もはや国境は意識しない、日本発IoTスタートアップの強みと課題

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新経済連盟が開催するカンファレンス「新経済サミット2015」が4月7日から8日にかけて東京で開催された。初日となる4月7日には「世界を担う日本発のIoT 〜グローバルマーケットで日本企業はどのように闘うのか〜」と題するセッションが開催された。IoT(モノのインターネット)の時代、世界で勝つ為に求められるものは何か。官民それぞれの立場から意見が交わされた。

登壇したのは総務省 情報通信国際戦略局 通信規格課  標準化推進官の山野哲也氏、経済産業省 商務情報政策局 情報経済課長の佐野究一郎氏、WiL 共同創業者ジェネラルパートナーの西條晋一氏、イクシー代表取締役社長の近藤玄大氏、Cerevo代表取締役の岩佐琢磨氏の5人。モデレーターはABBALab代表取締役の小笠原治氏が務めた。

国はIoTをどう見ているか

総務省や経産省は、IoTをどう捉えているのだろうか? 経産省の佐野氏は、ドイツの国策である「インダストリー4.0」やアメリカGE社のIoTプラットフォーム「Predix」といった、生産工程の自動化・デジタル化、センサー・人工知能(AI)を使った開発パフォーマンス向上施策を例に挙げ、海外でのIoTの急速な広がりを説く。

では日本はどうなっているのかというと、産業競争力会議においてビッグデータやIoT、AIの推進に取り組む事が決まった段階であり、具体的な政策のあり方は検討中とのこと。今後は「ベンチャー企業の力をいかに増やすかが重点事項」と課題を語る。

山野氏は総務省の観点から標準化について解説。IoTには4つの要素があるという。

・センサーで情報を集める技術
・収集した膨大なデータをネットワークに送る技術
・膨大なデータを解析し、意味あるデータを発掘する技術
・得られた意味をデバイスにフィードバックする技術

それぞれの要素別に見ると国際標準化は進みつつあるとし、M2Mの標準化団体oneM2Mを例として挙げた。ただ国内における標準化作業は出遅れている感が否めないとのこと。

IoTビジネスはに国境はない

「世界と戦う」という意味について、実際にIoTでビジネスを立ち上げているスタートアップはどう考えているのだろうか。

Cerevoの岩佐氏は、日本、海外という意識は全くしていないと言う。インターネットという世界共通プロトコル上で動作する「モノ」を販売しているため、発表すればおのずと世界中から注文が来るとのこと。むしろわざわざ「グローバル」と意識をすることなく、それで世界で成功できるのがハードウェアの良い点だと持論を述べた。

筋電義手「handiii」を手がけるイクシーの近藤氏は、「モノは分かりやすいので、コンテンツが良ければどこでも売れる」と説明。handiiiをSouth by Southwest(SXSW)でデモした時の反響の大きさを例に挙げた。handiiiは医療分野のプロダクトであり、国によって法律が異なるためローカライズは困難を極めるプロダクトだ。だがイクシーでは極力データも公開し、各国の研究機関と共同で開発を進めていきたいとした。

ベンチャー投資を手がける傍らでソニーと合弁会社「Qrio」を立ち上げ、スマートロックの開発しているWiLの西條氏も、「モノ(ハードウェア)は非言語なのでイメージされやすく、世界展開はしやすい」と語る。

日本でビジネスを行う3つメリット

スタートアップ側の登壇者3人が「国境はあまり意識していない」と語るが、モデレーターの小笠原氏は、日本でビジネスをすることの利点を尋ねた。

「そもそも僕ら(日本でビジネスをするスタートアップ)は有利」——岩佐氏はそう語る。その理由の1つめは「Japanブランド」。先代の方々(これまでの日本のメーカー)が築き上げてきた信頼のおかげで、全く同じ製品だったとしても日本製が選ばれるのは大きいとした。2つめは「家電設計者の多さ」。これだけ家電開発者が多い国は世界を見渡してもほかにない。これがIoT時代の武器になると話す。3つめは「時差」。家電やハードウェアのほとんどの工場は現在アジアに集中しており、時差も少なくいざとなれば3〜4時間で行ける距離にある日本は欧米と比較して地理的にも有利だとした。

また近藤氏は、「長期的に日本に留まるかは分からない」とは言うものの、「日本人のこだわり、職人気質はプロトタイプを開発する上でメリットになった」と言う。

IoTスタートアップ、挑戦するには「いい時期」

セッション終了後の囲み取材で、西條氏、岩佐氏、近藤氏から、ハードウェア、IoTスタートアップに挑戦する人に向けたメッセージを貰ったので、以下にご紹介する。

WiL 西條氏

起業するにもいろんな方法がある。イクシーやCerevoのように自力でやる方法もあれば、WiLのように大企業とコラボレーションする方法もある。「メンバーが不足しているからできない」と諦めて欲しくない。自分は文系人間でものづくりの経験も無かったが、今は非常に良いチームができている。いろんな山の登り方がある。やりたいという気持ちを大事にしてほしい。

Cerevo 岩佐氏

基本は「やりたいと思った時がやり時」だが、ここ1〜2年急激にハードウェアスタートアップがやりやすくなった。2007年当時はハードウェアスタートアップとか言うと笑われる時代だったが、今はDMM.make AKIBAの様なシェアオフィスもあり、興味を持ってくれる投資家も増えた。始めるにはいい時期。あと、ITでの起業というとエンジニアが起業するイメージが強いが、自分の周りでは文系、調整型の人間が立ち上げた企業が成功している。ぜひ文系の人にも挑戦してほしい。

イクシー 近藤氏

むしろ今の学生はすでに起業している。大学の研究室の成果をクラウドファンディングに乗せて製品化を目指すような流れが普通になってきている。逆に、定年退職したベテラン職人が起業するようになると面白いと思う。

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左から小笠原氏、山野氏、佐野氏、西條氏、岩佐氏、近藤氏

 

Hemingwriteは、Eインクとクラウドストレージのある現代版タイプライター


気の散らない入力用ソフトウェアはなくなりそうにない。実際には90%のユーザーが一度使ってそれっきりであることに私は賭けるが。デトロイト発の新しいハードウェアスタートアップは、ユーザーが書くことに専念するには物理的ソリューションが役立つだろうと考えた。電子書籍リーダーが、ウェブのあちこちに気を取られることなく読書に没頭させてくれるように。

今日(米国時間12/10)KickstarterでデビューするHemingwriteは、機械式キーボードとEインク画面を組み合わせた携帯執筆器だ。ノートPCやiPad+キーボードのコンビ等、他の方法の複雑さを避け、Twitterの虚無なおしゃべりや、Facebookの無価値な暗雑音をはじめとするソーシャルメディアの絶え間ない説教を遮断する。

ハードウェアは魅力的で、タイプライターを彷彿させながらも、単なる模倣ではないレトロデザインだ。フォルダーに保存した文書を探すため、あるいはWiFiのオンオフやネットワークをスキャンするための機械式ボタンもある。文字数やどれだけ作業を続けているかを示すタイマーなどの状態表示もある。

6インチEインクディスプレイと簡易な機能の組み合わせによって、バッテリーは通常の使用で4週間以上持続する。折り畳みハンドルも内蔵しているので、この4ポンド(1.8 kg)のガジェットをどこにでも持って行ける。Eインクということは、明るい昼間でもタイプできることを意味しており、暗い場所で使うための前面ライトも付いている。クラウドと同期することによって、プラットフォーム上の他のアプリで書き始めた文書の続きを書くことかできる他、Dropbox、Evernote、iCloude、OneDrive、SpiderOak、およびGoogle Docsで、直接書き始めることもできる。

設立チームのAdam LeebとPatrick Paulは、ソフトウェアと機械工学製品の経験を持ち、本格的な製造会社と提携して製品化を行う。

出荷は2015年9月の予定で、小売価格は499ドルだが支援者は349ドルで予約できる。言ってしまえば簡易ワープロアプリしか走らないパソコンに払うには大きな額であり、例えばChromebookの方が安く買える。しかし、もし本当に集中して文章を書きたいなら、メッセージ過剰の世界における、最良の選択かもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Nokia、携帯でない何かをリリースへ―「黒い物体」のティーザー・ツイートを流す

携帯電話事業をMicrosoftに売却したNokiaがハードウェアに戻ってきた。ただし今回は携帯電話ではないだろう。このフィンランド企業はTwitterで「11月18日〔日本時間11/19〕に「何かを発表する」というティーザーをツイートした。添付写真のデバイスはApple TVにそっくりで、ある種のストリーミング受信のためのセットトップ・ボックスのように見える。しかしこれは単に箱にすぎず、中には全然違うデバイスが入っているのかもしれない。

Twitterユーザーの一部は「Android TVを走らせるNokia版セットトップボックスだろう」と予想している。最近発表されたハイエンド機種のNexus Playerのようなものという観測だ。Microsoftへの携帯事業売却後、Nokiaはそのブランドをサードパーティーの新しいハードにライセンスし、また自社で新たなハードウェアを開発することの両方に関心があるとしてきた。

Microsoftとの契約でNokiaは2016年末までスマートフォンの製造ができない。またフィーチャーフォンに至ってはあと10年製造ができない。そこで今回のガジェットが携帯でないことはまず間違いない。携帯事業売却後の沈黙を破るハードウェア第一作だけに大いに注目される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


オーディオファンと難聴の人が喜ぶiPhoneケースAmpAudio

Ampは、人によっていろんな役に立つ。このiPhone用のデバイスは、パチンとはめて緩衝壁になり、左右計二基のスピーカーになり、オーディオファンにとってはノイズを減らすプリアンプになって、薄っぺらなMP3がライブのオーケストラのように鳴る(と感じない人もいるだろう)。

Alex SeligとVarun Srinivasanは、iPhoneのオーディオを大幅に改良したくてこのデバイスを作った。ユーザ一人一人の聴覚特性に合わせる能力のあるこのアプリとデバイスは、これまで聞こえなかったような音の成分を際立たせる。同社が単独のアプリとしてリリースしているSoundFocusを使うと、自分のコレクションやSpotifyなどの音質がやや良くなる。

さて、あなたにとってこれは必要だろうか? ぼくがテスト用に使ったヘッドフォンGrado SR60は、携帯用のデバイスで良い音で聴くためには良質なプリアンプが必要だ。Ampは音に十分な生気を与えてくれるから、旅行時に持参するプリアンプとしては最適だ。音の迫力を増すだけでなくノイズも抑えるから、すてきな空の旅になるだろう。

音を増幅しつつ、まわりの騒音は減らすから、会議用にも適しているし、難聴の人にも役に立つ。このオーディオデバイスの万能ナイフは初期投資者向けに69ドルだが、投資の価値は十分にある。バックアップ電池を内蔵しているから、使用時間は25%延びる。

SeligとSrinivasanは音のために生まれた人間だ。SrinivasanはDJだし、Seligは重度の難聴をかかえている。二人が作ったソフトウェアとハードウェアは、EDM beatzの音をよりホットにしてくれるだけでなく、Seligのような人を助ける。この二つが一つの製品の開発目標になることは珍しいが、とにかくクールなプロダクトだし、ふつうの人だけでなくオーディオファンも十分に満足させる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


インドの発明家がセクシーとは言えないけどクールなGoogle GlassクローンをRaspberry Piで制作

おっと、笑わないで。こんなのごみだ、と誰もが言いたいだろう。でもね、自分の位置データや写真や活動データをGoogleのような私企業に委ねたくない、ハードウェアもオープンソースがいい、という主義の人なら、Google Glassよりは絶対にこちらを使いたくなると思う。

上の写真のArvin Sanjeevは、発明家である。彼はRaspberry PiとLinuxと、それに音声認識ソフトウェアをちょろっと使ってGoogle Glassのクローンを作った。名前はSmart Capだが、なぜかキャップではなく、相当醜いハット(hat, 帽子)にくっつけている。でも、そこらで売ってるありふれた部品と小さなソフトウェアを使って彼は、既存のARヘッドセッの、機能的にそれほどちゃちくはないそっくりさんを作った。誰にでも朝飯前にできることでは、ないね。

もちろん世界最高のARヘッドセットではないし、読者の中にはもっと上手に作れる人もいるだろう…時間とやる気があれば。でもこのプロジェクトがおもしろいのは、すべて手作りで超ローコストであることだ。つまり、Raspberry Piでウェアラブルコンピュータを作れることを、彼は実証した。

それに、すごいと思うのは、今ではこれぐらいのプロジェクトを世界中どこでも、簡単に作れることだ。ラズパイを初めとして、高機能なコンポーネントがどんな僻地からでも安く手に入るから、アマチュアがほんの数時間でスマートフォンを作れるし、能力のある人ならアーケードゲーム機や人工衛星、Bitcoinのキオスクも作る。5年前には、どれもこれも、そう簡単にはできなかった。本格的な資金が必要だった。10年前には、“理論的には可能”だったものが、今ではすぐ作れる。

だから、Sanjeevと彼のSmart Capに、敬意を表したい。彼のクレイジーな挑戦に、乾杯しよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Squinkは、回路基板を印刷して部品も配置する3Dプリンター

3Dプリンターは、エンジニアが製品をテストするやり方を大きく変え、時間とコストの削減を可能にした。しかし、それらの製品の殆どに使われている部品も3Dプリントできるのだろうか?

Botfactoryのコンピューターエンジニア、Carlos Ospinaは、彼が出会った人々の殆どはそれが可能だとは信じなかったと言う。しかし彼は、みんなが間違っていたことを証明した。Squinkは、持ち運べる回路基板工場で、自宅にいながらにして数分のうちにプロジェクトをテストできる ― プリントのコストは2ドル程度だ。

先週 Kickstarterに登場したSquinkは、写真用紙やガラス等の特定の材料の上に導電性インクで回路をプリントする。Ospinaのチームは、3日間のうちにKickstarterで2万4000ドルを集めた。

回路基板の設計は、Squinkが接続されている時だけ使用可能なウェブベースのポータルを通じて行う。プリンターは、導電性接着剤のドットを印刷されたインクの上に載せ、トレイから部品を取ってきて、接着剤ドットに上に配置する。

BotfactoryとSquinkを作ったのは、NYU Polytechnic School of Engineering[ニューヨーク大学技術専門校]で出会ったエンジニアたちからなるグループだ。

興味のある回路基板をネットで見つけて、Squinkポータルに入力することもできる。

彼らは、Squinkで今の製造工程を置き換えようとしているのではなく、クリエイティブなプロセスを遅らせることなく、アイデアをすぐに試したい人のためのツールを作りたいと思っている。

「ほんの足がかりになればいいと思っています ― 今すぐ試して、うまくいったら工場で100枚基板を作ればいいのです」と、チームのロボットエンジニア、Nicholas Vansnickは言った。

プリンターには導電性インクカートリッジ、導電性接着剤シリンダー、および標準部品セットを付けて販売する計画だ。導電性インクカートリッジは1本で基板を100枚プリント可能。接着剤シリンダーは1回のみ使用可能。

他の部品を使いたいユーザーのために、同社のウェブサイトで販売する方法を検討していると、Ospinaは言った。

プリンターは現在まだプロトタイプで、デザインも未完成だ。彼らはKickstarterプロジェクト進行中も、引き続き製品を改善し携帯性や精度を高めていくつもりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


気候〜環境データを何でも送信する飴玉サイズの超小型センサ集合+送信機Clime

小さな環境センサを、誰が何のために使うのだろう。まだよく分からないが、Climeが作っているのはそれだ。 小さな飴ぐらいの大きさにまとめたセンサの集合+送信機が、現在の気温などを無線で携帯などに送信する。今後センサの種類を増やしていけば、いろんなおもしろいデータを送れるようになる。

Bart ZimnyとAndrzej Pawlikowskiが作ったこのデバイスは、要するにゴムで包んだ送信機だ。窓枠でも、無人の部屋でも、幽霊が出そうな地下室でも、どこにでも置いておける。あとのことはすべて、センサがやってくれる。目標は、これらのセンサを使って低コストなホームオートメーションシステムを作ることだ。

“作りたいのは大衆向けの製品だ。新しいものなら何でも買うギークが対象ではない”、とZimnyは言う。二人の作者は共にプロダクトデザイナーで、3Dプリントの仕事をこれまでしていた。この小型センサ/送信機は、彼らの最初の製品だ。

このセンサが今測れるのは、湿度、温度、明るさ、そして動きだ。CO2と圧力と色も今後加える予定だ。発売予定は10月で、値段は未定だが彼らのサイトで予約できる。

さらに将来は、このセンサに管理される何らかの実動システムを作るためのアクチュエータ各種と、いくつかの応用システム(電源on/offなど)も作るつもりだ。たしかに、いろんな実動システムが提供されるようになれば、多様な機能を持つホームオートメーションの構築が、しろうとにも簡単にできるようになる。この飴玉が送ってくるデータを、スマホで見ているだけでも、楽しいだろうけど。

ご両人の資金的な現状は、これまでのところ、自己資本のみ、である。

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オープンハードウェアとしてのラップトップコンピュータNovena、クラウドファンディングで人気殺到

ハードウェアのマジシャンと呼ばれるBunnie Huangの、完全にオープンソースなラップトップコンピュータNovenaは、クラウドファンディングの目標額を達成し、1月に発売可能となった。締め切りまでまだ13時間ある(米国時間5/18現在)が、目標額10万ドルをとっくに超えて50万には達しそうだ。

このラップトップはツール不要のシンプルなアップグレードができる設計と、完全にオープンなアーキテクチャを目指している。PCBも完全オープンで、その上にARM/Freescaleの2GHクァドコアプロセッサ〔jpDOC〕が載る。OSも自由にダウンロードできる。

標準構成で1995ドルとお高いが、マザーボードだけなら500ドルだ。

ケースの内部にはガススプリング(ガスダンパー)があって、それがスクリーンを立てたり寝せたりする。ただしケースはユーザが完全にカスタマイズでき、自作品を使ってもよい。ケース内部(ケースの底)にはHuangが”Peek Array”と呼ぶ基板マウント用のネジ穴が並んでいる(上図)。つまり、ユーザが今後、好きなものを何でもマウントできる。

基本バージョンはバッテリーコントローラとスクリーンはあるが、キーボードはない(ユーザが自分で用意する)。ただし5000ドルの”heirloom”は、木とアルミで手作りされた完成品のラップトップだ。

これはハードウェアおたくのHuangが最近発表したものの中では、最高の傑作の一つだろう。資金募集キャンペーンは目標額を上げて続行中のようだから、あなたが気軽にハードウェアハッカーになれるための、よいチャンスかもしれない。お値段は、量産量販になればきっと下がるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、iPhone 4400万台、iPad 1600万台、Mac 400万台を販売(2014年Q4)

Appleは今日(米国時間4/23)四半期業績を発表した。2014年Q2に同社は、iPhone 4370万台、iPad 1630万台、Mac 410万台を販売した。直近の2014年Q1は、iPhoneが5100万台、iPadが2600万台、Macが480万台だったが、これはホリデーシーズンを含んでおり、減少は予想されていた。昨年の同四半期、AppleはiPhoneを374万台、iPadを1950万台、Macを395万台売った。

ウォール街の予想は、平均でiPhoneが3877万台、iPadが1936万台、Macが407万台だった。iPadの販売台数は、1年前の563万台から減少し、今期はわずか270万台だったが、これは長く続いている傾向であり驚きはない。Appleは昨年iPod touchを改訂すらしなかった。

Appleの対前年同期成長の陰では、iPhoneの販売台数が16.8%伸びる一方で、iPadがほぼ同じ16.4%減少している。このiPadの数値は著しい減少であり、アナリストらがタブレット市場飽和の新たな兆候と指摘する可能性が高い。Macに関しては、前年から全くの横ばいだった。iPodは予想以上の下降をたどったが、Appleはこの製品カテゴリーにさほど懸念を示している様子がなく、消費者の関心という意味ではiPhone等で置き換えていく機会と見ている。Apple CEO、Tim Cookは、昨年iPad miniが遅れたことを大きな差異の理由だと語った(その結果2013年Q2の売上が不自然に急上昇した)。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Arduinoを小さなOLEDモジュールに縮小したMicroview–画期的でとても多用途

Arduinoをうんと小型化して、それにとても小さなOLEDディスプレイをつけて使いたいと思ったことのある人、手を上げて。おや、ほどんど全員だね。ここでご紹介するMicroviewは、今Kickstarterに出ている“チップサイズの”Arduinoで、お値段は45ドル。何ができるのか? ありとあらゆることができるよね。

マイクロコントローラと、多種類の入力がある。そしてその出力、すなわちディスプレイをあなたのソフトウェアがドライブする。入力側にいろんなセンサをつければ、どんなに珍妙なプロジェクトでも作れるだろう。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

Microviewのプログラミングはいろんな方法でできるが、作者のGeek Ammoはシリアル→USB変換用のプログラマーを10ドルで提供している。小さいからウェアラブルに最適だし、ロボットの脳やセンサシステムにもなる。車やコンピュータやそのほかのツールの、環境データ表示用にもよいだろう。

作者は2012年のNinja Blocksプロジェクトと同じ人たちなので、とっても適任だ。

こういうちっちゃいArduinoは、ぼくも大ファンだ。日頃、大きな基板状のプロダクトばかり見ているから、こんなに小さくてフルサイズのモジュールと変わらない能力があるなんて、ほんとに感動的だ。Kickstarterの目標額はとっくに超えているようだから、8月発売も間違いないだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Nestの買収は、Googleが未来のハードウェアへ向う幸先よいスタート

CESは終り1年後までやってこないが、ショウ最大のテーマの一つ ― どんなものでも(車、時計、鏡、テーブル、等々)「ハードウェア」になれる ― は始まったばかりだ。そして今日(米国時間1/13)のGoogleがNestを32億ドルで買収したニュースは、Googleがどれほどハードウェアの中心プレーヤーになりたがっているかを如実に示している。

GoogleがNestを買収しても、Nestのアプリ、サーモスタット、煙検知器等に渡る全データを検索の巨人がアクセス可能になるわけではないが、Googleは別の何かを手にする。それは次期先端ハードウェアの一流デザイン知識 ― Apple出身のハードウェアのベテランで、うち一人はiPodの父という2人が集めたチームを通じて。

これはGoogleにとって非常に大きな節目だ。

現在まで、検索の巨人はビジネスの要所 ― デスクトップ・インターネット、モバイル・デバイス ― をソフトウェアを通じて支配し、これらの市場をデータ ― 具体的には広告データ ― によって収益化してきた。

それは、プラットフォームとその上で動くサービスのみならず、動作するためのハードウェアも支配する(そしてそれによって高級な製品から高い利幅を得ている)垂直統合企業、Appleとは根本的に異なるアプローチである。

NestはGoogleに、全く新しい市場 ― つながれたホームデバイス ― に垂直的アプローチで立ち向かうことによって、収益を多様化する機会を与えるだろう。

「これは新しいハードウェアのムーブメントだ」とある人は説明した。「デバイス+サービス、製品と市場の一致、クラウドファンディング・プラットフォームを使った調査、提携小売販売とオンライン直販の混合等々」。

Googleにとって、Nestはとりわけ魅力的な例の一つだ。つながった家庭用ハードウェアの統合システムを作っているだけでなく、Nestは相互運用性を中心に据え、初期バージョンでは、iOSまたはAndroidスマートフォンで制御するアプリと、よく整備された直販および小売販売チャネル、および誠意に満ちたサポートによってそれを実現してきた。

いずれにせよ、それはGoogleが以前から注目していた分野であることに間違いない。例えば昨年12月にThe Informationは、GoogleがEnergySenseと呼ばれる節電を手助けするスマート・サーモスタットらしきものをテストしていることを暴露した。テストは、Nestのライバル会社、Ecobeeのデバイス上で行われたと言われているが、今度はNestのサーモスタットを使う可能性もでてきた。

「NestとGoogleの製品は相互に協力して動作するのか?」という今日の仮想 Q&A 記事の質問に対して、共同ファウンダーのMatt Rogersは、「『Nest』の製品ラインがGoogleの注目を浴びたことは間違いないので、一緒にできるクールなことはたくさんあると考えているが、今日言えることはない」と答えた。

しかし、この買収はGoogleにとって有益であるばかりではない。


この数ヵ月間、Nestは同社製品のソフトウェアにバグが多いという高まる批判に悩まされている。Googleのソフトウェア知識は頼りになるだろう(ただし、その点に関してはGoogle嫌悪者とNest愛好家の重なりが問題になるかもしれない)。

さらには、Nestの知的財産権と特許の争いもある。NestはHoneywellおよびFirst Alertのメーカー、BRKとの特許侵害裁判を抱えている。これらの戦いを有利に進め、さらに自らを模倣者から保護するために、同社は特許に関して積極的だ。すづに100件の特許が承認され、200件が申請中、さらに200件が申請準備済みで、Intellectual Venturesとのライセンス契約も進めている。ここにGoogleが加われば、同社がこれらの戦いを進める上でも予防策になる。

Nestの買収が、今後Googleの他のハードウェアに対する関心にどう影響を与えるかも興味深い。

Googleが2012年に125億ドルで買収したMotorolaは、Googleがスマートフォンとタブレットに新たな垂直型アプローチを取るための布石かと一時見られていた。結局Motorolaは他のAndroid OEMと平等なパートナーであり続け、買収の最重要部分は特許となった。果たしてNextの買収によって、Googleは新たなハードウェア製造に取り組み、Motorolaとの契約で得た知的財産と才能をそこに注ぎ込むことになるのだろうか。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


“電子回路のLego”で好調のLittleBitsが$11.1Mを調達してハードウェア設計のB2Bプラットホームに進化

電子回路を構成するLego的ブロック玩具、ニューヨークのlittleBitsが今日、1110万ドルのシリーズB資金の調達と、ハードウェアのイノベーションのためのB2Bプラットホームの構築を発表した。MITのMedia Lab(メディアラボ)でファウンダのAyah Bdeirが着想し、ラボの所長Joi Itoも後押ししている同社は、最初の製品である、子どもやホビイスト向けのブロック玩具(下にビデオ)で、すでにかなり成功している。

すでに何人もの科学者や技術者たちがlittleBitsとそのプラットホームに協力しているが、Bdeirは、最初のB2B製品が出る来年までは彼らの名前を公表しない、と言っている。

この最新の投資ラウンドはTrue Venturesと新しい投資家Foundry Groupが仕切り、新たな投資家としてTwo Sigma VenturesとVegas Tech Fund(ZapposのTony Hseihのファンド)も参加した。ほかに、Khosla Ventures、Mena Ventures、Neoteny Labs、O’Reilly AlphaTech、Lerer Ventures、およびそのほかのエンジェル投資家たちが参加している。FoundryのBrad Feldが、littleBitsの取締役会に加わった。シリーズAの365万ドルと、シードの85万ドルを加えると、同社の資金調達総額は1500万ドルを超える。2012年のシリーズAのときには、littleBitsはPCH Internationalと製造およびサプライチェーン管理で提携関係を結んだ。

Bdeirによると、消費者製品だけでなくB2Bもやることは、最初から構想にあった。“シードラウンドのときから、その方針はあった”。それは二段階から成り、最初は子ども用教育用のキットを作り、“誰もが電子工作に気軽に手を出せるようにする”。そしてその次がB2Bプラットホームだ。それはレベルをやや上げて、回路設計者をターゲットにする。

そうするのは、Bdeirによると、littleBitsが“発明のためのツールでありプラットホームだから”だ。B2Bに力を入れることによってlittleBitsは、“ハードウェアのイノベーションの世界的なプラットホームになり、発明と設計と研究開発のための交流の場になる”。

たしかに、ハードウェアの世界には最近そんなソーシャルな動きが顕著だ。同じニューヨークのMakerbotは、3Dプリントのためのデザインセンターでもある。それにイギリスのBergがローンチしたBerg Cloudは、物のインターネットのためのプラットホームだ。

(Bergの場合は、同社自身が作ったLittle PrinterプロジェクトがCEOのMatt Webbらにインスピレーションをもたらし、業態転換の契機になった。同社はConnect VenturesやInitial Capital、Index Venturesらから130万ドルのシード資金を獲得して‘インターネット/Webに接続されるハードウェア’の開発を支援するプラットホームを作った。)

最初の製品、子ども用電子回路ブロック玩具の売上は公表されていないが、本誌がそれを取り上げたときには高すぎると思われた価格は、今では100ドル未満になっている。そして売上は昨年1年で4倍に増えたそうだ。だから得られた資金の一部は、ブロック玩具の増産に充てられる。また、流通チャネルも拡大したいし、ブロックの種類も増やしたい。“たった一種類のブロック玩具だが、SKUはすでに80に近い。今後は数百にはなるだろう”、とBdeirは豪語する。

B2Bプラットホームの方は、プロトタイプと製品の両方のためのソーシャルな交流の場となる。その中にはlittleBits自身からの提供物もある。製品や設計が売れたら、littleBitsがマージンをいただく。“個人だけでなく、自社だけでは研究開発の余力のない小企業も支援したい”、とBdeirは言う。“これまでのイノベーションはどちらかというと大企業主導だったが、最近ではゲームやMakerbotなどの例に見られるように、小さなイノベーターが活躍している。電子工学でも、うちなどは草の根のレベルだ。今でも強烈にトップダウンな世界だが、今後徐々に、個人化・民主化が進むだろう”。

下のビデオは、littleBits社の電子回路ブロック玩具をデモしている。さらにその下は、Korgとのコラボレーションによるキットだ。これなどは、サードパーティが参加するプラットホームの形を表してもいる。

関連記事。〕

littleBits Synth Kit in collaboration with KORG from littleBits on Vimeo.

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


目の前の様子を30秒毎に撮影し続けるライフロギングカメラのMemoto、名前をNarrativeに変更して世界にうって出る準備は完了

スウェーデンのMemotoにとって、Kickstarterの活用は大成功だった。調達目標額の11倍にものぼる額(55万ドル)を調達して、無事、ライフロギング用カメラの生産を開始した。このカメラは身につけて使うことを想定している小さなデバイスだ。カメラ本体にボタンはなく、身につけている間、目の前の写真を撮り続ける。但しこのカメラ、これまでのMemotoの名前を捨て、新たにNarrativeとして世に出て行くことにしたようだ。調達した300万ドルの資金で運営を行っていく。資金を調達して、そして名前を変えて、新たな気持ちで世界に打って出る、という心づもりなのだそうだ。

実のところを言えば、同一ジャンルのサービスで、既にMemotoという名前が使われていることが判明したようなのだ。商標絡みの争いに巻き込まれることを避け、Narrativeという名前に変更することにしたというわけだ。潜在的な危機を回避したことで、今後は大手を振ってプロモーションも行えるようになった。また名前を変えることで、カメラ以外のプロダクトにもサービスを広げやすくなったと、肯定的にとらえておいて良いのではないかと思う。

カメラの名前は変わったが、しかし外見は以前から変わらない。プレオーダーをしている人も、ちゃんとイメージ通りのものが届くので心配はいらない。プロダクトは予定通り、そして会社にはKickstarterで獲得した資金以外にも資金が注入された。サンフランシスコのTrue Ventures主導による300万ドルのラウンドが完了したのだ。True Venturesはこれまでにも、MakerBotやFitbitなどのハードウェアスタートアップに資金を提供してきた。そういえばNarrativeはフィットネス部分以外について「データ化」(quantifying)する目的があるわけで、Fitbitに似ていると言えるかもしれない。ちなみに今回のラウンドにはLDV CapitalおよびロンドンのPassion Capitalも参加している。Passion CapitalはこれまでにEyeEmやLoopcamにも出資した経験を持っている。

Narrative Clipは、11月から予約購入者に向けて出荷される。また、初期ロット版もグレイ、ホワイト、オレンジに関してはまだオーダー可能となっている。このカメラは30秒毎に写真を撮り続ける。そして位置情報や時刻情報と一緒にネットワーク上にデータを送る。後にサイト上から閲覧したり共有することができるようになっている。写真は5メガピクセルで、バッテリーは充電式で2日間動作するようになっている。

Kickstarterで人気を集めたプロダクトの名前を変更するというのは、確かにある面ではマイナスであったかもしれない。しかしライフロギング用のカメラというのは、まだまだ新しい存在だ。おまけにまだ出荷すらしていない状態だった。そういうことを鑑みるに、名前の変更がマイナスの要因となるようなことはないと言っても良いだろう。ワーキングプロトタイプで撮影した写真を見ると、こうした「自動撮影」によるソーシャルフォトというのもなかなか面白いものとなるケースが多そうだ。きっとあらゆるケースで使ってみようとするであろう最初のユーザーたちが、どのように使うのかを楽しみに見てみたいと思う。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


遊びながらハードウェア製作を学べるブロック玩具littleBits, もうLEGOは古い?

全世界がLEGOとK’NexとMeccanoと子どもたちの無限の想像力でできていた。でも、世界は変わり、そして玩具も変わる。ニューヨークの意欲的なハードウェアスタートアップlittleBitsも、その変化の波に乗って、LEGOに代わる新世代の組み立て玩具(ブロック玩具)を作ろうとしている。

同社が最近ローンチしたニューモデルのExploration Kitsは、子どもたちが遊びながらハードウェアを勉強できる知育組み立て玩具だ。今日はファウンダでCEOのAyah Bdeirが本誌のスタジオに来てくれて、その‘遊び方’を見せてくれた。

そもそも、littleBitsとは何かというと、色分けされた部品の集まりだ。モーターがあり、ライトがあり、ブザー、センサ、電池などなどがある。それらを積み木のように組み立てると、回路やシステムができあがる(表面が磁石になっているので互いにくっつく)。電気/電子回路に関する事前の専門知識は要らないし、めくらめっぽうにいろんな実験をしてもよい。ぼくも、上のビデオを撮ってるとき、いろんなものを組み立ててみたが、たぶん一日中やってても飽きないだろう。

たとえば、電池とライトをくっつけるとどうなるかな? モーターと車輪を組み合わせて、自動車のようなものを作り、それに光センサをつけるとどうなるか? どんなことでも、素朴なデザインの部品ブロックを互いにくっつけたり、組み合わせるだけでできる。しかもオープンソース派の彼らは、すべての部品ブロックの回路図をGithub上で公開しているから、変更も自由にできる。

部品ブロック(“bits”と呼ぶ)の種類は、いまどんどん増えている。昨年シリーズAで365万ドルを獲得した同社は、新しいキットの開発にも熱心だ。Bdeirは、現在開発中のものの一部も、ちらっと見せてくれた。その中には、無線通信のためのブロックもある。

本誌のJohn Biggsが、うんと初期のlittleBits kitで遊んでみたとき言っていたように、お値段があまり安くない。最小セットの10ブロックのExploration Kitが99ドル、14ブロックのが149ドル、その上に199ドルのデラックスセット(18ブロック)がある。でも、遊びながら実際のハードウェアについて学べるのだから、高いとは言えないかもしれない(各ブロックが専用の…オリジナル開発の…プリント基板を使っていたりして、かなり本格的)。

〔余計な訳注: LEGOまでの“形状実現組み立て玩具”に対して、これからは、このような“機能実現組み立て玩具”が重要だと思う。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Cirlceは、家族のインターネットを制御して人間性を取り戻す(Kickstarter)

はっきり言っておこう。われわれはインターネットをコントロールしていない。インターネットがわれわれをコントロールしている。これに対するいかなる反論も無用だが、新しいKickstarterプロジェクト、Circleは、家庭内LANに接続されたデバイスを個々に制御するハードウェアとソフトウェアを使って、インターネットの遍在に逆襲する家族たちの力になろうとしている。

Circleはルーターではない。Xerox PARC出身のPowerCloud Systemsが、類似のコンセプトに基づいて作ったSkydogとはそこが異なる。ルーターおよびそこに接続された全デバイスとやりとりすることによって、家族のデバイスとインターネットの間にフィルターをかけ、子供たちのデバイスに年齢、時刻、広告コンテンツ等によって制限をかける。インターネット上の様々な行動に関して、自分のパソコンに通知させることができる。「ネガティブ」および「ポジティブ」な閲覧、どちら関しての通知も受けられる、とCircleは説明する。

言い換えれば、Circleは、NSAのPRISMプログラムの家庭版にファイアーウォールの要素を加えたものだ。サイトのカテゴリー別にアクセス時間をスケジューリングし、FacebookやYouTubeの利用時間がとんでもないことにならいよう、Pauseモードを使って寝る時間になったら全アクセスを遮断できる。子供の使う端末の広告を全部ブロックすることもできる。管理はすべてiPhoneアプリから行う。

彼らのソリューションの特長は、ユーザープロフィールを設定したり、個々のデバイスに監視ソフトウェアをインストールしなくてもよいところだとCirlceは言う。そして、既存のルーターと共にに動作するため、高価なデバイスを買ったりネットワーク設定を変更したりする必要がない。

Circleを支えるチームには、元国防省向けネットワークセキュリティー技術者のTiebin Zhang、HoneywellのWi-Fi制御システムエンジニア、およびデザイン、スポーツ、ビジネス開発その他多くの経験を持つ起業家、Jelani Memoryらがいる。Circleの外観は間違いなく美しく、おそらくこれは、ファウンダーでプロダクトマネージャーのSean Kellyのおかげだろうが、このルックスに負けない性能を出せるかどうかはまだわからない。

Circleは、Kickstarterで150ドルのプレッジ(支援金)を出せば予約注文が可能で、出荷予定は2014年8月。ハードウェアのスタートアップが、出荷までに十分な期間を置くのは良いことだ。同スタートアップは、プロジェクトのために総額25万ドル程度の資金を調達し、現在のプロトタイプを元に量産化するつもりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


靴ヒモのスタートアップ、Hickiesに学ぶKickstarter成功の秘訣。1年で50万セットを出荷

そう、タイトルにはたしかに「靴ヒモのスタートアップ」と書いてある。Hickiesは、アルゼンチンのMariquel WaingartenとGaston Frydlewski夫妻らのファウンダーチームが作ったKickstarterプロジェクトだ。同サイトで15万9167ドルのクラウドファンドを集めたおかげで、スタートアップはニューヨーク市に移転して量産に入ることができた。Hickiesは、ほどく必要のない靴ヒモで、しっかり靴を固定しながらスリップオンのように着脱が可能だ。

キャンペーンの資金調達は2012年6月14日に終了し、それ以来会社がやってきたことはニューヨーク移転だけではない。プロトタイプと曖昧な市場調査だけで流通に売り込むには型破りすぎるこの製品も、Kickstarterの熱意によって多くの販売契約を結ぶことができた。その中には空港内で人気のちょっと変わった便利グッズの店、Brookstoneも入っている。

「Kickstarterがもたらしてくれた認知度は、そこで調達したお金と同じかそれ以上に重要だった」とFrydlewskiがインタビューに答えて言った。「BrookstoneがHickiesに関心を持ったのはわれわれのKickstarterキャンペーンの直後だった。Hickiesプロジェクトの成功によって、Brookstoneは試行期間をおかずすぐに全国展開する確信を持った」

求愛してきたのはBrookstoneだけではない。Hickiesは、日本、韓国、カナダ、中南米で販売契約を獲得し、9月にはヨーロッパ拠点の子会社による事業拡大を計画している。Frydlewskiは、Kickstarterの極めて国際的なユーザー層が米国以外への販路拡大に大きく役立ったと言う。Kickstarterの独特なプラットフォーム特性がなければ成し得なかったことだ。

Kickstarterは商品開発段階でも支援を続けている。そこで作られたコミュニティーは継続的であり、キャンペーン実行中に有用であるだけでなく、その後も見返りのあるものだとFrydlewskiは言う。

「Kickstarterの素晴らしいところは、真のコミュニティーとして機能し、支援者たちとの対話を続けられることだ。このためわれわれはHickiesがどう使われているか、どう改善すべきかの理解を深められる」と彼は言った。「つい最近発売した第2世代製品は、支援者からもらったフィードバックを数多く反映して開発した。今後も製品の改善を続け、ワクワクする製品を開発するつもりだ」

Frydlewskiと仲間たちは、Hickiesを作る過程でKickstarterキャンペーンの運営方法に関する貴重な教訓を得た。彼はこのプラットフォームを使うスタートアップに対して、販売契約を急ぎすぎないよう警告する。高まる関心に圧倒されかねないからだ。適正評価を行い、前もって適切な拡大戦略を練ることがハードウェアスタートアップにとってのカギだと彼は言う。また、基本的には資金を要求し始める前に出荷準備を整えておくべきであることも彼らは知った。

「Kickstarterキャンペーンをスタートする最良のタイミングは、まさに生産開始準備が完了した時か、サービスや製品を供給可能になった時」だと彼は言った。「市場に入る準備が100%完了していないならKickstarterキャンペーンを始めないことを推奨する」。

Hickiesは、昨年Kickstarterで資金調達を終えて以来、その独創的靴ヒモを50万セット販売することに成功し、現在3大陸7ヵ国で小売りされている。Kickstarterプロジェクトがこの会社ほどうまく働くことは稀なので、彼らが正しいことをしたのは間違いない。おそらく同じ道を歩もうとする人たちには模倣する価値があるだろう。

HICKIES Overview from HICKIES – love your kicks on Vimeo.

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(翻訳:Nob Takahashi)


センサーハッキングを通じて、データリテラシーを指導するSensors for Studentsが発進

今年のGoogle I/Oでは、会場のあちらこちらにセンサーデバイスが配置されていた。会期の間、さまざまな環境データを収集していたようだ。I/Oに限らずとも、あらゆるところに「センサー」が配置されているのが現代であるとも言える。私たちの使っているスマートフォンも「センサー」のひとつであるし、また「スマート家電」などもやはり「センサー」の中に含めることができる。そんな中、ManyLabsから「小さなうちからセンサーに慣れ親しんで欲しい」と考えるKickstarterプロジェクトが登場してきた。

プロジェクトの名前はSensors for Students。オープンソースのArduino基盤と、加速度計、電磁場検知機、カラーセンサー、自動水やり機(Bitponicsの自動水耕ガーデンでも同様のものが利用されている)などのGrove拡張基盤からなるセットを提供しようというアイデアだ。

ManyLabsというのは、Peter SandとElliot Dicusが組織したもので、科学と数学のハンズオンをローコストで提供しようとする非営利団体となっている。SandはMITからコンピュータサイエンスのPh.Dを取得しており、コンピューターによる認知工学、ロボット工学、そして教育分野で活躍している。

SnadとDicusの目的は、子供たちに、小さなうちからハードウェアに親しんでもらい、また、データリテラシーを身につけてもらうことだ。目的面を見ると、以前紹介したAdafruitに似ているともいえよう。こちらの方はニューヨークを拠点として、子供のうちから電子工作やDIY文化に慣れ親しませようとするものだった。

ただし、ManyLabsの提供するのはハードウェアのみではない。購入者に対して1年間にわたって実験方法や指導方法などのコンテンツも提供することになっている。キットの配布を今年夏にも開始したい心づもりで、価格は40ドルからだ。キットを単体でオーダーする場合で、最も高額なものは75ドルとなっている。Arduinoを自前で用意する必要があるが、それでも魅力的な価格であると言えよう。

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(翻訳:Maeda, H)


Amazonが3D画面のスマートフォンと音楽ストリーミング専用機を発売か?

AmazonはKindleリーダーやタブレットなどハードウェアも提供しているが、Wall Street Journalによると、近くスマートフォン2機種と、音楽ストリーミング専用のデバイスを出すらしい。スマートフォンのハイエンド機の方には、眼鏡不要の3Dスクリーンがある。もう一つの機種は、詳報はないけどふつうのスマホだろう。

Amazonがスマートフォンを出すという噂は前からあったが、最近Windows PhoneのエヴァンジェリストCharlie Kindelをスカウトしたため、いよいよか!と期待が盛り上がった。本誌のNatasha Lomasが以前、Kindelの話を記事にしたことがある。そのとき彼は、Androidの分裂によってほかの選手たちに乗ずる機会が生まれている、と言っていた。彼はまさに、Amazonでその機会に乗りたいのだろう。しかもそれらは、大きなプロジェクトの最初の2機種にすぎないのかもしれないが、まだ公式には何の発表もない。

噂の3Dデバイスは、網膜追跡技術(retina-tracking technology)を利用して、専用眼鏡がなくても見えるホログラフ的画像を表示する、と言われている。その立体像は、画面の上をホバーする。それも一種のギミックのように聞こえるが、なにしろあの3DSを初めとして、消費者向け電子製品の3D技術の現状は、まだあまり芳しくない。3DSも、最近のマーケティングでは3Dを強調しなくなった。HTCやSonyも携帯の3Dディスプレイを売りものにしようとしたが、あまり成功していない。

でも最近は、各社とも、ニッチで終わらないような3Dハードウェアを作ることに力を入れている。Chromebook Pixel、Google Glass、それにAppleの噂のスマートウォッチなどもその例だ。最近出たAcer Aspire R7も、大衆製品ではないハイエンド機で、その線をねらっている。

Amazonのもう一つのスマートフォンは、おそらくマスマーケット向けだろう。また専用オーディオプレイヤーは、ストリーミング音楽世代のためのiPhoneをねらっているのかもしれない。WSJの記事は、一部の機種は数か月後に発売、と言っている。それとも、3DなどはAmazonが社内的にテストしているだけ、かもしれない。

Amazonに問い合わせたが、今のところ返事はない。公式のコメントをもらえたら、この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


いよいよハードウェアがおもしろい時代へ: Disrupt NY 2013のHardware Alleyを見学

犬、無人ヘリ、デジタルコントローラ、なんと多彩な! 今年のニューヨークのDisruptカンファレンスは、すばらしいWebサービスやソフトウェアがたくさんあったけど、Hardware Alleyに出場したハードウェア選手たちの多彩ぶりもすごかった。ハードウェアのスタートアップ、ハードウェアによるディスラプト(革新的破壊)が、いよいよ本格的なビジネスになってきたのだ。

本誌ライターのDarrell Etheringtonとぼくは、今日(米国時間5/1)、Hardware Alleyの会場を歩き回っていろんなすばらしい企業に会った。犬の健康状態をリモートでモニタするFitbarkがあり、発癌物質を摂取せずに煙草を吸えるThermovapeがある。そしてExtreme Flyersは室内で飛ばせるミニ無線ヘリだ。Social Bicyclesは、WiFiを利用して商店街や地域社会などの共用自転車システム/サービスを構成できる。

これから数日かけて、個々のハードウェア企業を紹介していこうと思うが、今日はとりあえずこれらのビデオを見て、彼らの製品のクールさを味わっていただきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Appleのティム・クックCEO、今秋の新製品発表を喧伝

AppleのCEO Tim Cookは、将来の製品計画についてあまり具体的なことを言わないのが通例だが、このたび新製品の発表時期についていつもとは違う異例な正確さで語った。Cookは今日行われたAppleの収支会見の冒頭、同社がエキサイティングな新製品を秋に発表することを楽しみにしていると語り、後のQ&Aでも全く同じ内容を繰り返した。

「あまり具体的にはできないが、われわれは今年の秋から2014年全体にかけて本当にすばらしい製品を披露するつもりだ」と、前言の詳細を問われたCookは語った。もちろん彼は詳細を語ったのではないが、前に言ったことを確実に繰り返した。CookがAppleの製品発表サイクルに関する世間の期待を、以前よりも直接的に操作しようとしている意図は明らかだ。

表明上この発言は、新しいiPhone(複数モデルの可能性を含む)が6月のApple WWDC 2013イベントで見られるだろうという噂や憶測を冷却させるためのように見える。Appleの供給および製造パートナー発の情報は6月頃の発売を匂わせているが、つい先週一部アナリストらは、iPhone 5Sは秋発売に戻ったと噂し始めた。

Cookは、秋以前に新製品が出る可能性を完全には除外しているわけではないが、製品イノベーションに関して今秋から来年全体に注目を集めたがっていることは明らかだ。果たしてこれが9月以前にはわずかな変更のみで、後から噂のiWatchのような大型爆弾がやってくるのか、それとも秋以前には何も見られないのかは未だに不明だ。

Appleは製品計画に関してほぼ絶対に明かすことがなかったので、Timが具体的な時期を言いたがったり、「新しい製品カテゴリー」に言及したという事実に基づけば、今年の秋に期待する価値はありそうだ。Cookが意図的にわれわれの目をくらまそうとしているのでない限り、Appleの新製品を待ち望んでいる人たちは夏まで眠っていた方が良いかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi)