Apple Watchに対抗するNetflix Watch…これなら映画も見られる

エイプリルフールはとっくに終わったが、Netflixはネタを一つ、Apple Watchのレビューがどっと氾濫するその日まで、取っておいたようだ。

ご存知のように、Apple Watchのまわりには、まだ答のない問がたくさんある。消費者はそれを欲しがるか? “キラーアプリ”は現れるのか? 電池は少なくとも一日はもつのか?

でも一つだけ確かなのは: Apple Watchの小さな画面でNetflixを見たら、堪えられないこと。そこで、Netflix Watchの登場だ。

“クリアな映像と良質なストリーミングと大好きな番組や映画を見られるだけでなく”、とNetflixは書いている、“あれみたいに不便ではありません”。

これはNetflixからの軽いジョークにすぎない(ウォッチ本体はもちろんiPhoneだ)が、こういうものは完全に実在する。たとえばAmazonで”iPhone wristband”(iPhone用腕輪)を検索すると、10種以上の製品が現れる。その多くは、フィットネス用を謳っている。

こんなおふざけが好きな人には、本誌が作った今年のエイプリルフールのベスト・ジョーク集をご紹介しよう。これらは実際に、エイプリルフールに登場したやつばかりだ。

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ペイテレビのディスラプトの終点はアンバンドルではない–アクセスの自律性をいかに獲得するか

[筆者:Albert Lai]

編集者注記: Albert LaiはBrightcoveのメディア担当CTOだ。

あなたなら、どっちにするか? 提供されるすべてのコンテンツに対してお金を払うか、それとも自分が消費するコンテンツに対してのみ払うか?

一見するとこれは、単純な費用の問題のようだ。ケーブルの契約をキャンセルしてNetflixHuluPrime Instant Videoなどの会員になるべきではないのか。これら三つ、全部でもよい。毎月、自分が見もしないコンテンツに70ドル払うより、自分が確実に見るものに10ドル弱を払う方が良いではないか。

アンバンドリング(unbundling, バラ売り)—ペイテレビでもデジタルのOTTでも、これが未来のテレビやビデオの究極の姿として盛んに喧伝されている。

単純に一般化して言うと、アンバンドリングはペイテレビの視聴者抱え込みを排除し、今のすべてのペイテレビが会員に課している条件…一部の会員しか見ないコンテンツの費用を全会員が負担すること…を追放する。スポーツ中継のように局にとって制作費用の大きいコンテンツの費用は、この不合理な一律全員的課金制によって賄われている。

表面的には理にかなっているようだが、でもよく考えると、多くの一般庶民の世帯にとって、ブロードバンドによるインターネットアクセスはペイテレビの事業者によって提供されているのだ。〔アメリカの庶民家庭ではケーブルTVが事実上のISPでもある。〕

それらの一般消費者がコードカッターになりたい、もっと正確にはペイテレビカッターになりたいと思ったとしても、OTTコンテンツへの彼らのアクセスは依然として、まさにその同じペイテレビプロバイダの受信料規約に依存することになる。テレビ放送であれデジタルコンテンツであれ、提供サービスの料金やパフォーマンスや機能を“最適化”する動機は、彼らの方にある。〔cord cutting, コードを切る、ケーブルテレビにおさらばすること。 〕

だから問題は、コンテンツへの金の払い方よりもむしろ、コンテンツにアクセスするときの、そのアクセスの仕方に含まれている依存性にある。

ドライブするのは有料コンテンツ、でも道路はペイテレビのもの

最近FCCのTom Wheeler委員長は、 Multichannel Video Programming Distributor(MVPD)(多チャンネルビデオ番組配布企業)の定義を、今のように、放送局とケーブル事業者と衛星によるテレビ提供者に限定せず、インターネットテレビの番組提供者も含めるようにしたい、と提案した。それはブロードバンドネットワーク上の新しい企業が既存(旧定義)のテレビプロバイダと互角に競争できるようにするためだが、その拡張された定義によると、“ブロードバンド上の競争企業が顧客にさまざまなOTTのビデオパッケージを提供するに際して、必ずしもビデオビジネスに参入しなくてもよい”、とされる。インターネットサイト(ないしサービス)が、これまでのインターネット企業のままで、既存のテレビ/ビデオ業界の規制や慣行とは無関係に、ビデオコンテンツを自由に提供してもよい、とされるのだ。

しかし新しいブロードバンド上のコンテンツプロバイダと、デジタル化とビジネスモデルのイノベーションを急ぐ既存のペイテレビ事業者との、二者の競争が始まったとすると、最初から後者には相当な優位性がある。たとえば大手ケーブル企業のComcastは、旧技術(NBCUTime Warner Cable)とデジタル技術(Xfinity、X2、RDK、ThePlatform、FreeWheel)の両方に投資することによって、テレビの未来をヘッジ(両賭け)しようとしている。

しかし実際の問題はコンテンツの不足がインターネットへのアクセスを制約していることではなくて、単純にアクセスそのものだ。AT&Tと合併することになったDirecTVのCEO Michael Whiteがいみじくも言った“うちは誰かほかの人のハイウェイに乗る必要がある”という発言は、有料コンテンツがデジタルアクセスに依存していることを示している。

MVPDの定義を変えよう、拡張しよう、というFCCの提案は、それによって新たにブロードバンド上のコンテンツプロバイダにもドアが開かれると想定しているが、しかし新顔にとって既存のアクセスが足かせになるという事情をFCCは無視している。コンテンツのデジタル化の拡大、その消費の増大、そして4Kなど高精細コンテンツを求めるトレンド、これらが相まってますます多くのバイトが既存のパイプや空中の電波に満ちる。

オバマ大統領が最近発表した声明も、FCCにとっては“オープンでアクセス性の良い、そしてフリー(無料/自由)なインターネットを保護することを上回るような責務はない”と言っている。その提案では、“FCCは通信法第二章(Title II of the Telecommunications Act)に基づいて消費者ブロードバンドサービスの分類定義を変え、また同時に、レートの規制などブロードバンドサービスにとってふさわしくない政策を控える”、となっている。

オバマ氏のこの提案は実質的に、インターネットを公共サービスとして扱うものだ。その提案が述べている4つのルールは、以下のような信条を表現している: 1)帯域制限をしない、2)透明性の増大、3)有料の優先扱い(えこひいき)がない。NetflixとComcastやVerizonとのあいだの、金を払って実現したピアリング措置と並置してこれらの提案を見ると、事態の深刻さがよく分かる。

コンテンツは女王、しかし王は接続性

HBOCBSSonyなどの既存大企業がOTTサービスに乗り出し、また新人たちも台頭する中で、アクセスと接続性をめぐる議論も熾烈になるだろう。HBOのOTTサービスへの進出の発表も、ペイテレビのエコシステムからの完全な決別を意味してはいない。むしろHBOのCEO Richard Pleplerは、同社のOTTサービスは既存のペイテレビとの関係を損なうものではなく、むしろ、ペイテレビが今使っているブロードバンドの有効利用により新たな収益を得ることがねらいだ、と言った。つまり、彼らは収益を求めている。これは、インターネットビジネスが大きな曲がり角に来たことを示している、とぼくは思う。

コード・カッティングは、ディスラプティブなトレンドとして流行語にすらなっているが、むしろ今注目すべきは、アクセスの進化だ。したがって、未来のOTTで重要なのはコンテンツのアンバンドルではなく、消費者にとってのアクセス性だ。そして消費者とアクセスとの関係は、デジタルのビットが、その大部分をペイテレビのエコシステムがコントロールしているパイプの上を、動いていくことに依存している。

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FCCの委員曰く: Netflixはネットワーク中立性の理想に反して実質的にインターネットの高速レーンを確保している

FCC(連邦通信委員会)のAjit Pai委員が今日(米国時間12/2)、NetflixのCEO Reed Hastingsに送った書簡で、このオンラインビデオプロバイダが自社のコンテンツのためにインターネットの“高速レーン”を“実質的に確保している”、と主張した。

Netflixはこれまで、ネットワーク中立性(net neutrality)の積極的な支持者だったから、Paiの見解はちょっと意外だ。Netflixが実際に、自社のコンテンツを他社よりも有利に扱うような方法を作っているのなら、それは自社の利益のためにインターネットをねじ曲げることだ。つまりそれは、富裕な先行企業が金の力で市場における自己の位置を高めに維持しようとする試みであり、ネットワーク中立性の理念とは真っ向から反する。

同社はコメントを拒否した。

以下は、Netflixがネットワーク中立性に対する同社自身の基本姿勢に反しているとする、Paiの主張からの引用だ[太字は本誌による]:

最近の報道によると、我が国最大のストリーミングビデオプロバイダNetflixは、ストリーミングビデオのオープンスタンダードを作成する取り組みに参加しないことを選んだ、とされる。しかも私の理解によれば、Netflixは、ストリーミングビデオのオープンスタンダードの諸相を損なうような方策を採っている、あるいは少なくともテストしていると思われる。具体的には、私の理解によれば、Netflixは、オープンキャッシングが使われているところではときどきそのストリーミングプロトコルを変えて、オープンキャッシングのソフトウェアがNetflixのトラフィックのキャッシングを正しく同定できないようにしている。Netflixのトラフィックはその大半がストリーミングビデオのトラフィックなので、このような方策はオープンスタンダードの実現性を損なうものである。言い換えると、業界の多数が一団となって合意したスタンダードが、Netflixのトラフィックを同定して正しくルーティングできないなら、それらのスタンダードは結局のところ、デジタルビデオの消費者に十分な利益をもたらし得ないのである。

一部の情報によると、Netflixがそうしているのは、同社が現在、同社のOpen Connectプログラムの一環として、独自のプロプライエタリなキャッシング装置を全ISPのネットワークにインストール中だからだ、と言われる。全ISPはオープンキャッシングのための装置をそのネットワークにインストールして、Netflixも含むすべてのビデオコンテンツプロバイダが公平平等に競争できるようにすべきである。しかし、もしも、逆にISPたちがNetflixのプロプライエタリなキャッシング装置をインストールすることになれば、Netflixのビデオは短距離走のような速度で走り、一方同社の競合他社は、マラソンのような速度で走らなければならなくなる。

Paiから見れば、それは不公平だ。同委員によれば、この主張は、“ネットワーク中立性を強力な規制により確立せよとするNetflixの姿勢との矛盾を”、指摘するものだ。

Netflixとしては、反論したいことがたくさんあるだろう。たとえば、Netflixが独自のキャッシング装置をインストールしたら、そのほかのキャッシング装置は排除される、というPaiの考え方などだ。

もっと視野を広げると、同社は今年の初めに、こんなことを言っている:

Netflixは強力なネットワーク中立性がきわめて重要と考えるものであるが、しかし短期的かつ至近的には、弊社の消費者体験を守るために、場合によっては強力なISPたちに通行料を支払うだろう。弊社がそうするときには、競合他社に対する優先アクセスのために支払うのではなく、単に相互接続のために支払うのである。

Netflixとしては、Paiは単なる相互接続の一形式にすぎないものに対して文句を言っている、と主張したいだろう。しかしこれに関しては、Netflixからの技術的な説明がほしい。オープンプロトコルをオプトアウトするだけなら、罪ではない。しかしNetflixがそう決めて、ある種のコンテキストにおいてISPと協働すれば、Netflix以外のコンテンツは相対的に遅く配布されるだろう。そうやってNetflixに何らかのスピード向上を認めるのなら、それはもっと大きな問題のタネになりかねない。

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YouTube、広告のない有料サービスの提供を準備中?!

Googleが運営するYouTubeが、迷惑がられることも多いプレロール広告を廃する方法を、利用者に提供しようと考案中であるらしい。Wall Street Journalの記事によれば、有料のサブスクリプションサービスを提供し、この有料利用者に対しては一切の広告を表示しないというスタイルを準備中なのだそうだ。

YouTubeのトップであるSusan WojcickiがCode Mobileカンファレンスで語ったところによれば、利用者にさまざまなオプションを提供していきたいのだとのこと。たとえばモバイルでYouTubeを閲覧している人は、広告の間だけ他のアプリケーションを利用するというようなこともやりにくい。したがって増えいく広告に対する不満も徐々に増えつつあるらしいのだ。

そこでひとつの解放として考えられるのが、有料版を提供することだ。広告を表示するかわりにコンテンツを無料で提供するというスタイルに加えて、新たな仕組みを導入することになる。有料版を提供することにすれば、あるいはNetflixに近づいていくということになるのかもしれない。WSJの情報元は、ニュースなどの特定コンテンツ毎の有料オプションを提供する可能性についても言及しているようだ。

コンテンツジャンル毎に、広告のない有料版を提供していくというのは、各ジャンルの閲覧者たちから注目を集めることになるだろう。広告なしで提供する範囲を特定ジャンルに絞ることにより、有料版の費用を抑えることもできるだろう。そして有料で提供するジャンル以外については、従来通り広告付きで配信するという方式は、トータルな収益の面でもプラスに働く可能性がある。

これは噂ばかりが先行する、Googleによる有料の音楽配信サービスとも結びつくものだと考えられる。Wojcickiも、この噂のサービスにつき「間もなく」提供を開始する予定だと話していたが、相変わらず詳細な予定については言及しなかった。

YouTubeが本当に有料サービスの提供を開始するのなら、まずはオリジナルないし人気シリーズの無広告視聴を促すようなものとなるのだろう。特定の番組についてのプロモーションなども増えてくることになりそうだ。これにより、これまでのYouTubeとは別のものが生まれてくることになるのかもしれない。それによる変化に不安を感じる人もいるだろう。しかしともかく広告スキップのためのボタンを押さずに済むことに、魅力を感じる人も多いに違いない。

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(翻訳:Maeda, H


もうすぐNetflixをLinux上でふつうに見られるようになる

Google Analyticsの結果を見ると、本誌TechCrunchをLinuxから見ている人はそんなに多くない。でも、けっこうおられることも確かだ。

あのヴェン図の上の小さな銀色の部分と、それに重なる”People who use Ubuntu”(Ubuntuを使っている人びと)に該当する人でしかも、“User-Agentを詐称するなどの、Ubuntuの上でNetflixを見るためのトリックを知らない人”に、朗報がある。Netflixがついに、Ubuntuでもふつうに見られるようになるのだ。

その朗報は、NetflixのシニアエンジニアPaul Adolphの、Ubuntuデベロッパフォーラムへの投稿に登場した。

Paulはこう言っている:

NSSのバージョン3.16.2以上がインストールされていれば、Ubuntu 14.02でも安定版のChromeでNetflixを見られる。このバージョンが14.02で一般的にインストールされていれば、NetflixはユーザがUser-Agentを細工しなくてもプレイできるための変更を、行うことができる。

NSSはNetwork Security Servicesの頭字語で、OracleやGoogle、Mozilla、AOLなど多くの企業によってメンテされているオープンソースのライブラリだ。SSLなどのセキュリティプロトコルを実装するためには、このライブラリが必要だ。MozillaのThunderbirdもAIMもChromeもこれを使っている。Netflixの場合は、ハリウッドのお偉いさんたちを安心させるための、ビデオのDRMを有効にするために、このライブラリが必要だ。

Ubuntu上のNSS(libnss3)はそのうちアップグレードされるらしいが、それを今自分で手作業でやりたい人は、UbuntuのファンサイトOMG!Ubuntuのこの記事を参考にしよう。なお、User-Agentを変えることは、上でPaulが言ってるように、Netflixが必要な変更を行ったあとに、不要になる。〔今のところ日本でNetflixを見るためには、VPNソフト/サービスなどを使ってIPアドレスを偽装する必要がある。〕

[出典: slashdot]

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ハウス・オブ・カーズ以上の大作か―Netflix、エリザベス2世の伝記ドラマ・シリーズ製作へ

Netflixは次のオリジナル大作の製作を近くスタートさせるという。このThe Crownというタイトルのシリーズ・テレビドラマには大ヒットしたハウス・オブ・カーズ以上の予算が用意されるらしい。

Netflixは他のビデオストリーミング・サービスから差別化するためにオリジナル・コンテンツの製作に力を入れている。ハウス・オブ・カーズと女子刑務所を舞台にしたコメディー、Orange Is The New Blackも他の主要ネットワークやストリーミング・サービスの看板ドラマ・シリーズに匹敵する予算と出来ばえだった。

これらのシリーズはスマート・テレビ、セットトップボックス、専用ゲーム機、タブレットなどあらゆるチャンネルを通じて、ただしNetflixのみを通じて独占公開された。

今回製作がスタートするエリザベス2世の半生を描くThe Crownの脚本執筆はPeter Morganだ。 Morganは歴史、伝記ものを得意としており、手がけた脚本にはフロスト×ニクソン、 イディ・アミンを描いたラスト・キング・オブ・スコットランド、そしてダイアナ皇太子妃事故死の前後のエリザベス2世を描いたクイーンなどがある。

Netflixのシリーズではエリザベス2世の治世中の起きたさまざまな歴史的出来事が描写される。情報源によると、異なる時代のエリザベス女王は複数の女優によって演じられるそうだ。

また製作はブレイキング・バッドなどを大ヒットさせたSony Pictures Televisionが行うという。

ハウス・オブ・カーズと同様、Netflixは2シーズンの契約を行うようだが、まだ契約の調印には至っていないようだ。Netlfixはハウス・オブ・カーズの最初の2シーズン独占配給権に1億ドルを支払ったとされる。

ハウス・オブ・カーズその他のオリジナル・シリーズがヒットし始めてからNetflixはアメリカで650万の新たなユーザーを獲得している。巨額の投資は結局元をとれているのかもしれない。

写真: UK in Italy via Compfight 原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Netflix、過去の失敗に学び、適切な方法で価格を上げる

とても大きな過ちを犯した時、得られる最大の成果は失敗から学び二度と繰り返さないことだ。Netflixがそれをやったようだ。金曜日に発信された同社の料金プランに関するメールによる。

新規会員のストリーミングサービスの価格は、7.99ドルから8.99ドルに上がる。ただし、既存のNetflix定期利用者は向こう2年間約8ドルの価格に据え置かれる。

Netflixが最後に価格体系を変えた時、物事はあまりうまく行かなかった。当初Netflixの全サービス ― ストリーミングとDVDレンタルを含む ― は一つの傘の下に入っていた。パッケージ全体の値段は9.99ドルだった。

そして2011年、同社のストリーミング・ライブラリーの人気と規模の高まるりを受け、Netflixはサービスを分離した。ストリーミング利用者は7.99ドルを支払い、DVDレンタル利用者も7.99ドルを払う。つまり、両方欲しい人にとっては、月々10ドルだったものが、突如として16ドルになるという60%の値上げだった。

会社側の説明は不明確で手際が悪く、この変更によって株価は暴落し、復旧には長い時間がかかった。

明快なコミュニケーションとブランドロイヤリティーへの見返りに拍手! よくやった、Netflix。

[via Mashable]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


無人ドローン配送は幸せを運ぶのか? Netflixによるディストピアな未来ビデオ

最近YouTubeで公開されたNetflixのドローン・デリバリーのビデオがなかなかの話題をよんでいる(最初に記事にしたのはEngadgetであるようだ)。見ればすぐにわかるが、これはAmazonのPrime Airコンセプトビデオを茶化したもので、冗談めかしつつ、あるいはディストピア風の味付けを行っている。Netflixによれば、ドローンによるデリバリーは、ときに爆発事故を引き起こすこともあるらしい。

このビデオは100%の冗談でできている。しかしAmazonも実際にR&Dに取り組んでいるように、DVDレンタルのような用途では、確かに実用可能性もあるわけだ。また、個人的な意見になるが、トイレに何かを配送してくれるような仕組みは「ぜひとも実現して欲しい5つのこと」リストの中でも上位に位置すると考えている。

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(翻訳:Maeda, H


Twitterの歩みを記した『Hatching Twitter』、ハリウッドの注目も浴びつつ上場直前に販売開始

Twitterの誕生からこれまでを記した『Hatching Twitter: A True Story of Money, Power, Friendship, and Betrayal』が間もなく発売となる。どうやら既に映画化に向けての動きが活発になっているのだそうだ。こちらに入っている情報では、ソニーが名乗りを上げているということなのだが、どうやら他にもメジャーどころがチャンスをうかがっているらしいのだ。

うち、少なくとも一社は、映画ではなくケーブルテレビ番組ないしNetflix上でのシリーズものを企画しているそうだ。これはすなわちHatching Twitterの中に、ドラマとして面白そうなシーンがたくさんあるということなのだろう。Twitterの設立から成長、そして上場を成し遂げる物語がNetflixオリジナルのコンテンツとして提供されることになれば、確かに大いに注目を集めることとなりそうだ。

ちなみにソニーは、1989年にコロンビア映画を買収している。コロンビア映画は、ご存知、Facebookのドラマメンタリー(drama-mentary)である「ソーシャル・ネットワーク」を提供した。全てが実話というわけではなかったが、大いに注目を集めることとなり、またいろいろな賞にもノミネートされることとなった。

また、既にキャストについてもいろいろと話題になっているようだ。たとえばJack Dorsey役についてはElijah Wood以外にあり得ないなどと言う人もいる。

本の内容についてはNew York Timesに概要が掲載されている。どうやら草創期には方針や権力を巡ってさまざまな争いもあったようだ。以前にも書いたが、数々の人間臭いドラマがあったようだ。そして確かにそういう人間臭さは、面白い映画に欠かせない要素であるとも言えるかもしれない。Biltonは映画化の噂についてはノーコメントを貫いている。

『Hatching Twitter: A True Story of Money, Power, Friendship, and Betrayal』の発売は11月5日が予定されている。そしてTwitterの、111億ドル企業(評価額)としての株式公開が11月6日の予定だ。Biltonも言うように「非常に良いタイミング」で世にでることとなる。

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(翻訳:Maeda, H


Netflix、Q3実績でアナリスト予測を上回る。国内ユーザー130万人増、1株当たり利益0.52ドル

Netflixの2013年第3四半期の業績が発表され、購読者数はアナリストの予測を越えた。1株当たり利益は0.52ドル、売上は11億ドルだった。前年同期は、それぞれ0.13ドル、9.05億ドルだった。利益はアナリスト予測0.49ドルを上回り、売上は予測の11億ドルで一致した。

いつもの通り、Netflixの収支レポートで最も注目すべき数字は国内購読者数の成長だ。同社はこの四半期中に130万人の国内購読者を増やした。同社の予想は70~150万人だった。アナリストの予測は国内110万人、海外95万人だった。

第2四半期、Netflixの国内購読者数は63万人増とアナリスト予測をやや下回った。それが原因で株価も時間外取引で8%ほど下がったが、それ以降350ドルに戻した。過去1年間で株価は200%以上伸びた。

投資家らはNetflixの海外での成長にも目を見張っている。海外購読者数は140万人増で、売上1.83億ドルに貢献した。

Netflixの成長は、高価値のオリジナルコンテンツを購読者向ストリーミングサービスに加えたことによるものだ。今年同社は政治スリラー「House of Cards」と、人気のカルトコメディー「Arrested Development」第3シーズンで絶賛を浴びた。第3四半期には、Weedsの作者、Jenji Kohanによるプリズン・ドラマコメディー「Orange Is The New Black」を追加した。

購読者数を増やす傍ら、Netflixはコンテンツでいくつかの賞を受賞した。ストリーミングサービスとして初めて、エミー賞を3部門で受賞し、ドラマシリーズ最優秀監督賞に、House of Cardsのデビット・フィンチャーが選ばれた。これらの受賞は、同社がオリジナルコンテンツの世界でもケーブルや放送と対等に戦えることを示すものだ

サービス分野でNetflixはパーソナル化をさらに進めている。この夏に個人化プロフィールを導入して、一世帯の複数視聴者をサポートし、続けてパーソナル化されたインスタント番組表 “My List”を公開した。これは同サービスのライブラリーにあるコンテンツを検索、発見するための新しい方法として作られた。すべてはユーザーをより多く再来させ、究極的には月額8ドルの購読サービスを長く契約してもらうためである。

Netflixは、セットトップボックスに自社アプリを載せるために、複数のケーブル会社と交渉中であることも報じられている。もし実現すれば、購読者数の伸びは、さらに早まるだろう。

第4四半期について、Netflixは国内購読者3270~3350万人を目標としており、これは160~240万人の増加に相当する。国内売上は7.31~7.41億ドル、海外売上は2.10~2.24億ドルとそれぞれ予想している。利益予想は、2900~4900万ドル、1株当たり0.47~0.73ドルだ。

Netflixの投資家らはこの報告に対してかなり熱烈な反応を見せており、株価は時間外取引で過去最大の10%上昇した。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Netflix、複数の米国ケーブルテレビ会社と交渉中との報道

Netflixは、自社のオンライン・ストリーミングビデオサービスを、セットトップボックスのアプリを通じて利用できるようにするために、複数米国ケーブルテレビ会社と交渉の初期段階にあると、Wall Street Journalは伝えている。もし契約がまとまれば、ここれは同社が視聴者の習慣を変えたためにケーブルテレビ会社にとって無視できない存在になったことを示すとい意味でNetflixにとって大きな勝利だ。本誌はNetflixにメールでコメントを求めている。

ニュースの1ヵ月前、Netflixは英国のケーブル会社、Virgin Mediaと同じような契約を交わしたことを発表した。Virgin Mediaの顧客380万人が、ケーブルテレビ番組用のオンラインガイドでNetflixの番組も検索できるようにするものだ。

Neflixは、オンデマンドテレビが欲しい視聴者のための、ケーブルテレビに代わる低価格な選択肢として自社を位置付けてきた。この契約はケーブル会社にとってこれ以上Netflixに顧客をとられないための手段の一つだ。しかし、ケーブル会社にとっては、Netflixユーザーがより高速なブロードバンド料金を払う意志が持っているという期待もある。さらには、Netflixの古い番組ライブラリーを、チャンネルに支払う手数料の交渉材料にすることもできる(この手数料に関わる論争は、主要チャンネルが一部地域で配信停止される事態を招いた)。

この契約によって、視聴者はケーブル会社が提供する新しいセットトップボックスアプリを通じてNetflixを利用できるようになる。つまり、テレビをインターネットにつなぐ必要はなくなる。これは、 ChromecastXboxのコンソールやApple TVなどのデバイスを設置しなくてよいことを意味する。

この交渉の潜在的障壁は、Netflixがケーブル会社に自社のOpen Connectテクノロジーを使わせようとしていることだ。ストリーミングビデオの配信を改善するための技術だ。これはNetflixfが専用のサーバーをブロードバンドプロパイダーのネットワークに直接つなぐことを意味している。WSJによると、Comcast、Time Warner Cable、AT&T、およびVerizon Communicationsは、Netflixの技術を使うことを拒否したという。これは他のオンラインサービスも特別待遇を要求してくることにつながるからだ。これらのケーブル会社は、自社のブロードバンドネットワークが、既にNetflixのトラフィックを扱う能力を持っていると主張している(もしNetflixが顧客に高速接続のための特別料金を払わるつもりなら、ここは重要なポイントだ)。

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(翻訳:Nob Takahashi)


どのISPが高速か?–ストリーミングビデオのNetflixが8か国のデータを各月公表

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過去数か月、Netflixは定期的に、ストリーミングビデオを最速で届けてくれるISPのリストを公開していた。そして今日同社は、このデータ専用のサイトNetflix ISP Speed Index立ち上げた。このサイトでISPのスピードデータを見られる国はNetflixが展開している国、すなわち合衆国、メキシコ、アイルランド、イギリス、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、そしてフィンランドだ。驚くに当たらないが、Netflixのストリーミングに対する平均ビットレートのトップはGoogle Fiberの3.35Mbps、そして次位はスウェーデンのOwniteの2.99Mbpsだ。

Netflixによると、これらのデータの源泉は3300万あまりのNetflix会員で、彼らの月間視聴量は合計で10億時間を超える。下図のように、今回発表されている数字は昨年11月から今年2月までの4か月で、顕著なのはトップのGoogle Fiberの成長だ。データは今後も各月に更新される。

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Netflixの注記によると、平均速度はISPたちのピーク速度よりも低い傾向がある。Netflixが行うビデオのエンコードや、視聴者の使用機器/ネットワークの条件などにより、結果的に速度が低下する。しかしそれらの条件がISPによって異なることはないから、比較は依然として有意である。そして、データに示された速度は、だいたい各ISPの全ユーザが経験している平均速度と考えてよい、ということだ。

これらのデータを見ると、ISPによってサービスの質に大きな差があるようだが、しかしNetflix自身は、ISPたちと協力して帯域の拡大とユーザのストリーミング体験の改善に努力している。たとえばISPは、同社のCDN Open Connectを直接利用してトランジット費用を下げることができる。Netflixはまた、ISPにストレージハードウェアを提供し、ISPのデータセンターにおけるローカルキャッシュの増強を支援している(もちろんNetflixの人気コンテンツをキャッシュしていただくのだ)。これらのストレージを導入したISPでは実際に、1080p HDや3Dのコンテンツをより高速に提供できている。上の図の上位に位置するISPも、その一部は、そういう意味でのNetflixパートナーISPだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

閲覧320万回:Facebookのシェリル・サンドバーグが「最高のシリコンバレー文化」と絶賛したNetflixの企業カルチャー・ガイドとは?

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Facebookのナンバー2、COOのシェリル・サンドバーグが最近、Netflixの企業カルチャーを説明する文書を「シリコンバレーから生まれた最高の文書の一つ」と絶賛した。この文書はブレットがふんだんに振りまかれたパワーポイント・ファイルだが、Slideshare.netですでに320万回も閲覧されている。たしかにシリコンバレーのカルチャーに大きな影響を与えているようだ。

この文書は単に1企業の経営手法の説明にとどまらない。ここに見られる個人の創造性を信頼することで不確実性の時代に対処していこうとする哲学は上位下達の20世紀型組織原理と驚くべき対照をなしている。インターネットに代表される絶えざるイノベーションの波が企業を洗い続けるかぎり、Netflix文書は進路を占う水晶玉として役立つことだろう。

いくつかの重要な点を要約して紹介してみたい。

創造性こそもっとも重要

伝統的なビジネスでは最良のものは他より2倍優れています。しかし創造性が支配的であるようなビジネスでは最良のものは他より10倍優れているのです。

テクノロジー産業では時代遅れになることが何より恐ろしい。インターネットの接続速度が日一日と高速化していく中、NetflixはDVDの郵送レンタルサービスから即座にコンテンツを再生できるストリーミング・サービスにビジネス・モデルを敢然として飛躍させた。

ビデオのストリーミング・モデルの次に起きる変化は今はまだ分からない。しかし現在のさまざまな問題に対して創造的な解決方法を案出することの価値はこの上なく高い。

イノベーションの影響が今日ほど大きい時代はない。Microsoftのフラグシップ・プロダクト、OfficeはGoogleの無料のオンライン生産性ツール、Googleドキュメントによって大打撃をうけつつある。これはMicrosftがユーザーが大部分の時間をどこで過ごしているか(もちろんインターネットだ)認識するのが遅れたためだ。

職の安定より新たな発見を優先

多くの社員がわれわれの企業文化を好み、長期間働いています。彼らは親切であり、変化を好むことによって高い成果を挙げている人々です。しかし成果を挙げることより職の安定を好む人々もいます。彼らはわれわれの企業文化を嫌います。

政治的観点からはこの原則がもっとも興味あるものだろう。主要なインターネット企業には組合が一つもない。にもかかわらず、満足を与える職場として常にトップにランクされている。

創造的な大企業は、従業員が求めるものは高い給与と職の安定だという伝統的な考えを打破した。挑戦しがいのある楽しい職場環境こそ従業員を引き止める最強の要素なのだ。リスクを恐れないことはテクノロジー企業のファウンダーたちの著しい特徴だが、そのファウンダーたちは従業員に同様の「〔不思議の国のアリスのように〕ウサギ穴に飛び降りる」勇気を求める。テクノロジー・ビジネスでは何事も不確実であり、失敗は即座に厳しい結果として返ってくる。ある種の人々にとっては決して天国のような環境とはいえない。

従業員の間違った行動は何らかの理解不足に基づく

管理職の皆さん。皆さんの部下が何かバカげたことをした場合、いきなり彼らを責めてはいけません。逆に彼らが正しい行動ができるような環境を作れていないのではないかとチェックしなければなりません。自分の働くコンテキストをよく理解した社員は高い成果を挙げます。

ヒエラルキーに基づく20世紀型経営スタイルは、個人的な意見の相違は命令によって圧服させねばならないとする権威的哲学の産物だった。王様以下、公爵、將軍から軍曹に至るまで上位下達のシステムが構築され、誰もが直属の上司の命令に従わねばならない。そこには意見の相違を会話によって解決するという考えはない。

たとえばヒエラルキー経営のゴッドファーザーともいうべきフレデリック・テイラーはこう書いてる。「もし2人の職長が意見の相違を解決できない場合は、問題をその上司に報告して決定を仰ぐべきである。もし上司である職場監督が解決できない場合、副工場長に問題の解決を委ねるべきである」。

Netflixの企業文化は「社員は予め示された基準にしたがって定型的な作業を繰り返す」という哲学の正反対だ。社員がバカげた対応をするのはほとんどの場合、コミュニケーションの不足、自分がやっていることの背景に対する理解の不足が原因だ。Netflixの人間性に対する考え方は権威主義的な20世紀の経営学とはまったく異なる。

休暇は無制限

Netflixの休暇および勤怠に関する規則:そういうものはありません。

Netflixの経営哲学のうちでももっともラジカルなのが「休暇は無制限」だろう。Netflixの社員は自分が適当と判断する時期と期間、カリブ海にサーフィンに行くことができる。また出張旅費の請求や精算に関しても、官僚的な規則を並べ立てるかわりにわずか5語ですませている。「Netflixの利益になるように行動してください」。

インターネット企業は人間性に対して伝統的経営学とはまったく異った見方をする。シェリル・サンドバーグはNetflixの短いパワーポイント・ファイルの中にイノベーティブな経営に必須な哲学を見出したのだろう。

文書の全文を以下にエンベッドしておく。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+