Angry BirdsのRovioが10億ドルのIPOを計画

Angry Birdsを覚えているだろうか?まあ、おそらくIPOを正当化できる位には沢山の人がまだ遊んでいるのだろう。

この人気のあるスマートフォンゲームの親会社であるRovio Entertainment(フィンランド)は、2週間以内のHelsinki Nasdaqでの株式公開の準備を進めている。そして、同社はIPOのための価格設定を、評価額およそ10億ドルとして算出した。これは彼らが望んでいると言われていた20億ドル以上の価格よりもずっと少ない。

しかし、同社が目標としている1株当たり10.25ユーロから11.50ユーロの価格で公開されれば、まだ「ユニコーン」になることができる。IPOでは約3000万ユーロ(現時点で約40億円)を調達することになる。

Angry Birdsアプリは2009年に発売されて以来37億回ダウンロードされている。昨年にはこのゲームの成功を利用して、映画”Angry Birds Movie”も制作された。

同社はAccel、Atomico、Felicis Venturesなどから、少なくとも4200万ドルの出資金を調達している。

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(翻訳:Sako)

「アングリーバード」のRovio、いよいよ株式公開か?!

「アングリーバード」で一世を風靡したフィンランド発企業であるRovioが、「来月にも」株式公開を計画していると報じられている。報じているのはBloombergだ。

記事によれば、IPOによりRovioは市場から4億ドルの資金を調達し、評価額が20億ドルとなるという試算もあるようだ。ただし株式公開の最終決定は未だなされておらず、これまでのように株式未公開でやっていく可能性もあるのだとのこと。

「アングリーバード」が最初にリリースされたのは2009年のことだった。以来Rovioは映画や他ゲームの開発などを手がけ、「アングリーバード」以外の収益手段を拡大してきた。中でも2016年の映画版アングリーバードは、今年のゲーム売上の拡大にもつながる相乗効果を見せている。Rovioの2016年の収益は34%伸びて1億9030万ユーロとなった。EBITも1750万ユーロの黒字となっている。1年前の赤字から、みごとな業績回復を成し遂げたわけだ。

6月には、Tencentが30億ドルでのRovio買収を狙っているというニュースも流れた。また、時を同じくして株式公開の噂も現実的に語られるようになっていた。

その段階でRovioは「将来的な株式公開については考慮しています。Rovio社の成長および戦略を実現していくには、株式公開は魅力的な選択肢であると考えています」と述べていた

本件についてはRovioにも問い合わせ中だ。新しいことがわかれば改めてお伝えする。

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(翻訳:Maeda, H

くにゃくにゃ曲げられてホログラフィーを表示できるスマートフォン画面は偉大なるゲーム‘Angry Birds’にぴったり

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可撓性(曲げることができる)があって、ホログラフィー機能もあるスマートフォン用ディスプレイを開発したら、最初に何をやるか? ゲームのAngry Birdsに決まっている。そのスマートフォンのそのほかの機能はすべて、鳥ミサイルを何発か撃ち終えてから試してみるのだ。

それは必ずしも最初にやることではないかもしれないが、HoloFlexを開発したHuman Media Labの研究者たちの、リストの上位に載っていたことは確実だ。そもそも、その新しい技術のデモビデオには、あのゲームがかなり目立つカメオ出演をしているのだ。それは、運動視差と立体知覚を利用して、特殊な眼鏡類を要さずに3D画像を描画できるディスプレイだ。

その技術は、ユーザーが手で曲げることのできる、可撓性有機発光ダイオード(Flexible Organic Light Emitting Diode, FOLED)のタッチスクリーンを使用する。曲げられるスマートフォンの利点は、これまでもいろいろ言われているが、それらに加えて、このディスプレイは曲げセンサーというものを内蔵しているので、それにより手の動きを対話の手段に利用できる。そのセンサーは、同研究所が最近のReFlexのプロトタイプに使ったのと類似のものだ。

“曲げる”という運動のインタフェイスがあるので、上のデモビデオでは、手が画面に触れてない状態で画面上のオブジェクトをZ軸方向に動かしている。Angry Birdsでは、画面を手で曲げることによって鳥投擲機を後ろへ引っ張って曲げている。その場合、デバイス上の張力が、(ゲーム上の)後方に曲げた弾性バンドの張力と相関する。

ビデオでお分かりのように、これはまだまだ初期的段階のものだ。いちばん目立つのは、解像度が60 x 104と、きわめて粗いこと。それは、完全なHDディスプレイ上の複数の画素を、3D効果を出すために1画素として利用しているからだ。でも研究所のプランは野心的だ。ホログラフフィー的ビデオによる会議、などの応用も考えている。

この新技術の発表声明の中でDr. Roel Vertegaalがこう言っている: “ディスプレイを凸状に曲げると画面が実際に物理的にも立体物になるから、オブジェクトを前からも横からも見ることができる。たとえば人間の顔は、立体として正しく描画されるだろう”。

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プレスリリースの中では、研究所は当然ながら、スターウォーズのヒロイン、レイア姫(Princess Leia)の名を挙げて説得に努めている。でもわれわれの唯一の希望は、Dr. Vertegaal、あなただよ。

ディスプレイのプロトタイプだからデバイスの仕様を気にしてもしょうがないかもしれないけど、一応、プロセッサーは1.5GHz、RAMは2GB、Androidは5.1だ。この技術は、来週サンノゼで行われるACM CHI 2016カンファレンスで発表される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

クリスマスをねらって家族向けゲームのChromecastバージョンが続々登場、画面にコントローラが表示されるのだ

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クリスマスの休日がまだ遠い先のころから、Googleのお値段35ドルの最近アップデートされたChromecastではゲームをかなり楽しんだ。ゲームが楽しいだけじゃなくて、この“ゲーム機”のお値段が爽快感を与える。

休日が目の前に迫ってきた今日このごろは、テレビの大型画面に向かって家族たちに大声をあげさせるゲームの数も増えてきた。たとえばAngry Birds FriendsとDriver Speedboat Paradiseは、Chromecastバージョンがもうすぐ出る。Riskは前からChromecast対応なので、十分楽しませていただいた。

さらに、Hasbroのゲームも数本がChromecast向けに“リマスター”された。スマホやタブレットをコントローラとして使える。Monopoly Here & NowとYahtzee Blitz、The Game of Life、そしてScrabble Blitz 2.0がある。

うちのおチビさんの家族は、ChromecastでWheel of Fortuneをプレイし、大量の時間を浪費した。小さくて安いデバイスなのに反応が速いので、プレイ感覚は快適だ。この点では、Apple TVに負けていない。ファミリー向けのアプリも十分あり、セットアップも容易だ。

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Chromecast対応アプリの数は、急速に増えている。そのリストがhttp://chromecast.com/appsにある。そして簡単なギフト・アイデアを求めている人には、35ドルのChromecastが最適だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Rovio、新たに260人のリストラを予定中(企業の未来は映画に賭ける?!)

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Angry BirdsのRovioが金銭的にピンチな状態にあるようだ。フィンランド発の同社は、2014年10月に行った110名のリストラに続き、さらに260名のリストラを断行しようとしているそうだ。2013年末の段階では800名の従業員をかかえていた。

Rovioが投入したAngry Birds 2は、公開以来1ヶ月で5000万ダウンロードを数え、チャートでも上位に位置していた中での今回の発表に、多くの人は驚きを感じているようだ。

  • アメリカ。App Storeの中でももっとも有力なマーケットのひとつ:

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  • 中国。フランチャイズ戦略がうまくいっている。:

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  • その他:

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しかし、ランキング上位につけて何百万ものダウンロード数を数えても、それだけではだめなのだ。Angry Birds 2は、既にランキングを落としつつある。Angry Birdsで採用するフリーミアムモデルも、十分な利益を産み出すにはいたっていない様子。アメリカマーケットにてAngry Birds 2はリリース後すぐに全体のランキングで42位となった。確かにこれも立派な成績ではあるが、しかしGame of War(#1)、Clash of Clans(#2)、Candy Crush Saga(#4)、あるいはCandy Crush Soda Saga(#7)の動きとは大きく異なってしまっている。これらのゲームは数ヶ月にわたってランキング上位を位置しているのだ。

結局、話題を集めないではなかったが、Angry Birds 2はRovioの企業規模を支えるには不十分な成績しかあげることができなかったということなのだろう。Rovioはフィンランドのエスポー、スウェーデンのストックホルム、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、バンクーバー、上海、ソウル、そして東京にもオフィスを構える。ゲーム開発企業としては異例ともいえる規模を支えるには単なるヒットでは物足りないのだ。

振り返ってみれば、Angry BirdsはApp StoreやPlay Storeで大人気のシリーズとなった。新しいシリーズをプレイするために、数多くの人がお金を出してゲームをダウンロードしたものだった。有料の連作ゲームというのは、モバイルゲーム界に新風をもたらすものではあった。ただし現在はアプリケーション内課金はあるものの、無料で遊ぶことができるようになっている。このあたりも、当初の予定とは変わってきているのかもしれない。

なおRovioはマーチャンダイズビジネスも熱心に展開している。Angry Birds版テディーベアやノート、およびペンなどを販売している。しかしゲームの人気が当初ほどでなくなるにつけ、関連グッズの販売にも陰りがみえつつあるようだ。

今のところRovioはThe Angry Birds Movieに逆転の望みを賭けているといった状態なのかもしれない。長らくの準備期間を経て、2016年5月に公開となる予定だ。Rovioによれば、今回のリストラは全社規模となるものだが、アメリカおよびカナダの映画制作部門は対象となっていないのだとのこと。まさに映画は会社の未来と、そして存続のための資金を賭けたビッグプロジェクトとなるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H

Rovio、Angry Birds Star Warsの続編(前編?)を月曜日にリリース予定

Rovioがアナウンスしたところによると、新しいゲームが月曜日にアナウンスされるのだそうだ。現在リリースされているAngry Birds Star Warsの続編ということになるようだ。アナウンスと一緒に公開された画像には、レースギアを身につけた若いアナキン・スカイウォーカーのような「バード」(鳥)が描かれている。もちろんこれは1999年に公開された「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」のイメージだ。Rovioは最近、玩具メーカーのHasbroと広範なライセンス契約を結んだ旨をアナウンスしており、Angry Birds Star Wars関連のゲームやグッズ、さらに年内にAngry Birds Goというレーシングゲームをリリースすると言っていた。このような情報から、またAngry Birds Star Wars系のゲームが登場することを予測していた人も多いことだろう。

Angry Birdsシリーズは、既に飽和状態にあるとも言えそうだが、その中に更に新たなシリーズを投入するということに、驚きを感じるという人はほとんどいないことだろう。飽きられているのではないかという不安の声の中、これまでもAngry Birds SpaceやBad Piggiesなどといった、同じシリーズのゲームをリリースし続けてきている。

「Angry Birds」は、社名と勘違いされてしまうほどのブランドとなっており、Rovioはそういうイメージから脱却しようという動きを見せることもある。しかし、少なくとも現状では「Rovio = Angry Birds」というイメージが、すっかり定着した感もある。

プロダクト拡大の一環として、2012年7月には、創業後3年ほどもしてから初の非Angry Birds系ゲームで物理法則をベースにしたAmazin Alexというゲームをリリースしてもいる。リリース後は、App Storeのチャートで首位に輝くこともあった。これにより「一発屋」イメージを卒業したとも言われた。しかしこのAlexは、Angry Birdsファミリーほどの、持続的人気を獲得することはできなかった。秋の段階では有料人気ゲームジャンルでは73位となり、人気アプリケーション分野でも42位となっていた(米国内App Storeでの状況)。AppDataによれば現在では有料ゲーム部門で250位となっており、Distimoのデータでは205位ということになっている。さらにAppDataは、米国内有料アプリケーション全体のランキングでは400位にも入っておらず、無料版もいずれのランキングにても名前を見つけることができないという状況になっていると記している。

今年の3月にも、RovioはDreamworksの映画とタイアップしたThe Croodsというゲームをリリースしている。しかしDistimoおよびAppDataの双方で、人気上昇中アプリケーションの369位に入ることはあったものの、アメリカ国内におけるiOSアプリケーションとして、有料版無料版のランキングで上位400位に入ることはなかった。

いろいろあった中、RovioはAngry Birds以外に手を広げる手段として、「Rovio Stars」という名前でサードパーティー製のタイトルを取り扱っていくことにしたとアナウンスしている。さまざまなタイトルを扱うことにより、Angry Birdsオンリーのイメージを払拭して、統合的ブランドとしての地位を獲得したいという狙いがあるのだろう。

ここ数年のうちに、Rovioの「ゲーム」以外からの収入も増え(昨年段階で30%だったのが、今年4月には45%となっている)てはいるが、しかしそれでもゲームからの収入が半分以上(55%)となっている。Rovioはおもちゃ、ゲーム、そして清涼飲料などの売り上げを増やすため、さらにAngry Birdsシリーズを出し続ける、ないしは現在の人気を維持しなければならないという状況に追い込まれているという見方もある。

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(翻訳:Maeda, H)


Rovio、Brightcoveと組んで予定していたビデオ配信をいよいよ開始

Angry Birdsのファンの方ならご存知だろう。否、もちろんAngry Birdsに興味がないなどという人は見たこともない。すなわち読者の方々は皆、既にご存知のことかもしれない。すなわちAngry Birdsはもはや単なるゲームではなくなっているのだ。過去最高の人気となったAngry Birdsの製造元であるRovioは短編ビデオ映画をも提供することにした。そしてそのビデオを、これまでに数多くダウンロードされたアプリケーション内で配布することとしたのだ。

ただ、ビデオの配信にはいろいろと難しい面もある。ゲームは、この数年のうちにスマートフォンからインターネット対応テレビへと広がった。ダウンロード総数は17億にも達し、それぞれのデバイスに対応した驚異的な数のビデオを提供する必要があるのだ。しかもそうした作業を日曜日毎に繰り返すこととなる。これはなかなかの作業となるはずだ。そこでRovioは、すべてを自前で行うのではなく、Brightcoveと組むこととしたようだ。同社は長期間にわたってビデオ配信サービスを手がけてきている。またアプリケーション内でビデオ配信を実現するためのAPIも提供している。

BrightcoveのファウンダーであるJeremy Allaireによると、Rovioはアニメの配信および配信状況の管理、ないしメタデータ管理にBrightcoveの機能を用いるのだとのこと。BrightcoveのVideo Cloudプラットフォームを用いることにより、iOSおよびAndroid版のネイティブアプリケーションを使って簡単にアニメーションの配信が行えることとなった。またインターネット対応TV等でAngry Birdsをプレイしている人もおり、そういう人に対してビデオの提供をするには、Brightcoveを利用するのが非常に便利になっている。

Brightcoveを利用する他の企業同様に、もちろんRovioも利用料を支払うこととなる。利用料は閲覧者数と利用する機能によって変動するのだそうだ。しかしいずれにせよ、自前でビデオ配信環境を整えるよりは相当に安価であることは間違いない。

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(翻訳:Maeda, H)


アニメ版Angry Birds、いよいよ3月16日に公開開始。今後はアプリケーション内アニメ配信も?!

angry birdsかわいくて、ピヨピヨしていて、でも怒っている奴ら。そう、あのAngry Birdsのアニメ版がついにやってくる。

アニメ化についてはRovio自身もずいぶん前から語ってきていた。しかしなかなか詳細が明らかにならずにきていた。秘密のベールに包まれていたアニメ版Angry Birdsは、いよいよ3月16日に第一話が公開されることとなった。

ブログでのアナウンスによると、最初のシリーズはは「Piggy Islandの秘密を明かす全く新しいアニメシリーズ」になる予定なのだそうだ。

アニメ化というのはRovioにとって当然の動きと評価することができよう。人気のAngry Birdsにとことんまで活躍してもらおうという戦略なわけだ。多くのアニメがそうであるように、アニメは別のもの(おもちゃ等)を売るための媒介物として機能する。

ゲームアプリケーションが大ヒットとなってすぐ、Rovioはぬいぐるみの販売も行い始めた。そして昨年のクリスマスにはHasbroにライセンスしてボードゲームもリリースしている。RovioにとってAngry Birdsは稼ぎ頭であり、アニメシリーズにより、さらにAngry Birdsブランドを広げようと考えているわけだ。

「コンテンツそのものをチャンネルとして扱います」とCEOのMikeal Hedはインタビューで述べている。テレビ等の他社チャンネルを使うのではなく、大いに広まったゲームアプリケーションをのものをコンテンツ配布チャンネルとして活用することも考えているようだ。

Angry Birdsアプリケーションの、1月時点での利用者数は2億6000万となっている。ゲーム内に埋め込んでアニメを配布することにすれば、確かにかなりの規模で配信できることとなる。但し、3月16日に公開される「Angry Birds Toons」第一話は、専用のサイトでの公開となるようだ。

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(翻訳:Maeda, H)