Pandora、リスナーのデータをミュージシャンに提供


つい先ほどPandoraは、Artist Marketing Platform(AMP)を発表した。様々なリスナーデータを、同インターネットラジオサービスで曲が再生されているミュージシャンに提供するプラットフォームだ。

AMPを発表したリリース文の中でPandoraは、このプラットフォームで各曲のデータ(再生回数、サムズアップ数等)や、アーティストのステーションを作ったファンの人数、リスナーの地域年齢層別データ等を提供すると言っている。

新サービスを宣伝する共同ファウンダーのTim Westergrenは、自身のミュージシャンとしての経験を引き合いに出した ― サンフランシスコからコロラド州テルライドまで運転して公演に行ったところ15人しか観衆が来なかった ― フライヤーや招待状を作って配るために何時間もかけたのに。

「当時はそれ以上何もわからなかった」と彼は言い、もしバンドに関するデータがもっとあれば、賢い判断ができたであろうことを暗示した。

Westergrenはさらにこう続ける:

AMPを使えば、アーティスはヤマ勘を排除して日々の行動がしやすくなる。人気の曲が何かを知ってシングルを告知したり、アーティストのファンベースの場所に応じてツアーのスケジュールを組んだりできる。われわれのゴールは、あらゆる分野のアーティストが、キャリアを構築、維持していくのを手伝うことだ

長年Pandoraは、ストリーミング音楽サービスは十分なロイヤルティーを払わないとするミュージシャンらから批判されてきた(恐らく最も印象的だったのは、デビッド・バーンがSpotifyとPandoraに向けて述べた「インターネットは世界中の創造的コンテンツを吸い上げる」という彼の主張だろう)。新しいツールによってPandoraは、同サービスがミュージシャンに対して金銭の支払い以上の価値を提供できるという説得力ある主張が可能になるかもしれない。

私は、いずれこれがPandoraの新しい広告商品にも結びつくとも予想している。

同社はしかし、ミュージシャンが直接収益を上げる方法を加える様子を見せていない ― AMPのホームページが支払いに言及しているのは、既に同社が提供しているSoundExchange経由のロイヤルティーシステムに関する告知だけだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


PandoraおよびIndiegogoもダイバーシティー(従業員の多様性)レポートをリリース

PandoraおよびIndiegogoが、ダイバーシティーレポート(多様性レポート)をリリースした。これを見ると、双方ともにアフリカ系アメリカ人の割合が低くなっている。レポートのリリースは、同様のレポートを公開している他のテック系企業に追随するものとみて良いだろう。

まずPandoraについていえば、1300名の従業員中、3%がアフリカ系アメリカ人で、4%がヒスパニックとなっている。ちなみにPandoraが拠点をおくオークランドでは、人口の28%がアフリカ系アメリカ人であり、25%がヒスパニックとなっている。さらに幹部職および技術職については、アフリカ系アメリカ人の占める割合はさらに低くなり、それぞれ1.1%および2.8%となっている。尚、ヒスパニックは幹部職にてむしろ割合を増やし、6.3%を占めている。

Indiegogoの従業員は100名ほどだが、アフリカ系アメリカ人の割合は2%となっている。そして幹部職および技術職にはアフリカ系アメリカ人がいないのが現状だ。

アメリカ人口全体でみると、アフリカ系アメリカ人は12.9%を占めているが、従業員中での割合が、人口構成比程度になっているテック企業は多くないようだ。たとえばTwitterFacebook、あるいはGoogleなどでも、従業員中にアフリカ系アメリカ人が占める割合は2%に過ぎない。

このように、人種的な多様性については日常世界から大きく離れているようにみえるものの、今回取り上げている両社にては男女ギャップが小さいようだ。双方のレポートでも、そのことを強調しようとしている。

Pandoraでは、全従業員の約半数が女性であり、幹部職でも40%を女性が占める。Pandoraクラスの規模の会社としては非常に珍しい数字だと言うことができる。但し、技術職に占める女性の割合は低く、18%となっているようだ。

またIndiegogoの方は技術職にても33%を女性が占めるとしている。これは、他にダイバーシティーレポートを公開しているさまざまな企業よりも高い割合となっている。

比較のためにみておくと、Twitterの技術職中で女性が占める割合は10%となっている。この数字はSnapchat(15%程度)、Facebook(15%)、そしてGoogle(17%)など他社でもさほど上がっていない。PinterestおよびeBayでは技術職の20%以上が女性であるとしている。しかしIndiegogoの30%超にせまる数値を見つけることは難しい。

但し、こうしたデータを見る際には、Indiegogoの従業員数の少なさも意識しておくべきだろう。人数にすれば、女性技術職は30名ほどに過ぎないのだ。しかしIndiegogoとしては、企業規模を拡大しながらも男女に等しく門戸を開き、従業員の多様性を維持していきたい考えであるとのことだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


「iTunes Radioだって?」PandoraとSlackerは感銘を受けていない

Appleは、長らく噂されていたApple iRadio、ではなくiTunes Radioを今日のWWDCで発表した。新しい音楽ストリーミングサービスの概要はわかったが、明白な疑問が一つ。PandoraやSpotifyなど既存のインターネットラジオやオンライン音楽サービスにとってこれは何を意味するのだろうか。

そこで私は、Pandora、Rdio、Slacker、およびSpotifyにメールで意見を尋ねた。Spotifyは回答を拒否し、Rdioは何らかの発表を準備中とのことだったが、あとの2社は短い声明を送ってくれた。大きな驚きはなく、あの恐怖の「正当性」という単語も1回登場する。ともあれ、彼らがなぜこのニュースに脅威を感じていないかについての興味深いトークが展開されている。

まず、Pandoraの声明:

Appleの新機能は、iTunesをすでにラジオ機能を持つ他の音楽ストリーミングサービスと対等にする進化だ。当社は過去13年間ラジオを再定義することだけに集中し、他を寄せつけない知的財産、パートナライズされたプレイリストの提供に関する豊富な体験、およびあらゆるプラットフォームで利用できる普遍性の恩恵に預かってきた。Pandoraなら2億人を越える登録ユーザーが、いつでもどこでも大好きな曲と簡単につながることができる。

そしてこちらがSlacker CEOのJim Cady:

結局人々は音楽をレンタルしたいのだろう。

Appleがついに音楽ストリーミング分野に乗り出したことは、われわれがSlackerで2010年以来、世界の音楽ライブラリーをどの端末からでも聞けるサービスを提供してきたことの正当性を実証する。Appleは優れた製品を作るが、Appleのエコシステムに入っていない人は使えない。囲い込みはリスナーのためにならないので、Slackerはユーザーに自分のコンテンツをアクセスする真の自由を与えることの重要性を信じている。iOSであれ、Android、Windows、スマートテレビ、Xbox、あるいは車載情報エンターテイメントシステムであれ。

さらにSlackerは、独自の人間的アプローチをコンテンツプログラミングに取り入れ、ABC、ESPNスポーツのニュースやWeather Channelの最新情報を盛り込むことによって、音楽に留まらないユニークなパーソナライズド・エンターテイメントを実現している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)