてきている。

それでもしかし、Maydayサービスの乱用を防ぐための但し書きを入れておく必要はあるかもしれない。寂しいからMaydayしたり、ネコの写真を見せたくてMaydayしたりする人は切り捨てる必要がある。猥褻画像を見せたり言葉のテロリズムを仕掛ける輩は、永久追放する必要があるかもしれない。しかし、ひたすら怠惰なユーザーが、毎日ギリギリまともな質問をし続けたらどうするだろう。Amazonはどこに線を引くかを決めなくてはならない。

Maydayのスケーリングにおけるこの根本的問題は、現在AmazonにはアクティブなKindleユーザーが、Benedict Evansが想像するほど膨大にはいないことを示しているのかもしれない。AmazonはKindleの売上とアクティブ利用者数に関して秘密主義で知られているので、HDX端末がどの程度売れ、サポートが必要なのかわれわれにはわからない。

しかし、もしこのすべてを成功させ、われわれをサポート電話メニュー地獄から救える人間がいるとすれば、それはBezosだろう。法外な費用のかかるファンタジーをギリギリのリアリティーに変えることは、彼の十八番だ。そしてもし、問題がMaydayのユーザー当たり質問数ではなく、Kindle HDXがたくさん売れたためであれば、それは悪い話ではない。Microsoft Surfaceに聞いてみるといい。

[Image Credit]

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(翻訳:Nob Takahashi)


出版社側には良いことずくめのKindle MatchBook。プログラム参加を躊躇う理由はなし!

少し前に、Amazonは電子書籍リーダーであるKindle Paperwhiteの新版をアナウンスした。これはこれでなかなか良さそうなものに見える。但し、この発表について世間の耳目を集めたのはMatchBookという新たなプログラムの方だった。紙の書籍を買った人に対し、電子書籍版を無料ないし安価で提供するというものだ。提供するかしないか、価格をどうするかについては作家や出版社側が決定する。

このプログラムについての要件等を確認してみると、紙の本や電子(Kindle)書籍を出版している作家にとって、なかなか魅力的なものであるようだ。Gooseberry Bluff Community College of Magicの作者であるDavid Schwartzも次のように述べている。「デメリットは何もないように思う。少なくとも私にとっては、良いことだらけに見える。ロイヤルティは変わらないし、(理論的には)販売のチャンスが増えることになるわけだ」とのこと。確かに良いことばかりのように思えるのだ。

Kindle Matchbookプログラムには、いろいろと参加要件が定められている。但し、厄介に感じるようなものはない。「これまでに書いた書籍の売り上げを伸ばす手段を提供する」という目的にしたがって運用されるものであるようだ。基本的に、Amazonで扱う紙の本を出版していて、かつKindle Direct Publishing(KDP)プログラムに参加していれば、誰でも使うことができるようだ。

Amazonにも確認したのだが、Kindle Direct Publishing Select(KDPセレクト)プログラムの方に参加している必要はないようだ。

つまり、紙の本を既に販売していて、それに加えてKindle版を販売したいと考えた場合、Amazonの独占販売期間を確保する必要はないということだ。KDPセレクトのメンバーは、90日程度の間、Amazonでの独占販売期間を設ける必要がある。

MatchBookでの提供価格については2ドル99セント、1ドル99セント、99セント、そして無料の4つから選ぶことになる。プログラムに参加するタイトルを選ぶのは非常に簡単で、リストからチェックボックスをクリックするだけだ。ほとんど手間のかからないオプトイン方式はいかにもAmazon風のもので、きっと数多くの作家がこのプログラムへの参加を検討するようになることだろう。ともかく参加する作品を決めれば、あとは価格を設定するだけだ。尚、これにともなって「プロモーション価格」の設定もする必要がある。これは通常価格の50%以上、割り引く必要がある。Amazonは「キャンペーンであるからには50%は割り引くことにしたい」としている。

現在用意されているロイヤルティレートは2種類ある。これは販売地域の差によって変わってくるものだ。電子書籍にも同じ率が適用されることになり、やはり35%あるいは70%を受け取ることになる。電子書籍を安価で配布するということは、当然にロイヤルティーの額も低くなる。しかし「新たな販路」が拓けたわけで、むろんプラスに評価すべきことだと思う。

まだこのMatchBookプログラムについての表示が現れないという人もいるだろう。まずは出版社レベルでのオプトインが必要であり、それが済まないと個々の書籍についての処理ができないこともある。ともかく10月に予定されているプログラム開始時には1万冊程度を準備するということになっている。ただしAmazon Publishingの利用者(標準でMatchBookオプションがオンになっている)およびインディーズ系の出版者は直ちにプログラムに参加することができるし、すべきであろうと思う。デメリットはほとんどないと言える。もちろん紙の書籍を販売していなければ参加できないのだが、実はこれについてもAmazonは解決策を提供している。電子書籍を紙化するプログラムの提供も行っているのだ。

また、New Island BooksのエディトリアルディレクターであるEoin Purcellは次のように言っている。すなわち、MatchBookプログラムの導入により、電子書籍化していないものを電子化しようという動機付けになるとのこと。売り上げのためのチャネルがひとつ増えることとなり、デジタル書籍化を躊躇っていた人が考えなおすきっかけとなることもあるだろうという話だ。

個人的には、このプログラムがむしろ紙の書籍の売り上げをも伸ばす方向に機能すると考えている。1ドルだか2ドルの追加料金でKindle版も入手できるのなら、紙の本をもっと買うようになるだろう。紙版があれば、電気のないところ、ないしは電子デバイスが使えないところでも本を読むことができる。手に触れる紙の感触も好きだ。さらに、コレクターアイテムとして将来的に価値を持つことになる可能性をもつのも、むろん紙の本の方だ。

また、本のコレクターであるわけではないのだが、Ozの初版などについてはやはり痛めてしまうのがもったいないとは感じる。それで再読する際にはKindle版を読むというようなことをしているのだ。Amazonの新プログラムがこうした古い本を対象にするものでないことは理解している。しかし豪華装丁本などについては、実際に読むためのものとして、電子版を欲しがったりする人もいるだろう。

一般の人が、紙版と電子版の双方を購入しようと思うのかどうか、それはわからない。

Schwartzは卑近な例に過ぎないとしつつ、自著のGooseberry Bluffについては紙版とKindle版の双方を買ってくれた人がいると話す。「Kindleを持っていない人や、紙版でないとダメだと言っている人もいます。但し、MatchBookプログラムのスタートにより、電子書籍を買うべきかどうか悩んでいる人にもきっかけを与えて、考えてもらうことができると思うのです。これまで通りに紙版を購入して、そして安価に電子書籍版も購入できるわけですからね。Amazonとしても、そういう層を取り込んで電子書籍の普及にはずみをつけたい意味もあるのでしょう」。

取り敢えずのところ、これまでに多くの書籍を出してきた出版者や著者にとって良いことずくめの話であるように思える。紙版の本のオーナーが、改めてデジタル版を買い足す動きも出てくることだろう。プログラムが発表になってから、これまでのAmazon利用歴をチェックしてみた(利用頻度にはかなりの波がある)。そして懐かしく思い出して、ぜひ読み返したいという本も見つけた。しかし箱か何かにいれて、どこかにしまいこんでしまって行方がわからない。きっとAmazonは、そういう人が多いはずだと考えたのだろう。躊躇っている出版者があれば、ぜひともプログラム参加を検討すべきだと思うのだ。

Image Credit: amy gizienski / Flickr CC

(訳注:本稿はすべて米国Amazonでの話です)

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(翻訳:Maeda, H)


KindleのDRMを1ページずつ外していくレゴ・ロボット

「レゴを通じて体制に抵抗する」シリーズの新しい事例として、われわれはKindle本を1ページずつめくり、コンピューターにeインク画面の写真を撮るよう指示してOCR処理を行い、完全DRMフリーのテキストを作るロボットを紹介する。早い話、これは知能的複写機であり、理論的には、完全に合法だ。

ウィーン工科大学のPeter Purgathoferが作ったこのプロジェクトは、実用的技術というよりはアート作品なので、この計画がThe Pirate Bayに登場することを期待してはいけない。Purgathoferは、本の貸し借りや転売に関するAmazonの当初の約束は破られ、出版業界もAmazonと歩調を合わせるように著作権法を強化していると信じている。「このDIY Kindleスキャナーは、Jeff Bezosが一度は守ったが、後に取り上げたわれわれの権利の消滅を反影したアート表現だ。これはまた、DRMの無益さを訴える声明でもある」とPurgathoferは書いている。

「これは私がプライベートな時間に個人として行ったプロジェクトであり、私の個人的見解を反映したものであることを留意していただきた。これはウィーン工科大学における私の仕事ではないと考えている」。

このプロジェクトは、公正使用の原則の下にコンテンツの撮影を許しているDMCAの「アナログ・ホール」と呼ばれるカテゴリーに属すものだ。撮った写真をコンピューターに入れた段階で少々怪しくなるが、デジタル著作権法では合法だ。それにほら、レゴだし。
via BB

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(翻訳:Nob Takahashi)


Amazon、紙版書籍購入者に対して無料(ないし安価)での電子本提供プログラムを開始予定

AmazonがKindle MatchBookという新たなサービスについてのアナウンスを行った。Amazonで紙の書籍を購入した利用者に対し、その本のデジタル版を無料ないし2ドル99セントの価格で提供するというものだ。価格は書籍によって決まることになる。本プログラムの対象となるのは、Amazonが書籍販売を開始した1995年から、これまでに購入した本ということなのだそうだ。

このKindle MatchBookプログラムは10月に開始される予定だ。開始までに、対象となる書籍を1万冊以上用意するとのこと。対象となる書籍は徐々に増やしていきたい考えだ。プログラムに参加するか否かは出版社側の判断であり、Kindle版のダウンロード時の価格の選択(無料、99セント、1ドル99セント、2ドル99セント)も出版社側で行う。

「遠い昔のクリントン時代、CompuServeアカウントでログインして、AmazonからMen Are from Mars, Women Are from Venusといった書籍を購入して頂いた方も、(18年たった今になって)Kindle版を非常に安価にダウンロードしてお楽しみいただけるようになるわけです」と、Kindle Content部門のVice PresidentであるRuss Grandinettiが、なかなかユニークな調子でプレスリリースの中で述べている。

ちなみに、メジャーな出版社も、あるいはKindle Direct Publishingで出版している個人であっても、サービス開始時に作品を掲載するための登録を行うことができるようになっている。このサービスは、印刷された本に加えて電子本も入手できる読者にとっては当然メリットがあるものだ。しかしそれだけでなく、出版社側にとっても、新たな販売機会を得るチャンスともなる。18年も前に書籍を購入した利用者に対し、紙版に加えて電子版の購入を促すことができるようになるわけだ。

読者にとっては、電子本の価格は無料であるのがベストだろう(既に持っている本を、さらにお金を出して買うということに躊躇いを感じる人もいるだろう)。しかし電子版の便利さを感じて、たとえ有料であっても購入しようとする人もいるはずだ。個人的には、過去においてもっとAmazonを使って購入しておけばよかったと後悔している。今後は、紙の本が欲しくなったらきっとAmazonを第一候補に考えることだろう。もちろん、そうした客が増えるようにというのが、Amazonの狙いであるわけだ。

(訳注:本稿はアメリカTechCrunchの記事であり、日本に適用される予定があるのかどうかについては確認していません)

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(翻訳:Maeda, H)


アメリカ連邦地裁、反トラスト法裁判でAppleに有罪判決―「電子書籍価格操作の共謀と実行で中心的役割」

Appleとアメリカの有力出版社による電子書籍の価格操作の共謀容疑に関して すべての出版社はすでに司法省と和解し、Appleだけが法廷闘争の道を選んでいた。Reutersによれば、今日(米国時間7/10)、 ニューヨークのマンハッタン連邦地裁はiBookstoreの価格操作に関する反トラスト法違反の容疑に関して有罪の判決を下した。また判決で検察側は消費者に代わって損害額を査定し、Appleに賠償を求める裁判を起こすべきだと命じられた。

アップデート: われわれはAppleの広報担当者から以下の声明を受け取った。

Appleはeブックの価格を操作するために共謀したことはなく、この事実に反する訴追に対してあくまでも戦う。2010年にiBookstoreをオープンした際、われわれが目的としたのは、消費者により大きな選択の自由を提供し、当時市場で強く求められていたイノベーションと競争を実現し、 出版産業におけるAmazonの独占的地位を打破することだった。われわれは何ら不正な行為をしていないので、今回の判決に対しては控訴する。

2012年4月に司法省はAppleと出版業界の主要6社を反トラスト法違反としてを訴追した。これに対してAppleは「司法省の主張は根本的に誤りであり、馬鹿げている」と反論した。

出版社6社(ペンギンとランダムハウスの合併により現在は5社) はすべて和解に応じ、Appleだけが法廷闘争の場に残った。EUでのこれに類似したeブック関連の反トラスト法訴訟ではAppleは欧州委員会に対して「有罪を認めないまま和解」の道を選んでいる。

“Appleは価格操作の共謀と実行において中心的な役割を果たしたと認められる

2010年にiBookstoreが発表された際、Appleはストア側ではなく出版社側が価格を設定する、いわゆるエージェンシー・モデルを導入した。Amazonが巨人であり、Appleは新参で、出版社はAmazonによる市場支配を恐れていた。紙の本でもeブックでもAmazonは自ら価格を設定していた。そこで出版社側はAppleに市場シェアを奪い返させ、利益率の向上を図ろうとした。出版社は新刊書についてAmazonの9.99ドルではなく、12.99ドルあるいは14.99ドルに設定した。この値上げに伴ってAppleはiBookstoreだけでなくKindleStoreその他あらゆるeブックストアで同一の価格とするよう出版社に要求した。

Denise Cote判事は「Appleはこの共謀とその実施において中心的役割を果たした。Appleは好機を捉えてきわめて巧妙に動き、エージェンシー・モデルの採用によって誕生したばかりのeブック市場における価格を上昇させた。一部の例では上昇は50%以上にも及んだ」と判示した。PaidContent判決の全文がある。.

Wall Street Journalによればペンギン・グループとハーパー・コリンズは当初Appleの価格設定に反対したが、結局同意した。 出版社はAmazonの価格決定権を奪うためにAppleのiBookstoreを利用し、これに成功した。AppleのKindleコンテンツ担当副社長、Russell Grandinettiはこの訴訟で「出版社はKindleストアからコンテンツを引き上げると脅した。AmazonはやむなくAppleと同様のエージェンシー・モデルに切り替えざるを得なかった」と証言した。

この判決で関連する出版社とeブックストアは向こう2年間、同様のエージェンシー・モデルの採用を禁じられた。

(写真:Casey Hussein Bisson

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、独自のコミック出版、Jet Cityをローンチ―ニール・ステーヴンスンやジョージ・R・R・マーティンが参加

Amazonが今度はMarvelとDCに挑戦するようだ。今日(米国時間7/9)、Amazonはコミック専門の新しいインプリント〔出版事業のブランド〕をローンチするとプレスリリースで発表した

ブランド名はJet City Comicsで、ニール・スティーヴンソン(Neal Stephenson)のSymposiumが最初の出版物となる。今年中にジョージ・R・R・マーティン(George R. R. Martin)原作のコミックも刊行される。また2014年にはディストピアものSFのWoolがグラフィックノベルとしてシリーズ化される。

当面Amazon Jet CityはSFとファンタジーという手堅い分野を専門にするようだ。強力なオリジナル・シリーズを揃えるMarvelコミックスやDCコミックスを直接脅かすような存在ではないが、これはおそらく他の分野へ進出するための地ならしなののだろう。

今回のJet Cityの他に、Amazonの既存のインプリントとしてはMontlake Romance(ロマンス)、Day One(短編、新人作家)、Skyscape(青少年向け)などがある。 Amazonは独自出版事業の拡大に全力を挙げている。今回は著名SF作家の作品でJet Cityを立ち上げたが、急速にオリジナル作品(Amazonのセルフ出版事業からの作品の採用が有望だろう)によってタイトルを拡充していくはずだ。

中長期的に見ると、Amazonの新しい出版ブランドはコミックや小説の出版にとどまらず、オリジナル・ビデオやグッズなどとのタイアップ事業にも役立つだろう。Amazonはメディア関連事業のあらゆる分野に進出して独自の環境を建設する考えだ。そうなれば著作権も一元的に管理できるし、利益を確保するのに非常に好都合だ。

またこれはKindleコミックでもあるので、Kindle Fireの普及にも役立つし、他のプラットフォームでの電子書籍販売も促進できる。デジタル・コミックスはcomiXologyなどがリードする急成長分野だ。Amazonの参入で競争は激化するだろう。ともあれJet Cityから出版される作品がどんなレベルであるかを早く見てみたい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon傘下になったGoodreadsは、統合を密にしつつインディーズの立場を守る

今日(米国時間3/28)の午後AmazonがGoodreadsの買収を発表した後、私はGoodreadsのCEO Otis ChandlerとAmazonのKindleコンテンツ担当VP Russ Grandinettiのふたりと話す機会を得た。いちばん気になっていた2点、即ち契約に至った経緯とKindle/Goodreads統合の詳細計画については、ふたり共曖昧さを貫いていたが、それでも将来の計画についていくつかのヒントを漏らしてくれた。

Chandler(写真は妻で共同ファウンダーのElizabethと一緒)によると、Kindleとの統合はGoodreadsユーザーの間でも人気が高く、Grandinettiは、Kindleデバイスやアプリ上でのソーシャル体験を「超カンタン」にしたかったと言った。どんな形になるかに関しては「機能については発売時にお話ししたい」と言うだけだった。

本誌のDrew Olanoffがこのニュースを報じた際、これによってAmazonが電子書籍のライバル、特にAppleに対してソーシャル的な優位性を得られのかどうかが注目的の一つだった。Amazonの買収によってGoodredsの非Kindleデバイスとの統合が不可能になるのかという私の質問に対して、Grandinettiは、AmazonチームはKindleアプリがiOS、Android上でも動くよう頑張っていると答えた。つまり、例えばiPadのKindleアプリ経由でGoodreadsを利用できることになりそうだ(ただしこれは、むしろiBookstoreに関して重要視していたDrewの指摘を消し去るものではない。また、Amazonは以前ソーシャル読書のスタートアップ、Shelfariも買収しているが、ソーシャル面の急転回にはつながっていないことも指摘しておきたい)。

Goodreadsが今後もFacebookと密に連携していくのか、Amazonでスタンドアロンのソーシャル体験を作っていくのかについても質問した。Chandlerは、「Facebookは今後もGoodreadsにとって重要だ。われわれのミッションは人々が読書を通じて自分を表現するのを支援することであり、Facebookの膨大なユーザー基盤はそれを容易にすると答えた。

さらにChandlerはこの買収に関する自身のブログ記事で、「Goodreadsはサイト利用者が喜ぶものすべてを引き続き提供し続ける」と書いている。ちなみに、Goodreadsチームは全員今後もサンフランシスコに残る。Chandlerは「ZapposとIMDbの形態」と似た形の独立子会社として運営されるだろう」と言っていた。

「これからも採用も続け、チームを大きくしていく」と彼はつけ加えた。

AmazonとGoodredsは過去に何度か衝突があった。中でも昨年1月には、Amazonのデータに制約が多いという理由で、Goodreadsは書籍データの主要入手先をAmazonからIngramへと乗り替えた。今日この件に触れたところ、Grandinettiは、「GoodreadsがAmazonのAPIを使わなくなったことはどちらの利益にもならなかった思う」と語り、今こそ「発見と読書の全く新しい領域を探る」ためにAmazonのデータをGoodreadsに取り戻す時だと彼は言った。

Chandlerは、Amazonデータを止めたことによる不都合の一つが海外データだったと言う。この買収によって、Goodreadsは再びそのデータを利用できるようになる。

APIと言えば、Chandlerは別のインタビューで、Goodreadsは今後も自身のAPIを公開し、Koboへのレビューフィードも続ける予定だと語った。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Amazon、ユーザー1600万人のソーシャル読書サービスのGoodreadsを買収―Kindleとの統合で圧倒的優位を狙う

今日(米国時間3/28)、Amazonは有力なソーシャル読書サービス、Goodreadsを買収したと発表した。金額などの詳細は不明。買収手続きは第2四半期に完了する。

Goodreadsは2007年1月のスタート以来、True Ventures他から275万ドルの資金を調達している。 去年8月にわれわれが取材した際には、ユーザーは1000万人以上、 投稿された本は3億6000万冊以上で、毎月2200万冊が新たに投稿されているということだった。現在GoodReadsではユーザーは1600万人だと発表している。

この種のソーシャル・サービスを傘下に持つことは、Amazonにきわめて大きな比較優位性を与えることになる。たとえばオンライン電子書籍販売でのライバル、Appleはソーシャルな要素をまったくといってよいほど持っていない。もっぱら本についての情報を共有し、活発に議論をするソーシャル・サービスがAmazonの一部となるというのはまったく理にかなったことだ。

Amazonは当面Goodreadsのユーザーに対して特別割引などの優待キャンペーンができる。しかしそれ以上に、Amazon自身のソーシャル読書ネットワークとして本体への緊密な統合を図ることができるだろう。

下は昨年8月時点での毎月の登録書籍刷数の推移を表すグラフだ。Kindleと連携することでこの数はさらに飛躍しそうだ。

AmazonのKindleコンテンツ担当副社長Russ GrandinettiはAmazonのeブック事業にとってこの買収がきわめて重要であるとして次のように述べている。

AmazonとGoodreadsは読書体験の再構築に向けて情熱を共有している。Goodreadsは読者が新しい本を発見し、それについての意見を交換する新しい枠組みを作った。一方、AmazonはKindleで世界中、いついかなる場所でも本が読めるように読書体験を拡張した。さらにAmazonとGoodreadsは何千人も著者に新たな読者を紹介し、著作によって生活ができる道を開いてきた。われわれ両社が力を合わせることにより、読者と著者の双方に新たな喜びを与える方法がいろいろ発見できるものと期待している。

一方、Goodread’sの共同ファウンダー、CEOのOtis ChandlerはAmazonの買収によって開かられた新たな展望について次のように述べた。

本とその中に表現された物語や思想は、われわれの社会を織りなす重要な糸のひとつだ。人々は読んだ本について語り、その体験を共有するのが好きだ。私はAmazonとKindleと提携する機会を与えられたことにこの上なく興奮している。われわれは今やGoodreadsのソーシャル読書体験を今までにないスピードで世界中の何百万という読者に広めていくことができるようになった。

Goodreadsは公式ブログの記事でもう少し詳しくAmazonへの参加の意義や、Kindleとの統合が最優先課題であることなどを説明している。Chandlerによれば、

Amazonへの参加には以下の3つのメリットがある。

1. Amazonのユーザーと資源をもってすればGoodreadsの活発な読書家のコミュニティーをさらに多くの新たなユーザーに対して紹介し、また既存のユーザーの体験を改善することができる。

2. Goodreadsのユーザーは以前からeリーダー上でGoodreadsを作動させるよう要望してきた。今やGoodreadsは世界最大のeリーダー・プラットフォーム、Kindle上での展開を視野に入れることができるようになった。

3. AmazonはGoodreadsの独立性を尊重し、われわれがこのブランドと独特の文化を維持したまま活動を続けてよいと約束してくれた。

ソーシャル機能に加えてGoodreadsは長年の間に高度な本の推薦テクノロジーを確立している。これもAmazonにとっては喉から手が出るほど欲しかった資産だろう。

一方で、ライバルのAppleが手がけたデジタル・コンテンツ販売に関連するソーシャル機能といえば音楽ソーシャルネットワークを目指したPingくらいのものだ。しかしPingは人気を得ることができず、昨年10月に閉鎖された。Amazonがデジタル・コンテンツの各分野でGoodreadsに相当するような有力ソーシャル・サービスの買収に成功するならその分野での優位性は動かぬものとなり、当然売上にも反映されるだろう。とにかくGoodreadsが保有している膨大なユーザー・データの価値を考えただけでもこの買収は見事なスラムダンクだ。

また最近Amazonは著者自身による出版ビジネスにも参入して予想以上に売上を伸ばしているが、これもGoodreadsとの相乗効果が期待できる分野だ。

Goodreadsは興味ある数字を発表している。

過去90日間にGoodreadsのメンバーは毎秒4冊以上を『読みたい本』として登録している。

こうした数字がAmazonによる買収の決め手となかったのかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazonが[Send to Kindle](コンテンツをKindleへ送る)ボタンをローンチ

Amazonが今日(米国時間3/19)、[Send to Kindle]ボタンをローンチした*。これはWebデベロッパWordPressのブロガーたちが使う小さなウィジェットで、ユーザがこれを押すとコンテンツがKindleリーダーやアプリに保存される。今このボタンがすでに載っているのは、The Washington PostTIMEBoing Boingの記事だ。〔*: 小さな[k]の字だけがあるボタン。たとえばこの記事。〕

Amazonの[Send to Kindle]スイート(アプリケーションとブラウザプラグイン)は昨年ローンチし、そのGoogle Chromeエクステンションには[Send to Kindle]ボタンがあった。それはPocketやInstapaperのようなコンテンツクリップサービスに代わって使われるもので、Kindleの上でeブック以外のものが読める仕組みだ:

[Send to Kindle]ボタンを使ってコンテンツをあなたのKindleに送り、あとで都合の良いときに読めるようになります。一度送れば、あなたのKindleデバイスやiPhone, iPad, Android(携帯とタブレット)の無料のKindleアプリで、いつでもどこでも読めるようになります。あなたの目にとまったWebサイトやブログを、あとで探す苦労がなくなります。あなたのKindleを開けば、すべてのコンテンツがそこにあります。[Send to Kindle]ボタンは、Webから集めたコンテンツをお仕事や学校の宿題、趣味などで活用するためにも、便利に使えます。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))