「泥んこ発電」で子供たちの科学力を育てるMudWatt

MudWatt

またひとつ、子供たちに科学技術的な知識と興味を与えようとするプロダクトが誕生した。MudWattというもので、泥を使って電気を起こすものだ。この非常に楽しそうな(汚い、という人もいるだろうけれど)プロダクトは現在Kickstarterキャンペーンを展開中だ。泥の中でバクテリアを繁殖させ、そして時計、温度計、ブザーなど単純な電子機器を動作させる仕組みになっている。

Kickstarterでのキャンペーンということを聞いて、開発途上のプロダクトなのではないかと考える人もいるだろう。しかし実のところ、このMudWattは何年も前から開発を行なってきたものなのだ。また最近ではスタンフォードのStartXインキュベータープログラムにも参加して、子供向けプロダクトについての知見も深めている。

共同ファウンダーのKeegan Cooke曰く、MudWattのアイデアは、2010年に買収されたTrophos Energyという小さなスタートアップにてリサーチサイエンティストとして働くうちに得られたものなのだそうだ。Cookeはそこで海底堆積物を利用したバクテリア燃料電池のプロトタイプを研究していた。また同時にさまざまな学童向けイベントにて研究成果を案内し、子供たちが科学的なデモンストレーションに大いに興味を持つようであることを認識したそうだ。

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そうして友人であり共同ファウンダーでもあるKevin Randとともに、仕事や大学院における研究の空き時間を使いながらMudWattのアイデアを数年間かけて温めていった。初期モデルを配ってみたところでは大きな反響があり、このプロダクトには楽しみのためのサイドプロジェクトとして以上の可能性があると感じるようになっていったのだとのこと。

これまでのところで、キットの販売台数も6000台となり、さらに月間200セットの割合で売れ続けているのだそうだ。

「販売に力を入れるということはありませんでした。その中での数字ですから、正直いって驚いています」とCokeは言う。「このプロダクトには大きな可能性があり、ビジネスとして成立するほどの需要があると認識するにいたったのです」。

Kickstarterに投入したのはMudWattキットの最新版だ。コンポストとして利用できるケースも用意し、他にもさまざまなアップデートが加えられている。いろいろな組み合わせのキットが用意されているが、電極やLED、説明書などが同梱されていて、またiOS版およびAndroid版が用意されているMudWatt Explorerというモバイルアプリケーションも利用できるようになる。

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MudWattで利用する泥は、自宅の庭から掘り起こしても良いし、園芸店で購入してきても良い。また電力を強めるために「燃料」を入れても良い。冷蔵庫の中にあるものがよい「燃料」となる。但し、ゲータレードがふさわしいのか、それともケチャップか、もっと別のものが良いのかを考えるのは、子供たち自身に委ねられている。

数日するとLEDが点滅をはじめる。これはキット内のバクテリアコロニーが電気を生み出し始めたことを示すサインだ。電気を生み出し始めれば、いよいよ次のステップに進むこととなる。

バクテリアのコロニーが拡大すれば、LEDの点滅頻度が高まる。そうなればブザーや時計、温度計、あるいは液晶電卓などのデバイスを繋いで観察することができるようになるのだ。

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モバイルアプリケーションでも、LEDが点滅する様子を検知してバクテリアの成長具合を測ることができるようになっている。これにより成長具合や、どれくらいの電気を生み出しているのかを知ることができる。またアプリケーションから、泥の中で活躍して電気を産み出すバクテリアを主人公とするコミックを読むこともできる。

Cookeは、子供たちが泥発電に興味を持つだけでなく、身の回りのさまざまな不思議に興味を持ってもらいたいと考えているそうだ。

「子供たちが自分でいろいろ調べてみて、試して見ることのできる環境を提供したいと考えているのです。MudWattもそうした方向で活用して貰えればと希望しています」。

そうした方針に則って、MudWatt以外のキットの可能性についてもいろいろと考えているところなのだそうだ。たとえば沼にある藻などを使った発電キットなどを考えて見ているのだとのこと。

ビデオで紹介されているキットをすべて含むMudWatt DeepDig Kitの価格は59ドルとなっている。但し容器などを自分で用意するのなら、電極などの基本キットは29ドルで手に入る。また教育機関向けのClassroom Packというものもあり、こちらは350ドルになっている。

調達目標額は3万ドルで、本稿執筆時点では2万6000ドル程度が集まっている。

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(翻訳:Maeda, H

「Ring」新モデルが4月末に出荷開始、Kickstarterは再び炎上気味

昨年10月に一般販売を開始し、よくも悪くも話題を呼んだ指輪型のウェアラブルデバイス「Ring」に、第2世代モデルとなる「Ring Zero」が登場した。

開発元のログバーの発表によれば、初代モデルと比べてジェスチャー認識精度が300%、ジェスチャー反応速度が10倍に向上し、重量も3分の1(Sサイズで5.4g)に軽量化したという。白と黒の2カラーがあり、価格は1万6900円。初代モデルの269.99ドルから約1万円値下げしたかたちだ。Amazon.co.jpで先行予約を受付中で、4月30日から発送する。

Ringは人差し指につけて空中に絵文字やアルファベット、数字を描くことで、内蔵するモーションセンサーでジェスチャー情報を取得。この情報をBluetooth経由でRingのスマートフォンアプリに送ることで、照明を点灯させたり、テレビの電源をオン・オフにするなど、事前に登録したアクションを実行できる。

第2世代モデルとなるRing Zeroでは、「Maestro(マエストロ)」と呼ぶジェスチャー認識エンジンを搭載。これによって、初期モデルと比べて、ジェスチャーのマッチング率が300%向上したのだという。

初代モデルについては僕も試したことがあるのだけど、操作の「コツ」をつかむまでは、指先のジェスチャーが認識されたのは2割程度。ログバーCEOの吉田卓郎氏によれば、「多少使い方を練習すれば、ほぼ認識される」ということだった。

第2世代モデルの「マッチング率が300%向上」についてはピンと来ない部分もあるが、吉田氏は「一度ジェスチャーの仕方を覚えるとほぼ100%認識する」と話している。それだけに、どれくらい認識率が向上したのか注目される。

Kickstarterのコメント欄が再び炎上

Kickstarterで88万ドル(約9000万円)を集めて華々しいデビューを飾ったRing。その後、デザイン変更や出荷遅延でKickstarterのコメント欄が炎上したものの、昨年10月に無事出荷をスタートした。東京・渋谷の表参道ヒルズに5日間限定でオープンした「Ring Store」には連日1時間待ちの行列ができるなど、その注目度の高さが伺えた。

その一方で、商品を受け取ったユーザーからは厳しい反応も。

Kickstarterのコメント欄には「サイズが大きすぎる」という投稿が相次ぎ、開発元のログバーは購入者にサイズ調整用のアジャスターを無料で送付している。また、YouTube上ではジェスチャー認識率の悪さを指摘する辛辣なレビュー動画が掲載され、Kickstarterの一部の支援者からは集団訴訟を呼びかけるコメントも投稿されている。

こうした声を受けて開発元のログバーCEOの吉田卓郎氏は昨年末、初代モデルに不満を持つユーザーに対して、第2世代モデルを無償提供することを発表。第2世代モデルを希望したユーザーには、4月30日以降商品が届くという。


なくしたりどこかに置き忘れたらブザー音で所在を教えてくれる財布Woolet

物のインターネットで、人間と物との関わりがこれまでになく深くなるだろう。トースターをハグしたり、冷蔵庫と結婚したり、浴室の体重計と寝たりするかもしれない。でも、自ら進んで、人間に声をかけてくれる「物」は、Wooletが初めてだ。

Wooletはおさいふだが、ビーコンを発してスマートフォンと通信する。おさいふを置き忘れたり、なくしたりすると、スマートフォンがブザー音で教えてくれる。しかもWooletにもブザーがあって、スマホとおさいふの両方を家に置き忘れたときには、教えてくれる。Fitbitに急(せ)かされて、あせって家を出たときなんか、便利だね。WooletはほかのWooletオーナーにAPBシグナルを送って、位置の報告を求めることもできる。たとえば、人混みの中で自分のWooletをなくしたときは、ほかのWooletオーナーが信号を拾って、その位置を連絡してくれるだろう。

たかがおさいふに、やりすぎだ、と誰もが感じるだろうが、今の人生ではスマホの次に札入れがだいじだから、きっと需要はある。Tileのときもそうだった(ビデオ)が、問題は機能の信頼性/安定性と、119ドルという価格だ。でもまだ、さいふをなくしたときのための競合製品が一つもないから、比較もできないけどね。

このプロダクトはすでにクラウドファンディングの目標額に達しており、5月には発売される。首を長ぁくして待つ必要はないね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Kickstarter、2時間のダウンはPebbleのせいではないと発表

Kickstarterは、今日(米国時間2/25)発生した約2時間にわたるシステム停止は、記録更新中のPebbleスマートウォッチへの支援による巨大トラフィックとは無関係であると発表した。同社広報担当者によると、サイトがダウンしたのは単なる偶然であるが、昨日がKickstarterにとって「過去最大のトラフィック」であったと話した。

同社は今日の東海岸時刻正午付近、サイトの問題をツイートで正式に認めた。Twitter上では多くのユーザーが、人気クラウドファンディングサイトが反応せず、kickstarter.comドメインを訪問すると、”503 Service Unavailable” ページが表示されると苦情を訴えていた。

本誌が見た最も人気の高かった説は、前日からのPebble支援者によるトラフィック負荷にサービスが耐えられなかったというもので、CNBCを含む複数のニュースサイトさえそれをほのめかしていた。

ご存じない方のために書いておくと ― スマートウォッチメーカーのPebbleは、昨日新しいハードウェアをひっさげてKickstarterに帰ってきた。Pebble Timeは、同社の旗鑑スマートウォッチの薄型軽量版で、カラーEインク画面、省電力、音声制御を備え、アプリでは通知機能を中心に据えた。

この新しいウォッチへの反応を熱狂的と呼ぶのは控え目すぎる。

Pebbleは目標の50万ドルをわずか17分で達成した。キャンペーン開始9時間後には、650万ドルを集め、調達金額歴代トップ5プロジェクトに名を連ねた。ちなみに他のキャンペーンは1ヵ月以上かかってそれぞれの記録を達成した ― Pebbleのように1日以内ではなかった。

今日、本稿執筆時点で、Pebbleはクラウドファンディングの金額を930万ドルまで伸ばし、今も刻々と上昇を続けている。

Kickstarterのウェブサイトは、EST 2 pmすぎに通常運用に戻った。同社のツイートおよびKickstarterステータスページによる。

現在同社はシステム停止の詳しい原因について詳細を語っておらず、エンジニアらは今も「集中」しており、Pebbleのキャンペーンとは無関係であるとだけ言っている。トラフィックの嵐だった火曜日のシステム性能は安定していたという。

Kickstarterは、この種の出来事のあと、同社エンジニアリング・ブログで事後分析を行う場合があるが、今日それがあるかどうかは不明だ。情報が入り次第続報する予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


カラーeインクのPebble Time、Kickstarterで半日に650万ドルを集める

今日(米国時間2/24)の午前本誌は、Pebble Time ― Pebbleの新しいeインクスマートウォッチ ― が、Kickstarterで50万ドルのゴールを、非常識としか思えない17分間で達成したことを報じた。

通常本誌ではKickstarterキャンペーンの実況はしないが、これは書かないわけにはいかない異常さだ。Pebbleトレインは止まらない。

キャンペーン開始から9時間後、Kickstarterは〈未だに〉ばかばかしい速さで現金を吸い取っている。現在金額は〈650万ドル〉を超え、同サイトの調達金額歴代トップ5に入った。

これ以上集めたプロジェクト? Ouyaコンソール(850万ドル)、Oatmealのカードゲーム Exploding Kittens(870万ドル)、初代Pebble(1020万ドル)、そしてCoolestクーラー(1320万ドル)だ。いずれも1ヵ月以上かかってこの合計金額を達成したが、Pebble Timeは〈半日〉でランキング入りした。

PebbleのKickstarterでの成功の連続は、ちょっとした議論を呼んでおり、クラウドファンディングを利用するには成功しすぎているという批判がある。「まるでビル・ゲイツとマーク・キューバンとウォーレン・バフェットがシアトルの路上で物乞いしているようなもの」とEngadgetのDaniel Cooperは書いている。

しかし、それは本当にKickstarterが解決すべき問題なのか?どこに線を引くのか?何をもってある会社をKickstarterには成功しすぎていると言うのか?一般大衆の認識?Kickstarterで成功して小売りでも成功したら、古巣に戻ってはいけないのか? それとも、人々に財布で投票させて、Kickstarterを本来以上に美化するのをやめるべきなのか?

Kickstarterキャンペーンページ
Pebble Timeの紹介記事(未訳)

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


外見は書籍で実は便利家具のBookniture、Kickstarterで目標額を達成

紙の本が大好きだけれども、本のおかげで足の踏み場もないという人は多いだろう。さらに本を買えばどこにも座ることすらできなくなる。そんなときに考えたいのがBooknitureだ。しまっておけば本のようでもあり、書棚から取り出して開くと、椅子のように使うことができるのだ。

単純にいえば、これはダンボールを使って作成した折りたたみ式の家具だ。畳めば書棚に収まるサイズになり、開けば家具として利用できる。とても頑丈にできていて、170kgもの荷重に耐えることができる。使い方は多様で、たとえばピクニックに持って行って椅子として使うこともできるし、テーブルとして利用することもできる。製作者曰く「可能性は無限」であるとのこと。

このプロダクト、家具デザインの面からもなかなか面白いし、プロダクトのタイプとしてクラウドファンディングに向いている感じもある(Kickstarterキャンペーンは30日以上を残して既に目標額を調達済み)。スタートアップのオフィスやコワーキングスペースに置いておくのにも良い感じだ。ダンボールで家具を作るというのもなんとなく「新しい」感じがする。

おしゃれな本のように書棚に並べておき、そしていざとなれば家具として利用できる。本好きの気持ちを満足させつつ、実用性にも配慮したプロダクトだと言えるのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


電子回路プリンタVolteraがKickstarterの初日で目標額の4倍を突破

本誌のHardware Battlefieldで絶賞され、今日Kickstarterに出たその製品は、やはり圧倒的にすごい。

CES 2015のステージでは初期の完動プロトタイプだったが、今度からは受注して販売できる正規の完成製品だ。このプリンタは要するにPCBメーカーで、ボードを置いて回路図をアップロードしてやると、導電性インクでその回路をプリントする。そのあと、必要な部品をハンダ付けする。

初期の出資支援者は1499ドルでこのシステムを買える(もっと安いのもあったがそれは売り切れ)。目標額5万ドルに対し初日ですでに20万ドルを超えている。CESの時点で完動品だったから製品に関して問題はないと思うが、大量の受注に対するサプライチェーンの問題はどうだろう? 使用目的は特殊だが、すばらしい製品だ。ぼくがPCBを自作できるほど優秀な人だったら、必ず買っていただろう。

本誌のHardware Alleyのときのプレゼンを、下のビデオで見られる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Milk Nannyは、赤ちゃんのミルクを自動的に作ってくれる

私は一人の親として、Milk Nannyのようなガジェットは、親であるための苛酷な不眠実験が5ヵ月経過した頃には忘れられてしまうであろうことを理解できる ― Diaper Genie[オムツ用ゴミ箱]やおしゃぶり禁止ルールと同じように。しかし、ガジェットおたくとして、私はこの製品を実にクールだと思っている。

それはシンプルな装置だ。システムには一定量の粉ミルクと水が保持されている。ミルクが必要になったらボタンを押すだけで、暖められたすぐに飲めるミルクが出てくる。スマートフォンから制御することも可能で、使っている粉ミルクの種類をスマホに入力しておけるので、栄養成分をリアルタイムで記録することができる。こうして親たちは、わが子がいつどれだけ飲んだかを正確に知ることができるので、燃費で頭がいっぱいのホンダ・シビックのオーナーのように、新生児の摂取量を追跡できる。

Kickstarterでの価格は149ドルからで、5月に出荷開始の予定。粉ミルクをとかすことは簡単だが、腕の中で小さな人間が泣き叫ぶ夜明け前の霞の中では簡単ではない。あと何年かすれば、Milk Nannyのような製品が、おしりふきウォーマー(冬には本当に嬉しい)やあの小さなビニール製のキリンと一緒に、欲しい物リストに並ぶようになると私は予想している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


写真プリンターとして機能するスマートフォン用ケースがKickstarterに登場

スマートフォンで撮った写真を直ちに印刷できるケースのことは既にお聞き及びだろうか。Pryntという名前で、いよいよKickstarterのキャンペーンページからプレオーダーできるようになった。早期割引プランは既にすべて予定数に達していて、今は99ドルの価格で手に入れることができるようになっている。

上のビデオにあるように、私たちはCESの会場でPryntを見せてもらった。初期モデルからマウント部を改良し、iPhone 6 PlusやGalaxy Noteなどのような大画面ファブレットにも対応できるようにしたそうだ。ちなみに見せてもらったときにはLightningないしUSBでの接続をサポートしておらず、目標としていた印刷速度である30秒にはまだ到達していないようだった。

夏に予定されている出荷開始の段階では、iPhone 5/s/c/6およびSamsung Galaxy S4/S5をサポートする予定となっている。カメラで撮影した写真を印刷するだけでなく、拡張現実機能をサポートするアプリケーションも用意されている。その件については11月の記事でも触れている。

Pryntアプリで写真を撮ると、シャッターを押す前後のビデオが撮られクラウドに送られる。プリントした写真をアプリのカメラで見ると、写真の上にPlayボタンが現れ、ビデオが再生される。

まるでSnapchatに、ビデオを見るための物理的キーが加わったような感じだ。セキュリティーを高めるために、隠しピクセル等のしかけを使い、写真の写真ではビデオが見えないようにすることも考えている。実際に見ると実に楽しい。

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(翻訳:Maeda, H


Kickstarterの2014年の成績: 資金提供申し出総額$529Mが330万人から、目標到達プロジェクトは22000件

クラウドファンディングプラットホームKickstarterが昨日(米国時間1/5)、2014年の業容明細を発表した。それによると、支援者総数は330万人、資金提供(寄付)申出額は5億2900万ドルとなった。ただし、Kickstarter上の資金募集キャンペーンが成功して実際に支払われた金額はこれより少なく、4億4400万ドルだった。これら、(仮称)‘成功額’の累計は、同サイトの立ち上げ以降今日までの約5年間で12億7000ドルになる。同社によると、累計額が10億の大台に達したのは2014年であり、この年だけでほぼその半分を稼いだことになる。

カテゴリー別ではテクノロジ分野がトップで、総申出額の23.6%1億2500万ドルを占めた。人びとは、科学的発明品にいちばん魅力を感じるようだ。ただし成功件数ではテクノロジのプロジェクトは1124と比較的少ない。成功件数のトップは音楽の4009件、次いで映画とビデオ3846件、出版2064件となっている。

2014年からKickstarterはプロジェクトの事前審査をやめたため、どんなに突拍子もないアイデアでもここで資金募集ができることになり、プロジェクトの件数が一挙に増えた。ついにポテトサラダまで登場したので、この年をポテトサラダの年と呼んで記念する人びともいる。ただし、Kickstarterによると、事前審査はなくても、申請をふるいにかけるためのルールはあるので、そのふるいにひっかかって、同サイトに載ることなく落とされたプロジェクトもいくつかある。

しかし問題は、Kickstarter上で資金募集に成功したプロジェクトの何割が、完成した製品を支援者たちの手に渡すことができたか、だ。この、(仮称)‘プロダクト成功率’をKickstarterは発表していない。だから私が尋ねられたとしても、答えは¯_(ツ)_/¯しかない。

2014年にKickstarterで資金募集に成功したプロジェクトは22253件で、2013年の19911件に比べて微増だ。支援者総数も、300万から330万へと微増だった。ただし、その330万のうち大多数の220万あまりが、生まれて初めてクラウドファンディングでプロジェクトを支援する人びとだった。残る100万強が経験者だから、‘リピーター’は、それほど多くない、とも言える。

ただしクラウドファンディングは、このところ新しいサイトが増えているから、競争激化の環境の中では、最大人気のKickstarterでも、大幅な成長は難しくなっているのだ。

Kickstarterの2013年の業容明細では、上述のように、資金提供申出者数が300万で、申出額総額が4億8000万ドルだった(プロジェクトの資金募集成功件数は20000弱)。2012年の数字もあるが、この年は申出者数224万、申出額総額が3億2000万ドル、資金募集に成功したプロジェクトの件数が18109だった。そして2011年には、支援者数100万、申出額総額1億ドル弱だった。

2014年の、330万人の資金提供申出者からの総額5億2900万ドルの申出額総額のうち、220万人3億3550万ドルがアメリカ人だった。次位はイギリス人で、26万人/3906万ドル、三位がカナダ人で17万人/2765万ドル、四位はオーストラリア人の99000人弱/1983万ドルだった。

2014年には、資金提供申出者がいちばん多く殺到する時間帯は水曜日の午後だった。月別では、資金募集成功プロジェクトがいちばん多い月は8月で、2311件のプロジェクトが目標額に達した。これに対し、最低の(誰もが予想する!)1月には、成功プロジェクトがわずか1242件だった。

2014年で支援者数がもっとも多かったプロジェクトは、子供番組Reading Rainbowの再放送で10万6000人、次が相当アホらしいビール用クーラーの63000名だった。テクノロジ分野では、スマートフォンで操縦する紙飛行機(21000名)や、睡眠適性診断器Sense(19000名)に、多くの支援者が集まった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Kickstarter、送金サービスをAmazonからStripeに全面切り替え

今日(米国時間1/6)、クラウド・ファンディング・プラットフォームのKickstarterは支払サービスのStripeと新たにパートナー契約を結んだことを発表した。今後、Kickstarter上のプロジェクトへの送金はすべてStripeのサービスを経由することになる。Kickstarterは創立当初からAmazon Paymentsを利用していたが、昨年、Kickstarterが利用していた種類の送金サービスをAmazonが廃止したため切り替えを余儀なくされたものという。

Kickstarterは各種のサービスを検討したが、評判がよく成長も著しいStripeを選んだ。Stripeは最近7000万ドルの資金を調達し、会社評価額は35億ドルに上っている

FacebookとTwitterがStripeを利用している他に、Lyft、Shopify、TaskRabbit、Instacart、Rackspace、Postmates、Handybook、Salesforce、OpenTable、Bigcommerce、Reddit、 SquareSpace、WuFooなどこの支払サービスを利用している有力企業は多数ある。

Kickstarterによれば、この変更にともなって、プロジェクト登録者はAmazon Paymentsのビジネス・アカウントを開設する必要がなくなり、その代わりにKickstarterのプロジェクト登録フォームの口座タブに口座情報を入力するだけでよくなった。Amazon Paymentsでアカウントを開設するのには数日かかっていたが、Stripeの場合は数分で登録が完了する。プロジェクトの支援者も送金のたびにAmazon Paymentsにリダイレクトされることなく、Kickstarter.com内ですべての処理が完了する。.

Kickstarterは各種の手数料は従来と変わらないとしている。Kickstarterの手数料は支援総額の5%でStripeのクレジットカード処理手数料は3%-5%となる。

Stripeへの切り替えは来週中に完了する。

KickstarterはこれまでにAmazon Payments経由で12億ドルの資金を集めてきた。Kickstarterでは資金提供の約束(プレッジ)と実際の課金が別個であり、クレジットカードへの課金はプレッジ総額がプロジェクトごとの目標額に達した場合のみ行われる。Kickstarter創立当初はこの種の処理が可能なのはAmazonだけだったという。

最近Kickstarterは2014年の事業概要を発表した。これによると、330万人のプロジェクトの支援者が2万2000件のプロジェクトに対し総額5億2900万ドルを出資したという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Hemingwriteは、Eインクとクラウドストレージのある現代版タイプライター


気の散らない入力用ソフトウェアはなくなりそうにない。実際には90%のユーザーが一度使ってそれっきりであることに私は賭けるが。デトロイト発の新しいハードウェアスタートアップは、ユーザーが書くことに専念するには物理的ソリューションが役立つだろうと考えた。電子書籍リーダーが、ウェブのあちこちに気を取られることなく読書に没頭させてくれるように。

今日(米国時間12/10)KickstarterでデビューするHemingwriteは、機械式キーボードとEインク画面を組み合わせた携帯執筆器だ。ノートPCやiPad+キーボードのコンビ等、他の方法の複雑さを避け、Twitterの虚無なおしゃべりや、Facebookの無価値な暗雑音をはじめとするソーシャルメディアの絶え間ない説教を遮断する。

ハードウェアは魅力的で、タイプライターを彷彿させながらも、単なる模倣ではないレトロデザインだ。フォルダーに保存した文書を探すため、あるいはWiFiのオンオフやネットワークをスキャンするための機械式ボタンもある。文字数やどれだけ作業を続けているかを示すタイマーなどの状態表示もある。

6インチEインクディスプレイと簡易な機能の組み合わせによって、バッテリーは通常の使用で4週間以上持続する。折り畳みハンドルも内蔵しているので、この4ポンド(1.8 kg)のガジェットをどこにでも持って行ける。Eインクということは、明るい昼間でもタイプできることを意味しており、暗い場所で使うための前面ライトも付いている。クラウドと同期することによって、プラットフォーム上の他のアプリで書き始めた文書の続きを書くことかできる他、Dropbox、Evernote、iCloude、OneDrive、SpiderOak、およびGoogle Docsで、直接書き始めることもできる。

設立チームのAdam LeebとPatrick Paulは、ソフトウェアと機械工学製品の経験を持ち、本格的な製造会社と提携して製品化を行う。

出荷は2015年9月の予定で、小売価格は499ドルだが支援者は349ドルで予約できる。言ってしまえば簡易ワープロアプリしか走らないパソコンに払うには大きな額であり、例えばChromebookの方が安く買える。しかし、もし本当に集中して文章を書きたいなら、メッセージ過剰の世界における、最良の選択かもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


猫の健康状態をウォッチする電脳猫トイレTailio…複数飼養でも個体を識別

猫を飼ってる人はみんな知ってるが、猫の生活の中には一定の習慣がある。たとえば排泄は、砂などのある一定の場所、“猫トイレ”でする。そして、一定の習慣があるため、コンピュータのアルゴリズムでモニタするのにも適している。ここでご紹介するTailioは、ありふれた猫トイレボックスを、猫の健康をモニタする電脳器具に変える。それは、センサがキャッチした信号とその変化を、スマホなどの通知機能へ伝えるのだ。

Tailioは既存の猫トイレをその上に置くスタンドで(下図)、猫がトイレに来たときに、体重や排泄物の重量、トイレにいた時間、その時刻、トイレ使用の間隔などを記録する。そしてアルゴリズムがこれらのデータをすべて使って、まず猫の個体を識別し、それから健康状態をチェックする。複数の猫を飼っているお家(うち)でも、十分に使える。

メイドインUSAの最新電脳機器Tailioを使うと、一体何が分かるのだろう? 同社によると、健康状態の変化が早めに分かる、という。たとえば体重の減少。また、おしっこの間隔が変われば、腎臓疾患の疑いがある。

猫は好奇心旺盛な動物だけど、自分の健康に関しては比較的無口だ。気分がすぐれないときは、隅っこでじっとしてるだけだろう。だから、深刻な病気なのか、昼寝をしているだけなのか、区別できないことが多い。それだけ慎み深い動物だから、コンピュータのアルゴリズムによる健康チェックは妥当なアイデアだ。ただしそれは信号を時系列で伝えるだけだから、その意味を判断するのはあくまでも人間の仕事だ。

スマホ(iOS、Android)に搭載するTailioアプリは、データの変化を警報として伝えるので、重大な疾患で早めに獣医さんに診ていただくことも可能だ。アプリには、症状をチェックする機能もある。

今はまだTailioはプロトタイプで、Kickstarterで資金募集中だ。目標額は30000ドルで、早めに99ドル以上出資した人には来年4月に完成品が届く。99ドルが一定数に達したら、それ以降は149ドル以上となる。

Tailioによると、プロトタイプといってもほぼ完成品で、今はアプリの磨き上げが主な作業だ。アルゴリズムの分析機能の改良が中心だが、それは、個々の猫個体の習慣パターンを学習するのに最初、3日かかるそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


スマートなピルボックスを目指すMemo BoxがKickstarterキャンペーン中

ケンブリッジ大学の学生が、スマート・ピルボックスのクラウドファンディングキャンペーンを展開している。キャペーンを行なっているのはKickstarter上で、目標額は£30,000($48,000)だ。プロダクトの名前を「Memo Box」といい、Bluetoothによる接続機能をもったピルボックスとなっている。2年間をかけて開発してきたものを、いよいよ市場に出そうとしているそうだ。

このピルボックスはスマートフォンと接続する。ピルボックスを忘れて外出しようとしたときなど、AndroidないしiPhoneアプリケーションを通じて通知してくれるようになる。また蓋の開けられた時間などを記憶して、予定時刻になっても蓋が開かないような場合、飲み忘れているのではないかとオーナーに警告を送ってくれたりもする。

共同ファウンダーのMeichen Lu曰く、アラームもインテリジェントになるべきだと話している。たとえばいつもピルボックスを開くのと近い時間に開いたのなら、おそらくは薬を飲んだのだろうと考えられる。それであれば、設定時刻になったからといってもアラームを鳴らさないようにすべきだと言うわけだ。

もちろん蓋を開けたから薬を飲んだのだろうというのは仮定に過ぎない。薬を箱から出したけれど飲むのを忘れてしまったというような事態には対処できない。命に関わるような薬について、このピルボックスのアラートを完全に信頼するのは危険なことなのかもしれない。しかし、日常的なダイエットサプリメントなどの場合については、十分なインテリジェンスを持つものだと言って良いように思う。

「ダイエットサプリメントなどの飲み忘れを防ぐのに使って貰えればと思います。このMemo Boxは利便性と正確性のバランスをとったところでの機能を提供しているものなのです。薬を飲んだかどうかの判断にはベイズ推定モデルを使っていて、ピルボックスを開いたならば薬を飲んだのであろうと判断するようになっています」とLiuは言っている。「たとえば、いつもの時間よりも1時間はやくピルボックスを開けた場合にも、おそらくはちょっとした時間のぶれであるだろうと判断するようになっているのです。もちろん、正確を期すために、利用者に確認をとる場合(利用者側の操作はワンクリックのみ)もあります」とのことだ。

薬の(無用な)再摂取を防ぐ目的でも利用できる。近い時間にピルボックスを開けている場合(システム的には薬を一度摂取したと解される)、その旨を利用者に通知することができるのだ。また、インターネットに繋がっているので、薬を飲んでいないことを他の人に通知するといったこともできる。すなわち、家族がきちんと薬を飲んでいるのかどうかを確認するようなこともできるわけだ。

このMemo Boxを作ったふたりは「less is more」をコンセプトにプロダクトを生み出したようだ。薬を飲んだのかどうかについて、蓋然性に基づく判断をするための仕組みをつくりあげている。正確性を求めて高価なセンサーを用いるデバイスの対極をいくものとなっているわけだ。

「正確性を多少増すために、バランスを無視して高価なセンサーを搭載するようなことは正しいアプローチではないと思うのです」とLuは言っている。「この2年間の開発期間を経て、他プロダクトとは異なるアプローチもあるのだということを学びました。性能が高くても使い勝手の悪いものを作るよりも、自分でも実際に利用するようなプロダクトを作ってみようと考えたのです」とのこと。

Memo Boxにはボタンもついている。ボタンを押すと、アプリケーション上で次に薬を飲む時間を通知するようになっている。

さらに、さまざまなタイプの薬を入れられるようにも工夫されている。クラウドファンディングによる資金調達がうまくいけば、より大きなものも作るつもりであるとのこと。35万ポンド以上が集まれば、希望者に対してはより大きなものを提供するようにしたいとのこと。

価格は早期割引で£25となっている。出荷開始時期は来年の5月を予定している。本稿執筆時点では43日を残して58人から£1,687ポンドを集めている状況だ。

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(翻訳:Maeda, H


モバイルデバイス充電用の「自動巻き発電機」AmpyがKickstarterで出資募集中

外出先での電源の必要性がこれだけ感じられるようになれば、着用者の運動を利用して発電し、バッテリーを充電する装置が現れるのは時間の問題だった。それが現在Kickstarterで出資募集中のウァラブル・バッテリー充電器のAmpyだ。これを体に装着すると、歩いたり走ったりする動作によって内蔵バッテリーが充電され、USB経由で各種デバイスに充電できる。

理論的には理にかなったアイディアだが消費者が喜んで身に付けるようなデザインと効率性を備えたデバイスを開発することは難しい。

Ampyは現在はまだプロトタイプの段階だが、シカゴに本拠を置くスタートアップは量産に向けて10万ドルを目標にクラウドファンディングを行っている。募集期間はあと10日残っているが、すでに24万5000ドルのプレッジ(出資応募)があったので製造開始は可能になった。ただし出荷予定時期はだいぶ先で、2015年の6月だ。

Ampyのバッテリー容量は1000mAhだが、これはたいていのスマートフォンのバッテリーの容量より少ない。空になったバッテリーを完全充電するのは無理で、あくまで補助的なものになる。

共同ファウンダーのTejas ShastryはAmpyの仕組みを「ユーザーの動作が内部の誘導子の磁石を回転させ電流が生まれる。これがリチウム電池を充電する。Ampyの出力は数百ミリワットに上る。1万歩でスマートフォン 3時間分の発電量となる」と説明する。

Kickstarterのキャンペーン・ページにはまだAmpyが装着者の運動で充電されているところが紹介されていないが、出資者へのフォローアップのメールでは手やランニングによって発電している様子が報告されている。

Ampyではハードウェアに加えて専用アプリも開発しており、これには発電量の他に運動によって消費されたカロリーも表示される。

Ampyの説明に信用が置けると考えるならまだKickstarterで85ドル投じれば予約できる(バッテリーのみで装着用のストラップはつかない)。

いずれにせよモバイル化が進展するにつれてバッテリーの電源がますます重要になってくることは非常に明白だ。われわれは常にデバイスに内蔵されているバッテリーの容量以上の電力を求める。現時点ではAmpyが成功するかどうか保証の限りではないが、このようなバッテリー充電補助デバイスへのニーズは大きい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


デスクの上にエレガントに収まる小型CNC工作機Carvey、まるで3Dプリンタのように

CNC旋盤やCNCフライス盤などの加工機械ロボットは、電動モーターの回転力で金属や木やプラスチックなどを切ったり削ったりするマシンだが、クールだけれども醜い。多くは冷蔵庫みたいに大きくて、数分で素材を切削してくれるが、われわれのデスクの上で静かに沈着にエレガントに仕事をしてくれるものはない。そこが、3Dプリンタとの大きな違いだ。でも、 Carveyは醜くない。

デスク上で使える高性能な3DプリンタといえばForm 1だが、CarveyはCNCのForm 1だ。デザイナーやメーカーのための、デザインの良いシームレスなツールとして設計された同機は、刃先の動きをユーザがプログラミングする…この点、3Dプリンタ的でもある…。そうやって切削ヘッドの動きを指定してやり、ボタンを押すと、素材をそのとおりの形に削りだす。また、素材の種類もあらかじめ指定する。

ただしこれは3Dプリンタ的使い方よりも、工具的な使い方が向いている。組み立て式家具の各パーツや、もっと大きなプロジェクトのフラットな各部を作る、など。たとえばメガネのすべての部品を、このシステムで切削して作り、あとで組み立てることができるだろう。ガラスを切削してレンズを作ることもできる。

作者はこう言っている:

Carveyは、アーチストや教師やアーキテクトやエンジニアなど、あらゆるタイプのメーカーやデザイナーのために設計した。Carveyは、オフィスやワークショップや作業台などの環境に、邪魔にならずに馴染むと信じている。使い方もとても簡単なので、誰もが自分の仕事に利用できるだろう。

価格は、初期の投資者には1999ドル、それ以外は2399ドルだ。クラウドファンディングの目標額にはすでに達しており、発売は来年の9月を予定している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Belugaカミソリで、古代人のようにひげを剃ろう

口笛でベニー・グッドマンを吹きながら、シェービングフォームとポマードを塗ったあなたは、どんなカミソリを使うのだろうか?オレンジ色のプラスチックに埋め込まれた3回しか使えない7枚刃の化け物? ノー。4人の将軍と一般人ジョーを同じように剃れる美しい1枚刃。それは、Belugaだ。

少なくともオハイオ州シンシナティのZac Wertzはそう願っている。Wertzが立上げたBeluga Shaving Inc.は、超シンプルな両刃カメソリを使う手作りひげそりを作る会社だ。割れたビール瓶でも喜んでヒゲを剃る君のおじいさんが使っていたやつだ。しかし、他の1枚刃カミソリと異なり、このモデルは、回転ヘッドと特殊なガードによって、剃り残しなく、しかし血まみれにならずに剃れることを約束する。

彼はこう言っている。

《前略》ハンドルの材料には、精選されたリネンマイカルタを使用している。リネンマイカルタは、多くの高級ナイフに使われている高級プラスチックで、耐久性があり、水に濡れることによって滑りにくくなる。「プラスチックのキャデラック」と呼ばれている。手触りは暖かく自然で、時間と共に色が深みを増して使い込んだ時間を感じさせてくれる。《後略》

念のために言っておくが、これには何のハイテクも使われていない。どちらかというとこれはデザイプロジェクトだ。しかし、いろいろなひげそりソリーション、例えばDollar Shave Clubの使い捨てや、他の超簡単カミソリを試した人にとって、これは目的に適った道具だと思う。古いやり方がベストだと信じ、少しでも森林を保護したいと思っているわれわれにとって、資源の節約は大切であり、10枚刃のモンスターもスムーズかもしれないが、やはり一番スムーズなひげそりは、カミソリの刃、ハンドル、そして一杯のウィスキーと少々の睡眠薬で落ち着かせた手によって成されるものだと私は思う。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ついにRingが一般販売開始、269ドルの「魔法の指輪」で何ができる?

2013年11月に開催したTechCrunch Tokyo 2013のスタートアップバトルで優勝した指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」が9日、ついに一般販売を開始した。価格は269.99ドル、日本国内での送料は一律15ドルとなっている。購入者の手元に届くまでには約1カ月がかかるという。RingはKickstarterで88万ドル(約9000万円)を集めて「魔法の指輪」と話題を呼んだが、出荷予定が当初の7月から8月末に延び、さらに9月末に延期。Kickstarterの支援者の中に返金を求める人も出ていて、製品化を不安視する向きもあった。

Ringは人差し指につけて空中に絵文字やアルファベット、数字などを描くことで、事前に登録したアクションを実行してくれる。Kickstarterの説明文によると、Bluetoothでスマートデバイスと接続したり、「Ring Hub」と呼ぶ中継器を使って赤外線による家電操作が行える。デモ動画には、人差し指の動作ひとつで電気やテレビをつけたり、音楽を再生したり次の曲に飛ばしたり、Ringを付けている人同士で連絡先を交換したり、果ては「$12」と指で描くと目の前にいる人に送金する利用シーンが紹介されている。

気になるのは、「実際にRingで何ができるの?」ということではないか。そう思って販売ページを見てみると、機能の紹介が見当たらない。そこでRingを開発するログバー創業者の吉田卓郎に聞いてみたところ、現時点で使える機能がいくつかわかった。彼によれば、デモ動画にあった連絡先の交換や音楽の再生・曲送りに加えて、スマホ経由で操作できるLED照明「Philips hue」や「Belkin WeMo」のオン・オフ、iPhoneのカメラ撮影、TwitterやFacebook、Evernoteへの位置情報と写真の送信などが可能なのだとか。

そのほかに彼がオススメする機能としては、Google Glassのカード型UIである「タイムライン」に情報を送信できることだという。Google Glassに命令する文をあらかじめRingに登録しておき、それをジェスチャーで送信するわけだ。例えば、指で太陽のマークを描けば、言葉で命令しなくてもGoogle Glassが天気予報を教えてくれるのだろう。これらすべての機能は、ジェスチャーをした後にRingのアプリを仲介して命令が送信される仕組みとなっている。

現時点で「魔法の指輪」と呼べるほどのプロダクトであるかはわからないけれど、なぜRingは販売ページで機能を紹介しないのか? この点について吉田に聞いてみたところ、次のような答えが返ってきた。

「現状でこれができます!って言うよりも、まずはRingという全く新しい世界観を味わってほしいと考えています。普通にガジェットとして見ると機能だけにフォーカスしてしまいますが、僕たちはあくまでもライフスタイルをもっとシンプルにしたいんです。ジェスチャー入力デバイスというと、Leap MotionやKinectなどを想像しますが、あくまでもこれらは機能ベース。僕らはワンジェスチャーという本当にシンプルなライフスタイルを世界中の人たちに提案したいです。」

販売ページによれば、リチウムポリマーバッテリー(3.7V / 22mA)を内蔵し、連続稼働時間は約1〜3日、連続待受時間は約18日、充電時間は約3時間。自分が描いたジェスチャーがちゃんと届いたかを確認するためのバイブレーションも搭載する。サイズはS(内径19mm)、M(同20.6mm)、L(同22.2mm)、XL(同23.8mm)の4種類がある。

大事なことをお伝えしていなかったが、吉田卓郎は11月18日、19日に東京・渋谷で開催する我々のイベント「TechCrunch Tokyo 2014」に登場してくれる予定だ。その頃には購入者の手元にRingが届いていそうだが、ユーザーの反応を踏まえつつ、今後の展望を聞ければと思っている。

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Division Furtive、極秘ハイテク腕時計を発売へ

国際的謎の男の一人として、しばしば私は危険な場所に落下傘で着地する。持ち物は機転とiPhoneとiPad miniとプロテインバーと服でいっぱいのスーツケース、特製旅行用靴下、ヘアージェル、ハミガキ、何冊かの雑誌、そして私を守ってくれるイブプロフェン系鎮痛解熱剤だけだ。そして今私は、Division Furtive Type 50ウォッチが欲しくなった。

2012年に初めて発表されたこの奇妙な腕時計には、ローテクとハイテクが混在している。デザインには1970年代のジェット戦闘機の魂が込められ、文字盤を照らす明るいLEDが3つのタイムゾーンの時刻を知らせてくれる。LEDは懐中電灯も兼ねており、夜中ミニバーからこっそりチョコレートを取ってくる時に役立つ。

しかし、最もクールなのは設定機構だ。この時計は光センサーを通じて携帯電話とつながり、専用アプリと同期させると光の点滅によって自動的に時刻が合う。これは文字盤の横にあるあの小さなボタンを押す必要がないことを意味する。

Gabriel Menardが作ったこの時計は、ニキシー管が普通で、敵の子分たちが鉄格子の間から噛みついてくる、あのそう遠くない昔のボンド好きに敬意を表している。

Menardは5万ドルの資金調達を目標としており、現在1万3000ドルが集まっている。

ウォッチは295ドルで単4電池1本で動作する、ということはこれが相当にデカいことを意味する。しかし、巨大な腕時計を持つことは、ホテルのバーで無料のピーナツを食べ、マルガリータを山ほど飲みに行く時、邪悪な子分たちに撃たれた弾丸を跳ね返すためには、十分価値がある。つまるところ国際的謎の男でいることは、喉が乾く。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


引きこもり睡眠に便利なオストリッチピロー、セキュリティ対応のミニ版も登場

世の中にYoCuddlrなどといった奇妙なモノが登場する以前、それでもやはりへんてこなものは存在した。ご記憶の方も多いことだろう。オストリッチピローなるものがKickstarterに登場したのだった。2013年のことだ。TechCrunchで見かける変わったものの中でも、異彩を放つほどビミョーなものでもあった。

頭からすっぽりとかぶる形のオストリッチピローを装着すれば、目は見えなくなり、そして耳も隠されてしまい、外界から隔絶されることとなる。呼吸のための穴を除き頭を覆い尽くし、そして手までもその中に突っ込んで机の上で昼寝するという用途のために用いるものだった。

たとえば空港で長時間待っているとき、荷物を盗まれる心配がなければ、なかなか便利な休憩道具だと言えるかもしれない。あるいは図書館で調べ物につかれた時、荷物を盗まれる心配がないのであれば、効果的に休息をとることができるだろう。あるいは公演で仕事をさぼっているときなどでも、荷物を盗まれる心配がないのであれば、快適に休憩を楽しむこともできるだろう。

「荷物を盗まれる心配がないのであれば」安心して利用できるオストリッチピローの欠点は、やはり「セキュリティ」だった。外界と完全に隔絶されるため、自分の周りで何が起こっているのかわからなくなるのだ。そこでセキュリティ対策を施した、新版のオストリッチピローが登場してくることとなったのだ。名前は(当然)オストリッチピロー・ミニ。目や耳を覆い隠してしまうことなく、それでも快適な休憩を楽しもうとするためのプロダクトだ。

オストリッチピローと比較すれば、持ち運びも容易になった。オリジナルは飛行機に持ち込んだり、あるいは職場に持ち込んだりするには少々大きめだったのだ。今回リリースされたミニの方は、飛行機に持ち込むネックピローと同程度の大きさだ。

現在、Kickstarterにてキャンペーン展開中だ。コンパクトなサイズであるのに、いろいろな使い方があるようだ。詳細はキャンペーンページをご覧頂きたい。

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(翻訳:Maeda, H