TouchPalキーボードで大ブレークした中国のCootekがニューヨーク証券取引所で$100MのIPO

TouchPalキーボードアプリで有名な中国のモバイルインターネット企業Cootekが、アメリカで上場する。先週SECに提出されたF-1フォームによると、調達目標額は1億ドルだ。

上海で2008年にTouchPalをローンチした同社は2012年3月にCootekという名前で法人化し、SECへの提出書類によると現在の一日のアクティブユーザーは1億3200万、6月現在でその前年同期比増加率は75%、としている。また広告収入は同じ6月までの6か月で453%増加している。

AIを利用しているTouchPalは指をすべらせるグライドタイピングと予想テキスト機能があり、Cootekの一番人気のアプリだが、ほかにも15のアプリがあり、それらはたとえばフィットネスアプリのHiFitとManFITや、バーチャルアシスタントのTaliaなどだ。同社は独自のAI技術とビッグデータ技術により、ユーザーとインターネットから集めた言語データを分析する。そしてそこから得られるインサイトを利用して、ライフスタイルやヘルスケア、エンターテインメントなどのアプリを開発している。15のアプリを合計すると、月間平均ユーザーは2220万、一日では730万となる(6月現在)。

TouchPalそのものの平均ユーザーは、2018年6月の全月で1億2540万だった。一人のアクティブユーザーが一日に72回、このアプリを立ち上げている。現在、110の言語をサポートしている。

Cootekの主な売上源はモバイルの広告だ。同社によると、売上は2016年の1100万ドルから2017年には3730万ドル、その対前年増加率は238.5%だった。利益は6月までの6か月で350万ドル、1年前には1620万ドルの損失だった。

Cootekはニューヨーク証券取引所でチッカーシンボルCTKで上場する計画だ。IPOで得られた資金はユーザーベースの拡大と、AIおよび自然言語処理への投資、広告のパフォーマンスの改善に充てられる。上場の引き受け証券企業はCredit Suisse, BofA Merrill Lync, そしてCitiだ。

画像クレジット: Cootek

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iFixit、新MacBook Proキーボードの防塵機構を発見

先週Appleは新しいMacBook Proを発表し、新機能の中心は修正されたキーボードだった。Appleは前の機種よりも静かだと言い、われわれのテスト結果も一致していた。しかし、iFixitは別の何かを発見した。薄い、シリコン製のバリヤーがキーボードの信頼性を改善しているらしい。

これはビッグニュースだ。ユーザーは以前から、MacBook Proに使われているバタフライスイッチ式キーボードは従来モデルと比べて信頼性に欠けると言っていた。ちりやほこりやパンくずのせいでキーが動作不良を起こしたという報告は無数にある。私自身に経験はないがTechCrunchスタッフの多くが言っていた。これまでにAppleはキーボードのリコールを発行していない。

iFixは、新しいバタフライ機構を保護しているゴム状の物質を見つけた。さらに同社は、この「汚染の侵入を防止/軽減する」ための技術はAppleの特許であることも指摘している。

これらの新モデルの大きなメディア発表を行ったAppleは、今回のキーボードの変更について、これはクリック音の大きさを改善するためであり、ほこり対策ではないと言っている。それもよくわかる。もしAppleがイベントを開いて「キーボードを修正しました」と言ったら、Appleはキーボードに何か不具合があったと認めることになる。代わりにAppleは、「キーボードを静かにしました」と発表して、過去のキーボードは不具合はないがうるさかったことを認めた。

本誌にレビュー機が届いたところなので、ビーチで2~3日使ってからキーボードの信頼性について報告するつもりだ。Because Sicence.

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

タイピングとタッチ入力を同じ場所(位置)でできるAppleのハイブリッドキーボードが特許を取得

macbook-keyboard1

AppleInsider報ずるAppleのこのたびのパテントは、通常の打鍵とタッチの両方で入力できるキーボードだ。このハイブリッド設計により、ふつうにタイプしながら、必要ならタッチ入力もできるという、素晴らしい世界を体験できる。タッチしながら必要ならタイプもする、という言い方でもよろしい。

このパテントによると、各キーに容量性のタッチセンサを装着することにより、キーボードがスワイプやズームのような入力を検出する。MacBookの新しいトラックパッドに、そんな二段階入力ができるように。また、タッチとタイプ入力を同時にもできるので、両手にそれぞれ違う仕事をさせられる。

タイプするキーは、Apple独自の発明による、二段階キーである。つまりふつうのキーボードと、今のMacBookの新しいキーボードの二役を演ずる。最初の段階ではキーをふつうにカツンコツンとたたき、さらにそのあと、ぐっと押して第二のキープレスを実現する。MacBookのトラックパッドの場合と同じく、アプリケーションがこの二段階を正しく拾えば、非常に多様な入力信号が得られることになり、アプリケーションの機能性が増す。

しかしMacBookのキーボードのバタフライ方式がAppleの新しい方向性だとすると、このハイブリッド型は、製品として日の目を見ないこともありえる。あるいは、同じハイブリッドでも最新のForce Touchとの組み合わせなら、将来ありうるかもしれない。そちらの方なら、Mac Book ProなどのProシリーズで有意な技術となるだろう。アプリケーションにおける、二段階キー入力の活用の場面も多いはずだから。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

LogitechのKeys-To-Goは初めての、長く付き合えるiPad用キーボード

【抄訳】

Logitechは何年も前からiPad用のキーボードを作っており、というか、その価値を認識した最初の企業の一つだ。でも、これまでいろいろなキーボードやキーボードケースを出してきたにもかかわらず、「これでキマリ!」と言えるほどの適正なデザインは、先月のとてもシンプルなBluetoothワイヤレスキーボードKeys-To-Go が初めてだ。

Keys-To-Goはなにしろ、余計なものが何もない。キーボードのサイズはよく見る超薄型のiPad用キーボードケースとほぼ同じだが、実際にiPad本体にくっつく部分は何もない。非常に薄くて軽量で、キーボードを覆うコーティングは完全一体成型で継ぎ目がない。それでいて、キーを叩くときの押し込み感には無理がない。

通常のキーのほかに、iPad専用のホーム画面キー、アクティビティ検索、言語切り替え、カメラ起動、メディア再生、音量調整、などのボタンがある。iOSの組み合わせキーによるショートカットもサポートされている。三か月ぐらい使い込まないと、覚えないと思うが。

Keys-To-Goは、昔よく使ったプラスチックカバーのバインダに似ている。とは言っても、実物はとても良い。軽くて丈夫そうで、汚れにも強そう。バッグに無造作に放り込んでも、問題ないだろう。そして今のところは、ぼくが感じたことは裏切られていない。しかも、かさばったiPadケースが要らないのが良い。

〔ここにスライドが表示されない場合は原文を見てください。〕


Keys-To-Goにはスタンドがない。キーボード本体だけだ。スタンドが必要ならAppleのスマートカバーとケースなどを使う。iPadを立てかけてないと使いづらい、という欠点はあるが、しかしこのキーボードのシンプルさと便利さの魅力の方が大きい。まったく気にせずに持ち歩ける“目立たなさ”、が良いよね。

【後略】

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Slateはテキスト・メッセージをリアルタイムで日本語など88言語に翻訳するiOS 8キーボード

コミュニケーションというのはいつでも難しいものだが、特にそれが外国語の場合、ハードルは非常に高くなる。コンピュータ翻訳の発達でずいぶん助けられるようになったものの、やはり不完全な翻訳がたびたび起きるし、カット&ペーストを繰り返せなければならないのも煩わしい。App Storeに登場したiOS 8向けソフトキーボード、Slatedはチャットのテキストをリアルタイムで翻訳し、ワンクリックで送信もできる翻訳アプリだ。

Slatedはなんと81ヶ国語の翻訳をサポートする。しかも入力窓にテキストを入力するはしから翻訳していく。ソフトキーボード自体はオートクレクトと候補表示の機能を外しただけで、基本的にiOSのデフォールトのキーボードそのものだから初めて使うユーザーでも戸惑うことは少ないだろう。 入力窓に自国語で入力するとその下の翻訳窓にリアルタイムで翻訳される。sendボタンを押せば相手に送信される。会話窓に表示されたテキストを長押し、コピーすると翻訳窓に翻訳テキストが表示される。

Slatedの開発者、Alaric Coleはわれわれの取材に対して、「もちろんこのアプリはお互いに理解できない言葉を話す同士の会話を可能にするために開発したものだが、キーボードをいちいち切り替えるのは面倒だから、普段のキーボードとして常用してもよい。それに同じ言語の相手とひんぱんい会話していれば知らず知らずに日常よく使われる表現を覚えてしまう」と語った。

私は昨夜、Slatedを少し使ってみた。相手は元TechCrunchで現在はEngadgetの記者、Chris Velazcoだ。Chrisはフィリピン系なのでタガログ語が話せる。しかし構文や綴りにかなりのエラーがあり、大声で読み上げてみてやっと私の送ったメッセージが解読できるということももあった。しかし結局最後にはこちらの意図が伝わった。

Slatedは当初2.99ドルのプロモーション価格で販売されているが、正価は4.99ドルだという。いずれにせよ多言語リアルタイム翻訳アプリにしては非常に安価だ。Translator Keyboardも同種のアプリだが、Slatedは翻訳能力とUIの使いやすさの点で一歩先んじている。正式公開の際にはさらにサポート言語を増やす計画だ。現在アプリはApp Storeで公開されている

いよいよ外国語がバリヤーにならない時代がやってきつつある。驚くべき時代になったものだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


iPhone 6 Plusのための片手キーボードアプリ

私はiPhone 6 Plusを使っているが、他の記事にもあったように、Appleのこの大きなスマートフォンを片手でタイプするのはやはり難しい。特に、きちんと表現するために記号を使う時は。新しいアプリ、その名もふさわしく、”One Handed Keyboard” はiOS 8で可能になったサードパーティーキーボードによってこの面倒を解消してくれる。

カナダ、カルガリーのデベロッパー、Stonelight Picturesが作ったこのアプリは、iPhone 5sと同じサイズのキーボードを、iPhone 6または6 Plusに表示し、大きな矢印ボタンによってキーボードを左か右にずらすことができる。キーボードのテーマカラーを変えたり、透明にして隠れている部分を見ることもできる。

標準ではアプリに応じて明るいテーマと暗いテーマを自動的に切り替える。オートコレクト機能もついていて、Appleの標準機能ほど強力ではないが、十分実用的だ。

One Handed Keyboardは1.99ドル。まだ多少難はあるが(スリープから復帰した後、左手用ポジションに戻る)、なぜiOS 8の標準機能にないのかが不思議だ。

【訳注:キーボードを左右にシフトする機能は、日本のATOK for iOSがすでに採用している】

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


MicrosoftがiOS/Android/Windows対応のユニバーサルキーボードを発売…Officeを使いやすくするため

Microsoftが作ったユニバーサルキーボードは、‘ユニバーサル’(universal, 普遍的)の名のとおり、モバイルの世界を事実上支配している三大オペレーティングシステム…iOS、Android、Windows…のどれでも使用できる。この、’Universal Mobile Keyboard’と呼ばれる金物は、10月に発売される。

この製品は、同社のクロスプラットホーム指向がいまだに継続していることの表れだが、ただしOfficeスゥイートのようなソフトウェアではなくて、ハードウェアだ。iPadで使えるキーボードを作ることは、OfficeをAndroidタブレットに持ち込むこととやや違う。

このBluetooth対応のキーボードは三種類のデバイスで使用でき、同梱のツールにより三種のオペレーティングシステムを切り替える。ホームキーは、どのデバイスでも機能する。

しかし一体、いかなる神の名においてMicrosoftはこんなものを作ったのか? その答えは意外と簡単だ。Officeを真にクロスプラットホームにするためには、ユーザにとってそのソフトをいちばん使いやすい環境を保証してあげなければならない。大好きなiPadの上に大好きなOfficeがあっても、良いキーボードがなければあまり意味がない。逆に、環境を整えてあげれば、Officeの売上も伸びるだろう。

MicrosoftがOffice 365をサービスしている三つのオペレーティングシステムは、Android、iOS、そしてWindowsだ。この79ドル95セントのキーボードが使えるオペレーティングシステムは、右に同じだ。わかりやすすぎて、ミステリーにはならない。

Surfaceのキーボードアタッチメントは、新製品が出るたびに良くなっているから、その技術がユニバーサルキーボードにもきっと反映しているだろう。だからOfficeを使わないぼくも、ちょっと試してみたい気持ちになっている。

ただし現状では、このキーボードにはタッチパッドがない。ちょいと、考えなおしてほしいね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Logitech、3台のデバイスに同時に接続して利用できるBluetoothキーボードを発表

キーボードにもいろいろあり、好みも大いに分かれるところだろう。ただ、ぜひともLogitech K480をみてみて欲しい。このキーボードは、同時に3台のBluetoothデバイスに接続できる。接続しているデバイスの切り替えは、キーボード上にある小さなダイアルで行う。キーボード上部には溝があり、そこにスマートフォンやタブレットを配置することで、PCのような形で使うことができるようになる。

K480の価格は50ドルで、価格的にも魅力十分だと言えるだろう。魅力的なスタイリングで、ストロークの浅いチクレットキーボードを実現している。非常にコンパクトで、お遊び程度にしか使えないのではないかなどと思う人もいるかもしれない。しかし例えば、スマートフォンやタブレット向けのアプリケーションを開発しているときなど、KVMスイッチなどを介さずにデバイス間を自在に移動してキーボード入力できるのは本当に便利だろう。カラーはブラックとホワイトが用意されている。今月末の販売開始を予定しているそうだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


FleksyのiOS 8用サードパーティキーボードがベータテスト参加者を募集中

このときが来るのを待ってました!とばかりFleksyはいち早く、iOS 8用の同社製サードパーティソフトウェアキーボードをリリースした。Appleが、個々のアプリ固有ではなく全システム的な入力ソフトもOKだぞ、と発表してからまだ数日も経っていない。同社は今ベータテスターを募集しているから、iOS 8のプレリリースビルドを使っている人は、試してみたらどうだろう。

Fleksyのキーボードのユニークなところは、デバイス本体やキーボードのキーを実際に見なくても文字をタイプできることだ。元々視覚障害者がスマートフォンなどを使えるために考案されたシステムだが、今ではFleksyは、これからの時代のインターネット接続製品全般のための、普遍的な次世代型入力方式になることを、ねらっている。

FleksyはすでにKPCBやHighland Capitalから400万ドルを調達して、これまで主にAndroid方面に注力してきたが、ぼくは協同ファウンダのIoannis Verdelisに会うたびに、iOSを話題にしてきた。今度のAppleの方針転換によって、いずれユーザは自分好みのソフトウェアキーボードをデフォルトのキーボードに指定できるようになるだろう。これまでは特定のアプリ内でキーボードをカスタム化できる、というオプションはあったが、これからはFleksyのようなプロダクトをもっと多くのユーザがもっと一般的に利用して、会社を成長させてくれる、というシナリオもありえるのだ。

Appleはまだ、音声入力や自動大文字化、自動修正の提案、などのAPIを公開していないから、そのぶん、サードパーティにとってのハンディはある。必要なら、それらの機能を自作しなければならない。でもFleksyは最初からそのつもりで、いろんな機能の自作に取り組んでいる。だから、競合他社に比べて同社はすでに、相当有利な位置につけているかもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Minuumが公開ベータに。Androidユーザーは新しいタイプのキーボードを3.99ドルで試せる

トロント大学が出資したインタラクションデザインのスタートアップ、Whirlscapeが、 今日(米国時間8/19)ベータ版を一般公開したIndiegogoのキャンペーンで資金調達に成功した後限定トライアルを行っていた。 Whirlscapeの最初の製品はMInuum Keyboardで、QWERTYのフルキーボードを1行に圧縮して画面を解放し、テキストの予測候補をたくさん表示してユーザーがあまり考えることなくタイプできるようにしたソフトウェア入力メソッドだ。

MiniuumはIndiegogoで8万7354ドルを集め、当初の目標であった1万ドルをはるかに上回った。支援者たちはこのキーボードアプリをAndroidのベータ版として早期に利用できたが、このたびGoogle Playストアで公開されたことでユーザー基盤は拡大されるだろう。Whirlscapeは、ベータ版にもかかわらず料金を3.99ドル徴収する決断を下した。これはキャンペーン当初から多くの関心が寄せられていたことを示す確かな証だ。実は、支援者たちは利用するために5ドルを払っているので、以前と比べればディスカウントだと同社は言っている。

Androidのキーボードソフトウェア会社は、製品に課金することが多い。SwiftKeyも有償で、かつ価格は3.99ドルなので、前例のないことではないし,無料で提供しておいて後から課金することはその逆よりも難しい。

これまでのところMinuumユーザーの定着率は高く、Indiegogo経由で早期利用に登録した9500人のうち、過去2ヶ月間に約8000ユーザーがアクティブだ。WhirlscapeのMaria Lioutaiaによると、iOSバージョンは開発者向けのデモアプリとして年末に提供予定だ(Appleは、ユーザーがデフォルトのソフトウェアキーボードを変更することを許していないので、開発者はMinimumを自社アプリに組み込む必要がある)。Androidのスマートフォンまたはタブレットを持っているユーザーは、今すぐ公開ベータに参加できる。

Minuumは最初に公開されて以来、数多くの更新を経てきたが、Whirlscapeの次の作業である複数言語へのローカライズが完了するまで、ベータの称号は残る。

原文へ


タブレットは職場にも浸透しているがキーボードは捨てられない…Forresterの調査より

今や至る所でタブレットを見かける。PCよりもタブレットを使う人が多くなり、PCの売上は低迷している。でも、タブレットが人気だからといって、企業のIT部門が全面的にタッチインタフェイスに移行すべき、とはかぎらない。Forresterの最近の調査報告書によると、タブレットをキーボードで使いたい人が多い。つまりソフトウェアキーボードがどんなにもてはやされても、全員がフルサイズノートブックのQWERTYキーボードを戸棚にしまってしまうわけではないのだ。

Forresterが合衆国とヨーロッパの情報労働者1000名あまりにアンケート調査をした結果、62%が仕事でもタブレットを使いたいが、ただしワイヤレスのキーボードやキーボードドックアタッチメントもほしい、と答えている。35%は、コンバーチブルのラップトップを望み、34%は、必要なときはタブレットを使うが、タイピングの量が多いときはふつうのコンピュータを使う、と答えている。

Asusや人気三位のXploreなどは、いろんなサイズ・形状のタブレットを揃えているしキーボードアタッチメントもあるから、この調査結果を見て会心の笑みを浮かべるだろう。頑固なタッチ原理主義のAppleは、どうかな?(キーボードに前向きになるか?)。でもMicrosoftは、Surfaceタブレットに関して手放しでは喜べない。とりわけ、売上と製品の性能とWindows RTの評判が、あまりよろしくないからね。

またこの調査結果は、タブレット専用のキーボードアクセサリを作っているメーカーにとって朗報だ。社員の多くがiPadを保有している大企業などに、その“キーボード化備品”を売り込めるからだ。また、今後出てくるかもしれないハイブリッド機にも、十分な商機がありそうだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


新ソフトキーボードのMinuumがIndiegogoで資金集め―モバイルからウェアラブル・デバイスまで省スペースで高速入力を狙う

カナダのトロントに本拠を置くスタートアップ、Whirlscapeは現在のキーボードは古い機械式タイプライターの遺産であり、デザインをそのままで単にデジタル化しただけでは不十分だと信じている。そこでトロント大学の教員と研究者はMinuumというまったく新しいソフトキーボードを開発し、企業化のための資金をIndiegogoで調達しようとしている。

Minuumは文字を3段に配置し、その下にスペースキーを置くという従来QWERTYキーボードのデザインを一新した。 Minuumのキーボードでは文字は間隔を詰めて一列に配置され、予測アルゴリズムによって正確な入力を可能にすると同時にモバイルデバイスの貴重なスクリーン・スペースを大幅に節約する。同時に使い慣れたQWERTYキーボードのユーザー体験も維持される。3段分の文字が狭いスペースに圧縮されているが、誤った文字の入力の割合が高くても強力なアルゴリズムによって自動的に訂正される。Fleksyに似たコンセプトだが、アプローチはまったく異なる。

Minuumのセールスポイントはスマートフォンやタブレット以外のウェララブル・コンピュータなどこれから登場してくるデバイスにも適しているだという点だ。WhirlscapeではAndroidアプリとiOS向けのSDKをデベロッパー向けに提供しようと準備している。しかしMinuumはデバイスを選ばずあらゆる狭いスペースで利用可能だ。デモビデオで見られるとおり、MicrosoftKinectやGoogle Glassのようなビデオ録画機能のあるアプリで使うにも好適だ。なにしろ、紙片や実験者の腕にペンで文字列を書き込むだけでそれがキーボードとして使えるのだ。また筋肉の微細な動きを読み取って多様な命令を入力しようとするMYOアームバンドのようなデバイスとも相性が良いだろう。

Whirlscapeの共同ファウンダー、CEOのWill Walmsleyは私の取材に対してこう答えた。「現在さまざまな入力のテクノロジーが開発されているが、みな基本的にタッチスクリーンをターゲットとしている。ソフトキーボードにしてもどれもスワイプが使われている。しかし私は小型デバイスの入力はタッチスクリーンには限られないと考えている。デバイスのスマートさはどんどん向上している。タッチスクリーンの先を考えることは理にかなっているはずだ」

WhirlscapeではまずiOSとAndroidアプリのプロトタイプ版を2014年初めに(公開ベータは今年後半に)出荷する予定だ。他のハードウェア向けSDKがそれに続くことになる。Whirlscapeはトロント大学の初期アクセラレータ・プログラムであるUTESTMaRS Innovationから少額のシード資金の提供を受けている。しかし同社ではクラウド・ファンディングにより資金を調達することが、製品の公開に先立って注目を集めるためにも効果的であると考えた。Walmsleyは「Indiegogoはユーザーと直接の関係を得るのにも適している。また非公開ベータテストに協力してくれるアーリーアダプターを探すにも良い」と語った。

Walmsleyによれば、当面の目標はデバイス・メーカーにMinuumをプレインストール入力方法として採用してもらうことだという。デモで見られるような効率性とクロスプラットフォーム対応が製品版でも実現するならそれは十分可能だろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+