グーグルのビデオチャットアプリDuoに落書き機能や新エフェクトを搭載したファミリーモード登場

Google(グーグル)は米国時間5月8日に、ビデオチャットアプリGoogle Duoのアップデートをローンチした。なお、Google HangoutやGoogle MeetもDuoと同じビデオ+音声+テキストのチャットアプリだから間違えないように。

グーグルのチャットアプリの多さはいつもジョークのネタにされるが、その中でもDuoは、モバイルファーストでしかもパーソナルな会話を強調しており、HangoutやMeetとの差別化に努めている。初期には主に1対1の会話を想定していたため名称もDuoになったのだが、その後それも変わった。近く名前も変えるのだろう。今回のアップデートでは「ファミリーモード」が加わったが、名称はそのままだ。

ファミリーモードにすると、画面に落書きができたり、いろんな新しいエフェクトをアクティブにしたり、新しいマスクでドレスアップすることもできる。エフェクトやマスクは、1対1の通話でも使える。

グーグルは母の日用の特別なエフェクトも用意しているが、それは確実に母親にとって二度とDuoを使いたくないと不安にさせるほど特殊で、代わりに今度からは、Google Meetを使いたいと思わせるものだ。

やっと2020年4月に、AndroidとiOSでのDuoの最大チャット参加数が12に増やしたところだ。数週間後にはブラウザでもこの機能を実装し、Googleのアカウントがある人なら誰もが使うことができるようになる。

GoogleはDuoの新しい広告もローンチした。マーケターたちが在宅で作るとこうなるといった出来hのものだ。

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Googleのビデオ会議ツールが新型コロナ対応の一環で無料利用可能に

Googleは、同社のリモートワークツールを社員の在宅ワークを検討している企業向けのブログ記事で、高度なビデオ会議サービスであるHangouts Meetを全世界のG SuiteとG Suite for Educationのユーザーが無料で利用できるようにする、と発表した。

CEOのSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏は、米国時間3月3日のツイートでそれについて発表している。

COVID-19の影響下にある企業や学校がつながりを失わないために、2020年7月1日までビデオ会議Hangouts Meetの利用を無料にする。

ブログ記事では「COVID-19の蔓延により、リモートで仕事をする社員や教育者、学生などが増えているので、我々としては彼らがつながりを維持した状態で仕事ができるようにした。多くの企業が在宅ワークのポリシーを調整して通勤を減らそうとしている中で、私達はグローバルに分散しているすべてのチームが、それぞれいる場所は違っていても、確実に互いに顔を合わせられるようにしたい」と語っている。

Googleによるこの決定のすこし前には、世界最大規模の業界カンファレンスがいくつもCOVID-19を恐れて開催中止になっていた。GSMAのMobile World Congress、FacebookのF8カンファレンス、それにGeneva Motor ShowGame Developers Conferenceなどがキャンセルされている。

関連記事: GDC 2020が中止(もしくは夏に延期)になった

ドアを閉じるのは、カンファレンスだけではない。企業もあらゆる手段を講じてリモートワークを奨励している。Twitterは社員にリモートワークを奨励しており、またStripeやSlack、Squareなども社員に対して会社に出て来ないよう促している。

今回のGoogleによるビデオ会議の無料アクセスは、1回につき参加者250名まで、傍聴者のためのライブのストリーミングは1ドメインにつき最大10万名までとなっている。会議の模様はGoogle Driveに録画保存できる。

これは本来ならエンタープライズ向けの機能だが、Googleは7月1日までは無料としている。

「この試練のときにあって我々は、ユーザーと顧客を真剣にサポートしたい。継続的にインフラストラクチャをスケールして、Hangouts Meetの今後の大きな需要にも対応し、スムーズで安心できるサービスを提供したい」と同社はいう。

真っ先にこの新しいサービスを喜んだのが、Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏と彼のTwitterだ。現在、苦境にある最高経営責任者は「Twitterの全世界全社会議を初めて、完全に仮想会議だけで行った。それにはGoogle MeetとSlackHQを使用した」とツイートしている。

全世界的全社会議を完全な仮想会議で行なった。自宅から参加した社員もいる。こんなことは初めてだが、すべて快調だった。GoogleとSlackありがとう。

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GoogleがG Suiteを値上げ

Googleが今日(米国時間1/16)、G Suiteの料金を初めて値上げし、G Suite BasicとG Suite Businessの各エディションはユーザー一人あたりの月額使用料がそれぞれ1ドルおよび2ドル高くなる。各国の料金は、その国の通貨単位での値上げになる。G Suite Enterpriseの料金は変らない。

新料金が有効になるのは4月2日からで、年契約のユーザーはこの日以降の最初の契約更改で新料金になる。

1ドル2ドルはささやかな額だが、GoogleがG Suiteを値上げするのは今回が初めてだ。同社の言い分は、2006年の立ち上げ以降今日まで、新しい機能をたくさん加えてきたこと:

  • ビデオ会議(Hangouts Meet)
  • チームメッセージング(Hangouts Chat)
  • ストレージ割当の増
  • 新しいセキュリティサービス
  • 新しい生産性ツール

それもわかるけどしかし、小企業にとって20%の値上げは痛いのではないか。しかもG Suiteは今やGoogleのビッグビジネスで、400万社あまりが利用している。そのごく一部は個別の折衝で料金が決まるEnterpriseプランだと思うが、圧倒的多数がBasicまたはBusinessの月額や年額のユーザーだろう。

画像クレジット: Chris Ratcliffe/Bloomberg / Getty Images

〔参考: Microsoft Office 365

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GoogleがG SuiteのユーザーをHangoutsからMeetへ強制移行

Googleが今日(米国時間5/29)、同社の推奨スケジュールに従うG Suiteのユーザー全員を、Hangoutsのビデオチャットサービスから、よりエンタープライズ向けのHangouts Meetに移す、と発表した。移行にはほぼ1か月を要する。

これにより、新たに作られるCalendarのインバイトはすべて、Meetのビデオミーティングへのリンクになるが、ただしそれまでに作られたミーティングは変わらない。

当面アドミンはこの移行をオプトアウトできるし、MeetがInternet ExploreやSafariをまだサポートしていない(Firefoxは先週からサポート)からそうしたい人もいるだろう。しかし2018年の後半からはMeetはHanguoutsと完全に同等になり、これらのブラウザーもサポートして、一部の異論者に対してもMeetがデフォルトになる。

Googleのメッセージングに関する戦略は全体的にいつも混乱している。最初の計画では、消費者向けのテキストとビデオチャットがそれぞれAlloとDuo、そしてMeetと、Slackに似たHangouts Chatがエンタープライズユーザー向け、となっていた。

でもAlloは完全な失敗だった。そして今では同社のおすすめメッセージングアプリはChatになったようだ。こちらはRCSをサポートしているし、AndroidのユーザーにiMessage的なユーザー体験を与える…と少なくともGoogleは期待している。ただし、それでもしかし、Hangoutsは消費者向けアプリとして残っており、よく使われている。Duoに関しては、ぼくはそれを使ってる人を見たことがないけど、今でもあることはある。

でも、企業ユーザーなら話はかなり簡単だ。ビデオチャットならMeet、そしてふつうのチャットサービスならHangouts Chatだ。そして家に帰ったら、iMessageでもFacebook MessengerでもWhatsAppやWeChat、Viber、Signal、Telegramなど、なんでもよろしい。Hangouts一筋(ひとすじ)でもよい。

(関連記事: Google goes after Slack and splits Hangouts into Chat and Meet)–未訳

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Google HangoutsのAPIが消滅へ、メッセージングに関するGoogleの無能の犠牲者

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顔に絵を描きたい? 電話会議でピンポンする? でもそんなアプリケーションはもう書けない。Googleが今日ひっそりと、HangoutsのAPIを閉鎖することを明かしたのだ。もう新しいアプリケーションを作ることはできないし、既存のアプリケーションは4月25日をもって、使えなくなる。それはGoogleのブログで発表されたのではなく、FAQのアップデートと、そのAPIを使っているデベロッパーへのメールによる通知で知らされた。本誌はデベロッパーの一人から、その話を聞いた。

このAPIでできることは、自撮り写真(セルフィー)に拡張現実(AR)でマスクをつけたり、あるいはScoot & Doodleアプリのようにポーリングや共同お絵かきをやること、などだ。でもGoogleが消費者向けビデオチャットにはDuoを推し、Hangoutsをエンタープライズ向けと位置づけたため、デベロッパーがいろんなことをできる自由度もなくなった。

メールはこう述べている:

“弊社のさらなる合理化努力の一環として、Google+ HangoutsのAPIを撤収し、今後デベロッパーは、Hangoutsを利用するビデオ会議を実装できなくなります。最初このAPIは、Google+の一部として、消費者向けソーシャル機能のサポートを意図していましたが、今ではHangoutsはエンタープライズのユースケースがメインになりつつあります。

弊社のプラットホームに開発努力を投資されたデベロッパーのみなさまにご迷惑をおかけすることは、十分理解しております。この変更については、慎重に検討いたしました。そして今回の措置によって、よりターゲットの絞られたHangoutsデスクトップビデオ体験を、今後ユーザーにご提供できるものと信じております。”

〔“よりターゲットの絞られた”とは、企業用、ということ。〕

FAQによると、例外として残るAPIは、DialPadやRingCentralからHangoutにダイヤルできる能力、Slackなどのエンタープライズチャットツールとの統合、そしてGoogle自身のHangouts on Airのツール(Toolbox, Control Room, Cameraman)だ。

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Google Hangouts APIは、メッセージングアプリに関するGoogleの方針に一貫性がなかったことと、Hangoutsそのものをほったらかしにしていたことの、犠牲者だ。それは初めての完全なビデオチャットアプリのひとつであり、Snapchatがティーンの人気をさらったARによるセルフィーマスクも、Hangoutsが元祖だ。でも次々と、ばらばらに立ち上げるメッセージングアプリはすべてサイロ(silo, 孤立・閉鎖系)と化し、お互いの会話の行き来もできず、かくしてHangoutsが提供するGoogle+のソーシャルレイヤ(ソーシャル層)は、忘れられた存在になった。

こんどAPIが閉鎖されたことによって、それは、企業向けのビデオつき電話会議にすぎないものへと、さらに一歩近づいた。それはGoogleにとっては“合理化”かもしれないが、ユーザーはますます、Hangoutsに見向きもしなくなるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleがビデオ会議の音質向上のためにスウェーデンのLimes Audioを買収

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Googleがそのブログ記事で、音声通話の音質を良くする技術を持つスウェーデンのLimes Audioを買収したことを発表した。スウェーデンのウメオに本社がある同社は社歴10年、ストックホルムとパロアルトにもオフィスがある。

Googleがスウェーデンのスタートアップを買い物するのは、今回が初めてではない。2007年には通信企業Marratechを1500万ドルで買って、Google TalkとHangoutsの強化を図った。その同じ年にはデータ視覚化のTrendalyzerを拾い上げた。Limes Audioの最後の資金調達は2016年3月の240万ドルだが、今回の買収の条件は公表されていない。

そのブログ記事でGoogleのプロダクトマネージャーSerge Lachapelleは、Limes Audio のGoogleでの役目について述べている。それは、長らく待望されていたオーディオの音質の向上だ:

“Chromebox for MeetingsとGoogle Hangoutsをベースとする弊社のビデオ会議サービスは最近ますます利用企業が増えているので、オーディオのクオリティが重要である。G Suiteの顧客も最近は日々の会議をビデオ通信で行っているから、ローコストでハイクォリティーのオーディオを提供することが、ますます重要になっている。 ”

一方Limes Audioはホームページ上のメッセージでファウンダーのFredric LindströmとChristian Schüldtが買収について述べ、Googleに参加すると、距離や環境に制限されないもっと広い範囲で、すべての音声通信の音質向上に取り組めることになるので、今後が楽しみ、と述べている。

同社の技術は、スウェーデンのブレーキンゲ工科大学の研究から生まれた。二人のファウンダーはこの大学で応用信号処理の博士号を取得している。メインのプロダクトはTrueVoiceと呼ばれるオーディオソフトウェアスイートで、音に対するエコー相殺やノイズ縮減、および自動化ミキシングなどの技術を組み合わせて音質を改良する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ライブストリーミングのHangouts On Air、Google+からYouTube Liveに移管

hangout

Googleは今日(米国時間8/15)、Hangouts On AirをGoogle+からYouTube Liveに移管すると発表した。実施は9月12日で、ユーザーはYouTube Liveに移行するよう促される。

GoogleはTechCrunch宛のメールで、Hangouts on Airが閉鎖されるのではなく、YouTube Liveに移管されることを正式に認めた。「当社のライブストリーミングへの取り組みはYouTube Liveに絞り、サービスもそこに集約する」とGoogle広報は書いた。「Hangouts on Airは開始当初からYouTube経由で利用が可能であり、YouTube Liveは同サービスにとって最適な居場所だ」。

VentureBeatのEmil Protalinskiが最初に報じた通り、GoogleがGoogle+のHangoutsグループビデオチャットでライブストリーミング機能をデビューさせたのは2011年9月のことで、2012年6月には展開を完了した。それから1年とたなない2013年5月にはYouTube Liveがスタートした。

移行期限の9月12日以降、Google+でイベントのスケジュールを設定することはできなくなり、既に9月12日以降に設定されているイベントは、YouTube Liveに移動させる必要がある。

録画されたイベントは引き続きYouTubeで見ることができる。Google+ではアクティビティーログの中で、イベントのコンテンツを読み取り専用で利用できる。

これは、昨年来多くのGoogle製品にわたって実施されている、Google+に関連する変更の一つだ。つい先日Googleは、Play Storeでレビューを投稿するためにGoogle+のプロフィールが必須ではなくなったことを、正式に発表した

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Appsユーザーに朗報―パスを持たない部外者をビデオハングアウトに招待できる

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仕事でGoogleハングアウトを使っているユーザーに朗報だ。Google Appsのハングアウトがたいへん便利になった

Google Apps for Workのユーザーは去年から組織外のユーザーをゲストとしてビデオ・ミーティングに招待することができた。この場合、ゲストはGoogleのアカウントを持っている必要があった。今回、ハングアウト・チームはGoogleのパスワードを持っていないユーザーでもビデオチャットに参加できるよう改良した。

今日(米国時間11/19)から、Googleのパスワードを持っていないゲストもハングアウトのビデオ会議に参加できるようになります。ハングアウト・チームは便利さが大きく改善するものと期待しています。手順は次のとおりです。ビデオ会議をスタートさせたユーザーは必要な相手にハングアウト・ミーティングのURLを送ります。Googleアカウントを持っていない場合、その相手は名前を入力し、ハングアウトに参加することを承諾するボタンを押します。

するとゲストの姿がぱっとスクリーンに現れるわけだ。

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Apps for Wokrのアカウントとウェブ・ブラウザーさえ持っていればこの機能は世界中で誰でも使える。Appsのメンバーはビデオ会議を開くときに何らかの理由でGoogleのアカウントを持っていない可能性がある1人か2人のゲストを考慮してわざわざハングアウト以外のサービス―Skypeなど―を選ぶ煩わしさがなくなった。
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〔Googleアカウントを持たないユーザーをハングアウトに招待できる機能は日本語版Google Apps for Workでも実装ずみのようだ。〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、ハングアウトのAndroid版をバージョンアップ―スタンプ集やスマート機能など

今日(米国時間12/10)、パリで開催中のLeWebカンファレンスで、GoogelのGoogle+プロダクト担当副社長、Bradley HorowitzがAndroid版ハングアウト・アプリv2.4にメジャーアップデートされたことを発表した。新機能のいくつかは主としてウケ狙いだが、使い勝手を実際に向上させる改良もいくつか含まれている。またGoogleがハングアウトを将来どういう方向に展開しようと考えているかも見えてくる。

面白機能には、16ページのスタンプ集といくつかのイースターエッグ(新バージョンのチャットで“woot”ないし“happy birthday”と入力する)が含まれる。

またビデオチャットにフィルターが用意された。(hope、sepia、vignette、 black and whiteなど)。

しかし、今回のアップデートにはもっと重要な新機能がある。ハングアウトがだいぶスマートになった。誰かが Where you are? と尋ねると、ハングアウトは自動的に「位置を共有」の画面を表示する。ただしGPSによる実際の位置を表示するのではなく、ユーザーが地図の上にピンを落とすという仕組みだ(現在の居場所を公開するのに差し障りがある場合に便利だ)。これまでもハングアウトには位置共有機能があったが、今回のアップデートでチャットの内容を解読してそれに応じたオプションを表示するように進化した。〔日本語に対応するかどうかは不明〕

また連絡相手には「前回オンライン日時」が表示される。これによって相手が現在オンラインかどうかがはっきり分かる。またAndroidに登録されたすべての「連絡相手」をインポートする機能も追加された。

またGoogleはテキスト・メッセージとハングアウトを統合していこうとしている中で、チャットに内容を解析するスマート機能が組み込まれるのはうれしい。位置共有のスマート化は初歩的だが、Googleの自然言語解析能力をもってすれば、こうしたスマート化を広範囲に進めることが可能だろう。

Googleは「今どこにいるの?」という文を認識するだけでは終わらないだろう。「今時間ある?」という文を認識するとGoogleカレンダーを検索するというような機能もやがて実装されるかもしれない。

あと、みんな大好きなスタンプだが(スタンプだ!うれしい!)、以下にサンプルを貼っておこう。〔原文に全ページを紹介するスライドショーあり〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook <A hre


Google HangoutsとGoogle Talkのバグでメッセージの誤配が相次ぐ

本誌‘直属’の情報筋をはじめ多くのソース、およびGoogleのサポートフォーラムの投稿、それにTwitter上の個人たちが、GoogleのHangoutsサービスにインスタントメッセージを正しく配達できない不具合がある、と報告している。レガシーのGoogle Talkクライアントから送られたメッセージが、Hangoutsを使っている友だちで、本来の宛先とは違う人に行ってしまうらしい。

本誌の情報筋の一人が、具体的に状況を述べている: Windows 7の上でGoogle Talkを使い、メッセージを仕事仲間に送ると、別の社員に行ってしまったことが一回、元社員に行ってしまったことが一回あった。チャットとHangoutsサポートのためのGoogle Groupには、同様の報告が10以上来ている。また、Twitter上の報告も多い(下図):

今のところ問題は、Google TalkのユーザがGoogleの新しいインスタントメッセージングプラットホームGoogle Hangoutsに移行した人とコミュニケーションしようとしたときだけ、に限定されるようだ。Hangoutsはビデオに加えてテキストによるコミュニケーションもできるようアップデートされ、5月のGoogle I/Oデベロッパカンファレンスでスタンドアロンのアプリとしてリリースされた。したがってこの問題は、Googleで今進行中の、旧サービスから新サービスへの乗り換えに伴う技術的な問題かもしれない。またHangouts for Androidは最近アップデートされたばかりなので、そこにバグが生じたのかもしれない。

今本誌はGoogleに詳細を問い合わせているが、当面の最良の対策はHangoutsとTalkを一緒に使わないことだろう*。あるいは、誤配されても構わないようなメッセージだけ送る、とか。プライバシーの侵犯事件としてはかなり深刻な方だから、Googleも解決を急ぐと思われるが、本誌としては確定的な解決情報が得られてからお知らせしたい。〔*: 原文には、“HangoutsまたはTalkをまったく使わない”とありますが、それは明らかにこの問題に関して不適切なので、上のような訳にしました。〕

アップデート: Googleもこの問題を認識し調査中だ。広報は次のような声明をよこした: “われわれはGoogle Talkに関して報告された問題を調査中である。ご迷惑をおかけしたことを、お詫び申し上げる。今後のアップデートに関しては、Apps Status Dashboardをご覧いただきたい。”

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google+のハングアウトがリニューアル―GmailやG+のチャットを統合したクロスプラットフォームのビデオチャットサービスが誕生

今日(米国時間5/15)、サンフランシスコで開催中のI/O 2013カンファレンスで, Googleはハングアウトをリニューアルし、クロスプラットフォームの統合メッセージ・サービスに生まれ変わらると発表した。

ユーザーはAndroidとiOSのハングアウト・アプリ、Gmail、Google+サイトのすべてからテキストやグループ・ビデオ・メッセージをやり取りできるようになる。新しいハングアウトは今日中に公開され、GoogleTalk(GChat)、G+メッセンジャーを置き換える。現在まだSMSはサポートしていないが、やがてFacebookメッセージやAppleのiMessageに対する有力ライバルとなりそうだ。

1年以上前から、Googleはばらばらなメッセージ・サービスを統合するリニューアルに踏み切るだろうという観測がGigaOmDroid Lifeなどに現れていた。今日、Googleは新しいiOSおよびAndroid版のハングアウト・アプリ(無料)を公開し、Google+との統合、GoogleTalkの置き換えを実施する。 Windows PhoneとBlackberryに対する対応については情報がない。

GoogleのVic Gundotra副社長は今日、 I/Oカンファレンスで「テクノロジーはユーザーの生活、学び、愛を邪魔しない目立たぬ存在であるべきだ。OSもデバイスもそれ自身が目立ってはならない。愛する人と会話をする手助けに徹すべきだ。」と述べた。今回のハングアウトのリニューアルもそこを重視した。ユーザーとユーザーの会話そのものに焦点を当てている」と述べた。

ハングアウトはさまざまなメッセージを入れるキッチン・シンクになる

プレゼンス、サークル、配信

新しいハングアウトを少し詳しく検討してみよう。まずプレゼンスというか、誰が現在オンラインになっていてチャット可能なのかが簡単に見てとれるようになった。友だちがログインしている、現在入力中か、自分のメッセージをすでに読んだか(開封通知)がわかる。またGoogle+のサークルを利用すると特定の相手だけでなくグループ全体を相手にチャットが開始できる。

さらにメッセージを送られた相手がどんなデバイス、OS、アプリを使っていてもハングアウトがそれぞれの環境に合わせて適切に表示を行う。ユーザーがオフラインの場合はハングアウトのメッセージを一時保管し、オンラインになると同時に配信する。またオフライン中のユーザーに対しメッセージが着信したことをメールで通知する。通知を完全にオフにすることもできる。

したがって、ユーザーはデスクトップ、Androidデバイス、iOSデバイスの間で自由にプラットフォームを切り替えながらチャットを始め、中断し、再開することができる。

テキスト、絵文字、写真、ビデオ

テキスト・メッセージがやり取りできるのはもちろんだが、ハングアウトの強みはなんといってもビデオを始めとするマルチメディア・コミュニケーションだ。またテキストには850種類の手描き絵文字を埋め込み、Google+のアルバムにアップロードした写真を送ることもできる。チャットの相手に写真の編集や共有の許可を与えることも可能だ。

そしてもちろんハングアウトのスタート当初からのセールスポイントであるビデオ・チャットの機能も強化された。まず10人までの友だちと同時にビデオ会話ができる。複数の相手とビデオチャットをしている場合、発言中のユーザーのビデオが自動的に拡大表示される。友だちに対してHangoutのビデオチャットをスタートさせると相手側で着信音がなる。

しかしハングアウトは単なる複数ユーザーをサポートするFaceTimeではない。Googleはこれに多様な拡張機能を付け加えている。たとえばビジュアル・エフェクトで海賊の帽子を被ったり、バーチャル花火を打ち上げたりできる。また友だちといっしょに同じYouTubeビデオを見てがやがや騒ぐこともできる。スクリーンショットを撮り、保存することも可能だ。

SMSは未実装

ただし現在、ハングアウトには重要な機能がひとつ欠けている。SMSによるメッセージ機能がないのだ。これでは Hangoutは本当にユニバーサルなサービスとはいえない。Apple’siMessageやFacebook’のAndroid版MessengerにはSMS機能がある(iOS版にはない)。

そこでハングアウトアプリをインストールしていない相手とハングアウトでやり取りしたかったらまずSMSやメールでハングアウト・アプリをインストールするよう頼む必要がある。これは大きな障害だ。しかし近くこの機能もサポートされるようだ。

あと、ボイスチャットやVoIPもサポートされていない。またハングアウトのビデオを直接YouTubeに公開するHangouts On Air機能の実装も今後の課題だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


きゃりーぱみゅぱみゅ、ハングアウトのライブチャットの希望者を募集中―GoogleがA-Popスター週間を開催

Kyary Pamyu Pamyu

Googleは今日(米国時間2/18)、来る3月8日からA-ポップ・スター・ウィークを開催すると発表した。このイベントはGoogle+のハングアウト上でC-、J-、K-ポップのスター歌手(それぞれ中国、日本、韓国を表す。念のため)がファンとチャットするというもの。

登場するのは、きゃりーぱみゅぱみゅ、 2PMflumpoolワン・リーホン(王力宏)などだ。現在、 参加スターはYouTubeビデオでイベントを告知し、質問を募集している。イベントの日程はYouTubeに新設された Asian Pop Channelに掲載されている。またミュージックビデオ20本と新曲も紹介されている。

質問はGoogle+に投稿すること。イベントが近づいた時点でハッシュタグが発表される予定。それぞれのAポップスターは熱烈なファン5人を選んでHangoutでライブビデオチャットを行う。

GoogleはハングアウトをSkypeその他のビデオチャットの対抗馬とすべく、さまざまなセレブリティを動員した一連のイベントを実施中だ。 先週はオバマ大統領が一般教書演説の後、Google+で数人のブロガーによる共同インタビューに40分にわたって答えた。また1月には迷言という点ではユーモアニュースサイトのOnionによるパロディーのRedditセッションほど笑わせるものではなかったが、 バイデン副大統領が一般公開ハングアウトに登場して物議をかもした。エンタテインメント系ではスティーブン・スピルバーグ、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットヴィンス・ヴォーン、オーエン・ウィルソンも出演している。

A-ポップスター・ウィークのスケジュールは以下のとおり。

3/8 Shinee (K-Pop)

3/9 ワン・リーホン(王力宏) (C-Pop)

3/10 Super Junior (K-Pop)

3/11 きゃりーぱみゅぱみゅ (J-Pop)

3/12 flumpool (J-Pop)

3/13 2PM (K-Pop)

3/14 Mayday (C-Pop)

きゃりーぱみゅぱみゅの写真は本人の公式Google+アカウントから

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+