サイトの直帰率が高くなる12の原因と解決策

本記事はSearch Engine Journalの「12 Reasons Your Website Can Have A High Bounce Rate」を翻訳した記事です。

もしあなたのウェブサイトの直帰率が高い場合は、より良い体験をユーザーに提供するため、改善が必要となります。本記事では、高い直帰率の原因と直帰率を下げる方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

直帰率の高いページはフラストレーションを引き起こすかもしれませんが、直帰率自体は有用なツールです。

GA4 の直帰率が高いからといって、必ずしもウェブサイトやページのパフォーマンスが悪いというわけではありません。直帰率を正確に追跡するには、GA4 を適切に設定する必要があります。

直帰率について学び始めたばかりなら、まずこのガイドを読むことを強くお勧めします。

直帰率が高いと、Web サイトのユーザビリティやコンテンツの問題を発見しやすくなります。これらの問題を修正することは、全体的なSEOに非常に効果的です(ただし、直帰率自体がSEOに直接影響するわけではありません)。

直帰率が高い理由を診断し、改善するのは難しいケース場合もあります。

また、一部のページでは直帰率が高くても問題ありませんが 、特に「収益」ページで直帰率が高すぎるのは避けたいものです。

直帰率が高い理由

以下は、直帰率が高くなる 12 の一般的な原因と6つの改善方法を紹介します。

1. ページの読み込みが遅い

Google は「Interaction to Next Paint」と呼ばれる新しいCore Web Vitals指標を導入し、サイトの速度に改めて重点を置きました。

ページの読み込みが遅いと、直帰率が高くなる大きな原因となります。

サイトの速度は、Google のランキング アルゴリズムの一部です。Googleは、ユーザーに良い体験を提供するコンテンツを推奨したいと考えています。一方で、速度が遅いサイトは悪い体験を提供する可能性があります。

ページの読み込みに2.5秒以上かかると、訪問者はイライラして離脱してしまうかもしれません。サイト速度を改善することは、SEOやマーケティングのプロにとって生涯の取り組みとなります。

次のようなツールを使用して、ページ速度(全体および個々のページ)を確認します。

  • Google PageSpeed Insights
  • ライトハウスレポート。
  • ピングダム。
  • GTメトリックス。

画像の圧縮、サードパーティのスクリプトの削減、ブラウザのキャッシュの活用など、サイト固有の推奨事項が提供されます。

2. 自給自足コンテンツ

時に、コンテンツが効率的すぎて、ユーザーが必要な情報をすぐに得て離脱することがありますが、これは悪いことではありません。

むしろ、あなたは素晴らしいコンテンツを作成し、ユーザーを数分間引き込んだのかもしれません。または、彼らを数分間だけれども、夢中にさせる素晴らしいコンテンツを作成できたことになります。

直帰率が心配な場合は、Google Analyticsの「ページ滞在時間」と「平均セッション継続時間」の指標を確認しましょう。また、ユーザーエクスペリエンステストやA/Bテストを実施して、高い直帰率が問題かどうかを確認することもできます。

ユーザーがページに数分以上滞在している場合、それはGoogleに対して、そのページが検索クエリに非常に関連しているというポジティブなシグナルを送ります。これが特定の検索クエリでランクインするためには重要です。

ユーザーがページに1分未満しか滞在していない場合(適切に最適化されたランディングページの場合など)、フォームを記入した後に関連するブログ記事を読んだり、キャンペーン関連のビデオを視聴したりするように誘導することを検討してください。

注:GA4では、ビデオ再生を「主要イベント」として設定すると、この種のセッションは直帰としてカウントされず、「エンゲージド」としてカウントされます。

3. 数ページによる不均衡な貢献

一部のページが、サイト全体の直帰率に不均衡な影響を与えている可能性があります。幸いなことに、Googleはこれらの違いを認識します。

ありがたいことに、Google はこれらの違いを認識するのに長けています。

単一のCTAランディングページがユーザーの意図を満たし、アクションを取った後にすぐに離脱する場合でも、長い形式のコンテンツページの直帰率が低い場合は問題ありません。しかし、詳しく調べてこれが事実であるか確認するか、直帰率が高いページの原因を特定する必要があります。

Google Analyticsを開き、「行動 > サイトコンテンツ > ランディングページ」に移動し、直帰率で並べ替えます。結果を歪める可能性のあるページを除外するために、高度なフィルターを追加することを検討してください。

フィルターを追加する際には、ページにとって重要なボリュームの最小しきい値を決定します。例えば、100回の訪問や1,000回の訪問などです。

Google Search Console 4 のスクリーンショット(2024 年 4 月)

「探索」レポートに移動し、指標として「直帰率」と「セッション」を選択し、ディメンションとして「ランディング ページ」を選択します。

訪問数の少ないページを削除するには、100 ではなくセッション数 (特定のプロジェクトの場合は 50 など) でフィルタリングします。

やり方についてはビデオガイドをご覧ください

ビデオプレーヤー

4. 誤解を招くタイトルタグやメタディスクリプション

タイトルタグとメタディスクリプションがページの内容を正確に要約しているか確認してください。そうでない場合、訪問者は誤解してサイトにアクセスし、すぐに離脱してしまいます。

コンテンツを確認し、それに応じてタイトルタグとメタディスクリプションを調整しましょう。あるいは、検索クエリに対応するようにコンテンツを書き直すことを推奨します。

5. 空白ページまたは技術的なエラー

直帰率が非常に高く、ユーザーがページに数秒未満しか滞在していない場合、ページが空白であるか、404エラーを返しているか、適切に読み込まれていない可能性があります。

視聴者の最も人気のあるブラウザとデバイス構成からページを確認し、視聴者のエクスペリエンスを再現しましょう。また、Search Consoleの「カバレッジ」で問題を確認し、修正してください。

Google アナリティクス 4 のスクリーンショット(2024 年 4 月)

6. 別のウェブサイトからの不正なリンク

オーガニック検索結果からの直帰率を通常または低く抑えるために、自社側で対策しているにもかかわらず、参照トラフィックからの直帰率が高い場合があります。

参照元サイトが不適切な訪問者を送信している可能性や、リンクのアンカー テキストが誤解を招く形で設定されている可能性があります。

そのような場合は、まず記事の著者に連絡してください。返答がなかったり、公開後に記事を更新できない場合は、サイトの編集者またはウェブマスターに問題を報告することができます。

あなたのサイトへのリンクを削除するか、文脈を更新するか、どちらか適切な方を依頼してください。

スパムソースからのトラフィックを除外する方法

7. アフィリエイトランディングページまたはシングルページサイト

あなたがアフィリエイトを行っている場合、ページの目的は訪問者を意図的にあなたのウェブサイトから販売者のサイトに誘導することだと思います。その場合、ページの直帰率が高いのは正常です。

また、単一ページのウェブサイト(電子書籍のランディングページやシンプルなポートフォリオサイトなど)でも直帰率が高くなるのは一般的です。このようなサイトでは他に移動するページがないため、訪問者がすぐに離れることが多いです。

このようなサイトでは、他に行く場所がないため、直帰率が非常に高くなるのが一般的です。

Googleは通常、ユーザーのクエリに素早く回答するサイトがユーザーの意図をうまく満たしているかどうかを判断します。

しかし、アフィリエイトリンクのクリックをコンバージョンイベントとして設定している場合、この種のセッションは直帰としてカウントされず、「エンゲージメント」としてカウントされます。

8. 低品質なコンテンツ

訪問者があなたのウェブサイトからすぐに離脱するのは、コンテンツが低品質であるか、最適化されていない可能性があります。

自分のページをじっくりと見て、最も判断力があり誠実な同僚や友人にレビューしてもらいましょう(コンテンツマーケティングまたはコピーライティングの経験があり、ターゲットオーディエンスに属している方が理想的です)。

コンテンツが良くても、オンラインでの閲覧やターゲットユーザー向けに最適化されていない場合があります。例えば、簡単な文章で書かれているか、ヘッダータグがたくさんあって簡単にスキャンできるか、質問に明確に答えているか、文章を区切るための画像が含まれているかなどを確認してください。

また、フリーランスのコピーライターやコンテンツディレクターを雇って、あなたのアイデアをコンバージョンにつながる強力なコンテンツに変えてもらうことも検討してください。

9. 不快なユーザーエクスペリエンス(UX)

広告、ポップアップアンケート、メール購読ボタンなどを多用していませんか?このようなCTAを多用すると、訪問者がすぐに離脱してしまいます。

GoogleのCore Web Vitalsはユーザーエクスペリエンスに関するものであり、ランキング要因であるだけでなく、サイト訪問者の満足度にも影響を及ぼします。あなたのサイトのナビゲーションがわかりにくい場合、訪問者はさらに詳しく調べたいと思っても、ブログに検索ボックスがなかったり、スマートフォンでメニュー項目をクリックするのが難しかったりすると、すぐに離脱してしまいます。

こうしたデザインミスを避けるために、ウェブデザイナーやUXデザイナーにサイトをレビューしてもらい、問題がある部分を指摘してもらいましょう。

10. ページがモバイルフレンドリーではない

SEO のプロはモバイルフレンドリーな Web サイトの重要性を理解していますが、必ずしも遵守されているわけではありません。Googleは2017年にモバイルファーストインデックスへの移行を発表しましたが、今でもモバイルフレンドリーではないウェブサイト多いです。

モバイル向けに最適化されていないウェブサイトは、モバイルデバイス上では見栄えが悪く、読み込みも遅くなります。これが直帰率が高くなる原因です。レスポンシブデザインを使用して実装されている場合でも、ページがモバイルフレンドリーではない可能性があります。モバイル形式に圧縮されたときに重要な情報が見えにくくなることがあります。

ページが直帰率が高く、すぐに目立った問題がない場合は、モバイルフォンでテストしてみてください。また、Google Search ConsoleとLighthouseでモバイルの問題を確認することもできます。

11. コンテンツの深さ

Googleは、スニペットとナレッジパネルを通じてユーザーに迅速な回答を提供できます。しかし、それよりも一歩進んだ、奥深く、興味深いコンテンツを提供できるのはあなただけです。訪問者がクリックして、サイト上の他のページも閲覧したくなるようなコンテンツを作成しましょう。

関連性の高い内部リンクを提供し、訪問者が長く滞在できるように心がけましょう。すぐに答えが欲しい人のために、冒頭に要約を記載することも考慮してください。

12. 記載項目が多すぎる

初めからクレジットカード番号や個人情報を求めるのは避けましょう。

サイト訪問時は、ユーザーはまだあなたを信頼していません。多くの詐欺サイトが存在するため、新しいウェブサイトに訪れた際には疑念を抱くものです。大きなポップアップで情報を求めると、多くの人がすぐに離脱してしまうでしょう。

あなたの仕事は訪問者との信頼関係を築くことです。信頼を築くことで、訪問者は安心し、直帰率も低くなります。ユーザーが満足するサイトを作ることが大切です。

直帰率を下げるためのヒント

直帰率を下げるために、以下のベストプラクティスを紹介します。

1. タイトルタグとメタディスクリプションを作り直す

場合によっては、ページが素晴らしい内容でも、タイトルタグとメタディスクリプションが一致していないと訪問者が離脱してしまいます。ページの内容と一致するようにメタタグを見直しましょう。

2. コンテンツが期待に沿うものであることを確認する

タイトルタグとメタディスクリプションが内容を過剰に宣伝している場合、コンテンツを見直して一致させる必要があります。

次の方法でコンテンツを読みやすくしてみましょう。

  • 空白スペースでテキストを分割する。
  • サポート画像を追加します。
  • 短い文章で書く。
  • 優れた、すっきりとしたデザインを使用する。
  • 訪問者に過度の広告を大量に表示しない。

3. 重要な要素を上に配置する

コンテンツがタイトルタグやメタディスクリプションの内容と一致していたとしても、コンテンツの内容、とくに重要な要素とも一致している必要があります。

特に、コンテンツの結論にあたる部分などは上部に配置し、ポップアップ広告などで隠れないようにしましょう。

4. 不必要な要素を最小限に抑える

ポップアップ広告、インラインプロモーションなど訪問者が関心のないコンテンツを過度に掲載するのは控えましょう。

視覚的に圧倒されると、訪問者が離脱してしまう可能性があります。該当ページにとって最も重要な CTA を強調できるように調整しましょう。

5. 人々が望む場所に早く到達できるように支援する

より多くの人々にあなたのサイトを閲覧してもらいたいですよね。以下のように、ユーザーが望むページへ移動できるようナビゲーションを含む改善を実践してみてください。

  • 予測検索、便利なフィルターを使用して、サイト内検索を円滑にする。
  • ナビゲーション メニューを作り直し、複雑なドロップダウン メニューとシンプルなドロップダウン メニューが直帰率にどのような影響を与えるかを A/B テストしてみる。
  • 長文の記事には、読者が読みたいセクションに直接移動できるアンカー リンクを含む目次を含める。

6.疑問がある場合はテストする

直帰率を改善するために、どのような変更すべきかかわからない場合があります。そんな時は、A/B テストと多変量テストを活用してください。

さまざまな改善を試して、視聴者の反応を確認してみてください、さまざまなタイトル、ヘッダー、コンテンツ、画像、レイアウト、デザインをA/Bテストしてみましょう。

結論

直帰率は数多くあるSEO指標の一つに過ぎませんが、改善可能な指標です。Google Analyticsを活用し、ウェブサイトの直帰率を分析して、適切な対策を講じましょう。直帰率を下げるための取り組みは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにも重要です。それでは幸運を!

本記事はSearch Engine Journalの「12 Reasons Your Website Can Have A High Bounce Rate」を翻訳した記事です。

【保存版】SEO記事の書き方を9ステップで解説!ポイントや注意点まとめ

【保存版】SEO記事の書き方を9ステップで解説!ポイントや注意点まとめ

「SEO記事の書き方がわからない」「SEO記事を書いているけど、検索順位が上がらない」このようなお悩みはありませんか。

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そこで本記事では、検索上位を獲得するためのSEO記事の書き方を9ステップで紹介します。SEO記事を作成する際に押さえておきたいポイントと注意点も解説するので、ぜひ最後までお読みください。

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SEO記事とは

SEO記事とは、検索エンジンの検索結果で上位表示を狙う記事のことです。検索上位を獲得できれば、多くのユーザーに記事を見てもらえる可能性が高まります。

ここでは、そもそもSEOが何を指すのかや、SEO記事を作成する前に実施しておきたい準備を解説します。

そもそもSEOとは

そもそもSEO(Search Engine Optimization)とは、「検索エンジン最適化」のことです。SEO対策を行い自サイトが検索上位を獲得できれば、自サイトの認知拡大やリードの獲得、売上の増加などにつなげられます。

SEO対策は、すぐに成果が出るとは限りません。SEO記事を公開してから、半年以上経ってようやく流入が増え始めることもあります。

成果の発生までに時間はかかりますが、検索上位を獲得しその順位をキープできた記事は、長期にわたって検索流入を見込める資産となります。

SEO記事の作成前に実施すること

SEO記事を書いて検索上位を獲得するためには、まずサイトのテーマやターゲットを決めておくことが欠かせません。

テーマを決める理由は「検索エンジンに専門性や信頼性をアピールできるから」です。GoogleはSEO記事の評価基準として、専門性を重視しています。

テーマを絞ることで特定のトピックに対して関連性の高い記事を集中的に公開できます。その結果、Googleから特定のトピックに対し専門性が高いと判断され、検索上位を獲得しやすくなります。

テーマと同様に、ターゲットを決めることも重要です。ターゲットを決めずにSEO記事を作成すると、サイトに来てほしいユーザーが検索しないキーワードばかりを対策してしまう可能性があります。また、記事を書く際「何をどこまで説明するか」や「専門的な用語を使うのか、噛み砕いて説明するのか」などが曖昧になりかねません。

SEO記事の目的を達成するため、そして伝えたい情報を正しく届けるために、事前にターゲットを明確にしておきましょう。

なお、SEO対策に取り組む際に必要な基礎知識や戦略の立て方は、下記からダウンロードできる資料にまとめていますので、ぜひご参照ください。

SEO記事の具体的な書き方9ステップ

SEO記事の書き方を9ステップで解説します。

ステップ1 キーワードを選定する

まずは、どのようなキーワードで記事を作成するのかを考えます。

SEO記事は、検索からのアクセスを集める記事です。そのため、キーワード選定を間違えると、「記事を書いてもターゲットがサイトに集まらない」「検索流入は増えたが成果につながらない」という失敗につながりかねません。

そこで、自サイトのターゲットが検索しそうで、かつ成果につながりそうなキーワードを探します。

キーワード選定の際は、最初にサイトのテーマに合ったキーワードを洗い出しましょう。例えば、Wi-Fiの紹介をしているサイトの場合「Wi-Fi 〇〇」や「光回線 〇〇」などのキーワードを探します。

キーワードの洗い出し方は以下のとおりです。

【キーワードの洗い出し方】

オウンドメディアでSEO記事を作成する際は、カスタマージャーニーマップを使い、ターゲットの行動からキーワードを考えることがおすすめです。

「請求書管理ツール」のカスタマージャーニーマップ

 

その上で、Googleキーワードプランナーを使うと、1つのキーワードから関連キーワードとその月間検索回数を一覧で確認できるため、簡単にキーワードを洗い出せます。

キーワードを洗い出した後は、作成する記事の優先順位を決めましょう。基本は、検索回数が多く、自サイトの目的達成(コンバージョン)に近いキーワードから優先して作成します。

CV(コンバージョン)までの距離と検索回数を軸にしたマトリクス図

 

ただし、月間検索回数が1万を超えるキーワードは、多くのサイトが記事を作成しているため、簡単には検索上位を獲得できません。そのため、まずは月検索回数が100〜1,000回ほどのキーワードから対策することをおすすめします。

キーワードの選び方は下記の記事で詳しく紹介しているので、ぜひお読みください。

キーワード選定は、SEOの成果を左右する重要な要素です。SEOで成果を上げるには、さまざまな調査・分析をした上でキーワードを選ぶ必要があります...
【初心者向け】キーワード選定とは?SEOマーケターがノウハウを伝授 - www.seohacks.net

ステップ2 ユーザーの検索意図を考える

SEOで記事を上位表示させるためには、ユーザーの検索意図を理解する必要があります。SEOにおける検索意図とは、検索したユーザーが「何を知りたいのか?」や「何を求めているのか?」です。

例えば、「マッチングアプリ おすすめ」というキーワードの場合、下記の検索意図が含まれると考えられます。

  • 年代別のおすすめ
  • 目的別のおすすめ
  • 料金別のおすすめ

加えて、「どのように選べばいいかわからない」「実際に出会えるための使い方が知りたい」といったニーズもありそうだと想像できます。

そこで、おすすめのマッチングアプリに加え、「マッチングアプリの選び方」や「マッチングアプリを使って出会うためのコツ(プロフィールの書き方など)」も紹介することが必要です。

このように、検索意図を考えることで、記事に必要な情報が見えてきます。

検索意図は、実際に検索することで把握できます。検索上位の記事は、検索エンジンが「検索意図に合致している」と判断した記事だと考えられるからです。

検索意図の見抜き方は下記の記事で詳しく紹介しています。

ユーザーの検索意図を把握した上でコンテンツ作りをしなければ、SEO効果は著しく下がってしまいます。SEO効果を高める「検索意図」の重要性やその...
SEOにおける検索意図とは?見抜き方やコンテンツの作り方を解説 - www.seohacks.net

ステップ3 記事を通じて得たいゴールを設定する

次に、記事のゴール(コンバージョン)を設定します。

【SEO記事のゴールの例】

  • 認知拡大:自社商品やサービスを多くの人に知ってもらう
  • リード獲得:資料ダウンロードや問い合わせなどのアクションを促す
  • 売上アップ:ECサイトへ誘導して購入につなげる

例えばナイルでは、記事の内容にあわせて資料ダウンロードや問い合わせなどのコンバージョンを設定しています。また、さまざまな種類の資料を用意し、検索意図によって紹介する資料を分けています。

ゴールを設定する際は、ユーザーが求めていることを考え、その要望に応えるために自サイトで提供できるサービスは何かを考えることがおすすめです。

ステップ4 構成を作成する

ゴールを設定できたら、記事の構成を作成しましょう。

記事の構成を考える際のポイントは下記のとおりです。

  • 検索意図に沿った情報を過不足なく紹介する
  • 競合記事にはないオリジナルの要素を含める
  • ユーザーが知りたい情報から順番に紹介する
  • 見出しを階層化し記事の骨組みを作る

【検索意図に沿った情報を過不足なく紹介する】

構成作成の際は、検索意図を満たす情報を漏れなく紹介することが重要です。狙っているキーワードの検索上位記事を参考にしながら、情報を取捨選択することをおすすめします。

【競合記事にはないオリジナルの要素を含める】

検索上位記事で紹介されている情報をまとめただけでは、それらの記事より高い評価を得ることは困難です。そこで、実体験ベースの情報や独自調査の結果など、競合記事にはない情報を組み込めないか考えましょう。

【ユーザーが知りたい情報から順番に紹介する】

記事で紹介する内容が決まったら、情報を出す順番を決めます。基本的には、ユーザーが知りたいと思っている情報から優先して紹介しましょう。記事に訪れたユーザーは、知りたい情報が出てこないと検索結果に戻ってしまう可能性が高くなるためです。

【見出しを階層化し記事の骨組みを作る】

順番が決まったら、見出しを階層化して骨組みを作ります。見出しの階層化とは、下記の画像のように見出しや小見出しを使って情報を整理することです。

例えば本記事は、下記のように見出しを階層化しています。

見出しの階層化の例

 

見出しを使って情報を整理することで、ユーザーが記事を読みやすくなるだけではなく、検索エンジンに記事の内容を理解してもらいやすくなるメリットがあります。

見出しを階層化する際は、各見出しの内容をメモしておくこともおすすめです。要点をメモしておくことで、執筆時に抜け漏れなく必要な情報を記載できます。

構成の作り方は下記の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご参照ください。

ウェブマーケティングの一環として、「オウンドメディア」による集客活動が広く認知されました。今や多数の企業が、自社ウェブサイトでのブログな...
SEOに強くなる!記事構成の作り方を解説【オウンドメディア編集者に必要なスキル 第1回】 - www.seohacks.net

ステップ5 クリックしたくなるようなタイトルを作成する

SEO記事を読んでもらうためには、ユーザーの興味を引くタイトルが必要です。検索結果に表示された際にタイトルで興味を引けなければ、いくら良質な記事を書いてもクリックしてもらえません。

タイトルを考える際は、下記のポイントを意識しましょう。

  • 対策しているキーワードを含める
  • 数字を用いる
  • 感情に訴えかける言葉を使い、ユーザーの興味を引く
  • 競合記事との差別化を図る

また、タイトルと合わせて、メタディスクリプション(検索結果に表示される説明文)も設定しましょう。メタディスクリプションを設定することで、タイトルだけでは書ききれない記事の内容を伝えられます。

SEO記事のタイトルの考え方は、下記の資料で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

ステップ6 読み進めたくなるようなリード文を作成する

リード文とは、記事の冒頭(タイトルの下から最初の見出しまで)の文章のことを指します。SEO記事は、リード文の良し悪しによって記事が読まれるかどうかが決まるといっても過言ではありません。

記事に訪れたユーザーは最初にリード文を読み、「自分の悩みは解決できない」と感じた瞬間に検索結果に戻ってしまいます。反対に、リード文でユーザーの心を掴めれば、最後まで読んでもらえる可能性が高まります。

リード文を書く際は、下記のポイントを意識しましょう。

  • ユーザーの疑問を提示して共感を得る
  • 記事の内容を要約し、読むメリットを提示する

SEO記事のリード文の書き方は、下記の記事で詳しく解説しています。

「リード文で記事の良し悪しは決まる」「本文が読まれるかはリード文の書き方次第」などといった表現で、記事コンテンツにおけるリード文の重要性...
リード文はなぜ必要?効果的な書き方や注意点を解説 - www.seohacks.net

ステップ7 読みやすく内容の濃い記事本文を執筆す​​る

SEO記事の本文を執筆する際に重視したいことが「読みやすさ」です。ユーザーは、「表現が難しい」「結論がわかりにくい」など、読みにくいと感じたらすぐにページから離脱してしまいます。

そのため、作成した記事の目的を果たすためには、ユーザーに読み進めてもらえるような記事を作成しなければなりません。

読みやすい記事を作成する際におすすめの方法が「PREP法」です。PREP法とは、下記のステップで文章を構成する手法です。

  • P:Point(結論)
  • R:Reason(理由)
  • E:Example(具体例)
  • P:Point(結論の再提示)

最初に結論を述べることで、ユーザーが何について述べているかを把握できます。その後に理由や具体例を示すことで、ユーザーに納得してもらいやすくなります。

PREP法を使うことに加え、下記のポイントも意識しましょう。

  • ターゲットが理解できる表現を使う
  • 1文を40〜60文字程度に収める
  • 1つの段落を3〜5行程度に収める

特にターゲットが理解できる表現を使うことは大切です。例えば専門的な話を初心者に向けて解説する記事にもかかわらず、専門用語をそのまま使っていては理解してもらえません。反対に、上級者に向けた記事で専門用語をいちいち噛み砕いていると読みにくくなります。

伝えたい内容を正しく届けるために、ターゲットが「理解できるか」「読みやすいか」を常に意識して執筆しましょう。

記事を執筆するときに押さえておきたいポイントは下記の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

メディアを運営するにあたっては、読者にとって有益なコンテンツが必要になります。テキストコンテンツの場合、何も考えずにただ書くだけでは、読...
コンテンツライティングの基本!最低限意識しておきたい注意点とは? - www.seohacks.net

ステップ8 わかりやすい画像を作成する

SEO記事を作成する際は、ビジュアル面にも気を配りましょう。ユーザーにとって理解しやすい図表やイラストを挿入することで、テキストだけの記事よりも内容が伝わりやすくなります。

テキストだけでは理解しづらいとことを画像で捕捉し、読者にとってわかりやすい記事にする

 

例えば、データを示す際は、表やグラフで表現することがおすすめです。数字の羅列では伝わりにくい情報も、画像を利用することで把握しやすくなります。

画像を挿入するときには、記事の内容に合ったものを選ぶことが重要です。テキストが続くことを避けるためだけに、関係のない画像を挿入することはおすすめしません。

なお、SEOの観点では、検索エンジンに画像の内容を伝えるための設定も大切です。SEO記事で画像を使う際の設定については、下記の記事で紹介しています。

コンテンツ制作に画像は必須ですが、画像もクロール、インデックスされることを知っていましたか?本記事ではSEO効果を重視したサイト設計における...
SEOに効果的な画像の設定って?押さえておきたい6つのポイント - www.seohacks.net

ステップ9 校正してから入稿・公開する

SEO記事の執筆が完了したら、公開前に必ず校正を行いましょう。

校正では主に下記のポイントを確認します。

  • 誤字脱字がないか
  • 文章が読みやすいか(わかりにくい表現はないか)
  • 事実と異なる内容がないか
  • 見出しの階層は適切か
  • 画像に代替テキストが設定されているか
  • 内部リンクと外部リンクが正しく設定されているか

校正の際は、スマートフォンでも確認することをおすすめします。パソコンでは読みやすくても、スマートフォンだと画面が小さいため、文字の量が多く感じて読みにくいことがあるためです。

校正が完了したら、記事を入稿・公開しましょう。公開後は、メールマガジンやSNSで告知することで、検索エンジン以外の経路からもアクセスを集められます。

なお、SEOで検索上位を獲得するためには、記事の作成以外にも実施すべきことが数多くあります。下記の資料にて、SEO対策でやるべきことをまとめていますので、無料ダウンロードの上ご参照ください。

SEO記事の作成で押さえておきたい5つのポイント

SEO記事で検索上位を獲得するためには、ただ単に記事を作成すればいいわけではありません。検索エンジンからの評価を高めるために押さえておきたいポイントが5つあります。

ポイント1 ユーザーの検索意図を徹底的に考える

SEO記事を作成する際に最も重要なことは、ユーザーの検索意図に応えることです。

検索エンジンは、検索したユーザーの求めているであろう情報が書かれた記事を上位に表示しています。

そのため、作成した記事が検索意図からずれた内容だと、検索上位の獲得は困難です。仮に検索上位を獲得できたとしても、記事に訪れたユーザーが欲しい情報を得られないため、記事の目的(売上の促進や資料請求、問い合わせなどのコンバージョン)を達成できません。

検索意図を見抜くためにおすすめの方法が、狙っているキーワードで実際に検索し、上位記事を分析することです。検索上位の記事に共通している情報は、検索したユーザーに求められていると考えられます。

検索意図の見抜き方は、下記の記事で詳しく解説しています。

ユーザーの検索意図を把握した上でコンテンツ作りをしなければ、SEO効果は著しく下がってしまいます。SEO効果を高める「検索意図」の重要性やその...
SEOにおける検索意図とは?見抜き方やコンテンツの作り方を解説 - www.seohacks.net

ポイント2 E-E-A-Tを意識して作成する

GoogleがSEO記事を評価する際に重視している基準が「E-E-A-T」です。E-E-A-Tは下記の4つの要素を表しています。

項目 内容
Experience(経験) 経験に基づいた情報を提供しているか
Expertise(専門性) 専門的な知識やスキルを持った人が情報を提供しているか
Authoritativeness(権威性) コンテンツ制作者が優位性を持ち、認知されているか
Trustworthiness(信頼性) 記載された情報が信頼できるか

 

検索上位を獲得するためには、各SEO記事、そしてサイト全体でE-E-A-Tを満たしている必要があります。特にYMYL領域(金融や健康などのジャンル)においては、E-E-A-Tを満たしていなければ検索上位は獲得できません。

例えば、健康について発信する場合、病院やクリニックなどが発信元であれば、多くの人が信頼できる情報だと感じるでしょう。Googleも発信元の経験や信頼性、専門性、権威性を評価基準にしています。

YMYL領域以外がテーマでも、経験にもとづいた情報なのかや、専門性を持つ人が発信しているのかなどが評価の基準として採用されています。

そのため、SEOで検索上位を獲得するためには、E-E-A-Tを意識した記事作成が欠かせません。具体的には「一次情報を用いる」「専門家に監修してもらう」といった方法が効果的です。

E-E-A-Tの効果を高めるコツを紹介していますので、ぜひお読みください。

Googleがコンテンツ評価に重視している要素として「E-E-A-T」が挙げられます。SEOに取り組んでいる方であれば1度は聞いたことがあるのではないでし...
【徹底解説】E-E-A-Tとは?SEOにおけるGoogleの評価基準やその対策を紹介 - www.seohacks.net

ポイント3 タグを正しく設定する

検索エンジンに記事の内容を的確に伝えるためには、HTMLタグを正しく使う必要があります。

特に見出しタグhタグ)は、正しく設定することで記事が読みやすくなる上、検索エンジンにページの構造を適切に伝えられます。

下記のように見出しの階層構造を意識しつつ、見出し内に対策したいキーワードを含めましょう。

見出しタグ階層構造の悪い例と修正の例

 

見出しタグ以外にも「箇条書きはリストタグを使う」「表はtableタグを使う」など、検索エンジンに記事の内容を正しく伝えるためにはタグ設定が重要です。

下記の記事では、SEO記事を書く際に押さえておきたいHTMLタグをまとめていますので、ぜひお読みください。

HTMLとはHTMLとは、HyperText Markup Language の略称で、WEBページを作成する際に、用いる言語のことです。HTMLを使用することによって、文章の論...
HTMLとは?HTMLタグの基本構造とSEOへの影響について - www.seohacks.net

ポイント4 競合サイトの焼き直しにならないようオリジナル要素を含める

SEO記事を作成する際、検索上位の記事を参考にすることは一般的です。検索上位の記事を分析することで、ユーザーに求められている情報を把握できます。

しかし、検索上位の記事の内容をまとめただけでは、検索上位を獲得できないケースが多いです。検索エンジンが「価値のある新しい情報やオリジナルの情報がない」と判断するためです。

検索上位を獲得するためには、競合サイトを参考にしつつも、下記のようなオリジナル要素を含める必要があります。

  • 独自の調査や分析結果
  • 専門家へのインタビュー
  • 独自の視点や切り口
  • ユーザーの理解を助ける図表やイラストを用いた解説

これらのオリジナル要素を盛り込むことで、他サイトにはない価値をユーザーに提供でき、検索エンジンからも評価してもらいやすくなります。

ポイント5 関連記事に内部リンクを設置する

内部リンクとは、自サイトの別記事のリンクのことです。作成している記事と関連する記事が自サイト内にある場合は、積極的に内部リンクでつなげましょう。

内部リンクを設置することで、下記のようなメリットが期待できます。

  • ユーザーがサイト内を回遊してくれる
  • それぞれの記事の評価が相互に補強される
  • サイト全体としてのSEO評価が向上する

また、ユーザーへ誘導したい記事がある場合は、その記事への内部リンクを関連記事に設置することで、ユーザーの遷移を図れます。

内部リンクを設置する際は、リンクを挿入するテキスト(アンカーテキスト)にキーワードを入れましょう。そうすることで、どのような記事とリンクをつないでいるかを検索エンジンに伝えられ、SEOの評価にもつながります。

内部リンクとは内部リンクとは、文字通り外部サイトではなく自サイト内を行き交うリンクのことを指します。内部リンクを最適化することは、外部リ...
内部リンクとは?SEO効果を得るための内部リンク最適化について - www.seohacks.net

SEO記事の作成における4つの注意点

SEO記事を作成する際、注意したいポイントが4つあります。

SEO記事の作成における4つの注意点

  • 注意点1 ユーザー目線の意識を忘れない
  • 注意点2 記事を重複させない
  • 注意点3 キーワードを詰め込みすぎない
  • 注意点4 AIツールに頼り過ぎない

注意点1 ユーザー目線の意識を忘れない

SEO記事を作成する際は、SEOのテクニックを意識しすぎて、ユーザー目線を失わないよう注意が必要です。検索エンジン向けの最適化を優先しすぎると、ユーザーにとって読みづらい記事になってしまう可能性があります。

SEO記事で最も重要なポイントは、ユーザーにとって価値のある記事を作成することです。そのため、ユーザーに求められている情報が書けているかや、読みやすい表現で書けているかを意識しましょう。

注意点2 記事を重複させない

記事が増えると、内容が重複した記事を作成してしまうことがよくあります。検索エンジンが「重複コンテンツ」だと判断すると、双方の記事の検索順位が低下します。検索上位を獲得していた記事の順位がつかなくなるケースも少なくありません。

記事の重複を防ぐためには、事前のキーワード設計が重要です。キーワード候補を洗い出した後に、各キーワードで実際に検索しましょう。検索結果が類似するキーワードがあった場合は、1つの記事でそれぞれのキーワードを同時に対策することをおすすめします。

注意点3 キーワードを詰め込みすぎない

SEO記事を作成する際、記事の本文やタイトル、見出しへキーワードを不自然に詰め込みすぎることは避けましょう。

読みにくい記事になってしまい、ユーザーに読んでもらえなくなる恐れがあります。また、Googleからスパムだと判断されると、ペナルティの対象になりかねません。その結果、検索順位の大幅な低下やインデックスからの除外を招く可能性があります。

タイトルや見出しも含め、キーワードは自然な形で盛り込みましょう。

注意点4 AIツールに頼り過ぎない

生成AIを使うことで、SEO記事を効率的に量産できるようになりました。しかし、AIツールに頼り過ぎることはおすすめできません。

2024年に実施されたGoogleコアアルゴリズムアップデートにおいて、生成AIを悪用して大量生産された記事に対する評価が厳しくなりました。この背景には、順位操作・獲得を目的とした低品質な記事によって、ユーザーの検索体験が阻害されてしまうことを防ぐ目的があると考えられています。

SEO記事の作成に生成AIを使うことが問題というわけではありません。生成AIを使った場合でも、人によるチェック・修正をし、品質を高めた上で公開することが重要です。

ほかにもSEOにはやってはいけないNG施策があります。下記からダウンロードできる資料に6つのNG施策をまとめていますので、ぜひご覧ください。

SEO記事を書いた後にするべきこと

SEO記事は作成して公開したら終わりではありません。公開後にもするべきことがあります。

SEO記事を書いた後にするべきこと

インデックスの促進

インデックスとは、検索エンジンのクローラーがWebページを見つけてデータベースに登録することです。作成した記事は、インデックスされることでSEOの評価対象となります。

SEO記事を公開したらすぐにインデックスされるとは限りません。できるだけ早く検索結果に表示させるためには、Google Search Consoleを使ってインデックスを促進することをおすすめします。

Google Search Consoleの画面上部にある検索窓へ、公開した記事のURLを入力してエンターを押します。

Google Search Consoleの操作画面(記事のインデックス状況を確認する)

 

すると、該当記事のインデックス状況を確認できます。もし「URLがGoogleに登録されていません」と出た場合は「インデックス登録をリクエスト」ボタンをクリックしましょう。

Google Search Consoleの操作画面(記事のインデックス状況を確認する)

 

順位の計測

SEO記事を公開した後は、検索順位の計測を行いましょう。順位を計測することで、狙っているキーワードで順位を取れているかを確かめられます。

また、想定していなかったキーワードでも順位が取れており、流入が獲得できているといった発見が得られる場合もあります。

順位の検索方法は大きく2つあります。

  • Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」レポート
  • 順位計測ツール

どちらの方法でも、キーワードごとの検索順位を確認できます。順位計測ツールは競合サイトの順位を計測できるため、自サイトと競合サイトの差異を把握したいときに便利です。

順位計測ツールは有料なので、まずはGoogle Search Consoleを使って自サイトの記事の順位を確認することをおすすめします。

順位計測ツールが気になる方は、下記の記事で紹介していますので併せてご覧ください。

SEO対策において、ツールを使うことは効率的に作業を進めるために欠かせません。しかし、ツールの種類が多く何を使えばいいか悩んでいる方も多いの...
【プロが厳選】本当に使えるSEOツール22選!6つのカテゴリに分けて紹介 - www.seohacks.net

情報更新・リライト

SEO記事を公開した後は、検索順位やクリック率を定期的に確認し、必要に応じて情報更新やリライトを行いましょう。検索順位が低迷している記事は、原因を探ってリライトすることで検索順位の向上が期待できます。

例えば、ユーザーの課題を解決するための情報が不足している場合は、必要な情報を追加します。一方で、ユーザーの検索意図から外れている情報がある場合は、思い切って削除することも検討しましょう。

足りない情報を追加するだけではなく、不要な情報を削除することでも検索順位の向上につなげられます。

検索上位に表示されているにもかかわらず、クリック率が低い記事は、タイトルやメタディスクリプションを見直すことが有効です。

また、順位にかかわらず古い情報は最新の情報に更新し、記事に訪れたユーザーが常に最新情報を得られるよう保ちましょう。

効果的なリライトの方法は下記の記事で紹介しています。

ブログ記事を書いたはいいけれど、思ったように検索順位が伸びない…。多少は検索エンジン経由で集客できているけど、もう少し底上げできるのでは…...
ブログ記事をリライトして検索順位を上げるには? - www.seohacks.net

SEO記事の作成に役立つツール5選

SEO記事の作成は、さまざまなツールを活用することで効率的に作成できます。ここでは、SEO記事の作成に役立つ5つのツールを紹介します。

ツール名 主な用途
Googleキーワードプランナー 検索回数の調査
ラッコキーワード 関連キーワードの発見
Ahrefs 競合サイトの分析
Semrush 上位表示中のページの調査
ChatGPT 記事の執筆サポート

 

ツール1 Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナー

 

出典:Google 広告

Googleキーワードプランナーは、キーワードを調査できるGoogle広告の機能の1つです。Googleアカウントを作成していれば無料で利用できます。

【主な用途】

  • 関連キーワードを調べる
  • 各キーワードの月間検索回数を調べる

キーワードの調査は、キーワード起点とサイト起点の2つの方法を利用できます。

キーワード起点は、対策したいキーワードを指定し、関連キーワードを調査する方法です。サイト起点は、自サイトのURLを入力することで、サイトに関連するキーワードを抽出できます。

Googleキーワードプランナーの使い方は下記の記事で解説していますのでご参照ください。

キーワードプランナーとは、Googleが公式に提供する無料のキーワード調査ツールです。基本的にはGoogle広告の運用に用いますが、SEOで重要なキーワ...
【2024年最新】キーワードプランナーとは?使い方を初心者向けに解説 - www.seohacks.net

ツール2 ラッコキーワード

ラッコキーワード

 

出典:ラッコキーワード

ラッコキーワードは、キーワードの選定や構成作成に役立つ無料ツールです。

【主な用途】

  • キーワードを調べる
  • 検索上位記事の見出しを抽出する

キーワード調査では、指定したキーワードのサジェストキーワードを洗い出せます。また、自サイトや競合サイトの獲得キーワードを調査し、自サイトで対策できていないキーワードを見つけることも可能です。

構成の作成時には、検索上位記事の見出しを抽出できるため、検索上位獲得のために必要な情報を手軽に把握できます。

ツール3 Ahrefs

Ahrefs

 

出典:Ahrefs

Ahrefsは、サイト分析やキーワード調査に使えるSEOツールです。

【主な用途】

  • 競合サイトが獲得しているキーワードを調べる
  • 関連キーワードや月間検索回数を調べる

Ahrefsではあらゆるサイトの検索流入キーワードを確認できるため、競合サイトで流入があり、自サイトでは対策していないキーワードを見つけられます。また、キーワードを指定して、その関連キーワードや月間検索回数をリサーチすることもできます。

サイト運営の初期段階ではキーワードを洗い出し、作成する優先順位を決める際に便利です。最初に用意したキーワードをすべて対策し終わった後は、競合をリサーチして不足しているキーワードを探しに使えます。

詳しい使い方は下記の記事で紹介していますので、興味がある方はご覧ください。

\プロのノウハウを詰め込みました!資料ダウンロードはこちらから/AhrefsとはAhrefs(エイチレフス)とは、自社だけではなく競合サイトの被リンク...
Ahrefsの使い方 | ナイルSEOコンサルタントが実践する活用方法 - www.seohacks.net

ツール4 Semrush

Semrush

 

出典:Semrush

Semrushは、SEOや広告、SNSの分析に使える多機能ツールです。

【主な用途】

  • 関連キーワードを調べる
  • 競合サイトと自サイトを比較する
  • 順位を計測する

Semrushを活用すれば、キーワードの検索回数や難易度、競合サイトの流入経路などを調べられます。また、検索順位を日次で追えるため、記事作成後の順位計測にも便利です。

SEOに限らず、デジタルマーケティング全般の分析に活用できます。

ツール5 ChatGPT

ChatGPT

 

出典:ChatGPT

ChatGPTは、OpenAIが開発した生成AIツールです。

【主な用途】

  • 記事の骨子作成
  • タイトルの考案
  • 文章の生成
  • 文章のチェックや校正

ChatGPTは文章生成能力に長けているため、SEO記事作成の際のライティング全般に活用できます。

ChatGPTのほかにも、トランスコープやSEARCH WRITEなどSEO記事作成に特化したAIツールが登場しています。これらのツールは、キーワードの選定から記事の生成までを一貫して行えるのが特徴です。

なお、ナイルでは生成AIの活用を支援する「生成AIのコンサルティングサービス」を実施しています。SEO記事作成に生成AIを活用したいとお考えの方は、ぜひ下記からお問い合わせください。

生成AIコンサルティングサービスのご紹介

SEO記事を書くためのポイントを押さえて集客アップを図ろう

SEO記事を書いて検索上位を獲得するためには、書きたいことを書けばよいというわけではありません。ユーザーに求められている情報を見極め、わかりやすくまとめる必要があります。

また、SEO記事を書いた後のインデックス促進や順位計測、情報更新も大切です。作成したら放置せず、定期的に検索順位を計測して、順位向上や維持のためにリライトしましょう。

SEOで検索上位を獲得するためには、SEOの正しい知識を身につけておかなければなりません。下記からダウンロードできる資料に、最新のSEO情報をまとめていますので、ぜひご覧ください。

「さらにSEOを学びたい!」という方へ

ナイルの人気SEO資料3点セットです。 SEO初心者の方やSEOについて把握したい方は、まずはこの3点の資料をご覧ください!

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【保存版】SEO記事の書き方を9ステップで解説!ポイントや注意点まとめナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【初心者向け】GA4のコンバージョン設定を画像付きで徹底解説

【初心者向け】GA4のコンバージョン設定を画像付きで徹底解説

Googleアナリティクス4(以下、GA4)でのコンバージョン設定は、Webサイトの目標達成の状況を把握し、マーケティング施策の成功につなげるために重要です。

本記事では、GA4のコンバージョン設定について、初心者の方へ向けて画像付きで解説します。マーケティング施策の成果アップにつなげるためにも、ぜひ本記事を参考にしてください。

また、ナイルでは、GA4の使い方など基礎知識をまとめた無料資料を用意しているので、以下からダウンロードの上ご活用ください。

Googleアナリティクス4(GA4)何から始めたいいかわからない方へ

本資料では、GA4の導入や移行で最低限押さえておくべきポイントを解説しています。2023年7月1日以降、Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)がいつ見れなくなるかわかりません。急に困らないよう、資料の内容を参考にGA4の設定をしましょう!

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GA4のコンバージョンが「キーイベント」へと名称変更された

GA4の「コンバージョン」は、2024年3月27日に「キーイベント」へ名称が変更されています。GA4とGoogle 広告には、コンバージョンという同じ名称の指標がありましたが、実際はそれぞれ計測方法が異なっていたため、測定した数値が一致していませんでした。

そこでGA4の名称を「キーイベント」へ変更し、GA4とGoogle 広告のコンバージョンの定義を統一した(=測定数値のずれを解消する)というわけです。

なお、変更されたのは名称だけなので、ユーザーが特別な手続きを行ったり、すでに設定したイベントを再設定したりする必要はありません。今まで行っていたコンバージョン設定と同じ方法で、キーイベントを測定できます。 

参考:Googleアナリティクスヘルプ

GA4でコンバージョン(キーイベント)設定を行うべき理由

GA4でコンバージョン設定を行う理由は、集客経路に対し、現状を把握し、効率よく数値改善を行うためです。

コンバージョンとは、Webサイトやアプリ上の成果指標(ゴール地点)のことを指します。このゴール地点はビジネスによって異なり、Webサイトであれば問い合わせや会員登録・資料請求の件数など、ECサイトであれば購入完了やメールマガジンに登録した数などが該当します。

コンバージョンを設定すると、成果が出ている指標を数値で把握することが可能です。そのため、成果を見込める施策を選びやすくなります。

GA4は、自サイトへの訪問から離脱までのサイト上の行動データを確認できる分析ツールです。誰がどこから訪問したのか、いつ訪問したのか、何度訪問したのかなどがわかります。

そのため、GA4でどこから訪問したユーザーが最もコンバージョンに至ったのかを把握することにより、ユーザーに合う施策を見つけられるというわけです。

ただし、GA4でコンバージョンを測定するには、手動で設定を行わないと計測が開始されません。さらに、設定前のデータを集めることはできないため、GA4を導入した後はなるべく早めに設定を行うことを推奨します。

なお、GA4の導入方法や基本的な使い方については以下の記事を併せてお読みください。

Googleアナリティクス4(GA4)は、2020年10月にリリースされた、最新版のGoogle アナリティクスです※。従来のGoogle アナリティクス(ユニバーサル...
【まとめ】GA4とは?Googleアナリティクス4の設定方法と基本的な使い方 - www.seohacks.net

GA4でコンバージョン設定する前に知っておくべき3つのポイント

GA4でコンバージョン設定をする前に知っておきたいポイントは、3つあります。

順に解説します。

1 デフォルトの設定では発生回数ごとに計測される

まず知っておくべきことは、GA4のコンバージョンのカウント方法がUAとは異なる点です。

UAではセッションごとに計測されるため、1人のユーザーが何度コンバージョンしても1回と計測されていました。ですが、GA4のデフォルトの設定では発生回数ごとに計測されるので、同じユーザーが2回コンバージョンすると「2回」と計測されます。

なお、各イベントのカウント方法は、以下から確認や変更ができます。

①「管理」→「キーイベント」②各イベントの右端「︙」をクリック→「カウント方法を変更」

ただ、Googleで推奨されている計測の設定は「イベントごとに1回」なので、変更する必要があるか十分に検討しましょう。

2 コンバージョンはイベントごとに設定する

GA4のコンバージョンは、イベントごとに設定する必要があることも知っておきましょう。GA4のイベントは、初期設定でサイト内のユーザー行動をすべて計測してしまうため、把握したい項目は自分で設定しなければなりません。

コンバージョンを設定する際は、把握したいイベントを登録し、以下のように計測をオンにします。

GA4の操作画面(新しいキーイベントとしてマークを付ける)

 

例えば「資料請求の完了ページへの到達」をコンバージョンとして計測したい場合は、完了ペー ジのURLのPVをカウントするイベントを登録します。その後、この設定の計測をオンにすると、資料請求完了ページのコンバージョンがカウントされるというわけです。

ユーザーの行動をイベントごとに細かく計測することで、戦略を練る際に役立つ成果指標を収集できるので、設定を忘れないことが重要です。

3 「イベント変更」を行うと計測データが上書きされる

GA4では「イベントの変更」を行うと、元のデータを上書きしてしまうため注意が必要です。

例えば、全ページを計測するイベント「page_view」を、特定のサンクスページのデータ計測へと変更すると、変更前のデータが消えてしまいます。これを防ぐためにも、設定は必ず「イベントの作成」から新規作成するようにしましょう。

画像で解説!GA4のコンバージョンを設定する2つの方法

Googleアナリティクス4(GA4)のコンバージョン設定方法は、2つあります。

ナイルでは、「GTMを使った設定方法」を推奨しています。GTMを使うとタグの管理が一括で行えるため、複数のイベント設定に便利だからです。

GA4の管理画面上で行う方法は、操作が簡単ではありますが、その分シンプルなイベントしか設定できません。本記事では両者を解説しますが、できればGTMを使った方法で設定してみてください。

では、それぞれの方法について解説します。

1 Googleタグマネージャー(GTM)で設定する

Googleタグマネージャー(GTM)を使ってコンバージョンを設定する方法を5ステップで解説します。

ステップ1 計測したいページを準備する

まずは、計測したいページのURLを準備しましょう。

今回は、架空の問い合わせ完了ページへの到達を想定して解説します。問い合わせ完了ページは、ユーザーが行動した後にのみ表示されるため、PV(ページビュー)がコンバージョン数と等しくなります。なお、資料請求完了や会員登録完了・購入完了などのページでも同様です。

<準備しておくもの>

  • 計測したい特定ページのURLパス
    例:https://www.seohacks.net/form-thanks/の場合は「/form-thanks」
  • GA4の測定タグ

また、「計測タグ」は、GA4管理画面の以下から取得できます。

①「管理」から「データの収集と修正」の「データ ストリーム」 をクリック

②該当アカウントをクリックし、測定 IDが表示される

ステップ2 トリガーを設定する

準備が整ったら、GTMを開きましょう。まずはトリガーを設定します。

①GTM管理画面左メニューの「トリガー」をクリックし、「新規」から新しいトリガーを作成する

Googleタグマネージャー(GTM)の管理画面(トリガーを設定)

 

②任意のトリガー名をつける(例:form_thanks )

③「トリガーの設定」をクリックし、「トリガーのタイプを選択」から「ページビュー」を選択する

Googleタグマネージャー(GTM)の管理画面(「トリガーのタイプを選択」から「ページビュー」を選択する)

 

④「このトリガーの発生場所」の項目で「一部のページビュー」を選択し、以下のように入力する

  • Page URL
  • 含む
  • 「特定ページ」のURLを入力(例:/form-thanks)

Googleタグマネージャー(GTM)の管理画面(トリガーの設定)

 

⑤入力したら右上の「保存」をクリックする

これで、トリガーの設定が完了しました。

ステップ3 タグを設定する

続いて、タグを設定します。

①GTM管理画面の左のメニューから「タグ」を選択し、画面右上の「新規」をクリックする

Googleタグマネージャー(GTM)の管理画面(タグを設定する)

 

②任意のタグ名をつける(例:GA4_form_thanks)

Googleタグマネージャー(GTM)の管理画面(任意のタグ名をつける)

 

③「タグの設定」をクリックし、「Google アナリティクス」から「Googleアナリティクス:GA4イベント」を選択する

Googleタグマネージャー(GTM)の管理画面(「タグの設定」をクリックし、「Google アナリティクス」から「Googleアナリティクス:GA4イベント」を選択する)

 

④GA4の測定ID(G-xxxxxx)とイベント名を入力する(例:問い合わせ完了)

⑤トリガーをクリックし、ステップ2で保存したトリガー(ここではform_thanks)を選択し、右上の保存をクリックする

GA4 保存したトリガーを選択し保存をするページ画像

 

これで、タグの設定ができました。

ステップ4 タグの動作確認をする

タグの設定が完了したら、GTMの「プレビュー」機能を使って動作確認をします。

①GTM画面の右上にある「プレビュー」をクリックする

Googleタグマネージャー(GTM)の管理画面(GTM画面の右上にある「プレビュー」をクリックする)

 

②Google Tag Assistantのタブが立ち上がったら、タグの検証をしたいサイトのURLを入力し「Connect」をクリックする

Googleタグマネージャー(GTM)の管理画面(Google Tag Assistantのタブ)

 

③新しいタブでURLを入力したサイトが開かれる

④Google Tag Assistantのタブに戻る

⑤以下の画面が表示されたら、無事にタグが動作したことを示す

Googleタグマネージャー(GTM)の管理画面(タグ動作確認成功のポップアップ)

 

⑥確認できたら「Continue」ボタンをクリックする

この手順で、タグの設定が正しく行われているかが確認できました。

ステップ5 GTMタグの公開を行う

設定したタグを有効にするためには、「公開設定」が必要です。公開設定をしなければ、タグが動作しないので必ず行いましょう。

①GTM画面の右上にある「公開」をクリックする

②任意のバージョン名を入力する(例:form_thanks))

Googleタグマネージャー(GTM)の管理画面(GTMタグの公開)

 

以上で設定完了です。公開をクリックすると、設定した内容が一覧で確認できます。

「設定が難しい」などご不明点があれば、お気軽にナイルへご相談ください。

2 GA4の管理画面で設定する

続いて、GA4の管理画面上でコンバージョン設定を行う方法を、4ステップで解説します。

ステップ1 計測したいページを準備する

GTMで設定した場合と同じく、計測したいページを準備しましょう。ここでも、架空の問い合わせ完了ページへの到達を想定して解説します。

<準備しておくもの>

  • 計測したい特定ページのURLパス
    (例:https://www.seohacks.net/form-thanks/の場合は「/form-thanks/」)

ステップ2 イベントを作成する

準備が整ったら、GA4を開き設定を開始します。

①GA4メニューの「管理」から「イベント」をクリックする

GA4の管理画面(GA4メニューの「管理」から「イベント」をクリックする)

 

②イベントの作成画面から「イベントを作成」→「作成」と進む

GA4の管理画面(イベントの作成画面から「イベントを作成」→「作成」と進む)

 

③以下のように項目を埋め、「作成」をクリックする

カスタムイベント名:任意のイベント名をつける(例:form_thanks)
<上段>
パラメータ:event_name
演算子:次と等しい
値:page_view

 

<下段(条件を追加クリックし行を増やす)>
パラメータ:page_location
演算子:次を含む
値:「特定ページ」のURLを入力(例:/form-thanks/)

GA4の管理画面(「イベントの作成」)

 

これでイベントの作成が完了しました。

ステップ3 作成したイベントにコンバージョン設定を行う

続いて、作成したイベントにコンバージョン設定を行います。

①作成したイベント名をコピーしておく(例:form_thanks)

②GA4の管理から「キーイベント」をクリックする

GA4の管理画面(GA4の管理から「キーイベント」をクリックする)

 

③「新しいキーイベント」をクリックする

GA4の管理画面(「新しいキーイベント」をクリックする)

 

④コピーした「イベント名」を入力し「保存」する

⑤「キーイベントとしてマークを付ける」がオンになっていたら登録完了

GA4の管理画面(「キーイベントとしてマークを付ける」がオンになっている状態)

 

以上でコンバージョン設定が完了です。

ステップ4 実際に計測されるかを確認する

設定から数時間〜1日程度をおき、ある程度データが溜まった後に計測結果を確認しましょう。

①GA4メニューの「レポート」から「リアルタイム」をクリックする

②「過去30分間の間でどの程度のユーザーがサイトに訪問したのか」をリアルタイム確認できるレポートが表示される

GA4の管理画面(「リアルタイム」のレポート表示)

 

③下へスクロールしていくと、コンバージョンがイベントごとに表示されるので、コンバージョンが発生しているのかを確認する

以上が、GA4の管理画面で計測されるかを確認する方法です。設定後は、計測が正しく機能しているかを確認し、必要に応じて設定を見直しましょう。

なお、こちらの設定方法はYouTube動画でも解説していますので、実際の設定画面を見たいという方はよろしければご覧ください。

 

GA4でコンバージョンが計測されない3つの原因と対処法

ここでは、GA4でコンバージョンが計測されない場合に考えられる原因と対処法を3つ紹介します。

GA4でコンバージョンが計測されない3つの原因と対処法

  1. 反映時間
  2. GA4のタグ設定
  3. コンバージョン設定

では、詳しく説明します。

1 反映時間

GA4でコンバージョンを設定した後、すぐに結果を確認しようとすると、数値が表示されず計測されていないように見えることがあります。

これは、システムが新たな設定を反映するまでに時間がかかるためです。コンバージョンの設定後は、数時間〜1日程度の時間をおいてから再度確認しましょう。

2 GA4のタグ設定

GA4タグの設定が間違っていることも、可能性として挙げられます。この場合、コンバージョンを計測したいページにGA4タグが正しく設定されているかを確認しましょう。

なお、確認には、Google Chrome拡張機能の「Google Tag Assistant」を活用することがおすすめです。

3 コンバージョン設定

最後に考えられるのは、コンバージョン設定にミスがある場合です。具体的には、イベントの作成ミスやコンバージョンのパラメータの設定が誤っている場合が考えられます。

対処法としては、まずは設定を再確認することが重要です。値・演算子・パラメータをそれぞれ見直し、正しく設定できているか確認しましょう。

GA4でコンバージョンを設定してマーケティング施策に役立てよう

GA4は、マーケティング施策に欠かせないユーザー行動の把握に役立つ分析ツールです。使いこなすためにも、本記事で紹介した方法を参考にしてコンバージョン設定を行いましょう。

また、ナイルでは、GA4の基礎知識をまとめた無料資料をご用意しております。よろしければダウンロードの上ご活用ください。

Googleアナリティクス4(GA4)何から始めたいいかわからない方へ

本資料では、GA4の導入や移行で最低限押さえておくべきポイントを解説しています。2023年7月1日以降、Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)がいつ見れなくなるかわかりません。急に困らないよう、資料の内容を参考にGA4の設定をしましょう!

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【初心者向け】GA4のコンバージョン設定を画像付きで徹底解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

2024年版 インハウスSEO完全攻略ガイド

本記事はSearch Engine Journalの「Mastering The Art Of In-House SEO [2024 Edition]」を翻訳した記事です。

SEOは不透明でわかりにくく、その効果が可視化されづらい施策の1つです。そうした特性を持つSEOにおいて、Atlassian、G2、ShopifyのインハウスSEO担当から副社長まで昇進したKevin Indigが語るインハウスSEOにおける重要なポイントについて紹介していきます。

2024年版 インハウスSEO完全攻略ガイド

最近、インハウスSEOのキャリアの進め方について多くの質問を受けています。

すべての回答は、2020年に私が書いた包括的なガイドに記載されています。世界最高のテクノロジー企業での経験をさらに積んだため、約10時間かけてこの投稿を書き直し、更新することにしました。私の 控えめな意見ですが、これは依然としてウェブ上で最高のインハウスSEOガイドです。

インハウスSEOはあなたが学び、発展させることのできるスキルです。

私が出会った最も成功している人々は、正しいことに取り組む強い感覚、明確なコミュニケーションスキル、そして重要な問題に対する解決策を見つける能力を持っていました。

彼らは、マネージャーであれ個人の貢献者であれ、買い入れ、リソース確保、優先順位付け、チームの意見統一に関連する問題を解決するスキルを習得していました。

Atlassian、G2、Shopifyでの10年以上にわたる社内キャリアを通じて、私は技術SEOエキスパートから副社長にまで昇進することができました。その過程で、社内スキルを開発する方法を学び、超成功した人々から素晴らしい事例を観察しました。

以下の原則、フレームワーク、経験のコレクションは、あなたの学習曲線を大幅に短縮するでしょう。

私の言葉だけを信じないでください。このガイドには以下の方々から寛大な意見をいただいています:

  • Jackie Chu(Uberのリードを持つSEOインテリジェンス)
  • Matt Howells-Barby(Krakenの成長担当副社長)
  • Igal Stolpner(investing.comの元成長担当副社長、Webifyの共同創設者)
  • Jordan Silton(rent.comの成長担当副社長)

インハウスSEOの5つの主要な課題

インハウスSEOで成功するためには、すべてがインパクトにかかっています。

そして、インパクトを与えるにはリソースが必要です。最高の計画、監査、トリックも、それらを実行できなければ意味がありません。

Jordan Siltonは次のように述べています:

最高のインハウスSEO担当者は、戦略に影響を与え、推進する能力があります。SEO監査、キーワード調査、競合分析を行い、それを引き渡すだけでは十分ではありません。これはエージェンシーにも当てはまります。引き渡しは過去のものです。今日のSEOにおける真の進歩と成功は、アラインメントとインパクトに関するものです。これまで以上に、何をすべきかを理解することは当たり前のことです。成功する人々は物事を成し遂げます。

SEOの最大の課題は何をすべきかを知ることではなく、物事を実行することです。最も成功している企業は、ユーザーとGoogleの機械学習駆動のアルゴリズムで成功するために、素早く出荷し、学び、反復します。

Jackie Chuは次のように述べています:

インハウスSEOには多くの利点がありますが、技術スキルと同様にソフトスキルを成長させることに注意を払う必要があります。

たとえ買い入れなしで大きな成果を得ることができたとしても、チームと自分の仕事を広める優先順位をつけない限り、会社での継続的なサポートを見つけることは難しいでしょう。そして、あなたのサイトが基本的なことを正しく行っていない限り、エッジSEOを行う機会は得られないでしょう。

最適化を実行するためのお金や人材などのリソースを獲得することは、5つのサブ問題に分解できる問題です:

  1. 堅固なビジネスケース
  2. ビジネスモデルの違い
  3. 遅くて曖昧なインパクト
  4. 弱いソーシャルキャピタル
  5. SEOが間違った組織に属している

これらの各サブ問題について、詳しく説明していきます。

1.堅固なビジネスケース

SEO担当者がインパクトを与えられない最大の要因(!)は、推奨事項に対する堅固なビジネスケースを作成できないことです。

SEO担当者はよく技術的で専門的な詳細に夢中になりすぎます。代わりに、顧客と話し、機能の優先順位をつけ、その影響を収益にまで分解するプロダクトマネージャーのように考える必要があります。

Twitterの投票では、リソース確保における最大の課題として認識されているものが明らかになりました:

  • SEOが会社の優先事項ではない
  • リーダーシップが「理解していない」
  • SEO担当者が価値を示すのが難しい

しかし、最後の点が本当に的を射ています:SEOのほぼすべての問題は、ROIの実証の不足に起因しています。

私の社内キャリアの初期には、意思決定者が私の推奨事項に資金を提供しないときに防衛的になりました。「でも、Googleのガイドラインにはこうすべきだと書いてあるじゃないか!」と。後になって、私は理解しました。

予算責任のある意思決定者になったとき、長期的な信頼を得てリソースを慎重に投資するための強力なビジネスケースの重要性を理解しました。これはアラインメントのためのツールだけでなく、本当に物事を考え抜いたかどうかを再確認するためのものでもあります。

良いSEOビジネスケースの特徴は以下の通りです:

  • 解決しようとしている問題とそれが重要な理由について明確であること。
  • 問題と解決策に関する強力な論理。
  • その時点で他の何かではなく、このプロジェクトに取り組む良い理由。
  • オーガニックトラフィックから収益への見える線。
  • それを実現するために必要なものリスト。
  • タイミングを含むアクションプラン。
  • 成功基準/指標。

ビジネスケースは文書やスプレッドシートに書き出すことができますが、最大の質問に答える必要があります。

SEOは芸術と科学の間の複雑な分野です。その不透明な性質と一部の最適化のインパクトまでの時間は、予測を難しくします。

SEO A/Bテストと主要指標(Googlebotのサーバーヒット、インプレッション、ランク)の測定は、信頼性を高め、早期にインパクトを測定するのに役立ちます。

しかし、長期的な信頼を築くには、推奨事項の出所と期待するものについて多くの透明性が必要です。

リソース要求の高い大きなプロジェクトに取り組む非常にエレガントな方法は、小規模なバージョンを手動で出荷することです。

例えば、リード獲得ツールを構築するためにエンジニアリングとデザインのリソースが必要な場合、まずターンキーのサードパーティソリューションでMVPを構築してテストすることができます。結果が有望であれば、社内リソースを要求するためのより強力な基盤ができます。

アドバイス:会社で物事を成し遂げる人を見つけ、その人から方法を学びましょう。

2.ビジネスモデルの違い

サイトのタイプによって、必要なリソースとビジネスケースの作り方が決まります。

インパクトの予測は、アグリゲーターや高トラフィックのサイトの方が、インテグレーターよりも簡単です。前者は通常、より多くのページを持ち、テスト結果をより速く得ることができるためです。

例えば、G2のようなアグリゲーターは、マーケティングよりも製品に密接に結びついた非常に異なるレバーを持っています。一方、Rampのようなインテグレーターは、主にマーケティングリソースを使ってインパクトを与える必要があります。

アグリゲーターは、需要を集約することから生じるネットワーク効果の力を活用できます。

彼らは自己生成された「在庫」ではなく、集約された「在庫」(製品、ユーザー、ビジネス、または広告)から利益を得ます。これは、「ソーシャルネットワークがSEOで数十億の検索訪問を促進する方法」で説明しているような、技術SEOとプロダクト主導の成長ループに適しています。

インテグレーターで働く場合、SEOに強い買い入れがある会社を選ぶか、プロジェクトの優先順位付けと順序付けを戦略的に行う必要があります。

成長レバーの性質を変えることはできませんが、低いハードルの果実と高確信度のプロジェクトを狙うことで、結果を出して信頼を築くことができます。

結果を出せば出すほど、結果が出るまでの時間に余裕が生まれます。だからこそ、最初に速くて強いインパクトのある最適化を出荷するのは賢明なアイデアです。

会社への「参入」方法も大きな違いを生みます。最初の30日以内に結果を出す能力を証明できれば、残りの在任期間はそれだけスムーズに進みます。

Jackie Chuは次のように述べています:

SEO成長の仕事以外にも、新製品のローンチ、移行、リブランディングなどをガードレールする、かなりの量のSEO防衛作業を行います。トレードオフを公平に明確化しながら、同僚との良好な関係とラポートを維持するよう努めるには、強力なコミュニケーターである必要があります。

インハウスSEO担当者が苦戦しているのを見ると、彼らはSEOの問題について正しいことが多いのですが、実際の問題は、リソース確保、買い入れ、優先順位付けに苦戦していることです。ここで強力なコミュニケーターとストーリーテラーであることが特に役立ちます – 異なるインセンティブを持つチーム間で同じプロジェクトに取り組む際に避けられない対立ポイントを緩和するのに役立ちます。

契約額の大きい製品を販売する企業は、しばしば人間の入力に頼って帰属を行い、取引を締結するのに数ヶ月かかることがあり、これがSEOのインパクトを不明確にする可能性があります。

その過程で、リードは有料チャネルとオーガニックチャネルを通じて会社と多くの接点を持つ可能性があります。有料チームはより良いデータ(例:キーワード参照元)とより速いフィードバックループを持っているため、しばしば収益の帰属を支配します。

最後のタッチと最初のタッチを比較すると、収益の帰属に目を見開くような違いがあり、適切なモデルを選択することがいかに重要かを示しています。

広告に過度に注目すると、同じ結果が遥かに低い支出で得られる場合、会社に多くの費用がかかる可能性があります。しかし、その話をコンバージョンと支出データで示して、利害関係者を説得する必要があります。

別の解決策として、SEOを直接的な収益ではなく露出を促進するブランドマーケティングチャネルとして位置づけたり、相対的な収益ではなく収益貢献/マージンに焦点を当てたりすることができます。SEOを異なる角度から見ることで、意思決定者が投資を正当化するのに役立つ可能性があります。

アドバイス:アグリゲーターで働く場合はテクニカルSEOに、インテグレーターの場合はコンテンツマーケティングに注力しましょう。

3.遅くて曖昧なインパクト

一部の最適化は、時間をかけて遅くて広範囲なインパクトを与えるため、ドル価値を帰属させるのが難しくなります。

例えば、強力なブランドを構築することがSEOにとって重要であることは誰もが知っていますが、関与する要素が多すぎて、そのためのビジネスケースを作るのはほぼ不可能です。

様々なインパクトまでの時間を操作する上で最も重要な質問は以下の通りです:

  • 小規模でその最適化をテストするのはどれくらい簡単か?
  • 手動の労力なしで、何ページにわたってその最適化を拡張できるか?
  • 競合他社が同様のことを行ったことがあるか?
  • その最適化の実装はどれくらい難しいか?

一般的に、何かが長く時間がかかり、実装が難しいほど、優先順位を低くすべきです。ただし、非常に高いトラフィックインパクトがあり、それを出荷するための大きなレバレッジがある場合は例外です。

アドバイス:強力なストーリーテリングスキルは、数字が曖昧でも買い入れを得ることができます。意思決係者は、何かをしないことの結果である「賭け金」に強く反応します。

リスクの絵を描くことでドアを開くことができますが、うまくいかなければすぐに閉じてしまいます。だから、あなたの提案が役立ったことを示す方法を持っていた方がいいでしょう。

Jackie Chuは次のように述べています:

リーダーシップ、ストーリーテリング、エグゼクティブプレゼンスに関する強力なソフトスキルを持つことは、インハウスSEO担当者の成功にとって極めて重要です。

現実には、多くの場合、エンタープライズサイトは基本的なことさえ正しく行っていません。それは、タイトルタグやhreflangのような「小さな」ことでさえ、複数のサービス、翻訳のニーズ、表面積の所有者、法的考慮事項などを考慮すると、大規模に変更するのが大きな投資になる可能性があるためです。

4.弱いソーシャルキャピタル

信頼性、好感度、尊敬は、人間と働く上で重要です。あなたが実績を証明している場合や、会社の重要な人々から尊敬を得ている場合、人々はあなたの推奨事項をより信頼しやすくなります。

一般的に人々があなたをどのように認識しているかという形での弱いソーシャルキャピタルも、あなたの出荷能力に影響を与えます。

Matt Howell-Barbyは次のように述べています:

ここで重要なのは… 問題に対する正しい解決策を持っていることではありません。最も重要なのは、アイデアを社内で売り込む方法を知っていること、解決策をサポートするために必要なリソースを得ること、そしてそのプロセスでのレバレッジの使い方(とタイミング)を知っていることです。最後の部分は特に重要です。

アドバイス:会社で力を持っている人を見つけ、彼らが必要としているものを学び、それを得るのを手伝いましょう。時には、重要な役割に適した候補者を見つけたり、別の会社の連絡先を提供したりするなど、専門分野以外のことかもしれません。他の場合は、その人やチームが以前に気づいていなかった機会やリスクかもしれません。

Jordan Siltonは次のように述べています:

最高のインハウスSEO担当者は、好かれ、人々が一緒に働きたいと思うため、イニシアチブに引き込まれます。部屋で最も賢い人、「専門家」、または技術的なスーパースターであるだけでは十分ではありません。

インハウスSEOはチームの一部になることです。すべてが適切であることを確認するためのチェックポイントやゲートにすることはできますが、それは物事を遅らせ、進歩を加速しません。成功は、どれだけ多くのミスを捕まえられるかではなく、どれだけ多くのことを達成できるかです。

これらのチームのリーダーとの強い関係を築きましょう。コーヒーや昼食を共にし、彼らがどのような人物かを理解し、彼らの目標について話し合いましょう。

一部の人は「ゲームをプレイする」と呼びますが、私は単に本物の関係を築き、共通の目標に向かって働くことだと思います。

Matt Barbyは次のように述べています:

会社内の多くの人々が間違いを犯し(そして後でフラストレーションを感じる)方法の1つは、間違った丘で死ぬことを選ぶことです。時には、他の場所で使えるレバレッジを築くために、自分のアイデアを死なせる必要があります。影響力と蓄積されたレバレッジを使って必要なものを手に入れるたびに、将来のためにさらに構築することに集中するか、他の必要なものを諦めることに満足する必要があります。

もし上級管理職の誰かを見て、「この人はどうやってそこまで行ったのだろう?私の方がずっと多くを知っているのに!」と思ったことがあれば… おそらく、その人はあなたよりもずっと上手に売り込みをしているのでしょう。会社内のどの役割で働いていても、あなたはセールスパーソンである必要があります。外部クライアントに実際にアイデアを売り込む顧客対応の役割との違いは、あなたが同僚に売り込んでいるということです。これを学べば、あなたは遠くまで行けるでしょう。

5.SEOが間違った組織に属している

SEOチームがマーケティングの下にあり、エンジニアリングチームが製品の下にある場合、SEOチームはしばしばリソースが不足します。

ほとんどの会社では、SEOをマーケティングの下に置くことは理にかなっています。なぜなら、彼らは自己生成されたコンテンツとツールでSEOを推進しているからです(インテグレーター)。

しかし、アグリゲーターではSEOは製品組織の下にあるべきです。なぜなら、SEOのビジネスインパクトはドメイン上のインデックス可能なページ数に比例するからです。

プロダクト主導の成長を行う企業(常にアグリゲーターです)は、製品の下にSEO担当者を置いた成長チームを推進すべきです。営業主導の企業は、コンテンツマーケティングまたはハイブリッドアプローチを使用すべきです。

Igal Stolpnerは次のように述べています:

インハウスSEO担当者として成功する鍵は、プロセスの一部になることです。ほとんどの会社では、製品またはR&Dがロードマップを運営しています。インハウスSEO担当者として、あなたはそのプロセスの真ん中にいて、重要な変更やローンチがあなたの頭越しに行われないようにしたいのです。

アドバイス:特に依存しているチームに対して、会社全体で教育ツアーを行いましょう。

Atlassianにいたとき、私は自分がやりたいことすべてを行うのに十分なリソースを持つことは決してないと気づきました。

そこで、エンジニア、デザイナー、コンテンツクリエイターに対してワークショップを実施し、彼らの仕事での小さな変更がどのようにインパクトを与えるかを示しました。

SEOチェックリストを共有し、全体会議で発表し、SEOのドラムを叩き続けました。Confluence(私たちの「ウィキ」)に多くの社内ドキュメントを書いて、人々が参照資料を持ち、自分のペースで学べるようにしました。

最も重要なのは、結果を追跡し、それらを推進した人々に示したことです。このようなフィードバックループは、人々のモチベーションを高め、さらなる欲求を生み出します。

インハウスSEOとエージェンシーSEOは異なるゲーム

社内とエージェンシーの仕事の最大の違いは、スコープです。

エージェンシーでは、幅広く取り組みます。社内では、深く掘り下げます。

エージェンシーの仕事は、多くのサイトと問題に触れる機会を提供します。様々な問題、業界、企業について良い理解を得られるため、SEOキャリアを始めるのに適した場所です。

課題は、クライアントを獲得し、アカウントを管理し、クライアントにあなたの推奨事項を実装してもらうことです。クライアントが望むことと必要としていることは必ずしも同じではありません。これをうまく調整する必要があります。

社内では、単一のサイト(おそらく数個)に焦点を当て、製品と市場に深く没頭します。垂直的な専門知識を発展させ、プロセスのより大きな部分を所有します。課題は、官僚主義を克服し、リソースを獲得し、適切な仕事に優先順位をつけることです。

両側で続くのは、ピッチと販売の部分です。クライアントにピッチするか、上司にピッチするかのどちらかです。だから、上手になる必要があります。このガイドを通して何度も出てくるので、覚えておいてください。

Matt Howell-Barbyは次のように述べています:

社内で働くことは、エージェンシー側で働くのとはとても異なります。同様に、40人のスタートアップで働くことは、4,000人の従業員を持つエンタープライズ組織とは全く異なる世界です。とはいえ、いくつかの共通の真実があります。

移行 エージェンシーから社内に移行する際に避けるべき2つの罠は、承認を待つことと実行速度です。

コンサルタントは非常に透明性を持って仕事をし、時間単位で請求する必要がありますが、社内の仕事はより速い実行と意思決定を必要とします。

社内では、プロジェクトをエンドツーエンドで出荷する必要がありますが、エージェンシーのコンサルタントは推奨事項がパッケージ化され配信されると焦点を切り替えます。多くのコンサルタントは、社内の役割に切り替えるときに「カルチャーショック」を経験します。

マネージャーvs. ICとしてのインハウスSEO

管理責任があるかどうかによって、あなたの経験とフォーカスポイントは異なります。

多くの場合、あなたのキャリアは個人の貢献者(IC)からマネージャーへと導かれます。その跳躍とともに、あなたの社内経験は tremendously に変化します。

Jordan Siltonは次のように述べています:

すべてのインハウスSEOの役割が同じというわけではありません。一部は真に個人の貢献者の技術アナリストの役割で、エージェンシーの生活に似ています。他のものはプロダクトマネージャーに近く、アジャイル/スクラムチームでエンジニアと一緒に組み込まれています。

さらに、より上級で戦略的な役割もあり、製品やマーケティングチームをはるかに超えて組織全体に影響を与える必要があります。最後に、時々は技術的な社内チームと接続し、他の時は全く別個の多くのコンテンツの役割があります。インハウスSEOは一つのものではありません。

貢献者にとって最も重要なスキルの1つは、適切なプロジェクトに取り組み、良い仕事をすることです。

上手に押し戻さなければ、プレートに乗せすぎてしまうのは簡単です。しかし、エレガントに押し戻すこと自体がスキルです。

あなたの優先事項をマネージャーと共有し、すべてに「はい」と言う代わりに、彼らに優先事項を再定義させましょう。彼らに、あなたがキャリアを築くことができるインパクトのあるプロジェクトを与える責任を持たせましょう。

すべてのタスクが刺激的である必要はありませんが、あなたの仕事の大部分は、戦略的に重要なイニシアチブに明確につながるべきです。

一方、マネージャーはリーダーシップと管理スキルを必要とします。

リーダーシップは、人々に何かをさせる説得の技術です。直属の部下を持つ必要はないことに注意してください。管理は、適切な目標を設定し、適切な人材を雇用し、上手く実行するプロセスです。

Shopifyでは、マネージャーの主なタスクを集めるためにフレームワークを使用しました:

  • Aim → 戦略
  • Assemble → 採用
  • Achieve → 実行

すべての人がマネージャーになる資質があるわけではなく、なりたいと思っているわけでもないことを覚えておいてください。私はいくつかの貢献者をマネージャーに昇進させましたが、彼らはすぐにその選択を後悔しました。最高の企業は、貢献者のトラックを最高レベルまで開き、明確なキャリアパスを定義します。

SEOの提唱

内部の提唱活動の考え方は、人々をSEOについて教育し、モチベーションを与えて、彼らが貢献したいと思うようにすることです。提唱は難しいですが、大きなチームなしで会社全体にSEOを拡大する効果的な方法です。

メッセンジャー、メール、または内部のウィキでSEOチーム外からの貢献を積極的に認識し、より多くの「良い」行動を奨励します。

Atlassianでは、「良い仕事をし、それについて話す」という言葉がありました。

提唱の大きな部分は、定期的および不定期な進捗報告です。

  • 密接な利害関係者への進捗更新を含む週次レポートと、より広範な組織のメンバーへの月次レポートは、アラインメントを生み出し、質問を引き起こします。
  • 会社全体に利益をもたらす洞察を含むアドホックなメモは、他の人々にあなたと一緒に問題解決を行うよう招待します。
  • SEOの状態の概要を含む年次または半年次のレポートは、将来の戦略のトーンを設定し、予算とリソース配分を考える時期に意思決定者に働きかけることができます。広範なトレンドを含め、SEOをサポートするチームや個人を呼び出し、脅威を強調します。年次レポートは(来年の)計画立案に間に合うようにリリースします。

結論:キャリアを作るプロジェクトを出荷する

インハウスSEOは、気を散らすものを避け、クラフトワーク以外のメタワークについて思慮深く、会社を作るプロジェクトに取り組むことで向上できるスキルです。

私のキャリア(社内)を作ったいくつかのプロジェクト:

  • Dailymotionでのオーガニックトラフィックのトレンドを逆転させました。
  • Atlassianでの数え切れないほどの移行、コミュニティの立ち上げ、ブログトラフィックの成長、サードパーティのアプリマーケットプレイスの成長。
  • G2でのオーガニックトラフィックを成長させる複数の大きな賭けに成功し、A級のチームを雇用しました。
  • ShopifyでのSEO組織の再構築、一流の人材の獲得、ドメインの統一。

運の要素はもちろんありますが、大きな有望なプロジェクトを見つけ、それらに全力を注ぐことがさらに重要です。これらのプロジェクトは、紙の上では意味がなかったかもしれません。出荷されたからこそ意味があったのです。

もちろん、うまくいかなかった多くのプロジェクトにも取り組み、何度も失敗しました。

製造業に効果的なSEO対策は?ポイントや事例を紹介

製造業に効果的なSEO対策とは?ポイントや事例を紹介

本記事では、製造業のSEO対策を進める具体的な手順とポイントを解説します。キーワード選定、競合分析、コンテンツ制作など、製造業ならではのSEO対策のポイントを紹介します。ナイルによる成功事例もあるので、SEO対策に悩む製造業の方はぜひ参考にしてください。

ナイルでは、自サイトのSEO対策の方法がわからない方向けに、「ナイルのseoコンサルティングサービス」を行っています。以下のリンクから資料をダウンロードしてください。

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製造業にSEO対策が必要な理由

製造業にとって、SEO対策は売上増加に直結する重要な施策です。それは、製造業における主要な購入者が企業であり、その担当者のほとんどは検索によって情報収集を行っているからです。

トライベック・ブランド戦略研究所のデータ「BtoBサイト調査2022」によると、BtoBで製品やサービスを購入する際、実に66.7%の割合で企業Webサイトを情報源にしていることがわかっています。そのため、自サイトのアクセス数を増やすことで企業からの問い合わせ数も増加し、売上増加につなげることが可能です。

従来、製造業は展示会などを通じて顧客にアプローチするのが一般的でした。しかし、展示会は常時開催されるわけではないため、顧客へのアプローチが途切れてしまうという課題があります。新規開拓の主軸であるオフラインの展示会や商談会と並行して、SEO対策によってWebからの新規顧客獲得を図ることが重要です

製造業の新規開拓はオフラインでの展示会や商談会などがメインですが、SEO対策をすることでWebからの新規開拓が可能になります。

以下の画像のように、営業が購入の検討を開始してから実際に営業と接点を持つまでに、オウンドメディアメールマガジンなどのWebマーケティングが57%を占めているという結果が出ています

営業が購入の検討を開始してから実際に営業と接点を持つまで

こうした現状があるなか、製造業界ではSEO対策に注力する企業は少ないのが現状です。しかし、それは専門的なキーワードで上位表示できるチャンスが大きいということを意味します。製造業特有の専門的なキーワードで上位表示が増えることで認知度が広がり、新規顧客へのアプローチが可能です

一般的なSEOと製造業のSEOの違い

一般的なSEOと製造業のSEOには、いくつかの違いがあります。まず製造業のSEOは、自社特有の専門知識を活かして記事の質を高められる点です。

競合企業との比較の際に自社の強みを前面に押し出した記事を書くことで、SEO効果を高められます。材料や加工方法など、企業独自のノウハウを記事に盛り込むことが可能なのは、製造業でSEO対策をするメリットです

一方で、製造業のキーワード選定は一般的なSEOよりも難易度が高いという特徴があります。製造業のキーワード選定が難しいのは、対策できるキーワードが少ない上に、業界や業種によって使う用語が異なり、検索ボリュームがバラけてしまうためです。

製造業の場合、WebサイトだけでBtoB取引の発注を決めるケースは多くないことにも注意が必要です。プロジェクト単位での発注額が大きく、担当者や技術者との直接の協議が必要になるためです。そのため、一般的なSEOとは異なり、製造業のSEOではWebサイト内でクロージングまで行う必要はありません。

製造業界のWebマーケティングに取り組む企業にとって、これらの製造業におけるSEOの特徴を理解することが成功への第一歩となるでしょう。商談数の増加などに役立つヒントを得るためにも、ぜひ専門家へのご相談をおすすめします

ナイルでは、製造業界のWebマーケティングに取り組みたい企業向けに「製造業界におけるWebマーケティングとSEOのポイントをまとめた資料」を用意しています。以下のフォームから商談数の増加などに役立つヒントをダウンロードください。

製造業のSEO対策4ステップ

製造業のSEO対策は、以下の4ステップで行います。

製造業のSEO対策4ステップ

ステップ1 キーワードの選定

キーワード選定を行う際には、目的別にキーワード選定を行う事が大切です

  • 目的1 アクセス数を増やす
  • 目的2 問い合わせを発生させる

競合他社との差別化を図るには、自社の強みを活かしたWebサイトの構成とコンテンツ制作が不可欠です。膨大なキーワードの中から最適なものを選ぶポイントをそれぞれ解説します。

目的1 アクセス数を増やす

自サイトのアクセス数を増やすには、検索回数が多く、競合サイトが少ないキーワードを選ぶことが重要です。アクセス数の多いキーワードで上位表示されれば、新規ユーザーの流入が増え、問い合わせ増加のきっかけになります。

クリック率は、検索結果の表示位置によって大きく異なります。以下は、検索1位のクリック率は39.8%ですが、2位では18.7%まで下がり、3位以下ではさらに低くなることがわかるデータです。

First Page Sage社の調査による「リスティング広告(広告)」と「SEO記事(自然検索結果)」のCTRデータ画像

 

出典:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2023

Googleのキーワードプランナーなどを活用し、検索回数の多いキーワードを選定して上位表示を目指すことで、多くのアクセスを集められます

目的2 問い合わせを発生させる

自サイトへの訪問者を問い合わせにつなげるには、以下の点に注意してキーワードを選定します。

  • 情報を集めるためのキーワードを選定しない
  • キーワードの抽象度に注意する

例えば、「バリ取り」というキーワードで検索するユーザーの中には、単にバリ取りの方法を知りたいだけの人もいます。そのようなキーワードで上位表示しても、アクセス数は増えても製品の問い合わせにはつながりにくいでしょう。問い合わせや購買意欲の高い見込み客を集めるには、適切なキーワード選定が欠かせません。

また、「プラスチック成形」のような抽象度の高いキーワードでは、自動車部品や生活用品など用途が広すぎるため、自サイトへの問い合わせにつながりにくい傾向があります。キーワード選定では、ある程度条件を絞り込み、誰がどのような目的でそのキーワードを検索しているかを具体的にイメージすることが大切です。

競合他社と差別化するには、自社の強みを活かせるキーワードを選ぶことが重要です。例えば、「短納期」や「品質保証」など自社の優位性を保てるキーワード選定が求められます。キーワード検索で上位表示されているWebサイトをいくつかピックアップし、品質や価格などの面で他社より優れているかを検討しましょう。

ステップ2 競合サイトの分析

検索上位に表示されているWebページは、検索エンジンがユーザーにとって価値が高いと判断したページです。これらのページを分析することで、選定したキーワードで上位表示されるために必要な要素を把握できます

分析する際は、以下の点に着目しましょう。

  • ターゲットとするユーザー層
  • ページの特徴(記事ページ、製品ページなど)
  • コンテンツの量と質

上位表示されているページの特徴は、大きく以下の3つに分類できます。

  • 知識系ページ:用語解説や基礎知識を提供するページ
  • まとめ系ページ:関連する商品や企業情報をまとめたページ
  • 製品ページ:具体的な製品の特徴や仕様を紹介するページ

検索したキーワードで、どのタイプのページが上位を占めているかを確認し、自サイトにも取り入れられる要素を見極めることが重要です。例えば、知識系ページが上位に多ければ、自サイトでも関連する用語解説や基礎知識を提供する記事ページを作成することが有効だと言えます。

一方、製品ページが上位を占めている場合は、自社製品の特徴や強みを詳しく紹介するページを制作することで、見込み客の流入を増やせる可能性があります。ページタイプ別の特徴を押さえることで、競合サイトの強みを自サイトにも取り入れられます。これにより、選定したキーワードでの上位表示を狙いやすくなります。

ステップ3 コンテンツの作成

魅力的なコンテンツを作成するには、以下の点を意識することが大切です。

  • ユーザーの興味を引くタイトルを付ける
  • 見出し(H2、H3など)にキーワードや関連キーワードを自然に盛り込む
  • 本文は結論から始め、ユーザーの疑問に沿って順を追って解説する
  • 適切な位置に画像を配置し、読みやすいレイアウトを意識する

タイトルはユーザーがクリックするかどうかを左右する重要な要素です。価値のあるコンテンツであることを明確に伝えるタイトルで、クリック率の向上につなげましょう。例えば、「プラスチック成形とは」という疑問形のタイトルよりも、「プラスチック成形の特徴をわかりやすく解説」といった、ユーザーの疑問を解決する言葉を使ったタイトルの方が、クリック率が高まる可能性があります。

SEOの観点からは、見出しにメインキーワードや関連キーワードを自然に配置することが重要です。これにより、検索エンジンにそのページがキーワードに関連する情報をまとめていると認識してもらえます。ただし、キーワードの詰め込みは避け、自然な文脈で使用することを心がけましょう。

製品ページでは、自社独自の技術や製法、材料などの情報を盛り込み、他社にはない独自性をアピールしましょう。製品の特徴や利点を具体的に説明することも重要です。また、記事ページ、製品ページ共に、読みやすさを意識します。適度に画像や動画を使用し、箇条書きや段落分けを活用することで、ユーザーが最後まで集中して読み進められるレイアウトを心がけましょう。

ステップ4 一定期間をおいて効果検証

Webページを公開してから一定期間が経過したら、アクセス数やコンバージョン数(問い合わせ数など)を分析することが重要です。これにより、SEO施策の効果を検証し、必要な改善点を確認できます。

アクセス数が予想より少ない場合は、以下の画像のようにGoogleサーチコンソールを活用して現在の検索順位を確認しましょう。

GA4で検索順位を確認する時の参考画像

同時に、Google Analytics 4(GA4)を用いて、順位が低いという事実だけではなく、記事に関するデータを集め、なぜ順位が低いのかを特定することも大切です

データを分析することで、改善すべき点が明確になります。例えば、アクセス数が少ない場合は、ユーザーがクリックしたくなるようなタイトルへの変更が対策のひとつです。

また、直帰率が高いページがある場合は、タイトルと本文の内容が一致していないことや、ユーザーにとって使いにくいレイアウトが原因である可能性があります。滞在時間の短いページは、SEO評価に悪影響を及ぼす可能性があるため、ユーザーの利便性を考慮したレイアウトやページ構成の最適化、ページ読み込み速度の改善なども必要です

このようなデータ分析などマーケティングにおいて絶対に必要なスキルについては、社内で内製化するとよいでしょう。SEOの内製化をどのようなステップで進めたらいいかわからないという方は、以下のフォームから「インハウスSEO(内製化)進め方ロードマップ」を無料でダウンロードください。

製造業でのSEO対策6つのポイント

製造業のSEO対策を行う際に、以下のポイントを押さえることでより上位表示を狙うことが可能です。

ポイント1 ターゲットを決める

コンテンツ制作では、ターゲットを明確にすることが重要です。同じキーワードでも、読者の知識レベルによって、解説のポイントや構成が異なるためです

ターゲット設定には、過去の受注傾向が参考になります。例えば、顧客群によって求める情報や予算に差がある可能性があります。低予算で問い合わせ数が多い群と、高予算で受注率・受注額が高い群では、アプローチ方法が変化することが特徴です。

過去の受注データを分析し、自社にとって価値の高いターゲット層を特定することで、ニーズに合ったコンテンツを制作できます

また、高予算の顧客と月額契約等で長期契約が結べた場合、顧客生涯価値(LTV)が高い顧客となるため、高予算の顧客を集客できている場合は、さらにその数を増やすためのSEO対策を行うことも重要です。

ポイント2 コンテンツの最適化

ターゲットを決めたら、以下のポイントを踏まえてコンテンツを作成します。

  • キーワードをもとにコンテンツの構成を作る
  • コンテンツの量と品質を最適化する

キーワードをもとにコンテンツの構成を作る

コンテンツ最適化のためには、タイトルや見出しだけではなく、本文やメタディスクリプションにもキーワードを自然に組み込むことが重要です。これにより、検索エンジンにWebページとキーワードの関連性を正しく認識してもらえます。

特にメタディスクリプションは、Webページの概要をユーザーに伝える文章です。適切にキーワードを入れることで、ユーザーが求める情報が得られるページだと認識してもらえます。

キーワードを詰め込みすぎると、文章が読みにくくなってしまい低品質なコンテンツと評価されることがあるため、ユーザーにとって価値のある情報を意識して構成を作成しましょう

コンテンツの量と品質を最適化する

SEOにおいては、コンテンツの量と品質の両方が重要です。優れたコンテンツでも量が少なければ、検索エンジンから高く評価されにくく、上位表示は難しくなります。

一方、大量のコンテンツを制作しても、一つひとつの品質が低ければ、検索上位には表示されません。質と量のバランスを取ることがポイントです。そのためには、十分なリソースを確保し、質の高いコンテンツを量産するか、専門家に外注するのが効果的です。

ポイント3 ロングテールキーワードを狙う

ロングテールキーワードとは、複数の単語で構成される、検索ボリュームが少ないキーワードのことです。ロングテールキーワードは、競合が少ないことが多いため、適切なSEO対策を行うことで、上位表示を狙いやすいという特徴があります。

また、多くのロングテールキーワードは、購買意欲の高いユーザーの使用が多くなるため、問い合わせや売上増加につながる可能性が高いです。

ロングテールキーワードを見つけるには、キーワードの組み合わせがポイントになります。「製造業」などの単体のキーワードだけではなく、「製造業 限界利益率 目安」や「製造業 不良率削減」のように、キーワードの組み合わせを意識したコンテンツを作成しましょう。

以下の画像のように、検索エンジンのサジェスト機能やキーワードツールを活用すると、ロングテールキーワードを見つけられます。

ロングテールキーワードの見つけかたを解説する項目の参考画像

自社のサービスや製品に関連するキーワードと組み合わせることで、大企業が狙わないニッチなキーワードを発見し、問い合わせ増加や売上アップにつなげることができます

ポイント4 外部リンクを獲得

外部リンクとは、自サイト以外のWebサイトから自サイトへのリンクを貼ってもらうことです。外部リンクが増えると、検索エンジンから価値のあるWebページだと評価されやすくなります。

外部リンクを獲得するには、他サイトの運営者にメールなどでリンク設置を依頼したり、相互リンクを提案したりする方法があります。また、自サイトにソーシャルメディアのシェアボタンを設置し、外部リンクを獲得しやすい環境を整えておくことも大切です。

特に、自社の製品ページなどのオリジナルコンテンツは、ユーザーにとって有益で信頼性の高い情報を丁寧に作り込むことで外部リンクを獲得しやすくなります。競合他社が外部リンク対策を行っていない場合、この施策は優位性を保つために有効な手段です

ポイント5 テクニカル対策

テクニカル対策とは、検索エンジンに自サイトを正しく評価してもらうための施策です。適切に行うことで、クローラーが自サイトの情報を正確に収集してくれるため、検索結果の向上が期待できます。

主なテクニカル対策は以下のとおりです。

URLの正規化 ・検索エンジンからの評価を適切に受けられるようにする役割
・適切なリダイレクトcanonicalタグを設定してURLを正規化するなど
パンくずリストの設置 ・ユーザーのサイト内ナビゲーションを促進する役割
・「トップページ>カテゴリ>記事タイトル」のようなパンくずリストを設置する
alt属性の設定 ・画像の意味をユーザーに伝える役割
・画像の内容を検索エンジンに正しく伝えられる
サイト内リンクの最適化 ・ユーザーが欲しい製品や情報に簡単にアクセスできるようにする役割
・ユーザーの回遊性を高める

 

これらのテクニカル対策を適切に行うことで、ユーザーが求めている情報を見つけやすいWebサイトを構築することが可能です。その結果、ユーザー満足度と検索エンジンからの評価の向上が期待できます。

ポイント6 オリジナル要素

競合他社との差別化を囲るには、自社ならではのオリジナル要素をコンテンツに取り入れることが重要です。独自の情報は、ユーザーにとって価値が高いだけではなく、検索エンジンからも高く評価される傾向にあります

自社の取り組みや設備、技術などの情報をコンテンツに盛り込むと、競合他社にはない独自性を打ち出すことが可能です。例えば、具体的な製品の実際の製造プロセスを写真や動画で示すことなどはオリジナル性の担保に繋がるでしょう。

また、製造現場だけではなく、品質管理における重点項目や生産管理で導入しているツールなどを紹介することも効果的です。オリジナル要素を追加する際は、上位表示されているページの傾向を参考にしつつ、自社ならではの情報を盛り込むことが重要となります

ナイルでは、製造業界でWebマーケティングを検討中の企業向けに「製造業界におけるWebマーケティングとSEOのポイントをまとめた資料」を用意しています。以下のフォームから無料で資料をダウンロードください。

製造業でSEO対策から売上につなげる2つの施策

製造業でSEO対策を行った後は、売上につなげるための具体的な施策も重要です。ここでは、SEO対策後に売上を伸ばすための具体的な施策として、CTAの最適化とブランディングの強化を解説します。

施策1 Webページに最適なCTAを設置する

ユーザーがWebページにアクセスした後、売上につなげるには、最適なCTA(Call to Action)の設置が重要です。CTAとは、問い合わせボタンや資料請求ボタンなど、ユーザーに特定のアクションを促すための仕掛けのことです

Webページ内でユーザーの検索意図を満たした上で、適切な位置に効果的なCTAを設置することで、ユーザーの問題解決を助け、望ましい行動を促しやすくなります。例えアクセス数が伸び悩んでいても、コンバージョン数(問い合わせ数や申込数など)が増加すれば、売上増加につながります。

最適なCTAの設置位置や種類を見極めるには、テストを繰り返し、データにもとづいて判断することが大切です。ユーザーの行動を可視化するツールとして、ヒートマップの活用をおすすめします。ヒートマップを使えば、ページ内のどの部分が注目されているか、どのリンクがクリックされているかを把握できます。ユーザーの関心が高い箇所にCTAを設置することで、クリック率の向上が期待できます。

施策2 ブランディングを強化する

SEO対策と並行して、自社のブランディング強化に取り組むことも重要です。競合他社と類似の製品やサービスを提供している場合、ブランドイメージが顧客の購買決定に大きな影響を与えます。

自社の強みや独自性を前面に打ち出し、ブランディングすることで、競合他社との差別化につながります。例えば、以下のようなメッセージを発信するのもひとつの方法です。

  • 徹底した品質管理体制で製品の安心・安全を保証
  • 独自の製造技術により大量生産にも柔軟に対応
  • AIやIoTを駆使した最新設備で業界トップクラスの技術力を実現

また、具体的な事例や数値を交えて、自社の強みを裏付けることも効果的です。「不良品発生率〇%以下を実現する品質管理体制」「リードタイム〇日以内を可能にする最新の製造ライン」など、具体性のあるアピールは説得力を持ちます。

ブランディングは、ターゲットとなる顧客層に絞り込んで発信することが大切です。あらゆる層に訴求しようとするメッセージは、逆に印象が薄れてしまう恐れがあります。自社の強みと顧客のニーズを深く理解して、ブランディングを強化しましょう

製造業のオウンドメディアの立ち上げをトータル支援した事例

松尾産業株式会社事例

ナイルは、製造業向けの商材を幅広く扱っている松尾産業株式会社のオウンドメディア「PEAKS MEDIA」の立ち上げからトータルで支援しました。

製造業界が大きな変革期を迎え、新たな価値創造が求められる中で、情報発信を通じて製造業界をさらに魅力的にしようと考えたことが立ち上げの目的です

ナイルにご依頼いただく前から、製造業に向けた情報発信をオウンドメディアで行いたいが、具体的にどうすればよいかわからず着手できていないというお悩みがありました。コンセプトはあってもメディアとしてどう落とし込むべきかわからず、社内で議論を重ねましたが、メンバーの意見をまとめるのも難航しました。

そこで、オウンドメディア構築にあたり、ナイルは以下のスケジュールでプロジェクトを進めます。

  • 4~5月:ユーザーインタビュー・ペルソナ設計
  • 6~7月:コンセプトダイアグラム・ワークショップ実施
  • 7月~:オウンドメディアのテーマ設計・KPI設計
  • 8月~:コンテンツ制作
  • 10月~:サイト制作ディレクション
  • 翌5月:「PEAKS MEDIA」ローンチ

まず、ターゲットを明確にするためにユーザーインタビューを実施し、ペルソナ設計を行います。その後、オウンドメディアのコンセプト設計を目的としたワークショップを開催し、コンセプトダイアグラムを作成しました。

コンセプトダイアグラム

上記のように、テーマを図式したことで参加者に共通認識ができ、目線をすり合わせることができました。次に、コンセプトダイアグラムで明確になった「このメディアでこういう態度変容が起きてほしい」という目的をもとに、キーワード選定を行います。

コンテンツ制作においては、インターネットで調べてもあまり見つからない情報をわかりやすく伝えることを意識しました。また、Webサイトのローンチ前にはWebマーケティングとGoogleアナリティクスの研修を実施し、社内の自走体制をサポートしました。

ナイルとの伴走により、良質なコンテンツを継続的に制作する体制を整え、オウンドメディアを着実に成長させています

塗料原材料や自動車部品を中心に、製造業向けの商材を幅広く扱う松尾産業株式会社。製造業に向けた情報発信の取り組みとして、2023年5月にオウンド...
【インタビュー】オウンドメディアの戦略設計からコンテンツ制作までトータル支援|松尾産業株式会社 - www.seohacks.net

この案件・類似案件を担当したメンバー

 黒川 彩

黒川 彩(くろかわ あや)

・Webサービスを開発・運営する事業会社にてWeb広告運用、UX改善、SEO、アクセス解析、新規事業立ち上げなどを経験
・ナイルではお客様のビジネス状況を理解した上で、事業成長につながる課題設定と施策提案を行う

製造業のSEO対策は売上増加に重要な施策

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製造業に効果的なSEO対策は?ポイントや事例を紹介ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【ターゲット別】マーケティングの種類まとめ!各方法の特徴や選び方を解説

マーケティングに取り組む際、「どの手法を選ぶべきなのだろう?」と悩むケースが多いのではないでしょうか。マーケティングには数多くの種類があり、すべてを試して効果を測定するには時間がいくらあっても足りません。

そのため、マーケティングの各種顧の特徴を把握し、自社の目的が達成されるであろう方法を選ぶ必要があります。

そこで本記事では、マーケティングの種類を「潜在顧客向け」「見込み顧客向け」「既存顧客向け」の3つのターゲットに分けて、それぞれの特徴や考え方をわかりやすくまとめて紹介します。ぜひ最後までお読みください。

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マーケティングとは

マーケティングとは、自社の製品やサービスを販売するための活動のことですより広義な意味では「顧客のニーズを満たすための活動」ともいえます。

自社の製品・サービスを販売するためには、まず顧客に認知されなければなりません。その上で、数ある製品やサービスの中から自社のものを選んでもらう必要があります。さらに、購入してもらった後は、長く利用し続けてもらえるよう、そして新製品や新サービスを購入してもらえるように、顧客と関係性を構築することが重要です。

マーケティングには数多くの種類があり、主流となる手法は時代とともに変化しています。以前はテレビや新聞などのマス広告が主流でしたが、インターネットの普及によってWebマーケティングを行う企業が多くなりました。また、近年はビッグデータやAIなどのテクノロジーの活用も増えています。

マーケティングの種類が増えて行く中で自社に合う手法を選ぶためには、まずマーケティングの手法を把握し、選択肢を広げることが大切です

マーケティングの変化や進め方は、下記の記事で紹介していますので、気になる方はぜひお読みください。

「仕事で“マーケティング”という言葉をよく使ってはいるけれど、いまいち意味がわかっていない……」本記事では、そのような方へ向けて「マーケティ...
マーケティングとは?代表的な手法やプロセス、成功させるためのポイントを紹介 - www.seohacks.net

マーケティングの種類と選び方

マーケティングに取り組む際は、まず「ターゲット」と「目的」を明確にしましょうこの2つが曖昧では、「届けたい顧客に届けたいメッセージ」を伝えられず、取り組んだマーケティング施策が成果に結びつかなくなってしまいます。

ターゲットを「潜在顧客」「見込み顧客」「既存顧客」の3つに分けることで、向いているマーケティングの種類が絞れます。

ターゲット別のマーケティングの種類

ターゲットが絞れたら、目的を明確にしましょう。例えば潜在顧客に向けたマーケティングを行う場合でも、認知を広げたいのかリードを獲得したいのかで、適した手法が異なるためです。

各ターゲットに向けてマーケティングを行う際に考えられる主な目的を、下記の表にまとめました。

ターゲット 主な目的
潜在顧客 認知の拡大、リードの獲得
見込み顧客 リードの獲得、販売の促進
既存顧客 顧客ロイヤリティの向上

 

例えば、潜在顧客に向けて認知の拡大を目指す場合、すでに自社のことを認知している人に向けてメールマガジンを配信したりセミナーを行ったりするよりも、不特定多数の人にアプローチできるテレビ広告やWeb広告の方が有効です。一方、同じ潜在顧客に向けた施策でもリード獲得を狙う場合は、テレビや新聞の広告よりもメールアドレスなどのリード情報を収集しやすいWeb広告の方が向いています。

加えて、ターゲットの年齢、性別、所得、ライフスタイルなども、マーケティングの種類を選ぶ際の重要な要素です。例えば、若年層向けの製品を宣伝する場合、若者の購読率が低い新聞に広告を出すことは適切とはいえません。

ターゲットに効率よくアプローチできるマーケティングの手法を選ぶことで、無駄なコストをかけずに効果を最大化できます

潜在顧客向けのマーケティング

まずは潜在顧客に向けたマーケティングを紹介します。

テレビ/ラジオ広告

テレビやラジオの広告は、広範囲の視聴者層にリーチしたい場合に適した手法です

特にテレビ広告は、視覚的なインパクトを残せた場合に、SNSなどで拡散されて、いわゆる「バズ」が発生するケースもあります。結果的に、テレビの視聴者だけでなく、SNSを使う人に対してもブランドや商品の認知を広げられます。

ラジオ広告は、テレビ広告ほど多くの人にはリーチできません。しかし、ドライブ中に聞く人が多いという特徴があるため、「車を所有・運転する人」がターゲットの場合に有効です。また、特定の地域に住むリスナーに絞ってアプローチできる点も強みです。

新聞/雑誌広告

ある程度ターゲットが絞れている場合は、新聞や雑誌の広告も認知の拡大に有効です。

新聞広告は、全国規模で幅広い読者にリーチできるだけではなく、特定の地域に絞った配信もできますまた、新聞は信頼性が高いと考える人が多いため、広告で紹介した製品・サービスも信頼してもらいやすいです。

雑誌広告は、特定のテーマや興味に特化した雑誌に掲載することで、ターゲット層を絞り込んでアプローチできます

新聞や雑誌の広告といえば紙媒体をイメージする人が多いかもしれませんが、デジタル版への広告出稿も可能です。

屋外広告/交通広告

屋外広告とは、ビルボードやデジタルサイネージなど、外に設置された広告のことです看板のような静的な広告だけではなく、映像を流す屋外広告も多くあります。

視認性が高く、大勢の人々にリーチできることが強みです。「ある場所に出かけることが多い人」へ向けて認知を拡大したい場合に効果を発揮します。

交通広告はバスや電車、タクシーなどの交通機関内や駅構内に掲示される広告のことです通勤者や旅行者に対して効果的にアプローチできます。また、タクシー広告はビジネスパーソン向けのマーケティングとしてよく使われています。

交通広告は移動中に見てもらえるため、興味を惹きつけられれば文章をしっかりと読んでもらえるという特徴があります。

展示会

展示会は、特定の業界やテーマに関連する商品やサービスを一堂に展示するイベントです潜在顧客と直接接触できる貴重な場でもあります。

ここまで紹介したテレビ広告や屋外広告などの手法は、顧客に対して一方通行のコミュニケーションでした。一方で、展示会は顧客からの質問に答えたり、意見を聞いたりできる双方向のコミュニケーションが強みです。

また、その場で商品やサービスの詳細な説明を行ったり、デモンストレーションを実施したりでき、認知だけではなく購買意欲を高める効果も期待できます。BtoBであれば大量のリード獲得が狙えます。

下記の記事で、展示会のメリットや展示会に出展して成果を得るポイントをまとめていますので、併せてご一読ください。

展示会とは、主に業種・テーマ別に集まった企業が、自社の商品を展示するイベントのことです。この記事では、展示会の概要や種類、メリット・デメ...
展示会とは?メリット・デメリット・出展時のポイントまで解説 - www.seohacks.net

SNS

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は広告の出稿や自社アカウントの運用によって、潜在顧客への認知拡大につなげられます

SNS広告の最大の特徴は、ターゲティング精度の高さです。ユーザーの興味・関心や行動履歴など、詳細なデータをもとに広告を配信できます。

また、広告を出稿しなくても、自社アカウントの投稿が拡散されることで、多くの潜在顧客に認知してもらえることも強みです。

さらに、SNSは認知度の向上だけではなく、顧客との信頼関係構築にもつながります。投稿やコメントなどを通じて、そのSNSを使うユーザーと直接的にかかわることができるためです。

本記事では潜在顧客向けとして紹介しましたが、投稿の内容によって見込み顧客の購買意欲を高めたり、既存顧客との関係を築いたりすることもできます。

SNSで集客するポイントや成功事例を下記の記事で紹介していますので、併せてお読みください。

「企業が集客するとき、SNSの活用は必須なのだろうか......」 「仮にSNSで集客するとき、どのSNSを利用すべきかわからない」と思うことはありませ...
【成功事例も紹介】SNS集客とは?活用するべき6つの理由と8つのポイント - www.seohacks.net

Web広告

Web広告は、Webサイト上に表示されるバナー広告や動画広告、リスティング広告などのことですWeb上に広告を出稿し、自サイトに訪れてもらえば、売上につながることもあります。

Web広告の特徴は、効果測定が容易にできることです。広告が何回見られ、そのうち何人の顧客がクリックし、さらに何人の顧客が購入や申し込みに至ったかが数値でわかります。これらの数値を分析することで、広告の効果を明確に把握でき、改善につなげられます。

また、ターゲットを絞り込んで広告を配信できることも特徴です。年齢・性別・興味関心・Webサイトの訪問履歴といった条件を絞って配信できます。

SEO

SEOは「検索エンジン最適化」のことで、Webサイトを検索結果の上位に表示させるための手法をSEO対策と呼びます潜在顧客が検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、自サイトが上位に表示されていれば、自然な流入を獲得できます。

検索上位を獲得することは簡単ではありません。しかし、検索上位をキープできれば、広告費用を抑えながら安定的な集客が期待できます。

また、SEOでは作成したコンテンツから問い合わせや資料請求、メールマガジンの登録などに誘導し、リードを獲得することも可能です。

ナイルでは、SEOの基礎知識や進め方を3つの資料にまとめています。下記から無料でダウンロードできますので、ぜひご参照ください。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングは、SNSのフォロワー数が多く、影響力がある人に商品やサービスを紹介してもらう手法ですインフルエンサーが自身のSNSで商品やサービスを紹介することで、そのフォロワーに直接訴求することができます。

インフルエンサーは特定のターゲット層に強い影響力を持つため、認知から購入まで一気に進められるケースも多いです。

また、広告とは異なる視点から商品やサービスをアプローチでき、顧客に信頼性の高い情報として受け取ってもらいやすいこともメリットです。

アフィリエイト

アフィリエイトとは、WebサイトやSNSの運営者が広告主の商品を紹介し、成果にもとづいて報酬を支払うビジネスモデルですアフィリエイターの発信力や信頼性を活用し、潜在顧客へアプローチできます。

企業にとっての最大のメリットは、成果報酬型のためコスト効率が高い点です。

WebサイトやSNSに掲載されたアフィリエイトリンクがクリックされたり、アフィリエイトリンクを通じて商品を購入されたりサービスを申し込まれたりすると報酬が支払われます。つまり、成果が出なければアフィリエイターへの支払いは発生しません。

また、成果報酬の金額を広告主が決められるため、予算や目標に合わせて報酬を調整でき、費用対効果を予測しやすいというメリットもあります。

バイラルマーケティング

バイラルマーケティングは、口コミを利用して多くの潜在顧客へリーチする手法ですバイラルには「ウイルス性の」という意味があり、ウイルスのように広まっていくことを表しています。

近年は、SNSを使ったバイラルマーケティングが主流です。例えば、SNSを使うユーザーが自発的に情報をシェアしたくなるような投稿を作成し、自然に拡散されることで多くの潜在顧客にアプローチします。

また、自社製品・サービスを購入した人に対して「SNSで投稿したらクーポンをプレゼントする」という方法で、SNSでの情報発信を促進する方法も効果的です。

狙いどおりに拡散されれば、低コストで多くの人へアプローチできます。

見込み顧客向けのマーケティング

見込み顧客へ向けたマーケティング手法を5つ紹介します。

メールマガジン

メールマガジンは、見込み顧客に対して定期的に送信するメールのことです新製品や新機能の情報、業界ニュースなどを提供し、見込み顧客の関心を引き続ける役割を果たします。

また、メールマガジンは、見込み顧客を育てて購買行動につなげる「リードナーチャリング」にも有効です。見込み顧客の悩みや知識に合わせて段階的に情報を提供し、徐々に製品やサービスの理解を深めてもらうことで、最終的な購買決定につなげられます。

メールの送信に新たなコストがかからないため、限られた予算の中で見込み顧客へアプローチしたい場合におすすめです。

下記の記事では、ナイルでのメールマガジンの成功事例を紹介しているので、ぜひご覧ください。

こんにちは!ナイル株式会社の青木です。BtoBマーケティングには、「SNS」「広告」「ウェビナー」「メルマガ」など、さまざまな手法が存在します。...
【1本30分でCV10倍】ナイル流「片手間メルマガ術!」成果事例も公開 - www.seohacks.net

オウンドメディア(SEO/SNS/YouTube)

オウンドメディアは、自社が所有するメディアのことですWebサイトだけではなく、SNSアカウントやYouTubeチャンネルも含みます。

Webサイトの場合、SEO対策を行なって検索エンジンで検索上位に表示させられれば、検索した見込み顧客の自然な流入につながります。その結果、自社製品やサービスで解決できる課題を持つ見込み顧客に対して、購入の後押しが可能です。

また、SNSで有益な情報を発信したり、YouTubeで商品の使い方やメリットを解説する動画を公開したりすることで、見込み顧客の興味を引き付けられます。

SEO、SNS、YouTubeは、組み合わせることでマーケティングをより効果的に進められます。例えば、Webサイトで紹介している内容について、「動画で見たい方はこちら」というようにYouTubeの視聴を促すイメージです。また、WebサイトのページやYouTubeの動画をSNSで告知することで、多くの人にコンテンツを届けられます。

オウンドメディアを使ったマーケティングのコツを「ナイル流・コンテンツマーケティング資料」にまとめていますので、ぜひご参照ください。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーは、特定の話題やトピックに関する詳細な情報を提供する資料ですナイルでは、マーケティングやSEOのノウハウをまとめた資料、自社サービスの情報をまとめた資料などを配布しています。

ホワイトペーパーは、見込み顧客に価値のある情報を提供する代わりに、リード情報を獲得する手段です。

通常、ホワイトペーパーは資料請求フォームを通じて配布されます。ダウンロードの際に資料請求フォームへ氏名やメールアドレスを入力してもらうことで、リード情報を効率的に獲得できます。

また、具体的なデータや事例を用いて自社の商品を使うメリットを訴求することで、見込み顧客の関心を引き売上の増加につながります。

ホワイトペーパーとは、ウェブ上でダウンロードできるさまざまなお役立ち情報や、レポートがまとめられている資料のことです。ホワイトペーパーを...
ホワイトペーパーとは?目的やメリット、制作方法を紹介 - www.seohacks.net

ウェビナー/セミナー

ウェビナー(ウェブセミナー)やセミナーは、見込み顧客向けのマーケティングにおいて有効な手段です業界の動向や課題解決のためのヒント、自社の製品やサービスの特長などを紹介します。

ウェビナーやセミナーの強みは、見込み顧客との交流を深められることです。参加者から質問や意見を募ることで、見込み顧客のニーズを把握できます。設定したテーマに関心のある見込み顧客との関係性が築ければ、コミュニケーションを取り続けて購入へつなげることも可能です。

ウェビナーやセミナーの難しいところは、「どのようにして集客するか」という点です。下記の記事で集客方法をまとめているので、併せてお読みください。

せっかくウェビナーを企画しても、参加者をまったく集められなければ開催する意義はなくなってしまいます。本記事では、1ヵ月に7回ウェビナーを実...
ウェビナーで集客する7つの方法とは?成功させるノウハウを全紹介 - www.seohacks.net

インサイドセールス

インサイドセールスは、電話やメール、オンラインチャットなどを通じて、見込み顧客とコミュニケーションを取る手法です。見込み顧客のニーズを聞き出し、適切な提案をすることで商談につなげます。

似た手法に「テレアポ」がありますが、インサイドセールスとは目的が異なります。テレアポは、アポイントの獲得が目的です。一方で、インサイドセールスは、見込み顧客との長期的な関係性の構築を目指しています。

見込み顧客の課題をヒアリングし、課題解決の方法を提案することで、信頼を獲得して成約の確率を上げることがインサイドセールスの役割です

具体的には、ホワイトペーパーをダウンロードした見込み顧客やウェビナーの参加者に対して、企業側から電話で連絡し、少しずつ関係を築いていきます。

これからインサイドセールスを始める企業に向けた情報を下記の資料にまとめていますので、ぜひ無料ダウンロードの上ご活用ください。

既存顧客向けのマーケティング

マーケティングの目的は、認知の拡大や売上の促進だけではありません。利益を拡大するためには、既存顧客との関係性を構築・維持し、新商品の購入やサービスの継続を促すことも大切です

そこで、既存の顧客に向けたマーケティングを5つ紹介します。

レコメンド

レコメンドとは、既存顧客の購入履歴や閲覧履歴をもとに、おすすめの商品やサービスを提示する手法です。ECサイトにおいては、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」という文言とともに製品を紹介する手法がよく使われています。

ほかにも、複数のプランがあるサービスでは、既存顧客の利用状況に応じてオプション商品や上位プランを提案する手法があります。

既存顧客一人ひとりの嗜好に合わせてレコメンドすることで、オプション商品を購入してもらう「クロスセル」や、より高機能な上位商品に乗り換えてもらう「アップセル」の促進が可能ですまた、既存顧客が自分に合った商品やサービスを見つけやすくなるため、顧客満足度の向上にもつながります。

カスタマーサポート

製品やサービスに関する問い合わせやトラブル対応を行うカスタマーサポートも、既存顧客向けのマーケティングにおいて重要です。

自社の商品を使う顧客が抱える問題を迅速かつ適切に解決することで、顧客満足度を高め、リピート購入や口コミでの紹介につながります

また、課題解決のために別の製品やサービスを提案することで、売上に直接貢献することも可能です。

カスタマーサクセス

カスタマーサクセスは、自社商品を購入した顧客に対して、その商品を最大限に活用してもらえるよう支援する活動のことですカスタマーサクセスの働き次第で、既存顧客から信頼されるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

具体的な活動としては、まず製品やサービスを使い始める際に、使い方のレクチャーなどを実施します。1対1で直接サポートするだけではなく、使い方を紹介した動画やチュートリアルを用意することも、カスタマーサクセスの一環です。

顧客が企業であれば、社員向けの説明会を実施したり、企業に合わせたマニュアルを作成したりすることもあります。

製品やサービスを利用してもらっている間は、定期的に顧客と連絡を取って活用状況をヒアリングし、顧客のニーズに合わせてアドバイスしましょう

カスタマーサクセスによって既存顧客の満足度を高め信頼を獲得できれば、契約更新や追加購入につなげられます。

ロイヤリティプログラム

ロイヤリティプログラムは、既存顧客のリピート購入や継続利用を促すための仕組みです

具体的には、大きく2つの手法に分けられます。

【ロイヤリティプログラムの手法】

  • ポイントプログラム
  • メンバーシッププログラム

1つ目は「ポイントプログラム」です。商品の購入やサービスの利用、マイページへのログインなどに対してポイントを付与し、一定のポイントが貯まると割引や特典を提供します紹介者はポイントを獲得することでメリットを享受できるため、長期的な製品・サービスの利用につながります。

2つ目は「メンバーシッププログラム」です。特定の会員ランクを設定し、ランクに応じた特典やサービスを提供しますランクが上がるほど特典やサービスの内容が充実するため、ランクアップを狙ってサービスを優先的に使ってもらいやすくなります。

どちらの手法においても重要なことは、金銭的な価値だけではなく、「利便的」「心理的」な価値も感じられる仕組みを作ることです。例えば「会員ランクが高いと優先的に予約できる」というサービスは、利便的・心理的な価値を提携するロイヤリティプログラムだといえます。

リファラルマーケティング

リファラルマーケティングは、既存顧客に新規顧客を紹介してもらう手法です。

紹介した側に対してポイント付与などのインセンティブを設けることで、既存顧客が積極的に紹介してくれます。

インセンティブには、割引クーポン、キャッシュバック、無料サービスなど、さまざまな形があります。

リファラルマーケティングの強みは、新規顧客の獲得コストを抑えられる点です。インセンティブのコストは発生しますが、広告費用に比べるとコストを低く抑えられます。

加えて、既存顧客が紹介活動を行うことで、自社へのロイヤリティが強化され、長期的な利用につながる点もメリットです。

ここまでさまざまなマーケティングの種類を紹介してきましたが、自社に適した手法選びに悩む方がいらっしゃるかもしれません。ナイルでは、マーケティングに関する無料相談を受け付けていますので、ぜひ下記からお気軽にお問い合わせください。

ほかにもマーケティングの種類は多くある

マーケティングの種類は、ここまで紹介したものだけではありません。そこで、ターゲット別では紹介しきれなかったマーケティングの種類を紹介します。

パフォーマンスマーケティングとブランドマーケティング

マーケティングの種類は、目指している成果が得られるまでの期間や成果の内容を軸にした分け方もできます。

種類 成果を得るまでの期間 成果の内容
パフォーマンスマーケティング 短期 顧客の獲得や利益の最大化
ブランドマーケティング 長期 ブランド価値の向上や顧客の信頼獲得

 

パフォーマンスマーケティングは、顧客の獲得や利益の最大化を目指し、短期的な成果を求める手法ですマーケティング活動の成果を具体的な指標(クリック数やコンバージョン率など)で測定し、そのパフォーマンスにもとづいて費用を支払います。

Web広告やアフィリエイトなどがこの手法を用いており、効果測定が容易なため広告効果の最適化に役立ちます。

一方、ブランドマーケティングは、ブランド価値の向上や顧客の信頼獲得を目的とした長期的なマーケティング活動ですテレビ広告やイベントスポンサーシップ、広報活動などを通じて、企業やブランドの認知度や好感度を上げることを目的としています。

マーケティング活動を進める際は、取り組んでいる施策がパフォーマンスマーケティングなのかブランドマーケティングなのかを明確にすることが大切です。認識が曖昧だと、「本来、長期的な視点で取り組むべきブランドマーケティングなのに、短期的な成果を求めて頓挫してしまい、かかったコストが無駄になる」という失敗につながってしまいます。

インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティング

マーケティングは、アプローチの方法によって2つの種類に分けられます。

種類 アプローチの方法
インバウンドマーケティング 顧客の自発的なアクションを促す
アウトバウンドマーケティング 企業側から積極的にコンタクトを取る

 

インバウンドマーケティングは、顧客の行動を促す手法です「顧客主導型」「プル型」とも呼ばれています。

具体的には、顧客が魅力に感じるコンテンツを作ってオウンドメディアやSNSなどで発信することで、顧客に見つけてもらいます。

アウトバウンドマーケティングは、企業側から積極的にアプローチする手法です「企業主導型」「プッシュ型」とも呼ばれています。

テレビ広告やWeb広告などが代表例です。不特定多数に向けたマス広告と、特定の顧客リストに対するダイレクトマーケティングに分けられます。

これらの手法は、それぞれ異なる特性と効果を持つため、ビジネスの目的や状況に応じて適切に選択・組み合わせることが重要です。

インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの詳細は下記の記事でまとめています。

インターネットや情報端末の発展により、消費者自身で情報収集することが可能になった現代では、インターネットを使って消費者にアプローチするマ...
インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの違い - www.seohacks.net

マーケティングは目的とターゲットに合った種類を選ぶことが重要

マーケティングにはさまざまな種類があり、自社の目的とターゲットに合わせて選ぶ必要があります。

例えば、Web広告は潜在顧客への認知拡大に有効です。しかし、販売の促進を狙う場合は、より見込み顧客に絞ったマーケティングの方が費用対効果が高くなりやすい傾向にあります。加えて、Web広告1つとっても、誰に向けてどのような広告をどのような形で配信するかで効果が変わります。

マーケティングの効果を最大化するためには、それぞれの種類の特性を把握した上で、「ターゲットへ効果的に訴求でき、目的の達成につながりやすい種類は何か」を見極めることが大切です

もしどのようにマーケティングを進めるべきか悩んでいる場合は、専門家に相談することをおすすめします。ナイルではマーケティングのお悩みを持つ方からの無料相談を受け付けていますので、ぜひ下記からお問い合わせください。

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【ターゲット別】マーケティングの種類まとめ!各方法の特徴や選び方を解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【下書き_伊藤】URLパラメータとは?メリットや活用方法、注意点を詳しく解説

URLパラメータとは、サーバーに情報を送るためにURLに付け加える変数のことを指します。

クエッションマーク「?」をURL末尾につけると、「変数(パラメータ)=値」の形式でサーバーに送信するデータをURLに含めることができます。また、URLパラメータは「ページのコンテンツ内容を変える」「サイト指標の計測」のために使用することが多いです。ただし、パラメータを正しく使用しないと検索エンジンのクロールなどに悪影響を与える可能性もあります。

ここでは、URLパラメータの概要や種類、注意点について解説します。

この記事のポイント

  • URLパラメータは、URLに付け加える変数のこと
  • アクティブパラメータとパッシブパラメータの2種類がある
  • コロン(:)やカンマ(,)などを使用した非標準的なパラメータは使用しない

URLパラメータでお困りの方へ

本資料ではWEBマーケターに必要なURLパラメーターに関する知識をわかりやすくまとめています。URLパラメーターに関する詳細な疑問やサイト運営にあたって適切な効果検証のもとコンバージョンを増やしたい方はぜひお気軽にご相談下さい!

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URLパラメータの具体例

下記のURLのケースでは「?」以降の文字列がパラメータとなります。「category=height」が「変数(パラメータ)=値」 になります。

https://wwww.example.jp/hogehoge/?category=height

 

複数の値を指定する場合は、下図のように「category=height」「category=length」の間に「&」を使用します。

https://wwww.example.jp/hogehoge/?category=height&category=length

 

パラメータの種類

パラメータにはアクティブパラメータとパッシブパラメータの2種類があります。

アクティブパラメータ

アクティブパラメータでは、パラメータの種類や指定した値によってページのコンテンツ内容が変化します。アクティブパラメータが使用されるケースは、ECサイトの商品一覧ページや求人サイトの求人検索結果ページの絞り込む条件で使用されています。

例えば、ショッピングサイトのZOZOで説明します。

ZOZOでは、 「p_cocid」 というプロダクトの色を指定する変数 (パラメータ)の名称が記載され値の部分である「2」 という数字で「黒色」が識別され、黒色だけのカットソーに絞り込まれます。値が「12」だと「赤色」が識別され赤色だけのカットソーに絞り込まれます。

・メンズのカットソー 商品一覧ページ:
http://zozo.jp/men-category/tops/tshirt-cutsew/

カットソー

 

・メンズの黒色のカットソー 商品一覧ページ:
https://zozo.jp/men-category/tops/tshirt-cutsew/?p_cocid=2

黒色カットソー

 

・メンズの赤色のカットソー 商品一覧ページ:
https://zozo.jp/men-category/tops/tshirt-cutsew/?p_cocid=12

赤色カットソー

パラメータはこのように商品を絞り込むために使用されることもありますが、以下のように並び替えに使用されることもあります。

 

サイト内検索結果の並び替えパラメータの注意点

パラメータによって、コンテンツが実質重複するページが生成される場合があります。例えばECサイトなどで商品の並び替えなどを変更した場合です。下記のURLは、それぞれ以下の条件で商品を表示した場合とします。

A:価格順のソートを掛けずに商品一覧ページを表示する。

https://wwww.example.jp/product/woman/jacket/

B:商品一覧ページを 「?sort_price=low」 のパラメータで価格の安い順で並べ替えをする。

https://wwww.example.jp/product/woman/jacket/?sort_price=low

 

こうした並び順のみが違うケースは、多くの場合実質的にコンテンツが変わるわけではないので、検索エンジンからコンテンツの重複として認識されてしまう可能性が高いです。(それ自体が問題というわけではありません)

この際、特に対応を行わないと、ユーザーに「一番見せたい並び順のページを検索結果に表示することができない」などの意図しない結果になる可能性もあるため、以下のような対応の実施を検討してください。

対応:canonicalの設定

検索エンジンに正規ページを伝えるため、canonicalを設定しましょう。多くの場合パラメータのつかないページ(特に並び順を指定していないページ)を正規URLとしてcanonicalを設定することが多いです。

ウェブサイトを運営していると、何らかの理由で「完全に同じ」、もしくは「非常によく似た」ページ内容を作るケースがあります。このような重複コ...
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パラメータの順番違いにおける注意点

パラメータが複数ある場合、パラメータの順番違いでも検索エンジンはURL単位で別のURLとして評価します。下記のURLは、「coler=red」で赤色、「size=S」でサイズSを絞り込んでいる場合とします。

A:「カラー」→「サイズ」の順のパラメータ

https://wwww.example.jp/product/woman/jacket/?coler=red&size=S

B:「サイズ」→「カラー」の順のパラメータ

https://wwww.example.jp/product/woman/jacket/?size=S&coler=red

 

上記のようにパラメータの順番違いのURLによっても検索エンジンは重複コンテンツであると認識します。複数のパラメータで絞り込みのパラメータが発生するURLを生成する際は、順番違いが発生しないように気を付けてください。

順番違いが発生するとページが重複してしまい、クロールするページが増えてしまうため検索エンジンのクロール効率にも悪影響を及ぼします。

 

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パッシブパラメータ

一方、パッシブパラメータではパラメータがURLについていても、パラメータがないコンテンツとページ内容が変化しません。例としては、 以下の様に 「?_ga=1.234」 などのGoolgeアナリティクスのwebトラッキング用パラメータが挙げられます。

https://wwww.example.jp?_ga=1.23456789

 

その他、パッシブパラメータを利用するケースとしては、キャンペーンを打つ際や特定のチャネルやメディアからのサイトへの流入口のリンクにパッシブパラメータを付与し経路把握で活用したり、サイト内部のリンクで同一ページ内に同一リンク先への異なる位置のリンクがある場合に、ページ内のどのリンクが押下されているか把握するために活用します。

パッシブパラメータの注意点

検索エンジンはURL単位でページを評価します。そのため、パッシブパラメータがついているページはついていないページと同一のコンテンツですが、異なるページであると認識してしまうことがあります。

基本的にはGoogleが自動で正規のURLをパラメータがついていないページとして判断している傾向がありますが、完璧に精確な判断を出来るわけではありません。場合によっては、パッシブパラメータがついているURLを正規なURLとして評価してしまうことがあります。その場合、内部リンクの統一などの観点から通常時よりページの評価が低くなってしまうことがあります。

また、超大規模サイトの場合、同一のページが大量に発生してしまうことがあります。その場合、クロールバジェットの観点から無駄なページへのクロールが発生してしまい、クロールリソースを逼迫してしまうこともたまに発生してしまいます。

そのような事態が起きないように「並び替え」と同様に「canonicalの設定」「URLパラメータの分類」を行い検索エンジンに正規ページを伝える、パラメータの意味を伝えることを推奨します。ただし、繰り返しになりますが、パラメータの役割などを把握せずにパラメータを分類してしまうと、獲得できるはずだった流入が消失してしまうこともあるため、十分に気を付けて設定を行ってください。

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非標準的なパラメータは使わない

標準的なパラメータはクエッションマーク (?) の後にある変数値がイコール (=) で示されていますが「?llist:low」 のようにコロン (:) が使用されている非標準的なパラメータがあります。また、 イコール(=)の代わりにカンマ (,) が使用されていたりパラメータをつなぐアンパサンド (&) の代わりに大かっこ ([])が使われている場合があります。

非標準的なパラメータの仕様はGoogleの公式ブログでもワーストプラクティスとして紹介されているので、パラメータを使用する場合は、 標準的なパラメータを使用しておくことをSEO上お奨めします。

参考ページ:Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA]:ファセットナビゲーションのベストプラクティスと5つのワーストプラクティス

 

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まとめ

URLパラメータについて解説しましたが、

  • URLパラメータにはページのコンテンツを変更するアクティブパラメータと、ページ内容は変わらないパッシブパラメータの2種類がある
  • URLパラメータによってページが重複してしまう可能性があるため、「canonicalの設定」や「Search ConsoleよりURLパラメータの設定」を行い正規URL、クロールの観点で問題が起きないようにする。
  • URLパラメータは複数付与することができるため、パラメータの並び順にも気を配る。
  • 非標準的なパラメータは使用しない。

ことがポイントになります。特に気にしてこなかったという方は自分のサイトで改めてどのようにパラメータが使用されているか確かめてみてください。

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【下書き_伊藤】URLパラメータとは?メリットや活用方法、注意点を詳しく解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【画像付き】GA4でランディングページを分析する3つの方法を紹介

【画像付き】GA4でランディングページを分析する3つの方法を紹介

「GA4では、どのようにしてランディングページの分析ができるのだろう?」

このような悩みを持つ方に向けて、GA4でランディングページを分析する3つの方法を画像付きで紹介します。また、分析する目的別に、見ておきたい指標もまとめました。

GA4の使い方がよくわからないとお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

ナイルでは、GA4を使いこなせず悩む方に向けて、初期設定から運用までを一気通貫で支援するサービスを提供しています。ご興味がある方は下記資料をご参照ください。

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GA4におけるランディングページとは

ランディングページとは、ユーザーがWebサイトを訪問した際、最初に閲覧するページのことを指します。Web業界では「LP」と略して呼ぶことが多いです。

GA4においては、セッションが開始されたページをランディングページとして認識します。検索結果からサイトに訪れた場合だけではなく、ユーザーが広告やSNSを経由してサイトに訪れた際の最初のページも含まれます。

GA4でランディングページを分析する3つの方法

GA4でランディングページを分析する方法は、下記の3つです。

方法 特徴
標準レポート
  • カテゴリ数が少ない
  • カスタマイズの自由度が低い
探索レポート
  • ディメンションや指標を自由に組み合わせられる
  • 詳細な分析ができるが設定にやや手間がかかる
Looker Studio
  • 視覚的にわかりやすい表やグラフを作成できる
  • グループメンバーなどへ共有しやすい

 

それぞれの方法を画像付きで紹介します。

方法1 標準レポートで分析する

GA4で最も手軽にランディングページを分析する方法が、標準レポートの利用です。標準レポートでは、ランディングページを切り口として「どのくらいのユーザーが訪れているか」や「訪れたユーザーがどのくらい滞在したか」などを確認できます。

標準レポートでランディングページを分析する方法は下記のとおりです。

  1. 画面左側にあるメニューから「レポート」を選ぶ
  2. 「ライフサイクル」を選ぶ
  3. 「エンゲージメント」を選ぶ
  4. 「ランディングページ」を選ぶ

まずは、画面左側になるメニューからレポートを選びます。

GA4 レポートを選択するページ

 

その後、「ライフサイクル」「エンゲージメント」の順にクリックすると、「ランディングページ」が表示されるのでクリックしましょう。

GA4「ランディングページ」

 

すると、ランディングページ別の分析結果が表示されます。

GA4 ランディングページ別の分析結果

 

標準レポートは初期設定で用意されているため、すぐに分析を開始できる利点があります。一方で、探索レポートに比べると分析できる指標が限定的です。

初期設定では、下記の指標を分析できます。

指標 定義
セッション ランディングページに訪れてから、サイトを離脱するまでを1と数えたユーザーの数
新規ユーザー 初めてサイトへ訪れたユーザーの数
セッションあたりの
平均エンゲージメント時間
1回のセッション中に、ユーザーがスクロールやクリックなどを行いながら閲覧している時間の平均
キーイベント ランディングページを起点とするセッションにおいて、キーイベント(旧コンバージョン)に設定したイベントの発生回数
合計収益 ランディングページを起点とするセッションにおける収益の合計金額
セッション キーイベント レート コンバージョンイベントが発生したセッションの割合

 

カスタマイズすることで、セッションあたりのページビュー数直帰率などもわかるため、まずは標準レポートの利用をおすすめします。

GA4 ディメンションや指標を追加するアイコン

 

方法2 探索レポートで分析する

探索レポートでは、ディメンションや指標を自由に組み合わせてランディングページを分析できます。ディメンションとはレポートの切り口となる分析軸のことです。ランディングページを分析する際は、このディメンションにランディングページを設定します。

一方、指標とは分析して知りたい数値情報のことです。分析する目的に合わせて、セッション数やユーザー数などを設定します。どのような指標を設定すればいいのかは「GA4でランディングページを分析する際に見ておきたい指標」で解説しています。

探索レポートを使ってランディングページを分析する方法は下記のとおりです。

  • 画面左側にあるメニューから「探索」を選ぶ
  • テンプレートの中から「空白」を選ぶ
  • ディメンションを「ランディング ページ + クエリ文字列」に設定する
  • 指標を分析したい項目に設定する
  • 行の枠にディメンションとして設定した「ランディング ページ + クエリ文字列」を設定する
  • 値の枠に指標として設定した項目を設定する

まず、画面左側のメニューから探索を選びます。

GA4 探索を選択するページ画像

 

テンプレートが表示されるので、一番左の空白を選びます。

GA4 一番左の空白を選択するページ画像

 

すると、下記のような画面に遷移するので、ディメンションと指標をそれぞれ設定しましょう。

GA4 ディメンションと指標を設定するページ

 

まずディメンションには「ランディング ページ + クエリ文字列」を設定します。

GA4 「ランディング ページ + クエリ文字列」を設定するページ画像

 

指標には、分析したい項目を選んで設定します。今回は、例として「セッションあたりのイベント数」「エンゲージメント率」「直帰率」を選びました。

ディメンションと指標を設定すると、下記のように「変数」の列に設定した項目が表示されます。その後、設定の列にある「行」にディメンションを、「値」に指標をそれぞれドラッグ&ドロップしてください。

GA4 設定の列にある「行」にディメンションと「値」に指標をそれぞれドラッグ&ドロップするページ画像

 

GA4 設定の列にある「行」にディメンションと「値」に指標をそれぞれドラッグ&ドロップするページ画像

 

すると、「データがありません」と書かれていた画面右側に、グラフが表示されます。

GA4 グラフ表示例

 

探索レポートは、ディメンションや指標を自由に設定できることが特徴です。

加えて、新規ユーザー、リピーター、特定のキャンペーン経由のユーザーなど、セグメントを指定した細かい分析も可能なのでぜひ使えるようにしましょう。

方法3 Looker Studioで分析する

Looker Studioは、多種多様なデータを視覚化し、共有・管理できる無料ツールです。GA4のデータを使って視覚的にわかりやすい表やグラフを作成でき、表やグラフをダッシュボードにまとめられます。URLを共有することで、チームメンバーがダッシュボードを閲覧できるようになります。

Looker Studioを使いランディングページの分析結果を表・グラフで可視化する手順は下記のとおりです。

  1. テンプレートから「空のレポート」を選ぶ
  2. データのレポートへの追加から「Google アナリティクス」を選ぶ
  3. 接続したいアカウントとプロパティを追加する
  4. ディメンションに「ランディングページ」を設定する
  5. 指標に分析したい項目を設定する

テンプレートから空のレポートを選ぶと、利用するデータ元を選ぶ画面が出てくるのでGoogle アナリティクスをクリックします。

GA4 空のレポートを選ぶページ画像

 

Google アナリティクスをクリックを選択するページ画像

 

連携するアカウントとプロパティを選び、右下の追加をクリックします。

GA4 アカウントとプロパティを選択後クリックするページ画像

 

すると、すでに表が作られた画面に遷移するため、ディメンションにランディングページ、指標に分析したい項目を設定して完了です。

ディメンションにランディングページ、指標に分析したい項目を設定するページ画像

 

円グラフや折れ線グラフを追加したい場合は、上部にある「グラフを追加」をクリックし、利用したいグラフを選びましょう。

GA4「グラフを追加」をクリックするページ画像

 

画面上部にある「表示」ボタンをクリックすると、ダッシュボードを確認できます。

GA4 「表示」ボタンをクリックするページ画像

 

Looker Studioの詳しい使い方は、下記の記事をご確認ください。

サイトのデータ分析を行う上で、レポートの作成はとても重要です。しかしGoogleスプレッドシートなどでグラフを作る場合、データの更新が必要とな...
Looker Studio(旧:Googleデータポータル)とは?使い方を画像付きで解説 - www.seohacks.net

ここまで読んで「ランディングページの分析は難しそう」と感じた方は、ナイルで無料相談を実施していますので、下記からご気軽にお問い合わせください。

GA4でランディングページを分析する際に見ておきたい指標

GA4でランディングページを分析する際に見ておきたい指標を、下記の3つの目的に分けて紹介します。

  • 集客の強化を目指す際に見ておきたい指標
  • 回遊率の向上を目指す際に見ておきたい指標
  • 成果の増加を目指す際に見ておきたい指標

集客の強化を目指す際に見ておきたい指標

ランディングページの集客力を評価する際は、下記の指標を確認しましょう。

指標 説明 対象となるサイトの例
アクティブユーザー数 一定期間内にサイトを訪問したユニークユーザーの数
  • ソーシャルメディア
  • オンラインコミュニティ
  • サブスクリプションサービスなど
  • 実際に利用しているユーザー数が重要なサイト
新規ユーザー数 初めてサイトを訪問したユーザーの数
  • ECサイト
  • プロモーションサイト
  • など新規顧客の獲得が重要なサイト
セッション数 ユーザーがサイトを訪問した回数
  • オウンドメディア
  • 教育サイトなど
  • どれだけ訪問されたかが重要視されるサイトなど

 

これらの指標を組み合わせて分析すると、集客力の高いランディングページを特定でき、コンバージョン獲得の施策を考えるきっかけとなります。

例えば、上記の指標が高いページの情報を充実させ、コンバージョンに誘導する導線を設計することで、コンバージョン数の増加が期待できます。集客が多いページでコンバージョンが発生しにくい場合は、コンバージョンが狙いやすい記事への内部リンク設定を行いコンバージョンを狙うことも可能です。

また、集客力が弱いもののコンバージョンが狙いやすいページがある場合は、ランディングページとしての流入ではなく、集客力が強いページからの流入を狙うことも選択肢のひとつです。

回遊率の向上を目指す際に見ておきたい指標

ランディングページからユーザーが別のページに回遊しているかどうかを把握するためには、下記の指標を見ておくことが重要です。

指標名 説明
セッションあたりのページビュー数 サイトに訪れたユーザーが平均で何ページを閲覧したかを示す数
直帰率 ランディングページしか閲覧せずにサイトを離脱したセッションの割合

 

セッションあたりのページビュー数を見ることで、ランディングページに訪れたユーザーが、サイト内の他ページも閲覧しているかがわかります。また、直帰率を見ると、ランディングページに訪れて、他のページを見ずにサイトから離脱したユーザーの割合を把握可能です。

セッションあたりのページビュー数が少なかったり、直帰率が高かったりするランディングページがある場合は、内部リンクの導線に改善の余地があると考えられます。

成果の増加を目指す際に見ておきたい指標

ランディングページの成果を評価するには、キーイベント(コンバージョン)関連の指標を確認しましょう。特に見ておきたい指標は下記の3つです。

指標 説明
キーイベント ランディングページ経由で発生したコンバージョン数
セッションキーイベントレート セッション数に対するコンバージョン数の割合
ユーザーコンバージョンレート ユーザー数に対するコンバージョンに至ったユーザー数の割合

 

これらの指標を確認することで、ランディングページがコンバージョン獲得にどの程度貢献しているかを評価できます。

成果を増やすためには、コンバージョンの数と割合の両方を見る必要があります。

例えばコンバージョンに至るユーザーの割合が低い場合は、コンバージョン率を上げるための施策(CRO) に取り組む必要があります。コンバージョンにつながるかもしれなかったユーザーを取りこぼしている可能性があるためです。

具体的には、コンバージョン導線を見直す、CTAを追加・修正するなど、考えられる施策を1つずつ試すことなどがあげられます。

さらに詳しい施策については以下で解説しているので、是非ご覧ください。

CROは、自サイトに訪問したユーザーのうち資料請求や問い合わせなどの行動を取る割合を最適化する施策です。収益を最大化するためにはCROの向上が...
【施策例あり】CRO(コンバージョン率最適化)とは?LPOとEFOとの違いも解説 - www.seohacks.net

GA4でランディングページを分析する際の注意点

GA4でランディングページを分析する際の注意点が2つあります。

注意点1 探索レポートの設定に手間がかかる

探索レポートでは、ディメンションや指標を自由に組み合わせて分析できます。これにより、より詳細で柔軟なランディングページの分析が可能です。

しかし、探索レポートを初めて利用する人にとっては、操作に戸惑い、レポート作成に手間がかかる可能性があります。かもしれません。特にUAを使い慣れている人にとっては、カスタマイズの自由さゆえ、目的に合ったディメンションや指標の選択に悩むケースも考えられます。

もし自社だけでは探索レポートを使いこなせないと感じる場合は、外部の企業に相談することも検討しましょう。

注意点2 旧Googleアナリティクス(UA)とデータが異なる場合がある

GA4とUAでは、一部のデータの計測方法が異なります。そのため、両者のデータを比較分析する際は差異を把握しておく必要があります。

代表的な違いが「セッション数」の数え方です。UAに比べ、GA4はセッション数が少なくなる傾向にあります。UAだと日付をまたぐと新たなセッションとなる一方で、GA4だと日付をまたいでもセッションが切れないためです。例えば、ランディングページを見ている間に日付が変わった場合、セッションはUAだと2、GA4だと1と計測されます。

ほかには「セッションごとのコンバージョン数」の計測方法が異なり、UAに比べてGA4の方がコンバージョン数は多くなりやすいです。UAはコンバージョンが複数発生しても1回と計測しますが、GA4の場合は発生するたびに1回と計測します。

そのため、あるユーザーが1回のセッションで2回コンバージョンした場合、UAならコンバージョン数は1回、GA4だと2回と計測します。

このようにGA4とUAではデータの計測に違いがあるため、UAのデータとGA4のデータを比較する際は、数字に誤差が出ることを念頭に置いて分析しましょう。

GA4のランディングページ分析におけるよくある質問

GA4でランディングページを分析する際の、よくある質問の回答を解説します。

質問1 ランディングページが「not set」となる理由は?

GA4では、ランディングページが特定できない場合に「not set」と表示されます。

「not set」が発生する主な原因は、下記の2つです。

  • なんらかの原因でページビュー以外のイベントからセッションが開始された場合
  • セッションを開始した後にタイムアウトが発生し、ほかのイベントが開始された場合

「not set」はどのようなサイトでも見られる項目です。ランディングページの分析においては、「not set」から得られる示唆がほとんどないため、除外して分析することをおすすめします。

質問2 標準レポートのランディングページが空欄になる理由は?

標準レポートで見られるランディングページの空欄は、ユーザーがWebサイトのトップページを表します。

GA4では、トップページのURLパスを「/」と認識するため、標準レポート上ではランディングページを空欄で表示します。

GA4の分析方法を習得してWebサイト改善につなげよう

ランディングページは、GA4の標準レポートを使うことで簡単に分析できます。ただし、標準レポートでは設定できるディメンションや指標に限りがあるため、標準レポートでは不十分に感じた場合は探索レポートにも挑戦してみてください。

もしランディングページの分析が思うように進まない場合は、専門業者の支援を検討してみましょう。

ナイルでは、GA4を使った分析の支援を実施しており、レポートの作成や運用のレクチャー、継続的なデータ活用などを一気通貫でサポートしています。下記から無料ダウンロードできる資料に具体的な支援の内容や費用をまとめていますので、ぜひご覧ください。

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【画像付き】GA4でランディングページを分析する3つの方法を紹介ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【初心者向け】GA4でPV数(ページビュー数・表示回数)を確認する方法をわかりやすく解説

【初心者向け】GA4でPV数を確認する方法をわかりやすく解説

Google アナリティクスがユニバーサルアナリティクス(UA)からGA4に移行したことで、「仕様が変わってPV数がどこに表示されているのかわからない」「UAの頃と項目名が変わって戸惑っている」という方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、GA4におけるPV数の位置付けや具体的な確認方法について、画像を交えてわかりやすく解説します

ナイルではGA4によるデータ分析や運用の支援を行っています。GA4の見方や分析データの活かし方を、腕利きのコンサルタントがサポートいたします。詳細は以下の無料ダウンロード資料よりお気軽にご覧ください。

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GA4におけるPV数(ページビュー数)は「表示回数」

GA4ではPV数のことを「表示回数」もしくは「page_view」と呼んでいます。これまでのユニバーサルアナリティクス(UA)では「PV数(ページビュー数)」という名称でしたが、GA4への移行に伴って「表示回数」に変更されました。

表示回数は、これまでのUAと同様にユーザーがリロード(再読み込み)を行った回数もカウントされます。つまり、あるユーザーがページを訪問し、同じページで2回リロードを行った場合、表示回数は「3」と計測されます。

GA4のPV数(表示回数)の確認方法

それでは、GA4ではどのようにPV数を確認すれば良いのでしょうか。ここからは、GA4を利用したPV数の確認方法として、以下の3つを解説します。

方法1 サイト全体のPV数(表示回数)を確認する

まずは、サイト全体のざっくりとしたPV数を把握する方法を紹介します。手順は以下のとおりです。

サイト全体のPV数(表示回数)をざっくりと確認する方法

  • ステップ1 GA4にアクセス
  • ステップ2 メニューから「レポート」を選択
  • ステップ3 エンゲージメント内の「概要」を選択
  • ステップ4 「表示回数」を確認する

概要の下部にある「表示回数」が、対象期間内のサイト全体のPV数です。ただし、ここで表示される表示回数は「1万」「10万」など概算値になってしまうのが難点です。

GA4のPV数の確認方法を解説する項目の画像1

PV数の下1桁までしっかりと把握したい場合は、以下を参考に「イベント」を参照することをおすすめします。

サイト全体のPV数(表示回数)の精緻な確認方法

  • ステップ1 GA4にアクセス
  • ステップ2 メニューから「レポート」を選択
  • ステップ3 エンゲージメント内の「イベント」を選択
  • ステップ4 「page_view」のイベント数を確認する

イベントのレポート内で「page_view」の横に表示されているイベント数が、サイト全体のPV数です。「page_view」のリンクをクリックすると、国別やページ別などの詳細データが確認できます。

GA4のPV数の確認方法を解説する項目の画像2

方法2 ページごとのPV数(表示回数)を確認する

次に、特定ページのPV数を確認する方法を紹介します。

ページごとの詳細なPV数(表示回数)の確認方法

  • GA4にアクセス
  • メニューから「レポート」を選択
  • エンゲージメント内の「ページとスクリーン」を選択
  • 「PV数(表示回数)」を確認する

上記のステップで分析画面を開くと、自サイトの各ページのデータが表示されます。標準の設定では各ページのデータがPV数(表示回数)順に並んでいるため、サイト内でよく読まれているコンテンツや、逆にあまり見られていないコンテンツを一目で判断可能です

GA4のPV数の確認方法を解説する項目の画像3

また、URLに特定のキーワードを含むページのPV数の確認もできます。画面左上の検索ボックスにページのURLを入れて検索しましょう。

GA4のPV数の確認方法を解説する項目の画像4

絞り込み検索で表示される割合を参照すると、そのキーワードにかかわるページが、サイト全体でどの程度PV数を稼いでいるのかを確認できます。

サイト運営においては、ユーザーから人気があるページとそうではないページとの差を把握し、ページごとに適した改善策を講じることが重要です

例えば、コンテンツページであれば、よく見られているページには常に最新の情報を載せるよう心がけましょう。定期的に更新し新たな情報を追加することで、リピーターを増やすことが可能です

また、カテゴリページであれば、PV数を参考にサイト内のナビゲーション改善を検討します。例えばよく見られるニーズの高いカテゴリをトップページやグローバルナビゲーションで目立つように配置することで、より多くのユーザーの目に止まるようになり、全体的なPV数やユーザー満足度の向上が期待できます。

このように、PV数の内訳をざっくりと把握しておくことで、必要な対策が見えてきます

方法3 独自のカスタムレポートを作成して確認する

さらに一歩踏み込んだPV数の分析をしたい方は、GA4の「探索」を活用しましょう。

探索とはユーザーが自由にレポートを作成できる機能のことです。好みの設定や必要なデータを組み合わせることで、ユーザーの目的に応じた分析ができます。

探索機能を使ったレポートの作成手順は、以下のとおりです。

手順1 新しいデータ探索を開始する

探索機能を使ったレポートの作成手順を解説する項目の画像1

左側のメニューから「探索」に移動し、「空白」をクリックすると、新しいデータ探索を作成できます

変数欄でレポートの名を設定できるため、内容をイメージしやすい名前にしましょう。ここでは「PV数(ページビュー数)のレポート」と名付けます。名前を付けたら「ディメンション」をクリックしてください。

手順2 ディメンションを選択する

続いて、分析の軸となるディメンションを設定しましょう。ディメンションとはアクセス解析に使う分析軸のことで、違う切り口からデータを参照したいときに使います

例えば、国別で表示回数を参照する場合、「国」がディメンションにあたります。

探索機能を使ったレポートの作成手順を解説する項目の画像2

設定方法は簡単で、変数内の「ディメンション」から「+」をクリックし、設定したい項目にチェックを入れるだけです。

探索機能を使ったレポートの作成手順を解説する項目の画像3

今回はページごとの表示回数を参照するため、「ページ タイトル」にチェックを入れてください。検索ボックスに「ページ」や「タイトル」などと入力することで、目的のディメンションを探しやすくなります

ほかにも時刻で分析したい場合は「日付」「月」「年」など、目的に応じて自由に組み合わせることができます。選択したら右上のインポートを押してください。

手順3 指標を設定する

ディメンションを設定したら、次は指標の選択です。指標とは、ディメンションの中身を評価する物差しのようなもので、数値で表されます

先ほど、国別で表示回数を参照する場合、「国」がディメンションにあたると説明しましたが、このケースでは「表示回数」が指標にあたります。

探索機能を使ったレポートの作成手順を解説する項目の画像4

ディメンションと同じように、指標の「+」ボタンを押して設定してください。

今回はPV数を参照するため「表示回数」を指定します。先程と同様、検索ボックスを利用して絞り込むと簡単に見つかります。

指標の中でもセッション数ユーザー数直帰率あたりは汎用性が高いので、目的に合わせて複数組み合わせるのがおすすめです。分析したい項目のチェックボックスを選択したら、インポートを押します。

手順4 分析画面の表示設定をする

探索機能を使ったレポートの作成手順を解説する項目の画像5

ディメンションと指標を設定したら、最後に分析画面の表示を整えましょう。

上記画像にならって、設定カラムの「列」に「ページ タイトル」を、「値」に「表示回数」をドラッグ&ドロップすると、右側にレポートが表示されます。「値」の項目内にある「セルタイプ」ではデータの表示形式が選べます。視覚的な「ヒートマップ」やシンプルな「書式なしテキスト」など、お好みのデザインを選択しましょう。

カスタムレポートは必要なデータをピンポイントに抽出できる便利な機能ですが、自由度が高いため、思いどおりに設定するのが難しい場合があります。うまく使いこなせないと感じられた方は、ナイルまでお気軽にご相談ください。

カスタムレポートの設定からデータの分析・活用まで、優しく丁寧にサポートいたします。

【例】GA4でPV数の増加対策を検討する方法

ここからは、GA4の計測データを活用したPV数の増加対策として、各ページへの主な流入元を把握して改善のヒントを得るために必要な「ページの参照元確認」の方法を解説します。

主な流入元がわかればPV数増加のために必要な方法が見えてきます。下記の手順を参考にカスタムレポートを作成しましょう。

【例】GA4でPV数の増加対策を検討する方法

  • 手順1 探索レポートを用意する
  • 手順2 ディメンションに「ページ タイトル」と「ページの参照元URL」を設定
  • 手順3 指標に「表示回数」を指定
  • 手順4 設定で行と列を割り当て、データを作成
  • 手順5 ページごとにどこからPVが獲得できているかを確認し、対策を検討する

ポイントは、ディメンションに「ページ タイトル」と「ページの参照元URL」の2つを選択することです。これによって、ユーザーがどこから流入しているのかが明らかになります。指標には「表示回数」を指定しましょう。

GA4でPV数の増加対策を検討する方法を解説する項目の参考画像

「ページ タイトル」を行に、「ページの参照元URL」を列に、「表示回数」を値に割り当てると、画面右側にデータが表示されます。各ページがどこからPVを獲得しているか確認し、対策を検討しましょう

PV数増加のための対策例

例えば、あるページへの参照元の内訳を調べたところ、検索経由が70%、SNS経由が15%、サイト内のほかのページからの流入が10%だったとします。この場合、70%を占めるオーガニック検索がメインの集客源になっているので、SEO対策強化がPV数増加に貢献する可能性が高いと考えられます。

SEO対策を強化するには、キーワードを意識して見出しを再設計したり、リライトによってページの内容を充実させたりする工夫が必要です。検索上位の記事を参考に、ユーザーの検索意図を満たす情報を付け加えましょう。

また、検索経由以外の流入が少ないという弱点を補うため、人気記事からの内部リンクの設置や、SNSで記事をシェアするなどの対策も効果的です

探索レポートが難しくてよくわからない方は、下記の『アクセス数を増やす方法13選!分析方法3つとなかなか増えない原因も紹介』の記事を参考にお読みください。

サイトのアクセス数を増やす方法はいくつもあり、目的や状況に応じてひとつずつ試す必要があります。むやみやたらにコンテンツを作成すると効果が...
アクセス数を増やす方法13選!分析方法3つとなかなか増えない原因も紹介 - www.seohacks.net

また、以下の動画でも探索レポートについて詳しく説明していますので、併せてご覧ください。

 

GA4のPV数(表示回数)分析でよくある質問

最後に、GA4のPV数(表示回数)分析でよく寄せられる質問について、Q&A形式でお答えします。

Q1 結局、どの方法で調べるのがおすすめなのか

GA4でPV数を確認するときは、探索レポートの活用をおすすめします。

探索レポートを利用すると、ページごとのPV数を詳細に観測できるのはもちろん、ユーザーの属性や行動などさまざまな切り口で分析が可能です

例えば、特定のキャンペーンや流入経路ごとにPV数をフィルタリングして分析するなど、概要レポートよりも豊富な条件でフィルタリングができるのは大きな魅力と言えます。

不慣れなうちは少しハードル高く感じるかもしれませんが、より効率的にPV数が確認できるため、積極的な活用をおすすめします

Q2 UAからGA4になって、何が変わったのか

UAからGA4になって何が変わったのかを示す画像

出典:[UA→GA4] 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス

従来のユニバーサルアナリティクス(UA)では「PV数(ページビュー数)」と呼ばれていたものが、GA4では「表示回数」に変更されました

また、UAでは別々に計測されていたWebサイトからとアプリからのアクセスが、GA4では1つのプロパティで計測されるようになったのも大きな変更点です。

UAではPCとアプリでそれぞれ別のユーザーとして扱われていましたが、GA4では同一ユーザーとして認識されるため、デバイスを横断したユーザー動向の把握が可能になりました

ただし、Webサイトとアプリでは計測方法が微妙に異なるため、両方を同一プロパティで計測している場合、「PV数」と「表示回数」の数値が一致しない場合があるという点に注意しましょう。

より細かい仕様については、以下のGoogleヘルプページを参照してください。

[UA→GA4] 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス

Q3 ユニークユーザー数やセッション数との違いがわからない

PV数とよく似た指標として代表的なものが、「ユニークユーザー数(UU数)」と「セッション数」です。それぞれの違いを簡単に整理しておきましょう。

ユニークユーザー数との違い

ユニークユーザー数(UU数)とは、サイトを訪れたユーザーの数のことです

例えば、Aさんが5ページ、Bさんが3ページ閲覧したとします。この場合PV数は合計「8」ですが、実際訪れた人数は2人であるため、UU数は「2」とカウントされます。

「ページが何回閲覧されたか」を知りたい場合はPV数を、「何人のユーザーがサイトを訪れたか」を知りたい場合はUU数をチェックしましょう。UU数は新規ユーザーを増やしていく上で重要な指標と言えます。

UUについては以下の記事で詳しく解説しています。概要レポートを使った簡単な確認方法も紹介していますので、あわせてご覧ください。

UU(ユニークユーザー)とは、サイトに訪問したユーザーの数のことです。1人のユーザーが複数ページを閲覧しても、UUの数値は1ですので、サイトの...
UU(ユニークユーザー)とは?カウント方法やPVとの違いを解説 - www.seohacks.net

セッション数との違い

セッション数は、あるユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの一連の流れを指します。PV数の場合、ページを開くたびに1ずつカウントされますが、セッション数は、ユーザーがサイトに滞在している間は1のままです。ユーザーがサイトを離脱するか、30分以上操作されなかったときに、1セッションとしてカウントされます。

つまり、PV数が「ページが表示された回数」であるのに対し、セッション数は「サイトを訪問してから離脱するまでの回数」を示します。わかりにくい方は、サイトをお店だと考えてみてください。このとき、お店に入ってから出るまでの一連の行動を1セッションとイメージすると良いでしょう。

PV数とセッション数のどちらを指標として用いるかはサイトによって異なります。通常のメディアであればセッション数を指標にし、アドセンス広告を収入源にしたサイトなどのPV数の方が重要であればPV数を指標にしましょう

GA4でPV数(表示回数)を分析し、サイト改善に役立てよう

サイトの現状を把握し、より効率的な運営につなげるためには、PV数(表示回数)の分析が欠かせません。ページごとの詳しいPV数は、探索レポートから確認できるので、今回紹介した手順を参考に設定してください。

より深い分析を行いたい方は、探索内のカスタムレポートを作成することで、ページタイトルや流入元などの切り口からPV数を分析することも可能です。

PV数はもちろん重要ですが、セッション数やリピーター数など複数の指標で分析し、目的に沿った継続的な改善を行うことが重要です

とはいえ、自分でGA4の複雑な設定やデータ分析を行うのが難しい場合もあります。

ナイルでは、GA4の導入からサイト分析まで一括してサポートいたします。まずは状況をお伺いし、サイト分析に必要な事項と進め方をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

また、GA4の内容や導入時の注意点をまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。GA4の操作にお困りの際は、ぜひご活用ください。

Googleアナリティクス4(GA4)何から始めたいいかわからない方へ

本資料では、GA4の導入や移行で最低限押さえておくべきポイントを解説しています。2023年7月1日以降、Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)がいつ見れなくなるかわかりません。急に困らないよう、資料の内容を参考にGA4の設定をしましょう!

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【初心者向け】GA4でPV数(ページビュー数・表示回数)を確認する方法をわかりやすく解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【2024年最新】ブログ集客する4つの方法!コツやおすすめツールまで詳しく解説

【2024年最新】ブログ集客する4つの方法!コツやおすすめツールまで詳しく解説

ブログ集客とは、まずブログにアクセスしてもらい、自サイトやサービス紹介ページに誘導する集客方法です

BtoCかBtoBかに関わらず、コンテンツマーケティング施策のひとつとして、アクセスや企業の認知獲得、売上促進、サービスへの申し込みを目的に行われています。

しかし、「ブログ集客を実施してみたけれどうまくいかなかった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、2024年の最新ブログ集客情報とブログ集客する4つの方法を解説します。成果を出すためのコツやできないときの原因、おすすめツールも併せて紹介します。

ブログ集客の取り組み方がわからない、実際に運営しているがうまくいかなかったという方は、お気軽にナイルまでご相談ください。

オウンドメディア運営でお困りの方へ

ナイルが提供するオウンドメディア支援サービス、記事制作・コンテンツ制作代行を詳しく紹介しています。「運営がうまくいかない」「成果に繋がっていない」といったお悩みがありましたら、お気軽に無料相談へお申し込みください!

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ブログ集客とは

ブログ集客とは、ユーザーが知りたい情報を満たすブログ記事を公開してアクセスを集め、そこから自サイトやサービス紹介ページへユーザーを誘導する施策です

ブログ集客は、無料で開始することができる上、検索上位に表示されれば中長期的に集客につなげられます。そのため、効率的な集客方法のひとつとして多くの企業やWebサイトが取り入れています。

一方で、手軽な集客手法ゆえ競争も激しい傾向があります。闇雲に始めるのではなく、後述する観点や方法をもとに、事前計画を立ててから進めることをおすすめします

2024年最新のブログ3つの集客術

ここでは、2024年最新のブログ集客術について説明します。

2024年最新のブログ3つの集客術

方法1 「AI Overview(旧SGE)」のピックアップ

AI Overviewの例

1つ目は、生成AIを活用した「AI Overview(旧SGE)」です。

AI OverviewとはGoogleが検索結果に取り入れている、生成AIを利用した、新しい検索体験のことです。さまざまなWebサイトから抽出した情報を基にAIが独自の回答を生成し、Googleの検索結果ページ(SERPs)へ表示しています。

AI Overviewが参照した記事は、上図のようにリンクカード付きで紹介され、アクセスが期待できます。そのため、AI Overviewの参照傾向をもとにブログを制作し、集客につなげる動きが増えています。

なお、AI Overviewは2023年8月から日本でも試験運用が始まった機能です。まだ不確定要素が多いため、どんなキーワードがAI Overviewに表示されるのか検証しながら、最新情報をチェックしておきましょう

方法2 一次情報の活用(隠れた宝石)

2つ目に紹介するのは、「一次情報の活用」による検索順位の向上、いわゆる隠れた宝石です。

「隠れた宝石」とは、具体的で有益な内容にもかかわらず、これまで上位に表示されてこなかった埋もれたコンテンツのことです。 例えば、ツールの紹介をする記事があったとして、どこのブログでも紹介しているような概要や基本機能だけではなく「実際にツールを数年活用してみてわかった使い心地」のような、独自の一次情報を持った記事がこれに該当します。

今や生成AIを利用すれば、誰でも簡単にツールの概要や基本機能をまとめた記事を作成できる時代です。Googleも「ユーザーに役立つ情報であれば、生成AIによるものでもこれまでと同様に評価する」と公表しており、今後もAI活用記事は広まっていくと予想されています。(参考:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス | Google 検索セントラル ブログ)

一方で、生成AIが誤って生成した情報がそのまま記事として公開されたり、独自性がない似たり寄ったりなコンテンツが氾濫してしまったりするリスクも指摘されています。

このような状況を受け、独自の一次情報を持った「隠れた宝石」が再評価されるようになると考えられています

方法3 超ニーズメット

3つ目は、「超ニーズメット」です。ニーズメットとは、検索ユーザーの意図にまっすぐ回答するコンテンツを制作する施策を指します。「超ニーズメット」は、この考え方を突き詰めて考えることです。

以前のSEO対策では、情報量の多い包括的なコンテンツが検索結果の上位に表示される傾向がありました。しかし、今後は「隠れた宝石」でもお伝えしたようにユーザーのニーズを的確に満たせるコンテンツが評価されると予想されています。

例えば、「パソコン作業 スピードアップ」という検索キーワードに対して、パソコン作業の種類や、スピードのアップのメリットばかりを説明している記事は超ニーズメットとはいえません。この場合、ユーザーが最も求めているのは、キーボードショートカットやおすすめツールのような実際にスピードアップにつながる施策の紹介です。

現在のブログ集客では、ただ関連する情報を網羅的に紹介するのではなく、ユーザーが本当に知りたいと思っている情報を的確に紹介することが求められます

ブログで集客する4つの方法

ここでは、ブログで集客する4つの方法について紹介します。いずれも基本的な施策なので、確実に押さえておきましょう。

ブログで集客する4つの方法

方法1 SEO対策

SEO対策とは、検索結果の上位に自分のブログや記事を表示させる対策のことです

検索上位に表示されると多くのユーザーの目に止まり、アクセス数増加の効果があります。また、低コストで始められ、それ以降も低額のランニングコストで中長期的な効果の持続を見込めます。そのため、ブログ集客の基本施策として多くの企業やWebサイトが取り組んでいます。

SEO対策の具体的な対策内容としては以下のとおりです。

ただし、SEO対策は成果がでるまでに時間がかかります。対策したいキーワードによっては集客が難しい可能性もあるので、後述するほかの方法と併用して進めるのがおすすめです

ナイルでは、SEO対策のノウハウの基本をまとめた資料をセットで提供しています。これからSEO対策の知識やノウハウを身につけたい方は、お気軽にダウンロードしてご活用ください。

方法2 被リンク獲得

2つ目は被リンク獲得です。

被リンク獲得とは、自サイト以外のページやサイトからリンクを貼ってもらうことで、外部サイト経由のアクセスが見込めるほか、クローラーの来訪頻度の向上や、Googleからの評価アップなどSEO対策効果の向上も期待できます

ただし、被リンクは数が多ければ良いわけではありません。例えば、政府のサイトや大企業の公式サイトのような、ドメインパワー(Webサイトが検索エンジンからの信頼度を示す指標)が高く、かつ自サイトの関連性が高いサイトからの自然な被リンク獲得が理想です。

ドメインパワーが高いサイトからの良質な被リンクを獲得するためには、独自性がある、ユーザーに役立つ情報の発信が欠かせません。詳しくは以下の記事で解説します。併せてご覧ください。

被リンクとは、外部のページやサイトに自社サイトのリンクを貼ってもらうことです。別名「バックリンク」とも呼ばれます。被リンクをもらうとSEOの...
【徹底解説】被リンクとは?増やす方法やまだまだSEOにおいて重要な理由 - www.seohacks.net

方法3 SNS

SNSの活用もブログの集客方法のひとつです。ブログで公開した記事をSNSにも投稿することで、より多くのユーザーに読んでもらえるほか、情報の拡散効果も期待できます。

このとき、どのSNSを活用するか慎重に選びましょう。ブログを読んでほしいユーザーが使っているサービスにアカウントを開設すると、ターゲット層への認知拡大やアクセスを獲得できます。

主要なSNSをまとめましたので、下記の表を参考にご覧ください。

SNSの種類 特徴
X(旧Twitter) ・2023年12月時点の国内アクティブユーザー(MAU)は、6,650万人
・10代~20代の利用者が多い
・リアルタイム性と拡散力が高い
・さまざまな機能を利用できる有料サブスクリプションあり
Instagram ・MAUは、推定6,600万人以上 ・10代、20代の利用者が多い
・写真や動画を主体としたSNS
・利用は基本無料、有料サブスクリプションあり
LINE ・2023年9月末時点のMAUは9,600万人以上
・全世代で利用率が高い
・コミュニケーションのインフラ的SNS
・企業アカウントの運用は有料
Facebook ・2019年7月時点のMAUは、2,600万
・30代~40代の利用者が多い
・実名登録で1人1アカウント制が特徴

 

SNSは拡散性が高い一方で、炎上のリスクもあります。投稿しようとしている内容が、第三者の目線で見て常識から外れていないか、またそれによる炎上が許容できるリスクの範囲におさまっているのかを発信前に確認するようにしましょう。

方法4 YouTubeなど動画投稿サイト

ブログ集客方法には、YouTubeをはじめとした「動画投稿サイト」への投稿もあります。ブログの内容を動画にしてYouTubeやTikTokなどに投稿することで、多くのユーザーにブログを認知してもらえ、新たなアクセス獲得につながります

加えて、投稿した動画はGoogleの検索結果にも表示されるため、SEO対策の効果を期待できるのもメリットの1つです。ブログ内にYouTube動画を埋め込むことでユーザーのページ滞在時間が増加し、ブログ記事の順位が上がりやすくなる可能性もあります。

さらには、動画の中や概要欄、プロフィールにもブログのURLを記載しておくと、そこからアクセスしてもらえるようになります。ユーザーがリンクをクリックしてページに訪れてくれるよう、導線を設置しておくことがおすすめです

ビジネスに動画を活用する企業が増え、施策の1つとして「動画SEO」が注目されています。本記事では、その概要や成功させるためのポイントをまとめ...
動画SEOとは?ウェブページに動画を埋め込む効果と成功のポイント - www.seohacks.net

ブログ集客で成果を出す4つのコツ

ここでは、ブログ集客で成果を出す4つのコツを紹介します。

コツ1 ターゲットを明確にする

1つ目のコツは、ブログの「ターゲットを明確にする」ことです。どんな人に読んでもらいたいのかが明確になっていないと、記事やブログ全体の内容や方針がブレてしまい、何のブログかがユーザーに伝わらなくなってしまいます

例えば「Webマーケティング」について解説するブログで考えてみましょう。アクセスが取りやすいからとコンセプトとまるで異なる「今日からできる節約料理術」のような記事を投稿すると、コンテンツの幅が広がりすぎてしまい、何を伝えたいブログなのかわからなくなってしまいます。

結果として、ブログの専門性が下がってしまうため、ユーザーが離反するだけではなく、後述するE-E-A-Tにも悪影響が懸念されます。

意図的に雑記ブログを運用する場合は別ですが、ユーザーや検索エンジンからの評価を不要に落とさないためにも、まずはターゲットを明確に設定した上で、ブログを制作しましょう

ターゲットを決める具体的な方法については、こちらの記事で解説していますので、参考にしてください。

ペルソナマーケティングを実施すると、商品・サービスの理想的な顧客像を明確にすることができ、ビジネスを効率的に進められるようになります。し...
【テンプレ付】ペルソナマーケティングとは?メリットや作成方法を解説 - www.seohacks.net

コツ2 適切なキーワードを選定する

2つ目のコツは、「適切なキーワードを選定する」ことです。適切なキーワードとは、コツ1で明確にしたターゲットを呼び込むことができるキーワードです

適切なキーワード選定を行うことができない場合、望まないターゲットの流入数ばかり増加してしまい、コンバージョンが発生しないことも考えられます。

どれだけ品質の高いコンテンツを作成できたとしても、自サイトのターゲット層からずれてしまっては、その価値を最大限発揮できません

また、キーワード選定を適切に行わないと、SEOの評価が複数の記事で分散してしまうカニバリゼーション(カニバリ)といった現象も発生するリスクが高まります。

ただし、適切なキーワードを選定するには、自サイトの規模やトピックに応じた適切な戦略と、ツールを用いた効率化が求められます。

下記の記事では、そうした情報を初心者の方でもわかるよう、網羅的に解説しています。記事を読んだ後、直ぐに実践できる内容となっていますので、ぜひご覧ください。

キーワード選定は、SEOの成果を左右する重要な要素です。SEOで成果を上げるには、さまざまな調査・分析をした上でキーワードを選ぶ必要があります...
【初心者向け】キーワード選定とは?SEOマーケターがノウハウを伝授 - www.seohacks.net

コツ3 ユーザーの役に立つ独自性の高い記事を作る

3つ目のコツは、「ユーザーの役に立つ独自性の高い記事を作る」ことです。無料でブログを開設できるサービスが豊富なことから、現代では企業・個人問わず、多くの人がコンテンツを発信しています。

ライバルが多いので、ほかのブログと似たような内容の記事を書いても読んでもらえません。そのため、そのブログならではの情報や実際の体験などを盛り込んだ独自性が高く、ユーザーの疑問を解決できるような記事を書いて差別化しましょう

生成AIの進化で誰でも記事を制作できるようになったこともあり、近年ではSEOにおいて「E-E-A-T」と呼ばれる評価基準が重視されています。E-E-A-Tとは「Experience(経験)、Expertise(専門知識)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取った略称で、情報の品質と信頼性を評価する重要な指標です

E-E-A-T

E-E-A-Tの対策として有効なSEO施策ついて詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

Googleがコンテンツ評価に重視している要素として「E-E-A-T」が挙げられます。SEOに取り組んでいる方であれば1度は聞いたことがあるのではないでし...
【徹底解説】E-E-A-Tとは?SEOにおけるGoogleの評価基準やその対策を紹介 - www.seohacks.net

コツ4 わかりやすい導線を設定する

4つ目のコツは、ユーザーが購入や問い合わせ、申し込みといった行動ができるよう「わかりやすい導線を設定する」ことです。

ブログ集客を強化し、ユーザーから紹介している商品やサービスを欲しいと思ってもらえても、購入や問い合わせ方法がわかりづらければそのまま離脱されてしまいます。機会損失を避けるためにも、バナーやボタンを利用して購入や問い合わせに誘導するなどの工夫を検討しましょう

なお、この際に注意したいのが「ユーザーからのサイトの見え方」を意識することです。多くのユーザーはスマートフォンでブログを見ています。そのため、PCを利用してブログを作成する際には、必ずスマートフォンでの見え方を確認し、小さな画面でも目立つ、わかりやすい導線を設定するようにしましょう。

ブログ集客ができない3つの原因

実際にブログ集客に挑戦したけれどうまく集客できないと感じる場合には、いくつかの原因が考えられます。ここでは、ブログで集客できないときに起こりがちな3つの原因について説明します。

原因1 ブログを開設したばかりで誰からも認知されていない

1つ目の原因が「認知不足」です。ユーザーがブログの存在を認知していないと、そもそも読んでもらえません

認知不足を改善するためには、とにかく記事の数を増やす必要があります。記事数が少ないと、SEO対策をしようにも流入経路が限られてしまうため、集客できるユーザーの数も減ってしまいます。ユーザーが訪れるための「受け皿」として、質の高い記事をたくさん用意しましょう。

記事を増やしても集客効果がでない場合には、そもそも自分のブログがインデックスされているかを確認します。特に、開設直後のブログはクローラーの巡回頻度が低い傾向があるため、この作業が欠かせません。

検索結果にページが登録されていない場合にはGoogleサーチコンソールでインデックスの依頼をしましょう。インデックス依頼をすると、クローラーがブログを訪れ、検索結果に表示するかどうかを判断してくれます。ただし、品質の低い記事だとGoogleのロボットがインデックスを見送る場合もあります。ここでもユーザーの疑問を解決できるような「役立つ記事」を提供することが大切である点は押さえておきましょう

インデックスの概要やSEO上での効果について詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

インデックスとは、作成したWebページの情報が検索エンジンのデータベースに登録されることです。ここでは、インデックスの概要や、より効果を出す...
インデックスとは?確認方法とSEO上の効果 - www.seohacks.net

原因2 記事の品質が低い

記事の品質もブログ集客に影響します。品質の低い記事は、ユーザーにとって価値がないだけではなく、検索エンジンからの評価も下げてしまいます。検索エンジンはユーザーにとって有益な情報を提供するサイトを優先的に表示するため、品質の低い記事は検索結果の上位にはなかなか表示されません。

具体的な対策としては、主に以下のようなものがあります。

  • E-E-A-Tの観点を満たした記事を作成する
  • 記事はユーザーのニーズの変化に合わせて随時リライトする

ユーザーのニーズや競合記事の動きは常に変化しています。そのため、トレンドや新しい情報にあわせて頻度高く更新をかけ、常に最新の情報を提供するようにしましょう

これによりユーザーや検索エンジンからの評価が高まり、信頼できる情報源としてブログを繰り返し見てもらえるようになります。

原因3 競合が多い・ニーズが少ないトピックを選んでいる

集客ができないブログでは、競合が多い・ニーズの少ないトピックを選んでいる場合もあります。ライバルが多ければ多いだけユーザーが分散してしまうので、競合性が高いトピックでの集客はハードルが高いです

特に、YMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる医療や金融系トピックのブログは競合性が高く、よほど専門的な知識や経験がない限り集客が難しいといわれています。競合性の高いトピックでライバルブログが強すぎて検索順位を上げるのが難しいときは、SEOではなく、SNSや広告に切り替えての集客がおすすめです

また、ニーズの少ないトピックの場合、そもそもユーザーの母数が少ないことから、集客が難しい一面があります。効率的に集客するために、トピックにニーズがあるかどうかを事前に調べておきましょう。

トピックのニーズは、「ラッコキーワード」や「Googleキーワードプランナー」などのツールで調べられます。選ぼうと思っているトピックに関するキーワードのサジェストキーワードや検索ボリュームを分析すると、簡単にニーズを確認できます

ほかにも、ユーザーによる口コミやレビューが書かれたCGM(Consumer Generated Media)や、「Yahoo!知恵袋」や「教えて!goo」などのナレッジコミュニティでもユーザーニーズを確認できるので、ツールの調査と併せてチェックしましょう。

初心者でも使えるおすすめブログサービス

ここでは、初心者でも使える2つのおすすめブログサービスを紹介します。

初心者でも使えるおすすめブログサービス

サービス1 WordPress

WordPressトップページ

出典:WordPress

まずは、WordPress(ワードプレス)を紹介します。WordPressとは、専門的なプログラミング知識がなくてもWebサイトを制作できるオープンソースのシステム(CMS)です。世界ナンバーワンシェアを誇るほどユーザーが多いことが特徴で、日本のCMSシェアでは84%を占めています。

WordPressは、ユーザー側でブログのドメイン(URL)やレンタルサーバーを準備できていれば、無料で利用可能です。さらに、WordPressならリンクボタンの設置や文字カラーを自由に設定したり、広告バナーを埋め込んだりしたブログを作れるので、使い方次第ではアフィリエイト広告による収入を得られる可能性もあります。

なかには専門的な設定が必要な部分もありますが、WordPressは参考にできるリファレンスサイトや便利なプラグインなどが豊富です。そのため、プログラミング知識のないブログ初心者でも、設定方法を調べながら簡単に上質なブログを作れます

SEOの知識や経験がなくても、SWELLをはじめとした有料テーマを使えば、デザイン性が高く、SEO対策もできたサイトも簡単に構築可能です。コンテンツマーケティング施策として長期的な運用を考えているなら、WordPressでのブログ運用をおすすめします

こちらの記事では、WordPressの基本情報やSEO対策について紹介しています。導入方法についても解説していますので、詳しく知りたい方は併せてご覧ください。

WordPressはウェブサイト構築に使われているCMS(Content Management System)の1つで、国内外ともに人気があります。それ故にインターネット上に...
WordPressとは?メリットや導入の流れ、SEO対策も解説 - www.seohacks.net

サービス2 note

note

出典:note

note(ノート)は、個人から企業まで幅広く活用されている人気のブログプラットフォームです。誰でも簡単に使えるため、特別な知識がなくても手軽にブログを始められます。

企業の場合は、月額88,000円の有料プラン「note pro」を利用できます。noteトップのレコメンド枠に表示される可能性が2倍になり、充実したサポートを受けられるので、初めてブログ運用する企業でも安心です。

数あるブログサービスの中でも、noteはドメインパワーが強いので、徹底したSEO対策を施さなくてもブログが検索結果の上位に表示されやすい傾向があります。そのため、「まずは手間なくブログをスタートしたい」という方におすすめのサービスです。

noteを活用すれば、自社の商品やサービスを手軽に発信し、多くのユーザーにリーチできます。一方で、万が一サービスが終了すると、ブログ記事や画像などがすべて消えてしまうリスクもあるため、注意が必要です。

ブログの更新ごとにバックアップを取り、リスクを回避しましょう。

ブログ集客に役立つ3つのおすすめツール

ここでは、上述したブログサービスと組み合わせて活用できる、ブログ集客に役立つ3つのおすすめツールについて紹介します。

ツール1 ラッコキーワード

ラッコキーワード

出典:ラッコキーワード

ラッコキーワードは、誰でも無料で利用できるキーワード分析ツールです。手軽にマーケティングに活用できることから人気を博しており、19万人以上のユーザーが利用しています。とても簡単に操作できるので、ブログ初心者からプロのマーケターまで幅広い方におすすめのツールです。

ラッコキーワードはブログ集客のために、キーワード選定から記事構成の制作にまで活用できます。数ある機能の中でも、「キーワード検索」を使うと、約1,000件のサジェストキーワードを網羅的に取得できるので、ブログのキーワード選定に役立ちます

キーワード検索はGoogleだけではなく、BingやYouTube、楽天などのサジェストキーワードも取得可能です。ボタン1つでCSVデータをダウンロードできるため、どんなキーワードにニーズがあるのか簡単に確認できます。

さらに、検索結果の上位に表示されている競合ページの見出しを抜き出し、検索エンジンから評価されている記事の構成を手軽に調査できます。そのため、SEO対策したい記事の執筆には、ラッコキーワードの活用が欠かせません。

ブログ記事を作るときは、まずラッコキーワードで対策したいキーワードを調べることから始めることをおすすめします。

ツール2 GA4(Googleアナリティクス)

GA4(Googleアナリティクス)は、どんな人がどこからブログへアクセスしてどんな操作をしたかという、ユーザー行動を解析できるツールです。

GA4のレポート機能を使うと、PV(ページビュー)数CV(コンバージョン)数、直近30分間のユーザー行動などをリアルタイムで分析できます。ほかにも、ユーザーが使用しているデバイスやブラウザの情報や新規ユーザー数、セッション数などを確認可能です。

ユーザーがどんな属性の人なのかがわかるとユーザーの解像度が上がり、より役立つ記事を制作できるので、GA4による分析はブログ運営に欠かせません。

また、後述するGoogleサーチコンソールと連携させることで、SERPsでのクリック数やクリック率、平均掲載順位も把握できます

以下の動画でも詳しい活用方法を解説していますので、併せてご覧ください。

 

ツール3 Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソール

出典:Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールは、自社のブログがGoogleの検索結果からどのくらいアクセスされているかを調べるツールです

ブログの中でユーザーがどう動いているかを見るGA4とは違って、Googleサーチコンソールではブログの外側、つまりGoogleからどう見られているかがわかります。

具体的には、以下のような情報が把握可能です。

  • どのようなキーワードで検索し、自社のブログにたどり着いたか
  • サイトがGoogle検索結果で何位に表示されているか
  • インプレッション数やクリック数の動向

このようなデータを参照しながら、上位に表示されていないページを他のサイトと比べて、足りないところを改善することで、自社ブログの改善にもつながります。また、上述したとおり、Googleサーチコンソールを使えば、書いた記事の公開や更新をGoogleに知らせることもできます。

ブログ集客を成功させた事例

トライアルカンパニー事例

ここでは、オウンドメディア「トライアルマガジン」のローンチから、2年で100万セッションを獲得した株式会社トライアルカンパニー様の事例を紹介します。

トライアルカンパニー様は、SEOに取り組む前は「チラシ」をメインに情報を発信していました。しかし、新聞の購読数の減少により近い将来「トライアルのオリジナル商品の情報をどうやってお客様に伝えればいいのか」という課題に直面することが予想されていました。その対策として始めたのがオウンドメディアの立ち上げです。

まず取り組んだのは、店舗を利用するお客様の動向や競合メディアの調査です。その調査を受け、オウンドメディアの目的やコンセプトを明確にし、店舗への来店の決め手になるようなブログ記事を優先的に制作しました。

継続的に新規コンテンツを制作し、既存記事の変更や改善にも取り組んだ結果、ローンチから2年で100万セッションを獲得できました。さらに、これまでリーチできていなかった20代〜40代へのアプローチにも成功しています。

事例について詳しく知りたい方は、以下をご確認ください。

「あなたの生活必需品店」をコンセプトとしたスーパー「トライアル」を全国で展開している株式会社トライアルカンパニー。ナイルとの取り組みは202...
【インタビュー】ローンチから2年で月間100万SS!オウンドメディア立ち上げ設計〜コンテンツ支援事例|株式会社トライアルカンパニー - www.seohacks.net

この案件・類似案件を担当したメンバー

 加藤 直子

加藤 直子(かとう なおこ)

・主に女性向けメディアのコンテンツ制作を担当。担当メディアではローンチから約2年で月間100万セッション達成などの実績を持つ
・一般情報誌、ムック本、ウェブメディア等の制作、編集経験があり、コンテンツ制作の造詣が深い

コツを知ってブログ集客を成功させよう

この記事では、ブログ集客の基礎や最新情報、成果を出すコツまで詳しく紹介してきました。

ブログ集客は、ユーザーに役立ち満足してもらえる情報を発信してアクセスを集め、ホームページやショッピングサイトに誘導することです。比較的低コストで効率的に集客できるので、コンテンツマーケティング施策のひとつとして多くの企業が取り入れています。

この記事を参考に、自社のブログに合った集客方法を選び、おすすめサービスやツールを活用しましょう。

ナイルでは、オウンドメディアの運営にお悩みの方へ向けて、「オウンドメディア支援サービス紹介資料」を提供しています。これまでに累計2,000社以上にサービスを提供し、多くの成果をあげてきました

以下の資料では、ナイルのサービス詳細や費用を端的にご確認いただけますので、お気軽にダウンロードしてご覧ください。

オウンドメディア運営でお困りの方へ

ナイルが提供するオウンドメディア支援サービス、記事制作・コンテンツ制作代行を詳しく紹介しています。「運営がうまくいかない」「成果に繋がっていない」といったお悩みがありましたら、お気軽に無料相談へお申し込みください!

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ヘルプフルコンテンツアップデート後のキーワード最適化の変化

本記事はSearch Engine Journalの「How Do Keyword Optimizations Change After Helpful Content Update?」を翻訳した記事です。

ヘルプフルコンテンツアップデート後のキーワード最適化について、キーワード最適化戦略を変更すべきでない理由や、ページトピックを最適化することでWebサイトにもたらされるメリットなどを紹介しています。

今日のSEOに関する質問

Inesさんからの質問です。

「ヘルプフルコンテンツアップデート後、キーワードの最適化がどのように変化するか、または変化するかどうかについて教えてください。」

素晴らしい質問です。特に、サイトがペナルティを受けたり、停滞したり、順位が下がったりする際によく聞かれる質問です。

キーワード最適化戦略を変更すべきでない理由

SEOの専門家はキーワードそのものを最適化するのではなく、ページ全体のトピックや内容を最適化するべきです。

Googleにページを最適なタイミングで表示してもらいたい場合、検索ユーザーがアクセスしたページから価値を得られるように、解決策とトピックを最適化する必要があります。

キーワードは検索エンジンにとってページを理解しやすくします。また、それが顧客が使用しているフレーズや専門用語であれば、関連性が高くなります。

共感性の重要性

ページ内で、顧客が使用するフレーズ(キーワード)を使用することができれば、共感を得られ、コンバージョン率も向上します。ただし、キーワードに対して過度にストレスを感じる必要はありません。

トラフィックとコンバージョンを獲得したいのであれば、検索者の意図に焦点を絞るのが最善策です。

これを行うと、キーワードがページ全体に自然に表示されるようになり、実際の顧客が使用するような方法で表示されるようになります。

キーワードベースのコンテンツの例

キーワードが「青いTシャツ」の場合、次のようなことは行わないでください。

タイトルタグ:ブルーTシャツストアの最高のブルーTシャツ

H1タグ: トップブルーTシャツショップのブルーTシャツ

テキスト: 「当店では、最も着心地の良いブルーのTシャツを販売しています。ブルーのTシャツは、クルーネック、Vネック、ラングラースタイル、またはブルーのTシャツスリーブのベースボールスタイルからお選びいただけます。以下から、コットン、ポリエステル、混紡素材のブルーのTシャツのベストセレクションをお選びください。」

これは、キーワードスタッフィングをしようとするものです。

また、最近の検索エンジンはキーワードの違いを理解し始めているため、「青いTシャツ」というフレーズのバリエーションを頻繁に使用する必要はありません。検索エンジンは、コンテキストとページの構造を使用して、ページ上の製品、サービス、またはコンテンツが何であるかを理解しています。

このキーワードを詰め込む習慣はなかなかやめられませんが、スパム、コアアップデート、HCUシグナルチェッカーとアルゴリズムに対応していくためには、キーワードを詰め込みすぎないことが重要です。

実際にクライアントのコンテンツが適切かどうかをチェックする方法として、第三者にテキストを読んでもらうことが必要です。

そして第三者がテキストを読んでいる際の反応を観察し、以下のような反応が見られた場合にはキーワードを詰め込みすぎたと判断できます。

  • 表情が変わる
  • 同じフレーズを何度も繰り返しているために混乱する
  • 一時停止して笑い始める

これらの反応が見られた場合、キーワードを詰め込みすぎたことが原因であるため、テキストを書き直す必要があります。

プロのヒント

これらのチェックに多額の費用をかける必要はありません。私は、定期的に人が出入りするコーヒーショップやカフェを使用します。

こういった場所では、人々がコーヒーを待つ間にテキストを読んでもらうことができます。時には、コーヒー代を支払って協力をお願いすることもあります。

このようにして、第三者の視点からコンテンツを評価し、キーワードの詰め込みを避けることで、より自然で効果的なSEO対策を行うことができます。

より「SEOフレンドリー」でありながら、キーワードの最適化を少なくして同じメッセージを伝える別の方法を見てみましょう。

ユーザーの質問に答えるフレーズの種類

この例では、顧客の質問に答えるフレーズの種類を考え、それをwebサイトの構造とコンテンツに組み込みます。顧客がサイトを訪問したときに、自分が求めている情報がここにあると感じられるようにしています。

タイトルタグ : 人気のスタイルで着心地の良いブルーのTシャツをご用意しました。

H1 :スポーツとカジュアルウェアのための青いTシャツ

テキスト :「学校にぴったりのグラフィックTシャツ、または野球用の青い袖のラングラーをお探しですか?ABCブランドでは、さまざまな生地とスタイルのTシャツを豊富に取り揃えていますので、どんなスタイルでもお求めいただけます。」

このタイプの例は完璧ではありませんが、読者の「青いTシャツ」に関するニーズを解決できる可能性があることを伝えています。前述したように、これをさらに数段階進めることができます。

H1タグの関連性

私の経験では、ヘッダータグの関連性は、その下の文章にも反映されます。したがって、H1タグが「青いTシャツ」である場合は、それを下に詰め込まないでください。

キーワードを詰め込むのではなく、青いTシャツとその目的、用途を説明します。現代の検索エンジンは、この2つを結び付ける方法を知っている可能性が高いです。それでは、さらに深く掘り下げて、よりトピックに関連のあるコンテンツ内容を作成してみましょう。

プロのヒント

カスタマーサポートチームと在庫管理チームに相談し、青いTシャツが返品される理由を確認してください。どの商品を購入すればよいかのヒントを追加すると、返品や、サイズに関するカスタマーサポートでの無駄な時間などを削減できます。これにより、諸経費、人件費、実際の顧客の問題の待ち時間が削減されます。

発見される可能性のある問題

  • 5回目の洗濯で色褪せました。
  • サイズが合わなかった、またはきつすぎました。
  • 着用後に破れました。
  • 色が写真と一致しませんでした。

顧客サポートと在庫管理チームからのフィードバックをもとに重要なキーワードやフレーズを抽出するか、AIまたはカスタムGPTを使用して最も一般的な3~6語のフレーズをリストアップしてみてください。

これにより、顧客のニーズを満たすことができ、カテゴリや製品ページ全体にトピックの関連性のあるロングテールフレーズを含めることができるようになります。

FAQをページに含める方法

  • 製品の説明またはカテゴリに複数のクエリを追加。
  • 製品またはコレクション/カテゴリページのFAQを追加。
  • ページの上部、または必要な場合は製品グリッドの下に表示される説明文を追加。
  • ライブチャットスクリプトに含めることもできますが、SEOには役立ちません。

ページの最適化

サイト検索ボックスなどコンテンツを追加することができます。ただし、サイト検索はSEOには役立ちませんので、誰かに尋ねられた場合に備えて別の形でコンテンツを用意する必要があります。

現代の検索エンジンは、最も関連性の高い体験コンテンツを表示しようとします。配送が速く、レビューが好評で、色褪せず、サマーキャンプの汚れやほこりにも耐えられる製品を探している場合、ページにこれらの情報を掲載することで、検索ニーズを満たすソリューションがあることを相手に知らせることができます。

ページの例

タイトル : さまざまなスタイルと素材の色あせしないブルーのTシャツ

H1 :長持ちする青いTシャツ

テキスト : 「野球からカジュアルウェア、コットンから混紡まで、ABCブランドでショッピングすると、洗濯機で洗える、XSからXXXLまでのサイズの、色あせしにくいブルーのTシャツのセレクションが見つかります。2日で配送できます。胸元がきついので、ワンサイズ上をご購入ください。」

次にFAQを追加しますが、それが青いカテゴリのTシャツにのみ適用されることを確認します。赤、白、緑、または紫に適用される場合は、青いカテゴリのFAQは青に固有のものである必要があるため、メインのTシャツカテゴリに追加する必要があります。

FAQの例

ページに載せられるもの5回洗濯した後のブルーはどうなりますか?

当社のブルートーンは色褪せしにくいX、Y、Z染料で作られていますが、特に温水や熱湯では色褪せが生じます。こちらは、5回、10回、30回洗濯した後のロイヤル、ベビー、ネイビーのカラーチャートです。

ページに掲載すべきではないもの青が写真の色と違います。どうすればいいですか?

色がページの画像と一致しない場合は、こちらでご確認いただける返品ポリシーが適用されます。

2番目のFAQはすべての色に適用されるため、このページには掲載されません。これは返品ポリシーに関するもので、青いTシャツに限られた話ではありません。

FAQの代わりとしては、商品ページのCTAの近くに返金保証があることを記載し、そこからポリシーにリンクするという方法があります。

キーワード最適化のポイント

キーワードのみに焦点を合わせて最適化すると、ペナルティを受けます。優れたユーザーエクスペリエンスとクエリのトピックに焦点を合わせると、ランキング向上が期待できます。

  • キーワードグループを見てください。
  • コレクション、製品、ブログ投稿、比較などのページの種類に応じて意図を一致させます。
  • ユーザーの質問に答えるコンテンツを作成します。
  • 消費者のニーズに合わせてイメージを合わせます。
  • サイズやお手入れ方法など、ショッピング体験を快適にするボーナスのヒントも掲載します。
  • キーワードを詰め込まないでください。

キーワードの最適化とヘルプフルコンテンツアップデートに関するご質問への回答として、この情報がお役に立てば幸いです。

下層ページはSEO対策が必要!メリット、対策方法を詳しく解説

下層ページはSEO対策が必要 メリット、対策方法を詳しく解説

「トップページのSEO対策を始めたけど、なかなか成果が出ない....」

「下層ページのSEO対策をどう対策すればいいかわからない....」

「トップページと下層ページをつなぐ内部リンク戦略がわからない....」
などなど、下層ページに関するお悩みを抱えていらっしゃる方は多いかと思います。

本記事では、そういった方に向けて、下層ページのSEO対策のメリットや上位表示の方法まで、詳しく解説しています。

なお、ナイルではSEO対策にお悩みの方や集客やコンバージョンまで狙いたい方に向けた無料お役立ち資料を提供しています。

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下層ページとは

下層ページとは、Webサイトのトップページから派生した、個別のページのこと、Webサイトのトップページから派生した、個別のページのこと

 

下層ページとは、Webサイトのトップページから派生した、個別のページのことです。

トップページの配下に存在するサービスページ、ブログページ、問い合わせページなどが該当します。

この下層ページは、対策することで様々なメリットがあることに加え、対策を比較的簡単に行うことができる場合もあるため、非常に重要です。

今回は、下層ページにおけるSEO対策が必要な理由に加え、SEO対策の方法まで詳しく説明します。

下層ページでSEO対策をするメリット

下層ページでSEO対策をするメリットとして、以下のものが挙げられます。

トップページの流入を増やすため、サイトへの流入数を増やすため、コンバージョンを増やすため

 

それぞれ解説していきます。

トップページの流入を増やすため

トップページで流入数を増やすためには、下層ページでの対策は不可欠です。

トップページは、ビッグキーワードやミドルキーワードといった、検索ボリュームが多く競合の多いキーワードに対して対策するのが一般的です。

そのため、まずはロングテールキーワードなどで下層ページの対策を行いましょう。

ロングテールキーワードで対策したコンテンツは、上位表示が狙いやすく、ページ単体の評価を高める難易度が比較的低いです。

トップページで上位表示を狙うためには、ロングテールキーワードで対策した下層ページから内部リンクを集め、そのコンテンツに関連するトピック全体の評価を高める必要があります。

トップページ対策は、関連するトピック全体の評価を高めてから行いましょう。

サイトへの流入数を増やすため

下層ページでの対策は、サイト全体の流入数を増やすことにつながります。

なぜなら、下層ページは様々な検索キーワードに対しコンテンツを作成できるため、コンテンツの数だけ自サイトへの流入経路が広がるからです。

一つひとつのコンテンツが獲得できる流入数はそれほど多くはありませんが、下層ぺージを増やしていくことで、結果としてサイト全体での流入数を増やすことができます。

また、トップページがメインの流入経路となっている場合、Googleのアルゴリズムの変更で掲載順位を落とし、流入数が大きく落ち込むことも考えられます。 下層ページでのSEO対策はそういったリスクの分散にもつながります。

コンバージョンが狙いやすい

最後に、下層ページはトップページに比べコンバージョンが狙いやすいというメリットがあります。

下層ページに流入してくるユーザーは、ニーズをより明確に持っており、そうしたニーズに最適なコンテンツを作ることが出来れば、コンバージョンの可能性が高まります。

例えば自社がギフトを取り扱っているサイトを運営しており、ユーザーが「プレゼント おすすめ」と「プレゼント 母の日 おすすめ」というキーワードで検索しているとします。

前者からは、「どんなプレゼントを探しているのか」というニーズを汲み取ることは難しいですが、後者からは「母の日に向けてのプレゼントを探している」というニーズを汲み取ることができます。

上記の場合では、ギフト全般をまとめたトップページと母の日用のギフトをまとめた下層ページでは、後者の方が、「母の日用のギフトを探している」というニーズを満たすことができるため、よりコンバージョンを狙えます。

このように、ニーズが顕在化している場合は、下層ページでそのニーズを解決できるコンテンツを作成しましょう。

そもそもSEOの基礎や実践方法についてもっと知りたいという方は下記の無料資料もぜひ参考にしてください。

下層ページを上位表示させる方法

下層ページを上位表示させるための方法は以下のとおりです。

適切な対策キーワードを選定する、タグを最適化する、E-E-A-T対策をする、ユーザビリティを意識する、内部リンク対策をする

 

それぞれ解説していきます。

適切な対策キーワードを選定する

適切なキーワードを選定することは、下層ページの作成においてとても重要です。

ここでは、適切なキーワードを選定するための具体的な方法について解説します。

適切なキーワードを選定する方法

  • ツールでキーワードリストを作成する
  • コンバージョンが獲得できるキーワードで対策する

ツールでキーワードリストを作る

対策キーワードを選定する際には、ツールを使ってキーワードリストを作ることが有効です。

まずは、ラッコキーワードなどのキーワードツールを使って、対策したいキーワードに関連するサジェストキーワードを網羅的に抽出します。

次に、抽出したサジェストキーワードに対し、自サイトで対策する必要があるかの精査を行いましょう。

精査した対策キーワードをトピック毎にグルーピングすればキーワードリストの完成です。

具体的なキーワードの選定方法やおすすめツールは下記の記事で解説しているので、併せてご覧ください。

キーワード選定は、SEOの成果を左右する重要な要素です。SEOで成果を上げるには、さまざまな調査・分析をした上でキーワードを選ぶ必要があります...
【初心者向け】キーワード選定とは?SEOマーケターがノウハウを伝授 - www.seohacks.net

自サイトで勝てるキーワードで対策する

適切なキーワードを選定するうえで重要なのは、自サイトで勝てるキーワードを見つけることです。

自サイトで勝てるキーワードを見つける方法

  • 競合が強すぎないかを見る
  • 自社と関連性が低くないかを見る

例えば対策したいキーワードが、検索結果がドメインパワーの高いサイトで独占されている場合、自サイトのドメインパワーが弱ければ、上位表示を狙うことが難しい可能性が高いです。

また自社とあまりに関連性の低いキーワードでは、コンテンツを作成しても専門性や権威性が低いと判断され、順位が上がりにくい場合があります。

こうした可能性を考慮し、自サイトが勝てるキーワードで対策することを心がけましょう。

タグを最適化する

タグの最適化は、下層ページの対策においても非常に重要です。

具体的な対策方法は以下のとおりです。

タグを最適化する方法

  • タイトルタグを見直す
  • メタディスクリプションを見直す
  • 見出しタグ(hタグ)を見直す
  • alt属性(タグ)を設定する
  • 構造化データのマークアップを行う

タイトルタグを設定する

タイトルタグとは、Webサイトのタイトルを表示させるためのHTMLタグです。

タイトルタグの設定は、SEO対策として重要なことに加え、ユーザーのクリック率に影響を与えます。

Googleはタイトルタグの重要性について以下のように言及しています。

「タイトルリンクは、検索結果上でリンク先のページの内容をユーザーが一目でわかるように表示し、検索クエリとの関連性が高い理由をはっきりと伝えるうえで重要な要素です。どのページにアクセスするかはタイトルで決定することが多いため、ウェブページには質の高いタイトルを設定することが求められます。」(引用:Google検索セントラル

つまり、Googleは「ユーザーがわかりやすいかどうか」にもとづきSEO上の評価をしていることになります。

わかりやすいタイトルタグを設定するためには、以下のポイントを抑えることが大切です。

タグを設定する際のポイント

  • タイトルタグを30文字以内に抑える
  • ページ内容を端的にまとめたタイトルにする
  • 対策キーワードを含め、可能であれば文頭に持ってくる

上記のポイントを守れていない場合、ユーザーにとってわかりにくいタイトルとなってしまう場合があるため、確認が必要です。

わかりにくいタイトルは、ユーザーにクリックされにくく、流入数が低下する恐れがあります。

タイトルタグの詳しい説明や設定方法は下記の記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。

titleタグ(タイトルタグ)は、SEOにおいて最も重要なポイントの1つであり、分かりやすいタイトルはユーザーのクリック率に好影響を与えるだけでな...
titleタグ(タイトルタグ)とは?SEOに効果的な書き方や確認方法を解説 - www.seohacks.net

メタディスクリプションを設定する

メタディスクリプションとは、検索結果に、記事の内容を80〜120文字で表示することができるmetaタグのことです。

メタディスクリプションも、タイトルタグと同様に、ユーザーのクリック率に影響を与えます。

メタディスクリプションは、タイトルタグよりも使用できる文字数が多いため、ユーザーに記事の内容がしっかりと伝わるように記入することがポイントです。

また、メタディスクリプションには、ユーザーが検索したキーワードが太字で表示されるという特徴があります。

検索結果画面におけるメタディスクリプションの表示形式

 

対策キーワードが太字で表示されることにより、ユーザーの視認性が向上し、クリック率が向上する可能性があるため、対策キーワードは違和感のない範囲で積極的に含めましょう。

一方で、メタディスクリプションに対策キーワードを詰め込み過ぎてしまうことによって、Googleから「ユーザーの利便性を下げている」という理由で、設定したメタディスクリプションが表示されなくなってしまう可能性があります。

クリック率を意識するあまり、ユーザビリティを損なってしまうことには注意が必要です。

タイトルタグの詳しい説明や設定方法は下記の記事でも詳しく解説しています。

コンテンツ制作において、メタディスクリプションはセットで作成しておきたいところですが、ブラッシュアップを忘れられがちでもあります。メタデ...
メタディスクリプションとは?SEOに効果的な作り方 - www.seohacks.net

見出しタグ(hタグ)を設定する

見出しタグは、設定したページに見出しを表示させることのできるタグです。hタグと呼ばれることもあります。

見出しタグを使用することで、Webサイトに訪れたユーザーに対し、内容を一目でわかりやすく理解させることができます。

また、検索エンジンに対し記事の内容や構造を正しく伝える効果もあります。

SEO対策において、直接的な効果があるわけではありませんが、間接的な効果は存在するため、しっかりと設定しましょう。

見出しタグの詳しい説明や設定方法を詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。

「hタグ」とも呼ばれる見出しタグは、Webページを作成する際に用いるHTMLタグの1つです。本記事では、SEO記事の見出しの付け方がわからない方へ向...
SEOにおける見出しタグ(hタグ)の役割と対策の10のポイントを紹介 - www.seohacks.net

alt属性を設定する

alt属性とは、画像の内容を検索エンジンに伝えるためのテキスト情報です。

検索エンジンの画像認識能力には限界があるため、alt タグを設定しないと、画像の内容が正しく伝わらない可能性があります。

また、alt属性を設定することにには、以下のメリットがあります。

  • 画像検索での上位表示が期待できる
  • 音声読み上げ機能を使用した際でも、画像の内容がユーザーに正しく伝わる
  • Webサイトの不具合で画像が表示されなかった際に画像の内容が文章で表示される

 

このように、altタグには多くのメリットが存在するため、しっかりと設定しましょう。

alt属性の詳しい説明や設定方法はこちらの記事でも解説しています。

alt属性とは、画像表示の代替となるテキスト情報です。ユーザーだけでなく、検索エンジンも画像を認識する際に使用されるため、alt属性(代替テキ...
alt属性とは?基礎知識や設定方法をわかりやすく解説 - www.seohacks.net

構造化データをマークアップする

構造化データとは、検索エンジンがサイトコンテンツをより正確に理解できるようになる形式のデータです。

構造化データをマークアップすることで、検索結果にリッチリザルトを表示させることができる可能性があります。

リッチリザルトは、検索結果に文字情報だけではなく、画像や詳細情報が表示される機能のことです。

例えばECサイトの商品に対するリッチリザルトは、下記の画像のように価格や在庫の有無、評価などが表示されます。

「水」と検索した際に表示されるリッチリザルトの画像

リッチリザルトの表示は、コンテンツの内容に対しより具体性を持ったユーザーがサイトに流入してくるため、コンバージョンなどの重要指標に影響を与える場合があります

ほかのタグの最適化よりも実装までの時間は必要ですが、重要性が高いためしっかりと対策しましょう。

構造化データの詳しい説明や設定方法はこちらの記事をご参照ください。

構造化データとは、検索エンジンがページ内容を理解しやすくなるデータ形式のことです。正しく記述することで検索エンジンがページの内容をより理...
構造化データとは?非エンジニアでもよく分かる!初心者向け徹底解説! - www.seohacks.net

タグの最適化などSEOの内部対策が難しいと思った場合は、ぜひ我々プロにご相談ください。貴社のサイトの最適化をサポートさせて頂きます。

E-E-A-T対策をする

E-E-A-Tは「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つの要素を表す略語の図解

E-E-A-TはGoogleが重要視しているコンテンツの評価基準です。

E-E-A-Tは、これから解説するGoogleの評価基準を構成する4つの英単語の頭文字をとったもので、それぞれに評価基準が存在します。

E-E-A-T対策をおろそかにしてしまうと、コンテンツの評価にはマイナスとなるため、しっかりと対策しましょう。

Experience(経験)

Experience(経験)は、コンテンツの内容が実際の経験にもとづいて作成されているかどうかを評価する基準です。

例えば、商品のレビューをする際に、ネット上に存在する意見を集めたコンテンツよりも、自分自身の経験や、ネット上の意見を自分自身で検証することなどが経験を高める要素となります。

コンテンツの差別化にもつながるため、積極的にコンテンツに導入しましょう。

Expertise(専門性)

Expertise(専門性)はコンテンツの制作者がその分野での専門知識やスキルを有しているか否かを評価する基準です。

例えば、医療関連のWebサイトのコンテンツでは、執筆者が医師や専門家であることを明記することが専門性を高めることにつながります。

Authoritativeness(権威性)

Authoritativeness(権威性)は、コンテンツ制作者が、コンテンツで扱っているトピックに対し、どれだけの認知度や影響力を持つかの基準指標です。

例えば、ほかのサイトから良質な被リンクを多く獲得しているサイトや、SNSのフォロワーが多いサイトは、それだけ発信する情報に影響力を持ちます。

こうした影響力の強さを獲得することが権威性を高める上では重要です。

Trustworthiness(信頼性)

Trustworthiness(信頼性)はWebサイトのコンテンツの情報が信頼性の高いかどうかを測る基準です。

例えばECサイトで商品情報に商品レビューを記入することや、Webサイトの運営者や監修者を示すことが信頼性の向上につながります。

E-E-A-Tの詳しい説明や設定方法はこちらの記事で解説しています。E-E-A-T対策は非常に重要なため、ご一読ください。

Googleがコンテンツ評価に重視している要素として「E-E-A-T」が挙げられます。SEOに取り組んでいる方であれば1度は聞いたことがあるのではないでし...
【徹底解説】E-E-A-Tとは?SEOにおけるGoogleの評価基準やその対策を紹介 - www.seohacks.net

ナイルのマーケティング相談室の取り組み

ナイルのマーケティング相談室でも、これまで解説してきたE-E-A-T対策として、様々な取り組みを行っています。

その一例として、ブログ記事の下部に、以下の画像を掲載しています。

ナイルのマーケティング相談室でのE-E-A-T対策の取り組み

編集者情報を積極的に公開することや、SEOやマーケティングに関する書籍を出版した情報を掲載することで、専門性や信頼性を高めることを狙った施策です。

ユーザビリティを意識する

ユーザビリティとは、Webサイトに流入したユーザーが感じる「使いやすさ」「読みやすさ」などの指標です。

ユーザビリティはSEO対策に直接効果を与えるものではありませんが、ユーザビリティを向上させた結果、滞在時間の向上や、直帰率の低下、リピート回数の増加などのメリットを期待でき、サイトの評価を高めることができます。

こうしたことは、間接的なSEO対策となるため、しっかりと対策しましょう。

ユーザビリティを高める対策方法

  • 読みやすい文章で書く
  • 見やすいデザイン、画像を使う
  • 操作性を上げる

それぞれ解説します。

読みやすい文章で書く

文章の読みやすさは、コンテンツのユーザビリティを左右する重要な指標です。

難解な表現を避け、ユーザーがわかりやすい文章を書くようにしましょう。

また、一文が長い冗長な表現になってしまっていないかを確認することで、まとまった文章になります。

フォントや文字のサイズ、行間、色などにも気を配り、自分が「読みやすいな」と感じたものがあれば、それらを積極的に取り入れましょう。

見やすいデザイン、画像を使う

文章だけではなく、デザインや画像もコンテンツのユーザビリティを左右します。

サイトデザインを優先させすぎてしまったあまり、ボタンやリンクがユーザーに伝わりにくくなってしまうこともあります。

また、モバイルユーザーが多いサイトでは、モバイル版に最適化されたサイトデザインを用いることで、ユーザビリティを向上させることができます。

画像については、コンテンツの内容と合致している画像を掲載することが大切です。

例えば、商品ページでの画像は、より商品についてより詳細が伝わる写真を掲載することで、よりユーザビリティを上げることができます。

加えて、文字情報だけではユーザーの理解が難しいと考えられる箇所については、積極的に画像やイラストを活用し視覚的に理解できるようにすることも、ユーザビリティの向上に寄与します。

操作性を上げる

最後に、操作性についてです。

ページの読み込みスピードの高速化やバナー、広告の位置や表示方法の最適化などを行うことで、Webサイトの操作性を向上させることができます。

Neil Patelが行った調査によれば、ユーザーの47%はWebページが2秒以内に読み込まれることを期待しており、40%のユーザーが読み込みに3秒以上かかるページを離脱しているというデータが確認されています。

引用:How Loading Time Affects Your Bottom Line

ユーザーが表示速度に不満を持ってしまうと、コンテンツを評価される前に離脱することを招いてしまうので、現在のサイト状況を確認することをおすすめします。

内部リンク対策をする

内部リンクは、自サイトのページとページを繋ぐリンクのことです。

内部リンクには、以下の効果があります。

内部リンクのSEO上の効果

  • インデックスを助ける働きがある
  • サイト評価につながる

インデックスを助ける働きがある

内部リンクを設置することは、検索エンジンがWebサイトの構造を適切に理解してできるため、インデックスを助けることにつながります。

Webサイトの規模によっては、クローラーがサイトに訪れインデックスを行うまでが遅い場合もあり、ページが検索結果に表示されるまでが遅れてしまいます。

内部リンク対策を行うことで、クローラーが巡回する効率が高まり、インデックスまでの時間が短縮される可能性があります。

サイト評価につながる

内部リンクを設置することで、サイト全体の評価が向上する可能性があります。

このとき重要になってくるのは、リンクジュースと呼ばれる概念です。

リンクジュースとは、自サイトのページ間をつなぐ内部リンクによって、SEO上の評価がリンク先ページに渡されることです。このような概念もあり、内部リンクを設置すると各ページの評価が向上する可能性があります。

トップページに下層ページに対しての内部リンクを設置すれば、検索エンジンはトップページが重要なサイトであると認識し、トップページの検索順位に良い影響を与える可能性があります。

これにより、トップページからのリンクジュースが下層ページに広がることで、全体の評価が底上げされます。

また、ユーザーが理解に詰まりそうな箇所や、補足が必要な場合には、その理解を助けるコンテンツの内部リンクを設置することで、ユーザーがサイト内を回遊し、滞在時間が伸びることがあります。

そうすることで、ユーザーエクスペリエンスが向上し、検索エンジンからの評価が向上することがあります。

以上の理由から、内部リンク対策は下層ページ対策においても有効です。リンクジュースの効果を最大限に活用することで、サイト全体のSEO評価を向上させることが可能です。

トップページだけではなく、下層ページでもSEO対策しよう

ここまで、SEOにおける下層ページ対策が重要な理由と下層ページを上位表示させるための対策方法について解説しました。

繰り返しになりますが、トップページのSEO対策には、下層ページでの対策が不可欠です。
また、サイト全体の流入数を増やすことや、コンバージョンが狙いやすいというメリットも存在するため、これまで解説した対策方法を踏まえ、是非対策してください。

また、ナイルではSEOをメインとする支援サービスを行っています。以下の資料には、SEOに関したよくある間違いやSEOを成功させるための秘訣をまとめています。これからSEOに力を入れていきたい方はぜひ無料ダウンロードの上、ご活用ください。

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下層ページはSEO対策が必要!メリット、対策方法を詳しく解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【初心者向け】オンページSEOとは?SEO対策との違いや対策方法を詳しく解説!

【初心者向け】オンページSEOとは?SEO対策との違いや対策方法を詳しく解説

SEO対策を学んでいると、似たような言葉や微妙に定義が異なるワードが多くて困ることがあると思います。
「オンページSEO」もその一つでしょう。

本記事では、そんなオンページSEOの内部対策やオフページSEOとの違い、対策方法について解説します。

SEO対策を初めて学ぶ方や、「これからオンページSEOに取り組んでいきたい」という方でもわかりやすい内容で執筆しました。

ぜひ最後までご覧ください。

また、ナイルでは、2,000社以上の企業を支援を経て獲得した知見を活かしたSEOに関する資料も無料でお配りしております。以下からダウンロード可能ですので、ぜひご覧ください。

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オンページSEOとは

オンページSEOとは、自サイト内で完結するSEO対策のことです。

オンページSEOはコンテンツSEOと内部対策のことを指すという画像

 

SEO対策はコンテンツSEO、内部対策、外部対策の3つで構成されますが、オンページSEOはコンテンツSEOと内部対策のことを指します。

この2つは、ユーザーの検索体験と検索エンジンに対しての利便性に大きな影響を与える要素であり、外部対策よりも重要度の高いものとなっています。

オンページSEO無しでは、上位表示を実現することは不可能なので、オンページSEOの種類とそれぞれの対策方法まで、しっかりと理解できるようにしましょう。

SEO対策ってそもそも何のためにやるの?全体像やプロジェクトについて知りたい!という方は下記の資料をダウンロードしてください。

オフページSEOについて

オンページSEOとよく似た言葉にオフページSEOという言葉があります。

オフページSEOは、SEO対策における外部対策のことを指します。

外部対策とは、自サイト外のサイトから被リンクを獲得することや、サイテーションと呼ばれる、自社がインターネットやSNSでの言及や引用の機会を増やすための施策のことを指します。

しかし、オフページSEO(外部対策)は、ただ多くのリンクを獲得すればいいとわけではありません。ユーザーのためを思わない外部リンクは、逆効果となる可能性があります。
詳しくは下記の記事をご覧ください。

SEOにはサイト内部の実装を改修する「内部対策」と、サイト外から被リンクを獲得するという「外部対策」があります。外部対策と聞くと、「外部リン...
外部リンク対策(被リンク対策)がSEOにとって重要な理由 - www.seohacks.net

オンページSEOの対策方法~コンテンツSEO編~

ここでは、オンページSEOにおけるコンテンツSEOの対策方法について詳しく解説します。

コンテンツSEOの対策方法は以下のとおりです。

コンテンツSEOの対策方法/適切なキーワードを選定する/良質な文章を執筆する/E-E-A-T対策をする

 

それぞれ解説します。

適切なキーワードを選定する

適切なキーワードを選定することは、コンテンツSEOにおいて重要です。

渾身の出来のコンテンツを作成できたとしても、キーワードに対してのニーズを満たせていなければ、そのコンテンツはユーザーにとって魅力的ではありません。

キーワードとコンテンツのミスマッチは上位表示やコンバージョンに悪影響を与えるため、これから解説するポイントをしっかりと押さえましょう。

適切なキーワードを選定する方法

  1. ペルソナとカスタマージャーニーマップを作成する
  2. 軸キーワードを選定する
  3. 関連キーワードを洗い出す
  4. キーワードの精査・グループ分けを行う
  5. 自社の戦略に合わせてキーワードを選定する

なお、ここで解説する内容に関しては、以下の記事で詳しく説明しています。
キーワード選定の方法だけではなく、戦略や注意点などについて詳しく解説しています。是非ご覧ください。

キーワード選定は、SEOの成果を左右する重要な要素です。SEOで成果を上げるには、さまざまな調査・分析をした上でキーワードを選ぶ必要があります...
【初心者向け】キーワード選定とは?SEOマーケターがノウハウを伝授 - www.seohacks.net

1. ペルソナとカスタマージャーニーマップを作成する

キーワード選定を行う前に、ペルソナとカスタマージャーニーマップを作成します。この2つを用意することで、「誰に」「どのタイミング」で「どんなコンテンツ」を届けることで、コンバージョンに繋げるかを設計することがでいます。

ペルソナとは、自社がターゲットとする仮想の人物像を設定したもので、年齢、職業、家族構成、抱える課題などを詳細に設定します。

カスタマージャーニーマップとは、顧客が購買や成約など、自社の設定するゴールにたどり着くまでと、その後の再購買や契約の延長などの一連の行動を、時系列順に可視化したものです。SEOでは、ペルソナがどんなキーワードを調べて、その際に自社のどのコンテンツを届けるかを設計することが重要です。

ペルソナとカスタマージャーニーマップを作成し、ユーザーに対しての理解を深め、適切なコンテンツ戦略を立てましょう。

2. 軸キーワードの選定をする

次に、自社と関連性が高く、ユーザーが調べるキーワードから対策キーワードの軸となるキーワードを選定しましょう。

なお、軸キーワードにはなるべく検索ボリュームが大きなビッグキーワードを選びましょう

検索ボリューム自体や、ビッグキーワードの定義、調べ方がわからないという方は、こちらの記事をご覧ください。

キーワードの検索ボリュームは、SEOの難易度を判断するひとつの基準となります。検索ボリュームの調べ方や、SEOにおける検索ボリュームの考え方、...
検索ボリュームの調べ方とSEOにおける考え方 - www.seohacks.net

3. 関連キーワードを洗い出す

軸キーワードを決めたら、それに付随する関連キーワードをリストアップし、それをもとにトピッククラスターのクラスターコンテンツとなるキーワードを選定します。

クラスターコンテンツとは、軸キーワードで対策するコンテンツに関連する周辺コンテンツのことです。

まずは、ラッコキーワードや、Googleキーワードプランナーなどのツールを使い、効率的に関連キーワードをリストアップしましょう。

ラッコキーワードのホーム画面

 

ラッコキーワード

キーワードプランナーのホーム画面

 

Google キーワードプランナー

関連キーワードの洗い出しを行わないと、コンテンツ経由での集客が減少してしまう可能性があるため、しっかりと洗い出しを行いましょう。

なお、トピッククラスターの作成については、戦略性やツールを使った効率化が不可欠です。
下記の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

トピッククラスターは、SEOで検索上位を獲得するために有効な戦略のひとつです。関連するコンテンツを内部リンクでつなげることで、ユーザーの情報...
【超具体的に解説】トピッククラスターとは?作り方を4ステップで解説 - www.seohacks.net

4. キーワードの精査・グループ分けを行う

次に、軸キーワードと関連キーワードから収集したキーワードに対し、精査とグルーピングを行います。

洗い出した関連キーワードには、自社に関係のないキーワードやコンバージョンの獲得が困難なキーワードが含まれています。 そうしたキーワードは精査し、除外しましょう。

キーワードの精査が完了したら、グループ分けを行います。
ニーズに応じてキーワードをグループごとに分類することで、ユーザーニーズによりマッチしたキーワードを選定することができます。

5. 自社の戦略に合わせてキーワードを選定する

最後に、先ほど精査・グループ分けを行ったキーワードを、自社の戦略をもとにキーワードを選定します。

作成したペルソナとカスタマージャーニーマップをもとに、ペルソナのどの段階を狙いたいのかという視点からコンテンツを作成し、アプローチを行いましょう。

また、サイトの規模に応じて上位表示を狙うキーワードボリュームは異なるため、自サイトの状況をよく確認し、最適なキーワードを選定しましょう。

良質な文章を執筆する

良質な文章の執筆は、コンテンツSEOにおいて、ユーザビリティの観点から非常に重要です。

ユーザーが文章に対し品質が低いと判断した場合、最後まで文章を読むことなく早期で離脱してしまう場合もあるため、しっかりと意識しましょう。

良質な文章を執筆するポイント

  • トンマナを揃える
  • 難解な表現を避ける
  • 文章量に気を付ける
  • 検索ニーズを正確に汲み取る

トンマナを揃える

トンマナとはトーン&マナーの略で、デザインや色使い、全体的な雰囲気を整合性のあるものにするためのガイドラインのことです。

文章におけるトンマナとは、表記を統一することや、文字数をある程度揃えること、語尾を統一することなどがあげられます。

特に、表記や語尾については、執筆者が異なると統一感を出すことが難しくなるため、トンマナをしっかりと設けましょう。

難解な表現を避ける

Webサイトに流入してくるユーザーが、コンテンツの作成者と同等の知識や経験を有している保証はありません。

例えば、サービスや商品を比較検討している段階のユーザーは、情報収集段階のフェーズであることが考えられます。

そういったユーザーに対しては、専門用語ばかりを使うのではなく、伝わりやすい例を用いたり、かみ砕いた表現を使う必要があります。

ニーズとターゲットをしっかりと把握し、適切な表現を用いましょう。

文章量に気を付ける

文章量はユーザビリティに大きく影響する重要な要素です。

文章量が極端に長い場合、よほど良質なコンテンツではない限り、離脱率が高くなったり、コンバージョンレートが低下する可能性があります。

一方で少なすぎる場合、サイトに流入したユーザーのニーズを満たすことができない可能性も出てくるため、ある程度の網羅性を保ちながら、ユーザーが読みやすい文量を意識して執筆を行いましょう。

検索ニーズを正確に汲み取る

検索ニーズを正確に汲み取ることは、検索順位に直結します。

適切な対策キーワードを選定しても、コンテンツの内容がユーザーの検索ニーズとかけ離れているコンテンツは上位表示されることはありません。

逆に、上位表示されているコンテンツを分析することで、そのコンテンツに流入しているユーザーの意図がある程度わかる場合があります。

ただし、上位表示されているコンテンツがすべての検索意図を満たしているわけではありません。上位表示のコンテンツが100点だと思わず、競合が見出していないニーズを見つけ出し、それに対する解決策を提示することで、自社のオリジナリティを出しましょう。

E-E-A-T対策をする

E-E-A-Tは、Googleが定めたコンテンツの評価指標です。

E-E-A-Tは「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つの要素を表す略語の図解

Googleの提唱する4つの重要指表の英単語の頭文字をとったものであり、それぞれに対策が必要です。

コンテンツSEOで上位表示を狙う上では、避けて通ることのできない要素となるため、絶対に押さえるようにしましょう。

経験(Experience)

経験(Experience)は、掲載されているコンテンツが実際の経験にもとづいているものかを評価する指標です。

例えば、「おいしいラーメン屋さん」というテーマでコンテンツを作成する際に、Web上に存在する情報を集めてコンテンツを作成するよりも、実際にお店まで足を運んでラーメンを食べた経験をもとにコンテンツを作成した方が、コンテンツの評価につながる場合があります。

コンテンツの差別化にもつながるため、積極的にコンテンツに導入しましょう。

専門性(Expertise)

専門性(Expertise)はコンテンツの作成者がその分野で得た、専門知識やスキルを持っているか否かを評価する指標です。

例えば、特定の商品やサービスをランキング形式で掲載しているコンテンツがあるとします。

そういったコンテンツに、作成者とは別に、その分野の専門的な知識を持つ監修者にコンテンツを監修してもらい、顔写真や名前を提示することは専門性の対策になります。

権威性(Authoritativeness)

権威性(Authoritativeness)は、コンテンツの作成者がその分野でどれだけの影響力や権威性を持っているかを評価する指標です。

例えば、「インフルエンサーになる方法」というテーマでコンテンツを作成した場合、作成者がフォロワー500人のインフルエンサーとフォロワー100,000人のインフルエンサーでは、後者の方が圧倒的に説得力がありますよね。

こうした権威性はGoogleも重要視しているため、自サイトのコンテンツに権威性があるかはしっかり意識しましょう。

信頼性(Trustworthiness)

信頼性(Trustworthiness)は掲載されたコンテンツに信頼性があるかを評価する指標です。

事実にもとづき作成されているか、運営者が信用できるか、WebサイトがSSL化されており、セキュリティが強化されているかなどが具体例として挙げられます。

ナイルでの取り組み

「ナイルのマーケティング相談室」では、編集者情報を詳しく明記することや、WebマーケティングやSEOに関する書籍を執筆した著者が「監修者」としてコンテンツ制作に参加していることを明示することで、コンテンツにおける専門性や権威性を高めることができると考えています。

ナイルのマーケティング相談室でのE-E-A-T対策

 

オンページSEOの対策方法~内部対策編~

ここでは、オンページSEOにおける内部対策について解説します。

オンページSEOにおける内部対策/HTMLを最適化する/サイト構造を最適化する

 

それぞれ解説します。

HTMLを最適化する

HTMLの最適化は、検索エンジンがコンテンツの内容を正しく理解するために不可欠です。

ユーザー行動にも影響を与えるので、しっかりと対策しましょう。

HTMLの最適化方法

  • タイトルタグを設定する
  • メタタグを設定する
  • 見出しタグ(hタグ)をつける
  • alt属性を付ける
  • 構造化データをマークアップする

順番に解説します。

タイトルタグを設定する

タイトルタグは、検索結果やブックマーク、ブラウザのタブなどにページタイトルを表示させることのできるHTMLタグです。

タイトルタグの設定は、SEO対策をする上で重要なことに加え、ユーザーのクリック率を左右する非常に重要な要素です。

Googleはタイトルタグの重要性について以下のように言及しています。

「タイトルリンクは、検索結果上でリンク先のページの内容をユーザーが一目でわかるように表示し、検索クエリとの関連性が高い理由をはっきりと伝えるうえで重要な要素です。どのページにアクセスするかはタイトルで決定することが多いため、ウェブページには質の高いタイトルを設定することが求められます。」
引用:Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更

タイトルタグを設定することにより、コンテンツの内容や魅力などをわかりやすく伝えることができ、SEO上の評価が上がる上、ユーザーのクリック率を向上させることができます。

以下の点を押さえることで、適切なタイトルタグを設定することができます。是非チェックしてください。

タイトルタグを設定するポイント

  • 対策キーワードをできるだけ文頭に入れる
  • 文字数を全角30文字以内に抑える
  • ユーザーの興味を惹くタイトルにする

メタタグを設定する

メタタグは、コンテンツの内容を検索エンジンに伝えるHTMLタグのことです。

特にメタディスクリプションの設定は、タイトルタグと同じく、クリック率を左右する重要な要素となります。

メタディスクリプションとは、タイトルページと一緒に表示される、コンテンツの内容を要約した文章のことです。

適切に設定することで、コンテンツの内容をより詳細にユーザーに伝えることができるため、ユーザーが読みたいと感じる文章で設定するように意識しましょう。

書き方のポイントは以下のとおりです。

メタディスクリプションを設定する際のポイント

  • 文字数を80~120文字に抑える
  • タイトルと同じにしない
  • キーワードを入れる
  • 使いまわしをしない

これらを押さえて、最適なメタディスクリプションを設定しましょう。

見出しタグ(hタグ)をつける

見出しタグ(hタグ)は、コンテンツの構造を明確にし、ユーザーの読みやすさを向上させたり、検索エンジンにコンテンツの内容をわかりやすく伝えるためのタグです。

見出しタグが設定されていないコンテンツは、トピックの区切りがわかりづらく、ユーザーの理解に悪影響を与える可能性があるため、しっかりと設定しましょう。

alt属性を付ける

alt属性は、検索エンジンに画像についての詳細情報をテキストで伝えるためのタグです。

検索エンジンは、画像単体から、その画像の内容を理解することが得意ではありません。そのため、検索エンジンに画像の内容をより詳細に伝えるためには、alt属性を使って詳細情報を補足する必要があります。

また、alt属性として入力したテキストは通常ユーザーの目に入ることはありませんが、以下の状況では、ユーザーがテキスト情報にふれる場合があります。

  • 何らかのエラーで画像が表示されず、代替テキストとしてaltタグが表示される場合
  • ユーザーが補助機能として音声読み上げ機能を使った場合

検索エンジンのためだけではなく、ユーザーに対してもメリットがあるため、必ず設定するようにしましょう。

構造化データをマークアップする

構造化データとは、コンテンツの内容を検索エンジンに対しより正確に理解できるようにするためのデータです。

また、構造化データをマークアップすることのメリットとして、検索画面にリッチリザルトが表示される可能性があることがあげられます。

リッチリザルトは、検索結果画面に視覚的な情報が追加される現象のことでユーザーが通常よりも詳細にコンテンツの情報を理解できることで、クリック率の向上に貢献します。

下記の画像は、Googleで「水」と検索した際に表示されるリッチリザルトです。

価格や評価、容量などが表示されており、ユーザーがサイトに流入する前に必要な情報を知ることができるため、適切な情報を表示させることができれば、クリック率の向上が望めます。

Googleで「水」と検索した際のリッチリザルトの表示画面

 

構造化データのマークアップには、ある程度の知識が必要になりますが、メリットが多く存在するため積極的にマークアップしましょう。

構造化データの詳しい情報やマークアップ方法については下記の記事で詳しく説明しています。

構造化データとは、検索エンジンがページ内容を理解しやすくなるデータ形式のことです。正しく記述することで検索エンジンがページの内容をより理...
構造化データとは?非エンジニアでもよく分かる!初心者向け徹底解説! - www.seohacks.net

サイト構造を最適化する

内部対策編最後の対策項目は、サイト構造の最適化です。

サイト構造の最適化は、ユーザーと検索エンジンの双方にとってメリットのある施策になるため、以下の内容をしっかり押さえるようにしましょう。

サイト構造を最適化する際のポイント

  • URLを最適化する
  • 内部リンクを適切に設置する
  • ページエクスペリエンスを確認する

詳しく解説します。

URLを最適化する

URLは「シンプルでわかりやすい」を意識したものに設定しましょう。

例えば、URLがランダムな文字列で羅列されており、不必要に長い場合などは、ユーザーの不信感を煽ることにつながります。

ナイルのマーケティング相談室を例にとると、「/blog/」の部分から、一目でブログ記事であることがわかります。

「https://www.seohacks.net/blog/1066/」

また、ハイフンで区切って視認性を高める、半角英数に変換されてしまうため、日本語の使用を控えるといった点も、ユーザビリティの観点からは効果的です。

内部リンクを適切に設置する

内部リンクを適切に設置することは、非常に重要なSEO対策です。

自サイトの重要なページに内部リンクを集めることで、検索エンジンはそのページの重要性を認識し、ページの評価が向上する場合があります。

また、内部リンクの適切にデザインすることで、検索エンジンがクロールを効率的に行うことができるようになるため、検索結果に表示される時間が短縮されます。

最後に、ユーザーが疑問に感じる点に対し、より詳細に記したコンテンツを内部リンクとして設置したり、関連コンテンツとして内部リンクを設置することで、ユーザーの回遊時間の解決やコンバージョンレートの向上にも貢献することがあります。

内部リンクについての詳しい設置方法や注意点はこちらをご参考ください。

内部リンクとは内部リンクとは、文字通り外部サイトではなく自サイト内を行き交うリンクのことを指します。内部リンクを最適化することは、外部リ...
内部リンクとは?SEO効果を得るための内部リンク最適化について - www.seohacks.net

ページエクスペリエンス

ページエクスペリエンスは、Googleが提唱するユーザーがWebサイトに流入した際の利便性の高さを測るための指標です。

自サイトのページエクスペリエンスについては、Googleが提供するGoogle サーチコンソールページエクスペリエンスからで確認することができます。

ページエクスペリエンスの指標として、以下のものがあげられます。

ページエクスペリエンスの指標

  • ウェブに関する主な指標
  • モバイルユーザビリティ
  • SSL化されているか

【ウェブに関する主な指標】

ウェブに関する主な指標とは、ユーザーがウェブページに流入した際のページが表示されるまでの表示速度や、表示された後の安定性、マウスやキーボードなどの操作に反応するまでの速度に関する指標です。

表示速度や操作性は、ユーザビリティの大前提の部分となるため、問題がある場合はすぐに改善しましょう。

【モバイルユーザビリティ】

モバイルユーザビリティはモバイルデバイスから流入したユーザーのユーザビリティです。

総務省の調査によれば、2021年の情報通信機器の世帯保有率は、「モバイル端末全体」が97.3%であり、内訳は「スマートフォン」が88.6%、「パソコン」が69.8%と、スマートフォンの保有率の方が高くなっています。

引用:総務省【令和4年 情報通信に関する現状報告の概要】

そのため、モバイルデバイスを使用しているユーザーのユーザビリティを上げることは必須となっています。必ず対策するようにしましょう。

【SSL化されているか】

SSL化とは、HTTPS(SSL暗号化通信)を用いて、ユーザーとサイト間で送受信されるデータに対し、SSL通信暗号化通信を使用することで、セキュリティを高めるためのインターネット接続プロトコルです。

また、SSL化を行うことで、セキュリティの向上だけではなく、ページの表示速度の向上や、SEO上の評価を高めることにもつながります。

SSL化についての詳しい説明は下記の記事で解説しています。

HTTPSとは、Hyper Text Transfer Protocol Secureの略で、簡単に説明するとユーザーとサイトの通信を安全に行うための仕組みです。SEOの文脈では、...
HTTPSとは?SSL化のメリット・注意点とSEOへの影響について - www.seohacks.net

ここまで読んで、SEOの内部対策を自社で考えるのは難しいとお考えの方は、ぜひナイルに無料相談してください。プロが内部対策に関する悩みを解決させて頂きます。

オンページSEOで上位表示を実現させるための注意点

これまで、オンページSEOを構成するコンテンツSEOと内部対策の対策方法について詳しく解説しました。

ここでは、オンページSEOで上位表示を実現する際に、注意すべきポイントについて解説します。

検索エンジンをハックしようとしない/
常に改善を続ける必要があるという意識を持つ

 

検索エンジンをハックしようと考えない

検索エンジンのアルゴリズムをハックすることはやめましょう。

これまで、リンクファームと呼ばれる、人工的に大量の相互リンクを設置する行為や、キーワードスタッフィングと呼ばれる対策キーワードを大量に詰め込む行為が行われてきました。

しかし、そうしたSEO対策はブラックハットSEOと呼ばれ、必ずGoogleに対策されてきました。

Googleから悪質であると判断された場合、検索結果から外されるペナルティも考えられるため、「検索エンジンをハックしよう」といった考えは持たないようにしましょう。

GoogleとブラックハットSEOとのし烈な戦いはこちらの記事で解説しています。

「ブラックハットSEO」とは、検索エンジンのアルゴリズムの裏をかいた施策で順位を上げようとする手口を指します。これによって順位が操作できてし...
ブラックハットSEOとは?手段や歴史、ホワイトハットSEOとの違いなどを解説 - www.seohacks.net

常に改善を続ける必要があるという意識を持つ

オンページSEOを始めとするSEO対策に終わりはありません。

なぜなら、検索順位で1位を獲得したとしても、次の日には競合に抜かれ順位を落としている可能性はありますし、Googleが評価基準を変えることも、人々の検索するキーワードが大きく変わることも考えられます。

それでも、SEO対策によって得られるリターンは大きいですし、それを継続できれば費用対効果は改善していきます。

そういったメリットを享受できるように、継続的にSEO対策に取り組みましょう。

オンページSEOで競合に打ち勝とう

ここまでオンページSEOの定義や、対策方法について詳しく解説してきました。

オンページSEOは、内部対策とコンテンツSEOという、SEO対策をするにあたっては避けて通ることのできない、非常に重要な要素です。

まずは、本記事で紹介した対策が自サイトで徹底できているかを確認し、ユーザーにとって価値のあるコンテンツ作りを目指しましょう。

ナイルでは、Webサイトやオウンドメディアの戦略設計からコンテンツ制作、分析・改善までを一気通貫で対応できます。

お客様の悩みや課題に耳を傾け、最適なプランをご提案しておりますのでまずはお気軽に無料相談フォームよりお問い合わせください。気軽な施策の壁打ちも歓迎しております。

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【初心者向け】オンページSEOとは?SEO対策との違いや対策方法を詳しく解説!ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEO対策における検索ボリュームの目安は?対策方法や調べ方を解説

SEO対策における検索ボリュームの目安は?対策方法や調べ方を解説

SEO対策をしていると、キーワード選定を行う機会が必ずあると思いますが、キーワードの検索ボリュームについて以下のような疑問を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。

「検索ボリュームごとにどのように対策すればいいの?」

「上位表示できる検索ボリュームってどのくらいなの?」

「自社に適切な検索ボリュームはどのくらい?」

今回はこうした疑問を解決できるように、検索ボリュームの正しい調べ方や、検索ボリュームごとの正しい対策方法について詳しく解説します。

上記のようなお悩みを抱えている方はぜひ参考にしてください。

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検索ボリュームとは?

検索ボリュームは、特定のキーワードの「月間検索数」のことを指します。

検索ボリュームが1,000であれば、その検索キーワードは「月間1,000回検索されている」ということであり、検索ボリュームが「0」であれば、月間で誰も検索している人がいないということになります。

検索ボリュームからわかること

検索ボリュームからは「SEO対策の難易度」が分かります。

その理由は、検索ボリュームはニーズが数値で現れたものであるからです。

つまり、検索ボリュームが多ければ多いほど、ニーズを持つ人が多いということになり、より多くの流入を見込むことができます。

そのため、多くの競合が狙うキーワードとなり、SEO対策の難易度は上がります。

しかし、検索ボリュームが多いから対策が必要で、少ないキーワードに対しては対策は必要ないということではありません。それぞれにメリットは存在し、適切な対策が必要となります。

検索ボリュームごとの目安の対策方法は?

検索ボリュームは、以下の三つに分類することができます。

検索ボリュームごとの目安を表す図

 

キーワードボリュームごとにメリット・デメリット、対策方法は異なるため、それぞれしっかりと対策しましょう。

ロングテールキーワード(スモールキーワード)

ロングテールキーワード(スモールキーワード)は検索ボリューム1,000以下の比較的ボリュームの少ないキーワードです。

ロングテールキーワードの図解画像

 

検索ボリュームが少なくてもロングテールキーワードは対策することをおすすめします。

なぜなら、ロングテールキーワードはビッグキーワードやミドルキーワードに比べ、よりニーズが明確だからです。

例えば、「パソコン 安い」と「パソコン 安い 動画編集」では、後者の方が、明確に「安くて動画編集にも使えるパソコン」が欲しいというニーズがあることがわかります。

これを踏まえて、ロングテールキーワードのメリットについて解説していきます。

ロングテールキーワードのメリット

ロングテールキーワードのメリットは以下の通りです。

ロングテールキーワードのメリット

  • 上位表示を狙いやすい
  • コンバージョンにつながりやすい

上位表示を狙いやすい

ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ないため、競合性が低く、上位表示を狙いやすいという特性があります。

後述しますが、ビッグキーワードは競合性がとても高く、ドメインパワーの高いサイトでないと対策が難しい場合がほとんどです。

しかし、ロングテールキーワードでは、そういったドメインパワーの高いサイトが対策していない場合もあります。

また、対策されていたとしても、ユーザーのニーズが明確であるため、それを解決できるコンテンツを提供できれば十分上位表示を狙うことが可能です。

コンバージョンにつながりやすい

ロングテールキーワードはユーザーニーズが明確な場合が多いです。

先ほどの例をもう一度用います。「パソコン 安い」と「パソコン 安い 動画編集」では、後者のニーズが明確なことがわかります。

こうしたユーザーが「パソコン 安い」と「パソコン 安い 動画編集」のキーワードでそれぞれ流入した場合、コンバージョンが発生するのはどちらでしょうか。

後者の方がコンバージョンは多く発生するでしょう。

ユーザーのニーズが明確でコンバージョンしやすいという理由から、検索ボリュームの少ないキーワードはロングテールキーワードでの対策がおすすめです。

ロングテールキーワードの対策方法

ロングテールキーワードの対策する際は、ニーズに対し詳細なコンテンツを作成することを意識しましょう。

キーワードから考えられるニーズに対応するコンテンツを作成することは、ロングテールキーワードを対策するうえで特に重要です。

なぜならSEOでは、検索ニーズを満たしていると検索エンジンに判断されたコンテンツを上位表示させる特徴があるのですが、前述の通りロングテールキーワードではニーズが強く出るため、その分適切な検索意図を満たす内容が求められるからです。

ユーザーが何を求めているかを理解し、しっかりと解決してあげられるコンテンツを作成しましょう。

ロングテールキーワードとスモールキーワードの違い

ロングテールキーワードとスモールキーワードの違いは以下の通りです。

ロングテールキーワード

3~5語で構成される、検索ボリュームが1,000以下のキーワード

例)パソコン 初期化 データ消去 無料

スモールキーワード

1~2語で構成される、検索ボリュームが1,000以下のキーワード

例)ファンハブ(パソコン内部に複数のファンを取り付けるためのハブ)

ロングテールキーワードとスモールキーワードの違いはキーワードを構成する単語数です。

スモールキーワードは、検索ボリュームが少なく、単語数も少ないため、ニーズを絞り込むこともロングテールキーワードに比べ難しいです。

基本的にはロングテールキーワードで対策しましょう。

ミドルキーワード

ミドルキーワードは検索ボリュームが1,000〜10,000のキーワードで、主に2語で構成されていることが特徴です。

ミドルキーワードの図解画像

 

例えば、「パソコン 大学生」などが、例としてあげられます。

ミドルキーワードのメリット

ミドルキーワードで対策するメリットは以下の通りです。

ミドルキーワードのメリット

  • 比較的上位表示を狙いやすい
  • ロングテールキーワードよりも幅広く集客・売り上げが狙える

比較的上位表示が狙いやすい

ミドルキーワードはロングテールキーワード程ではありませんが、比較的上位表示が狙いやすい検索ボリュームです。

前述したように、ビッグキーワードはドメインパワーの強いサイトでないと上位表示をするのがかなり難しいのですが、ミドルキーワードは比較的難易度が低いことが特徴です。

ロングテールキーワードよりも幅広く集客が狙える

ロングテールキーワードは、検索ニーズが限定されている分、検索ボリュームが少なく、集客可能範囲が狭いことが特徴です。

一方でミドルキーワードは、検索ボリュームが1,000〜10,000と中規模となるため、集客可能範囲が広く、上手く対策することができればロングテールキーワードよりも幅広い集客を実現できます。

ミドルキーワードの対策方法

ミドルキーワードの対策方法は以下の通りです。

ミドルキーワードの対策方法

  • コンテンツに網羅性を持たせる
  • 内部リンクを活用する
  • 中長期で対策する

コンテンツに網羅性を持たせる

ミドルキーワードはロングテールキーワードに比べキーワードはそれほど限定的ではないため、同じキーワードで流入してきたユーザーとはいえ、ニーズは様々です。

その際に重要な要素となってくるのが、網羅性を持ったコンテンツです。

先ほどミドルキーワードの例で挙げた「パソコン 大学生」で考えてみましょう。

「パソコン 大学生」というキーワードから考えられるニーズをいくつか挙げてみます。

「パソコン 大学生」から考えられるニーズ

  • 文系大学生にお勧めのパソコン
  • 理系大学生におすすめのパソコン
  • 安くて大学生でも買いやすいパソコン
  • パソコンではなくタブレットではダメなのかという疑問

恐らく、まだまだニーズは考えられると思います。

こうした、多くのニーズが混在する抽象度の高いニーズを対策するには、それらのニーズに応えることのできる網羅性の高いコンテンツが必要です。

ミドルキーワードでは、より広いニーズに応えることを意識してコンテンツを作成しましょう。

内部リンクを活用する

内部リンクの活用の必要性はSEO対策全般にいえることですが、ミドルキーワード対策でも重要です。

ミドルキーワードには、ロングテールキーワードとビッグキーワードを繋ぐ内部リンクの設置がおすすめです。

これにより、検索エンジンは対策しているトピックに対して、サイト全体の専門性が高いと判断します。サイト全体の評価が高まることは、次に登場するビッグキーワードの対策には不可欠なので、しっかりと対策しましょう。

また、適切な内部リンクの設置はユーザーが関連するコンテンツをスムーズに移動できるようになるため、離脱率の低下やエンゲージメントの向上に貢献することができます。

中長期で対策する

ミドルキーワード程の検索ボリュームが出てくると、短期的な対策は難しくなってくる場合もあります。そのため、ミドルキーワード以上の検索ボリュームでの対策は、中長期で対策することが必要となってきます。

ビッグキーワード

ビッグキーワードは検索ボリュームが10,000以上で1〜2単語で構成されるキーワードです

ビッグキーワードの図解画像

 

非常に競合が多く、対策は難しいですが、上位表示できれば数多くのメリットを享受できます。

ビッグキーワードのメリット

ビッグキーワードのメリットは以下の通りです。

ビッグキーワードのメリット

  • 大幅な流入数増加を見込める
  • 認知度の拡大を見込める

大幅な流入数増加を見込める

ビッグキーワードは非常に検索数の多いキーワードのため、上位表示させることができれば、毎月大量の流入数を確保することができます。

認知度の拡大を見込める

検索数が多いことは、認知度の拡大にも貢献します。

上位表示することができれば、毎月大量のユーザーが検索結果に表示されるサイト名やアイコンを認知します。

多くの人に認知されることができれば、検索結果画面だけでなく、SNSや口コミなど、多くの場所で露出し、認知形成を促進させることができます。

ビッグキーワードの対策方法

ビッグキーワードの対策方法は以下の通りです。

ビッグキーワードで対策する方法

  • トピッククラスターを作成する
  • 網羅性を更に高める
  • 外部リンクを獲得する
  • リスティング広告と同時に対策する

トピッククラスターを作成する

トピッククラスターは、特定のトピックに関するメインコンテンツと、それに関連する複数のサブコンテンツを内部リンクでつなぐことで、そのトピックに関するサイト全体のSEO評価を高める戦略のことです。

トピッククラスターでは、メインコンテンツはピラーコンテンツ、サブコンテンツはクラスターコンテンツと呼ばれています。

ピラーコンテンツはビッグキーワードで、サブコンテンツはミドル、ロングテールキーワードで対策することで、効果的なSEO対策を行うことができます。

また、検索順位に影響するだけでなく、ユーザビリティやクローラビリティにもメリットが有るため、しっかりと対策しましょう。

なお、トピッククラスターの詳しい作成方法については以下の動画で徹底解説しております。

 

網羅性を更に高める

ビッグキーワードを対策する際には、コンテンツの網羅性を高めることが不可欠です。

その理由はビッグキーワードは抽象度が高く、検索ニーズの完全な把握が難しいためです。

ミドルキーワードでも、網羅性の重要性について解説しましたが、ビッグキーワードでは、網羅性の重要度は一層高まります。

すべてのニーズに対し一つのコンテンツで対応する必要はありません。

ビッグキーワードで上位表示を狙うコンテンツで各ニーズやトピックに対し、内部リンクを設置しすることで、ビッグキーワードで流入したユーザーがサイト内でニーズを解決できるような設計を心がけましょう。

外部リンクを獲得する

外部リンクの獲得はビッグキーワードの対策において重要です。Googleは、Webサイトのコンテンツの評価の指標として外部リンクを上げています。

その証拠に、Googleは以下のように述べています。

「Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。」
引用:Google が掲げる 10 の事実

外部リンクとは、外部のサイトから張られた自サイトへのリンクのことで、その量と質の両方が必要となります。

なお、質の高い外部リンクとは、ドメインパワーが高いサイトや国家機関や専門機関、自社サイトと高い関連性のあるサイトが挙げられます。

前者からの発リンクは簡単ではありませんが、後者は相互リンクなどで発リンクしてもらえる場合があります。

リスティング広告と同時に対策する

SEO対策は成果が上がるまでの時間が広告に比べて長いという弱点があります。

そのため、リスティング広告とSEO対策を同時に行うことで、短期間から長期間にかけて安定した流入数やコンバージョン数を獲得する事ができます。

また、SEOはコンバージョン獲得だけでなく、認知拡大やブランディングの面で効果がありますが、費用対効果の面からリスティング広告は認知拡大やブランディングには向かないという特徴があります。

それぞれの良さがあるため、対策は同時に行いましょう。

検索ボリュームを確認する際に留意すべきこと

これまで、検索ボリュームごとにメリットと対策方法を解説してきましたが、以下の3つのポイントに留意して対策することで、より効果的な対策が可能になります。

検索ボリュームを確認する際に留意すべきこと/類似・関連キーワードの確認/特定の期間で需要が高まるキーワードを見極める/検索ボリューム0は対策しない

類似・関連キーワードの確認

類似するキーワードや、関連するキーワードもコンテンツで対策することは、流入数の増加につながります。

同じニーズを持つユーザーが、全員同じキーワードで検索するとは限りません。語順や、微妙な表現が違う場合は多いため、後ほど解説するツールを使い対策しましょう。

特定の期間でニーズが高まるキーワードを見極める

季節によってニーズの高まるキーワードや、一時的にニーズが高まっているキーワードには注意が必要です。

例えば、「クリスマス ギフト」「バレンタインデー おすすめ」といったキーワードは、特定の時期以外ではそれほど検索されないことが予想されます。季節や時期的な要因を考慮に入れることで、タイミングよくコンテンツを提供することが可能となり、流入数やコンバージョンを伸ばすことが可能になります。

検索ボリューム0は対策しない

意見が分かれるかとは思いますが、「ナイルのマーケティング相談室」では検索ボリュームが0のキーワードは対策していません。

理由は、対策キーワードを選定する時点での需要が存在しないからです。

需要がないキーワードでのコンテンツ制作の優先度は下がるため、対策しないことをおすすめします。

なお、「自社の造語を使って上位表示を狙いたい」という場合であれば、現時点で需要がないとしても対策して問題ありません。

おすすめキーワードツール3選

最後に、実際に「ナイルのマーケティング相談室」でも使用している検索ボリュームを調べるためのツールを3つご紹介します。

おすすめツール3選

  1. キーワードプランナー
  2. ラッコキーワード
  3. Semrush

キーワードプランナー

キーワードプランナーのホームページの写真

 

キーワードプランナー はGoogleの提供する無料のキーワードツールです。

特定のキーワードのボリュームを見ることに加え、そのキーワードに関連するキーワードも調べることができることが特徴です

Googleの提供しているツールとなるため、検索ボリュームの信頼度が高いこともポイントです。

加えて、リスティング広告を運用する際にも活用でき、出稿したいキーワードでの競合性も確認できます。

リスティングとSEO対策を両方行いたい方には必須級のツールとなります。

ラッコキーワード

ラッコキーワードのホームページの画像

 

ラッコキーワードは特定のキーワードに関するサジェストキーワードを大量に抽出することができる基本無料のツールです。

これにより、特定のキーワードに関連するロングテールキーワードなどを効率よく把握することができます。

また、入力したキーワードで上位表示を獲得しているコンテンツの見出しを抽出することもでき、競合分析も行うことができます。

なお、検索ボリュームの確認には有料プランへの加入が必要となります。

Semrush

Semrushのホームページの画像

 

Semrushは競合が流入を獲得しているキーワードや、自社が競合に対して欠けているキーワードなどを調べることができる、競合分析に特化したツールです。

また、自社や他社のドメインパワーの把握、トピックの関連性なども確認できます。

分析と合わせて、キーワードボリュームも確認できるため、工数の削減に繋がります。

有料のツールではありますが、質の高い分析ができるため、おすすめです。

検索ボリュームごとの上位表示を実現するために

ここまで、検索ボリュームごとの目安や具体的な対策方法やおすすめツールについて解説してきました。

各キーワードボリュームでの対策を適切に行うためには、Webやマーケティング、コンテンツSEOに対する知識が必要です。

  • ロングテールキーワードから対策を始めたけど、なかなか成果が出ない。
  • ビッグキーワードでどうしても上位表示を狙いたい

ナイルでは、上記のようなお悩みをお持ちの皆様に、Webサイトやオウンドメディアの戦略設計からコンテンツ制作、分析・改善までを一気通貫で対応できます。

お客様の悩みや課題に耳を傾け、最適なプランをご提案しております。まずはお気軽に無料相談フォームよりお問い合わせください。

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Web集客とは?成果を出すために知っておくべき9つの手法を全解説

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Web集客とは、インターネットを通じて、自社のサイトや店舗に人を集める施策のことを指します。認知から購入までのプロセスの多くがWeb上で行われる現代では、ビジネスを成功させるために重要な手法といえます。

そこで本記事では、Web集客の概要から代表的な手法などを紹介しますので、自社で集客をする際の参考にしてください。

なお、ナイルではWeb集客を支援するサービスを提供しています。下記の資料でサービスの詳細を紹介していますので、ご興味のある方はご覧ください。

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Web集客とは? 

冒頭でお伝えしたとおり「Web集客」とは、インターネットを活用して、自社のサイトや店舗に人を集める施策のことです。具体的な手法としては、以下の9つが挙げられます。

【Web集客の代表的な手法9選】

  1. SEO
  2. Web広告
  3. SNS
  4. プレスリリース
  5. メールマガジン
  6. ウェビナー
  7. MEO
  8. 比較サイト
  9. ECサイト

Web上で行う集客は、オフラインで行うテレアポや飛び込み営業などとは違い、営業時間外でも人を集められるメリットがあります。また、テレビCMなどの施策と比べると、低コストで始められる点も魅力です。

さらに、Web媒体によってユーザー層が異なるため、自社の商品・サービスと親和性のあるターゲットを狙ってアプローチできます。

加えて、Web集客はユーザーの行動を把握しやすいことも特徴です。「どこから流入したのか?」「サイト内でどのような動きをしたのか?」などがデータとして蓄積されるため、それらをもとに施策の精度を高められます。

以上のように、Web集客にはメリットが多いため、近年では多くの企業が力を入れています。

Web集客は現代のマーケティングにおいて必須

Web集客は現代のマーケティングにおいて欠かせない手法です。なぜなら現代におけるBtoBビジネスでは、「購入プロセスの57%が営業担当と会う前に完了している」と言われるからです。

「購入プロセスの57%が営業担当と会う前に完了している」のイメージ図

 

参考:CEB社「The Digital evolution in B2B Marketing(」より「MLC Customer Purchase Research Survey, 2011」をもとに作成)

BtoBビジネスでは、ターゲットと見込み顧客が接点を持つ前に、多くの情報を提供できるかどうかで成約が決まります。一方でBtoCビジネスでは、店頭で商品を確認せず、Webだけで購買活動を完結するケースが珍しくありません。

以上のことからビジネスを成功させるためには、顧客が購入を決める前の段階でWeb上で接点を持つことが重要だと考えられます。

ナイルでは、Webマーケティングについてのノウハウを網羅的にまとめた資料を無料で配布しています。「基礎知識を知っておきたい」という場合は、以下のバナーからダウンロードくしてださい。

自社に合ったWeb集客手法の見つけ方

自社に合ったWeb集客手法を見つけるためには、下記のYES/NOチャートに答えることで、有効な施策の目星を付けられます。

自分に合ったWEB集客の見つけ方

 

なお、上記内の「CPA(顧客獲得単価)」とは、資料ダウンロードや問い合わせ・商談などCV(コンバージョン)1件あたりにかかった費用を示す値です。

Web集客は、実店舗の有無や、ターゲットが一般の消費者or法人などで、適した手法が異なります。次項からそれぞれの手法の詳細をお伝えするので、取り組む施策を決める参考にしてください。

Web集客の代表的な手法9選

Web集客の代表的な手法には、下記の9つがあります。

Web集客の代表的な手法9選

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

手法1 SEO

SEOでの集客方法解説図

 

SEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)とは、検索エンジンで自社のサイトが上位に表示されるようにする取り組みのことです。検索キーワードからターゲットのニーズを予測し、想定読者の悩みや課題に合わせた記事を制作します。

幅広いターゲットにアプローチできるため、購入する際にユーザーが検索エンジンで調べるような商材を扱っている企業であれば、どのような業界でもおすすめできる集客方法です。

SEOは、下記のステップで進めます。

  1. オウンドメディアの立ち上げ
  2. 上位表示を狙うキーワードの選定
  3. 記事の構成作成
  4. 記事の執筆
  5. CMSでの入稿
  6. 効果測定・改善(リライト)

複数の工程を経る上、成果が出るまでに最低で半年かかるため、継続的に運営できる仕組みを作れるかどうかが重要です。

また、SEOは検索アルゴリズムが日々変化するため、自社にSEOのノウハウや経験が無い状態で進めると、何をすべきかがわからず断念するケースがあります。そのため最初は、専門家へ記事制作を外注したり内製化のサポートを受けたりすることがおすすめです。

SEOを外注すべきか悩む場合は、以下の記事を参考にしてください。

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【担当者必見】SEO対策は外注すべき?判断の方法や費用相場、外注先の選び方を紹介 - www.seohacks.net

SEOのメリット・デメリット

SEOのメリットは、「長期的に集客できること」です。インターネット上で記事を公開するため、上位表示できれば時間を問わず検索エンジンから多くのユーザーを集客できます。

また、ブログ運営に最低限必要な費用は「ドメイン代」と「レンタルサーバー代」を合わせた15,000円ほどなので、一連の業務を社内で完結できれば、多額の費用をかけずにオウンドメディアを運営することが可能です。

さらに、作成したコンテンツは、SNSで発信したり、メールマガジンで配布したりするなど活用の幅が広く、コストパフォーマンスが高いこともメリットとして挙げられます。

一方で、SEOを成功させるためにはノウハウが必要です。

検索アルゴリズムや順位は日々変動するため、最新情報を得ながら柔軟に対応しなければなりません。また、上位表示させるには、内容の正確さや読みやすさなど記事の質に配慮する必要があります。

ただ、SEOのノウハウは記事制作を外注したり内製化支援サービスを利用したりしてプロから学ぶことができるので、長期的に集客力を付けたい場合におすすめの施策です。

ナイルでは、SEO記事の制作代行を承っているので、ご興味のある方は下記からサービス概要をご覧ください。

 

手法2 Web広告

Web広告での集客方法解説図

 

Web広告は、インターネット上に掲載した広告を通じて集客を行う手法で、代表例として以下があります。

種類 概要
リスティング広告 キーワードに紐づいて、検索エンジン上に表示される広告
成果報酬型広告 資料ダウンロードなどの成果が発生するごとに費用を支払う広告
ディスプレイ広告 Webメディアやアプリの画面上に表示される広告
SNS広告 SNSの画面上に表示される広告
動画広告 動画形式の広告

 

Web広告は、種類選びや設定の調整などによって、配信するターゲットを絞れる点が特徴です。

例えば、「リスティング広告」は、指定した検索キーワードから検索ユーザーがどのような人物であるかを推測しやすいです。さらに、設定で配信したい年代や興味・関心なども指定できるため、狙ったターゲットに情報を届けやすく、効率的にアプローチできる施策です。

Web広告のメリット・デメリット

Web広告の一番のメリットは、「即効性がある」ことです。

SEOやSNSなどWebで行う集客は、まずは流入数やフォロワー数の増加を目指すため、効果が出る前の段階で時間を要します。一方で、Web広告の場合は審査を通過すれば出稿できるので、すぐに多くの人の目にふれることが可能です。

そのため、SEOとWeb広告を併用すると、SEOで結果が出ないうちからWeb広告で集客を見込めます。

また、リスティング広告には最低出稿金額が設けられていないように、コストを調整できる点もWeb広告の魅力です。ただし、中小企業がリスティング広告で成果を得るには、1ヵ月あたり10~100万円程度の運用費用が必要といわれます。さらに、広告を出稿している限り費用が発生するので、長期的な視点で見るとSEOやSNSより費用対効果が低くなるケースがあります。

以上を踏まえると、Web広告はコストが高めなものの、ターゲットに合わせて掲載場所を選べるため、すべての業界で活用できる手法だといえます。

手法3 SNS

SNSの集客方法解説図

 

「SNS」の運用も、Web集客の手段の1つです。SNSアカウントで情報を発信し、そこに掲載した自社のサイトやLPなどのリンクを掲載することで集客できます。

なお、集客できるターゲットは、以下のようにSNSによって異なります。

種類 概要 利用層 おすすめの企業
LINE
  • LINE公式アカウントを使って情報を配信する
ほぼ全世代で利用率が高い BtoCの企業
X(旧:Twitter)
  • 140字以内のテキストに画像・動画を添付して投稿できる
10~40代の利用率が高い 消費者と直接接点を持ちたい企業
Instagram
  • 写真と短い動画を投稿できる
10~50代の利用率が高い BtoCの企業
Facebook
  • 基本的には実名登録
  • 企業情報を記載することもできる
30~40代の利用率が高い BtoBの企業
YouTube
  • 動画の投稿がメイン
ほぼ全世代で利用率が高い 見込み顧客の育成に注力したい企業
TikTok
  • 10分以内の短い動画を投稿できる
10〜20代の利用率が高い BtoCの企業

 

それぞれのSNSの詳細については、下記の記事で解説しているので併せてご覧ください。

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必要な社内のリソースとしては、XやInstagramで毎日1投稿するくらいであれば、それほど大きな労力はかかりません。ただし、凝ったコンテンツを作成したり、YouTubeやTikTokに動画を投稿したりする場合には、十分なリソースとノウハウが必須です。

SNSのメリット・デメリット

SNSは、消費者と直接コミュニケーションを図れるため、顧客のファン化を目指せる点が魅力です。

モノがあふれる現代では「商品をどこで買うか?」が重視される傾向にあります。そのため、自社の理念やブランドストーリーなどに共感してくれるファンを作ることで、リピーター獲得に役立ちます。

一方で、集客効果を感じられるタイミングは、フォロワーが増えた後に訪れるのが一般的です。さらに、SNSでの発信では常に「炎上リスク」がともなうため、発信する内容に問題がないか、複数人でチェックする体制を整えなければなりません。

ただ、SNS運用のプロに依頼すれば、自社のリソースが限られていても運用を続けることは可能です。まとまった費用は発生しますが、ファンを増やしてリピーター獲得ができれば、長期的に売上を期待できます。

手法4 プレスリリース

プレスリリースの集客方法解説図

 

プレスリリースとは、企業のニュースや商品情報などを、新聞やニュースサイトといった各メディアが利用しやすいように文書にまとめたものです。配信サイトに「1回3万円」程度の利用料金を支払って配信し、メディアに取り上げてもらうことを狙います。

プレスリリースで期待できる効果は、取り上げられたメディアを見て興味を持った人からの問い合わせです。取り上げられる機会が多ければ大衆にアピールできるため、幅広い業界で活用できます。

プレスリリースのメリット・デメリット

プレスリリースのメリットとして、「低コストで取り組めること」が挙げられます。プレスリリースの文面は、公式サイトなどで発表した内容を短くまとめるので、そこまで労力がかかりません。

一方で、どの程度の効果を得られるのか予測しづらい点がデメリットです。なぜなら、必ず掲載されるとは限らない上、取り上げられたメディアの種類や回数などによって影響の度合いが左右されるためです。

ただ、ほかの施策に比べて低コストで取り組めるため、とくにリソースが限られている企業は、積極的にプレスリリースを配信することをおすすめします。

手法5 メールマガジン

メールマガジンの集客方法解説図

 

メールマガジンの配信を通じて、自社のサイトへユーザーを誘導することも、Web集客の手法です。

日常生活の連絡はメールからLINEなどのアプリに移行していますが、ビジネスでの連絡ではメールが用いられるシーンが多いため、法人へのアプローチ方法として活用できます。

なお、メールマガジンを配信するためのツールの利用費用は、月額2,000円ほどで済むケースがあり、比較的低コストでスタートできる施策です。

メールマガジンのメリット・デメリット

メールマガジンのメリットは、「自社に興味のある人にアプローチできる」ことです。そのため、初めて自社を知る人が訪れるSEOやSNS運用などほかの手法に比べて、購入につながる可能性が高いと考えられます。

また、メールマガジンは長すぎると逆に読んでもらえないので、作成するための労力はさほど必要ではなく、取り組みやすい点もメリットです。

一方でメールマガジンは、ターゲットに登録してもらわなければ配信できません。そのため、まずは登録してもらうための工夫をしなければならず、最終的なゴールである「商品・サービスの購入」まで時間がかかるのが難点です。

ですが、定期的にメールマガジンを読んでもらえれば、自社に興味のある人に多くの情報を届けて認知を広げられるため、「BtoBビジネスの企業」におすすめの手法です。

「メールマガジンに興味があるけれど、何から始めればいいのかわからない」という方は、お気軽にナイルへご相談ください。メールマガジンの開封率を1.5倍に改善し、問い合わせ数を10倍にした経験をもとに、マーケティングの専門家の視点で提案いたします。

 

手法6 ウェビナー

ウェビナーの集客方法解説図

 

Web集客には、「ウェビナーを開催して参加者にアプローチをかける」という方法もあります。ウェビナーは、「Web」と「セミナー」を合わせた造語です。Webで開催されるセミナーのことで、ビジネスパーソンに向けて実施します。

ウェビナーを開催するにあたっては、「企画・参加者募集・登壇・フォローメール・アンケート分析」など工程が多く、リソースの確保が必須です。

ただ、オフラインのセミナーと違って会場を設営する必要がないため、金銭的なコストはツールの使用料金くらいです。具体的には、Zoomなら「月額約12,825円(有料プラン+ウェビナー機能)」、YouTubeライブなら無料で開催できます。

ウェビナーのメリット・デメリット

ウェビナーは、「自社に関心のある人にアプローチできる」ことが魅力です。参加者は、わざわざ時間を取って動画を視聴する熱量があるため、そこで有益な情報を提供して関心を高められれば、次のアクションにつながりやすいと考えられます。

一方で、ウェビナーの開催にはまとまったリソースが必要です。企画のアイデア探しから台本作成・配信設定を行うことは決して簡単ではないため、継続的に開催できず断念する企業は少なくありません。

ただ、SEO記事をもとに台本を作成するなど、工夫することは可能です。前述のとおり開催するための金銭的なコストが低いため、リソースを確保できるのであれば、BtoBビジネスに注力したい企業におすすめの手法です。

手法7 MEO

MEOの集客方法解説図

 

MEO(Map Engine Optimization)とは、実店舗の情報をGoogleの「ローカル検索結果」の上位に表示させるための取り組みのことです。具体的には、これから店舗を訪れようとしている人に向けて、Googleの無料サービス「ビジネス プロフィール」へ店舗情報を登録します。

なお、「ローカル検索結果」とは、検索結果ページの下記の箇所のことです。

ローカル検索結果のキャプチャ画像

 

特定の地域や場所に関連する検索キーワードに適した検索結果を表示させるので、検索ユーザーのニーズに近い情報を提供できます。

Googleのビジネス プロフィールへ登録したら、定期的に店舗情報を更新したり投稿された口コミに返信したりすることで、集客効果を高められます。

MEOのメリット・デメリット

これから実店舗を訪れようとしている人をターゲットとするMEOは、ユーザーのニーズに近い情報を提供できるので、上位に表示できれば来店につながる可能性が高いです。

またSEOと比べると、上位表示までの期間が短い上、深い専門知識も必要ないので、取り組みやすいこともメリットといえます。

一方で、最新情報に更新されていないとユーザーの信頼を失ったり、口コミが炎上したりするリスクがあるため、管理コストを確保しておかなければなりません。

ですが、前述のとおり取り組むハードルが低いにもかかわらず上位表示しやすいため、実店舗があるのならぜひ活用してみましょう。

手法8 比較サイト

比較サイトの集客方法解説図

 

Web集客には、「比較サイト」に自社の商品・サービスなどの情報を掲載してもらう方法もあります。

複数の商品情報が掲載される比較サイトは、「〇〇が欲しい」などニーズが顕在化している人が訪れるケースが多いので、求めているものがあれば興味を持ってもらえます。

【BtoCの比較サイト例】

比較サイトに掲載する商品情報は、基本的に自社で用意しますが、すでに商品情報があるため、取り組みやすいといえます。

比較サイトのメリット・デメリット

比較サイトを活用するメリットは、即効性が期待できることです。SEOに成功している比較サイトに掲載してもらえれば、すぐに上位表示されているページで自社の商品・サービスをアピールできます。

一方で、サイト内の情報量の多さから、自社の情報が埋もれてしまう可能性があるので、目立たせるための工夫が必要です。一般的には、掲載料金を支払うことで、目立つ場所に掲載してもらえます。

一方で、無料で利用できる比較サイトも存在するため、何かしらの商品・サービスを扱っている企業は試しに取り組んでみることがおすすめです。

手法9 ECサイト 

ECサイトの集客方法解説図

 

ECサイトとは、Web上で自社の商品・サービスを販売するサイトのことです。ECサイトには購入したい物を目当てにユーザーが訪れるため、CVを「購買」に絞ってアプローチできます。

なお、ECサイトを構築する方法は大きくわけて2つです。

種類 特徴
モール型 Amazonや楽天市場など、オンライン上のショッピングモールに出店する方法
自社EC型 自社のオンラインショップを立ち上げる方法

 

上記に加え、「ASP(Application Service Provider)型」といって、サービス提供者からECサイト構築に必要なシステムをレンタルして、機能やデザインをカスタマイズする方法もあります。

モール型やASP型は、サービス提供者が構築した既存のサービスを借りるため、出店費用や手数料などを支払います。一方で、自社EC型のオリジナルサイトを立ち上げるには、構築費用に加え、レンタルサーバー代・改修費用など、まとまった費用が必要です。

ECサイトのメリット・デメリット

ECサイトは、購買意欲の高いユーザーがサイトに訪れるので、求めている商品があれば購入につながる可能性が高いと考えられます。

ただ、ECサイトの種類によってメリット・デメリットが異なるので注意しましょう。

種類 メリット デメリット
モール型
  • モールの集客力を借りれる
  • 知識がなくても出店しやすい
  • モール内で競合と戦わなければならない
  • 独自性を出しにくい
  • すべての顧客データを把握できない
自社EC型
  • 機能やデザインの自由度が高い
  • ブランディングがしやすい
  • すべての顧客データを収集できる
  • 専門知識が必要なため、出店ハードルが高め
  • 成果が出るまで時間を要する

 

これから自社商品を販売する企業であれば、まずはモール型で出店し、ブランドや商品のファンが増えてきたら、自社EC型でオリジナルサイトを作る戦略がおすすめです。

繰り返しになりますが、ECサイトはCVを「購買」に絞ってアプローチできるので、自社商品を持っているのならぜひ挑戦したい手法です。

Web集客の戦略の立て方

Web集客を進める際は、下記の5ステップで取り組みます。

Web集客の戦略を立てる5ステップ

では、それぞれの工程を詳しく見ていきます。

ステップ1 具体的な目標を設定する

まずは、目標を具体的にするため下記のKGIとKPIを設定しましょう。

KGI(Key Goal Indicator) プロジェクトで達成したい最終的なゴール
KPI(Key Performance Indicator) KGIの達成度合いを中間的に計測する指標

 

最終的なゴール(KGI)を決めてから、ゴールを達成するために必要な要素をリストアップすることで、中間的な目標が具体的になります。

その際に役立つフレームワークが、物事を木の枝のように段階的に書き出していく「KPIツリー」です。例えば、KGIが「売上を上げたい」場合は以下のイメージで考えます。

KPIツリーの具体例

 

このように要素を分解することで「購入率はクリアできているから、新規訪問者数アップのためにSEOの検索流入数を◯%アップしよう」のように目標を具体化できるため、自社のやるべきことが明確になります。

KGIとKPIの設定方法の詳細は、下記の記事をご参照ください。

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KGI・KPIとは?Webマーケティングにおける目標設定の方法を解説 - www.seohacks.net

ステップ2 ターゲットを設定する

集客では、ターゲットを明確にすることが重要です。多くの人を集められたとしても、実際に商品・サービスを購入してくれる人が少なければ、企業としての売上は上がりません。

ターゲット設定の際によく用いられるのは、下記のようなに細かい人物像を設定する「ペルソナ」という手法です。

ターゲットとペルソナの解説図

 

  • 名前
  • 年齢
  • 性別
  • 収入
  • 価値観
  • 家族構成
  • 生活スタイル など

ペルソナを詳細に設定し、人物像を明確にできれば、どのような人にどのような表現でアピールすべきかが見えてきます。

多くの情報があふれるWeb上で自社の商品・サービスに興味を持ってもらうためにも、大衆ではなくペルソナへメッセージを伝えることを意識してください。

ステップ3 最適な手法を選択する

続いて具体的にしたKPIやペルソナをもとに、集客手法を選んでいきます。誰に向けて何のために施策を行うのかを考えることで、自社に適した手法を選べます。

手法は多くあるので、まずは以下のYES/NOチャートを使って選んでみましょう。

自分に合ったWEB集客の見つけ方

 

実店舗がある場合には、地域に特化してアプローチできる「MEO」の実施がおすすめです。また、長期的なコストを抑えて目標を達成したい場合は「SEO」、他社のリソースを使って継続的に集客をしたい場合は「Web広告」といった具合に選びます。

ただ、チャートはあくまで簡潔にしたものなので、これだけを行えば良いというわけではありません。余裕があれば、以下のように複数の施策に取り組むことがおすすめです。

目標 集客の流れ
BtoC 商品を売りたい Instagram広告→LP→ECサイト→購入
BtoB 問い合わせを増やしたい SEO→オウンドメディア→メールマガジン→ウェビナー→問い合わせ

 

複数の施策を組み合わせることで、流入経路を増やしたりユーザーの熱量に合わせて段階的にアプローチしたりできます。

なお、ナイルでは集客を含めた、BtoBマーケティングの戦略の立て方をまとめた資料を無料で配布しているので、下記からご覧ください。

 

ステップ4 施策を実施する

取り組む施策が決まったら、後はスケジュールを組んで施策を進めましょう。

このステップで重要なのは、「施策の実施」が目的にならないよう注意することです。目の前のタスクに集中してしまいがちですが、Web集客はあくまで設定した目標(KGI・KPI)を達成するための「手段」を進めているだけに過ぎません。

冷静な目で集客の状況をチェックしながら、ときには軌道修正をしつつ、施策を実行するようにしてください。

ステップ5 効果を検証する

施策を実施したら、事前に設定したKPIの達成具合を定期的に確認します。達成の有無にかかわらず状況を把握し検証することで、今後の施策の精度を上げられます。

例えば、SEOでセッション数アップを目指している場合は、以下のように考えます。

【中間的な目標(KPI)】

  • 「セッション数」をアップする

【現時点の課題】

  • 検索上位に表示できていない

【課題が発生した理由】

  • 記事の質が競合の記事よりも低いから
  • 関連記事の数が足りていないから
  • 被リンクを獲得できていないか
  • サイトのドメインパワーが競合に比べて低いから

検証後に改善に成功すれば「セッション数も増やす場合はこうすれば良い」と確信を持てるので、次の施策に活かせます。

ただし、原因を特定するには、取り組んでいる施策に関する知識やノウハウが欠かせません。もし、自社だけで検証を進められない場合は、お気軽にナイルまでご相談ください。

初めの一歩におすすめなのは「Web広告」

「どの手法に取り組めばいいのか決めきれない」という場合は、BtoC・BtoBともにWeb広告に取り組むことをおすすめします。

前述のとおり、Web広告のメリットは「即効性がある」ことです。審査に通過すれば、すぐに多くの人の目にふれる場所で自社の商品・サービスのアピールができるので、早い段階で集客の効果が見えてきます。

なお、Web広告の中でも特におすすめするのは、「リスティング広告」です。リスティング広告は、「検索キーワード」を設定することでターゲットを絞って配信できる上、広告費の上限も設定できるので、予算の管理がしやすいメリットがあります。

企業のマーケティング担当者として、社内に成果を報告できるほどの良い結果が得られない状況で、SEOやSNSに取り組み続けることは厳しいものです。そのため、まずはWeb広告で結果を出しておき、同時にSEOやSNSにも取り組むことで、将来的には費用対効果の高い集客を実現できます。

ナイルでは、リスティング広告について、初心者の方でも理解しやすい資料を作成しましたので、ご興味のある方は下記のバナーからダウンロードしてご活用ください。

Web集客の成功事例

株式会社スクロール360

 

ここで、EC・通販ビジネスのサポートを行う「株式会社スクロール360」様がWeb集客に成功した事例を紹介します。同社では、競合がWebマーケティングに成功していたことを受け、「1年間でリード獲得数を約3倍にする」という目標を掲げていました。

そこで相談を受けたナイルが、流入数アップを目指すためにSEOで必要な施策を提案します。

【実施したSEO関連の施策例】

  • SEO内部の技術などの調査
  • 記事の新規制作・既存記事のリライト
  • 既存記事の要件チェック
  • 内部リンク改善
  • 記事のカテゴリ分け
  • ホワイトペーパーの企画・制作

同社を認知していない人と接点を持つことを目指して改善を進めた結果、セッション数が前年比で約9倍に増加しました。

また、同社では広告運用も伸び悩んでいたため、問い合わせや資料請求に広告がどれほど貢献できているのかを確認し、ランディングページの最適化(LPO)やSNS広告の見直しを実施しました。

LPO-パフォーマンス振り返り(ページスピード)

 

本事例についてより詳しく知りたい方は、下記の記事も併せてご覧ください。

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Web集客は売上の最大化まで意識しよう

認知から購入までのプロセスの多くがWeb上で行われる現代では、Web集客の強化が重要です。Web集客には多くの手法があるため、自社のターゲットに適した手法を選びましょう。

ただ、集客は「自社の売上を作るため」のひとつの手段に過ぎません。集客後に売上につなげられていない場合は、「CTAまわりのブラッシュアップ」や「申し込み・問い合わせフォームの最適化=EFO」など売上につながる改善が必要です。

ナイルでは、集客だけではなく成果につなげることを目標とした、Webマーケティングのコンサルティングを行っています。これまで2,000社以上支援してきた経験を活かしてご提案しますので、Webマーケティングでお困りのことがあれば、以下からお気軽にお試しください。

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Web集客とは?成果を出すために知っておくべき9つの手法を全解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【初心者向け】コンバージョン単価とは?目安や単価を下げる方法を解説

【初心者向け】コンバージョン単価(CPA)とは?目安や単価を下げる方法を解説

コンバージョン単価(CPA)は、デジタルマーケティングにおいて重要な指標のひとつですが、多くの方がその最適化に頭を悩ませているのではないでしょうか。コンバージョン単価に影響を与える要因の特定が難しく、限られたマーケティング予算の中でコンバージョン単価を下げるには専門知識や経験が必要です。

本記事では、この課題に直面している方に向けて、コンバージョン単価の最適化に関する具体的な戦略と方法を解説します。最後まで読み進めていただければ、コンバージョン単価を下げるための実践的なノウハウが身につき、デジタルマーケティングの効果を最大限に引き出せるでしょう。

ナイルでは、2,000社以上のWebコンサルティング実績があり、コンバージョン単価の最適化を含めたデジタルマーケティング全般をサポートしています。コンバージョン単価の改善にお悩みの方は、ぜひ無料相談をご利用ください。

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コンバージョン単価とは

コンバージョン単価とは、1件のコンバージョンを獲得するために必要となるコストを表す指標であり、CPA(Cost Per Action)や顧客獲得単価(CPA)とも呼ばれています

コンバージョン単価を算出する方法は、主に以下の2つが挙げられます。

コンバージョン単価の計算方法

  • 計算方法1:コンバージョン単価=コスト÷コンバージョン数
  • 計算方法2:コンバージョン単価=CPC(クリック単価)÷CVR(コンバージョン率)

1つ目の計算方法は、総コストをコンバージョン数で除算する方法です。例えば、広告費用が50万円であり、その広告から10件のコンバージョンを獲得できた場合、コンバージョン単価は約5万円(50万円 ÷ 10件)と算出されます。

2つ目の計算方法は、CPC(クリック単価)CVR(コンバージョン率)で除算する方法です。仮にクリック単価が1,000円、コンバージョン率が2%である場合、コンバージョン単価は5万円(1,000円 ÷ 2%)と計算されます。

コンバージョン単価を把握することで、広告運用の効率性を評価し、改善すべき点を特定することができます。コンバージョン単価が高すぎる場合、広告費に対してコンバージョン数が少ないことを意味するため、ランディングページの最適化や出稿キーワードの見直しが必要となります。

反対に、コンバージョン単価が低い場合は、広告費用に対してコンバージョン数が多く、効率的に顧客獲得ができていることを示唆しています。そのため、広告予算を増やすことで、さらなるコンバージョン獲得が期待できるでしょう。

コンバージョン単価を定期的にモニタリングし、適切な施策を実施することで、広告運用の効率化とROI(投資収益率)の最大化を目指しましょう。

コンバージョン単価の目安と求め方

コンバージョン単価の目安は、業界や商品・サービスの特性によって大きく異なります。目安はさまざまな条件によって変わりますが、以下の2つのステップで自社にあったコンバージョン単価の目安を作れます。

  1. 類似他社の売上高広告比率を割り出す
  2. 自社の売上から逆算する

類似他社の売上高広告比率を割り出す方法としては、広告費に関する調査データから分析すると良いでしょう

例えば、東洋経済オンラインでは、各企業の売上高広告比率を記載しています。自社に似た企業を並べて見て、平均を確認すると、おおよその適正売上高広告比率を確認することが可能です。

広告宣伝費の「売上比率が高い200社」ランキング

出典:広告宣伝費の「売上比率が高い200社」ランキング | 東洋経済オンライン

上記がわかれば、自社の目標売上から広告予算を導き出し、さらに目標コンバージョン数で割ると目安のコンバージョン単価を算出できます

リスティング広告の目標コンバージョン単価とは

リスティング広告の目標コンバージョン単価(Target CPA)とは、1件のコンバージョンを獲得するために許容できる最大の広告単価のことです。この設定にすると、広告の入札単価が自動調整され、効率的な広告運用が可能になります。

目標コンバージョン単価を設定する際は、まず利益率を考慮することが重要です。もし過去の実績データがある場合はそこから実現可能な範囲で目標値を設定するようにしましょう。

例えば、過去3ヶ月の平均コンバージョン単価が2,000円だった場合、その数値を基準に目標コンバージョン単価を設定することができます。

目標コンバージョン単価の設定基準は以下のとおりです。

高額商品で販売数が少ない場合:
1回のコンバージョンで得られる利益(粗利)を基準に設定。例えば、1万円の粗利が見込める商品の場合、目標コンバージョン単価も1万円程度に設定します。

低価格商品で販売数が多い場合:
1回のコンバージョンで得られる利益(粗利)に、平均購入回数をかけた金額を基準に設定。例えば、1回の購入で500円の粗利があり、平均購入回数が3回の場合、目標コンバージョン単価は1,500円程度に設定します。

 

目標コンバージョン単価には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット デメリット
・予算管理が容易
・ROIの最適化
・入札単価の自動調整
・市場変動への対応が必要
・最適化までに一定の学習期間が必要

 

適切な目標コンバージョン単価を設定し、定期的に検証・調整することで、リスティング広告の効果を最大限に引き出すことができるでしょう

ナイルでは、目標コンバージョン単価の設定を含め、リスティング広告の基本から勉強したい方向けにポイントをまとめた資料を用意しています。以下からダウンロードしていただけますと幸いです。

コンバージョン単価を下げる6つの方法

コンバージョン単価を下げるには、以下のような方法を組み合わせると効果的です。

コンバージョン単価を下げる6つの方法

方法1 広告の品質スコアを高める

広告の品質スコアを高めることは、コンバージョン単価を下げるために重要です。広告文言とランディングページの内容を一致させ、ユーザーの検索意図に合致させることが求められます。

広告文言とランディングページの内容が乖離していると、ユーザーが目的のページに辿り着けず、コンバージョンに結びつきません。そのため、広告の文言とランディングページの内容を、ユーザーの検索意図に沿って設計する必要があります。

さらに、リスティング広告の品質スコアを確認し、スコアの低いキーワードについては、広告文やランディングページを改善することが大切です。品質スコアは、広告の質を表す指標であり、品質スコアが高いほど、広告の表示順位が上がりクリック単価が下がる傾向にあります品質スコアを高めるためには、キーワードの関連性、広告文の関連性、ランディングページの品質を総合的に見直し、最適化することが重要です

方法2 効果的なキーワードの選定

効果的なキーワードを選定することは、コンバージョン単価を下げるために欠かせません。競合が少なく効果的なキーワードを見つけて独占できれば、コンバージョン単価は下がりやすくなります。

商品やサービスに関連する主要なキーワードを洗い出し、ツールを使って各キーワードの月間検索ボリュームと競合性を確認します。検索ボリュームが一定以上あり、競合性が高すぎないキーワードを選定するのがおすすめです。

また、商品やサービスに関連するロングテールキーワードも活用し、より具体的で関連性の高いキーワードを選ぶことも重要になります。選定したキーワードは定期的に見直し、クリック率やコンバージョン率の低いキーワードを削除することで、キーワードリストを最適化しましょう

方法3 オーディエンスターゲティングの活用

オーディエンスターゲティングを活用することで、コンバージョン単価を下げることができます。

GA4でオーディエンスデータを活用し、コンバージョンしやすいユーザーの属性(年齢、性別、地域、関心事など)を特定しましょう。その属性に近いユーザーをターゲティングすることで、狙いたいユーザー層にアプローチできるようになり、コンバージョン率が上がるため、コンバージョン単価を下げることが可能です

また、リマーケティングリストの作成も有効です。過去に自サイトを訪問したユーザーに対して、リマーケティング広告を配信することで、再訪問を促すことができます。

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方法4 自動入札戦略の活用

自動入札戦略を活用することで、効率的な入札管理が可能となり、コンバージョン単価を下げられます。直近30日間のコンバージョンデータをもとに、現実的な目標コンバージョン単価(tCPA)またはターゲットROAS(tROAS)を設定します。

自動入札の効果が限定的な場合は、手動での入札調整を並行して実施すると、キャンペーンの成果を最大化できる場合があります。定期的にキャンペーンのパフォーマンスを分析し、必要に応じて目標tCPAやtROASの値を調整しましょう。

方法5 ランディングページの最適化(LPO)

ランディングページの最適化(LPO)は、広告をクリックしたユーザーが到達するランディングページを改善し、コンバージョン率を高める手法です。ページの読み込み速度を改善してユーザー体験を向上させ、検索意図や課題解決に焦点を当てたコンテンツを作成し、ページ滞在時間を増加させます。

また、魅力的なCTAボタンを目立つ位置に設置し、クリック率を改善します。A/Bテストを実施してパフォーマンスを改善することも効果的です。

LPOとは、ランディングページの構成や内容を見直し最適化して、コンバージョン率を高めることです。アクセスログを分析した上で改善すべき課題を洗...
LPOとは?改善手順と改善点の検討項目を解説 - www.seohacks.net

方法6 入力フォームの最適化(EFO)

入力フォームの最適化(EFO)は、ランディングページ上の入力フォームを改善し、フォームの完了率を高める手法です。フォームの入力項目を最小限まで削減し、フォーム離脱率を減らします。また、シンプルで視認性の高いデザインにすることで、フォーム完了率を向上させることが可能です。

さらに、入力エラーがあった際にリアルタイムでユーザーに通知することが重要です。フォーム送信後にサンクスページを表示したり、自動返信メールを送ったりするといった、送信後のユーザーに向けたフォローも行いましょう。

EFOとは「Entry Form Optimization」の略で、日本語に翻訳すると「エントリーフォーム最適化」という意味です。EFOは自社のサービスや商品をユーザ...
EFOとは?入力フォーム最適化に効果的な22の施策を紹介 - www.seohacks.net

目標コンバージョン単価を導入する2つの注意点

コンバージョン単価の目標を設定する際は、以下の2点に気をつけましょう。

目標コンバージョン単価を導入する2つの注意点

注意点1 予算のバランスを確認する

Google広告では1日の予算を設定できますが、実際の広告費用は、広告の品質スコアや競合他社の入札状況によって変動します。そのため、目標コンバージョン単価を設定する際は、予算が計画どおりに消化されない可能性も考慮する必要があります

目標コンバージョン単価が低すぎると、広告が表示されにくくなるリスクがあります。一方、高すぎる設定では、予算がすぐに消化されコストパフォーマンスが悪化する可能性があります。

したがって、広告費用が計画どおりに消化されない点を理解した上で、目標コンバージョン単価と1日あたりの予算のバランスを適切に設定することが重要です。定期的に広告パフォーマンスを確認し、必要に応じて目標コンバージョン単価や予算を調整しましょう。これにより、予算を有効活用しながら、コンバージョン単価を最適化できます。

注意点2 学習期間が必要となる

目標コンバージョン単価を設定した直後は、Google広告の機械学習がデータを収集し、最適化するための学習期間が必要です。この期間中は、コンバージョン単価が変動する場合があります。

学習期間の長さは、キャンペーンの規模やコンバージョン数によって異なります。十分なデータが収集されるまでには、数週間から2ヵ月程度の時間を要すると覚えておきましょう。学習期間中は、目標コンバージョン単価や入札額を頻繁に変更せず、運用を続けることが理想的です。

学習期間が終了し、パフォーマンスが安定したことを確認してから、目標コンバージョン単価の調整や最適化を検討してください。急激な変更は、機械学習を混乱させる可能性があるため、慎重に行う必要があります。

適切な目標コンバージョン単価の設定や改善をサポートしてほしいという方は、ナイルの「コンバージョン改善・アクセス解析コンサルティング」サービスもご検討ください。

コンバージョン単価を下げることに成功した事例

最後に、コンバージョン単価を下げることに成功したナイルの事例を2つ紹介します。CRO(コンバージョン最適化)施策やSEO強化を検討中の方は、以下の事例をご参考ください。

事例1 SEO・CRO・広告運用を組み合わせた施策でコンバージョンを獲得した事例

株式会社スクロール360の事例

EC・通販事業のトータルサポートがメイン事業である「株式会社スクロール360」では、1年間でリード獲得数を約3倍にするという高い目標が設定されていました。しかし、社内のリソース不足とWebマーケティングに関するノウハウ不足が課題としてあり、推進できずにいました。

そこで、ナイルが具体的な戦略を提案し、支援を行うことになりました。実行した施策は以下のとおりです。

  • SEO施策
  • CRO(コンバージョン最適化)施策
  • 広告運用の改善

それぞれの施策の結果として、コンバージョン数が2.6倍に増加し、SEO、CRO、広告運用の総合的な施策でコンバージョン単価を最適化することに成功しました。それぞれの施策の詳細は下記をご参照ください。

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 大脇 功暉

大脇 功暉(おおわき こうき)

・物流業界のSEO支援事例では、半年でセッション数9倍を達成
・人材系や不動産系のSEOコンサルティング経験が豊富
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事例2 SEO強化で顧客獲得単価を下げることに成功した事例

BlueBank株式会社の事例

融資サービスを提供する「BlueBank株式会社(旧Scheeme(スキーム)株式会社)」では、広告による顧客獲得単価が高く、自然検索流入からのコンバージョン獲得を増やす必要がありました。特に、融資サービスは単価が高いため、顧客獲得単価を下げるにはSEO対策は欠かせません

しかし、過去に作成した記事からの流入キーワードではコンバージョンにつながっていませんでした。

この課題に対して、ナイルで実施した施策は以下のとおりです。

  • SEOの強化
  • SEOで集客した顧客に効率的なコンバージョンを促す施策

具体的には、Googleアナリティクスのアクセス解析ログを用いてWebサイトの現状分析を行い、CVR改善を提案しました。

施策を実装した結果、集客数の増加と顧客獲得単価の低減に成功しました。このように、SEO対策は結果が出るまでに時間がかかりますが、間接的にコンバージョン単価を下げる効果があります。SEOによる集客数の増加と、集客した顧客に対する効率的なコンバージョン促進施策を組み合わせることで、広告に頼らずとも顧客獲得単価を下げられました

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富江 弘幸(とみえ ひろゆき)

・金融、保険メディアの立ち上げ、開設から6ヵ月で月10万セッションを達成
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コンバージョン単価は費用対効果を判断する上で大切

コンバージョン単価を下げるためには、ターゲットオーディエンスの特定、適切なキーワード選定、ランディングページの最適化など、広告の品質と効率を高める要素に焦点を当てることが重要です

これらの基本的なアプローチを組み合わせることで、広告運用のコストパフォーマンスが向上し、デジタルマーケティングの成果を最大化できます。

ナイルでは、これまでに2,000社以上のWeb広告やSEO支援の実績があり、コンバージョン単価の最適化を含めたデジタルマーケティング全般をサポートしています。コンバージョン単価の改善にお悩みの方は、ぜひ無料相談をご利用ください。

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【初心者向け】コンバージョン単価とは?目安や単価を下げる方法を解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【施策例あり】CRO(コンバージョン率最適化)とは?LPOとEFOとの違いも解説

【施策例あり】CRO(コンバージョン率最適化)とは?LPOとEFOとの違いも解説

CROは、自サイトに訪問したユーザーのうち資料請求や問い合わせなどの行動を取る割合を最適化する施策です。収益を最大化するためにはCROの向上が欠かせません。

本記事では、コンバージョン率が低くお困りの方向けに、CROの基本的な考え方や効果的な施策例、ユーザビリティ改善のポイントを詳しく解説しますコンバージョンを増やしたい方は、ぜひ参考にしてください。

ナイルは、2,000社以上のWebマーケティングを支援してきた実績とノウハウを使った「Webコンサルティングサービス」を提供しています。サービス内容などを資料にまとめておりますので、CROにお悩みの方は以下からダウンロードしてご確認ください。

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CRO(コンバージョン率最適化)とは

CRO(コンバージョン率最適化)とは、CVR(コンバージョン率)の改善を図る施策のことです

コンバージョンとはWebサイト上で訪問者が取るアクション全般のことで、具体的には以下のようなアクションが該当します。

  • 商品の購入
  • 問い合わせフォームの送信
  • 会員登録の完了
  • 資料請求の申し込み

CVRは、サイトを訪れたユーザーのうち上記のようなコンバージョンに至った人の割合を指します。CROは、このコンバージョン率を向上させ、売上目標の達成やROIの最大化を図る施策の総称です

CROを効果的に実践することで、企業は広告費用を増やすことなく、サイトからの問い合わせ数や商品購入数を増加させられます。

LPO・EFOとの違い

CROと類似する言葉にLPOとEFOがあります。それぞれの主な違いを以下にまとめました。

CRO・LPO・EFOの違い

類似の言葉の意味と違いを理解することで、CROの理解を深められます。

LPOとは

LPO(Landing Page Optimization)はランディングページの内容やレイアウト設計を見直してCVRを高めるための施策です。ランディングページは、広告や検索結果からユーザーが最初に訪れるページであり、商品購入や資料請求に直結します。

LPOを効果的に進めるためには、以下のような手順で進めます。

  1. アクセスログ分析でユーザーの属性や行動パターンを把握する
  2. 現在のランディングページの設計を確認して課題を洗い出す
  3. ユーザーの問題解決につながる施策を検討してページを改善する

アクセスログ分析をもとにWebサイトに訪れるユーザー像や抱えている悩みを深掘りし、ユーザーが問題を解決できるような内容やデザインに修正することでCVR向上が見込めます

LPOの具体的な改善手段や検討項目については、以下の記事で詳しく解説しています。

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EFOとは

EFO(Entry Form Optimization)は、エントリーフォーム最適化のことです。そもそもエントリーフォームとは、ユーザーがWebサイトで問い合わせや資料請求をする際に、個人情報を入力するフォームを指します。具体的には、ユーザーが途中離脱しないように、エントリーフォームの入力項目や送信ボタンのデザインなどを最適化します。

EFOを改善するためのポイントは、以下のとおりです。

  • わかりやすく入力しやすいフォーム
  • エラー内容のわかりやすさ
  • ユーザーの行動を後押しする説得力のある文章

LPOが広告流入後の初期接点であるランディングページを最適化するのに対し、EFOはコンバージョン直前の重要な接点であるフォームに特化した施策です。CROを成功させるには、LPOとEFOを適切に組み合わせた最適化が求められます

これからWebマーケティングを始めたい方、自社のマーケティング施策を見直したい方向けに、Webマーケティングについて網羅的にまとめた資料を作成しました。戦略の立て方やメリット・デメリット、具体的な施策を知りたいという方は以下のバナーから詳細をご確認ください。

CROの5つの施策例

CROの施策をどのように実践すればよいかわからない方のために、以下の5つの効果的な施策例を紹介します。

CROの5つの施策例

特にファーストビューの改善、コンバージョン導線の見直しは、CROに大きく関わります。

施策1 ファーストビューの改善

ファーストビューの改善イメージ

ファーストビューとは、Webサイトを訪問したユーザーが最初に目にする部分です。ユーザーの第一印象を形成するクリティカルな領域であり、主要なメッセージや価値提案を効果的に伝える必要があります。

Webサイトの主要なメッセージや価値提案を明確に伝えるキャッチコピーなどを配置することで、ユーザーの目を引いて離脱率を減少させる効果があります。文章だけではなく、ユーザーの興味を引き付けるような魅力的な画像や動画を使用するのも効果的です。

具体的なファーストビューの改善方法は、以下のとおりです。

  • 商品の魅力が伝わる画像
  • 閲覧環境に合わせてレイアウトを最適化
  • 情報の優先順位を明確にする
  • お客様の声
  • 実績
  • 受賞歴
  • お客様のベネフィットの挿入

上記の内容から自サイトや商品に必要な項目をピックアップして掲載することで、ユーザーはページをスクロールしてより詳細を確認したいと考えます。

特に、文章を見るのに抵抗があるユーザーには、画像や動画でメッセージを伝えるのが効果的です。ファーストビューの改善は、Webサイトの離脱率や滞在時間にもかかわる重要な施策です。

施策2 コンバージョンボタンの最適化

コンバージョンボタンとは、Webサイトでユーザーに具体的なアクションを促す、明確な指示が記載されたボタンのことです

コンバージョンボタンには、ユーザーの行動を促す魅力的なテキストを使用することをおすすめします。具体例としては、「今すぐ申し込む」「まずは相談する」などがあります。

CVボタンの文言

ボタンに設置した情報を補完するために、マイクロコピーの設置も効果的です。マイクロコピーの例としては「会員登録不要」「無料で試す」など、ユーザーにとっての行動の手軽さをアピールすると効果的です。

CVボタンに必要な2つのキャッチコピー

また、コンバージョンボタンの色は「補色」を活用しましょう。補色とは、反対色のことで背景と対照的な色を選ぶことでコンバージョンボタンを強調し、ユーザーに強くアピールできます

コンバージョンボタンのサイズは、ページのバランスを考慮し、ユーザーがクリックしやすい大きさに設定します。また、ボタンの配置はユーザーの視線の流れとスクロール位置を考慮して決定しましょう。ユーザーが迷わない位置にコンバージョンボタンを配置することが大切です。

施策3 コンバージョン導線の見直し

コンバージョン導線の見直しは、コンバージョンを促す文章を見直し、改善することでCVR向上を図る施策です。適切な導線を整備することでユーザーの行動を後押しでき、CVR向上を期待できます

ナイルでは以下画像のように「1記事1ホワイトペーパー」という施策を実施し、記事の内容に最適なホワイトペーパーを提案するバナーと、ユーザーのクリックを促す文言をバナーの上部に設置しています。

ホワイトペーパーを提案するバナーの例

導線の見直しを効果的に進めるためには、まず1つの記事でテストを行い、最適な導線を見つけた後にほかの記事に横展開する方法がおすすめです。複数の記事で同時にテストを行うと、管理が複雑になりリソースが分散されてしまいますが、1つの記事に集中することで効率的にリソースを活用できます。

CRO施策は効果が出るまでに時間がかかる場合もあるため、テストと検証のサイクルを素早く回すことが重要です。ユーザーの問題や悩みに寄り添い、行動を後押しするコンバージョン導線を整備することで、コンバージョン数の増加が期待できます。

施策4 マイクロコンバージョンを設置する

マイクロコンバージョンはハードルを下げた中間ポイント

マイクロコンバージョンとは、問い合わせや商品購入などの最終的なコンバージョンに至る前に、資料請求や無料会員登録、フォームの入力などの小さな行動を促すことです

いきなり問い合わせや商品購入するのはハードルが高いと感じるユーザーでも、資料請求や無料会員登録ならハードルが下がるので行動に移しやすくなるというメリットがあります。

マイクロコンバージョンの具体例としては、以下のようなものがあります。

  • 資料請求
  • フォーム入力
  • カートに追加
  • LINE登録
  • メールマガジン登録
  • 見積もり依頼

マイクロコンバージョンを設置するとユーザーと接点を作ることができ、個別にカスタマイズしたアプローチが可能です。

マイクロコンバージョンそのものは利益につながりませんが、ユーザーにメールマガジンやLINEなどで継続的に情報を提供し、問い合わせや商品購入への意欲を高める役割があります。上記のような継続的な情報提供は、ユーザー行動を後押しする上で重要なアクションです。

施策5 読み込み速度の改善

Webサイトを訪問した際にページの読み込み速度が遅いと、ユーザーはページを見る意欲が減少してしまいます。サイトの読み込みの遅さにユーザーはストレスを感じてしまうからです。

Webサイト全体の読み込み速度を改善することで、ユーザーはストレスなく記事を読めるようになります。また、読み込みのストレスが無いのでほかの記事やページにも回遊しやすくなります。これにより、サイトの滞在時間が増えるのでコンバージョンの獲得も期待できるでしょう。

読み込み速度を改善するためには、画像や動画のファイルサイズを圧縮することで読み込み時間を短縮できます。また、WordPressを使用している場合は使用していないプラグインを削除する方法も効果的です。

CROを行う際の4つのポイント

CROを行う際には、Webサイトの分析と施策の効果検証が必要です。数ある分析方法から、CROに役立つ4つの分析方法を紹介します。

CROを行う際の4つのポイント

ポイント1 STP分析を行う

STP分析の結果を活用する

STP分析は以下の言葉の頭文字を取った言葉です

  • Segmentation(セグメンテーション)
  • Targeting(ターゲティング)
  • Positioning(ポジショニング)

セグメンテーションでは、年齢、性別、地域、購買行動など様々な基準で市場を詳細に分類します。これにより、各セグメントの特性やニーズを深く理解し、最適な施策を検討することが可能です。例えば、「化粧品」という大きな市場を「東京に住む20代女性」というセグメントに絞り込むことで、より具体的で効果的にアプローチできます。

ターゲティングは、STP分析の中でも特に重要な要素です。セグメンテーションで細分化された市場の中から、自サイトにとって最も重要で価値のあるセグメントを選択します。的確なターゲティングを行うためには、Webサイトの分析や商品理解が不可欠です。

ポジショニングは、選択したターゲットに対して、どのようなサービスを提供し、どのように認識されたいのかを明確にするために欠かせません。競合他社との差別化を図るために、ポジショニングマップを作成し、自社の独自性を明確にすることが重要です。確立したポジショニングは、ファーストビューのキャッチコピーなどに反映させることで、ユーザーに強い印象を与えられます。

STP分析を適切に行うことで、CROの効果を最大化するための戦略的な意思決定が可能になります。市場の細分化、的確なターゲティング、差別化のためのポジショニングを通じて、自サイトがユーザーにとって価値あるものになるよう努めることが重要です。

ポイント2 アクセス解析を行う

Webサイトのアクセス解析は、CROを実施する上で欠かせません。Googleアナリティクスなどのツールを活用することで、ユーザーの行動や属性を詳細に分析し、現状の問題点を可視化できます。

アクセス解析で特に注目すべき指標は以下の4つです。

  • アクセス数
  • コンバージョン数
  • 平均エンゲージメント時間(旧:サイト滞在時間)
  • 離脱率

これらの指標を分析することで、ユーザーの行動パターンや問題点の特定が可能です

例えば、滞在時間が短く離脱率が高い場合、ユーザーがWebサイトに魅力を感じていない可能性があります。この場合、コンテンツの改善やユーザビリティの向上によるCVRの向上が期待できます。一方、アクセス数が多いにもかかわらずコンバージョン数が少ない場合は、導線の最適化やCTAボタンの改善が有効です。

コンバージョン数の増加は直接的に自社の利益につながるため、詳細な分析が必要となります。特に、以下のページは優先的なアクセス解析が必要です。

  • トップページ
  • ランディングページ
  • 問い合わせフォーム

トップページで離脱率が高い場合、優れたコンテンツやCTAを設置しても効果が限定的になります。ランディングページや問い合わせフォームは、CRO施策による利益増加が期待できる重要なページです。

これらのページでユーザーの行動を可視化し、問題点を特定するためには、Googleアナリティクスが有効です。このツールを活用することで、データにもとづいたCRO施策を立案し、継続的な改善ができます。

Googleアナリティクスでコンバージョン設定する方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

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ポイント3 ヒートマップ分析を行う

ヒートマップは、Webサイトを訪れたユーザーの行動を色の違いで視覚的に示す分析ツールです。以下の画像のように、ユーザーの興味の度合いや行動を視覚的に把握できます。

ヒートマップ

ヒートマップでは、以下のようなデータを色で確認できます。

  • ページ内でよく読まれているエリア
  • ページ内で離脱されやすいエリア
  • ユーザーがクリックした場所

もし記事内のCTAの手前での離脱が多い場合、記事構成を見直してリライトすることで、CTAのクリック率を向上させることが可能です。

また、記事内でよく読まれているエリアを特定してCTAを設置することもCROでは効果的です。よく読まれているエリアはユーザーの関心が高いエリアになるため、CTAを通じてより多くのユーザーに行動を促すことができます。

ヒートマップツールを使うことで、ページ内でのユーザー行動を可視化ができるため、各ページに最適なCRO施策を見つけやすくなります

ユーザー行動を分析する上で重要なヒートマップについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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ポイント4 ABテストを実施する

ABテストは、Webサイトやマーケティング施策の最適化に欠かせない手法の1つです。ページの一部を変更したバリエーションを用意し、それぞれの成果を比較することで、より効果的な組み合わせを特定できます。

ABテストは、Webサイト全体、ランディングページ、Web広告などあらゆる場面で活用されています。CROにおいてCVR(コンバージョン率)を上げるためには、以下のようなABテストが特に効果的です。

CROでは、主に以下のABテストが行われます。

  • コンテンツのタイトル:ユーザーの興味を引くタイトルを選定する
  • 問い合わせフォーム:フォームの項目数、配置、デザインなどを最適化する
  • CTA:バナーやボタンの色、サイズ、テキスト、配置などを検証する

ABテストを実施する際は、明確な目的意識とデータ分析のスキルが必要です。改善したい指標や目標を設定し、それにもとづいて仮説を立てます。次に、適切なバリエーションを用意し、十分なサンプル数を確保した上で、統計的に有意な結果を得ることを目指します。

ABテストは一度で完結するものではありません。結果を分析し、得られた知見を次のテストに活かすことが重要です。また、ABテストで得られた結果をほかのページや施策にも応用し、Webサイト全体の最適化を図ることも欠かせません。

ABテストを効果的に活用することで、Webサイトのコンバージョン率を継続的に改善し、ビジネスの成長につなげられるでしょう。データを活用し、ユーザー視点に立って施策を行うことで効果的なCROを実施できます

ABテストについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。

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CROに取り組む際の2つの注意点

CROに取り組む際は、以下の点に注意が必要です。

CROに取り組む際の2つの注意点

  • 注意点1 数字を正確に分析する
  • 注意点2 一定のリソースが必要になる

注意点1 数字を正確に分析する

CROに取り組む際は、測定可能な指標を設定し、数値をもとにした正確なデータ分析が欠かせません。その理由は、目標とする数字が出せなかったり数字の定義が合っていなかったりすると、施策の効果を正しく判断できないからです。

施策の効果を正しく判断できないとCROが成功しているかどうかを判断できず、効果を実感できません。

また、2023年にGoogleアナリティクスのバージョンが、ユニバーサルアナリティクスからGA4へと移行しました。GA4では指標の考え方や計測方法が旧バージョンから変更されています。

つまり、Webサイト運営や分析に携わる担当者は、GA4の仕様を理解し、必要なデータ収集や分析の設定を見直すことが求められます

注意点2 一定のリソースが必要になる

CROの成果を出すためには、時間だけではなく一定のリソースも必要になります。計画から実行、分析、改善までのサイクルを回すには、専門的な知識と十分な工数が求められるからです。

施策の途中で人員が不足してしまうと、CRO改善が中断されてしまい効果は限定的となってしまいます。CROを改善するためには、あらかじめプロジェクト期間と必要な人員を決め、優先順位を付けて施策を行っていくことが大切です

また、CRO施策に必要なツールの準備や環境整備も必要です。社内に十分なリソースがない場合は、CROに特化した企業に依頼するとプロジェクトを円滑に進行できます。

ナイルでは、Webサイトやメディア運営にお悩みの方にコンバージョン改善やアクセス解析などの無料相談を行っています。詳しくは、以下のバナーから詳細をご確認ください。

CROの成功事例

CROの成功事例として、今回は以下の2社を紹介します。

事例1 シナジーマーケティング株式会社様

シナジーマーケティング株式会社事例

シナジーマーケティング株式会社様の事例では、CRO施策に取り組んでから約1年で問い合わせや資料ダウンロードのコンバージョンが前年比12%増加しました

自社にコンテンツマーケティングチームがいるため施策は打てるものの、効果検証までできていなかったという課題がありました。集客コンテンツからのコンバージョンを増加させるために、SEO施策とCRO施策を実施します。

以下は、実施したCRO施策の一部です。

  • 有効リード調査の実施
  • アクセス解析による初期定量調査とKPI定義
  • マウスフロー調査とヒートマップ調査の実施
  • 効果検証と追加施策の提案で継続的にPDCAを回す
  • 顧客インタビューの実施からWebサイトの方向性とブランディング検討材料の提案

また、施策では行動フローを設定した上で体制を構築しています。

行動フロー

「成約に近いリード獲得を増やす」という観点を常に忘れずに提案や支援することで、施策から効果検証のPDCAを回す体制を整えていることが特徴です。既存顧客と競合製品の利用者インタビューで、自社製品の強みをあらためて客観的に再認識でき、今後のブランディングにもデータを有効活用しています。

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事例2 株式会社メディカルサポートジャパン様

株式会社メディカルサポートジャパン事例

株式会社メディカルサポートジャパン様の事例では、CRO施策に取り組んだ結果、コンバージョンに設定した「無料カウンセリング申し込み数」が前年から43%増加と大きな成果を上げています。また、オーガニック流入も全体で前年から46%増加しました

以前のコンサルティング会社の施策の量と質が期待値に達しておらず、施策の検証もできていなかったことが課題でした。また、Webサイトの内容が全体的に教科書的な内容になっており、患者様に寄り添った設計にしたいという要望も受けています。

CRO施策では、以下のような取り組みを実施します。

CRO施策の取り組み

まず、アクセス解析による定量調査を実施し、ユーザーの行動を詳細に分析しました。その後、アンケートやインタビューによる定性調査をもとに、ユーザーの声を反映した施策やページ改修を提案します。

ページ改修の実装後は課題だった効果検証を行い、ABテストで結果の良かったものを速やかに実装しました。上記のCRO施策の結果、ユーザーのニーズを的確に捉えたページ改善が実現しました

以下の図のように自然検索の流入を伸ばしつつ、コンバージョン数も大幅に増加しています。

自然検索セッション数とコンバージョン数の変化を示すグラフ

ユーザーの声を反映させたページ改善により、自然検索の流入が伸びつつコンバージョン数も増加し、サイトの成長につながったという事例です

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CROはコンバージョンに直結する重要な施策

CROは企業の収益に直結する重要なマーケティング施策です。数値をもとに目標を設定し、一つひとつの施策を検証しながら長期的にWebサイト全体のCVR向上を目指していくことが大切です

途中でリソースが不足するとCRO施策のプロジェクトが止まってしまうので、期間やリソースなどを事前に算出し、計画的にCROを改善していく体制を構築しましょう。

ナイルでは、支援実績2,000社以上の実績と経験をもとに、Webコンサルティングサービスを行っています。集客やコンバージョンを増やしたいという方は、まずは以下のリンクからサービス内容をまとめた紹介資料をダウンロードしてご確認ください。

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【施策例あり】CRO(コンバージョン率最適化)とは?LPOとEFOとの違いも解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

著者情報を活用した EEATへのアプローチ

本記事はSearch Engine Land「The myth of manufacturing author E-E-A-T」を翻訳した記事です。

先日、漏洩したGoogleのランキングアルゴリズムに関するドキュメントにも掲載があった著者情報の重要性やEEATへのアプローチ方法を紹介した記事です。

専門知識、経験、権威性、信頼性 ( EEAT )に関しては、SEO 担当者は Google が提供するものを吸収してきました。つまり、重要なのは何を言うか (コンテンツ) ではなく、誰が言うか (コンテンツ作成者) と場所 (ホスト Web サイト) であるということです。

EEAT を念頭に置いてコンテンツを作成し、ブランドの Web サイトに EEAT シグナルが表示されるようにすることは間違いなく可能です。しかし、ブランドとして、本物で正当かつ有意義な著者レベルの EEAT を体系的に構築し、大規模に維持できるでしょうか? 私の予想では「できません」。

誤解しないでください。著者 EEAT は現実であり、重要です。適切に実行すれば、Google エコシステム全体のコンテンツの可視性に顕著な影響が及ぶでしょう。

しかし、SEO「専門家」たちは、著者のEEATを確立するのは簡単だと繰り返し言っています。著者のプロフィールページを立ち上げるだけで、あっという間にEEATが完成します。

しかし、これは間違っています。

Google が著者とその評判を理解するには、それ以上のことが必要になります。

厳しい現実は、ほとんどの人が真の著者レベルの EEAT を達成することは決してないということです。

そうするには、著者の個人的なモチベーション、主題の専門家になるまでの継続的な献身、そしてその評判の維持が必要です。

ブランドは、著者の関与と個人的な投資なしに、著者に対して大規模な評判を作り出すことは容易ではありません。

本物の著者の EEAT が Google にとって重要な理由

Google は最近、厳しくならざるを得ません。通常のキーワードをターゲットにした SEO スパムに加えて、AI 生成コンテンツが氾濫しているため、検索結果が詰まっているだけでなく、記事の大部分をインデックス化することがもはや選択肢ではなくなりました。

ここで著者 EEAT が登場します。

これは、Google サーフェス全体での可視性だけでなく、インデックス作成のためのシグナルとしても使用できます。Google は、信頼できるソースから提供される質の高いコンテンツに重点を置き、リソースをより効率的に大規模に割り当てることができます。

著者が Google に知られているかどうか、またどのように知られているかは、Google ナレッジグラフで著者の名前を検索し、ナレッジパネルを確認することで確認できます。ナレッジグラフは、Google のデジタル名刺交換帳のようなものだと考えてください。これにより、Google は、そのトピック領域における確立された評判に基づいて、エンティティの関連性を評価しやすくなります。

Google に知られていない著者については、もう少し作業が必要です。Google は、デジタル フットプリントに基づいて著者を特定するため、固有表現抽出 (NER) を使用する必要があります。このタイプの機械学習では、著者の EEAT を裏付ける証拠が見つかる可能性は低くなります。

これをさらに詳しく調べたい場合は、EEAT を通じて著者を評価するOlaf Klopp の優れた記事を読むことをお勧めします。

著者の EEAT を構築するための戦術とそれがうまくいかない理由


著者の評判を構築し、Google にアピールするための正当な戦術は数多くあります。基本的には、サイト内で著者について述べた内容を、サイト外の第三者による証拠で裏付けることです。

しかし、ほとんどのブランドは実行でつまずいてしまいます。戦略を実行する決定権はブランドが直接管理できる範囲外にあり、多くの場合、作成者に依存し、人、プロセス、テクノロジーによって制約を受けます。

ページ内: 著者の署名とプロフィール


記事の署名欄からリンクされた包括的な著者略歴は、EEAT を強力に増幅します。著者の資格と業界での影響力を紹介するプラットフォームとなります。

問題は、一部のブランドにはリンクされた署名がなく、記事の下部にあるプロフィール ボックスのみに依存していることです。

そして、そうした著者のプロフィールのほとんどは、名前(またはその一部)、不適切なトリミングの写真、いくつかの無意味な文章、そして一連の投稿という必要最低限​​の内容です。

コンテンツが存在するのは、作成者が記入するように指示されたからであり、方法や理由についてはほとんど指示がありません。そのため、以下のような低品質のページが作成されます。


著者が関連する教育、認定、または賞を追加するためのフィールドがある場合、著者がそのような資格を持っていないか、著者が情報を提供したくないため、ほとんどの場合、それらのフィールドは空白になります。

つまり、技術的には著者プロフィールは存在します。しかし、それが EEAT を構築するのでしょうか? もちろん、そうではありません。

コンテンツ作成者レベルでの Google の EEAT 評価にプラスの影響を与えるには、著者ページに次の内容が含まれている必要があります。

  • 職業名と肩書き: 「XYZ Publication のテクノロジー ジャーナリスト、Joe Wright」
  • ヘッドショット: 高品質、プロフェッショナル、洗練されています。
  • アクティブなソーシャル プロファイルと理想的には個人の Web サイト: オンラインでの影響力を示します。
  • トピックの資格: 関連する経歴、業界での活動と実績、注目すべき認定資格または賞。
  • 著者略歴: この著者が特定の分野について執筆するのになぜ独自の資格を持っているのかを説得力を持って説明します。


これを包括的な「Person」構造化データでマークアップすると、インパクトがさらに強化されます。

しかし、なぜ偽造しないのでしょうか? 架空の著者を作り上げたらどうでしょうか?

それは機能しないからです。

著者 EEAT は、著者の言葉をそのまま信じることに頼っていません。Google は、著者プロフィール ページや Person 構造化マークアップ以外にも、外部からのシグナルなど、さまざまなシグナルを使用します。

Google 検索担当のダニー・サリバン氏はXの投稿で次のように説明しています。

「これはランキング要因ではありません。他の要因に影響を及ぼすものではありません。専門家が記事を書いたからといって、魔法のようにランキングが上がるわけではありません。1) 誰でも自分が専門家であると自己宣言することはできますが、それは何の意味もありませんし、2) 私たちが何らかの方法で確認して「はい、それは専門家です」と言うことはないからです。専門家が、人々が好み、評価するコンテンツを書くことは良いことです。なぜなら、彼らの専門知識は自明だからです。そして、人々があなたのコンテンツを気に入ったら、それは私たちが人々を第一に考えた満足のいくコンテンツを評価するのに使う、まったく異なる実際のシグナルと自然に一致することになります。」
検索マーケティング担当者が信頼する毎日のニュースレターを入手してください。

https://twitter.com/searchliaison/status/1755283334631231514

ページ外: 裏付けとなる情報源


著者の経歴は単なる出発点にすぎません。EEAT を達成するには、著者は自身の正当性と注目度を証明する明確なデジタル フットプリントが必要です。

構造化データを通じて著者に直接帰属するソーシャル メディア プロフィールは、sameAsすぐに成果が得られると思われるかもしれません。ただし、影響力を持つには、そのソーシャル プロフィールがトピックに関連し、積極的に投稿され、熱心なフォロワーがいる必要があります。

すでに、これは専門分野では珍しいことです。しかし、これは問題の始まりにすぎません。

著者に個人プロフィールを仕事に使うよう強制することは、タブーから責任までの範囲に及びます。

つまり、著者が自らの自由意志でソーシャル メディア プロフィールを職業上の目的に使用すべき理由について説得力のある議論、または著者や裁判所から異議を申し立てられる可能性のある高額な雇用契約が必要になります。

さらに、明確なソーシャル メディア ポリシーを実装し、すべての著者が 勤務時間中にソーシャル チャネルに投稿する時間を確保できるようにする必要があります。

公開した記事を LinkedIn、X、または Facebook に投稿するだけなら、これはもっと簡単でした。しかし、現代のソーシャル アルゴリズムは、可視性と引き換えにより多くのものを要求し、視聴者はエンゲージメントと引き換えにより多くのものを要求します。

さらに、ソーシャル メディアは今や主に動画です。記事の洞察を Instagram ストーリーやリール、TikTok、YouTube ショートに変換する必要があるため、時間がかかるようになります。

ビジネス上の問題は、著者が既にフォロワーを抱える著名な主題専門家でない限り、ブランドがその時間投資に対してすぐに利益を得る可能性は低いということです。ほとんどの著者はこのカテゴリには該当しません。

そして、時間をかけてフォロワーを増やしたとしても、それはブランドではなくコンテンツ作成者が所有する資産です。著者が去れば(誰も会社に永遠に留まることはないので)、フォロワーも一緒に去っていきます。

また、著者全員がソーシャル メディアで活動している場合でも、Google は強力な著者 EEAT を付与するために、次のような追加の裏付けとなるソースを要求します。

  • 著者が執筆した他のサードパーティの出版物からの追加の著者プロフィール。
  • 出版物に引用されたり、「ベスト」リストに掲載されるなどの報道。
  • Crunchbase や Muck Rack のプロフィールなどのディレクトリ リスト。
  • ゲストまたはホストとしてポッドキャストまたはウェビナーに参加します。
  • 関連する業界イベントの講演者プロフィール。
  • 彼らが著した本。
  • 検証可能で、それ自体が注目に値する賞、協会、または認定。
  • Wikipediaでの言及または専用ページとしての存在。
  • Google は、理想的には関連するトピックと組み合わせて、名前を検索します。
  • このような第三者の証拠が著者の経歴ページの内容と一致すると、その人物がGoogle ナレッジグラフ内の エンティティになる可能性が高まります。

そして、著者を業界内の主題専門家として確立することができます。

しかし、ブランドとしては、著者の評判の証拠をコントロールできないことがよくあります。勤務時間中に時間をかければ、それを有効にできます。著者をブランドの PR 活動の「顔」にすることができます。ブランドの影響力を利用して、チャンスを広げることができます。

しかし、最終的には著者が自分の評判を築くことを決断する必要があります。正直に言うと、ほとんどの人は与えられた機会を利用しないでしょう。そして、利用した人でも、どの業界にも専門家はほとんどいないため、多くの人は決して有名にはなりません。

それで、たとえあなたの作家の一人がトップに上り詰める才能を持っていたとしても、それは稀なことですが、あなたの他の作家はどうでしょうか?

肝心なのは、ブランドが著者の EEAT を大規模に構築する効果的な方法が実際に存在しないことです。ブランドは評判を確立するために 1 人か 2 人の主要人物をサポートすることはできますが、残りの人については既存の EEAT を示すことしかできません。

著者 EEAT の再考: 構築 vs. 購入


そこで、著者レベルの EEAT の現実を直視しましょう。多くのブランド、特にメディア企業ではないブランドにとっては、専門知識を構築するよりも、専門知識を購入する方が効果的かもしれません。

ブランドは、社内の「SEO コンテンツ ライター」に頼るのではなく、主題の専門家を雇用し、コンテンツ作成者としてトレーニングすることを優先する必要があります。

この変化により、本物の EEAT がもたらされ、ブランドはゼロから資格を構築するのではなく、既存の資格をキュレートすることに重点を置くことができます。

主題の専門家を雇用できないブランドの場合(たとえば、医師をコンテンツ作成者として雇用するのは難しい)、社内の役割をライターから編集者に変えます。

ありふれたコンテンツを大量に生み出す代わりに、彼らの焦点は次のようになります。

  • 主題の専門家の特定:トピック領域の専門家を見つけて関係を構築します。
  • コンテンツの共同作業:専門家と緊密に連携して、彼らの知識を SEO に適した魅力的なコンテンツにまとめます。
  • EEAT を念頭に置いた出版:専門家の承認を得た上で、社内チームは専門家の名前 (専門家が執筆の大部分を行った場合) または編集者の名前で出版し、その専門家が主要な貢献者であると明確にクレジットされるようにします。
  • 配信: ブランドのチャンネルと専門家寄稿者ネットワークの両方で配信。


しかし、この戦略には独自の課題があります。

世界中に、デジタル分野で活躍する著名人の専門家はほとんどいません。コンテンツが英語で書かれていない場合、この人材プールはさらに狭まります。

そして、これらの専門家は自分の価値をよく知っているので、支払う覚悟をしておいてください。リンク構築予算を再配分することをお勧めします。

現実主義者の著者EEAT戦略


著者 EEAT の理論に異論はありません。著者がトピックに関連した評判を Google が理解できる形で示すことは、オーガニック検索での可視性にプラスの影響を与えると信じています。

しかし、著者のプロフィール ページにマークアップするだけで SEO が簡単になるという現在の SEO の考え方には異論があります。特に、執筆が趣味ではなく職業である場合、著者はソーシャル メディア プロフィールを公開したがらないことが多く、ましてやこれらのプロフィールで業界と関わりを持ったり、第三者ソースからさらなる信頼性を獲得したりするために努力する人はいません。

これは、Google が著者を認識するのに十分な情報がないことを意味します。この深い理解がなければ、Google は同じ名前の人物を効果的に区別できません。さらに重要なことは、Google は実際にはその人物が誰であるかを気にしておらず、結果として著者 EEAT シグナルを付与できないということです。

最終的には、コンテンツ作成者の才能と、主題の専門家になるための継続的な努力にかかっています。ブランドは、作成者に代わってこれを構築することはできません。

著者 EEAT におけるブランドの真の役割は次のとおりです。

  • 専門知識を見つける: その分野でデジタル フットプリントを確立した主題の専門家を雇うか、協力します (または、適切な人材に多額の投資をして、デジタル フットプリントを構築できるようにします)。
  • 成長を可能にする: コンテンツ作成者が勤務時間内に継続的に成長したり、EEAT を披露したりできる機会があるような企業文化を提供します。
  • 点と点をつなぐ: 包括的な著者プロフィールと、オフサイトの裏付けを組み込んだ構造化データを通じて、コンテンツ作成者の既存の EEAT を明確に伝えます。ただし、定期的に更新する必要があることに留意してください。


このアプローチは、著者の話題性に対する影響力を活用しながら、関連性を通じてブランドの信頼性を強化します。

本記事はSearch Engine Land「The myth of manufacturing author E-E-A-T」を翻訳した記事です。

CV数を増やす!CVボタン(コンバージョンボタン)のデザインや作り方を解説

CV数を増やす!CVボタン(コンバージョンボタン)のデザインや作り方を解説

CVボタン(コンバージョンボタン)とは、コンテンツを閲覧している人に、商品購入や問い合わせなどの行動を促すボタンのことです

CVボタンのデザインや設置する位置を見直すと、クリック獲得やコンバージョン数を増やせる可能性が高まります。しかし、デザインや位置の考え方がわからず、お悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、CVボタンのデザインや位置の考え方や具体的な作成手順まで詳しく解説します。

LPを用意したものの、なかなかコンバージョンが取れない」とお悩みの方は、ぜひナイルまでご相談ください。CVボタンの最適化だけではなく、ターゲティングなどの戦略面から、LPの修正、公開後の検証・改善まで広くご支援いたします。詳しくは以下の無料資料をご覧ください。

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貴社サービスの徹底的な理解とユーザーニーズの調査を行い、コンバージョンを生み出すランディングページ(LP)を作成いたします。ナイルでは、定量・定性調査を行い、根拠となるデータを活用し、LP制作を行います。LP制作やサービスについてご質問がありましたら、お気軽に無料相談をお申し込みください。

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CVボタン(コンバージョンボタン)とは

▼実際のナイルのCVボタン

ナイルのマーケティング相談室におけるCVボタンの具体例

CVボタンとは、Webコンテンツを閲覧している人に対し、商品購入や問い合わせなどの行動を促すボタンのことです。例えば、ブログやメールマガジンなどを読んでいて「資料ダウンロード」「無料相談」のようなボタンを見かけることがあると思いますが、それがCVボタンです。

CVボタンはリンクの CTR(クリック率)に影響があり、実際にアメリカのCampaign Monitor社の調査によれば、CVボタンはテキストリンクと比べてCTRが127%向上するという結果が出ています。効果的に活用すれば、ランディングページ(LP)への誘導や、コンバージョン数の改善が可能です。

ちなみに、CVボタンは、行動を喚起することからCTA(Call To Action)とも呼ばれています。こちらの記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

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CVボタンのデザインと位置4つのポイント

CVボタンのデザインや位置を考える際のポイントを、要素別に4つ紹介します。

インターネットで検索すると「CVボタンの色は緑が良い」「赤くするとCTRが伸びる」など、いろいろな説が出てきます。しかし、絶対的な正解はありません。例えば、緑がメインカラーのWebサイトに緑のCVボタンを設置すれば、かえってCVボタンが目立たなくなってしまうこともあります。

従って、単純化して正解を求めるのではなく、以下で紹介するような本質的なポイントをもとに、ご自身のコンテンツにあわせてデザインや位置を調整するようにしましょう

要素1 色は「補色」を活用する

補色(色相環の正反対の色)を組み合わせる

CVボタンの色は、コンテンツページのメインカラーの「補色」を利用しましょう。

補色とは、色相環(色相を円上に配置したもの)で正反対に位置する色のことで、互いの色を引き立て合う性質があります。CVボタンにWebサイトのメインカラーの補色を利用することで、CVボタンを目立たせられます。

ユーザーがコンテンツ内でCVボタンを見つけやすくなるよう、補色を中心に色を選ぶようにしましょう。

補色の選び方に迷ったら「さくさく決める 配色サイト」などツールの利用をおすすめします。ワンクリックで簡単に補色を確認できるので便利です。

要素2 文字には「2つのキャッチコピー」を含める

CVボタンに必要な2つのキャッチコピー

CVボタンには「ラベリング」と「マイクロコピー」という2つのキャッチコピー要素があります。この2つを取り入れることで、CTRの向上が期待できます。

まず1つ目がラベリングです。これはボタン内に記載される、ユーザーに具体的な行動を促すメッセージのことで、ユーザーにとってハードルが低く、行動しやすいと感じられる表現を用います。例えば「購入」や「資料請求」などの名詞ではなく、「今すぐ注文する」「無料で資料を請求する」のようにするイメージです。

一方、マイクロコピーとは、ボタンの周辺に配置され、ラベリングの内容を補足する短い文言のことです。マイクロコピーにはユーザーのアクションを後押しする役割があり、例えば、「たった30秒で完了」や「期間限定50%OFF」など手軽感やお得感をアピールする文言を添えることで、CVボタンをクリックしてもらいやすくなります。

ラベリングだけではなく、マイクロコピーも併せて取り入れることで、よりCVボタンのCTR向上につなげることが期待できます。

要素3 サイズと形は「ページ全体のバランス」で決める

CVボタンのサイズと形

CVボタンのサイズや形は、ページ全体のバランスを見て決めましょう。以下、観点ごとにポイントを整理してまとめます。CVボタンのデザインを考える際の参考にしてください。

CVボタンのサイズ

周囲の情報に埋もれず、また、目立ちすぎてコンテンツを読む邪魔にならないよう、ページ内での見栄えやバランスを考慮してサイズを決めましょう。具体的には、本文のテキストよりは大きく、バナー画像や挿入画像よりは小さくするのがおすすめです

なお、スマートフォンでの閲覧も考慮し、タップしやすいサイズになっているかも確認しましょう。

CVボタンのフォント選び

CVボタンのフォントは、可読性を重視し、細すぎたり読みにくかったりするフォントは避けましょう

動きやクセのあるフォントを利用したほうがボタンの視認性が高くなるとも考えられますが、視認性はボタンの色やサイズで担保できます。サイトのイメージを崩さないためにも、なるべくシンプルでわかりやすいフォントを選ぶのがおすすめです。悩んだときは無料で利用できる「Noto Sans」などの太字のフォントを利用すると良いでしょう。

CVボタンの形

CVボタンの形は、ボタンだと一目でわかる形状にしましょう

丸みを帯びたボタンデザインにするか、角張ったボタンデザインにするかは、サイトのコンセプトに合わせて判断するようにしてください。

CVボタンの演出

CSSを利用すると、CVボタンに立体感を出す影を付けたり、マウスカーソルを重ねたときにボタンを動かしたりできます。こうした演出を取り入れると、CVボタンがより目立つため、CTRアップに効果的です。

また、ラベリングのテキストにアイコンや「>」のような矢印をつけてクリッカブルな雰囲気を演出するのも有効です。ぜひ取り入れてみましょう。

要素4 位置とボタンの数はユーザーを迷わせないように決める

CVボタンの文言

CVボタンの位置と数は、ユーザーを戸惑わせないことを重視して決めましょう

いくらコンバージョンが欲しいからといって、コンテンツ内で数行ごとにCVボタンが登場してしまっては、ユーザーはコンテンツ内容に集中できず、すぐに離脱してしまいます。

そのため、CVボタンは闇雲に複数箇所に設置するのではなく、特にクリックさせたいCTAに絞って、以下のような目立つ場所に設置するのがおすすめです。

CVボタン設置箇所の例

  • 目に入りやすいファーストビュー
  • 購入意欲が高まるコンテンツ後半
  • ヘッダーやフッターの固定表示

実際に、当サイトでも、CVボタンをページ上部の目立つ位置に移動させた結果、一定期間内でのCV数が3倍まで上昇した実績があります。ぜひ参考にしてください。

CVボタンに関して「このデザインやこの位置で大丈夫だろうか」「プロの意見が欲しい」と悩んだ際は、ぜひ以下バナーよりナイルまでご相談ください。累計2,000社以上を支援してきた実績をもとに、貴サイトの最適なCVボタンのデザインや位置をご提案いたします。

CVボタンの改善はA/Bテストとセットで行う

CVボタンは、マイクロコピーや配色、位置など細かい部分がCTRに影響します。そのため、2パターンのページを公開・比較をし、どちらがより成果につながるのかを検証する「A/Bテスト」が欠かせません。

以下、CVボタンのA/Bテストで押さえておきたい3つのポイントを紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。

CVボタンのA/Bテストで押さえておきたい3つのポイント

  • A/Bテストを実施する目的を明確にする
  • A/Bテストを実施する前に仮説を立てる
  • A/Bテストの評価項目を決める

A/Bテストについては、以下の記事でも詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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ポイント1 A/Bテストを実施する目的を明確にする

一口に「CVボタンの改善」といっても、ここまでに紹介してきたように、様々な切り口があります。

  • 色や形などボタンデザインの変更
  • ラベリングやマイクロコピーの変更
  • 位置の変更

あらかじめ検証したい要素を明確にしておかないと、色やラベリング、位置など、複数の要素を同時に変更したCVボタン同士で比較することになってしまいます。その結果、どの要素がCTRやCVRの改善に貢献したのかを正確に判断できなくなります。

従って「今回は色ごとにCTRを検証する」「今回はキャッチコピーによるCVRへの影響を検証する」というように、何の要素を検証するためにA/Bテストを実施するのか、事前に明らかにしておくようにしましょう

ポイント2 A/Bテストを実施する前に仮説を立てる

検証する目的と併せて考えておきたいのが、仮説です。ここでいう仮説とは、「〇〇のような変更を加えれば、□□の効果が得られるのではないか」のような推測のことを指します

例えば、CVボタンのA/Bテストでは、以下のような仮説が考えられます。

  • ボタンの色を変更すれば、ユーザーの目に留まりやすくなり、CTRが上がるのではないか
  • マイクロコピーを変更すれば、CVR(コンバージョン率)が向上するのではないか

このように仮説を立てることで、テストの方向性が明確になると、より深い示唆を得られるので、効率的にPDCAサイクルを回せるようになります。

なお、仮説には根拠が必要です。単なる思いつきで検証するのではなく、過去のデータをもとに仮説を導き出すようにしましょう。

例えばマイクロコピーを見直すのであれば「Aのサービスで、価格よりもメリットを訴求したらCVが改善した。これをBのサービスに当てはめたらどうなるのか?」と考えるイメージです。

ポイント3 A/Bテストの評価項目を決める

目的や仮説が整理できたら、どの項目でA/Bテストの結果を評価するのかも決めておきましょう

主な評価項目には、例えば以下のようなものがあります。目的や仮説に応じて、使い分けるようにしてください。

評価項目 概要
CVボタンの表示率(ボタン到達率) コンテンツを開いた人のうち、CVボタンを目にした人の割合
CVボタンのCTR(クリック率) コンテンツを開いた人もしくはCVボタンを目にした人のうち、ボタンをクリックした人の割合
CVボタンを経由したCV数(コンバージョン数) CVボタンを経由して、問い合わせや商品購入された数
CVボタンを経由したCVR(コンバージョン率) CVボタンを押した人のうち、問い合わせや商品購入に至った人の割合

 

ABテストについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。

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CVボタンの作り方 5つの手順

最後に、これからCVボタンを作る、もしくは見直す方へ向けて具体的な手順を解説します。全部で5つのプロセスがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

手順1 何のためにCVボタンを作るのか、明確な目的を設定する

まず行うのが、A/Bテスト同様、明確な目的の設定です。例えば「月の問い合わせ数をもう10件増やしたい」「⚪️⚪️に関心のある顧客からの資料ダウンロードを獲得したい」など、具体的な目的(コンバージョン)を定めます。

CVボタンは、その名のとおり、コンバージョンに繋げるためのボタンです。達成したいコンバージョンによって、訴求すべき内容やデザインが変わりますので、必ず目的を整理しておくようにしましょう。

手順2 ユーザーのコンバージョン経路を分析し、対策の優先度を明確にする

目的が整理できたら、次はサイト内のどこにCVボタンを設置し、顧客をコンバージョンに誘導するかを検討します

具体的にはGA4の探索レポートで「コンバージョン経路」のデータを参照し、目的の行動を取ってくれた顧客の足取りを分析します。この作業を行うと、例えば、どのようなブログ記事から遷移してもらうのが良いか、サービスページから流入してもらうのが良いのかなど、どのページやコンテンツからコンバージョンに誘導するのが効果的かがわかります。

コンバージョン経路を確認しておくことで、精度高くかつ効率的にCVボタンの改善ができるため、必ずこの工程を挟むようにしましょう。

GA4の探索レポートについては、以下の動画で詳しくご説明しています。ぜひご覧ください。

 

手順3 ユーザーの期待やニーズを想定しつつ、CVボタンのデザインを検討する

次に、ユーザーの期待やニーズを想定しながら、CVボタンのデザインやキャッチコピーを決定します

例えば、急いでいるユーザーが多いのであれば「即日返信いたします」などのマイクロコピーをつけるイメージです。ユーザーの期待やニーズを想定できていないと「問い合わせはこちらから」のような漠然としたCVボタンを設置してしまい、CTRを落としがちですので注意しましょう。

この際、ターゲットとするユーザーにあわせた表現を用いることも忘れないようにしましょう。例えばWebマーケティング初心者に向けてサービスを販売する場合、ホワイトペーパーはこちら」ではなく「お役立ち資料はこちら」と表現します。こうすることで専門用語に馴染みのないユーザーも安心してボタンをクリックできるようになります。

なお、時間の経過とともにユーザーのニーズは変動するため、定期的にリサーチを行い、ユーザーの期待やニーズにあわせてデザインやキャッチコピーを見直すようにしてください。

手順4 ヒートマップを参考にCVボタンの位置を決める

ヒートマップツールを介してWebサイトを確認した際の表示

CVボタンのデザインが仕上がったら、次はヒートマップを参考にしながらボタンの位置を検討します。

ヒートマップとは、ユーザーの動きをサーモグラフィのような画面で分析する手法のことです。ユーザーがどこでスクロールの手を止めたのかや、どこのCVボタンがよくクリックされているのかなど、ユーザーが特に興味を示している箇所を明らかにできます。

ヒートマップの分析結果を踏まえつつ、ユーザーがよく閲覧するコンテンツの近くに目立つCVボタンを設置して、ユーザーの行動を効果的にコンバージョンにつなげましょう。

ヒートマップを利用したことがない方は、Microsoftが提供する無料ヒートマップツール「Clarity」をおすすめします。Clarityは、タグの設置だけですぐに利用を開始できます。

もし自力での分析が難しい場合や、最適なボタンの位置をWebマーケティングのプロに聞いてみたい場合には、ナイルまでお気軽にご相談ください。

手順5 A/Bテスト後、CVボタンを実装する

ボタンのデザインと位置が決まったら、最後にA/Bテストを実施し、最も効果的なCVボタンを特定します

A/Bテストの結果、CTRやCVRの向上などポジティブな成果が確認できたら、そのCVボタンを本採用として実装しましょう。

ただし、CVボタンの効果は常に一定とは限りません。例えば、ユーザーが利用するデバイスの画面サイズが大きくなれば最適なボタンのサイズは変化しますし、景気やトレンドが移り変われば有効なマイクロコピーの内容も変わります。

CVボタンは一度差し替えたらずっと有効というわけではありませんので、定期的に見直しを行い、よりCTRやCVRが高まるCVボタンを維持できるようにしましょう。

CVボタンを改善してCV数を増やそう

この記事では、CVボタンのデザインや位置の考え方から具体的な作成手順までを詳しく解説してきました。

CVボタンは、補色を使った色選びや、ラベリングとマイクロコピーの最適化、ページ全体のバランスを考慮したサイズや形の設定、配置場所などによってCTRが大きく変動します

ぜひ、本記事で紹介した考え方や手順を押さえつつ、CVボタンの設置やデザインの見直しを進めてみてください。CVボタンのCTRを高め、コンバージョンの獲得につなげていきましょう。

「CVボタンを更新してもなかなか成果につながらない」とお困りの場合は、ぜひナイルまでご相談ください。以下の無料ダウンロード資料で詳しい支援内容を説明しています。お気軽にご覧いただければ幸いです。

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CV数を増やす!CVボタン(コンバージョンボタン)のデザインや作り方を解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。