人気ビデオ会議アプリ「Zoom」が今も抱えるさまざまな問題

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックのおかげで、ビデオ通話は新奇なものから必需品へと変わった。人気ビデオ会議サービスのZoom(ズーム)は、いちはやく他を引き離して最も使われているサービスになっている。

しかし、それでいいのだろうか?

最近のZoom人気は、同社のセキュリティー保護やプライバシーに関わる問題に改めて光を当てた。米国時間3月31日、The InterceptはZoomのビデオ通話は、同社の主張とは異なり、エンドツーエンド(終端間)暗号化が行われていないと報じた

そしてMotherboardは、Zoomが「少なくとも数千人の」をメールアドレスを漏洩したと報じ、その理由を個人のアドレスが自社の所有物のように扱われていたためだと指摘している。

以上は、2019年にその運営状態や誤解を招くマーケティングに対して集中砲火の後始末に明け暮れた会社のごく最近の事例だ。

  • Apple(アップル)は、ZoomがユーザーのMacに秘密のウェブサーバーをインストールしていたのを公表しなかったことを1人のセキュリティー研究者が発見した。その後、数百万台のMacの安全を守るためにアップデートをプッシュ配信せざるを得なかった。そこにサーバーがあったのはユーザーがアンインストールした際にZoomが削除しなかったためだった。問題を発見した研究者であるJonathan Leitschuh(ジョナサン・レイチュア)氏は、ウェブサーバーが存在するということは、あらゆる悪意あるウェブサイトがZoomのインストールされたMacのウェブカムをユーザーの承諾なしに起動できることを意味していると語っている。レイチュア氏はバグ報奨金の受け取りを拒否した。なぜならZoomはレイチュア氏に対して守秘義務契約書への署名を要求し、同氏がバグの詳細を公表できなくなるためだったからだ。
  • Zoomは、ユーザーのZoomの利用習慣に関するデータを密かにFacebookに送っていた。そのユーザーがFacebookアカウントを持っていなくてもだ。Motherboardによると、ZoomのiOSアプリは、ユーザーがアプリを開いた際、デバイスのモデル名、通信会社名などをFacebookに知らせていた。Zoomは指摘を受けてそのコードを削除したが、時すでに遅く、集団訴訟やニューヨーク州検事総長の捜査を免れることはなかった。
  • さらにZoomはシステムの「参加者追跡機能」を巡って再び炎上した。同機能を有効にすると、会議のホストは参加者が通話中にZoomのメインウィンドウを離れたかどうかをチェックすることができる。
  • あるセキュリティー研究者は、Zoomが「いかがわしい」テクニックを使ってユーザーの介入なくMacアプリをインストールしていたことを発見した。「macOSマルウェアが使っているのと同じトリックだ」と研究者は言う
  • 明るい面、そして一部のユーザーを安心させる話題としてTechCrunchが報じたのは、Zoomのビデオ通話にアプリをダウンロードせずに参加することが実は可能であるという事実だ。 しかし、Zoomは「陰湿な手口」によって、ブラウザーのみでは容易にビデオ通話を開始できないようにしている。
  • Zoomは警察当局から受けた要求に関する透明性の欠如を問題視されている。プライバシー権利団体のAccess NowはZoomに対して警察から要求を受けた回数の公開を求めた。Amazon(アマゾン)、Google(グーグル)、Microsoft(マイクロソフト)をはじめとする多くの大手テック企業が半年に一度報告しているのと同じように。
  • そしてZoomBombing(ズームボミング/ズーム爆弾)が起きた。「トロール(荒らし)」が、オープンで保護されておらずデフォルト設定の脆弱なビデオ会議に侵入し、画面共有を乗っ取りポルノや露骨な画像を送りつける行為だ。今週FBIは、トロールがビデオ通話をジャックできないように設定を変更するようユーザーに警告した
  • そしてZoomは今週、プライバシーポリシーを強化した。 ユーザーの会議に関する情報(ビデオ、文字起こし、共有されたメモなど)を広告のために収集できるようになっていたことへの批判を受けたためだ。

Zoomに代わるプライバシーに配慮された選択肢はたくさんある。 ただし、いくつかある選択肢にはそれぞれ弱点がある。FaceTimeとWhatsAppはエンドツーエンド暗号化されているが、FaceTimeはApple製品でしか使えず、WhatsAppは同時に4名しかビデオ通話できない。あまり知られていないビデオ通話サービスであるJitsi(ジッツィ)はエンドツーエンド暗号化を使用していないが、オープンソースなのでコードを見てセキュリティーのバックドアがないことを確認できる。かつ、あらゆるデバイスやブラウザーで動作する。Jitsiを自分で管理するサーバーで動かせば高いレベルでプライバシーを守ることができる。

公平を期すためにいうと、Zoomは本質的に悪いというわけではなく、これほど人気がある理由はたくさん有している。簡単に使えて、信頼性が高く、大多数の人にとって驚くほど便利だからだ。

しかしZoomの誤解を招く主張はユーザーに誤ったセキュリティーとプライバシーの感覚を与える。バーチャル飲み会やバーチャルヨガ教室を主催するのであれ、Zoomを使って治療や政府の閣議を行うのであれ、プライバシーを守る権利は誰にでもある。

今やZoomはユーザーに対するこれまでにないほどの責任を負っている。当面は、Zoomは各自の責任で利用しよう

画像クレジット:Bryce Durbin/TechCrunch

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Flickrへのログインが10年ぶりにYahooから解放された

嬉しい!感動!やっと自由になれるわ!Flickrのログインシステムが、ついにYahooと縁を切った。この写真共有プラットホームは米国時間3月4日、今後数週間かけて全会員に、YahooのIDが要らない新しい認証システムを提供する、と発表した。この‘制度’はYahooがFlickrを買収した2年後の2007年に導入され、ログインに際して誰もがYahooの認証情報の入力を要求されるので、長年のFlickrユーザーに今でも嫌われている。その後Flickrは2018年4月にSmugMugに買収され、同社のブログに載った記事によると「コミュニティの最大の要望がやっと実現した」。

今のFlickrには、Instagramがまだなかったころのような輝きはないかもしれないが、私も含めまだ多くのユーザーが長年写真をアップロードしているし、スマートフォン全盛期以前に撮った写真のアーカイブとして利用している。でも、Yahooのログインシステムは必要以上に面倒で、とくにYahoo Mailなど、Yahooのほかのサービスのユーザーでなくて、パスワードをしょっちゅう忘れるユーザーには苦痛だった。Yahooはその後2回も、膨大な量のデータ侵害にやられたため、Flickrは使うがYahoo本体はまったく使わないユーザーは、さらに憤慨した。

でも、新しいログインシステムが行き渡るまではまだ、Yahooの認証情報を使わなけれがならない。そんなときは、ログイン用の新しいメールアドレスと新しいパスワードをFlickrに送るとよい。するとFlickrはそれ以降、認証やメール送付用にその新しいアドレスを使うようになる。

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プライベートなソーシャルネットワークを提供するPath、ついにサービス停止

ふたたび、ソーシャルメディア・プラットフォームにさよならを言う日がやってきた。

今年初めにはKloutがサービスを停止したが、この度はPathが舞台を去ることが明らかとなった。かつてはFacebookのライバルとなるかという話もあったが、ついに閉鎖をアナウンスすることとなった(まだあったのかと驚いた人もいるかもしれない)。

8年間にわたってサービスを提供してきたPathだが、10月18日をもってサービス停止となるとのこと。App StoreおよびGoogle Playからは10月1日をもって削除されるようだ。利用している人は、10月18日までデータのダウンロードができるようになっている(ダウンロードはこちらから)。

Pathを開発したのは、Facebookでプロダクトマネージャーを務めたこともあるDave Morinと、Napster出身のDustin MierauおよびShawn Fanningだ。2010年にモバイル向けソーシャル・ネットワークサービスとして登場した。サービスはビジュアルと本当に親しい人とのつながりを重視して、50人までしか友達登録ができないという仕様になっていた。よりプライベートなつながりを求める人に向けたサービスを実現しようとしていたのだ。ただし、友人数の制限は後に緩められ、さらに撤廃されることにもなった。

ピーク時には1500万のユーザーを抱え、5億ドルの評価にもとずく資金調達などにも成功していた。誕生1ヵ月の頃には、Googleが1億ドルでの買収を狙ったほどだった。最終的にPathはシリコンバレーの大物であるIndex、Kleiner Perking、およびRedpointなどから5500万ドルの資金を集めていた。

FacebookはPathをノックアウトしたが、Pathから頂戴したアイデアもある。

ソーシャルメディアは、15億人のアクティブユーザーを抱えるFacebookの独壇場となっている。優れていると思えば、ライバルであったPathからアイデアを借用することも厭わず、今日の繁栄につなげてきている。

Pathのサービスは打開策を見つけられず、スタッフを失い、そして利用者および収益源(ないしはユーザーデータ)を失っていった。商業施設と利用者をつなぐサービス(Path Talk)に活路を見出そうとしたこともあったが、これもうまくいかなかった。結局はPathおよびPath Talkのサービスは、2015年に価格非公開で韓国のメッセージングおよび接続サービス大手であるKakaoに売却されることとなった。世界第4位の人口を抱え、Pathが400万人の利用者を獲得していたインドネシアでのサービス拡大を狙ってのことだった。ちなみにKakao自体は、東南アジア最大のインターネット関連ビジネスマーケットとなっているインドネシアで、大きな存在感を示すことに成功している。

そのような中でもPathの活路は見出すことができず、結局はPathおよびPath Talkはサービス停止を迎えることとなった。

「多くの方に愛していただいたPathのサービスを停止するのは残念なことです。Pathは2010年に、熱意あるそして優秀なデザイナーやエンジニアが作り上げたサービスです。ここしばらくの間は、なんとかサービスを継続する道を探っていました。テクノロジーおよびデザインの力で人々を幸せにし、有意義なコミュニケーションの場を提供するというミッションをなんとか果たし続けたいと考えていたのです」と、サービス停止のアナウンスには記されている。

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(翻訳:Maeda, H

Instagram上の仮想セレブ‘Lil Miquela’のアカウントが‘政敵’にハックされた

Instagram上の仮想セレブLil Miquelaアカウントが、ハックされた。

多民族混血のファッション仕掛け人で、つねに多文化主義を主張している‘彼女’のアカウントには100万近いフォロワーがいたが、そのアカウントが、同じくInstagram上の動画アカウント“Bermuda”によってハックされた。

さあ!、戦闘開始だ!

@Lilmiquelaアカウントのハックは今朝(米国時間4/7)始まったが、しかしBermudaアバターは前からMiquelaを敵視していて、これまで、SpotifyなどMiquelaのそのほかのソーシャルアカウントをハックしてきた。

時はまさに21世紀、政治的風土が多極化している今では、文化の上でも、、そしてアバターたちのあいだでも、多元主義の支持者たちとMake America Great Again(アメリカを再び偉大に)の運動が戦いを繰り広げても意外ではない。

[画像だけを表示するとメッセージも読めます]

Lil Maquelaのアカウントの上でBermudaは、自分の人工的な人格を誇示し、トランプ派としての強力なメッセージを述べている。

Miquelaの場合は仮想アバターに対して本人がいる、という前提だが、Bermudaはきわめて露骨にシミュレーションだ。そしてその政治的見解は、Miquelaのそれと真っ向から対立している。そしてMiquelaのフォロワーたちと一連のファッション系カルチャー系マガジンは、そのオープン性と人種的平等性の訴えに賛同している。

カリフォルニア州ダウニーのブラジル系アメリカ人Miquela Sousaは彼女のInstagramアカウントを2016年に立ち上げ、それ以来、そのアカウントの外見であるMiquelaは、ネット上でもマスコミの上でもその本人性の推測(どこの誰だろう?)があちこちに登場してきた。

雑誌の表紙になったり、いろんなインタビューにも応じてきたMiquelaは、Facebookが買収した人気最大のソーシャルメディア(Instagram)の上で、セレブ、インフルエンサー、そしてカルチャーの新しい形を一貫して探求してきた。

Lil Miquelaのアカウントに近い人物によると、Instagramは正常に戻っており、コントロールも取り戻している、という。

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Instagramでは写真やビデオをリプライに無限に再利用でき、再生は何度でもOKに

Instagramがそのダイレクトメッセージング機能を、もっと自由で対話的にした。これからは、送られてきた写真を、友だちへのリプライに(いたずらをしたりして)そのまま利用でき、また写真やビデオのリプレイは何度でもリプレイできる。

オリジナルの写真メッセージは、”remix”機能でステッカーやテキストや落書きをリミックスしてリプライに含められる。写真のサイズを小さくして、自作のオリジナルのリプライに入れることもできる。これをお互いが繰り返せば、元の写真をネタとして、永遠に終わらないリミックスの連鎖ができる。しまいには、何がなんだか分からない奇怪な!写真リプライになるだろう。

しかしそれよりも、新たに加わった無限リプレイの方が重要かもしれない。友だちに送った写真メッセージは、一度見たら賞味期限切れになるのではなく、何度でも再生できるようになる。これは本当に、超クールな機能、そしてグレートなオプションだ。

一回見たら終わりは、Snapchatの物真似の名残りだが、Instagramは写真を共有するソーシャルネットワークだから、何度でもリプレイできる方が自然だし当然だ。ただし一回で終わりという指定もできるから、それをしたい人は今後もそれができる。

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これが実際に「Spectacles」を自販機で買っているところ

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今日はスペクタクルデーだ。今日(米国時間11/10)Snapchatは、LAのベニスビーチに同社のカメラ付サングラス、Spectaclesの自動販売機を設置して人々を驚かせた。このマシンは24時間しかそこにいないが、すでに長蛇の列が作られている。

本誌は実際にこのマシンを使ってSpectaclesを買った Jameson Detweilerのビデオを入手したので以下に紹介する。

自販機にはスクリーンと大きなボタン3つ(それぞれがサングラスの色に対応している)とクレジットカードを通すスロットがある。そしてもちろん、買ったSpectaclesが出てくる口も。

ビデオで見るとわかるように、スクリーンでは拡張現実を利用してサングラスを試着できる ― 画面上の自分の顔にバーチャルサングラスが表示される。SnapchatアプリにあるAR「レンズ」機能に似ている。

もう1本、購入プロセスをもっと遠くから写したビデオがこちら。

実はJamesonが列に並んでいる間にサングラスが品切れになってしまったのだが、Snapchatが来て在庫を補充していった。マシンの後方にトラックが横付けされたが、白いカーテンが全体を包んでいたのでマシンで何が起きているのかを見ることはできなかった。

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現在、商品を開封してSpectalesを使っているところの動画を入手すべく手配中だが、Spectaclesの使い方を知りたい人は、この記事をご覧あれ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

SnapchatのカメラグラスSpectaclesはビデオを10秒撮影録画できるカメラ付きメガネ

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かなり前から噂されていたSnapchatのカメラグラス(camera glasses, カメラ付きメガネ)は、本当だった。その“Spectacles”と呼ばれるメガネは、同社の初めてのハードウェア製品で、価格は129ドル99セントだ、とWSJが報じている

サイズは一種類のみだが、色は黒、緑青色、珊瑚色の三色ある。

メガネのつるにあるボタンを押すと、撮影と録画を開始する。Snapchat的に、撮影録画時間は10秒だ。スマートフォンと同期するので、Snapchat上で共有できる。

おもしろいのは、カメラの視野角が115度であることだ。これはスマートフォンやふつうのカメラより広い。ビデオの撮影は循環状だ〔メモリが10秒ぶんしかない〕。ビデオをアプリに表示する方法は、まだよくわからないが、たぶん広い視野角のぶんをトリミングするのだろう。あるいは循環状に次々と表示されるのかもしれない。

発売は今秋だが、SnapchatのCEO Evan Siegalによると、最初は少量を発売、すぐに大きな売上になることは期待していない、ということだ。もしかして、Google Glass的な希少品になるのだろうか。

おっと、それから、Appleが社名から”computer”を消してから早くも10年になるが、今回Snapchatは社名から“chat”を消して、Snap Inc.という社名になる。このことも、前から言われていた。今や、アプリのSnapchatが同社の唯一の製品ではないからね。

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〔上の写真はこの記事より。カメラグラスの由来が書かれている。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleはTensorFlowによる画像キャプションモデルをオープンソースに、物認識から状況認識への進化をねらう

Fans using smartphones at a concert

ぼくの世代〔John Mannes, 1995/11生〕は、ほぼ全員がInstagramにはまっている。でもぼくは、2015年にこのプラットホームを去った(ごめんなさい)。理由は単純で、どの写真をポストするか、なかなか決められないこと、そして、簡潔で魅力的なキャプションを考えるのに、いつも苦労するからだ。

Google TensorFlow Captioning

画像提供: Google

でも、ぼくと同じ問題を抱えているひま人は、Google TensorFlow〔昨年オープンソース化〕の画像キャプションモデルを利用すれば、そのくだらない第一世界問題に終止符をうてるだろう。ぼくも、それが楽しみだ。右の、“A person on a beach flying a kite.”(ビーチで凧をあげている人)なんか、すごくビューティフルでクリエイティブだよねー。〔皮肉〕

ジョークは置いておくとして、GoogleのBrainチームの研究員社員たちが作ったこの技術は、なかなかのものだ。“Show and Tell”(見せる/教える)というキュートな名前のこのプロジェクトの精度は93.9%だそうだ。精度は、89.6%、91.8%とバージョンを重ねるたびに上がってきた。分類というタスクは、精度が少し上がっただけで有用性が大幅に向上する。

そこまで到達するためにチームは、視覚と言語の両方でニューラルネットワークを訓練してきた。用いた教材は、画像と、それに人間がつけたキャプションだ。そのおかげでこのシステムは、画像中の物(砂、凧、人)を認識するだけでなく、説明的な文章を生成できる。精度の高いモデルを作るための鍵は、物と物の関係、という要素を導入したことだ。たとえば上の写真では、男の上に凧があるのではなくて、男が凧をあげているのだ。

Google TensorFlow Image Caption

>画像提供: Google

チームは、このモデルは教材中の語句をオウムのように真似しているのではない、と主張する。たとえば左の例では、複数の画像のパターン(左図の左)を合成して、これまで見たことのない画像(左図の右)のためのキャプションをオリジナルに作っている。

この画像キャプションモデルのこれまでのバージョンは、一教材につきNvidia G20の上で3秒の訓練時間を要していた。しかし今日オープンソース化されたバージョンでは、その1/4、0.7秒だ。昨年はMicrosoft COCOと横並びにまでこぎつけたが、今のバージョンはそれよりさらに高性能、ということだろう。

数か月前にラスベガスで行われたComputer Vision and Pattern Recognitio(コンピュータービジョンとパターン認識)カンファレンスでGoogleは、このモデルについて説明し、画像中の物を認識できるだけでなく、人間がキャプションをつけた画像で訓練することにより、画像中のばらばらの要素を組み合わせてキャプションを作れる、と述べた。

物をコンテキスト(それが置かれている文脈、状況)に結びつけることは人工知能の長年の難関だったが、このキャプションモデルはそれの解決に向けての第一歩かもしれない。コンピューターが画像や映像を見て状況を認識できるようになったら、たとえば、警察から逃げようとしている人と、そのおそろしい場面から逃げようとしているたまたま居合わせた人とを、正しく区別できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Microsoftがヘイトスピーチを減らすための新しいリソースを発表(コンテンツを削除された方も反論を言える)

LAS VEGAS, NV - JANUARY 10:  A general view of the Microsoft booth at the 2012 International Consumer Electronics Show at the Las Vegas Convention Center January 10, 2012 in Las Vegas, Nevada. CES, the world's largest annual consumer technology trade show, runs through January 13 and is expected to feature 2,700 exhibitors showing off their latest products and services to about 140,000 attendees.  (Photo by David Becker/Getty Images)

Microsoftが今日(米国時間8/1)、同社の消費者サービスのユーザーのためのブログで、ヘイトスピーチを減らすための新しいリソースを紹介している。そのリソース(専用のフォーム)を使ってユーザーは同社に直接、ヘイトスピーチを報告し、あるいは削除されたコンテンツの復活を訴えることができる。

TwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークにおける、特定のオンラインコミュニティの中での安全対策は、多くの人が知っている。たとえば先週Twitterは、テロを宣伝したとして停止されたアカウントのリストに、新たに23万5000のアカウントを加えた

Microsoftはこれまでも、同社のサービスの上でテロリストのコンテンツが広まることを、積極的に防止してきたが、Twitterなどの努力に比べるとそれらはあまり知られていない。同社のOutlook, Skype, Xbox, OneDrive, Office 365などの製品やサービスは数百万のユーザーが利用しているが、いずれもSnapchatやInstagramのようなWeb上の花形新人に比べると、地味で目立たないのだ。

こういう地味なサービス上では、大方の対話が人畜無害だが、でもそんなMicrosoftでさえ、憎しみに満ちた不穏当でときには不法でさえあるコンテンツに対する、完全な免疫は有していない。Microsoftは定常的に、ヨーロッパの“忘れられる権利”の訴えに対応しているし、リベンジポルノや著作権物の無断使用、違法なコンテンツなどの削除要請にも応じている。

明らかにそんな努力の延長としてMicrosoftは、このたび、二つのフォーム(form, 提出書式)を提供している。ひとつはコンテンツを報告するため用、そしてもうひとつはコンテンツを復帰させる用だ。現時点でMicrosoftはすでに、不適切なコンテンツの削除リクエストを受け入れ、それらの削除の可否を個別に検討している(リクエストの専用フォームはなかったが)。

MicrosoftのCOSF(Chief Online Safety Officer, オンラインの安全性に関する最高責任者)Jacqueline Beauchereは、新しいフォームに関するブログ記事で、こう述べている: “弊社がホストしている消費者サービス上の、許されないコンテンツの削除に関しては、従来からの‘通告して取り下げる’やり方を今後も継続する。新しいフォームは、その検討プロセスの質と速度の向上を目的としている”。

これらの新しいリソースはもっぱら、ヘイトスピーチを減らし、コンテンツを取り去りたい側と、取り去られた側の両方に公平に発言の機会を与えることによって、コミュニティを大きく育てることを、ねらっている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ブランドのためのInstagramは終わった

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【日本版編集部注:Steve Feinerは、東南アジアのオンライン生花配達サービス、A Better Floristのファウンダー・CEO。】

先週Instagramはニュースフィードのアルゴリズムを変更した。投稿は時間順には表示されず、「ユーザーの興味のあるコンテンツ、投稿者との関係、および記事の適時性に基づいて」並び替えられるようになった。

これがどういう意味かといえば、何をいつ見せるかは、Instagramが選ぶ ー 事実上Facebookのニュースフィードと同じになった。

この変更は、ユーザーのフィードを最適化する方法とされているが、実際には広告コンテンツを制御する力をInstagramに与えている。「平均して、ユーザーはInstragramフィードで約70%の記事を見逃している」とInstagramの共同ファウンダー・CEO、Kevin Systromは言う。「重要なのは、ユーザーが見る30%をできる限り最良の30%にすることだ」。確かにそれは真実だが、間違えてはいけない、Instagramはこれを収益化のために行おうとしている。

Facebookが気にする理由

Instagramの親会社であるFacebookは先日、Q4の売り上げ58億ドルを発表し、前年比51%の成長だった。Facebookの伸び率は40%以上が続いているが、この成長率を維持することは並大抵ではない。

Facebookの過去の成長率を当てはめると、次の四半期には20億ドル、1年後の四半期には30億ドルを上乗せする必要がある。

最近の決算会見でFacebookのCFOは、「Facebookの中核機能が売り上げを押し上げている」と語った。この成長は、ユーザー当たり平均売り上げの上昇によるものであり、ユーザー数の成長ではない。この成長を、Facebook本体で維持していけるのだろうか?

Facebookは来年の現四半期に、累積30億ドル以上成長する必要がある。ユーザー数の成長率を、過去の実績である13%とすると、ユーザー当たり平均売り上げは33%伸びなくてはならない。Facebookが2012年Q1以来、すでに、途上国で4倍、米国・カナダで5倍以上成長していることを踏まえると、Facebookにそれは可能だろうか?果たしてFacebookは、ユーザー当たり平均売り上げを、これも飽和状態になるまでにどこまで伸ばすことができるのだろうか?

そこで、Instargramのような新しい分野での収益化が重要になってくる。eMarketerによると、Instagramの売り上げは2015年に6億ドルに達し、2016年には149%成長すると予測されている。これがユーザー数の伸びによるものでないことは明らかだ。149%のユーザー成長は、来年だけで6億人の新規ユーザーに相当する。

ブランドへの影響

ここにInstagramが関わってくる。過去数年間、何千というブランドがInstagramに参入した。そこが最も消費者を引きつけるソーシャルメディアと気づいたためだ。Instagramが収益化を始めると何が起こるか?最も摩擦の少ない道はFacebookと同じ道をたどり、オーガニックなリーチを制限することだ ー これは以前Facebookで見てきたストーリーだ

では、Instagramの素晴らしいコンテンツを作ることに多大な投資をしてきたブランドはどうなるのか?主要ブランドは、かつて無料だったメディアに金を払う予算を持っているが、ブログショップなどの小さな店舗はそう恵まれてはいない。

もしあなたのビジネスが、チャンネルとしてのInstagramに強く依存しているのなら、顧客獲得には完璧に編集した写真だけではなく、べらぼうな値札がついてくることを覚悟したほうがいい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

WhatsApp、10億ユーザー達成も収益面の課題は続く

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Facebook傘下のメッセージングサービスWhatsAppは、年間0.99ドルの利用料廃止の発表から一週間後、ユーザー数が10億人を突破したことを今日(米国時間2/1)発表した。発表のタイミングは興味深く、Gmailの10億ユーザー達成発表の日と重なった。ソーシャルネットワークでは四苦八苦しているGoogleにとって、コミュニケーションは大きく成功している市場だ。

新しい節目の達成はWhatsAppの公式ブログで今日発表された。これはWhatsAppが、2015年9月にアクティブユーザー数9億人を報告して以来、約1億人のユーザーを獲得したことを意味している。

先週WIRED Magazineに掲載された企業プロフィールによると、WhatsAppにはその時点で9.9億人のユーザーがいた。先月の終りから今日まで ― 2週間弱 ― の間に1000万ユーザーを増やしたことは実に目覚しいものであり、今後ユーザー基盤が増えてもこのペースを続けられるかが注目される。

こうした魅力的な数値をよそに、WhatsAppの収益性は0.99ドルの年会費を廃止した今、再び問われている。カリフォルニア州メンロパーク拠点の同社がFacebookに買収された時、この会費は年間1020万ドルに達していたと、Bloombergは伝えている。

収益は未解決の問題であるが、この膨大なユーザー数が飽和したメッセージング市場の戦場にどう影響を与えるかは注目に値する。今後WhatsAppは、エンドツーエンド暗号化を提供し、ビジネス対消費者(B2C)コミュニケーション市場へと移行するにつれ、Telegramや、魅惑的な8億人のユーザーを誇るFacebook自身のMessenger等のライバルと、正面から激突することになるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

このアプリは自撮り棒を撲滅したがっている

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アプリで自撮り棒を置き換えられるか? 残念ながら現時点でそれは叶わぬ望みだ。スマホ挟んだあの長い棒を操る写真大好きな旅行者たちの猛威は留まる様子がない。

それでもカリフォルニア州サンディエゴのデベロッパー、Ford Davisは、セルフィー(グルーピーと呼ぶ連中もいる)のためだけに余分な道具を持ち歩く必要性は、もうちょっと良いセルフターマーアプリがあれば軽減されるはずだと考えた。そこで彼は、Selfie Stickという無料の顔検出アプリを作り、顔を横に傾けるだけで手を使うことなく自撮りができるようにした。

Selfie Stick app

傾ける「だけ」とは言ったが、まだ初期段階(v1.0)にあるこのアプリは、タイマーを起動するためにかなり長い間顔を傾けることを要求する。また、傾きの検出はスマホが縦位置の時の方が、横位置よりもうまくいくようだ。というわけで、撮影するまでにかなり首の運動をすることを覚悟しておかれたい。

画面にグリーンのサークルが完全に描かれまで顔を傾けている必要がある。その後プロセスは逆方向に進み、グリーンのサークルが消えオレンジから赤へと色を変えてシャッターまでの時間を教える。

楽しい発想の作品だが、グリーンのサークルを出すために首を曲げている時間と、カウントダウンの速さはややバランスを欠いているように感じる。それに、準備運動をしている間に、どんな顔で写ろうとしていたのか忘れてしまうかもしれない。

この早期段階のアプリは誤作動も多い。Davisも、「完璧ではない」ことを認めており、何よりこれは彼一人による仕事の合間のプロジェクトだ。「資金提供はない。会社を持っているわけでも従業員がいるわけでもなく、自分は厳密にはスタートアップでもない。Macbookとおかしなアイデアを持っているだけの男だ」と彼は言っている。

このアプリを使うためにスマホを手に持たいないとすれば、当然何かで支えておかなくてはならない。だから、自撮り棒派に乗り換えを説得することは難しい。信頼できるあの棒さえあればいつどこででも自分や友達を撮れると知っているのだから。しかし、自撮り棒を持っていない人、持ちたくない人にとって、このアプリは面倒と社会的な居心地の悪さを軽減する代替手段になるかもしれない。

これまでにも、音声シャッターや、笑顔でシャッターを切るアプリなどが存在している。しかし有難いことに、このアプリはどんな顔で写るかを事前に決めていないので、どんな不機嫌な顔でも写ることができる ― 例えば、Selfie

他に、背面カメラを使っていて画面が見えない時のために、タイマーのカウントダウンや、あとどれだけ顔を傾ければいいかや、顔がフレームに入ったことを音声で知らせる機能もある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

インスタグラムのフィルター名を子供の名前にしたのは、あなただけじゃない

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赤ちゃんのことをたくさん知っているサイト、BabyCenter.com(ベイビーサイトに最高の名前だ)が、2015年赤ちゃんの名前男女別トップ10を発表した。

予想通りの名前もいくつかある。最近は、JacksonベイビーやMiaベイビーによく遭遇する。しかし、Timeによると、トレンドに乗った名前もある。具体的には、Instagramのフィルター名だ。わかるかな。下手クソな写真を少しだけマシにするツールだ。それの名前が。子供につけられた。私はこれについて何も言わない。一切判定しない。決して。約束する。

最も人気の高かったフィルターベイビー名は “Lux”。BabyCenter.comによると、この名前は男の子の名前部門で2014から2015にかけて75%上昇した。他に人気のフィルターベイビー名で急増したのは、男の子がAmaro、Hudson、Kelvin、Ludwigで、女の子ではValenciaとWillowが躍進した。

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もう一度言う。意見は言わない。

2015年の人気名前ランキング:

2015年の人気女の子の名前トップ10

1. Sophia
2. Emma
3. Olivia
4. Ava
5. Mia
6. Isabella
7. Zoe
8. Lily
9. Emily
10. Madison

2015年の人気男の子の名前トップ10

1. Jackson
2. Aiden
3. Liam
4. Lucas
5. Noah
6. Mason
7. Ethan
8. Caden
9. Logan
10. Jacob

私は自分の子供にアプリやゲームやフィルターや機能の名前をつけない。でも、どうぞご自由に。教えてくれれば、面白い記事が書ける。

人気のベービーネーム全リストはこちら

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

忙しいあなたのために大量のトレンド画像を瞬間フラッシュで見せていくBlinksetは情報過剰対策の切り札?

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注意持続時間(attention span)が微小な国では、画像を一瞬しか見せないアプリが王様だ。その王様の名はBlinkset、今のトレンドを表している画像を次々と素早くフラッシュしていく。それらを見ると、これからの世の中がどうなっていくのか、誰もが不安と好奇心に駆られるだろう。

でもBlinksetには一理ある。私たちは、何が自分のために良いのかも分からぬまま情報をあまりにも拙速に処理していきがちだから、短時間に大量の画像を見て、その中の一つか二つ面白いのだけを拾い上げることができたら、私たちの日課であるソーシャルメディアのお世話もスピードアップできるし、ネット上でうろうろと無駄に過ごす時間も減る。それが単なる願望であっても、そう思うだけで楽しい。

Michael NewmanとPatrick Jong Taylorが作ったこのアプリは、PinterestやEtsy、Instagram、それにユーザのRSSフィードに接続する。デキセドリンを常用している人のための、Apple Newsだ。

NewmanはデザイナーでPomp Productionsのトップ、そしてTaylorはRedshark Newsのエディターだ。だから二人ともメディアをよく知ってる。両人は先週、Blinksetを自分たちのお金で立ち上げた。

Taylorはこう説明する: “Blinksetは画像コンテンツをもとのコンテキストとは関係ないまったく新しいコンテキストに置く。個々の画像は一瞬しか見えないので、全体としてはフラッシュの列になる。こういうものを、Blankestと呼ぶ。ビデオも一枚の画像で見せるだけだし、個々の画像と画像のあいだには黒いフレームが一瞬入るから、次々と画像が変わってもユーザに苦痛はない。むしろ、超高速だけど個々の画像はとても見やすい”。

Andy Warholの有名な言葉をもじって言うなら、“未来にはすべてのコンテンツが15秒だけ有名になれる”、だ。

〔訳注: blink==まばたき, 一瞬; set==集合, 集まり〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Facebookは、Messengerアプリに「M」という名のパーソナルアシスタントを入れようとしている

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FacebookがMessenger用の「アシスタント」を開発しているという噂をいくつも聞いていたが(例えばこれ)、今日(米国時間8/26)それらをまとめた詳細情報を入手した。Facebookは、デジタルパーソナルアシスタントの分野でApple、Google、Microsoftと真正面から戦うつもりだ。

Facebook Messengerの責任者、David MarcusがFacebookの計画について書いている

今日われわれはMという新サービスのテストを開始した。MはMessengerの中にいるパーソナルデジタルアシスタントで、あなたに代わって情報を見つける仕事をこなしてくれる。背後では人間によって訓練、指揮された人工知能が動いている。

市場にある他のAIベースのアシスタントと異なり、Mは実際にユーザーの代わりに仕事を片付ける。品物を買ったり、愛する人にギフトを届けたり、レストランや旅行の日程や打ち合わせの予約もできる。

今はMを大規模なサービスとして作り上げる過程の始まりだ。しかし、Messengerを使う人々が様々な仕事をそこでこなすことによって、人生の大切なことにもっと時間を使えるようにするための大きな一歩だ。

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MarcusがFacebookに入社して以来、Messengerアプリの開発が光速モードに入ったことは間違いない。支払いにしろ、単独サイトにしろ、このサービスがはるかに注目を集めるようになった。

AppleにはSiri、GoogleにはGoogle Now、MicrosoftにはCortana、そしてFacebookにはM。彼らがやっているのは、ユーザーがサービスに与えたデータを利用して、システムがユーザーについて知っていることに基づいて、ユーザーを助けたり何かを薦めたりすることだ。Messengerの中にアシスタントを入れることは、驚くほど賢いやり方だ。なぜなら、ライバルたちが命令をしゃべることを要求するのに対して、人々はメッセージを打ち込むことに慣れているからだ。

1月に買収したWit.aiは、Marcusが言う「人間によって訓練、指揮された」という部分を担当する。

GoogleとAppleが人口知能の純粋な科学にこだわっているのに対して、Facebookはパーソナルアシスタントの開発に人海戦術を取り入れることを選んだ。

決して安くはない。もしFacebookがこの機能の提供範囲を拡大したければ、殆どの要求を自動的に処理できるようになるまで人間がAIを訓練するのを待つか、大枚をはたいてアシスタントをアシストする人員を大量に雇わなくてはならない。

展開は遅くなる可能性が高いが、正式なレビューにむけて今後も注目していく。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

FacebookやTwitterなどふつうのサイトに短命画像/ビデオをポストできるモバイルアプリPhantom、東京のスタートアップから

Phantomという新しいモバイルアプリは、Snapchatのような“それ”専門のサイトでなくても、ふつうにFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアや、ブログなどにポストした写真が、そのうち勝手に消えてしまう。また、その写真を見れる人の人数を制限するなど、そのほかの機能もある。

Facebookなど一般的なサイトの上で短命な共有ができるのはおもしろいけど、Phantomでできるいろんなコントロールを使いこなすのは、ふつうに写真を共有したい人にとって、面倒かもしれない。

どうやるのか

このアプリはiOSとAndroid両バージョンがあり、写真やビデオを撮る、スマートフォン上にすでにあるそれらを選ぶ、などのことができる。そしてその写真などにコメントを付けたりお絵かきができる点も、Snapchatに似ている。しかしSnapchatのように、それらの画像やビデオを友だちが見られる時間を指定するだけでなく、何名の人がそれを見たら、その後は見られなくなる、という指定もできる。

つまり、見た人の数とは関係なく、期限切れとなる時間を指定できるだけでなく、見る人の人数を制限して共有の広がりをコントロールできる。

Snapchatでも、写真やビデオを特定の連絡先(コンタクト)にだけ送る、という形で見る人の数を制限できるが、Phantomでは人に送るのではなくFacebook、Twitter、Google+、WordPress、Bloggerなどふつうのサイトにポストする。さらにTumblrやPinterest、Whatsapp、LINE、Telegram、Movable Type、iMessage、SMS、メールなどでもよい。

いわばそれは、どこでも使えるSnapchatだ。

でもPhantomは設定項目が多いから、事前にお勉強が必要で、それが普及を妨げるかもしれない。また画像やビデオをPhantomのサーバにアップロードするのも、時間がややかかる。

でも、そのめんどくささを我慢する価値はある。その写真をふつうに見ようとすると、左の写真のようなモザイク状になっている。まともに見ようと思えば、iOSやAndroidの上でPhantomアプリを使わなければならない。

スクリーンショットも取れません

Phantomを作った東京のOsamu Date(伊達修)はこう語る: “画像を見ることはできても、コピーや保存はできない。しかも画像を見ている間はAndroidのスクリーンショット機能は無効になっている”。というわけで、短命性そしてプライバシーは完璧だ。

スクリーンショットが取れないだけでなく、取ろうとしたやつの名前が画像を提供したユーザに報告される、という厳しい方式だ。

Phantomを作っているDateの会社は”LinX Corporation“というすごい名前だが、それはDate一人が自己資金だけでやっている東京のスタートアップだ。

このアプリがローンチしたのは数か月前だが、これまではあまり報道もされなかったようだ。

たぶん言葉の問題などもあって、英語によるプロモーションを開始するのが遅れたのだろう。Webサイトもほとんど日本語だ。Dateから来たメールには、彼の肩書が”Representative Director of LinX Corporation”(LinX Corporationの代表取締役)とあり、 あまりスタートアップ的ではない。でもPhantomのアイデアはおもしろいと思ったから、彼とコンタクトしてみた。

このアプリは、もうちょっと洗練されないとヴァイラルな普及浸透は難しいかもしれない。でもSnapchatやYik Yakも、最初は荒削りだった。Phantomの大きな問題はアプリの機能やルック&フィールではなくて、ビジネスとして離陸できるだけのユーザを集めるための努力だ。

PhantomはiTunesGoogle Playで無料でダウンロードできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


料理写真共有サービスmiil、リピーター数をもとにした飲食店ランキングを提供

5月の代表変更以降、サービスを「食を通じたコミュニケーション」のためのものと再定義した料理写真共有サービス「miil(ミイル)」。ユーザー数は33万人と決して大規模なコミュニティではないが、女性ユーザーを中心にして、月間40万枚の写真が投稿され、「食べたい!(Facebookの「いいね!」に相当)」は月間で900万件も付く。

6月に運営元のミイル代表取締役である大下徹朗氏に話を聞いたところ、今後はユーザーを拡大しつつ、有料オプション(月額300円)と食品EC支援事業、広告でのマネタイズをするとのことで、有料オプションについては機能を強化すると言っていた。その有料オプションの新機能「リピ店(リピテン)」が7月23日に発表された。iOS版のみでサービスが提供されており、Android版については8月以降の提供となる。

リピ店による「渋谷駅徒歩10分、焼肉、夜、予算指定なし」での検索結果

リピ店は、飲食店のランキング表示および検索機能だ。miilでは以前から飲食店の検索機能はあったのだけれども、それを改善して、ユーザーの写真投稿頻度をもとに「リピーター」を算出するようにしたそうだ。そのリピーターの多さをベースにして、独自の飲食店ランキングを表示、検索できるようになる。

その飲食店に一度しか訪れたことがないユーザーは、ランキングへの寄与度が低い。そのため、例え来店者が多い(=miil上で写真の共有が多い)飲食店であっても、ランキング上位には表示されにくくなる。一方で、異なる日付で同じ飲食店に複数回来店しているユーザーが多い場合はランキングの上位に表示されやすくなるのだそうだ。

常連がつくことがランキングに寄与するということで、オープンしたばかりの飲食店を発見するのにはちょっと向かない気もする。ただ、「常連さんが多い飲食店は良い飲食店」ということであれば信頼もできるし、何より飲食店選びに失敗するようなことはなさそうだ。飲食店を検索する際、食べログやRettyといったサービスを思い浮かべがちだが、匿名のユーザーによるレビュー、実名のユーザーによるレビューという基準ではなく、「常連がついているかどうか」は飲食店選びの新しい基準の1つになるのではないか。

リピ店の一部の機能(詳細な検索条件の指定など)は有料オプションでの提供になるが、8月10日までに限定して機能を無料で提供する予定。ミイルでは今後も有料オプション向けの機能を拡充するとしている。


Facebook、新しい写真共有アプリSlingshotを一部で公開(後に取下げ)

Facebookは、競争力を高めるためにメインのFacebookアプリを特定目的に絞った複数のミニアプリに分け、「自らをバラバラにする」と言い続けてきた。今日(米国時間6/9)、これまで宣言してきた意志を貫くべく、新たな写真・ビデオ共有アプリSlingshotを一部の国々で公開した。[文末のアップデート参照:Facebookはアプリを取下げた]

このアプリは、友達同志で各自が話題にしている写真やビデオを “slinging” [投げつける]によってシェアするために作られた。しかし、例えばライバルのSnapchatとは異なり、友達は何かを「投げ返す」まで内容を見ることができない。

この機能は、少々からくりめいているが、バイラル効果の増大とSlingshotの拡散を狙ったものだ。ユーザーの自然な好奇心をくすぐることで、受け取った写真を「ロック解除」するために自分もシェアする動機を生みだす。

ライバルのSnapchatと同じく、写真にはキャプションやお絵描きを付けられるとApp Storeのアプリ説明に書かれている。しかし、シェアした写真の「短命性」については少々異なる。忙しい時はロック解除した写真を後で見ることができるとアプリは説明しているが、ひとたびスワイプで消してしまうと二度と戻らない。

Slingshotは、これも新作Taptalkというアプリによく似ていて、噂によるとFacebookエンジニアたちの間で人気があり、その体験を真似しようとしていたと、記事は伝えている。Slingshotの”slinging” というコンセプトも、Randoというアプリが広めたのを真似たものだが、Randoはこの3月に終末を迎えた。そしてもちろん、かつてFacebookは、Pokeというアプリで露骨にSnapchatを複製しようとして悪評を買ったが、大失敗に終りApp Storeからも最近姿を消した

現在新アプリSlingshotは限られた市場でのみ公開されており、テストなのか展開中なのかは不明だ(Facebookに確認中)。本稿執筆時点でSlingshotは米国内で公開されていないため、アプリがどう動くのかを正確にテストできていないが、入手でき次第詳しいレビューをお送りするつもりだ。

下のリストにある国々でiTunesからダウンロード可能。現時点でAndroid版は見つかっていない。

*対象国:AU,NZ,JP,HK,SG,CN,KR,IN,RU,TW,VN,MY,PH,TH,ID,PK,SA,AE,
LK,KW,LB,QA,MO,KZ,MD,AM,JO,KE,MU,UG,BH,BN,OM,BY,UZ,AZ,YE 

アップデート:Vergeの報道によると、同アプリは既に入手不能とのことだが、東海岸時刻 4:40 PM現在、公開されている地域もある。米国のストアでは一度も公開されていない。

アップデート2:Facebook広報から回答があった。「今日、当社は誤って、開発中の新アプリSlingshotを公開した。Slingshotを使うと、日々の瞬間を多くの人たちと同時に共有できる。近々公開するので、みなさんが使ってくれることを楽しみにしている」。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Whisperライクな匿名画像共有アプリ「Pictory」が月間200万PVに–自撮りで炎上しない世界の実現を目指す

月間アクティブユーザー12億人を越えるFacebook。そこでの開かれたコミュニケーションと逆行する形で、10代の若者を中心に、クローズド、匿名といった特徴を持ったサービスが登場し、注目を集めている。

送信したメッセージや画像が数秒で消えるメッセンジャーアプリの「Snapchat」、匿名で画像とつぶやきを投稿できる「Whisper」、FoursquareやInstagramのチェックイン情報をもとに、知り合いと出会わないようアラートを出す「Cloak」など、そのアプローチもさまざまだ。

日本でも同様の傾向があるのか、Whisperライクなサービス「Pictory(ピクトリー)」が賑わいを見せはじめているという。PictoryはAndroidアプリとPCで利用できるサービスで、カクテルが1月に公開した。ユーザーが持つ画像を加工してアップロードし、テキストを入れた作品として匿名で投稿、共有できる。投稿した作品にはお気に入りに入れたり、匿名でコメントをつけたりできる。ノンプロモーションながら月間の投稿数は1万4000件、月間200万ページビュー(PV)まで成長しているという。

特徴的なのはアクティブユーザー1人あたりの投稿数だ。アクティブユーザーの実数は答えてもらえなかったが、3月のアクティブユーザ1人あたりの平均作品投稿数は1日0.45件と、2人に1人が1日1回投稿をしているという状況だという。メインユーザーは10代の学生。そのため、下校時間となる夕方から深夜にかけてトラフィックが集中する傾向があるという。

「自撮り」でも炎上しない仕組み作り

僕が投稿された画像を見て気づいたのは、「Selfie」、いわゆる「自撮り」画像の多さだ。多くのユーザーが自分の写真や友人、カップルでの写真にテキストをつけてアップしているのだ。そしてそこには独り言やポエムから、自分のメイクが可愛いか、ファッションがおしゃれかといった質問など、さまざまなメッセージが添えられている。

自撮りが多いと気になるのは、それらに対する罵詈雑言のコメントだ。Pictoryでは——悪質なユーザーに対策がなされる可能性もあるとして詳細な方法は聞けなかったが——クラウドソーシングを使った人力での監視やテクノロジーを組み合わせることで、「自撮り画像をアップしても『危険』と言われない、居心地のいい場所を作っており、変な方向に荒れたりしないようにしている」(カクテル取締役CTOの天野仁史氏)とのことだ。公序良俗に反する画像、コメントも削除しているそうだ。

インキュベイトファンドのほか、メルカリ山田氏やモイ赤松氏が出資

カクテルは2012年の設立。インキュベイトファンドのほか、メルカリ代表取締役の山田進太郎氏やモイ代表取締役の赤松洋介氏が出資をしている。

同社ではこれまでTwitterやFacebookとは異なるソーシャルグラフの構築を目指してサービスを開発してきたという。それは実名制でもなく、決まったタイムラインがあるわけでもない、かといって「出会い系」にもならないもの——現在代表取締役を務める水波桂氏はこう語る。

今後はダイレクトメッセージ機能をはじめとしたコミュニケーション機能を強化する。「『匿名かつ居心地のいいところ』ができないかを考えている。友達やつながりを持てて、でもその関係をリセットできたりというもの」(天野氏)

そのほか、画像の検索機能やiPhoneアプリの提供などを予定する。ただしiPhoneアプリに関しては、「開発サイクルの早いAndroidアプリで機能が一通りそろった時点で提供していきたい」(天野氏)


Dropbox、ユーザーの写真すべてを保存・共有するアプリ、Carouselを発表

Dropboxは今朝(米国時間4/9)、サンフランシスコで開催したプレスイベントでユーザーが2億7500万人に達したこを明らかにする同時に、Carouselという野心的なアプリを公開した。これは写真とビデオのアーカイブと共有のためのプラットフォームで、この分野の新たなデフォールト・サービスとなることを狙っている。

アプリはiOS版とAndroid版が用意され、どちらもCarousel.comからアクセスできる。Dropboxによると、このアプリはユーザーが契約しているDropboxの容量の限界まで、いくらでも写真やビデオを保管でき、デスクトップからもiOS、Androidデバイスからも自由にアクセスできる。

Mailboxのファウンダーで、Dropboxの幹部であるGentry UnderwoodがCarouselの発表プレゼンを行った。Underwoodによれば、このアプリを使えば非公開で写真やビデオを共有する場合にメールの添付ファイルのサイズ制限を気にする必要がないという。Carouselアプリの共有ツールはメールアドレスだけでなく電話番号も認識する。また受け取り相手はDropboxのアカウントを持っている必要がない。

DropboxはCarouselを「すべての思い出を一箇所に保存できる」サービスだとしている。アプリから写真を読み出すスピードはデバイスのオリジナルの写真ギャラリーより高速なぐらいだという。

Carouselは非常に巨大なビジネスになりそうだが、一方、高い技術力を持つ巨大企業が写真の保管と共有アプリの分野にはいくつも存在する。CarouselのリリースでDropboxはFacebook、Yahoo、Googleなどのライバルとの直接対決に踏み出したことになる。

アップデート:この記事ではCarouselのストレージ容量について「それぞれのユーザーのDropboxのストレージ容量を上限とする」という意味の記述を加えた。

写真:Flickr Lloyd Morgan CC by-SA 2.0 license

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+