ロングテールキーワードとは?探し方や対策するメリットを紹介

オウンドメディアでSEOを行う際に対策したいのが、ロングテールキーワードです。

ロングテールキーワードを狙ったSEOコンテンツを多く制作することで、検索エンジンでの順位向上が期待でき、ターゲット層にリーチしやすくなると考えられます。

本記事では、ロングテールキーワードの特徴やほかのキーワードとの違い、対策するメリットや注意点について紹介します。

なお、ナイルでは、SEO初心者の方がまず理解しておいたほうがいい基礎知識と実践方法をまとめた資料をご用意しております。

SEOにおけるキーワード戦略の立て方についてもふれていますので、気になる方はぜひご覧ください。

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この記事のまとめ

  • ロングテールキーワードは、SEO戦略を進めていく上で重要な役割を持っている
  • まずはメディアの軸となるビッグワードを設定してから、ロングテールキーワードを探すのがおすすめ
  • ロングテールキーワードで記事を制作することは長期的な戦略

ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードとは、複数の単語を組み合わせた、あるいは長文で構成されたキーワードのこと。

「ニッチキーワード」や「スモールキーワードともいわれ、検索ユーザーの限定的な悩みやニーズを表しているキーワードです。

例えば、「キャンプ」と「映画」のロングテールキーワードは次のようなものになります。

<キャンプのロングテールキーワード例>

  • キャンプ 関東 子連れ
  • キャンプ 初心者 持ち物
  • キャンプ ご飯 簡単

<映画のロングテールキーワード例>

  • 映画 上映中 おすすめ
  • 映画 上映予定 アニメ
  • 映画 新宿 プレミアム

ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少なく、さらに競合記事も少ない傾向にあることから、SEOを始めたばかりのWebサイトでも、検索結果の上位に表示されやすい傾向にあります

ビッグキーワードとミドルキーワードとの違い

ロングテールキーワードのほかにも、ビッグキーワード、ミドルキーワードといった分類があります。

検索結果における競争率や、ユーザーがWebサイトへ流入した際のコンバージョン率などに違いがあるため、SEOの戦略策定にあたっては、これを理解しておくことが重要です。

それぞれの主な特徴について見ていきましょう。

<ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードの違い>

ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードの違い

ビッグキーワードの特徴

ビッグキーワードは、一般的で広範囲のトピックを表す1語前後の検索キーワード

検索ボリュームが大きいため、検索結果で上位に表示されれば多くの流入につながりますが、競合コンテンツも多いため、検索結果の上位に表示されるのは容易ではありません

さらに、必ずしもユーザーの悩みに直結するキーワードではないことから、Webサイトへランディングしてもらえても、コンバージョン(CV)につながりづらい傾向にあります。

ミドルキーワードの特徴

ミドルワードとは、検索キーワードが2語前後と長く、特定のカテゴリーや商品群を指すキーワードが多い傾向にあります。

ビッグワードとロングテールキーワードの中間に位置づけられ、競争率もコンバージョン率も中程度です。

ロングテールキーワードの特徴

ロングテールキーワードは、すでに解説したとおり、3語前後の複数の単語、もしくは長文の検索キーワードで、ユーザーのニーズが具体的になっているのが特徴です。

検索ボリュームが少ないため、検索結果の上位に表示されても大きな流入数は期待できません。

ただ、ユーザーの限定的な悩みやニーズがキーワードに含まれているので、ニーズを満たす情報を発信できれば、それ関連する商品やサービスへのコンバージョンにつながりやすいといえるでしょう。

ロングテールキーワードで記事制作するメリット

ロングテールキーワードは、SEO戦略を進めていく上で重要な役割があります。

ここからは、ロングテールキーワードで記事制作をするメリットについて解説しましょう。

ビッグキーワードよりも検索結果の上位表示を狙いやすい

前項でも解説したとおり、ビッグキーワードは、検索ボリュームが大きく、競合記事も多いため、特に立ち上げたばかりのオウンドメディアの場合は、検索結果の上位に表示させる難易度はかなり高いといえるでしょう。

一方、ロングテールキーワードは検索ボリュームが少なめなことから、検索結果の上位に表示させる難易度は比較的低いです。

そのため、立ち上げたばかりのオウンドメディアの場合は、まずはロングテールキーワードで順位がつくようにすることで、検索エンジンからの評価を高めるようにするといいでしょう。

記事の方向性を決めやすい

ビッグキーワードの場合は、例えば「ランニングシューズ」のような単体のワードになるため、このワードで検索したユーザーが、ランニングシューズについてなにが知りたいのかが見えません

そのため、このキーワードの検索結果の上位表示を狙うとすると、ランニングシューズの特徴や種類など、いくつかの検索ニーズを想定した網羅的な記事にせざるをえないでしょう。

一方、ロングテールキーワードの「ランニングシューズ 防水 レディース」なら、「防水仕様のレディースのランニングシューズ」を求めていることがわかるため、そのニーズにフォーカスした記事が制作できます。

このように、ロングテールキーワードにはユーザーが知りたいこと、解決したいこと、やりたいことが表れているため、ユーザーの細かいニーズに合った記事が作りやすいといえます。

コンバージョンにつながりやすい

コンバージョンとは、Webサイトを訪問したユーザーが資料を請求したり、商品を購入したりするなど、最終的な成果につながる行動のこと。

ロングテールキーワードはユーザーのニーズが明快なため、自社の商品やサービスがユーザーの課題解決につながるものである、というコンバージョンに向けたストーリーを描きやすくなります

さらに、ユーザーは課題が明確であるがゆえに購買意欲も高いため、コンバージョンにつながる可能性が高いといえるでしょう。

内部リンクを整備することでビッグキーワードが狙える

ロングテールキーワードを狙って特定のテーマに絞った記事を多数制作し、その中に適切な内部リンクを配置することは、ビッグワードでの検索結果の上位表示につながります。

内部リンクとは、自サイト内を行き交うリンクのこと。
検索エンジンが検索順位を決める際は、クローラーと呼ばれるロボットがページ内のリンク(内部リンク)をたどってWebサイト内を移動し、ページの内容を収集しています。

<検索エンジンが検索順位を決定する流れ>

検索エンジンが検索順位を決定する流れ

そのため、記事内に関連性の高い内部リンクを設置することで、検索エンジンがWebサイト全体を把握しやすくなります。

すると、結果的にWebサイトが特定のジャンルにおいて専門性が高いことが認識されやすくなり、サイト全体の評価に好影響が期待できるのです。

<内部リンクの検索順位への影響>

内部リンクの検索順位への影響

例えば、多くのロングテールキーワードで、安定的に検索結果の上位を獲得できるようになったとします。

それらの記事に、関連するビッグキーワードを狙った記事への内部リンクがあると、検索エンジンがその記事の存在に気づきやすくなるため、検索結果の上位に表示される可能性が高まるといえるでしょう。

このようなビッグワード対策は、トピッククラスターモデルとも呼ばれ、質の高い記事同士が内部リンクでつながることで関連性を示し、Googleに対象ジャンルに強いメディアであることを示す戦略です

内部リンクだけがビックワードの上位表示を取る要因ではありませんが、ビッグワードを狙う上で重要な施策のひとつです。

内部リンクとトピッククラスターモデルについては、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

内部リンクとは内部リンクとは、文字通り外部サイトではなく自サイト内を行き交うリンクのことを指します。内部リンクを最適化することは、外部リ...
内部リンクとは?SEO効果を得るための内部リンク最適化について - www.seohacks.net
トピッククラスターは、SEOで検索上位を獲得するために有効な戦略のひとつです。関連するコンテンツを内部リンクでつなげることで、ユーザーの情報...
【超具体的に解説】トピッククラスターとは?作り方を4ステップで解説 - www.seohacks.net

ロングテールキーワードを調査するのに必要なツール

ロングテールキーワードでSEO記事を制作するメリットがわかったところで、ここからはロングテールキーワードを調査するのに必要なツールを紹介します。

<ロングテールキーワードを調査する主なツール>

  • ラッコキーワード:Webサイトの軸となるビッグキーワードのサジェストキーワード(関連キーワード)を探すことができる
  • キーワードプランナー:Googleのキーワード検索ボリュームが調査できる
  • ahrefssemrush:競合サイトに流入しているキーワードを調べることができる競合分析ツールで、ロングテールキーワードの切り口を探すために使用する
  • Google Search Console:Webサイトに流入しているキーワードを調べることができるツールで、ロングテールキーワードの切り口を探すために使用する

これらのツールをどのような段階で使うかは、次の「ロングテールキーワードの探し方と記事制作の方法」で見ていきましょう。

ロングテールキーワードの探し方と選定する方法

ロングテールキーワードをどのように探し、選定して記事制作に進めていくか、その流れを解説します。

1 自サイトの軸となるビッグキーワードを設定する

まずは、自サイトのテーマに合った軸となるビッグキーワードを設定します。
基本的には、自サイトのテーマに関連性の高い、検索ボリュームの多いキーワードを選んでください。

例えば、「ナイルのSEO相談室」であれば、メディアのメインテーマはSEOになるため、軸となるビッグキーワードは、「SEO」「コンテンツマーケティング」などになります。

キーワード選定は、SEOを効率良く進めるための重要なポイントです。
そのため、キーワード選定を誤ると、思ったように検索順位がつかない、順位がついて訪問者が増えてもコンバージョンにつながらないといったことがありますので、慎重に行いましょう。

なお、キーワード選定については、次の記事で詳しく解説しています。

キーワード選定は、SEOの成果を左右する重要な要素です。SEOで成果を上げるには、さまざまな調査・分析をした上でキーワードを選ぶ必要があります...
【初心者向け】キーワード選定とは?SEOマーケターがノウハウを伝授 - www.seohacks.net

2 ユーザーの課題やニーズを整理・深堀りする

ロングテールキーワードは、ユーザーが知りたいことや解決したいこと、やりたいことがわかりやすい検索ワードです。

そのため、ターゲット層の典型的な人物像を設定する「ペルソナ」と、ユーザーの購買プロセスを視覚化した「カスタマージャーニーマップ」を作成しましょう。

こうしてユーザーの課題やニーズを細かくイメージすることで、ロングテールキーワードを見つけやすくなります。

ペルソナやカスタマージャーニーの詳しい設定方法については、下記の記事をご覧ください。

企業のマーケティング活動の成否は、ペルソナの質に左右されるといえます。質が高く、しっかりとしたペルソナを作り上げることで、見込み顧客の獲...
集客効果のあるペルソナの作り方 - www.seohacks.net
カスタマージャーニーとは、顧客のことを理解し、自社の商品・サービスの購買へとつなげるためのフレームワークです。本記事では、このカスタマー...
【具体例あり】カスタマージャーニーとは?作成方法や6つの活用アイデアを紹介 - www.seohacks.net

3 ロングテールキーワードを調査する

続いて、前項「ロングテールキーワードを調査するのに必要なツール」で紹介したツールを使って、ロングテールキーワードを調査しましょう。

ラッコキーワードでサジェストキーワードを洗い出す

ラッコキーワードは、特定のキーワードを入力すると、それをもとにしたサジェストキーワード(関連キーワード)が自動的に表示されるツール。
ビッグキーワードをもとにした2語以上の関連キーワードを洗い出すのに便利です。

例えば、「営業DX」をキーワードで上位表示を目指す場合、ラッコキーワードに「営業DX」と入れると次のような一覧が出てきます。

ラッコキーワードのキーワード一覧画面

ラッコキーワードのキーワード一覧画面

この一覧から、自サイトのテーマに合ったサジェストキーワードを選んでください。

キーワードプランナーで検索ボリュームをチェックする

検索ボリュームがチェックできるツールはいくつかありますが、無料で利用するならキーワードプランナーがおすすめです。

Googleキーワードプランナーで検索ボリュームをチェックする方法

  1. キーワードプランナーを開き、「新しいキーワードを見つける」を選択
  2. 「キーワードから開始」の検索窓に、候補のキーワードを入力し、「結果を表示」を選択
  3. 検索結果画面の「キーワード候補をダウンロード」をクリックすると、Googleスプレッドシートで検索結果の一覧が見られるので、制作したいロングテールキーワードを探す

もっと簡単に、大量にキーワードを調べたい場合は、Ahrefsやsemrushなどの有料ツールがおすすめ。
競合メディアの被リンク分析や検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワードなども確認できます。

検索ボリュームの調べ方は、下記の記事で詳しく紹介しています。

キーワードの検索ボリュームは、SEOの難易度を判断する上で大きな基準となるものです。ここでは、検索ボリュームの重要性やツールを使った調べ方、...
検索ボリュームはどう調べる?調査ツールやキーワード選定方法を解説 - www.seohacks.net

4 調査したロングテールキーワードに優先度をつける

ロングテールキーワードをいくつか洗い出したら、どのキーワードから記事を作っていくか、優先度をつけます。

優先度を決める際は、次のようなことを踏まえて検討しましょう。

<キーワードを選ぶ際に意識すること>

  • 検索ボリューム
  • コンバージョン貢献度
  • 獲得までにかかるコスト
  • 自サイトとの相性や方向性

上記の中でも、検索ボリュームとコンバージョン貢献度は最優先で考えてください。
下記のように、各項目を5段階で評価すると整理しやすくなります。

項目 5段階評価
検索ボリューム 0~100:1
101~300:2
301~500:3
501~700:4
701~999:5
コンバージョン(CV)貢献度 CVからはかなり遠い:1
CVからはやや遠い:2
CVする可能性はある:3
CVにやや近い:4
CVにかなり近い:5

 

各項目に当てはまる評価の数値を足した数値が高いキーワードほど優先度が高いものとしてリスト化しましょう。

5 ユーザーの検索意図を満たす高品質な記事を制作する

ロングテールキーワードの優先度が高いものから、ユーザーの検索意図を満たす高品質な記事を執筆します。

ビッグキーワードやミドルキーワードに比べれば競合が少ないとはいえ、ロングテールキーワードにも競合記事は存在するため、質の低い記事では検索上位を獲得するのは難しくなります。

検索エンジンに評価されるためには、「ユーザーにとって有益な情報が充実している」「独自性がある」など、質の高い記事を制作しなければなりません。

次の記事では、高品質の記事を作るための方法、そして外部の会社に記事制作を依頼する際に意識することについてまとめていますので、参考にしてください。

高品質な記事を作成するには、ユーザーにとって有益な情報を盛り込むだけではなく、複数の条件を満たすことが重要です。そこで本記事では、高品質...
高品質な記事作成に必要な5ステップ!外部パートナーとの付き合い方も紹介 - www.seohacks.net

なお、今すぐ記事制作を依頼できるパートナーをお探しの場合は、ナイルにぜひご相談ください。
ナイルではSEOのための記事制作はもちろん、将来的に社内で内製化を進めるための支援などにつきましても、下記より承っております。

6 実績データを分析して次の施策を検討する

ロングテールキーワードを狙ったSEO記事を公開したら、検索順位の状況や流入数、コンバージョン数といった実績データを分析して次の施策を検討しましょう。

記事を作るだけでなく、その順位や内容、コンバージョンの発生状況などを細かく分析して改善していくことが検索結果の上位表示につながり、自サイトを成長させます

ただ、SEO記事だからといって、公開してすぐに検索順位がつくわけではありません。
ロングテールキーワードの場合は、ビッグキーワードやミドルキーワードに比べれば比較的早い段階で順位がつきやすいと考えられますが、ある程度時間がかかると考えましょう。

なお、記事のデータ分析と、次の施策を検討する手順は下記を参考にしてください。

<記事のデータ分析と施策検討の手順>

  1. Google Search Consoleで、「狙ったロングテールキーワードで順位がついているか」「別のキーワードで流入が発生しているか」をチェック
  2. Google Analyticsでサイト分析を行い、オーガニック流入からコンバージョンが発生しているかをチェック
  3. 狙ったキーワードで10位以下の順位だった場合は、自サイト内に類似記事(重複コンテンツ))が存在していないかをチェックし、あった場合は記事を統合・整理する
  4. ロングテールキーワードで作成した記事に加筆・修正できる内容や導線要素があれば、リライトを行う

記事の分析方法については、こちらの記事でも紹介しています。

自社のメディアにコンテンツを公開したはいいものの、それが事業に貢献できているものなのかをどう判断すればいいのかわからない…というWeb担当者...
コンテンツの貢献度はどうはかる?見るべきデータや分析方法を解説! - www.seohacks.net

ロングテールキーワードでSEOに取り組む際の注意点

検索結果の上位表示を狙いやすいロングテールキーワードですが、SEOに取り組む上では次のような注意点があります。

それぞれについて見ていきましょう。

自サイト内で重複する内容の記事を制作しない

Webサイト内に記事が増えると、検索キーワードや、検索意図が同じ記事(重複コンテンツ)が作られてしまいがちになります。
すると、同じWebサイトのページ同士でユーザーを奪い合うカニバリゼーションが発生します

カニバリゼーションが起こると、コンバージョンやクリック率被リンクなどが分割されてしまうため、検索エンジンの評価が分散して、検索上位に表示されにくくなってしまいます。

これを防ぐには、事前にサイト内検索を使って重複コンテンツを特定することをおすすめします。

サイト内検索については、次の記事で紹介しています。

ユーザビリティが向上するのはもちろん、サイト運営者にとってはユーザーニーズの把握などにつながるサイト内検索。ただ、ユーザー側からすると検...
サイト内検索とは?やり方や導入方法・メリットをわかりやすく解説 - www.seohacks.net

検索流入数を一気に上げることは難しいことを理解する

ロングテールキーワードは、そもそも検索ボリュームが少ないため、検索結果の上位に表示されても、検索流入数が大きく増えることはありません。

ただ、ロングテールキーワードで地道に順位を獲得し、検索エンジンからの評価を上げることでWebサイト全体の検索順位の向上が期待できるといったメリットがあります。

そのため、特に立ち上げたばかりのWebサイトの場合は、ロングテールキーワードを交えたSEO戦略を検討するのがおすすめです。

もし、より早く流入数を増やしたい場合は、リスティング広告メールマガジン配信などの施策を検討するのも手です。

リスティング広告やメールマガジンについては、こちらの記事もご覧ください。

SEO対策とリスティング広告のそれぞれの違いや共通点、それぞれの特徴について解説しています。「ナイルのSEO相談室」は業界歴15年超のナイルが運...
SEOとリスティング広告の違いとは?共通点とメリット・デメリット - www.seohacks.net
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コンテンツ制作にかかる予算を確保しておく

SEOで成果を上げるためには、ある程度の記事本数を制作する必要があるため、コンテンツ制作費の確保が必要です。

記事を制作して公開するためには、キーワードをもとに構成案を作った上で執筆し、校正をして原稿を完成させ、CMSに投稿するといった工程があります。

社内に原稿制作のスキルがある人がいない場合は、外注して対応する必要が出てくるでしょう。
その場合は、事前に制作費の見積もりを取っておくことをおすすめします。

長期的な戦略であることを理解する

SEOは広告などと違い、結果が出るまでにある程度時間がかかる施策です。

ただ、SEOによって順位がつくようになると、コンスタントに安定した流入数の獲得が期待できるため、中長期的に考えると効率の良い施策であることは間違いありません。

そこで成果につなげるためには、辛抱強く高品質のコンテンツを作り続けることが必要になります。
長いスパンで施策を進めていくことを前提にしなければならないことから、施策を始めるにあたっては、事前に上長や上層部の理解を得ておきましょう

ロングテールキーワードの成果を最大化するコツ

最後に、ロングテールキーワードの成果を最大化するためのコツについて、解説します。

ビッグキーワード獲得を見据えてロングテールキーワードの記事を作る

DX関連のサービスを展開している場合は「DX」、MAツールの導入支援をしている場合は「MA」や「MAツール」などで1位に表示されれば、多くの検索流入が見込めます。

ただ、「DX」や「MA」のようなビッグキーワードでいきなり上位を獲得できるWebサイトは少ないでしょう。
そこで、ビッグキーワードで検索上位を狙うには、事前設計の段階でビッグキーワードに関連するロングテールキーワードを選定し、それに基づいて記事を制作することをおすすめします。

また、ビッグキーワードの記事とロングテールキーワードの記事を作成し、それぞれに内部リンクを設置するのも有効です。

これは、先述したとおり、関連する記事を内部リンクでつなぐことで、検索エンジンが自サイト内をクロールしやすくなり、自サイトが特定のジャンルにおいて専門性の高いサイトだと評価されやすくなることから、ビッグキーワードでの検索順位上昇が期待できるのが理由のひとつ。

また、関連するビッグキーワードとロングテールキーワードの記事の相互にリンクを貼ることで、ビッグキーワードの記事を読んだユーザーが、さらに詳しい情報を求めてロングテールキーワードの記事に移動することも考えられます。

ロングテールキーワードの記事は、ユーザーのニーズが明快なのでコンバージョンされやすい傾向にあるため、ビッグキーワードの記事からロングテールキーワードの記事に遷移してもらえれば、コンバージョン数の上昇に寄与する可能性が高まるでしょう。

困ったときは専門家に相談する

キーワード選定は、SEOの専門的な知識がないとなかなか難しいのが実際のところです。
また、キーワードを選定するだけでなく、コンテンツ制作もするとなると、またプロの力が必要になります

キーワードの選定や記事制作にあたって、よくある困り事は次のようなものになります。

<キーワード選定や記事制作を行う際の困り事>

  • 選定したキーワードが果たして正しいのか
  • 漏れているキーワードはないのか
  • 選定したキーワードで記事を制作すれば本当に順位が上がるのか
  • 競合サイトと比べて質の高い記事になっているのか
  • データ分析などはどうすればいいのか

上記は、社内に知識のある人材をそろえることができれば解決できることもありますが、リソースが不足している場合は、外部の専門家に相談しながら進めたほうが、効率的に成果を出せるでしょう。

ナイルには、知識が豊富なSEOコンサルタントや編集スタッフがそろっていますので、キーワード選定を含む戦略策定からコンテンツ制作、データ分析まで、一気通貫でご支援することが可能です。
下記までお気軽にご相談ください。

ロングテールキーワードはSEOを本格化する最初の一歩

ロングテールキーワードでの検索上位表示を狙って対策することは、自サイトを成長するために大切な施策です。
検索上位を獲得するためのハードルが比較的低いため、早く成果が出やすく、コンバージョンにもつながりやすいというメリットもあります。

ただし、キーワード数は無限にあるため、今回解説したキーワード選定における優先度づけを慎重に行い、ビッグキーワードの獲得に向けた関連キーワードで記事制作をしていきましょう。

また、SEOで大切なのはキーワード選定だけではありません。
内部対策(テクニカルSEO)や外部対策、実績を踏まえたデータ分析など、さまざまな施策を打つ必要があります。

もし、「SEOに取り組みたいけど、知見やリソースが足りない…」などのお悩みがありましたら、ぜひナイルにご相談ください。
SEOコンサルティングサービスの概要をまとめた資料は、下記よりダウンロードいただけます。外注をご検討の際はご覧ください。

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.htaccessとは?書き方や活用シーン、注意点をわかりやすく解説

.htaccess(ドットエイチティーアクセス)とは、Apache(アパッチ)というWebサーバーソフトウェアが使用されている環境に置くことで、Webサーバーをディレクトリ単位で制御するファイルのこと。

具体的には、リダイレクトの設定やカスタム404ページの表示設定などを行うことができます。

本記事では、.htaccessの基本と主な活用方法について、書き方の例を挙げながら詳しく解説。
.htaccessに関する注意点もまとめています。

なお、ナイルでは2,000社以上のSEOを含むWebマーケティングを支援してきた知見をもとに、SEOで欠かせない内部対策のチェック項目をまとめた資料をご用意しています。

技術的な実装や課題の抽出についてお困りでしたら、無料相談にも対応しますので、ぜひご活用ください。

SEO内部対策・テクニカルSEO24項目をまとめました

SEO内部対策・テクニカルSEOでチェックするべき24項目をひとつの資料にまとめました!サイトの点検にご活用ください。サイトリニューアル前にチェックしておくことで、SEO悪化を防止できます。もし「サイトの数値が悪化した」「技術的な話がわからない」ご状況でしたらお気軽に無料相談よりご連絡ください。

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この記事のまとめ

  • .htaccessはApacheが使用されている環境で、Webサーバーをディレクトリ単位で制御するためのファイルのこと
  • .htaccessは主にBASIC認証、リダイレクト、カスタム404ページの用途で使用されることが多い
  • .htaccessで競合する指示を出した場合、より下層のディレクトリに設置した.htaccessの優先度が高くなる

.htaccessとは

.htaccessとは、Webサーバーをディレクトリ単位で制御するファイルのことです。
Apache(アパッチ)というWebサーバーソフトウェアが使用されている環境の中で利用できます。

.htaccessを利用すれば、特定のWebページに対するリダイレクトやアクセス制限、カスタム404ページの表示といった指示を出すことが可能です。

.htaccessの主な活用目的

.htaccessは、主に次のような目的で利用されます。

1 BASIC認証

.htaccessを設置したディレクトリにアクセスする際、IDとパスワードの入力をユーザーに求めることができます。

BASIC認証は、サイト公開前に関係者だけで最終チェックを行う際などによく使われる方法です。

2 IP制限

IP制限を活用すると、サイトへアクセスできる範囲を限定できます。

例えば、社内のIPアドレスのみ接続を許可すれば、社外からのアクセスを遮断できます。
逆に、特定のIPアドレスを指定してアクセスできないように設定することも可能です。

3 リダイレクト

指定したURL、ディレクトリにアクセスしたユーザー、 クローラーなどを別のページにリダイレクト(転送)することができます。

サイトをリニューアルした際に、旧URLから新URLへリダイレクトさせる場合、「www.」のありなし、末尾のスラッシュ(/)のありなしといった、正規のURLにリダイレクトさせる場合などに使用します。

また、リダイレクトを設定する際には「301」「302」などのHTTPステータスコードを設定することが可能です。

サイトリニューアルの際に旧ページから評価を引き継ぎたいときなど、SEOの文脈では重要なポイントになりますので意識しましょう。

「301」「302」リダイレクトについては、下記の記事で詳しく解説しています。

301リダイレクトとは、URLを変更した際に用いる転送処理のステータスコードのことです。サイトの移転でドメインが変わったり、サイト構成の構成変...
301リダイレクトとは?SEOへの影響や設定方法、注意点を解説 - www.seohacks.net
302リダイレクトとは、URLを一時的に変更する際に用いる転送処理のステータスコードです。似たものとして、URLを恒久的に変更する際に用いる301リ...
302リダイレクトとは/301リダイレクトとの違いや使用時のポイントを解説 - www.seohacks.net

 

\ サイトリニューアルの際は、SEO観点で気をつけたほうがいいいことが多いです/

4 カスタム404エラーページの作成

アクセスしたサイトのページが削除されていたり、そもそも存在しないページにアクセスしたりすると、ページが存在しないことを示す404エラーページが表示されます。

このとき、「Not Found」「ご指定のページが見つかりません」とだけ表示されるようなエラーページだと、ユーザーが離脱してしまうかもしれません。

404ページ表示例

通常の404エラーページの表示

そこで、離脱を防ぐためにTOPページへのリンクや検索ボックスなど、ユーザーが求める情報を得られるような導線を設定したカスタム404エラーページを設定するのがおすすめです。

下図は、ナイルのSEO相談室のカスタム404エラーページの画面。
サイトマップを入れることで、ユーザーが求める情報を探しやすい形にしています。

ナイルのSEO相談室のカスタム404エラーページ

そのカスタム404ページは、.htaccessによって設定できます。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。

カスタム404ページを適切に設置することで、本来離脱していた可能性のあるユーザーに対し、サイト内の回遊を促すことができます。この記事では、基...
カスタム404ページとは?404ページでユーザーの離脱を生まないために - www.seohacks.net

.htaccessの有効範囲

.htaccessを設置したディレクトリでは、サブディレクトリを含むすべてのファイルが有効になります。

例えば、下図のように、「/sample/」に.htaccessを設置した場合、下層の「/sample/1/」「/sample/2/」「/sample/2.1/」にも制限が適用されるイメージです。

<.htaccessの有効範囲>

.htaccessの有効範囲

ただし、異なるディレクトリの場合は影響が及びません

下図のようにディレクトリ「/a/」に.htaccessを設置した場合、その指示は点線で囲まれたディレクトリ「/a/」以下の階層には有効ですが、ディレクトリ「/b/」「/c/」に影響はありません。

<ディレクトリ別の.htaccess有効範囲>

ディレクトリ別の.htaccess有効範囲

また、サブディレクトリにも.htaccessを設置することができます。

上層のディレクトリ「/a/」と、下層のディレクトリ「/a/1/」の両方に.htaccessを設置した場合は、下層のディレクトリに設置された指示が優先されます

.htaccessの書き方の基本

.htaccessの書き方の基本を押さえましょう。
具体的な書き方として、次の4点が挙げられます。

<.htaccessの書き方>

  • .htaccessはファイル名を「.htaccess」とする
  • .htaccessに記述する文字はUTF-8(BOMなし)を文字コードとして設定する
  • .htaccessの改行コードはLFを用いる
  • .htaccessの末尾(EOF)の後ろに改行を設ける

BOM(Byte Order Mark)とは、通常、ファイルの冒頭に記述して文字コードの符号化形式を指定する文字列ですが、.htaccessにBOMを記述すると正常に動作しないため注意が必要です。

また、EOF(End Of File)はファイルの終端を示す文字ですが、ファイルは改行で終わるほうがエラーを起こしにくいので、改行を忘れないようにしましょう

なお、Macではファイル名が「.(ドット)」で始まるものは初期状態では不可視ファイルに設定されているため、そのままの状態では.htaccessが見えません。
「command+shift+.(ドット)」を押して、不可視ファイルの表示をオンにする操作が必要です。

よく使う.htaccessの書き方例

.htaccessの書き方の例として、知っておくと便利なものをご紹介します。
具体的には次の3つです。

Basic認証をするときの書き方

Basic認証とは、サイトへのアクセス時にIDとパスワードの入力を求め、パスワードを記述したファイルの情報と一致していたら認証するものです。

Basic認証をする際の手順を紹介します。

<Basic認証をする際の手順>

  1. .htpasswdファイルを作る
  2. .htaccessを更新する

1 .htpasswdファイルを作る

まずはパスワードを記述するファイル「.htpasswd」を作りましょう。

このファイルにIDとパスワードをそのまま記述してしまうとセキュリティ的にリスクが大きいため、「.htaccess による認証用 パスワード暗号化ツール」などを使って、暗号化してから利用することをおすすめします。

ID/パスワードが暗号化できたら、.htpasswdファイルに貼り付けて保存し、サーバーにアップロードしてください。

2 .htaccessを更新する

続いて、.htaccessファイルを次のように更新してください。

<.htaccessファイルを更新する際の記述>

AuthUserFile /自社サーバーのフォルダパスを入れる/.htpasswd
AuthGroupFile /dev/null
AuthName "Please enter your ID and Password."
AuthType Basic
require valid-user

上記の各パラメータの意味も解説します。

<各パラメータの意味>

  • AuthUserFile:「自社サーバーのフォルダパスを入れる」の部分に、先程作成した「.htpasswd」ファイルのフルパスを記述
  • AuthGroupFile:グループごとにアクセス許可を設定する(特に設定しない場合は「/dev/null」と入力)
  • AuthName:Basic認証時に表示される文字列(日本語は文字化けする可能性があるため英字で記述)
  • AuthType:認証方式を指定する場所(Basic認証であれば「Basic」を指定)
  • require:valid-userを指定することにより、認証を通ったすべてのユーザーの認証を許可できる

IPアドレスによってアクセスを制御するときの書き方

サイトのセキュリティを強化するためにIPアドレスで制限をかけたい場合、IPアドレスによる制限は「許可(allow)」と「拒否(deny)」を指定します。

例えば、特定のIPアドレス「192.0.2.0」のみ許可し、それ以外を拒否する場合は、次のような記述となります。

なお、Apacheのバージョンが、Apache 2.2以前か、Apach 2.4以降かで、推奨されている記述が異なります。
推奨されていない記述方法にすると動作しない可能性がありますので、気をつけましょう。

<特定のIPアドレスを許可する場合の記述> 

※Apache 2.4以降を使用している場合

<RequireAll>
  Require all denied
  Require ip 192.0.2.0
</RequireAll>

※Apache 2.2以前を使用している場合

Order Deny,Allow
Deny from all
Allow from 192.0.2.0

一方で、特定のIPアドレス「192.0.2.0」のみ拒否し、それ以外許可する場合の記述は、次のとおりです。

<特定のIPアドレスを拒否する場合の記述>

※Apache 2.4以降を使用している場合

<RequireAll>
  Require all granted
  Require not ip 192.0.2.0
</RequireAll>

※Apache 2.2以前を使用している場合

Order Allow,Deny
Allow from all
Deny from 192.0.2.0

リダイレクトを有効にするときの書き方

最後に、.htaccessでリダイレクト設定をする場合の書き方を紹介します。

正規化のためにリダイレクトする場合

下記は、「http://www.hoge.com/」のURLに対して、「http://hoge.com/」や「http://www.hoge.com/index.html」でアクセスがあった場合に、リダイレクトによって正規化したい場合の書き方です。

<正規化のためにリダイレクトした場合の記述>

RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^hoge.com$ [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://www.hoge.com/$1 [R=301,L]

RewriteCond %{THE_REQUEST} /index.html [NC]
RewriteRule ^(.*)index.html$ https://www.hoge.com/$1 [R=301,L]

URLの正規化については、次の記事も参考にしてください。

URL正規化とは、重複するページの中で、どのページのURLを検索エンジンに評価してもらうのかを示す施策のことです。URL正規化がされていない場合、...
URL正規化とは?よく見る正規化されていないパターンとその対処法について - www.seohacks.net

ページ単位、ディレクトリ単位、ドメイン単位でリダイレクトする場合

また、よくある用途として、ページ単位やディレクトリ単位、ドメイン単位でリダイレクトするケースが挙げられます。

それぞれの記述方法は下記のとおりです。

<ページ単位でリダイレクト(「■■.html」から「▲▲.html」にリダイレクト)する場合>

RewriteEngine on
RewriteRule ^■■.html$ https://www.〇〇.com/▲▲.html [L,R=301]

<ディレクトリ単位でリダイレクト(「/■■/」から「/▲▲/」に転送)する場合>

RewriteEngine on
RewriteRule ^■■(.*)$ /▲▲$1 [L,R=301]

<ドメイン単位でリダイレクト(「https://www.■■.com/」から「https://www.▲▲.com」に転送)する場合>

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www.■■.com$ [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://www.▲▲.com/$1 [R=301,L]

なおApacheでは、この.htaccessが利用できなくなっていたり、.htaccessは利用できるもののリダイレクトが利用できなくなっていたりする場合があります。

その際は、Apacheの設定ファイル「httpd.conf」の設定を変えることで、.htaccessが使用できるようになります。

<httpd.confの設定の変更方法>

  1. .htaccessを使用できるようにするには、httpd.conf内の対象ディレクトリの設定で、AllowOverrideという項目をAllにします。
    AllowOverride All
  2. RewriteEngineを利用するには、mod_rewriteというモジュールを有効化しましょう。
    LoadModule rewrite_module modules/mod_rewrite.so

    同じhttpd.conf内で、上記の行が

    #LoadModule rewrite_module modules/mod_rewrite.so
    のように#でコメントアウトされていると無効化されているため、頭の#を削除しましょう。

    なお、コメントアウトについては、「 .htaccessでコメントを付ける書き方は?」で解説しています。

  3. httpd.confの設定を変えた場合は、Apacheを再起動してください。

    再起動しないと、変更内容が反映されません。

これらの設定は、サーバーのroot権限がないと設定できません。
専有サーバーやVPS等の一部を除き、共用サーバーを利用している場合は設定できない場合が多いため、サーバー管理者への確認をおすすめします。

カスタム404エラーページを作るときの書き方

オリジナルの404エラーページを制作した場合、それが表示されるようにする書き方を紹介します。

「http://www.hoge.com/■■/」にカスタム404エラーページを表示させる場合は下記のように記述してください。

<カスタム404エラーページの記述>

ErrorDocument 404 /■■.html

.htaccessに関する注意点

次に、.htaccessを設置する際の注意点についても見ていきましょう。

.htaccessが利用できるサイトか確認する

.htaccessを利用するには、サーバーが下記の条件を満たしていなければいけません。

<.htaccessを利用するための条件>

  • Apacheが利用できるサーバーである
  • .htaccessが制限されていないサーバーである

Apacheが利用できるサーバーでも、設定によっては.htaccessが制限されているケースがあります。

上記の条件を満たしているかはサーバーの設定を確認してください。

.htaccessの記述ルールに気をつける

.htaccessを作成するときは、拡張子を「.htaccess」に変更することが必要です。
拡張子が変更されていないと、.htaccessが正常に動作しません。

そのほかに、次のような注意点もあります。

<.htaccessの記述ルール>

  • コメントアウトするときは「#」を先頭に置く
  • 文字コードはUTF-8(BOMなし)を推奨、改行コードはLFを使用する
  • 最後に必ず改行を入れる

.htaccessのファイルはメモ帳で作成できます。
ただしサーバーへファイルを設置する前に、上記の記述ルールに則っているかをチェックしましょう。

.htaccessの設置場所に気をつける

.htaccessは、設置場所によって制限範囲が異なります。

.htaccessの有効範囲」で解説したとおり、.htaccessを設置したディレクトリでは、サブディレクトリを含むすべてのファイルに制限が適用されますが、別のディレクトリは制限を受けません。

.htaccessファイルの設置場所によっては、サイト全体に大きな影響が発生しますので十分注意しましょう。

.htaccessの操作は専門知識のある人が行う

.htaccessファイルの作成やサーバーへの設置は、専門知識がある人へのご相談をおすすめします。

自社や協力会社の中でWebに詳しい方に相談されるのが一番ですが、身近でWebに詳しい人がいない場合は、ナイルにご相談ください

.htaccessに関する対応はもちろん、SEOをはじめWebマーケティング全般のお悩みに回答することが可能です。

.htaccessにコメントをつけるには?

.htaccess内にコメントを記述したい場合には、先頭に「#」をつけます。
#のついている行はコメントとして認識されるため、機能に影響を与えません

この記述の仕方は、「コメントアウト」とも呼ばれます。
下記は、エラーページを表示させるための構文に、コメントを付記した例です。

<コメントアウトの記述方法>

# Change log; Date: 20xx/9/1 Code500 ADD
ErrorDocument 404 /Error404.html
ErrorDocument 500 /Error500.html

この場合、1行目はコメントとして認識され、2行目と3行目のみ実行されます。

.htaccessを使って、サイトをうまく活用しよう

.htaccessとは、ApacheというWebサーバーソフトウェアが使用されている環境で、ウェブサーバーをディレクトリ単位で制御するためのファイルのこと。

BASIC認証やリダイレクト、カスタム404ページの表示などに使用できるため、ここで紹介した.htaccessの書き方を参考に、サーバーを制御する方法のひとつとして.htaccessを活用してください。

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Google Discoverとは?表示される方法やメリットを解説

googlediscover_アイキャッチ

Google Discover(グーグルディスカバー)とは、Googleアプリなどを開くだけで、検索履歴や位置情報などをもとにユーザーが興味・関心のあるコンテンツを自動的に表示してくれる機能。

表示されれば、ユーザーはもちろん、Webサイトに集客したい運営者にとってもメリットが大きいです。

この記事では、Google Discoverの概要や、自社のコンテンツがGoogle Discoverに表示される可能性を高める方法、Google Discoverに表示されるメリットなどについて詳しく解説します。

なお、ナイルではさまざまな企業のWeb集客をご支援しております。
次の資料でサービスの詳細を紹介していますので、興味のある方は下記よりダウンロードの上、ご覧ください。

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Google Discoverとは

Google Discoverとは、Google検索の一部として、Webやアプリにおける検索内容や閲覧履歴などのアクティビティに基づき、ユーザーが興味・関心を持っているコンテンツを表示する機能です。

Googleで検索しなくても、よく見るニュースサイトやお気に入りのスポーツチームなど、ユーザーが興味を持っている対象の最新情報が表示されます。

Google Discoverに表示される内容は、検索順位は関係なく、最新の情報が掲載されやすい仕様になっており、ユーザーのデバイスからWebやアプリのアクティビティを確認したり、位置情報などほかのGoogleサービスから取得した情報を利用したりして決まります。

Google Discoverにコンテンツが掲載されるには?

Google Discoverにコンテンツが掲載されるためには、2つの条件があります。

Googleにコンテンツがインデックスされている

Google Discoverにコンテンツが掲載されるためには、まずGoogleにコンテンツがインデックスされ、検索結果に表示される状態になっていることが前提となります。

Googleの検索結果にコンテンツが表示されるには、検索エンジンで次のような工程が必要です。

<Googleの検索結果に表示されるまでの工程>

  1. クロール…クローラーと呼ばれるロボットが、Webサイトを巡回してページの情報を読み取る
  2. インデックス…クローラーが巡回したページを検索エンジンのデータベースに登録する
  3. 検索結果の表示…インデックスされたページが、検索エンジンのアルゴリズムに従って分析され、検索順位が決まる

Googleの検索結果に表示されるまでの工程

Google Discoverのコンテンツポリシーを満たしている

Google Discoverのコンテンツポリシーを満たしていることも、掲載条件のひとつ。
コンテンツポリシーに違反する内容としては、主に次のような項目が挙げられます。

<Google Discoverのコンテンツポリシーに違反する主な内容>

  • 危険なコンテンツ
  • ハラスメントコンテンツ
  • ヘイトコンテンツ
  • 性的描写が露骨なコンテンツ
  • 暴力的または残虐なコンテンツ
  • 下品な言葉や冒とく

ほかにも

  • 広告やそのほかの有料の販促用コンテンツが、コンテンツよりも多くならないようにする
  • ユーザーの誤解を招くコンテンツはNG
  • 明確な日付や執筆者の署名、パブリッシャーやコンテンツを提供している企業の情報などを提示し、透明性を確保する

といった条件があります。

参照:Discoverのコンテンツ ポリシー - Google検索ヘルプ

Google Discoverの表示条件を満たしていても、表示されないことがある

Google Discoverに表示されるコンテンツには、ユーザーの興味や関心に基づいたさまざまなトピックが含まれます。

有用で関連性が高いとみなされる場合は、新しいコンテンツだけでなく古いコンテンツが表示されることもあります

ただし、Google Discoverに表示される条件を満たしていても、必ず表示されるとは限らないのでご注意ください。

サイトがコンテンツポリシーに違反していないか調べる方法

Googleでは、担当者がサイト上のページを目視で審査しています。
その中で、Googleが「このサイトはコンテンツポリシーに違反している」と判断した場合は、手動による対策が実施されます。

手動による対策とは、主に検索インデックスへの対処のことを指し、具体的にはページやサイトの順位が下がる、検索結果から除外されるといった内容です。

サイトがコンテンツポリシーに違反していないか調べたいときは、Google Search Consoleの「セキュリティと手動による対策」に表示される、「手動による対策」をチェックしてください。

手動による対策が実施された回数も、レポートの上部に表示されますが、手動による対策が実施されていない場合は、緑色のチェックマークと適切なメッセージが表示されます。

<「セキュリティと主導による対策」の画面>

「セキュリティと主導による対策」の画面

Google Discoverに表示される可能性を高める方法

Google Discoverにコンテンツが表示される可能性を高める方法としては、次のようなことが挙げられます。

それぞれの方法について、詳しく解説しましょう。

コンテンツの内容に則したタイトルにする

コンテンツがGoogle Discoverに表示されるには、タイトルがコンテンツの内容と合致していることが前提です。

ユーザーの興味を引いてクリックさせることを目的に、コンテンツの内容に沿わない煽情的なタイトルをつけるなど、ユーザーの誤解を招くようなタイトルはNG

これは、タイトルだけでなく、アイキャッチ画像やスニペットなどプレビューコンテンツに含まれる要素すべてにあてはまります
コンテンツの本質を捉えた最適なものにしてください。

高画質の画像をコンテンツに含める

コンテンツには、魅力的な高画質の画像をコンテンツに含めましょう。

具体的には、幅を1,200ピクセル以上とし、max-image-preview:largeの設定、またはAMPを使用して有効にしましょう
ただし、サイトのロゴを画像として使用するのは避けてください

タイムリーなコンテンツ、独自情報を提供するコンテンツにする

Google Discoverに表示されるには、コンテンツの質やタイムリーさも重要な要素となります。

具体的には、次のようなことを意識して制作してみましょう。

<コンテンツ制作で意識したいこと>

  • ユーザーの興味・関心を踏まえたタイムリーなコンテンツ
  • ユーザーが共感し、感情を動かすコンテンツ
  • 独自の情報や考察を提供するコンテンツ

Google Discoverのパフォーマンスを確認する方法

すでにGoogle Discoverにコンテンツが掲載されている場合は、Google Search Consoleの「Discover」をチェックしましょう。

過去16ヵ月間にGoogle Discoverに表示されたコンテンツのURLと、それぞれのインプレッション数、クリック数、CTR(クリック率)を確認できます。

Google Discoverのパフォーマンスを確認する方法

ただし、このレポートは、Google Discoverにおけるプロパティのインプレッション数が最小しきい値(最低限必要な数)に達した場合にのみ表示されます。

コンテンツがGoogle Discoverに表示されるメリット

コンテンツがGoogle Discoverに表示される主なメリットは、次のようなものです。

<コンテンツがGoogle Discoverに表示されるメリット>

それぞれについて見ていきましょう。

トラフィックの増加

Google Discoverは各ユーザーの好みに合うコンテンツが表示されるため、掲載されればニーズの高い人との接触が増え、よりクリックされやすくなります。

そのため、自サイトへのトラフィック増加が見込めるほか、ページ滞在時間も長くなるなどコンテンツのエンゲージメントの向上も期待できるでしょう。

間接的なSEO効果

Google Discoverに掲載されること自体にSEO効果はありませんが、そこからコンテンツにアクセスするユーザー数が増えることにより、被リンクを獲得できる可能性が高まります。

外部サイトに自サイトのリンクが貼られることが増えると、質の高いコンテンツとしてGoogleに評価されやすくなるため、間接的にSEOの効果が得られるでしょう。

潜在層など多様なユーザーにアプローチできる

一般的なキーワード検索の場合、検索順位が低いページは上位に表示されないため、ユーザーの目にとまりにくいといえます。

しかし、Google Discoverは検索エンジンの評価や検索順位とは関係なく、各ユーザーの興味・関心をベースに表示されるため、検索行動を通じてでは接触できなかった潜在層など多様なユーザーにアプローチできると考えられるでしょう。

Google Discoverを閲覧する方法

Google Discoverを閲覧する3つの方法を、手順と併せて解説します。

Googleアプリを開く

AndroidスマートフォンでGoogle アプリを開くと、最初に表示されるのがGoogle Discoverです。

その際、画面の下部にあるタブは「発見」(機種によっては「Discover」と表示)が選択されています。
そのほかのタブを選択している場合は、「発見」をタップすることによりGoogle Discoverを閲覧することが可能です。

また、iPhoneのGoogle アプリでは、開くとホームタブが選択された状態でGoogle Discoverが表示されます。

<Google Discoverホーム画面>

Google Discoverホーム画面

ホーム画面からアクセスする

Androidスマートフォンでホーム画面を表示し、左から右にスワイプするとGoogle Discoverが閲覧できます。表示されない場合は、何度かスワイプを繰り返してください。

もし次のような画面が表示された場合は、真ん中の「DiscoverをONにする」をタップすることで閲覧できます。

AndroidのGoogle Discover

Google Chromeを開く

Google Chromeアプリを開く、もしくはgoogle.comにアクセスすると、検索画面にGoogle Discoverが表示されます。

<Google ChromeアプリでのGoogle Discoverの見え方>

Google ChromeアプリでのGoogle Discoverの見え方

なお、Google Chromeアプリの設定から、Discoverのオン/オフを切り替えることも可能です。

Google Discoverをカスタマイズする方法

Google Discoverの内容は、カスタマイズすることが可能です。

Google Chromeの場合は「おすすめの記事を管理する」に移動して操作するほか、Googleアプリ、またはgoogle.comでは、下記の手順でカスタマイズを行うことができます。

<Google Discoverに表示される内容をカスタマイズする方法>

  1. [ウェブとアプリのアクティビティ] をオンにする
  2. [アカウントに基づく情報] をオンにする
  3. [設定]から[興味 / 関心]をタップし、興味のあるトピックをフォローして、受け取る更新情報を選択する

参照:
Google Discover の概要、掲載、表示方法 - Google 検索セントラル ブログ
Discover の表示をカスタマイズする - Android - Google 検索 ヘルプ

Google Discoverをオフにする(消す)方法

Google Discoverの表示をオフにする方法を紹介します。
AndroidとiPhoneのGoogleアプリ、ブラウザそれぞれの手順は次のとおりです。

<Googleアプリでオフにする手順>

  1. Google アプリを開く
  2. 画面右上にあるプロフィール写真、またはイニシャルをタップする
  3. 「設定」→「全般」の順にタップし、Discoverをオフにすれば完了

<ブラウザでオフにする手順>

  1. google.comにアクセスする
  2. 画面右上にあるプロフィール写真、またはイニシャルをタップする
  3. 「その他の設定」→「その他の設定」の順にタップし、「ホームページにDiscoverを表示」をオフにすれば完了

参照:
Discover をオフにする - Android - Google 検索 ヘルプ
Discover をオフにする - iPhone と iPad - Google 検索 ヘルプ

Google Discoverに関するよくある質問

Google Discoverに関するよくある質問について回答していきます。

Google Discoverをオンにするとどうなる?表示されない場合は?

Google Discoverをオンにすると、ユーザーの興味・関心に沿った最新情報が自動的に表示されます。

もし表示されない場合は、「アプリの設定を見直す」「スマホを再起動する」「アプリをアップデートする」などの対応を試してみてください。

Google Discoverに接続できないときはどうする?

Google Discoverに接続できない場合は、何らかの不具合や障害が発生している可能性があります。

まずは問題が解消されるまで少し時間をおいてアクセスしてみてください。

そのほかの対応としては、

  • 利用する回線の変更
  • ソフトウェアやアプリのアップデート
  • アプリの再インストール

などがあります。

Google Discoverを日本語設定にするには?

Google アプリ、モバイルブラウザのそれぞれで、日本語設定にする手順を紹介します。

<Googleアプリで日本語設定にする方法>

  1. アプリを開いて画面右上のプロフィールアイコンをタップする
  2. 「設定」→「言語と地域」→「検索言語」の順にタップし、日本語を選択する

<モバイルブラウザで日本語設定にする方法>

  1. デバイスで「検索の設定」を開き、「表示言語(日本語)」までスクロールする
  2. 画面下部の「確定」をタップする

Google Discoverが更新されないときの対処法は?

Google Discoverの設定がオンなのに更新されない場合は、いったんログアウトする、もしくはデバイスを再起動してください。

それでも改善されないときは、「ウェブとアプリのアクティビティ」がオフになっている可能性があるため、オンにしましょう。

Google Discoverを上手く活用して集客力をアップさせよう

Google Discoverは、ユーザーが興味・関心を持っているコンテンツを自動的に表示する機能です。

コンテンツがGoogle Discoverに表示されると、トラフィックの増加や間接的なSEO効果、一般的な検索行動ではリーチできない層へアプローチできるといったメリットがありますので、本記事で紹介した表示される可能性を高める方法を意識して制作するようにしましょう。

なお、ナイルでは、2,000社以上のSEOを含むWebコンサルティングの実績がございます。

多くの業種・業態に合わせたコンテンツ制作も可能ですので、コンテンツを作りたいけれどリソースがないなどのお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

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Google Discoverとは?表示される方法やメリットを解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEO内部対策をプロが解説!具体的な方法とチェックリストを公開

seo内部対策_アイキャッチ

SEOにおける内部対策とは、検索エンジンがWebサイトのコンテンツを正しく評価できるように、サイト内部の構造を最適化することです。

本記事では、内部対策を行う目的と、目的ごとの対策方法について詳しく解説しています。
17項目のチェックリストもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

なお、ナイルでは、自サイトの内部対策ができているかをチェックできる資料をご用意しています。
改善のポイントも解説していますので、ぜひご活用ください。

SEO内部対策・テクニカルSEO24項目をまとめました

SEO内部対策・テクニカルSEOでチェックするべき24項目をひとつの資料にまとめました!サイトの点検にご活用ください。サイトリニューアル前にチェックしておくことで、SEO悪化を防止できます。もし「サイトの数値が悪化した」「技術的な話がわからない」ご状況でしたらお気軽に無料相談よりご連絡ください。

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この記事のまとめ

  • SEOの内部対策を行うと、検索エンジンはページのクロールやインデックスがしやすくなる
  • 内部対策は、テクニカルSEOとコンテンツSEOの2種類にわけられる
  • 外部対策よりも内部対策のほうがSEOにおける優先順位は高い

SEOの内部対策とは、Webサイトの内部構造を改善すること

SEOにおける内部対策とは、Webサイトの内部で行える施策の総称です。
内部対策には、サイトの構造を検索エンジンに対して最適化する施策や、コンテンツ内容の見直しなどが含まれます。

その中で、内部リンクの最適化や、Webページを作成するための言語であるHTMLタグの設定といった施策は「テクニカルSEOといいます。

HTMLは、Webサイト内の見出しや段落、図表といった構成要素がそれぞれどのような役割をもっているかをPCに指示するもの。
HTMLタグを設定すると、検索エンジンがWebページの構造を把握しやすくなるため、SEOに有効です。

キーワードリサーチやコンテンツの品質向上を行う施策は「コンテンツSEOと呼ばれています。
検索エンジンがWebサイトの内容を把握しやすくなるように、タイトルを最適化したり、ユーザーのニーズを満たす記事内容にしたりします。

一方、被リンク獲得など、ほかのWebサイトやSNSでの評価獲得を目指すものは、SEOにおける「外部対策」です。

<SEO対策の種類>

SEO対策の種類

SEOは、ユーザー視点と検索エンジン視点の2つの視点を押さえる必要があります。
ユーザーと検索エンジンでは、Webサイトを評価する視点が異なるからです。

<ユーザーと検索エンジンの視点の違い>

ユーザーと検索エンジンの視点の違い

なお、アンカーテキストとは、Webページ上でリンクされたテキスト(←リンクが貼られて青字になっている部分)のこと。
検索エンジンのクローラーは、アンカーテキストの内容からリンク先の内容を理解しています。

つまり、SEOの内部対策とは、ユーザーにとって役に立つ情報が検索エンジンにもわかりやすく構成・記述されている状態を目指して行われるものといえます。

検索エンジンが検索結果の順位を決定する仕組み

SEOの内部対策を行うには、検索エンジンが検索結果の順位をどのように決定しているか、その仕組みを知ることが大切です。

検索エンジンは、クローラーと呼ばれるロボットによってWebサイトのページの「クロール(情報収集)」を行い、次に、収集された情報を検索エンジンのデータベースに格納する「インデックス」を行います。

そして、検索が行われた際、検索キーワードと関連性の高いページをインデックスの中から独自のアルゴリズムに則ってランク付けをし、検索結果に表示します。

なお、サイトの規模が大きくなるほど、クロールやインデックスが正常に行われず、コンテンツが検索結果に表示されないケースが増える傾向にある点には注意が必要です。

<検索エンジンが検索結果の順位を決定する仕組み>

Googleの検索結果に表示されるまでの工程

SEOの内部対策は、クローラーが情報収集をする際に自サイトのページを見つけてもらえるようにするほか、ページを正しく理解してもらうことで、適切な形でインデックスされるのを目指します。

SEOの内部対策の種類

ここからは、SEOの内部対策であるテクニカルSEOとコンテンツSEOとは、どのような施策を行うのか見ていきましょう。

テクニカルSEO

テクニカルSEOは、検索エンジンがWebサイトの構成、コンテンツを正しく理解できるよう、内部構造を最適化する施策です。

実施する主な施策は、主に次のようなものです。

<テクニカルSEOの主な施策>

施策名 概要 具体的な施策例
クロール最適化 検索エンジンのクローラーが、ページの情報を適切に収集できるようにする
インデックス最適化 クロールされたページの情報が、検索エンジンのデータベースに適切に登録されるようにする
ユーザビリティ向上 Webサイトやページをわかりやすく・使いやすくして、ユーザーの離脱を防ぐ
  • わかりやすいデザインにする
  • 読みやすい文字サイズにする
  • ページ表示速度を速くする

 

XMLサイトマップとは、検索エンジンにWebサイトのページ内容を知らせるために用いられるファイルです。

また、robots.txtとは、ロボットのクロールを管理するためのファイル、パンくずリストはユーザーがWebサイト内のどこにいるのか、現在位置を視覚化するナビゲーションのことを指します。

コンテンツSEO

SEOにおけるもうひとつの内部対策は、コンテンツSEOです。

コンテンツSEOとは、内容の質が高いコンテンツを発信して、Googleなどの検索エンジンからの評価向上や、集客向上などを目指した施策を指します。

コンテンツSEOの代表的な施策は、主に次のようなものです。

<コンテンツSEOの代表的な施策>

施策名 概要 具体的な施策例
ペルソナの設定 ターゲットとなる顧客像を設定し、コンテンツの品質向上につなげる
  • 「ターゲット顧客」の氏名、年齢、性別、収入、家族構成、価値観、ライフスタイルなどを決める
キーワードの設計 ユーザーの検索意図を理解し、適切なキーワードを設計する
  • サジェストキーワードの抽出
  • 検索意図の検討
コンテンツ制作 設定したペルソナ、設計したキーワードにもとづいて、ユーザーにとって価値のある質の高いコンテンツを制作する
  • E-E-A-Tを意識する
  • 画像の見せ方を工夫する
  • 内部リンクを貼る
  • 更新すべき内容があればリライトする

 

サジェストキーワードとは、検索エンジンが自動的に表示するメインキーワードに関連するキーワードを指します。

SEO内部対策のチェックリスト

SEOの内部対策の施策は広範囲にわたるため、対策の漏れがないか確認することも重要です。

内部対策を進める際にチェックすべき項目をまとめました。

<SEOの内部対策のチェックリスト>

クロールに関する内部対策
XMLサイトマップを設置する 「クロールしてほしい重要なページであること」を検索エンジンに伝えるXMLサイトマップを設ける
内部リンクを最適化する 同じWebサイト内で関連性の高いページを結びつける
リンク階層を浅くする 重要なページは、TOPページから3クリック以内で到達できるようにする
パンくずリストを設置する 現在閲覧しているページがWebサイト内のどの位置にあるかを表示したリンクを設ける
ページネーションを設置する 情報量の多いページを分割し、1ページあたりの情報量を抑える
robots.txtを設定する クローラーに対し、Webサイト内でクロールしてほしいページと、クロールしてほしくないページを伝える
インデックスに関する内部対策
ページタイトルにキーワードを含める ページタイトルにキーワードを入れ、ユーザーがページの内容を把握できるようにする
メタディスクリプションを設定する ページの内容を要約した短いテキスト(メタディスクリプション)を設定する
画像のalt属性を記述する 何らかの理由でページ内の画像が表示できなかった際、画像の内容がわかるテキストを設定する
URLを正規化する 検索エンジンからの評価を集めたいページのURLを統一し、検索エンジンに示す
noindexタグを設定する 特定のページを検索エンジンのインデックスから除外するタグを設定する
見出しタグを設定する h2、h3といったタグを利用して記事の見出しを最適化する
ユーザビリティに関する内部対策
ページ表示速度を改善する ページの表示速度を高める改善策を行い、ユーザーの満足度を向上させる
Webサイトを
モバイルフレンドリーにする
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末での表示・操作性を最適化する
カスタム404ページを設定する ユーザーがエラーページである404ページにたどり着いても、引き続き情報を探せるようにカスタマイズする
WebサイトのSSL化を行う ユーザーの個人情報や取引情報の安全性を保証する
発リンク先の最適化を行う 引用元や参照元を記事に記載する際は、官公庁などの信頼性の高いURLのリンクを設置する

 

上表のリストにある施策について、それぞれ具体的に解説していきます。

クロールに関する内部対策

クロールに関する内部対策は、検索エンジンのクローラーがWebサイト内のページの情報を適切に収集できるようにする施策です。

クローラーがサイト内のページを発見できないと、いくら良質なコンテンツであっても検索結果には表示されません

テクニカルSEOの中でも優先的に行う必要がありますので、次の施策はしっかり行いましょう。

1 XMLサイトマップを設置する

「クロールしてほしい重要なページ」を検索エンジンに伝えるファイルであるXMLサイトマップを設置すれば、クローラーはWebサイトを巡回しやすくなります。

XMLサイトマップは、Google Search ConsoleのサイトマップからURLを送れば、最新のXMLサイトマップをGoogleに認識させることができます。

<XMLサイトマップ送信の流れ>

Googleサーチコンソール_サイトマップ使用画像

新しいサイトマップの追加

サイトマップをクリックし、「新しいサイトマップの追加」にURLを入力する


サイトマップについての解説は下記の記事でもご覧いただけます。
サイトマップとは、サイトのURLを地図のようにリスト化したページのことです。サイトマップには、ユーザー向けのHTMLサイトマップと検索エンジンの...
サイトマップとは?SEO効果、2つのXMLサイトマップ作成方法を解説 - www.seohacks.net

2 内部リンクを最適化する

内部リンクとは、同じWebサイト内にある異なるページを結びつけるリンクのことをいいます。

内部リンクを最適化すると、クローラーがWebサイト内を巡回しやすくなりますので、積極的に入れていきましょう。

内部リンクには、主に次のような種類があります。

<内部リンクの主な種類>

  • ヘッダーバナーリンク
  • グローバルナビゲーション
  • サイドカラム
  • アンカーテキスト

内部リンクの種類

各内部リンクの最適化ポイントは下記のとおりです。

<内部リンク最適化のチェックポイント>

内部リンクの種類 チェックポイント
ヘッダーバナーリンク
  • TOP、もしくはそれに準ずるページにリンクしているか
グローバルナビゲーション
  • 主要なページにリンクしているか
  • ナビゲーションが必要なページを設置しているか
サイドカラム
  • グローバルナビゲーションをカバーするようなナビゲーションになっているか
  • ナビゲーションが必要なページを設置しているか
アンカーテキスト
  • 記事内容と関連性、必然性のあるリンクか
  • リンク先を端的に表したアンカーテキストになっているか
  • 特定のキーワードが過剰に含まれていないか

 

なお、内部リンクはクローラーのためだけに設置するものではありません。

ユーザーが「知りたい」と思ったタイミングで情報にアクセスできるよう配置された内部リンクは、ユーザビリティの向上につながります。

上位表示に効果的な内部リンクについてはSEO相談室やYouTubeでも紹介していますので、ご覧ください。

内部リンクとは内部リンクとは、文字通り外部サイトではなく自サイト内を行き交うリンクのことを指します。内部リンクを最適化することは、外部リ...
内部リンクとは?SEO効果を得るための内部リンク最適化について - www.seohacks.net

 

3 リンク階層を浅くする

Webサイトのリンク階層を浅くすると、クローラーが重要なページにアクセスしやすくなります。

一方、リンク階層が深い、またはリンク階層が複雑なWebサイトの場合、クローラーにページを見逃されやすくなり、重要なページがインデックスされないおそれもあるので気をつけましょう。

<Webサイトのリンク階層の例>

リンク階層の図版

階層を最適化するには、少ないクリック数で目的のページにたどり着ける構造にすることが重要です。
目安として、トップページから3クリック内で各ページに到達できるよう、カテゴリーを整理しましょう

4 パンくずリストを設置する

パンくずリストは、Webサイトのページ階層をわかりやすくリスト化したナビゲーションの役割を果たします。

パンくずリストを設置すると、クローラーがWebサイトの階層を把握しやすくなるほか、ユーザーもWebサイト内のどこを見ているのかをすぐに確認できるため、サイト内で回遊しやすくなる点もメリットです。

パンくずリストの表示例

パンくずリストについてはSEO相談室やYouTubeでも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

ウェブサイトの上部に「TOP>家電>オーディオ>イヤホン」のような表示を見かけたことはありませんか。これは「パンくずリスト」と呼ばれ、...
【基本】パンくずリストとは?メリットや種類、SEO効果について解説 - www.seohacks.net

 

5 ページネーションを設置する

ページネーションとは、1ページあたりのコンテンツ量が多すぎる場合、ページを分割する機能のことを指します。

<ページネーションの表示例>

ページネーションの表示例

内容の多いページを分割すると、ユーザーが前後のページへ移動して回遊率が上がるだけでなく、クローラーもサイトの全ページを効率的に巡回できるようになります。

ページネーションについては、下記の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

ページネーションとは、1ページのコンテンツ量が多すぎる場合にページを分割する機能です。コンテンツ量が多いページを分割することで、ページの読...
ページネーションとは?重要性と実装するメリットや効果的な使い方を解説 - www.seohacks.net

6 robots.txtを設定する

robots.txtとは、サーバー内に設置して、クローラーに対して「Webサイトのどの部分をクロールすべきか、または避けるべきか」を指示するファイルです。

robots.txtを設定すると、クローラーの巡回効率が向上し、重要なコンテンツが優先的にクロールされるようになります

また、Webサイトの評価への貢献が期待できないページがある場合は、そのページをクロールしないように制御することも可能です。

ただし、robots.txtの設定を間違えると、重要なページがクロールされない可能性もあります。
robots.txtの記述や設置場所などは、くれぐれも間違えないようにしてください。

また、そもそもrobots.txtを設定すべきかについては考慮したいところ。

ページ数が数万を超える大きなWebサイトの場合、クロールの優先順位を決めることにはメリットがありますが、数百ページ以内の小規模なサイトであれば、robots.txtを設定しなくてもクロールやインデックスは問題なく行われることがほとんどです

そのため、小規模サイトはrobots.txtを設置する必要はありません

robots.txtについては、下記の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
robots.txtとはrobots.txtは検索エンジンのクローラーに、特定のディレクトリ、ページをクロールしないように指示するためのファイルです。Google...
【気をつけて設定しよう】robots.txtの設定目的や書き方について - www.seohacks.net

インデックスに関する内部対策

インデックスに関する内部対策とは、クロールされたページの情報が、検索エンジンのデータベースに適切に登録されるようにすることです。

どれだけ価値のある情報が載っているコンテンツであっても、そのページが適切にインデックスされていないと検索結果には表示されません。
そのため、ユーザーが検索結果を経由して自サイトを訪れられるよう、インデックスの対策はしっかりと行いましょう。

ここでは、インデックスに関する内部対策で行うべき施策を6つ紹介します。

1 ページタイトルにキーワードを含める

インデックスに関する内部対策の1つめは、ページタイトルにキーワードを含めることです。

ページタイトルは、そのページの内容を簡潔に表すものであり、検索エンジンのインデックスにおいて重要な役割を果たしています

タイトルにキーワードを適切に含めれば、検索エンジンは該当のページがどのような内容であるかを正確に把握できます。
そのため、ページタイトルには、必ずキーワードを含めるようにしてください。

また、検索結果ページではタイトルの文字数が多いと、途中で表示されなくなってしまうことがあるため、キーワードや重要な内容はタイトルの前半に置くのがおすすめです。

ページタイトルについては、下記の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
titleタグ(タイトルタグ)は、SEOにおいて最も重要なポイントの1つであり、分かりやすいタイトルはユーザーのクリック率に好影響を与えるだけでな...
titleタグ(タイトルタグ)とは?SEOに効果的な書き方や確認方法を解説 - www.seohacks.net

2 メタディスクリプションを設定する

メタディスクリプション画像

メタディスクリプションとは、上図の赤枠にあるようなページの内容を要約した短いテキストのことで、検索エンジンに記事の内容を端的に伝えるものです。

検索ランキングに直接的な影響は与えませんが、検索結果画面に表示されるため、ユーザーが「この記事を読むかどうか」を判断する要素になります。
ユーザーのニーズに合ったテキストにすることで、クリック率の向上が期待できるでしょう。

なお、メタディスクリプションを作成する際は、キーワードを含め、ページの内容を正確に反映させることが重要です。

メタディスクリプションについては、下記の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
メタディスクリプションは、ユーザーが記事を読むきっかけとなる重要な文章です。しかしメタディスクリプションを作った経験がないと、どのように...
メタディスクリプションとは?SEOで成果の出る書き方や文字数を完全ガイド - www.seohacks.net

3 画像のalt属性を記述する

alt属性とは、ページ閲覧時に画像が読み込まれなかった際に表示されるテキストのことで、SEOにおいてはサイト内の画像の意味を検索エンジンに伝える役割があります

また、何らかの理由で画像がページに表示できないときは、alt属性に記述した文言が代わりに表示されるため、ユーザビリティの観点からもメリットがあります。

画像の読み込み

適切なalt属性を設定すると、関連する検索クエリに対し、画像が表示される可能性も高まるため、ぜひ設定しましょう。

alt属性については、下記の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
alt属性とは、画像表示の代替となるテキスト情報です。ユーザーだけでなく、検索エンジンも画像を認識する際に使用されるため、alt属性(代替テキ...
alt属性とは?SEOに効果的な書き方や設定・確認方法を解説 - www.seohacks.net

4 URLを正規化する

URLの正規化とは、同じWebサイト上で重複するページのうち「どのページのURLを検索エンジンに評価してもらうのか」を示すことです。

ページの内容が同じでも、URLが違えば検索エンジンは別ページと判断します。
下記に、検索エンジンが違うページと判断する例を挙げます。

<検索エンジンが個別のページと判断する例>

検索エンジンが個別のページと判断する例

重複するコンテンツがWebサイト内に多数あると、ページの評価が分散してしまう可能性があります。

重複コンテンツと判定されてしまった場合、URL正規化の方法には「301リダイレクト」と「canonical」の2つがありますので、いずれかで対応してください。

対応法について詳しくはこちらの記事で解説しています。

URL正規化とは、重複するページの中で、どのページのURLを検索エンジンに評価してもらうのかを示す施策のことです。URL正規化がされていない場合、...
URL正規化とは?よく見る正規化されていないパターンとその対処法について - www.seohacks.net
ウェブサイトを運営していると、何らかの理由で「完全に同じ」、もしくは「非常によく似た」ページ内容を作るケースがあります。このような重複コ...
canonical(カノニカル)とは?canonicalタグの設定方法やSEO効果について解説 - www.seohacks.net

5 noindexタグを設定する

noindexタグは、特定のページを検索エンジンのインデックスから除外するために使用するタグのこと。

例えば、下記のような「自サイトの評価を下げそうなページや、評価が不要なページを検索結果に表示されないようにするため、noindexタグを設定することでインデックスから除外します。

<検索エンジンのインデックスから除外したいページの例>

  • 検索結果に表示する必要がないページ
  • 情報量の少ないページ
  • 内容が他のページと重複しているページ
  • 管理画面やテストページなど

noindexについて詳しくはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。

noindexとは、特定のページを検索エンジンから非表示にするための記述のことです。noindexを適切に使うことで、SEOにおいてさまざまなメリットを受...
noindexとは?noindexタグの書き方や注意点について - www.seohacks.net

6 見出しタグを利用する

文章の見出しは、検索エンジンが、該当するテキストを特定のトピックと紐づけて理解するために必要となります。

その際、h2、h3(h要素)といったタグを利用して見出しを最適化すると、検索エンジンがページ内容をより理解できるようになり、インデックスの促進につながります

<h要素の例>

h要素の例

h要素について詳しくはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。

h要素は「heading(=見出し)」を表すHTMLの要素で、h1,h2,…と段階的にレベル分けされた見出しを表現することができます。SEOの文脈では検索エンジ...
h要素とは - www.seohacks.net

ユーザビリティを向上させる内部施策

ユーザビリティに関する内部対策とは、Webサイトやページをわかりやすく・使いやすくすることで、ユーザーの離脱を防ぐ施策のことです。

デザインやレイアウトが見やすく、テキストが読みやすいWebサイトは、ユーザビリティが優れているといえます。
そのようなWebサイトであれば、ユーザーは最後までストレスなく閲覧や購入の手続きなどができます。

一方、ユーザビリティが十分でなく、ユーザーが閲覧にストレスを感じるWebサイトは、ユーザーの離脱を招きやすいため、ユーザビリティの内部対策は着実に行いましょう。

ここからは、ユーザビリティの内部対策で行うべき主な施策を5つ紹介します。

1 ページスピードを改善する

ページの表示速度が速いと、ユーザーの満足度を高め、サイト離脱率の減少が期待できます。

Googleでは、ページの読み込み速度をできるだけ早くすることを推奨しています。
2021年には「Core Web Vitals」という表示スピードに関する指標が発表さており、検索順位を決定する上での重要な要素となっています。

ページの表示速度を改善するための施策としては、画像サイズの最適化・キャッシュの活用・不要なプログラミング言語の見直しなどが有効です。

自サイトの表示スピードが遅い場合、何が原因なのかは、PageSpeed Insightsで確認しましょう。

参考:Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について– Google 検索セントラル ブログ

ページの表示速度について詳しくはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。

ページ表示速度は、Googleが2012年時点で検索結果のランキングの要因の一つであると公表しています。影響としてはさほど大きくはないですが、ペー...
ページ表示速度はSEOに影響する?計測方法と5つの改善方法を解説 - www.seohacks.net

2 Webサイトをモバイルフレンドリーにする

モバイルフレンドリーとは、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末用にWebサイトを最適化し、モバイル端末でも見やすくすることを指します

モバイルフレンドリーにするのは、ユーザビリティだけではなく、SEOの観点からも重要といえます。
その理由として挙げられるのが、GoogleがWebサイトを評価する際に採用しているアプローチ「モバイルファーストインデックス」です。

Googleは、2018年の時点で「Webページの評価基準をパソコンサイトではなく、スマートフォンサイトにする」と明言し、検索結果の表示や検索結果の順位づけはモバイルサイトをもとに行う「モバイルファーストインデックス」となりました。

また、2024年7月5日以降はPC用Googlebotによるクロールとインデックスを終了し、スマートフォン用Googlebotだけになっています。
そのため、スマートフォンで閲覧できないページはインデックスされません

「ナイルのSEO相談室」も、PCとモバイルでデザインが変わる「レスポンシブデザイン」を採用し、モバイルフレンドリーに対応しています。

参考:モバイル ファースト インデックスの展開– Google 検索セントラル ブログ

<PCでの閲覧時の例>

PCで見る画像

<モバイルで閲覧時の例>>

モバイルで見る画像

モバイルフレンドリーについて詳しくはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。

※本記事は、2018年公開当時の情報を基にした記事です。モバイルフレンドリーとは、モバイル端末でサイトを閲覧した場合でもユーザーにとって使いや...
【SEO対策】モバイルフレンドリーとは?自サイトの確認方法を解説 - www.seohacks.net

3 カスタム404ページを設定する

カスタム404ページとは、Webサイトを閲覧する際、そのページが存在していない場合に、表示されるエラーページのことです。

存在しないWebページにユーザーが誤ってアクセスしたとき、サーバーデフォルトのエラーページである404ページが表示されると、ユーザーは目的のページが見つからないことに不満を感じて離脱してしまう可能性があります

そのため、ユーザーの離脱を防ぐためには、カスタマイズされたオリジナルの404ページを作成することをおすすめします。

404ページのカスタマイズとしては、主に下記のような対応が求められます。

<404ページのカスタマイズで得られるメリット>

  • トップページやサイトマップページへリンクを貼り、移動の導線を確保する
  • サイト内検索を設置し、目的のページを見つけやすくする
  • 404ページとサイトのデザインをそろえ、自分がどのサイトにいるかわかりやすくする

「ナイルのSEO相談室」では404ページもカスタマイズし、ユーザーが目的のページを探せるように、カテゴリー別のリンクを設置しています。

指定したページが見つかりませんでした画像

カスタム404ページについて詳しくはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。

カスタム404ページを適切に設置することで、本来離脱していた可能性のあるユーザーに対し、サイト内の回遊を促すことができます。この記事では、基...
カスタム404ページとは?404ページでユーザーの離脱を生まないために - www.seohacks.net

4 WebサイトのSSL化を行う

SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みのこと。
SSL化を行うことで、ユーザーの個人情報や取引情報の安全性が保証されると同時に、Webサイトの安全性も担保できます

SSL証明書を使用してWebサイトを保護することは、下記の点からユーザビリティの向上が期待できるでしょう。

<SSL証明書によるユーザビリティ向上の例>

  • ブラウザの警告メッセージによってサイトへのアクセスを妨げられることがない
  • サイトの信頼性が増すことで、ユーザーが安心して利用できる

ほとんどのWebブラウザは、SSL化されていないサイトに警告を表示するため、セキュリティーの向上にSSLは欠かせません。

SEO相談室もSSL化を実施しています。

ナイルSSL化画像

SSL化について詳しくはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。

※本記事は、2018年公開当時の情報を基にした記事です。SSL証明書とはSSL証明書とは、一般的には「SSLサーバ証明書」を指します(以降、便宜上SSLサ...
SSL証明書(SSL化)とSEOの効果とは - www.seohacks.net

5 発リンク先の最適化を行う

発リンクとは、自サイトから外部サイトのページへ移動するリンクのことです。
発リンクをユーザーがクリックした際、リンク先のページがなくなっている(リンク切れになっている)=ユーザーが欲しい情報を得られないと、そのWebサイトはユーザビリティが十分でないと思われてしまう可能性があります。

そのため、発リンクはリンク切れにならないよう、まめにチェックしましょう。

リンク切れをチェックするには、目視で行うほか、

なお、発リンクを設置する際は、信頼できる外部サイトをリンク先に選択しましょう。
例えば、官公庁や、一般社団法人などの非営利法人のWebサイトをリンク先にすると、ユーザーは「信頼できる情報を扱っているWebサイト」と認識してくれるからです。

SEOの内部対策でよくある質問

ここでは、SEOの内部対策でよくある質問への回答を紹介します。
内部対策におけるタブーや優先度などを押さえて、疑問点の解消に役立ててください。

質問1 やってはいけない内部施策はありますか?

Googleのガイドライン違反になる内部対策として代表的なのが「隠しテキスト・隠しリンク」と「クローキング」です。

隠しテキスト・隠しリンクとは、テキストやリンクをユーザーには見えないようにし、クローラーには見えるようにする手法のことをいいます。

一方、クローキングとは、ユーザーとクローラーに見せるものとして別々のページを用意する手法のことです。

どちらもGoogleから「検索順位を操作しようとしている」と見なされ、ペナルティの対象になってしまいます
いずれの手法もメリットはないため、行わないようにしましょう。

質問2 SEO内部対策と外部対策はどっちが大切?

SEOは内部対策も外部対策もどちらも大切なので、いずれも実施してもらいたいですが、優先すべきは内部対策です

まず、内部対策でサイト内の情報を正しく検索エンジンに伝えた上で、続いて外部対策を行うことをおすすめします。

ナイルでは、内部対策についてのご相談も承っています。
難しい内部対策についても、お気軽に無料相談をお試しください。


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内部対策を行い、SEO効果を最大化しよう

本記事では、SEO内部対策を行う重要性と、内部対策の種類と具体的な施策について解説しました。

内部対策は、専門的な知識が必要なケースもあり、自社で行うには難しく感じる方がいるかもしれませんが、SEOに取り組む際に最も重要な部分になるため、優先して行いましょう。

ナイルは「SEOの内部対策は難しい」とお考えの方へのご支援も承っています。
内部対策の悩みについては、お気軽にナイルへご相談ください。

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SEO内部対策をプロが解説!具体的な方法とチェックリストを公開ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

検索ボリュームはどう調べる?調査ツールやキーワード選定方法を解説

検索ボリューム_アイキャッチ

キーワードの検索ボリュームは、SEOの難易度を判断する上で大きな基準となるものです。

ここでは、検索ボリュームの重要性やツールを使った調べ方、キーワード選定において検索ボリュームをどう考えるかについて解説します。

なお、ナイルではSEOの初心者の方向けに、SEOに必要なスキルや実践ノウハウの基礎をまとめた無料でダウンロードいただける資料をご用意しました。

キーワード選定の方法についても解説していますので、本記事と併せてご覧ください。

SEO戦略を自社で立てるのは難しそうと思った方へ

資料ではSEOの戦略策定における全体的な戦略、キーワード戦略、戦略策定前にやるべきことを詳しく解説しています。 もし「自社でSEO戦略を立てるのは難しそう」とのことでしたら、お気軽にナイルの無料相談をご利用ください!

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この記事のまとめ

  • 検索ボリューム(検索回数)とは、該当するキーワードが検索エンジンで検索された回数のこと
  • 季節要因やトピックへの社会の関心度などによって検索ボリュームは大きく変動する
  • 検索ボリュームの調査ツールは、ほかの機能も踏まえて適したものを選ぶのがおすすめ
  • 検索ボリュームの大きさによってSEO上で意識したいことは異なり、それを加味した戦略が求められる

検索ボリューム(検索回数)とは?

検索ボリュームとは、特定のキーワードがGoogleなどの検索エンジンで検索された回数のことです。
一般的には、年間平均の検索数が表示されます

この数値は数が大きいほどそのキーワードに対するユーザーの興味・関心度が高いことを示しており、SEOを行う上で重要な判断基準となります。

そのため、検索ボリュームの大きいキーワードで検索結果の上位を獲得できれば、自サイトへ流入するセッション数を大幅にアップさせることができるでしょう。

しかし、季節要因や社会の関心度によって、検索ボリュームが時期ごとに大きく変動するキーワードも少なくありません。
そのため、SEOでは検索ボリュームの変動を踏まえた対策を行うことが重要です。

また、検索ボリュームの大きいキーワードほど、SEOの難度は高くなります。
特に立ち上げて間もないサイトの場合は、検索ボリュームの大きいキーワードを狙ってコンテンツを作っても、検索結果で上位表示されるには時間がかかるでしょう。

SEOを行う際は、検索結果の上位表示を狙いたいキーワードの検索ボリュームをチェックした上で、難易度を踏まえて施策を実施していくことが重要です。

 

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SEOにおける、検索ボリュームを踏まえたキーワードのリストアップ方法

SEOを行う際、検索上位表示を狙うキーワードをなんとなく設定してしまうことはないでしょうか?

検索ボリュームのチェックを行うことなくキーワードを設定すると、成果を得られるまでに想定以上のリソースが必要となったり、思うような効果が得られなかったりする可能性があります。

まずは、キーワードのリストアップの方法を押さえておきましょう。

メインキーワードをリストアップする

最初に自サイトでアピールしたいテーマやコンバージョンを明確にした上で、そのテーマと関連性の高いメインキーワードをリストアップします。

なお、メインキーワードは検索ボリュームが多くなる傾向があるため、そのキーワードだけを狙ってコンテンツを作ると、検索結果で上位表示されるのにより時間がかかります。

そのため、キーワードを選定する際は、検索ボリュームが多すぎないキーワードも検討しましょう。

掛け合わせキーワードをリストアップする

掛け合わせキーワードとは、「検索ボリューム 調べ方」のような、2~3語の掛け合わせキーワードで、ユーザーが自身の疑問や課題を解決するために検索しているものです。
よりニーズが明確なユーザーにリーチしやすいと考えられますので、積極的に対策しましょう。

リストアップする際には、無料のキーワードリサーチツール「ラッコキーワード」の利用がおすすめです。

「ラッコキーワード」の検索窓にメインキーワードを入力し、検索ボタンを押すと、入力したワードに関連した掛け合わせキーワードが多数表示されます。
その中からサイトのテーマに合致しているキーワードを選んでいきましょう。

ラッコキーワードは次のような流れで使います。

<ラッコキーワードの操作の流れ>

ラッコキーワードTOP画像

トップ画面中央の白枠にメインキーワードを入力し、検索ボタンをクリック

ラッコキーワード検索結果画面

掛け合わせキーワードが一覧で表示される

検索ボリュームを確認できるツールと調べ方

ここからは、検索ボリュームを確認できるツールと、それぞれのツールを使った検索ボリュームの調べ方を紹介します。

検索ボリュームを確認できる代表的なツールは、次の7つです。
各ツールの特徴や調べ方を見ていきましょう。

<検索ボリュームを確認できる代表的なツール>

  • キーワードプランナー(無料)
  • Ubersuggest(無料)
  • aramakijake.jp(無料)
  • ruri-co(ルリコ)(無料)
  • ahrefs(有料)
  • SEMRUSH(有料)
  • ミエルカ(有料)

なお、検索ボリュームを確認できるツールは、いくつも使用すると参考にする数値に悩んでしまう原因にもなるため、1~2つ程度の使用にとどめてください。

キーワードプランナー

キーワードプランナーは、Google広告で利用するツール。

キーワードごとの月間平均検索ボリュームはもちろん、競合性や入札単価なども確認することができるなど、広告配信者向けに作られていますが、SEOにおいても役立ちます。

使うときはまず、Google広告の「ログイン」または「ソリューション」の「キーワードプランナーに移動」を選択しましょう。

ログインすると、「新しいキーワードを見つける」と「検索のボリュームと予測のデータを確認する」という2つの項目が表示されます。

<キーワードプランナーの検索項目>

キーワードプランナー画面トップ

ログイン後、画面上部に2つの検索項目が表示される

どちらでも検索ボリュームを調べられますが、次で紹介する使い分けを行うと便利です。

「新しいキーワードを見つける」の活用法

自社のビジネスに関連しているキーワードを入れ、「結果を表示」をクリックすると、それに関連したキーワードを複数提案してくれます。

<「新しいキーワードを見つける」の操作画面>

キーワードプランナー_新しいキーワードを見つける

関連性の高いキーワード画面

メインキーワードと関連性の高いキーワードが一覧で表示される

特定のキーワードの検索ボリュームを調べると、それに関連したキーワードも複数表示されます。

ひとつのキーワードだけでなく、施策の対象となりえる新しいキーワードも見つけたい場合は、「新しいキーワードを見つける」が便利です。

「検索のボリュームと予測のデータを確認する」の活用法

「検索のボリュームと予測のデータを確認する」であれば、複数キーワードの検索ボリュームを同時に調べることができます。

調べたいキーワードがすでに複数決まっている場合はこちらがおすすめです。

下図の赤枠内にキーワードを入れ、「開始する」をクリックすると、検索回数や、CPC単価(クリック単価)などがでてきます。

<「検索のボリュームと予測のデータを確認する」の操作画面>

キーワードプランナー_検索のボリュームと予測のデータを確認する

複数のキーワードは1行に1つずつ、もしくはカンマで区切って入力

なお、キーワードプランナーを利用するには、Google広告のアカウントが必須です。

キーワードプランナーの機能自体は無料で使用できますが、Google広告のアカウントで広告を運用していない場合は、検索回数の項目が「0~100回」といったように大まかな数値しか表示されません。

そのため、正確な検索ボリュームを知るためには、まだ広告を運用していない場合であっても少額の出稿をしておく必要があります。

キーワードプランナーは自然検索で上位表示しやすいかはわからない

キーワードプランナーは、本来広告配信者向けのツールです。そのため複数ある検索エンジンの中でも、Googleの検索回数だけが調査可能となっています。

同様に、キーワードプランナーで表示される「競合性」の数値も、あくまでGoogle広告表示枠における競合性です。

つまり、キーワードプランナーは「広告費を出してでも上位表示を狙うべきキーワードか否か」の判断材料として扱うツールのため、自然検索で上位を狙いやすいキーワードかどうかを出すものではありません。

Ubersuggest

キーワードプランナーは検索ボリュームの調査・分析ツールとしては最適ですが、広告費が必要になります。
そこで、無料のツールとしておすすめなのが、Ubersuggestです。

Ubersuggestは検索ボリュームを調査できるだけでなく、SEO難易度も数値で表示されるため、SEO初心者でもわかりやすいツール。

実際にキーワードを入力してみると、次のように表示されます。

<Ubersuggestの操作画面>

Ubersuggestの画面

なお、Ubersuggestでは、キーワードプランナーのように複数キーワードの同時調査はできません。
さらに、Googleが提供しているツールではないため、調査結果の数値の算出方法はあくまで開発者の基準になります。

そのため、キーワードプランナーを利用できない場合の代替ツールとして活用するのがいいでしょう。

aramakijake.jp

aramakijake.jp」は、GoogleとYahoo!の検索ボリュームを調べることができる無料のキーワード検索数調査・予測ツールです。

これには、「検索数予測ツール」と「競合検索数予測ツール」という2つの機能があり、検索ボリュームは、検索数予測ツールを使って調べます。

検索数予測ツールのチェック結果画面では、「月間推定検索数」や「関連語」「検索順位別の月間検索アクセス予測数」が表示されます。

一方、競合検索予測ツールは、調べたい競合のURLとキーワードを入れて「Check!」ボタンを押すことで、競合の「月間推定検索数」「現在の順位」「月間検索アクセス予測数」を調べることが可能です。

ruri-co(るりこ)

ruri-co(るりこ)」は、狙っているキーワードの検索ボリュームやサジェストキーワードを確認できるツールです。
また、狙っているキーワードのほか、それに類似するキーワード候補の検索ボリュームも調査ができます。

例えば、狙っているキーワードが「SEOとは」の場合、「SEO 意味」「SEO説明」といったような検索結果が似ているキーワードも同時に確認可能です。

使い方は簡単で、ブラウザからWebサイトのトップページを開き、検索フォームにキーワードを入力するだけ。

登録やログインも不要で利用は無料。
必要な情報を一元的に取得できるため、手軽に調査できる点がメリットです。

Ahrefs

SEO分析ツールの「Ahrefs(エイチレフス)」は、自サイトの分析だけではなく、競合サイトの被リンクなども分析できるツールです。

ドメイン単位やURL単位で競合他社のSEO調査ができる「Site Explorer」などの無料ツールは14種類。
また、サービスの内容によって4つの有料プランがあり、注力したいキーワードの月間推定検索ボリュームは、有料版のどのプランでも利用できます。

検索ボリュームを調べるときは、ログイン後に「Keyword Explorer」をクリックし、調査したい検索エンジンまたはサイトを選択しましょう。
続いて、調べたいキーワードを入力し、「Japan」を選択した上で検索ボタンをクリックすると結果が表示されます。

Semrush

自社や競合サイトの流入経路やアクセス数などを調査・分析できるSemrush(セムラッシュ)」。
キーワードの検索ボリュームの調査はもちろん、競争率や競合のキーワード戦略の分析もできるため、SEO上級者に適したツールといえるでしょう。

検索ボリュームは、Semrushの「Keyword Magic Tool」の検索窓に調査したいキーワードを入れ、国を選択して「検索」ボタンを押せば確認できます。

ミエルカ

生成AIを利用したSEOツール「ミエルカ」は、競合分析やカスタマーサクセス、学習コンテンツを一元的に搭載している多機能ツールです。

競合が獲得しているキーワードや、自社と競合の順位比較、順位の推移といった効果検証ができるほか、コンバージョンに近いキーワードの予測や、関連性のあるキーワードを抽出することもできます。

検索ボリュームは、「サジェスト抽出」機能からキーワードを入力し、「調査する」を押して確認します。
なお、料金プランによって使用できる回数は月ごとに制限されています。

検索ボリュームの変動は「Googleトレンド」でチェック

キーワードの検索ボリュームの推移を確認したい場合には、「Googleトレンド」がおすすめです。

例えば、季節性のあるキーワードで検索結果上位表示を狙っている場合、コンテンツを公開するタイミングが重要となります。
そこで参考となるのが検索数の推移です。

キーワードを入力することで、下の画像のようなグラフが表示されます。

調べたい地域や期間、Web検索のほか、画像やニュースなどの検索タイプでフィルタリングすることが可能です。

Googleトレンド_クリスマス

SEOにおける検索ボリュームの考え方

続いて、SEOにおいて検索ボリュームはどのように考えたらいいのかを見ていきましょう。

<検索ボリュームの種類イメージ図>

検索ボリュームのイメージ図

検索ボリュームが大きいキーワードを優先的に対策したほうがいい?

検索ボリュームの大きい、いわゆるビッグキーワードで上位を獲得できれば、サイト流入数の大幅な向上が期待できます。

ただし、ビッグキーワードほどSEOの難度も上がり、成果が出るまでに時間がかかるため、検索ボリュームの大きいキーワードだけを優先して対策するのは避けたほうがいいでしょう。

特に、それまでSEOを実施していなかったり、立ち上げて間もなかったりするWebサイトの場合は、検索エンジンからの評価が確立していないため、検索ボリュームが大きいキーワードほど難度は高くなります。

そのため、なるべく早く検索エンジンからの信頼を獲得するためにスモール~ミドルキーワードから対策し、そこで安定的に順位がつくようになったらビッグキーワードを狙う…といった戦略も有効です。

ミドルキーワード対策のメリットは?

ミドルキーワードは、1,000〜1万程度の検索ボリュームを持つキーワードです。
ビッグキーワードよりも具体的、もしくは専門性の高いキーワードといえます。
掛け合わせキーワードが大半ですが、ユーザーの興味関心の度合いによっては単一ワードの場合もあります。

ミドルキーワードを検索するユーザーは具体的な課題を抱いている可能性が高く、検索ワードにまつわるリテラシーも高い傾向にあるといえるでしょう。

複数のミドルキーワードで安定して検索結果の上位を獲得できるようになれば、流入数の大幅アップが期待できます。

ただし、自サイトが検索エンジンから評価されていなければ、ミドルキーワードであっても上位を獲得するのは困難です。
そのため、まずはスモールキーワードといっしょに対策することでサイトの評価を獲得することが必要になります。

検索ボリュームが少ないキーワードは対策しなくていい?

検索ボリュームが少ないキーワードは、スモールキーワードやロングテールキーワードと呼ばれます。スモールキーワードは、競合が少ないので検索結果で上位表示が狙いやすい一方、ニーズは少ないため、流入数の観点で大幅な上昇は見込めないでしょう。

だからといって、対策しなくてもいいわけではありません。
スモールキーワードをどこまで対策すべきか悩んだときは、下記の判断軸が有効です。

<スモールキーワードを対策すべきかの判断軸>

  • コンバージョンに結び付きやすいキーワードか
  • コンテンツ制作コストがかかりすぎないか

スモールキーワードであっても、自サイトのユーザーは検索しやすいと考えられるもの(ユーザーニーズが高いもの)はコンバージョンに結びつきやすいと考えられるので、ぜひ対策しましょう。

その際、期待できる効果に対して、コンテンツ制作にかかるコストが大きすぎるのであれば対策しない、と判断します。

詳しくはこちらの記事で解説していますので、ご覧ください。

ロングテールキーワードは、メディアを大きくする上で外せないキーワードのひとつです。オウンドメディアを始めて間もない頃はもちろん、運用フェ...
ロングテールキーワードとは?メリット・デメリットや選び方を解説 - www.seohacks.net

検索ボリュームが0(ゼロ)のキーワードは対策しなくていい?

検索ボリュームがゼロのキーワードは、そのキーワードで検索するユーザーがいない、すなわちニーズがない状態を表すため、積極的に対策する必要はありません

しかし、自サイトのコンバージョンにつながりそうなキーワードであれば、対策を行う価値はあるといえるでしょう。

例えば、ある程度流入数が多い記事から、検索ボリュームがゼロの記事に内部リンクを貼ることで、ユーザーが記事を回遊してコンバージョンにつながることもありえます。

検索ボリューム調査後に必要なキーワード選定の方法

ツールで検索ボリュームを調査したら、実際に対策するSEOキーワードを選定します。
キーワード選定は、下記の手順で進めましょう。

1 検索ボリューム順にキーワードを洗い出す

まずは検索ボリュームの多い順にキーワードを洗い出します。
狙っているキーワードには、どのような傾向があるのか、この時点で大まかに見えてくるでしょう。

2 重複コンテンツがないかチェックする

キーワードの洗い出しでは、自サイト内に「同一検索キーワード」「同一検索意図」で競合し合う重複コンテンツがないかチェックすることが重要です。

重複コンテンツがあるとGoogleからの評価が分散してしまい、サイト全体の評価が下がる可能性があるため、Googleサーチコンソールなどを活用してチェックしましょう。

3 競合調査を行う

他サイトのアクセス解析が行えるSEMRUSHAhrefsなどのツールを活用して、検索上位の競合サイトを調査することも大切です。

競合調査によって、他サイトがどういったキーワードで多く流入しているかがわかると、自サイトで取っていくべきキーワードの抽出に役立ちます。

キーワードの目星がついたら、優先順位が高いキーワードから順に記事を書いていきましょう。

言わずもがなですが、特定のキーワードで検索結果の上位に表示されているサイトは、ユーザーの検索意図を満たしているとしてGoogleに高く評価されているサイトです。
SEOに成功しているサイトの見本ともいえるため、競合サイトのコンテンツの中身を精査し、ユーザーの検索意図がなんなのかをつかむようにしてください。

 

\自サイトが検索結果に表示されないのはなぜ?その理由を解説!/

検索ボリュームに関するよくある質問

ここからは、検索ボリュームに関するよくある質問にお答えします。
Google以外の検索エンジンの検索ボリュームや、SNSの検索ボリュームの確認方法も押さえておきましょう。

Yahoo!の検索ボリュームを調べる方法は?

Yahoo!の検索ボリュームを知りたい場合は、無料SEOツールのaramakijake.jpを使うといいでしょう。
GoogleとYahoo!の月間検索アクセス予測数を比較することもできます。

X(旧Twitter)の検索ボリュームを調べる方法は?

Xアナリティクスを使えば、月ごとのX(旧Twitter)統計データや、ポストごとの数値データを把握できます。
Xアナリティクスは、有料プランのXプレミアムに加入しているユーザー向けの公式分析ツールです。

日本ではどんなキーワードが最も検索されている?

2023年11月~2024年11月の期間、日本におけるGoogle検索数の1位は「天気」、2位は「英語」、3位が「楽天」です。
ビジネス分野の中では「株価」が圧倒的に多く、続いて「郵便」、そして「ドル 円」がTOP 3にランクインしています。

検索ボリュームはSEO戦略の重要な検討材料

検索ボリュームの調査は、対策キーワードの難易度を計る判断材料であり、SEOの第一歩ともいえます。

Webサイト規模やSEOの目的に合わせて、適切な検索ボリュームのキーワードを選定し、効率的にSEOを進めていきましょう。

また、これまでに2,000社以上の支援実績があるナイルは、集客だけでなく成果につなげるためのSEOを強みとしています。
SEOコンサルティングの内容や導入事例について紹介した資料も用意しておりますので、興味がある方はぜひご覧ください。

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検索ボリュームはどう調べる?調査ツールやキーワード選定方法を解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEMとは?SEOとリスティング広告の違いなどを、事例を交えて解説

SEMとは_アイキャッチ

SEMとは、検索エンジン経由でWebサイトへの訪問者を増やすWebマーケティング手法の総称です。

インターネット検索が一般化した現代において、Webマーケティングは欠かせない施策。
事業の成果を上げるためには、Webマーケティングの基本となるSEMをしっかりと理解しておくことが重要になります。

本記事では、SEMの概要や特徴、SEOとリスティング広告の違いについて詳しく解説。
SEMの成果を上げるコツも成功事例と併せて紹介します。

なお、ナイルは一気通貫でWebマーケティングを支援しています。戦略立案から施策実行・検証までWebマーケティングの課題を総合的に解決しますので、無料相談よりお気軽にお問い合わせください。

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この記事のまとめ

  • SEMには、SEOとリスティング広告の2つがあり、それぞれの違いを理解して使い分けることが大切
  • SEOとリスティング広告は、検索上位表示の即効性や継続性、費用対効果、クリック率などに違いがある
  • 成果を目指す期間が長期なのか、短期なのかにより、SEMの施策は変わる

SEMとSEOは違う?SEMとはどういうものか

SEM(Search Engine Marketing:検索エンジンマーケティング)とは、検索エンジン上で実施するマーケティング施策の総称です。

SEMは下図のように、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とリスティング広告(検索連動型広告)の2つの要素で構成されています。
SEOとSEMは異なる手法などではなく、SEOを内包したものがSEMとなります。

<SEMと、SEO・リスティング広告の関係>

SEMと、SEO・リスティング広告の関係

検索エンジンを利用するユーザーは、すでに何らかの課題や興味を持っており、それに関連する情報を積極的に探しています。

SEMは、そういった能動的なユーザーへ効率的にアプローチする施策。
SEMを実施すると、Webサイトのコンテンツが検索結果で上位に表示されやすくなるため、ターゲット層に対して自社のサービスの認知度が高まっていきます。

SEO…自然検索結果で上位を獲得するための施策

SEOとは、検索結果で上位を獲得してコンバージョン(CV)を増やすSEM施策のひとつです。

主にWebサイト内のコンテンツの品質を高めたり、外部サイトからの被リンク獲得を行ったりなどします。

SEOを実施すれば、検索エンジンに自社のWebサイトを高く評価してもらい、自然検索結果での上位表示を目指すことが可能。
すると、検索したユーザーの流入が増加し、効果的に集客することができます。

なお、自然検索結果とは、Googleの検索結果の表示画面において、下図の赤枠のように「スポンサー」と表示されていない検索結果のことです。

<Google検索画面における自然検索結果>

自然検索結果の範囲

ナイルではSEOの施策で検索上位表示を目指す方法をまとめた資料を用意しています。

詳しくは、下記をご確認ください。

 

SEO(Search Engine Optimization)とは、「検索エンジン最適化」を意味し、検索エンジンのランキングで上位表示を目指す施策のことです。SEO対策...
【2024年最新】SEOとは?SEO対策の基本や施策をプロがわかりやすく解説 - www.seohacks.net
SEOライティングには、セオリーがあります。しかし、セオリーに準じて、すでに上位表示されているページをただ真似するだけでは意味がありません。...
SEOライティングで上位を狙うには?5つの心構えと10のポイント - www.seohacks.net

リスティング広告…検索結果の上部に表示される広告のこと

SEMには、SEOのほかにもリスティング広告(検索連動型広告)と呼ばれる有効な施策もあります。
ユーザーが検索したキーワードに応じて検索結果画面の上部に優先的に表示される、クリック課金型の広告です

リスティング広告は自然検索結果と同じようにテキストで表示されますが、下図の青枠のように「スポンサー」や「広告」といった文言とともに自然検索結果よりも上部に表示されます。

Google検索画面におけるリスティング広告>

リスティング広告の範囲

リスティング広告はユーザーの属性や行動履歴などにもとづいて表示されるため、明確なニーズを持つ顕在層に対する集客が期待できます

\なぜ検索順位が伸びない?上位表示させるための具体的な方法を紹介!/

SEOとリスティング広告の違い

SEMを実施するにあたって、SEOとリスティング広告の具体的な違いは何なのか、どちらを選んだらいいのか、迷っているマーケティング担当者も多いのではないでしょうか。

ここからは、SEOとリスティング広告の違いについて、下記の項目ごとに比較しながら解説します。

<SEOとリスティング広告の比較>

比較項目 SEO リスティング広告
1 検索上位表示の即効性
上位表示に数ヵ月の時間を要する

開始と同時に表示させることが可能
2 検索上位表示の確実性
上位表示は不確実

予算を投じれば上位表示は確実
3 検索上位表示の継続性
上位表示されると継続する傾向がある
×
予算を投じなければ表示されなくなる
4 運用する費用、費用対効果
基本的にコンテンツを充実させるための費用のみ必要
長期的な視点で見ると、費用対効果は高い

広告を表示し続けるためには継続的な費用が必要
短期間の施策であれば費用対効果は高い
5 ブランディング効果
期待できる
×
期待できない
6 クリック率(CTR)
上位表示されると高くなる

確実性は見込めない

 

1 検索上位表示の即効性

SEOとリスティング広告を比較すると、検索上位表示の即効性においては、リスティング広告のほうが効果的です。

<SEO>
SEOは、検索エンジンにWebサイト(やページ)を認知させて検索結果に反映される、もしくは上位表示されるまでに一定の時間がかかります。

場合によっては、検索結果に表示されなかったり、順位がついても上位にならなかったりする可能性も。

<リスティング広告>
リスティング広告は、1回のクリックに対してサイト運営者が検索エンジンに支払える上限額の「入札単価」と、検索エンジンが広告やランディングページの内容を10段階で評価する「品質スコア」を踏まえ、表示される順番が決まります。

そのため、入札単価✕品質スコアが競合よりも勝っていれば、短期間で検索上位表示が実現するでしょう。

2 検索上位表示の確実性

SEOとリスティング広告を比較すると、検索上位表示の確実性は、リスティング広告のほうが高くなります。

<SEO>
SEOの施策で対象としている自然検索順位は、検索エンジンのアルゴリズムによって順位が決定されます。
Webサイトのドメインパワーやコンテンツの質など、複合的な要因によって検索順位が決まるため、Webサイトの運営側が検索順位をコントロールすることはできません。
おのずと、検索上位表示の確実性はリスティング広告よりも劣ります

また、検索上位を維持するためにコンテンツの情報更新や修正などを行ったとしても、それをGoogleが認識するまでのタイムラグが発生します。
自然検索順位の上位表示には、不確定要素があると捉えたほうがよいでしょう。

<リスティング広告>
検索キーワードの関連性と、広告やランディングページの品質を考慮しつつ、適切な入札単価を設定することで、検索上位表示が可能です。

そのため、開設したばかりのWebサイトであっても、リスティング広告によって検索上位表示を狙うことができます

また、セール期間中は予算を増やしてターゲット層への露出を高めたり、新商品の発売に合わせてキーワードを迅速に変更したりすることができるのもメリットです。

3 検索上位表示の継続性

SEOとリスティング広告を比較した場合、検索上位表示の継続性はSEOのほうが高いといえます。

<SEO>
SEOによって自然検索結果で上位表示されたWebサイトは、(順位変動の激しいキーワードもあるため、一概には言えないものの)継続的に上位表示される可能性が高まります。
そのため、Webサイトへの継続的な流入が見込めるでしょう。

<リスティング広告>
リスティング広告は、入札価格や品質スコアによって表示される順位が変動します。
予算を投じれば広告枠で検索上位表示の可能性が高まりますが、上位表示を継続させるためには広告費を払い続ける必要があります

4 運用する費用と費用対効果

SEOは即効性のある施策ではありませんが、リスティング広告と比べると相対的に費用を低く抑えられるでしょう。

<SEO>
SEOは、コンテンツ制作やSEO施策を外注する場合はそれなりの費用はかかりますが、すべて社内でまかなうことができれば、費用はほぼかかりません。

また、SEOは基本的に広告費をかけずに実施できるため、長期的な視点で見ると、費用対効果の高いマーケティング手法です

<リスティング広告>
リスティング広告は、広告を表示し続けるために広告予算が継続的に必要になるため、掲載期間が長くなるほど費用がかかります。

商品やサービスのジャンル、検索キーワードによって上位表示に必要なコストが変わるため、予算配分に悩む可能性もあるでしょう。

ただし、短期間での流入を期待している場合、リスティング広告は有効です。キャンペーンといった短期間の施策であればリスティング広告の費用対効果は高いといえます。

5 ブランディング効果

リスティング広告を読み飛ばすユーザーも少なくないことから、ブランディング効果はSEOのほうが期待できるでしょう。

<SEO>
商品やサービスにかかわるキーワードで検索しているユーザーは、そのキーワードに対して高い関心を持っています。
そのため、SEOを行って検索結果の上位表示ができれば、検索ユーザーのあいだでの商品・サービスの認知度は高まり続けていくでしょう。

<リスティング広告>
リスティング広告は、ブランディング効果があまり期待できません。
ユーザーはリスティング広告を読み飛ばす傾向がある上、ブランディングが期待できるキーワードは競合他社が入札している可能性もあり、上位表示の難度が高くなる傾向があります。

6 クリック率(CTR)

クリック率は、自然検索結果で上位になったほうが高くなる傾向があるため、リスティング広告よりもSEOのほうが効果的といえるでしょう。

前述のとおり、ユーザーは検索画面に広告が出るとクリックすることを避ける傾向がある点は否めません

米国のSEOサービス企業First Page Sage社の調査「Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024」によると、Googleにおける2024年8月時点でのクリック率の平均値は、自然検索結果1位が39.8%、リスティング広告が1.2~2.1%でした。

参考:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024

リスティング広告もユーザーのニーズにマッチすればクリックしてもらえるため、一概にクリック率が低いとはいいきれませんが、両者のクリック率には大きな差があることは確かです。

クリック率については、下記の記事で詳しく解説しています。

CTRは、Click Through Rate(クリックスルーレート)の頭文字を取った言葉です。「クリック率」や「クリックスルー率」とも呼ばれ、これらの用語は...
CTR(クリック率)とは?広告やSEOでクリック率を改善する8つの方法 - www.seohacks.net

SEOとリスティング広告の使い分け

SEOとリスティング広告は、それぞれの特徴を理解して適切に使い分けることが重要です。

ここからは、SEOとリスティング広告、それぞれに適しているケースについて、具体的に見ていきましょう。

<SEOとリスティング広告のそれぞれに適したケース>

SEOとリスティング広告使い分け

長期的で安定的な成果を目指すならSEO

長期的で安定的な成果を目指すのであれば、リスティング広告よりSEOのほうが適しています。
特に、下記のようなケースであれば、SEOが有効です。

<SEOが適しているケース>

  • 即効性のある成果を求めるよりも安定した集客の柱が欲しい
  • 長期的な集客が見込めるWebサイトを作っていきたい
  • 高額商材など、時間をかけて比較検討される商材である

SEOは効果が出るまでに時間がかかるものの、検索上位表示されるようになれば安定した検索流入が期待できます。
そのため、「安定した集客の柱が欲しい」「長期的な集客が見込めるWebサイトを作っていきたい」といったケースにはSEOが効果的です。

また、高額な商材は、ユーザーが時間をかけて商品を比較・検討する傾向があります。
その点においても、自然検索で上位に表示されていれば、商品の認知や検討の機会を多く生むきっかけとなるでしょう。

検索上位表示を継続することができれば、ブランディング効果につながる点もメリットです。

短期的、または限定的な成果を目指すならリスティング広告

短期的、または限定的な成果を目指すのであれば、SEOよりもリスティング広告のほうが適しています。
リスティング広告は、下記のようなケースにおいて有効です。

<リスティング広告が適しているケース>

  • 短期的な成果が必要である
  • リリース直後や新商品発売時などで、一気に露出を増やしたい
  • キャンペーンなど限られた期間のみ宣伝を行いたい
  • ターゲットが限られている

リスティング広告は、新商品の発売時やキャンペーンなどのプロモーションとして実施すると、集客効果を高めることができます。

また、キーワードやユーザーの属性に合わせて広告費の入札を行うため、市場規模が狭くターゲットが限られている場合にも効果的です。

特に、SEOでなかなか検索順位を上げられないキーワードや、広告でもコンバージョンが期待できるキーワードに対しては、リスティング広告を展開することも視野に入れましょう。

なお、ナイルでは、リスティング広告を始めたいマーケティング担当者に向けて、運用ポイントをまとめた資料をご用意しております。
下記のフォームから無料ダウンロードできますので、ぜひご利用ください。

SEOとリスティング広告の違いについては、下記の記事でも詳しく解説しています。

SEO対策とリスティング広告のそれぞれの違いや共通点、それぞれの特徴について解説しています。「ナイルのSEO相談室」は業界歴15年超のナイルが運...
SEOとリスティング広告の違いとは?共通点とメリット・デメリット - www.seohacks.net

SEMで成果を上げるポイント

SEMで成果を上げるには、押さえておくべきポイントがありますので、詳しく紹介します。

適切な対策キーワードを選定する

SEM戦略を始める際には、まず狙っていきたいキーワードを明確化していきましょう。

キーワード選定の際には、検索ボリュームや競合の多さ、コンバージョン率を考慮し、コストパフォーマンスの高いキーワードを選ぶことが重要です。

しかし、検索ボリュームが大きくて魅力的なキーワード(ビッグワード)は、検索上位表示を獲得することが難しい傾向にあるため、検索ボリュームは少なくても、一定のニーズがあるロングテールキーワードも併せて選定するのがおすすめです。

キーワード選定やロングテールキーワードについては、下記の記事で詳しく解説しています。

キーワード選定は、SEOの成果を左右する重要な要素です。SEOで成果を上げるには、さまざまな調査・分析をした上でキーワードを選ぶ必要があります...
【初心者向け】キーワード選定とは?SEOマーケターがノウハウを伝授 - www.seohacks.net
ロングテールキーワードは、メディアを大きくする上で外せないキーワードのひとつです。オウンドメディアを始めて間もない頃はもちろん、運用フェ...
ロングテールキーワードとは?メリット・デメリットや選び方を解説 - www.seohacks.net

競合調査を継続して行う

競合企業がどのようなキーワードでコンテンツや広告を出しているのかなど、競合分析は継続的に行いましょう。
すると、自社の強みと弱みも把握できるため、具体的な施策を打ち出すことにつながります。

競合調査を行う際は、自社で狙いたい対策キーワードの検索上位表示10ページほどを確認します。
コンテンツ単位、サイト単位で自社と競合の比較をすると、優先すべきSEOタスクが明確化していくはずです。

なお、競合サイトの分析についてはこちらのYouTubeでも紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

短期と長期の成果のバランスを意識する

リスティング広告は、短期間での集客や売上の向上には効果的ですが、費用コストがかかる上、長期的な成果にはつながらないことも考えられます。

一方、SEOは短期的に成果が出るものではありませんが、施策を継続して行い、検索エンジンの評価を高めることで、長期的な検索結果の上位表示が期待できるでしょう。

そのため、短期的な施策として有効なリスティング広告と、長期的な成果につながりやすいSEO、両方の特性を押さえた上でバランスよく施策を行うと、より安定した成果につながると考えられます。

PDCAサイクルを繰り返す

PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルとは、計画を立てて実行し、その結果を評価して改善するフレームワークのこと。
SEMに限ったことではありませんが、このPDCAを繰り返すことで成果は上がりやすくなるでしょう。

特に、リスティング広告を実施した結果、検索上位表示を獲得できれば、流入数が増えます。
おのずと検証できるユーザーデータも増えるため、PDCAサイクルはより効果的に回せるようになっていきます。

SEMの成功事例

ここからはSEMの成功事例を見ていきましょう。

ナイルでご支援した株式会社スクロール360の事例と、ナイルのオウンドメディア「ナイルのSEO相談室」における成功事例を紹介します。

支援開始から約半年でコンバージョン数が2.6倍に:株式会社スクロール360

スクロール360_SEO事例

株式会社スクロール360

株式会社スクロール360は、EC・通販事業のトータルサポートを主要事業としています。

2022年12月よりナイルが支援を開始し、約半年でコンバージョン数が2.6倍、セッション数は約9倍になりました

支援開始当時、株式会社スクロール360のWebサイトは、競合に比べると伸び悩み、広告出稿に頼ってコンバージョンを獲得していました。

また、社内のマーケティングチームはわずか2名であり、マーケティングに関するノウハウも不足している中で、社内からは1年間で当時のリード獲得数の約3倍の成果の達成を求められていたのです。

そこでナイルは、下記のようなSEM施策を提案しました。

<ご提案したSEM施策例>

  • 初期調査(SEO内部技術調査を含む)
  • 物流関連記事の新規制作、既存記事のリライト
  • 制作会社による制作記事の記事要件チェック
  • 内部リンク改善
  • 記事のカテゴリ分け
  • ホワイトペーパーの企画・制作

上記のようなSEM施策を総合的に実施したことで、コンバージョン数は約半年で2.6倍、セッション数を約9倍にまで増加することに成功しました。

こちらの事例ついては、下記の記事で詳しく解説していますのでぜひチェックしてください。

EC・通販事業のトータルサポートを主力事業とする株式会社スクロール360。物流業界でのさらなるリード獲得を狙い、2022年12月よりナイルとのSEO・C...
【インタビュー】SEO・CRO・広告運用でCV数2.6倍の成果を生んだ理由|株式会社スクロール360 - www.seohacks.net

SEOとリスティング広告、双方を活用して過去最高水準のコンバージョン獲得:ナイル株式会社

SEO相談室_SEO事例

ナイルのSEO相談室

ナイルのSEO相談室では、SEM対策としてSEOとリスティング広告の双方を効果的に活用。
特に、コンバージョンが獲得できるキーワードや、SEOでは順位が上げられないキーワードは、リスティング広告を出稿しています。

SEOの施策は「ナイルのSEO相談室」内のブログ記事に適用し、リスティング広告はサービスページやトップページなど、コンバージョンが見込めるページに対して実施しています。

この施策によって、ブログ記事の自然検索流入を増やしつつ、サービスページなどで集中的にコンバージョンを獲得する運用に成功しました。

なお、リスティング広告での流入で得たデータをもとにPDCAサイクルを繰り返したことで、2024年10月には過去最高水準のコンバージョン数を獲得しています。

SEMでユーザーの検索と集客を効果的に結びつけよう!

Web上で効率的に集客をするためには、SEMの適切な活用が欠かせません。

SEOは長期的な視点で安定した集客に適しており、リスティング広告は短期的な成果を求める際に効果的。
それぞれの特性を理解し、ビジネスの目的や状況に合わせて適切に選択しましょう。

ナイルは、SEOとリスティング広告の両面から、企業のSEM施策をサポートしています。
自社だけでは効果的なSEM施策を実施するのが難しいなど、Webマーケティングでお困りの際はナイルにご相談ください。

SEO戦略を自社で立てるのは難しそうと思った方へ

資料ではSEOの戦略策定における全体的な戦略、キーワード戦略、戦略策定前にやるべきことを詳しく解説しています。 もし「自社でSEO戦略を立てるのは難しそう」とのことでしたら、お気軽にナイルの無料相談をご利用ください!

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SEMとは?SEOとリスティング広告の違いなどを、事例を交えて解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

効果的なFAQページ ベスト25選

本記事は、2024年10月24日に Search Engine Journal で公開された Lee Wilson氏 「25 Best Examples Of Effective FAQ Pages」を翻訳した記事です。


効果的なFAQページを構築するためのポイントを、最適な例とともに学びましょう。ユーザーのエンゲージメントを高め、サイトのユーザー体験を向上させます。

FAQページ(または情報ハブ)を利用することで、企業は従来のランディングページよりも迅速かつ的確にユーザーのニーズに応えられるようになります。FAQページは、ユーザーに役立つ情報を提供しながら、自然と目標や成果に向けて誘導するための重要なコンテンツです。現在、FAQページは多くのサイトで必須の要素となっています。

FAQページの目的は何ですか?

まず、FAQページはオーガニック検索を通じて新しい訪問者をサイトに誘導し、関連ページ(多くの場合、回答しようとしている質問に関連するブログやサービスページ)にスムーズに案内するための有効な手段です。

また、検索エンジンの結果ページ(SERP)内でブランドの可視性を向上させる最も重要な機会の一つとして、ユーザーの質問やニーズ、課題をターゲットにすることが挙げられます。

FAQページは、サイトを訪問したユーザーが検索結果をクリックする前に回答のスニペットを確認できる最適な方法の一つです。これにより、ユーザーが求める情報に早くアクセスでき、検索ニーズを迅速に満たします。

さらに、効果的なFAQページ(コアページやトピックに基づくFAQハブ)は、初めての訪問からコンバージョンまでのユーザー体験を効率化します。これは、情報や信頼を得る際の障壁が取り除かれるためです。

企業にとっては、FAQを通じて専門知識を披露し、主要なスタッフや知識、独自の視点を業界に迅速に紹介することができます。

さらに、視聴者が求めるさまざまな形式で価値あるコンテンツを提供することで、信頼性や価値も向上します。これには、従来のテキスト中心のコンテンツ提供だけでなく、音声やビジュアル/ビデオ、コンテンツの階層的な展開も含まれます。

また、迅速で常時利用可能なオンラインのメカニズムを通じて、オフラインでのコミュニケーションや体験ニーズにも応えることが可能です。人々は常に助けやアドバイスを求めており、電話をかけたり店舗に出向いたり、情報が得られるまで長時間(数分でも)待つことを好みません。FAQは、今すぐ利用可能であり、ユーザーが最も利用しやすい形式で提供されることが求められます。

なぜFAQページが重要なのか

FAQページは、SEOおよびデジタルマーケティングの視点からも優先されるべきページです。FAQページはサイトを改善し、訪問者を支援する最も簡単で効果的な手段の一つです。

顧客の要求が増え続けるなか、FAQセクションは常に変化と拡張が求められる価値の源です。FAQページは、音声検索やモバイル検索の普及、スマートアシスタントやスピーカーの増加に伴い、さらに重要性を増しています。これにより、事前結果(Googleの回答や注目スニペット)におけるFAQページのターゲット化が可能となり、効果的にユーザーを引き付けます。

効果的なFAQページは次の要素を意識して設計されるべきです。

  • 視聴者のニーズを徹底的に反映し、それに応える内容を提供
  • 取引、情報提供、場所に関する情報など、幅広い目的に対応
  • 最新のデータや業界動向、ベストプラクティスから得た洞察を基に、常に更新を行う
  • 定期的な情報追加と専門知識の共有により問題解決を支援し、再訪問を促進することで新規ユーザーの獲得をサポート
  • 他の重要なページへの内部リンクを促進し、主要なコンバージョンパスをサポート
  • Fuelブログやさらに深いコンテンツでは、関連性の高いコンテンツを論理的かつ直感的に繋げる
  • 自社の専門知識、信頼性、権威を強調し、ブランドとスタッフがコミュニティに対して教育的で情報提供的、支援的なプラットフォームを提供

効果的なFAQページは、ユーザーの疑問に迅速に対応し、企業の信頼性や専門性を確立するための貴重なツールです。

ここでは、FAQページやリソースの優れた例 25選と、それらが効果的である理由を見ていきます。

1. Caesarstone UK
Caesarstone UKのFAQリソースは、一般的な質問をカスタマイズしたランディングページにグループ化し、シンプルで直感的なユーザー体験を提供しています。この例からわかるように、FAQは分かりやすく、データに素早くアクセスできる設計が重要であり、ワンクリックで回答を得られる利便性が求められます。

2. Siren Craft Brew
Siren Craft Brewは、セカンダリナビゲーション要素と展開可能なdivコンテンツを使用して、デバイスに依存せず簡単に情報へアクセスできるよう工夫されています。

3. Amazon
AmazonのFAQページも注目すべき事例です。同社はデータを活用してカスタマイズした体験を提供し、AIで継続的な会話を可能にすることで、ユーザーのニーズを的確に理解し、ほぼ人間のようなサポートを実現しています。

4. WhatsApp
WhatsAppのヘルプセンターは、分かりやすく使いやすい構成で、デスクトップやモバイルでも迅速にアクセスできるよう効果的に分類されています。会話調の口調を使うことで、支援・解決・アドバイスの場として親しみやすさが増しています。

5. Wikipedia(Wikiヘルプ)
Wikipediaのヘルプセンターは、従来のテキスト重視のFAQページの好例です。膨大なテキスト量を主要なトピックに分けて整理しており、全てのサポート領域に広範囲にアクセスできる構成になっています。

6. P&O Cruises
P&O CruisesのFAQページは、ライフスタイルに基づいた選択肢とクルーズ予約に関する情報をバランスよく提供し、利用者にシンプルで効果的なソリューションを提供しています。

7. Lucy and Yak
Lucy and Yakは、ユーザーフレンドリーで親しみやすいFAQハブを提供しており、電子商取引サイトにありがちな機能的なFAQから一歩進んだ、ユーザー重視の設計となっています。

8. Asda
Asdaのカスタマーヘルプセンターは、トーンやデザイン、画像に親しみやすい雰囲気があり、遊び心のある「既成の回答」といった表現で利用者の関心を引きます。

9. Truhouse
Truhouseのクライアントヘルプ/FAQリソースは、情報検索や購入プロセスを各ステップに分割して整理しており、ユーザーが容易にアクセスして進められる優れた例です。

10. ナイキ
Nikeの「ヘルプを取得」セクションは、ホワイトスペースを効果的に活用し、行動喚起の工夫が凝らされています。複雑になりがちなFAQページですが、Nikeはシンプルさが効果的であることを示しています。

11. 世界動物保護協会
世界動物保護協会のFAQページは、分散している多くのコンテンツをシンプルで論理的な構成にまとめ、使いやすくしています。ユーザーは限られた時間の中でサイトを移動したいと考えるため、このような情報の整理と提示は、デザインによって機能性を引き出しています。

12. LinkedIn
LinkedInのFAQは、ユーザーにとって邪魔にならない設計が特徴です。プラットフォームでの集中力を保ちつつ、インタラクティブなFAQ機能でサポートします。プロフィールアイコンのドロップダウンリストから簡単にアクセスできる点も魅力的です。

13. Microsoft
MicrosoftのサポートFAQは、複雑な情報を一口サイズでまとめ、ビデオやコミュニティを取り入れてコンテンツ配信を効果的に行っています。これにより、ユーザーがFAQを通して直接サポートを得やすい設計になっています。

14. UCFB
UCFBのFAQリソースは、教育に関する重要な意思決定を支援するため、シンプルで視覚的にわかりやすいデザインで豊富な情報を提供しています。

15. Google
GoogleサポートはFAQに期待される機能を超え、大量の情報を効率よく整理し、デザインやレイアウトで直感的にアクセスできるようになっています。

16. Hillier
オンラインでオフライン体験を再現するのは難しい場合もありますが、HillierのFAQセクションは、園芸に関する専門知識を効果的に共有し、まるでガーデニングセンターにいるかのような感覚を提供しています。

17. Tilda Rice
Tilda RiceのFAQは、コミュニティ全体で役立つリソースの一部として機能し、広範囲なコンテンツの一部として利用者に情報を提供しています。

18. Trent Furniture
Trent FurnitureのFAQは、FAQリソースとしての役割に加え、ガイドリソースも兼ねています。ユーザーは、詳細な購入ガイドや測定情報などの追加情報にアクセスでき、購入決定に役立つ豊富なコンテンツを提供しています。

19. Spotifyコミュニティ
SpotifyのコミュニティFAQは、情報へのアクセスをプッシュとプルの両方で実現し、定期的に利用するユーザーのニーズを迅速に満たせるようセグメント化されています。

20. Etsy
Etsyは、FAQハブを通じて多層的な情報を共有し、ユーザーが頻繁にアクセスする基礎的なコンテンツを中心に据えています。近年のeコマースサイトにおけるFAQの重視の好例です。

21. Carbase
CarbaseのFAQページは、ユーザーが少ないクリック数で迅速にアクセスできるよう、重要なトピックが明確に表示されています。特定の問題解決を明確にサポートする構成になっています。

22. Wateraid
WateraidのFAQは、ストーリー性を持たせてユーザーの行動を促し、サポートや寄付の意思を高める効果的なハブです。AIチャットボット機能と従来のテキスト情報提供を組み合わせて、シームレスに支援を提供しています。

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23. Airtable
Airtableのヘルプセンターは、数か月前にレビューした際と比べて大きく改善されています。それでも、このトップFAQリストに含める価値はあります。コンテンツが適切にセグメント化され、チャットボットによるサポートもあり、インターフェースがシンプルで使いやすい点が、FAQコンテンツに最適な要素となっています。

24. Reddit
RedditのFAQセクションには、どこか懐かしさを感じさせるものがあります。しっかりと機能しており、使いやすいものの、なぜか2000年代初頭に戻ったような感覚も覚えます。テキストリンクへの実用的なアクセスが提供されており、さまざまな方法で情報にアクセスできることを思い出させてくれます。

25. スティーブン・キング
私はスティーブン・キングの大ファンなので偏りがあるかもしれませんが、彼のウェブサイトにあるFAQハブが、まるで文学体験をしているかのような感覚を与えてくれる点が気に入っています。目次や背景が、本を読みながら物語の一部になるシーンを設定するような役割を果たしています。

効果的なFAQページの作成

FAQページがすでに存在する場合、さらに有用なものにするため、または新たにFAQリソースを作成する際には、次のステップを検討することが重要です。FAQセクションで得られるデータを活用し、継続的に更新・改良し、視聴者に対する価値を拡充していくことが求められます。FAQリソースは、オンライン・オフライン問わず、新しいデータセットに基づいて常に更新されるべきです。

1. FAQページの目的を決める

専門家の支援を前面に出し、継続的なユーザーサポートを提供したい場合と、Webサイトの基礎となるコンテンツへのアクセスを向上させることを目的とする場合では、FAQハブの役割は大きく異なります。FAQセクションの目的を明確に定義し、ビジネス目標やKPIでそれをサポートすることが重要です。これにより、リソースの優先順位と正当性が維持され、FAQの開発が強化されます。

2. FAQハブの維持と成長のための事前計画

ユーザーの質問は頻繁に変化するため、FAQコンテンツがこれを反映していることを確認する必要があります。Google Search Console (GSC) やサイト内検索のデータ、さらには業界動向を活用して判断を行いましょう。データ収集を一つのソースに限定せず、競合他社やGoogleリッチリザルトを分析し、FAQコンテンツを通じて専門知識を効果的に提供することが求められます。

3. 社内データ環境の外側に目を向ける

既存の顧客データを活用することは重要ですが、FAQセクションは多様な質問に対応する必要があるため、一般的な質問については「Answer the Public」や「Google トレンド」などの無料ツールや競合サイトを活用できます。また、In-SERP(検索結果内)の質問に答えるチャンスを逃さず、FAQコンテンツを紹介し、これらにターゲットを絞った魅力的なコンテンツを作成することが大切です。

4. FAQの構造化

FAQページや個々のFAQ(単一のページや専用セクション)をどのように構成するかについては、ユーザーと検索エンジンの両方が多様なコンテンツにアクセスできるように検討が必要です。回答をわかりやすく、クリックで展開される形式で提供し、ページ構造においてはスキーマの使用やページ速度、モバイル対応などの技術的最適化にも時間をかけましょう。FAQはテキストだけでなく、視覚的に豊かなコンテンツであれば、より広範囲にリーチし、価値を提供できます。

5. データを活用して改善

FAQページは時間と共に古くなるため、変更をテストし、コンテンツの見直しを繰り返し行うことが重要です。データに基づいた改善は毎月行い、結果としてユーザーとビジネスに大きな影響を与えることができます。

6. 人材の要素を忘れない

成功するFAQページやヘルプセンターは、ユーザーへの深い理解を基盤に作られています。データや証拠を重視しつつ、現実世界の洞察をバランスよく取り入れることが求められます。最前線で積極的にユーザーと関わり、オフラインとオンラインのFAQがどのように問題解決に役立つかを理解しているスタッフの支援が重要です。

簡単なヒント
FAQリソースは、完成したように見えても、常に新しい方法で価値を最大化し、成長できる余地があります。既存のコンテンツを再利用し、検索機会に合わせて強化し、テキストにビジュアルコンテンツを加えることで、短期的および継続的に利益を得ることが可能です。

まとめ

FAQリソースは、Webサイトの大きな資産となり、ユーザーの問題解決や変換の加速、ビジネスの強化に貢献します。FAQハブは、常に進化し、データセットを最新に保ち、ユーザーのニーズに基づいてトピックを拡張していくべきです。これにより、外部リソースではなく、自社サイトで直接解決策を提供し、ユーザーを引きつけることができます。

FAQアプローチを始める場合は、小規模から始め、時間をかけて拡張していくことが効果的です。

【速報】本日11/12AMよりGoogle検索アルゴリズム コアアップデートが開始

2024年11月度 Google検索アルゴリズム コアアップデートについて

日本時間11月12日5時ごろ、X(旧Twitter)Google Search Centralアカウント、及びLinkedInのGoogle Search Centralアカウントより、2024年11月の検索アルゴリズムのコアアップデートが開始されたことが発表されました。

 

本日、Google 検索の 2024 年 11 月のコア アップデートをリリースしました。
このアップデートは、検索結果の質を向上させるための取り組みを継続するもので、人々が本当に役立つと感じるコンテンツをより多く表示し、検索で上位に表示されるためだけに作られたようなコンテンツをより少なく表示します。
このアップデートは、https://lnkd.in/ezpkZUJwの検索ステータスダッシュボードに追加されており、ロールアウトが完了次第更新されます。 

※翻訳は DeepL翻訳による

このアップデートの実施に関しては、10月末に米国GooglePlexで開催されたWeb Creator summitにおいて、Googleのダニー・サリバン氏が「次のコアアップデートはもう間もなく行われる」という趣旨の発言をしていました。このニュースを読んでいたSEO関係者にとっては心の準備ができていたのではないかと思います。

(参考:Search Engine Land記事より)

LinkedInの投稿に書かれている内容は前回8月のコアアップデート時とほぼ同様の内容で、現段階では同じ方向性の変動があるのではないかと予想されます。ただ、前回は「小規模サイトや独立系サイトも含む」とあえて記載があったものの、今回はそういった情報は現状ありません。

前述したWeb Creator summitに参加したあるクリエイターからは「23年9月のヘルプフルコンテンツアップデートでマイナス影響を受けた方は、回復は期待しないでもらいたい」という発言があったという情報もあり、そのようなサイトが大きく回復するということは望みにくいように思われます。

 

なお、前回のコアアップデートでは、23年9月以降に顕著だったドメイン重視の傾向が若干薄れ、検索ニーズに合致し、ユーザーに有益であろう独自情報も豊富に含まれたコンテンツが上位に返り咲くような傾向が見受けられました。

主に大手企業ドメインなどにおいて、検索ニーズに合致していないにもかかわらず上位が取れてしまっていたキーワードでの下落が顕著に生じていたことからも、その傾向が読み取れます。

また、8月アップデートのリリース文で触れられていた「小規模サイト、独立系サイト」が、過去(特に2023年秋以前)に得ていたような評価・順位まで前回のアップデート回復できたかというと、サイトオーナーの期待には程遠く肩透かし感があったのも事実です。

現段階での変動状況

本日午前の段階ではまだ大きな変動は起きていません。

2024年11月12日(コアアップデート当日)の検索結果の変動グラフ

参考:Semrush Sensor

アップデートの告知後、2~3日後から変動が起き始めることはよくあることなので、特別なことではありません。

また、ステータスダッシュボードにはロールアウトまで最大2週間と記載されています。期間中は何度か大きな変動が生じることがあり、アップデート期間前半で上昇したのに、後半で結局もとに戻ってしまった、ということもよくあります。

流入への影響は見ながらも、まずはアップデート完了まで待つのがよいでしょう。。

 

最近、順位をあまり確認していなかったのであれば、前回のコアアップデートが終了した9月4日以降、9月中はずっと大きな変動が続いていたため、その期間中に影響が出ていなかったかを今のうちに確認しておくのも一案です。

今回のコアアップデートで悪影響を受けた方へ

今回は速報として、2024年11月12日開始のGoogleコアアップデート(November 2024 core update)とナイルの現時点での見解についてお届けしました。

ナイルのSEO相談室では、引き続き2024年11月のコアアップデートの分析を続けてまいります。

分析結果に応じて、随時本記事を更新しますので、ぜひリリースをお待ちください。

また、今回のコアアップデートで悪影響を受けてしまったという企業様向けに、ナイルでは無料相談を実施しています。自社サイトの流入数・順位が下がってしまった方は、お気軽に下記よりお申し込みください。

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【速報】本日11/12AMよりGoogle検索アルゴリズム コアアップデートが開始ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

アンカーリンク(Anchor link)とは?使い方やずれるときの対処法を解説

アンカーリンク_アイキャッチ

アンカーリンク(Anchor link)とは、Webサイトのページ内に設置されるリンクの一種で、テキストやボタン、画像をクリックすることでページ内の指定の場所や別のページへ移動するリンクのこと。

アンカーリンクの設置は、SEO対策の効果を高める上で重要な施策のひとつですが、アンカーリンクを適切に設置しないと、かえって検索エンジンの評価を下げる可能性もあるため、注意が必要です。

そこでここでは、アンカーリンクとはどういうものか、正しい使い方や注意点などについて詳しく解説しましょう。

なお、ナイルではSEOの基礎知識をまとめた資料を無料でご提供しています。
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この記事のまとめ

  • アンカーリンクにはhref属性、target属性、id属性、ref属性の4種類がある
  • アンカーリンクには適切なアンカーテキストを設定し、クリックされやすいテキストやデザインにすることが重要
  • キーワードを詰め込むなどすると、アンカーリンクの使い方によっては逆効果となることもあるため注意

アンカーリンク(Anchor link)とは?

アンカーリンクとは、Webサイトのページ内に設置されるリンクの一種で、ページ内の指定の場所や別のWebページへ移動するためのリンクのこと。
長文のページでは、目次に活用されることも多い仕組みです。

Webサイトを訪れるユーザーは、求めている情報がなかなか見つからないと離脱してしまうケースが少なくありません。
そこで、ページ内にアンカーリンクを設置することにより、ユーザーが知りたい情報に早く到達しやすくなります

ユーザーの利便性向上を図ることは、検索エンジンの評価を高める上で重要な要素であるため、アンカーリンクを適切に用いることはSEO効果を高めることにもつながるのです。

アンカーリンクの種類と使い分け、HTMLでの作り方

アンカーリンクには、href属性、target属性、id属性、ref属性の4種類があります。
それぞれの属性を使い分ける方法、HTMLにおける作り方を解説します。

<アンカーリンクの4つの属性>

  • href属性:同じタブでリンク先のURLを指定する
  • target属性:別のタブでリンク先のURLを指定する
  • id属性:ページ内の見出しを指定する
  • rel属性:リンク先との関係性を示す

href属性:同じタブでリンク先のURLを指定する

href(エイチレフ)属性は、アンカーリンクの到達点となるURLのリンクを指定するための属性です。

下記のように記述することにより、サイト上には「表示するテキスト」に相当する文言が表示されます。その文言をクリックすると、同一のタブで指定したURLに遷移する仕組みです。

<href属性のHTML記述方法>

<a href="https://◯◯◯/">表示するテキスト</a>

target属性:別のタブでリンク先のURLを指定する

target属性は、新しいタブページでリンク先を開くよう指定するための属性。

href属性は同じタブページ間を移動するのに対して、target属性はユーザーが閲覧しているページとは別のタブページを表示させることができます。

これにより、ユーザーが元のページに戻りやすくなる点がメリット。
元のページに記述されている内容の補足説明として、別のページを表示させたい場合などに用いられます。

<target属性のHTML記述方法>

<a href="https://◯◯◯/" target="_blank">表示するテキスト</a>

id属性:ページ内の見出しを指定する

id属性は、同じページ内の特定の位置を指定するための属性で、「ページ内リンク」とも呼ばれます。

例えば、この記事のように、冒頭の目次がリンクになっており、クリックすると該当の見出しへ移動するといった機能は、id属性を用いることで実現されている仕組みです。

参照する要素の識別子には、HTMLのほか、CSSやJavaScriptを指定することも可能です。

<id属性のHTML記述方法>

<p id="test">表示するテキスト</p>
※「test」には指定したいアンカーリンクの名称を入れる

rel属性:リンク先との関係性を示す

rel(レル)属性は、リンク先との関係性を示すための属性です。

表示されているページから見た場合、リンク先の外部リソースがどのような位置づけであるのかを明示したい場合に使います。

rel属性に指定できる値は数多くありますが、SEOと特に関わりが深いのは次の2種類です。

nofollow:リンク先をクロールさせない

nofollowは、リンク先のページが現在のページと無関係であり、検索エンジンにクロールする必要がないことを伝えるための属性です。

リンク先が信頼できないサイトや無関係なサイトである場合、リンク先のページに対する検索エンジンの評価をリンク元ページに影響させないために用います。

<noflollwのHTML記述方法>

<a href="https://◯◯◯/" rel="nofollow">表示するテキスト</a>

nofollowについては、下記の記事で詳しく解説していますので、気になる方はご覧ください。

nofollow(ノーフォロー)属性とは、リンク先を検索エンジンにクロールさせたくない時、リンク先のサイトと関連付けたくない場合、検索エンジンへ...
nofollowとは?使い方や設定方法、SEO効果について解説 - www.seohacks.net

noopener:元のページに戻れない

noopenerは、リンク先のページからリンク元のページを操作されないようにするための属性です。

主にセキュリティ対策を目的として用いられる属性で、新規タブを開く「target="_blank"」指定を用いる際に使用が推奨されています。

<noopenerのHTML記述方法>

<a href="https://◯◯◯/" rel="noopener">表示するテキスト</a>

 

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なぜアンカーリンクはSEOで重要なのか?

アンカーリンクがSEOにおいて重要とされる主な理由として、次の4点が挙げられます。

ページ離脱を防ぎ、滞在時間の向上につながる

ユーザーが求める情報を早く見つけられるようにすることは、そのページにより長い時間滞在してもらうための重要な要素です。

特に、近年はスマートフォンでコンテンツを閲覧するユーザーが増えています。
小さな画面上で長文を読むためには、何度もスクロールをしなければなりません。

すると、求めている情報になかなかたどり着けないことから、離脱率が上がることも考えられます。

それを防ぐためには、アンカーリンクを適切に設置することが大切。
欲しい情報がどこにあるかがすぐにわかるようになるので、ページの滞在時間が伸びる可能性があるでしょう。

その結果、検索エンジンからの評価の向上にもつながります。

h3リンク先の評価を高められる

リンクとして表示されるアンカーテキストに狙いたいキーワードを含めることで、リンク先の記事に対する検索エンジンの評価を高める効果が期待できます。

<アンカーテキストの例>

アンカーテキストの例

検索エンジンのクローラーは、Webサイトのページ内に設置されたリンクをたどって、サイトの内容を把握し、評価しています。

アンカーリンクに適切なテキストが設定されていれば、クローラーがリンク先の内容を正確に認識しやすくなり、結果としてリンク先の評価が高まるという仕組みです。

ただし、アンカーリンクを無闇に設置すると、かえって検索エンジンの評価を下げる原因になります。

あくまでも、ユーザーにとって有用な参照先にアンカーリンクを設置することが大切です。

新規記事がインデックスされやすくなる

アンカーリンクを設置すると、新規記事であってもクローラーにインデックスされる可能性が高まります。

通常、記事を公開してからクローラーが巡回するまでには一定の期間を要するため、新規記事は検索結果にすぐに反映されません。

ですが、アンカーリンクがあればクローラーがそれをたどって記事を認識しやすくなるため、インデックスされるまでの期間の短縮が期待できます。

<クローラーが巡回しやすい状態と、しにくい状態>

クローラーが巡回しやすい状態と、しにくい状態

正しいアンカーリンクの使い方

アンカーリンクは適切な方法で設置することが大切です。
アンカーリンクの正しい使い方として、次の2点について理解した上で、効果的に活用しましょう。

適切なアンカーテキストを設定する

ユーザーにとってリンクの役割や有用性が伝わりやすいアンカーテキストにすることで、アンカーリンクを正しく機能させることができます。

適切なアンカーテキストにするには、次のポイントを押さえましょう。

<適切なアンカーテキストの例>

  • 「詳細はこちら」のような文言は避け、ページタイトルを入れるなどリンク先をわかりやすくする
  • リンク先ページが狙っているキーワードを含んだ文言にする
  • 「動画視聴」や「PDFをダウンロード」など、リンク先のフォーマットを提示する
  • 「◯◯を見る」など文末を動詞にする

アンカーリンクを設置した場合、ユーザーがクリックするかは、アンカーテキストだけで判断することになります。

そのため、リンクをクリックすると何が起きるのか、どのような情報が得られるのかが端的に伝わる文言にすることが重要です。

クリックされやすいデザインにする

アンカーリンクの存在がユーザーに伝わらなければ、クリックされる確率は下がってしまいます。

次に挙げるような手法を取り入れて、クリックされやすいデザインにすることが大切です。

<アンカーテキストのデザイン例>

  • リンクの色(青色を推奨)や下線を使って、通常の本文テキストとは異なることを明示する
  • マウスオーバーした際に文字色や背景色が変化するエフェクト機能を活用する
  • クリック操作が可能なリンクであることを示すアイコンを追加する

特に、アンカーリンクの色は青色にするのが基本
黒色のテキストと比べて目立つ上に、ユーザーから見た場合もリンクであることがわかりやすくなります。

逆効果になる可能性も!アンカーリンクを使う際の注意点

アンカーリンクを適切に設置しないと、SEOにとって逆効果になる可能性もあります。
アンカーリンクを使う際に注意しておきたいポイントを見ていきましょう。

キーワードを詰め込みすぎない

アンカーテキストにリンク先ページが狙っているキーワードを入れることは、SEO効果を高める上で大切なポイントのひとつです。

ですが、不自然にキーワードを詰め込むと、かえって検索エンジンの評価を下げるおそれがあります。

<アンカーテキストの良い例・悪い例>

「内部リンク 最適化」がメインキーワード、「seo html」がサブキーワードのページに遷移するアンカーテキストの場合

◯ 良いアンカーテキスト:内部リンクを最適化する方法を見る
✕ 悪いアンカーテキスト:内部リンクの最適化がSEO効果をもたらすHTMLについて見る

悪い例は、狙うキーワードを詰め込むあまり、日本語として不自然になっています。

また、テキスト要素が多すぎると、リンク先にどのような情報が掲載されているのかイメージしにくくなるため、ユーザーがパッと見てわかる端的なアンカーテキストを設定しましょう。

リンクが切れていないかを定期的に確認する

アンカーリンクは複数のページで設置していることが多いため、一度設定したらそのまま…ということは少なくありません。
そのため、リンク先のページに適切に遷移するかを定期的に確認するようにしましょう。

リンク先に遷移しなかったり、リンク先のページが表示されなかったりすると、ユーザーの利便性が低下します。
そのような状況を放置すると検索エンジンの評価を下げることにもつながるため、リンクをチェックする機会をスケジュールに組み込むのをおすすめします。

ヘッダーを「position:fixed;」で固定しない

ヘッダーを「position:fixed;」で固定すると、スクロールした際に指定した位置がずれる原因となります。

これは、アンカーリンクで指定された位置に、ヘッダーの高さ分が加味されていないことが主な理由です。

アンカーリンクの位置がずれると、ユーザーが意図した情報に到達できず混乱させることにもなりますので、後に説明するとおりCSSでリンクの位置を調整しましょう。

ずれが発生していないか、アンカーリンクを実際にクリックして確認しておくことが大切です。

アンカーリンクがずれる場合の対処法

アンカーリンクで指定した位置がずれる場合には、大きく分けて2つの対処法があります。

それぞれについて見ていきましょう。

<アンカーリンクの位置がずれる場合の対処法>

CSSで調整をする

固定したヘッダーの高さを「padding-top」で指定し、さらにネガティブマージンを「margin-top」に指定することにより、アンカーリンク位置のずれを解消できます。

具体的な記述例を参考に、CSSを修正してください。

<CSS記述例>

padding-top:100px;
margin-top:-100px;

JavaScriptで調整する

jQueryを使用し、アンカーリンクのジャンプ先の位置を調整する方法もあります。
下記はjQueryに記述するコードの例です。

<JavaScript記述例>

$(function() {
 let headerHeight = $('#header').outerHeight(); // ヘッダーの高さを取得
 let speed = 600; // スクロールの速度

 

 $('a[href^="#"]').click(function() {
  let href = $(this).attr("href");
  let target = $(href === "#" || href === "" ? 'html' : href);
  let position = target.offset().top - headerHeight;
  $('html, body').stop().animate({ scrollTop: position }, speed, "swing");
  return false; // デフォルトのリンク動作を無効化
 });
});

上記のように記述することにより、固定ヘッダーの高さを取得してアンカーリンクの位置を調整可能となります。固定ヘッダーの高さが変動するレスポンシブデザインにおいて有効な対処法です。

アンカーリンクに関するよくある質問

アンカーリンクに関するよくある質問をまとめました。それぞれの質問に対する回答を紹介します。

アンカーリンクとハイパーリンクの違いは?

アンカーリンクはWebサイト内の指定場所に遷移するのに対し、ハイパーリンクはWebページ以外の文書内リンクも含みます。

例えば、WordやExcelといったOfficeソフトではハイパーリンクという呼称が用いられています。

アンカーリンクは別名何と呼ばれている?

アンカーリンクは「ページ内リンク」「記事内リンク」とも呼ばれます。

ページ内リンクが同一ページ内の指定した場所に移動するためのリンクを指すのに対して、記事内リンクは同一サイト内の指定したページに移動するためのリンクを指します。

そのため、厳密には両者はイコールではありません。

リンクを貼り付けるとはどういうことですか?

「リンクを貼り付ける」とは、テキストや画像にリンクを設定して指定した場所へ遷移できるようにすることを指します。

アンカーリンクは記事内のテキストにリンクを設定し、指定した場所やページに移動できるようにする仕組みのことです。

アンカーリンクで別ページに飛ばないのはなぜ?

アンカーリンクから別ページや別ウィンドウを開くには、target属性にてリンク先を指定する必要があります。

一例として、<a href="https://◯◯/" target="_blank">表示するテキスト</a>のように記述することで、別ページに飛ばすアンカーリンクを設置可能です。

リンクのURLパラメータとは何ですか?

URLパラメータとは、URLの末尾に追加されている文字列のこと。

URLの「?」以降がURLパラメータに相当します。
アクセスしているユーザーの状況をサーバー側に伝えられるため、流入経路の把握や広告効果の測定などに用いられる手法です。

URLパラメータについては、下記の記事で詳しく解説しています。

URLパラメータとは、サーバーに特定の情報を送るためにURLに付け加える変数のことを指します。URLパラメータを設置することで、ページ内のユーザビ...
URLパラメータとは?メリットや活用方法、注意点を詳しく解説 - www.seohacks.net

アンカーリンクをうまく活用してユーザー満足度を高めよう

アンカーリンクを適切に設置することは、ユーザーの利便性向上に寄与するとともに、検索エンジンの評価を高める効果も期待できます。

SEO効果を高めるには、アンカーリンクの正しい使い方を理解した上で、ユーザーにとって役立つ設置方法を実践していきましょう。

今回解説したアンカーリンクのSEO効果や正しい使い方を参考に、ユーザービリティの向上に向けたWebサイトの構築・改善に役立ててください。

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アンカーリンク(Anchor link)とは?使い方やずれるときの対処法を解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

強調スニペットとは?表示される仕組みや出し方、非表示にする方法

強調スニペット_アイキャッチ

検索結果の上位サイトに表示される「強調スニペット」の効果をご存じでしょうか。
強調スニペットが表示される仕組みや表示させるポイントを知ることは、サイトを運営していく上で重要なポイントのひとつです。

この記事では、強調スニペットの概要と種類をはじめ、基本的な仕組みや表示されるメリット・デメリット、表示させる方法・非表示にする方法についてわかりやすく解説します。

なお、ナイルではSEOについてお困りの方向けに、基礎知識をまとめた資料をご提供しています。
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強調スニペットとは

強調スニペットとは、Googleが自動的に生成している、検索結果画面の強調表示のことを指します。
多くの場合、検索結果画面の上部(リスティング広告が入る場合はその下)に表示されることが多いです。

<強調スニペットの表示例>

被リンク_強調スニペット

なお、Googleが検索結果に適したコンテンツであると判断したページに対して表示されるため、サイト運営者が意図的に表示させることはできません

強調スニペットに表示される内容は、ページから自動的に抽出された画像や文章、ページタイトル、URLなどです。
読者が求める情報が端的に示されるため、クリック率の向上につながる可能性があります。

強調スニペットに表示されることを狙ったSEOは、Webサイトの流入数増加に効果的な施策といえるでしょう。

強調スニペットとリッチリザルトの違い

リッチリザルトとは、Googleの検索結果にサイト名・ページタイトル以外のさまざまな情報が表示されることを指します。

リッチリザルトの表示のされ方は数パターンあり、次のように企業のコーポレートサイトの検索結果にサイトリンクが表示されたり、レシピの検索結果に口コミの点数や調理時間が表示されたりするほか、FAQのアンサーボックス、店舗の営業時間や支払い方法などが出ることもあります。

<リッチリザルトの表示例>

ナイル_リッチリザルト

ナイル株式会社のリッチリザルト(赤枠)

レシピ_リッチリザルト

レシピのリッチリザルト例(赤枠)

リッチリザルトに表示される項目は、構造化データをマークアップすることにより、サイト運営者がある程度まで制御できます。
一方、強調スニペットの表示有無や表示項目はGoogleの判断に委ねられている点が大きな違いです。

強調スニペットとナレッジパネルの違い

ナレッジパネルとは、Googleの検索結果画面で人や物、場所などに関する情報が表示される領域のこと。
パソコン表示の場合、検索結果の右側上部に表示されます。

カボチャ_ナレッジパネル

ナレッジパネルの例(赤枠)

強調スニペットはWebページ内の情報を取捨選択して表示されますが、ナレッジパネルはGoogleがさまざまなサイトから収集した情報にもとづいて表示される点が大きな違いです。

なお、ナレッジパネルの表示有無や表示内容はGoogleの判断であり、サイト運営者が制御できない点は強調スニペットと共通しています。

強調スニペットの表示の種類

強調スニペットには、主に6つの表示形式があります。

それぞれについて詳しく解説しましょう。

テキスト形式

テキスト形式の強調スニペットは、検索キーワードに対して詳細な回答がテキストで表示される形式です。例えば、「クローラー」と検索すると次のとおり端的に回答が表示されます。

テキスト形式

言葉の意味や概要を知りたいときにWebサイトを開かずに素早く確認できるため、ユーザーにとって利便性の高い表示形式です。

画像+テキスト形式

画像+テキスト形式の強調スニペットは、画像とテキストを組み合わせて表示される形式です。
例えば、「パンくず」と検索すると、次のように概要はテキストで、表示場所は画像で表示されます。

画像+テキスト形式

画像部分はサイト内から自動選定されたアイキャッチや図表などが表示され、テキスト部分は説明文や表、箇条書きとなることが特徴です。
画像とテキストそれぞれの組み合わせで表示されます。

表形式

表形式の強調スニペットは、金額や店舗名などの情報が表形式で掲載される形式です。

例えば、「品川 映画 スケジュール」と検索すると、映画館名と当日の上映時間が表形式で表示されます。

表形式

リスト形式

リスト形式の強調スニペットは、ランキングや手順などを表示する形式。
画像や箇条書き、など複数の表示形式があります。

例えば、「検索エンジンランキング 日本」と検索すると、次のように日本の検索エンジンランキングの上位3位までがナンバリングで表示されます。

リスト形式

動画形式

動画の強調スニペットは、YouTubeに投稿されている動画を抽出して表示する形式です。

動画形式

音楽コンテンツであれば、楽曲の歌詞や配信中の音楽ストリーミングサービスのほか、「他の人はこちらも検索」といったレコメンド動画が表示されることもあります。

動画による強調スニペットには、動画のサムネイル画像が表示される関係上、ほかの強調スニペットと比べて検索結果画面上に大きく表示される点が特徴です。

そのほかの形式

ここまで紹介した以外にも、強調スニペットにはさまざまな表示形式があります。

天気

例えば、「今日の天気」と検索すると、強調スニペットに天気予報が表示され、検索時の日付や時間や週ごとの結果を確認することが可能です。

また、位置情報の利用を許可していれば、自身の現在地の天気情報が表示されるため、旅行や外出先の天気が気になる状況で役に立つでしょう。

今日の天気

食べ物のカロリー

食べ物名に続けて「カロリー」というキーワードを入れて検索すると、食べ物のカロリー情報が強調スニペットに表示され、すぐに対象のカロリー情報を確認できる場合もあります。

下記の画像は、「ラーメンのカロリー」と検索した結果、実際のカロリーが表示された例です。

ラーメンのカロリー

Googleの強調スニペットの仕組み

Google強調スニペットは、ユーザーにとって情報収集に役立つとGoogleが判断した場合に表示されます。
通常、強調スニペットは単独で表示されるものの、複数の項目が表示されるケースも少なくありません。

どの検索結果に強調スニペットを表示するかは、Googleが自動システムによって判断していますが、ユーザーが強調スニペットに対してフィードバックを送信することも可能です。
Googleでは、寄せられたフィードバックにもとづいて検索アルゴリズムと検索結果品質の向上を図っています。

参考:Google検索 ヘルプ「Googleの強調スニペットの仕組み

強調スニペットのメリット・デメリット

多くの表示形式がある強調スニペットですが、表示されるにあたってメリットとデメリットがあります。
それぞれを整理しましょう。

強調スニペットのメリット

強調スニペットは、検索ユーザーにとってのメリットと、サイト運営者にとってのメリットの2つに分けられます。

ユーザーのメリット:欲しい情報がすぐに手に入る

強調スニペットの検索ユーザーにとってのメリットは、表示されたサイトを開くことなく知りたい情報を手に入れられることです。

ユーザーの属性や検索キーワードに対して、Googleが最も適した回答と判断した情報を検索結果画面の上部に表示してくれるので、必要な情報がその表示されたサイトに含まれていることが一目でわかります。

強調スニペットはユーザーにとって、検索で知りたい情報を見つけるまでの手間を減らしてくれる優しい存在なのです。

サイト運営者のメリット:自サイトへの流入が期待できる

強調スニペットは、検索結果の上部というユーザーの注目を集めやすい場所に表示されるため、ほかのサイトよりクリックされる可能性が高くなるのが、サイト運営者にとってのメリットです。

実際に、海外Webマーケティング会社が2022年に発表した調査結果(※)では、強調スニペットがGoogleユーザーによる総クリック数の35.1%を占めているという結果が出ています。

強調スニペットに表示されることで、サイトの情報がGoogleからも信頼されていることがユーザーにも伝わるため、ブランディングにも好影響を与えるでしょう。

※参考:Featured Snippets Study: Results From 3,500+ Internet Users

強調スニペットのデメリット

強調スニペットは、検索ユーザーにとっては特にデメリットはないと考えられますが、サイト運営者にとってのデメリットはあります。

サイトに流入されない可能性がある

テーマによっては、ユーザーが強調スニペットのみで疑問を解決してしまい、サイトを開いて閲覧するユーザーが減少する=サイトに流入されない可能性があるのです。

これは「ゼロクリック検索」と呼ばれ、強調スニペットで表示されたページ(検索順位1位)の平均クリック率が5.3%下がったという調査データがあります。

一方、強調スニペットに表示されなかった検索順位2~4位のページは、平均クリック率よりも高い値(2位は平均クリック率の約5%増!)になりました。

つまり、あえて強調スニペットに表示された結果を避けて、それ以下のページをクリックするユーザーがいることを示しているといえるでしょう。
必ずしも強調スニペットがすべての検索ユーザーにとって有用ではないといえます。

<強調スニペットが表示された検索結果における、1~10位ページのクリック率>

強調スニペットが表示された検索結果におけるクリック率

参考: Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid

ゼロクリック検索が増加すると、サイトのセッション数が減少し、潜在的な顧客やコンバージョンの機会を逃す恐れはあると考えていいでしょう。

ページ上部から見てもらえない

強調スニペットをクリックしてサイトに流入すると、強調スニペットに表示されている位置までスクロールされてしまうため、ユーザーにページの冒頭から見てもらうことができません。

<強調スニペットからサイト流入した場合>

強調スニペットからサイト流入した場合

もちろん、ユーザー自身がコンテンツの冒頭に戻る可能性も考えられるものの、自身の課題が解決してしまったらほかの部分に目を向けることはほぼないと考えられます。

すると、サイト運営者が本来届けたいメッセージを見ることなくページを離脱してしまう可能性が高まるでしょう。

誤った情報だった場合の悪影響が大きい

強調スニペットは、通常よりも目立つ形で検索結果に表示されることから、もしその情報が誤っていた場合のリスクが大きいです。

もちろん、強調スニペットの表示有無にかかわらず、サイトには常に正しい情報を掲載するべきではありますが、万が一誤っていた場合のリスクは、サイトに流入しないと知りたいことを見つけることができない通常の検索よりも大きいでしょう。

さらに、誤情報を掲載していたサイトとして、ブランドの信頼性も低くなってしまいます

強調スニペットを表示させる方法

強調スニペットは、ここまで説明したとおり、Googleのアルゴリズムによって自動的に選択されるため、サイト運営者が任意に設定できません。
ただし、適切な対策をすれば強調スニペットに選ばれる可能性を高めることはできます。

Google 検索セントラル ブログでは、次のように説明されています。

自分のページを強調スニペットとして設定できますか?

それはできません。ユーザーの検索リクエストに対して、ページの内容が強調スニペットにふさわしいと Google のシステムが判断すれば、上位に表示されます。

Google 検索セントラル ブログ|強調スニペットとウェブサイトより引用

このように、強調スニペットに選ばれるかどうかはGoogleのアルゴリズムによって決まります。
そのため、Googleが公表している強調スニペットの表示基準を理解し、それに沿ったサイト設計を行うことは、サイト運営者にとって重要です。

強調スニペットを表示させるには、SEOとは違うアプローチも必要

どのサイトを強調スニペットに表示するかはGoogleが判断していることから、SEOで一般的に行う方法とは異なるアプローチが必要です。

強調スニペットを表示させるための対策として、まずは強調スニペットが現状表示されているキーワードを調査し、そのページの特徴を確認しましょう。

ここでは、SEO分析ツールのAhrefs(エイチレフス)を利用して調査する方法を紹介します。

まず、Ahrefsの「Site Explorer」で、現在注目されている強調スニペットを探します。

具体的な操作方法は下記のとおりです。

<Ahrefsで注目されているスニペットを探す手順>

  • 検索バーにドメイン名を入力する
  • オーガニックキーワードレポートを選択する
  • SERP機能フィルターを選択する
  • ドロップダウンメニューより「強調スニペット」を選択する
  • 掲載順位フィルター(Position)を1-1から追加して「適用」をクリックする

以上の操作により、ドメインを入力したWebサイトにて強調スニペットを表示するトリガーとなるキーワードのリストが表示されます。
また、掲載順位フィルターを2-5に設定することにより、競合他社から獲得できる可能性のある強調スニペット表示の機会を確認することも可能。

参考:ahrefsオフィシャルブログ|Googleのスニペット機能:それを手に入れるために知っておくべきことすべて

こうして取得した情報を元に、なぜそれらのキーワードが強調スニペットの対象となっているのか、ユーザーの検索意図を分析したり、コンテンツを参考にしたりすることによって、自サイトのページが強調スニペットに表示される可能性が高められるでしょう。

強調スニペットに選ばれやすくなるコツ

強調スニペットは検索上位のサイトから選出されるため、基本的なSEOももちろん重要です。

適切なキーワードを選択し、ページタイトルやメタディスクリプションを最適化するなど、Google検索で上位に表示されるための対策をとりましょう。
最低でもページを10位以内に入るようにしたいところです。

その上で、強調スニペットにより選ばれやすくするために、次の5点を実践しましょう。

ユーザーへの回答を端的に伝える

強調スニペットとして表示される情報は、ユーザーが入力した検索キーワードに対する答えに最も近いものから選出されます。

そのため、「◯◯とは、△△△△ということです」のように、ユーザーの検索意図に対して端的な情報を文中で提供することが大切です。
冗長な表現は極力削り、ユーザーが知りたい情報を端的に伝える一文を用意するといいでしょう。

結論ファーストで記載する

コンテンツの本文は、「結論ファースト」で記載するのをおすすめします。

ユーザーが入力した検索キーワードに対する回答が冒頭に記載されていることにより、検索意図に応えるコンテンツとして認識されやすくなるからです。

各見出しに対して、結論→理由→具体例→結論といった流れで本文を記載し、ユーザーが早めに回答を得られるようにしましょう。

ひとつのトピックスにつき120~150文字程度でまとめる

ひとつのトピックに対する解説は120~150文字程度でまとめるのが理想です。
150文字以上の説明が必要になる場合は、段落を分けるなどして読みやすさに配慮しましょう。

こうした工夫は強調スニペット表示に選ばれやすくするためだけでなく、ユーザーがコンテンツを読みやすくする意味でも効果的です。

質問形式の見出しを使う

見出しを「~とは?」「~は何か?」といった質問形式にし、続く本文にて回答を示すことにより、強調スニペット表示と親和性の高いコンテンツになります。

「よくある質問」をQ&Aサイトなどを元に分析し、見出しに設定するのがポイントです。

構造化データを実装する

構造化データとは、ユーザーと検索エンジンがいずれもコンテンツを効率的に理解できる形式に整えられたデータのことです。

コンテンツの意味や関連性をGoogleに明確に伝えることにより、強調スニペットに選出される確度が高まります。

「よくある質問」に構造化データを実装するのもおすすめです。

構造化データについては、次の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

構造化データとは、検索エンジンがページ内容を理解しやすくなるデータ形式のことです。正しく記述することで検索エンジンがページの内容をより理...
構造化データとは?非エンジニアでもよく分かる!初心者向け徹底解説! - www.seohacks.net

強調スニペットを非表示にする(消す)方法

強調スニペットは、サイトのクリック率を下げる可能性があるため、表示されないようにしたい場合もあるでしょう。

非表示にする方法として、次の3つのタグを使用する方法があります。

<強調スニペットを非表示にするためのタグ>

  • max-snippetタグ…スニペットに表示される最大文字数を指定できるタグ
  • nosnippetタグ…スニペット表示を完全に拒否するタグ
  • data-nosnippetタグ…Google検索の結果に特定のページの部分を表示させないタグ

まずは、完全に非表示にする前に、max-snippetタグを使って表示される文字数を調整することをおすすめします。

適切な文字数で強調スニペットを表示することで、ユーザーには導入部だけを見せ、詳細を知りたいと思うきっかけを作ることで、クリック率を高められる可能性があるからです。

例えば、記事の要約を強調スニペットに含めつつ、詳細な内容は控えめにすると、ユーザーが「この記事の続きを読みたい」と思う形にできます。

このように、max-snippetタグを使えば、検索結果画面での見やすさを維持しながら、表示内容のコントロールが可能です。

それでも強調スニペットを非表示にしたい場合は、nosnippetタグやdata-nosnippetタグを使用しましょう。

ただし、強調スニペットを非表示にすると、サイトへのクリック数や検索順位に影響を与える可能性があります。
非表示にする前に、そのメリットとデメリットをよく考えるようにしてください。

参考:Google 検索セントラル ブログ|強調スニペットとウェブサイト

強調スニペットで注意したい点

サイトへの流入増加に役立つ強調スニペットですが、次のような注意点もあります。

常に同じページが表示されるわけではない

強調スニペットは、Googleが検索ニーズに適していると判断したページやコンテンツが表示されるため、常に同じページや内容が表示されるわけではありません。

一度強調スニペットに表示され、さらに検索順位が変わらなくても、そのときのアルゴリズムによって、強調スニペットに表示されなくなる場合もあります。

また、古い情報よりも最新情報が表示される傾向があります。
そのため、強調スニペットに選ばれるためには定期的なコンテンツ更新も重要。

情報を適宜見直して更新し、鮮度を維持することを心掛けましょう。

表示の仕様がアップデートされる

Googleは定期的にアルゴリズムのアップデートを行っているため、強調スニペットの表示方法も変更される可能性があります。

2019年8月には、強調スニペットに関する大規模なアップデートがあり、表示内容や仕様が変更となりました。

そのため、サイト運営者は定期的にGoogleの発表やSEO関連のニュースをチェックし、必要に応じて対策していきましょう。

なお、ナイルでは、最新のSEOトレンドやGoogleのコアアルゴリズムアップデートの情報をまとめた「SEOニュース」を毎月発行しています

強調スニペットを含む検索結果ページの最新動向や、対応するための具体的な施策案などを専門家の視点からお届けしていますので、ぜひサイト運営にお役立てください。

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強調スニペットはメリット・デメリットを理解して対策しよう

強調スニペットは検索結果の上位に表示されるため、サイトの流入数に影響を与えます。

表示されるように対策する際は、Webサイトの目的や状況に合わせて、ユーザーに価値のある情報を提供してください。

ただ、強調スニペットの対策には継続的なモニタリングとSEOが重要な上、専門的な知識と経験が求められるため、自社だけでは対応が難しいこともあるでしょう。
その場合は、SEOの専門家に相談するのがおすすめです。

ナイルでは、これまで2,000社以上の企業様へ、SEOをはじめとしたWebマーケティングのご支援を行っております。
強調スニペットを含めた最新のSEOについてお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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【雑記】 SEOはいつになったら終焉をむかえるのか

「SEO崩壊」みたいな、令和にもなってまだやってたのか的なタイトルの記事が流れていて腹筋崩壊していたところ、なんか書きなよと言われたので7年?8年?ぶりにSEOの記事を書いています。

ちなみにその記事は検索やSEOどころかGoogleの話題もほとんど出てこない、新しい生成AIサービスをいろいろ紹介する記事だったようなので、「せめてSEOの話をしろよ」以外に言いたいことは特にありません。

SEOは1~2年に1度くらいのペースで終了する

この業界に関わりはじめたのが大体15年前とかになりますが、その時代から変わらず、おおよそ1~2年に1度くらいの頻度でSEOが終了するお知らせが出ます。

今のところ、特に終了する気配が見られないまま、SEOというジャンルの仕事やビジネスニーズは残っています。

もちろん、15年前とSEO実務やSEOビジネスの中身については跡形もないくらいには変わっていますが、検索トラフィックとSEOのビジネスにおける重要性・注目度そのものは、むしろ年々増しているように感じます。

SEOが終わってほしい人は昔から多い

SEOは、ある程度そのアルゴリズムに則っていろいろうまいことやると自社に有利な検索結果にできる、みたいな側面があります(それがSEO)ので、やろうとしてもうまくやれなかったり、何も気にせずに好きなコンテンツづくりだけをやっていたい人たちからすると、SEOをうまくやってるサイトは邪魔だし、SEOという手法そのものに嫌悪感がある人はいます。

またそれ以前に、スパムとか詐欺まがいなサイトも詐欺サイトもSEOの評価ハックをしっかり利用してしまっているので、そういう意味でも嫌われて然りな部分は否めません。

なので、「SEOが終わる」みたいなネタを出せば食いつく人も多いし、新しい何かが出てきたのでSEOは価値がなくなるみたいなことをテンプレ的に流していれば、別角度からそういう新しいものが好きな人が食いつくことも合わせて記事として最低限のPVは取れるので、ある意味メディアとしても気楽に作れるコンテンツだろうと思います。

過去に何度かSEOが終了したきっかけ

せっかくなので、「SEO終了のお知らせ」「SEO●亡」みたいな話が過去に出てきたきっかけと、その後どうなったかについてを簡単に思い出してみます。

例1:パーソナライズド検索により、従来のランキングシステムが意味をなさなくなるのでSEOが不要になる

はるか昔、Googleがパーソナライズ文脈をがんばってた時代の、「時代はパーソナライズの時代で、従来型のアルゴリズムで決められた一般的なランキングを良くするためのSEOはもう終わる」みたいな話です。

現実には、ユーザーが検索結果を勝手にパーソナライズされることをそもそも期待してなくて、全然指標が良くならないとか、実際にパーソナライズド検索結果がそこそこ以上に使い物にならなかったとか、いろいろな事情があったのだと思いますが、少なくともそこから間もなくしてSEOではほとんど話題にならなくなりました。

参考:We sat in on an internal Google meeting where they talked about changing the search algorithm — here’s what we learned

今生きているのは、「実機確認はちゃんとシークレットブラウザでやろうな」くらいの話です。

例2:SNSの普及によりSNSで情報を探して、Googleで検索する人が減るからSEOが不要になる

2011年頃に腐るほど見た話ですが、特にその後Googleの検索数が減ることはありませんでした。

また別の文脈ですが、さまざまなソーシャルシグナルが検索結果のランキングに直接反映されることも(活用しようといろいろ試みたりはしてたでしょうけど)ありませんでした。

若い人はほとんど知らないだろう話題ですが、2011年に当時のGoogleの肝入りプロジェクトである独自ソーシャルメディア「Google+」も、リリースしてわりとすぐに話題にならなくなり、最終的にはサービスも終了しています。

SNSによってGoogle検索する人がいなくなる、ソーシャルグラフを活用すれば従来のSEOアルゴリズムに頼るよりも信頼の置ける情報に常にアクセスできる…このような言説が実現することは、今に至るまで起きていません。

ただし、その当時言われていたこととは関係なく、スマホの普及によってユーザーがSNSや動画プラットフォームに流れた結果、Google検索向けのコンテンツ制作よりもそうした別プラットフォームに最適化されて作られたコンテンツの流通量が相対的に増えているのは事実です。

少なくとも、検索結果の仕様としてAIの回答が出てくるとか、検索結果がURLリストじゃなくなる(実際はそうはならない)とか、チャットUIでAIの回答が得られるとか、そういう細かい機能的な話よりは、検索対象にしたいコンテンツそのものがGoogle検索の領域外で作られるようになっていることのほうが、影響が大きいトレンドなのではないかなと思っています。

例3:アルゴリズム変更によって低品質コンテンツ中心のサイトが殲滅され、良質なコンテンツが自然に評価されるのでSEOが不要になる

12年ほど前、日本にパンダアルゴリズムが導入されたあたりで出ていた話ですが、残念ながらまったくそういう結果にはなっていません。

代表的な例としては、2016年のキュレーションメディア問題によって微妙な(ここでは、信頼度の低い、正確でない、無責任な)コンテンツがSEO評価ハックによって検索結果に評価されまくった結果が社会問題になり、ニュースにも多く取り上げられることになりました。

今でも「コンテンツの中身さえ良ければそのコンテンツが上位表示される」からは程遠い状態で、今後もそうはならないのです。

例4:リンクスパム系のSEOがアルゴリズム+スパム対策によって殲滅され、コンテンツ評価を中心にまともなサイトが自然に評価されるのでSEOが不要になる

これも10年以上前ですが、収益性の高い検索キーワードでのSEOがもっぱらリンクスパム中心の殴り合いで成り立っているような時代に、そうしたリンクスパム撲滅に向けたアルゴリズムの調整や、手動対応オペレーションが強化され、不正にリンクを駆使してサイトの評価を水増しする手法が事実上オワコン化し、その抱き合わせ的なノリで、SEOそのものも「オワコン」といわれていた時期がありました。

もちろん、昔流行ってたような不正なリンク評価操作は実質的な効力を持ちにくく、実務上のコスパがまったく合わないので、今はやってる人はほとんどいないと思います。

とはいえ、SEOにおけるリンクの比重、それは平たくいえば「サイトに対する第三者評価」の比重ということですが、むしろ2024年現在でも相当な比重が置かれている評価指標で、検索流入やSEOを考える上で決して欠かせない要素であることは、当時からまったく変わっていません。

余談ですが、今から10年ほど前のネタで、リンクを評価材料としない検索結果を試そうとしたことがあります。

やってみたら、単にスパムに汚染されまくっていて使い物にならなさすぎる検索結果が出来上がったので、サイトの評価にリンクを使わないのはどのみち無理だよね、のような話もありました。

参考:バックリンク評価なしの検索結果をGoogleは作っているか?

…など。

少なくとも、これまで新しいサービスやプラットフォームが普及しても検索を代替するようなものは過去ずっと出てきておらず、またGoogleの情報処理技術やランキングシステムがいくら改良されても「良いコンテンツを作ってちゃんとサイトを運営していさえすれば評価される」などという、SEOが終了するたびに期待されていたような結果には2024年になってもまだまだ程遠く、ほかと比べて有利な評価をより効率的に得るために何ができるか、というSEOの苦悩は今後しばらく続くことになるとは思います。

※しばらく現場から離れていたので、ネタが古いとかはご容赦ください。

生成AI技術の発達によってGoogle検索とSEOはどうなるのか

では、昨今の「生成AIとSEO」という文脈ではどうでしょうか。

例えば、GoogleのAI Overview(AIによる概要)みたいなのもSEOの世界では話題になりますが、正直なところ、これはSEOの文脈ではそこまで気にしなくていいと思います。

というか、全体的に生成AIが検索と直接バッティングする範囲自体が限定的なものだろうと思います。

もちろん、検索と関係なくAI領域は当面の各社の注力領域になると思いますので、そういう意味での興味や期待は持っていて然りと思いますが、その技術をGoogle検索に混ぜようとしても、実際にユーザーの利用指標が良くなるポイントはある程度限られるため、そこまで積極的に全部混ぜようとは思ってないだろう、みたいな捉え方をしています。

例えば、AIによる概要機能が改良されたとして、それは「インフォメーショナルクエリを中心に検索結果に回答が表示される機能として、すでに存在している強調スニペット表示などとユーザー便益がどこまで大きく変わりますか?」とか、「世の中の検索ユーザーは、どこまでこの機能が拡張された検索結果を望んでいるんですかね?」みたいな話が焦点になって、最終的には「便利な機能として検索システムに標準搭載されましたね、あると便利ですね」くらいの感じで、次第に話題にならなくなっていくイメージはあります。

その中で、例えば検索に対して信頼できるドンピシャなアンサー(コンテンツ)が出てきにくい検索で、生成AIがいい感じに気の利いた回答出してくれる…とかならば、それはとても便利なことで、良い補完関係だと思います。

しかし、そうでもないところにまでガンガンAIによる概要やレコメンドを表示してくるような意向はないんじゃないかなと考えます。

ましてや、コンテンツ掲載元へのリンク誘導をなくして、検索結果を丸ごと生成AIのコンテンツにして回答します、などといったことは、検索サービスのビジネスのエコシステム的な意味とか、その他いろいろも含めて当面あり得ない方針だろうと思います(少なくともGoogle検索では)。

現実には、競合検索エンジンのBingに対して、AI領域でGoogleが大きく遅れを取るわけにはいかないとか、そういう大人の事情も多分に含まれてる領域だと思いますし、(AIではなく検索プロダクト側が)本心でどこまでこの路線をがんばろうとしてるのかは正直疑問です。

生成AIは検索を代替するのか?

最後に、検索サービス外で生成AIによる質問回答サービスが次々と生まれているが、それは検索を代替するか?についてですが、例えば「豚こま肉と玉ねぎとジャワカレーの中辛が家にあるから、それで作れるうまいカレーのレシピを出せ」みたいな、従来のGoogle検索だと少しキツそうな質問でも、狙った通りしっかりリュウジのバズレシピから至高のカレーのレシピをメインで参照した上で、絶妙に大事なポイントを外したレシピを提示してくる(水400mlに対してジャワカレー1箱など)、みたいなことは今でもできています。

なので、そういう使い分けで生成AIによるコンテンツが検索行動の中で補完的に活用される幅は今後少しずつ広がっていって一定の利用者が定着すると思いますし、その中で一定のトラフィックやビジネスが発生することも出てくると思います。

このように、例えば「今日のコーディネートを考えるなら、GoogleじゃなくてTikTokやインスタ見るよね」みたいな感じの棲み分けは、生成AIツールに対しても一部で発生すると思いますが、全体の検索総量とかSEOがどうのこうのという話に及ぶような影響に至ることはなかなか考えにくいなと思います。

どのみち、生成AIツールを検索ツールの代替サービスとして捉えるのはいろいろな意味で少し無理があるので、基本的には新しい技術、新しいソリューションとしてウォッチしておくべき対象だと思います。

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【無料テンプレート付き】SEOの目標設定の方法をやさしく解説!

目標設定の仕方_アイキャッチ

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<この記事を読んでほしい人>

  • 新任SEO担当者
  • 与えられた数値目標がなく、ただ目標設定をしなければならない人

目標設定は目標数値が与えられていないほうが難しい

目標設定にあたっては、2通りのパターンがあると思います。

1 「来年はSEOで1.5倍、2倍にしよう」と目標がすでにある場合

SEOで前年の1.5倍やら2倍やらにしよう、というのがあらかじめ決まっているパターンに関しては、そこから逆算すればいいだけなので簡単です。

追っていく数値がSEOの流入数なのか、SEO経由のコンバージョンなのか、そこはメディアの目的によって変わりますが、それを1.5倍、2倍にするにはどうすればいいかをシンプルに因数分解していけばいいでしょう。

ほとんどの事業はこちらのパターンかもしれません。

ただ「目標を作れ」といわれている場合

目標とする数値がなく、ただ目標を作って上長に持っていかなくちゃいけない場合は、新任の方だと途方に暮れてしまいますよね。

まったくSEOをやってこなかったサイトであれば、流入目標を300%増とすることもできそうですが、そうじゃない場合は、前年までの数値を元に数字を作っていくことになります。

この記事では、こちらのパターンでお悩みの方向けにやり方を解説していきますね!

目的のないサイトの目標は立てられない

目標設定の方法を紹介する前に、確認しておきたいことがあります。
それは、売上や商談数のアップなど、目的が定まっていないサイトの目標は立てられないということです。

目的のないサイトなんてあるわけないじゃん!と思う方がいるかもしれないのですが、実はそういうサイトは少なくないんです。

私がこれまでご支援してきた企業の中には、目的がなくサイト運営をしていたケースが結構あります。
「オウンドメディアが流行ってるから、ウチも作っちゃおうよ!」と、とりあえず作り始めてしまった…というのが実際のところなのでしょう。

目標設定は、その名の通り目標があって初めて設定できるものです。
何のために、何に向かってメディアを運営しているのかを、まずはしっかり定めてください。

それを踏まえて、次のような順序で目標設定をしていきましょう!

1 サイトの目的と主要KPI(必要に応じてKPI)を設定する

サイトの目的を達成するためにユーザーに期待する行動を、KPIとして設定しましょう。

次のようなロジックツリーを作り、サイトの目的をトップにして、目的を達成するために見ていく指標を逆算して分解していくと、自分たちがやるべきことがわかりやすくなります。

サイトの目的を達成するのに直接影響する指標を「主要KPI」とし、主要KPIにつなげるために必要な指標(サイトの目的に間接的に影響する指標)を「補助KPI」として細分化するのがおすすめです。

<KPIの考え方例>

KPIロジックツリー

サイトのKPIはサイトの種類によって異なる

主にSEOを実施することが多いサイトには、次のような種類があります。

<SEOを実施することが多いサイトの種類>

サイトの種類 特徴 サイトのKPI例
サービスサイト 商品やサービスなど、自社の事業を理解し、購買につなげるためのサイト セッション数、問い合わせ数、資料ダウンロード数、会員登録数など
オウンドメディア 主に商品やサービスなどの認知、興味関心につなげるためにさまざまな情報を発信するためのサイト セッション数、ページビュー数、サービスサイトへの遷移数など
ECサイト Web上で商品を販売するためのサイト セッション数、ユーザー数、会員登録数、購入数・購入額、リピート率など
データベース型サイト 保有する大量のデータにもとづいてページが自動生成されるサイト

求人サイトや不動産情報サイトが代表的

セッション数、ユーザー数、会員登録数、サービス申込数など
アフィリエイトサイト 特定の商品やサービスを紹介することでユーザーの購買を促し、運営者が報酬を得る広告手法のひとつ セッション数、広告主ページへの遷移数など

 

サービスサイトはユーザーの検討段階から購買行動までが主な役割になりますので、問い合わせ数や資料ダウンロード数といったものがKPIになります。

一方、オウンドメディアの場合は自社の商品・サービスの購買を検討する前段階の、認知度アップや興味を喚起することが主な役割。
サービスサイトほど目的の達成までの距離が近くないことから、セッション数やページビュー数、サービスサイト(サービスページ)や商品詳細ページ、問い合わせページへの遷移数といったものがKPIになるでしょう。

購買検討フェーズごとに対応するサイト

2 主要KPIのシミュレーションを作る

では、続いてサイト全体のシミュレーションを作っていきます。
そもそも与えられている数値目標がない場合、まずはメディアの現状把握から始めましょう。

主要KPIの過去実績と予測した成長率を入力すれば自動でシミュレーションが完成する、次のようなテンプレートを用意しましたので、こちらをもとに解説していきます。

<目標設定シミュレーション テンプレート>

目標設定シミュレーションテンプレート

まずはこちらをダウンロードしてお手元にご用意ください。

\ 目標設定シミュレーションテンプレートのダウンロードはこちら/

サイトの現状把握をしよう

GA4を使って、次のようにSEO経由の流入数と、主要KPIとして設定した項目の数値を直近の2年間分、月間で出してください
上記でダウンロードいただける目標設定シミュレーションテンプレート【簡易版】のAG列以降(【通常版】ではAH列以降)が、過去実績を入力する欄になっています。

シミュレーションに過去実績を記入

黄色の部分に主要KPI、過去実績の数値を記入!

なぜ直近2年間かというと、メディアの成長率を見るのであれば最低2年は必要だから。
できればもうちょっとさかのぼって見られるといいですが、2年分は最低でもあったほうがいいでしょう。

例えば、季節性のあるジャンルの場合は月によって数値に変動があるものがあり、前年は大きなぶれはなかったけど、前々年はすごくぶれていた、といったこともあります。
そのため、できるだけ長い期間の数値を見て傾向を把握したほうがいいですね。

来期のシミュレーションをしよう

前年までの数値を把握したら、サイト全体のシミュレーションをします。
前年の成長率と、施策を実施することによって期待できる成長率を踏まえて作っていきましょう

前年までの成長率が120%であれば、前年と同じことをしたら同様に120%成長することを前提とし、そこにこれから実施する施策によって期待できる成長率を足して、トータルで「前年比(例えば)150%成長」と設定し、各月に数字を入れていくようなイメージです。

上記の目標設定シミュレーションテンプレートを使用すると、次のように成長率を入力すれば自動的に各月の目標数値が生成されますので、ぜひご活用ください!

各月の目標数値を生成

まず①の欄に目標の成長率を記入すると、自動的に②の欄に目標数値が生成されます。

なお、時期によって数値に波があるサイトの場合は、それも踏まえて各月のシミュレーションを作りましょう。

また、ダウンロードいただける上記の目標設定シミュレーションテンプレートには、KPI管理表もセットになっています!
KPI管理表のシートにシミュレーションで出した予測値を入力し、予実管理を行っていきましょう。

<KPI管理表 テンプレート>

KPI管理表テンプレート

\ 目標設定シミュレーション&KPI管理表シートのダウンロードはこちら/

 

施策を実施することで期待できる成長率はどうすべき?

今後行う施策を踏まえた成長率については、期待値が一定推測できるものと、未知数のものがあります。

多くは過去のデータから推測することになりますが、目標設定を立てる時点でどんな施策を行うかがわからない状態であれば、あくまでも感覚値で入れるしかないでしょう。

ただ、まったく現実的ではない高すぎる数値を目標にしても、前年から大して変わらないような数値にしても、目標に掲げる意味がなくなってしまうので、チャレンジできそうなところを見つけていただきたいです。

それまでSEOをまったく実施していない場合はどうする?

それまでSEOを実施していたサイトであれば、やること一つひとつのインパクトはわからなくても、一定の傾向は見えるはず。
しかし、それまでまったくSEOをやってきていないサイトの場合は、何をすればどのぐらいのインパクトを生むのかが完全に未知数ですよね。

SEOを実施したことがないサイトの初年度は、一旦感覚値で決めた目標に対して実際どのぐらいのパフォーマンスが出せるサイトなのかを把握する1年と割りきったほうがいいです。
上長にもその旨を伝え、理解してもらってください。

そのため、最初の1年は非常に大事な期間となりますので、何をしたら数値的にどんなインパクトが出たのかをできる限り記録し、次年度の目標設定に役立てられるようにしましょう。

3 必要に応じて補助KPIの目標数値を落とし込む

サイト全体のシミュレーションができたら、補助KPIの目標数値も落とし込んでいきましょう。

こちらも前年までの実績を踏まえ、上で出した主要KPIの数値に合わせて数字を作っていくのがおすすめです。

目標設定をする上で気をつけたほうがいいこと

最後に、目標設定をする上で注意したいことがいくつかありますので、紹介します!

サイトの目的と関係ないKPIを設定しない

サイトの目的と関係ないKPIを設定してしまうと、当たり前ですが目的を果たすことができないので注意してください。

例えば、コンバージョンを目的としたサイトなのに、流入数を目標にしてしまうと、コンバージョンはしなくても、とにかく流入数を稼げるだけのコンテンツを作る…といったことが起きてしまいます。

予測できない変数は考えない

シミュレーションをする上で、季節や特定の時期に数値が変動するケースは、ほぼ確実に起こることとして目標設定に組み込むべきですが、それ以外の予測できない変数はシミュレーションの精度が下がるので組み込まないほうがいいでしょう。

予測できない変数とは、例えばGoogleのアルゴリズムアップデートや、広告を回してブランドの知名度が上がって伸びるだろう、みたいなことです。

目標数値の根拠を残す

目標設定をするということは、追ってその目標に対してどうだったかの振り返りをすることになります。
そのときに目標と実際の数値に差があった場合、なぜそういう目標にしたのかの根拠が明確になっていると、翌年以降の目標設定の精度に活かすことができるでしょう。

また、私のように企業のSEOを支援しているコンサルタントの立場だと、実際の数値が自分で立てた目標設定の半分しかいかなかった場合、クライアントからその差分について説明を求められます。
そのときに「何となく…」と言うことはできません。

目標と実際の数値に差分があることが悪いかどうかの話ではなく、根拠のある目標数値であれば、次に向けて建設的な議論ができます

理想が高すぎず現実的すぎない目標を設定して、SEOをがんばろう!

新任SEO担当の方へ向けて、最低限押さえておいたほうがいい目標設定の方法を解説しました。

ごくシンプルな方法をお伝えしているので、コンテンツ制作が絡む話になる場合は、コンテンツの制作本数なども踏まえた目標設定をする必要があります。
もし、やはり目標設定するのが難しいようでしたら、ぜひナイルにご相談ください。

ナイルでは、SEOの目標設定はもちろん、SEO施策のご提案から分析・改善提案まで、トータルでご支援しております。

これまでにご支援した事例もご紹介していますので、ぜひ次の資料をご覧ください。

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こんなSEO施策を提案されたら疑って!あやしいSEO会社の見分け方

あやしいSEO会社_アイキャッチ

私の友人・知人に自分の仕事(SEOコンサルタント)について説明すると、「あやしい会社だね」といまだにいわれることがあります。

15年程前まではあやしいといわれてもおかしくないSEO会社は多かったのですが、いまだにそのときのイメージが根強いみたいですね。

ということで、ここではSEO会社があやしいといわれる理由や疑ったほうがいいSEO会社の特徴、これからSEOを業者に依頼しようと考えている方に“真っ当な”SEO会社の見極め方について紹介します!

なお、ナイルでは常に最新のSEO情報をもとに、企業の課題に則した適切なSEO施策をご提案しています。
無料相談にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください!

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そもそもなぜSEO会社はあやしいと思われがちなのか

前提として、2024年現在、そんなにあやしいSEO会社はありません

にもかかわらず、なぜSEO会社はあやしいと思われるがちなのかというと、時代は2010年頃にさかのぼります。

その当時は、今でいうブラックハットSEO)という、検索エンジンのアルゴリズムの裏をかいて順位上昇を目指す施策が流行っていました。

例えば、質にこだわらず被リンクをひたすら集めまくったり(※)、文章としての意味が破綻した、自動生成のテキストコンテンツであるワードサラダを作ったり、検索エンジンにだけ認識されるように文字やリンクをHTMLソースに記述する隠しテキスト(現在は検索エンジンスパム)を入れたりなどすると、検索順位が上がる時代だったんです。

※被リンクを獲得すること自体は、現在でもSEOの重要な施策ですが、質や内容が重視されます。ここで言っているのは、むやみやたらに被リンクを集める行為のことを指しています。

ですが、その後Googleのコアアルゴリズムアップデートが何度も繰り返される中で、現在では上記のようなGoogleをあざむくようなSEOはできなくなっているため、ブラックな施策を打ち出すSEO会社は基本的にはないでしょう。

ただ…
「こんな施策(いわゆるブラックハットSEO)をすれば絶対順位が上がりますよ!」
「被リンク◯本でこの値段は安いですよ!」
なんて圧倒的にあやしい営業電話がガンガンかかってくる時代を知っている人からすると、今でも「SEO会社はあやしい」というイメージがあってもおかしくないですね…。

その施策は時代遅れでは…SEO会社の特徴【2024年版】

あやしいというか「時代遅れ」な施策を提案するSEO会社は実際あります。
もし次のような提案を受けたら、「おや?」と思ったほうがいいでしょう。

被リンク増やします!

被リンク獲得は現在でも重要な施策ではありますが、これだけしか訴求しないのはおかしいです。

被リンクを増やすために、こんなコンテンツを作りましょう、コンテンツの質を高めましょうなど、被リンクを獲得するためにまずやるべきことを提案するのであれば納得できますが、提案が被リンク獲得施策にとどまる場合は少し疑ったほうがいいと思います。

もし「被リンク1本あたり◯円で増やします」といわれたら、確実にあやしいです!

DR(ドメインレート、ドメインランキング)を上げましょう!

DRとは、ドメインレートやドメインランキングと称されるもので、どのドメインがどれくらい検索エンジンから信頼されているかを数値化したもの。
名称が定まっていないことからも伺える通り、Googleで公式に使われている指標ではありません。

DRはAhrefs(エイチレフス)Semrushをはじめとするチェックツールごとに独自の計測方法があります。
自サイトの評価を軽くチェックする程度で使う分には構わないのですが、「ただDRを上げること」を目的にするのはSEOの本質からズレているといえるでしょう。

というのも、各種ツールのDRは、おそらくよりDRの高いドメインからどれくらいリンクが集まっているか、その期間がどれくらいか…などの要素を総合的に判断して数値化しているはずなので、直接的にDRを上げる施策はないはずですし、ましてや短期的にDRを上げるのは難しいです。

独自性の高いコンテンツを作るなど、自然検索流入を増やす基本的な施策を一通り行った上でDRが上がる、というなら理解できるのですが、ただ「DRを上げましょう」と提案する、そこをKPIに置くSEO会社はあやしいのではないでしょうか。

とにかくコンテンツをたくさん作りましょう!

SEOのためにコンテンツをたくさん作る…そのこと自体は間違っていません。
ただ、コンテンツの質や専門性が求められている今、そこを無視してひたすら記事を量産することを提案するSEO会社は、今のSEOを理解していないといえるでしょう。

生成AIによる原稿執筆が可能になり、誰でも“それなり”の記事が制作できてしまう今、すでに公開されている多くのコンテンツから情報を拾ってまとめているだけのコンテンツは、検索エンジンから評価されづらくなっています。

専門性・独自性のあるコンテンツがより一層求められていますので、そこをしっかり伝えないSEO会社はあやしいと思ってください。

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真っ当なSEO会社をどう見極めるか

では、真っ当なSEO会社をどう見極めればいいのかを見ていきましょう。

導入事例が公開されている

まず、過去に手掛けた案件の事例が公開されているSEO会社は、信頼度をはかるひとつの指標になるでしょう。

各事例で紹介されている施策の内容を見れば、どのような提案をしてもらえて、どのような成果が期待できるのかがある程度わかります。

また、過去に自社と同じ業種の案件、同じタイプのサイトを手掛けている場合は、一定そのジャンルの作法を心得ているはずです。

ただし、非公開事例があることも少なくありませんので、過去事例に似た案件が紹介されていなくても、気になったSEO会社には問い合わせてみることをおすすめします。

ナイルの事例紹介ページはこちら

提案する施策のロジックが明確

どのSEO会社も、クライアントがサイトで目指していることをヒアリングし、それに向けてどうするかを提案します。

真っ当なSEO会社なら、まずサイトをじっくり調査した上で課題を見つけて改善策を講じ、その上で目的を達成するために必要な施策を提案する…という流れになるでしょう。

「今のSEOのトレンドは◯◯だからやりましょう」ということではなく、課題や目的に対して最も理にかなった施策を提案するのが真っ当なSEO会社です。

中長期的な提案をしてくれる

SEOは即効性のある施策ではなく、成果が出るまではある程度時間がかかるもの。

サイトの目的を達成するために狙うべきキーワードを選定し、良質なコンテンツを地道に作っていくことによって、成果に結びつけていくことが求められます。

そのため、それ相応の中長期的なロードマップを提案するのが真っ当なSEO会社といえるでしょう。
「短期的に成果が出ますよ」という会社よりも現実的で、信頼できると考えられます。

ナイルのSEO支援はどんなことをするのか

じゃあナイルはどんなSEO会社なのか…と思われる方もいると思いますので、簡単に紹介します。

ナイルのSEOコンサルティングは、プロジェクトのゴールや戦略のロジックを明確にした上でSEOを行います。
もちろん、Googleが定めるガイドラインに則った施策を行い、小手先のSEOはしません

<ナイルのSEO支援の内容>

ナイルのSEO支援

調査分析から戦略策定、施策実行、改善までを一気通貫でご支援する(一部パートナーとも連携)のが強みです。
コンテンツ制作は質を重視して経験豊富な編集者が制作するほか、目標達成に向けた効果検証・改善提案も定期的に行います。

toB、toC問わず、これまでにさまざまな業界のSEOを支援していますので、サイトの目的や企業のご事情に則した提案が可能です。

詳しくは、下記のSEOコンサルティングサービス資料をご覧ください!

SEO対策の悩みをプロに相談してみませんか?

SEOやWebマーケティングの悩みがありましたら、お気軽にナイルの無料相談をご利用ください!資料では、ナイルのSEO支援実績(事例)、コンサルティングの方針や進め方、費用の目安といった情報をご紹介しています。あわせてご覧ください。

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あやしいSEO会社はほぼないけど…基本に忠実な会社を選ぼう

検索エンジンのアルゴリズムは時代の流れと共に進化しているので、現在はその裏をかくような施策は意味をなさなくなっていたり、スパムとされていたりしています。

そのため、ブラックハットSEO全盛時代を知っている方がイメージする“あやしいSEO会社”はないといっていいでしょう。
ただ、私の感覚からすると「え、まだそんな施策を提案しているの?」というSEO会社や、「今のSEOはこれをしなきゃ」などとトレンドを振りかざして、SEOの基本を重んじない会社もあるようです。

2024年現在、SEOはこれまで以上に基本に忠実であることが求められています
ユーザーが検索で見つけやすく、独自性のある有益な情報を提供するサイトを作るサポートをしてくれるSEO会社を選んでください。

なお、ナイルでは、2,000社以上のSEOを含むWebコンサルティングの実績がございます。
SEO施策のご提案だけでなく、コンテンツ制作やサイト改善など、SEOで成果を出すためのソリューションをご提供しておりますので、SEOの外注をお考えでしたらぜひご相談ください。

こんなSEO施策を提案されたら疑って!あやしいSEO会社の見分け方ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

建設業界におけるSEOとは?対策するポイントや必要性を解説

建設業界におけるSEO_アイキャッチ

競争の激しい建設業界では、優位性を保つためにSEOは欠かせません。
SEOが実を結べば、広告に頼りきらずにWebでの集客ができ、売上につなげることが可能です。

ここでは、SEO業界に15年以上携わり、2,000社以上の企業を支援してきたナイルの知見をもとに、建設業界のSEOについて詳しく解説します。

もしSEOのことでお困りのことがございましたら、無料相談にも対応しておりますので、ぜひ一度号相談ください。

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建設業界のWebマーケティングにSEOが必要な理由

建設業界においてもSEOは必要不可欠です。効果的なSEO戦略を導入することで、デジタル時代における競争力を高め、持続的なビジネス成長を実現することができるでしょう。

建設業界にSEOが必要な理由は、具体的に次の4つになります。

効率良く集客できる

SEOは、訪問営業のようなアナログな営業活動とは違い、昼夜を問わず多くの潜在層や見込み顧客を集客できます。

SEOを行い、ユーザーの検索ニーズを満たした専門性の高いコンテンツを公開していくことで、検索エンジンから評価されやすくなります。
すると、検索結果の上位に表示され、より受注の見込みが高いユーザーを集められるのです。

また、一度コンテンツを公開すれば、人員を動かす必要なく、24時間365日集客できることもSEOの大きな魅力といえます。

元請けの仕事獲得につながりやすい

元請けの仕事を獲得することも重要な建設業界では、SEOを通じて企業の信頼性や専門性をアピールしたいところです。
自サイトが検索結果の上位に表示されれば、ユーザーからの問い合わせや見積もり依頼の機会が増えるでしょう。

特に、法人ではなく、個人を顧客にしているBtoCの業態の場合、SEOは効果的です。

個人の顧客は特に、Web上での情報収集を積極的に行う傾向が強くあります。
よって、SEOで自サイトが検索結果で上位表示されれば、自然と個人の顧客の目にとまり、新規の受注につながる可能性が高まるでしょう。

例えば、リノベーションを検討しているユーザーは、次のような検索行動を取ると考えられます。

ユーザーの検索行動例

<検索キーワードと検索上位の記事内容>

  • 「リノベーションとは」:リノベーションの意味やリフォームとの違いを紹介したコンテンツ
  • 「リノベーション 相場」:具体的なリノベーションの費用を説明したコンテンツ
  • 「リノベーション 業者」:リノベーション業者のランキングページなど

リノベーション会社の場合、「リノベーションとは」「リノベーション 相場」という検索キーワードに対応したコンテンツを制作すれば、リノベーションの依頼をする前の段階からユーザーとの接点を持つことができるでしょう。

受注が安定しやすい

SEOによって自サイトが検索エンジンで高い評価を維持できれば、継続的に新規の顧客を獲得しやすくなり、受注の安定化につながります。

特にSEOでは、Googleコアアップデートや、検索ボリュームの大きいビッグワードを狙う場合など順位の変動が大きく起こるケースはあるものの、検索結果の上位に表示されれば安定した流入数を確保できる傾向があるため、業務の平準化を図れる可能性があります。

また、特定の市場や専門分野にフォーカスしたコンテンツを公開することで、競合他社との差別化が図れ、安定した顧客基盤を築けるでしょう。

広告より顧客獲得単価を抑えられる

長期的に見ると、広告より顧客獲得単価を抑えられることもSEOを行うメリットのひとつ。

顧客獲得単価とは、顧客や成果を1件獲得するのにかかった広告費用を示す数値のことを指します。
成果には、問い合わせ・会員登録・製品の購入などが含まれることが多いです。

SEOは、ほかのマーケティング手法と比較して費用対効果が高い傾向にあります。

<SEOと広告のコストと流入数の変化>

SEOと広告のコストと流入数の変化

広告で継続的に流入を獲得するには、広告を出稿し続ける必要があり、継続して費用を支払わなければなりません。

一方、SEOは広告に比べてすぐに成果が出るものではなく、ある程度時間のかかる施策です。しかし、一旦自社のコンテンツを検索上位に表示させることができれば、コストは一定でも流入を増やすことができると考えられます。

このように、長期的なスパンで見ると、広告よりも圧倒的に費用対効果が高いといえるでしょう。

建設業界のSEOのポイント

建設業界の場合は、コーポレートサイトではなく、自社のサービスの概要や問い合わせを行うサービスサイトにおけるSEOが重要です。
ここからは、建設業界のSEOのポイントを見ていきましょう。

指名検索対策

指名検索とは、ユーザーが特定の企業名やブランド名で検索することを指します。

指名検索対策をする一番の理由は、関心の高いユーザーを確実に取り込むためです。
企業名やブランド名を直接検索するユーザーは、すでに高い購入意欲や関心を持っているといえます。
こうしたユーザーを自サイトへ誘導できれば、問い合わせや見積もり依頼につなげられる可能性が高いでしょう。

また、指名検索で自サイトがトップに表示されれば、信頼性の向上にもつながります。

ナイルの検索結果

指名検索対策としては、まず、検索エンジンが正確に情報を認識できるような仕様にします。
例えば、企業名やブランド名を含むページタイトルやディスクリプションを設定することが挙げられます。

また、検索結果で上位に表示されるためには、対策キーワードを入れた上で、ユーザーにとって興味を引き付けるような内容にすることも重要です。

ただ、指名検索対策は上記のようにコンテンツを最適化するだけではありません。
指名検索対策についてゼロから学べる資料をご用意していますので、ぜひご活用ください。

 

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ローカルSEO(MEO)

ローカルSEO(MEO)とは、特定の地域にある施設や企業などを検索したときに、検索結果ページの上部に情報を表示させるための取り組みです。
建設業界においては、地域密着型のビジネスが多いため、ローカルSEOは特に有効といえます。

まず、Googleビジネスプロフィールに自社情報を正確に登録し、最新の状態を保つことが重要です。

写真や営業時間、サービスの詳細などを充実させ、顧客からのレビューや評価も積極的に対応しましょう。
これによって地域の潜在層向けにアプローチしやすくなり、問い合わせの増加が期待できます。

潜在層向けのコンテンツ制作

将来的に自社の顧客となる可能性がある潜在層向けのコンテンツは、新規顧客の開拓に効果的です。

潜在層は、まだ具体的なニーズや課題を自覚していないため、興味を引き、関心を喚起することで購買意欲を引き出すアプローチが必要です。
自社のサービスに関する情報だけではなく、潜在層が検索しそうなキーワードまで考える必要があります。

例えば、「初めてのリフォームで失敗しないためのポイント」のように、潜在層の悩みや課題に答えるコンテンツを用意して、潜在層に認知度を高め、興味を引きつけることで、徐々に購買意欲を育成していくことができます。
また、図版やイラストを活用するなど、視覚的にもわかりやすく見せる工夫があると良いでしょう。

潜在層向けのコンテンツを公開すれば、情報収集の段階のユーザーと接点を持つことができるので、具体的なニーズが発生した際に自社が選ばれる可能性が高まります。

被リンクやサイテーションの獲得

被リンクサイテーションの獲得は、SEOの取り組みにおいて重要な要素のひとつといえます。

被リンクとは、信頼性の高い外部のサイトに自社サイトのリンクを掲載してもらうこと。
また、サイテーションとは、外部のサイトに自社の名前やサイト名が言及・引用されることを指します。

いずれも、自サイトの権威性や信頼性を高めるにあたってとても有効な施策です。

建設業界の場合は、業界関連のブログやニュースサイト、地元の商工会議所などからの被リンクやサイテーションを狙いたいところ。
そのためには、継続的に質の高いコンテンツを制作していくのはもちろん、プレスリリースやSNSでの情報発信を通じて、自社の取り組みや成功事例を広く知らせ、外部から認知してもらいやすい状態を作ることが効果的です。

被リンクやサイテーションを獲得する方法について、詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。

被リンクとは、外部のページやサイトに自社サイトのリンクを貼ってもらうことです。別名「バックリンク」とも呼ばれます。被リンクをもらうとSEOの...
【徹底解説】被リンクとは?増やす方法やまだまだSEOにおいて重要な理由 - www.seohacks.net
SEOにおけるサイテーションとは「引用」「言及」を意味し、自社以外のWebサイトやSNSに「自社の企業名・サイト名・サービス名」などが掲載されるこ...
【わかりやすく解説】サイテーションとは?SEO効果・獲得方法などプロが解説 - www.seohacks.net

建設業界のSEOやコンバージョン増加に求められるコンテンツ

建設業界のSEOやコンバージョン(以下:コンバージョン)増加のためには、どのような内容のコンテンツを制作すれば良いのでしょうか。

おすすめは次の5つです。

<建設業界のSEOやコンバージョン増加に求められるコンテンツ>

サービス内容

建設業界のSEOやコンバージョン増加には、明確で詳細なサービス内容の掲載が欠かせません。
サービス内容を伝えるコンテンツで重要なポイントとしては、次の3点が挙げられます

サービス内容を伝えるコンテンツのポイント

まずは、自社が提供するサービスの種類や内容を具体的に説明し、どのような作業が対応可能かを明示することで、ユーザーの理解を深めることができます。

また、料金についても透明性を持たせることも重要です。

基本的な料金プランや、見積もりの算出方法を説明することで、ユーザーに安心感を与えられるでしょう。

さらに、無料相談サービスの案内や無料見積もりの提供も加えられれば、ユーザーの問い合わせへのハードルが下がり、受注の確率も高まると考えられます。

施工事例や実績

施工事例と実績の紹介は、ユーザーに信頼感を与え、技術力をアピールするのに有効です。
具体的な事例を写真や詳細な説明とともに、必ず紹介しましょう。

特に、大規模なプロジェクトや特殊な工法を用いた施工例などを取り上げるのが効果的
その際、実績の豊富さを示すために、施工件数やプロジェクトの種類、過去のクライアント名なども明記するのがおすすめです。
自社の得意分野を具体的にイメージしてもらいやすくなり、問い合わせや受注につながる可能性が高まります。

また、事例ページを作成する際には、検索されるキーワードも想定して制作するのがおすすめです。
例えば「リフォーム おしゃれ」といったキーワードを狙い、自社のおしゃれなリフォーム事例をまとめたコンテンツを制作することで、検索結果で上位に表示されるケースもあります。

お客さまの声

実際の顧客からの評価や感想を「お客さまの声」として掲載することで、新規顧客の安心感を醸成するのも◎。

具体的なプロジェクトの詳細や顧客満足度を具体的に記載することは、自社の実績の裏付けとなります。
実際の現場の写真と合わせてリアルな声を伝えれば、さらに効果が高まるでしょう。

定期的に新しいお客さまの声を追加し、自サイトの更新頻度を高めることもSEOには有効です。

お客さまの声

カタログ、ホワイトペーパー

カタログやホワイトペーパーは、主にBtoBの企業で利用されるマーケティングツールです。

カタログは製品やサービスの詳細をわかりやすくまとめたもので、潜在層が具体的な情報を得るために必要です。
特に、建設業界では専門的な技術や製品仕様などが重要なため、カタログを通じてその魅力を伝えることができます。

一方、ホワイトペーパーは、顧客の課題解決を目的とした資料のこと。
業界のトレンドや技術の解説、問題解決の手法などを詳しく解説したホワイトペーパーを無料で提供することで、良質なリード獲得が期待できます。

カタログやホワイトペーパーがあれば、ユーザーは自社の専門性や信頼性を感じ、問い合わせや見積もり依頼などのアクションを起こしやすくなります。
SEOに取り組む上でも、これらのコンテンツが充実していることで、検索エンジンからの評価が向上し、コンバージョンの増加につながるでしょう。

問い合わせ

問い合わせページは、受注に至る第一歩として重要なコンバージョンポイントです。
ユーザーがスムーズに問い合わせができるよう、問い合わせフォームを設置したり、連絡先を記載したりしましょう。

問い合わせフォームの場合は、シンプルで使いやすく、必要最低限の情報入力で済むように設計するのが大切。また、問い合わせ後の対応を迅速に行うことで、ユーザーの満足度も高まります。

問い合わせフォーム例

さらに、顧客からの質問と自社の回答をコンテンツ化したFAQを充実させることもSEOとして有効です。
検索エンジンがよくある質問に対する回答を評価すれば、検索結果での上位表示が期待できます。

FAQによってユーザーの疑問が即座に解決できれば、顧客満足度も向上するでしょう。

建設業界のSEOにおける注意点

建設業界のSEOには多くのメリットがある一方で、注意点もあります。

成果が出るまでに時間がかかる

SEOで一定の成果を得るまでには、ある程度の時間がかかることは理解しておく必要があります。
具体的な期間は、さまざまな条件下で異なるため明言できませんが、SEOは広告のように短期間で多くの流入が期待できるものではなく、継続的な努力が必要です。

その中でも、より効率的に成果を出すためには、戦略的な取り組みが求められます。

質の高いコンテンツの作成と定期的な更新のほか、自サイトの技術的な最適化など、地道な作業を続けることが必須。
忍耐強く取り組むことで、長期的な効果につながります。

SEOで成果が出るまでのあいだは、ほかのマーケティング手法を活用して集客を図りましょう。

SEOだけでは受注につながらない

自社のコンテンツが検索結果で上位表示され、多くのユーザーがサイトに訪問しても、実際の問い合わせや見積もり依頼をしてみたいと思わなければ、最終的な受注には至りません。

受注に近づくためには、流入したコンテンツで自社への興味を喚起する作り方をするのはもちろん、サイト全体で専門性や信頼性を感じられるようなコンテンツを提供することが不可欠です。

具体的には、「建設業界のSEOやコンバージョン増加に求められるコンテンツ」で紹介したように、サービス内容や施工事例やお客さまの声などをわかりやすく掲載しましょう。

また、自サイトのデザインやユーザビリティも重要なポイント。
ユーザー体験を向上させる施策を講じ、ユーザーがストレスなく問い合わせなどのアクションを起こせるようにしてください。

テクニカルSEOに過度な期待をしない

テクニカルSEOとは、サイトの内容を適切に検索エンジンに伝えるために内部構造を最適化する施策のこと。
検索エンジンのクローラーにサイトの情報を正しく収集してもらい、より早くインデックスしてもらうことで、スピーディーにSEO評価を得ることができます。

これは、いわばSEO施策の最初の一歩であり、テクニカルSEOだけで成果が発揮できるものではありません。

特に建設業界では、専門的で信頼性の高い情報を提供することが求められます。
SEOのテクニカル面だけを見るのではなく、ユーザーのニーズを満たすコンテンツ制作や、見込み顧客との関係構築にも力を入れましょう。

 

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SEO会社を選ぶ際のポイント

SEOに取り組むなら、専門的な知見が必要になります。自社内にSEOに精通している人材がいない場合は、SEO会社に外注しましょう。

SEO会社を選ぶ主なポイントは次のとおりです。

建設業界での実績はあるか

SEOを外部に依頼するなら、やはり建設業界での実績を持っているSEO会社を選ぶといいでしょう。

建設業界におけるSEOは、専門知識を理解した上での戦略が欠かせません。
建設業界の具体的な事例や成功したプロジェクトの紹介があるSEO会社は、業界特有のニーズや課題を理解していると判断できます。

また、過去のクライアントからの評価や口コミを調査することで、信頼できる会社かどうかを確認するのもおすすめです。 

運用もしっかり対応してくれるか

SEOコンサルティング会社は、初期設計だけでなく運用においてもレポーティングのみに留まらず、包括的に対応してくれるかを確認しましょう。
なぜなら、SEOは一度の施策で完了するものではなく、継続的な改善と調整が必要だからです。

SEOコンサルティング会社なら、定期的なキーワード分析、競合調査、コンテンツの更新などを行い、常に最新のSEOトレンドに対応します。
さらに、月次レポートや定期的なミーティングを通じて進捗状況を報告し、クライアントと緊密に連携する体制が整っているかどうかも重要です。

こうした継続的な取り組みにより、検索順位の向上・維持、アクセスの増加、コンバージョンの改善が期待できます。

サイト改善まで行えるか

SEOによって多くの見込み顧客を集客できたとしても、問い合わせや見積もり依頼といったコンバージョンにつなげるには、サイト改善も欠かせません。
そのため、SEO会社がサイト改善のノウハウを持っているか、確認することをおすすめします。

具体的には、定期的にサイトの分析を行い、サイトのデザインやユーザビリティ、ページの読み込み速度、モバイル対応などの改善を行います。
SEOと並行して、これらの要素が最適化されれば、コンバージョン増加が期待できるでしょう。

建設業界におけるSEOは、ポイントを押さえて効率的に行おう

建設業界におけるSEOは、効率的な集客、元請けの仕事獲得、受注の安定、そして費用対効果の高さなど、多くのメリットがあります。
しかし、検索結果で上位表示されるのにはある程度の時間がかかるため、長期的な視点での取り組みになることは踏まえておきたい点といえます。

自社で効率的にSEO施策を進めるための知見やリソースが足りない場合は、外部の専門家に依頼するのもおすすめです。

ナイルは、これまで2,000社以上のSEOをはじめとしたWebマーケティングの支援実績を持ち、SEOコンサルティングからサイト改善、コンテンツ制作まで、幅広く対応できます。

SEOを通じてより多くのビジネスチャンスを創出し、業績向上を目指すなら、ぜひナイルをご検討ください。

集客・コンバージョン数を増やしたい方へ

ナイルのSEOコンサルティングは流入数の改善はもちろん、売上に貢献するコンバージョンも増やします。予算未定でも構いません。ぜひお気軽にご相談下さい!

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建設業界におけるSEOとは?対策するポイントや必要性を解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

2024年8月のコアアップデートに関するGoogleのダニー・サリバン氏へのインタビュー

本記事は、「My Interview Of Google’s Search Liaison On The August 2024 Core Update」を翻訳した記事です。Googleのダニー・サリバン氏が2024年8月に実施されたコアアップデートと今後の展開について語ってくれました。

今週、私はGoogleのダニー・サリバン氏にインタビューを行い、Google検索の現在の品質状況、将来の方向性、そしてコンテンツクリエイターや検索マーケターが知っておくべきことについて話を聞きました。

※記事内では、ウェブコンテンツ制作者を「クリエイター」と呼称します。

このインタビューでは、議論を呼んだ2023年9月のヘルプフルコンテンツアップデートや2024年3月のコアアップデートを含む、最新のコアアップデートに焦点が当てられました。過去11か月間にサイト運営者が直面した厳しい状況と、Google検索がその影響を和らげるために行っている対策について伺いました。

本記事はインタビュー形式で、非常に長い構成となっています。ChatGPTやGeminiで要約することもできますが、完璧な要約が難しく、全ての内容をお伝えしたいと考えております。

※SEO Japan編集部では、生成AIを活用し翻訳を実施しましたが、可能な限り原文に沿った内容になるよう努めています。

Googleコアアップデートの目的

サリバン氏は、コアアップデートの目的として、全てのユーザーを対象にGoogle検索を改善することだと述べています。また、コアアップデートに関する公式文書を基に、詳細な説明を加えました。

サリバン氏は、コアアップデートをスマートフォンの大規模なソフトウェアアップデートに例えました。

「スマートフォンは時々、小さなアップデートを行いますが、ほとんどの人は気づきません。Google検索も同様に年間約5,000回のアップデートを行っています。
そして、スマートフォンは大規模なアップデートも行います。検索エンジンにとって、コアアップデートは同様に大規模なアップデートに相当するのです。」と述べました。

3月のコアアップデートから8月のコアアップデートへの変化

SEO業界の関係者が抱いていた大きな疑問の1つは、【2024年3月と8月のコアアップデート間でGoogleが行った変更は何だったのか】ということでした。

Googleは当初、3月のコアアップデートが最大級のものだと発表し、多くの人は2023年9月のヘルプフルコンテンツアップデートで大きな影響を受けたサイトが改善されるだろうと期待しました。しかし、ほとんどのサイトに改善が見られない結果となりました。

その後、8月のコアアップデートで、様々な順位変動が見られましたが、何が変わったのでしょうか?

サリバン氏は、今回のコアアップデートの変更について具体的に説明してくれませんでしたが、「定期的かつ段階的な改善を行おうとしました」と語っています。それはどういう意味なのでしょうか?

サリバン氏は、そのプロセスを次のように述べました。「様々なランキングシステムを見直し、より改善する方法を検討します。そしてテスト検証を行い、最終的には人間の評価者に送ります。評価者たちは、全体的に検索結果が改善されたかを確認し、アップデートを公開します。」

「それでもまだ完璧ではないので、そのプロセスを繰り返し、さらなる評価やテストを行います。加えて、異なる側面を見つつ、ランキングシステムをより良くする方法を探ります」と彼は言いました。

また、「小規模な独立サイト」を、より適切に評価する方法についても言及していました。彼は「我々は、それらのサイトを助けるいくつかの変更を行いました」と述べています。

ただし、「それらの改善はまだ完了しておらず、将来のコアアップデートでさらなる改善が行われるだろう」と、Googleは付け加えました。

私が小規模で独立した高品質なサイトについて質問したとき、サリバン氏は「高品質なコンテンツを発信している優れたサイトは確かに存在します」と共感してくれました。

「我々は、それらの優れたサイトが検索上でも正しく評価されることを望んでいます。Googleが行っている改善は、最終目標であるユーザーの役に立つコンテンツを適切に評価できるランキングシステムに改善し続けることです」とも述べていました。

したがって、3月のコアアップデートから8月のコアアップデートにかけてのGoogleの取り組みは、これらの小規模で独立したサイトをより適切に評価することでした。また、Googleはまだ改善を続けているため、将来のコアアップデートでさらなる進展が期待できます。

今後のコアアップデート

前述の通り、Googleは、「特に小規模な独立系サイトからの高品質コンテンツを適切に評価する改善を続ける」と述べました。

この取り組みについて質問した際、サリバン氏は「明らかに改善できる点、改善すべき点、改善したい点がある」と述べました。

素晴らしいコンテンツを作成しているにもかかわらず、Google検索で適切に評価されていないと感じているサイト保有者に対して、諦めるべきではないと、サリバン氏は語っています。

「本当に良いコンテンツを作成しているにもかかわらず、最新のアップデートで十分な成果が得られなかったとしても、諦める必要はありません。
なぜなら、我々の目標は、良いコンテンツを発信しているサイトを評価することだからです。そして、我々があなたのコンテンツを十分に評価できていなかったとしたら、それは今後のアップデートで改善したいと思っている箇所です。」

「我々は将来のアップデートが、より良い方向に向かっていくことを願っています。」と彼は付け加えました。

将来、Googleは我々のサイト順位を向上させるか

私が質問とともに、いくつかの例を挙げると、サリバン氏は「今回のアップデートで一部のサイトに良い影響を与えたと思いますが、昨年9月頃の状態には戻っていません。」と述べました。

サリバン氏は、そのうち一部のサイトは時間とともにランキングの改善が見られる可能性があると示唆しました。

「小規模なサイトであれ、大規模なサイトであれ、もし本当にユーザーのためになる高品質なコンテンツを作成しているなら、自ずとランキングは上昇してくるはずです。私もそう望んでいます。

しかし、全てのサイトの回復を約束することはできません。なぜなら、アルゴリズムは変化し、インターネット上には常に新しいウェブサイトやウェブページが存在するからです。

つまり、9月の状況から変化してしまった今、元のランキングに戻すことはできないのです。」とサリバン氏は言いました。

「そして、我々のランキングシステムは変化しており、その中でも、フォーラムコンテンツやソーシャルコンテンツなど、様々なコンテンツも評価しています。なぜなら、それは多様な検索結果を提供する上で重要な部分だからです」とも述べています。

サイト順位を回復させるには、次のコアアップデートを待つ必要があるかもしれません。「あなたがすべきことは、検索ユーザーのために正しいことをしているかを確認することです。

そうすれば、Googleは長期的にあなたのサイトを適切に評価するはずです。我々のランキングシステムはユーザーの役に立つコンテンツを評価しようとしています。」とサリバン氏は述べています。

しかし、「もしランキングシステムを追いかけているなら、あなたは少し遅れをとっています(※)」と彼は警告しました。(※「ランキングシステムを追いかける」のではなく、「ユーザーのニーズを満たす高品質なコンテンツを作成する」ことに注力すべきだと示唆している。)

2024年3月、Googleは、3月のコアアップデートの影響に対して、静観するように促しました。8月のコアアップデート後も同様です。

5月、Googleのジョン・ミュラー氏は、「Googleがより心のこもった良いコンテンツを評価する取り組みをしている」と述べました。

その1週間前、サリバン氏は、「これらのサイトをより適切に評価する作業をしている」と述べました。Googleは、「これらのサイトが回復できるだけでなく、9月以前の結果を超えて急上昇する可能性がある」と述べています。

つまり、 検索改善に関するGoogleの声明は11月まで遡ります。私たちは6か月後にその声明を詳しく調べました。

Googleはヘルプフルコンテンツアップデートの回復時間について、当初は数週間かかると言いましたが、今では一部のサイトで11ヵ月以上かかっています。後にGoogleは、「これらの変更が当初議論されたよりもずっと長くかかる可能性がある」と私たちに伝えました。

11か月が経った今、Google は依然として、素晴らしいコンテンツを作り続ければ順位を回復することは可能だと言っています。しかし、Hardbaconや他のサイトで見られたように、多くの人は経済的にも精神的にも余裕がなくなってきています。

ランキングとトラフィックの変化

ランキングが向上しても、必ずしもウェブサイトへのトラフィック増加につながるとは限りません。これまでと異なるSERPsは、トラフィックに大きな影響を及ぼします。例えば、広告やスクロール検索結果、その他のインターフェース要素があり、自然検索結果を押し下げ、トラフィックが減少する可能性があります。

「Google検索は、あなたのコンテンツを高く評価しています。本当に良いコンテンツを作成しており、検索結果の最初のページにランキングされているなら、あなたは正しいことをしていると感じるべきです」と述べました。

ただし、「1位から2位に移動すると、顕著なトラフィックへの影響となる可能性があります」と付け加えました。「それは我々があなたのコンテンツを好まないということではありません。我々はあなたのコンテンツを高く評価しており、それ故、1ページ目のような高いランキングを獲得できているのです。

しかし、検索者がそれらの結果をクリックしていない可能性があります。おそらく、1ページ目の中でも順位が低いか、Redditやほかのフォーラムのコンテンツが上位に表示されているためかもしれません。

Googleはこの状況を、「検索トラフィックのデバッグに関するヘルプドキュメント」で説明していると、サリバン氏は述べました。

サリバン氏のコメント:「1位から2位に移動すると、それは顕著なトラフィックへの影響となる可能性があります。
それは我々があなたのコンテンツを好まないということではありません。我々は明らかにあなたのコンテンツを高く評価しています。だからこそあなたはトップ領域の検索結果にいるのです。

しかし、他の要素や広告がより高く表示されているため、かつてのトラフィックを取り戻すのは難しいでしょう。その上位にランクされたコンテンツも同様に人々にとって有用なものです。そして全体的に見て、検索結果のすべてが人々にとって有用であれば、結果的にみんなが利益を得ることになります。」

ヘルプフルコンテンツアップデートに何が起こったか

2024年3月のコアアップデートにより、Googleは新しいヘルプフルコンテンツアップデートの発表を停止しました。これは、ヘルプフルコンテンツシステムがコアアップデートシステムに統合されたためです。

ヘルプフルコンテンツシステムは大幅に見直しされ、現在は2024年3月のコアアップデートに組み込まれています。

サリバン氏は、ヘルプフルコンテンツアップデートがなくなったため、「人々がヘルプフルコンテンツシステムについて話し続けるのは難しい」と述べました。現在は、「あらゆる側面で有用性を評価するコアランキングシステムがある」と説明しました。

2023年9月のヘルプフルコンテンツアップデートでネガティブな影響を受けたサイトについて、サイト運営者たちは今後どのように対応すべきか悩んでいました。

サリバン氏はこの状況を認識しており、『そういった影響を受けたサイトの例をいくつも見てきた』と述べました。さらに、彼はそれらの例を『心に響く例』と表現し、中には『私たちのシステムがもっと適切に評価できればいいのに』と思うサイトもあった」と付け加えました。

しかし、上記のようなアップデートの影響を受けたと思われていたサイトの中には、実際にはそうでないものもありました。

以前のコアアップデートの影響を受けたのかもしれませんし、後のコアアップデートの影響を受けたのかもしれません。

サリバン氏は、「実際にトラフィックが増加しているのに、まだ何か問題があると考えている」サイトの例も見たと言いました。サリバン氏はそれらのフィードバックフォームを通じて多くの例を確認したと語っています。

ヘルプフルコンテンツアップデートに何か問題があったのか

次に、ヘルプフルコンテンツアップデートに何か問題があったのかという質問を投げかけました。なぜ2023年9月に一部のサイトが大きな影響を受け、 2024年8月のコアアップデートで改善が見られたのでしょうか?何らかのバグや問題があったのでしょうか?

サリバンは「いいえ」と答え、バグはなかったと述べています。ヘルプフルコンテンツアップデートが無くなった理由は、「ヘルプフルコンテンツシステムを、より広範なランキングシステムに統合したためです」と説明しました。

Googleは、以前にも同様のことを行っており、サリバン氏は「これは、Pandaのような他の独立したシステムでも起こったことです」と述べました。なお、この統合プロセスは2016年にパンダアップデートでも実施されました。

では、なぜ今回のアップデートまで改善が見られなかったのでしょうか?彼もはっきりとは分からないようで、3月のコアアップデートが「全く新しいシステム」だったため「明確に回答するのは難しい」と言いました。

「改善されたサイトの順位がもっと良くなっていればいいのに」と3月のアップデートについて言及しましたが、コアアップデートには多くの異なるシグナルが関与しているため、確実なことは言えないとのことでした。そのため、どのシグナルがいつ登録されたかを一般的な観点で測定するのは難しいのです。

「システムが停止してしまったということはないと思います」とサリバン氏は言いました。これまでのアップデートのリリースは、Googleのエンジニアがこれまでの方法に基づいて実施しているとのことです。

しかし、どんなに優秀なエンジニアでも問題が発生する可能性はあり、私がそのことを指摘すると、サリバン氏は再び「いいえ、システムがそのように停止してしまったということはないと思います」と言いました。

コアアップデート中の変動や調整

コアアップデート中に見られるランキングの変動について質問しました。コアアップデートの展開中にGoogleが調整を行うのかと尋ねたところ、「いいえ、調整は行いません」との回答で、「アップデートの進行中にランキングシステムを変更することはありません」とサリバン氏は明言しました。

続けて、「アップデートを展開する前に、評価、テスト、検証が行われ、最後に評価者によるレビューが行われます」と述べました。したがって、アップデートの途中で変更する必要はないとのことです。

唯一の調整は、アップデートがすべてのデータ センターに展開されていない場合に行われますが、これはランキングシステムの調整ではなく、展開方法のバグにすぎないそうです。

ランキングの問題

8月のコアアップデートの開始時に検索ランキングの問題が発生しましたが、リリースの4日後に修正されました。サリバン氏は、この問題とコアアップデートは無関係であり、コアアップデート自体には「全く関係がなかった」と繰り返し強調しました。

サイト順位の回復は?

私はこちらの記事でサイト順位の回復に関するデータをサリバン氏に共有し、「今回のアップデート以降、小規模な独立系のサイトがどのくらい回復しているのか、そのデータがあるかどうか」を尋ねましたが、サリバン氏は、「具体的な数字は持っていない」とのことでした。

今後、サイト順位は回復するのか?

Googleの検索アルゴリズムが原因で破産に追い込まれた「Hardbacon」というサイトのケースを取り上げ、Google検索からのトラフィックがほとんどないサイトが、どうやって11か月という長期にわたって、優れたコンテンツを作り続け、従業員の給与を支払い、事業を続けることができるのかと言及しました。

サリバン氏は、そのようなケースに対して「コンテンツ制作意向は間違っておらず、我々のランキングシステムが十分に機能していない場合もあります。それが我々が引き続き改善すべき課題です」と述べました。

また、「読者のために、高品質なコンテンツを制作しているのであれば、続けるべきです。最終的には、我々はそのようなコンテンツを適切に評価できるように努力し続けます」と言いました。

サリバン氏は再度、以下のように語りました。「優れたコンテンツを作り続けているのであれば、それは続けるべきです。そして、私たちはそのコンテンツを正しく評価するためにもっと良い仕事をしなければならない」

サリバン氏のコメント: 「良質なコンテンツを制作しているサイトが明らかにあり、その意図が正しいにもかかわらず、我々のランキングシステムがそれに応えられていない場合があります。そういったケースについて、我々は改善に取り組んでいます。もしあなたがユーザーに役立つコンテンツを作成しているなら、作成し続けてください。そして、我々はそのようなコンテンツを評価できるよう、引き続き努力します。」

さらに、サリバン氏は「9月以前のレベルを超えて改善が見られる可能性もあります」とも述べています。

フィードバックフォームとインサイト

Googleは、2024年3月のコアアップデート時にフィードバックフォームを公開しましたが、2024年8月のコアアップデートでは公開されませんでした。

その理由を尋ねたところ、サリバン氏は「前回のフィードバックがまだ多く残っており、それを処理する必要があるため」と説明しました。

前回のフィードバックフォームでは、12,000件の提出があり、1,300件の異なるドメインが報告されました。サリバン氏によれば、多くのユーザーが複数回フォームを提出しており、同じドメインから1,700回以上も提出された例もあったとのことです。

フォームは約1か月間利用可能で、1,300件の異なるドメインが報告されました。サリバン氏は、フォームの提出が何万件、何十万件もあったわけではない、全員がフィードバックフォームを記入するとは限らないが、それでもかなりの数が集まったということを指摘しています。

サリバン氏はすべてのフィードバックを確認し、「非常に有益で役立つものがたくさんありました」と述べました。また、提出されたすべてのフィードバックを手作業で確認し、Google検索のエンジニアリングチームに改善点を報告したとのことです。

「これらのフィードバックに基づいて、最新のコアアップデートでもいくつかの改善が行われましたが、まだやるべき作業が残っています」とサリバン氏は付け加えました。

サリバン氏はこのフィードバックの確認作業を、「Miracle on 34th Street」という映画のシーンに例えました。「サンタに送られた大量の手紙が法廷に積み上げられる場面があるでしょう。その時の気持ちと同じです。フィードバックがたくさんあって非常に有意義でした」と述べました。

Googleは、これらのフィードバックを処理しているため、新しいフィードバックフォームを公開する予定はありません。「現在のフォームから十分なフィードバックが得られているので、次のフォームをまだ公開する必要はありません」とサリバン氏は説明しました。フィードバックの処理が終わり次第、新しいフォームが公開されるとのことです。

フィードバックを提出したからと言って特定サイトの順位は回復しない

ダニー・サリバン氏が強調したもう1つの点は、フィードバックフォームの記入が特定のサイト変更につながることはないということです。Googleは、フォームを記入したからといって、特定のサイトを優遇したり、ペナルティを科したりすることはありません。

Googleは、フィードバックの内容をアルゴリズム改善に活用しており、特定のサイトのランキングを手動で調整することはありません。サリバン氏も「フィードバックフォームを送信したからといって、そのサイトが特別な利益を得るわけではありません。また、声を上げたからといって、不利益を被ることもありません」とサリバン氏は語っています。

また、「ランキングシステムは、特定のサイトを強化したり、ランクを下げたりするわけではなく、全てのサイトに対して機能するように設計されています」と述べました。そのため、フォームを使用していないサイトでも、ランキングが改善している例があると説明しています。

私がインタビューの後半で再度この話題に触れたところ、サリバン氏は「以前も言いましたが、我々はサイトを動かしているわけではありません」と繰り返しました。

コンテンツマーケティングの取り組み

会話の中で、コンテンツマーケティングについて議論になりました。これは、Google検索を意識して、上位表示されやすいコンテンツを作成し、サイトへの訪問者を増やす戦略です。

サリバン氏は、フィードバックフォームで挙げられた例として、地元の配管工のサイトを取り上げました。このサイトは、地域の配管に関する検索で上位に表示されていませんでした。サリバン氏によると、そのサイトのコンテンツは「蛇口の修理方法など、ありふれた配管工の情報」に過ぎないようでした。つまり、一般的すぎて、実際の顧客獲得にはつながりにくいと考えられます。

サリバン氏は、「そのサイトが得ているアクセスの多くは、おそらく実際のリードにつながっていないものだろう」と推測しました。一方で、「その配管工が地域特有の配管問題について、自身の経験に基づいた専門的な情報を共有していれば、Googleはそれをより高く評価するだろう」と述べています。

ページエクスペリエンスと広告

コアアップデートに関連して、広告過多や悪いユーザー体験についても話題になりました。この点については以前から議論されてきましたが、サリバン氏は「基本的な方針は変わっていない」と明言しました。

Googleのページ体験ガイドラインでは、広告掲載を禁止しているわけではありません。サリバン氏は、広告を掲載しているサイトでも、検索結果で上位表示されているものが多いと指摘しています。「ユーザーが嫌がるほどページ内に多くの広告を掲載しているサイトは、検索結果上に数多くあります。」とも述べています。

とはいえ、サリバン氏はこの点について、Googleがより明確にできることがあるとも述べています。「サイトで何が起きているのかを理解するために、より多くのページエクスペリエンスに関する情報を人々に提供できるような、より良い状態になれればいいと思っています。それは重要なことですから」とサリバン氏は語りました。
(今後Googleが、ページエクスペリエンスに関してより詳細で有用な情報を提供することで、ウェブサイト運営者とユーザーの双方にとってより良い環境を作り出したいという意図と理解しています。)

またサリバン氏は「コアウェブバイタルを確認することは重要ですが、それだけがすべてではありません」と強調しています。さらに、「初めてサイトを訪れるユーザーの立場に立って、満足できる体験ができるかどうかを考えるべきです」とアドバイスしました。

そして、「良好な体験を提供できているなら、それこそがGoogleのランキングシステムが評価しようとしている要素の一つです」と語りました。

RedditやフォーラムのコンテンツがGoogle検索で上位表示される件

Googleは最近、RedditなどのSNSやフォーラムのコンテンツを検索結果に表示する傾向が強まっています。私は、特に健康関連の検索でこれらのコンテンツを表示することについて質問しました。

サリバン氏は次のように回答しました。「確かに、SNSコンテンツの表示量は増やしています。多くの検索クエリにおいて、SNSコンテンツは役立つからです。完璧とは言えませんが、常に改善を続けています。特に健康問題で悩む人々が、同じ経験をした人々の声を聞けることは非常に有益です。」

サリバン氏は、さらに個人的な経験も交えて説明を続けました。「SNSコンテンツが役に立たないと一概に言うのは間違いです。私自身、日常的にその有用性を実感しています。例えば、家の修理方法を調べていて、あるプラットフォームにたどり着きました。Redditに限らず、小規模なプラットフォームで空調設備の修理方法を見つけたこともあります。まさに求めていた情報がそこにあり、とても助かりました。」
Googleは、今後も有用なコンテンツを表示し続ける方針ですが、サリバン氏は「完璧ではないものの、多くの場合で役立っています」と述べています。特に「健康問題に直面している人々が、同じ経験をした人々の声を聞けることは非常に有益です」と強調しました。

一方で、Redditがオリジナルコンテンツよりも上位に表示される場合については、サリバン氏も「それは別の問題です」と認めています。そのような場合、Googleはオリジナルのコンテンツを優先的に表示するよう、より注意を払う必要があると述べました。

ただし、これらのケースは人々の検索行動にも起因していると指摘しています。「通常、人々は記事の正確な見出しで検索するわけではありません。見出しそのもので検索する場合、一般的な検索パターンとは異なります」と説明しました。

では、なぜGoogleが元の情報源よりもRedditを上位に表示することがあるのでしょうか。サリバン氏は「特定の見出しで検索した場合、それらの単語が全て含まれているコンテンツを優先的に探します。また、情報の新しさなども影響する可能性があります」と解説しています。

隠れた宝石(Hidden Gems)の発掘

Googleの検索結果に「隠れた宝石(Hidden Gems)」を表示させるアルゴリズムの取り組みについて、多くの混乱が生じています。

サリバン氏は「当初はソーシャルコンテンツに重点を置いていましたが、今後のアップデートでは他の形の隠れた宝石も評価していきたいと考えています。」と説明しました。

彼は具体例を挙げながら、「フィードバックで目にしたサイトの中に、映画やドラマに登場するアイテムを探すのに役立つものがありました。これは非常に興味深い発見でした」と述べています。さらに、「このような本物の人間の声を反映したコンテンツを、より適切に評価し、今後さらに取り上げる方法を模索しています」と付け加えました。

サイト評価のスパムポリシー

インタビューが進む中で、私は他の検索ポリシーやアルゴリズムについても掘り下げました。その一つが、いわゆる「パラサイトSEO」とも呼ばれる、サイト評判のスパムポリシーの現状についてです。

サリバン氏によれば、今年初めにGoogleがこのポリシーを手動で施行し始め、現在も変わっていないとのことです。今後もアルゴリズムや自動化による施行は予定されていないそうです。

「アルゴリズムによる対応は現在行っておらず、近い将来に導入する予定もありません」とサリバン氏は明言しました。もし将来的にアルゴリズムによる対応を行うことになれば、その際にはGoogleから発表があるとのことです。

なぜアルゴリズム化されていないのか。サリバン氏は「極めて慎重に、十分な検討を重ねながら進める必要があるからです。そのためには時間がかかるので、当面は手動での対応が適切だと考えています」と説明しています。

AIコンテンツとスケールコンテンツポリシー

次に、AIコンテンツについて質問したところ、サリバン氏は「問題はAIによって作成されたかどうかではなく、スケールコンテンツポリシーに関わることです」と回答しました。

彼によれば、コミュニティの多くが誤ったメッセージに注目してしまったようです。つまり、AIで書かれたコンテンツが一部で許容されることに目が行ってしまい、本来注目すべき「コンテンツが検索エンジンのためではなく、ユーザーのために作られているか」という点を見逃してしまったのです。「スケールコンテンツの濫用に関する我々の発表を、もう一度注意深く読み直すべきです」とサリバン氏は語っています。

「多くの人が発表の前半部分だけに注目し、後半を無視してしまいました」とサリバン氏は指摘しています。前半で「コンテンツの作成方法ではなく、その有用性に注目している」と述べたことが、「GoogleはAIコンテンツを気にしない」という誤解を招いており「そのような解釈は間違いです」とサリバン氏は強く語っていました。

「本当に重要なのは、コンテンツが役立つかどうかです。」

AIによる生成かどうかは問題ではなく、「検索結果で上位表示を狙って、大量のコンテンツを機械的に作成しているかどうかが問題なのです」と彼は説明しました。「問題は、それが大規模に行われているかどうか、そして主にランキング目的で行われているかどうかです」とサリバン氏は述べています。

Navboostとコアアップデート

次に、司法省の裁判で明らかになった「Navboost」というデリケートな話題に触れました。私たちの報道で、ナヤック氏が「Navboostは、Googleにとって重要なシグナルの一つ」であると述べました。この「コアシステム」はウェブ検索結果に焦点を当てたもので、Googleのランキングシステムガイドには記載されていません。また、メモリシステムとも呼ばれているようです。

Navboostがコアシステムの一部かどうか尋ねたところ、サリバン氏は具体的な回答を避け、「コアアップデートではさまざまなランキングシグナルが使用されていますが、その詳細には触れることができません。コアアップデートには様々なシステムが含まれることがあり、それらは我々のランキングシステムの中核を成すものです」と留めています。

また、Googleが2009年から匿名のクリックデータを使用していることを述べ、これは新しい取り組みではないとも付け加えました。「結局のところ、私たちはさまざまなシグナルを理解し、組み合わせて使用​​しています。匿名化されたユーザーインタラクションもその1つとなるでしょう」と説明しました。

レビューシステムアップデート

最後に、レビューシステムがコアアップデートに組み込まれたかを尋ねました。サリバン氏によれば、2023年11月のレビューアップデート以降、変更は行われていないとのことです。
このアップデートは定期的に実施されており、2024年8月のコアシステムには含まれていなかったそうです。

「私の理解では、現在も別システムとして運用されており、定期的かつ頻繁に実行されています」とサリバン氏は説明しました。

サリバン氏がLinkedInに投稿した本インタビューの要約

サリバン氏がLinkedInにこの件に関する要約を投稿しました。その内容は以下の通りです。
今週、私はバリー・シュワルツと、クリエイターに関する最新の検索アップデートについて話をしました。インタビューの全容を記事に反映することはできませんでしたが(インタビューが長時間に及んだため)、ランキング回復を望んでいるクリエイター向けに重要な点をまとめてお伝えしたいと思います。

①先月のブログ記事でも触れましたが、「役立つオリジナルコンテンツを作成している小規模サイトや個人サイトを含む、質の高いサイトとユーザーをつなげる」取り組みは、今回のアップデートで完結したわけではありません。この分野は引き続き注視し、今後のアップデートでさらなる改善を図っていきます。

②SNSでも何度か述べましたが、読者のために素晴らしいコンテンツを作り続けることが、理想的な指針です。私たちのシステムは、そういったコンテンツを評価しようと努めているため、その点を念頭に置いて、これまで通り取り組んでください。私たちも引き続きシステムの改善に取り組み、より適切な評価ができるよう努めます。

③特定の検索クエリで上位表示されている場合、私たちがあなたのコンテンツを高く評価していることを意味します。さらに1、2順位上げる方法を考える人もいますが、ランキングは自然に変動することもあります。急激な変更は推奨しません。

インタビューでは、2024年3月のアップデート後に実施したフィードバックフォームについても触れました。建設的で有意義なフィードバックをお寄せいただいた皆様に感謝申し上げます。すべて手作業で確認し、提出されたサイトを参考にさせていただきました。

皆様のご意見はしっかりと我々に届いており、これからも耳を傾けていきます。私はすべてのフィードバックを要約し、特にオープン ウェブ クリエイターへ向け、当社のシステムが改善できる点について有益な例を数点挙げました。当社の検索エンジニアは、頂戴したフィードバックとともに、クリエイターを含むすべての人にとって検索を改善する方法を検討しています。

ちなみに、フィードバックを提出したからといって、提出者のサイト順位が回復するわけではありません。提出したサイトの中には、順位が上がったものもあれば、上がらなかったものもあります。

頂戴したフィードバックは、確実に我々の改善作業を助けてくれました。また、今後も頂戴するフィードバックを改善作業の参考とするため、クリエイターの皆さんの助けにもなるでしょう。

サリバン氏がLinkedInに投稿した「How Google’s core update feedback led to more insight about creators」の記事

ダニー・サリバン氏は「Googleのコアアップデートのフィードバックが、どのようにコンテンツ制作者の洞察理解につながったのか」という記事も投稿しています。その中で、フィードバックフォームについて次のように述べています。

「生産的なフィードバックを提供してくれた人々に感謝しており、その中でも特に、特定のクリエイターの世界について、より深い洞察を得ることができました。

1,300のユニークなドメインの中には、独立した小規模なサイトのクリエイターだけでなく、大規模なサイトも含まれていました。また、コンテンツマーケティングを行っている人たちもいました。

頭に浮かんだ1つの例は、あまりうまくいっていない地元の配管業者のサイトです。そのサイトは、一般的な配管のトピックに関する内容で、いわゆる『シンクの修理方法』のような一般的なコンテンツを多く作成し、トラフィックを得ていました。

これは検索者にとっては役立つ情報として良かったかも知れませんが。おそらくその配管業者が得ていたトラフィックは、実際にリードに結びついていなかった可能性が高いです。これがまさにコンテンツマーケティングの問題点です。

このようなケースでは、コンテンツマーケティングの努力が実っていないと心配しているかもしれませんが、実際にはクリエイターがオリジナルコンテンツを作成しているわけではありません。

もし仮に、その配管業者が『世界の配管業者』のようになり、そのブログで情熱的に情報を共有していたなら、私たちのランキングシステムでより良い結果を得られるでしょう。

もう1つの例を紹介します。1,300のドメインには、独立系サイトばかりではなく、優れていないサイトも多く含まれていました。スパムも確かに存在していましたし、提出されたフィードバックの中には、『これはランクインすべきではない』と誰もが思うようなサイトもありました。

その中で、ある人が期限切れのドメインを使用して、ある企業のログインページで上位にランクインしようとしていました。そして、その人が『この企業のログインページでランクインしようとしているが、うまくいかない』とフィードバックを提出してきたのです。

それに対しては「うまくいっていないのは当然です。あなたはそのページでランクインすべきではなく、回復することもないでしょう。」と回答しました。

ただし、私たちは真摯にコンテンツを作成しているクリエイターたちの存在や、彼らの良質なコンテンツが期待通りのパフォーマンスを発揮できていないという懸念を決して軽視しているわけではありません。むしろ、このフィードバックを通じて、SEOとは無関係に、ただ良いコンテンツを作りたいと考えているクリエイターの存在を、よりよく理解することができたのです。

例に挙げたクリエイターは、SEOに関心がなく、ただ素晴らしいコンテンツを作りたいだけだったのです。そして私たちは、そういった人々たちに報いたいと思っており、正しく評価したいと思っています。

もちろん、優れたSEO対策を否定するわけではありませんが、私たちが取り組むべき領域は幅広く、今回のフィードバックはその理解を深めるのに非常に役立ちました。

コンテンツの貢献度はどうはかる?見るべきデータや分析方法を解説!

コンテンツ分析

自社のメディアにコンテンツを公開したはいいものの、それが事業に貢献できているものなのかをどう判断すればいいのかわからない…というWeb担当者は少なくありません。

そこで、コンテンツの貢献度をはかるにあたってどういったデータを見るべきか、それを元にどう分析すればいいのかを、ナイル株式会社のWebコンサルタントが解説します!

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コンテンツ分析までの手順

まずは、コンテンツの企画・制作から、公開後に分析するまでの手順を見ていきましょう。

1 コンテンツの入口と出口の理想を明確にする

企業のサイトでは、すべてのコンテンツに何かしらの目的(ユーザーに期待する行動)を持たせ、そこへどのような経路でユーザーにたどり着いてもらうかを想定することが大切です。

これを「コンテンツの入口と出口を明確にする」と呼んでおり、具体的には次のようなことを指します。

<コンテンツの入口と出口>

  • 入口…ユーザーがコンテンツにたどり着く経路
     例:広告、サイト内遷移、オーガニック検索、検索型(リスティング)広告・ディスプレイ広告など
  • 出口…コンテンツを読んだ後のユーザーの行動
     例:問い合わせ、資料ダウンロード、商品購入、サービスページへの遷移

コンテンツの入口と出口

2 入口と出口を意識したコンテンツを制作する

コンテンツの入口と出口を設定したら、制作に取り掛かります。

入口において最も意識して制作したいのは、自然検索流入を狙ったSEOコンテンツの場合です。

定めたキーワードごとにユーザーの検索意図を把握し、要件(構成案)に落とし込むようにしましょう。

SEOコンテンツの作り方については、次の動画でも詳しく解説しているのでご覧ください。

また、出口として設定した目的に合わせて、商品購入を狙うなら商品購入リンクを、資料ダウンロードを狙うならダウンロードページへのリンクを記事内の最適な位置に設置しましょう。

このコンテンツを通じて、ユーザーに取ってほしい行動を促す形にすることが大切です。

ただし、ここで気をつけていただきたいのが、ただリンクをコンテンツ内に設置するだけではクリックしてもらえないということ。

本文中で、商品を購入したい、資料をダウンロードしてみようかなと思ってもらえる話の流れにした上で、最適な場所にリンクを置くようにしてください。

なお、コンバージョン率の上がるリンクやCTAの設置方法については、次の動画で紹介しています。

3 公開後のコンテンツを分析する

目的に応じて制作したコンテンツを公開したら、分析のターンに入ります。

分析をする際は他コンテンツとの比較になるため、ある程度の流入数がないとあまり意味がありません

ただ、分析するに足る流入数を獲得できるまでの期間は、入口に設定した経路などによってもまちまちなので、期間ではなく流入数を見て検討するのをおすすめします。

 

\疑問や不明点はお気軽にご質問ください!/

コンテンツの入口と出口を踏まえて分析する方法

それでは、具体的にコンテンツの貢献度をはかる分析の方法を解説しましょう。

コンテンツの入口と出口、それぞれの数値の高低を軸に、4象限に分類すると整理しやすくなります。

 

<コンテンツ分析の4象限>

コンテンツ分析の4象限

このようにして分けると、次のようなことがわかります。

<コンテンツ貢献度>

企業のサイトであれば、コンテンツの主目的は出口(CV)になりますので、出口の数値を高めることを意識して改善策を講じる必要があります。

①流入数:多 CVR:高の場合…エース

①の流入数・CVR共に高いものは、文句のつけようがないエースコンテンツです。

エースコンテンツが属するテーマで新たなコンテンツを制作していくことで、CVを増やすことができると考えられます。

SEOコンテンツの場合なら、エースコンテンツが属する記事テーマで検索ボリュームの多いキーワードをピックアップし、記事を制作していくと、効率的にCVされるコンテンツを作ることができるでしょう。

②流入数:少 CVR:高の場合…流入強化

一方、②の流入数は少ないけどCVRが高いものは、流入数を高める改善策を講じるのが◎。

SEOコンテンツでこのような記事が生まれる原因は、検索ボリュームがそもそも少ないけど顕在層に近いキーワードであることも少なくありませんので、その場合は仕方ないと思ったほうが良いでしょう。

ただ、検索順位が高くないがゆえにセッション数が少ないのであれば、順位が上がるようにコンテンツのリライトなどを行い、セッション数を高める努力をしてください。

③流入数:多 CVR:低の場合…CV導線見直し

③の流入数が多くてCVRが低いものは、CVをしてもらう導線が良くなかったり、コンテンツの訴求内容がCVしてもらいやすいものになっていなかったりするかもしれません。

いずれかを修正することで、CVRを高められる可能性があるでしょう。

また、自然検索経由で流入されている場合は、ユーザーが検索したことに対する回答を知りたいだけであることも少なくありません。

その場合は、該当のコンテンツから直接CVを促すのは難しいため、別のCVされやすいコンテンツへ遷移してもらうような流れにするのをおすすめします。

④流入数:少 CVR:低の場合…根本から見直し

流入数、CVR共に低い④のコンテンツは、CV視点でいうとまったく貢献していないものとみなされますので、記事全体の見直しが必要になります。

ただ、次に紹介するメイン指標(CV)以外のサブ指標を設けた場合、そちらで貢献していることもありえますので、併せて見ていくのがおすすめです。

 

\SEOにまつわる分析方法を知りたいならこちら!/

サブ指標も設けて効果測定をしよう

企業のコンテンツは、ここまで解説してきたコンテンツの入口と出口をメイン指標として制作していきますが、メイン指標での数値が振るわなくても、サブ指標で見たときに状況が良ければ、貢献できているとみなすことができます

サブ指標を設定する際にまず考えるのは、直接CVしていなくても、ユーザーがどんな行動を取ったらサイトにとって貢献できているといえるのかの仮説を立てること。

例えば、次のような行動が見られれば、サイト貢献度が高いという仮説が考えられます。

<ユーザーの満足度が高いと考えられる仮説>

  • 最後まで読んでいる(読了)
  • SNSにポストしている
  • ページ滞在時間が長い
  • CV率の高いページへ遷移している
  • 再訪問をしている
  • 「いいね」を押している

このような行動をユーザーが取った場合、一定そのコンテンツに満足しているという仮説が考えられます。

読了率が高い、ページ滞在時間が長いなら、そのページに一定読み応えがあったとみなせますし、自身のSNSでページをシェアしている(※)なら、他者に共有したい程ためになった、おもしろいと感じていたことになるでしょう。

また、SNSシェアは、それまでサイトを知らなかった人に認知してもらえるほか、サイテーションの観点でSEOに良い影響を及ぼすことも考えられます。

さらに、CV率の高いページへ遷移しているなら、CVをアシストするページとして機能していると考えられますし、サイトへ再訪問しているのならユーザーの気になるコンテンツがいろいろあるサイトだと判断されたといって良いでしょう。

どんな行動を取ったらコンテンツの満足度が高いかという仮説を立てたら、それをサブ指標としてメイン指標と同時に追い、効果検証していくことをおすすめします。

※SNSでのシェアは必ずしもポジティブな理由だけではありませんので、どのような内容でシェアされているのかもわかる範囲でチェックするのも◎。

<サブ指標の例>

  • 読了率
  • ページ滞在時間
  • SNSシェアボタンへの遷移数
  • アシストCV数
  • 「いいね」の数

コンテンツの評価指標

なお、SEOコンテンツの効果検証方法については、次のブログや動画で詳しく解説しているので、ご興味のある方はご覧ください。

配信したコンテンツをどう分析し、効果測定を行うのか。皆さんは困っていませんか?解析ツールを導入したけれど、ほとんど放置の方もいらっしゃる...
コンテンツの成果分析で参考にしたい13の指標と、その考え方のキホン - www.seohacks.net

 

コンテンツの貢献度をはかるには、メイン指標とサブ指標を設定しよう

たくさんセッションを集めていて、さらに事業に貢献できているコンテンツが最も優秀なのは間違いありませんが、そのようなエースコンテンツはそう多く作れるものではありません。

そのため、エースコンテンツになる可能性があるものとそうでないものを、ここで紹介した方法を用いて明確にし、効率的に事業に貢献するコンテンツを作っていく必要があるでしょう。

また、直接事業に貢献していなくても、間接的にサイトや事業の成長に貢献しているコンテンツも少なくありません。

そういったコンテンツを、サブ指標を設定することであぶり出し、うまく活用してください!

なお、ナイルでは事業に貢献するコンテンツ戦略の策定から制作、分析まで、トータルでご支援しております。

自社のサイトでどうコンテンツを分析すればいいかわからない…などのお悩みがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

事業成長に貢献するコンサルティングを提供いたします!

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コンテンツの貢献度はどうはかる?見るべきデータや分析方法を解説!ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

オンページSEOで知るべき重要な13の要素

本記事はSearch Engine Journalの「13 Essential On-Page SEO Factors You Need To Know」を翻訳した記事です。

オンページSEOで検索での可視性を最大化しよう。ウェブサイトのランキングに影響を与える要素について学び、コンテンツ最適化からサイト速度、モバイルフレンドリーまで理解しよう。

オンページSEOとは、検索エンジンがページをクロール、理解し、関連クエリに対してランク付けするのを助けるために、さまざまなウェブサイトのコンポーネントを微調整することです。

バックリンクやブランドシグナルなどのオフページ要因も重要ですが、オンページ要素を最適化することで、検索での可視性を最大化するための基盤を築くことができます。

コンテンツ自体に加えて、オンページ要因はページの関連性と品質を示すシグナルとなります。サイト速度、モバイルフレンドリー、URL構造などを含むウェブサイトのアーキテクチャもオンページSEOに影響を与えます。

オンページSEOが重要な理由:

  • 検索エンジンがあなたのページをユーザーに見つけて表示するのを助ける
  • より上位にランクされたページは、より多くのクリックと訪問者を獲得する
  • 良好なランキングはあなたのブランドの信頼性を高める
  • オーディエンスのニーズに合ったコンテンツを作成できる
  • リンク構築などの他のSEO活動の基盤となる

このガイドでは、E-E-A-TとキーワードのセマンティクスからHTMLタグ、サイトアーキテクチャまで、13の重要なオンページSEO要素について探っていきます。

オンページSEOで知るべき重要な13の要素

オンページSEOは、コンテンツ、HTML、ウェブサイトアーキテクチャに分けることができます。それぞれ個別に見ていきましょう。

コンテンツ

よく耳にする言葉です:コンテンツは王様である。

コンテンツなしのSEOは、エンジンのない新しいスポーツカーのようなものです。見栄えは良いかもしれませんが、どこにも行けません。しかし、すべてのコンテンツが平等に作られているわけではありません。

オンサイトSEOを最大化するために考慮すべきコンテンツ要因は以下の通りです:

1.E-E-A-T

Googleがあなたのサイトを評価する一つの方法は、E-E-A-T、つまり経験(Experience)、専門知識(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)に基づいています。

Googleの検索品質評価ガイドラインで強調されているように、E-E-A-Tは、ウェブサイトとそのコンテンツ作成者が示す直接的な経験、主題の専門知識、権威性、信頼性を評価します。

Googleは経験を新しい要素として追加し、関連する資格と話題に関する直接的で実世界の経験を持つ人々によって作成されたコンテンツの価値が増していることを示しています。これは特に、健康、財務、安全性などのYMYL(Your Money or Your Life)トピックにとって重要です。

GoogleはPageRankやリンクなど、E-E-A-Tの一部の要素しか確認していませんが、著者の専門知識、トピックの権威性、透明性、実践的な経験などの要因がE-E-A-Tの評価に重要な役割を果たしていると一般的に考えられています。

2.キーワード

ターゲットとする顧客が検索している言葉やフレーズを含むコンテンツを作成することは不可欠です。

しかし、AIと自然言語処理の進歩により、個々のキーワードを超えて考える必要があります。

以下の点を最適化しましょう:

意味的に関連するフレーズとトピック(エンティティ):例えば、クラウドデータストレージサービスを提供している場合、関連するエンティティにはバックアップソリューション、災害復旧、データ管理などが含まれる可能性があります。

文脈的な意味と意図:「クラウド移行」の検索には、技術的なハウツーガイド、価格/コスト情報、移行戦略など、さまざまな意図がある可能性があります。

・包括的な回答の提供:顧客の旅を完全にカバーするために、関連するサブトピックをカバーしましょう。

キーワード調査ツールを使用して、メインのトピックに関連するエンティティと関連クエリを特定しましょう。

3.SEOライティング

検索エンジンを優先しつつ、人間の訪問者をサイトに転換させるコンテンツを作成することは一つの芸術です。

SEOのベストプラクティスに従いながら、読みやすい文章を書くことは、経験がなければ難しい場合があります。

私たちはこの技術をマスターするための完全なガイドを用意していますが、いくつかの重要なポイントを紹介します:

読みやすさを重視する:ユーザーが求める情報を素早く見つけられるよう、コンテンツは簡単にスキャンできるようにすべきです。

キーワードの過剰使用を避ける:キーワードの詰め込みは、不誠実なSEO専門家がシステムを操作するために使用する手法です。Googleはキーワードを過剰に使用するサイトを嫌います。発見された場合、あなたのページはSERPで降格されたり、完全に削除されたりする可能性があります。

文章と段落を簡潔に保つ:途切れのない長い文章の壁に遭遇したウェブページをクリックしたことがあれば、長い文章を読むのがいかに大変かわかるでしょう。文章と段落を短くすることで、ユーザーを追い払わないようにしましょう。

見出しを使用する:見出しはサイズが目立つため、ページをスキャンする人々の注目を集めます。読者をページの下まで導くのに十分な量のコンテンツを使用しましょう。

箇条書きリストを使用する:これは非常にメタに感じるかもしれませんが、箇条書きリストは情報を簡単に消化できる塊に分割する素晴らしい方法です。意味がある場合はいつでも使用しましょう。

個人的な経験を追加する:関連する場合は、著者の経験、背景、トピックに関する実践的な知識について議論し、経験のクレデンシャルを示しましょう。

4.フレッシュネス

急速に進化するトピックは、コンテンツを新鮮に保ち、オーディエンスのニーズを多く学ぶごとに新しい価値を提供することが重要です。

Googleは、コンテンツが古くなったり時代遅れになったサイトよりも、メンテナンスをするサイトに報酬を与えます。

いくつか情報を提供します:

  • 新しい情報、洞察、または視点を定期的に更新する。
  • 不正確な情報や時代遅れの情報を迅速に修正する。
  • オーディエンスの興味から新たに発見されたテーマのコンテンツを拡張する。
  • 頻繁に更新されるコンテンツについては、コンテンツのエクスポートやオプトインオファーを検討する。

5.視覚的なアセット

写真、ビデオ、チャート、その他の目を引くビジュアルを追加することで、訪問者にとってより魅力的になり、検索結果での外観も向上します。

画像を最適化することで、画像検索やSERPの画像カルーセルでより多くの可視性を獲得することもできます。

テキスト検索と画像ベースの検索の両方でコンテンツを見つけやすくするためのヒントをいくつか紹介します:

  • 画像のキャプションに文脈情報と関連する詳細を提供する。
  • 画像、ビデオ、製品などのスキーママークアップを実装して、検索の可視性を高める。
  • ビジュアル資産が高品質で、オリジナルで、ページコンテンツに関連していることを確認する。
  • eコマースサイトの場合、さまざまな角度から複数の明確な製品画像を提供する。

コンピュータビジョンモデルが進歩するにつれて、検索エンジンはより適切な画像と動画を理解し、表示できるようになるでしょう。

今からビジュアル検索を最適化することで、将来のコンテンツを保護することができます。

HTML

HyperText Markup Language(HTML)は、ウェブページとコンテンツの構造を定義するための標準マークアップ言語です。ユーザーのブラウザにページ上のどこに何を表示するかを伝え、検索エンジンにもページの内容を伝えます。

考慮すべきオンページSEOのHTML要因は以下の通りです:

6.タイトルタグ

タイトルタグは細部に焦点を当てるべき重要な領域の一つです。

このコードの断片だけでは、おそらくSERPランキングを急上昇させることはないでしょう。

しかし、他のオンページ要素(ここで議論されているもの)と組み合わせることで、タイトルタグはコンテキストを提供し、サイトの関連性を示すのに役立ちます。

タイトルタグを最適化する方法についてより詳しく知るには、こちらをお読みください。

7.メタディスクリプション

ベテランのSEO専門家は画面に向かって手を挙げています。「おいおい」と彼らは言うでしょう、「メタディスクリプションがSEOランキング要因ではないことは誰もが知っているよ」と。

彼らは部分的に正しいです。メタディスクリプションがランキング要因ではないという証拠は多くありますが、全員がそれを知っているというのは間違いです。

しかし、彼らにサイトへのメタディスクリプションの追加を思いとどまらせないでください。

SEOへの利用が比較的少ないにもかかわらず、ディスクリプションには2つの重要な利点があります:

  • Googleがあなたのウェブページの内容を理解するのに役立つ。
  • クリック率(CTR)に大きな影響を与える。

より良いメタディスクリプションは、検索者にあなたのページについてより良い理解を提供し、より多くのクリックスルーにつながります。したがって、これらを軽視しないでください。

8.画像の最適化

ページ上のビジュアル資産の重要性について議論しましたが、ここではその技術的な側面をより詳しく検討します。

あなたの画像を最適化するためのヒントをいくつか紹介します:

  • SEOフレンドリーな代替テキストを含める。
  • 高速読み込みのための適切な形式とファイルサイズを選択する。
  • IMG_08759のような名前ではなく、カスタムファイル名を使用する。
  • 画像がモバイルフレンドリーであることを確認する。

ここでも、HTMLでの画像最適化についてより詳細な情報を提供する素晴らしいリソースがあります。こちらをお読みください。

9.ジオタギング(ローカル検索向け)

グローバル経済かもしれませんが、ほとんどのビジネスはまだローカルレベルで行われています。オンページのローカルSEOを最適化して、近隣の人々とつながりましょう。

ローカルトラフィックに焦点を当てる際に考慮すべき3つの主要なSEO戦術があります:

  • リスティングと引用の最適化:名前、住所、電話番号(NAP)、ウェブサイトURL、ビジネスの説明を含め、レビューを獲得する。
  • ローカルコンテンツの最適化:「近くの」検索に対応し、

場所に基づいたコンテンツを提供したり、ローカルのウェブサイトやブログを購入したりする。 ・他のローカルビジネスや組織とのリンク構築。

取り入れるべき追加のローカルSEO戦術:

  • ローカルビジネスリスト、イベント、特別オファーなどのためにローカライズされたスキーママークアップを実装する。
  • 最新の情報、写真、投稿、Q&A、ローカルに関連するコンテンツでGoogleビジネスプロフィールを最適化する。
  • モバイル検索のために近接性と位置情報データを活用する。 ・ロケーション固有のページ、コンテンツハブ、またはマイクロサイトを作成する。

効果的なローカルSEOの例:

  • 地元で調達した食材の特徴を専用ページで紹介するレストラン。
  • すべてのサービスエリアに対応したジオページを持つサービスプロバイダーのサイト。
  • 地元での受け取りが可能な在庫を強調するeコマースストア。

ジオタギングSEO戦略の構築についてより詳しく知るには、こちらをお読みください。

ウェブサイトアーキテクチャ

適切に構造化されたウェブサイトを持つことは、2つの理由で重要です:第一に、論理的にレイアウトされたウェブサイトは検索エンジンによってより効果的にクロールされ、第二に、よりリッチなユーザー体験を生み出します。

サイトのアーキテクチャを最適化する際に考慮すべき要因は以下の通りです:

10.サイトスピード

重たくて読み込みの遅いサイトは、訪問者をいらだたせ追い払うだけでなく、検索ランキングも損なわれます。

Search Engine Journalは、ページの読み込み時間がSEOに与える影響を調査し、ページ速度が検索結果のランキング要因であることを確認しました。

しかし、サイトが満たすべき最低速度は常に変化しています。

これは、Googleのコアウェブバイタルの最小閾値を満たすことで達成できます。現在、あなたのサイトがこれらの基準を満たしていない場合、以下のような手順を取ることができます:

  • 圧縮を有効にする。
  • リダイレクトを減らす。
  • 画像を最適化する。
  • ブラウザキャッシュを活用する。

11.レスポンシブデザイン

モバイル検索の量は2016年にデスクトップを上回り、それ以来増加し続けています。

より多くのユーザーがモバイルデバイスを使用しているため、Googleは論理的な道筋を辿り、モバイル画面に適応するデザインを持つサイトを優先し始めました。

レスポンシブデザインなしで検索結果にランクインすることは依然として可能ですが、Googleは強くレスポンシブデザインを推奨しています。

サイトのレスポンシブ性が検索結果に与える影響についてはこちらで詳しく読むことができます。

12.URL構造

かつてURLはSEOにおいて重要な役割を果たしていました。企業はより高いランクを獲得するためにドメイン名にキーワードを含めていました。

しかしGoogleは、Googleらしくアルゴリズムを変更しました。かつてはランキングにとって非常に重要だったものが、現在ではずっと小さな役割しか果たしていません。

これは重要ではないという意味ではありません。検索エンジンは依然としてURLを全体的なスコアに含めています – ただし、かつてのような重要性はありません。

しかし、URLがサイトの初期ランキングに役割を果たしているという証拠があり、一部の専門家はURLがページのグループ化に使用されていると考えています。URLをトップのSEO優先事項にする必要はありませんが、無視すべきでもありません。

URLがGoogleのランキングにどのように影響するかについて、詳しくはこちらをお読みください。

13.リンク

この記事の冒頭で触れたE-E-A-Tを覚えていますか?

あなたのウェブサイトがそれを確立する最良の方法の1つは、他の評判の良いウェブサイトからのリンクです。

このように考えてみてください:401(k)を誰に任せたいですか – ウォーレン・バフェットのポートフォリオを管理する金融アドバイザーと、叔母の地下室に住むいとこのジミーのどちらでしょうか?ジミーも素晴らしい仕事をするかもしれません。バフェットの人を上回る可能性さえあります。しかし、彼には強力な推薦によってもたらされる信頼性がありません。

リンクも同じように機能します。

SEOに関して知っておくべき3つの主なタイプのリンクがあります:

内部リンクこれのように、あなたのウェブサイトの別のページに向けるリンク。

・アウトバウンドリンク(外部リンク)これのように、異なるドメインのサイトを指すリンク。これはGoogleのSEOページを指しています。

・インバウンドリンク(バックリンクとも呼ばれる):他のウェブサイトからあなたのページを指すリンク。

この3つの中で、インバウンドリンクがE-E-A-Tシグナルを高めるのに最も重要です。高品質で関連性のあるインバウンドリンク、特に権威があり経験豊富なソースからのものは、あなたのサイトの専門知識、権威性、信頼性を示すのに役立ちます。

SEO専門家は、ソーシャルメディア、共有可能なインフォグラフィックの作成、さらにはバックリンクを直接依頼するなど、さまざまな方法で質の高いインバウンドリンクを生成しています。

しかし、注意してください:すべてのインバウンドリンクが有用というわけではありません。リンクファーム、フォーラム投稿、ゲストブックなどからのものは、ランキングシステムを欺く偽のリンクである可能性があります。これらを否認しないと、ランキングに悪影響を与える可能性があります。

オンページSEO vs オフページSEO

オンページSEOについて多く話してきましたが、オフページSEOと呼ばれるものもあります。その違いは、名前からも推測できるように、それが起こる場所です。

オンページSEOは、キーワードの最適化、メタディスクリプション、タイトルタグ、代替テキスト、ウェブサイト構造など、ランキングを高めるために内部的に行えるすべてのことです。

オフページSEOは、あなたのサイトのランキングに影響を与えるすべての外部要因を指します。これには、バックリンク、E-E-A-T、ローカルSEO、ソーシャルメディアでの言及、ペイパークリックなどが含まれます。

あなたはオンページSEOをより多くコントロールできますが、オフページSEOも考慮することが重要です – 目標を達成するには両方が必要です。

しかし、まずは検索エンジンに最適化された良質で関連性のあるウェブページを構築することに集中し、その後でリンクの構築やサイトのプロモーションにリソースを投資し始めるのが最良です。

結論

検索アルゴリズムが進化しても、高品質で関連性のあるコンテンツを作成し、技術的な要素を最適化する必要性は続きます。

覚えておくべき重要なポイント:

  • E-E-A-Tを示す、価値があり、ユーザー中心のコンテンツの作成に焦点を当てる。
  • HTMLタグ、サイト速度、モバイルレスポンシブ性などの技術的要素を最適化する。
  • 論理的なサイト構造を維持し、内部リンクを効果的に使用する。
  • 定期的にコンテンツを更新し、鮮度を保つ。
  • オンページSEOはオフページ要因と連携して全体的なSEOの成功につながることを忘れないでください。
  • これを一回限りの修正ではなく、継続的なプロセスとして捉えてください。

これらの戦術を一貫して実施することで、検索結果で良好なランキングを獲得する可能性が大幅に向上します。

本記事はSearch Engine Journalの「13 Essential On-Page SEO Factors You Need To Know」を翻訳した記事です。

金融業界のSEO対策のポイントは?特徴や事例も解説

金融業界は、SEO対策の重要性が高い業界です。

金融ビジネスの特性と、その特性を踏まえてSEOに取り組めば、ユーザーの信用と信頼を獲得することができるでしょう。

本記事では、金融業界でSEOが重要な理由、金融業界では不可欠なYMYLへの対応のポイント、SEO対策に必要なポイントについて解説します。

なお、ナイルではSEOのコンサルティングサービスを行っています。金融業界での成功事例も多いので、ご興味のある方は、無料相談を実施していますので、下記よりお問い合わせ下さい。

金融業界のSEOはナイルへご相談ください(相談無料)

ナイルは2,000社超のマーケティング支援実績があり、銀行、クレジットカード、保険といった、金融機関様のSEOの実績もございます。資料では、ナイルのSEO支援方針や進め方、実績(事例)、費用の目安などをご紹介しています。些細に思われるお悩みやご質問も、お気軽にお問い合わせください。お電話によるお問い合わせも可能です。

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この記事のまとめ

  • 金融業界は、正確さと信頼性が重視されるYMYLジャンルのひとつ
  • YMYLのWebサイトやオウンドメディア運営ではE-E-A-Tへの配慮が大切
  • 金融業界では、専門家の執筆・監修を入れることが重要

金融業界においてSEOが重要な理由

金融業界は、SEOに取り組む重要性が高い業界だといわれています。金融業界においてSEOが重要な主な理由は下記のとおりです。

理由1 顧客の信用と信頼の獲得を期待できるから

金融業界でSEOが重要である理由のひとつは、SEOに取り組むと、顧客の信用と信頼の獲得を期待できるからです。

金融業界の企業は、投資やローン、保険など、資産やお金に関するサービスを多く取り扱っているため、正確さと信頼性が特に重要です。

このことは、金融に関する情報を発信するWebサイトでも同様です。Googleをはじめとする検索エンジンは、金融サービス企業などのWebサイトが提供している情報の正確さや信頼性を、厳しい基準を設けて監視しています。

厳格な基準を設けて監視しているからこそ、企業が独自ドメインで発信しているWebサイトは高く評価される傾向があります。金融サービス企業は、SEOに注力してオウンドメディア運営などをすることにより、顧客の信頼と信頼の獲得を期待することが可能です。

理由2 情報感度の高いユーザーとの接点を作れるから

情報感度の高いユーザーとの接点を作れることも、金融業界でSEOが重要な理由です。

金融業界の見込み客は情報感度の高いユーザーが多く、金融関連の情報を自発的に収集しています。そうしたユーザーとの接点を作り、獲得することができるSEOは、金融業界との相性が良いといえるでしょう。

金融に関する最新情報、信頼性の高い情報を発信し続けていれば、感度の高いユーザーは、サイトやオウンドメディアをよく訪問してくれるようになるでしょう。

理由3 見込み顧客を育てやすいから

金融業界でSEOに注力すると、見込み顧客を育てやすくなります。

見込み顧客とは、商品やサービスに関心はあるものの、まだ購入には至っていない顧客を指します。

金融業界は扱う商品やサービスの金額が高く、見込み顧客が購入を決めるまでには、一定の時間がかかります。購入を検討していても、さまざまな疑問や不安が解消されなければ、なかなか踏み切ることができません。

金融商品やサービスを扱う企業が、SEOに注力し、そうした疑問や不安を解消できる情報を提供し続けていれば、見込み顧客を購入者まで育てていくことができます。

金融業界のSEOではYMYLへの対策が必要

金融業界のSEOでは、YMYLへの対策が必要です。YMYLの言葉の意味や、該当する領域、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)との関係性、YMYLのSEOのポイントについて解説します。

YMYLとは人生や生活に影響を与えるジャンルのこと

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、「お金」や「健康」など、人生や生活に大きな影響を与えるジャンルやコンテンツを指す言葉です。

Googleでは、YMYLに関する検索結果の品質を重要視しており、通常よりも厳しい評価基準を設けています。

例えば、医療系のオウンドメディアが、特定のケガや疾患の治療法、予防法の情報を掲載した場合、その正確さと信頼性は、ユーザーの健康や人生に影響を与えます。もし、誤った情報を載せたオウンドメディアが検索結果の上位に表示されると、ユーザーに健康被害が出るなど不利益が発生してしまうかもしれません。

このような理由により、GoogleはYMYL領域の評価基準を厳格化しているのです。

YMYLに該当するジャンル

YMYLに該当するジャンルは、多岐にわたります。主なYMYLのジャンルは下記のとおりです。

■YMYLに該当するジャンル

ジャンル 具体例
金融 銀行、証券会社などの金融機関のWebサイト、オンライン金融サービスのページ。税金、保険、投資、ローンなどに関する情報
ニュース・時事 政治、ビジネス、科学、テクノロジーに関するニュース。スポーツやエンターテインメント、ライフスタイルなどのトピックは対象外
政治・公共サービス・法律 政策や選挙などの政治情報。役所など公共機関による公共サービスの情報。法律に関する情報
ショッピング 商品やサービスの情報。商品やサービスをオンラインで購入・決済できるECサイトや商品ページ
健康・安全 医療や医薬品の情報。病院など医療機関のWebサイト。災害など緊急時の備え、対応に関する情報
民族・宗教・性別など 国籍、人種、宗教、性別、性的指向などに関する情報
そのほか 栄養、住宅、進学、就職などに関する情報

 

YMYLは、人生や生活の質に深く関わるジャンルです。

こうしたジャンルでは、掲載される情報の正確さ、信頼性が非常に重要になってきます。情報を提供する側は、ユーザーの疑問や不安、悩みに応える意識や、意思決定を助ける意識をもち、質の高い情報を提供するよう努めなくてはなりません。

YMYLではE-E-A-Tが大切

YMYLでは、E-E-A-Tが大切です。E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとった言葉です。

「E-E-A-Tとは」<経験・専門性・権威性・信頼性>

 

Google General Guidelines(Google検索品質評価ガイドライン)では、検索結果の評価する上で、E-E-A-Tが示されているかどうかを重視することが公表されています。

ユーザーの人生や生活に関わるジャンルであるYMYLでも、E-E-A-Tが重視されるのはいうまでもありません。YMYLでSEOを行う際は、E-E-A-Tを常に意識する必要があるでしょう。

なお、E-E-A-TとSEOの関連性は、以下でも詳しく紹介しています。E-E-A-Tが大切な理由や意識すべきポイントを知りたい方は、ぜひご一読ください。

Googleがコンテンツ評価に重視している要素として「E-E-A-T」が挙げられます。SEOに取り組んでいる方であれば1度は聞いたことがあるのではないでし...
【徹底解説】E-E-A-Tとは?SEOにおけるGoogleの評価基準やその対策を紹介 - www.seohacks.net

YMYLへの対策のポイント

YMYLのWebサイトやオウンドメディアでは、適切な対策が必要です。YMYLへの対策のポイントは、主に以下の3つです。

専門性のある著者が執筆・監修し、正確な情報を発信する

YMYLでは、専門性のある著者が執筆・監修し、正確な情報を発信することをおすすめします。

生活や人生に関わる情報を扱うYMYLでは、掲載内容の正確さ、信頼性がとても重要です。例えば、保険会社や保険商品の選び方を解説する記事では、FP(ファイナンシャル・プランナー)などの専門家が執筆・監修していると、ユーザーの安心度は高まります。YMYLでは、できるかぎり専門性のある方に執筆・監修してもらい、記事には執筆者・監修者の情報を記載しておくことをおすすめします。

常に最新情報が掲載されるよう、定期的に整備する

常に最新情報が掲載されるよう、定期的に整備することも、YMYLへの対策の重要ポイントです。

YMYLは、正確かつ信頼できる情報が掲載されていることが特に重要なジャンルです。金融業界は法制度が定期・不定期で変わりますが、オウンドメディアなどに古くなってしまった情報が掲載されていると、検索エンジンに質の低いコンテンツと判断されてしまいます。

自社のオウンドメディアが業界の最新情報を掲載しているかを定期的に確認し、常に最新情報が掲載されているよう整備してください。

信頼できる根拠を記載する

YMYLでは、掲載情報が信頼できる根拠を記載することが重要です。

信頼できる根拠とは、情報のソースが明示されていることです。情報のソースは、公的機関の発表や、取材による一次情報などが望ましいでしょう。例えば、株式投資で得た利益にかかる税金について解説する場合、国税庁が発表している計算方法などが根拠として示されていると、ユーザーは正しい情報だと認識できます。

「この情報は信用できる」とユーザーに思ってもらうため、信頼ある根拠を示すようにしてください。

YMYLへの対策で押さえるべきポイントは、ほかにも複数あります。詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご一読ください。

YMYL(Your Money or Your Life)は、Google検索品質評価ガイドライン内で健康やお金など特定のジャンルを指す用語のことです。YMYLの情報によって...
【わかりやすく解説】YMYLとは?対象ジャンルや成功事例を紹介 - www.seohacks.net

ここまで読んでみて、SEOのプロに直接悩みを相談したいと思った方は下記のバナーより無料相談にお申し込みください。

金融業界におけるSEO対策のポイント

金融業界でWebサイトやオウンドメディアのSEO対策を行う際は、いくつかの押さえておきたいポイントがあります。主なポイントは下記のとおりです。

ターゲットを明確にする

金融業界でWebサイトやオウンドメディアのSEO対策を行うなら、ターゲットを明確にすることが大切です。

金融に関する情報は、人によって知識の量や深さに差があります。金融情報を発信する場合、初心者向けにするのか、中級者や上級者向けにするのかによって、発信する情報が変わってくるのはいうまでもありません。

情報を、届けたいユーザーに確実に届けるため、ターゲット像は明確にしておきましょう。可能であれば、年齢、性別、職業、ライフスタイルなども細かく考慮し、「商品・サービスの理想的な顧客像(ペルソナ)」を設定することをおすすめします。

正確かつわかりやすい内容にする

正確かつわかりやすい内容にすることも、金融業界でSEO対策を行う上での大切なポイントです。

例えば、税金や保険の複雑な仕組みを解説する場合、情報は正確でなくてはなりません。ただし、複雑な仕組みを正確に解説しようとすると、用語の説明をしたり、言葉選びにも気を使ったりしなくてはならず、ユーザーにとってわかりにくくなってしまう可能性があります。

わかりにくい内容をわかりやすくするには、漫画や動画などを使う方法があります。正確さとわかりやすさを両立させるのは容易ではありませんが、試行錯誤を繰り返してブラッシュアップしていきましょう。

ユーザーの気持ちを表すキーワードを対策する

金融業界に限らず、SEOでは、ユーザーの気持ちを表すキーワードを対策すると、成果を出しやすくなります。

例えば、ユーザーに消費者金融サービスへ関心を持ってもらいたい場合、ユーザーの気持ちを表すキーワードで対策すると、関心を持ってもらうことができ、ひいては購入につながる可能性が高まります。

「お金がない」「お金がない 借りられない」「お金を借りたい 審査に通りたい」などは、消費者金融の顧客が思い浮かべやすい言葉といえるでしょう。それらのキーワードは、ユーザーのニーズが高い可能性があるため、対策することで購入につながりやすくなります。

新しい制度に関するキーワードは現在の検索数で判断しない

金融の新しい制度に関するキーワードへの対策は、現在の検索数で判断しないことが大切です。

銀行の金利、投資に関する制度は、新たな情報が出た後にユーザーの関心が高まります。そのため、新情報が出た時点では検索ボリュームが大きくない、といったケースがあります。検索ボリュームが小さいという理由だけで適切な対策を怠ると、関心が高まったときに上位表示ができず、流入の機会を失ってしまいます。

例えば、2022年12月に発表された「新NISA(少額投資非課税制度)」は、発表当初は検索数が少なかったですが、導入前後の時期で大きく検索数が増えています。こういったキーワードは、対策するかどうかを現時点での検索数では判断しないことが大切です。

▼「新NISA」の検索数の推移

キーワード「新NISA」の検索数の推移

引用元:Googleトレンド

段階を区切れるキーワードでは掛け合わせを網羅的に対策する

年代や金額など、段階を区切れるキーワードについては、掛け合わせを網羅的に対策することをおすすめします。

例えば、「投資」というキーワードは、「20代」「30代」「40代」といった年代や、「500万円」「1,000万円」「2,000万円」といった金額で掛け合わせることが可能です。このような場合は、「投資 20代」「投資 30代」「投資 40代」「投資 500万円」「投資 1,000万円」「投資 2,000万円」でそれぞれコンテンツを作成し、対策しておくと良いでしょう。ユーザーの、年代ごと、投資金額ごとの検索ニーズに応えることができるからです。

金融業界におけるSEOの成功事例

銀行系カード会社や保険会社などの金融業界におけるSEOの成功事例をご紹介します。金融業界でSEOに取り組んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

成功事例1 三菱UFJニコス株式会社

三菱UFJニコス株式会社

 

三菱UFJニコス株式会社は、「決済」に関するさまざまなサービスを提供している、三菱UFJフィナンシャル・グループの企業です。

2019年にオウンドメディア「mycard」を立ち上げた当初は、コンテンツマーケティングについての経験も少なく、オーガニック流入の増加が最大の課題でした。

キーワードの選定は「ターゲット」「お金まわり」の2つの軸で考え、20代、30代の人をターゲットに、確定申告や源泉徴収といったお金まわりの話題を取り上げました。「源泉徴収票の見方」や「国民健康保険料の計算方法」など、難しい話題を分かりやすく解説した記事を制作しています。

また、「mycard」がカバーできる領域を探る意味も込め、5本に1本の割合で「チャレンジ枠」のキーワードを入れました。「推し貯金」「デート代の割り勘」など、ターゲットに寄せながらお金というテーマから離れ過ぎないキーワードで記事を制作しています。

こうした取り組みが功を奏し、2023年に「mycard」の流入数は前年比で140%以上増加。SEOの試行錯誤が、大きな成果を生んでいます。

三菱UFJニコス株式会社では、2019年にオウンドメディア「mycard」を立ち上げました。当初はコンテンツマーケティングについての経験も浅く、オ...
【インタビュー】潜在層に訴える記事で流入増!オウンドメディアのコンテンツ支援事例|三菱UFJニコス株式会社 - www.seohacks.net

成功事例2 第一生命保険株式会社

第一生命保険株式会社

 

第一生命保険株式会社は、創立100年を超える、歴史ある生命保険会社です。

自身運営のオウンドメディア「ほけんの第一歩」を2021年に立ち上げ、生命保険の基礎知識、選び方などのコンテンツを発信し、情報提供の幅を広げながら新たな顧客とのタッチポイントを創出しています。

「ほけんの第一歩」は、ネット生命保険などのライバルが多い中での「後発」スタートでしたが、保険について検索したら常に上位表示されるよう、保険の選び方や見直し方、保険の用語、種類など初心者向けのテーマをキーワードに選定し、その掛け合わせでも記事を作りました。

記事の構成案を作る段階では、監修者にも意見をいただき、正確かつクオリティの高いものに磨き上げていきました。キーワードによってはコンプライアンス部門から指摘が入ることもあり、正確さとわかりやすさを両立させるのは容易ではありませんでしたが、こうした取り組みが実を結び、開設後6ヵ月で月10万セッションを達成。SEOで大きな成果を生み出しています。

2021年、第一生命保険株式会社は自身が運営するオウンドメディア「ほけんの第一歩」を立ち上げました。生命保険の基礎知識や選び方といったコンテ...
【インタビュー】第一生命保険株式会社、「後発」オウンドメディアが成果を生んだ理由 - www.seohacks.net

成功事例3 三井住友海上火災保険株式会社

三井住友海上火災保険株式会社

 

三井住友海上火災保険株式会社は、「GK 見守るクルマの保険」というドライブレコーダー付き自動車保険を提供し、損害保険事業で高い国内シェアを誇る保険会社です。

2022年より、「GK 見守るクルマの保険」にセットできる特約として、通常の「ドラレコ型」に加えて「プレミアム ドラレコ型」を販売開始。この時期より、Webマーケティング施策としてコンテンツSEOに着手しました。

当初は「競合他社の記事に比べ説明が少ない」という課題がありましたが、検索結果で上位を取っているキーワードもあったため、その高いポテンシャルを見込み、「王道のキーワードを伸ばす」という方針をご提案。実際の記事制作では、専門用語をできるだけ使わず、わかりやすい記事を作るよう心掛けました。

以後、約1年のあいだで、選定したキーワードの約7割が検索順位トップ10入りを果たしています。各記事を通じて、サービスページ、資料請求、問い合わせページへの送客が月200件に達するなど、大きな成果を生んでいます。

三井住友海上火災保険株式会社では、「GK 見守るクルマの保険」としてドライブレコーダー付き自動車保険を提供しています。2022年1月始期契約より...
【インタビュー】三井住友海上、コンテンツSEO強化で検索流入が前年比大幅増へ - www.seohacks.net

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金融業界は、顧客の人生や生活に影響を与える商品やサービスを扱うYMYLのジャンルに属し、SEOを行う上では情報の正確さと信頼性が大切です。

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2024年8月度 Google検索アルゴリズム コアアップデートがついに開始

2024年8月度 Google検索アルゴリズム コアアップデートについて

日本時間8月15日24時ごろ、X(旧twitter)Google Search Centralアカウントより、2024年8月の検索アルゴリズムのコアアップデートが開始されたことが発表されました。

「本日、2024年8月のコアアップデートをリリースしました。このアップデートは、検索結果の質を向上させるための取り組みを継続するもので、人々が本当に役に立つと感じるコンテンツをより多く表示し、検索で良い結果を出すためだけに作られたようなコンテンツをより少なく表示します。」

※翻訳は DeepL翻訳による

今からおよそ1ヶ月前の時点で「数週間のうちに(in the coming weeks)」次回のアップデートが開始されるのではないか、というコメントがGoogleから出されていましたので、SEO関係者の間ではおよそ8月の中旬~下旬あたりが開始時期のターゲットであろうことはなんとなく予想されていたと思います。

このアップデートの3週間前にあたる7月26日から既に大きな変動が生じており、コアアップデート前のテストを実施しているのではないかという見方もあります。

また、今回のコアアップデートに関していくつかの事前情報がありました。

日本では2023年に実施された「ヘルプフルコンテンツアップデート」によって導入されたヘルプフルコンテンツシステム(検索結果に表示させるためだけに作られたようなコンテンツではなく、ユーザーにとって有用で独自性の高いコンテンツが優先表示されやすくなる仕組み)により、いまだに多くのトラフィックを失ったままのサイトは少なくありません。

これまでにそうしたサイトの関係者とのディスカッションを行ったり、その他数多く寄せられたフィードバックを受け、その内容を一部考慮した調整が入ること、次回までにサイトの改善が見られているとシステム判断されれば(一連のコアアップデートによって失われた)トラフィックも回復する場合もあるだろうということなどが示唆されていましたので、一部これまでの「揺り戻し」のような動きが見られるのかもしれません。

前回のコアアップデートは2024年の3月に実施が発表され、およそ1ヶ月半もの長い期間を経て4月19日にロールアウトが完了しました。

今回のコアアップデートに関するGoogle検索ステータスダッシュボードには「ロールアウトが完了するまでには、最大1カ月かかる可能性があります。(The rollout may take up to a month to complete.)」と記載されています。この表現は前回と同様であり、長い期間を要する可能性がありそうです。

8月16日午前7時の時点で複数のテーマ、サイトタイプで大まかに順位変動を確認しましたが、いくつかのビッグワードで上位陣の入れ替えが観測できました。また、SEOサードパーティツール「SEMRUSH」の変動グラフでは高い変動値が観測されていますが、7月26日から継続している変動によるものではないかと推測しています。

SEMRUSHによるSEPRの変動を表すグラフ。2024年8月16日はコアアップデートの影響を受けて変動値が9.4に

 

Google検索セントラル「コアアップデートに関するヘルプ」ページが更新

前述のコアアップデートの告知と並行し、Google検索セントラルの「コアアップデートに関するヘルプ」ページが更新されました。

現在は英語版のみ更新されており、日本語版は古いままとなっています。(URLが異なるため閲覧の際はご注意ください)

主な変更箇所

見出し内の追記項目

  • 追記:「一般的に、ほとんどのサイトではコアアップデートについて心配する必要はなく、アップデートが行われたことに気づかないかもしれません。」
  • 追記:「コアアップデートは、全体として、検索者に有益で信頼できる結果を提示するという使命を確実に果たすためのものです。ウェブ上のコンテンツが変化するにつれて、私たちはシステムを評価し、アップデートして、全体として歩調を合わせていきます。」
  • 変更:コアアップデートがどのように動作するかの例え話が「映画のトップ100」から「自分にとってのお気に入りのレストラン20軒」に変更。(自分ごとの表現になったことでイメージしやすくなったのではないでしょうか?)

大見出しの追記:Search Consoleでトラフィックの低下をチェックする

  • 順位が下がったことがコアアップデートと関係していると思う場合、Googleサーチコンソールを使って以下の手順で調べ、サイトに変更が必要か考えましょう。
  • 検索ステータスダッシュボードを見て、開始日と終了日を確認。開始日から一週間経過した時点で、今週の数値とコアアップデートが始まる1週間前の数値を比較しましょう。
  • 1~2位の下落は心配する必要はないでしょう。一方、順位が大きく下がった(4→29位とか)場合は深い評価(考察)が必要です。

大見出しの追記:大幅な順位下落の評価

大見出しの追記:変更を加える際に注意すべきこと

  1. 手っ取り早い変更は避ける。SEOに悪いと聞いたからページ要素を削除するようなことではなく、ユーザーにとって意味のある、長期的に持続可能な変更を行うよう推奨。
  2. 有意義な方法でコンテンツを改善する方法を考える。コンテンツの書き直しにより読者が読み進めやすくするなど。
  3. コンテンツの削除は最終手段。そのセクションが検索エンジンのために作られたもので、人のために作られたものではないのであれば、削除によってサイト内の優れたコンテンツ(他のコンテンツ)のパフォーマンスを向上させられる。

大見出しの追記:検索結果に反映されるまでの期間

  • いくつかの変更は数日で反映されるが、長期的に有益で信頼できユーザー第一だとシステムが学習するには数ヶ月かかる場合があります。それは次のコアアップデートかも知れません。

上記の変更に伴い、既存の内容の一部も削除されています。

今回は速報として、2024/8/16開始のGoogleコアアップデート(August 2024 core update)と、コアアップデートに関するヘルプページの更新についてお届けしました。

また変動が増大した際には速報をリリースします。

2024年8月度 Google検索アルゴリズム コアアップデートがついに開始ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEOクライアントと持続的な良好関係を築く方法

本記事はSearch Engine Landの「How to build lasting relationships with SEO clients」を翻訳した記事です。SEOクライアントとの永続的な良好関係を構築することは、ビジネスの成功に必要不可欠です。

常に新規顧客を獲得し続けるよりも、既存顧客を支援する方がはるかにコスト効率が高いです。しかし、多くの企業が既存顧客との関係維持を軽視していると思います。

したがって、本記事ではSEOクライアントと持続的に良好関係を築く方法を紹介していきます。

期待値の調整

新規クライアントと契約する際、期待値を調整することが非常に重要です。

高すぎる成果を約束してしまうと自分の首を絞めることになりかねません。したがって、あなたの経験や過去の成功例を提示し、現実的な成果や見込みを提示しましょう。

また、SEOの効果を発揮するまでに時間がかかることや、短期的な結果を期待することは非現実的である点をクライアントに理解してもらうことも重要です。

初期フェーズ

契約し始めた初期段階で、施策の進捗を説明し、クライアントに定期的に情報を提供することは非常に重要です。

報告を怠り、具体的な結果が見えない場合、多くのクライアントは進行施策について不安を感じめます。時には、この不安が関係値低迷につながり、プロジェクトの契約が早期に終わってしまうこともあります。

リードや売上につながっていなくても、施策の進捗や重要指標の推移を共有し、今後の展開をすり合わせましょう。

クライアントリテイナー

クライアントとの長期的な関係を確保する最も効果的な方法の1つは、リテイナー契約(コンサルティング契約)にあります。

リテイナー契約は安定した収入源を提供し、クライアントの継続的な成功へのあなたのコミットメントを示します。

これは、短期的な成果だけでなく、持続可能なプロジェクト支援に専念することを示します。この安定性は信頼を育み、より包括的で戦略的な計画を立てることができます。

【成功するリテイナー契約のためのヒント】

  • 作業範囲と期待される成果を明確に定義する。
  • 価格モデルの透明性を確保する。
  • 進捗を確認し、必要に応じて戦略を調整する定期MTGをスケジュールする。
  • 変化するニーズや市場条件に適応できる柔軟性を含める。

施策効果の提供

施策の効果は、クライアントとの関係の基礎になるものです。一貫して高品質の結果を提供することは、クライアントとの信頼を構築し、貴社の介在価値を証明することができます。

クライアントは、オーガニックトラフィックの増加、検索ランキングの向上、コンバージョン率の改善など、SEOメトリクスの具体的な改善からプロジェクトの良し悪しを判断します。

したがって、これらの結果が契約期間内に実現しない場合、クライアントは離れていく可能性が高いです。

もし施策が思うように早く進まない場合は、クライアントより早く問題提起する必要があります。

これにより、収集したデータに基づいて戦略を調整する時間を得ることができます。しかし、最終的には、あなたが雇われた仕事を遂行し、改善された結果を提供する必要があります。

関連記事:SEOの価値を説明する7つの実証済み方法

コミュニケーション

オープンで誠実なコミュニケーションは、強固なクライアント関係を維持するために不可欠です。

定期的で透明性のあるコミュニケーションは、クライアントが施策進行を把握することができ、以下の機会もつながります。

  • 懸念事項に対処する。
  • 質問に答える。
  • 必要な調整を行う。

状況が悪化し始めた場合、情報共有が滞らないよう注意が必要です。何が起こっているのか、そしてどう対応するかの計画をクライアントに説明してください。

クライアントに対してオープンで正直であることは、長期的な信頼を維持するのに役立ちます。

【クライアントコミュニケーションのベストプラクティス】

  • 進捗と戦略を議論するための定期的なミーティングをスケジュールする。
  • メールやレポートを通じて詳細な更新を提供する。
  • タスクとマイルストーンを追跡するためにプロジェクト管理ツールを使用する。
  • クライアントの依頼に迅速に対応し、潜在的な問題に積極的に対処する。

関連記事:SEOクライアントの関与を維持する方法:8つのコミュニケーションタッチポイント

レポーティング

定期的なレポーティングは、実施施策の価値を示します。包括的なレポートは以下を行うべきです。

  • 達成した進捗施策を明確に示す。
  • 主要な指標を強調する。
  • 次回アクション・ステップを説明する。

この透明性は、クライアントが施策の効果を理解し、プロジェクト成功へのあなたのコミットメントへのアピールにつながります。

なお、レポーティングがクライアントの要件に合わせてカスタマイズされていることを確認してください。不必要な質問や確認を行ってしまうケースもあるため、重要な情報を簡単に、必要最小限に抑えたレポート作成を心掛けましょう。

また、過去のパフォーマンスを踏まえて、今後注力する施策提案を含めることができます。

例えば、非常に良い成績を上げている特定ページのトラフィックが低下した場合、その問題に対処する施策をレポートに含めることをおすすめします。

個別対応

結局のところ、すべてのクライアントに合わせた対応を行うことが重要です。

各クライアントは独自の目標、課題、市場条件を持つため、彼らのニーズに合わせて施策をカスタマイズすることが必要です。

また、関係値を強化するための個人的なアプローチもあります。

例えば、クライアントの子供の名前を覚えたり、誕生日を祝ったり、前月に取り組んでいた大きなプレゼンテーションがどうだったか尋ねたりするような簡単なことです。

個人的なタッチを加えることで、長期的なクライアント維持の鍵となります。自然に行うことが重要で、無理に行うと、逆効果になるため注意してください。

幸せなクライアントは成功するSEO活動につながる

SEO担当者として私たちの使命は、クライアントのプログリット成功を支援することです。それを達成すれば、最終的に私たち自身のキャリアやビジネスでも成功を収めることができます。

常に新しいクライアントを獲得しては、最終的に期待に応えられずに離れていくようなサービスを提供は、誰にとっても楽しいものではありません。

代わりに、オープンで正直、そして協力的なアプローチでSEOに取り組むことで、クライアントとの長期的な関係を構築する可能性が大きく高まります。

このようなクライアントは何年も維持され、他者を紹介してくれる可能性もあります。社内で働いている場合、満足したクライアントはあなたの昇進にも役立つ可能性があります。