日経、Evernoteに2000万ドルを出資してサービス提携へ

Evernoteは、日本のメディアコングロマリットであり、「日本経済新聞」や英文の「Nikkei Asian Review」などを発行する日経から2000万ドルの資金を調達したとアナウンスした。また日経はEvernoteが先月発表したContextに対応する情報を提供していくことにもなるようだ。

Contextというのは、Evernoteに登録した情報に関連する情報を外部サービスから引っ張ってきて表示する機能だ。英語以外でEvernote Contextに対応するのは日経が最初となる。ちなみにこのContext昨日はEvernote PremiumおよびEvernote Businessを利用している利用者に対し、2015年初頭より提供される予定となっている。

Evernote Contextにより、Evernoteはコンテンツ発見機能を持つようになる。これはTwitterやFacebookも同様に狙う分野であり、端的にいえばアプリケーション内で過ごす時間を増加させようとするものだ。ちなみにEvernoteのCEOであるLibinは、数年以内のIPOも考えていると述べている。

Evernoteの海外利用者の多くが日本人であるという点も、今回の出資話に繋がったのだろう。2013年4月に日本で行われた新経済サミットでもPhil Libinは「利用者の20%および売上の30%が日本からのものです。日本での広がりは、私たちにとってとても大事なものです。100年企業をつくりたいということをずっと言ってきていますが、これも老舗企業の多い日本を見ての発想でした。日本は長いスパンで物事を考えることに慣れているようで、そうした考えとシリコンバレー文化の良い所を組み合わせて成長していきたいと考えているのです」というようなことを述べていた。

Evernote Contextで日経からのフィードを活用できるようになるのは、Contextの日本語化が完了した時点となる。MacおよびiOSでまず実装され、それからAndroidおよびWindowsに展開される予定となっている。

訳注:日経も自社記事にてアナウンスを行なっている(「エバーノートと日経が提携 電子版記事を自動配信」)。

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(翻訳:Maeda, H


Evernote、ウェブ版アプリケーションを刷新(現在はベータ版)

Evernoteのウェブクライアントが大きく変更されることとなるようだ。EC4カンファレンスでLibinが発した言葉によれば、これまでのウェブクライアントには特徴的な魅力がなかったのではないかとのこと。メモを書くときに、書くことに集中できるシンプルな(melt awayする)インタフェースを実装したのだそうだ。

これまでにくらべると、画面上に配置される要素がずいぶん少なくなっている。新しいメモを作成する際に、過去に作成したノートに目を奪われてしまうようなことがないようにしようとしての配慮だ。

これまでと同様に、ウェブ版クライアントは無料利用者でも利用することができる。プレミアム版の利用者にはより多くの機能が提供される。デスクトップ版やモバイル版との違いを見てみたいという人は、新しいウェブクライアントがオプトイン形式で利用できるようになっている(「設定」メニューから旧版に戻すこともできる)。

Update:当方でもアップデートを確認したので、下に画面を貼っておこう。

ノートを作成する際には次のようになる。まさに周りのメニューが「melt away」しているのがお分かりいただけるだろう。

IMAGE BY Evernote

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(翻訳:Maeda, H


TC Cribs: Evernote本社訪問―なんと全社員がバリスタの講習を受ける

テクノロジー企業のオフィスをビデオで紹介するTechCrunch Cribsの今回の訪問先はサンフランシスコの南50キロのレッドウッド・シティーにある「なんでも記憶する」サービス、Evernoteの本社だ。

良く知られているようにEvernoteはは「100年続く会社」を目指している。だからどんなに社員が増えてもいいように巨大なビルを借りきっている。 上のビデオでもわかるように、以前からEvernoteが使っていたフロアと最近使い始めたフロアでは雰囲気がまるで違う。Evernoteが拡大するにつれてこのビルもどんどん愉快な場所になっていくに違いない。

驚いたのはコーヒーマシンだ。他の多くのテクノロジー企業も社内にコーヒーコーナーを設けているが、Evernoteのコーナーは大いに違う。Evernoteでは社員全員に本格的なバリスタの講習を受けることを義務付けている。しかも社員はコーヒーカウンターでバリスタを勤めれば、その間の本業が免除されるという。玄関わきのメインロビーのコーヒコーナーで本格的なエスプレッソマシンを巧みに操って同僚や来客にラテを提供しているのはEvernoteの社員なのだ。Evernoteに勤めると万一のときも職に困らないだろう。

〔日本版〕例によって多くの社員のデスクに伊藤園の「お〜いお茶」が置いてあるのが写っているが、バーには「響」や「ミドリ」など日本の酒類が豊富だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Evernote、Google Drive、およびDropboxのデータをマインドマップ化するMohiomap

読者の方々にも、情報保管にはEvernoteを使っているという人が多いことだろう。筆者もやはりEvernoteを利用している。使うにあたっては、ノートブックを分割したり、タグを工夫して効率的な管理を心がけている。しかし何年分ものPDFファイルやウェブのクリッピング、そしてもちろん各種ノートが増殖し続け、今や全く管理不能な状態になってもいる。

もしかするとMohiomapが、そうした状況を救ってくれるのかもしれない。Evernoteをマインドマップ化するウェブアプリケーションだ。また最近になってGoogle DriveおよびDropboxにも対応するようになった。

地元であるニュージーランドの投資家よりシード資金を獲得し、現在はフリーミアムモデルでの展開を行なっている。無料でもマインドマップデータを閲覧し、情報を辿って行ったり、あるいは検索することができるようになっている。月額5ドルのプレミアム版では、カスタムテーマを利用したり、ノード間にコネクションの設定を行ったりすることができるようになる。また分析用のダッシュボードも利用可能となり、メモやファイルにコメントを付け加えることもできるようになる。

このMohiomapは、膨大な情報をビジュアライズすることで整理しやすくするためのツールだ。Evernote、Google Drive、およびDropboxに加え、Twitter用のビジュアライズツールのプロトタイプも開発している。Mohiomapの技術の応用範囲を探っている段階だということだろう。

サービスを立ち上げたのはChristian Hirschだ。オークランド大学にてPhDとしてコンピューターサイエンスの研究を行なっている際にアイデアを思いついたのだそうだ。

「ビジュアルランゲージないしビジュアライズ技術を、言語コンテンツの整理に役立てるための方法について研究していました。そうするうちに、商用サービスとして展開する可能性に気づいたのです」とHirschは述べている。そしてEvernoteのデベロッパー・コンペティションに参加してみたのだそうだ。

「ぜひともEvernoteを素材として技術を試してみたいと考えました。Evernoteには膨大な情報がたまることが多く、情報をビジュアライズして俯瞰するような方法が必要とされているはずだと感じたからです。こうした技術を組み合わせることで、Evernoteはより一層便利なツールになるはずだと考えたのです」とのこと。

コンペティション参加時点では、Mohiomapは実験的なプロダクトだった。しかし好意的な反応で迎えられ、またEvernoteのアプリケーションマーケットに登録すると良いというような提案も受け、たしかに成功の可能性があると感じたのだそうだ。そしてMohiomapのサービスは1年前に公式にスタートをきった。

ちなみにHirschによれば、マインドマップとは「情報を探し、また情報を結びつけるためのシンプルな方法のひとつ」であるとのこと。

「私たちは、多くの情報を扱う際にはリスト型のアプローチをとることが多いのです。ドキュメントの中に情報を延々と記して行ったり、あるいは整理する目的で、数多くのファイルないしフォルダに分類するという方法をとります。しかしコンテキストに基づいた情報の関連付けを行うことができれば、異なる情報間にも共通性を見つけることができたり、あるいは同じ内容に言及するさまざまな情報を一括して比較検討することができるようになったりするのです」。

まずは、Evernote、Dropbox、およびGoogle Driveなどで情報を検索する際の利便性を感じてもらいたいと考えているようだ。何か特定の情報を探す場合のみならず、自分がためたデータを新たな視点から見ることで、何か新しい発見を得る人も多いことだろう。

Mohiomapは今後、Twitterや他のクラウドストレージプラットフォームにも対応したい考えだ。さらに個人ユーザーのみではなく、企業内でも利用してもらえるようにしていきたいのだとのこと。従業員の持つ情報を、簡単便利に、かつ有効なかたちでマインドマップ化する魅力を売り込みたいと考えているそうだ。またiPad用のネイティブアプリケーションも開発中であるとのこと。

現在のところマネタイズは有料プレミアムサービスを通じてのものとなっている。今後は企業利用者に向けたビジュアライズした情報データベースを構築したり、あるいは専用のドキュメントリポジトリといった、カスタムプロダクトの提供も行なって行きたい考えだ。

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(翻訳:Maeda, H


ブランド商品を販売するEvernote Market、月次売上全体の30%を占めるまでに成長

EvernoteのCEOであるPhil Libinが、パリで行われているLeWebで壇上に立った。Libin曰く、フリーミアムのEvernoteで100万ドルの売り上げを達成するには16ヵ月を要した。それがEvernote Businessは5ヵ月でこの金額を達成し、そして9月に開設したEvernote Marketは、なんと1ヵ月で100万ドルを達成したのだそうだ。

Evernote Marketでは、ポストイットやEvernoteブランドのソックスやバックパックなど幅広く提供している。売れ行きは順調で、在庫の維持に苦労しているほどだという。Libin曰く、Evernote Marketは単なる派生的ブランドショップとしての扱いなのではなく、あくまでもEvernoteビジネスの中核を為すものと位置付けているのだとのこと。今のところのベストセラーはバックパック、Scansnap Evernote Scanner、Jot Script Stylusなどで、これらを併せてEvernote Marketの売り上げ中30%を占めているとのこと。また、Evernote Market全体では、Evernoteの月次売上の30%を占めるまでになっている。

Evernote Marketがスタートするまでは、プレミアムの売り上げが89%で、Evernote Businessが11%となっていた。現在はそれぞれの割合が61%および9%となっている。

現在のEvernoteの状況は、それぞれのビジネスプランがお互いをサポートしあっているという状況であるようだ。実は、Evernote Market利用者の11%はEvernoteの利用者ではないらしい。Evernote Marketの製品を見て、単純に商品を気に入ってバックパックなどを購入しているということのようだ。またEvernote Marketの売り上げの51%は、Evernoteの無料版利用者からのものであるそうだ(Market利用者でも、Evernote無料版の利用者が最大になっている)。投資家の中には、有料版にアップグレードしない利用者ばかりを多く抱えていることを問題視する人もいたが、どうやら無料利用者を抱えることの意味というのもわかりやすく提示できたとLibinは考えているようだ。すなわちEvernoteの無料利用者が、今やEvernoteの行うビジネスの中で非常に重要な顧客として振る舞い始めているわけだ。

毎度出てくるEvernoteの公開話では、Libinはやはり「急ぐつもりはない」と回答していた。IPOには、まだ数年はかかるとみているようだ。ただ、利用者がEvernoteを信頼して膨大な情報を預けてくれるような状況の中、その信頼に応えて会社を公開することの意味は大きいとも考えているそうだ。

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(翻訳:Maeda, H


ケビン・ローズがEvernoteのファウンダー、CEO、フィル・リビンにインタビュー―スタートアップはゼロサム・ゲームではない

〔この記事はKevin Roseの執筆〕

私のFoundationシリーズ、今回はEvernoteのファウンダー、CEO、Phil LibinをSTART SFカンファレンスの会場でインタビューした。Philは「クラウド」というバズワードについて語り、「イノベーションとかクラウドという言葉をたくさん使え会社ほどほど中身がない」と批判した。またEvernoteを100年続く会社にする戦略や暗号化を魅力的に見せる方法などについても語った。

以下はPhilのビジネス上の競争に関するバランスの取れた意見だ。

われわれはよくビジネスをスポーツのような誰かが勝てば誰か負けるゼロサム・ゲームだと考える。しかしスタートアップというのはボクシングの試合みたいなものではない。むしろむしろ音楽のようなものだ。戦いというより芸術に近い。もちろん競争相手は存在する。しかし競争相手との関係にしても単なるゼロサムではない。ゼロサムだと考えていては失敗する。競争相手が優秀だからといって自分たちが失敗するわけではない。きみたちが非常に優秀なら、他の皆がきみたちをさらに盛り上げてくれる。野球の試合をするというより、オーケストラで演奏するというように考えた方がいい。

Kevin RoseはDiggのファウンダーで現在Google Vnturesのゼネラル・パートナー。KevinのFoundationシリーズのインタビューのEv Williamsの回はこちら

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Evernote、To-Doないしプロジェクト管理用途向けに希望の多かったリマインダ機能を実現

EvernoteをTo-doリストアプリケーションとして使っている人も多い。そういう人にとって、きっと大歓迎のアップデートだろう。EvernoteおよびEvernote Businessでリマインダが利用できるようになったのだ。とりあえず対応したのはMac、iOSおよびウェブ版。Mac版およびウェブ版では右上に、そしてモバイル(iPhoneおよびiPad)版では下の方にある目覚まし時計アイコンで設定することができる。

大騒ぎするようなことではないと感じる人もいるかもしれない。しかしリマインダをつけて欲しいという要望は、トップ3に入るものだったのだ。マーケティング部門VPのAndrew Sinkovが公式ブログで本機能のリリースをアナウンスしている。リマインダの設定以外にも、ノートをリストの先頭に表示させて、To-Doリストとして便利に使いたいという声もあった。こちらも今回の機能リリースにて可能となっている。

リマインダの使い方は簡単だ。ノートを選択して目覚まし時計アイコンをクリックする。すると日付と時刻を指定することができる。指定の時間になったらアプリケーション内のアラームが動作し、またあわせてメールを受け取るようにもできる。リマインダを設定したノートのタイトルがリストの最上位に表示されるようにもなる。もちろん順番の変更は可能で、入れ替えるにはマウスでドラッグすればOKだ。タスクが完了した際には「実行済みにする」のチェックを行うか、iOSで利用している場合にはスワイプしてリストから削除することができる。

専用のスケジュール管理ツールなら、Evernoteに実装されたタスク管理機能よりも、ずっと多くの機能を実現しているはずだ。しかしそれでも今回の機能リリースはかなり便利だと思うのだ。共有ノートでもリマインダの指定を行えるのが、実用面で言ってかなりメリットがあるのではないかと思われる。

共有ノートがサポートされることで、ノートブックをプロジェクト管理ツールとして利用することもできる。Evernoteでも社内のビデオプロジェクトにつき、Evernoteのリマインダを活用しているのだそうだ。Foursquareハッカーの間では、ノートをカレンダーと同期させてミーティングスケジュールを立てるなどといった使い方が成されることもある。しかし単純にリマインダのみを必要としているクライアントに対しては、Evernote単体で必要な機能を提供できるようになったというわけだ。

今回の機能アップデートにより、Evernoteはカレンダー関連ツールが担ってきた分野に進出していくことを宣言したと見ることもできる。今やEvernote上に誕生日ないし診療予約のリマインダを設定することもできるわけだ(メモや当日の確認事項などを記したノートをリマインダの内容として保管しておくこともできるわけだ)。チェックリストとしての機能は以前から持っていたので、リマインダとチェックリストを結びつけて活用することもできるようになった。

最近のEvernoteを見ると、ビジネス利用者向けの機能拡張に重点を置いているようだ。中国語版などのローカル版を提供するだけでなく、Business LibraryやRelated Notes、ないし一層強化した検索機能などを提供するようになった。そのような中、今回リリースしたリマインダ機能は、ビジネス利用者だけでなく、個人ユーザーからも大いに歓迎されるものとなるだろう。

この度リリースされたリマインダ機能は、他のプラットフォームでも利用できるようになる予定だ。また、さらなる機能追加も視野に入れている様子も伺える。

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(翻訳:Maeda, H)


Evernoteのノートブックをブログ化するPostach.io、ベータ版にてサービス提供中

EvernoteのDevcupと呼ばれるハッカソンにも参加しているPostach.ioがなかなか面白い。Evernoteのノートブックをコンテンツ・マネジメント・システムとしてブログを構築するものだ。提供しているのはバンクーバーのInput Logic。サービスを提供し始めて4週間ほどだがEvernoteともマネタイズについて話をしつつ、また投資家からの資金も獲得している。

Input Logicの設立は2年前のこと。UIデザイナーのShawn AdrianとプログラマーのGavin Vickeryの2名が、まずはソフトウェア開発会社として立ち上げた。そして見積書の自動作成を行うQuoteRobotの提供を開始し、その他にも契約書作成ツールなどを開発した。チームはフルタイム2名を含めて5名となり、Nest、Michael Kors、スキーリゾートのMt. Washingtonなどに、システムの提案から開発など、種々のIT系サービスを提供してきた。

しかし、今後はPostach.ioに注力していきたいと考えているのだそうだ。

Adrianによれば、本人もVickeryも当初はEvernoteを使っていなかったらしい。多くの人が使っているのは知っていたが、どちらかと言えば冷めた見方をしていたわけだ。しかしFull Stackのパートナー(この度Input Logicに20万ドルの投資を行った)であるLance Traceyの勧めにより、活用法を探ってみることにした。

「使ってみるうちに可能性に気付かされ、とくに開発担当のGavin Vickeryが深くめり込んでいくことになったのです」とAdrianは言っている。

そして両名はQuoteRobotのドキュメントなどをEvernoteで管理するようになった。そうするうちに、ドキュメントの管理ツールとしてのみではなく、直接にパブリッシュ(公開)する仕組みを作れないものかと考えるようになった。Vickeryも、自身のブログ記事を全てEvernoteで作成管理していた。直接に公開できる仕組みを作れば話が早い。そう考えたわけだ。

そんなわけでPostach.ioが生まれることとなった。

これまでにさまざまなCMSを使ってきた経験を活かし、簡単なブロギングシステムに必要とされる機能をすべてPostach.io上に実装した。たとえばテーマのカスタマイズ、RSS(Atom)のフィード機能、Disqusを利用したコメントシステム、マルチメディアコンテンツへの対応などは当然に実現されている。Evernoteに保存できるもの(画像、音声、ビデオ等)はすべて、コンテンツとして活用できるようにもなっている。

現在のところ利用できるテーマは数件程度であり、シンプルで必要最小限のものとなっている。今後は本体の機能を追加していくとともに、たとえばEvernote FoodやHelloなどの利用者のために、適したテーマを開発するなどしていきたい考えだ。機能的には、各種ソーシャルネットワークとの連携や、ウィキ機能、あるいはコミュニティ機能なども実現したいと考えている。こうした機能があれば、自分のコンテンツをいろいろな方法でアピールすることができるようにもなる。

Postach.ioを使うには、アカウントを取得してEvernoteと連携させるだけだ。連動するノートブックを指定して、保存アイテムに「published」のタグを付ける。すると当該アイテムがブログ上で記事として公開されることとなる。Evernoteの日付指定を利用して、予約投稿を行うこともできる。

ブログはyourname.postach.ioといったサブドメインで公開される。但し、プレミアム版で独自ドメインで運用することもできるようにしていく考えだ。

プレミアム版についてはまだ詳細は未定で、独自に有料版を展開していくのか、あるいはEvernoteの利用者をEvernote Premiumに転換させるアフィリエイトシステムを活用すべきかを考えている。現在のところはプロダクトの機能を充実させ、そして利用者を拡大させることに注力しているわけだ。ちなみに4月にプロダクトの発表を行なって以来、1500名の利用者を獲得しているそうだ。

言うまでもなく、競合となるブログプラットフォームは数多く存在する。Tumblr、WordPress、あるいはBloggerのような大手もあるし、Medium、Svbtle、そしてPosterousからのデータ移行を狙ったPosthavenなど、新たに登場してきたものもある。このような中、Postach.ioとしては、既に多くの利用者を集めているプラットフォームを活用するという方向性にて、差別化できるものと考えている(そうした考えを持っているのはPostach.ioだけではない。Everblogや、あるいはこちらのIFTTTレシピなども同様な狙いを持つものといえよう)。。

「Evernoteを活用する場合、コンテンツがEvernote上にあるという安心感もあります」とAdrianは述べている。「たとえば私たちのサーバーが雷に打たれて使えなくなるようなことがあっても、利用者の方々のコンテンツデータが失われてしまうようなことはないわけです」。

使ってみたいと思う人は、こちらでサインアップすることができる。

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(翻訳:Maeda, H)


Evernote、韓国のメッセージングの巨人KakaoTalkと提携

【日本語版注:本稿のライターはMichael Seo】
Evernoteが9000万人のKakaoTalk登録ユーザーを狙って、韓国のメッセージの巨人と提携し、KakaoTalkモバイルアプリにEvernote統合機能を追加する。

米国内に400万人近くユーザーがいるにもかかわらず、KakaoTalkを知っている人は稀だろう。このメッセージング・アプリは主に韓国系アメリカ人(例えば私)が、国内外の友人や家族と連絡を取るために使われている。しかし韓国では、KakaoTalkの存在は巨大だ。このアプリは同国スマートフォンの95%にインストールされており、日本でも少ないながら1500万人のユーザーがいて成長中だ。ちなみに日本でのKakaoTalkは、世界で1億5000万人の登録ユーザーがいるLineの陰に隠れている。

意外なことに、Evernoteがメッセージングアプリと提携したのはこれが初めてで、太平洋を越えてプレゼンスを広げようという同社の意気込みが感じられる。Evernoteの誇る世界5000万人のユーザーベースの中で、韓国、中国、日本、オーストラリアをはじめとするアジア太平洋地域のユーザーは1500万人しかいない。Evernoteが韓国でのKakaoTalkの普及をてこに、ユーザーベースの拡大をはかっていることは間違いない。

KakoTalkもまた、世界へのユーザーベース拡大を考えており、米国でのEvernoteの人気によってKakaoTalkに注目が集まることを期待している。先に書いたようにKakaoTalkはここ米国では韓国人以外には事実上無名であり、韓国企業は何とかその状況を打開しようとしている。

Evernoteがどのような形でKakaoTalkアプリで存在をアピールするのかは不明だが、全3プラットフォーム(iOS、Android、Windows Phone)でEvernote統合をサポートすることは間違いないだろう。

KakaoTalkは無料で、iOS App StoreおよびGoogle Play Storeからダウンロードできる。

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(翻訳:Nob Takahashi)


EvernoteがホンダとDocomoと提携、シリコンバレーでスタートアップ支援のアクセラレータ・プログラム実施へ

今日(米国時間4/16)、「すべてを記憶する」サービス、Evernoteは、ホンダとDocomoと協力してEvernote Acceleratorと名付けたスタートアップ向けの1ヶ月の集中指導プログラムをスタートさせることを発表した。

実施の場所はシリコンバレーのRedwood CityにあるEvernoteの本社だ。世界中のEvernote APIを利用してプロダクトを開発しようとする個人あるいは小規模スタートアップのデベロッパーが対象となる。

このプログラムはEvernoteが自社の提供するサービスの範囲を超えて、サードパーティのデベロッパーやサービス・プロバイダーを広く巻き込んだプラットフォームへと進化しようという戦略をさらに一歩前に進めるものだ。Evernoteはすでに毎日60億のAPIコールを処理しているが、その大部分はEvernote自身のアプリから来るものだ。

Evernoteはホンダのシリコンバレー・ラボ(英文)、ドコモ・イノベーション・ベンチャーズと協力し、参加者に対してEvernoteのエンジニアによる指導、マーケティングの援助、さらにオフィスと住居を提供する。ただし直接の投資は行わない。ベテランのジャーナリストで昨年Evernoteに参加してプラットフォーム・エバンジェリストを務めているRafe Needlemanはこの点について次のように説明する。

現時点ではわれわれは投資の必要を認めない。われわれにとってこのプログラムの成功はすぐれたEvernoteプロダクトが生まれることだ。投資よって利益が生まれることに関心はない。すぐれたEvernoteプロダクトが生まれることがわれわれ、そしてわれわれのユーザーにとっての成功だと考えている。ただしわれわれはこのプログラムに参加するスタートアップないし個人デベロッパーに対してサードパーティーの投資家を紹介することはあるかもしれない。

Evernote側がベンチャーキャピタル方式の投資を行わないとしても、他の形式での投資はあるかもしれない。人気アプリの一つ、Evernote FoodはEvernoteが主催したハッカソンでオリジナルが開発されたものだった。NeedlemanによればEvernoteが知的所有権を買収して今日のアプリに仕上げたのだという。

このプログラムへの参加者はEvernote APIの普及のために毎年実施されているEvernote Devcupの今年の優秀賞受賞者から選ばれる。アクセラレータ・プログラムは10月の開催が予定されており、1ヶ月にわたるの助言と開発セッションの後、11月にYコンビネーター方式のデモ・デーが行われるという。

Needlemanは「あらゆるジャンルのEvernoteアプリを歓迎する」としながらも、プログラムには2社の共同スポンサーが存在することにも注意を促した。つまりAPIを活用したホンダの自動車向けアプリやモバイル・アプリが重視すべき分野となるということだろう。自動車とモバイル分野についてはそれぞれ優秀賞が設けられる予定だという。

今日、スタートアップ育成のアクセラレータ・プログラムは世界中いたるところで見かけるようになったが、Evernoteのプログラムには非常にユニークな特徴がある。それはEvernote自身がハッカソンを通じて参加候補者を集める点だ。Needlemanは「できるかぎり多様な人材を集めるために、われわれはハッカソンを東京、シンガポール、チューリッヒ、メキシコシティーで開催している。この参加者から選抜した優秀なデベロッパーたちにITのメッカ、シリコンバレーのすべてを味わってもらおうという趣旨だ」という。

〔日本版:EvernoteのCEO、フィル・リビンは今週4/18(木)午後1:30から日経ビジネスのセミナーで講演する予定。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


新経済サミット2013:シリコンバレーのエコシステムを日本に作るには何が必要か

新経済サミット2013

シリコンバレーではスタートアップが次から次へと立ち上がる。投資家が彼らに資金提供し、成長を加速させIPOやバイアウトを成し遂げる。成功した起業家は再度スタートアップするのであれ、投資家サイドにつくのであれ、またシリコンバレー内で活動を続ける。この様子を見て世界各国から人材が集まり、さらに質と量が増していく。このような好循環エコシステムがシリコンバレーにはある。

このエコシステムは日本では作ることができないのだろうか。また、できるならば何が必要なのだろうか。本日開催された新経済サミット2013のセッションの1つではシリコンバレーで活躍するベンチャーキャピタル(以下、VC)と起業家が共に登壇し、この疑問についてもディスカッションが行われた。

このセッションに登壇したのはEvernoteのPhil Libin氏、DomoのJosh James氏(AdobeにバイアウトしたOmniture創業者、2006年NASDAQ上場企業最年少CEO)、ApceraのDerek Collison氏(Google、VMware出身)、DCMの茶尾克仁氏、500 StartupsのGeorge Kellerman氏で、モデレータはライフネット生命の岩瀬大輔氏が務めた。

このトピックで彼らが口を揃えて言及したのは「日本人は悲観的」ということだ。EvernoteのPhil Libin氏はよく日本を訪れるそうだが、いつも日本人から「日本は何がダメなのか?」と聞かれるという。海外の人は日本をポジティブに捉えているが、当の日本人は日本がダメだとネガティブに思い込んでしまっている。近隣諸国の中国や韓国では自国をポジティブに考えている起業家が多く、日本とは正反対なんだそうだ。

今回の登壇者であるPhil Libin氏のEvernoteは売上の30%が日本からのもので、DomoのJosh James氏が以前立ち上げたOmnitureも同様に売上の20%を日本が占めていたという。また、Phil Libin氏によると100年以上存続している世界の企業3,000社のうち、2,500社は日本の会社だ。

世界のIT市場のマーケットシェアでも日本は多くの割合を占めているなど、悲観的になる要素は他国から比べると少ないように思えるかもしれない。ではシリコンバレーを楽観的に捉え、日本を悲観的に捉えさせてしまう要素は何なのだろうか。

DCMの茶尾克仁氏は日本で起業するインセンティブが少ないことは1つの要因だという。例えば、中国では起業すると税金がかなり免除される。スタートアップに参加する人達にとっては金銭的なインセンティブが欠けており、シリコンバレーではストックオプションが当たり前だが、日本では存在を知らない人も多い。このようなインセンティブの欠如は解決すべき問題だという。

また、日本の起業家は自信が欠如しているとApceraのDerek Collison氏はいう。日本人は会話の中で「私にはできないと思う」と発言する人が多いが、シリコンバレーでは自信を持って「それはできる」と出来もしないことですら言う人が多いの出そうだ。才能や技術力に関しては差は無いが、自信を持たないだけで差が出ているのだ。

最後に言及されたのはヒーロー的存在。アメリカではスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツといったヒーロ的存在の起業家が居たり、マーク・ザッカーバーグのように若くして成功した起業家をヒーローのように扱う。しかし日本ではIT起業家が若くしてIPOしても一瞬だけ盛り上がり、その後はすぐに落ち着く印象がある。これはサービスの規模や生活の中でそれに触れる時間なども関係しているのかもしれないが、アメリカのように社会的にIT起業家をヒーロー扱いするようなムード作りは大切だという。

IT起業家の社会的印象と言えば、日本ではまだ親や身内の反感を買うことも多々あるだろう。だが、このような出る杭を打たれるような雰囲気は変えなければシリコンバレーのようにはならない。このセッションの終わりに、500 StartupsのGeorge Kellerman氏は会場に居る起業家を立たせ、「彼らを祝福してください。彼らはリスクを取り、次の世代のビジネスを作っているのです。」と拍手を求めた。次に全員を立たせると「日本だと出る杭は打たれますよね? でも、皆で立てば杭は出ません。皆で日本を変えましょう!」と締めくくった。


GoogleがEvernote風のなんでもノートするサービス、Keepのウェブ版とAndroidアプリを正式公開

一瞬現れてすぐ消えたノート・アプリ、Google Keepが正式公開の運びとなった。Googleはプロモーションビデオ入りのブログ記事でKeepをお披露目した。同時にAndroidアプリもGoogle Playストアに登場した(Android 4.0以降)。

「Keepはペンや紙なしに頭に浮かんだことや関心を抱いたことをすばやくメモするためのツールだ」とソフトウェア・エンジニアのKatherine Kuanはブログ記事で説明している。このアプリはキーボード入力以外にも音声メモを文字に書き起こす機能を備えている〔日本語にも対応〕。記録はウェブに同期されるので、後でコンピュータで開いて自由に処理できる。

Androidアプリはホームスクリーンから簡単にメモを作成したり呼び出したりできる。Android 4.2以降の場合、ロックスクリーンから直接アクセスできる機能も利用できる。アプリのインターフェイスは非常にシンプルで作成したメモがタイル状に配置される。個々のメモにポストイットのような背景色をつけたり、ドラッグアンドドロップで自由に配置を変えたりできる。。

KeepはどうしてもEvernoteを思い起こさせる。ユーザーがすばやくメモを取り、その他関心を抱いたさまざまな情報をすばやくクラウドに保存できるようにするサービスでEvernoteは有名ブランドとなっている。現在のEvernoteのプロダクトはKeepよりはるかに多機能で、サポートするプラットフォームもはるかに多い。しかしGoogleがこの分野に参入してきたことは注目だ。もっともEvernoteが急速な成功を収めたのはその昔、GoogleがNotebookサービスを閉鎖した空白に助けられた面もあるということを考えると少々皮肉な展開だ。

Googleは「将来はGoogleドライブから直接Keepのノートを作成、閲覧できるようにする」と言っている。そうなればGoogle Driveの多くのユーザーがKeepを使うことになるだろう。

さらに取材中…

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Evernote Food、FoursquareやOpenTableと連携、レシピ共有など新機能も多数

Evernote Foodがリリースされてから1年になる。今日(米国時間3/19)、レストランや料理の情報を共有するこのモバイル・アプリがアップデートされた。 OpenTableによる予約、Foursquareによる格付け、レシピの共有がサポートされるなど大きく機能が強化された。

今回のアップデートは昨年12月のEvernote Food 2.0のリリースで iPadの大きいスクリーンに初めて対応したのに続くものだ。これまでもこのアプリにレシピを記録することはできたが、検索はできなかった。今回、Punchforkとの提携のおかげで料理名、素材、ブログ名などで検索ができるようになった。

またクリップしたレシピをFacebook、Twitter、メールを通じて共有できるようになった

しかし今回のアップデートの目玉はOpenTableとの連携だろう。ユーザーはEvernote Foodでレストランを見つけることができるだけでなく、アプリ内から直接予約ができるようになった。またFoursquareのレストラン評価機能とも連携した。

その他のアップデートとしてはiOSの写真アルバムがサポートされ、写真のアッププロードが高速になった。また日本語と中国語のレシピについてパートナーと提携して検索、閲覧ができるようになった。〔日本語版はE・レシピ、シェフごはん、BIGLOBE Kirei Style、楽天レシピと提携〕

2011年の12月に登場したときにはEvernote Foodは「Evernoteを使ってこんなこともできる」というデモ製品のような雰囲気だったが、 同じころ発表されたEvernoteの連絡相手管理アプリHelloと同様、その後着実に改良されきた。

Foodの場合、Evernoteはレシピ検索など関連機能をゼロから自作せず、既存の業界リーダーと提携する道を選んだのは賢明だろう。そうして逆にこれらの飲食関連の情報サービスのハブとしてEvernote Foodを位置づけていこうとしているものとおもわれる。

今回のアップデートと同時に今月初旬に同社が発表したサーバへの侵入に関連して、ユーザーはパスワードのリセットを求められている。

アプリはすでに Apple App Storeでダウンロード可能だ。〔iOS 6.0以降が必要〕

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Google、ノート作成アプリケーションのGoogle Keepを公開…してあっという間に閉鎖

Googleがついにノート作成アプリケーションであるGoogle Keepを公開した。但し、すぐに閉鎖されてしまった。しかし公開されていたほんの僅かの間に、Android Policeがスクリーンショットなどのデータを収集して記事にしている。Googleのスポークスマンは「コメントすることはない」としている。

Android Policeの記事によれば、Google Keepにはまず、Googleノートブックに似た印象を受けたとのこと。Googleノートブックもウェブからの情報をクリッピングして整理するなどの用途に利用されていた。しかし2009年1月にサービス停止となっている。とってかわったのがEvernoteだった(あっという間にGoogleノートブックからの移行ツールをリリースして利用者を拡大した)。ちなみにGoogle Keepが話題にのぼってくるのは初めてのことではない。昨年7月にもGoogle+におけるGoogleのオフィシャルアカウントから、誤って「Save to Google Keep」という文言の見える画像のついた記事を投稿してしまったのだ。

もし、Google Keepが本当に公式デビューを果たすことになれば、Evernote、Pocket、およびOnenoteなどと競合することになるわけだ。尚、他にも登場間近であると言われているアプリケーション(もちろんGoogle Readerはない)にはGoogle Play NewsChrome版Google Nowの名前があがっている。

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(翻訳:Maeda, H)


Evernoteが全ユーザにパスワード変更を要請: 大規模ハッキング行為で個人情報が漏出

evernote

人気のパーソナルノートサービスEvernoteが、その5000万近いユーザに、パスワードの変更を要請している。同社は一両日前に、最近大きく報道されている大規模なハッキング行為の、最新の犠牲者になった。これまでの数週間で、TwitterFacebookなどなども、同種の被害に遭っている。

EvernoteのファウンダでCEOのPhil Libinによると、サイトは全体的に順調に稼働しているが、現状ではユーザに対し、パスワードの変更を求めるフォームが表示される。“この異常事態のため、サーバが混雑し、アクセスが不調になることもある。しかし問題はそれだけであり、知りうるかぎり、ユーザデータへの脅威は存在しない”。

同社のブログ記事によると、“犯人たちはEvernoteのユーザ情報へのアクセスを取得した。それらの情報は、Evernoteのアカウントに結びついているユーザ名とメールアドレスと暗号化されたパスワードであり”、支払決済関連の情報はアクセスされていない。

Libinによると、“ユーザの支払決済情報はサーバ上に保存していないから、被害に遭うことはない”。この前Zendeskを襲い、そのほかのサイトにも被害が及んだ犯行との関連については、現状では何も分かっていない。“Zendeskの件については詳細を知らないので、コメントを申し上げる段階ではない”。

同社広報によると、異状に最初に気づいたのは、(米国時間3/2から)二日前の米国時間2月28日だ:

2月28日に、Evernoteの運用とセキュリティを担当する部門が、異常でしかも悪意あると思われる活動がEvernoteのサービスの上で行われていることに気づき、調査を開始した。その結果判明したのは、一人または複数の個人が、ユーザのユーザ名とメールアドレスと暗号化されたパスワードへのアクセスを取得したことだ。現在行っている分析によれば、ユーザアカウントのそのほかの内容や、Evernote PremiumおよびEvernote Businessの顧客の決済情報への、不法アクセスは生じていない、と判明した。

同社はブログ記事以外に、ユーザへのメールとソーシャルメディアへの投稿で通知を行っている。

“質問や心配事のある方はEvernoteのサポートまで直接申し出ていただきたい”、とその広報担当は言った。

パスワードの変更は、Evernote Food、Evernote Business、Evernote Helloなどなど、そのユーザが使う可能性のあるすべてのEvernoteアプリケーションで行う必要がある。

データ侵犯のニュースが、このところ毎週のようにある。ネガティブなニュースの頻発が、これらのサイトに対するユーザの信頼をどれぐらい損なっているか、そこが問題だ。ユーザは、慣れて不感症になっているのか、それとも、もっと安全そうなサイトへ引っ越そうと考えているのか。大規模ハッキング行為の日常的な横行は、ネットワーク社会をめぐるさまざまな楽観論や理想論に、水を差すことにもなりかねない。

evernote password change

この記事は、引き続きアップデートしていきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

知り合いをすべて覚えるアプリEvernote Hello 2.0リリース―名刺スキャンや音波近接通信など新機能盛りだくさん

evernote hello

今日(米国時間1/31)、Evernoteは知り合いについての情報をすべて覚えてくれるアプリHelloのiOS版の能力を大幅に強化した2.0を発表した。最初のバージョンは2011年の12月に発表されている。

Hello 2.0アプリには名刺のスキャニングや近くのEvenoteと音を使ってデータ交換するEvernote Connectなど新機能満載だ。今週私はEvernoteのCEO、フィル・リビンにインタビューしたが、「Helloはアドレス帳に革命を起こすというのが当初の目的だ。今回はその目標にさらに近づくために使いやすさと機能を充実させた」と説明してくれた。

「どうも私自身、人の顔や名前、会った場所などを覚えるのが苦手だ。努力しても治らない。それまで使っていたアドレス帳はアルファベット順に記録する―しかしわれわれは知り合いをアルファベット順に記憶していない。必要なのはコンテキストだ。つまり、どこで会ったのか、どんな話をしたのかという情報だ」とリビンは言う。

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バージョン1で得た教訓をフィードバック

EvernoteのHello 1.0はそのような問題のソリューションとして開発されたが、1.0にはいくつかの問題があった。たとえばこのアプリは会った相手に連絡先情報を入力してもらうようデザインされていたが、残念ながらこの機能にはあまり実用性がなかった。「初対面の相手に携帯を渡していろいろ入力してくださいなどと頼めるものではないよと言われた」とリビン。Helloの目指すところには賛成するものの実装には懐疑的なユーザーが多かった。

そこでHello 2.0では「ユーザーは会った人々の連絡先情報を自分で入力するのもイヤだし、携帯を相手に渡して入力させるのも気が進まない」という事実をベースに開発を進めた。その結果が名刺スキャナーだ。Hello2.0では名刺スキャナーの他に、カレンダーの予定からも連絡先情報をインポートできる。またメールアドレスを入力するとアプリはFacebookとLinkedInを検索して姓名など当てはまりそうな候補を検索してくれる。

Evernote Connectも非常に印象的な新機能だ。複数のユーザーが同じ部屋でHello 2.0アプリを作動させている場合、それらのiPhone同士で連絡先情報を簡単に共有することができる。なんとスピーカーから発するメロディーで情報をやり取りできるのだ。これからは会議を始めるときにこのタラララという音をよく耳にすることになりそうだ(ビデオ参照)。

新テクノロジーの実験室としてのアプリ

「しかしアプリの重要性は目に見えている部分だけではない」とリビンは指摘する。「Evernote Foodやこの Evernote Helloは新しいテクノロジーを実験し、イノベーションのテストベッドとする役割も大きい。それらのイノベーションは成功すればEvernoteの本体の機能として取り入れるつもりだ。たとえばHelloには画像から自動的にテキストを認識するテクノロジーや新しいオーディオ近接通信技術をテストしたりする役割がある。また人物をアルファベット順に整理するのではなく、ほぼ同時にほぼ同じ場所で会った人々をひとまとめにグループ化するUIなども実験されている。Helloには5、6種類の重要なアイディアが投入されている。うまく行くようなら将来すべてEvernote本体に取り込む」とリビンは説明する。

「われわれは人物の整理に新機軸を考えている。しかしだからといってEvernoteにはFacebookの向こうを張るつもりはまったくない。われわれのDNAにはソーシャル化は含まれていないからだ。われわれはソーシャル・サービスではないし、今後もそういう方向に動くつもりはない。ソーシャル・ネットワークもソーシャル・グラフも作るつもりはない。Evernoteはユーザーの「外部脳」であり、ユーザーの知的能力を補完、強化するのがわれわれの役割だ」とリビンは言う。

Hello 2.0のでもビデオ。

〔また今日、EvenoteはiPad向け手書きアプリPenultimateを無料化した。TechCrunch記事(英語)〕

Helloのスクリーショット
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[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+