Googleのビデオ会議ツールが新型コロナ対応の一環で無料利用可能に

Googleは、同社のリモートワークツールを社員の在宅ワークを検討している企業向けのブログ記事で、高度なビデオ会議サービスであるHangouts Meetを全世界のG SuiteとG Suite for Educationのユーザーが無料で利用できるようにする、と発表した。

CEOのSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏は、米国時間3月3日のツイートでそれについて発表している。

COVID-19の影響下にある企業や学校がつながりを失わないために、2020年7月1日までビデオ会議Hangouts Meetの利用を無料にする。

ブログ記事では「COVID-19の蔓延により、リモートで仕事をする社員や教育者、学生などが増えているので、我々としては彼らがつながりを維持した状態で仕事ができるようにした。多くの企業が在宅ワークのポリシーを調整して通勤を減らそうとしている中で、私達はグローバルに分散しているすべてのチームが、それぞれいる場所は違っていても、確実に互いに顔を合わせられるようにしたい」と語っている。

Googleによるこの決定のすこし前には、世界最大規模の業界カンファレンスがいくつもCOVID-19を恐れて開催中止になっていた。GSMAのMobile World Congress、FacebookのF8カンファレンス、それにGeneva Motor ShowGame Developers Conferenceなどがキャンセルされている。

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ドアを閉じるのは、カンファレンスだけではない。企業もあらゆる手段を講じてリモートワークを奨励している。Twitterは社員にリモートワークを奨励しており、またStripeやSlack、Squareなども社員に対して会社に出て来ないよう促している。

今回のGoogleによるビデオ会議の無料アクセスは、1回につき参加者250名まで、傍聴者のためのライブのストリーミングは1ドメインにつき最大10万名までとなっている。会議の模様はGoogle Driveに録画保存できる。

これは本来ならエンタープライズ向けの機能だが、Googleは7月1日までは無料としている。

「この試練のときにあって我々は、ユーザーと顧客を真剣にサポートしたい。継続的にインフラストラクチャをスケールして、Hangouts Meetの今後の大きな需要にも対応し、スムーズで安心できるサービスを提供したい」と同社はいう。

真っ先にこの新しいサービスを喜んだのが、Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏と彼のTwitterだ。現在、苦境にある最高経営責任者は「Twitterの全世界全社会議を初めて、完全に仮想会議だけで行った。それにはGoogle MeetとSlackHQを使用した」とツイートしている。

全世界的全社会議を完全な仮想会議で行なった。自宅から参加した社員もいる。こんなことは初めてだが、すべて快調だった。GoogleとSlackありがとう。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Gmailのメール検索が使いやすくなった

Gmailの検索機能がアップデートされ、特定のメールを検索したときの結果をもっと容易に狭めることができる。これまでユーザーは、

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のように検索のフィルターを手書きで指定したり、ドロップダウンボックスを使って検索の細かい指定をしていた。でもこれらのやり方はわかりにくいし面倒なので、利用しないユーザーが多かった。今度のGmailのアップグレードでは、Googleが「search chips」と呼ぶ新しいフィルターが検索ボックスのすぐ下に出てワンクリックで簡単にアクセスできる。

フィルターは最初から、いろんな種類がある。それらにより、メールを差出人や添付の有無、時間などで絞り込むことができる。特定のタイプのメール、たとえばカレンダーのアップデートやチャットなどを排除することもできる。さらに添付ファイルのタイプを、テキスト、スプレッドシート、PDFなどと指定できる。

複数のフィルターを組み合わせて、検索をさらに絞り込むこともできる。例えば、同僚の名前、PDFの添付がある、先月の着信などを数クリックで指定できる。

Gmailの受信トレイからメールを探した人は誰もが感じたと思うが、その検索システムは改良が必要だった。Google自身もそのことを認め、Gmailの検索に関するユーザーからの苦情やリクエストを自らの発表に引用している。

検索フィルターは長年、Gmailのパワーユーザーだけが使っているハックだと思われていた。技術者しか使わないものだと。Gmailの今回のアップデートは、米国時間2月19日からG Suiteのユーザーに展開される。Googleによるとアップデートの完了に最大15日かかるそうだ。

新しい機能はまずG Suiteに導入にされることが多いが、Gmailの新しいフィルターはG Suiteへの展開が完了したら一般消費者向けのGmailにも導入する、とGoogleは言っている。その正確な日程は不明だが、そんなに遠い未来ではなさそうだ。

アップデート前

アップデート後

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Googleがインド第3位キャリアAirtelと組んで、AWSとAzureを追撃

AWSやMicrosoftにとってクラウドサービスの新たな主戦場になりつつある成長著しい海外市場。Googleは、同社クラウドサービスの顧客ベースを拡大すべく、インド第三位の通信事業者であるAirtelとパートナーシップを結んだ。

Google Cloudによる米国時間1月20日の発表によると、このパートナーシップは即日発効し、Airtelは中小企業に対して、同社ICTポートフォリオの一環としてG Suiteを提供できるようになる。

Airtelはインドに3億2500万あまりの契約ユーザーを持ち、2500社の大企業と50万あまりの中小企業やスタートアップにサービスを提供している。両社はこのパートナーシップの財務的詳細を明かしていない。

Google CloudのCEOであるThomas Kurian(トーマス・キュリアン)氏は、「G Suiteのコラボレーションと生産性ツールをAirtelの企業向けデジタルサービスと組み合わせれば、多くのインド企業のデジタルイノベーションを加速するだろう」という。

2019年8月にはインド最大の通信事業者、Reliance Jioが同様の契約をMicrosoftと結び、中小企業にクラウドサービスを販売していくことになった。この10年契約では、数百万の顧客にサービスを提供する、となっている。

クラウド市場のマーケットリーダーであるAWSは、通信事業者とのこのような契約を以前は交わしていたが、現在は結んでいない。10年前にはきわめて一般的に行われていたキャリアとの契約は、大手テクノロジー企業がインドで新規ユーザーを獲得するための常套手段だった。それはインドおける、クラウド採用の歩みの1つの段階を表している。

インドでは、過去10年間で5億人がネットを利用するようになった。また中小企業や商店経営者もデジタルツールやストレージサービスを使い、オンライン決済を利用するようになっている。ロビー集団、Nasscomによると、インドのクラウド市場の規模は3年後の2023年には70億ドルになるそうだ。

AmazonとMicrosoftとGoogleは、他の多くの市場と同様、インドでもクラウドの顧客獲得をめぐり激しく争っている。業界筋によると、お互いに機能面において傑出した違いがないため、見込み客の契約残高や決済残高をクラウドベンダーが肩代わりすることで顧客として取り込もうとしている。

そして最近では3社ともに、中小の商店主がWeb上で存在感を出せるようになるためのツールや教育訓練を提供している。Amazonは先週、インドにある約1000万の商店のオンライン化を助けるために10億ドルを投資する、と発表した

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

G SuiteはAI搭載でより便利に、GoogleカレンダーとGoogleアシスタントが融合

Google(グーグル)は米国時間11月20日、G Suiteツールをアップデートした。Google Docsには、AIによる文法チェッカーや精度を高めたスペルチェックといった機能が加わった。さらに今後、スペルの自動修正機能も搭載される予定だ。Googleカレンダーに関しては、Googleアシスタントがスケジュールを認識できるようになったほか、イベントの作成、キャンセル、そしてスケジュールの変更ができるようになる。さらにGoogleアシスタントには、ミーティングで使える新しいアクセシビリティー機能も加わる。

米国時間11月20日の発表では、Smart Composeも近くG Suiteに加わるという。

Google Docsに正しい文法のヒントが加わるのは意外でもない。Googleも数カ月前からその話をしていた。最初に紹介されたのは2018年だ。そのほかの文法ツールと違ってGoogle Docsは、ニューラルネットワークを利用して文法上の問題と思われるものを見つける。同様のテクニックが機械翻訳のモデルの能力を高めるためにも使われている。

すでにGmailに導入されている自動修正機能が、Google Docsにも加わる。このツールはグーグルの検索を利用して新しい言葉を覚えていくが、今回の発表ではさらに新しいシステムにより、ユーザーが自分のドキュメントの特性に基づいて正しいスペルのヒントをカスタマイズできるようになる。社内で使う独特の略語などは、通常は間違いと指摘するだろう。

GoogleアシスタントがGoogleカレンダーのデータを取り込む機能は、目下ベータ段階だが詳しい説明は不要だろう。こんな簡単な機能の導入が、これだけ遅れたことのほうがむしろ不思議だ。声でGoogleカレンダーを管理するだけでなく、ミーティングの出席者たちへメッセージを送ったり、ミーティングにアシスタントを参加させたり機能も近く加わる予定だ。いつものように朝寝坊しただけでなく、渋滞につかまって朝8時のミーティングに出られないときもアシスタントが役に立つだろう。

関連記事:文書補完機能の「Smart Compose」がGoogleドキュメントで利用可能に

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

グーグルはG Suite責任者に元マイクロソフトのバイスプレジデントを指名

Google(グーグル)はGmailやHangouts、Google Drive、Docs、Sheetsといったビジネスツールを含む、プロダクティビティと共同作業のためのバンドルことG Suiteの責任者として、Microsoft(マイクロソフト)のCortana(コルタナ)部門とOutlook部門のバイスプレジデントを務めたJavier Soltero(ハビエル・ソルテロ)氏を迎えた。

ソルテロ氏は米国時間10月21日に、「チームと協力して、世界中の人々の生活に大きな影響を与える製品を開発することは、本当に光栄だ」とツイートした。

ソルテロ氏は、5年前にMicrosoftがモバイルメールアプリケーションのAcompliを2億ドル(約220億円)で買収した後に移籍し、昨年末まで同社に在籍していた。彼のLinkedInのプロフィールは現在、2019年10月からG Suiteのバイスプレジデントに就任していると記載されている。

CNBCがGoogleからのメールとして報じた内容によると、ソルテロ氏はGoogle CloudでCEOを務めるThomas Kurian(トーマス・キュリアン)氏(Dianne Green:ダイアン・グリーン氏が昨年辞任し後任となった人物)の直属となる。

現在は広告&コマース担当シニアバイスプレジデントを務めるPrabhakar Raghavan(プラバカール・ラガヴァン)氏が、以前はプロダクティビティのバンドルを担当し、Google AppsとGoogle Cloud担当バイスプレジデントを務めていた。しかし、Googleは今回G Suite専用のバイスプレジデントの地位を用意した。おそらくは、ソルテロ氏を次の大きな業界の動きに呼び込み、マイクロソフトと直接競合することになるだろう。

この動きは、マイクロソフトがユーザーを製品の単体購入からOffice 365のようなサブスクリプションベースのクラウド版に移行させようとしていることに呼応し、同社への対抗を意図しているようだ。

今年の夏、GoogleでCEOを務めるSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏はクラウド事業部門の年間収益予想が80億ドル(約8700億円)で、2018年初めの40億ドル(約4300億円)から上昇したと発表した。しかし、マイクロソフトのAzureクラウドには遅れをとっている。

ピチャイ氏は、Googleが今後数年間でクラウド製品の販売規模を3倍にする計画だと付け加えた。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

教師が盗作と戦うためのツール「Google Assignments」が登場

Google(グーグル)の教育部門であるGoogle for Educationは米国時間8月14日、新学期に合わせて教師が盗作と戦うためのツールAssignmentsを発表した。これは前にCourseKitと呼ばれていたソフトウェアのアップデートで、教師が生徒の作品を調べて、引用のマナーが正しくて盗作がないことをチェックする機能が新たに加わっている。

Googleによると、この新しいツールは生徒の利益にもなる。つまり生徒は自分の作品を提出前にこのツールのチェッカーに最大3回かけて、作品がオリジナルであることをチェックできる。

それは生徒にとってエラー修正の機会にもなるし、また教師にとっては評価の作業が楽になる。

しかしこの、今回アップデートされてGoogle Assignmentsになったプログラムには、盗作チェック以外のこともできる。

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このソフトウェアにはGoogle DocsやGoogle Drive、そしてGoogle検索の機能も組み合わさっているので、宿題などの作成と管理もできる。すなわち、それらを集める、点をつける、生徒に対しフィードバックする、といった作業だ。それプラス、今では盗作チェックもできる。

コメントバンクという機能を利用すると、同じようなフィードバックを毎回新たに書かなくてもすむ。また参考文献などのファイルを、コピー(ゼロックスなど)を使わずに生徒に渡せる。宿題の評価は、次々と対象生徒を変えながら赤点を入れていくことができる。

盗作チェック機能は、「Originality Reports」(オリジナリティー報告書)と呼ばれている。教師は、引用が正しく引用扱いされていない箇所や、そのほかの問題点を見つけることができる。そのためにこのツールは、Googleによると、生徒のテキストを「何千億ものウェブページや数千万冊の書籍」と比較対照する。

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生徒はこのチェック機能を、ひとつの宿題や課題に対して最大3回利用できる。これによって見過ごし箇所を直せるが、長いレポートの複数箇所を、盗作の発見を避けるために書き直すことはできない。

生徒は宿題や課題にOriginality Reports付けて提出できるので、教師は引用が正しくない箇所や、ウェブページや書籍などの出典が記されていない箇所を見つけやすくなる。

OriginalityReportsGif

G Suite for EducationのプロダクトマネージャーであるBrian Hendricks(ブライアン・ヘンドリクス)氏は、このツールの発表声明で「今の学生や生徒は難しい問題に直面している。インターネットの上でありとあらゆる考え方を探求できるが、そういう外部の発想と自分自身の独自性をどうやって均衡させるのか?生徒たちはほかの人たちの考えと自分自身の考えの境界を正しく見つけなければならないし、何らかの出典を引用するときの正しいやり方とその正しい場所をわきまえないといけない。これらは、本当にすごく難しい問題だ」と述べている。

この盗作チェック機能は本日からベータ版のテストに入る。学校や教師への招待状は数週間以内に送付される。Assignments自体は、G Suite for Educationの正規ユーザーが無料で利用できる。

このソフトウェアは学校の学習管理システムの補助ツールとして利用してもよいし、あるいは学校のアドミンがこれを、Googleではなく既存の学習管理システムに統合してもいい。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Googleが2005年以来G Suiteのパスワードが平文保存されていたことを公表

Googleは、同社のエンタープライズ顧客の一部システムで、誤ってパスワードが平文で保存されていたことを発表した。

検索の巨人は米国時間5月21日にこの問題を公表したが、正確にどれだけの顧客が影響を受けたのかは語らなかった。「当社のG Suite利用者の一部に対して、パスワードの一部が社内の暗号化システムにハッシュされずに保存されていたことを通知した」とGoogleのエンジニアリング担当副社長Suzanne Frey氏はコメントした。

通常パスワードはハッシュアルゴリズムを利用して暗号化され、人間が読めないようになっている。G Suiteの管理者は、社員ユーザーの新パスワードを手動でアップロード、設定、リカバーすることができる。これは新しい社員が加わったときに利用する機能だ。しかしGoogleは今年4月、2005年に実装したパスワード設定、リカバリーの仕組みに誤りがあり、パスワードを平文で保存していたことを発見した。その後Googleは同機能を削除した。

今回のセキュリティー障害によって消費者向けGmailアカウントが影響を受けることはない、とFrey氏はコメントしている。「なお、問題のパスワードは当社の暗号化されたセキュアシステム基盤内に保存されていた」とFreyは言った。「問題は既に修正されており、該当するパスワードが不正利用された形跡はない」。現在Googleには500万人以上のG Suiteユーザーがいる。

Googleはまた、今月G Suiteの新規ユーザー登録でトラブルシューティングを行っていた際、第2のセキュリティー欠陥を見つけたことも発表した。Googleによると、1月以降にG Suiteのハッシュされていないパスワードの「一部」が内部システムに最大2週間保存されていた。このシステムをアクセスできたのは、一部の権限を持つGoogleスタッフのみであったとGoogleは公表した。

「この問題は修正済みであり、ここでも対象となるパスワードの不正アクセス、不正利用の形跡はなかった」とFrey氏は述べている。Googleは、G Suite管理者にパスワード障害について警告済みであり、パスワードを変更していないアカウントのパスワードは近くリセットすると表明している。

広報担当者は、Googleが今回の問題をデータ保護当局に報告したことを正式に認めた。

この一年間に秘密データを平文で保存したことを認めた会社としてはGoogleが最新になる。Facebookは3月に、FacebookおよびInstagramのパスワード「数億件」を平文で保存していたことを公表した。TwitterGitHubも同様のセキュリティー問題があったことを昨年認めている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleがG Suiteユーザー向けの新しいセキュリティツールを発表

米国時間4月10日、Googleはオンラインの生産性向上、コラボレーションプラットフォームであるG Suiteのセキュリティアップデートを多数発表した。このアップデートの主眼は、誰がデータにアクセスできるかを制御し、フィッシングやマルウェアの攻撃を防ぐための新しいツールを導入して、G Suite内にある企業のデータを保護することにある。

こうした保護のために、例えば、Googleは高度なフィッシングおよびマルウェア保護機能のベータ版を発表している。これは管理者が悪意のある添付ファイルやなりすましの受信メールなどからユーザーを守るのに役立つ。

最も興味深い機能は、新しいセキュリティサンドボックスだ。これもG Suiteのエンタープライズユーザーに対してベータ版として提供される。サンドボックスを使うことで、管理者は添付ファイルに対して実行される既知のウィルスやマルウェアの標準的なスキャンの上に、保護レイヤーをもうひとつ追加できる。既存のツールではゼロデイ攻撃のランサムウェアや精巧なマルウェアから十分に保護することができない。そこで添付ファイルを開くのではなく、このツールで添付ファイルをサンドボックス環境で実行しセキュリティの問題がないかをチェックする。

今回Googleは、新しい管理者向けのセキュリティおよびアラートセンターのベータ版の提供を開始した。推奨されるベストプラクティスを実行するサービスを作成するツールだが、脅威に対して優先順位づけをして対処するための一元化された通知センターとツールでもあり、複数の管理者がコラボレーションすることを狙っている。通知の送信やセキュリティ調査担当者の割り当てを自動化するワークフローを管理者が作成することに重点を置いたセキュリティ調査ツールであることも、新しいポイントだ。

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(翻訳:Kaori Koyama)

GoogleアシスタントでついにG Suiteのカレンダーを管理できるようになる

米国時間4月10日、GoogleはCloud Nextカンファレンスの中で、ちょっとしたことだがうれしいGoogleアシスタントの機能を発表した。GoogleアシスタントでついにG Suiteの仕事用カレンダーを管理できるようになるというものだ。

これまで同社は、Googleアシスタントは生活のプライベートな部分を管理するのに役立つとしてきた。しかしこれからは、G Suiteのアカウントでサインインし、仕事の日に関する情報をGoogleアシスタントに尋ねることもできるようになる。車やGoogle Home HubなどGoogleアシスタントのディスプレイも含め、Googleアシスタントが動作するすべての場面でこのように統合される。

現時点では、この機能はカレンダーのイベントについて尋ねることにほぼ絞られている。Googleアシスタント経由でイベントを作成することはできないようだ。ただしGoogleは、たとえばこの機能を使って今後予定されているイベントについて尋ね、ほかの参加者にメールを送信することができるとしている。

興味深いのは、同社はこれまでGoogleアシスタントを職場での生産性向上ツールとは位置付けてこなかったということだ。「Google Home」や「Google Home Hub」という名前からもこのことは明らかだ。しかし仕事とプライベートは重なり合うこともあるし、基本的には声で操作してキッチンの照明を点けるのと同じテクノロジーを使ってスプレッドシートから関心のあるデータを取り出すこともできるだろう。

Googleはこのテーマを今後も拡大していくのか、あるいは今回限りの統合なのかに注目だ。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Google、デベロッパー・エンジニア向けの認定コースを新たに提供

本日(米国時間1/24)Googleは、クラウド開発者とエンジニア向けの認定およびトレーニングプログラムを新たに4種類提供することを発表した。Professional Cloud DeveloperProfessional Cloud Network Engineer (beta)、Professional Cloud Security Engineer (beta)、およびG Suite certificationだ。

G Suite認定は他のプログラムとは少々異なり、価格が安く(75ドル)ずっと技術的ではないが、Googleが強調するようにトータルな狙いは「クラウドスキル危機」対策だ。G Suitesを作った理由は、「クラウド移行成功の秘訣は組織全体のスキルを磨くこと」ためだとGoogleは言う。これを確かめるために、G Suite試験ではGmail、Googleドキュメント、ドライブなどのG Suiteツールの主要機能の知識が試される。技術に詳しい人にとっては必要ないと思うだろうが、多くの人たちにとってOfficeかぱG Suiteへの移行はかなりの難題だ。

ほかのテスト、たとえばCloud Developer認定では、Google Cloudプラットフォームでセキュアなアプリケーションの設計、開発、テスト、管理を行う能力を試す。価格は200ドル程度で、複数選択形式で出題される。受験者は準備のために、Couseraあるいはその他のGoogle パートナーが提供するオンデマンドおよび講師によるコースを受けられる。

Googleによると、IT管理者は適切なスキルを持った人材探しに苦労しているので、今回発表した新しい認定プログラムとそれに付随するトレーニングツールによって、その問題に取り組もうとしている。

新たな認定プログラムはGoogleの既存のプログラムに追加されるもので、これまでに、Professional Cloud ArchitectProfessional Data EngineerおよびAssociate Cloud Engineerの認定プログラムが提供されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleがG Suiteを値上げ

Googleが今日(米国時間1/16)、G Suiteの料金を初めて値上げし、G Suite BasicとG Suite Businessの各エディションはユーザー一人あたりの月額使用料がそれぞれ1ドルおよび2ドル高くなる。各国の料金は、その国の通貨単位での値上げになる。G Suite Enterpriseの料金は変らない。

新料金が有効になるのは4月2日からで、年契約のユーザーはこの日以降の最初の契約更改で新料金になる。

1ドル2ドルはささやかな額だが、GoogleがG Suiteを値上げするのは今回が初めてだ。同社の言い分は、2006年の立ち上げ以降今日まで、新しい機能をたくさん加えてきたこと:

  • ビデオ会議(Hangouts Meet)
  • チームメッセージング(Hangouts Chat)
  • ストレージ割当の増
  • 新しいセキュリティサービス
  • 新しい生産性ツール

それもわかるけどしかし、小企業にとって20%の値上げは痛いのではないか。しかもG Suiteは今やGoogleのビッグビジネスで、400万社あまりが利用している。そのごく一部は個別の折衝で料金が決まるEnterpriseプランだと思うが、圧倒的多数がBasicまたはBusinessの月額や年額のユーザーだろう。

画像クレジット: Chris Ratcliffe/Bloomberg / Getty Images

〔参考: Microsoft Office 365

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Google Docs, Sheets, Slides, SitesがMaterial Designへ装いを一新

Googleが今日(米国時間1/15)、Google Docs, Sheets, Slides, Sitesのアップデートで待望のMaterial Designを実装する、と発表した。同社はG Suiteアプリケーションのこのアップデートを昨年、Google Driveのデザイン一新でテストしていた。

なお、デザインは一新されるが、機能の追加や変更はない。機能的には前のままで、ピクセルが増えたり減ったりする。つまり、デザインのリフレッシュだけがアップデートの目的だ。

アップデートが完了してあなたが気づくのは、インタフェイスのフォントが変わっている; コントロールもやや変わった; 新しいアイコンがある; といったところだ。あちこちで、色も変わっている。以上が、すべてである。

Googleは新しいデザインの展開を今日、G SuiteのRapid Releaseスケジュール上のサブスクライバから開始し、その人たちは15日以内に新デザインを取得する。アドミンがやや臆病でScheduled Releaseのスケジュールに固執しているところは、展開は2月11日ごろになる。いつものように、無料ユーザーに関してGoogleは無言だが、でもまあ、来月中には新デザインになるだろう、と思うけどね。

GoogleはMaterial DesignへのアップデートをWebやモバイルアプリの多くに対して過去数か月間やってきた。その最新の例のひとつがGoogle Calendarで、今回G Suiteの生産性アプリケーションが加わると、ほぼすべてが完了する。最後には、Material Designのガイドラインもアップデートしてもらいたい。

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Googleのアカウントのない者でもG Suiteのドキュメントでコラボレーションできる

もうすぐ、Googleのアカウントのない者がG Suiteのドキュメントでコラボレーションできるようになる。現在ベータ中のその新しい機能により、G SuiteのユーザーがG Suiteの登録会員でもなく、あるいはGoogleのアカウントもない人を、その人用の暗証番号を送って招待し、同じファイルで仕事ができるようになる。

その人が自分の暗証番号を使ってアクセスできるのは、Google Docs, Sheets, Slidesのファイルで、それらを見る、コメントする、編集を提案する、自分で直接編集する、などの作業ができる。それらG Suiteファイルのオーナーとアドミンは、アクティビティログから使われ方をモニタし、いつでもアクセスを無効にできる。この機能のサポート記事によると、アドミンは特定の部課やドメインに許可を設定できる。また、G Suite用の正しいドメインやその組織の外からの共有を、制限できる。

ベータに参加したい者は、このフォームに記入して、今後頻繁にコラボレーションするための、G Suiteに属さないドメインを指定する。

2月のロイターの記事によると、Googleはエンタープライズ顧客の増加に努力を傾注した結果、G Suiteの会員企業は400万を超えた。しかしその努力にもかかわらず、クラウドベースの生産性ソフトウェアとしては、ユーザー数がOffice 365の足元にも及ばない。

2016年の売上は、Office 365が138億ドル、G Suiteはわずか13億ドル、と調査会社のGartnerが報告している。でもGoogleはG SuiteにOffice 365との互換性を持たせるための努力を続けており、最近のアップデートでは、Google DriveのユーザーがOfficeのファイルやPDF、画像などに、Driveのプレビューパネルでコメントできるようになった。その際、ファイルをGoogle Docs, Sheets, Slideの形式に変換しなくてよい。Microsoft OfficeやAcrobat Readerも要らない。その前にはGoogleは、Outlook用のDriveプラグインをリリースした。

これで長年のMicrosoftの顧客がG Suiteに乗り換えることはありえないだろう。でもGoogleの生産性ソフトが使いやすくなったことは確かであり、一部の企業の一部の社員や部課が今後、G Suiteのユーザーになるかもしれない。

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Googleの作成アクションによりGmailの中でいろんなSaaSアプリケーションを利用できる

最近Googleは、メールを送るときの省エネ省時間化に励んでいる。たとえばスマートレスポンス機能は、定型的な返事なら既製品で間に合わせようとする。先行入力(type ahead)機能は人間が文字をタイプする前にコンピューターが先回りしてその文字を入力する(意外と正確だ)。そして今日から一般公開で立ち上げたのが、作成アクション(compose actions)*と呼ばれる省時間機能だ。〔*: ‘作成’は、メールの‘作成’(compose)の意味。〕

それはG Suiteに導入される一種のコネクターで、メールの作成をしながらその中でほかのSaaS(Box, Dropbox, Egnyte, Atlassian Jiraなどなど)にリンクできる。ソフトウェア企業はよく、ほかのアプリケーションに切り替えなくても、自分のアプリケーションで仕事を続けながら、その中でほかのアプリケーションも使えることを強調するが、それと同じことを作成アクションはねらっている。

GmailとChatのプロダクトマネージャーAakash Sahneyが、ブログにこう書いている: “作成アクションにより、Gmailの中でメールを作成しながら、添付ファイルや参考データをどこかのクラウド上から加えたり、お気に入りのサードパーティアプリでこれから作るコンテンツで、メールを楽しくすることなどが容易にできるようになる”。

サービスへの接続はG Suiteの中でGmail Add-onツールを使って行なう。Gmailのワークフローの中にサードパーティ製のツールを簡単に統合できるために、GoogleはGmail Add-onを作った。目的のツールをアドオンとして認可したら、それがメールの作成ウィンドウにオプションとして現れる。それをクリックすればGmailから出ずにそのツールを使える。G Suiteのアドミンが、それらのアプリ/アプリケーションを、限定することもできる。

たとえば、BoxやDropbox、Egnyteなどのファイルやフォルダーを取り入れたいときは、そのアプリを認可してから、メールの作成ウィンドウに表示される作成アクションをクリックしてサービスにアクセスし、ファイルを利用する(下図)。

Gif画像提供: Google

Atlassianを統合すると、プロジェクトのファイルを直接、メールに挿入できる(下図)。

Gif画像提供: Google

それほどすごい機能ではないかもしれないが、これによって節約されるキータイプの量や操作の回数は、一日の作業量としては相当なものだ。目的のサービスとコンテンツを別ウィンドウで開くのではなく、メールの中で目的のコンテンツそのものをメールにコピペできたりするのだ。作成アクションをクリックしてGmailから直接、そのサービスにアクセスして。

作成アクションは、7月にGoogle CloudのNextカンファレンスで発表された。G Suiteのユーザーは、それを今日(米国時間10/18)から利用できる。

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G Suiteによる企業のデジタルトランスフォーメーションの進捗を測るツールWork Insights

東京で行われたイベントでGoogleが今日(米国時間9/18)、社員たちのG Suite生産性ツールの使用状況や、それらのツールをコラボレーションに利用している状況を知るためのツールWork Insightsのローンチを発表した。

さらにGoogleは、G Suiteのデータのセキュリティを向上させるための調査ツールを一般公開した。

G SuiteのグループプロダクトマネージャーReena Nadkarniはこう説明する: “Work Insightsは、G Suiteの利用で企業のデジタルトランスフォーメーションがどれぐらいうまくいっているかを測るツールだ”。…そのデータは10名以上のチームごとに集められ、それぞれのチームのG Suiteアプリケーションの利用状況が分かる。

企業がいろいろなベンダーの製品を使っているときは、デジタルトランスフォーメーションの進捗にもチームごとの格差が生じやすい。でもそれらのツールの多くは、全社一斉採用でないと目に見える効果の得られないものが多い。このことは、Slack, Hangouts Chat/Meet, Microsoft Teamsなどのコミュニケーションツールにおいてとくに顕著だが、G Suiteのような生産性ツールにも言える。

もっとおもしろいユースケースとして、Work Insightsでは複数のチーム間の対話の状況を知ることができる(マーケティングと営業、とか)。たとえば複数のチームがドキュメントを一緒に作っているなら、その協働関係はうまくいくだろう。そうでないと、営業がマーケティングのプレゼンテーションを酷評するだけで終わったりするかもしれない。

“これらの結果を見て役員たちは、企業内の、コラボレーションを強化しサイロ化(孤立・閉所化)の危険性を防ぐべき部分を同定できる”、とNadkarniは書いている。コラボレーションの活発化よりもサイロ化の蔓延を好む役員はたぶんいないから、このツールを利用する企業は今後結構多いのではないか。

画像クレジット: TOSHIFUMI KITAMURA/AFP / Getty Images

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GoogleのG SuiteアプリケーションやCalendarにGmailのようなサイドパネルがつく

新しいGmailでとても便利なのは、サイドパネルでCalendarやTasks, Keep, Gmailのエクステンションなどに簡単にアクセスできることだ。そして今日(米国時間8/22)からは、Google CalendarやDocs, Sheets, Slide, Drawingsなどでも、同じサイドパネル機能を利用できることになった。

そこでたとえばGoogle Calendarでは、KeepやTasksにアクセスできるようになり、またそのほかのG Suiteアプリケーションでは、Calendar, Keep, Tasksなどに容易にアクセスできる。

Gmailのサイドパネルでは、ユーザーがインストールしたG Suiteの各種エクステンションを使える。DocsとCalendarではまだそれができないようだが、これらのプロダクトと互換性のあるエクステンションが登場するのも、時間の問題だろう。でも今でも、G Suiteのマーケットプレースには、“Google Calendarで使える”など、ほかのG Suiteアプリケーションをサポートするエクステンションを探すことはできる。

ぼくの場合、ぼく自身のGoogle Calendarにはすでにこのサイドパネル機能があるが、Google Docsはまだだ。展開がゆっくりのようだ。Googleの公式声明では、G Suiteの有料ユーザーは今すでに利用できるが、そのほかは最大二週間待ちだそうだ。

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GoogleのClassroomがデザインを一新、先生のための便利機能も

Googleが、教師と児童生徒のための学習管理システムClassroomを立ち上げたのは、もう何年も前だ。9月の新学年を控えた今日(米国時間8/7)Googleは、Classroomのデザインを一新し、ルックスをリフレッシュするとともに、教師のための新しい機能をいくつか導入した。

たとえば、新しくなった成績ツールは、Google DocsのファイルだけでなくOfficeやPDF、ビデオなどさまざまなファイルタイプを扱える。また、児童生徒は同じ間違いを繰り返すことが多いので、先生は“コメントバンク(銀行)”というものを作っておいて、よく使うフィードバックをすぐに送れるようにできる。Googleによると、これによって、(機械的な対応に時間と手間を取られないので)、児童生徒へのよく考えた対応ができるようになる。

先生のための新しいトレーニング教材サイトができたので、Classroomを使うための教材の発見選択にあまり時間を取られなくなる。

また、新たにできた“Classwork”というページでは、先生が宿題を、グループ、モジュール、ユニットといった単位でまとめることができる。これにより前のクラスでやったことを、新しい担当クラスで容易に再利用や部分的変更ができる。また通知などの音に邪魔されたくないクラスでは、それらをoffにできる。

Googleによると、今度からClassroomは、小テストを作るGoogle Form使えるようになり、児童生徒を小テストに集中させるためのロックドモードも使える。またデバイスを管理するためのChrome OSのアドミン機能の一部も、利用できる。

誰にとっても良いニュースとしては: Docsのマージンとインデントの扱いが改良され、MLA準拠の文書を作りやすくなった。MLAか…、アメリカの学校の先生は、たいへんだね。インデントの改良は、秋から発効する。

画像クレジット: TechCrunch

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Calendarで会議の予定変更が楽になった

ほとんどの人が、会議は嫌いだ。そして、ごく少数の、会議が好きな人たちは、あなたが、あの人たちとは会議したくない、と願う人びとだ。でも、会議に疲れてすこし楽をしたいときでも、次に開いてる日や時間を探すことしかできない。そんなあなたの嘆きに応えてGoogle Calendarのチームは、もっと楽に会議の予定変更ができるツールを作った。

二週間後の8月13日からは、会議のゲスト(主催者以外の人たち)の誰もが会議の新しい時間を提案でき、その提案に説明のメッセージをつけられる。主催者はその提案を検討して、OKしたり断ったりする。そのとき主催者は、新しい時間を提案している全員の提案を一つの画面上で見比べることができる(下図)。

ただしちょっとおかしいのは、全員の時間変更の提案を、手作業で比較検討することだ。Googleはすでに、会議の最適時間を見つけるために機械学習のアルゴリズムを使っている。しかし会議のスケジュールの変更のためには、なぜかその新しいアルゴリズムを使わないようだ。

でも、この新しい機能はG Suiteのドメインだけでなく、Microsoft Exchangeとも併用できる。ただし要注意: 会議の出席者が200名を超えたり、終日の会議だったりすると、この機能は使えない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

エンタープライズG Suiteのアドミンのセキュリティ能力を高度化するツールをGoogleが提供

今日(米国時間7/24)行われたGoogleのCloud Nextカンファレンスでは、G Suiteのアップデートが数多く発表され、その多くはユーザー体験にフォーカスしていたが、それに加えて、アドミンのための新しいセキュリティ調査ツールも紹介された。それはセキュリティの問題を防止ないし検出するための既存のツールを補うもので、G Suiteセキュリティセンターを一層強化することがねらいだ。

G Suiteのプロダクトマネージャ担当VP David Thackerは、次のように語る: “G Suiteのセキュリティセンターの全体的な目標は、アドミニストレーターに、彼らが防止し検出しなければならないものが見えるようにして、セキュリティ問題の解決を促すことだ。今年の初めには、このセキュリティセンターの主要部位を立ち上げて、アドミンによる防止と検出という課題に向けて足場を作った”。

そのツールセットは今回で第三世代となるが、それは、直面している脅威をアドミンがよく理解し、その対策がよく分かっているようにすることが目標だ。Thackerによると、そのためにアナリストとアドミンは多くのさまざまなデータに対し高度なクェリを発行して侵犯されたユーザーを同定し、実際に起きたことを正確に調べられるようになる。このツールによってさらにアドミンは、特定のファイルへのアクセスを遮断したり、悪意あるメールを削除したりできる。“そのためにログを分析したりする必要はない。それをやるためには、長時間かけて複雑なスクリプトを書いたり動かしたりしなければならないからね”、とThackerは言っている。

この新しいセキュリティツールは、G Suite Enterpriseの顧客のEarly Adopter Programとして利用できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、ビジネスアプリ開発ツール “App Maker”を正式提供

GoogleがApp Makerを発表してから1年半がすぎた。ウェブ上でビジネスアプリを開発・配信するためのオンラインツールだ。以来同社はApp Makerについてほぼ沈黙を守り、プライベート・プレビュ状態が続いていたが、今日(米国時間6/14)、同サービスの試用を希望するデベロッパー全員に公開することを発表した。

App Makerを利用できるのは、G Suite BusinessまたはEnterprise、およびG Suites for Educationの定期契約ユーザーだ。基本的な考えは組織内のあらゆる人——プログラミング経験のほとんどあるいは全くない人を含む——が、G Suite、GoogleのCloud SQLデータベース、 その他JDBCに対応するあらゆるデータベース、あるいはREST API(これは少々高度な技術を要するが)を提供するデータベースに基づく業務アプリを開発できるようにすることだ。

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これを実現するために、App Makerはユーザーにコードをほとんど書かなくてすむローコードアプリケーション開発環境を提供し、ドラッグアンドドロップで直感的にアプリケーションを作れるようにした。データベース接続の環境設定には多少作業が必要だが、それができればデザイン部分はかなり簡単だ——そして、レスポンシブテンプレートのおかげで最終的なアプリはスマートフォンでもデスクトップでも動作する。

多くのアプリケーションはデータベースを利用することになるだろうが、Gmail、Google Calendar、Sheetsなどのデータソースも利用できることは注目に値する。App Makerは全部で40種類のGoogleサービスをアクセスできる。他社のローコードサービスであるMendix、K2やMicrosoftのPowerAppsなどと異なり、GoogleのApp MakerはGoogle自身のサービスにほぼ特化しており、Salesforceなどのサードパーティーサービスとの接続機能は提供されていない。もちろんApp Makerがプレビューを終えた今、Googleがさらに多くの機能を追加していく可能性はある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook