この夏、Blackberryメッセンジャー(BBM)アプリがiOSとAndroidに登場する

今日(米国時間5/14)開催されたBlackBerry LiveカンファレンスでCEOのThorsten HeinsはBlackBerryメッセンジャー(BBM)がこの夏、AndroidとiOSから利用可能になると発表した。BlackBerryの最大の強みはメッセンジャー機能にある。最新バージョンのBB10のユーザーは世界に文字通り数億人もいることを考えると、この動きの影響は非常に大きい。

「われわれには自信がある。 BB10プラットフォームが世界中のユーザーから圧倒的な支持を受けている今こそ、BBMをサービスとして独立させるべきだと考えた」とHeinsは説明した。

Android版、iOS版ともアプリは無料だ。他のメッセンジャー・アプリ同様、スタンドアローンでiOS 6およびIce Cream Sandwichが必要とされる。

当初はメッセージとグループ機能だけが提供されるが、Heinsはそれ以外の画面共有、ボイスチャット、発表されたばかりのBBMチャンネルなどの機能もやがてAndroid版、iOS版に移植されると約束した。.

「われわれはBBMプラットフォームをこれまでになく強化する」とHeinsは誇らしげに断言した。 今回の動きはBlackBerryにしては珍しい大胆なものだ。

どうやらBlackBerryもようやく目を覚まし始めたようだ。Blackberryは一時のようなモバイル市場のリーダーではない。生き残りのためには、AndroidとiOSという現在の市場の覇者と新たな関係を構築できるかがカギとなる。BBMをAndroidとiOSに提供するというのは正しい方向への大きな一歩だ。BlackBerryは生き残ることができるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Blackberry Z10発表―BB10 OS初の強力なハードウェアだが、BB復活にはアプリの充実が急務〔抜粋〕

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この製品はBlackBerryの新たな始まりであると同時にRIMの終わりをも意味する(Research in Motion Limitedは正式にBlackberry Limitedに社名を変更した)。同社は今日(米国時間1/30)、最新のモバイルOS、BB10を搭載したスマートフォンを発表した。私はフラグシップモデルのBlackBerryZ10を1週間に渡ってテストすることができたので、その結果を詳しく報告したい。

実際に使ってみた体験から新しいBlackBerryは長足の進歩を遂げたと確言できる。しかし同時にBlackberry復活に向けての今後の道のりも非常に長いものになりあそうだ。現行ユーザーを維持し、さらには流出したユーザーを取り戻せるかは早期にアプリ・エコシステムの確立ができるかどうかにかかっている。

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  • 4.2インチ、1280 x 768ディスプレイ(356ppi)
  • デュアルコア1.5 GHz CPU、2GB RAM
  • 16GB内蔵メモリー、MicroSDカードで32GBまえ拡張可能
  • 1800 mAhバッテリーはユーザー側で交換可能
  • 8MPリアカメラは1080p HDビデオ録画も可能。フロントカメラは2MP、ビデオは720p
  • OSはBlackBerry 10

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z10-rearZ10のハードウェアは過去のシリーズと比較してドラスティックな変貌を遂げた。過去のBlackberryとの共通点は、BlackBerry PlayBookを例外として、ほとんどないに等しい。これは良いことだと思う。ハードウェアはフレッシュな感覚で、Android各機種ともiPhoneともはっきり異なったデザインだ。

Z10のディスプレイ側には物理的ボタンがまったくない。すべての操作はBB10 OSのジェスチャーで実行される。スリープ/電源ボタンはデバイスの上側の中央に設けられている。ボリューム・コントロールは右側面にある(このボタンがカメラのシャッターも兼ねる)。ポートはmicroHDMI、micro USB、 充電プラグの3つが用意されている。また3.5mmのヘッドフォンジャックが上の左側にある。

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BlackBerry 10は完全に新しいモバイルOSだ。いくつか特徴的な部分を紹介してみよう。

ナビはすべてジェスチャー・ベース

BB10の操作はすべてタッチ・ジェスチャーによって行われる。上にスワイプでスリープから復帰、右にスワイプでBlackBerry Hubの最新情報チェック、左スワイプでホームスクリーンと実行中のアプリの表示、などという具合だ。iOSやAndroidで慣れた動作系とはまったく異なるが、直感的な操作性は非常に良い。

ジェスチャーを覚えるのに私はまったく時間がかからなかった。しばらく使った後でiOSやAndroidに戻るとある面では苦痛に感じた。

ただし理想的とまではいえない。スワイプでスリープから復帰する操作はそのつもりがないのに実行されることが多く、ハードウェアのアンロック・ボタンがないのも不安だ。また通知ハブからホームスクリーンに戻るのにいちいち上にスワイプしなければならないのも不満だ。そこから左にスワイプしてやっとアプリにたどり着くことになる。

アカウント管理

BlackBerry 10のいちばん優れているところはさまざまなサービスのアカウントの管理が集中してできることだろう。Facebook、Twitter、Foursquare、Evernoteその他のサービスへのログインや設定管理がOSレベルで一括してできる。

BlackBerryハブ

このハブ機能もBB10で新たに導入された。さまざまな通知を一箇所でまとめて表示できる。新着メール、テキストメッセージ、Twitterの@メンション、その他サードパーティー製アプリの通知がなどが表示される。もちろん便利ではあるが、Androidのプルダウン通知ページなどと較べた使い勝手は好みが分かれるだろう。

BBM

BBMにはボイスチャット、ビデオチャット機能がサポートされている。Wi-Fiでも携帯無線網でも作動し、私のテストでは快適dだった。モバイルOSに統合されたメッセージ・プラットフォームとしてはBBMは依然もっとも優れたプロダクトの一つだと思う。信頼性ではiMessageをはるかに上回る。ビデオと音声が追加されて現代化したのは大歓迎だ。

The Bottom Line

Z10のリリースでBlackBerryはとうとう最新のAndroidやiPhoneと競争できるレベルのモバイル・プラットフォームとなった。長い間消滅の危機が言われてきた会社としては大きな達成だといわねばならない。しかしいったんAndroidやiPhoneに流出してしまったユーザーを呼び戻すのは大変なことだ。

BlackBerry 10とZ10が復活を遂げるためにはある種のシンデレラ物語が必要だ。Z10は非常によくできたデバイスであり、部分的には他をしのぐ機能も備えている。しかしBlackBerryを捨ててAndoroidやiPhoneに移ってしまったユーザーを呼び戻せるほどの画期的なメリットがあるかと言われれば答えに苦しむ。セキュリティに敏感な大企業のIT部門はBlackberryに依然魅力を感じているだろうし、新製品はBlackBerryからの流出を押さえる効果はあるだろう。しかしBlackBerryが必要としているのはユーザーの減少の防止ではなく、増加だ。それを達成するためのハードルは依然として高い。.

Z10のリリースを機にRIMはBlackberryに社名を改めた。しかしこの沈みかかった船を救うにはアプリのエコシステムの確立がなんとしても必要だ。.

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