【告知】初心者向けSEO入門書として「10年つかえるSEOの基本」という本を書きました

技術評論社さんより、ヴォラーレ土居によるSEO入門書が2015年4月23日に発売されます。技術解説はほとんどなく、「検索」や「検索する人の行動や心理」にフォーカスした不変的な内容を、專門知識がゼロでも読めるように136ページにまとめました。

[寄稿] 新米Webディレクターが最初におさえたいSEOのこと

セカイラボの岸と申します。この春で自社Webサービス「セカイラボ」のWebディレクターになってから1年になります。業務ではアクセス解析、サービス改善、SEO、開発マネジメント、コンテンツ作成、プロダクト戦略を担当しています。 今回は自社WebサービスやWebサイトを担当する新米Webディレクター向けに、私のSEO経験をもとにWebディレクターとして最初におさえたいSEOのことを紹介します。

[寄稿] SEO担当者が知らないと恥ずかしいGoogleアナリティクスの基礎指標

みなさん、こんにちは。カグア!というブログを運営しています、吉田といいます。 私は、ふだんGoogleアナリティクスとヒートマップをメインに使い、サイトの改善やグロースを一人で行っています。リソースが限られていますので、アクセス解析をつかい、効率的かつ無駄打ちの少ない施策を是として、日々運営にいそしんでいます。 今回SEO HACKSさんに寄稿の提案を受けまして、投稿させていただきます。

Google、スマホ対応サイトをモバイル検索結果で優遇するアルゴリズム変更を発表、4月21日から適用

Googleは、スマートフォン利用に最適化されたサイトが「モバイルでの」検索結果で優遇されやすくなるように変更すると発表しました。この変更は2015年4月21日より実施されます。

[寄稿] 何のために数値化するのか?「ユーザエクスペリエンスの測定」読書会レポート

こんにちは、わかさ分析塾の若狹です。 先月1/11(日)ヴォラーレさんにて、「Measuring the User Experience(訳:ユーザエクスペリエンスの測定)」という洋書を対象に読書会を行いましたので、その時のことを書こうと思います。これまで、主にUXリサーチ系の本を題材として会を開いており、内容説明だけでなく事例をもとにディスカッションするような進め方をしています。

2015年、確実に成果を出すためのSEOの方程式

土居です。この記事では僕がSEOに携わるときにほぼ例外なく考えているイメージを可視化してお伝えします(脳内整理も兼ねて)。初心者の方は全体観を把握するために、実務者の方は思考の整理に、それぞれ一助になれば幸いです。

[寄稿] 「検索順位で1位になる」ことがSEOの成功なのか?を、事例を踏まえて考えてみる

スタビライザー小松氏からの寄稿記事、久々にSEOにフォーカスした内容です。「1位になる」と言っても流入可能なキーワードは限りなくありますが、今回はとりわけビッグキーワードとされているキーワードでの順位は重視されるべきなのか?という話題です。

「Search Summit 2014」 SEOセッションにパネラーとして参加してきました

土居です。Search Summit 2014というサーチマーケティングイベントが11月11日に開催され、2回目は会場規模からセッション数、時間など全体的に拡張されまして、300人を超える来場者で全体的には大変賑わってお […]

図解で分かる”コンテンツSEO” : コンテンツ配信→リンク蓄積→流入増のサイクルを作る

土居です。割と個人的にはほぼ死語だと思っていますが多くの人に都合良く遣われている「コンテンツSEO」なるものについて、皆さんにそれがザックリどういう取り組みであるのかをイメージして頂けるように、とりあえず一般化して図解でまとめました。

[寄稿] 公開2週間で1日1万セッションを超えた、地域の祭りサイトの解析事例

先日、第38回目黒区民まつり(目黒のさんま祭)が盛大に行われました。「目黒のさんま」という小咄にあやかって始まった区民まつりなのですが、認知度も上がり、今年も3万人以上の来場者であふれました。

縁があって私は、目黒区民まつりの実行委員の事務局を務めております。その関係でWebサイトのGoogleアナリティクスの内容を見る機会があり、普段見ているサイトとやはりちょっと違うなと感じる点があるのでご紹介したいと思います。

Webサイトを制作した目的として

  • (目黒)区民への広報的な意味合い
  • プレスへの対応目的
  • 当日のお知らせや状況はSNSで行う。
  • アーカイブとして残せるような構成で行う。

まずは、こういったざっくりした内容でスタートしました。

(公開までの単語の使い方など行政機関との折衝等裏話もあるのですが・・・)
開催3週間前にティザーサイトを公開し、開催2週間前に本ローンチとなりました。

アクセス状況

大きな山が祭り当日のもの10,000セッション以上あります。

Google アナリティクス ユーザーサマリー アクセスが9月7日付近で一度高まり、ピークを超えた後に徐々に9月14日の当日に向けてアクセスが増え、終了後はアクセスは底

小さな山が前の週に行われた、目黒駅周辺の品川の商店街のさんま祭りの開催日です。品川のさんま祭が広報していましたので、それを見たユーザーが【さんま祭】で検索してやって来たようです。

Webで出来そうなこと

  • 品川のさんま祭目当ての人たちに、来週もやってますよと一週間ほどリマケで訴求。
  • さんま祭の様子の動画をTrueViewで訴求。
  • デング熱の注意を促す訴求のリマケ。目黒区からも注意を促してほしいという要望がありました。

リマケの訴求はさんま祭ではなく、虫よけスプレーして来て下さいという訴求も結果がどうなるか来年はテストしてみたいところです。

デバイス

想像以上にスマホが多かったです。約60%がスマホからのアクセスでした。これは列に並んでいる際に概要を確認したり、来る途中に見る人が多いものと推測しています。

閲覧デバイスは7割モバイル、2割デスクトップ、1割タブレット

モバイルを前提としてページをレスポンシブにするなどの対応もせず、別でファイルを作ったりということもなくPCのものを見せしていましたが、こちらも要検討課題ですね。

検索キーワード数

1ページもので特にロングテールのSEOを狙った訳でもありませんが、集客キーワード数(種類)が1,000を超えています。オーガニックのセッションが25,000程度なのでかなり多いです。

実際には、not providedで隠されたキーワードが大半ですから、実際はこれよりもかなり多くの種類のロングテールキーワードでの流入があったと推測できます。

検索トラフィックは26000、目黒さんま祭りを指定する指名キーワードを中心に多くのキーワードから流入がある

検索クエリを大別すると

  • さんま祭の時間や開催日といったさんま祭り自体のことを探している人
  • さんま祭の中で行われている展示物を探している人
  • さんま祭の中で行われているイベントを探している人
  • 雨天時の対応を探している人
  • さんまの列がどのくらいの時間になるのか探している人

に分けられます。

これは来年ページを作る際に非常に参考になりますね。雨天決行とは記載があるもののもっとPRしても良いかも知れません。また待ち時間はWebサイトで告知するのはなかなか難しいので、ただいまの待ち時間はこちらとSNSにリンクさせても良いです。

気になったクエリ

中目黒さんま祭りと検索している人が結構な数います。仮説としては目黒駅徒歩10分、中目黒駅徒歩15分の記載があるので中目黒のさんま祭と検索しているユーザーがいるのかも知れません。

これだと中目黒近辺の会社も協賛してくれる可能性がありますね。

表記ゆれ

キーワードの多さの理由は表記ゆれの多さです。

目黒_さんま
目黒さんま祭り
目黒_さんま祭り
さんま祭り
目黒のさんま祭り
目黒サンマ祭り
目黒のさんま祭り2014
目黒_さんま_祭_2014
目黒さんまつり
さんま祭り_目黒
目黒区さんま祭り
目黒区_さんま祭り

これはごくごく一部です。あまりの多さにびっくりするとともに、正式名称というのは自分たちが思っているほど世の中には浸透していないものだと実感しました。

これは自社のサービスをリスティングで入稿する際にも気になるところです。

先日リスティングで完全一致の表記ゆれのオプションが廃止になるというアナウンスが出ましたが、この表記ゆれの多さを見るとどこまで対応出来るのか非常に疑問に思います。
(参考:http://sem-labo.net/blog/2014/08/18/0955/

まとめ

企業向けのSEMの仕事に従事される方がほとんどと思いますが、こうしたサイトに関わる機会は決してそんなに多くないと思いますので、実データや考え方など参考にして頂けますと幸いです。

スマートフォン時代にGoogle検索は不要?よりコンパクト化される情報サイズと、これからの検索の課題

土居です。僕の最近の情報収集源として大活躍のNewsPicksさんで話題になっていたテーマについて書いてみようかなと。あんまり検索に関わる人たちの目には触れていなかったみたいですが。

スマホ時代はGoogle検索が激減する:「コンテンツの面白さ」だけが評価される時代に!

誤解なきようにお伝えしますと全体の傾向としての話や記事の大半については同意できることもありますので反論・否定といった意図ではなく、個人的な見解とポジショントークをふんだんに交えつつ、引用させて頂きながら補足解説を出来ればなといった意図です。

スマホでは検索されない?

パソコンを利用して仕事をする人が多いでしょうから実感は薄いかもしれませんが、移動中や自宅などでスマホを利用している時にGoogle検索(いわゆるググる)を利用することは少なくないでしょうか?

色々なサイトの流入を見ていまると感じることが出来ると思いますが、スマホの検索母数自体は減ってはいない、まだ増えているようにも思います、これはスマホ自体の普及が進んでいることに起因すると考えれば自然でしょう。
(※これ、日本とかグローバルでの検索数推移の公式データってなかったでしたっけ汗)

一方でPCの検索は既に頭打ちから微減、これも時代の流れとして必然でしょう。

全体的には検索は徐々に上限値に漸近しつつも数年は増加傾向と思います(ユーザーの母数自体が増えてますからね)。

スマホの場合はアプリが中心になりますので検索する(ググる)ことが減ります。

検索の絶対数というよりも「ネット閲覧行動全体に対する検索行動の割合」は微減傾向が進むでしょう、という観点では同意ですが、絶対数はまだまだ微増傾向でしょうね。つまり「ネット閲覧行動全体におけるGoogleへの依存度が”割合として”下がっている」というのが正しい表現でしょうね。途端につまんない主張になりますけど。

ユーザーが情報を受け取る手段が多様化しているのは確実ですが、こちらから情報を取得する、という方法についてはGoogleは依然として健在、今のところ完全な代替手段は出てきていない状態ではあると思います。

Googleとしては直近でスマホでの検索頻度をあげるためには音声検索の普及は必須の取り組みとも言えそうです。音声検索に対応できるよう”会話型の検索クエリ”への対応強化(昨年秋の”ハミングバード”とかはそれですね)も行っているのですが、音声検索の普及はまだまだ追い付いていないため、そこまでのインパクトは今のところ見えていないように思います。

閲覧デバイスの変化

スマートフォン…77%、タブレット…6%、パソコン…17%、つまり「パソコン以外が83%」になり、今後この流れはもっと加速するでしょう。ちなみに当サイトの「検索流入」はGoogle、Yahoo!合わせて約40%ですが、読者にスマホ利用者が圧倒的に多いことを考えると、占める割合としては「まだ多い方」です。

こちらは記事で指摘されている通り、全体として確実にスマホに流れています。ただしビジネス向けの商用サイトなど特殊なケースではこんな感じ(下図)で未だに大半がデスクトップだったりもします。

デスクトップ77%、モバイル21%、タブレット2%を示すGoogleアナリティクスのデータ

「(自然)検索流入は結果として得られる」ものと考える

検索流入は「結果として得られるもの」ぐらいに考え、SEOにかけていた時間、費用、思考を向けるべき先は一点だけです。

こちらも半分くらいは同意です。これは「検索エンジンを根拠にサイトを運営しない」という前回の記事で書いたことにも通じます。

ただしビジネスのジャンルによっては検索が圧倒的優位なジャンルが多々ありまして。情報特性によっては情報設計やプロモーション戦略の中でSEO要件を優先しないと大変な目に合いますというのは補足しておきます。

ストックされ、後に検索され得る情報でしたら、是非その辺りも考慮して検索しやすい状態にしておくことは、後に検索して情報を探されているユーザーにとっても、もちろんサイト運営者にとっても有益なことと思います。

この辺りは特に一般的な内容として語る内容ではないかもしれません。ネット時代に時代遅れだとはずっと言われつつも、実際にはテレアポや訪問販売という営業手法が未だ有効な業態だってあるわけですしね。

(3~4年前は「これからは検索じゃなくてソーシャルだ」ってみなさん騒いでましたが、蓋を明けてみるとソーシャルメディアを上手に活用してグロースできたというサイトのほうが逆に珍しいのではないでしょうか。)

人を呼べるコンテンツが重要

まとめ:今後は「人を呼びこめる面白いコンテンツを作れるか?」の勝負となり、メディア格差が生まれる

検索を考慮するにせよ考慮しないにせよ、コンテンツ提供側としてはこれはもう”単なる前提”でしかありません。

それを前提として、その情報はどういう人にどういう形でリーチするべきか、或いは探されるべきか、という点を主軸に考えるべきです。それがもし継続的に検索されるタイプの情報なのであれば、その導線を作っておくことビジネス上必須の課題になるでしょう。

PVが多くても検索流入が多ければ、もっとおもしろい独自のコンテンツを考えるべき

全ての情報がフロー情報として流れていくわけではありませんし受動的に発見されるコンテンツなのか能動的に探索されるコンテンツなのかの違いで優先すべきチャネルは大きく変わります。面白い面白くないだけの価値観で判断すべき問題ではありません。

どちらにせよ情報過多の時代、それでも敢えて閲覧される価値のないコンテンツはいずれインターネットの中から淘汰され埋もれていくのは間違いありません。もちろん検索結果においても同じことが言える流れになってきています。

「検索流入は結果として得られるもの」のスタンスで、全リソースをコンテンツの質に向けるべき

質を高める工夫をするはもちろんですが、コンテンツの質を高めることだけではなく、そのコンテンツをプロモーションしていくこと、どちらも重要です。良い製品があれば売れるはずです、はマーケティングとはいえません。

コンパクト化される情報サイズ

さて、ここからはこの記事独自の話として。閲覧デバイスがスマホに寄ってきている中で、今後はスマホ向けに最適化されたコンテンツが更に多く作られる時代になるのも間違いありません。

コンパクト化される情報サイズ

一つの大きな課題として、情報がPC向けに作られてPCで閲覧されるという時代が終わり、モバイル端末向けの情報サイズを前提に設計をされるコンテンツの割合が急増している時代です。この流れはもう止まらないでしょう。

例えば、冒頭で紹介したようなNewsPicksの連載記事を見ていても、確実に情報サイズはスマートデバイス向けに最適化されている用に思えます。「あっさりしすぎて物足りない」というコメントもちらほら見かけますし。

PCで3000文字の記事を読むのはさほど苦痛ではなくても、移動中にスマホで3000文字ガッツリ読みたいという人はそんなにいないのではないでしょうか。

スマホ閲覧におけるUXと検索エンジン最適化のバランス

Googleが依然としてデスクトップ向けコンテンツをもとにインデックス(検索対象のデータベース)を形成していることはご存知の方もいらっしゃると思いますが、「より信頼できる、有益な情報を提示する」という観点からすれば、多くのクエリではやはり重厚長大なコンテンツが検索結果において未だ優位です。

しかしコンパクトでスピーディな情報収集を求めているスマートフォンユーザーにとってそうした重厚長大なコンテンツは時に検索体験を損ねる要因にもなるでしょうし、このあたりはサイト運営者にとってはもちろん、Googleにとっても課題になってくるのではないかなと感じています。

生産されるコンテンツと、発見されるコンテンツが不釣り合いに成り得るからです。

今のところスマートフォン向けに最適化されたコンテンツを限定したインデックスは存在していませんしその予定があるとも思えませんが、このあたりのバランスは確かに悩ましいところですね。

少なくともコンテンツ提供者側が検索流入をある程度考慮されるのであれば、コンテンツの情報量や品質は保ちつつも、スマートデバイス向けには「コンパクトな見せ方をする」などの工夫をする必要があります。

総じて

なんか結論のない記事で申し訳ありませんが、どちらにせよ多様なデバイス、多様なチャネルでコンテンツが発見される時代になっているということは、少なくとも「検索にヒットしなければ世界に存在しないのと同じです」みたいな10年前のような時代と比べて情報発信側としては歓迎すべきなのは確かですよね。

しかし、マルチチャネル・マルチデバイスを前提とすればコンテンツを作る際にもそれぞれへの最適化を考慮しないといけないわけですし、SEOに関わる人が対応していかないといけないこともどんどん増えてしまいますね。

個人的に最近思うこととしては、アルゴリズムの変更とかそういう話は、日常的な実務においてはもちろん大きな影響ある場合もありますけど、PC→スマホ、Web→アプリ、検索→??みたいな大きな環境の変化という中で考えると結構スモールな話だなと感じることはありますね。

検索の未来としては、「わざわざ検索しなくても情報が受け取れる検索サービス」みたいな感じでしょうか??人工知能なんかも力を入れていますし。そういう時代の”SEO”は更に楽しそうです。

「SEOに優れたサイト」と、「上手なSEOを行っているサイト」は全然違うという話

土居です。今月は色々あって(ないですけど)更新が滞っておりました。

さて突然ですが、自社で運営しているApplivっていうメディアがありまして。2012年のリリースから2年もたち(マジか)、少しずつ知名度が出て参りまして、一般ユーザー以外でもアプリ業界の方々とSEOに関する方々にもたまに見てもらう機会はあるのではないかなと思います。

それなりにランキングも付いているように見えるからか「ApplivのSEO良いですね」的なことを言われるケースも出てきておりまして、それについて色々思うところを書きます。

ApplivのSEOって普通のことをやってるだけ

結論としては、自分が言うのもなんですけど、ていうかDVD売ったりしていながらアレなんですけど、そんな特別優れているわけじゃないですよ。むしろ「特別なことをやらなくてもできるSEO」を一生懸命やってきたつもりです。

もちろんその分、参考にして頂けることもそれなりにはあるとは思っておりますが「SEOに優れているサイトの代名詞」とは程遠いものという認識でいます。

誤解を生まないために:SEOは上手にできてると思います

誤解を生みそうなので予め弁解しておくと、あのサイトのSEOはうまい事やっているほうだと思っていますし、今のところ、自然検索トラフィックを中心にPVも収益も良い感じに伸びています。検索結果においても全体的には良いポジションです。

少なくともはアプリ系の検索ではおそらく国内ではかなり高いポジションにいるサイトの1つだと思いますし、日常的にアプリを検索サービスを使って探す方には高確率で見てもらえる機会があるサイトだとは思います。

SEOが上手い、とSEOに優れている、というのはちょっと違う

しかしSEOをうまい事やってる」のと「SEOに優れている」というのは個人的には別ものだと思っておりまして、今のApplivの場合は前者という感じなのですね。

※どんな事やっているの、の詳細はこちらのDVDで語っていますので是非買って下さい。
【DVD】Web担当者のためのSEOノウハウセミナー ~広告を一切使わず1年で1000万PVのメディアを作る方法~

ApplivのSEOの核となっているもの

今のApplivのSEOの核は、「スマホアプリの情報を網羅して、探しやすいように整理して掲載する」ことです。逆に言えば大半の検索トラフィックはこれを日々繰り返しているだけで獲得しているものとも言えます。

あとはクローラビリティだとか内部リンクだとかっていうところとか、あとはテンプレート毎にどうテキスト吐くかとかそのくらいで、サイトのSEO要件のお話ですので決して”核”ではありません。

“機能”や”特徴”は何の差別化でもない

ここがけっこう勘違いされがちなのですが。

カテゴリ切り分けてる、内部リンク頑張ってるとかを挙げる方もいらっしゃるかと思いますがそれはぶっちゃけやろうと思えば誰でもできるので何の差別化でもなく、サイトの仕様です。

それらはSEOやユーザビリティといった点で良いこともあるのかもしれませんが、他に真似できない強みかと言われれば決してそうではありません。それは強みでも差別化でもありません。

ApplivのSEOにおける強みって?

現時点評価では、これまでの運用実績がほぼ全てだと思います。

  • 社内のライターさんや編集スタッフが頑張ってレビューコンテンツをためてきたこと
  • レビューを掲載して紹介していく中で多くのアプリ開発者さんや広告代理店さん、メディアさんとのアカウントを築けたこと
  • 彼らと関係を築いていく過程で数多くのリンクをもらえてきたこと。
  • 次第に一般ユーザーに知ってもらう機会も増えて、少しずつサイトの認知が広まってきたこと
  • 結果として定常的に自然リンクを集められるサイトになったこと

このように、企画や運営の地道な活動に、いわゆる検索エンジン最適化の視点をアドオンしたオペレーションを取り入れることで、初めてSEOの有機的なサイクルが回っているのですね。

参考:SEOで月間1000万PVを集めたサイトの「SEOノウハウ」を公開します

これは「SEOのやり方を知っている」だけでは同じことは出来ないことだと思うのでその辺のSEO屋さんで同じことやろうとしてもそんなに簡単にはできないでしょう。

ここの部分がうちの媒体の今のところの強みというか、同じことやろうとした人が簡単にマネできない点であって、それはSEOの最新テクニックとかなんとか言われるような胡散臭いものでは決してありません。

検索エンジンの仕様を根拠にサイト運営しない

繰り返しですがSEOに強いメディア、というのを事業にしているのではなくて、事業を営む上で行われる様々な活動の中にSEOの戦略を組み込むことによって、それが結果的に検索トラフィックに転換されるように設計しているのです。インハウスSEOの基本はここにあると思います。

一昔前「SEOしないことがSEO」という禅問答のようなフレーズがちょっと流行りましたが、「検索エンジンの今の仕組みをサイト運営の根拠にしない」はやっぱり大切です。その上でもちろんSEOはちゃんとしますけど。

事業としてSEOに注力するのであればこうしたことは常に念頭においておきたいものです。

「独自の付加価値を持った情報」が重要な理由

よく言われる話ですが、「独自の情報」と「独自の付加価値を持った情報」は異なります。前者はただ独自性があるだけですが、後者はそれがどれだけ良いものなのですか、ということです。

Googleのような検索サービスはもともとユーザーが(自分にとって価値ある)情報を発見するために利用されるサービスです。

もちろん現時点では、独自の情報を持たないWebサイトこそ検索結果からおおよそ姿を消しつつありますが、一方で本当に価値のある情報を持っているWebサイトが必ずしも優先表示されるような性能では今のところありません。

しかし、Googleの性能が向上すればするほど、ユーザーは求める情報にダイレクトに辿り着ける確率が高くなるはずです。

従って「情報を見つけるためのサイト」の色が強いサイトは将来的にはGoogleの検索結果における価値を失っていくことになり、その一方で、独自の付加価値を持つ情報を多く保有するサイトこそSEOにおける優位性を獲得してくるようになるでしょう。

今すぐの話では到底なさそうですが、そう遠くない将来、ここから何もしなければApplivも他人ごとではありませんし、他の縦型検索系媒体も同じような課題に直面することになると思います。

「検索結果に優先表示される理由」を持っているサイトこそ、SEOに優れているサイトだと思う

結論というか、今回の記事で言いたいことはここで、皆さんに強く意識されたいポイントです。

今は何かしらの方法で大量のデータを集めて、それらをコンテンツとして一度にWebに公開してインデックスさせることが比較的容易にできてしまう時代です。

それを分かりやすく整理して掲載してあげることで、それらしきサイトの体裁が成り立ちます。テーマにもよりますが、その上である程度のプロモーションを行っていけばそうしたページが検索にヒットすることも出てくるでしょう。

でもそれでは決して十分ではないはずです。何故ならばそのサイトは「多くのコンテンツをWebに掲載している」だけで、「自分たちで価値ある情報を生み出している」わけではないためです。

それであれば「他のサイトで良いじゃない」とか「Googleが検索結果で直接提示してあげれば良いじゃない」ってことになってしまいますね。検索結果にそのサイトが提示されなくても困る人はほとんどいないでしょうし。

結論としては、検索結果に他のサイトより優先して表示される理由を生み出すこと、それがSEOの基本であり、同時に奥義となり得ると思っております。そういう理由をたくさん有しているサイトこそ、「SEOに優れたサイト」と言えるのではないでしょうか。

もちろんまだまだテクニカルな対処で改善させられることはたくさんあるのですけど、SEOのテクニックというのは、あくまでも保有している情報の価値が前提にあって、それを最大限活かすためのテクニックですので。

まとめ

とりあえず今後Applivはどのような施策を打つのですか、ということについては僕がここで語ることではないので割愛しますけど、まぁ色々試行錯誤しながらきちんと今よりも独自の価値を持つサービスとして成長できるように頑張っていっている感じです(多分)。

少なくとも「検索したらよく見かけるサイトを作る」をゴールにするつもりはありませんので、そのあたりは是非温かく見守っていて頂けると幸いです。
(勝手に色々話しましたけどまぁ外からみて分かる人には分かってる情報だと思いますので大丈夫でしょう。)

「クロールバジェット」という言葉について

何やら「クロールバジェット」という言葉が最近お客様の一般的に使われているのを聞くということで先週くらいに社内でちょいちょい話題になっていました。

クロールバジェット(Crawl Budget)って何ですか

簡単に言うと、「このサイトは1日あたりこれくらいクロールしますよ」という上限値(Budget)をPageRankなどの指標を元にGoogleが割り当てており、このバジェットが低いとサイトが十分にクロールされません、みたいな雰囲気で使われる言葉です。

耳慣れない方には耳慣れないと思います。かくいう自分も業務上使ったことはないですしそんなに話題になることもありません。たまに海外のフォーラムなどで話題になっていることはありますね。

で、そもそもGoogleの公式で出ている言葉でしたっけと思って英語圏の公式サイト巡ってみましたが現時点ではGoogleの公式情報では確認できていません。Googleの技術的な用語というよりも便利な造語という捉え方をした方が良いかもしれません。

諸情報によると以前行われたWeb系のイベントでGoogleの方が「(クロールバジェットという概念は)Googleには存在しない」と発言もされていたようでして。ということで、まあ言葉としてはなかなか曖昧なものとして捉えておいて良いのかなと考えています。

で、言葉の説明についてはそれくらいにしまして、ここから本題。

あろうがなかろうが、考え方としては重要

仮にクロールバジェットなるものが存在するとした場合、単純に考慮すべきポイントは以下です。

・より多くのクロールバジェットを確保するためには多くのリンク(=高いPageRankやAuthority)を得ていることが重要
・クロールリソースは無限ではないので、無駄遣いさせない工夫が必要

そしてこれはクロールバジェットなるものがあろうとなかろうと、とても大きなサイトを運営している方にとっては非常に重要なSEOの要素だと認識しています。

クロール絶対量を増やしてサイトを十分にクロールさせる

ページがクロールされるのはクローラーがリンクを辿る中でURLを発見できるからであり、ほとんどリンクを得られていないページと多くのサイトからリンクをされているページでは後者の方がクロール対象になる確率は高くなります。

全体のクロールリソースが一定だとすれば、クロール対象になる確率が高い(=クロール中にリンクURLが発見される機会が多い)ということはクロールされる絶対量が増えるということです。

つまりクロールの絶対量を増やすのであれば、より多くのリンクを獲得することがそれに直結すると考えて良いでしょう。これはクロールバジェットの考え方と相反することはありませんね。

注意:SEOにおいてリンクを軽視する傾向はダメ

話題がそれるので別途まとめようと思いますが、コンテンツ重視の流れになってきているなか、逆にリンクが軽視されつつあるように思います。これは全くもってダメな流れと思います。

誤解を恐れずに言いますと、今のGoogleはまだまだ“Link is King”を否定できない検索結果です。すなわち今のSEOにおける最重要業務の一つは以前と変わらずリンクを獲得することと断言して良いと思っています。

変わってきているのは、そのプロセスとして人工的な簡易サイトからリンクをもらって順位を上げるような旧来の施策がGoogleには淘汰されつつあり、その分なおさらコンテンツやプロモーションによってリンクを構築していくことが重要になっている、という話です。

リソースを無駄遣いさせないための工夫

仮にクロールリソースが有限だとした場合、全てのURLが確実にクロールされる保証はありません。従って、不要なページにリソースが割かれないよう、重要なページのクロールに集中させる工夫が必要です。

それは例えば無駄な重複コンテンツを発生させない仕組み、理論上URLが無限に生成される仕組みが存在するのであれば運営側でのコントロール、(本当に)クロール不要なコンテンツへのrobots.txtなどの制御、などです。

少なくとも、例えば全くリンクも得られていなくてクロールされる絶対量が十分でないのに、本来クロール不要なコンテンツばかりクローラーがたどっているといった状態は避けるべきでしょう。

注意:不適切なクロール制御は単なる逆効果

クロールを制御することはコンテンツの認識に大きく影響する施策です。テクニカルな意図でrobots.txtを乱用するとかnofollow埋め込みまくるなどは基本的にはほとんどのサイトで考えなくて良いはずです。

あくまでも「クロール不要なURL」とか「制御しきれないほどの大量の重複コンテンツや空ページ量産」などへの制御を場合によっては検討する、レベルで十分と思います。

単純な絶対量(Budget)の割り当て、というよりもクロールされる確率と優先度の問題かなと思いますがどうなんでしょうか

見出しの通りなのですが。絶対量ではなくて「URLが見つけられてクロールされる機会の多さ」「クロールされる優先度」なのかなと。優先度は、「重要な情報どうか」だけではなく「クロールに支障がないか」などによっても決められるんではないかと感じています。

  • 獲得しているリンクが多ければ、その分クロールされやすくなります。
  • どちらにせよサイトが無限にクロールされることはありませんのでリソースは有限です。
  • 有限なリソースなら、より効率よく重要なページがクロールされる工夫をしましょう

ということに加えて、例えばサーバーサイドでエラーが頻発するとか待機時間が鬼のように長い、みたいなことがあればそれは有限なリソースを食いつぶすことにも繋がりますので、そうしたサイトは必然的にクロールの優先度を下げられると考えて良いと思っています(これは体感でめっちゃ感じるところ)。

個人的にはこの(特にサーバサイドの)速度改善もクロール優先度を上げるために必要な施策と思っております。特に新規のサイトでコンテンツ量は多いけどリンクは集まってないし速度も遅い、みたいなサイトだと本当にSEOは全く機能しないなという印象です。

なんだかとりとめないですがここまでまとめますと、

  • 多くのリンクを集める
  • クロール負荷をかけないよう速度改善する
  • クロールを制御する(その必要があれば)

大きなサイトで重要なページのクロール絶対量を増やすために特に重要なポイントはこの3点でしょうか、と思っています。なんだか当たり前な感じになりましたけども。

以上です。ちょっとライトな話題ですが社内用メモとして書いておきました。(この辺り実務レベルでしっかり語れる方で補足頂けるようでしたら是非ご遠慮なくお願いします)

【お騒がせ?】Google大変動!ペンギン3.0来たか!? → 「ちょっと待て、そんなに動いてないじゃん」

先の8月22日(金)の深夜から週末にかけて、Googleの大規模な順位変動(?)が話題になっておりました。SEO関係者以外でもそれなりに話題になっていたようでしたので、今の時点で可能な範囲で経緯や状況をお伝えします。

8月23日(土)未明:最大級と言える検索結果の変動が話題に

ディーボさんが運営するnamaz.jpという変動記録ツールにおいて大変動を表す数値が出ている、として関係者の間でワイワイ騒がれておりました。

大変動という文字。週末から本日にかけて、日常よりも大幅な変動があることを示すグラフ。

細かい解説は省きますが、下段の変動グラフが高い値を示していれば「変動が大きい」という意味を持ちます。

その他でも、晴錬雨読さんが公開している順位変動ウォッチャーにおいても、通常時よりも遥かに大規模な順位入替えが発生していることが記録されています。

晴錬雨読の異常値ウォッチャでは、22日23時以降に継続的に異常値を示す赤文字が羅列されている

実際に検索結果を確認してみると、確かに今まで見ていたものとは明らかに違う検索結果が返されていました。SEOに関わる仕事をされている方は、これはただごとではない、と多くの人が感じたことと思います。

しかし、検索結果を見ていても、「気持ち悪い」というか明らかにバグとか不具合なんじゃないですかと言いたくなるような結果であったことも印象としてはありました。

騒いでいたのは実は日本だけ?

さて、ここで、海外のGoogle検索結果変動を示すツールMOZCASTの変動データを見てみます。

mozcastにおいては、22日~23日にかけての変動幅は決して高くないことがグラフから伺える
※棒グラフでは最後の2列が22日~23日の変動を示しています。

米国時刻では日本で「大変動」が発生していたのは22日午前~23日午後くらいだと思いますが、両日とも「やや不安定」くらいのレベルで、日常の変動の幅を大きく超えるものではありませんね。

先ほどのnamazとの比較をしてみますと、8月13日~14日にかけて、通常時よりもやや大きめの変動が確認されていることは一致していますが、先週末の異常と思える変動についてはMOZCASTでは記録されていません

かなり大規模な変動であったため、やんわりと予告されていた「ペンギンアップデート3.0」が導入されたのかという話も出ておりました。

しかし、ペンギンのようなアップデート(”言語”などのローカルな要因に左右されにくいアップデート)はこれまでも世界共通で実施され、日本でのみ大きな変動が発生することはあまり考えにくいと言えます。

ですので今のところ、「ペンギンじゃないと思います」と一旦結論付けておきます。(まだ分からないですけどね)

実際に、検索結果はどのように動いたか(8/25時点)

計測対象キーワードのうち10000キーワードをサンプルとしてランダム抽出、集計しました。分析というにはほど遠い代物ですがおおよその動向をつかむには問題ないと思います。

「前日対比」での集計結果

各日の「前日対比」のランキングの変動幅(絶対値)の平均を見てみます。やはり平時(変動前)の変動幅に比べて大きく動いているように見えます。

前日対比データでは、確かに週末以降に平時の数倍規模の変動があったことがわかる

同じく、ランキングの入れ替わり率(掲載されていたポジションから大きく入れ替わったキーワードの率)はこちらです。全体の約15~20%のキーワードで、検索結果上のポジションが連日大きく入れ替わっていることがわかります。

前日対比で、ランキング分布における入替えが20%程度のキーワードで発生している

同じく、検索結果に表示されていたURLの変更率について(もともとTOPページだったのに下層ページが表示された、などのキーワードの率)も調べてみました。

前日対比の検索結果表示URLの変化率。21から22にかけても比較的高い水準だったのでわかりにくいが、それでも15%ほどのキーワードで表示URLが変化していることも分かる
※ちょっとこれはわかりづらいデータでしたね。。

何にせよ、各種ツールが提示しているような大きな変動があったことは間違いないように思えます。しかし、これはあくまでも「前日からどれくらい動いたか」の集計ですので、ちょっと異なる集計として「(変動前の)22日(金)と比較して」でも行ってみました。

「大変動前(22日)対比」での集計結果

変動前と比較したランキングの変動幅(絶対値)の平均を見てみます。金曜日対比では、平均値で「1.3位程度」しか変動していないですね。

22日規準では、本日のランキングはほとんど変更なし、という状態。平時よりもやや不安定な動き、というレベル。

同じく、ランキングの入れ替わり率はこちら。こちらも、金曜日対比では全キーワードのうち「3%程度」しか入れ替わりが発生していないことがわかります。

22日対比では、25日はランキングはほとんど入れ替わっていないことが分かる

同じく、検索結果に表示されていたURLの変更率はこちら。表示されているURLも、金曜日対比ではほとんど変化ありません。

22日対比の表示URL変化率。25日時点では、金曜日とほぼ変化なしの状態。

つまり、土日は激しく変動していたが、本日時点では変動前の状態と大差ない検索結果に戻っていることがここから伺えます。

結論:「日常の変動に比べ、やや動きが大きかったかも」程度?

今回の変動は何だったのでしょうね。今のところGoogle関係者から正式な情報は出ておりませんが、何かのテストを行っていたのか、マイナーアップデートかデータリフレッシュの際に変な不具合が混入したのか、ちょっと不明です。

ただ体感として、「あれ、大きく動いたのに今日になったら戻ってる」というのは皆さん感じられているところかなとも思います。

もちろん何か大きな変更の予兆なのかもしれませんのでしばらく様子見は必要と思いますが、「今回の変動を機に具体的なアクションを起こす」根拠はちょっと今のところ見えてこない状況です。

最後に:世間の皆さんの反応

個人的には、こうしたニュースが出た際に、検索結果がどう動くか、ということももちろんなのですが、一般の(=SEO関係者以外の)方々の反応も同様にウォッチの対象としています。

最近NewsPicksというサービスを使っており、普段あまりSEOなどの話題は出ないのですが、週末にはこの変動の話題がピックアップされていました。

  • Googleに依存するビジネスは危険。きちんと流入のポートフォリオを組まないと。
  • こういう変動に振り回されるのが分かってるんだから、最初からSEOなんて無駄。
  • もう時代はコンテンツの時代。良い記事を書くことだけ考えれば良い。
  • SEOなんてもう不要な技術。そこにコストかけるのは無駄。

などなど、色んなことを言われているわけですね。もちろん皆さんSEOについて專門で仕事をされているわけではないし、日常的に何百とかのWebサイトを見ているわけでもありませんので仕方ないですけれども。

ということで、次回はこうした方向けにSEOの事情を少しは理解して頂けるよう、何かしらの形で自分の解説をまとめて書いてみようかと思います。

【初心者向け】 アクセス解析を売上につなげるカギは「目標設定」と「現状分析」

スタビライザー小松氏による寄稿5記事目。今でこそアクセス解析を行っていないWebサイト自体少なくなりましたが、一方でツールを導入していてもなんとなく数字を眺めているだけ、、というケースも少なくないのでは。基本に立ち返り、なぜアクセス解析が必要なのか?改めて見直してみてはいかがでしょうか。

「アクセス解析って、何のために行うんですか?」

さて、この質問、あなたならどう答えますか?

これは、最近私のクライアントの方から立て続けに聞かれた質問です。この記事を見られている方の多くはアクセス解析をしてる人のほうが多いかもしれませんね。

Webサイトじゃなくて、自分の体でまずは考えてみましょう。

「アクセス解析って必要なの?」という質問は「健康診断って受けないといけないの?」によく似てます。

ちなみに、会社の健康診断は安全衛生法により定められている為、会社は健康診断を受けさせなければなりません。

では、皆さんは、法律で決まっていなかった場合、健康診断は受けますか?受けませんか??

「悪いところあったらやだから、受けようかな・・・」という人、「体調悪くないし別に受けなくてもいいや」と思う人など、様々かと思います。ただ、あくまで「現状確認」にすぎないと思います

今の自分のカラダがどうなっているのかな?というのを知りたい、そしてなにかしら対策をするべきなのか?それを知りたい方が多いかと思います。

「Webサイトのアクセス解析、よくわからないけどちゃんとやった方が良いのかな?」という方は、この状況に近しい方が多いです。

アクセス解析して悪いところを直そうと思う人もいますが、見たって別に修正しないし、修正すると費用かかるし…。

そういうことであれば、売上や問い合わせが増えない、急激に落ちたと体感した時に原因を探る一つとして参考程度に見ればよいのです。まさに、自分のカラダの健康診断と一緒ですね。

売上をWebサイトであげよう!と思っている場合はどうするか?

一般的なサラリーマンの健康診断に例えると上記のような話ではあるのですが、Webを活用して売上を上げよう!と考えている場合はまた少し違います。つまり多くの場合はこちらの話です。

この場合はアスリートの体力測定です。

皆さんがアスリートとして大会に向けて例えば背筋力、持久力、肺活量Upの為にトレーニングに励んでいた場合、体力測定って受けますか?受けませんか?

この場合はおそらく積極的に受けるはずです。

トレーナーの方がつく場合もありますが、まずは、トレーニング前に一度は体力測定を行い、一定期間トレーニングを行った後、改めて同じ項目を測定します。そして、数値を測った結果、

  • もっとここの筋肉をつけたほうが良い
  • このトレーニングをもっと増やしたほうがいい
  • こっちは達成しているから別のトレーニングにしよう

と、まず

  1. 現状を分析し、
  2. 結果をもとに差異を測り、
  3. 今後の計画をたてる

といったようなことをされるのが普通ではないでしょうか。そして、Webで売上をあげるためのアクセス解析は、このアスリートの体力測定と同じです。

大事なことは目標設定と現状分析

CV(コンバージョン)目標を決めて、まずは現状分析を行います。その上で、例えば

  • アクセスを増やす施策を行った、広告出してみた、SEOに取り組んだ
  • サイトの改善を行って直帰率の高いページを改善した
  • CVRが1%だったので、エントリーフォームを改善することで1.2%を目指したetc

など、あくまで【現状】を元に【目標】を設定し【計画】を立てる

アクセス解析は【現状(結果)】しか分かりません。大事なのは目標を目指して何かをした結果をどう捉えて、どう次のアクションに結びつけるか?ということです。

アクセス解析で改善点を見つけ、手を打つ。また、アクセス解析して打った手がどうだったか検証する。この繰り返しです。

アクセス解析に必要なのはGoogleアナリティクスのテクニカルな使い方とか、タグマネージャーの高度な使い方を細かく知ることではありません。

アクセス解析をすることは、Webサイトの目標設定と目標を達成する為の手法です。目標設定なしにアクセス解析のデータをいじくり回しても何の価値もありません。

理想と現実のギャップを埋めるのがアクセス解析のやり方の一つですから、まずは現状分析から初めて、その上で、目標設定してみることが大事だと言えます。

目標なしにWebサイトを運営するのはただ、その辺をうろうろと散歩しているのと同じです。決して目的地に着くことはありません。登る山(目標)が決まれば必要な装備(施策)も決まってきます。

まとめ:目標なしにアクセス解析をしても無意味

とはいえ、下記のような方も多くいらっしゃるのが現実です。

  • 現状Webサイトはあるが、何となく運営していて目標が明確でない
  • Webサイトを全面リニューアルしたいが、どのような戦略で進めていいのか分からない。
  • アクセス解析は実施しているが、何を見ていいか良く分からない

そのような方は、お気軽にご相談ください。

『HTTPSをSEOで優遇』 SSL化を推奨するアルゴリズム導入をGoogleが公式発表

昨日、SEOやWeb周りの方々が少しざわめいておりました。話題となっているのがこちらです。

Google ウェブマスター向け公式ブログ: HTTPS をランキング シグナルに使用します

本件につきましてはきっと多くの方からお問い合わせを頂くことが増えるでしょう、ということが明確ですので、あらかじめ記事にまとめさせて頂く次第でございます。

Q: まず、これは一体何の話ですか?

概要としては、SSL化されたWebサイトをSEOの評価として優遇します(=HTTPSであることが、SEO上のプラスになります)、といったものです。

こうした方針を検討している、という旨をGoogleが初めて発表したのが2014年の初頭に行われたイベントにおいてでした。( 参考:Google、安全なSSL導入サイトの検索順位を優遇したい? 実現は難しそうだが・・・ SMX West 2014 )

関係者の間では、当時から変わらず導入の賛否は分かれているように見えます。どちらかというとサイト全体へのSSL対応についても慎重派がマジョリティな印象です

Q: 影響度はどれくらいあるのですか?

冒頭のGoogleの公式記事をそのまま拝借しますが、

全体的に見ると、このシグナルは良質なコンテンツであるといった、その他のシグナルほどウェイトは大きくありません。HTTPS は、優れたユーザー エクスペリエンスを生み出す多くの要素のうちの 1 つです。

 
ということですのでそこまで大げさなものではなく、実際に公式にも検索の全体のうち1%未満にしか影響しません、と言っていますので、数字だけ見れば、決して日常的な変動に比べて「とても大きな変動」という規模ではありません。ですが、

これから長い期間をかけて強化していきます。

 
とあるように、これからどの程度この流れが加速していくかについては不明です。今すぐに導入せずとも、いずれどこかのタイミングで検討するかもしれない、ということは頭の片隅に置いておいて良いでしょう。

Q: この件について、何か懸念事項はありますか?

例えば、規模にもよりますが導入コストはもちろんですが、SEO的な課題では、URLが変更する問題(全て正しくHTTPSに評価を引き継げるか?とか正規化処理ミスは発生しないか?など)が一般的な問題でしょう。そのほかにも、関係者の皆さんの意見として色々あがっておりまして、

とか、同じくリファラー関連の話では

などの懸念も早速上がっていたり。direct増えるというのは確かに解析を専門としている人にとっては結構厄介な話でしょうね。また、

とか、同じような切り口で

とかっていう、無責任な提案も増えそうで(しかもそのとおりになってしまう事案が本当に多そうで)怖いなというのも思います。更に、

これはもう過去にもありましたし本当に色々想像に難くないのですが、「Googleも公認、SEOに絶大な効果」的な宣伝文句でSSL証明書が販売されるということが絶対にあるでしょうね。

結果としてセキュアなWebサイトが増えるというのは悪いことではないのかもしれませんが、きちんとした意味や背景を理解した上で導入するのと、間違った認識で導入するのではやはり意味は違うかなと思います。

Q: なぜGoogleがSSL化されたHTTPSを優遇するのですか?

基本的に、Googleは「ユーザーがより良質なコンテンツに到達できるように」を基本として検索アルゴリズムを改良しています。

しかし、HTTPSであるかどうかはコンテンツの内容そのものの改善ではなく、通信環境の問題です。少なくとも大部分のユーザーが普段から求めていることではないでしょう。

では、これをなぜGoogleがSSL化を大々的に推奨し、ランキングにまで反映させるのか?というのは実際僕もそんなに腑に落ちていないこともありました。が、

と言えば確かにそれなりに納得できますね。また、

サイト運営会社はグーグルの検索結果で上位に入りたいと考えている。このため、グーグルは検索アルゴリズムで開発者の慣行を促進したり阻止したりできる。例えば、読み込みの遅いサイトは検索結果で不利な扱いを受ける一方、質の高いサイトは上位に表示される。

( 引用元:グーグル、検索結果で暗号化サイトを優遇 「HTTPS」増加を期待 )

 
とあるように、インターネット全体をSSL化の動きに促進するのであれば、Googleが自らのランキングアルゴリズムへの反映というのはサイト管理者の大きなモチベーションになりうる、という理屈も理解できます。

Q: この動きに対して、どう対応するべきですか?

SSL化することで検索結果においてどれだけ優位になるのか?が不明確なこと(少なくとも今は微小)、その中でコストやリスクを負うことになるというのはあまり手放しで推奨しにくいものです。

個人的な見解としては、皆さんがこぞって「SEOの目的で」ワサワサと導入する必要はないんじゃないでしょうかとは思っています。

ですので僕からは現時点では積極提案することはありませんが、いやいや、でもせっかくだからこれを期にSSL化しようよ!という意向であればそれはGoogleも本意でしょうし早速導入されて良いと思います。ただしURL引き継ぎの処理などに漏れのないよう、慎重に進められることをお勧めします。

読み返してみたら引用だらけですみません。また追加情報などございましたら追記いたします。

※8/8追記

こちらにより具体的なQ&Aが紹介されています。
HTTPからHTTPSへの移行で出てきた質問に回答 | 海外SEO情報ブログ

ライターに「良いコンテンツ」を書いてもらうために必要なこと

昨日に引き続き、寺田です。改めて語るまでもありませんが、コンテンツマーケティングだとかオウンドメディアといった言葉がバズワード的に流行しているように、コンテンツにどのような戦略的役割を持たせるか?はみなさんにとっても大きな課題となっていることでしょう。

しかし一方で、コンテンツの制作量が増えるほど「書いてほしかった原稿とイメージが違うかも?」「なんか、このコンテンツ…微妙。」といった、制作するライター側と依頼するディレクター側の間でズレが生じる機会も増えていきます。

コンテンツ制作の現場で日々起こりうるそのようなズレをなるべく少なくし、より良い文章を書いてもらうためにはどうしたら良いのでしょうか? 雑誌制作を10年以上続けてきた経験から「良い文章をライターに書いてもらうための方法」をみなさんと一緒に考えてみたいと思います。

人によって「良い文章」の定義が違う

意外と見落としがちですが、文章ほど人の好みが出るものは無いかもしれません。

ある意味、料理の味付けに通じるところがあります。ラーメンとかわかりやすいですね。「あそこの店のコッテリ感がたまらない」「いやいや、こっちの店は麺と絡んで…」といったように、“味覚”は人によって左右されます。文章も近いものがあります。

それでも一般的には、下記のような文章が「良い文章」の最低限を満たしていると言えるのではないでしょうか。

  • 読みやすい
  • わかりやすい
  • 読み手に伝わる

作家の井上ひさしは、

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ゆかいなことをいっそうゆかいに」

と、座右の銘を語ったといいます。なんかイメージはできますね。

でも、ここで「日本語」について考え始めてしまうと、どれだけ時間があっても足りません。結論を言うと、100%発注者のイメージ通りという文章は発注者が自分で書かない限りは世の中に存在しません(想像以上という、うれしい場合はけっこうあります)。

例えば、上の文章を

「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く、面白いことを真面目に、真面目なことを愉快に、愉快なことをいっそう愉快に」

と漢字に変えてみたらどうでしょう?

パッと見て意味がわかりやすくなったと思いますが、なんだか堅い印象になってしまいましたね。同じことを書いていても文章は文体や語彙で雰囲気がけっこう変わってしまうものなのです。

つまり、文体や語彙など文章表現のレベルで「良い文章」は定義できないのです。

大事なことは文章表現よりも文章構成

話を少しビジネスの方に戻すと、Webコンテンツで重要視すべきことはターゲットユーザーに何を伝えられるか、彼らにどう行動してほしいのかという部分です。

コンテンツマーケティングで語られるように、多くのコンテンツはユーザーごとに異なる不安や需要を満足させるためのものであり、大切なことはその文章によってどれだけの「気づき」があったかという点です。

これは表現に左右される部分もありますが、それよりも何が書かれているか論理的に筋が通っているかという文章構成によって決まります。つまり、大切なことは文章のネタ(材料)です。

やってはいけない依頼方法の代表例:「とりあえず書いてみて」

ところで、これをやったら必ずライターに嫌われるという発注方法があります。

それは「とりあえず書いてみて。それに修正の指示を入れていくから」というもの。こう言われてしまうと、ライター側としても「どうせ修正されるんだから…」と100%のエネルギーを注ぎにくくなります。

そもそも「とりあえず書いて」と言われても、何を書いてほしいのかわからないですしね。必然的に納品されるコンテンツのクオリティも下がります。地雷担当者とライターの間で繰り広げられる会話というのは、だいたいこんな感じでしょう。

発注者 :とりあえずテーマは” ○○○”で書いてみて。それに修正の指示を入れていくから
ライター:はーい。わかりましたー。(どうせ修正されるんだから、サクッと書こうっと)
発注者 :コレじゃないんだよなぁ。修正。もっとユーザーを意識した原稿に…と。よし。
ライター:ユーザーって…何をどう書けって言うんだよ!? (たぶん、こういうことだろう)
発注者 :うーん。微妙だなぁ。このへんとか書き直してもらおうかー。
ライター:うわっ! 直した意味ないじゃん! もう言われた通りの仕事しかしない! 送信!!
発注者 :もらった原稿、ユーザーを意識した原稿になってないけど?
ライター:いや、指示通りユーザーを意識して書きましたよ!
発注者 :いやいや。ユーザーってさぁ

不毛ですね。デスマーチ一直線です。さすがにここまで極端なケースは少ないと思いますが、ここでの問題点はライターと担当者、どちらも①ターゲットユーザーと、②伝えたいこと(気づいてほしいこと)の認識共有ができていないという部分にあります。

書いてみてから気づきましたが、これはライティングだけではなく、Webデザインなども全く同じことが言える気がしますね。

重要なのは依頼の事後よりも事前

「後始末より前始末」という言葉があります。これはトラブルやクレームになった後始末よりも、そうならないための事前準備をしっかりと行うことで仕事の効率化をはかった方が、結果として成果もあがりますよねという考え方です。

Webライティングにおいては少なくとも、以下の4項目は事前に共有した上で、ライターに書き始めてもらうことが大切です。

  • ターゲットユーザー
  • 伝えたいこと(気づいてほしいこと)
  • 競合他社と差別化したい(特筆したい)点
  • 上記を満たしたうえでの文章の着地点

例えば、弊社では、コンテンツ制作の際、事前にクライアントからヒアリングした内容を元にライターへ制作指示を出します。

上記の4項目はもちろん、全体でだいたい20~30項目ほどになるでしょうか。それらをディレクターが理解した上でヒアリングシートと呼ぶ製作依頼書にまとめ、ライターと打ち合わせて制作業務に入ります。

弊社は社内にライターを抱えているので、クライアントが抱える課題やサイト全体のコンテンツ戦略など依頼の背景についても顔を合わせて話をしながら、互いのイメージをすり合わせることができます。(弊社のサービスページにそれらしき図があったのでそのまま持ってきました)。

社内でワチャワチャやってあれこれやりとりしてようやく記事が納品できます

一見、ライティング業務以外に比重を置き過ぎているように思えるかもしれませんが、実はこのすり合わせこそが、文章構成(材料)だけではなく文章表現(味付け)まで含めた仕上がりの質を向上させることに大きく影響します。

例えば、あなたがもしクラウドソーシングなど外部ライターに制作を依頼する場合でも、できるだけ「文章にした依頼」と「口頭での説明」を併用することをおすすめします。

特に初めて一緒に仕事をする場合は、人によって「良い文章」の考え方は大きく異なります。例えば電話1本、数分だけ言葉を交わすことでも互いに見落としていた部分に気づけ、「後始末」に必要な時間を数十分単位で少なくすることができるはずです。

ライターのスキルを最大化するには?

ライターは機械ではありません。どれほどベテランのライターであっても、感情を害されれば納品物の質が下がることはあっても上がることはあまり期待できませんね。

逆に気持ちよく仕事に取り組んでもらうことで、期待以上の働きをしてくれる可能性も高まります。では、ライターに気持よく仕事をしてもらうためにディレクターが今すぐできることとは何でしょう?

  1. 最初に1~2記事を書いてもらって、互いの理解が共有できているかを確認する
  2. ズレていると感じた場合、どこがどのように違うのか具体的に修正依頼する
  3. 細かい表現についてはライターに任せる
  4. 原稿が納品されたら早めにチェック、遅くとも翌日には返す
  5. 返した原稿の修正点について電話でもいいので簡単に話す

書き出してしまえば珍しいことではないですね。メールと一緒で、早めに返事をもらえると人間誰しもうれしいものです。(5)まで当然のようにできれば、たとえ修正が多くなってしまってもライターはよろこんで次の仕事の相談に応じてくれるはずです

ライターは「育てる」意識が重要

雑誌制作の現場においては、ライターは編集者と個人の結びつきが強い存在です。お互いに「育てた(育ててもらった)」という、ある種の職人的な関係性があるからでしょうか。

これは「良い文章」という主観的な成果物を制作するための、ある意味で効率的な仕組みなのかもしれません。Webコンテンツは紙媒体に比べて単価や制作時間が軽くなる傾向があるためか、ライターとディレクターの関係もその場限りになってしまいがちです。

しかし今後企業サイトのオウンドメディア化が普及すると、コンテンツの差別化をはかるためには、より専門性の高い、或いは他と違う視点で作られた、など”他にはない”コンテンツが必要となります。その時に頼りとすべきライターチームがいるかいないかは、サイト運営戦略のキーポイントになりそうです。

チルチルとミチルではありませんが、良い文章を書いてもらうためにはまず自分のまわりを見渡してみることが大事かもしれません。一朝一夕で実現できることではありませんが、ぜひこの機会にライターとの関係を考えてみてはいかがでしょうか。

ライターさん、随時募集してます

ライターの方、弊社で一緒に仕事をしませんか?ご興味ありましたら是非ご連絡下さい。経験やスキルに応じて、ライティング、校正、編集、取材、様々なお仕事があります(結構、あります)。Webライティング実績のある方は特に大歓迎です。

詳細:Webライター(メディアライター) | 採用情報 |ヴォラーレ株式会社

コンテンツは誰のため?何のため?コンテンツマーケティングを成果に導く5つの質問

コンテンツ制作チームの寺田です。前回、コンテンツマーケティングに関してWebと雑誌という業界の違いに着目した記事を書かせてもらいましたが、多くの方から反響をいただき「コンテンツマーケティング」に対する皆さんの関心の高さを改めて実感しています。

そこで今回は、コンテンツマーケティングの思考にもとづくコンテンツ拡充策で間違ってしまいがちな5つのポイントを取り上げつつ、価値あるWebコンテンツについてより深く考えていきましょう。

コンテンツマーケティングを成果に導くための5つの質問

1. そのコンテンツは誰のために書いている?
2. そのコンテンツは何のために書いている?
3. そのコンテンツはビジネス上の成果につながる?
4. どこでユーザーとコンテンツは接点を持つ?
5. 上記を踏まえて、運営できる体制は整っている?

1. そのコンテンツは誰のために書いている?

SNSでは毎日のように「ホントっ!?」という記事やニュースがシェアされています。いわゆるバズるというやつですが、サイト運営やメディア展開に不慣れな方が話題性を重視して同じようなことを企画しても必ずと言っていいほど成果につながりません。

個人的に大好きな「前田建設ファンタジー営業部」というコンテンツがあります。ご存知の方も多いと思いますが、これはゼネコン大手の前田建設さんが、架空の部署のストーリーとしてサイト上に立ち上げた「ファンタジー営業部」の苦闘が描かれています。

前田建設ファンタジー営業部
URL: http://www.maeda.co.jp/fantasy/

例えば、宇宙戦艦ヤマトの発進準備に必要な基地建造を前田建設が行うとしたらどのように実現するのか? といったような奇想天外なプロジェクトがとても具体的に紹介されています。

企画も文章も非常にクオリティが高い、良質なコンテンツとなっていますが「じゃあ、ウチの商品を同じように空想ネタで…」みたいなことを考えても、絶対にうまくいきません。

仮にキャッチ感のある写真やインパクトあるタイトルコピーで瞬間的に目を引くことはできたとしても、それはあくまで一時的なこと。多くは商品を購入する「お客さん」にならず、「一見さん」で終わってしまいます

まず大事なことは「誰のためにコンテンツがあるのか?」ということ。あなたのサイトが本当に仲良くなりたい(なるべき)ターゲットユーザーに、伝えたい内容が届くかどうかです。

2.そのコンテンツは何のために書いている?

上記と関連性の高い内容ですが、目的が明確でないコンテンツを量産してもターゲットユーザーには届きません。

届くか届かないかは単純にコンテンツひとつひとつのクオリティという問題もあるかもしれませんが、むしろ表面的な文章の品質よりも重要なのは「何のためのコンテンツなのか?」、つまり「何を伝えたいか(=ユーザーに気づいて欲しいか?)」という視点です。

前述した「ファンタジー営業部」の記事を読んでいただければ気づくと思いますが、プロジェクトが奇想天外な反面、実現するための手段は驚くほど現実的に受け取れます。「こんなことが出来るのか!」と、素人ながらに感心してしまいます。

私はダムを作るわけでもビルを建てるわけでもありませんので前田建設のターゲットユーザーではありませんが、意図は伝わっていますし、ド素人の私ですら、このコンテンツをきっかけに企業に興味を持ち、結果として好感を持っていとことは間違いありません。

3. そのコンテンツはビジネス上の成果につながる?

「これからはリンクじゃなくてコンテンツ」という文脈でホワイトハットSEOやコンテンツSEOが語られる際に、わりとありがちな話なのかもしれません。

ただ「コンテンツマーケティング」とか「コンテンツSEO」なるものを、「コンテンツをたくさん作ること」と勘違いしていると、期待するような効果はまったく得られないでしょう。必要なのは、ビジネス上の成果につながるかどうか? という視点です。

上で述べたように、ターゲットユーザーへサイトの魅力を伝えて「お客さん」になってもらうためにはいくつかのプロセスが必要です。「必要だから今すぐ買いたい!」というユーザーにしても「何でもいいから売ってくれ!」というわけではないですし。

当たり前ですが、商品の魅力を的確に伝えて「これなら悩みが解決できる!」とユーザーが納得してもらわないと購入にはつながりません。その商品が必要かどうか、自分の悩みを明確に理解していないユーザーにはなおさらですね。

参考:“ホワイトハットSEOが上手くいかない”という人へのアドバイス

4. どこでユーザーとコンテンツは接点を持つ?

先に述べた3つと比べると、これは若干テクニカルな領域です。コンテンツ戦略として、どのターゲットユーザーとどこで出会うか?は意識しておく必要があります。

それがFacebookなどSNSを流入経路に設定するコンテンツであれば、目を留めたくなるような写真は必須でしょう。シェアや拡散もされやすくなります。また検索や広告を流入チャネルに設定するのであれば、当然キーワードに応じたコンテンツマップも考えておくべきです。

大事なことは、これらのマップが何かしらの形で用意された上で、関係者の共通認識のもとでコンテンツ制作がスタートできるということです。

全体の事前設計を描いた上で、例えば最新事例を取り上げたコラム記事で外部リンク獲得やソーシャル拡散を狙い、独自ノウハウを盛り込んだQ&A記事は検索キーワードから、期間限定キャンペーンLPはリスティング広告で効果的なキーワードを、といった感じで各コンテンツの流入経路までを決めておく必要があります。

5. 上記を踏まえて、運営できる体制は整っている?

身も蓋もないのですが、上記の1~4を満たしてコンテンツマップを事前に描いていても狙い通りの成果があがるとは限りません。作ることと平行して、定めた目標に対する効果検証を行っていくような体制づくりも重要なポイントです。

この点で誤解を恐れずに言えば、大事なことは以下の2つだけです。

・コンテンツを書くのは誰か?
・コンテンツの解析と戦略を行うのは誰か?

手を動かす人と、頭を動かす人が必要ということです。小さなサイトやブログであれば担当者1人でも両方カバーできるでしょうが、ある程度の事業規模が必要な場合は、それぞれに専門の人間を置いた方が効率的です。内部リソースに限りがあるのであれば外部の協力者に一部業務を委託することも検討しても良いとは思いますが、ただし丸投げは禁物です。

まとめ

どれほどコンテンツの中身が素晴らしいものでも、それが検索流入に反映されたりやユーザー認知が高まるまではある程度の時間がどうしてもかかります。

「成功の秘訣は、成功するまで続けることだ」という名言もありますが、根気よく世の中に対して価値ある情報を発信していくことはエネルギーが必要です。

ただ、おそらく最後までこの文章にお付き合いいただいたあなたのサイトには、何かしら他にはない魅力を持った商品やサービスがあるはずです。その1点をまずは明確にして、競合他社には出来ないようなコンテンツを考えることから始めてみてはいかがでしょうか?

戦略のあるコンテンツは必ず資産としてサイトの中で効果を発揮し続け、中長期的に相当な投資対効果をもたらしてくれます。

サイトの成果に不満がある、またはコンテンツマーケティングにもとづくサイト運営を導入しようと考えている方は、ぜひ冒頭の5つの質問を投げかけてみてはいかがでしょうか。

なお、弊社でもコンテンツ戦略と関連したSEOコンサルティングコンテンツ作成支援サービスなどサイト運営のサポートを行っています。何かお困りの際にはぜひお気軽にご相談ください。

SEOを知らないディレクターがビジネスをダメにする/Webディレクターズマニュアル中村健太氏インタビュー

唐突に始まった企画の対談モノですが反響次第では継続していくかもしれません。

ということで企画の第一弾として、Webディレクターズマニュアルの運営をはじめ、若手(?)Webディレクターとして幅広い活動をされていらっしゃる中村健太氏に、「WebディレクションとSEO」をテーマにお話頂きました。

自身の集客経験から、SEOの重要性を知る

土居:今日は「WebディレクションとSEO」というテーマでお話できればと思います。改めまして中村さん、本日はよろしくお願いします。

中村:はい、よろしくお願いします。

土居:さて、中村さんはWebディレクターの中でもかなりSEOにも精通しているイメージがあります。SEOは独学ですか?

中村:昔は個人でWebサイト作ってアフィリエイトをやっていた時期が何年間かありまして、その時にかなりSEOは勉強していました。今では通用しないような手法も結構やっていましたれどね(苦笑

やっぱりWebで集客しようとか考えていくと、何だかんだでSEOは絶対欠けてはいけないものなんですよね。ですから今でもサイトを作る時にはSEOどうしようっていうのは必ず考えていますし。

幸い、SEOに詳しい専門家の方も周りには多いですので、なるべく時代遅れにならないようにキャッチアップはするようにしています。

土居:なるほど、自分で実践していた時期があったんですね。納得です。

SEOはディレクターの必須スキル!でも知らない人が多すぎる

暗がりの中で肘を付き会話を進める中村市

中村:でも逆に言えば、SEOを知らないディレクター、SEOに興味すら持っていないディレクターが多すぎる、とも思っています。だってWebディレクターがSEOある程度知ってるとか普通のことだって思いますよ。

サイトを作る上で、検索からどうやって集客するのか?とか、どうやったらサイトが検索エンジンに評価されるのか、とか、全く知らないとか考えられないとかでサイト作っちゃったら、クライアントのビジネスをダメにしちゃうじゃないですか。

ディレクションって、突き詰めれば”Webビジネスをデザインすること”ですから。

だから、知ってて普通というか、ディレクターなら必須スキルだと思うんです。デザインとかHTMLとかCSSを知ってて当たり前なのと同じくらい。

土居:確かに、欲を言えば、皆さんもうちょっと最初から考えていただければなー、と思うことはありますね。あとは中途半端な知識で大胆なことをやってしまって取り返しつかなくなったりとか、、

ただ、個人的にはWebディレクターをやりながら、SEOの技術的な領域まで全てカバーするっていうのは至難の業だとは思うんですよね。というか誰にでも出来てしまうのであればもう僕いらないですし。

中村:それはそうですよね。ただ、「ここは詳しい人に相談しておいた方が良いな」とか、例えばそういうことが考えられるだけでも全然違うと思うんです。一番だめなのは、「SEOとか分からないしこれでいっか」みたいなのとか、そもそも最初から何も考えていないとか。

まずは、SEOが必要なのかどうなのか?どこに気をつけなければいけないのか?そういうことにちゃんと考えが及ぶこと。最初はそれが大事だと思います。

SEOとWeb制作と表裏一体

中村:逆に、土居さんから見てWebディレクターに対して何か文句言いたいことありますか?

土居:文句ってわけじゃないですけど、とりあえず、「サイト作って、そのあとSEOしましょう」みたいのをWebディレクターさんが普通に言わないで、とは思いますね(汗)

中村:あー、分かります。Webの制作とSEOを完全に別物だと思ってる、っていうことですよね?でもそこでいう”SEO”って、「昔のSEO会社が作った商品の名前」みたいな感じですよね。

土居:なるほど、まさしくそういうことですよね。そして僕も最初そうでしたし、今でも多くの人たちの中でのSEOって「SEOという名前の商品」なんですよね。

中村:Webサイトを作るときには、必ず最初に「情報設計」っていうのをきちんと考えるんです。どういうコンテンツを用意してそれぞれどう配置するか、とかそれぞれの事柄をどう表現するか、とかも全部含めて。サイトを設計する上で、SEOにも大きく関わる部分ですよね。

土居:まさしく。例えばSEOではサイトを作る前に”キーワードマッピング”みたいな作業をするんですけど、簡単に言えばこういう検索する人がこういうところに辿りつけるように、みたいな全体像ですね。それが、設計段階でのSEOでの肝のひとつになります。

コンテンツ増やすとかリンク増やすだけがSEOではないんですよね。

SEOはまだまだ世間的にはイメージ良くないと思う

若手ディレクターのエース中村氏と、顔よし頭よし性格よしと三拍子そろったイケメンSEOスペシャリスト土居が向い合って対談している風景

中村:僕個人としても、SEO会社さんとかに対してそこまで良いイメージは持っていない、というかぶっちゃけ今でも世間的にはまだまだイメージ悪いって思いますよね(苦笑)。僕もこれまで色んなSEO会社と付き合ってきて、何度か痛い目にあったこともありましたし。

ただ、だからこそ情報はどんどん発信していくべきだと思いますよ。本当はこういう内容ってWebに関わる皆が考えるべきことだと思いますし。

土居:コメントしづらいって言えばしづらいんですけどやっぱイメージは良くないんですね。ただ、僕も同感です。

業界のイメージ良くしよう!とか言うつもりはないですけど、本当はとても難易度の高いチャレンジングな業界で、頑張れば頑張るだけ価値を発揮できる市場だと思っていて、まだまだプレイヤー不足は否めないと思っています。

ですので、皆さんにもっとポジティブに興味をもって頂きたいなとは思いますね。

終わりに

土居:インタビューにご協力頂きありがとうございました。

中村さんは、去年には一躍有名になったWeb系メディアFindjob!Startupの編集長をされたり、Webディレクターズマニュアルという自身のサイトの運営をされていながら、日本ディレクション協会(通称:ディレ協)の会長とか、更に今はBITAという制作会社で受託制作のディレクションをやっていたりメディア運営をしていたりと、かなり幅広く活動されていますよね。

中村:はい、ご丁寧な紹介ありがとうございます。そんな感じで色々と活動していますね。今はBITA以外では、特にディレクション協会での活動に特に力を入れています。

そして最近はそんな中、本も出しまして。

現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール2 一戸健宏, 大串 肇, 合志建彦, 高瀬康次, 田口真行, 中村健太, 中村健太(日本ディレクション協会/株式会社ビットエー)

現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール2
著者:一戸健宏/大串 肇/合志建彦/高瀬康次/田口真行/中村健太
監修:中村健太

ナカムラは監修・執筆し、共著としてディレ協の主力ディレクターである高瀬さん、田口さんをはじめとして本当に優秀なディレクターの方々が参加した書籍で、是非皆さんに読んで頂きたい本です。SEOの話題にも一部触れていますので、このサイトの読者の方も是非是非。

土居:執筆に関わった皆さん個人的にも存じていますが、とにかく豪華なメンバーですね、、みなさんポチっといきましょう。中村さんありがとうございました。

あとがき

中村さんはたまにお仕事で一緒になったりしますが、企画、デザイン、HTML、マーケティング、アクセス解析、プログラミング、メディア運営、、とにかく守備範囲がものすごく広いし、それでいてそれぞれの領域について理解もかなり深いし、すごいなあと思っています。

とりあえず、僕個人としましては写真うつりはもう少し気にしてみようと思いました。

こんな感じの企画も少しずつ出していければと思いますので、出て頂ける方いましたら、宣伝告知なんでもOKですので是非お声かけ下さい。この企画が第一弾で終わらないことを祈ります。