この夏、Blackberryメッセンジャー(BBM)アプリがiOSとAndroidに登場する

今日(米国時間5/14)開催されたBlackBerry LiveカンファレンスでCEOのThorsten HeinsはBlackBerryメッセンジャー(BBM)がこの夏、AndroidとiOSから利用可能になると発表した。BlackBerryの最大の強みはメッセンジャー機能にある。最新バージョンのBB10のユーザーは世界に文字通り数億人もいることを考えると、この動きの影響は非常に大きい。

「われわれには自信がある。 BB10プラットフォームが世界中のユーザーから圧倒的な支持を受けている今こそ、BBMをサービスとして独立させるべきだと考えた」とHeinsは説明した。

Android版、iOS版ともアプリは無料だ。他のメッセンジャー・アプリ同様、スタンドアローンでiOS 6およびIce Cream Sandwichが必要とされる。

当初はメッセージとグループ機能だけが提供されるが、Heinsはそれ以外の画面共有、ボイスチャット、発表されたばかりのBBMチャンネルなどの機能もやがてAndroid版、iOS版に移植されると約束した。.

「われわれはBBMプラットフォームをこれまでになく強化する」とHeinsは誇らしげに断言した。 今回の動きはBlackBerryにしては珍しい大胆なものだ。

どうやらBlackBerryもようやく目を覚まし始めたようだ。Blackberryは一時のようなモバイル市場のリーダーではない。生き残りのためには、AndroidとiOSという現在の市場の覇者と新たな関係を構築できるかがカギとなる。BBMをAndroidとiOSに提供するというのは正しい方向への大きな一歩だ。BlackBerryは生き残ることができるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


ABI調査:AndroidおよびAppleの2社寡占に風穴は空くのか? 2013年14億台中Windows Phoneが4500万、BlackBerry 10は2000万ほどの見込み

Huawei Windows Phone 8今年はAndroid + iPhoneによる寡占状況に変化があるかもしれない。市場調査を行なっているABI Researchのレポートだ。レポートによると、スマートフォン市場全体でGoogleが57%を占め、AppleのiOSが5分の1ほど(21%)となるそうだ。両者を合わせたシェアは78%ということになる(Strategy Analyticsによると、昨年第4四半期では両者で92%のシェアを握っていた)。

もちろん78%が大きなシェアであることは言うまでもない。Windows Phone 8のMicrosoftや、BlackBerry 10のBlackBerryもそれぞれ数百万単位のデバイスを販売することとなると思われるが、シェアで見ると1桁のシェアに留まることになろう。Windows Phoneの方は3%、BlackBerry 10の方がさらにその半分と予測されている。

利用台数をもう少し詳しく見ると、Windows Phoneが4500万台でBlackBerry 10が2000万台だとしている。ABI ResearchのアナリストであるAapo Markkanen曰く「2013年はMicrosoftとBlackBerryも、若干の成長を遂げることになるのではないでしょうか」とのこと。2013年末時点でのスマートフォン台数は全体で14億台になると見込んでおり、Androidが8億台、iOSが3億台を占めることになりそうだとのこと。MicrosoftおよびBlackBerryの入り込む余地も残されているわけだ。

もちろん薔薇色の未来というわけではない。ABIで企業部門のディレクターを務めるDan Shey曰く、BlackBerryは企業と消費者の双方に対して強くアピールしていく必要があるとのこと。「BlackBerryとしては企業ユーザーをメインターゲットとして想定しています。しかしコンシューマー側からの支持も必要となるでしょう。Android、Apple、そしてWindows Phoneとの戦いに勝ち残って、個人利用者にもBB10を選択してもらう必要があります。そうでなければ昨今のBYOD(Bring your own device)傾向の中を勝ち残っていくのは厳しくなります」ということだ。

タブレットについてみると、ABIは2億6800万台が利用されることになるだろうと予測している。そのうち62%がiOS搭載機で、28%がAndroidになりそうだとのことだ。Windowsを搭載したものも、年末時点で550万台の普及が見込まれるとのこと。

ABIは、対2012年比でスマートフォンは44%の成長となり、タブレットの方は125%の成長を達成する見込みだとのこと。各種データはこちらで詳しく見ることが出来る。

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(翻訳:Maeda, H)

2013年のスマートフォン総台数は14億, 3位Windows Phoneは4500万, 4位BlackBerry 2000万

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ABI Researchが、世界のスマートフォンとタブレットの市場動向に関する2013年の予測を発表した。まず、ユーザが日常使用している総台数はスマートフォンが14億台、タブレットが2億6800万台、前者ではAndroidがリード、後者はAppleの支配が続く。MicrosoftとBlackBerryはささやかなシェアで市場に残るが、デベロッパにそっぽを向かれるほどの小ささではない。ABIの報告書は、“2頭の馬と2頭のポニーのレースだ”、と言っている。

ABIの数字がIDCStrategy AnalyticsGartnerなどのそれと違うのは、製品の出荷数ではなくて、ユーザの手元数に着目しているところだ。そこで、ABIによると、MicrosoftのWindows PhoneとBlackBerry 10は、小さくてもまだゲームを続けられるだけの力はある。

2013年の終わりには、世界中でWindows Phoneデバイスは4500万台、BlackBerry 10は2000万台がユーザの手中にある。そのマーケットシェアはそれぞれ、3.2%と1.4%だ。Androidは7億9800万(57%)、iOSは2億9400万(21%)だから、2頭のポニーはとても小さいが、でもデベロッパが手を出す気になるだけの数は維持している。消費者がスマートフォンに求めるものはアプリだから、この点は重要だ。

“MicrosoftとBlackBerryは、シェアが小さすぎてデベロッパが関心を向けず、それに伴って新しいアプリが登場せず、将来の売れ行きがさらにダウンすることを恐れていたが、弊社の見解としては、これだけのインストールベースがあれば両者は十分、ゲームに残れる”、ABIのアナリストAapo Markkanenがこう書いている。

Windows PhoneのハンドセットのトップメーカーであるNokiaとBlackBerry(旧社名RIMから社名を変更)二者は、これを読んで複雑な心境だろう。それは、行けるかもしれないという希望の兆候であると同時に、今のAndroidの勢いを見るかぎり、マーケットシェアが二桁になるのは近未来ではなさそうだ。相当長期間デベロッパの関心をつなぎ止めるためには、さらなる投資と労苦が必要だろう。

Markkanenは本誌TechCrunchの取材に対して、“現在の販売予測から見て、BBやWPのインストールベースでのシェアが向こう5年以内に二桁になることはない。伸びるとしても急激には伸びない。むしろ、二人の弱者が生き残りを賭けて食い合いをすることもありえる。市場は、よく言われる2頭の馬のレースではなく、3頭でも4頭でもない。2頭の馬と2頭のポニーのレースかもしれない”、と語った。

2013年のタブレットに関しては、IDCが今朝(米国時間1/31)、昨年の最終四半期に売れたタブレットの過半数がiOS製品だ、と報告した。ABIのユーザの手元数の数字でも、iPadは1億6600万台強の62%に対し、Androidタブレットはわずかに7500万台だ。Windowsタブレットは、今年の終わりで現用数が550万台、という予測である。

スマートフォンとタブレットは全体として今年も大きく売れ行き〜現用台数を伸ばすので、その大きな成長カーブには、MicrosoftやBlackBerryにとっての機会もある。ABIが予測する成長率は、スマートフォン44%、タブレット125%だ(対2012年比)。

画像: Flickr

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))