Googleの新しい会話型検索サービスを徹底解明

Googleが新型Chromeでリリースした会話型検索サービスその名も「カンバセーショナル・サーチ」がスゴイらしい、ということでその機能をサーチエンジンランドが徹底解説した記事を早速。 — SEO Japan

先週のグーグル I/Oカンファレンスでグーグルがデモを行った「Conversational Search」(会話型検索サービス)が、クロームブラウザのユーザーに公開された。この会話型検索サービスによって、検索エンジンを利用するアプローチが大幅に進化すると見られている。

私は検索に関する記事を17年間に渡って書き続けており、検索に革命を与えると言われてきたあらゆる検索製品、とりわけ「自然言語」や「セマンティック検索」等の用語で飾られたものの、期待を裏切った製品をこの目で見てきた。

会話型検索は、自然言語やセマンティック検索等の技術が活かされた製品である。完璧とは程遠いものの、「酸いも甘いも噛み分けた」私のような人物でさえ、思わず緊張し、好奇心を掻き立てられるポテンシャルを持つ。

グーグルは複雑なシステムを用いているものの、実際には、自然且つスムーズに稼働する。幾つか例を挙げ、最後に「内部」の仕組み、そして、コツを紹介する。

クロームの音声検索

クロームの最新版では、検索ボックスのマイクをクリックして、音声で検索を実行することが出来る。

Google Search By Voice

これは新しい機能ではなく、グーグルは2年近く前に音声検索機能を導入していた。しかし、iPhoneとアンドロイド向けのグーグル検索アプリと同じように、検索エンジンが音声で答える点が以前とは異なる:

how old is barack obama

検索結果が表示される:

how old is barack obama

時折、とりわけグーグルがナレッジグラフのデータを呼び出すことが可能な検索においては、直接の答え、または、情報「カード」(グーグルナウ(日本語)でデータを提示するアプローチ)が結果の上部に掲載される。

上の例では、「how old is Barack Obama」(バラク・オバマは何歳)と問いかけると、グーグルは答えをカードで提示し、さらにカードからオバマ大統領の年齢のカードを引き、[Balack Obama is 51 years old]と答えを音声で伝えてくれた。

会話を交わす

検索エンジンに話しかけられると、結果を音声で提供すると言う機能は、実にスタイリッシュであり、見事だとしか言いようがない。しかし、驚くのはまだ早い。なんと、代名詞や過去のクエリ内の情報を参照するその他の近道を活用し、さらに質問を投げかけて、検索による“会話”を継続することが出来る点こそが、この機能の最大の目玉である。これは通常の検索では考えられない。

例えば、上の検索を行った後に、[how tall is he](彼の身長は?)と問うと、次の答えが得られる:

how tall is he

「Barack Obama is six feet one inch tall」(バラク・オバマは6フィート1インチです)とテキストと一緒に再び音声で答えが返ってくる。しかし、私はオバマ大統領の身長を尋ねたのではなく、「彼の身長」を尋ねたのだ。グーグルは「彼」がバラク・オバマ大統領に言及している点を理解したことになる。

人間はこの点を容易に理解する。会話を交わし、会話の中で話した内容を把握し、既述した事柄 – 代名詞や前に登場した事柄を参照する近道 – を区別する。しかし、検索エンジンはこのような記憶を持たない。検索エンジンは、通常、それぞれの検索を以前の検索とは関連させることなく処理する。

「過去のクエリ」だけではない

グーグルとビングは「知的な履歴」を用意している。グーグルは2008年から過去のクエリの提供を行っている。ビングは、2011年からアダプティブ検索を提供している。この2つのサービスでは、過去に検索したクエリが事実上後続のクエリに追加されることがある。例えば、「new york」を検索し、次に「travel」(旅行)で検索をかけると、一部の検索は、ニューヨーク旅行に関する検索結果を表示させる可能性がある。

過去のクエリによる絞り込みは便利だが、会話型検索はそのさらに先を進んでいる。単純に後続のクエリに用語を加えるのではなく、言語を解析して、クエリを完全に理解することが出来るのだ。

「how old is Barack Obama」の検索を行った時、グーグルは、文字をマッチさせようと試みる2つのワードではなく、バラク・オバマが実在する人物である点を理解する必要があった。これは一年前に導入されたナレッジグラフ(日本語)がもたらした知性である。この知性は、「年齢」が、オバマに関する特定のデータに該当する可能性がある点を把握する上で貢献する。

次の検索が行われると、グーグルは、再び単純にワードをマッチさせるのではなく「he」が誰かの代名詞である点を理解しなければならなかった。その後、「he」が誰なのか考え、過去のクエリを確認し、それがオバマを参照している可能性があることに気づいた。最後にナレッジグラフに戻り、オバマ大統領の身長にマッチするデータを見つけ出した – つまり、グーグルは[tall]が身長を間接的に求めている点を理解したのだ。

実に難解なプロセスである。これは、自然言語処理であり、セマンティック検索と連動し、文の意味を正確に理解するための力である。データとページが、見えないところで全てつながっているのだ。

会話を続行

それでは会話を継続していく。次にグーグルに「who is his wife」(彼の妻は誰)と尋ねたところ次の答えが返ってきた:

obama's wife

「Barack Obama’s spouse is Michelle Obama since 1992」(バラク・オバマの配偶者は、1992年からミシェル・オバマです)。グーグルは「his」がバラク・オバマに言及し、[wife]がナレッジグラフで調べることが可能なデータのリクエストであると理解し、答えを出したのだ。

さらに会話を継続してみる。次に「how old is she」(彼女は何歳)と尋ねてみた。すると、次の答えが返ってきた:

グーグルの答えは[Michelle Obama is 49 years old](ミシェル・オバマは49歳です)であった。この答えを得るため、グーグルは最初の質問から延長された3つの先行するクエリを理解した。

残念ながら、この一連の動きを適切にとらえることが可能なソフトウェアをインストールしていないため、直接見せることは不可能だが、これから説明していくように、皆さん自身で試してもらうことは可能である。それでも、次のアニメーション画像を見て頂ければ、何となく分かってもらえるのではないだろうか。

conversational search

これは、先週グーグルI/Oで行われた会話型検索のデモの最中に撮影したスクリーンショットである。

完璧ではないが素晴らしい

会話型検索は常に適切に動くわけではない。さらに会話を続けていくと、失敗する確率が高くなる点に私は気づいた。予想に反して質問に対する答えが返ってこないときもある。事実、上の例にある4つのクエリで構成される検索で正しい結果を得るまでに数回試さなければならなかった。

グーグル I/Oでこの製品を直接試し、参加者と話をしている時、グーグルはこの点を認めていた。クロームでのサポートを正式に発表していたら(現時点では正式な発表はなく、そっとリリースされている)、バグを警告する注意書きが掲載されていただろう。

エンジニアやその他の製品のスタッフは、私が目の前でテストを行い、バグに遭遇すると顔を歪めていたが、私は正常に動く頻度の高さ – そもそも正常に動いた事実 – に感動していた。さらに改善していってもらいたいものだ。

誰 & どこに基づいて提供される答え

グーグルはユーザーの場所を把握しているため、または、個人情報の一部にアクセスすることが出来るため、一つの質問から、実際に述べた情報を越える答えを得られることがある。

天気が良い例だ。[Will it rain tomorrow?]と尋ねてみた:

newport beach weather

すると、グーグルは「No, rain is not expected tomorrow in Newport Beach. The forecast is 70 degrees and cloudy」(いいえ、ニューポートビーチでは雨が降るとは予想されていません。予想気温は華氏70度で、曇になる見込みです)と答え、天気予報を表示した。私は自分の居場所も教えたわけでも、天気予報を求めたわけでもないが、グーグルは私の場所を把握し、雨が天気に関連していると理解し、素晴らしい答えを提供してくれたのだ。

Gメールのフィールドトライアル(Gメール以外の情報も含まれているため、名称として相応しくない)を介して、個人情報へのアクセスを認めているなら、[what’s happening today](今日の予定は何?)等の検索を行うと、スケジュールが表示される:

calendar

スケジュールを音声で伝えるわけではないが、- グーグル自身のサービスを使うことに抵抗がないなら – 称賛に値すると言えるだろう。グーグルカレンダーやGメールを利用していない場合、ユーザーエクスペリエンスのレベルは格段に下がる。

「カード」以外 & 音声で答えが提供されない結果もある

答えは、オバマ大統領のクエリで紹介した情報カードから必ずしも得られるわけではない。例えば、「places to eat in San Francisco」(サンフランシスコで食事をする場所)と尋ねてみるとグーグルから次の答えが返ってきた:

restaurants

グーグルは、「There are several listinsg for restaurants near San Francisco」(サンフランシスコ近郊のレストランに対するリスティングが幾つかあります)と音声で答え、地域のレストランのレビューを表示した。レビューは音声で紹介されなかった。

同様に[Newport Beach]と語りかけると、[Here is some information about Newport Beach](ニューポートビーチに関する概要です)と答えるものの、実際の結果は音声では紹介してくれなかった:

newport beach

グーグルは、右側のナレッジグラフボックスを使ってニューポートビーチの詳しい情報を読もうともしなかった。オバマ大統領に関する音声検索では、この程度の手間は惜しまなかった。

当然だが、デスクトップでは、情報を読んでもらうことが便利だとは言い切れない。事実、音声検索は、2年前に導入された頃、とりわけオフィスで仕事をする人達にはいまいち受けが良くなかった。レスポンスを読んでもらう機能は確かに高度な技術だが、モバイルデバイスとは異なり、デスクトップでは必ずしも便利だとは言えない。

待ち遠しい音声による起動 & OK グーグル!

音声で会話型検索を起動することが出来るようになれば、利便性は改善されるかもしれない。この機能は今回のリリースには含まれていない。

音声起動検索では、コンピュータは「ホットワード」 – 恐らく先週デモが行われた「OK グーグル」を聞くと、ユーザーが検索を実行しようとしている点を把握する。

そのため、キーボードが存在しない環境で、検索を実施する必要がある場合、「OK グーグル バラク・オバマは何歳?」と話しかけると、コンピュータは自動的に検索を行ってくれる。

それでは、コンピュータは常に耳を傾けているのだろうか?グーグルによると、現在、このシステムを動かす仕組みを開発しているようだが、グーグルのホームページ、または、検索結果ページにアクセスしている際にのみ耳を傾けるブラウザのエクステンション等が採用されるのではないだろうか。 また、コンピュータが耳を傾けている時、実際にグーグルに送信されるのは、「OK グーグル」コマンドの後のクエリのみだとグーグルは明言している。

今後その仕組みが明らかになっていくだろう。会話型検索が、移動時に実行可能な取り組みを深くユーザーに理解してもらうための訓練場としてデスクトップを位置づけ、ユーティリティとしてモバイルに残るのかもしれない。

また、会話型検索サービスが、現在とは異なる方法で、先行する検索を用いて、より会話を意識したスタイルでクエリを入力するきっかけを与える可能性もある。

「会話」モードは入力では動作せず

現時点では会話型検索サービスは、クエリを入力すると動作しない。これは会話型検索がもたらす大きな違いである。

試しに、バラク・オバマ関連のクエリを音声ではなく、文字を入力して検索してみよう。次のイメージをご覧になれば分かるように、「身長」を問うクエリで白紙に戻ってしまう:

how tall is he

入力しているために会話型検索モードではなくなり、グーグルは「he」が誰に言及しているのかを特定する試みを止めるため、トム・クルーズとジョニー・デップに関する答えが代わりに表示されている。

自分で試してみる

先程も申し上げた通り、グーグルは会話型検索のリリースを正式に発表しているわけではない。しかし、実際に利用することが可能である。アンドロイドセントラルは、クロームの最新版を利用しているユーザーはこの機能を利用することが出来ると指摘している。そのためこの機能を使うためには、アップデートする必要がある。クロームの設定画面にアクセスし、次にヘルプを選択する。すると、最新版がインストールされているかどうかの確認が行われる。

Macでは、アップデートを行った結果、バージョンは27.0.1453.93になった。奇妙にもクロームブックでは、バージョン26以降にアップデートすることが出来なかった。ウィンドウズ 8のコンピュータはまだ確認していない。

参考までに伝えておくが、これはグーグルナウではない。確かに似ており、また、クローム/デスクトップ向けのグーグルナウはいずれ登場すると見られているものの、会話型検索からは、グーグルナウ(日本語)が提供する推測検索結果を得ることは出来ない。

いろいろ試してみよう。検索マーケッターにとっては、クエリが検索の意図を表現しなくなるため、とても一般的な用語でユーザーがウェブサイトを探し出す、全く新しい世界を垣間見るチャンスである。

皮肉にも、不評であったここ1~2年の「不透明なグーグル」の方針 – ログインしたユーザーが検索した用語を(広告主以外には)明かさない方針 – は、ユーザーがグーグルと“会話”するため、ユーザー自身が正確な用語の提供を差し控える状況への対応をトレーニングする格好の機会になっている。

検索エンジンのユーザーにとっては、検索の習慣を根本的に変える可能性がある大きな飛躍である。今後は、様々なタイプのトピックに対する答えを得るために昔から頼りにしてきた「親友」に対して、違和感なく話しかけることが出来るようになるだろう。

グーグルの競合者にとっては、新たに対応しなければならない難問がまた一つ増えたことになる。グーグルナウは既に検索を巧みに推測する取り組みに成功している(日本語)。現在、グーグルの会話型検索は、ユーザーにサービスを試してもらい、また、ユーザーが「今日の予定」等を検索エンジンに尋ねることが出来るように、グーグルのその他のサービスを介してより多くの個人情報を共有してもらおうと試みている段階である。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Impressive “Conversational Search” Goes Live On Chrome」を翻訳した内容です。

Google NowGoogle Glassサーチと革新的なサービスを送り出している最近のGoogleですが、またもやってくれたという感じですね。路線的にはどれも関連していると思いますが、次世代検索の幕開けといった感じですね。しかしGoogle以外のプレイヤーが黎明期の検索エンジン市場と違って余りいないのも残念というか怖いというか。MicrosoftとAppleに頑張ってもらうしかないのですが、、、さてさて。 — SEO Japan [G+]

Google Now – あなたの行動を予測する革新的検索サービス

Googleが最近リリースしたスマホ用検索アシスタント「Google Now」。ユーザーの行動を予測して情報提供をしてくれる「未来の検索アプリ」として話題を呼んでいます。検索エンジン史上でもかなりの革新的な機能と思うのですが、実は余り私自身も勉強していなかった 汗 Google Now、今回はサーチエンジンランドがその内容を徹底検証した素敵な記事をご紹介します。これを読めばあなたもGoogle Nowの凄さを体感できるかも? — SEO Japan

iOS版のグーグルナウがデビューし、新たなオーディエンスに、グーグルのこの予測検索サービスが開放された。グーグルナウは、公開してから1年に満たない新しいサービスではあるものの、斬新なサービスから、既に究極の優れたサービスに変貌を遂げている。今回はこの「予測検索」サービスの進化、そして、今後の展開(デスクトップコンピュータへの進出を含む)を検証していきたい。

役に立つ

airport now

空港に到着する時間とルートのオプションを表示するグーグルナウ

Google Now, showing translation and currency info

翻訳と通貨の情報を表示するグーグルナウ

アンドロイドユーザーに向け、グーグルナウが、昨年6月にリリースされた際、このサービスが対応する情報の「カード」は限られていた。個人的にはどれも役に立つとは思えないカードばかりであり、真剣にこのサービスについて考えることはなかった。しかし、その後、グーグルナウは大幅に機能を改善していった。対応するカードが増えるにつれ – そして、私の個人情報をさらに集めるにつれ – グーグルナウは賢くなっていった。

数週間前にフェイスブックを去る際に、このサービスの素晴らしさを大いに体感した。当時私は、迂闊にもフライトの時間を間違え、時間内に空港に辿りつけるかどうか気が気でなかった。

駐車場を全速力で走り、車に慌てて乗り込んだ後、スマートフォン(ギャラクシーネクサス)の電源を入れ、グーグルナウのスクリーンを立ち上げた。そして、フェイスブックからサンホセの空港へのルートを尋ねた。ルートと時間の両方を知る必要があった。

私が話しかける前に、グーグルナウは、既に予定の到着時間とナビを始めるためのリンクを用意していた。検索を行う前に何を知る必要があるのかを理解していたのだ。

さらに、今月の始め、ミュンヘンでも私はグーグルナウに驚かされることになった。私は前回の旅行で残ったユーロを持っていたため、ドルを全くユーロに換えなかった。そのため、為替レートの情報を得ていなかった。調べるつもりではいたが、後回しにしていたのだ。しかし、グーグルナウを利用したところ、調べる必要はなくなった。既に、為替レート、ドイツ語で「hello」を何と言うのか、さらには、ミュンヘンの写真撮影スポットが提示されていたためだ。

衝撃的であった。グーグルナウは私の期待を上回っていた。「推測」または「先読み」検索がもたらす未来を垣間見たような気がした。

また、グーグルナウは、“衝撃的”なレベルではなくとも、様々な場面で役立っている。

例えば、私は金曜日と土曜日に映画の上映リストを定期的に確認している。グーグルナウは、私が検索を行う前に、この情報を用意してくれていることがある。その上、グーグルナウは、私が好きなスポーツチームを把握し、自動的に試合の速報を押してくれる。私が読んだ最新の記事を確認し、同分野のニュースをアップデートしてくれる:

Google Now "cards" showing movie listings, sports scores & breaking news headlines

映画の上映情報、スポーツの速報、最新のニュースを表示するグーグルナウの「カード」

完璧ではない。昨年、SMX ロンドンカンファレンスに出席するためにチェルシーフットボールクラブを訪れた際、グーグルナウは、私がこのチームを好きだと勘違いした。チェルシーのファンには申し訳ないが、このクラブに愛情を持っているわけではない。このケースでは、チェルシーをスポーツのリストから削除するだけで修正することが出来たが、修正不可能な推測が行われるケースもある。それでも、簡単にスワイプして消すことが可能であり、心配する必要はない。

魔法を生み出す材料

答えを出すため、グーグルナウは複数のソースから情報を得ている:

  • ロケーション: 現在の位置 & 位置の履歴
  • 検索: グーグルで検索を行った内容
  • Gメール: Gメールのアカウントに送信されたフライト情報の確認、ホテルの予約 & その他の情報
  • グーグルカレンダー: グーグルカレンダーのアカウントに掲載されているイベント
  • グーグル+: ユーザーの誕生日 & 連絡先に登録されている人物の誕生日
  • グーグルファイナンス: ポートフォーリオにリストアップされた会社の情報

このような個人情報は、グーグルが把握している公の情報と組み合わせて利用されることもある。例えば、グーグルは公共機関の乗り継ぎの地点を把握している。電話がグーグルナウに当該の乗り継ぎの駅の近くにいる点を伝え、この駅を出る電車の出発時刻のスケジュールを推測してもらえると便利である。/p>

同様に、航空券を購入し、Gメールに予約の情報が送信されると、グーグルナウは、特定のフライトを利用することを理解し、フライトの状況に関する公の情報源を確認する。

グーグルナウに関するページ、そして、グーグルナウのヘルプページに用意されているカードの一覧には、グーグルナウが提供する各種のカードの概要が提供されている。

以下に、私が作成したカードの一覧、そして、表示させるために必要な個人情報の種類を網羅した表を掲載する。この表では、カードがグーグルナウに加わった時期、そして、アンドロイドとiOSの双方で利用することが出来るかどうか、あるいは、アンドロイドのみで利用可能なのかについても把握することが出来る(グーグルは、アンドロイド限定のカードを最終的にはiOSにも導入すると明言している):

google now cards

当然、グーグルに上述した個人情報の一部を渡さない場合、グーグルナウは奇跡を起こすことは出来ない。位置情報のみを提供すると、一部のカードしか表示されない。検索履歴(グーグルは“ウェブ履歴”と呼んでいる)やGメールへのアクセスを認めてあげると、さらに役に立つ。

個人情報において、グーグルを信頼しなければグーグルナウは成り立たない。さらに、グーグルのサービスをフル活用する必要もある。例えば、フライトに関するeメールが、ヤフー!メールやマイクロソフトのアウトルック.com、あるいは、アップルのiCloudのメールアカウントに送信されているなら、グーグルナウには反映されない。グーグルナウが対応しているのはGメールのみである。また、ヤフー!やビングで行った検索もグーグルナウには反映されない。そのため、グーグル検索で検索を実施する必要がある。

グーグルナウが役に立つ点を証明することが出来れば、このツールを介した検索が増えるだけでなく、グーグルのその他のサービスとさらに緊密に連動して利用されるようになるだろう。

20%プロジェクトとしてスタートしたグーグルナウ

興味深いことに、グーグルの検索製品そのものであるグーグルナウだが、グーグルの検索部門や“ナレッジ”部門で開発されたわけではない。グーグルナウは、エンジニアが勤務時間の20%を好きな取り組みに費やすことが許可されている、あの有名な「20%タイム」プロジェクトで始まった取り組みである。

バリス・ガルトキン氏アンドリュー・カームス氏の二名が、グーグルマップ部門に在籍していた際に、中心となってこの製品を開発したようだ。グーグルナウが生まれた経緯に関しては、昨年10月にThe Vergeが投稿した記事、11月にグーグル+のアンドロイドページに掲載されたインタビュー、そして、今年の3月にガルトキン氏へのインタビューの内容を掲載したMemeburnに詳細が綴られている。

グーグルナウが20%タイムのプロジェクトであった時代は終わり、現在は複数名のスタッフが100%の時間を割いて取り組むプロジェクトに進化している。ガルトキン氏は製品管理を統括し、一方のカームス氏は同製品のソフトウェアエンジニアリングを担当している。また、2013年1月には、グーグルナウは、検索部門の製品管理ディレクターから、検索部門のバイスプレジデントおよびモバイル部門を支援する立場に昇進したヨハナ・ライト氏に託されていた。

ライト氏は、ユニバーサル検索から、ナレッジグラフに至るまで、主要な検索製品を担当したベテランの従業員である。ナレッジ部門に所属するライト氏をモバイル部門に移す方針は、少なくとも私にとっては、モバイル製品として生まれたグーグルナウが、検索製品に進化したことを物語っているように思える。

グーグルナウの未来: デスクトップ?

検索製品として、グーグルナウが、モバイルデバイスから、多くの検索が行われるデスクトップに手を伸ばす方針は合理的だと言えるだろう。事実、グーグルナウがクロームクロームブック、または、グーグルのホームページに進化することを疑わせる様々な兆候が表れている。現在進行中のGメール・サーチフィールド・トライアルは、確実にデスクトップ化において求められる要素の一つである。

グーグルナウをデスクトップにも対応させるかどうかをグーグルに訊いたとしても、答えてもらえないだろう。また、次にどのようなカードや機能が登場するかに関しても教えてくれないはずだ。しかし、ライト氏は、モバイルで始まった製品が、モバイル以外の分野にも波及することはあり得ると示唆している。

「モバイルの登場により、位置情報から、グーグルにとって素晴らしい背景の情報が得られるようになった。さらに、電話は毎日の生活を支援するため、常にそばにいる。そのため、グーグルナウを立ち上げる手段として、モバイルはうってつけである。」とライト氏は述べている。 

今後の展開に注目する必要がある。一方、アンドロイド 4.1以上(ジェリービーン)が搭載されたスマートフォンには、グーグルナウがデフォルトで搭載されている(また、グーグルプレイ経由でアップデートすることが可能)。さらに、 iOS 4.3以上を搭載しているiPhone、iPad、iPod Touchのオーナーは、iTunesからグーグルサーチアプリの一部としてグーグルナウを手に入れることが出来る。

皮肉にも、iOS向けのグーグルナウがリリースされることにより、アンドロイドよりも多くのiOSのユーザーがこの製品にアクセスするようになるだろう。この点に関しては、「グーグルナウのiOSマーケットは、アンドロイドの“ナウ”ベースの2.5倍」で詳細を確認してもらいたい。

グーグルの検索アプリは首位に立つことが出来るのか?

また、グーグルナウをiOS向けの検索アプリに加えたことで、このアプリの利用者が増えるかどうかにも注目したい。このアプリは昨年10月に大幅にアップグレードされ、アップルのシリのように、音声による検索機能を導入し、また、シリよりも早く反応する完成度の高さを見せつけていた。

それにも関わらず、グーグルの検索アプリはあまりiOSユーザーの間で人気が高いとは言えない。iTunesのチャートでトップ10入りを果たした光景を私は目にしたことがない。16位が最高だと思われる現在は150位前後をうろついている。

反対に、グーグルマップアプリとユーチューブアプリは、昨年リリースされて以来、上位を維持している(現在は11位と12位)。iOSデバイスのユーザー達は、iOSのネイティブアプリの地位を失って以来、この2つのサービスを求めている点は明白である。

一方のグーグル検索は、アップルとグーグルとの契約により、iOSのサファリにデフォルトで統合されており、グーグル検索アプリを利用する必要性は低い。しかし、このアプリを利用してもらうと、少なくとも、アップルが契約の解除に関して“敵対的”な行動(日本語)を起こした際の保険として、あるいは、検索を管理するサービスとしてシリが台頭するのを防ぐ門番として、グーグルにとってプラスに働くはずだ。/p>

グーグルナウは、「サファリで検索を行う習慣」を止めさせるきっかけになるポテンシャルを秘めていると言えるだろう。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Amazing “Google Now” ? When Google Searches Before You Think To」を翻訳した内容です。

記事の事例はまさにSF小説を読んでいるような気分になる凄さですね。冷静に考えるとGoogleが取得しているデータを考えると十分に可能な内容であることもまた分かりますが、それにしても検索の未来を変える機能であることは間違いないと思いますし、今後の発展に要注目です。既に検索でもなくなっているというか、コンピューターがユーザーの代わりに事前検索してくれているわけですが、、、先ほどロボットがマーケッターの仕事を代行する記事を紹介したばかりですが、ユーザーの検索行動まで代行してくれる時代に突入していくのですね。楽しいような、怖いような、でも後戻りはできない世界です。しかしGoogle Glassといい、このGoogle Nowといい、Appleがどちらかというと若干停滞しつつある現状で、最近のGoogleはまた面白くなってきました! — SEO Japan [G+]

テレビと検索の深まる関係

インターネットの普及でテレビを見る人が少なくなっている、、、そんなリサーチ結果がたまに報告されますが、スマホやタブレットの普及でテレビを観ながらネットにアクセスしている人が増えているのもまた事実。テレビ自体がネットともっと連動すればよいのにという疑問はさておき、今回はテレビとネット利用の関係についてGoogleが実施した調査を元に考えてみた記事を。– SEO Japan

デジタルアナリストとして、テクノロジーがどのようにしてビジネス市場とビジネスモデルを妨害するかを研究するのが私の仕事だ。ソーシャルサイエンティスト志望者としては、文化と行動に対するテクノロジーの影響についても研究する。これら2つの世界は、日々増している速度と衝突している。私が過去数年にわたって追従してきたトレンドの1つが、テレビ、スマートフォン、タブレット、PC間の関係だ。

私たちのいる世界がマルチスクリーンユーザー中心の社会になっていることはもはや疑いの余地はない。現実に、人々はテレビを見ながら他のデバイスでマルチタスクをしている。彼らは今、あなたのビジョンまたは指示のないままそれをする。彼らの2番目、3番目のスクリーン体験は、ほとんどは、彼らが定義するもので、あなたが研究するものだ。しかしながら、ある時点で、マルチスクリーンと視聴者体験は、あなたのアーキテクチャから恩恵を受け、そうすることの中で、あなたのビジネスも利益を得るだろう。

モバイルアプリ、ソーシャルアド、Twitter、Facebookエンゲージメント、これらは全て、投資の最初の領域だ。私は、よりシンプルだがより重要でもあるマルチスクリーニングの側面を探求するために、次の数百語を使用したい。ここでは、番組制作をしているか、TVで広告を出しているか、番組で製品を出しているか、人気番組で触れるあらゆる業界で活躍しているビジネスに向けて話している。

Googleが新しいマルチスクリーニングの世界に関する詳細な調査を発表し、私はこれをレビューするのにかなりの時間を費やした。ほんの数枚だが重要なスライドの中(29~32)で、Googleはマルチスクリーン環境におけるテレビの役割の変化に焦点を合わせた。具体的に言うと、Googleは、人々がテレビを見ながらどのようにGoogleを使うのかに注目したのだ。

テレビが家庭の中心でそれが人々の注目の的だった時代が長く存在した。しかしながら、今ではインターネットがテレビと張り合い、実際には、この2つが共存し、消費者に関与することに協和的な役割を果たす。

Googleによると、TV視聴者の77%がテレビを見ながら他のデバイスを使用している。Loriの例から分かるように、人々は買い物をしたり、メールをしたり、ネットサーフィンをしたりしているのだ。

Loriの言うカジュアルなセカンドスクリーン使用の他に、人々はテレビで見ていることを基にした特定の行動を取っている。Kellyの例を見ると分かるように、人や製品や場所やイベントなどに関してもっと多くの情報が欲しいという願望が、もっと知るための視聴を促す。そして、これらの検索は、従来のGoogle検索ボックスの中と同時に、Google画像やYouTubeでも起きるのだ。

必然的に、Googleは、実際にテレビが検索の主な触媒であることを知った。

セカンドスクリーンにもよるが、スマートフォンとPCは、検索の機会を基にした様々な行動の引き金になることがある。例えば、スマートフォンユーザーでは、視聴者の22%がテレビで見ていることに基づいた検索をすることを促されている。それらの視聴者の17%がテレビコマーシャルを基に行動を起こす。

これが、Googleが“found time”と呼ぶ新しい時につながる。その瞬間で何かを終わらせるための、デバイスのアクセシビリティとその場の思い付きの使用のコンビネーションだ。これらの“一瞬”の中に、Googleは、複数スクリーンをまたいで検索したり買い物したりコミュニケーションを取ったり楽しみ続ける視聴者を見つけたのだ。その結果?今では、マーケッターと広告主は、一日を通して消費者に関与するための追加のタッチポイントを提示される。

これらの時、視聴者は自分に一番近いスクリーンを使って検索をする。大抵は、そのデバイスはスマートフォンかタブレットであることが多い。しかしながら、中にはPCのところにわざわざ行くもいる。それがより馴染みがあって、有能なデバイスだからだ。

しかしながら、検索は単なる始まりにすぎない。‘Found time’は、スマートフォンでは80%、PCでは52%発生している自発的検索の主な推進力である。しかし、それらの自発的検索のうち44%以上が目的を達成するためにそれをする。

カスタマージャーニーのアーキテクチャと最適化

‘Found time’とこれらの新しい‘一瞬’の周辺のマーケティングは、顧客体験とカスタマージャーニーのアーキテクチャへのニーズを作り出す。視聴者が3つのスクリーンのどれか1つを使ってどんな時にもあなたのビジネスや製品やサービスをGoogleやYouTubeで検索することができるということを知って、今日、その過程、結果、体験はどのように見えるだろうか?それぞれのスクリーンのためにデザインもしくは最適化される必要があるだろう。さらには、検索のコンテクストと意図は、ダイナミックでパーソナライズされたジャーニーを組み立てることが検討されるべきだ。最も重要なことは、より効率的にするだけでなく実りあるものにするために、視聴者の目的もしくは状態に応じていくつかのジャーニーをデザインすることだ。それらの自発的検索の44%以上が、目的を達成するために始められたのであれば、それらの目的が何であるかを理解し、検索画面と意図のために最適化された専用のクリックパスを介してそれらを整備するのだ。

SEOとSEMは、found timeに関与するマルチスクリーン利用者に応じるにはもはや十分ではない。今は体験と結果に価値がある。そして、彼らは次第にアーキテクチャと改良を要求する。これは、顧客体験の先を思い描いてカスタマージャーニーのデザインとマネージメントを含む新しい役割であると私が信じているものを必要とする。


この記事は、Social Media Todayに掲載された「34 Social Media Truths in a Nut Shell」を翻訳した内容です。

色々と興味深いリサーチ&分析でした。日本では特定のキーワード検索をテレビCMで促してサイトに誘導するキャンペーンが以前から定期的に行われていますが、今の時代、特定のキャンペーンに限らずテレビであなたの会社や業界、サービスに関する情報が注目を浴び、その場でウェブ検索される可能性はこれまで以上に高まっているといえます。「カスタマージャーニーのアーキテクチャと最適化」と横文字多様で難しい言葉になっていますが、キーワード検索、そしてその裏にあるユーザー心理や行動まで考慮したサイト構成やコンテンツ提供をこれまで以上に意識し、一歩進んだ「コンテンツマーケティング」を実践していきたいものです。– SEO Japan [G+]