ソニー、定額サービス「PlayStation Plus」を3つのプランでリニューアル

Sony(ソニー)は、リニューアルしたゲームサブスクリプションサービス「PlayStation Plus」を導入することを正式に発表した。この新しいサービスはPlayStation Plusと呼ばれ、ソニーが現在提供している2つのサブスクサービス、PlayStation PlusとPlayStation Nowを1つにまとめたものだ。PlayStation Plusは、Microsoft(マイクロソフト)の人気サブスクサービス「Xbox Game Pass」への対抗と見られている。

PlayStation Plusは6月に提供が始まり、アジアのいくつかの国でデビューした後、北米、欧州、その他の地域に拡大される。具体的なサービス開始時期については、今後数週間のうちに発表される見込みだ。

新しいサブスクサービスは3種のプランで構成される。最も低額のものは「PlayStation Plus Essential」と呼ばれ、ダウンロードできる月2つのゲーム、加入者限定割引、保存したゲームのクラウドストレージ、オンラインマルチプレイの利用など、現在のPlayStation Plus会員と同じ特典が付いてくる。PlayStation Plus Essentialの価格は、現在のPlayStation Plusの価格と変わらず、月9.99ドル(日本では税込850円)、3カ月24.99ドル(同2150円)、年59.99ドル(同5143円)だ。欧州では月8.99ユーロ、3カ月24.99ユーロ、年59.99ユーロとなる。

次に「PlayStation Plus Extra」と呼ばれる中間のプランは、Essentialと同じ特典が付いてくるが、最大400のPS4およびPS5のゲームセレクションが含まれる。Extraのゲームはオンラインプレイのためにダウンロードすることが可能。Extraの料金は月14.99ドル(同1300円)、3カ月39.99ドル(同3600円)、年99.99ドル(同8600円)だ。欧州では月13.99ユーロ、3カ月39.99ユーロ、年99.99ユーロとなる。

そして最上位プランは「PlayStation Plus Premium」と呼ばれ、EssentialおよびExtraに含まれるすべてのサービスに加え、クラウド経由でストリーミングできるPS3のタイトルを含む340のゲームにアクセスできる。また、初代PlayStation、PS2、PSPのゲームを含むクラシックゲームもストリーミングとダウンロードの両方で利用できる。また、プレイ時間制限付きのゲームトライアルも提供されるため、顧客は購入前に一部のゲームを試すことができるとのことだ。Premiumサービスの料金は、月17.99ドル(同1550円)、3カ月49.99ドル(同4300円)、年119.99ドル(同1万250円)だ。欧州では、月16.99ユーロ、3カ月49.99ユーロ、年119.99ユーロとなる。

ソニーはサービス開始時に「DEATH STRANDING」「ゴッド・オブ・ウォー」「Marvel’s Spider-Man」「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」「Returnal」などのゲームを提供する予定だ。なお、今後発売されるすべてのPlayStation専用ゲームをサービス開始日に提供する予定はない。

「PlayStation Plusの新しいExtraおよびPremiumは、PlayStation Plusの大きな進化を象徴しています」。とPlayStationのCEOであるJim Ryan(ジム・ライアン)氏は声明で述べた。「これらのサービスで、当社が提供する数百のゲームに、当社を際立たせている最高品質のコンテンツが含まれることを保証することが重要な焦点となります。PlayStation Studioおよびサードパーティのパートナーの想像力溢れるデベロッパーと緊密に協力し、定期的に更新されるライブラリを通じて最高のゲーム体験をお届けします。新しいPlayStation Plusサービスで提供されるゲームの詳細については、後日改めて案内します」。

今日のニュースの前には、ソニーがMicrosoftの人気サービスXbox Game Passに対抗して、ゲームサブスクサービスを刷新しようとしているという憶測が数カ月にわたって流れていた。MicrosoftはActivision BlizzardBethesdaといった大きなゲームパブリッシャーをそれぞれ687億ドル(約8兆4300億円)、74億ドル(約9080億円)で買収するなど、Game Passに巨額を投じてきた。

ソニーによると、PlayStation Plusの新サービスが開始されると、PlayStation NowはPlayStation Plusの新サービスに移行し、単体のサービスとしては提供されなくなる。PlayStation Nowを利用している人は、新サービス開始時に現在の利用料金から値上げされることなくPlayStation Plusプレミアムに移行する。

画像クレジット:Sony

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Nariko Mizoguchi

Netflixが独立系モバイルゲーム開発会社Boss Fightを買収

Netflix(ネットフリックス)は、テキサス州の独立系ゲーム開発会社であるBoss Fight Entertainment(ボス・ファイト・エンターテインメント)を買収したことをブログ記事で発表した。買収の金銭的条件は明らかにされていない。Netflixにとってこれで3件目となるゲーム会社の買収は、このストリーミングサービス企業が推し進めているゲームへの取り組みの一環だ。

Boss Fightは、Zynga Dallas(ジンガ・ダラス)とEnsemble Studios(アンサンブル・スタジオ)の元従業員によって、2013年に設立された。Netflixは、同スタジオのジャンルを超えたゲーム構築の経験が、Netflixユーザーにますます多くのタイトルを提供していくために役立つと述べている。Boss Fightのチームはダラス、オースティン、シアトルにある現在のスタジオで活動を継続していく予定だ。

「Boss Fightの使命は、プレイヤーがプレイしたい場所で、シンプルで美しく、楽しいゲーム体験を提供することです」と、Boss Fight Entertainmentの創設者であるDavid Rippy(デヴィッド・リッピー)氏、Bill Jackson(ビル・ジャクソン)氏、Scott Winsett(スコット・ウィンセット)氏は、声明で述べている。「広告のないゲームを、定額サービスの一部として提供するというNetflixの取り組みは、我々のようなゲーム開発者が、収益化を気にすることなく、楽しいゲームプレイの創造に集中することを可能にします。このような早い段階でNetflixの一員となり、自分たちの好きなことを続けながら、Netflixにおけるゲームの未来を一緒に形作る手助けができることに、私たちはこれ以上ないほどワクワクしています」。

3月初め、Netflixはフィンランドのモバイルゲーム開発会社であるNext Games(ネクスト・ゲームス)を総額6500万ユーロ(約87億円)で買収すると発表した。この無料でプレイできるモバイルゲームのパブリッシャーは、すでに「Stranger Things(ストレンジャー・シングス)」や「The Walking Dead(ウォーキング・デッド)」など、Netflixの最大の人気作に関連するタイトルを開発している。この買収は、2022年第2四半期に完了する予定だ。

また、2021年9月には「Oxenfree(オクセンフリー)」のようなストーリー重視のタイトルで知られる独立系ゲーム開発会社のNight School Studio(ナイト・スクール・スタジオ)を、Netflixは買収している。この取引の金銭的条件は明らかにされていない。Night School社の幹部は、同スタジオが「Oxenfree II」をはじめとするNight Schoolのタイトルに、引き続き取り組んでいくと発言していた。

今回の買収は、Netflixの動画カタログを補完するためにゲームコンテンツを充実させるという大きな戦略の一環である。

「私たちはまだ、Netflixメンバーシップの一部としてすばらしいゲーム体験を構築している初期の段階にあります」と、Netflixのゲームスタジオ担当バイスプレジデントであるAmir Rahimi(アミール・ラヒミ)氏は、声明で述べている。「世界中の開発者とのパートナーシップや、優秀な人材の雇用、そして今回のような買収を通じて、私たちは楽しくて深い魅力のある多彩なオリジナルゲームを、広告なし、アプリ内課金なしで、世界中の数億人の会員に提供できる、世界クラスのゲームスタジオを構築したいと考えています」。

Netflixは、2021年末に「ストレンジャー・シングス」をテーマにしたタイトルやカジュアルゲームを含む初期ラインナップを発表して以来、ゲームサービスの拡充を図ってきた。

それ以降、Netflixは他にもいくつかのタイトルを展開してきた。「Arcanium:Rise of Akhan(アルカニアム:ライズ・オブ・アカン)」「Asphalt Xtreme(アスファルト・エクストリーム)」「Bowling Ballers(ボウリング・ボーラーズ)」「Card Blast(カード・ブラスト)」「Dominoes Café(ドミノ・カフェ)」「Dungeon Dwarves(ダンジョン・ドワーフ)」「Hextech Mayhem:A League of Legends Story(ヘクステック・メイヘム:リーグ・オブ・レジェンド ストーリー)」「Knittens(ニット&キャット)」「Krispee Street(クリスピー・ストリート)」「Shooting Hoops(シューティング・フープス)」「Teeter (Up)(ティーター)」「Wonderputt Forever(ワンダーパット・フォーエバー)」などだ。先週初めには「Shatter Remastered(シャッター・リマスター)」と「This Is A True Story(真実の物語)」という2つのゲームを追加し、ラインナップを拡充している。Netflixはまた「Into the Dead 2:Unleashed(イントゥ・ザ・デッド 2:アンリーシュド)」という初のFPS(ファーストパーソン・シューティング)タイトルも予告している

同社は第4四半期の決算説明会で投資家に対し、これら初期のゲームの提供開始は、消費者が新サービスに何を求めているかを、よりよく理解するための準備であると説明している。ゲームのパフォーマンスについては、まだ詳細を明らかにせず、各ゲームタイトルのデイリーアクティブユーザーとマンスリーアクティブユーザーの両方が「増加」していると述べるに留めた。また、Netflixは、将来的にさらに大規模なゲームIPのライセンスを取得することに前向きであることも示唆している。

画像クレジット:Krisztian Bocsi / Bloomberg / Getty Images

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

Netflixがさらに2つのゲームを追加、初のFPSゲームも近日リリース予定

ストリーミングサービスのNetflixが、ゲームラインナップを再び拡充した。2タイトルを追加し、米国時間3月22日から配信が始まっている。新作は「Shatter Remastered」と「This Is A True Story(真実の物語)」というタイトルだ。両タイトルとも、iOSおよびAndroidユーザー向けの配信が始まっている。Netflixはこれとは別に、初のFPS(ファーストパーソン・シューティング)タイトル「Into the Dead 2:Unleashed(イントゥ・ザ・デッド 2:アンリーシュド)」も予告している。

新作ゲーム第1弾の「Shatter Remastered」は、ニュージーランドのデベロッパーPikPokが開発したレトロな雰囲気のレンガ崩しゲームだ。今回の製品は、ニュージーランドの開発会社Sidheが2009年にPlayStation 3で発売したゲーム「Shatter」のアップデート版だ。新しくなったモバイル最適化版は、グローバルリーダーボードを採用し、世界中のプレイヤーとハイスコアを競うことができる。

画像クレジット:Netflix

2作目の「This Is A True Story(真実の物語)」は、世界に安全な飲み水が確保されていない場所があることへの関心を喚起するゲームだ。このゲームは、Frosty PopがCharity Waterと共同で開発したものだ。Charity Waterは開発途上国の人々に清潔で安全な飲み水を提供するために活動する非営利団体である。このゲームは、サハラ以南に住むアフリカの女性が、家族のために水を得るために日々奮闘する実話を紹介している。実際の取材や体験をもとに創られたこのゲームの中で、プレイヤーは風雨を乗り越え、密猟者を捕まえ、ヤギと仲良くしながら、手描きの風景を探検していく。

「Into the Dead 2:Unleashed」については、Netflixは具体的な発売時期を明示せず「近日登場」としている。「Shatter Remastered」と同じく、PikPokが開発したタイトルだ。本作は、ゾンビアクションゲーム「Into the Dead(イントゥ・ザ・デッド)」の続編にあたる。ゲームでは、プレイヤーはゾンビの脅威をかわしながら、危険なエリアを越えていかなければならない。このゲームには、複数のチャプター、ステージ、チャレンジが含まれ、プレイヤーは武器、銃器、爆発物などを次々にアンロックすることができる。

画像クレジット:Netflix

Netflixの他のゲームと同様に、ユーザーはiOSとAndroidのNetflixアプリから新タイトルに移動する。Androidでは、Netflixアプリのメインナビゲーションにあるゲーム専用のタブなど、いろいろな場所でゲームを見つけることができる。iOSでは、ゲームは専用の列で紹介されます。ゲーム自体はNetflixのインフラではなく、各プラットフォームのアプリストアから提供されているが、Netflixのユーザーのみがプレイすることができる。インストール後、ゲームを開始するには、Netflixのアカウント情報を使って認証するよう促される。

Netflixは、2021年末に「Stranger Things(ストレンジャー・シングス)」をテーマにした複数のタイトルやカジュアルゲームなどの初期ラインナップを発表し、ゲームサービスの拡充を図ってきた。

その後、Netflixは「Arcanium:Rise of Akhan」「Asphalt Xtreme(アスファルト:Xtreme)」「Bowling Ballers(ボウリング ボーラーズ)」 「Card Blast(カードブラスト)」「Dominoes Cafe」「Dungeon Dwarves(ダンジョンドワーフ)」「Hextech Mayhem:A League of Legends Story」「Knittens(ニット&キャット)」「Krispee Street(クリスピーストリート)」「Shooting Hoops(シューティング フープス)」「Teeter (Up) (ティーター)」「Wonderputt Forever(ワンダーパット・フォーエバー)」 など、複数のタイトルをリリースしている(カタカナ名称はNetflix公式ページ掲載のもの)。

関連記事:Netflixが他では有料のRiot Games LoL音ゲー「Hextech Mayhem」を含むゲームを2作追加

画像クレジット:Netflix

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:sako)

マイクロソフト、クラウドでゲームを構築する仮想マシン「Azure Game Development VM」を提供開始

Microsoft(マイクロソフト)は米国時間3月23日、サンフランシスコで開催されているGame Developers Conference(GDC)において「Azure Game Development Virtual Machine」をローンチしたことを発表した。Unreal Engine、Perforce Helix Core、Parsec、Incredibuild、Blender、HPのリモートデスクトッププラットフォームTeradiciなどとの提携により、Microsoftのクラウドプラットフォームは、数分でセットアップできるゲーム開発ワークステーションをクラウド上で提供するようになった。この新しいVMは現在、パブリックプレビューが開始されている。

Microsoftによれば、ゲームスタジオは、デフォルトで構築されたワークステーションからスタートし、これをベースイメージとして、Azureの使い方に習熟するにつれてカスタマイズしていくことができるという。また、同社は、この最初のイテレーションをベースに、時間をかけて新しいツールを追加し、パートナーネットワークとの統合を深めていく予定だ。

Microsoft Azure担当主席ソフトウェアエンジニアのBen Humphrey(ベン・ハンフリー)氏は、23日の発表でこう述べている。「Microsoftでは、ゲームクリエイターにとってAzureが最適の選択肢となり、クラウドの利点を活用していただけるよう、取り組みの強化に注力しています」。

この開発ワークフローの中核となるのが、バージョン管理システム「Perforce Helix Core」と、デフォルトのCI/CDソリューション「Azure DevOps」である。

画像クレジット:Microsoft

Microsoftは、このようなシステムがあれば、 分散型ゲーム開発チームの仕事がいっそう便利になると主張している。特化したローカルハードウェアが不要になるだけでなく、チームが一元化されたサーバーから作業することが可能になるからだ。

新しい仮想マシンに加えて、MicrosoftはGDCの発表で、プラットフォームに依存しないAzure PlayFabサービスの新機能を発表した。新しいリアルタイム通知、マルチプレイヤーセッションを管理する新しい「PlayFab Lobby Service」、さらにそのまんまなネーミングで「PlayFab User Generated Content」と呼ばれる、ユーザー作成コンテンツをゲームに統合する新サービスも発表している。

ネーミングについてさらに話すと「ID@Azure」はエンタープライズグレードのID管理システムのように聞こえるかもしれないが、これは「クラウドでゲーム開発を加速させる」ための同社のプログラムで、本日ベータ版が公開された。これは無料のプログラムで、ゲーム開発者は例えばPlayFabの無料プランにアクセスできる他、追加のサポートやツールにアクセスできる。

画像クレジット:Getty Images

原文へ

(文:Frederic Lardinois、翻訳:Den Nakano)

Chrome OSにSteamが(正式に)やってきた

数日前にGoogle(グーグル)自体がこの発表を誤ってリークしたため、デジャヴのように感じるかもしれないが、同社は本日、米国時間3月22日、Chrome OS上でのSteamOSの提供開始を正式にアナウンスした。

インストールに走る前に、いくつか注意事項がある。これはまだアルファ版であり、より実験的で不安定なChrome OS Devチャンネルでのみ利用可能だ。また、最低でも8GBのメモリ、第11世代のIntel Core i5またはi7プロセッサ、Intel Iris Xeグラフィックスが必要なため、対応デバイスの数もまだ限られている。これは、一般的に非常に手頃な価格のデバイスとしては比較的ハイエンドな構成であり、皮肉にも、主にビジネスユーザー向けのChrome OSデバイスでゲームをプレイできるようになったということを意味する。

対応ゲームのリストもまだ限られているが「Portal 2(ポータル2)」「Skyrim(スカイリム)」「The Witcher 3:Wild Hunt(ウィッチャー3 ワイルドハント)」「Half-Life 2(ハーフライフ2)」「Stardew Valley(スターデューバレー)」「Factorio(ファクトリオ)」「Stellaris(ステラリス)」「Civilization V(シヴィライゼーション5)」「Fallout 4(フォールアウト4)」「Dico Elysium(ディスコ・エリジウム)」「Untitled Goose Game(〜いたずらガチョウがやって来た!〜)」といったゲームが含まれている。全リストはこちらでご覧いただける。

この手のゲームはグラフィックを中以下に設定しないとうまく動かないこともあるが、それにしても、まさかChrome OSで「ウィッチャー」をプレイする日が来るとは思わなかった。しかし、近年SteamがLinuxサポートを大幅に向上させ、Chrome OSがより強力なデバイスに搭載されたことを考えると、いずれにせよ時間の問題だったのだろう。ゲームをするためだけにChrome OSデバイスを買う人はいないと思うし、それにしては対応ゲームのリストが少なすぎる。だが、出張先での仕事の後や退屈な授業中に、1時間(あるいは10時間)「ファクトリオ」でくつろぐことができるようになるのはうれしいことだ。

画像クレジット:Google

原文へ

(文:Frederic Lardinois、翻訳:Den Nakano)

Epic Games、「フォートナイト」有料コンテンツの収益をウクライナ人道支援に寄付へ

Epic Games、「フォートナイト」有料コンテンツの収益をウクライナ人道支援に寄付へ

Epic Games

Epic Gamesが、3月20日から4月3日までの2週間分の『Fortnite』における収益をウクライナの人々に向けた人道支援活動に寄付することを発表しました。プレイヤーはゲームをプレイし、V-Bucksやコスメティックパックといった有料アイテムを購入することが、ロシアによる軍事侵攻で苦しめられているウクライナの人たちの助けにつながります。

EpicはFortniteだけでなくギフトカードの販売による収益金も含めてDirect ReliefやUNICEFといったウクライナ支援を行っている計4つの団体に送るとしています。さらにマイクロソフトも、Microsoft StoreでのすべてのFortniteに関するコンテンツからの純収入を寄付することに同意したとのこと。Epicはさらに多くの組織が参加すると述べています。

ただ、ウクライナでは日々ロシアの攻撃が続いており、決済パートナーなどからの入金を待つのは時間がかかりすぎます。そのため、Epicはトランザクションを監視して有料アイテムの売上げ金額を速やかに送金する予定とのこと。

ゲームプレイにおける収益をウクライナ支援に充てるアイデアとしては、Riot Gamesが3月7~12日の間、『League of Legends』『Valorant』などにおけるバトルパスや『League of Legends』での新しいBeeスキンの販売による収益をプレイヤー募金として寄付するとし、3月9日の時点で200万ドル以上を集めたと発表していました。ほかにもItch.ioHumble Bundleといったゲーム販売プラットフォームが、収益全額をウクライナの被害者たちを支援する団体に寄付するバンドルを販売しています。

(Source:Epic GamesEngadget日本版より転載)

【レビュー】「Elden Ring」で私はフロム・ソフトウェアの信者になった

「Elden Ring(エルデンリング)」は「Dark Soul(ダークソウル)」シリーズや「Bloodborne(ブラッドボーン)」などの大ヒット作に続く、FromSoftware(フロム・ソフトウェア)からの、過酷で神秘的な物語の最新作だ。こういうゲームをずっと好きでいたかったのだが、リリースをフォローしたり、精密なやり込み映像を見たり、複雑なレベルデザインに関する文書を読んだりしても、何かピンとこなかった。

試行錯誤が足りなかったわけではないが、荒涼とした美学と退屈なエリート主義コミュニティ(人気のビデオゲームシリーズを楽しむことは個性ではない!)そしてどちらかといえば決まりきったゲームプレイ体験が組み合わさって、私はうんざりしていた。そんな中「Elden Ring」は、そのユニークな放浪的探索と魅力的秘儀の融合によって、魅力的なものになるのではと期待していた。

今までのところ、それなりの期待には応えてもらっている。

編集部注:以下ゲームの最初の2~3ゾーンについて、細かいネタバレの可能性がある

数週間前に「Elden Ring」が発売されて以来、なだらかな丘や不気味な湿地帯をゆっくりと歩き、あちこちで物語を進めている。最初の数時間の段階ではその先ゲームを続けかどうか自信がなかったので、どのキャラクタークラス(素性)を選ぶか何時間も悩む代わりに、珍しくキャラクタークリエイターを使って、火術を好む厳しい尼僧のようなconfessor(密偵)に決めた。

40数時間経った今は、私は「Elden Ring」の隠された秘密を一気に暴きたいという猛烈な衝動を抑えつつ、このゲームの長くゆっくりとした旅を味わっている。すばらしい。

多様な遊び方

長年JRPG(日本製RPG)やMMO(大規模オンラインゲーム)をプレイしてきた私の好きなゲームは、広くてカラフルな環境のものが多い。実生活が十分に荒涼としているのに、同じように殺風景で色のない世界で長時間過ごすのはためらわれる。「Elden Ring」は、フロムの他のゲームのビジュアルスタイルを損なうことはなく、世界は辛さを感じるというよりも、美しく、広々として壮大であることが多い(まあ巨大アリはともかく、クソッタレのアリめ)。

ゲーム内には、カビ臭い中世のダンジョンや狭苦しい鉱山がそこここにあるが、いつでも外の世界に飛び出して、夕日を眺めることができる。広大なオープンワールドと、緊張感のある屋内パートが並存しているため、ゲーム内で屋内にいる時間が長いと少しイライラしがちな私のようなプレイヤーでも、屋内部分をこなしやすくなっている。屋内を倍増だって?……そいつはお断りだ!

「Elden Ring」をプレイしようと思いつつも躊躇している人、難易度が高いという評判を聞いて尻込みしている人は、難易度を軽減する方法がたくさんあることを知っておくと良いだろう。1つは、ひたすら小さな敵を倒してレベルを上げておけば、次に出会う竜手の怪物がもう少し扱いやすくなる。

また、壁にぶつかったときは、それまで振り回していた巨大な錆びた破壊道具で削るのではなく、魔法のビームをその場で使うプレイスタイルにも切り替えられる。またステルス、アーチェリー、敏捷性に特化したビルド、ステータス効果を与える武器、信仰などが、ドラゴンの呪文や治癒呪文、多くのクールなユーティリティ・オプションなどが使える従来の魔法と共存している。もし、すべて失敗しても、昔ながらの大きな剣と盾を手に入れて戦えば良い。

当初はあまり良いビルドではなかったが、プレイスタイルを考えるのはとても楽しいものだ。たとえその過程で何度も何度も踏みつけられ、突かれ、魔法で殺されることになろうとも。戦闘システムがとても奥深く、変化に富んでいるので、1つのことを極めるよりも、新しい武器を試し続けている。その過程そのものがゲームなのだ。

画像クレジット:Bandai Namco/FromSoftware

片手剣、信仰魔法、ダサい外見の鎧一式でゲームを開始した。何時間も経った今、私はX-MENのウルヴァリンのような、恐ろしい爪を光らせた宗教的な熱狂プレイをしている自分に気づいた。途中で、どんな状況でも誰にでもお勧めできる刀と、周りの敵を氷の結晶で凍らせることができる氷殻の斧を手に入れた。しかし、それはお楽しみのほんの入口だ。

ここ数年ハマっている「Monster Hunter(モンスターハンター)」シリーズと同じで、どの武器も持ち替えるとゲームの印象がガラリと変わる。とても楽しい!「Elden Ring」には、1つのゲームにいくつもの要素が含まれており、初めてフロム・ソフトウェアのタイトルに触れることを躊躇している人にとって、とても魅力的なものだ。このゲームとその悪名高い戦闘を楽しむには、この開発者の熱烈なファンである必要はない。特に実験的な試みをしてみたいという人にはお勧めだ。

個人的には、上達するためのゲーム時間が足りていない。上達はしたいが……人生は短いし、他にもいろいろなことに興味がある。幸いなことに、「Elden Ring」は私のような熟練していないプレイヤーのために、イージーモードをオンにするためのツールキットを提供してくれる。その中には、眠れるドラゴンを平然と殺すような、隠されたレベリングの抜け道のようなもの(ありがとうYouTube!ごめんねドラゴン!)から、AIを搭載したゴーストバディを召喚して助けてもらったり、正面から挑む代わりに範囲魔法で攻撃したり。

それらがすべて失敗しても、他の人間のプレイヤーを召喚することができる。あなたの自立についての厳しいレッスンを行うことにならなければ良いのだが。もちろん、いくら難易度ハックを駆使しても、このゲームが難しいことに変わりはなく、多くのカジュアルゲーマーにとって、このゲームをプレイする時間を捻出することは厳しい。まあ大丈夫!

画像クレジット:Bandai Namco/FromSoftware

とてもオープンな世界

「Elden Ring」は、第2の「Skyrim(スカイリム)」になれる条件をすべて備えた超巨大ゲームであり、その壮大で詳細な体験は、プレイヤーがこの先10年没頭し続けられるほどだ。「Elden Ring」は、普通に期待されるようなオープンなゲームでもあるが、それだけでは特別な存在にはならない。かつては目新しかったオープンワールドゲームも、共通の定石となり、Ubisoft(ユービーアイソフト)のような企業が、大規模で型にはまったゲームを次々に生み出すことができるようになっている。長年「Assassin Creed(アサシン クリード)」をプレイしてきた私にとって、こうしたゲームはジャージのようなものだ。頭を使わず、特に難しいことはないが、楽しくて快適な戦闘と、興味を保つのに十分な探索が可能だ。これに対して「Elden Ring」はまったく異なる体験を提供するが、どちらのタイプのゲームにも居場所がある。

お約束だが、オープンワールドゲームについて語るときは、広大で考え抜かれた世界の水準を高めた2017年のZelda(ゼルダ)のメガヒット作「Breath of the Wild(ブレス オブ ザ ワイルド)」に、少なくとも1パラグラフは捧げなければならない。そしてこれまたお約束だが、ゲーマーなら誰もが100時間以上かけてHyrule(ハイラル)を探索し、私がそうであったようにその1分1秒を楽しまなければならない。しかし、マップの隅々まで行ってみて、そびえ立つ山頂にワクワクするような秘密があるわけではない(ただのコログの実であることが多い)ことがわかると、「ブレス オブ ザ ワイルド」の魅力は少々損なわれていた。

画像クレジット:Bandai Namco/FromSoftware

世界が大規模で、インタラクティブで楽しい点は同じだが、「Elden Ring」のモンスターに満ちた世界の探索はまったく異なる体験だ。フロム・ソフトウェアは探索に多大な見返りを与える。奇妙なインタラクション、隠された財宝、秘密のゾーン、パワーアップ、完全にオプションのボス戦など、勇敢な探索者たちにすばらしいものを提供するのだ。フロム・ソフトウェアの人間味はここで存分に発揮され、散りばめられた小さな秘密は、たとえばUbisoftのようにTシャツキャノンでマップ上の目標を吹き飛ばすようなものではなく、その瞬間がどう展開するかを人間が正確にデザインしているように感じられるのだ。

40時間以上をかけた「Elden Ring」は、その真価を発揮し始めたところだ。マップはどんどん外に広がっていくのだが、調べたい奇妙な謎やレベル不足で潜入できなかったエリアなどを思い出してしまい、前進と同時に後退も繰り返している。開放的でセーブポイントも多いため、「Elden Ring」では、以前倒せなかったボスを倒したり、マップの最奥にある秘密を探ったりと、好きなことに時間を割くことができる。

あるいは、虹色の馬に乗って平原を走り、雲が美しくも不吉なシャーベットのように迫ってくる中で、太陽が地平線の下に沈んでいくのを眺めるかもしれない。スクールバスの大きさの火剣を持った機械の巨人に踏み潰されるかもしれないが、それもおもしろい。立ち戻って再挑戦するか、また別のことをやればよい。

関連記事:デモンズソウル:真の意味での次世代ゲームは偏向的だが印象的な要素満載

画像クレジット:From Software

原文へ

(文:Taylor Hatmaker、翻訳:sako)

グーグル、「一部の」ChromebookにPCゲームストアSteamのアルファ版提供を発表

グーグル、「一部の」ChromebookにPCゲームストアSteamのアルファ版提供を発表

Google

Googleは15日(米現地時間)に開催した「Google for Games Developer Summit」にて、「一部の」ChromebookにPCゲームプラットフォーム「Steam」のアルファ版を提供すると発表しました。2年以上前から「GoogleがChrome OSでのSteamサポートに取り組んでいる」とうわさされていましたが、ようやく正式に発表されました。

Googleは「Steamアルファ版が始動します、PCゲームストアの老舗(Steamのこと)が一部のChromebookで試用できます」と軽く触れているのみで、動画ではそれ以上の詳細には踏み込んでいません。

が、これに先立ちGoogleは「Borealis」(Chrome OS上でSteamをプレイ可能にするプロジェクト)のコード変更に際して、最初にサポート対象となるChromebookの製品リストに言及していました

このリストを見るかぎり最小システム要件があり、事実上は第11世代のIntel Core i5またはi7プロセッサと7GB以上のRAMが必須とされています。つまり、ハイエンド機種を除くほとんどのChromebookでSteamが動かない可能性が高いと思われます。

ほかGoogle公式には、Chromebookのコミュニティフォーラムに「Valve社と協力して」いることや、近日中に初期アルファ版を「一部Chromebook向けのDevチャンネルに公開」するとも表明しています。少しでも早く試したい方は、上記のリストにあったChromebookを購入した上で、Devチャンネルをチェックしてみるとよさそうです。

もともとChromebookの主なメリットは「価格が安いこと」にあり、ゲームを遊ぶために高価なハイエンドモデルを買うのは本末転倒のようにも思えます。当初は最小要件を厳しめにするのはやむを得ないとしても、軽いゲームであれば安価なモデルでも動くよう、徐々にハードルを下げていくことが望まれそうです。

(Source:Google for Games Developer Summit 2022 Keynote(YouTube)。Via 9to5GoogleEngadget日本版より転載)

グーグル、ゲームサービスStadiaの技術をB2Bで提供する「Immersive Stream for Games」を発表

Google(グーグル)のゲーム開発者向けカンファレンスGoogle for Games Developer Summitで同社は、米国時間3月15日、StadiaのB2Bサービス「Immersive Stream for Games」を発表した。Google Cloudと共同で開発したこの機能で、企業はStadiaを支えているプラットフォーム技術を利用してゲームを直接プレイヤーに提供できる。GoogleはStadiaでゲームを消費者に提供するだけでなく、そのストリーミング技術を他社にライセンスすることになる。

Googleによると、本サービスを利用して企業はゲームの試作バージョンを動かしたり、サブスクリプションの対象となるセットを提供したり、あるいはすべての提供作品を店頭のように提供することもできる。Googleは2021年、AT&Tと協働してこのサービスのテストを始めた。AT&Tはこのサービスを使って「Batman:Arkham Knight(バットマン アーカム・ナイト)」を数千人の同社ユーザーに無料で提供した。同社はもうすぐ、Immersive Stream for Gamesを利用して、ウェブとモバイルの両方でプレイできる他のゲームを提供する予定だ。一方Googleは年内に、Immersive Stream for Gamesを拡大する計画だ。

Stadiaのプロダクト担当であるDov Zimring(ドブ・ジムリング)氏は声明で次のように述べている。「Immersive Stream for Gamesのコア機能は、Stadiaを含むその顧客にゲームの開発過程とプレイヤー体験の両方で利益をもたらします。Google Cloudとのパートナーシップにより、私たちはStadiaとImmersive Stream for Gamesを利用する顧客のサービスの両方を動かす、ックエンドのクラウドゲーミング技術を開発しています。クラウドゲームは現在、好調であるためそれがImmersive Stream for GamesとStadiaの両方を盛り上げて、2022年以降の未来が本当にすばらしいものになるでしょう」。

サービスの公式発表に先立って、2月の記事において、同社はStadiaのプライオリティを下げて、B2Bによるクラウドゲーミングサービスで複数の企業と契約することに注力すると報じられていた。今回の発表で、そのサービスに名前が付いた。

画像クレジット:Google Stadia

Googleは、Stadiaについてプレイヤーがゲームを見つけてプレイしやすくするための新しい機能も発表した。これによりユーザーは、Stadiaのサービスにログインしたりアカウントを作らなくても、Stadiaのストアでゲームを閲覧できるようになる。これにより、今どんなゲームがあるのか、簡単にわかるようになるという。

Googleが新たに立ち上げる「Click to Play Trials」サービスで、プレイヤーはStadiaのゲームをトライできる。無料でしかもStadiaのアカウントにサインアップする必要もない。体験できる時間は、デベロッパーが決めることができる。このトライアルサービスのパイロット版は、数社のデベロッパーを対象に10月に行われた。最初の公開テストでは、従来の「買うまたは請求する」のメッセージよりも、この試行サービスの方が反応が良いことを確認している。Stadia上では2022年に、すべてのタイトルでこの体験版機能が提供される。

同社はさらに、WindowsのゲームをStadiaにポートしやすいようにしている。同社の新しいツールキット「Low change porting」を使えば、Stadiaへのゲームの移植がわずかな時間とリソースでできるようになる。現在、Paradox InteractiveやTeam 17といった10社が、このツールキットを使って、自分たちのWindowsベースのゲームをStadiaにポートするテストを行っている。新しいツールキットの一般公開は、2022年の後半になる。

GoogleがStadiaのゲームストリーミング技術を他社に提供しようとしているのも、意外ではない。Googleは2019年の立ち上げ以来今日まで、Stadiaの伸び悩みに苦戦してきた。最初の計画ではStadia専用のオリジナルゲームをリリースするつもりだったが、2021年の初めにはStadiaの社内ゲームスタジオを閉鎖している。

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

グーグル、Google Playで一定条件を満たすゲームデベロッパーにツールを提供する新プログラムを発表

Google(グーグル)は、米国時間3月15日朝開催された「Google for Games Developer Summit」において、Playストアに関するさまざまな発表を行った。まず、Googleは、Google Play上で大手のデベロッパーやスタジオに追加ツールを提供する「Google Play Partner Program for Games」を新たに立ち上げた。このプログラムは「年間500万ドル(約5億9200万円)以上のゲーム消費者支出」を持つデベロッパーを対象としている。

このプログラムの特典には、Google Playによるビジネスサポートの強化や、優先公開キューによるリリースの迅速化などが挙げられる。また、事前登録キャンペーンのための事前登録テスト、アクセスコード、ストア掲載実験などの発売前ツールも含まれている。さらに、Play Integrity APIの利用が自動的に承認されるなど、セキュリティ保護も強化されている。また、早期アクセスプログラムへの招待なども含まれる。同社は、どのGoogle Playゲームデベロッパーが新プログラムにアクセスできるようになるのか、具体的な情報を提供していない。

また、Googleは、Playストアの「Play as you download」機能を、近々すべてのAndroid 12ユーザーに提供することを発表した。「Play as you download」は、ユーザーが大容量のゲームをダウンロードする際に、少量のダウンロードを行ったあと、残りのゲームアセットをバックグラウンドで取得する間に、すばやくゲームプレイを開始できるようにするものだ。Google Playは、クラウドソースによるファーストプレイ体験のファイルシステムアクセスパターンを分析し、最適化すべきアセットを自動的に特定することで、この機能を実現している。この機能は、2021年、ベータプログラムの一部として初めて公開された。Googleは、提供開始日に関する追加情報を提供しなかった。

また同社は、1月から一部の市場で「Google Play Games for PC」ベータ版の展開を開始したことを明らかにした。Googleによると、このスタンドアロンのWindows PCアプリケーションでは、Google Playゲームの「高品質なカタログ」をプレイすることができるという。同社は、タブレット、フォルダブル、Chromebookでのゲームプレイが増加傾向にあり、特にChromebookではAndroidアプリの利用が前年比50%増となっており、それは主にゲームが牽引していることを共有した。

画像クレジット:Google

Googleは他にも、Android Game Development Extensionをアップデートし、GoogleのAndroid OS向け統合開発ソフトウェアであるAndroid StudioとMicrosoft(マイクロソフト)の統合開発プラットフォームであるVisual Studioとの間でデバッグができるようにした。さらに、デベロッパーが端末がどの程度メモリ不足に陥っているかを把握・判断するための「Memory Advice API」を新たに追加した。また、Googleは、開発者がより良いフレームレートとバッテリー寿命を達成できるように、Android GPU Inspector Frame Profilerを本格的にローンチした。

さらに同社は、デベロッパーがゲームの収益性を評価し、収益拡大の機会を見出すための直観的な方法を提供する「Strategic guidance in Console」を最近開始したことも明らかにした。ちなみにGoogle Consoleは、Google PlayやAndroidのデベロッパーがアプリのパフォーマンスを公開し、監視するために使用するプラットフォームだ。

GoogleのPlay/Androidのゲーム担当プロダクトディレクターであるGreg Hartrell(グレッグ・ハートレル)氏は声明でこう述べている。「Google for Games Developer Summitでは、Google全体のチームが、高品質のエクスペリエンスの作成と収益化を支援する次世代のサービス、ツール、機能、ニーズに合わせたより多くのプログラム、ベストプラクティスにつながる教育リソースの構築を続けていることをご紹介しました。私たちは、高品質のゲームを開発し、そのすばらしい体験を増え続けるオーディエンスやデバイスに提供するプロセスを容易にすることで、ゲーム開発のライフサイクル全体を通じてみなさまを支援したいと考えています」。

画像クレジット:

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Den Nakano)

任天堂がロシアへのSwitchほか製品の出荷を停止、理由は「物流が不安定なため」

任天堂がロシアへのSwitchほか製品の出荷を停止、理由は「物流が不安定なため」

Engadget

マイクロソフト、ソニーがウクライナ情勢を鑑みてゲーム機本体やソフトウェアその他のロシアでの販売を停止する一方、オンラインショップのみの販売停止だった任天堂が、昨日ようやくロシアへのSwitchその他製品の出荷を停止することを明らかにしました。

Eurogamerが報じたところでは、任天堂は出荷停止の理由は「物理的な商品の出荷と配布の物流を取り巻くかなりのボラティリティ」のせいだと説明。わかりやすくいえば「物流状況が不安定」になっているためだとしました。さらに先日から行われているロシア国内でのNintendo eShopでの販売停止についても「決済プロバイダーによるロシア・ルーブルでの取引停止に伴うメンテナンス」だと述べ、いまの状況が終結した先の商売を考えて言葉を選んだかのような説明を貫いています。

任天堂は10日、4月8日に海外での発売を予定していたSwitch用シミュレーションゲーム『Advance Wars 1+2: Re-Boot Camp』の発売を延期すると発表しましたが、その説明文にも「最近の世界情勢により」と理由を述べるにとどめており、やはり”Russia”や”Ukraine”の文字はひとつも出てこないよう徹底しています。ただこのゲームに関してはロシアに限らず発売予定だったすべての国も対象とする延期で、さすがに「世界情勢」とゲーム内容をみれば妥当な対応ではあります。

すでにロシアでの製品販売やサービス提供を停止すると発表した企業を列挙するほうが大変と思えるようになっていますが、昨日10日にその拡がる輪に加わったのは、ゲーム『Destiny』シリーズを製作するBangieでした。ロシア国内ではまだ『Destiny 2』をプレイすることはできるものの、ゲーム内通貨やDLCなどをの追加購入はできなくなっています。

兎にも角にも、一刻も早く世界が平和になることを願ってやみません。

(Source:EurogamerEngadget日本版より転載)

プレステ版Robloxが登場しそう、PlayStationコンソールのソフトウェアエンジニアを募集中

Roblox(ロブロックス)の新しい求人情報は、Sony(ソニー)のゲーム機に進出するという同社の緩やかな計画が、かなり現実に近づいていることを示唆している。この求人では、PlayStation用のRobloxアプリを開発するPlayStationコンソールのシニアソフトウェアエンジニアを募集している。

この求人には、このポジションが「ターゲットプラットフォームとの統合、ユーザーインターフェースの適合、パフォーマンスの最適化など、アプリケーションのすべての部分」を含む「世界中の何百万人ものユーザーに使用されているゲームエンジンをSony PlayStationプラットフォーム向けに構築しサポートする」と記載されている。

RobloxのCEOを務めるDavid Baszucki(デイビット・バシュッキ)氏は、Nintendo Switchとソニーの PlayStation、Oculus Questがいずれも長期的に「Robloxにとって完全に理に適っている」と述べ、2021年の追加プラットフォームに関する同社の拡張ビジョンを示唆していた。

「今、みなさんが見ているのは、私たちが信じられないほどスマートフォンに焦点を当てていることです。これは、信じられないほど難しいフォームファクターであり、その没入感を得るには最も難しいフォームファクターだと考えています」とバシュッキ氏は決算説明会で述べている。「しかし、これらはすべて合理的なプラットフォームであり、同時に、我々がそれらのリリース日を共有することはないでしょう」と述べた。

PlayStationで発売されることは、Robloxのコンソールデビューを意味するものではない。PCでよく知られているかもしれないが、Robloxは2016年初頭にXbox Oneで発売され、Microsoft(マイクロソフト)の最もプレイされたゲームトップ50のリストに今でもランクインしている。また、Robloxはモバイルでも人気があり、iPad向けゲームの最高売上高チャートでは、「原神」を抑えて定期的に上位にランクインしている(これは並大抵のことではない)。

この求人情報は、採用動向データ会社のRevealEra(リビールイーラ)によって最初に発見されたもので、週5回の無料ケータリングランチと「無制限のスナック」が付いてくるという、給料が下がるインフレの時代には計り知れない恩恵があることに注目したい。

RobloxはPlayStationの展開時期についてコメントを避け、同社が「熱心に採用中」であることだけを強調した。

画像クレジット:Simon Dawson/Bloomberg via Getty Images / Getty Images

原文へ

(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Akihito Mizukoshi)

ソニーがロシアでPlayStation Storeとゲーム機販売を停止

Sony(ソニー)もロシアのウクライナ侵攻を受けてロシアでの事業を停止する。

ソニーのゲーム部門であるソニー・インタラクティブエンタテインメントは米国時間3月9日、ロシア政府の侵攻激化を受けてロシア国内のハードウェア出荷とソフトウェア販売を停止すると発表した。

同社はさらにロシアでの対応について、オンラインのゲームストアであるPlayStation Storeの運営を停止し、シリーズ累計売上40億ドル(約4640億円)を超える人気レーシングゲーム「グランツーリスモ7」の発売を見合わせるとしている。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)はグローバルコミュニティの一員としてウクライナの平和を求めます。当社はロシアにおけるすべてのソフトウェアとハードウェアの出荷「グランツーリスモ7」の発売、PlayStation Storeの運営を停止します。

ソニーグループは人道支援として200万米ドル(約2億3200万円)を国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国際NGOのSave the Childrenに寄付し、この悲劇の被害者を支援することを発表しました。

多くのテック、ゲーム企業各社に続いてソニーもロシアでの事業を停止した形だ。競合のMicrosoft(マイクロソフト)は米国時間3月4日にロシア国内での販売停止を発表していた。

ロシアが侵攻を始めた直後にウクライナのMykhailo Fedorov(ミハイロ・フョードロフ)副首相はゲーム業界に対し、特にMicrosoft(マイクロソフト)とソニーを名指ししてロシアでの事業を停止するよう求めていた。フョードロフ副首相はeスポーツ界に対してもロシア選手の参加を停止し、ロシアで開催されるイベントを中止するよう求めていた。同副首相は「2022年においては、戦車や多連装ロケット砲、ミサイルに対する最も有効な答えはおそらく最新テクノロジーです」と述べている。

@Xbox @PlayStation
ウクライナで今何が起きているか、あなた方はもちろんご存じでしょう。ロシアはウクライナに対してではなく、すべての文明社会にして宣戦布告をしたのです。あなた方が人間の価値を支援するのなら、ロシア市場で示すべきです!

画像クレジット:BEHROUZ MEHRI/AFP / Getty Images

原文へ

(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Kaori Koyama)

EAがロシアとベラルーシでのゲーム・コンテンツ販売を停止、Origin、EA Appでの購入不可に

EAがロシアとベラルーシでのゲーム・コンテンツ販売を停止、Origin、EA Appでの購入不可に

Brendan McDermid / Reuters

ゲームパブリッシャーのEAは現在、ロシアとベラルーシでのゲームの販売を停止しています。ロシア・ベラルーシ国内からは、ゲーム内ストア、EA AppやEAが運営するゲーム販売プラットフォームOriginを通じてのゲームやコンテンツその他の購入がブロックされます。

EAは「ウクライナで起きている戦争に衝撃を受けており、世界中の多くの声とともに平和を願い、侵略行為の停止を訴える。我々はウクライナの人々と連帯感を持って行動する」「まずは現地にいる人々、特異に我々の同僚やパートナーの継続的な安全が第一であり、すでに実行に移している我々のプログラム以上に彼らを支援する最善策を検討している」としています。

先日、EAは人気スポーツゲーム『FIFA』および『NHL』シリーズからロシアチームを削除する措置をおこないました。これはFIFAおよびNHLそれぞれの運営団体がいずれも、ロシアおよびベラルーシのチームの国際大会への傘下を禁止したのを受けてのこと。そしてEAはそれだけでなく「我々が取り得る手段の検討を続けている」としていました。

ウクライナのムィハーイロ・フョードロフ副首相兼デジタル担当相は、ゲーム開発企業やeSports団体などに対して、ロシアおよびベラルーシのプレイヤーアカウントの停止などといった措置を呼びかけています。すでに、ポーランドのCD Projekt RedとBloober Teamはゲーム販売を停止する対応を行い、マイクロソフトも、Xbox本体を含めたゲーム全般のロシア国内での販売を停止しています。一方『Rogue Company』の配信元であるHi-Rez Studiosは、ロシア国内の3~4月分の収益を全額、ウクライナの子ども支援のためにUNICEFに寄付すると発表しています・

ゲームとロシアのウクライナ侵攻の間にはあまりつながりがないようにも思えますが、SWIFTからの締め出しをはじめとする世界各国による経済、消費活動の面からの包囲網は着実にロシアとベラルーシを追い込みつつあるようです。

(Source:EAEngadget日本版より転載)

Netflixはさらに進化したインタラクティブ・クイズ番組「トリビア・クエスト」でトップ死守を目指す

インタラクティブコンテンツに力を入れているNetflix(ネットフリックス)は、アニメーションによるクイズ番組「Trivia Qeust(トリビア・クエスト)」を4月1日から開始すると3月3日に発表した。Sunday Sauce Productions(サンデー・ソース・プロダクションズ)のDaniel Calin(ダニエル・カリン)氏とVin Rubino(ビン・ルビノ)氏が開発したシリーズは、4月の間、毎日配信され、1日に24問出題される。

Netflixが日刊のトリビアゲームをスタートするのが、我々が今も毎日、自分のWordleのスコアを投稿し、絶対的クイズ王のAmy Schneider(エイミー・シュナイダー)氏が記録を破り、「Jeopardy!(ジェパディ!)」の人気を絶頂にした時と一致しているのは偶然ではない。だからNetflixは「Trivia Crack」というゲームをetermax(エターマックス)からライセンスして「トリビア・クエスト」を開発した。

毎日放映されるトリビア番組にはバイラルで流行する下地がある、ただし人々が連日プレイするだけの注意を引ければの話だ。予告編を見る限り、トリビア・クエストからは子どもっぽさも感じるが、ゲームの問題には「standard(普通)」と「hard(難しい)」があるようだ。そして筆者らは、予告編に出てくる「Avatar(アバター)」問題の答えを知らなかったことを告白しなければならない。予告には任天堂のWiiに関する問題もあったが、正直なところ、Wiiが何か知っている子どもはいるのだろうか?

「Black Mirror:Bandersnatch(ブラック・ミラー:バンダースナッチ)」は、Netflixのインタラクティブコンテンツが躍進した瞬間だったが、公開以来4年近く過ぎている。Netflixがゲーミング(インタラクティブコンテンツのもう1つの形態)に巨額の投資をしている今、どうやらこの会社の関心事はインタラクティブでもう1つの成功を収めることへとシフトしているようだ。

「Black Mirror」のクリエイターたちは、Netflixで「Cat Burglar(怪盗猫ラウディ)」を先週リリースしたばかりだ。トリビア問題に答えていくことで、視聴者はRowdy Cat(怪盗猫のラウディ)がPeanut the Security Pup(警備犬ピーナッツ)(すごい名前ばかりだ)を出し抜いて絵画を盗むのを手伝う。

「Squid Game(イカゲーム)」や「Inventing Anna(令嬢アンナの真実)」といったオリジナルコンテンツの大成功にもかかわらず、Netflixは絶好調とはいえない。2021年、同社加入者数の伸びは2015年以来の最低水準だった。理由の1つは、Disney(ディズニー、現在Disney+[ディズニー・プラス]、Hulu[フールー]、ESPN[イーエスピーエヌ]の親会社)やHBO Max(エイチビーオー・マックス)が成長を続け、Netflixの長年のトップを脅かしているからだ。だからゲーミングとインタラクティブ・コンテンツは、Netflixの将来戦略にとって大きな位置を占めている。

「当社は、みなさんのよく知っている膨大なゲーム資産をライセンスして利用していただくことに門戸を開いています」とNetflix COOのGreg Peters(グレッグ・ピーターズ)氏が前四半期決算発表時に言った。「1年以内にそれが始まるのを見られるでしょう」。Netflixは最近、ゲーム・スタジオのNight School(ナイト・スクール)を買収し、同社の知的財産をもとにゲームを開発した。そして3月2日、同社はゲームの「Stranger Things(ストレンジャー・シングス 未知の世界)」と「Walking Dead(ウォーキング・デッド)」の販売元であるNext Games(ネクスト・ゲームズ)を7200万ドル(約83億円)で買収した。「怪盗猫ラウディ」と「トリビア・クエスト」の出来次第では、今後さらに多くのインタラクティブコンテンツを目にすることになるかもしれない。

関連記事
Netflixが「ストレンジャー・シングス」や「ウォーキング・デッド」のゲームを開発するフィンランドのNext Gamesを約83億円で買収
ネットフリックスの加入者数の伸びは2015年以来の低水準

画像クレジット:Netflix

原文へ

(文:Amanda Silberling、翻訳:Nob Takahashi / facebook

Netflixが「ストレンジャー・シングス」や「ウォーキング・デッド」のゲームを開発するフィンランドのNext Gamesを約83億円で買収

ロシアによるウクライナへのいわれのない侵攻を受け、フィンランドがNATOへの加盟を検討する中、フィンランドではまた新たなM&Aが進行している。米国時間3月2日、Netflix(ネットフィリックス)がフィンランドでモバイルゲームを開発するNext Games(ネクスト・ゲームス)を、総額6500万ユーロ(約83億円)で買収することを発表した。Next Gamesはヘルシンキの市場に上場しており、今回の買収は1株あたり2.10ユーロ(約268.1円)で全額現金による株式購入として行われる。この取引はまだ完結していないが、Next Gamesの取締役会はすでにこの取引を承認して株主に推奨しており、2022年第2四半期に完了する予定だ。

今回の契約は、ビデオカタログの補完としてゲームコンテンツを充実させたいNeflixの大きな戦略の一環であり、Next Gamesはまさにうってつけの相手なのだ。モバイル向け無料ゲームを提供するNext Gamesは「ストレンジャー・シングス」や「ウォーキング・デッド」など、Netflixの人気作品に関連するタイトルをすでに開発しているため、両社の絆はすでに強い。今回の契約により、その絆がさらに強まり、Next GamesのIP、人材、アプリ内課金の既存ビジネスがとりこまれるために、Netflixのマージンは、単にブランドのライセンス出しているとき以上に改善されることになる。

Netflixのゲーム担当副社長であるMichael Verdu(マイケル・バードゥ)氏は「Next Gamesは、経験豊富な経営陣と、エンターテインメントフランチャイズに基づくモバイルゲームの優れた実績、そして確かな運営能力を備えています」と声明で語っている。「Next Gamesが戦略的地域と重要な人材市場の中で中核スタジオとしてNetflixに加わり、社内のゲームスタジオの能力を拡大できることをうれしく思っています。ゲーム事業はまだ始まったばかりですが、Next Gamesとともに、世界中の会員のみなさまに喜んでいただけるワールドクラスゲームのポートフォリオを構築していけると確信しています」。

Next Gamesの従業員数は2021年末で120名、直近の年次決算では2020年の売上高は2720万ユーロ(約34億8000万円)となっている。この年の売上の約95%は、ゲーム内(アプリ内)課金によるものだった。今回の買収で、既存のタイトルをさらに充実させ、Netflixのカタログを充実させるための投資を行うことができる。

2013年にNext Gamesを設立し、CEOを務めるTeemu Huuhtanen(ティーム・ホーフタネン)氏は、フィンランドの幅広いゲームエコシステムで育った人間であり、長年にわたってゲームの新境地を開拓する上で大きな役割を担ってきた。Next Gamesの直前には、Angry Birds(アングリーバード)のパブリッシャーであるRovio(ロビオ)の重役を務めていた(当時はまだRovioがアプリストアの中で圧倒的な存在感を示していた頃だ)。その前に彼は約10年間Sulake(スレイク)にいた。約10年をSulakeで過ごし、Habbo Hotel(ハボホテル)(現在はHabbo[ハボ]と呼ばれ、その間に多くの論争を乗り越えた)を開発してオンライン仮想世界の先駆者となった。

ホーフタネン氏は声明で「私たちは、世界で最も愛されているフランチャイズをベースにした、真の、長期的なインタラクティブエンターテインメントを創造し、グローバルエンターテインメントビジネスのパートナーとなるというビジョンの実現に、変わらない焦点を当ててきました」という。「世界最大のストリーミングサービスであるNetflixと手を組むことで、世界中の人々が楽しめるインタラクティブな体験を創造するという当社の戦略を論理的かつ刺激的に継続する機会が得られます。Netflixとの緊密なコラボレーションによる『ストレンジャー・シングス:パズル・テイルズ』は、私たちがともに強力なパートナーシップを築くことができることを証明しています。これは、あらゆる面でスタジオをレベルアップさせ、ともに使命を果たしていくためのまたとない機会です」。

CrunchBaseのデータによると、Netflixは、その規模の割にこれまでわずか5回しか買収を行っていない。Next Gamesは、その中ではゲームに特化した最初の企業だが、その他に買収したものは、視覚効果スタジオ、若年層向けインタラクティブコンテンツメーカー2社、アニメコミックパブリッシャー、Roald Dahlの遺産であり、同社のM&A戦略には、常にゲームの側面があったことは間違いないと思われる。

また、ディズニーのような企業が、自社のストリーミングビデオ・プラットフォームの品揃えを充実させるために、主要なビデオコンテンツを引き上げてNetflixの足を引っ張り続けることができる時代にあっては、これはNetflixが自らのプログラムを充実させる一手段となっている。Next Gamesのような企業の買収は、自社専用の作品を制作または購入し、それをベースに複数の媒体や体験に展開する大きなフランチャイズを構築する戦略を明確にするものだ。

画像クレジット:TechCrunch

原文へ

(文:Ingrid Lunden、翻訳:sako)

Amazon Lunaゲームストリーミングサービスが米国で正式ローンチ、プライム会員向け無料ゲームなどを発表

Amazon(アマゾン)によるクラウドベースのゲームストリーミングサービス「Amazon Luna(ルナ)」が、米国内のすべての人に向けて正式に開始されると、同社は米国時間3月1日に発表した。Amazonは2020年9月にLunaを初めて公表した。それ以来、Lunaの招待制早期アクセスプログラムを通じて、限られた人だけが同サービスにアクセスできるようになっていた。

全米ローンチに加えて、AmazonはLunaに加えられる3つの新しいチャンネルを発表した。ちなみにチャンネルとは、ユーザーが毎月サブスクライブできるゲームのバンドルで、Lunaではそう呼んでいる。3つの新チャンネルのうち、まず「Prime Gaming Channel(プライムゲーミングチャンネル)」は、プライム会員が毎月入れ替わるセレクションの無料ゲームをLunaで楽しむことができるチャンネルだ。3月は「Devil May Cry 5(デビルメイクライ5)」「Observer System Redux(オブザーバー:システムリダックス)」「PHOGS!(犬犬)」などのセレクションが用意されている。またAmazonは「Immortals Fenyx Rising(イモータルズ フィニクス ライジング)」が3月8日から14日までの限定期間、無料でプレイできることに言及している。

2つ目の新チャンネルは、カプコンやSNKなどのパブリッシャーによるクラシックゲームを売りにする「Retro Channel(レトロチャンネル)」だ。Amazonによると、このチャンネルは「Street Fighter II(ストリートファイターII)」「Hyper Fighting(ストリートファイターⅡ ターボハイパー ファイティング)」「Metal Slug 3(メタルスラッグ 3)」などのタイトルを配信し、ユーザーに「アーケードゲームの栄光の日々を再体験してもらう」ことを目指しているとのこと。3つ目の新チャンネルは「Jackbox Games Channel(Jackboxゲームチャンネル)」で、Jackbox Gamesの全8種類のパーティーパックを収録している。このチャンネルでは「Quiplash」「Drawful」「Trivia Murder Party」などの人気パーティーゲームを配信する。Retro ChannelとJackbox Games Channelは、どちらも月額4.99ドル(約570円)で利用できる。

また、Amazonは、PC、Mac、Fire TVでLunaの最新アップデートを行い、プレイヤーがTwitch(ツイッチ)にLunaのゲームプレイを配信できるようになったことを発表した。これを可能にするため、同社は、プレイヤーが画面上にカメラフィードを重ねてゲームプレイをライブ配信できる新しいブロードキャストボタンを展開した。また、Fire TVでは、QRコードを利用して、携帯電話をウェブカメラおよびマイクとして接続することができる。

またFire TVでは、Luna Controller(ルナ・コントローラー)アプリを通じて、iPhoneやAndroid端末をコントローラーとして使用し、Lunaを試すことができるようになった。Amazonによると、オンスクリーンコントローラーは、サイドスクローラーやターンベースのRPG、トリビアゲームなどをチェックしたいユーザー、またはコントローラーを持たない初心者やカジュアルゲーマーにとっては1つのオプションだという。

Lunaは、他のクラウドサービスとは異なり、ユーザーが月単位でチャンネルごとにサブスク契約をする方式をとっている。現在、主力製品のLuna+チャンネルは月額5.99ドル(約690円)、Familyチャンネルは月額2.99ドル(約345円)で利用できる。

Luna+チャンネルは100以上のタイトルを含むライブラリーを提供し、Familyチャンネルはすべての年齢層のゲーマーに適した35以上のゲームを厳選して提供する。4月1日より、Luna+チャンネルは月額9.99ドル(約1150円)、Familyチャンネルは月額5.99ドル(約690円)で提供される予定だ。また、AmazonはUbisoft+チャンネルを月額17.99ドル(約2070円)で提供している。

AmazonがLunaを最初にリリースしてから1年以上となるが、同社はMicrosoft(マイクロソフト)のGame Pass UltimateやNVIDIAのGeForce NOWなど、他サービスとの競争にさらされてきた。Amazonがプライム会員向けに月替わりで無料ゲームを追加することを決めたのは、より多くの人に追加料金なしでLunaを試してもらうための施策のように見える。

Lunaの全米展開は、Amazonが最近、米国でプライムの料金値上げを行った後でのことだ。月額料金は12.99ドル(約1490円)から14.99ドル(約1720円)へ、年会費は119ドル(約1万670円)から139ドル(約1万5960円)へ上がった。

画像クレジット:Amazon

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Den Nakano)

ネクソン創業者の金正宙氏死去、享年54歳

ネクソンの創業者、金正宙(キム・ジョンジュ)氏

韓国のゲーム会社NEXON(ネクソン)の創業者である金正宙(キム・ジョンジュ)氏が、54歳で亡くなった。

米国時間3月1日、ネクソンの持ち株会社NXCは声明を発表した。「深い悲しみとともに、ネクソンは、2月に亡くなった愛する創業者、金正宙(キム・ジョンジュ)の予期せぬ死を悼みます」。

彼の突然の死は、金氏をアイコンであり、パイオニアとして見ている韓国のゲーム業界に大きな衝撃を与えている。同社は死因を明らかにしていない。報道によると、金氏はうつ病の治療を受けており、病状が悪化したようだという。彼には妻と娘2人がいる。

1994年にネクソンを設立した金氏は、無料で遊べるPCおよびビデオゲーム分野のパイオニアであり、1996年に多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム(MMORPG)を発売した。その人気タイトルには「風の王国」「メイプルストーリー」「クレイジーレーシング・カートライダー」「マビノギ」「アラド戦記」などがある。

金氏は16年間務めたNXCのCEOを退任した。金氏は2019年に約90億ドル(約1兆350億円)相当のNXCの過半数株式の売却を検討したが、適切な買い手が見つからなかったため、売却を取り下げたという。

世界最大級のゲーム会社であるネクソンは、2005年に本社をソウルから東京に移し、2011年に東京証券取引所に上場し、その年の日本最大の新規株式公開で10億ドル(約1150億円)以上を調達した。

ネクソンの最高経営責任者(CEO)兼社長のOwen Mahoney(オーウェン・マホニー)氏は声明で「私たちの友人そして指導者であり、世界に計り知れないほどのすばらしい影響を与えた金正宙を失った悲しみは表現しきれないほどのものです。ネクソンの創業者であり、先見性のあるリーダーとして、懐疑的な目を向けられても、クリエイティブな直感を信じることが大切だと周囲に伝えてきました。彼は、ネクソンファミリーそして多くの友人から深く惜しまれることでしょう」と述べている。

Forbesによると、2021年5月時点で韓国で3番目の富豪である金氏は、2018年にスタートアップと小児病院に9300万ドル(約107億円)を寄付することを約束している。

NXCは2017年に韓国初の暗号資産取引所Korbitへの投資を通じて、暗号事業に多角化した。同社は、190カ国以上で45以上のライブゲームを提供している。

画像クレジット:Nexon founder Jung-ju Jay Kim

原文へ

(文:Kate Park、翻訳:Katsuyuki Yasui)

オープンワールドドライブゲームForza Horizon 5がゲーム内での手話表示機能を追加、米国流と英国流を選択可能

オープンワールドドライブゲームForza Horizon 5がゲーム内での手話表示機能を追加、米国流と英国流を選択可能

Playground Games / Microsoft

Xbox / PCの人気オープンワールドドライブゲーム『Forza Horizon 5』が3月1日のアップデートにより手話表示に対応しました。手話は国ごとに違いがありますが、開発元のPlayground Gamesは、米国手話(ASL)と英国手話(BSL)の2種類をこのゲームでサポートしたと発表しています。

この機能は昨秋に導入に向けた取り組みが進行中であることが発表されていました。手話はゲーム内の会話シーンなどでピクチャーインピクチャー表示され、プレイヤーは表示位置やサイズを調整可能になっています。またゲームの邪魔にならないよう、手話者の背景の色も調整が可能です。

『Forza Horizon 5』もほかの多くのゲームと同様に字幕表示をサポートしており、それがあれば手話なんかいらないのでは、とも思えるところですが、熟練の手話通訳者などは口調や感情、雰囲気などを含めて伝えることができるため理解がしやすく、普段から手話を主体にコミュニケーションする人はむしろ手話のほうが理解がしやすいのだそうです。

今回のアップデートではそれ以外にも、フォトモードやリバリーエディター、ノンプレイヤー車によるトラフィックの動きといった機能のバグ修正が含まれるとのこと。新マシンが5台追加され、新しいフェスティバルプレイリスト(バトルパス的なチャレンジリスト)も追加されています。ただし、ライバルとPRスタントのリーダーボード(順位表)の表示が誤っている件はすぐに解決できるものではなく、引き続き対策に取り組むとしています。

(Source:Forza HorizonEngadget日本版より転載)

ポケモン新作「スカーレット・バイオレット」、2022年後半に発売

ポケモンカフェ」はともかくとして、第9世代のポケモンが登場する。米国2月27日のポケモン公式YouTubeチャンネルの放送で、2019年末に発売された「ポケットモンスター ソード・シールド」に続く、メインシリーズのポケモンゲーム最新作「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」が発表された。Nintendo Switch用ゲームは2022年末に発売される予定だ。

非常にドラマチックな予告編はこちらで閲覧できる。

予告を見る限り、グラフィックは最近リリースされた(そしてとても楽しい)「Pokémon LEGENDS アルセウス」に似ているが、映像では実際のゲームプレイは見られなので、再び天空の世界のポケモンに遭遇するかどうかはまだわからない(「アルセウス」ではその実装がうまくいったが「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ」の二の舞はやめて欲しい)。しかし、予告編のYouTubeの説明では「ポケモンのオープンワールドへようこそ」と宣言しているので、このゲームは「アルセウス」(技術的にはオープンワールドゲームではないが、ポケモンフランチャイズが持つ「ブレス オブ ザ ワイルド」スタイルの冒険に最も近いものだ)からヒントを得ているのかもしれない。

予告編ではMagnemite(コイル)、Lucario(ルカリオ)、Hoppip(ハネッコ)、Drifloon(フワンテ)、Combee(ミツハニー)、Meowth(ニャース)、Pikachu(ピカチュウ)などおなじみの仲間たちが登場するが、新しいポケモンはまだ名前が決まっていない第9世代のスターターだけだ(更新:どうやらこの新しい仲間たちは 気まぐれで注目を集めるグラスキャットポケモンのSprigatito、マイペースでのんびりしたファイヤークロコポケモンのFuecoco、そして「真面目で几帳面なアヒルポケモン」のQuaxlyだ。これらの名称をどう発音するかは聞かないで欲しい)。

不思議な3人組だ。かわいいグラス子猫(筆者のイチ押し)、リンゴ型の炎タイプの恐竜(最終進化の可能性あり、がっかりさせないで欲しい)、そして文字通りドナルドダックに似た水のポケモンがいる。ディズニーの法務部にはいわないように。

その他のポケモンのニュースとしては、アローラ地方のポケモンが「ポケモンGo」に登場すること「ダイヤモンド・パール」と「アルセウス」のマイナーアップデート「ポケモンユナイト」と「ポケモンマスターズEX」のサイドゲームで新たにプレイできるポケモン、そして……よくわからないが「ポケモンカフェ」に何か新しいものがあると発表している。

今朝の放送をチェックして欲しい。

画像クレジット:The Pokémon Company

原文へ

(文:Amanda Silberling、翻訳:Nariko Mizoguchi