SpotifyがポッドキャストのAPIを公開するもストリーミング機能は含まれず

Spotifyがポッドキャストのカタログを他社のアプリに公開する。米国時間3月20日に同社は、ポッドキャスト関連の新しいAPIを発表した。この新しいAPIを使って他社製アプリからSpotifyに接続し、利用者のポッドキャストライブラリの管理、ポッドキャストのカタログの検索、番組やエピソードの詳細情報の取得ができるようになるという。

これはより多くのデベロッパーにアプローチし、Spotifyのポッドキャストのユーザーベースを増やす上で重要な意味がある。さらに、Spotifyにしかない番組をそれ以外のアプリユーザーに知ってもらうことにもなる。

【略】

Spotifyは、ポッドキャストの制作や管理を手がけるテックスタートアップや、業界トップクラスの番組を配信していたThe RingerGimletParcastなど多くのポッドキャストネットワークを買収した。ポッドキャストに投資したことで、聴取時間は前年比200%となり、ターゲット広告の技術向上により広告収入の増加にもつながった。

現在、70万にものぼるポッドキャストの多くはSpotifyでの限定配信だ。したがって、限定の番組を聴くにはSpotifyを利用する必要がある。

つまり、ポッドキャストをストリーミングするリスナーはSpotifyアプリを使わなくてはならないということでもある。Overcast、Pocket Casts、Breaker、Castro、その他たくさんのお気に入りのアプリでは聴けない。

残念ながら、新しいAPIの登場でこの状況が変わるわけではない。

新しいAPIはポッドキャストの発見、検索、番組の管理をするものであり、他社のアプリでSpotifyのポッドキャスト、限定の番組、オリジナル番組をストリーミングするものではない。

新しいAPIは他社製アプリで利用者のSpotifyライブラリに番組をインポートしたり、カレンダーアプリと統合したり、Spotifyユーザーが自分の聴いているものを友達に共有したりするのに役立つだろうと同社は予想している。

Spotifyは発表の中で次のように述べている。「ポッドキャストのAPIの公開は、現在の我々にとって大きな意味がある。我々はポッドキャストリスナーにとっての新しい価値の創造を追求している。デベロッパーコミュニティが創造性を発揮し、まだ進出していない領域にSpotifyが広がっていくことを楽しみにしている」

この新しいポッドキャストのAPI公開に先立ち、Spotifyはフィードバックを得るために外部との統合を開発する一部のパートナーと連携していた。同社はAPIの設計を何度か変更し、デベロッパーがすぐに使い始められるようにしている。ただし、今後半年間はこのプロジェクトにしっかりと取り組み、さらに広く利用できるように改良する計画であるとしている。

今後はSpotifyのデベロッパー向けWebサイトで新しいアプリが取り上げられるものとみられる。

画像:Getty Images

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(抄訳:Kaori Koyama)

Twitchが無料のブロードキャストソフトTwitch Studioを一般公開

Twitchは米国時間11月12日、誰でもストリーミング放送ができるソフトウェアとしてTwitch Studioを一般公開した。ストリーミングの未経験者でも簡単に始められるようにセットアップを簡単にし、ブロードキャストが初めての人でもプロ級の映像や音を送れるよう、さまざまなツールをそろえている。

本日まで非公開ベータだったそのソフトウェアは、ガイド付きのセットアッププロセスでユーザーのマイクやウェブカメラ、モニターの解像度、ビットレートなどを検出する。ユーザーはさまざまな初心者向けレイアウトとオーバレイの中から選び、ストリームのルック&フィールをパーソナライズできる。

Twitch上で動き始めたらユーザーは、オンラインのコミュニティや視聴者と対話できる。そのための方法は、内蔵されているアラートやアクティビティフィード、統合されているTwitchチャットなどだ。

同社は前にも説明していたが、ストリーミングをやりたい人は多いけど、やり方が難しすぎて誰もがギブアップしていた。この新しいソフトウェアは、そんな人たちが初めてセットアップのハードルを乗り越えられることをねらっている。

今後ユーザーの知識と能力が増えて、Twitch Studioでは満足できなくなるかもしれない。でも目標は人びとをTwitchのストリーミングの世界に誘い込むことだから、このソフトウェアの長期的なユーザーにならなくてもいい。

Twitch Studioが現在使えるのはWindowsのみで、macOSやiOSやAndroidはまだ。しかし、まだだと言うのは、そのうちという意味だろう。Twitchは、このソフトウェアにTwitchのそのほかの機能を統合し、また視聴者のチャットや参加性を容易にするツールも準備中だ。

今という立ち上げのタイミングは、最近Twitchの最大のストリーマーTyler “Ninja” BlevinsがMicrosoft(マイクロソフト)のMixerに移籍したことと関係ありそうだ。続いて、Michael “Shroud” GrzesiekもMixerへ行った。そして11月19日にローンチするGoogle(グーグル)のStadiaでは、YouTubeに直接、容易にストリーミングできる

Twitchによると、Twitch Studioは今日から誰もがベータで利用できる。Windows 7以上に対応する。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

AT&Tの新配信サービス「HBO Max」は2020年ローンチ、Friendsを独占配信

AT&TによるHBOの買収は、単にプレミアムTV番組を提供するのにとどまらない。同社は米国時間7月9日、新しいWarnerMediaのストリーミングサービスをHBO Maxと名付け、来年春にローンチし、購読者に1万時間以上のコンテンツを提供すると明かした。

さらに、大ヒットドラマのFriends(フレンズ)も登場する。この90年代にNBCにより制作されたドラマは、英ドラマのThe Officeとともに、長らく番組の支配権を巡って企業が争ってきた。

HBO MaxがHBOのコンテンツだけを提供するわけではないのは、Friendsの存在からも想像できるだろう。またThe Wall Street Journalの記事によると、この名称はTVブランドのHBOが消費者にとっていかに重要なのかを示している。言い換えれば、たとえその過程でHBOブランドが希釈化されたとしても、彼らはその多くを購入するだろう。HBOでCEOを努めていたRichard Plepler(リチャード・プレプラー)氏が2月に辞任した理由は明らかだ。

この新サービスはAmazonプライムビデオやHulu、Netflixなど、数多くの競合サービスに割って入ることになる。また、Apple(アップル)もApple TV+の開始を予定しており、さらにDisney+も11月にスタートする。The Wall Street Journalによれば、HBO MaxはHBO Go単体の月額14.99ドルよりも少し高くなるという。

AT&TはFriendsの権利の高い購入価格や、Reese Witherspoon(リース・ウィザースプーンさん)やGreg Berlanti(グレッグ・バーランティ)など映画、テレビ業界のトップタレントとの契約など、コンテンツに投資している。今後のCWテレビジョンネットワークの番組もNetflixではなくHBO Maxで放送されるだろうが、これはArrowやThe FlashなどDCのスーパーヒーローの番組を楽しみにしている私のような人にとっては悪いニュースだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Netflixが何を見たいのか決まってないときのシャッフル機能をテスト中

Netflixが今テストしている新しい機能は、見たいものが決まってないときに便利だ。同社によるとそれはシャッフルモードのような機能で、人気番組をクリックするとランダムな回の再生が始まる。つまりこの機能を使うと、これまでのテレビのように、スイッチを入れたらすぐに何かが見られるという状態になる。

現状のストリーミングサービスでは、このような怠け者の体験が難しい。まずストリーミングアプリをセレクトし、エンドレスなメニューとリコメンデーションをスクロールして、やっと見たいものが決まる。

今度のシャッフル機能では、ケーブルテレビをつけたときのような体験が得られる。つければ必ず、何か独立局の人気番組が映る。

その新しい機能でテストされている番組は、人びとが何も見たいものがないときに選ぶ番組のようだ。たとえば「The Office」「New Girl」「Our Planet」「Arrested Development」などだ。

特に「The Office」は、暇つぶし用に見られることが多いと言われている。

それらのテレビ番組は「Play a Random Episode」(ランダムな回を再生する)というタイトルの新しい列に並ぶ。番組のサムネイルをクリックすると、そのシリーズのランダムな回の再生が始まる。

サムネイルにも赤い「shuffle」のアイコンがついていて、それをクリックするとやはりランダムな回の再生が始まる。

「NetflixやHuluはシャッフルボタンを加えてほしい。Officeを見たくても回を指定するのはかったるいから」。

(上のツイートを見ると、ユーザーも同じことを考えていたようだね)。

この新しい機能に最初に気がついたのはAndroid Policeの人たちで、NetflixのAndroidアプリにはすでにこのオプションがあるそうだ。

NetflixはTechCrunchに、シャッフル機能は検討中だがまだ始めていないと言った。同社のスポークスパーソンは曰く、「テレビのさまざまな連続ドラマのランダムな回を再生する機能をAndroidのモバイルアプリでテストしている。テストを行う地域や時間は、変わることもあり、まだ常設にはならないだろう」。

Netflixはこれまでも、ユーザーがログインしたらもっとはやくコンテンツのストリーミングを始められる方法を検討していた。そこからたとえば、予告編の自動再生や、30秒のプレビューログイン画面上での宣伝などのアイデアが生まれたのだ。

画像クレジット: Android Police

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Netflixは3月25日発表のアップルのビデオストリーミングサービスに加わらないとCEOが声明

Netflix(ネットフリックス)のCEOであるリード・ヘイスティングス(Reed Hastings)氏がロサンゼルスで行われたプレスイベントで「アップルが来週クパチーノの本社で発表する予定のストリーミングビデオサービスの一部にはならない」と述べた。

アップルのサービスにもオリジナルコンテンツはあるだろうが、でも同社が最初に力を入れるのは、一品ごとのサブスクリプションやサードパーティのチャネルでAmazon Channelsと競合するサードパーティのコンテンツだろう。Amazonの編成表にはHBO、Showtime、Cinemax、Starzなどが含まれるが、独自のアプリ内体験をコントロールしたいNetflixは含まれない。Amazonやアップルのようなお金持ちとの競合について聞かれたヘイスティングス氏はこう答えた。「楽ではないね。コンテンツの入手費用も上がるだろう」。ストリーミングビデの市場がますます細分化すると「需給関係により、コンテンツの原価が高くなる」というのだ。

しかしNetflixは、米国最大のビデオストリーミングサービスだから、反トラストの訴訟や論争の対象にもなってきた。反トラスト法の今後の規制について聞かれたヘイスティングス氏は、同社は「あくまでもテクノロジーを利用しているコンテンツ企業にすぎない」と言い、テクノロジーよりもコンテンツに投じている費用の方がはるかに多い、と言った。昨年Netflixのコンテンツ最高責任者(Chief Content Officer、CCO)のテッド・サランドス(Ted Sarandos)氏は、同社の支出の85%新しい番組やムービーに投じられている、と述べた。そして同社は10月に「新しいコンテンツの資金として20億ドルを借入金として調達する」と発表した

同社は国際展開にも積極的だが、しかしヘイスティングスによると、地元パートナーとのジョイントベンチャーで中国に進出することを一度は考えたが、今はそのような計画はない。彼によると、その戦略はアップルのiTunesのようなコンペティターでも(中国政府の規制回避に)役に立たなかったから、だそうだ。

画像クレジット: TechCrunch

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

「Pandora Premium」がAlexaにもやってきた

Pandora PremiumがEchoデバイスでも使えるようになった。今日(米国時間11/19)午前、ストリーミング音楽サービスのAlexaは、同社で最高レベルの有料サービスをAlexa対応デバイス向けに公開した。Amazon Echo、Echo Dot、Echo Show、およびPandoraに対応しているサードパーティー製Alexaデバイスでも利用できる。

Pandoraの無料広告付きサービスは以前からEchoデバイスで利用できるが、Premiumサービスは最近、Google HomeなどのGoogle Assistant対応デバイスのみに対応した。Echoでは今日までPermuimを利用できなかった。

機能を有効にすると、Pandora Premiumユーザーはお気に入りの曲やアルバムやプレイリストをAlexaのボイスコマンドを使って聴いたり、Pandoraが集めた特集プレイリストを再生することができる。

ただし、Pandoraが最近Premiumユーザー向けに公開したパーソナライズド・サウンドトラックという新機能は公開当初は利用できない。しかし、「近日公開」すると同社は言っている。

PandoraのAutoPlay機能にも対応していて、曲やアルバムやプレイリストが終わった後も音楽再生を続ける。

PandoraをAlexaデバイスで使うためには、”Alexa, play Pandora” あるいは “Alexa” に続けて曲やアルバムやジャンルの名前を言えばよい。

同サービスをデフォルトに設定することもできる——無料版のPandoraでも可能。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

PlayStation Vueがアメリカの有料テレビとしては初めてAppleのTVアプリを統合

【抄訳】
SonyのテレビライブストリーミングサービスPlayStation Vueが今週、アメリカの有料テレビとしては初めて、Appleのテレビアプリと統合する、と発表した。これまでAppleのTVアプリのコンテンツは、無料や有料のオンデマンドストリーミングアプリからのものだった。つまり、Hulu, Prime Video, HBO NOW, PBS Kids, The CWなどなどと、認証とログインを要するABC, AMC, USA, SYFY, Showtime Anytime,などなどその他大勢だ。

PlayStation Vueの統合により、Sonyの有料テレビサービスの会員はAppleのTVアプリの中でVueの全国的なオンデマンドコンテンツのすべてにアクセスできる。全国や地方のスポーツネットワークも含めて、ライブのスポーツもサポートされる、と同社は言っている。

Sonyの説明によると、ユーザーはTVアプリの中でPS Vueのカタログを検索および閲覧でき、またTVアプリの“Watch Now”や“Up Next”機能を使って番組やムービーやスポーツを指定できる。見たいコンテンツがあったら、そのストリームをPS Vueのアプリの中で開ける。

この統合は、PS Vueだけでなくほかのストリーミングサービスにも契約している人に意味がある。なぜならTVアプリは、いろんなサービスのコンテンツやリコメンデーションを一箇所に集めてくれるからだ。それは、iPhoneやiPadのようなiOSデバイスとApple TVで使える。

PS Vueはいくつかの有料テレビサービスのひとつで、YouTube TV, Hulu with Live TV, Sling TV, AT&TのDirecTV Now, WatchTVなどと競合する。しかしこれまでは、会員数があまり伸びなかった。トップのSling TVやDirecTVが会員数200万前後のところ、PS Vueは50万強、といったところだ。ネーミングに失敗して、PlayStationのオーナーしか見られない、と誤解されているのかもしれない。

AppleのTVアプリとの統合は、言うまでもなく、会員数のジリ貧対策だ。Appleは近く、独自のオリジナルコンテンツを立ち上げる。Apple TVアプリのユーザーが増え、それがPS Vueの認知度アップにも貢献するだろう。

アメリカでTVアプリと統合するのはPS Vueが初めてだが、たとえばフランスではかなり前から、Canal+ “myCanal”とMolotovがこのような統合を提供している。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

2017年の音楽の売上の43%、ストリーミングが再び音楽産業を成長路線に戻した

音楽産業に関する新しい報告書によると、ストリーミングサービスとその会費収入が音楽ビジネスを救った。2017年までの3年連続で業界の売上が伸びたのも、デジタルミュージックの消費のおかげだ。録音音楽の2017年のグローバルの売上は174億ドルで、2016年は160億ドルだったから8%の増だ。これには増加率39%で売上74億ドル(上記174億ドルの43%)のストリーミングの貢献が大きい。

ダウンロードや物理的アルバムなど古い形は7億8300万ドル減ったが、上記の成長ぶりはこれを補ってあまりある。

アメリカだけに限れば、昨年のデジタルの売上は15%増の65億ドルで、前年の56億5000万ドルから増加した。この売上の大半がストリーミングの会費収入で、2016年の25億ドルから2017年の40億ドルへ63%増加した。〔端数を含めると63%、という意味だろう。〕

アメリカは今や、ストリーミングの最大の市場であり、全世界の録音音楽の売上の40%を占める。アメリカの音楽サービスはイノベーションと多様化が進んでいるので、この報告書は2025年の有料会員数が今の4910万の倍近い9010万人になる、と予測している。

この報告書は、メディアとテクノロジーの分析企業MIDiA Researchと、デジタルメディアの業界団体DiMAの共作だ。

デジタル音楽はその売上額のほかに、音楽消費の形を変えたことの貢献度も大きい。

たとえばストリーミングサービスは利用が簡単なので、海賊行為は2013年に比べて50%以上減少した。また多くの人が、音楽の新しいジャンルやアーチストたちを、積極的に発見するようになった、と同報告書は言っている。挙げられている顕著な例は、Chance the Rapperが初めてストリーミングだけでグラミー賞を取り、YouTube上の音楽のトップテンの内6つがスペイン語であることだ。“Despacito”のようなヒット曲は、97日で視聴回数10億に達した。

ストリーミングによって生まれたもうひとつの大きな変化は、プレイリストの強大化だ。アンケートによれば、今や消費者の54%が、アルバムではなくプレイリストで音楽を聴いている。

2016年に比べて14億ドル売上が伸びたことによって、2017年のグローバルの総売上174億ドルは、2008年の177億ドルに接近した。過去10年間に見られた減少傾向が止まり、業界は再び成長モードに入ったようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

今期行われるNBAのVR放送予定表

vr-basketball

NBAは先週、NextVRと組んで1週間に1試合ずつVRストリーミングを行うとアナウンスしていた。

そして本日、このVRストリーミングの詳細予定が発表となった。嬉しいことに、すべてのチームがシーズン中に1度は登場することとなっている。

ただし、すべてのチームが同じ回数だけストリーミングされるということにはなっていない。たとえばWarriorsは4回登場する予定であるのに対し、Sixersの登場は1度だけだ。

ストリーミングされるのは毎週火曜日だ(シーズン末の1試合に例外がある)。

毎週火曜日に定期的に放送するというのは、視聴者にとっても覚えやすくて便利だろう。火曜日には必ずVRモードのNBA中継があるわけで、時間とチームを確認して興味をもてばすぐに見ることができる。ちなみに時間についてだが、これもNBAが良い仕事をしていて、さまざまなタイムゾーンにおける試合を中継することとしている。すなわち特定の地域の人は深夜でないとゲームを見られないなどということもないわけだ。

NextVRでは、試合開始から終了までの放映の他に、ゲーム後にはハイライトや短縮版も流すことにしているのだとのこと。もちろん観戦するにはNBA League Passに申し込んでいる必要があり、League Passのアプリケーションの他に、Gear VR向けのアプリケーションも必要だ。シーズン後半には、他のVRヘッドセットもサポートする予定であるとのことだ。

VR放映される試合予定は以下の通り。

  • Oct. 27, 2016 – San Antonio Spurs at Sacramento Kings – 10:30 p.m. ET
  • Nov. 1, 2016 – Los Angeles Lakers at Indiana Pacers – 7:00 p.m. ET
  • Nov. 8, 2016 – Phoenix Suns at Portland Trail Blazers – 10:00 p.m. ET
  • Nov. 15, 2016 – Brooklyn Nets at Los Angeles Lakers – 10:30 p.m. ET
  • Nov. 22, 2016 – Portland Trail Blazers at New York Knicks – 7:30 p.m. ET
  • Nov. 29, 2016 – Cleveland Cavaliers at Milwaukee Bucks – 8:00 p.m. ET
  • Dec. 6, 2016 – New York Knicks at Miami Heat – 7:30 p.m. ET
  • Dec. 13, 2016 – Golden State Warriors at New Orleans Pelicans – 8:00 p.m. ET
  • Dec. 20, 2016 – Denver Nuggets at LA Clippers – 10:30 p.m. ET
  • Dec. 27, 2016 – Memphis Grizzlies at Boston Celtics – 7:30 p.m. ET
  • Jan. 3, 2017 – Toronto Raptors at San Antonio Spurs – 8:30 p.m. ET
  • Jan. 10, 2017 – Cleveland Cavaliers at Utah Jazz – 9:00 p.m. ET
  • Jan. 17, 2017 – Minnesota Timberwolves at San Antonio Spurs – 8:30 p.m. ET
  • Jan. 24, 2017 – Boston Celtics at Washington Wizards – 7:00 p.m. ET
  • Jan. 31, 2017 – Sacramento Kings at Houston Rockets – 8:00 p.m. ET
  • Feb. 7, 2017 – Portland Trail Blazers at Dallas Mavericks – 8:30 p.m. ET
  • Feb. 14, 2017 – Toronto Raptors at Chicago Bulls – 8:00 p.m. ET
  • Feb. 23, 2017 – Portland Trail Blazers at Orlando Magic – 7:00 p.m. ET
  • Feb. 28, 2017 – Utah Jazz at Oklahoma City Thunder – 8:00 p.m. ET
  • March 7, 2017 – Washington Wizards at Phoenix Suns – 9:00 p.m. ET
  • March 14, 2017 – Philadelphia 76ers at Golden State Warriors – 10:30 p.m. ET
  • March 21, 2017 – Golden State Warriors at Dallas Mavericks – 8:30 p.m. ET
  • March 28, 2017 – Miami Heat at Detroit Pistons – 7:30 p.m. ET
  • April 4, 2017 – Minnesota Timberwolves at Golden State Warriors – 10:30 p.m. ET
  • April 11, 2017 – Charlotte Hornets at Atlanta Hawks – 7:30 p.m. ET

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(翻訳:Maeda, H

スポーツ観戦もますますモバイルへ。NBA League Passにモバイル版が登場

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TurnerおよびNBAが共同で提供しているサービスにNBA League Passがある。シーズン中、すべてのゲームをライブ配信するものだ。全チームを視聴する場合は年額199ドル99セントで、特定の1チームだけを見る場合には119ドル99セントとなっている。番組はスマートフォン、タブレット、スマートテレビなど、ネットワークに接続している機器ならたいてい閲覧することができるようになっている。

しかしこれまで、流される映像は50インチのテレビでも、5インチのスマートフォンでも同じものが使われていた。すなわち、テレビで見るほうがはるかに快適で、スマートフォンで観戦する場合にはディテイルがはっきり見て取れないという状況だった。スマートフォンによる観戦は、他にどうしようもない場合の最後の手段的に位置づけられていたわけだ。

しかしその状況が変わることとなった。NBA Mobile Viewなるサービスが始まるのだ。League Passの利用者が使うことができる。家にいるときと外にいるときに、それぞれ最適な映像を樂しむことができるようになるわけだ。Mobile Viewではスマートフォンなどの小さな画面に最適化した映像が流されることとなる。

見て直ちに気付くのは、Mobile View版では画面がズームインされた状態になっていることだ。下にKyrie Irvingなどが登場するシーンのサンプルビデオがある。これまではスマートフォン上では誰がプレイしているのかを確認するのが非常に難しかった。しかしMobile Viewではジャージにある選手名などがすぐに読み取れる大きさになっている。大画面でみるときと同様の情報をキャッチできるようになるわけだ。

従来版と、Mobile View版の双方を映した比較ビデオを掲載しておこう。

画面をみて「ズームしただけじゃん」と感じる人もいることとは思う。実ははるかに手が込んでいる。29ヵ所すべてのアリーナでMobile View専用のカメラが設置され、当然ながら専任のカメラマン、プロデューサーが現地に配置される。Mobile Viewには基本的に専用カメラからの映像を流すことになるわけだが、現場の判断で他のストリームからの映像を使うこともできる。

今のところ、得点などの画面上のテキストなどは、従来のストリーミングと同じものを利用している。しかしこれも専用版を用意する予定があるとのこと。音声も現在はひとつの音声を双方に流しているが、将来的にMobile View版のようなものを用意したいと考えているようだ。

NBA曰く、Mobile Viewはファンの声に応じる形で生まれたものだ。League Passにアクセスするひとのうちの70%がモバイル環境からであり、その割合は毎年上がっているのだそうだ。そこでNBAは昨シーズン、Mobile View風のストリームも試験的に流して効果を確認してみたとのこと。するとやはり、モバイル機器から閲覧する人は、Mobile View仕様の映像の方を好んだのだそうだ。比率でいうと、モバイル版を選んだ人が2.5倍にものぼったとのこと。

モバイル環境で、プレイヤー毎の動きや、細かなプレイ内容を知りたいという人にとってはとくに朗報だろう。もちろん、さほど細かい所に興味はないのだという人もいるだろうが、動きがよく見えることについてはやはり好評であるとのこと。

いずれにせよ、モバイル環境でゲームがいっそう楽しめるようになったことは間違い無いだろう。外出先で観戦手段がスマートフォンしかないという場合でも、かなり楽しめるようになりそうだ。テレビに比べて得られる情報に制限がありすぎると感じていた人も、納得できるようになるのではなかろうか。

こうした動きはNFLのストリーミングサービスであるSunday Ticketにも影響を及ぼすこととなるだろう。今のところはモバイルユーザーに向けた特別な配慮などなされていないのだ。

NBAのMobile Viewは現地火曜日から利用できるようになる。1週間のLeague Passトライアル期間にもMobile Viewを試してみることができるようになっている。

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(翻訳:Maeda, H

NetflixのiOS/Androidアプリでモバイル上のインターネット接続のスピードが分かる

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Netflixは、ユーザーが自分のインターネット接続のストリーミングの速度を、自分で調べられるサイトFast.comを、5月に立ち上げた。そして今度は、モバイルでもそれができるために、iOSAndroidのアプリをリリースした。それを最初に見つけたのは、9to5Macだ

その“Fast Speed Test”アプリは、デスクトップ用のWebサイトFast.comと同じく、ユーザーが今の自分の接続でNetflixを見たときのスピードを教える。スピードを記録している間、グレーのカウンターが変化し、最後にはSpeedtestであなたの接続のスピードを見よ、と言われる。リンクをクリックするとそのページへ連れて行かれるので、そこでSpeedtestのモバイルアプリをダウンロードする。

スピードを調べることだけが目的のアプリだから、広告も何もない、さっぱりとしたUIのアプリだ。

Fast.comのときに説明したように、調べるのはNetflixのサーバーから直接ダウンロードするときのスピードで、Speedtest.comなどそのほかのサイトからのスピードではない。だから、実際にNetflixを見るときのスピードが分かる。

もちろんこのサービスは、Netflixが自分のストリーミングサービスのクォリティを訴求するための、格好の宣伝素材でもある。

同社はデータを集めることにとても熱心だ。そしてそれらのデータを使って、ユーザーにおすすめするコンテンツを決めたり、これまで見たコンテンツの関連コンテンツを勧めたり、そして、インターネット接続のスピードを調べたりしている。

またNetflixが独自に作った ‘ISP Speed Index’ は、大量のデータを駆使して各ISPの平均スピードを調べ、ユーザーに推奨するISPを決めている。そして、ストリーミングをモバイルで見るユーザーの増加とともに、重要な変数がまた一つ増えた。それは、モバイルのキャリアのサービスの質だ。今度のアプリでは、それもほぼ分かるから、とくに会費を払ってNetflixを見ているユーザーには、有意義なアドバイスができるはずだ。どこが、映画をストリーミングで見るのに最適のキャリアか…。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、ジェイ・ZのTidalと買収交渉―ビヨンセ、カニエ・ウェストがAppleで聞けるようになる?

NEW YORK, NY - MAY 17:  Jay-Z (L) and Memphis Bleek perform during TIDAL X: Jay-Z B-sides in NYC on May 17, 2015 in New York City.  (Photo by Theo Wargo/Getty Images for Live Nation)

「競争して勝てないなら買収してしまえ」という格言もある。 AppleはTidalと音楽ストリーミングの買収について交渉しているという。Tidalのアプリはビヨンセやカニエ・ウェストのようなビッグ・ネームの独占先行配信権を持っている。

Wall Street Journalの記事によると、交渉は始まったばかりで、買収が成立するとは限らないという。しかしAppleは音楽ストリーミングの分野でSpotifyと激しい競争を続けており、Tidalを買収できればApple Musicを大幅に強化することができる。

Appleはドレイクなどで自身の独占先行配信も強くプロモーションしているが、この分野ではTidalが先行している。ラップ・ミュージシャンのJay・ZがTidalを5600万ドルで買収したのは 2015年の3月だった。その後、Tidalは全面的なリニューアルを実行し、トップクラスのアーティスト多数と契約することに成功した。ビッグネームのアーティストの一部はTidalの所有権を共有することになった。Tidalに所属する著名なアーティストには、アリシア・キーズ、カルヴィン・ハリス、アーケイド・ファイア、コールドプレイのクリス・マーティン、ビヨンセ、ダフト・パンク、ジャック・ホワイト、J.コール、ジェイソン・アルディーン、カニエ・ウェスト、デッドマウ5、マドンナ、ニッキー・ミナージュ、リアーナ、アッシャーらが含まれる。

Tidal Exclusive Videos

Tidalはこうしたスターたちを共同所有者に加えるという条件で最新の楽曲を配信する権利を得た。当初こうした取り決めはビジネスとしてうまくいくはずがないと思われていた。しかしこのシステムのおかげでTidalはカニエ・ウェストの新アルバム、Life Of Pabloを数週間にわたって独占的に先行配信できた。またビヨンセのビジュアルな新アルバム、LemonadeをストリーミングできるのはいまだにTidalだけだ〔ジェイ・Zとビヨンセは結婚している〕。

Tidal Mobile

Appleは音楽をフラグシップ製品であるiPhonesの売れ行きも左右するようなモバイルの重要な要素と位置づけている。Tidalの言い値がいかに高かろうと、これだけのビッグネームをストリーミングできるとなればSpotifyに対する大きな強みとなる。

AppleがTidalの買収に成功すれば音楽ファンには便利になる。現在のストリーミングはバルカン諸国のように多数のサービスが並立し、楽曲のカタログは異なるアプリの間で細切れにされている。人気ラッパーのドレイクとカニエ・ウェストを聞きたいなら2つのアプリをインストールしなければならない。しかし一部のビッグネームを除けば2つのアプリはほとんどのミュージシャンが重複している。しかしリスナーはそれぞれに月額10ドルの料金を払わねばならない。Spotifyがレディー・ガガの前マネージャーでテクノロジー分野の投資家でもあるTroy Carterをスカウトしてから独占配信の傾向はますます強化された。

Apple Musicは現在1500万人の有料契約者がいるがSpotifyは3000万人だ(無料も含めた全リスナーは1億人)。 Apple Musicは急成長したが、音楽ストリーミング・サービスなど聞いたこともないような新規ユーザーを獲得するためにはTidalの買収は非常に効果的だ。そうでないとライバルのSpotifyはプレイリストとリスナー別のカスタマイズのしやすさを武器に地歩を固めてしまいかねない。

ただしAppleは現在でもApp StoreとiOSのオーナーであることを利用してSpotifyを妨害していると批判されている。AppleがTidalを所有すれば、リスナーは便利になると同時に選択肢が狭められることになるのも事実だ。しかしApple MusicでTidalのアーティストが聞けるのなら熱心なSpotifyファンの中にもAppleにに乗り換えるリスナーが出てくるだろう。

画像: Theo Wargo/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

家庭内音楽ストリーミングLANスピーカーのSonosが音楽業界の変化に適応するため社員をレイオフ

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今鳴らしている音楽を家中のどの部屋でも聞ける、というWiFi/EthernetスピーカーLANを主製品とするSonosが、CEOのブログ記事によると、音楽業界の変化に対応して有料ストリーミングサービスと音声コントロールにその業態を絞り込むために、社員をレイオフする、と言っている。

CEOのJohn MacFarlaneらがSonosを創業したのは2002年だったが、今日のブログ記事によると、“将来的には有料ストリーミングと音声コントロールが音楽産業で重要な役割を担うと思われるので、今後の数十年間、それらの分野のイノベーションに注力して、持続可能で利益の出る企業経営に専念したい。とくにこれまでの数週間が、Sonosの全員にとって厳しかった。われわれは結束の固い仲間だから、別れを言うことはきわめて苦痛だ。でも、この変化を敢行することはSonosの未来にとって正しい、と私には分かっている”、ということなのだ。

Sonosが作っているのはワイヤレスのサウンドシステムで、それをApple Music, Spotify, SoundCloudなどメジャーな音楽ストリーミングサービスにアクセスするアプリに接続する。Sonosの製品は、複数のスピーカーを接続でき、簡単に使えるので人気になった。しかし今やワイヤレスのホームオーディオは、SamsungGoogleなどの大手テクノロジー企業との競合に直面している。

MacFarlaneはブログ記事で、こう述べている: “Sonosは今、ストリーミング音楽が、現在と未来において消費の支配的な形式である、という自分たちの長年の確信に、倍賭けしようとしている”。しかしそれに加えて彼は、Amazon Echoのような音声コントロール製品をますます多くの消費者が採用していくから、それもまた同社の将来において重要な役割を持つ、と言っている。

“Alexa/Echoは音声コントロールの力を家庭で見せつけた最初のプロダクトだ。それが消費者間で人気になることによって、業界全体のイノベーションが加速される。今日目新しいものが、明日はスタンダードになる”、とMacFarlaneは書いている。“これに関してもSonosは長期的な視点を持ち、音声対応の音楽体験を家庭に持ち込む最良の方法を開拓する。音声は、我が社にとって大きなチャンスなので、それを素晴らしい方法で市場化するために投資をしていく”、のだそうだ。

レイオフの詳細を問い合わせると、こんなメールが来た:

“多くの高成長企業がそうであるように、Sonosもその労働力人口を絶えず評価して、われわれを次の大きな成長に導くことのできる技能と才能の確保に努めている。

ストリーミングへの遷移が加速している今は、我が社の機会もかつてなかったほどに大きい。我が社は今、家庭へすばらしい“音楽はでっかい音で聴こう(listen-out-loud)”体験を継続的にお届けできるための、絶好の位置につけている。そして、未来においても”。

…だとさ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

今夜のオスカーをストリーミングで見る方法はこれだ

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いよいよオスカーがやってくる。果たして、レオナルド・デカプリオはついにオスカーを獲得するのか? エレン[デジェネレス]はまたセレブ満載の自撮り作品を披露するのか?

成り行きのすべてを見たいけれでもテレビの前にいられない人のために、今日 5:30pm PT/8:30pm ETからこのイベントをストリーミングで見る方法をご紹介しよう。

番組は、ABC.comおよびWatch ABCアプリで、ABC系列局のある8都市のケーブル契約者にライブストリーム中継される ― ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、ヒューストン、サンフランシスコ、ローリー・ダーラム、およびフィラデルフィア。

ケーブル契約のない人や、上記の都市にいない人は、翌日ABC.comで公開される全編ビデオを待たなくてはならない。テレビを捨てたみなさん、残念!

ケーブルテレビを持っていて、見ながらセカンドスクリーンもフル活用したいという人には、Oscar.comの “The Oscar Backstage” がおすすめだ。サイトでは、20台以上のライブカメラでレッドカーペットとバックステージを紹介し、まるで会場にいるような雰囲気を味わえる。

真に没頭的なオスカー体験を好むなら、ロサンゼルスのABC系テレビ局、ABC7が360度VR視聴体験を提供する。

今日の2pm PSTから、VR視聴者は、レッドカーペットの歩行、ハリウッドサイン、オスカー2016 Governors Ballのプレビューを体験できる。VR体験は、ABC7.com、あるいはLittlestar VRのウェブ、モバイル、およびApple TVアプリで利用できる。

残念ながら授賞式そのものはVR中継されないが、来年には期待したい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

NetflixのCEO、リード・ヘイスティングス、「アカウントの共有はOK」

2016-01-12-netflix

しばらく前になるが、HBOのCEOが、当面、ユーザーがHBO GOパスワードを共有してもかまわないと語ったことがある。称賛すべきことに、Netflixもこの前例にならうようだ。先週のCESのセッションで―Netflixが海外130ヵ国に進出という大ニュースに紛れたらしく、まだ報道されていないが―同社の共同ファウンダー、 CEOのリード・ヘイスティングスは「消費者がNetflixのアカウント情報を共有するのは良いこと」だと語った。

オンライン・ストリーミングの分野では、アカウントの共有というのは一般的にいえばグレーゾーンだ。 他人のアカウントを使ってコンテンツを視聴すると、消費者はそれと知らずに契約、さらには法律に違反することになる可能性がある。しかしストリーミング・サービスの運営者側からみると、 HBOの社長、Richard Pleplerがはっきりそう語ったように、アカウントの共有は一概に悪いこととばかりはいえない。Pleplerはユーザーがアカウントを共有するのは「次世代のユーザーを開拓する上で素晴らしいマーケティング手法だ」と述べた。これによって視聴が増えブランド名が浸透し、「新たなHBO中毒」を生み出すからというわけだ。

NetflixのヘイスティングスがCESで説明したのも同じようなメカニズムだ。他のユーザーのアカウントを借りてNetflixを視聴するユーザーは、やがて自身が契約者になる可能性がきわめて高い。

「Netflixのアカウントが共有されるのは歓迎だ。われわれは居間でNetflixを見ているのが2人なのか10人なのか気にしない。〔パスワードの共有は〕良いことであって悪いことではない」とヘイスティングスは語った。

ヘイスティングスは「ユーザーである両親が子供にアカウント情報を教えると、子供が大きくなったとき自分自身もNetflixのユーザーになる」と説明した。

もちろんNetflixには以前から家族のメンバーがそれぞれパスワードを作れるファミリー契約がある。しかしCEOが将来のユーザー獲得のためになるからアカウント情報の共有はOKだと考えていることが分かったのは歓迎だ。

〔家族や親しい友だち同士でない間でのパスワード共有には問題がある〕とはいえ、ヘイスティングスはそうした共有を今すぐ取り締まるつもりはないようだ。いずれにせよNetflixにはまだ大いに成長の余地がある。特に新規参入を果たした地域ではそうだ。Netflixがインドやロシアを含む130ヵ国に進出するというのがCESでのビッグニュースだった。これによって現在ユーザー7000万のサービスが世界190ヵ国で視聴可能となるわけだ。

〔日本版:Netfllixは日本でも昨年から月額650円からサービスを提供中

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

動画配信のNetflix、株価9%急騰―ロシア、インドなど130ヵ国への進出を好感

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NetflixのCESでの発表を受けて、株主は明るいムード一色だ。もちろん、Netflixが新たに進出を決めた130ヵ国の人々も同様だろう。

今日(米国時間1/6)、ラスベガスで開催されているCESでCEOのReed Hastingsが驚きの発表をした後、Netflixの株価は一本調子にアップを続けた。9%高で取引終了時間を迎えたことは、市場の好感の強さを示すものだ。同社は新たに130ヵ国に進出することで、さらに巨大な加入者を確保する準備が整ったといえる。

今回Netflixが発表した130ヵ国の中に中国だけは入っていなかったが、インド、インドネシア、ロシアなど大きなな人口を擁する国が含まれている。Netflixはこれまで国際進出では慎重に準備を重ねる傾向が見られた。今日の発表も基本的にはCESという格好の場を得て「マイクで爆弾を落とす」パファーマンスだといえるようだろう。CEOのHasitingsの発表は投資家層に国際市場に大々的に進出する効果を考える材料を大量に与えた。
現在Netflixの登録加入者は7000万人だ。

今日の株価のアップは、前回の四半期決算にたいする失望から株価が10%以上急落した状態からの回復の意味合いもある。前回の発表では、Netflixは国際市場で驚くべき成長を遂げたものの、投資家がもっとも強く期待していたアメリカ国内での収益性の改善とユーザー数の増加が見られなかった。

今後明らかになっていくはずだが、今回新たに進出する国々で提供されるコンテンツの内容についてまだ情報がない。Netflixのコンテンツは国によって大幅に異なる。また同社の最大の強みは独自にプロデュースした映画や番組だ。

最近の四半期決算発表で、Netflixは3620万人の新規加入者を獲得したと述べている。これらの新規加入者の大半(2740万人)はアメリカ以外の国の居住者だ。こうした数字が手がかりになるなら、Netflixが国際市場に強いことは間違いない。大々的な海外進出の計画は同社にとって画期的なものといえるだろう。

〔日本版〕Netflixは昨年9月から日本での動画ストリーミングを開始している。日本版サイトはこちら

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ライブ配信サービス「LINE LIVE」はコンテンツとプッシュ通知が強み

LINE LIVE視聴アプリのイメージ

LINE LIVE視聴アプリのイメージ

12月1日にニュースのプラットフォームを開放したLINEだが、今度はライブ配信への本格参入を発表した。LINEは12月10日、ライブ配信プラットフォーム「LINE LIVE」の提供を開始した。iOS、Android向けに視聴・配信用アプリを提供するほか、ウェブ版も用意。アプリ同様に動画の配信を行う。

当初は公式アカウントのユーザーである著名人やアーティストなど100人に限定して配信機能を提供。スマートフォン利用のゴールデンタイムと言うべき昼と夜(20時以降)の時間帯を中心に5〜8本程度の番組を配信する。第1回の放送となる今晩19時からは、AKB48によるスペシャル番組が予定されている。

公式アカウントによる配信に加えて、イベントや劇場、テレビ・ラジオ放送などとも連携。現時点では東京ガールズコレクション、原宿駅前ステージ、スペースシャワーTV、秘密結社鷹の爪、輝く!日本レコード大賞(TBS)、オールナイトニッポン(ニッポン放送)、SCHOOL OF LOCK(TOKYO FM)などとの連携が発表されているほか、LINEオリジナルの番組として、芸能人同士のトークを楽しむ「さしめし」、オーディションの「NEXT STAR」といったコンテンツを提供する。中には先行するライブ配信サービスである「ツイキャス(Twit Casting)」において、総視聴者数百数十万人を誇るアーティスト・井上苑子さんの名前などもあって、プラットフォーム間の容赦ないコンテンツ争奪戦があったのかと考えてしまう(ちなみに彼女はブログもamebaからLINE BLOGに移行したようだ)。

100人以上の著名人が参加

100人以上の著名人が参加

同日開催された発表会でLINE取締役CSMOの舛田淳氏はテレビからビデオ、PC、スマートフォンと動画視聴のメディアが進化することで、動画コンテンツが場所や視聴タイミングの制限なく閲覧できるようになってきたと説明。だが「いつでもどこでも視聴できる」というのはスマートフォン時代の1つの可能性でしかなく、もう1つ、「今だから観れる」ということもスマホ時代の可能性だと語る。「『オンデマンド』で体験の断絶化が起きている。だからここに来て体験を求めている、音楽市場でもライブが盛り上がり、コピーできない何かを求めている」(舛田氏)

LINEのライブ配信機能に手応え

実はLINEではこの1年、LINE上でライブ配信機能の「LINE LIVE CAST」を提供してきた。LINE執行役員の佐々木大輔氏が説明したところによると、この機能を利用して同社が実施したオーディションイベントの最終審査を配信。ユニークで63万2000人が集まった。10月に開催したイベント「T-SPOOK」では、リアルイベントには9万人が来場、視聴者数では512万人を記録したのだという。この好調な結果がLINE LIVEの事業化を推し進めた。

同社ではこの理由について、LINEを介した「友だちからのプッシュ通知」が可能な点ではないかと分析している。もちろん通常のアプリからもプッシュ通知は可能なわけだが、舛田氏いわくLINE経由のプッシュは、舛田氏いわく「効果が桁違い」なのだそう。

有名人コラボとプッシュ通知が武器

ライブ配信と言えば最近Ustreamが日本を含むアジアから事実上の撤退を発表したところだし、1年前に発表されたドワンゴの「ニコキャス」は3日で終了。サイト上では「出直してまいります」というコメントが残るが、この1年の間アップデートがない状況だった。このタイミングでスタートするLINE LIVEは、コンテンツの豊富さや、LINEを経由したプッシュ通知を武器に市場を開拓してくようだ。佐々木氏もLINE LIVE CASTで最もユーザーを集めたのは「有名人とのコラボ」だったと語っている。

同社は今後、広告(タイアップ番組やテレビなど他メディアとの連動商品)を中心に、EC(ライブショッピングなども含む)、チップ(投げ銭的な課金サービス)などでのマネタイズを進める。また一般ユーザーによる配信は2016年の早い時点で解禁する予定だ。「生放送にこだわったのもLINEがあるからこそ。通常こういったサービスはUGCから始めてプロを巻き込んでいくが、私どもは(LINEの)スタンプやマンガ同様、プロからインディーズに開いていく」(舛田氏)。同社は早期で月間視聴者数1000万人を目指す。

スマホの画面をそのままリアルタイムに配信、DeNAの新アプリ「Mirrativ」

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国産サービスのツイキャスやTwitterが買収したPeriscopeをはじめ、スマートフォン1つで動画のリアルタイム配信を実現するサービスに注目が集まっているが、本日ディー・エヌ・エー(DeNA)がリリースした「Mirrativ(ミラティブ)」が面白い。このサービスは、スマートフォンの画面をそのまま配信できるのだ。

Mirrativの配信用アプリはAndroidでのみ提供しており、利用は無料。iOSアプリも「Coming Soon」となっているが、アップルの開発者向け規約の関係からAndroidとまったく同じ機能を提供するというのは難しいかもしれない。ただし閲覧についてはウェブブラウザでも可能なため、AndroidだけでなくiOS端末でも閲覧可能だ。ただしPCからの閲覧は現時点では許可していない。またサービス開始当初は、配信時間を20時〜24時に限定するという。

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動画の配信者は、アプリを立ち上げて3タップで画面の配信が可能。音声のオン・オフ設定のほか、インカメラの映像も同時に配信可能(テレビの中継などにある「ワイプ」を思い浮かべて欲しい)。また一時的に動画を表示せずに音声だけで配信するといった機能も備える。

閲覧者は配信を見ながらコメントを投稿できるほか、画面をタップして、星のようなキラキラとしたエフェクトのついた「スタンプ」を飛ばすこともできる。画面は配信する内容に合わせて縦横どちらでも閲覧可能。リアルタイム配信の内容は、Mobageでのサービス監視を行ってきた新潟のカスタマーサポートセンターが担当するという。

サービスのデモを見せてもらった際はゲームのプレイ実況を配信をしていたのだけれども、それ以外にも用途はいろいろありそうだ。

DeNAでもプレスリリースで「ゲームアプリで遊びながらの実況やEコマースのサイトで視聴者のアドバイスをもらいながらの買い物、さらには新しいアプリの使い方解説など」と提案している。事業を手がけるDeNAの赤川隼一氏も「ニコ生やUstreamとは少し使い方が違って、よりパーソナルなところを見せられるのではないか。ただ最終的にはユーザーに使い方を提案してもらえばいい」と語っていた。

“毛穴が見えない”美肌フィルター搭載で「リア充」の取り込みをねらう—サイバー子会社がライブ配信アプリ「宅スタ」

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ライブ配信サービスのツイキャスこと「Twitcasting」。サービス開始から5年で登録ユーザー数1000万人(4月時点)、累計配信回数で1億5000万回(3月時点)と大きく成長した。ディー・エヌ・エーの「Showroom」など競合サービスもあるが、アタマ1つ抜けた状態にあると言っていい。そんなライブ配信の分野にサイバーエージェントが参入した。

サイバーエージェント子会社のタクスタは7月9日、ライブ配信アプリ「宅スタ」を公開した。iOS、Androidに対応しており、App StoreおよびGoogle Playから無料でダウンロードできる。

宅スタは個人向けのライブ配信アプリ。Twitterのアカウントさえ登録すれば誰でもスマートフォン1つでライブ配信が可能になる。視聴のみのであればTwitterアカウントも必要ない。現時点ではAmeba IDとの連携は行っていない。

「宅スタ」の視聴画面

「宅スタ」の視聴画面

“初めての自撮り”に配慮した「フィルター」機能

最後発のライブ配信サービスとなる宅スタの最大の特徴は、動画の「フィルター加工」が可能なことだという。フィルターを使うことでユーザーは自分好みの映像でのライブ配信が可能になるとしている。

「初めての『自撮り』に配慮している」——タクスタ代表取締役社長の田久保健太氏はこう語る。ライブ配信の経験をしたことのないユーザーが宅スタのアプリを立ち上げ、配信ボタンをタップする。するとインカメラで自分の顔がどアップになるのだから、抵抗があるユーザーだっているだろう。

これを少しでも緩和するためにフィルターを導入した。配信ボタンをタップすると、デフォルトで「美肌」なフィルターがかかった状態になる。「どの距離で毛穴が見える、見えないというような細かいところまでバランスを調整した」(田久保氏)

また、あらかじめ撮影した静止画像と音声のみで配信する「静画モード」を用意。動画で配信したくない場所、もしくはタイミングでこのモードに切り替えることも可能だ。Twitterアカウントは複数登録して切り替えることも対応。「実際に原宿で女子高生にヒアリングしたが、多くの回答者が『本アカ(メインのアカウント)』『裏アカ(匿名など、メインアカウントでは言えないようなことを発信するアカウント)』『共通アカ(友人らと運用するアカウント)』の3アカウントを持っていた。このTwitterの利用スタイルに合わせた」(田久保氏)

タクスタ代表取締役社長の田久保健太氏

タクスタ代表取締役社長の田久保健太氏

住所や実名が投稿されないようにする「禁止ワード」の設定も可能。「Ameba同様の監視はするが、リアルタイムで何が起こるか分からない」(田久保氏)とのことで、可能な限り配信者の安全性には配慮したという。また低回線でも利用できるよう、画質とフレームレートを落とした低画質再生モードも備える。同社によると利用可能なデータ量を超過し、通信速度制限がかかった状態でも視聴可能とのこと(一応お伝えしておくと、音声のみの配信やNGワード設定などは競合にも用意されている)。

インターフェースはスマートフォンのスクリーン全部に画像が映る「縦画面」となっている。この画面下部、動画に重なるかたちでコメントや各種の通知が表示される。

また、視聴者は配信者に対して「エール」を送ることができる。画面右下のエールボタンをタップすると、配信画面に星が飛び出すエフェクトがかかる。エールは1日300回までに制限されている。将来的には星以外のエフェクトも用意する予定だそうで、ここでのマネタイズを検討しているようだ。

さらに配信者には「○○さんが入室した」「○○さんが最初のコメントをした」、視聴者には「今なら(他のコメントが少ないので)質問すれば回答がもらえるかも」といったニュアンスでコミュニケーションのきっかけを与える通知をすることもできる。配信後は配信回数やコメント数、エール数、配信時間などを知らせる簡単なアナリティクス画面が表示される。配信した動画は60日間保存されるが、設定によって無期限保存も可能だ。

ライバルはツイキャスとPeriscope、強みは「リア充」の取り込み

田久保氏は競合についてツイキャスと、Twitterが買収したPeriscopeだと明言する。

タクスタは2014年11月の設立。その以前はアメーバピグ事業を統括していたという田久保氏。競合サービスとの比較について聞くと、「アメーバピグを通じて、ローリテラシーで若い人たちの文化というのが分かってきた。(リテラシーは低いが)リア充なユーザーを無視してはいけない。言葉は悪いが、『暇なリア充』に使ってもらえば、大きくサービスが広がると考えている。そこをどう取り込むかがサイバーエージェントグループのプロデュース力ではないか。もちろんユーザー自ら移行することもあるだろうが、自分たちで配信者を育てていきたい」と答える。ただし、あくまで配信者の中心は一般ユーザー。現時点ではAmebaブログのように芸能人を積極的に取り込むことはしないという。

マネタイズについては未定だが、タイアップの動画配信などは検討しているという。また前述の通り、エールに関する課金の可能性もありそうだ。当面の目標については「半期が終わる2016年3月時点で日本一の動画メディアになりたいとは思っている。だがまずは質のいい配信者と配信内容が集まることが大事だと考えている。7月はユーザーに『アツい』と思ってもらえる空間作りをしていく」(田久保氏)

サイバーエージェントではAmeba、広告、ゲームに続く新たな事業の柱として「動画」を掲げている。タクスタ以外の動きとしては、3月にはテレビ朝日と新会社を設立。定額制動画配信プラットフォーム「Abema」を提供するとしているほか、直近の7月6日には、東京・原宿の竹下口に公開スタジオ「AmebaFRESH!Studio」をオープン。今秋リリース予定の生放送アプリ「AmebaFRESH!」向けの番組を配信する。なお今後は宅スタでもこのスタジオを使った配信・イベントなども検討している。

Apple、テイラー・スウィフトに譲歩―無料トライアル期間中にもアーティストに印税支払を約束

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Appleのインターネット・ソフトウェアとサービス担当上級副社長のEddy Cueは先ほど、Appleは方針を変更し、Apple Musicの3ヶ月の無料トライアル期間中の分についてもアーティストに印税を支払うことにしたと Twitter発表した

これは無料トライアル期間中はアーティストに一切印税を払わないという方針に対してテイラー・スウィフトが厳しく抗議したことを受けたものだ。テイラーは大ヒット中のアルバム、1989をApple Musicに提供しないと述べた。

われわれが入手した情報によれば、Appleは無料トライアル期間中もストリーミング回数に応じた(その料率は明らかでないが)印税をアーティストに支払うことにしたという。

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Appleは6月30日からスタートする定額制の音楽ストリーミング・サービスApple Musicについて、ユーザーが契約後最初の3ヶ月を無料トライアル期間とするとしている。しかしながら、Appleはメジャー・レーベルに対して無料トライアル期間中に著作権者に対して印税の支払を行わず、ユーザーが料金を支払い始めた後で少額の割増を支払うという条件を飲ませた。

しかしこの条件はテイラー・スウィフトのブログ記事をきっかけに激しいバッシングを受けることになった(私も昨日の記事で、Appleは欲深すぎる―印税を払うべきだと論じた)。

印税を支払うことに方針を変更したことでAppleのイメージは改善されるだろう。またアーティストのボイコット運動に火をつける危険も減った。Beggars Groupに所属するアーティストたちも、テイラーとは別にAppleに抗議していた。

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テイラー・スウィフトととBeggars Groupが新しい条件を受諾したかどうかはまだ公式に明らかにされていない。しかしスウィフトは「皆さんの応援ありがとう。私は大いに勇気づけられ、意気が上がってます」とツイートしている。

スウィフトは、これに先立って「広告入りで無料の音楽配信」というサービスの哲学に賛成できないという理由で1989をSpotifyから引き上げている。Spotifyもまた非常に低額(月0.99ドル)で3ヶ月のトライアル期間を設けている。しかしわれわれが聞いたところによるとSpotifyはトライアル期間中もアーティストに印税を支払うことにしているという。Spotify、Apple Musicともにトライアル期間中に、通常の契約期間よりは低料率であるものの、印税の支払をすることになりそうだ。

昨日、私はAppleはApple Musicの長期的な成功のためにはトライアル期間中も印税を払うべきだと論じたが、どうやらAppleはこの点である程度譲歩することにしたようだ。Appleが印税を支払うべき理由については上記の記事を参照していただきたい。

[原文]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+