iHeartRadioが月額4.99ドルの定額制オンデマンド音楽サービスをローンチ

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iHeartRadioは数カ月前、オンデマンド音楽の定額制サービスを開始する予定だと発表していた。現地時間1日、同社はそのプランの詳細を明かすとともに、同サービスのベータ版をローンチした。

iHeartRadioを運営するiHeartMediaの起源は、従来型のラジオ会社だ(現在でも858チャンネルを運営している)。これまでの同社のアプリは、PCやモバイル端末でラジオを聴取するためのものだった。iHeartRadioプレジデントのDarren Davisは、今回ローンチした新サービスは「Spotifyや他の類似サービスと同じようなものではなく、生放送のラジオを聴取する体験を加速するものだ」と語る。

月額4.99ドルのiHeartRadio Plusと呼ばれる安価版のプランを契約すれば、これまでのラジオ体験に新しい機能を加えることができる。このプランの会員になれば、ラジオを聴取している間に気になる音楽が流れてきた時に、その音楽をすぐにもう一度再生する機能を利用できる。その音楽が本当に気に入れば、ユーザーはその音楽をアプリに保存することも可能だ。保存した音楽は「My Music」と呼ばれるアプリ内のセクションで後から再生することができる。聴きたくない音楽をスキップできる回数は無制限だ(Pandoraも月額4.99ドルの定額制サービスを提供している。このサービスでは広告なしで音楽を聴くことができ、追加のスキップ回数が付与される)。

「好きな音楽を見つけて保存する機能と、ラジオのパーソナリティの力を組み合わせることができる企業は当社だけです」とDavisは語る。

ラジオと共に育った読者は、ラジオを聴いている最中に知らない音楽が流れてきて、「あの音楽は誰の曲だろう」と思う瞬間を覚えていることだろう。これまでは、その曲がもう一度流れてくることを期待するしかなかったのだ。

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あるユーザーがApple MusicやSpotifyの会員になっていたとしても、彼らが新しい音楽を見つける場所は未だにラジオであることが多いとDavisは語る。だからこそiHeartRadio Plusは、音楽を聴くことと、その音楽を自分用に保存することを直接つなぎ合わせたのだ — 子供の頃、ラジオから流れてくる音楽を自分で録音していたテープの新しい形が、このサービスなのだと考えれば分かりやすいだろう。

この機能に加えて、iHeartRadio Plusの会員は他のオンデマンドサービスと同じように、何百万曲ものライブラリの中から音楽を検索して再生することもできる。

Davisによれば、アメリカ国内のラジオ聴取者のほとんどは、音楽の会員制のサービスに加入していない人々だという。そのような人々は、月額9.99ドルのiHeartRadio All Accessと呼ばれる上位プランに加入しても良いだろう。このプランではPlusの機能に加えて、オフラインでラジオを聴ける機能や、曲のライブラリからプレイリストを作成する機能などを利用できる。iHeartRadioは、このAll AccessプランをNapsterと協力してつくり上げた — だから、このプランの正式名称は「iHeartRadio All Access powered by Napster」だ。

同社は本日からPlusとAll Accessのベータ版をiOS及びAndroid向けにリリースする一方で、正式配布版のリリースは1月を予定している。そのリリースにあわせて、同サービスのデスクトップ版やその他のデバイス版もリリースされる見通しだ。

また、同社はそれと同時に大規模なプロモーション活動を開始する予定でもある。Davisによれば、iHeartRadioは他のオンデマンド音楽サービスとは違い、プロモーションに何百万ドルもの資金を費やすつもりはないという。なぜなら、同社が運営するラジオ番組こそ「音楽好きに向けた、アメリカ最大のメガホン」だからだ。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

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TechCrunch Japan

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