明日はTwitterの満7歳の誕生日―次の7年に必要なのはオープンなコミュニケーションのプラットフォームという初志を貫くこと

今日(米国時間3/21)、Twitterは満7歳の誕生日を迎えたのを祝って、その歴史を要領よくまとめたビデオを発表した。紹介されているエピソードの多くはわれわれもよく覚えているものだ。この点についてはまた後で触れる。また今やTwitterの影響力が世界中で絶大であることも周知の事実だ。

しかし重要な質問はこうだ。「Twitterは将来どうなるのか?」

来る7年も影響力を維持するためには、Twitterはオープンなコミュニケーションのプラットフォームとなるという当初の使命を貫徹する必要がある。そのため、Twitterはあまりに多くの機能付け加えて、われわれの本音をリアルタイムでストリームするというサービスの核心をぼやけさせるようなことをしてはならないと思う。とはいえ、Twitterが収益を上げねばならないのは当然だ。従業員をただ働きさせるわけにはいかないし、サーバの運用にも大金がかかる。

Twitter上に流れた大事件のニュースについて繰り返すのは止めておくが、Twitterがメインストリーム・メディアの世界で独自の重要な位置を占めるようになったことだけは確認しておきたい。ESPNのニュース記事を読んでいれば、「スター選手がTwitterでこう言った」という引用に出会わない日はない。メディアにおけるTwitterの位置については、このことを見るだけで学者や評論家の千万言の分析にまさる。Twitterはもっとも重要でもっとも信頼性が高いリアルタイム情報源となっているのだ。さらにその重要性は日に日に高まっている。

何千万ものツイートの中には不用意な内容のために職を失ったり炎上して悪名を高めてしまうといった事件も起きる。それでもツイートには他のソーシャル・サービスにはない独特の親近感がある。何百万もの人々とあなたのとの間にはただツイート・ボタンがあるだけなのだ。

こういったツイートを読むと、TwitterはXeni(BoingBoingの共同ファウンダー、著名ブロガー)の苦闘や些事、その個人史のすべてを刻々と伝えることに役だっていることを感じずにはいられない。XeniのTwitterのフォロワーは彼女の感情や思考に直接に接触している感じになる。これはMyspace、Friendster、いやFacebookでさえ提供できない独特の力だ。それは生であり純粋であり今だ。そしてTwitterはそういう存在でありつづける必要がある。

Twitterが独自の音楽アプリを立ち上げる準備をしている噂がしばらく前から流れている。そのためTwitterがつまらないメディア企業に変貌してしまうのではないかという議論が蒸し返されている。

もちろんそんな懸念にはあまり根拠がない。この音楽アプリは(Twitterは噂についてノーコメントだが)、ツイートから出来る限り有用な情報を抽出してそのユーザーの好みを推測して音楽を推薦するスタンドアロンのアプリにすぎないと思われる。Twittertが最近買収した「6秒ビデオ」のVineについても同様のアプローチをしている。Twitterはビデオ分野にも進出したかったので既存のサービスを買収し、スタンドアロンのまま提供している。なるほどVineのビデオがTwitterのストリームに表示されるのは事実だが、ビデオを本当に楽しみたいのならVineアプリを使ったほうがよい。さまざまな分野のサービスをTwitter本体に取り込まず、独自アプリとして維持することによてTwitterのプラットフォームを保護しているわけだ。このやり方は成功しているし、今後とも続けるべきだろう。

Twitterはビジネスとしても早急に収益化に成功し、来年にも上場を果たしたいらしい。企業として当然の望みだからそれは止められないが、 われわれとしては「今何している?」という情報を140文字でストレートに共有できるプラットフォームではなくなるようなことはしないでもらいたい。その核心的機能が曇らされるようなことになれば心配だ。

TechCrunchのファウンダー、Michael Arringtonが2006年に最初にTwitter(当時はTwttrと表記されていた)を紹介)した文章にはこうある。

Odeoは今日(米国時間7/15)Twttrという新しいサービスを発表した。 これは一種のグループ送信SMSアプリケーションだ。それぞれのユーザーは自分自身の友だちネットワークを管理できる。ネットワークの誰かが “40404″にメッセージを送ると、友達全員がそれを読むことができる。

7年経ってもこの説明は核心を突いている。その定義に当てはまるサービスのままでいて欲しい。

こちらはTwitterの7歳の誕生日を祝うビデオだ。

[写真:Flickr]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Raspberry Piくん, お誕生日おめでとう–両親のUpton夫妻にインタビュー

Raspberry Piプロジェクトが今日(米国時間3/1)で1歳になる。誕生日は2012年の2月29日だから、誕生日パーティーは2016年までおあずけだそうだ。今回は、Piの両親、Eben Upton(父)とLiz Upton(母)にインタビューできた。また、Piを応援しているAdafruit IndustriesのLimor Fried(愛称Lady Ada)にも話を聞けた。

Piの最新モデルModel Bは今日たまたまその100万個目が売れ、そしてUpton夫妻はすでに、この愛らしいミニコンピュータ*の次のバージョンに取り組んでいる。その人気は、イギリスでも合衆国でも驚異的だ。インタビューの話題は、教育への浸透、Piの将来像、Lady Adaがなぜか持っている超レアなModel Aの不思議、などなど。Model Aは、アメリカにはそれ一台しかないはずなのだ。〔*: ミニコンピュータ、ミニコンと言えば、昔は全然違う物だったが…。〕

“Raspberry Piが稀少品だったころは、たった1枚のスプレッドシートに、世界中のその所在を記入できたね”、とEbenは語る。“今では100万台を超えているから、とてもそんなことはできない”。

Piは、コンピュータとコンピューティングの最良の部分を表現している。裸のハードウェアをいじったことのない人は、最初はびびるかもしれないが、使い始めると無限の楽しさが広がる。全世界の子どもたちに持たせたい、というUptonの夢が実現したら、世界中の次世代の子どもたちが完璧なコンピュータ知識を持って学校を卒業し、未来に挑戦していくだろう。

〔余計な訳注: 関係ないけど、本誌TechCrunchのAlex Williamによる、Google Compute EngineエヴァンジェリストJulia Ferraioliへのインタビュービデオ。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))