Chaotic Moon、車椅子用フィットネストラッカーFreewheelを開発中

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新しいタイプのフィットネストラッカーが出てきた。Freewheelは、Chaotic Moon Studiosが作った車椅子用フィットネストラッカーのプロトタイプだ。

テキサス州オースチン拠点のデザインスタジオは、最近Accentureに買収されたことでニュースを賑わせた。FreewheelはChaotic MoonのBASEイノベーションラボで作られたが、そのアイデアは同スタジオのコンテンツストラテジスト、Tyler Hivelyによるもので、彼自身が車椅子を使っている。チームは、製品開発中もHivelyの助言を受けたと言っている。

下のビデオでは、Freewheelの一端を垣間見られるとともに、製作の経緯についても聞ける。同社によると、装置は車椅子に取り付けられ、他のフィットネストラッカーでは無視できる要素が考慮されている。例えば、車椅子を動かすのに必要な筋肉や、路面や通路の状態などだ。

具体的には、Freewheelはホール素子センサー、気圧計、ジャイロスコープ、加速度計を使って、速度、加速度、距離、高度、および勾配を測定する。データ転送にはBluetoothを使用し、ウェアラブルデバイスと接続して心拍をモニターすることもできる。

Chaotic Moonによると、将来はこのデータを使って都市や山地の地表マップをつくり、車椅子以外の人たちも活用できるようにするつもりだ。サイクリストやハイカー、さらには店に行くのに一番歩きやすい道を探す人たちも利用できる。

「つまるところ、テクノロジーの目的は人々の生活を良くすること」とChaotic Moon CEOのBen Lamnがメールで言った。「Freewheelは、全く異なる種類の技術を、特定のユーザーの生活を改善するだけでなく、データ収集を通じて、何百万人もの人々の役にたつ方法で組み合わせる」。

さらにLamnは、Chaotic Moonが既に「特許手続きを終え」今後数カ月の間に製品を「洗練し完成度を高める」ことをつけ加えた。具体的な発売日程は考えていないが、「数カ月のうちに手に入ると考えてもらってよい」と彼は言った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

リア充専用Pizza Hut登場?!

ノスタルジーも、テクノロジーによって現在の楽しみに変化させることができる。

Chaotic Moonの共同ファウンダーであるBen Lammは、家族でPizza Hutに出かけ、そこで流行したMs. Pac-Manをプレイすることが「クール」であった時代を懐かしく思い出すのだと言う。そんなノスタルジーに駆られて、Chaotic MoonはPizza Hutとの仕事を始めたのだそうだ。かつてPizza Hutにあった、コミュニティ的な人の繋がりを現代に取り戻そうというのが目的なのだそうだ。

そんな目的で考えだされたのがタッチ機能を持つピザのオーダー用テーブルだ。画面をタッチしてピザを自在にカスタマイズすることができる。オーダーした後は、そのままテーブルでゲームをしながら待っていればいい。

Chaotic Moonは、これまで3年以上にわたって、Pizza Hutのモバイルアプリケーションを作成してきている。このテーブルトップシステムが実現すれば、Pizza Hutファンに新たな楽しみを提供することになりそうだ。

このシステムが実際に稼働する可能性はどのくらいあるのか。Lammによれば「実現の可能性はかなり高い」のだそうだ。Pizza Hutの大規模店舗でのプロトタイプテストを行って、フィードバックを受けて改良し、多くの店舗に展開していきたいとのことだった。

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(翻訳:Maeda, H


自転車乗り必携?!:Chaotic Moon、周囲360度を記録するビデオカメラ搭載自転車用ヘルメットを開発

SXSW Interactiveのような大規模テックイベントでの楽しみのひとつは、地元のアントレプレナーたちと直接に会って、どんな仕事をしているのか見せてもらえることだ。と、いうわけで、今回はChaotic Moonにおじゃました。オースチンでシステム開発およびアプリケーション開発を行なっている。

Chaotic Moonの仕事としてはルパート・マードックのThe Dailyを思い起こす人も多いだろうか。あるいは最近登場してきたMarvel Unlimitedに注目している人も多いかもしれない。このChaotic Moon、最近従業員のひとりが自転車に乗っているときにひき逃げにあってしまった。こうした事故を防ぐにはどういう仕組みが必要なのだろうかと、自転車乗りむけのプロダクトを開発した。

作り上げたのは7つのカメラを搭載する自転車用ヘルメット(プロトタイプ)だ。周囲360度をカバーし、急な動きや大きな音を検知するために加速度センサーおよびマイクも搭載している。このプロダクトは、何か緊急事態が発生した際の情報収集を行う自転車向けの「ブラックボックス」として機能する。しかしそれだけではなく、自転車の安全についての注目を集め、自転車業界に向けて、こうしたプロダクトが簡単かつ比較的安価に作成できることを示すのも目的としている。

「簡単」というのは、製作期間の話だ。Chaotic Moon LabのGMを務めるWhurleyによると、1週間ほどで本プロダクトを作り上げたのだそうだ。ちなみに「カメラを搭載するだけなら簡単だろう」と考える人もいるかもしれない。実は本プロダクト用にソフトウェアの開発も行なっている。すなわちすべてのカメラからの情報を一斉にダウンロードして同時に表示するというアプリケーションだ。動作の様子については、冒頭に掲載したビデオ映像を確認してみて欲しい。

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(翻訳:Maeda, H)