Leap MotionがVR操作を簡単にするInteraction Engineを公開

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VR(仮想現実)が本領を発揮するのは、操作法を学習する必要がなく、ただ対象をそのまま動かすことができるときだ。

Leap Motionは、本日開発者に対して、手で巧みに操作を行うことができるVR環境の構築を簡単にしてくれる、Interaction Engine(対話エンジン)のアーリーベータ版を公開した。そのブログ記事では 、同社は公開したエンジンのことを「ユニティゲームエンジンと実世界の手の物理の間に存在する層」と呼んでいる。

同社はすでに2月の段階でInteraction Engineの初期版を披露していた。この時見せたのは更新されたOrionトラッキングプラットフォームを使った「ブロックデモ」である。新しい開発者ツールは現在、彼らが提供するUnity Core Assets内の1モジュールとして利用可能である 。

Leap Motionは急速にVRハンドトラッキング技術の業界標準になり、彼らが実装を進める機能進化は、競合相手をバックミラーの彼方へと引き離しつつある。

このアーリーアクセスベータ版であるInteraction Engineは、Orionをユニークにしている本当の実体へのアクセスを開発者に可能にする。ハンドトラッキングにおいて、手の位置に関わらず指の関節を見つける能力の改善が素晴らしいだけではなく、開発チームはユーザーがゲーム内のオブジェクトをつかんだり目の前から投げとばしたりする際の操作を、明快でフラストレーションのはるかに少ないものとした。

Leapは、ヘッドセットに直接自分のセンサーを統合するために、ヘッドセットメーカーとの協力を始めている。現在Oculus RiftやHTC Viveのヘッドセットのオーナーは、Leap Motionセンサーをヘッドセットに接続して、短いデモをいくつか試すことができるものの、現在はまだ開発キットの段階であるため、本当にできることは限られている。

仮想現実の中であなたの手を使えるということは、単に格好いいだけではない。正確なハンドトラッキング技術は、邪魔な入力デバイスを1つ省いて、ユーザーのVR体験を直感的にナビゲートする手助けをするのだ。

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(翻訳:Sako)

認証サービスのAuth0が$15Mを調達してパスワード悪用検出機能を新たに提供

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“Identity-as-a-service”(アイデンティティサービス)Auth0(“auth zero”と発音する)が、シリーズBで1500万ドルを調達した。

CEOのJon Gelseyによると、今は多くのWebサイトやモバイルアプリのデベロッパーが、さまざまなログインシステムを使っており、それが頭痛のタネになることもある。そしてセキュリティのリスクにもなる。そこで同社は、そういうデベロッパーたちを助けて、彼らがアイデンティティと認証を管理できるようにする。それがFacebookやTwitterのソーシャルログインの場合も、そしてエンタープライズの認証システムの場合も、どれにも対応する。

彼曰く、“結局うちがやりたいのは、インターネットを安全にすることだ。アイデンティティのすばらしくておそろしいところは、それがきわめて複雑で、多様で、厄介な例外/特殊状況にまみれていることだ”。

Auth0の調達総額は、これで2400万ドルになる。今回のラウンドをリードしたのはTrinity Venturesで、前の投資家Bessemer Venture Partners, K9 Ventures, およびSilicon Valley Bankが参加した。

Auth0の取締役会に加わったTrinityのKaran Mehandruは言う: “Marc Andreessenのソフトウェアが世界を食べているを信ずるなら…当然私は信じているが…、認証がそんな世界のリンチピン(輪止めピン)(下図)であることも分かるだろう”。

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Mehandruによると、競合他社の多くが、ソーシャルログインとか二要素認証など、特定の蛸壺のみを扱っているが、Auth0のやり方はきわめて非対称的であり、エレガントなソリューションだ。それはデベロッパーと交わる単一のプラットホームであり、彼ら自身が問題を自覚する前から、解を提供している。

同社によると、今、登録ユーザーは75000社/人いる。新しい顧客は、Dow Jones, CenturyLink, Telkomselなどだ。Mehandruが賞賛するのは、Auth0のプロダクトが大企業のニーズに対しても、小企業が相手でも、まったく同じであることだ。

Gelseyによると、Auth0の顧客はシンプルな認証システムから始めてもよい。そして徐々に高度なセキュリティ機能を加えていけばよい、と。

そういったセキュリティ機能の中で比較的新しいのが、盗まれた/悪用されたパスワードの検出だ。ユーザー企業は、顧客のパスワードが別のWebサイト上で悪用されたと分かれば、その顧客に通知できる。Gelseyの説明では、ひとつのパスワードを複数のサイトで使いまわしているユーザーが多いから、この悪用検出機能により、デベロッパーのリスクを減らすことができる。

[訳注: この通知はAuth0の出力ではないかもしれない.]
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

スタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo」、白熱した昨年のセッションをおさらい

超早割チケットの販売終了まで1週間を切った、スタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo 2016」。11月17〜18日に東京・渋谷ヒカリエで開催するこのイベント、これまでにも概要はお伝えしているが、実際昨年はどのようなセッションが盛り上がったかご紹介したい。

50億円を捨ててスタートアップした男・マネックス松本氏

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この数年、TechCrunch Tokyoでは国内、海外の企業家それぞれ1人ずつが基調講演を行っている。2015年、海外の企業家としてはコミュニケーションロボットを手がける米JiboのCEO、Steve Chambers氏が登壇した。国内の企業家として登壇したのは、こちらでご紹介するマネックス証券の松本大氏だ。

マネックス証券は1999年の設立。ゴールドマン・サックス(GS)のゼネラルパートナーであった松本大氏が、ソニーとの共同出資で立ち上げたネット証券だ。当時の松本氏はGSの上場に伴い、10億円とも50億円とも言われる報酬を得られる予定だったそうだが、それを蹴っての起業だった。松本氏はこの創業ストーリーに加えて、起業の際の市場やタイミングの重要性、起業を支援してくれたソニー代表取締役の出井伸之氏との関係、起業家へのメッセージなどを語った。

松本氏の登壇レポートはこちら

起業初期は海外進出よりも開発を——99designs・Llewellyn氏

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デザインに特化したクラウドソーシングを手がける豪メルボルン発のスタートアップ・99designs。リクルートからの出資を受けて日本進出したばかりだった同社からは、CEOであるPatrick Llewellyn氏が登壇。デザイナー、フリーランスを取り巻く環境や、成長のためのマーケット拡大といったテーマでスピーチを行った。

早くにオーストラリアから米国に進出したという自身の経験からも、海外市場の重要性訴える99designsだ。開発初期段階での海外進出については慎重であるべきだと説く。そしていざ海外に進出する際、現地の市場で信用を得るためにどのようにローカライズを行うべきかというノウハウに触れた。

Llewellyn氏の登壇レポートはこちら

ピュアなCtoCサービスがヒット、メルカリ・山田氏

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米国App Storeのトップ3位にもランクインしたと話題のメルカリも、昨年のTechCrunch Tokyoに登壇してくれた。代表取締役の山田進太郎氏は、創業期の楽天で経験を積んだ後にウノウを設立。同社は米Zyngaに買収されたが日本での事業を撤退。その後1年の充電期間を経てメルカリを立ち上げた。

当時から急成長を続けるメルカリだが、山田氏はその理由について「ピュアなCtoCサービスであるから」と説明する。それはどういう意味か。またこのほかにも面倒なやり取りを「仕組み化」することなどでユーザーが付いてきているという、成長のポイントについても語ってくれた。

山田氏の登壇レポートはこちら

クロスボーダーM&Aを実現したエウレカ・赤坂氏

代表取締役CEOの赤坂優氏

2015年にあったスタートアップのイグジットで、もっとも話題を集めたのが米IACグループの傘下となったエウレカだ。マッチングサービス「pairs」、カップル向けアプリ「Couples」を手がける同社。共同創業者で代表取締役(現在は退任)の赤坂優氏は、pairsが競合サービスの8倍の頻度でマッチングが行われるまでのサービスに成長していると語ってくれた。

エウレカを買収したIACグループは、matchやTinderをはじめとしたマッチングサービスを世界で展開する企業。赤坂氏はクロスボーダーでの買収という選択肢を選んだ理由や、実際に買収されてからの状況などについても語った。

赤坂氏の登壇レポートはこちら

今年も注目セッション、企画が盛りだくさん

2016年の登壇者については9月以降に発表していく予定だ。今年も気鋭の起業家、投資家らが登壇する予定なほか、メインイベントとなる創業3年未満、サービスローンチ1年未満限定のプレゼンコンテストである「スタートアップバトル」、スタートアップのCTOが集う「CTO Night」などさまざまな展示なども予定している。気になる人は急いでチケットを購入して欲しい。定価の約半額となる超早割チケットの販売は今月いっぱいとなっている。

Geniusが従来の注記注釈のほかにQ&Aを常設、歌詞についてアーチストに質問できるぞ!

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Geniusは、ドキュメント〔曲の歌詞など〕にユーザーが自由に注記を書けるサービスだ。ここが今日、Q+Aと名付けたQ&Aサービスを立ち上げた。

初期のGeniusはRap Geniusという名前で、もっぱらラップの歌詞の宝庫だった〔ラップの歌詞を知りたい人のためのサービス〕。でもそのときからすでに、ユーザーは、各歌詞に対して情報や意見を書けた。しかしその後は、あらゆる種類のドキュメントを扱うようになった。一般公開されているスピーチの内容や、詩など、さまざまなドキュメントが対象になった。移行に際しては、成長痛もあったけれど。

これからのGeniusユーザーは、求める情報が同サイト上になくても、諦める必要はない。Q+Aはデスクトップではページの右側、モバイルでは歌詞の下にある。

Q+Aは、あらゆるジャンルのドキュメントで使える。歌詞だけでなく、スピーチでも、何かの声明文でも。

しかも、Geniusのアカウントがない人でもQできる。答が得られたら通知が来るから、メールアドレスは提供する必要がある。

Q+Aの内容も、これまでの注記と同じく、永久に存在する。ただし内容の変化や他の注記等との層状化(関連付け)はありえる。

Q+Aの重要なねらいのひとつが、アーチストをファンなどとの会話に参加させることにある。同社によると、Q+Aは、このサイト上でアーチストとファンが対話するための常設的部位になる、ということだ。

アーチスト自身が、このサイト上で自分の歌詞に注記を提供している場合も多い。その主な例は、Lin-Manuel Miranda, Selena Gomez, Sia, The Chainsmokers, Lil Wayne, Eminem, Blake Sheltonなどだ。〔そして、Metricも!〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ハーバードのOctobotは、ソフトな材料だけで作られた初の自律型ロボット

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長年にわたり、ロボット工学は金属やプラスチックに代わるソフトな材料に目を向けてきた ― 全身ソフトなロボットまで作った。しかし、ハーバード大学が作ったこのOctabotは、硬い部品を使っていないだけでなく、初めての完全自律型だ。

Robert WoodとJennifer Lewisのふたりは、Wyss Institute for Biologically Inspired Engineering[ワイズ研究所]の所属で、今日Nature誌で発表した論文でOctobotについて書いた。この創作物が俊敏さで賞を取ることはないだろうが、一般にはコンピューターがロボットの動きを制御することで自律性を実現していることを考えると、これは実に画期的である。

「バッテリーや電子制御等の固い部品を、同等の柔いシステムで置き換えて組み立てることは、常に挑戦だった」とハーバード大学のニュースリリースでWoodが言った。「この研究は、全身が柔軟で単純なロボットの主要部品を簡単に製造できることを示すものであり、こうした部品はさらに複雑な設計の基礎となるだろう」

ロボットの大部分は3Dプリントで作られ、その後電源と動作を制御する経路が組み込まれる。動きは空気圧によるもので、ロボットの燃料である過酸化水素から発生した酸素を用いる。酸素が液体を手足に向けて押し出し膨らませる ― 仮にこれだけだとしても十分感心する。

しかしここで重要なのは、巧みに設計されたマイクロ流体ネットワークが自らにフィードバックを与え、1本の足が膨らみ終ると押し出すのをやめ、あらかじめ決められた順番で次の足を膨らましていくしくみだ。人や周囲から電源や指示を与える必要はない。

なお、このマイクロ流体ネットワークは、同じくWyss Institue所属の化学者で共同執筆者でもあるGeorge Whitesidesの業績に基づいている。

たしかにこれは、どの自律ロボットと比べても著しく単純だが、唯一初めてであることは間違いない。ソフトなロボット材料は多くの分野で期待されており、中でも人間の周囲 ― あるいは内部 ― を動き回る必要のあるロボットにとっては特に重要だ。。

チームはオクトパスデザインをさらに追求する計画だ ― 「骨なし」構造の威力と万能さを踏まえれば論理的な判断だろう。次期バージョンのOctobotは、泳いだり周囲の物体とやりとりしたりするようになる、と研究者らはほのめかした。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

VCのCRVがTrump反対キャンペーンを開始、移民の国で移民を締め出す矛盾を突く

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アメリカの大統領選挙が急速に近づきつつある。そして今回は、誰を支援するかを明言しないことが常であったVC業界においても、ツイート記者たちへの談話ブログなどで、支持する候補とその理由を公表する者が、ますます多くなっている。初期段階のスタートアップを対象とするベンチャー企業CRV(元Charles River Ventures)は、それをさらに一歩進めて、共和党候補Donald Trumpの“反移民声明”に対する同社の拒絶の姿勢を明らかにするための、穏やかで短いブログ記事“F*ck Trump”をポストした。

なぜそこまでするのか、CRVのゼネラルパートナーGeorge Zacharyに今朝(米国時間8/24)インタビューしてみた。

TC: 世論調査では民主党候補のHillary ClintonがTrumpを大きくリードしている。なぜ今さら、こんな声明を発表するのか?

GZ: 世論調査の結果は彼を変えない。この問題(移民問題)はとても重要だ、とわれわれは感じている。数週間前のオフサイトで、Trump対策を話し合い、選挙について議論した。集まった者の誰もが、Trumpに立腹しており、とくに彼が移民について言っていることに怒っていた。あなた(Connie Loizos)の祖父母はギリシア人だし、私の父もギリシア出身だ。この国を創ったのは移民たちだ。今、そのことを声を大にして言うべきだ。

TC: 彼の言うことはころころ変わりますね。

GZ: これからも変わるだろう。しかしわれわれは一貫した姿勢を持つべきであり、この国に来てこの国を創った人たちのために言葉を発するべきだ。うちが投資したスタートアップの半分はファウンダーが移民だ。うちは今パートナーが9人いるが、彼らは7つの国からの移民たちだ。

TC: この前、クリーヴランドへ行ったんですけど、あそこはベイエリアと違ってTrumpの支持者が多いですね。企業の経営者として、敵を作るのは損ではありませんか?

GZ: 今の主な問題は、それではないし、気にもならない。元々難民の国であるこの国にやってくる移民を脅すことは、たいへんおそろしいことだ。それは結果的に、新しい経済や産業を作り出す能力を遮断することにつながる。Trumpが何を言おうと彼の自由だが、いやしくも大統領候補が彼のようなことを言うのは、前代未聞だ。

TC: あなたが今回記事をポストしたMediumは、エリートのためのメディアだと思われていますが、移民のファウンダーたちをもっと積極的にヘルプするために、ほかに何かしていますか?

GZ: ビザの費用など、移民たちの渡航費用を出してあげる事業がある。始まったばかりだから、まだ対象者は一人だが、ここからもっと、手を広げていきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ロボットも猫のような頬髭(ほおひげ)があれば精密な方向感知や匂いの発生源発見ができる

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鼠(ねずみ)などの頬髭(ほおひげ)のある動物は、人間にない感覚を利用する。彼らは迷路を走り抜けたり、人間の顔をなめてそこにバーベキューソースがないことを確認できるだけでなく、科学者たちの発見によれば、一部の動物は、垂れるように生えている頬髭使って風の方向を知ることができる。それは、未来の、方向を感知するロボットに応用できるかもしれない。

ノースウェスタン大学のMcCormick工科大学院の学生たちは、鼠たちが自分の頬髭を使って空気の流れの源(みなもと)を突き止めることを見つけた。それは一見、常識のようだが、これまではそれを証明する方法がなかった。

この発見に導いた実験で、共同研究者のYan YuとMatthew Graffは、直径6フィートの円卓の周縁に、5つのファンを等間隔で半円状に置いた。各回の試行でひとつのファンをランダムに選び、卓の反対側にある“出発ドア”に向けて風を送った。ドアから出たラットは、風を送っているファンを目指して歩き、そのファンの前にある穴に落ちなければならない。各ファンの前の穴から卓下部に導くトンネルがあり、その先に、正しいファンを選んだごほうびがある。卓上部のカメラが、ラットたちの成績を記録した。

 

実験に参加したラットの一部は、頬髭を苦痛を与えずに切られていた。彼らの成績は、ほかのラットに比べて20%劣った。ラットたちは風の方向を判断するために、あらゆる感覚を利用した…毛に当たる風の感触や小さな鼻に感じる風の向きなど。しかし、もっとも役に立ったのが頬髭であることは、明らかだった。

研究論文を書いたChris Breseeによると、“ラットは明らかに複数の手がかりを利用している。しかし彼らがいちばん重視しているのは頬髭であり、野生の鼠が自然を探究するときも頬髭で風を感知するのだろう”、という。

チームは今、ロボットに人工的な“気流センサー”を付けることを研究している。その可撓性のシステムは、風で振動する。その人口頬髭の下にはレセプターがあって、センサーのデータを位置データに翻訳する。未来のロボットはこんなセンサーを使って自分の位置を知り、自分のスピードや、風の上流/下流方向を感知できるだろう。

教授のMitra Hartmannはこう語る: “気流の構造を推定できる能力はとくに、匂いの発生源を特定するために重要だ。匂いの元を検出できれば、爆発物や、有害化学物質や、生物学的物質の発見に利用できる”。

一部の馬鹿どもにとっても、便利かもしれないな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Dyson、アプリ対応羽根なし空気清浄機/扇風機にヒーターを追加

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最近のDysonは、ちょっとした新製品ラッシュだ ― ヘアドライヤー、ロボット掃除機をはじめ、そのポートフォリオは実に多様だ。しかしこの最新製品は新しい領域ではなく、既存の製品ラインのいくつかを単一のデバイスに融合したものだ。

その名が示すように、Pure Hot+Cool Linkには様々な機能が詰まっている。600ドルのタワー型デバイスは、実質的には今年デビューしたDysonの羽根なし扇風機/空気清浄機、Pure Cool Linkのデラックス版だ。これまでと同じくHEPAフィルターを通じて空気中のアレルゲンと汚染物質を99.97%除去することを約束し、Dyson Linkアプリ経由で部屋を自動的に涼しくすることができる。

このたびそこにヒーターが加わった。これもアプリまたはリモコンから制御可能で、設定した温度になるまで暖房運転する。新製品は9月18日から米国で販売開始され、価格はPure Cool Linkタワーより100ドル高い。

via CNET

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

テックビューロが企業通貨やトークン発行支援の新サービス「Zaica」を開始

独自のブロックチェーン技術「mijin」とビットコイン取引所「Zaif」を提供するFintechスタートアップのテックビューロは今日、企業通貨やトークンの発行を企業向けに支援するサービス「Zaica」(ザイカ)を始めたと発表した。利用企業はブロックチェーン上で仮想通貨やトークンを発行し、これを企業通貨として使ったり、ポイントやチケットなどとして扱うことができる。トークンに価値を持たせるのではなく、1度しか使えない「投票券」として利用したり、所有権が流通する電子トレーディングカードのプラットフォームとして利用する応用もあるという。

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トークンを発行するのはBitcoin、NEM、mijinの3種類のブロックチェーン上で可能だ。それぞれ「Counterpartyトークン」、NEMのブロックチェーン上に実装された「MOSAICアセット」などが実際のトークンとなる。前の2つはパブリックなブロックチェーン上でトランザクションを行うため少額のコストがかかるが、mijinを利用したプライベートなブロックチェーンを構成する場合には送金時(送信時)の手数料をゼロにできるという。

テックビューロ創業者の朝山貴生CEOによれば、ブロックチェーンの特性はZaicaにも当てはまり、「発行数を限定できる」、「改ざんを防止できる」、「資産の無断移動を防止できる」、「なりすましを防止できる」、「透明性を確保できる」といった利点があるという。

Zaica導入事例として、フィスコが株主に配布するフィスココインを、オウケイウェイヴがQ&Aサイトでユーザーに還元するトークンを発行する予定であるほか、EストアーもECサイト上でトークンによるユーザー還元機能を提供することなどが決まっており、今後順次トークンを提供していくという。インフォテリア、アララ、SJI、カレンシーポートなどがZaicaのインテグレーション・パートナーとなっている。

発行母体となる企業の実装次第だが、Zaicaで発行するトークンは、単に企業側から利用者に提供するだけなく、利用者間や別企業への送信が可能で、トークンの市場流通も実現できる。単一企業で閉じたものであれば会員ポイントのような話だが、流通可能となると、これは電子マネーと重なる領域。実際、TechCrunch Japanの取材に対して朝山CEOはSuicaや楽天Edyのような大規模な電子マネーであってもブロックチェーンが使えない理由はないと話している。

テックビューロは2014年6月創業で、2015年春に独立系VCの日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)から約1億円の第三者割り当て増資を実施しているほか、2015年5月にはアララ、インフォテリア、オウケイウェイヴ、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ、広島ベンチャーキャピタル、フィスコ、マネーパートナーズグループ、SJIなどからシリーズAとして、7.2億円の資金調達をクローズしている。

ポケモンGOはライバルのアプリ内購入も加速―DoCoMo Digitalの調査が意外な結果

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ポケモンGOの大ヒットでいちばん利益を得ているのはNianticや任天堂であるのは間違いない。 しかしこの成功はモバイル・ゲームの世界においてライバルを犠牲にしているわけではないことが明らかになった。モバイル・コマースのDOCOMO Digitalが発表した新しいレポートによれば、 ヨーロッパのGoogle Playストアにおけるトップ4ゲームは、ポケモンGOのデビュー以來、売上合計を10%も伸ばしている。

Nianticはもちろん稼ぎ頭だ。しかしポケモンの発表後、ライバルの売上には若干の低下があったものの、すぐにポケモン以前の状態に戻った。その後はさらに躍進して、ポケモンのローンチ前の売上を上回るようになっている。

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ソース: DOCOMO Digital MNOパートナーズ、ヨーロッパ

DOCOMO Digitalが調査したライバルには、King,(Candy Crushのメーカー)、Supercell、Peak Games、 Googleが含まれる。モバイル・ゲーム全体としてデベロッパーには追い風となっていることが分かる。特筆すべき点は、ポケモンGOのようなゲームはユーザーにモバイル・ゲーム全般での消費をさらに促すような効果を持つことだ。つまりユーザーがモバイルデバイスでポケボールを買い始めれば、デジタル・グッズの購入に対するハードルは低くなる。

DOCOMO Digitalのレポートによれば、他のヒットゲームの場合は同様の効果が見られないのは面白いことだ。Candy Crush SagaやClash Royaleはなるほど大ヒットしたが、それで売上が急上昇したのは当のゲームメーカーだけで、ライバルのアプリ内支出には変化がなかった。DOCOMO DigitalはポケモンGOの特異な効果をヒットのレベルが桁違いだったことに求めている。キャリヤ課金に対するユーザーの心理的抵抗がはっきり下がるほど多数のユーザーがポケモンGOをプレイし始めたという説明だ。ユーザーがポケモンGOでキャリヤ課金にドアを開けば、自然他のアプリでもこの課金方法を利用するようになるというわけだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

北朝鮮のNetflix風TVのネーミングで笑った

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何かを見て思わず吹き出すことがある。今日はそういう経験をした。

朝鮮人民民主主義共和国(aka 北朝鮮)はNetflix風のオンデマンド・ストリーミングTVを発表した。その名前がManbangだという。

朝鮮語ではmanbangは「すべて」という意味だそうだ。しかしもちろん英語ではいささか違った意味になる。

このサービスはKCTV(北朝鮮国営テレビ)が運営している。ユーザーはアメリカでいえばRoku風のセットトップボックスをテレビに取り付け、国営イントラネットを通じてIPTVプロトコルで番組にアクセスする。機能はきわめて限られている。コンテンツのほとんどは北朝鮮の歴史と主体思想に関連している模様だ。

そのうえ、BBCによれば、北朝鮮の一般家庭へのデジタル回線の普及率はひどく低いという。

NetflixのカスタマーサービスのTwitterがすかさず「Manbangのコピー」と名乗ったのはおかしい。もちろんNetflixはストリーミングTVのパイオニアであり本家だ。NetflixのTwitterはこれまでも盛んにジョークを飛ばしてきた。ここで読める

“Manbang”のような危険な単語をGoogle検索するのが怖いむきはこちらこちらで記事が読める。

〔日本版〕英語でbangは「強く叩く」の他に「セックスする」という意味がある。Google翻訳によれば韓国語のmanbanは漢字では「万般」。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

一挙に5000万ダウンロードに達した大人気のアートフィルターアプリPrismaにオフラインモードが登場

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アートフィルターアプリで一大センセーションを巻き起こしたPrismaは、この夏の2か月でそのiOSAndroidアプリのダウンロードが、無から驚異の5500万あまりへと急拡大した。そしてこのたびPrismaに、オフラインモードが誕生し、サーバーに接続しなくてもほんの数秒で、あなたのスナップ写真をムンクの絵みたいに変えてしまえることになった。

本誌TechCrunchがPrismaのローンチを記事にした6月に、CEOで協同ファウンダーのAlexey Moiseenkovは、ニューラルネットワークを使ってスマートフォンの写真を美術的フィルタを通した画像に変えている、と説明した。その多種類のフィルタを備えたニューラルネットワークは、サーバーの上で動いている。

しかし今回は、一定数のフィルターを選ぶことによって、そのたいへんな処理をユーザーのスマートフォンでできることになった。数百万のユーザーへとスケールするための方法としては、これもありだろう。

Moiseenkovによると、今デバイス上にあるのは16のフィルタだ。もちろんそれは、ユーザーのiPhoneの上でニューラルネットワークが動かしているのだ。

あなたの予想通り、数百万のユーザーで混みあうクラウド上よりも、オフラインの方が速い可能性がある。もちろんスピードは、スマートフォンのハードウェアの性能にもよる(私のはiPhone 6sだ)。

Moiseenkovによれば、まあまあなのはiPhone 5s以上、それより遅い機種ならサーバーにアクセスした方が速い。ここらが、このオフラインモードの限界だ。

彼が美術的な処理のアルゴリズムをモバイル上で提供したいと考えたとき、そのアルゴリズムはネット上では非常に遅かった。そして処理を最適化した結果、インターネットに接続したスマートフォンの上で、Instagram世代の連中に、インスタントに満足感を与えられるまでになった。

スマートフォン向けの最適化は今でも続けられていて、近いうちに、iPhone 5s以上の機種ならすべての処理をデバイス上でできるようになる、と彼は語る。

オフライン機能がAndroid機に来るのは、たぶん2週間後、だそうだ。

そのほかにPrismaのチームは、ビデオのフィルタリングに取り組んでいる。Moiseenkovによると、それは今月内の立ち上げもありえ、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleのDaydream VRはYouTubeのオリジナルコンテンツで近くローンチするらしい

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Googleが“数週間後に”、Daydream VRをローンチする予定だ、とBloombergが報じている。今週はAndroid 7.0が公式にデビューしたが、VRの方はまだいろいろと準備が必要らしい。この最新記事によると、GoogleはVRプラットホームのローンチに間に合わせるオリジナルコンテンツに大金を投じており、VR機能はAndroid 7.0の推奨規格を満たす今後のスマートフォンハンドセットに内蔵される。またCardboard的なヘッドセットと、新しいコントローラーハードウェアも準備中だ。

Daydreamが最初に紹介されたのは、5月に行われたGoogleのデベロッパーカンファレンスGoogle I/Oのときだ。Daydreamに関するGoogleの計画では、Android OEMがこのプラットホームをサポートするために従うべき推奨仕様をまず作る。あるいはその仕様を直接、モバイルOSの最新バージョンAndroid 7.0 Nougatに実装する。Daydreamには家庭用ランチャーが提供され、店頭では特別製のVRコンテンツがデモされ、売られる。I/Oの席では、NYT(The New York Times), WSJ, CNN, Hulu, Netflix, HBO, IMAX Ubisoft, EA(Electronic Arts)らがローンチパートナーとして発表された。

Bloombergによると、Huluはローンチ時に、Googleの支援により、Justine EzarikやDolan twins(双子のDolan)といったYouTube上の名士によるオリジナルの360度コンテンツを提供する。立ち上げ時に一連の既存のYouTubeセレブたちを利用するのは、うまい手だ。それによりGoogleの独自のVRプラットホームがVRコンテンツの競争レースで一歩前に出ることができるし、ゲームファンよりももっと広い層にエンタメコンテンツを訴求できる。しかもHTC ViveやOculusのように、日用品的PCのプラットホームにこだわらずにすむ。

記事によると、Googleの取り組みは初期の控えめなプロジェクトが中心になり、いきなり興行収入数百万ドルを目指すような世界を目指さない。だから資金も、ハリウッドなど大メディアのひもつきにはならないようだ。Googleにとって当面重要なのは、プロジェクトの所有権や著作権等ではなくて、消費者の関心を高めることだからだ。

Daydreamと、Androidのニューバージョン機はローンチが同時期になる。もちろんVRヘッドセットやコントローラーも、それに間に合わせる。ということは、その公式デビューで使われるのは、Nexusスマートフォンの新型機かもしれない。そしてその時期はたぶん、今年の秋のいつか、だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

モバイル ユーザーが簡単にコンテンツにアクセスできるようにするために

Google 検索の目標は、ユーザーがどのデバイスから検索している場合でも、質問に対する最適な答えをすぐに見つけられるようにすることです。このたび Google では、ユーザーがもっと簡単にコンテンツを見つけられるようにするため、モバイル検索結果に 2 つの変更を加えることにしました。

モバイル検索結果をシンプルに

2 年前、Google では、モバイル検索結果にスマホ対応ラベルを追加しました。このラベルを見ることで、テキストやコンテンツを拡大しなくても読むことができ、また、タップ ターゲットが程よい間隔で配置されているなど、モバイル フレンドリーなページかどうかを一目で判断できるようになりました。それ以降、エコシステムは徐々に発展し、今ではモバイル検索結果に表示されるページの 85% に、スマホ対応ラベルが表示されるようになりました。それを受け、このたび Google では、検索結果の表示項目を整理してスマホ対応ラベルの表示を停止することにしました。ただし、スマホ対応の基準は、今後もランキング要素として適用されます。また、Search Console のモバイル ユーザビリティ レポートモバイル フレンドリー テストも引き続き提供します。モバイル フレンドリー要素がページに及ぼす影響の評価にお役立てください。

ユーザーが探しているコンテンツを簡単に見つけられるように

多くのモバイルページが、テキストやコンテンツを拡大しなくても読みやすくなっている一方で、煩わしいインタースティシャルが表示されるページを見かけることも多くなっています。元々のコンテンツはページ上に存在しており、Google によるインデックス登録も可能なのですが、見た目にはコンテンツがインタースティシャルによって覆い隠されてしまうのです。検索結果をタップしたのに、すぐには期待していたコンテンツにアクセスできないのでは、ユーザーもイライラするでしょう。

煩わしいインタースティシャルが表示されるページは、すぐにコンテンツにアクセスできるページに比べユーザー エクスペリエンスが低くなります。画面が小さいモバイル端末であればなおさらです。Google では、モバイル検索時のユーザー体験をさらに高めるため、ユーザーがモバイル検索結果からページに遷移した際、すぐにコンテンツにアクセスできないようなページを、2017年1月10日より、これまでよりも低く掲載する可能性があります。

コンテンツにアクセスしにくくなる手法についていくつか例を挙げておきましょう。

  • ユーザーが検索結果からページに移動した直後やページを閲覧している最中に、メインのコンテンツを覆い隠すようにポップアップを表示する。
  • スタンドアロン インタースティシャルを表示して、それを閉じないとメインのコンテンツにアクセスできないようにする。
  • スクロールせずに見える部分がスタンドアロン インタースティシャルのように見えるレイアウトを使用して、インラインのメインのコンテンツはスクロールしないと見えないようにする。
コンテンツにアクセスしにくくなるインタースティシャルの例
煩わしいポップアップの例煩わしいスタンドアロン インタースティシャルの例 1煩わしいスタンドアロン インタースティシャルの例 2

一方、正しく使うことで、新しいランキング要素の影響を受けない手法についても例を挙げておきます。

  • 法律上の必要性に基づいて表示されているように見えるインタースティシャル(Cookie の使用、年齢確認など)。
  • 一般公開されていないコンテンツ(そのためインデックス登録ができない)を有するサイトが表示するログイン ダイアログ。たとえば、メール サービスのように個人的なコンテンツが含まれる、有料のコンテンツであるためインデックス登録できない、などの場合が考えられます。
  • 画面スペースから見て妥当な大きさで、簡単に閉じることのできるバナー。ここで言う妥当な大きさとは、たとえば Safari や Chrome に表示されるアプリ インストール バナー程度の大きさです。
正しく使うことで、新しいランキング要素の
影響を受けないインタースティシャルの例
Cookie の使用に関するインタースティシャルの例年齢確認のインタースティシャルの例画面スペースから見て妥当な大きさのバナーの例

以前、モバイルアプリのインストールをすすめるインタースティシャルをチェックするランキング要素を導入しました。その後も開発を続ける中で、より一般的なインタースティシャルにも対象を広げる必要性を感じました。そこでランキング要素の重複を避けるため、モバイル フレンドリー テストからアプリ インストール インタースティシャルのチェックを削除し、新しい要素に組み込むことにしました。

もちろんこの新しいランキング要素は、ランキングに使用する何百もの要素の一つに過ぎません。検索クエリの意図は引き続き重要なランキング要素ですので、関連性の高いコンテンツを含む優れたページであれば、今後も上位にランキングされる可能性があります。ご不明な点やフィードバックなどありましたら、ウェブマスター フォーラムにてお聞かせください。

ロシアのハッカーがNew York Times記者を攻撃との報道

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報道によるとFBIは、米国ジャーナリストに対するロシア諜報機関が首謀した疑いのあるハッキング事件を捜索している。標的の中には複数のNew York Times記者がいたと、CNNおよびAPは伝えている。

New York Timesは、同紙モスクワ支局が狙われたことを認めたが、攻撃が成功したことを信じる理由はないと語った。

New York Timesや他の新聞社に対する攻撃がロシアによるものとする理由は明らかにされていないが、CNNはこれを最近のDNCハック事件と結びつけている。セキュリティー会社のCrowdStrikeも、使用された戦術やマルウェアを分析した結果、DNCハックをロシアと結びつけたとCEOのGeorge Kurtzは言った

FBI当局者はAPに対して、New York Timesネットワーク全体ではなく、特定の人物が標的とされていたと話した。しかしNew York Timesは捜査内容に関するコメントを拒んだ。

「多くの報道機関と同じく、当社はシステムへの侵入に関して慎重に警戒している」とNew York Times広報担当のEileen MurphyがAPに伝えた。「外部の捜査組織や警察に協力することを含め、対策には様々なアプローチがある」。さらにMurphyは、モスクワ支局を含め同社ネットワークが侵入被害を受けたという証拠がないことを付け加えた

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

DNAを使ったアナログ計算は、医療に多大な影響を及ぼすか?

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私たち自身の遺伝機構を計算機やストレージの形で利用するとき、それを私たちが未来を生きている兆候だと捉える見方は、もはや新しいものではない – しかし、誤解してはならない。この分野はまだ始まったばかりで、沢山の驚異がこの先に待ち構えているのだ。例えば、今日紹介する驚異は、DNAを利用した完全にアナログで正確な算術計算だ。

DNAによって行われる計算なら、定義によって、なんでもアナログなのではと思う人もいるかもしれない、しかしそうではない。実際には、DNAは既にある意味デジタルであるため、こうした目的のためには有用なのだ。DNAが情報をエンコードする方法である塩基対をコドンとして配置するプロセスは、私たちがバイト列を構成するためにバイナリシンボルのシーケンスを利用する方法に驚くほど似ている。

こうした予め備わったデジタルアナログ性を使えば、お望みなら、DNAを私たちが既に開発したプログラミング様式に自然に当てはめることができる。しかしそれが唯一の方法ではない。

John Reif教授と大学院生Tianqi Songが率いる、デューク大学のコンピュータ科学者たちは、DNAがスイッチや論理ゲートで構成されるコンピューターを模倣することなく、数学的関数を実行することができることを示した。

DNA鎖はもちろん、二重に構成されていて、対応する塩基 – アラニンとチミン、グアニンとシトシン – が互いに自然に結合している。そして、マッチング塩基対が多いほど、より良いフィットが得られる。これにより、お互いに予測可能な方法で組み合わさる様々なDNA鎖を作ることが可能になる ‐ こちらの方があちらよりよくフィットするので置き換わり、3番目はこれと置き換わるが他のものとは置き換わらない、など。

こうした部品を十分に手に入れれば、それらがどのように組み合わさるかのロジックの構築を始めることができる。これがチームのやったことだ。入力鎖を制御して最終濃度を観測することによって、加算、減算、そして乗算を行うプロセスを構築した ‐ より複雑な演算もこれから追加される。

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論文に掲載された図は、どのように分子ロジックゲートが接続し、はっきりとしたDNA鎖の濃度の濃淡として現れるかを示している(もしあなたがそれを読み取れるならばだが)。

さて、これはデジタルコンピューティングを置き換えるものではないし、DNAを利用したデジタルコンピューティングを置き換えるものでもない。単純な計算にも何時間もかかるし、ロジックの調整は容易ではない。

「現代のPCや従来の計算デバイスと競うことは、考えることすらできません」と、デューク大学のReif教授はニュースリリースの中で注意を促した。しかし、彼は続けて「とはいえ非常に単純なDNAコンピューティングだとしても、医学や科学へ巨大な影響を与える可能性があります」と語った。

演算は遅いかもしれないが、これらの操作は、簡単に複製されたほんの一握りの鎖を使って行われている。一方デジタルコンピューターの模倣にははるかに多くの分子機構が必要であり ‐ また非常に脆弱なものである。鎖が通常の遺伝的プロセスによって妨害されないように、注意深くコード化することができるので、アナログDNAコンピューティングは体内の自然環境内で行うことができる。

大学院生Tianqiソング(左)と教授ジョン・ライフ(右)。

大学院生Tianqi Song(左)とJohn Reif教授(右)

血流中を泳ぐDNA計算機が恒常的に薬剤のレベルを計算しつつ、あるレベルを下回った際にタンパク質シグナルを活性化することができる。また特定の(たとえば癌細胞)を検出するために作られた特別な分子に結合された鎖が、医師に警告を発したり、自分の体の免疫反応にトリガーをだしたりするプロセスを始めることもできる。

国立科学財団(NSF)のファンドを受けたこの研究は、Synthetic Biologyジャーナルに掲載されている。

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(翻訳:Sako)

NGINXの商用バージョンNGINX Plusが10回目のメジャーアップデート、セキュリティを一層重視

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オープンソースのWebサーバーとして今や一番人気(と思われる)NGINXを作っているNGINX社が、その商用バージョンNGINX Plusの最新バージョンR10を、今日(米国時間8/24)ローンチした。オープンソース企業によくあるやり方として、NGINXもコアプロダクトを無料で提供し、より高度な機能やサービスには(Plusの形で)課金している。

今日はNGINX Plusの10回目のメジャーアップデートとなる日で、同社のCMO Peter Guagentiと同じくマーケティング担当のFaisal Memonによると、このリリースではもっぱら、新しいセキュリティ機能の導入に注力された。“昨年は大企業顧客からのフィードバックに対応する作業を一貫して続けてきたが、R10はその努力の究極の到達点だ”、とGuagentiは語る。彼によると、しかし今回の努力も、NGINXの長年のセキュリティへの取り組みの歴史に支えられてのみ、存在しえる。その一例が、DDoS攻撃対策だ、という。

しかし今回NGINXは、広く使われているオープンソースのWebアプリケーションファイヤーウォール(WAF)ModSecurityを統合した。これにより有料ユーザーには、IPをブラックリストしたり、アプリケーションを保護するためにアプリケーション固有のルールを設けたりする高度なセキュリティツールが提供される。

Memonによると、他のツールも検討した結果ModSecurityに落ち着いたのは、メンテナンスが継続的に活発に行われていることと、既存の顧客の多くがすでにそれをよく知っているからだった。

ModSecurityのサポートは、これまでのNGINX Plusの料金に加えて、年間2000ドルの新たな課金を発生させる。

このリリースのそのほかの新しい機能としては、JSON Web Tokensと、ECCとRSAによるデュアルスタック証明のサポートがある。どちらもたいへん地味な印象だが、でもたとえば、トークンのサポートによりシングルサインオンの実装が容易になり、ECC証明は公開鍵暗号方式のRSAに次ぐ次世代スタンダードだ。しかしレガシーアプリケーションのサポートを提供するためには、このようなデュアルスタックのソリューション(古いRSAも使えること)が依然として必要になる。

またNGINX Plus R10で初めて、nginScriptのプレビューが商用ユーザーに提供される。これは同社独自の、JavaScriptベースの構成およびコントロールサービスだ。アドミンがJavaScriptを使えるので、たとえば静的な構成だけでなく、プログラム的な構成の記述も可能だ(条件、期日、等々)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

8/31 23:59まで!TechCrunch Tokyo 2016「超早割チケット」締め切り間近

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東京・渋谷ヒカリエで11月17日(木)、18日(金)の2日間にわたって開催する「TechCrunch Tokyo 2016」だが、超早割チケットの販売期間が迫ってきたのでお知らせしたい。

超早割チケットは、まだ登壇者などプログラムを公表する前の期間限定割引チケットだ。一般チケット3万5000円(税込み、以下すべて同じ)のところ、超早割チケットは8月31日まで約66%オフの1万5000円となっている(9月以降の前売りチケットは2万5000円)。

プログラムは9月以降に発表するが、例年通り、国内外の注目スタートアップの起業家や投資家が登壇する。創業3年以内のスタートアップが、今年公開(予定も含む)したてのプロダクトをプレゼンで競い合う、毎年恒例の「スタートアップバトル」も開催する。

イベント前に「気になる参加者」とアポが取れる

昨年との大きな違いの一つとしては、参加者同士のネットワーキングを促進させるツール「Jublia」(ジュブリア)を導入することだ。イベント当日は人が多くて、目当ての人となかなか会えなかったりすることもあるが、イベント前に面会のアポイントを取ることができる。

具体的には、チケット購入時にJubliaの利用を希望した参加者が、Jublia上で気になる人や企業にコンタクトを取り、相手も合意すれば、会場に用意するミーティングエリアで指定時刻に落ち合える。

われわれが開催するイベントがきっかけで起業したり、投資や提携が決まったという話を聞く機会が増えているが、そういう出会いを後押ししたいと思っている。

今回Jubliaを取り入れるにあたってオンラインチケット管理サービスの「EventRegist」(イベントレジスト)を利用している。

EventRegistに登録したユーザー情報は、登録者の同意に基いて一部(名前、社名、職種など)がJubliaにもインポートされる仕様になっている。イベント開催1カ月前の10月中旬ごろ、Jubliaのアクティベートを促すメールが登録者に届く。

ここでJubliaにログインするとアカウントが有効となり、ほかの参加者の情報が見えるようになる。以下がJubliaの簡単な説明資料だ(「商談」となっているは、これは一般的ビジネスイベントを想定した例だから)

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探している機会(投資・調達や提携、採用・転職など)に応じて職種や企業規模などでフィルタリングしてミーティング相手を探すことができる。もちろん、Jubliaを利用しないという選択も可能だが、どうせ平日にイベントに足を運んでいただけるのであれば積極的に交流の場として活用いただければと考えている。

これがHyperloop Oneの描く超高速未来の内側だ

いったいHyperloop Oneで何が起きているのだろうか? 人間をA地点からB地点まで時速750マイル(1200 km/h)で発射することを提唱する未来的輸送システムのことだ。

このスタートアップはHyperloop TransportationからHyperloop Oneへと社名を変え、今春ネバダの砂漠でテストを開始し、800万ドルのシリーズB調達ラウンドを発表し、幹部のいざこざ問題に見舞われ、前共同ファウンダーが訴訟を起こし、続いてHyperloop Oneも対抗訴訟を起こした。デモ施設を建設し、モスクワではロシアの主要投資家グループと、ドバイでは世界第3位の輸送会社、DP Worldと組むなど、全世界の主要地域で大規模な運輸事業を行う計画を発表した。

そうそう、Hyperloop Oneの共同ファウンダー、Shervin Pishevarには、数週間後に控えた本誌のDisruptイベントで壇上に登場してもらう予定だ。

当然ながらわれわれは、提案されているhyperloopのテクノロジーがどこまで現実に近づいているかを、自分たちの目で見る時だと考えた。

CTO・共同ファウンダー(かつ元SpaceXエンジニア)のJosh Giegelが、同社が本社内で取り組んでいるものを覗き見させてくれた。そこでわれわれは、もしHyperloop Oneがそのスピードを実現できれば、ごく近いに将来にわれわれの世界や生き方を変えるに違いないシステムの一端を見ることができた。

上のビデオでは、もうすぐ私たち自身やAmazonで注文したあらゆる商品を、1日以内に世界中どこへでも送り届けられるようになる時代の始まりを見ることができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Operaの無料無制限のVPN機能がAndroidにもやってきた、Wi-Fiの安全性チェック機能もあり

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数か月前にOperaは、iOS用の無料無制限のVPNサービスをローンチしたが、今日(米国時間8/24)は同じ機能をAndroidに導入する。iOSバージョンと同じく、このAndroidアプリもOperaの2015年のSurfEasyの買収に由来しており、インターネットのような公開ネットワーク上でも、安全な閲覧が可能になる。

Operaはマーケティングでも安全性を第一の売りにしており、Opera VPNを使うとあなたのトラフィックがまるでアメリカやカナダ、ドイツ、シンガポール、あるいはオランダからのようになる。地理的規制のある国などで、特殊な有料サービスに依存しなくても、インターネットへの安全なアクセスが可能になる。

このサービスには本命のVPN機能に加えて、広告の追跡をブロックする機能もある。ただしこのアプリ自体は、控えめながら広告を表示する。

“Android向けのOpera VPNアプリは、完全に無料でデータの制限がない点で、そのほかのVPNサービスと一線を画している。ログイン手続きも会員登録も必要なく、高度なWi-Fi保護機能(後述)がある”、とOperaのSurfEasy部門担当VPNのChris Houstonが今日の発表声明で述べている。

Opera VPNのセットアップは、ほんの数秒で終わる。Android本体のVPNの設定は、アプリ自身が行う。だからユーザーが設定メニューを相手にする必要はない。

さらにこのアプリには、ユーザーの現在のWi-Fi接続の安全性をチェックする機能がある。そのWi-Fiセキュリティテストにより、問題点が分かる。たぶん、インターネットに直接接続するよりVPNの方が安全だよ、というアドバイスをもらうだろう。

この機能を有効にすると、わずかにスピードが落ちるかもしれないが、それは当然の範囲内だ。このAndroidバージョンをぼくがテストした結果では、ときどき遅さがわかるけど、それほど重大な問題ではない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))